JP2022083286A - ワイヤハーネス - Google Patents

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裕司 山口
Yuji Yamaguchi
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Abstract

【課題】コネクタと相手コネクタとの接続作業性を向上できるワイヤハーネスを提供する。【解決手段】ワイヤハーネス30は、電線31と、電線31の端部に設けられ相手コネクタ201が接続されるコネクタ32と、コネクタ32を車体に取り付ける固定部材33と、を備えている。固定部材33は、コネクタ32に装着される装着部81と、車体に固定される固定部とを有する。車体に対するコネクタ32の取付方向D2は、コネクタ32に対する相手コネクタ201の接続方向D1と交差する方向である。ワイヤハーネス30は、案内面64,65,74,75を含む第1案内部51を有する。更に、ワイヤハーネス30は、案内面64,65,74,75に接触しながら案内面64,65,74,75に対して相対移動することにより固定部に対する取付方向D2に延びる回転軸L1周りのコネクタ32の回転を第1案内部51と共に案内する第2案内部82を有する。【選択図】図5

Description

本開示は、ワイヤハーネスに関するものである。
従来、ワイヤハーネスには、自動車等の車体に固定されるコネクタを備えたものがある。例えば特許文献1に記載されているように、コネクタは、車体に対する姿勢が変化しないように当該車体に固定される。車体に固定されたコネクタには、相手コネクタが接続される。コネクタを有するワイヤハーネスと、相手コネクタを有するワイヤハーネスとは、コネクタと相手コネクタとが接続されることにより電気的に接続される。
特開2001-332347号公報
上記のようなコネクタは、例えば自動車のカウルサイドに配置されることがある。カウルサイドは、車両の上下方向かつ前後方向に延びている。また、一般的に、カウルサイドには、ワイヤハーネス同士を電気的に接続するためのコネクタ及び相手側コネクタが多数配置される。しかしながら、カウルサイドは、多数のコネクタ及び相手側コネクタを配置するには狭い場所である。このような狭い場所に多数のコネクタ及び相手側コネクタを配置するために、コネクタを有するワイヤハーネス及び相手コネクタを有するワイヤハーネスは、カウルサイドに沿って車両の上下方向及び前後方向に対して傾斜する方向に延びるように配置される。そのため、カウルサイドにおいて車体パネルに固定されたコネクタと相手コネクタとを接続する際、作業者は、ワイヤハーネスが延びる方向に沿って、即ち車両の上下方向及び前後方向に対して傾斜する方向に沿って相手コネクタをコネクタの方へ移動させることになる。
一般的に、カウルサイドに配置されたコネクタと相手コネクタとを接続する場合、作業者は、車両の外部から車両の内部に手を差し入れてコネクタと相手コネクタとを接続することになる。また、車両の内部において、コネクタと相手コネクタとを接続する空間は狭いため、作業者は、コネクタと相手コネクタとの接続を行いやすい自由な姿勢をとることが難しい。このような状態でコネクタと相手コネクタとを接続するために車両の上下方向及び前後方向に対して傾斜する方向に沿って力を加えることが難しく、作業者は、コネクタと相手コネクタとの接続作業を行い難かった。そのため、コネクタと相手コネクタとの接続作業性に改善の余地があった。
本開示の目的は、コネクタと相手コネクタとの接続作業性を向上できるワイヤハーネスを提供することにある。
本開示のワイヤハーネスは、少なくとも1本の電線と、前記電線の端部に設けられ相手コネクタが接続されるコネクタと、前記コネクタを車体に取り付ける固定部材と、を備えたワイヤハーネスであって、前記固定部材は、前記コネクタに装着される装着部と、前記車体に固定される固定部とを有し、前記車体に対する前記コネクタの取付方向は、前記コネクタに対する前記相手コネクタの接続方向と交差する方向であり、案内面を含む第1案内部と、前記案内面に接触しながら前記案内面に対して相対移動することにより前記固定部に対する前記取付方向に延びる回転軸周りの前記コネクタの回転を前記第1案内部と共に案内する第2案内部とを有するワイヤハーネスである。
本開示のワイヤハーネスによれば、コネクタと相手コネクタとの接続作業性を向上できる。
図1は、第1実施形態におけるワイヤハーネスが車体に取り付けられた状態を示す模式図である。 図2は、第1実施形態におけるワイヤハーネスの分解斜視図である。 図3は、第1実施形態における車両に取り付けられた状態のワイヤハーネスの断面図である。 図4は、第1実施形態における固定部材の斜視図である。 図5は、第1実施形態におけるコネクタと相手コネクタとの接続作業を説明するための概念図である。 図6は、第2実施形態におけるコネクタの斜視図である。 図7は、第2実施形態における装着部の斜視図である。 図8は、第2実施形態における固定部材の分解斜視図である。 図9は、第2実施形態における車両に取り付けられた状態のワイヤハーネスの断面図である。 図10は、第2実施形態における車両に取り付けられた状態のワイヤハーネスの断面図である。 図11は、第2実施形態におけるコネクタと相手コネクタとの接続作業を説明するための概念図である。 図12は、第3実施形態における車両に取り付けられた状態のワイヤハーネスの断面図である。 図13は、第3実施形態における固定部材の分解斜視図である。 図14は、第3実施形態におけるコネクタと相手コネクタとの接続作業を説明するための概念図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のワイヤハーネスは、
[1]少なくとも1本の電線と、前記電線の端部に設けられ相手コネクタが接続されるコネクタと、前記コネクタを車体に取り付ける固定部材と、を備えたワイヤハーネスであって、前記固定部材は、前記コネクタに装着される装着部と、前記車体に固定される固定部とを有し、前記車体に対する前記コネクタの取付方向は、前記コネクタに対する前記相手コネクタの接続方向と交差する方向であり、案内面を含む第1案内部と、前記案内面に接触しながら前記案内面に対して相対移動することにより前記固定部に対する前記取付方向に延びる回転軸周りの前記コネクタの回転を前記第1案内部と共に案内する第2案内部とを有するワイヤハーネスである。
この構成によれば、第1案内部と第2案内部とによって、固定部に対するコネクタの回転が案内される。固定部に対してコネクタが回転されるときの回転中心である回転軸は、取付方向に延びている。更に、取付方向は、接続方向と交差している。そのため、回転軸を回転中心としてコネクタが固定部に対して回転されると、取付方向から見て、固定部に対して接続方向が変化する。従って、作業者は、車体に固定された状態の固定部に対して、第1案内部と第2案内部とによって案内されながらコネクタを回転させることにより、接続方向を変化させることができる。そのため、作業者は、コネクタに相手コネクタを接続するときには、コネクタを、コネクタ及び相手コネクタに力を加えやすい接続方向となる姿勢にすることが可能になる。そして、作業者は、コネクタに相手コネクタを接続した後に、第1案内部と第2案内部とによって案内されながらコネクタを回転させることにより、コネクタを車体に対する最終的な取付姿勢にすることが可能になる。従って、車体に対するコネクタの最終的な取付姿勢が、コネクタと相手コネクタとを接続するためにコネクタ及び相手コネクタに力を加え難い姿勢であったとしても、コネクタに相手コネクタを接続するときには、作業者は、コネクタを、当該力を加えやすい姿勢にすることが可能になる。その結果、コネクタと相手コネクタとの接続作業性を向上できる。
[2]前記第1案内部及び前記第2案内部のいずれか一方は前記コネクタに含まれ、いずれか他方は前記固定部材に含まれることが好ましい。
この構成によれば、コネクタは、第1案内部及び第2案内部に案内されながら固定部材に対して回転される。このため、装着部と固定部とを別体にしなくてもよい。装着部と固定部とを一体部品とした場合には、ワイヤハーネスの部品点数を低減できる。
[3]前記第1案内部及び前記第2案内部のいずれか一方は前記装着部に含まれ、いずれか他方は前記固定部に含まれることが好ましい。
この構成によれば、コネクタが第1案内部及び第2案内部に案内されながら固定部に対して回転されるとき、コネクタと共に装着部が固定部に対して回転する。従って、コネクタには、第1案内部及び第2案内部を備えなくてもよい。よって、コネクタの形状を変更しなくとも、ワイヤハーネスに第1案内部及び第2案内部を備えることができる。
[4]前記第1案内部は、前記取付方向から見て前記回転軸を中心とする円弧状の案内溝を少なくとも1つ有し、前記案内面は、前記案内溝の内周面に含まれ、前記第2案内部は、前記案内溝内で前記案内面に接触し前記案内溝に沿って前記案内溝に対して相対移動する案内ピンを有することが好ましい。
この構成によれば、案内ピンが案内面に接触しながら案内溝内を案内溝に対して相対移動することにより、固定部に対する回転軸周りのコネクタの回転が容易に案内される。また、案内溝と当該案内溝に沿って当該案内溝に対して相対移動される案内ピンという簡単な構成で、固定部に対する回転軸周りのコネクタの回転を案内できる。
[5]前記第1案内部は、前記取付方向に延びる案内孔を有し、前記案内面は、前記案内孔の内周面に含まれ、前記回転軸は、前記取付方向から見て前記案内孔の内部に位置し、前記第2案内部は、前記案内孔の内部で前記案内面に接触しながら前記回転軸を中心に前記案内面に対して相対回転する案内軸を有することが好ましい。
この構成によれば、案内孔の内周面に含まれる案内面に接触しながら案内孔の内部で案内軸が回転軸周りに案内面に対して相対回転されることにより、固定部に対する回転軸周りのコネクタの回転が容易に案内される。また、案内孔と、当該案内孔の内部に配置された案内軸という簡単な構成で、固定部に対する回転軸周りのコネクタの回転を案内できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、添付図面は、理解を容易にするために構成要素を拡大して示している場合がある。添付図面において、構成要素の寸法比率は、実際のものと、または別の図中のものと異なる場合がある。
<第1実施形態>
以下、ワイヤハーネスの第1実施形態について説明する。
図1に示すように、ワイヤハーネス30は車両に搭載される。ワイヤハーネス30は、例えば、自動車のカウルサイド21に配置される。自動車の車体22は、図示しない車両ドアにて開閉される乗降口23を有する。カウルサイド21は、乗降口23の前方に位置している。なお、図中では、車両の前方から後方へ向かう方向をX方向、車両の右方から左方へ向かう方向をY方向、車両の下方から上方へ向かう方向をZ方向としている。
車体22は、車体パネル24を有する。ワイヤハーネス30は、カウルサイド21における車体パネル24に固定されている。車体パネル24に固定されたワイヤハーネス30は、車両の左右方向から見て、車両の上下方向かつ前後方向に延びる。例えば、ワイヤハーネス30は、車両の左右方向から見て、車両の後方に向かうにつれて車両の下方に下がるように傾斜する。
ワイヤハーネス30は、少なくとも1本の電線31と、電線31の端部に設けられ相手コネクタ201が接続されるコネクタ32と、コネクタ32を車体22に取り付ける固定部材33とを有する。
(電線31)
ワイヤハーネス30は、電線31を例えば複数本有する。なお、ワイヤハーネス30は、電線31を1本のみ有していてもよい。各電線31は、例えば、導体よりなる芯線と、芯線の外周を被覆する絶縁被覆とを有する被覆電線である。各電線31の端部には、図示しない端子が電気的に接続されている。当該端子は、例えば雄端子である。複数の電線31は、例えば、結束部材34によって束ねられている。結束部材34は、例えば粘着テープである。
(コネクタ32)
図1及び図2に示すように、コネクタ32は、コネクタハウジング41を有していてもよい。コネクタハウジング41は、例えば樹脂成形品である。コネクタハウジング41は、相手コネクタ201が嵌合される嵌合部42と、固定部材33が接続される接続部43とを有する。
嵌合部42は、例えば、相手コネクタ201が嵌入される嵌合凹部44を有する。嵌合部42は、第1端45及び第2端46を有する。第1端45は、嵌合部42における嵌合凹部44の開口部を含む端部である。第2端46は、嵌合部42における嵌合凹部44の底部を含む端部である。
嵌合部42は、各電線31の端部に電気的に接続された端子を保持している。各端子は、嵌合凹部44の底面から開口部に向かって突出している。各電線31と各端子との電気的な接続部分は、嵌合部42における嵌合凹部44の底面と第2端46との間の部分の内部に保持されている。そして、各電線31は、第2端46から嵌合部42の外部に引き出されている。
嵌合凹部44に相手コネクタ201が嵌入されることにより、コネクタ32と相手コネクタ201とが接続される。相手コネクタ201は、嵌合部42が保持する端子に電気的に接続される図示しない相手端子を有する。相手端子は、例えば雌端子である。
接続部43は、嵌合部42の外周面に設けられている。嵌合部42と接続部43とは、例えば一体成形品である。接続部43は、被装着部47と、被装着部47を嵌合部42に連結する少なくとも1つの連結部48とを有していてもよい。接続部43は、例えば一対の連結部48を有する。
被装着部47は、例えば板状をなしている。被装着部47は、コネクタ32に対する相手コネクタ201の接続方向D1と平行に延びている。更に、被装着部47は、車体22に対するコネクタ32の取付方向D2と垂直をなしている。
接続方向D1は、作業者がコネクタ32に相手コネクタ201を接続する際に、コネクタ32に対して相手コネクタ201が移動される方向である。即ち、接続方向D1は、作業者がコネクタ32に相手コネクタ201を接続する際に、作業者から相手コネクタ201に加えられる力の方向である。従って、本第1実施形態では、接続方向D1は、嵌合凹部44の開口から同嵌合凹部44の底面に向かう方向である。即ち、接続方向D1は、第1端45から第2端46に向かう方向である。
図3に示すように、取付方向D2は、コネクタ32が固定部材33を介して車体22に取り付けられる際に、固定部材33が車体22に対して移動される方向である。ここで、車体パネル24の厚さ方向の両側面のうち車体22に取り付けられたコネクタハウジング41と対向する側面を第1面24aとする。また、車体パネル24の厚さ方向の両側面のうち第1面24aと反対側の側面を第2面24bとする。本第1実施形態では、取付方向D2は、第1面24aから第2面24bに向かう方向と同じ方向である。また、取付方向D2は、接続方向D1と交差する方向である。例えば、取付方向D2は、接続方向D1と垂直に交差する。なお、以下、取付方向D2と述べた場合には、ワイヤハーネス30における取付方向D2、即ちコネクタ32に固定部材33が装着された状態における取付方向D2を意味する。
連結部48は、被装着部47と嵌合部42の外周面との間に空間S1が形成されるように被装着部47を嵌合部42に連結している。
接続部43は、被装着部47に第1案内部51を有する。第1案内部51は、例えば2つの案内溝61,71を含む。各案内溝61,71は、被装着部47を同被装着部47の厚さ方向に貫通している。即ち、各案内溝61,71は、被装着部47を取付方向D2に貫通している。各案内溝61,71は、空間S1とコネクタハウジング41の外部の空間とを連通する。
図5に示すように、各案内溝61,71は、取付方向D2から見て、取付方向D2に沿って延びる回転軸L1周りの周方向に延びている。回転軸L1は、例えば、取付方向D2から見てコネクタ32の外周に位置する仮想軸である。取付方向D2から見て、案内溝61と案内溝71とは、回転軸L1からの距離が異なる。例えば、回転軸L1と案内溝61との間の距離は、回転軸L1と案内溝71との間の距離より短い。更に、取付方向D2から見て、案内溝61と案内溝71とは、回転軸L1周りの周方向の長さが異なる。例えば、取付方向D2から見て、回転軸L1周りの周方向の長さは、回転軸L1に近い案内溝61の方が、回転軸L1から遠い案内溝71より短い。
案内溝61は、第1端62及び第2端63を有する。取付方向D2から見て、第1端62は、案内溝61における回転軸L1周りの周方向の一端である。取付方向D2から見て、第2端63は、案内溝61における回転軸L1周りの周方向の他端である。取付方向D2から見て、第1端62は、第2端63よりも時計方向前方側に位置する。
案内溝71は、第1端72及び第2端73を有する。取付方向D2から見て、第1端72は、案内溝71における回転軸L1周りの周方向の一端である。取付方向D2から見て、第2端73は、案内溝71における回転軸L1周りの周方向の他端である。取付方向D2から見て、第1端72は、第2端73よりも時計方向前方側に位置する。
案内溝61の内周面は、案内面64,65を含む。各案内面64,65は、取付方向D2に沿って延びている。また、各案内面64,65は、取付方向D2から見て、回転軸L1を中心とする円弧状をなしている。案内面64と案内面65とは、回転軸L1周りの周方向と垂直な方向に対向している。更に、回転軸L1周りの周方向と垂直な方向における案内面64と案内面65との間の距離は、回転軸L1周りの周方向に沿って一定である。
案内溝71の内周面は、案内面74,75を含む。各案内面74,75は、取付方向D2に沿って延びている。また、各案内面74,75は、取付方向D2から見て、回転軸L1を中心とする円弧状をなしている。案内面74と案内面75とは、回転軸L1周りの周方向と垂直な方向に対向している。更に、回転軸L1周りの周方向と垂直な方向における案内面74と案内面75との間の距離は、回転軸L1周りの周方向に沿って一定である。
案内溝61は、第1端62を含む領域に、挿入部66を有していてもよい。挿入部66は、取付方向D2から見て、例えば、回転軸L1周りの周方向と垂直な方向における案内面64と案内面65との間の距離よりも大きい直径を有する円形状をなしている。また、案内溝71は、第1端72を含む領域に、挿入部66と同様の挿入部76を有していてもよい。
(固定部材33)
図2~図4に示すように、固定部材33は、コネクタ32に装着される装着部81と、車体22に固定される固定部91とを有する。また、固定部材33は、第2案内部82を含む。固定部材33は、例えば樹脂成形品である。
装着部81は、例えば、支持部83を有する。支持部83は、例えば板状をなしている。支持部83は、接続部43に当接する当接面84を有する。当接面84は、例えば、支持部83における厚さ方向の一方の側面である。当接面84は、被装着部47の外側面に当接する。なお、被装着部47の外側面は、被装着部47の厚さ方向の両側面のうち空間S1から遠い方の側面である。
固定部材33は、例えば装着部81に第2案内部82を有する。第2案内部82は、例えば、2つの案内ピン85,86を有する。各案内ピン85,86は、当接面84から突出している。各案内ピン85,86は、当接面84に対して垂直に延びている。案内ピン85と案内ピン86とは、取付方向D2から見て離れた位置に位置している。
案内ピン85は、当接面84から突出した柱状の係合部85aと、係合部85aの先端部に一体に設けられた抜け止め部85bとを有する。係合部85aの外径は、回転軸L1周りの周方向と垂直な方向における案内面64と案内面65との間の距離と等しいか若干小さい。当接面84と垂直な方向から見た抜け止め部85bの外径は、挿入部66の内径と等しいか若干大きい。
案内ピン86は、当接面84から突出した柱状の係合部86aと、係合部86aの先端部に一体に設けられた抜け止め部86bとを有する。係合部86aの外径は、回転軸L1周りの周方向と垂直な方向における案内面74と案内面75との間の距離と等しいか若干小さい。当接面84と垂直な方向から見た抜け止め部86bの外径は、挿入部76の内径と等しいか若干大きい。
装着部81は、挿入部66,76から空間S1の内部に案内ピン85,86がそれぞれ挿入されることにより、コネクタ32に装着されている。案内ピン85,86は、例えば、抜け止め部85b,86bがそれぞれ挿入部66,76を圧入により通り抜けることにより、取付方向D2に案内溝61,71をそれぞれ貫通した状態に配置される。抜け止め部85b,86bが空間S1に配置された状態では、案内溝61,71内にそれぞれ係合部85a,86aが配置されている。空間S1に配置された抜け止め部85b,86bは、案内溝61,71から案内ピン85,86が抜けることを抑制する。即ち、抜け止め部85b,86bによってコネクタ32と固定部材33とが外れることが抑制される。
固定部91と装着部81とは、例えば一体成形品である。固定部91は、例えば、取付支柱92と、係合爪93と、弾性片94とを有する。
取付支柱92は、支持部83における当接面84と反対側の側面から突出している。取付支柱92は、当接面84と垂直な方向に沿って延びている。また、取付支柱92は、取付方向D2に沿って延びている。固定部91は、取付支柱92の基端部に回り止め95を有していてもよい。回り止め95は、取付支柱92の基端領域の一部を太くしている。
固定部91は、例えば2つの係合爪93を有する。各係合爪93は、取付支柱92の先端領域に一体に設けられている。各係合爪93は、取付支柱92の先端領域から取付支柱92の基端に近づく方向に延びている。また、各係合爪93は、各係合爪93の基端から先端に向かうにつれて取付支柱から離れるように延びている。各係合爪93は、各係合爪93の先端が取付支柱92に近づく方向に弾性変形可能である。2つの係合爪93は、取付支柱92の先端側から見て、互いの間に取付支柱92を挟む位置に位置している。
弾性片94は、取付支柱92の基端領域から取付支柱92の外周に向かって延びている。弾性片94は、例えば、取付支柱92の基端を囲む鍔状をなしている。支持部83からの取付支柱92の突出方向において、弾性片94の先端は、弾性片94の基端に比べて取付支柱92の先端に近い位置に位置する。なお、鍔状をなす弾性片94において、弾性片94の基端は同弾性片94の内周縁であるとともに、弾性片94の先端は同弾性片94の外周縁である。弾性片94は、同弾性片94の基端に対して同弾性片94の先端が取付支柱92の先端から基端に向かう方向に沿って移動するように弾性変形可能である。
(車体22へのコネクタ32の取付作業)
作業者は、固定部91を車体22に固定することにより、コネクタ32を車体22に取り付ける。作業者が固定部91を車体22に固定する際、ワイヤハーネス30は、電線31が車両の前後方向及び上下方向の両方向に対して傾斜する方向に沿って延びるように配置されている。またこの際、コネクタ32には、固定部材33が装着されている。更に、作業者が固定部91を車体パネル24に固定するときには、コネクタ32に相手コネクタ201は接続されていない。
図1及び図4に示すように、車体パネル24は、例えば、コネクタ32を車体22に取り付けるための取付孔25を有する。取付孔25は、車体パネル24を第1面24aから第2面24bまで貫通している。取付孔25は、例えば長穴である。固定部91を車体22に固定する際、作業者は、コネクタ32に装着された固定部材33の取付支柱92及び係合爪93を、第1面24aに開口した取付孔25の開口から取付孔25に挿入する。取付支柱92は、取付支柱92の先端から取付孔25に挿入される。このとき、係合爪93は、取付孔25の内周面に押されることにより弾性変形しながら取付孔25を通り抜ける。そして、係合爪93が取付孔25を通り抜けると、係合爪93が原形に復帰する。このとき、弾性片94は、車体パネル24における取付孔25の周囲の部分に接触している。更に、弾性片94は、車体パネル24における取付孔25の周囲の部分を、取付支柱92の基端から先端に向かう方向に沿って付勢する。従って、係合爪93の先端と弾性片94との間に、車体パネル24における取付孔25の周囲の部分が挟まれる。これにより、固定部91は、車体パネル24に固定される。また、取付孔25の内周面に回り止め95が接触することにより、固定部91は、取付方向D2に延びる軸線周りに車体パネル24に対して回転することが抑制される。固定部91が車体22に固定されると、コネクタ32は、車体パネル24の厚さ方向の両側のうち第1面24a側に配置される。
(コネクタ32と相手コネクタ201との接続作業)
コネクタ32に相手コネクタ201を接続する作業について、本実施形態の作用と併せて説明する。
図5は、相手コネクタ201が接続されるときのコネクタ32と、相手コネクタ201が接続された後に車体22に対する最終的な取付位置に配置されたコネクタ32とを示す概念図である。図5では、取付方向D2から見たコネクタ32及び固定部材33を図示している。また、図5では、相手コネクタ201が接続されるときのコネクタ32を二点鎖線で図示している。更に、車体22に対する最終的な取付位置に配置されたコネクタ32を実線で図示している。なお、図5では、理解を促すために、ワイヤハーネス30を部分的に透視して図示している。また、図5においては、取付方向D2は、紙面垂直方向であって、紙面手前から紙面奥に向かう方向に該当する。
図5に二点鎖線で示すように、コネクタ32に相手コネクタ201が接続されるときには、各案内溝61,71の第1端62,72にそれぞれ案内ピン85,86が配置されている。案内溝61,71と案内ピン85,86とがこの位置関係にあるときには、コネクタ32は、接続方向D1が車両の前後方向に沿うように配置される。即ち、コネクタ32における第1端62,72の位置と、固定部材33における案内ピン85,86の位置とは、固定部91が車体パネル24に固定された状態で案内ピン85,86が第1端62,72に配置された場合に、接続方向D1が車両の前後方向に沿うようにコネクタ32が配置される位置関係に設定されている。第1端62,72に案内ピン85,86が配置されると、コネクタ32は、例えば、接続方向D1が車両の後方から前方に向かう方向と平行をなすように配置される。即ち、コネクタ32は、接続方向D1が逆X方向に一致するように配置される。そして、第1端45と第2端46とは、車両の前後方向に並ぶとともに、第1端45よりも第2端46が車両の前方側に配置される。
なお、案内ピン85,86に第1端62,72が配置されるタイミングは、コネクタ32に固定部材33が装着されるときであってもよい。この場合、作業者は、第1端62,72にそれぞれ案内ピン85,86が配置された状態を維持しながら固定部91を車体パネル24に固定する。また、第1端62,72に案内ピン85,86を配置するタイミングは、固定部91を車体パネル24に固定した後であってもよい。例えば、固定部91を車体パネル24に固定した時点で、案内ピン85,86が第1端62,72からずれた位置にある場合がある。この場合、コネクタ32に相手コネクタ201を接続する前に、作業者は、コネクタ32と固定部材33とを案内溝61,71に沿って相対移動させることにより案内ピン85,86を第1端62,72に配置することができる。
作業者は、案内ピン85,86が第1端62,72に配置された状態で、コネクタ32の嵌合凹部44に相手コネクタ201を嵌入することにより、コネクタ32の端子に相手コネクタ201の相手端子を電気的に接続する。このとき、コネクタ32は、接続方向D1が車両の前後方向に沿うように配置されている。そのため、作業者は、車両の前後方向に沿ってコネクタ32及び相手コネクタ201に力を加えてコネクタ32に相手コネクタ201を嵌合できる。
作業者は、コネクタ32に相手コネクタ201を嵌合した後、案内ピン85,86が第2端63,73に配置されるまでコネクタ32を移動させる。相手コネクタ201もコネクタ32と共に移動される。このとき、固定部材33は、固定部91が車体パネル24に固定されることにより当該車体パネル24に固定されているため、案内ピン85,86に対して案内溝61,71が移動される。またこのとき、コネクタ32は、係合部85aの外周面に案内面64,65の少なくとも一方の面を接触させるとともに、係合部86aの外周面に案内面74,75の少なくとも一方の面を接触させながら移動される。そのため、コネクタ32は、案内溝61,71と案内ピン85,86とによって構成される溝カムによって回転軸L1周りに回転される。即ち、コネクタ32は、第1案内部51の案内溝61,71と第2案内部82の案内ピン85,86とによって、取付方向D2から見て回転軸L1を中心に時計方向に回転されるように案内される。
図5に実線で示すように、案内ピン85,86が第2端63,73に配置されると、コネクタ32と相手コネクタ201との接続作業が完了する。案内溝61,71と案内ピン85,86とがこの位置関係にあるときには、コネクタ32は、接続方向D1が車両の前後方向及び上下方向に対して傾斜するように配置される。即ち、コネクタ32は、車体22に対する最終的な取付姿勢になる。このように、ワイヤハーネス30における第2端63,73の位置と、固定部材33における案内ピン85,86の位置とは、固定部91が車体パネル24に固定された状態で案内ピン85,86が第2端63,73に配置された場合に、コネクタ32が車体22に対する最終的な取付姿勢になる位置関係に設定されている。第2端63,73に案内ピン85,86が配置されると、コネクタ32は、例えば、取付方向D2から見て接続方向D1が上に上がりながら車両の前方に向かう方向になるように配置される。また、第2端63,73に案内ピン85,86が配置されると、コネクタ32は、コネクタ32の近傍で電線31が延びる方向に接続方向D1が沿うように配置される。
本実施形態の効果について説明する。
(1-1)ワイヤハーネス30は、少なくとも1本の電線31と、電線31の端部に設けられ相手コネクタ201が接続されるコネクタ32と、コネクタ32を車体22に取り付ける固定部材33と、を備えている。固定部材33は、コネクタ32に装着される装着部81と、車体22に固定される固定部91とを有する。車体22に対するコネクタ32の取付方向D2は、コネクタ32に対する相手コネクタ201の接続方向D1と交差する方向である。ワイヤハーネス30は、案内面64,65,74,75を含む第1案内部51を有する。更に、ワイヤハーネス30は、案内面64,65,74,75に接触しながら案内面64,65,74,75に対して相対移動することにより固定部91に対する取付方向D2に延びる回転軸L1周りのコネクタ32の回転を第1案内部51と共に案内する第2案内部82を有する。
この構成によれば、第1案内部51と第2案内部82とによって、固定部91に対するコネクタ32の回転が案内される。固定部91に対してコネクタ32が回転されるときの回転中心である回転軸L1は、取付方向D2に延びている。更に、取付方向D2は、接続方向D1と交差している。そのため、回転軸L1を回転中心としてコネクタ32が固定部91に対して回転されると、取付方向D2から見て、固定部91に対して接続方向D1が変化する。従って、作業者は、車体22に固定された状態の固定部91に対して、第1案内部51と第2案内部82とによって案内されながらコネクタ32を回転させることにより、接続方向D1を変化させることができる。そのため、作業者は、コネクタ32に相手コネクタ201を接続するときには、コネクタ32を、コネクタ32及び相手コネクタ201に力を加えやすい接続方向D1となる姿勢にすることが可能になる。そして、作業者は、コネクタ32に相手コネクタ201を接続した後に、第1案内部51と第2案内部82とによって案内されながらコネクタ32を回転させることにより、コネクタ32を車体22に対する最終的な取付姿勢にすることが可能になる。従って、車体22に対するコネクタ32の最終的な取付姿勢が、コネクタ32と相手コネクタ201とを接続するためにコネクタ32及び相手コネクタ201に力を加え難い姿勢であったとしても、コネクタ32に相手コネクタ201を接続するときには、作業者は、コネクタ32を、当該力を加えやすい姿勢にすることが可能になる。その結果、コネクタ32と相手コネクタ201との接続作業性を向上できる。
また、例えば、コネクタ32と相手コネクタ201とを接続するための力をコネクタ32及び相手コネクタ201に加えやすい姿勢でコネクタ32が車体22に対して配置されると、当該コネクタ32の配置スペースが大きくなってしまう場合がある。この場合、コネクタ32に相手コネクタを接続した後に、作業者が第1案内部51と第2案内部82とによって案内されながらコネクタ32を回転させることにより、コネクタ32は、当該コネクタ32の配置スペースがより小さくなる姿勢で配置されることが可能になる。
(1-2)第1案内部51はコネクタ32に含まれ、第2案内部82は固定部材33に含まれている。この構成によれば、コネクタ32は、第1案内部51及び第2案内部82に案内されながら固定部材33に対して回転される。このため、装着部81と固定部91とを別体にしなくてもよい。装着部81と固定部91とを一体部品とした場合には、ワイヤハーネス30の部品点数を低減できる。
(1-3)第1案内部51は、取付方向D2から見て回転軸L1を中心とする円弧状の案内溝61,71を有する。案内面64,65は、案内溝61の内周面に含まれる。案内面74,75は、案内溝71の内周面に含まれる。第2案内部82は、案内溝61内で案内面64,65に接触し案内溝61に沿って案内溝61に対して相対移動する案内ピン85を有する。更に、第2案内部82は、案内溝71内で案内面74,75に接触し案内溝71に沿って案内溝71に対して相対移動する案内ピン86を有する。
この構成によれば、案内ピン85が案内面64,65に接触しながら案内溝61内を案内溝61に対して相対移動するとともに、案内溝71が案内面74,75に接触しながら案内溝71内を案内溝71に対して相対移動することにより、固定部91に対する回転軸L1周りのコネクタ32の回転が容易に案内される。また、案内溝61,71と当該案内溝61,71に沿って案内溝61,71に対して相対移動される案内ピン85,86という簡単な構成で、固定部91に対する回転軸L1周りのコネクタ32の回転を案内できる。
(1-4)車体22に固定される固定部91は、周知の構成とすることができる。従って、車体22が有する取付孔25の形状を変更しなくてもよい。
<第2実施形態>
以下、ワイヤハーネスの第2実施形態について説明する。なお、本第2実施形態では、上記第1実施形態と同一の構成及び対応する構成に同一の符号を付してその説明を省略する。
図6及び図8に示すように、本第2実施形態のワイヤハーネス100は、上記第1実施形態のワイヤハーネス30と同様に車両に搭載される。ワイヤハーネス100は、少なくとも1本の電線31と、電線31の端部に設けられ相手コネクタ201が接続されるコネクタ102と、コネクタ102を車体22に取り付ける固定部材103とを有する。なお、本第2実施形態では、接続方向D1は、コネクタ102に対する相手コネクタ201の接続方向である。また、取付方向D2は、車体22に対するコネクタ102の取付方向である。
(コネクタ102)
図6、図9及び図10に示すように、コネクタ102は、コネクタハウジング111を有していてもよい。コネクタハウジング111は、例えば樹脂成形品である。コネクタハウジング111は、嵌合部42と、固定部材103が接続される接続部112とを有する。
接続部112は、嵌合部42の外周面に設けられている。嵌合部42と接続部112とは、例えば一体成形品である。接続部112は、例えば、嵌合部42の外周面から突出した第1位置決め部113と、第1位置決め部113と一体に設けられた接続片114とを有する。
第1位置決め部113は、嵌合部42の外周面上で接続方向D1に沿って延びる第1壁115,116と、第1壁115と第1壁116との間で接続方向D1と垂直な板状をなす第2壁117とを有する。第1壁115と第1壁116とは、嵌合部42の外周面上で平行に延びている。
接続片114は、第2壁117から接続方向D1に沿って突出している。接続片114は、同接続片114の先端領域に係合凸部118を有する。係合凸部118は、接続片114における嵌合部42と対向する側面から嵌合部42に近づく方向に突出している。接続片114は、同接続片114の先端が嵌合部42の外周面から離れる方向に移動するように弾性変形可能である。
(固定部材103)
固定部材103は、コネクタ102に装着される装着部121と、車体22に固定される固定部131とを有する。装着部121と固定部131とは別体で形成されている。固定部131は、装着部121に装着されるものである。
図7~図10に示すように、装着部121は、例えば、被装着部123を有する。被装着部123は、上記第1実施形態の被装着部47と同様の形状をなしている。被装着部123は、接続方向D1と平行に延びている。更に、被装着部123は、取付方向D2と垂直をなしている。被装着部123と接続部112との間には、空間S2が形成されている。
装着部121は、被装着部123から突出し第1壁115,116にそれぞれ当接する支持部125,126を有していてもよい。支持部125,126は、取付方向D2と反対方向からそれぞれ第1壁115,116の先端面に当接することにより、被装着部123と嵌合部42の外周面との間の間隔を一定に維持する。
装着部121は、接続部112に装着される連結部132を有していてもよい。固定部材103は、連結部132が接続部112に装着されることにより、コネクタ102に装着されている。連結部132は、例えば、被装着部123から支持部125,126と同方向に突出した保持部133,134と、保持部133,134からそれぞれ延びる第2位置決め部135,136と、係合部137とを有する。
保持部133,134は、支持部125と支持部126との間に位置する。保持部133,134は、取付方向D2から見て接続方向D1と垂直な方向に離れている。
第2位置決め部135,136は、それぞれ保持部133,134の先端から接続方向D1と反対方向に沿って延びている。取付方向D2から見て、第2位置決め部135,136は、支持部125と支持部126との間に位置する。第2位置決め部135,136は、取付方向D2から見て接続方向D1と垂直な方向に離れるとともに、互いに平行をなしている。第2位置決め部135,136は、接続方向D1と反対方向から第1壁115と第1壁116との間に挿入されている。第2位置決め部135,136の先端が、接続方向D1と反対方向から第2壁117に当接することにより、コネクタ102に対して装着部121が接続方向D1と反対方向にそれ以上移動することが抑制されている。
係合部137は、第2位置決め部135と第2位置決め部136との間で、第2位置決め部135から第2位置決め部136まで延びている。係合部137は係合面138を有する。係合面138は、接続方向D1と垂直な平面状をなしている。係合面138は、係合部137における接続方向D1の両端面のうち、第2位置決め部135,136の基端に近い方の端面である。
係合部137は、第2位置決め部135,136と共に第1壁115と第1壁116との間に挿入されている。係合部137が第1壁115と第1壁116との間に挿入されるときには、係合部137は、接続片114と嵌合部42の外周面との間に挿入される。このとき、接続片114は、係合凸部118を乗り越える係合部137によって弾性変形される。係合部137が係合凸部118を超えると、接続片114が原形に復帰する。そして、係合面138に係合凸部118が接続方向D1と反対方向から当接する。係合凸部118が、接続方向D1と反対方向から係合面138に当接することにより、コネクタ102に対して装着部121が接続方向D1にそれ以上移動することが抑制されている。
装着部121は、第1案内部51を含む。装着部121は、例えば被装着部123に第1案内部51を有する。第1案内部51は、上記第1実施形態と同様に例えば2つの案内溝61,71を含む。
図8及び図9に示すように、固定部131は、上記第1実施形態の固定部材33と同じ構成である。従って、固定部131は、第2案内部82を含む。固定部131は、挿入部66,76から空間S2の内部に案内ピン85,86がそれぞれ挿入されることにより、装着部121に装着されている。抜け止め部85b,86bによって装着部121と固定部131とが外れることが抑制される。
なお、固定部131が装着部121に装着されるタイミングは、装着部121がコネクタ102に装着される前でもよいし、装着部121がコネクタ102に装着された後でもよい。
(車体22へのコネクタ102の取付作業)
作業者は、上記第1実施形態と同様に、固定部材103を車体22に固定することにより、コネクタ102を車体22に取り付ける。作業者が固定部材103を車体22に固定する際、ワイヤハーネス100は、電線31が車両の前後方向及び上下方向の両方向に対して傾斜する方向に沿って延びるように配置されている。
(コネクタ102と相手コネクタ201との接続作業)
コネクタ102に相手コネクタ201を接続する作業について、本実施形態の作用と併せて説明する。
図11は、相手コネクタ201が接続されるときのコネクタ102と、相手コネクタ201が接続された後に車体22に対する最終的な取付位置に配置されたコネクタ102とを示す概念図である。図11では、取付方向D2から見たコネクタ102及び固定部材103を図示している。また、図11では、相手コネクタ201が接続されるときのコネクタ102を二点鎖線で図示している。更に、車体22に対する最終的な取付位置に配置されたコネクタ102を実線で図示している。なお、図11では、理解を促すために、ワイヤハーネス100を部分的に透視して図示している。また、図11においては、取付方向D2は、紙面垂直方向であって、紙面手前から紙面奥に向かう方向に該当する。
図11に二点鎖線で示すように、コネクタ102に相手コネクタ201が接続されるときには、各案内溝61,71の第1端62,72にそれぞれ案内ピン85,86が配置されている。このため、上記第1実施形態と同様に、コネクタ102は、接続方向D1が車両の前後方向に沿うように配置される。なお、上記第1実施形態と同様に、案内ピン85,86に第1端62,72が配置されるタイミングは、コネクタ102に固定部材33が装着されるときであってもよいし、固定部131を車体パネル24に固定した後であってもよい。
作業者は、案内ピン85,86が第1端62,72に配置された状態で、コネクタ102の嵌合凹部44に相手コネクタ201を嵌入することにより、コネクタ102の端子に相手コネクタ201の相手端子を電気的に接続する。このとき、コネクタ102は、接続方向D1が車両の前後方向に沿うように配置されている。そのため、作業者は、車両の前後方向に沿ってコネクタ102及び相手コネクタ201に力を加えてコネクタ102に相手コネクタ201を接続できる。
作業者は、コネクタ102に相手コネクタ201を嵌合した後、案内ピン85,86が第2端63,73に配置されるまで、装着部121をコネクタ102と共に固定部131に対して移動させる。相手コネクタ201もコネクタ102と共に移動される。このとき、固定部131は、車体パネル24に固定されているため、案内ピン85,86に対して案内溝61,71が移動される。またこのとき、コネクタ102及び装着部121は、係合部137の外周面に案内面64,65の少なくとも一方の面を接触させるとともに、係合部86aの外周面に案内面74,75の少なくとも一方の面を接触させながら移動される。そのため、コネクタ102及び装着部121は、案内溝61,71と案内ピン85,86とによって構成される溝カムによって回転軸L1周りに回転される。即ち、コネクタ102及び装着部121は、第1案内部51の案内溝61,71と第2案内部82の案内ピン85,86とによって、取付方向D2から見て回転軸L1を中心に時計方向に回転されるように案内される。
図11に実線で示すように、案内ピン85,86が第2端63,73に配置されると、コネクタ102と相手コネクタ201との接続作業が完了する。上記第1実施形態と同様に、案内溝61,71と案内ピン85,86とがこの位置関係にあるときには、コネクタ102は、接続方向D1が車両の前後方向及び上下方向に対して傾斜するように配置される。即ち、コネクタ102は、車体22に対する最終的な取付姿勢になる。
本実施形態によれば、上記第1実施形態の(1-1)、(1-3)及び(1-4)と同様の効果に加えて以下の効果を奏することができる。
(2-1)第1案内部51は装着部121に含まれ、第2案内部82は固定部131に含まれている。この構成によれば、コネクタ102が第1案内部51及び第2案内部82に案内されながら固定部131に対して回転されるとき、コネクタ102と共に装着部121が固定部131に対して回転する。従って、コネクタ102には、第1案内部51及び第2案内部82を備えなくてもよい。よって、コネクタ102の形状を変更しなくとも、ワイヤハーネス100に第1案内部51及び第2案内部82を備えることができる。
<第3実施形態>
以下、ワイヤハーネスの第3実施形態について説明する。なお、本第3実施形態では、上記第1実施形態及び上記第2実施形態と同一の構成及び対応する構成に同一の符号を付してその説明を省略する。
図12及び図13に示すように、本第3実施形態のワイヤハーネス150は、上記第1実施形態のワイヤハーネス30と同様に車両に搭載される。ワイヤハーネス150は、少なくとも1本の電線31と、上記第2実施形態と同様のコネクタ102と、コネクタ102を車体22に取り付ける固定部材151とを有する。なお、本第3実施形態では、接続方向D1は、コネクタ102に対する相手コネクタ201の接続方向である。また、取付方向D2は、車体22に対するコネクタ102の取付方向である。
(固定部材151)
固定部材103は、コネクタ102に装着される装着部161と、車体22に固定される固定部181とを有する。装着部161と固定部181とは別体で形成されている。固定部181は、装着部161に装着されるものである。
装着部161は、例えば、被装着部162を有する。被装着部162は、例えば板状をなしている。被装着部162は、接続方向D1と平行に延びている。更に、被装着部162は、取付方向D2と垂直をなしている。被装着部162は、取付方向D2の厚さが部分的に厚く形成された被挿入部163を有する。被挿入部163は、被装着部162における被挿入部163以外の部分に比べて取付方向D2と反対方向に突出することにより被装着部162における被挿入部163以外の部分に比べて厚さが厚くなっている。被挿入部163は、コネクタ102と取付方向D2に対向する対向面164を有する。対向面164は、嵌合部42との間に第1位置決め部113を挟む位置に配置される。そして、対向面164は、第1位置決め部113に当接する。また、被挿入部163は、当接面165を有する。当接面165は、被挿入部163における対向面164と反対側の端面である。対向面164及び当接面165は、例えば取付方向D2と垂直な平面である。
装着部161は、上記第2実施形態と同様の連結部132を有していてもよい。連結部132は、被装着部162に一体に設けられている。固定部材151は、上記第2実施形態と同様にして連結部132が接続部112に装着されることにより、コネクタ102に装着されている。
装着部161は、第1案内部171を含む。装着部161は、例えば被挿入部163に第1案内部171を有する。第1案内部171は、取付方向D2に延びる案内孔172を有する。案内孔172は、例えば被挿入部163を取付方向D2に貫通している。なお、案内孔172は、当接面165に開口していれば、必ずしも被挿入部163を取付方向D2に貫通していなくてもよい。
案内孔172の内周面173は、取付方向D2から見た形状が環状をなしている。この説明で使用される「環状」という用語は、ループ、即ち端部のない連続形状、を形成する任意の構造、並びに、C字形のようなギャップを有する、全体としてループ形状をなす構造を指すことがある。「環状」の形状には、円形、楕円形、及び,尖った又は丸い角を有する多角形が含まれるが、これらに限定されない。例えば、内周面173は、取付方向D2から見た形状が円環状をなしている。
案内孔172の内周面173は、案内面174を含む。例えば、内周面173の全体が案内面174である。案内面174は、取付方向D2から見て、取付方向D2に沿って延びる回転軸L2周りの周方向に延びている。回転軸L2は、取付方向D2から見て案内孔172の内部に位置する仮想軸である。例えば、回転軸L2は、取付方向D2から見て案内孔172の中央に位置する。
装着部161は、係合凹部175を有していてもよい。係合凹部175は、案内孔172の外周に位置する。係合凹部175は、内周面173から案内孔172の外側に向かって凹んでいる。係合凹部175における取付方向D2と反対方向側の端部は、対向面164に開口している。係合凹部175における取付方向D2側の端部は、対向面164と当接面165との間に位置する。従って、係合凹部175は、内周面173と対向面164とに開口している。係合凹部175は、同係合凹部175における取付方向D2側の端部に係合面176を有する。係合面176は、対向面164と同じ方向を向いている。
固定部181は、例えば、上記第1実施形態と同様の支持部83、取付支柱92、係合爪93及び弾性片94を有する。支持部83の当接面84は、取付方向D2と反対方向から被挿入部163の当接面165に当接する。
また、固定部181は、第2案内部182を含む。第2案内部182は、例えば、支持部83の当接面84から突出した案内軸183を有する。案内軸183は、回転軸L2に沿って延びている。案内軸183は、取付方向D2から見た形状が環状をなしている。案内軸183は、取付方向D2から見た形状が、例えば、周方向の一部に切り欠き部184を有するC字形の円弧状をなしている。案内軸183の外径は、案内孔172の内径と等しいか若干小さい。
また、固定部181は、支持部83の当接面84から突出した係合片185を有していてもよい。例えば、係合片185は、切り欠き部184内に位置している。係合片185は、回転軸L2に沿って延びている。係合片185は、同係合片185の先端領域に係合凸部186を有する。係合凸部186は、係合片185の先端領域において案内軸183の外側に向かって突出している。回転軸L2周りの周方向における係合凸部186の幅は、回転軸L2周りの周方向における係合凹部175の幅と等しいか同係合凹部175の幅よりも若干狭い。係合片185は、取付方向D2から見て係合片185の先端と回転軸L2との間の距離を変化させるように弾性変形可能である。
固定部181は、当接面165に開口した案内孔172の開口から案内軸183及び係合片185が案内孔172に挿入されることにより装着部161に装着されている。係合凸部186が係合凹部175に配置された状態では、支持部83と係合凸部186との間に、被挿入部163における当接面165と係合面176との間の部分が挟まれている。そのため、この状態では、装着部161と固定部181との取付方向D2の相対移動が抑制される。また、同状態では、回転軸L2周りの周方向における係合凹部175の両端の内壁面と係合凸部186とが当接することにより、装着部161と固定部181との回転軸L2周りの相対回転が抑制される。
なお、固定部181が装着部161に装着されるタイミングは、装着部161がコネクタ102に装着される前でもよいし、装着部161がコネクタ102に装着された後でもよい。
案内軸183は、係合凸部186が係合凹部175に配置されていない状態、即ち、係合凸部186と係合凹部175とが回転軸L2周りの周方向にずれた位置にある状態のときには、案内孔172の内部で案内面174に接触しながら回転軸L2を中心に案内面174に対して相対回転できる。
(車体22へのコネクタ102の取付作業)
作業者は、上記第1実施形態と同様に、固定部181を車体22に固定することにより、コネクタ102を車体22に取り付ける。作業者が固定部181を車体22に固定する際、ワイヤハーネス150は、電線31が車両の前後方向及び上下方向の両方向に対して傾斜する方向に沿って延びるように配置されている。
(コネクタ102と相手コネクタ201との接続作業)
コネクタ102に相手コネクタ201を接続する作業について、本実施形態の作用と併せて説明する。
図14は、相手コネクタ201が接続されるときのコネクタ102と、相手コネクタ201が接続された後に車体22に対する最終的な取付位置に配置されたコネクタ102とを示す概念図である。図14では、取付方向D2から見たコネクタ102及び固定部材151を図示している。また、図14では、相手コネクタ201が接続されるときのコネクタ102を二点鎖線で図示している。更に、車体22に対する最終的な取付位置に配置されたコネクタ102を実線で図示している。なお、図14では、理解を促すために、ワイヤハーネス150を部分的に透視して図示している。また、図14においては、取付方向D2は、紙面垂直方向であって、紙面手前から紙面奥に向かう方向に該当する。
図14に二点鎖線で示すように、コネクタ102に相手コネクタ201が接続されるときには、係合凸部186と係合凹部175とが、回転軸L2周りの周方向にずれた位置に配置されている。このため、係合凸部186は、係合凹部175内に配置されていない。即ち、係合片185が弾性変形するとともに、係合凸部186は、係合片185の弾性力によって案内面174に押しつけられている。係合凸部186と係合凹部175とが回転軸L2周りの周方向にずれた位置にある状態で、コネクタ102は、接続方向D1が車両の前後方向に沿うように配置される。即ち、係合凸部186と係合凹部175との位置関係は、固定部材151が車体パネル24に固定された状態で接続方向D1が車両の前後方向に沿うようにコネクタ102が配置されたときには、係合凸部186が係合凹部175内に配置されない位置関係に設定されている。コネクタ102は、例えば、接続方向D1が車両の後方から前方に向かう方向と平行をなすように配置される。
作業者は、接続方向D1が車両の前後方向に沿うようにコネクタ102が配置された状態で、コネクタ102の嵌合凹部44に相手コネクタ201を嵌入することにより、コネクタ102の端子に相手コネクタ201の相手端子を電気的に接続する。そのため、作業者は、車両の前後方向に沿ってコネクタ102及び相手コネクタ201に力を加えてコネクタ102に相手コネクタ201を接続できる。
作業者は、コネクタ102に相手コネクタ201を接続した後、係合凸部186が係合凹部175に配置されるまで、装着部161をコネクタ102と共に固定部181に対して移動させる。相手コネクタ201もコネクタ102と共に移動される。このとき、固定部181は、車体パネル24に固定されているため、案内軸183に対して案内面174が回転軸L2周りに回転される。またこのとき、コネクタ102及び装着部161は、案内軸183の外周面に案内面174を接触させながら移動される。そのため、コネクタ102及び装着部161は、案内面174と案内軸183とによって、回転軸L2周りに回転するように案内される。例えば、コネクタ102及び装着部161は、第1案内部171の案内面174と第2案内部182の案内軸183とによって案内されながら、取付方向D2から見て回転軸L2を中心に時計方向に回転される。
図14に実線で示すように、係合凸部186が係合凹部175に配置されると、コネクタ102と相手コネクタ201との接続作業が完了する。係合凸部186が係合凹部175に配置されると、コネクタ102は、接続方向D1が車両の前後方向及び上下方向に対して傾斜するように配置される。即ち、コネクタ32は、車体22に対する最終的な取付姿勢になる。このように、ワイヤハーネス150における係合凸部186の位置と係合凹部175の位置とは、固定部181が車体パネル24に固定された状態で係合凸部186が係合凹部175に配置された場合に、コネクタ102が車体22に対する最終的な取付姿勢になる位置関係に設定されている。
本実施形態によれば、上記第1実施形態の(1-4)及び上記第2実施形態の(2-1)と同様の効果に加えて以下の効果を奏することができる。
(3-1)ワイヤハーネス150は、少なくとも1本の電線31と、電線31の端部に設けられ相手コネクタ201が接続されるコネクタ102と、コネクタ102を車体22に取り付ける固定部材151と、を備えている。固定部材151は、コネクタ102に装着される装着部161と、車体22に固定される固定部181とを有する。車体22に対するコネクタ102の取付方向D2は、コネクタ102に対する相手コネクタ201の接続方向D1と交差する方向である。ワイヤハーネス150は、案内面174を含む第1案内部171を有する。更に、ワイヤハーネス150は、案内面174に接触しながら案内面174に対して相対移動することにより固定部181に対する取付方向D2に延びる回転軸L2周りのコネクタ102の回転を第1案内部171と共に案内する第2案内部182を有する。
この構成によれば、第1案内部171と第2案内部182とによって、固定部181に対するコネクタ102の回転が案内される。固定部181に対してコネクタ102が回転されるときの回転中心である回転軸L2は、取付方向D2に延びている。更に、取付方向D2は、接続方向D1と交差している。そのため、回転軸L2を回転中心としてコネクタ102が固定部181に対して回転されると、取付方向D2から見て、固定部181に対して接続方向D1が変化する。従って、作業者は、車体22に固定された状態の固定部181に対して、第1案内部171と第2案内部182とによって案内されながらコネクタ102を回転させることにより、接続方向D1を変化させることができる。そのため、作業者は、コネクタ102に相手コネクタ201を接続するときには、コネクタ102を、コネクタ102及び相手コネクタ201に力を加えやすい接続方向D1となる姿勢にすることが可能になる。そして、作業者は、コネクタ102に相手コネクタ201を接続した後に、第1案内部171と第2案内部182とによって案内されながらコネクタ102を回転させることにより、コネクタ102を車体22に対する最終的な取付姿勢にすることが可能になる。従って、車体22に対するコネクタ102の最終的な取付姿勢が、コネクタ102と相手コネクタ201とを接続するためにコネクタ102及び相手コネクタ201に力を加え難い姿勢であったとしても、コネクタ102に相手コネクタ201を接続するときには、作業者は、コネクタ102を、当該力を加えやすい姿勢にすることが可能になる。その結果、コネクタ102と相手コネクタ201との接続作業性を向上できる。
また、例えば、コネクタ102と相手コネクタ201とを接続するための力をコネクタ102及び相手コネクタ201に加えやすい姿勢でコネクタ102が車体22に対して配置されると、当該コネクタ102の配置スペースが大きくなってしまう場合がある。この場合、コネクタ102に相手コネクタを接続した後に、作業者が第1案内部171と第2案内部182とによって案内されながらコネクタ102を回転させることにより、コネクタ102は、当該コネクタ102の配置スペースがより小さくなる姿勢で配置されることが可能になる。
(3-2)第1案内部171は、取付方向D2に延びる案内孔172を有する。案内面174は、案内孔172の内周面173に含まれている。回転軸L2は、取付方向D2から見て案内孔172の内部に位置する。第2案内部182は、案内孔172の内部で案内面174に接触しながら前記回転軸を中心に回転する案内軸183を有する。
この構成によれば、案内孔172の内周面173に含まれる案内面174に接触しながら案内孔172の内部で案内軸183が回転軸L2周りに案内面174に対して相対回転されることにより、固定部181に対する回転軸L2周りのコネクタ102の回転が容易に案内される。また、案内孔172と、当該案内孔172の内部に配置された案内軸183という簡単な構成で、固定部181に対する回転軸L2周りのコネクタ102の回転を案内できる。
上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記第3実施形態において、固定部181は、必ずしも係合片185を備えなくてもよい。また、装着部161は、必ずしも係合凹部175を備えなくてよい。
・上記第3実施形態において、案内孔172の内周面173の一部に案内面174が含まれてもよい。
・上記第3実施形態において、案内軸183の形状は上記実施形態の形状に限らない。案内軸183は、例えば、回転軸L2に沿って延びる円柱状、多角筒状、多角柱状のうちのいずれかの形状であってもよい。ただし、案内軸183と案内面174とは、回転軸L2周りに相対回転可能な形状である。
・上記第1及び第2実施形態では、第1案内部51は、2つの案内溝61,71を有する。第1案内部51は、1つもしくは3つ以上の案内溝を備えてもよい。第1案内部51が有する案内溝の数に応じて、第2案内部82が有する案内軸の数を変更してもよい。なお、第1案内部51が案内溝を1つのみ有する場合、第2案内部82が有する案内軸を、例えば、取付方向D2から見た形状が回転軸L1を中心とする円弧状をなす壁としてもよい。
・案内溝61,71の形状は、上記第1及び第2実施形態の形状に限らない。案内溝61,71は、取付方向D2から見て、回転軸L1を中心とする円弧状をなしていればよい。
・上記第1実施形態では、第1案内部51はコネクタ32に含まれるとともに、第2案内部82は固定部材33に含まれている。しかしながら、固定部材33に第1案内部51が含まれるとともに、コネクタ32に第2案内部82が含まれてもよい。同様に、上記第2実施形態では、装着部121に第2案内部82が含まれ、固定部131に第1案内部51が含まれてもよい。また、上記第3実施形態では、装着部161に第2案内部182が含まれ、固定部181に第1案内部171が含まれてもよい。
・取付方向D2は、接続方向D1と交差する方向であれば、必ずしも接続方向D1と垂直に交差する方向でなくてもよい。
・固定部材33の形状は、上記第1実施形態の形状に限らない。また、装着部81は、コネクタ32に装着可能な形状であれば、上記第1実施形態の形状に限らない。また、固定部91は、車体22に固定可能な形状であれば、上記実施形態の形状に限らない。例えば、固定部91は、接着、ねじ止めなどにより車体22に固定されるものであってもよい。上記第2実施形態の固定部材103及び上記第3実施形態の固定部材151についても同様である。
・コネクタ32,102の形状は、上記各実施形態の形状に限らない。コネクタ32,102は、相手コネクタ201の相手端子が電気的に接続される端子を保持可能な形状であればよい。例えば、コネクタ32,102は、相手コネクタ201に嵌入される形状であってもよい。
21 カウルサイド
22 車体
23 乗降口
24 車体パネル
24a 第1面
24b 第2面
25 取付孔
30,100,150 ワイヤハーネス
31 電線
32,102 コネクタ
33,103,151 固定部材
34 結束部材
41,111 コネクタハウジング
42 嵌合部
43 接続部
44 嵌合凹部
45 第1端
46 第2端
47 被装着部
48 連結部
51 第1案内部
61,71 案内溝
62,72 第1端
63,73 第2端
64,65,74,75 案内面
66,67 挿入部
81 装着部
82 第2案内部
83 支持部
84 当接面
85,86 案内ピン
85a,86a 係合部
85b,86b 抜け止め部
91 固定部
92 取付支柱
93 係合爪
94 弾性片
95 回り止め
112 接続部
113 第1位置決め部
114 接続片
115,116 第1壁
117 第2壁
118 係合凸部
121,161 装着部
131,181 固定部
123,162 被装着部
125,126 支持部
132 連結部
133,134 保持部
135,136 第2位置決め部
137 係合部
138 係合面
163 被挿入部
164 対向面
165 当接面
171 第1案内部
172 案内孔
173 内周面
174 案内面
175 係合凹部
176 係合面
182 第2案内部
183 案内軸
184 切り欠き部
185 係合片
186 係合凸部
201 相手コネクタ
D1 接続方向
D2 取付方向
L1,L2 回転軸
S1,S2 空間

Claims (5)

  1. 少なくとも1本の電線と、前記電線の端部に設けられ相手コネクタが接続されるコネクタと、前記コネクタを車体に取り付ける固定部材と、
    を備えたワイヤハーネスであって、
    前記固定部材は、前記コネクタに装着される装着部と、前記車体に固定される固定部とを有し、
    前記車体に対する前記コネクタの取付方向は、前記コネクタに対する前記相手コネクタの接続方向と交差する方向であり、
    案内面を含む第1案内部と、
    前記案内面に接触しながら前記案内面に対して相対移動することにより前記固定部に対する前記取付方向に延びる回転軸周りの前記コネクタの回転を前記第1案内部と共に案内する第2案内部とを有するワイヤハーネス。
  2. 前記第1案内部及び前記第2案内部のいずれか一方は前記コネクタに含まれ、いずれか他方は前記固定部材に含まれる請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記第1案内部及び前記第2案内部のいずれか一方は前記装着部に含まれ、いずれか他方は前記固定部に含まれる請求項1に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記第1案内部は、前記取付方向から見て前記回転軸を中心とする円弧状の案内溝を少なくとも1つ有し、
    前記案内面は、前記案内溝の内周面に含まれ、
    前記第2案内部は、前記案内溝内で前記案内面に接触し前記案内溝に沿って前記案内溝に対して相対移動する案内ピンを有する請求項2又は請求項3に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記第1案内部は、前記取付方向に延びる案内孔を有し、
    前記案内面は、前記案内孔の内周面に含まれ、
    前記回転軸は、前記取付方向から見て前記案内孔の内部に位置し、
    前記第2案内部は、前記案内孔の内部で前記案内面に接触しながら前記回転軸を中心に前記案内面に対して相対回転する案内軸を有する請求項2又は請求項3に記載のワイヤハーネス。
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