JP7067079B2 - パネルの係止構造 - Google Patents

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Description

本発明は、パネルの係止構造に関するものである。
従来、パネルの係止構造として種々のものが提案されている(例えば特許文献1など)。こうしたパネルの係止構造では、意匠面を形成する樹脂製のルーフパネルと、該ルーフパネルを支持する金属製のベースパネルとを備える。そして、ルーフパネル及びベースパネルは、それらの間に介装された、例えばウレタン樹脂製の接着剤にて結合されている。
ここで、接着剤によるルーフパネル及びベースパネルの結合では、例えば接着不良や高速走行時の振動の影響を受けるなどして接着剤が剥がれると、ルーフパネルがベースパネルから脱落する可能性がある。
そこで、保持部材(クリップ)を併用してルーフパネルをベースパネルに対して保持することが行われている。
図9は、こうした保持部材による係止構造の一例を示す断面図である。同図に示すように、樹脂製のルーフパネル90は、意匠面を形成するパネル本体91と、該パネル本体91に下向きに突設された保持部92とを有する。この保持部92は、パネル本体91に沿って延びる保持壁92aを有する。この保持壁92aには、車両の高さ方向に開口する第1孔92bが形成されている。
一方、金属製のベースパネル95には、保持部92の下方で第1孔92bに対向して車両の高さ方向に開口する第2孔95aが形成されている。この第2孔95aは、その開口内に第1孔92b全体が収まるように該第1孔92bより大きく開口している。
そして、保持部材97は、第1及び第2孔92b,95aに挿入されるくびれ部97aを有する。また、保持部材97は、くびれ部97aの第1孔92bを貫通する上端に接続されて該第1孔92bの周縁部に当接する第1頭部97bと、くびれ部97aの第2孔95aを貫通する下端に接続されて該第2孔95aの周縁部に当接する第2頭部97cとを有する。保持部材97は、第1及び第2頭部97b,97cの間に保持壁92a及びベースパネル95を挟持するかたちでルーフパネル90をベースパネル95に対して保持する。
特開2007-203862号公報
ところで、保持部材97は、第1及び第2頭部97b,97cの間に保持壁92a及びベースパネル95を挟持することで、ルーフパネル90及びベースパネル95を車両の高さ方向に固定する。従って、例えばルーフパネル90が温度変化に伴って熱変形する際に、接着剤による接合位置が不変であることから、保持部材97が保持部92を引き込んでパネル本体91に歪みが生じる可能性がある。
本発明の目的は、ベースパネルからのルーフパネルの脱落を抑制しながらも、温度変化に伴うルーフパネルの歪みの発生を抑制できるパネルの係止構造を提供することにある。
上記課題を解決するパネルの係止構造は、意匠面を形成するパネル本体及び該パネル本体に下向きに突設された保持部を有し、該保持部は前記パネル本体に沿って延びる保持壁を有するとともに、該保持壁には車両の高さ方向に開口する第1孔が形成された樹脂製のルーフパネルと、前記ルーフパネルに接着剤にて結合され、前記第1孔に対向して車両の高さ方向に開口する第2孔が形成され、前記ルーフパネルを支持する金属製のベースパネルと、先端より頭部、くびれ部及び鍔部を有する保持部材とを備え、前記くびれ部は、その寸法が前記第1孔の寸法及び前記第2孔の寸法より小さく設定されて、それら第1及び第2孔を貫通し、前記頭部は、前記パネル本体に対向する前記保持壁の面に沿って延在しており、その延在方向における両端間の寸法が、該延在方向における前記第1孔の開口幅である第1開口幅よりも大きく設定されており、前記保持部材は、前記くびれ部から前記頭部の前記延在方向と同方向に延在する弾性壁を備え、該弾性壁の延在方向における両端間の寸法は、前記第1孔の前記第1開口幅よりも大きく設定されているとともに、前記頭部の延在方向における両端間の寸法よりも大きく設定されており、前記頭部前記パネル本体に対向する前記保持壁の面である正対面に当接するとともに、前記弾性壁は前記パネル本体に相反する前記保持壁の面である反対面に弾性的に接触しており、前記頭部の延在方向における両端間の寸法は、該延在方向と同方向における前記第2孔の開口幅である第2開口幅よりも小さく設定されているとともに、前記弾性壁の延在方向における両端間の寸法は、前記第2孔の前記第2開口幅よりも大きく設定されており、前記鍔部は、その寸法が前記第1孔の寸法及び前記第2孔の寸法より大きく設定され、前記ベースパネルとの間に車両の高さ方向の隙間をあけるように位置しているとともに、前記弾性壁は、前記ベースパネルとの間に車両の高さ方向の隙間をあけるように位置している
この構成によれば、前記保持部材は、前記くびれ部が前記第1孔及び前記第2孔を貫通する状態で、前記頭部が前記保持壁の前記正対面に当接するように前記パネル本体に弾性的に接触することで、前記ルーフパネルに固定される。あるいは、前記保持部材は、前記くびれ部が前記第1孔及び前記第2孔を貫通する状態で、前記頭部が前記保持壁の前記正対面に当接するように前記弾性壁が前記保持壁の前記反対面に弾性的に接触することで、前記ルーフパネルに固定される。そして、例えば接着不良や高速走行時の振動の影響を受けるなどして前記接着剤が剥がれ、前記ルーフパネルが前記ベースパネルから脱落しようとすると、前記鍔部が前記ベースパネルに到達することで前記ルーフパネルの移動が規制される。これにより、前記ベースパネルからの前記ルーフパネルの脱落を抑制できる。一方、例えば前記ルーフパネルが温度変化に伴って熱変形しても、前記保持部材は、前記鍔部及び前記ベースパネルの間の車両の高さ方向の前記隙間の範囲で該ベースパネルに対して移動しつつ、前記ルーフパネルの引き込みを抑制することで、前記ルーフパネルの歪みの発生を抑制できる。
上記パネルの係止構造について、前記弾性壁は、その延在方向における両先端部に、前記保持壁の前記反対面に向かって突設された突起を有し、前記弾性壁は、前記頭部が前記保持壁の前記正対面に当接するように、前記突起において前記保持壁の前記反対面に弾性的に接触するものであり、該突起における前記保持壁の前記反対面との接触面は球面状をなしている。
上記パネルの係止構造について、前記頭部と前記弾性壁は2枚の羽根形状である。
上記課題を解決するパネルの係止構造意匠面を形成するパネル本体及び該パネル本体に下向きに突設された保持部を有し、該保持部は前記パネル本体に沿って延びる保持壁を有するとともに、該保持壁には車両の高さ方向に開口する第1孔が形成された樹脂製のルーフパネルと、前記ルーフパネルに接着剤にて結合され、前記第1孔に対向して車両の高さ方向に開口する第2孔が形成され、前記ルーフパネルを支持する金属製のベースパネルと、先端より頭部、くびれ部及び鍔部を有する保持部材とを備え、前記くびれ部は、その寸法が前記第1孔の寸法及び前記第2孔の寸法より小さく設定されて、それら第1及び第2孔を貫通し、前記頭部が前記パネル本体に対向する前記保持壁の面である正対面に当接するように、前記頭部が前記パネル本体に弾性的に接触すること、及び前記パネル本体に相反する前記保持壁の面である反対面に弾性的に接触する弾性壁を備えることのいずれか一方であることと、前記鍔部は、その寸法が前記第1孔の寸法及び前記第2孔の寸法より大きく設定され、前記ベースパネルとの間に車両の高さ方向の隙間をあけるように位置するパネルの係止構造であって、前記頭部は、前記保持壁の前記正対面に当接する当接部、及び該当接部に片持ち支持されて前記パネル本体に弾性的に接触する弾性部を有する。
この構成によれば、前記保持部材は、前記くびれ部が前記第1孔及び前記第2孔を貫通する状態で、前記頭部が前記保持壁の前記正対面に当接するように前記パネル本体に弾性的に接触することで、前記ルーフパネルに固定される。あるいは、前記保持部材は、前記くびれ部が前記第1孔及び前記第2孔を貫通する状態で、前記頭部が前記保持壁の前記正対面に当接するように前記弾性壁が前記保持壁の前記反対面に弾性的に接触することで、前記ルーフパネルに固定される。そして、例えば接着不良や高速走行時の振動の影響を受けるなどして前記接着剤が剥がれ、前記ルーフパネルが前記ベースパネルから脱落しようとすると、前記鍔部が前記ベースパネルに到達することで前記ルーフパネルの移動が規制される。これにより、前記ベースパネルからの前記ルーフパネルの脱落を抑制できる。一方、例えば前記ルーフパネルが温度変化に伴って熱変形しても、前記保持部材は、前記鍔部及び前記ベースパネルの間の車両の高さ方向の前記隙間の範囲で該ベースパネルに対して移動しつつ、前記ルーフパネルの引き込みを抑制することで、前記ルーフパネルの歪みの発生を抑制できる。
この構成によれば、前記パネル本体との弾性的な接触を、前記当接部に片持ち支持される前記弾性部の形状によって実現できる。
上記課題を解決するパネルの係止構造意匠面を形成するパネル本体及び該パネル本体に下向きに突設された保持部を有し、該保持部は前記パネル本体に沿って延びる保持壁を有するとともに、該保持壁には車両の高さ方向に開口する第1孔が形成された樹脂製のルーフパネルと、前記ルーフパネルに接着剤にて結合され、前記第1孔に対向して車両の高さ方向に開口する第2孔が形成され、前記ルーフパネルを支持する金属製のベースパネルと、先端より頭部、くびれ部及び鍔部を有する保持部材とを備え、前記くびれ部は、その寸法が前記第1孔の寸法及び前記第2孔の寸法より小さく設定されて、それら第1及び第2孔を貫通し、前記頭部が前記パネル本体に対向する前記保持壁の面である正対面に当接するように、前記頭部が前記パネル本体に弾性的に接触すること、及び前記パネル本体に相反する前記保持壁の面である反対面に弾性的に接触する弾性壁を備えることのいずれか一方であることと、前記鍔部は、その寸法が前記第1孔の寸法及び前記第2孔の寸法より大きく設定され、前記ベースパネルとの間に車両の高さ方向の隙間をあけるように位置するパネルの係止構造であって、前記頭部は、前記保持壁の前記正対面に当接する当接部、及び前記当接部より高弾性の素材で成形され該当接部に接続されて前記パネル本体に弾性的に接触する弾性部を有する。
この構成によれば、前記保持部材は、前記くびれ部が前記第1孔及び前記第2孔を貫通する状態で、前記頭部が前記保持壁の前記正対面に当接するように前記パネル本体に弾性的に接触することで、前記ルーフパネルに固定される。あるいは、前記保持部材は、前記くびれ部が前記第1孔及び前記第2孔を貫通する状態で、前記頭部が前記保持壁の前記正対面に当接するように前記弾性壁が前記保持壁の前記反対面に弾性的に接触することで、前記ルーフパネルに固定される。そして、例えば接着不良や高速走行時の振動の影響を受けるなどして前記接着剤が剥がれ、前記ルーフパネルが前記ベースパネルから脱落しようとすると、前記鍔部が前記ベースパネルに到達することで前記ルーフパネルの移動が規制される。これにより、前記ベースパネルからの前記ルーフパネルの脱落を抑制できる。一方、例えば前記ルーフパネルが温度変化に伴って熱変形しても、前記保持部材は、前記鍔部及び前記ベースパネルの間の車両の高さ方向の前記隙間の範囲で該ベースパネルに対して移動しつつ、前記ルーフパネルの引き込みを抑制することで、前記ルーフパネルの歪みの発生を抑制できる。
この構成によれば、前記パネル本体との弾性的な接触を、前記当接部に接続される前記弾性部の素材によって実現できる。
上記パネルの係止構造について、前記第1孔は、一方向である第1方向における開口幅が、該第1方向に交差する他方向である第2方向における開口幅より大きく設定された長孔形状を呈しており、
前記頭部は、前記第2方向に延在しており、前記第1方向に延在する姿勢で前記第1孔に挿入可能であることが好ましい。
この構成によれば、前記保持部材を前記ルーフパネルに固定する際には、前記頭部を前記第1方向に延在する姿勢で前記第1孔に挿入する。その後、前記頭部が前記第2方向に延在するように前記保持部材を回転させれば、前記第1孔の周縁部で前記頭部が前記保持壁の前記正対面に当接する。このように、前記保持部材を前記ルーフパネルに簡易に固定できることで、組付性をより向上させることができる。
上記パネルの係止構造について、前記頭部及び前記保持壁の両対向面のいずれか一方である第1面には、位置決め凸部が突設されており、前記頭部及び前記保持壁の両対向面のいずれか他方である第2面には、前記頭部が前記第2方向に延在する状態で前記位置決め凸部が嵌入する位置決め凹部が形成されることが好ましい。
この構成によれば、前記保持部材は、前記頭部が前記第2方向に延在する状態で前記位置決め凸部が前記位置決め凹部に嵌入することで、前記ルーフパネルに対する回動が規制される。従って、例えば走行時の振動の影響を受けるなどして前記頭部が前記第1方向に延在する状態になるまで前記保持部材が回動して前記ルーフパネルから外れる可能性を低減できる。
本発明は、ベースパネルからのルーフパネルの脱落を抑制しながらも、温度変化に伴うルーフパネルの歪みの発生を抑制できる効果がある。
パネルの係止構造の第1の実施形態についてその構造を示す分解斜視図。 同実施形態のパネルの係止構造についてその構造を一部破断して示す平面図。 (a)、(b)は、図2の3A-3A線及び3B-3B線に沿った断面図。 同実施形態のパネルの係止構造についてその構造を一部破断して示す分解斜視図。 同実施形態のパネルの係止構造についてその組付工程を一部破断して示す平面図。 パネルの係止構造の第2の実施形態についてその構造を示す断面図。 パネルの係止構造の第3の実施形態についてその構造を示す断面図。 同実施形態のパネルの係止構造についてその構造を一部破断して示す分解斜視図。 パネルの係止構造の従来形態についてその構造を示す断面図。
(第1の実施形態)
以下、パネルの係止構造の第1の実施形態について説明する。なお、以下では、車両の前後方向を「前後方向」という。
図1に示すように、自動車などの車両のルーフ10には、前後方向に延在する略四角形のルーフ開口11が形成されている。そして、ルーフ10には、ルーフ開口11の周縁部において、鉄製(金属製)のベースパネル20が載置されている。
ベースパネル20は、ルーフ開口11の車両の幅方向両側縁部、前縁部及び後縁部にそれぞれ沿って延在する一対の側部フレーム21、前部フレーム22及び後部フレーム23を有するとともに、両側部フレーム21の前後方向中間部を車両の幅方向に接続する中間フレーム24を有する。ベースパネル20は、両側部フレーム21、前部フレーム22、後部フレーム23及び中間フレーム24が、例えば溶接にて結合・一体化されて、略「日」の字の枠形状を呈する。つまり、ベースパネル20は、中間フレーム24により前後に2分された前側開口25及び後側開口26を形成する。そして、ベースパネル20は、両側部フレーム21、前部フレーム22及び後部フレーム23においてルーフ開口11の周縁部に載置・固定されている。
ベースパネル20には、その上方でルーフパネルとしての前側ルーフパネル31、可動パネル32、固定パネル33及びルーフパネルとしての後側ルーフパネル34が前後方向に並設されている。これらパネル31~34は意匠面を形成する。
前側ルーフパネル31は、前部フレーム22の上方を覆うように該前部フレーム22に合わせて樹脂材にて略四角形に成形されており、例えばウレタン樹脂製の接着剤(図示略)にて前部フレーム22に載置・結合されている。
可動パネル32は、前側開口25を開閉可能なように該前側開口25の周縁部に合わせて略四角形に成形されたガラス製のパネル部32aと、該パネル部32aの周縁部に、例えばウレタン樹脂製の接着剤(図示略)にて結合された略四角枠状の鉄製(金属製)のインナパネル32bとを有する。そして、可動パネル32は、インナパネル32bにおいてその開閉作動に係る適宜のサンルーフユニット(図示略)が結合されることで、前側開口25を開閉可能に構成されている。
固定パネル33は、後側開口26の上方を覆うように該後側開口26の周縁部に合わせてガラス材にて略四角形に成形されており、例えばウレタン樹脂製の接着剤(図示略)にて後側開口26の周縁部に載置・結合されている。
後側ルーフパネル34は、後部フレーム23の上方を覆うように該後部フレーム23に合わせて樹脂材にて略四角形に成形されており、例えばウレタン樹脂製の接着剤(図示略)にて後部フレーム23に載置・結合されている。
なお、前側ルーフパネル31の車両の幅方向両端部には、一対の保持部材40が取着されている。同様に、後側ルーフパネル34の車両の幅方向中央部には、当該幅方向に並設された一対の保持部材40が取着されている。
次に、後側ルーフパネル34に取着された保持部材40及びその周辺構造について説明する。
図2及び図3(a)、(b)に示すように、後側ルーフパネル34は、意匠面を形成する略四角板状のパネル本体35を有する。後側ルーフパネル34は、パネル本体35において、後部フレーム23に接合されている。また、後側ルーフパネル34は、各保持部材40に対向するようにパネル本体35に下向きに突設された保持部36を有する。図4に示すように、保持部36は、前後方向に並設された一対の略四角板状の下延壁36a,36bを有するとともに、両下延壁36a,36bの車両の幅方向片側(図示右下側)の先端同士を前後方向に接続する略四角板状の下延壁36cを有し、更にそれら下延壁36a~36cの下端同士を接続する略四角板状の保持壁36dを有する。つまり、保持部36は、パネル本体35と協働して略箱形状をなすように成形されている。
なお、保持壁36dは、パネル本体35との間に車両の高さ方向の隙間をあけて該パネル本体35に沿って延びている。そして、後側ルーフパネル34は、保持壁36dにおいて後部フレーム23に当接する状態で該後部フレーム23(ベースパネル20)に支持される。
保持壁36dには、車両の高さ方向に開口する第1孔37が形成されている。この第1孔37は、前後方向に延在する長方形孔37a及び該長方形孔37aの前後方向中央部に配置された円形孔37bを組み合わせてなる略2枚羽根形状を呈する。従って、第1孔37は、前後方向両端部(長方形孔37a)に比べて中央部(円形孔37b)が車両の幅方向に拡開されている。そして、第1孔37は、前後方向(一方向である第1方向)における開口幅W1が、車両の幅方向(第1方向に交差する他方向である第2方向)における開口幅W2より大きく設定された長孔形状を呈する。
また、保持壁36dには、第1孔37(円形孔37b)の前後方向中央から互いに相反する車両の幅方向に延びる一対の略長溝状の位置決め凹部38が下向きに凹むように形成されている。
一方、後部フレーム23(ベースパネル20)には、第1孔37に対向して車両の高さ方向に開口する略長方形の第2孔27が形成されている。この第2孔27の長方形の短辺に沿う開口幅W3は、長方形孔37aの長辺に沿う開口幅W1より大きく設定されている。そして、第2孔27は、平面視でその開口内に第1孔37全体が収まるように配置されている。
図3(a)、(b)に示すように、保持部材40は、先端より頭部41、くびれ部42及び鍔部43を有する。
くびれ部42は、その寸法が第1孔37の寸法及び第2孔27の寸法より小さく設定されて、それら第1及び第2孔37,27を貫通する。すなわち、くびれ部42は、円形孔37bの内径D1(開口幅W2に相当)より若干小さい直径D2の略円柱状に成形されている。なお、くびれ部42の高さ寸法は、保持壁36d及び後部フレーム23を合わせた板厚より十分に大きく設定されている。
頭部41は、くびれ部42の第1孔37を貫通する上端に接続されており、第1孔37の形状に合わせて略2枚羽根形状を呈する当接部44を有する。当接部44は、くびれ部42及び鍔部43と共に樹脂材(例えばPBT)にてそれらに一体的に設けられている。この当接部44は、車両の幅方向(第2方向)に延在しており、円形孔37bの当該幅方向における両縁部でパネル本体35に対向する保持壁36dの面である正対面36eに当接する。
また、頭部41は、円形孔37bの内径と同等の直径を有する略円錐形の弾性部45を有する。この弾性部45は、当接部44より高弾性の素材(例えばEPDM等の合成ゴムや熱可塑性エラストマーなど)で成形されており、その一部が当接部44を貫通してくびれ部42に埋め込まれる状態で当接部44の上端に接続されている。弾性部45は、当接部44が保持壁36dの正対面36eに当接するようにその先鋭な先端においてパネル本体35の下面に弾性的に接触する。つまり、頭部41は、当接部44において保持壁36dの正対面36eに当接するように、弾性部45においてパネル本体35に弾性的に接触する。これにより、保持部材40は、保持部36(後側ルーフパネル34)等に対する車両の高さ方向の位置が決められている。このとき、くびれ部42の第2孔27を貫通する下端は、車両の高さ方向でベースパネル20から離間するように位置する。
さらに、頭部41(当接部44)は、両位置決め凹部38に対向して下向きに突設された一対の略筋状の位置決め凸部46を有する。つまり、頭部41の保持壁36dに対向する対向面(第1面)41aには位置決め凸部46が突設されており、保持壁36dの頭部41に対向する対向面(第2面)36f(正対面36eに一致)には位置決め凹部38が形成されている。そして、両位置決め凸部46は、頭部41(当接部44)が車両の幅方向(第2方向)に延在する状態で両位置決め凹部38に嵌入する。
なお、頭部41は、平面視で第1孔37と同様の略2枚羽根形状を呈している。従って、図5に示すように、頭部41は、前後方向(第1方向)に延在する姿勢で第1孔37に挿入可能である。
図3(a)、(b)に示すように、鍔部43は、くびれ部42の第2孔27を貫通する下端に接続されており、ベースパネル20との間に車両の高さ方向の隙間Δをあけるように位置する。また、図4に示すように、鍔部43は、その寸法が第1孔37の寸法及び第2孔27の寸法より大きく設定されて、該第2孔27より大きく広がっている。すなわち、鍔部43は、略長方形状を呈しており、その短辺に沿う幅W4は、基本的に第2孔27の長辺に沿う開口幅W5より大きく設定されている。そして、鍔部43は、平面視でその輪郭内に第2孔27の略全体が収まるように配置されている。
なお、前側ルーフパネル31に取着された保持部材40及びその周辺構造についても同様であるため、その説明を省略する。
次に、本実施形態の作用とともに、その効果について説明する。
(1)本実施形態では、保持部材40は、くびれ部42が第1孔37及び第2孔27を貫通する状態で、頭部41が保持部36の正対面36eに当接するようにパネル本体35に弾性的に接触することで、後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)に固定される。そして、例えば接着不良や高速走行時の振動の影響を受けるなどして接着剤が剥がれ、後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)がベースパネル20から脱落しようとすると、鍔部43がベースパネル20に到達することで後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)の移動が規制される。これにより、ベースパネル20からの後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)の脱落を抑制できる。一方、例えば後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)が温度変化に伴って熱変形しても、保持部材40は、鍔部43及びベースパネル20の間の車両の高さ方向の隙間Δの範囲で該ベースパネル20に対して移動しつつ、後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)の引き込みを抑制する。これにより、後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)の歪みの発生を抑制できる。そして、後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)のなめらかな外観を確保できる。
(2)本実施形態では、パネル本体35との弾性的な接触を、当接部44に接続される弾性部45の素材(当接部44より高弾性の素材)によって実現でき、例えば弾性部45の形状に制約を受けるといった煩わしさを解消できる。
(3)本実施形態では、第1孔37は、前後方向(第1方向)における開口幅W1が、車両の幅方向(第2方向)における開口幅W2より大きく設定された長孔形状を呈している。一方、頭部41は、車両の幅方向(第2方向)に延在しており、前後方向(第1方向)に延在する姿勢で第1孔37に挿入可能である。従って、保持部材40を後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)に固定する際には、頭部41を前後方向(第1方向)に延在する姿勢で第1孔37に挿入する。その後、頭部41が車両の幅方向(第2方向)に延在するように保持部材40を略90°だけ回転させれば、第1孔37(円形孔37b)の周縁部で頭部41が保持部36の正対面36eに当接する。このように、保持部材40を後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)に簡易に固定できることで、組付性をより向上させることができる。
(4)本実施形態では、頭部41及び保持部36の両対向面41a,36fの一方である対向面41a(第1面)には、位置決め凸部46が突設されている。一方、頭部41及び保持部36の両対向面41a,36fの他方である対向面36f(第2面)には、頭部41が車両の幅方向(第2方向)に延在する状態で位置決め凸部46が嵌入する位置決め凹部38が形成されている。従って、保持部材40は、頭部41が車両の幅方向(第2方向)に延在する状態で位置決め凸部46が位置決め凹部38に嵌入することで、後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)に対する回動が規制される。従って、例えば走行時の振動の影響を受けるなどして頭部41が前後方向(第1方向)に延在する状態になるまで保持部材40が回動して後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)から外れる可能性を低減できる。
(5)本実施形態では、保持部材40は、頭部41が保持部36の正対面36eに当接するようにパネル本体35に弾性的に接触することで、後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)に対するがたつきを抑制できる。そして、例えば走行時の振動の影響を受けるなどして頭部41が前後方向(第1方向)に延在する状態になるまで保持部材40が回動して後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)から外れる可能性を低減できる。
(第2の実施形態)
以下、パネルの係止構造の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の保持部材を変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
図6に示すように、本実施形態の保持部材140は、樹脂材(例えばPBT)にて成形されており、先端より頭部141、くびれ部142及び鍔部143を有する。なお、くびれ部142及び鍔部143は、第1の実施形態の保持部材40のくびれ部42及び鍔部43に準じた形状となっている。
頭部141は、くびれ部142の第1孔37を貫通する上端に接続されており、第1孔37の形状に合わせて略2枚羽根形状を呈する当接部144を有する。この当接部144は、車両の幅方向(第2方向)に延在しており、円形孔37bの当該幅方向における両縁部でパネル本体35に対向する保持壁36dの正対面36eに当接する。
また、頭部141は、当接部144の上端に片持ち支持された、上向きに凸となる略弓形の弾性部145を有する。弾性部145は、当接部144が保持壁36dの正対面36eに当接するようにその先端部においてパネル本体35の下面に弾性的に接触する。つまり、頭部141は、当接部144において保持壁36dの正対面36eに当接するように、弾性部145においてパネル本体35に弾性的に接触する。これにより、保持部材140は、保持部36(後側ルーフパネル34)等に対する車両の高さ方向の位置が決められている。このとき、鍔部143は、ベースパネル20との間に車両の高さ方向の隙間Δ1をあけるように位置する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態における(1)、(3)~(5)の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、パネル本体35との弾性的な接触を、当接部144に片持ち支持される弾性部145の形状によって実現でき、例えば弾性部を当接部とは異なるより高弾性の素材で成形するといった煩わしさを解消できる。
(第3の実施形態)
以下、パネルの係止構造の第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態は、第1の実施形態の保持部材を変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
図7及び図8に示すように、ベースパネル20に準じたベースパネル220の後部フレーム223には、第1孔37に対向して車両の高さ方向に開口する略長方形の第2孔227が形成されている。この第2孔227の長方形の短辺に沿う開口幅W23は、長方形孔37aの長辺に沿う開口幅W1(図4参照)より大きく設定されている。そして、第2孔227は、平面視でその開口内に第1孔37全体が収まるように配置されている。
本実施形態の保持部材240は、先端より頭部241、くびれ部242及び鍔部243を有する。頭部241、くびれ部242及び鍔部243は、樹脂材(例えばPBT)にて一体的に設けられている。なお、鍔部243は、第1の実施形態の保持部材40の鍔部43に準じた形状となっている。
くびれ部242は、その寸法が第1孔37の寸法及び第2孔227の寸法より小さく設定されて、それら第1及び第2孔37,227を貫通する。すなわち、くびれ部242は、円形孔37bの内径D1(開口幅W2に相当)より若干小さい直径D22の略円柱状に成形されている。なお、くびれ部242の高さ寸法は、保持壁36d及び後部フレーム223を合わせた板厚より十分に大きく設定されている。
頭部241は、くびれ部242の第1孔37を貫通する上端に接続されており、第1孔37の形状に合わせて略2枚羽根形状を呈する。この頭部241は、車両の幅方向(第2方向)に延在しており、円形孔37bの当該幅方向における両縁部で保持壁36dの正対面36eに当接する。なお、頭部241は、前後方向(第1方向)に延在する姿勢で第1孔37に挿入可能である。
また、保持部材240は、頭部241に隣接するその下方で該頭部241と略平行にくびれ部242に互いに相反する径方向に突設された一対の略四角板状の弾性壁247を有する。両弾性壁247も、くびれ部242等に一体的に設けられている。両弾性壁247は、全体として車両の幅方向(第2方向)に延在しており、円形孔37bの当該幅方向における両縁部で保持壁36dのパネル本体35に相反する面である反対面36gに弾性的に接触する。すなわち、各弾性壁247の先端部には、略半球状の突起247aが反対面36gに向かって上向きに突設されている。両弾性壁247は、頭部241が保持壁36dの正対面36eに当接するように、突起247aにおいて反対面36gに弾性的に接触する。これにより、保持部材240は、保持部36(後側ルーフパネル34)等に対する車両の高さ方向の位置が決められている。このとき、鍔部243は、ベースパネル220との間に車両の高さ方向の隙間Δ2をあけるように位置する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態における(3)~(5)の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、保持部材240は、くびれ部242が第1孔37及び第2孔227を貫通する状態で、頭部241が保持部36の正対面36eに当接するように弾性壁247が保持部36の反対面36gに弾性的に接触することで、後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)に固定される。そして、例えば接着不良や高速走行時の振動の影響を受けるなどして接着剤が剥がれ、後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)がベースパネル220から脱落しようとすると、鍔部243がベースパネル220に到達することで後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)の移動が規制される。これにより、ベースパネル220からの後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)の脱落を抑制できる。一方、例えば後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)が温度変化に伴って熱変形しても、保持部材240は、鍔部243及びベースパネル220の間の車両の高さ方向の隙間Δ2の範囲で該ベースパネル220に対して移動しつつ、後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)の引き込みを抑制する。これにより、後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)の歪みの発生を抑制できる。そして、後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)のなめらかな外観を確保できる。
(2)本実施形態では、保持部材240は、両弾性壁247の突起247aにおいて保持部36の反対面36gに点当たりすることで、該反対面36gにより安定した状態で弾性的に接触できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記第1の実施形態において、頭部41は、個別に製作した当接部44及び弾性部45を一体に組み付けたものであってもよいし、例えば2色成形などで当接部44及び弾性部45を一体に製作したものであってもよい。
・前記第1及び第2の実施形態において、保持壁36dは、後部フレーム23(ベースパネル20)に当接していなくてもよい。
・前記第3の実施形態において、保持壁36dは、後部フレーム223(ベースパネル220)に当接していてもよい。
・前記第3の実施形態において、略半球状の突起247aに代えて、例えば保持部36の反対面36gに線当たりする略筋状の突起を採用してもよい。また、突起247aを省略してもよい。
・前記第3の実施形態において、弾性壁247を3つ以上備えていてもよい。あるいは、くびれ部242の全周に亘る円環状の弾性壁を採用してもよい。
・前記第3の実施形態において、弾性壁247は、頭部241等より高弾性の素材(例えばEPDM等の合成ゴムや熱可塑性エラストマーなど)で成形されていてもよい。この場合、弾性壁247は、個別に製作してくびれ部242に組み付けてもよいし、例えば2色成形などでくびれ部242と一体に製作してもよい。
・前記各実施形態においては、保持部36及び頭部41,141,241に位置決め凹部38及び位置決め凸部46を配設したが、それらの配置関係は互いに逆であってもよい。すなわち、保持部36及び頭部41,141,241に位置決め凸部46及び位置決め凹部38を配設してもよい。
・前記各実施形態において、対をなす位置決め凹部38及び位置決め凸部46の個数及び配置は任意である。
・前記各実施形態において、位置決め凹部38は、穴状であってもよい。この場合、位置決め凸部46は、位置決め凹部38に嵌入可能であるように該位置決め凹部38に合わせて突起状に成形すればよい。
・前記各実施形態において、位置決め凹部38及び位置決め凸部46を省略してもよい。
・前記各実施形態において、第1孔37の延在方向は、例えば車両の幅方向など前後方向に対して交差する方向であってもよい。この場合、保持部材40,140,240の頭部41,141,241の延在方向を、第1孔37の延在方向に対して交差する方向に一致させればよい。
・前記各実施形態において、第1孔37は、例えば長方形や長円形(例えば楕円形)、菱形などの長孔形状を呈していてもよい。この場合、保持部材40,140,240の頭部41,141,241は、第1孔37に挿入可能であるように該第1孔37に合わせて成形すればよい。
・前記各実施形態において、第1孔37は、例えば正方形の孔形状を呈していてもよい。この場合であっても、正方形の対角線に沿う第1孔37の開口幅は、正方形の1辺に沿う第1孔37の開口幅より大きく設定されることで、第1孔37に合わせて頭部41,141,241を成形すれば、前記各実施形態に準じて保持部材40,140,240を後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)に簡易に固定できる。
・前記各実施形態において、第1孔37は、例えば円形の孔形状を呈していてもよい。この場合、後側ルーフパネル34(前側ルーフパネル31)に保持部材40,140,240を取着する工程では、例えば頭部41,141,241を弾性変形させつつ第1孔37を通過させればよい。
・前記各実施形態において、前側ルーフパネル31に取着される保持部材40,140,240の個数及び配置は任意である。同様に、後側ルーフパネル34に取着される保持部材40,140,240の個数及び配置は任意である。
・前記各実施形態において、前側ルーフパネル31及び後側ルーフパネル34のいずれか一方に取着される保持部材40,140,240を省略してもよい。
・前記各実施形態において、可動パネル32のパネル部32aが樹脂製である場合、インナパネル32bとの接合関係に適応するようにパネル部32aに保持部材40,140,240を取着してもよい。
・前記各実施形態において、固定パネル33が樹脂製である場合、ベースパネル20との接合関係に適応するように固定パネル33に保持部材40,140,240を取着してもよい。
Δ,Δ1…隙間、20,220…ベースパネル、27,227…第2孔、31…前側ルーフパネル(ルーフパネル)、34…後側ルーフパネル(ルーフパネル)、35…パネル本体、36…保持部、36d…保持壁、36e…正対面、36f…対向面(第2面)、36g…反対面、37…第1孔、38…位置決め凹部、40,140,240…保持部材、41,141,241…頭部、41a…対向面(第1面)、42,142,242…くびれ部、43,143,243…鍔部、44,144…当接部、45,145…弾性部、46…位置決め凸部、247…弾性壁。

Claims (7)

  1. 意匠面を形成するパネル本体及び該パネル本体に下向きに突設された保持部を有し、該保持部は前記パネル本体に沿って延びる保持壁を有するとともに、該保持壁には車両の高さ方向に開口する第1孔が形成された樹脂製のルーフパネルと、
    前記ルーフパネルに接着剤にて結合され、前記第1孔に対向して車両の高さ方向に開口する第2孔が形成され、前記ルーフパネルを支持する金属製のベースパネルと、
    先端より頭部、くびれ部及び鍔部を有する保持部材とを備え、
    前記くびれ部は、その寸法が前記第1孔の寸法及び前記第2孔の寸法より小さく設定されて、それら第1及び第2孔を貫通し、
    前記頭部は、前記パネル本体に対向する前記保持壁の面に沿って延在しており、その延在方向における両端間の寸法が、該延在方向における前記第1孔の開口幅である第1開口幅よりも大きく設定されており、
    前記保持部材は、前記くびれ部から前記頭部の前記延在方向と同方向に延在する弾性壁を備え、該弾性壁の延在方向における両端間の寸法は、前記第1孔の前記第1開口幅よりも大きく設定されているとともに、前記頭部の延在方向における両端間の寸法よりも大きく設定されており、
    前記頭部前記パネル本体に対向する前記保持壁の面である正対面に当接するとともに、前記弾性壁は前記パネル本体に相反する前記保持壁の面である反対面に弾性的に接触しており、
    前記頭部の延在方向における両端間の寸法は、該延在方向と同方向における前記第2孔の開口幅である第2開口幅よりも小さく設定されているとともに、
    前記弾性壁の延在方向における両端間の寸法は、前記第2孔の前記第2開口幅よりも大きく設定されており、
    前記鍔部は、その寸法が前記第1孔の寸法及び前記第2孔の寸法より大きく設定され、前記ベースパネルとの間に車両の高さ方向の隙間をあけるように位置しているとともに、
    前記弾性壁は、前記ベースパネルとの間に車両の高さ方向の隙間をあけるように位置している、パネルの係止構造。
  2. 請求項1に記載のパネルの係止構造において、
    前記弾性壁は、その延在方向における両先端部に、前記保持壁の前記反対面に向かって突設された突起を有し、
    前記弾性壁は、前記頭部が前記保持壁の前記正対面に当接するように、前記突起において前記保持壁の前記反対面に弾性的に接触するものであり、該突起における前記保持壁の前記反対面との接触面は球面状をなしている、パネルの係止構造。
  3. 請求項1又は2に記載のパネルの係止構造において、
    前記頭部と前記弾性壁は2枚の羽根形状である、パネルの係止構造。
  4. 意匠面を形成するパネル本体及び該パネル本体に下向きに突設された保持部を有し、該保持部は前記パネル本体に沿って延びる保持壁を有するとともに、該保持壁には車両の高さ方向に開口する第1孔が形成された樹脂製のルーフパネルと、
    前記ルーフパネルに接着剤にて結合され、前記第1孔に対向して車両の高さ方向に開口する第2孔が形成され、前記ルーフパネルを支持する金属製のベースパネルと、
    先端より頭部、くびれ部及び鍔部を有する保持部材とを備え、
    前記くびれ部は、その寸法が前記第1孔の寸法及び前記第2孔の寸法より小さく設定されて、それら第1及び第2孔を貫通し、
    前記頭部が前記パネル本体に対向する前記保持壁の面である正対面に当接するように、前記頭部が前記パネル本体に弾性的に接触すること、及び前記パネル本体に相反する前記保持壁の面である反対面に弾性的に接触する弾性壁を備えることのいずれか一方であることと、
    前記鍔部は、その寸法が前記第1孔の寸法及び前記第2孔の寸法より大きく設定され、前記ベースパネルとの間に車両の高さ方向の隙間をあけるように位置するパネルの係止構造であって、
    前記頭部は、前記保持壁の前記正対面に当接する当接部、及び該当接部に片持ち支持されて前記パネル本体に弾性的に接触する弾性部を有する、パネルの係止構造。
  5. 意匠面を形成するパネル本体及び該パネル本体に下向きに突設された保持部を有し、該保持部は前記パネル本体に沿って延びる保持壁を有するとともに、該保持壁には車両の高さ方向に開口する第1孔が形成された樹脂製のルーフパネルと、
    前記ルーフパネルに接着剤にて結合され、前記第1孔に対向して車両の高さ方向に開口する第2孔が形成され、前記ルーフパネルを支持する金属製のベースパネルと、
    先端より頭部、くびれ部及び鍔部を有する保持部材とを備え、
    前記くびれ部は、その寸法が前記第1孔の寸法及び前記第2孔の寸法より小さく設定されて、それら第1及び第2孔を貫通し、
    前記頭部が前記パネル本体に対向する前記保持壁の面である正対面に当接するように、前記頭部が前記パネル本体に弾性的に接触すること、及び前記パネル本体に相反する前記保持壁の面である反対面に弾性的に接触する弾性壁を備えることのいずれか一方であることと、
    前記鍔部は、その寸法が前記第1孔の寸法及び前記第2孔の寸法より大きく設定され、前記ベースパネルとの間に車両の高さ方向の隙間をあけるように位置するパネルの係止構造であって、
    前記頭部は、前記保持壁の前記正対面に当接する当接部、及び前記当接部より高弾性の素材で成形され該当接部に接続されて前記パネル本体に弾性的に接触する弾性部を有する、パネルの係止構造。
  6. 請求項1~のいずれか一項に記載のパネルの係止構造において、
    前記第1孔は、一方向である第1方向における開口幅が、該第1方向に交差する他方向である第2方向における開口幅より大きく設定された長孔形状を呈しており、
    前記頭部は、前記第2方向に延在しており、前記第1方向に延在する姿勢で前記第1孔に挿入可能である、パネルの係止構造。
  7. 請求項に記載のパネルの係止構造において、
    前記頭部及び前記保持壁の両対向面のいずれか一方である第1面には、位置決め凸部が突設されており、
    前記頭部及び前記保持壁の両対向面のいずれか他方である第2面には、前記頭部が前記第2方向に延在する状態で前記位置決め凸部が嵌入する位置決め凹部が形成された、パネルの係止構造。
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