JP4242224B2 - 車両用サンバイザ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、サンバイザ本体の片側表面に電装器機(例えば、照明ランプを有する化粧用ミラー装置)が装着され、その電装器機に対する送電用の接続線の端末部が支軸の挿通孔を通して電装器機に接続される車両用サンバイザに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両用サンバイザにおいては、サンバイザ本体の片側表面には電装器機に対応する装着凹部が凹設される。また、支軸の中心孔に挿通された接続線の端末部を装着凹部の一側部まで誘導案内するための凹溝状の案内溝がサンバイザ本体の片側表面に開口して凹設された構造のものが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−160525公報(第2−4頁、図1ー4)
【特許文献2】
特開平9−156364号公報(第2−4頁、図3ー6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した従来の車両用サンバイザにおいては、サンバイザ本体の片側表面に開口して凹設された案内溝の溝開口部を閉じることなく接続線の端末部を挿通すると、その接続線の端末部がサンバイザ本体の表皮に引っかかることがあったり、あるいはサンバイザ本体の表皮に案内溝の形跡が現れ、見栄えが悪化されことがある。
このため、サンバイザ本体の片側表面に、案内溝の溝開口部を閉じるようにしてテープ等を貼り付けてなければならない。
【0005】
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、サンバイザ本体の内部に、接続線の端末部を誘導案内するための案内路を容易に形成することができる車両用サンバイザを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に係る車両用サンバイザは、サンバイザ本体の片側表面に対し電装器機が装着され、その電装器機に対する送電用接続線の端末部が支軸の中心孔を通して前記電装器機に接続された車両用サンバイザであって、
前記サンバイザ本体は、その厚さ方向に分割された第1殻体と第2殻体によって中空状に形成され、
前記第1殻体又は前記第2殻体の表面には、前記電装器機に対応する装着用凹部が形成されるとともに、その装着用凹部の一側部には前記接続線が挿通可能な開口部が形成され、
前記第1殻体と前記第2殻体のうち、少なくとも一方の殻体の内面には、前記支軸の中心孔を通して同支軸の先端から突出される接続線の端末部を前記開口部に向けて誘導するための案内路を構成する案内壁が突設され、
前記第1殻体と前記第2殻体のうち、少なくとも一方の殻体の内面には、前記案内路の下流寄りの所定位置から下流端に向けてしだいに高くなって傾斜状をなしかつその上傾端が装着用凹部の開口部の開口縁の高さ位置に臨む複数条の案内リブが前記案内路に沿って略平行状をなしてそれぞれ突設されている。
したがって、第1殻体と第2殻体のうち、少なくとも一方の殻体の内面に、案内路を構成する案内壁が突設されることで、サンバイザ本体の内部に、電装器機に対する送電用接続線の端末部を誘導案内するための案内路が容易に形成される。
【0007】
また、案内路に沿って略平行状をなしてそれぞれ突設された複数条の案内リブが傾斜状をなしかつその上傾端が装着用凹部の開口部の開口縁の高さ位置に臨むため、接続線の端末部が装着用凹部の開口部から突出する位置まで良好に誘導案内される。
このため、接続線の端末部と装着用凹部に装着される電装器機との電気的接続作業が容易となる。
また、複数条の案内リブが案内路に沿って略平行状をなしてそれぞれ突設されることで、当該部分に対応する殻体の表面にひけ(凹凸の歪み)が発生する不具合を防止することができる。
【0008】
請求項2に係る車両用サンバイザは、請求項1に記載の車両用サンバイザであって、案内壁は内側案内壁と外側案内壁を備えて内外2重壁構造をなし、第1、第2殻体の内面にそれぞれ突設されている。
したがって、第1、第2殻体の内面にそれぞれ突設された内側案内壁と外側案内壁によって内外2重壁構造をなす案内壁を形成することによって、接続線の端末部が案内壁の上端とこれに対向する殻体の内面との間に不測に挟み込まれる不具合が解消される。
また、第1、第2殻体の内面からそれぞれ突出された案内壁の上端が突き合わされた場合には、その突き合わせ部分に接続線の端末部が不測に挟み込まれる不具合が生じる場合があるが、案内壁を内外2重壁構造にすることでこのような不具合も生じない。
【0009】
請求項3に係る車両用サンバイザは、サンバイザ本体の片側表面に対し電装器機が装着され、その電装器機に対する送電用接続線の端末部が支軸の中心孔を通して前記電装器機に接続された車両用サンバイザであって、
前記サンバイザ本体は、その略中央部で板状をなすバイザプレートと、同バイザプレートの周縁部に沿って中空枠状をなして設けられその厚さ方向に分割された第1枠殻体及び第2枠殻体とを備え、
前記バイザプレートの片側面には、前記電装器機の装着部が形成されるとともに、同バイザプレートの片側面とこれに対向する一方の枠殻体の内周壁との間には前記接続線が挿通可能な開口部が形成され、
前記第1枠殻体と前記第2枠殻体のうち、少なくとも一方の枠殻体の内面、又は前記バイザプレートの端縁部には、前記支軸の中心孔を通して同支軸の先端から突出される接続線の端末部を前記開口部に向けて誘導するための案内路を構成する案内壁が突設されている。
したがって、第1枠殻体と第2枠殻体のうち、少なくとも一方の枠殻体の内面又はバイザプレートの端縁部に、案内路を構成する案内壁が突設されることで、サンバイザ本体の内部、すなわち、第1、第2の両枠殻体の内部に、電装器機に対する送電用接続線の端末部を誘導案内するための案内路が容易に形成される。
【0010】
請求項4に係る車両用サンバイザは、請求項3に記載の車両用サンバイザであって、
案内壁は内側案内壁と外側案内壁を備えて内外2重壁構造をなし、第1、第2殻体の内面にそれぞれ突設されている。
したがって、第1、第2殻体の内面にそれぞれ突設された内側案内壁と外側案内壁によって内外2重壁構造をなす案内壁を形成することによって、接続線の端末部が案内壁の上端とこれに対向する殻体の内面との間に不測に挟み込まれる不具合が解消される。
また、第1、第2殻体の内面からそれぞれ突出された案内壁の上端が突き合わされた場合には、その突き合わせ部分に接続線の端末部が不測に挟み込まれる不具合が生じる場合があるが、案内壁を内外2重壁構造にすることでこのような不具合も生じない。
【0011】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
この発明の実施の形態1を図1〜図6にしたがって説明する。
車両用サンバイザを一部破断して正面から表した図1及び図1のII−II線に基づく断面で表した図2において、車両用サンバイザ1は、支軸10とサンバイザ本体20とを主体として構成されている。
支軸10は、縦軸部11と横軸部12とを一体連続状に備えてほぼL字状に形成され、その中心部には接続線15(車載バッテリに接続された送電線)が挿通可能な中心孔が貫設されている。
そして、支軸10は、その縦軸部11においてブラケット2を介して車室天井面の所定位置に装着される。
さらに、支軸10の横軸部12には、サンバイザ本体20が回動可能に装着されている。そして、サンバイザ本体20は、横軸部12の軸回りに回動操作されることによって車室の天井面に沿う格納位置と、フロントガラスに沿う遮光位置とに配置切換されるようになっている。
【0012】
図2に示すように、サンバイザ本体20は、その厚さ方向に分割(2分割)されかつ合成樹脂材の射出成形によってそれぞれ個別に形成された第1殻体21と第2殻体22とが結合手段によって合掌状に結合されることで中空状に形成され、表皮27によって被覆されている。
この実施の形態1において、結合手段は、複数の結合用ボス28と結合用ピン29によって構成されている。すなわち、第1殻体21と第2殻体22の相対する内面のうち、一方の殻体、例えば、第1殻体21の内面の複数箇所には、円筒状をなす結合用ボス28がそれぞれ突設されている。また、第2殻体22の内面には、複数の結合用ボス28の内孔にそれぞれ圧入される結合用ピン29が突設されている。そして、第1殻体21の各結合用ボス28に第2殻体22の各結合用ピン29がそれぞれ圧入されることによって第1殻体21と第2殻体22とが合掌状に結合されるようになっている。
【0013】
また、第1殻体21と第2殻体22のうち、少なくとも一方の殻体、この実施の形態1では第2の両殻体22には支軸10の横軸部12が回動可能に嵌挿される軸受け部23がそれぞれの殻体と一体にかつ軸方向に所定の間隔を隔てて形成されている。
また、第2殻体22の軸受け部23の間にはサンバイザ本体20を車室天井面に向けて付勢するばね力を有する弾性クリップ25が組み付けられる保持部26が一体に形成されている(図1参照)。
そして、支軸10の横軸部12が各軸受け部23にわたって嵌挿されることで、支軸10の横軸部12の軸回りにサンバイザ本体20が回動可能に装着されるようになっている。
【0014】
図2と図3に示すように、第1殻体21の表面には、電装器機としての化粧用ミラー装置51に対応する略四角形状の装着用凹部30が所定深さで凹設されている。
また、第1殻体21の装着用凹部30の周壁部の一側部33には送電用の接続線15の端末部16が挿通可能な開口部34が形成されている。
第1殻体21と第2殻体22のうち、少なくとも一方の殻体の内面には、支軸の中心孔を通して同支軸10の先端から突出される接続線15の端末部16を装着用凹部30の開口部34に向けて誘導するための略湾曲状または円弧状をなす案内路35の両側壁部を構成する案内壁36が所定の通路幅を隔ててそれぞれ突設されている。
この実施の形態1において、図3〜図6に示すように、案内壁36は内側案内壁37と外側案内壁38を備えて内外2重壁構造をなし、内側案内壁37は第2殻体22の内面に突設され、外側案内壁38は、内側案内壁37の外側に接近して第1殻体21の内面に突設されている。
【0015】
また、図3〜図6に示すように、第1殻体21と第2殻体22の相対する内面には、案内路35の下流寄りの所定位置から下流端に向けてしだいに高くなって傾斜状をなしかつその上傾端が装着用凹部30の開口部34の開口縁の高さ位置に臨む複数条の案内リブ40、42が案内路35に沿って略平行状をなしてそれぞれ突設されている。
これら複数条の案内リブ40、42は、接続線15の外径寸法よりも適宜に小さい間隔寸法を隔てて配設されるとともに、複数条の案内リブ40、42の肉厚寸法は、第1殻体21と第2殻体22の表面に対するひけの発生を防止し得る程度の肉厚寸法、例えば、1mm程度の肉厚寸法に設定されている。
【0016】
また、図3に示すように、電装器機としての化粧用ミラー装置51は、ミラーケース52と、そのミラーケース52の表面側に開閉可能に装着された蓋体53とを主体として構成されている。
ミラーケース52の中央部には化粧用ミラー54が装着され、同ミラーケース52の片側に設けられたランプ室には照明ランプ55が装着されている。
また、ミラーケース52の所定位置には、サンバイザ本体20の装着用凹部30の所定位置に設けられた係止部(図示しない)に対し、差し込み操作によって係合する係止片(図示しない)が形成されている。そして、装着用凹部30に対し、化粧用ミラー装置51は、そのミラーケース52において装着されるようになっている。
【0017】
この実施の形態1に係る車両用サンバイザ1は上述したように構成される。
したがって、図2に示すように、第1殻体21と、第2殻体22とが複数の結合用ボス28と結合用ピン29との結合力によって合掌状に結合されることでサンバイザ本体20が形成される。
その後、サンバイザ本体20は表皮27によって被覆され、各軸受け部23、24にわたって支軸10の横軸部12が嵌挿される。
ここで、図1に示すように、支軸10の中心孔に挿入された接続線15の端末部16が横軸部12の先端から案内路35に沿って押し込まれる。すると、接続線15の端末部16が案内路35の案内壁36によって装着用凹部30の開口部34から突出する位置まで誘導案内される。
この際、案内路35の下流寄りの所定位置から下流端に向けてしだいに高くなって傾斜状をなしかつその上傾端が装着用凹部30の開口部34の開口縁の高さ位置に臨む複数条の案内リブ40、42によって接続線15の端末部16が開口部34を越える位置まで良好にかつ確実に誘導案内される。
【0018】
前記したように、装着用凹部30の開口部34から突出された接続線15の端末部16は、電装器機としての化粧用ミラー装置51の接続端子に電気的に接続される。
その後、サンバイザ本体20の装着用凹部30に対し化粧用ミラー装置51が、そのミラーケース52において装着されることによって車両用サンバイザ1が構成される。
【0019】
また、前記したように、支軸10の先端から突出される接続線15の端末部16を装着用凹部30の開口部34に向けて誘導案内する案内路35の両側壁部を構成する案内壁36は、内側案内壁37と外側案内壁38を備えて内外2重壁構造をなし、内側案内壁37は第2殻体22の内面に突設され、外側案内壁38は、内側案内壁37の外側に接近して第1殻体21の内面に突設されている。
このため、接続線15の端末部16が案内壁36の上端とこれに対向する殻体の内面との間に不測に挟み込まれる不具合が解消される。
また、仮に、第1、第2殻体21、22の内面からそれぞれ突出された案内壁36の上端が相互に突き合わされた場合には、その突き合わせ部分に接続線15の端末部16が不測に挟み込まれる不具合が生じる場合があるがあるが、案内壁36を、内側案内壁37と外側案内壁38によって内外2重壁構造に構成することでこのような不具合も生じない。
【0020】
また、この実施の形態1において、第1殻体21と第2殻体22の相対する内面には、案内路35の下流寄りの所定位置から下流端に向けてしだいに高くなって傾斜状をなしかつその上傾端が装着用凹部30の開口部34の開口縁の高さ位置に臨む複数条の案内リブ40、42が案内路35に沿って略平行状をなしてそれぞれ突設されている。
したがって、装着用凹部30の開口部34の開口縁の高さ位置に臨む複数条の案内リブ40、42によって接続線15の端末部16が開口部34を通過する位置まで良好にかつ確実に誘導案内することができる。このため、接続線15の端末部16と電装器機としての化粧用ミラー装置51の接続端子との電気的接続作業を容易に行うことができる。
また、複数条の案内リブ40、42が案内路35に沿って略平行状をなしてそれぞれ突設されることで、当該部分に対応する第1殻体21と第2殻体22の表面にひけ(凹凸の歪み)が発生する不具合を防止することができる。
【0021】
なお、前記実施の形態1においては、第1殻体21と第2殻体22の相対する内面に、内側案内壁37と外側案内壁38とをそれぞれ突出して内外2重壁構造をなす案内壁36を形成したが、第1、第2殻体21、22のうち、一方の殻体の内面から案内壁36を突設してもこの発明を実施することができる。
また、化粧用ミラー装置51の左右両側部に照明ランプ55がそれぞれ組み付けられたり、あるいは上部に照明ランプ55が組み付けられる構造であってもよい。さらに、化粧用ミラー装置51と照明ランプ55とがそれぞれ所定間隔を隔てて個別に組み付けられる構造であってもよい。
また、第1殻体21と第2殻体22とを薄肉のヒンジによって一体に形成した構造であってもこの発明を実施することができる。
また、サンバイザ本体20の一側面に装着される電装器機としては化粧用ミラー装置51に限るものではなく、照明用ランプ装置、画像表示装置、スピーカ装置等であってもよい。
【0022】
(実施の形態2)
次に、この発明の実施の形態2を図7〜図10にしたがって説明する。
この実施の形態2においては、片側表面に対し照明用ランプ装置、画像表示装置、スピーカ装置等の電装器機150が装着されるサンバイザ本体120が、その略中央部で板状をなすバイザプレート130と、同バイザプレート130の周縁部に沿って中空枠状をなして設けられその厚さ方向に2分割された第1枠殻体121及び第2枠殻体122と、を備えて構成されている。
図7と図8に示すように、バイザプレート130の片側面には、電装器機150の装着部が形成されるとともに、同バイザプレート130の片側面とこれに対向する一方の枠殻体、例えば、図8において上側の第2枠殻体122の内周壁122aとの間には接続線15の端末部16が挿通可能な開口部134が形成されている。
第1枠殻体121と第2枠殻体122のうち、少なくとも一方の枠殻体の内面又はバイザプレート130の端縁部には、支軸10の中心孔を通して同支軸10の先端から突出される接続線15の端末部16を開口部134に向けて誘導するための案内路135を構成する案内壁136が突設されている。
この実施の形態2においては、図9に示すように、第1、第2の両枠殻体121、122の内面に内外の案内壁137、138がそれぞれ突設されている。
【0023】
図7〜図10に示すように、バイザプレート130の端縁部には、案内路135の下流寄りの所定位置から下流端に向けてしだいに高くなって傾斜状をなしかつその上傾端がバイザプレート130の片側面の装着部に臨む複数条の案内リブ140が案内路135に沿って略平行状をなしてそれぞれ突設されている。
また、第2枠殻体122の内面にも案内路135の下流寄りの所定位置から下流端に向けてしだいに高くなって傾斜状をなしかつバイザプレート130の片側面の装着部に臨む複数条の案内リブ142が案内路135に沿って略平行状をなしてそれぞれ突設されている。
【0024】
この実施の形態2は前記したように構成される。したがって、第1枠殻体121と第2枠殻体122のうち、少なくとも一方の枠殻体の内面又はバイザプレート130の端縁部に、案内路135を構成する案内壁136(内側案内壁137と外側案内壁138)が突設されることで、サンバイザ本体120の内部、すなわち、第1、第2の両枠殻体121、122の内部空間に、電装器機150に対する送電用接続線15の端末部16を誘導案内するための案内路135が容易に形成される。
また、バイザプレート130の端縁部及び第2枠殻体122の内面には、案内路135の下流寄りの所定位置から下流端に向けてしだいに高くなって傾斜状をなしかつその傾斜端が装着部の開口部134の開口縁の高さ位置に臨む複数条の案内リブ140、142が案内路135に沿って略平行状をなしてそれぞれ突設されている(図8参照)。
これによって、接続線15の端末部16がバイザプレート130の片側面の装着部の開口部134から突出する位置まで良好に誘導案内される。
このため、接続線15の端末部16とバイザプレート130の片側面の装着部に装着される電装器機150との電気的接続作業が容易となる。
なお、この発明は前記実施の形態1及び2に限定するものではない。
【0025】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、サンバイザ本体の内部に、接続線の端末部を誘導案内するための案内路を容易に形成することができるため、従来のサンバイザ本体の片側表面に凹設される案内溝による不具合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る車両用サンバイザを一部破断して表した正面図である。
【図2】 同じく図1のII−II線に基づく断面図である。
【図3】 同じくサンバイザ本体の装着用凹部、化粧用ミラー装置、内側案内壁及び外側案内壁の関係を示す説明図である。
【図4】 同じく接続線の案内路、内側案内壁、外側案内壁及び案内リブの関係を示す横断面図である。
【図5】 同じく接続線の案内路、内側案内壁、外側案内壁及び案内リブの関係を示す平面図である。
【図6】 同じく接続線の案内路、内側案内壁、外側案内壁及び案内リブの関係を示す側断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る車両用サンバイザの第1枠殻体とバイザプレートとを分離して示す斜視図である。
【図8】 同じくバイザプレート、第1、第2枠殻体、接続線の案内路、案内壁及び案内リブの関係を示す側断面図である。
【図9】 同じく接続線の案内路、案内壁、及び案内リブの関係を示す横断面図である。
【図10】 同じく接続線の案内路、案内壁及び案内リブの関係を示す平面図である。
【符号の説明】
1 車両用サンバイザ
10 支軸
11 縦軸部
12 横軸部
13 中心孔
15 接続線
20 サンバイザ本体
21 第1殻体
22 第2殻体
23、24 軸受け部
30 装着用凹部
34 開口部
35 案内路
36 案内壁
37 内側案内壁
38 外側案内壁
51 化粧用ミラー装置(電装器機)
52 ミラーケース
54 化粧用ミラー
55 照明ランプ
Claims (4)
- サンバイザ本体の片側表面に対し電装器機が装着され、その電装器機に対する送電用接続線の端末部が支軸の中心孔を通して前記電装器機に接続された車両用サンバイザであって、
前記サンバイザ本体は、その厚さ方向に分割された第1殻体と第2殻体によって中空状に形成され、
前記第1殻体又は前記第2殻体の表面には、前記電装器機に対応する装着用凹部が形成されるとともに、その装着用凹部の一側部には前記接続線が挿通可能な開口部が形成され、
前記第1殻体と前記第2殻体のうち、少なくとも一方の殻体の内面には、前記支軸の中心孔を通して同支軸の先端から突出される接続線の端末部を前記開口部に向けて誘導するための案内路を構成する案内壁が突設され、
前記第1殻体と前記第2殻体のうち、少なくとも一方の殻体の内面には、前記案内路の下流寄りの所定位置から下流端に向けてしだいに高くなって傾斜状をなしかつその上傾端が装着用凹部の開口部の開口縁の高さ位置に臨む複数条の案内リブが前記案内路に沿って略平行状をなしてそれぞれ突設されていることを特徴とする車両用サンバイザ。 - 請求項1に記載の車両用サンバイザであって、
案内壁は内側案内壁と外側案内壁を備えて内外2重壁構造をなし、第1、第2殻体の内面にそれぞれ突設されていることを特徴とする車両用サンバイザ。 - サンバイザ本体の片側表面に対し電装器機が装着され、その電装器機に対する送電用接続線の端末部が支軸の中心孔を通して前記電装器機に接続された車両用サンバイザであって、
前記サンバイザ本体は、その略中央部で板状をなすバイザプレートと、同バイザプレートの周縁部に沿って中空枠状をなして設けられその厚さ方向に分割された第1枠殻体及び第2枠殻体とを備え、
前記バイザプレートの片側面には、前記電装器機の装着部が形成されるとともに、同バイザプレートの片側面とこれに対向する一方の枠殻体の内周壁との間には前記接続線が挿通可能な開口部が形成され、
前記第1枠殻体と前記第2枠殻体のうち、少なくとも一方の枠殻体の内面又は前記バイザプレートの端縁部には、前記支軸の中心孔を通して同支軸の先端から突出される接続線の端末部を前記開口部に向けて誘導するための案内路を構成する案内壁が突設されていることを特徴とする車両用サンバイザ。 - 請求項3に記載の車両用サンバイザであって、
案内壁は内側案内壁と外側案内壁を備えて内外2重壁構造をなし、第1、第2殻体の内面にそれぞれ突設されていることを特徴とする車両用サンバイザ。
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