JP6909178B2 - ロープ案内装置及びロープ交換方法 - Google Patents

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本発明は、エレベーターのロープ交換時に使用するロープ案内装置及びロープ交換方法に関する。
エレベーターは、巻上機により駆動されるロープに乗りかごと釣合い重りとが連結されており、巻上機によりロープを駆動することにより、建築物に形成された昇降路内で乗りかご及び釣合い重りを昇降するようになっている。巻上機は、ロープが巻き掛けられるシーブと、シーブを回転駆動するモータと、電源遮断状態においてシーブに制動を掛けるブレーキと、を備えている。シーブの円周面には、ロープを入れ込むためのシーブ溝と呼ばれる溝が形成されている。
エレベーターについては、故障を未然に防止して乗客の効率的な輸送を確保するため、各機器に応じた点検、清掃、調整、交換等の保安作業が行われる。特にロープは、重要な保安部品であることから、目視や専用の診断装置によって定期的に点検が行われており、摩耗や劣化部分が発見された場合には速やかに交換される。
既設ロープから新設ロープへの交換は、乗りかご及び釣合い重りを昇降路内の所定位置に仮固定した後、ロープ固定部から既設ロープを取り外し、取り外された既設ロープの一端に新設ロープを接続し、新設ロープを送り出しながら既設ロープの他端側を引っ張ることで行われる。このようにすることにより、新設ロープを既設ロープの巻回ルートに沿って巻き掛けることができる。
ところで、ロープをシーブに巻き掛けた状態でロープ交換作業を実施しようとしても、ロープとシーブ溝との間に作用する摩擦力によってロープの移送が困難であり、無理をすれば新設ロープ及びシーブ溝を損傷させる結果ともなる。また、新設ロープを送り出してシーブに巻き掛けられていたロープをシーブから弛ませ、しかる後にこの弛み分を引っ張るという工程を繰り返せば、新設ロープ及びシーブ溝の損傷を緩和できるが、ロープ交換作業が著しく非効率なものとなる。このような問題を解決するものとして、特許文献1には、シーブ溝に当接されるローラが支軸を介してローラ取付け板の片側に設けられ、ローラ取付け板の他の片側にロープの巻掛け部が設けられた主索案内手段を用いて主索の取替を行う方法が提案されている。
特開2003−89486号公報
しかしながら、特許文献1に記載の主索案内手段は、ローラ取付け板を介してその両側にローラとロープの巻掛け部とを分けて配置する構成であり、主索案内手段の厚み寸法が大きくなるので、例えば昇降路内にエレベーター構成部品を全て収納する機械室レスエレベーターのように、シーブ周りの作業スペースが狭隘なエレベーターには実際上適用しがたいという問題がある。
また、特許文献1に記載の主索案内手段は、ローラをシーブ溝に当接し、ローラ取付け板を介してローラとは反対側に配置された巻掛け部にロープを巻き掛けるので、ロープにテンションが作用すると、ローラを支持する支軸には曲げモーメントが作用し、ローラにはシーブ溝から脱落する方向の力が作用する。このため、特許文献1に記載の主索案内手段は、ロープが移動する際の荷重によっては、ローラがシーブ溝から脱落してしまうことも懸念される。
本発明は、このような従来技術の問題を解決するためになされたものであり、シーブ周りの作業スペースが狭隘なエレベーターにも適用可能で、シーブ溝からのローラの脱落を確実に防止可能なロープ案内装置と、これを用いたエレベーターのロープ交換方法と、を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の一態様は、昇降路内に設けられた梁部材に対して着脱可能に構成された本体部と、前記本体部に一端が回動可能に連結された第1の腕部及び第2の腕部と、前記第1の腕部及び前記第2の腕部に取り付けられたそれぞれ複数個の位置決めローラ及び案内ローラと、を備えたロープ案内装置において、前記複数の位置決めローラは、前記昇降路内に配置された乗りかご及び釣合い重りを連結するロープの交換時に、前記昇降路内に配置されたシーブの回転中心よりも下方において前記シーブの円周面に形成されたシーブ溝内に挿入され、前記複数の案内ローラは、前記シーブ溝内に挿入された前記複数の位置決めローラを介して前記シーブの外周側に配置され、前記本体部から見て前記第1の腕部及び前記第2の腕部の最も外側に配置される2つの前記案内ローラは、前記ロープを巻き掛けたときに、前記ロープと前記シーブとの干渉を防止可能な位置に配置されることを特徴とする。
本発明のロープ案内装置及びロープ交換方法によれば、シーブ周りの作業スペースが狭隘なエレベーターについてもロープ交換作業を容易かつ確実に実施できる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下に記載する実施形態の説明により明らかにされる。
実施形態に係るエレベーターのロープ交換中の状態を示す一部省略した断面図である。 実施形態に係るシーブのロープ巻回状態を示す一部破断した断面図である。 実施形態に係るロープ案内装置の正面図である。 図3のA−A断面図である。 実施形態に係るロープ案内装置のシーブへの取付手順を示す図である。 実施形態に係るロープ案内装置をシーブに取り付けた状態を示す巻上機の正面図である。 実施形態に係るロープ案内装置の昇降路内におけるシーブへの取付状態を示す断面図である。 実施形態に係るロープ案内装置を用いて実施される他のロープ交換方法を示す図である。
以下、本発明に係るロープ案内装置及びロープ交換方法の実施形態を、図に基づいて説明する。
図1は、実施形態に係るエレベーターのロープ交換中の状態を示す一部省略した断面図である。図1に示すように、実施形態に係るエレベーター1は、建築物に設けられた昇降路2と、昇降路2内に配置された乗りかご3及び釣合い重り4と、乗りかご3及び釣合い重り4を連結するロープ(主索)5と、ロープ5を駆動する巻上機6と、から主に構成されている。巻上機6は、モータ8と、モータ8によって回転駆動されるシーブ9と、電源遮断状態においてシーブ9の回転に制動を掛ける図示しないブレーキと、を含んで構成されている。なお、本明細書においては、説明を容易にするため、交換前の既設ロープ及び交換後の新設ロープの双方について「ロープ5」ということがある。
乗りかご3の運行時においてロープ5は、釣合い重り4に備えられた滑車7及び昇降路2の天井部に備えられた滑車7と、巻上機6のシーブ9とに順次巻き掛けられており、その両端が乗りかご3と昇降路2の天井部とにそれぞれ固定されている。従って、モータ8を用いてシーブ9を一方向又は他方向に回転駆動することにより、乗りかご3及び釣合い重り4を所定の方向に昇降させることができる。
ロープ5の交換に際しては、まず乗りかご3及び釣合い重り4を昇降路2内の所定位置に仮固定する。次いで、昇降路2内の必要箇所に必要数の反らせ車13を設置する。反らせ車13は、交換中のロープ5がエレベーター1の構成装置と干渉しないようにロープ5の循環経路を変更するものである。従って、図1においては、2個の反らせ車13を昇降路2の天井部に設置した例が示されているが、反らせ車13の設置個所及び設置数は、これに限定されるものではない。
しかる後に、所定のロープ固定部から既設ロープ5を取り外し、取り外された既設ロープ5を反らせ車13に巻き掛けた後、その両端5a、5bを所定の階床、例えば最上階の乗降口12に引き出す。次いで、乗降口12に引き出された既設ロープ5の一端5aに図示しない新設ロープ5の一端を接続し、新設ロープ5を送り出しながら既設ロープ5の他端5bを引っ張り、新設ロープ5を既設ロープ5の巻回ルートに沿って巻き掛ける。このような手順で、ロープ5の交換作業は行われる。
図2は、実施形態に係るシーブのロープ巻回状態を示す一部破断した断面図である。図2に示すように、シーブ9の円周面には、ロープ5の脱落を防止するためのシーブ溝9aが形成されている。エレベーター1の運行時においては、図2に示すように、ロープ5がシーブ溝9a内に挿入され、シーブ9に巻き掛けられている。先に説明したように、このままの状態でロープ交換作業を実施すると、種々の不都合が発生する。そこで、実施形態に係るロープ交換方法においては、図3及び図4に示すロープ案内装置を利用することにより、ロープ5及びシーブ溝9aの損傷防止とロープ交換作業の効率化を図っている。
図3は実施形態に係るロープ案内装置の正面図、図4は図3のA−A断面図である。図3及び図4に示すように、実施形態に係るロープ案内装置14は、本体部15と、本体部15に一端が回動可能に連結された第1の腕部18a及び第2の腕部18bと、本体部15に着脱可能に取り付けられた第1の脱落防止金具25a、25b及び第2の脱落防止金具26と、から主に構成されている。
本体部15は、正面形状が略T字形に形成された取付ブラケット20と、ボルト24を用いて取付ブラケット20に固定された台座23とから構成されている。取付ブラケット20の上端中央部には、案内ローラ17が回動自在に取り付けられている。また、略T字形に形成された取付ブラケット20の横辺部の両端には、第1の腕部18a及び第2の腕部18bを取り付けるためのボルト孔(図示省略)が開設されている。さらに、取付ブラケット20の縦辺部には、台座23を取り付けるための2条の長孔20aと、第1の脱落防止金具25a、25bを取り付けるためのボルト孔(図示省略)と、第2の脱落防止金具26を取り付けるためのボルト孔(図示省略)と、が開設されている。
台座23は、昇降路2内に設けられた梁部材21に取り付け可能であるように、側面形状が下向きコの字形に形成されており、その上端部からは本体部15との連結板23aが上向きに形成されている。取付ブラケット20に形成された長孔20aと対応する連結板23aの所定の位置には、取付ブラケット20に台座23を取り付けるためのボルト孔(図示省略)が開設されている。
台座23は、図示しないボルト孔と取付ブラケット20に形成された長孔20aとを合致させた状態で、ボルト孔側から長孔20a内にボルト24を貫通し、長孔20aの背面側に突出したボルト24のねじ部を、長孔20aの背面側に配置されたねじ板23bに螺合することにより、取付ブラケット20に固定される。また、この状態からボルト24を緩め、台座23を長孔20aに沿って上下動することにより、本体部15の全体長さを調整することができる。
第1の腕部18a及び第2の腕部18bは、正面形状がくの字形に形成されており、その一端には、取付ブラケット20に第1の腕部18a及び第2の腕部18bを取り付けるためのボルト孔(図示省略)が開設されている。第1の腕部18a及び第2の腕部18bは、取付ブラケット20に開設された図示しないボルト孔及び第1の腕部18a及び第2の腕部18bに開設された図示しないボルト孔を合致させた状態で、これらの各ボルト孔に連結軸19を貫通して図示しないナットを締結することにより、取付ブラケット20に対して左右対称かつ回動自在に連結される。
第1の腕部18a及び第2の腕部18bには、その長さ方向に沿ってそれぞれ複数個の位置決めローラ16及び案内ローラ17が回転自在に取り付けられている。位置決めローラ16は、シーブ溝9a(図2参照)内に転動自在に挿入可能な大きさに形成される。これに対して案内ローラ17は、これに巻き掛けられたロープ5を容易に移送可能な大きさに形成される。案内ローラ17の円周面には、図2に示すように、シーブ溝9aに相当する凹溝が形成される。第1の腕部18a及び第2の腕部18bは、このように構成されているので、本体部15に取り付けたとき、図3に示すように、複数の位置決めローラ16及び案内ローラ17がそれぞれ円弧状に配列される。
第1の脱落防止金具25a、25bは、正面形状がくの字形に形成されており、その一端には、案内ローラ17に巻き掛けられたロープ5の脱落を防止する脱落防止ピン25が取り付けられている。また、第1の脱落防止金具25a、25bの他端側には、取付ブラケット20に第1の脱落防止金具25a、25bを取り付けるためのボルト孔(図示省略)が開設されている。第1の脱落防止金具25a、25bは、取付ブラケット20に開設された図示しないボルト孔及び第1の脱落防止金具25a、25bに開設された図示しないボルト孔を合致させた状態で、これらの各ボルト孔にボルト24を貫通して締結することにより、取付ブラケット20に対して左右対称に連結される。
第2の脱落防止金具26は、側面形状がクランク状に形成されており、取付ブラケット20への取付面には、1条の長孔26aが開設されている。第2の脱落防止金具26は、長孔26aを取付ブラケット20に形成された図示しないボルト孔に合致させ、長孔26a内に挿入された蝶ねじ26bのねじ部を取付ブラケット20に形成された図示しないボルト孔に螺合することにより、取付ブラケット20に取り付けられる。また、この状態から蝶ねじ26bを緩め、第2の脱落防止金具26を長孔26aに沿って上下動することにより、を取付ブラケット20に対する第2の脱落防止金具26の取付位置を調整することができる。
次に、図5を用いてシーブ9に対するロープ案内装置14の取付手順を説明する。図5は、実施形態に係るロープ案内装置のシーブへの取付手順を示す図である。
図5(a)に示すように、シーブ9に対するロープ案内装置14の取り付けに際しては、まず新設ロープ5を送り出してシーブ9に巻回されていた既設ロープ5を弛ませ、シーブ9と既設ロープ5との間に、第1の腕部18a及び第2の腕部18bを挿入可能な隙間sを作る。なお、巻上機6の中には、モータ8の下方に電子機器類等の付属装置30が備えられ、付属装置30の設定間隔Wがシーブ9の外径Dよりも小さいものがある。このような構成の巻上機6に対しては、第1の腕部18a及び第2の腕部18bを最大限拡げたままの状態で、ロープ案内装置14の取付作業を行うことができない。
このような場合には、図5(b)に示すように、第1の腕部18aと第2の腕部18bとに弾性部材27を連結し、弾性部材27の弾性力により第1の腕部18aと第2の腕部18bとを内向きに変位させる。これにより、図5(b)に示すように、付属装置30の下方からシーブ9側に第1の腕部18a及び第2の腕部18bを挿入できる。
付属装置30の下方からシーブ9側に第1の腕部18a及び第2の腕部18bを挿入した後は、図5(c)に示すように、既設ロープ5を避けた状態で第1の腕部18a及び第2の腕部18bの最外側に備えられた位置決めローラ16をシーブ溝9a内に入れ、この状態を保ったまま取付ブラケット20をシーブ9側に押し上げる。これにより、第1の腕部18a及び第2の腕部18bが弾性部材27の弾性力に抗して押し広げられ、第1の腕部18a及び第2の腕部18bに備えられた全ての位置決めローラ16が同一のシーブ溝9a内に押し込まれる。次いで、既設ロープ5の一端を引っ張り、全ての位置決めローラ16をシーブ溝9aの底面に所定の押圧力で押し付ける。これにより、取付ブラケット20と第1及び第2の腕部18a、18bの連結体がシーブ9に安定に保持される。このとき、第1の腕部18a及び第2の腕部18の最も外側に配置される2つの案内ローラ17の水平方向の距離Lは、シーブ9の外径Dよりも大きくなっている。別言すれば、案内ローラ17に巻き掛けられて折り返されたロープ5間の距離Lがシーブ9の外径より大きい。従って、ロープ5の移動に際して、ロープ5とシーブ9の干渉を防止できる。
次に、図5(d)に示すように、付属装置30の下方から台座23を挿入して、側面形状が下向きコの字形に形成された台座23を梁部材21に取り付ける。また、取付ブラケット20に開設された長孔20aと台座23の連結板23aに開設された図示しないボルト孔との位置合わせを行った後、ボルト22を用いて台座23を梁部材21に固定すると共に、ボルト24を用いて取付ブラケット20と台座23とを固定する。
最後に、図5(e)に示すように、ボルト24を用いて取付ブラケット20に第1の脱落防止金具25a、25bを取り付けると共に、蝶ねじ26bを操作して取付ブラケット20に取り付けられた第2の脱落防止金具26の高さ位置を調整する。これにより、シーブ9に対するロープ案内装置14の取り付けが完了する。ロープ案内装置14の取り外しは、上記と逆の手順で行うことができる。
図6は、実施形態に係るロープ案内装置をシーブに取り付けた状態を示す巻上機の正面図である。図6に示すように、実施形態に係るロープ案内装置14を用いると、ロープ5が複数の案内ローラ17に巻回されるので、ロープ5の移動を小さな力で容易に行うことができると共に、ロープ5とシーブ9との接触が防止されるので、これらの部材の損傷を確実に防止できる。
図7は、実施形態に係るロープ案内装置の昇降路内におけるシーブへの取付状態を示す断面図である。図7に示すように、巻上機6は、シーブ9を昇降路2の壁面28に接近させた状態でピット(昇降路2の底部)内に設置されることが多い。実施形態に係るロープ案内装置14は、シーブ9の下方に配置する構成としたので、シーブ9の外面と昇降路2の壁面28との間の隙間29が小さい場合についても、シーブ9に容易に取り付けることができる。
以下、実施形態に係るロープ案内装置14及びこれを用いたロープ交換方法のその他の効果について説明する。
実施形態に係るロープ案内装置14は、弾性部材27を用いて第1の腕部18a及び第2の腕部18bを内向きに付勢したので、設置前におけるロープ案内装置14の幅寸法を小さなものにでき、昇降路2内の狭隘な作業スペースでの取り扱いを容易なものにできる。また、第1の腕部18a及び第2の腕部18bの設定間隔が可変であることから、直径が異なる各種のシーブ9に適用することができる。
実施形態に係るロープ案内装置14は、本体部15を第1の腕部18a及び第2の腕部18bの一端が回動可能に連結される取付ブラケット20と、当該取付ブラケット20に対して伸縮可能に連結される台座23とから構成したので、昇降路2内に設けられた梁部材21に対する台座23の取り付けを容易に行えると共に、梁部材21からシーブ9の設定位置までの距離にバラツキにも対応できる。
実施形態に係るロープ案内装置14は、本体部15に、案内ローラ17に巻回されたロープ5の脱落を防止するための脱落防止金具25a、25b、26を備えたので、案内ローラ17からのロープ5の脱落を確実に防止でき、ロープ5の交換作業を効率的に行うことができる。脱落防止金具としては、第1の脱落防止金具25a、25bを備えるだけで実用上十分な効果が得られるが、第1の脱落防止金具25a、25bに加えて第2の脱落防止金具26を備えることにより、ロープ案内装置14の信頼性をさらに高めることができる。
なお、本発明の範囲は、前記実施形態に記載の発明に限定されるものではない。即ち、前記実施形態に記載の発明は、本発明の実施形態の一例を示すものであり、本発明には、前記実施形態に記載の発明に、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行った形態の発明が含まれる。
例えば、実施形態においては、ロープ案内装置14をシーブ9に取り付けたが、図8に示すように、ロープ案内装置14を昇降路2内の巻上機6よりも上方に配置された梁部材33に取り付けてロープ5を巻回することもできる。この場合には、第1の腕部18a及び第2の腕部18bを安定に保持するため、弾性部材27に代えて、固定具34を用いて第1の腕部18a及び第2の腕部18bを連結する。本実施形態は、付属装置30とシーブ9との間に第1の腕部18a及び第2の腕部18bを設定するスペースが無い場合等に利用できる。
1…エレベーター、2…昇降路、3…乗りかご、4…釣合い重り、5…ロープ、6…巻上機、7…滑車、8…モータ、9…シーブ、9a…シーブ溝、12…乗降口、13…反らせ車、14…ロープ案内装置、15…本体部、16…位置決めローラ、17…案内ローラ、18a…第1の腕部、18b…第2の腕部、19…連結軸、20…取付ブラケット、20a…長孔、21…梁部材、22…ボルト、23…台座、24…ボルト、25a、25b…第1の脱落防止金具、26…第2の脱落防止金具、26a…長孔、26b…蝶ねじ、27…弾性部材、28…壁、29…隙間、30…付属装置、31…矢印、32…隙間、33…梁部材、34…固定具

Claims (6)

  1. 昇降路内に設けられた梁部材に対して着脱可能に構成された本体部と、前記本体部に一端が回動可能に連結された第1の腕部及び第2の腕部と、前記第1の腕部及び前記第2の腕部に取り付けられたそれぞれ複数個の位置決めローラ及び案内ローラと、を備えたロープ案内装置において、
    前記複数の位置決めローラは、前記昇降路内に配置された乗りかご及び釣合い重りを連結するロープの交換時に、前記昇降路内に配置されたシーブの回転中心よりも下方において前記シーブの円周面に形成されたシーブ溝内に挿入され、
    前記複数の案内ローラは、前記シーブ溝内に挿入された前記複数の位置決めローラを介して前記シーブの外周側に配置され、前記本体部から見て前記第1の腕部及び前記第2の腕部の最も外側に配置される2つの前記案内ローラは、前記ロープを巻き掛けたときに、前記ロープと前記シーブとの干渉を防止可能な位置に配置されることを特徴とするロープ案内装置。
  2. 請求項1に記載のロープ案内装置において、
    前記第1の腕部及び前記第2の腕部は、弾性部材により内向きに付勢されており、前記シーブの直径よりも小さい所定の間隔を隔てて前記本体部に保持されていることを特徴とするロープ案内装置。
  3. 請求項1に記載のロープ案内装置において、
    前記本体部は、前記第1の腕部及び前記第2の腕部の一端が回動可能に連結される取付ブラケットと、前記取付ブラケットに連結される台座とからなり、前記取付ブラケットと前記台座とは、伸縮可能に連結されていることを特徴とするロープ案内装置。
  4. 請求項1に記載のロープ案内装置において、
    前記本体部は、前記案内ローラに巻回された前記ロープの脱落を防止するための脱落防止金具を備えていることを特徴とするロープ案内装置。
  5. 請求項4に記載のロープ案内装置において、
    前記脱落防止金具として、前記第1の腕部及び前記第2の腕部の下方に配置された第1の脱落防止金具と、前記第1の腕部と前記第2の腕部の中間に配置された第2の脱落防止金具と、が備えられていることを特徴とするロープ案内装置。
  6. 昇降路内に配置された乗りかご及び釣合い重りを連結するロープの交換を、巻上機のシーブに取り付けられたロープ案内装置を用いて行うロープ交換方法において、
    前記ロープ案内装置として、前記昇降路内に設けられた梁部材に対して着脱可能に構成された本体部と、前記本体部に一端が回動可能に連結された第1の腕部及び第2の腕部と、前記第1の腕部及び前記第2の腕部に取り付けられたそれぞれ複数個の位置決めローラ及び案内ローラと、を備えたものを用い、
    前記乗りかご及び前記釣合い重りを前記昇降路内の所定位置に仮固定する工程と、所定のロープ固定部から既設ロープを取り外し、取り外された既設ロープの一端に新設ロープを接続する工程と、前記シーブの周面に形成されたシーブ溝に巻回されている前記既設ロープを前記シーブ溝から取り外す工程と、前記複数個の位置決めローラを前記シーブ溝内に挿入して前記シーブの回転中心よりも下方に配置する工程と、前記シーブから取り外された前記既設ロープを前記案内ローラに巻き掛けて、前記既設ロープを前記シーブとの干渉を防止可能な位置に配置する工程と、前記新設ロープを送り出しながら前記既設ロープの他端側を引っ張って、前記既設ロープを前記新設ロープに置き換える工程と、を含むことを特徴とするロープ交換方法。
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