JP5710942B2 - 車両用サンバイザ - Google Patents
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Description
このような構成によれば、更に第1構成部材におけるピン部の補強を壁部を介して行うことができるため、構成部材同士の接合構造の更なる耐久性向上を図ることが可能となる。
このような構成によれば、ピン部がボス部の挿入孔に押圧挿入される際、第2構成部材に設けられた第2壁部の当接領域と第1構成部材に設けられた壁部の当接領域とを確実に当接させて、第1構成部材と第2構成部材との位置決めを行うことが可能となる。換言すれば、第2構成部材に設けられた第2壁部及び第1構成部材に設けられた壁部は、互いの当接位置よりも近接方向への移動を阻止することで、第1構成部材と第2構成部材との間隔を一定に維持するストッパーとしての機能を果たすこととなる。また、第1構成部材側の壁部と、第2構成部材側の第2壁部を、第1構成部材と第2構成部材との位置決め部分として兼務することができるため合理的である。
第1壁部は、第1構成部材に突出状に設けられ、ピン部の径方向に延在しつつピン部の外周に連接する部位として構成される。この第1壁部は、少なくともピン部の外周を補強する機能を果たす。第2壁部は、第1構成部材に突出状に設けられ、かつピン部から離間して配置され、第1壁部の延在方向と交差する方向に延在しつつ当該第1壁部に連接する部位として構成される。この第2壁部は、ピン部の外周を直接的に補強する第1壁部を補強することで、ピン部の外周を間接的に補強する機能を果たす。特に、第2壁部が第1壁部に交差して延在することで高い補強効果が得られる。これら第1壁部及び第2壁部は、第1構成部材に一体成形によって設けられてもよいし、或いは第1構成部材に一体成形以外の接合形態によって設けられてもよい。特に、第1壁部及び第2壁部は、ピン部がボス部の挿入孔に押圧挿入される際、ピン部の径方向に生じる応力を協働して受けることにより、当該ピン部の径方向の動作を規制する動作規制部として構成される。
このような構成によれば、更に第2構成部材におけるボス部の補強を壁部を介して行うことができるため、構成部材同士の接合構造の更なる耐久性向上を図ることが可能となる。
このような構成によれば、ピン部がボス部の挿入孔に押圧挿入される際、第1構成部材に設けられた第2壁部の当接領域と第2構成部材に設けられた壁部の当接領域とを確実に当接させて、第1構成部材と第2構成部材との位置決めを行うことが可能となる。換言すれば、第1構成部材に設けられた第2壁部及び第2構成部材に設けられた壁部は、互いの当接位置よりも近接方向への移動を阻止することで、第1構成部材と第2構成部材との間隔を一定に維持するストッパーとしての機能を果たすこととなる。また、第1構成部材側の壁部と、第2構成部材側の第2壁部を、第1構成部材と第2構成部材との位置決め部分として兼務することができるため合理的である。
第1シェル110の裏面110a側には、その外郭に沿って延在する縁部110bに、第2シェル120との接合のための第1接合面(「合わせ面」ともいう)110cが設けられている。この第1接合面110cは、第1シェル110及び第2シェル120の接合時に第2シェル120側の接合面(後述する第2接合面120c)に当接状に面合わせされる面合わせ機能を主体とする。また、この第1シェル110は、その裏面110aに複数の箇所にピン部や補強部(「リブ」ともいう)が突出状に設けられている。例えば、図2中の第1シェル110の裏面110aのうち、領域A1には軸状のピン部111が、また領域A2には軸状のピン部112が、また領域A3には軸状のピン部113が各々立設している。これらピン部(「ピン」ないし「凸部」ともいう)111,112,113はいずれも断面円形の軸状部材として構成され、第1シェル110に一体成形によって設けられ、第1の方向11及び第2の方向12の双方に交差する第3の方向13に沿って長尺状に延在している。なお、これらピン部111,112,113は、その内部に空間部を有する中空構造であってもよいし、或いはその内部に空間部を有していない中実構造であってもよい。ここでいうピン部111,112,113が、本発明における「ピン部」に相当する。
第2シェル120の裏面120a側には、その外郭に沿って延在する縁部120bに、第1シェル120との接合のための第2接合面(「合わせ面」ともいう)120cが設けられている。この第2接合面120cは、第1シェル110及び第2シェル120の接合時に第1シェル110側の第1接合面110cに当接状に面合わせされる面合わせ機能を主体とする。また、この第2シェル120には、その裏面120aに複数の箇所にボス部や補強部(「リブ」ともいう)が突出状に設けられている。ボス部は、第1シェル110と第2シェル120との接合の際、第1シェル110側の前述のピン部が押圧挿入(「圧入」ともいう)される挿入孔を有する部位として構成される。例えば、図2中の第2シェル120のうち、領域B1には挿入孔121aを有するボス部121が、領域B2には挿入孔122aを有するボス部122が、また領域B3には挿入孔123aを有するボス部123が各々立設している。これらボス部(「ボス」ないし「凹部」ともいう)121,122,123はいずれも、断面円形の挿入孔を有する概ね円筒状の部位として構成され、第2シェル120に一体成形によって設けられ、第1の方向11及び第2の方向12の双方に交差する第3の方向13に沿って長尺状に延在している。ここでいうボス部121,122,123が、本発明における「ボス部」に相当する。
また、本実施の形態では、第1シェル110におけるピン部111の補強を壁部114を介して行うことができるため、第1シェル110及び第2シェル120の接合構造の更なる耐久性向上を図ることが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、本実施の形態に基づいた種々の応用例や変更例を想到することができる。例えば、本実施の形態を応用した以下の形態を実施することもできる。
また、第2シェル120におけるボス部121の補強を第1壁部124を介して行うことができるため、第1シェル110及び第2シェル120の接合構造の更なる耐久性向上を図ることが可能となる。
本発明では、「サンバイザ本体と、前記サンバイザ本体を構成するべく互いに接合される第1構成部材及び第2構成部材と、前記第1構成部材の縁部に沿って設けられた第1接合面と、前記第2構成部材の縁部に沿って設けられ前記第1接合面に面合わせされる第2接合面と、前記第1構成部材に突出状に設けられた軸状のピン部と、前記第2構成部材に突出状に設けられ、前記第1構成部材との接合の際に前記ピン部が押圧挿入される挿入孔を有するボス部と、前記第2接合面とは別個独立して前記第2構成部材に突出状に設けられ、所定方向に延在しつつ前記ボス部の外壁に連接する第1のボス部側補強部と、前記第2接合面とは別個独立して前記第2構成部材に突出状に設けられ、かつ前記ボス部から離間して配置され、前記第1のボス部側補強部の延在方向と交差する方向に延在しつつ当該第1のボス部側補強部に連接する第2のボス部側補強部と、を含み、前記第1のボス部側補強部及び前記第2のボス部側補強部は、前記ピン部が前記ボス部の前記挿入孔に押圧挿入される際、前記ピン部の径方向に関し前記ボス部に生じる応力を協働して受けることにより、当該ボス部の拡開を規制する拡開規制部として構成されることを特徴とする車両用サンバイザ。」という態様(態様1)を採り得る。
このような態様1によれば、ピン部がボス部の挿入孔に押圧挿入される際、第2構成部材の縁部に沿って設けられた第2接合面とは別個独立した第1のボス部側補強部及び第2のボス部側補強部の協働によって、ピン部の径方向に関するボス部の所定量以上の拡開を抑えることが可能となる。
本発明では、「前記態様1に記載の車両用サンバイザであって、前記第1接合面とは別個独立して前記第1構成部材に突出状に設けられ、前記ピン部の径方向に延在しつつ前記ピン部の外周に連接するピン部側補強部を更に有する構成であることを特徴とする車両用サンバイザ。」という態様(態様2)を採り得る。
このような態様2によれば、更に第1構成部材におけるピン部の補強を、第1構成部材の縁部に沿って設けられた第1接合面とは別個独立したピン部側補強部を介して行うことができるため、構成部材同士の接合構造の更なる耐久性向上を図ることが可能となる。
本発明では、「サンバイザ本体と、前記サンバイザ本体を構成するべく互いに接合される第1構成部材及び第2構成部材と、前記第1構成部材の縁部に沿って設けられた第1接合面と、前記第2構成部材の縁部に沿って設けられ前記第1接合面に面合わせされる第2接合面と、前記第1構成部材に突出状に設けられた軸状のピン部と、前記第2構成部材に突出状に設けられ、前記第1構成部材との接合の際に前記ピン部が押圧挿入される挿入孔を有するボス部と、前記第1接合面とは別個独立して前記第1構成部材に突出状に設けられ、前記ピン部の径方向に延在しつつ前記ピン部の外周に連接する第1のピン部側補強部と、前記第1接合面とは別個独立して前記第1構成部材に突出状に設けられ、かつ前記ピン部から離間して配置され、前記第1のピン部側補強部の延在方向と交差する方向に延在しつつ当該第1のピン部側補強部に連接する第2のピン部側補強部と、を含み、前記第1のピン部側補強部及び前記第2のピン部側補強部は、前記ピン部が前記ボス部の前記挿入孔に押圧挿入される際、前記ピン部の径方向に生じる応力を協働して受けることにより、当該ピン部の径方向の動作を規制する動作規制部として構成されることを特徴とする車両用サンバイザ。」という態様(態様3)を採り得る。
このような態様3によれば、ピン部がボス部の挿入孔に押圧挿入される際、第1構成部材の縁部に沿って設けられた第1接合面とは別個独立した第1のピン部側補強部及び第2のピン部側補強部の協働によって、ピン部に作用する径方向の応力によって生じる当該ピン部の破損を防止することが可能となる。
本発明では、「前記態様3に記載の車両用サンバイザであって、前記第2接合面とは別個独立して前記第2構成部材に突出状に設けられ、所定方向に延在しつつ前記ボス部の外壁に連接するボス部側補強部を更に有する構成であることを特徴とする車両用サンバイザ。」という態様(態様4)を採り得る。
このような態様4によれば、更に第2構成部材におけるボス部の補強を、第2構成部材の縁部に沿って設けられた第2接合面とは別個独立したボス部側補強部を介して行うことができるため、構成部材同士の接合構造の更なる耐久性向上を図ることが可能となる。
本発明では、「サンバイザ本体と、前記サンバイザ本体を構成するべく互いに接合される第1構成部材及び第2構成部材と、前記第1構成部材に突出状に設けられた軸状のピン部と、前記第2構成部材に突出状に設けられ、前記第1構成部材との接合の際に前記ピン部が押圧挿入される挿入孔を有するボス部と、前記第2構成部材に突出状に設けられ、所定方向に延在しつつ前記ボス部の外壁に連接する第1のボス部側補強部と、前記第2構成部材に突出状に設けられ、かつ前記ボス部から離間して配置され、前記第1のボス部側補強部の延在方向と交差する方向に延在しつつ当該第1のボス部側補強部に連接する第2のボス部側補強部と、を含み、前記第1のボス部側補強部及び前記第2のボス部側補強部は、前記ピン部が前記ボス部の前記挿入孔に押圧挿入される際、前記ピン部の径方向に関し前記ボス部に生じる応力を協働して受けることにより、当該ボス部の拡開を規制する拡開規制部として構成されることを特徴とする車両用サンバイザ。」という態様(態様5)を採り得る。
(態様6)
本発明では、「前記態様5に記載の車両用サンバイザであって、前記第1構成部材に突出状に設けられ、前記ピン部の径方向に延在しつつ前記ピン部の外周に連接するピン部側補強部を更に有する構成であることを特徴とする車両用サンバイザ。」という態様(態様6)を採り得る。
(態様7)
本発明では、「前記態様6に記載の車両用サンバイザであって、前記第2のボス部側補強部及び前記ピン部側補強部は、前記ピン部が前記ボス部の前記挿入孔に押圧挿入される際、互いに交差した状態でそれぞれ当接する当接領域を備え、当該当接によって、前記ピン部の押圧挿入方向に関し前記第1構成部材と前記第2構成部材との位置決めがなされる構成であることを特徴とする車両用サンバイザ。という態様(態様7)を採り得る。
(態様8)
本発明では、「サンバイザ本体と、前記サンバイザ本体を構成するべく互いに接合される第1構成部材及び第2構成部材と、前記第1構成部材に突出状に設けられた軸状のピン部と、前記第2構成部材に突出状に設けられ、前記第1構成部材との接合の際に前記ピン部が押圧挿入される挿入孔を有するボス部と、前記第1構成部材に突出状に設けられ、前記ピン部の径方向に延在しつつ前記ピン部の外周に連接する第1のピン部側補強部と、前記第1構成部材に突出状に設けられ、かつ前記ピン部から離間して配置され、前記第1のピン部側補強部の延在方向と交差する方向に延在しつつ当該第1のピン部側補強部に連接する第2のピン部側補強部と、を含み、前記第1のピン部側補強部及び前記第2のピン部側補強部は、前記ピン部が前記ボス部の前記挿入孔に押圧挿入される際、前記ピン部の径方向に生じる応力を協働して受けることにより、当該ピン部の径方向の傾動を規制する傾動規制部として構成されることを特徴とする車両用サンバイザ。という態様(態様8)を採り得る。
(態様9)
本発明では、「前記態様8に記載の車両用サンバイザであって、前記第2構成部材に突出状に設けられ、所定方向に延在しつつ前記ボス部の外壁に連接するボス部側補強部を更に有する構成であることを特徴とする車両用サンバイザ。という態様(態様9)を採り得る。
(態様10)
本発明では、「前記態様9に記載の車両用サンバイザであって、前記第2のピン部側補強部及び前記ボス部側補強部は、前記ピン部が前記ボス部の前記挿入孔に押圧挿入される際、互いに交差した状態でそれぞれ当接する当接領域を備え、当該当接によって、前記ピン部の押圧挿入方向に関し前記第1構成部材と前記第2構成部材との位置決めがなされる構成であることを特徴とする車両用サンバイザ。という態様(態様10)を採り得る。
103 サンバイザ本体
103a シェル部材
105 支軸
107 サポート軸
110 第1シェル
110a 裏面
110b 縁部
110c 第1接合面
111,112,113 ピン部
111a 中空部
114,115,116,118 壁部
114a,115a 上縁部
120 第2シェル
120a 裏面
120b 縁部
120c 第2接合面
121,122,123 ボス部
121a,122a,123a 挿入孔
124,126,128 第1壁部
125,127,129 第2壁部
124a,125a 上縁部
Claims (2)
- サンバイザ本体と、
前記サンバイザ本体を構成するべく互いに接合される第1構成部材及び第2構成部材と、
前記第1構成部材に突出状に設けられた軸状のピン部と、
前記第2構成部材に突出状に設けられ、前記第1構成部材との接合の際に前記ピン部が押圧挿入される挿入孔を有するボス部と、
前記第1構成部材に突出状に設けられ、前記ピン部の径方向に延在しつつ前記ピン部の外周に連接する壁部と、
前記第2構成部材に突出状に設けられ、所定方向に延在しつつ前記ボス部の外壁に連接する第1壁部と、
前記第2構成部材に突出状に設けられ、かつ前記ボス部から離間して配置され、前記第1壁部の延在方向と交差する方向に延在しつつ当該第1壁部に連接する第2壁部と、
を含み、
前記第2構成部材に設けられた前記第1壁部及び前記第2壁部は、前記ピン部が前記ボス部の前記挿入孔に押圧挿入される際、前記ピン部の径方向に関し前記ボス部に生じる応力を協働して受けることにより、当該ボス部の拡開を規制する拡開規制部として構成され、
前記第2構成部材に設けられた前記第2壁部及び前記第1構成部材に設けられた前記壁部は、前記ピン部が前記ボス部の前記挿入孔に押圧挿入される際、互いに交差した状態でそれぞれ当接する当接領域を備え、当該当接によって、前記ピン部の押圧挿入方向に関し前記第1構成部材と前記第2構成部材との位置決めがなされる構成であることを特徴とする車両用サンバイザ。 - サンバイザ本体と、
前記サンバイザ本体を構成するべく互いに接合される第1構成部材及び第2構成部材と、
前記第1構成部材に突出状に設けられた軸状のピン部と、
前記第2構成部材に突出状に設けられ、前記第1構成部材との接合の際に前記ピン部が押圧挿入される挿入孔を有するボス部と、
前記第1構成部材に突出状に設けられ、前記ピン部の径方向に延在しつつ前記ピン部の外周に連接する第1壁部と、
前記第1構成部材に突出状に設けられ、かつ前記ピン部から離間して配置され、前記第1壁部の延在方向と交差する方向に延在しつつ当該第1壁部に連接する第2壁部と、
前記第2構成部材に突出状に設けられ、所定方向に延在しつつ前記ボス部の外壁に連接する壁部と、
を含み、
前記第1構成部材に設けられた前記第1壁部及び前記第2壁部は、前記ピン部が前記ボス部の前記挿入孔に押圧挿入される際、前記ピン部の径方向に生じる応力を協働して受けることにより、当該ピン部の径方向の傾動を規制する傾動規制部として構成され、
前記第1構成部材に設けられた前記第2壁部及び前記第2構成部材に設けられた前記壁部は、前記ピン部が前記ボス部の前記挿入孔に押圧挿入される際、互いに交差した状態でそれぞれ当接する当接領域を備え、当該当接によって、前記ピン部の押圧挿入方向に関し前記第1構成部材と前記第2構成部材との位置決めがなされる構成であることを特徴とする車両用サンバイザ。
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