JP5053798B2 - 車両用サンバイザ - Google Patents

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Description

この発明は、二つのシェル構成体が互いに接合されることによってシェル構造のサンバイザ本体が構成される車両用サンバイザに関する。
二つのシェル構成体が互いに接合されることでシェル構造のサンバイザ本体が構成される形式の車両用サンバイザは、例えば特開2003−205739号公報(特許文献1)に記載されている。上記公報に記載の車両用サンバイザでは、一方のシェル構成体に縁部に沿って複数の接合ピンを立設し、他方のシェル構成体には接合ピンと嵌合する孔付きのボス部を設定し、これら接合ピンとボス孔との嵌め合いによって二つのシェル構成体が固定状に接合される構成である。
ところで、サンバイザ本体は、アームを介して車体に装着される。サンバイザ本体は、軸受部を介してアームに取り付けられ、格納位置と使用領域(射光位置)との間で回動可能とされている。また軸受部には、サンバイザ本体を格納位置、及び使用領域での任意の位置に保持するべく、アームに対し当該アームを挟み込むように付勢力を作用することによってサンバイザ本体のアームに対する回動動作に抵抗を与えるためのバネ部材が備えられている。
二つのシェル構成体がピンとボス孔との嵌め合いによって接合されることでサンバイザ本体が構成される車両用サンバイザの場合、サンバイザ本体が格納位置と使用領域間で回動される際、軸受部の周辺領域において、バネ部材の反力によって二つのシェル構成体が互いに離れる方向、及び近づく方向に移動(弾性変形)する現象が生ずることがある。このようなシェル構成体の移動現象は、バネ部材に隣接する領域に在る接合ピンとボス孔間で相対移動を発生させる。そして当該接合ピンとボス孔との相対移動は、異音の発生という現象を引き起こす可能性がある。
上記の異音対策として、例えば接合ピンとボス孔との接触面に潤滑剤を塗布するといったことが考えられるが、シェル構成体の組付け時に潤滑剤の塗布作業を実施することは、製造コストのアップを招くことになり、この点でなお改良の余地がある。
特開2003−205739号公報
本発明は、上記に鑑み、車両用サンバイザにおいて、サンバイザ本体の回動時におけるピンと孔との嵌合部に関する異音対策に資する技術を提供することをその目的とする。
上記課題を達成するため、本発明に係る車両用サンバイザの好ましい形態は、サンバイザ本体と、サンバイザ本体を車体に取り付けるアームと、サンバイザ本体に設けられ、アームに対するサンバイザ本体の回動を許容する接続部と、を有する。なお、本発明における「接続部」は、典型的には、アームに対し周方向に相対回動可能に嵌合する軸受部がこれに該当する。なお接続部については、サンバイザ本体に一体に設けられる態様、あるいは別部材として設けたものをサンバイザ本体に固定状に止着する態様のいずれも好適に包含する。
本発明のサンバイザ本体は、互いに接合されて当該サンバイザ本体を形成する二つのシェル構成体によって構成される。二つのシェル構成体の一方には、第1及び第2のピンが形成され、二つのシェル構成体の他方には、第1のピンに嵌合する孔、及び第2のピンに嵌合する孔が形成される。そして、第1及び第2のピンがそれぞれ対応する孔に嵌合することで二つのシェル構成体が固定状に接合され、これによってサンバイザ本体が構成される。
また、第1のピン及び当該第1のピンに嵌合する孔は、接続部に隣接して配置され、第2のピン及び当該第1のピンに嵌合する孔は、接続部から見て第1のピン及び当該第1のピンに嵌合する孔よりも離れて配置される。なお、本発明における「第1のピンと当該第1のピンに嵌合する孔」の組み合わせは、単一あるいは複数のいずれも好適に包含する。同様に、本発明における「第2のピンと当該第2のピンに嵌合する孔」の組み合わせは、単一あるいは複数のいずれも好適に包含する。
接続部には、サンバイザ本体がアームの長軸回りに回動する際に、当該回動動作に抵抗を与えるバネ部材が取り付けられる。
本発明に係る車両用サンバイザの好ましい形態によれば、第1のピンと当該第1のピンに嵌合する孔の接触面の少なくとも一方に複数の凹状部ないし凸状部を形成することで第1のピンと孔の接触面積を低減して接触部の抵抗を減らす。これによって、サンバイザ本体がアームに対し回動する際に、接続部に作用するバネ部材の回動抵抗に基づくシェル構成体の撓みによって、二つのシェル構成体が互いに離れる方向へ移動する際、及び互いに接近する方向に移動する際の、第1のピンと当該第1のピンに嵌合する孔との相対移動時の異音の発生を抑える構成とした。
本発明によれば、サンバイザ本体の回動時におけるピンと孔との嵌合部に関する異音対策を合理的にかつ低コストで実現できる。
本発明に係る車両用サンバイザの更なる形態によれば、複数の凹状部ないし凸状部は、ブラスト処理によって形成されている。なお、本発明における「ブラスト処理」とは、吹付け手法を問わず、小さな粒状の研磨材としての、例えば金属粒、砂粒、ガラス粒等をピン外表面あるいは孔壁面に衝突させて無数の凹状部ないし凸状部を形成する処理がこれに該当する。本発明によれば、ピンの外表面と孔の壁面との少なくとも一方に梨地状の無数の凹凸を容易に形成することができる。
本発明に係る車両用サンバイザの更なる形態によれば、複数の凹状部ないし凸状部は、シェル構成体を成形型によって成形する際、当該成形型を用いてのシボ付け処理によって成形されている。なお、本発明における「シボ付け処理」とは、成形型のピン成形部または孔成形部の表面に無数の凹凸を加工する、すなわちシボ付けし、当該シボ付けされた成形型を用いて成形することがこれに該当する。本発明によれば、シェル構成体を成形する際、ピンの外表面と孔の壁面との少なくとも一方に無数の凹状部ないし凸状部を同時に成形できる。このため、生産性の向上を図る上で有効となる。
本発明に係る車両用サンバイザの更なる形態によれば、複数の凸状部は、第1のピン外表面と孔壁面の少なくとも一方に形成された、ピン長軸方向に延びる周方向に複数のリブによって構成されている。本発明によれば、成形型を用いてシェル構成体を成形する際に複数のリブを同時に成形できる。このため、生産性の向上を図る上で有効となる。
本発明によれば、車両用サンバイザにおいて、サンバイザ本体の回動時におけるピンと孔との嵌合部に関する異音対策に資する技術が提供されることとなった。
以下、本発明の実施形態に係る車両用サンバイザにつき、図1〜図8を参照しつつ説明する。図1には本実施の形態に係る車両用サンバイザの全体構成が示される。本実施の形態に係る車両用サンバイザ101は、図1に示すように、概括的に見て、サンバイザ101の外形を構成するサンバイザ本体103、サンバイザ本体103を車両に装着するための円形断面の支軸105、及び便宜上図示を省略する取付ブラケットを主体として構成されている。サンバイザ本体103は、本発明における「サンバイザ本体」に対応し、支軸105は、本発明における「アーム」に対応する。支軸105は、概ね鉛直方向に延びる縦軸部105aと、概ね水平方向に延びる横軸部105bを備えた略L字状に形成されるとともに、横軸部105bがサンバイザ本体103における上縁部の一方の隅部に相対回動自在に取り付けられる。支軸105の縦軸部105aは、取付ブラケットを介して車室天井面の前側隅部に回動自在に装着される。
サンバイザ本体103は、支軸105の横軸部105bに、軸受部127を介して当該横軸部105bの長軸回りに回動可能に装着される。軸受部127は、本発明における「接続部」に対応する。なお、説明の便宜上、図1において、横軸部105bの長軸方向を左右方向、縦軸部105aの長軸方向を上下方向、横軸部105bの長軸方向と交差する水平方向(サンバイザ本体103の厚み方向)を前後方向という。
サンバイザ本体103は、便宜上図示を省略するが、支軸105の横軸部105bの長軸回りに回動することで、車室の天井面に沿うように置かれる格納位置と、フロントガラス側へと回動される使用領域(遮光領域)との間での位置変更が可能とされ、縦軸部105aの長軸回りに回動することで、フロントガラス側のフロント位置とサイドガラス側のサイド位置との間での位置変更が可能とされる。
サンバイザ本体103は、上縁部の自由端側には、サポート軸109を有する。このサポート軸109は、車室の前側天井面に装着される、便宜上図示を省略するフックによって保持される。これによって、サンバイザ本体103がフロント側位置に置かれた状態で、格納位置から使用領域へあるいは使用領域から格納位置へと位置変更されるときの、サンバイザ本体103の回動動作の安定化が図られている。
本実施の形態に係るサンバイザ本体103は、図2と図4に示す二つの本体構成部材103A,103Bを前後方向(厚み方向)において互いに対向状に接合することで中空状のシェル構造として構成されるとともに、その外表面が表皮によって覆われる。そしてサンバイザ本体103の中空状の内部空間には、支軸105の横軸部105bに対するサンバイザ本体103の回動動作を許容する軸受部127が設けられる。本体構成部材103A,103Bは、本発明における「シェル構成体」に対応する。なお、本体構成部材103A,103Bは、成型金型を用いての樹脂成形によって概ね横長矩形の所定形状に形成されている。
図2はサンバイザ本体103が使用領域に置かれた状態での車両前方側に置かれる前側の本体構成部材103Aを内側から見た図であり、図3は図2におけるA部を拡大して示す斜視図である。また、図4はサンバイザ本体103が使用領域に置かれた状態での車両後方側(乗員と対向する側)に置かれる後側の本体構成部材103Bを内側から見た図であり、図5は図4におけるB部を拡大して示す斜視図である。また、図6及び図7は図1のC−C線に基づく断面図であり、図6はサンバイザ本体103が格納位置に置かれた状態を示し、図7はサンバイザ本体の格納位置から使用領域に向っての回動時(途中状態)を示している。また、図8は図7におけるD部を拡大した状態の模式図である。
二つの本体構成部材103A,103Bは、一方(本実施の形態では前側)の本体構成部材103Aに、当該本体構成部材103Aと一体に形成された複数の接合ピン113と、他方(本実施の形態では後側)の本体構成部材103Bに、当該本体構成部材103Bと一体に形成された複数のボス部115のボス孔115aとの嵌め合いによって接合される構成とされる。複数の接合ピン113及びボス部115は、本体構成部材103A,103Bの周縁部に、互いに対応するように適宜間隔で設定されており、接合ピン113がボス部115のボス孔115aに嵌入されることによって二つの本体構成部材103A,103Bが固定状に接合される。なお、接合ピン113及びボス部115は、本体構成部材103A,103Bに形成された補強用としてのリブ103a,103b上に形成されている。
軸受部127は、図2及び図3に示す前側の本体構成部材103Aにおける上縁部の一方の隅部内面側に、当該本体構成部材103Aと一体に形成された左右の円環部127aと、図4及び図5に示す後側の本体構成部材103Bにおける上縁部の一方の隅部内面側に、当該本体構成部材103Bと一体に形成された左右の円環部127bとを主体として構成される。各左右の円環部127a,127bは、円形の貫通孔を有するとともに、左右方向(横軸部105bの長軸方向)に所定の間隔を置いて形成されている。そして、二つの本体構成部材103A,103Bが互いに接合された状態では、前側の本体構成部材103A側の円環部127aと、後側の本体構成部材103B側の円環部127bは、横軸部105bの長軸線上で互いに隣接した状態で同心状に位置決めされる。このように、同心状に位置決めされた複数の円環部127a,127bの貫通孔に支軸105の横軸部105bが挿入されて相対回動自在に支持される。この状態が図1に示される。
また軸受部127は、横軸部105bに付勢力を作用させるためのバネクリップ129(図6及び図7参照)を装着するべく、一方(本実施の形態では、前側)の本体構成部材103A側にクリップ保持部128を備えている(図2,3及び図6,7参照)。バネクリップ129は、本発明における「バネ部材」に対応する。クリップ保持部128は、上下方向に貫通する略方向状の角孔を有する構成とされ、前側の本体構成部材103Aにおける左右の円環部128b間の下方位置に、当該本体構成部材103Aと一体に形成されている。
バネクリップ129は、サンバイザ本体103が格納位置と使用領域間で回動される際に、当該回動動作に対して抵抗を与えるべく設けられる。バネクリップ129は、図6及び図7に示すように、上下方向に長い略長円形状に曲げられた板バネからなり、その上部側が、横軸部105bを径方向外側から挟み付けることで付勢力を作用する挟持部129aとされ、当該挟持部129aによって軸受部127(サンバイザ本体103)と横軸部105b間の相対的な回動動作に対し所定の大きさの抵抗を与えるように構成される。
バネクリップ129は、左右の円環部127a,127bにおいて、挟持部129aが横軸部105bに径方向(上方)から被さるように嵌め込まれるとともに、当該挟持部129aから延びる脚部(下部側)129bがグリップ保持部128の角孔に弾発状に挿入される。そして、外側端部(板バネの一端)が角孔の段差に対し挿入方向と反対方向から係止することによって抜け止めされる。
横軸部105bには、図6及び図7に示すようにバネクリップ129の挟持部129aと接触する領域には、周方向の一部に平坦状の切欠部105cが形成されている。切欠部105cは、サンバイザ本体103が使用領域から格納位置へと回動されて所定の中間位置に達したときに、バネクリップ129の挟持力が軸受部127(サンバイザ本体103)に対して格納位置に向って強制的に回動させるトルクとして付与されるように設定されている。
上記のように構成されるサンバイザ101においては、乗員がサンバイザ本体103における支軸105と反対側の端部に手指を添えて当該サンバイザ本体103を格納位置と使用領域との間で回動させるとき、バネクリップ129に対してクリップ保持部128から横軸部105bの軸線周りに回動させようとする力、すなわち回動力が入力される。バネクリップ129の挟持部129aは、横軸部105bを挟み付けることで回動に対する抵抗(付勢力)を付与しているため、当該回動力に基づきサンバイザ本体103に撓みが生ずる可能性がある
。例えば、図6に示すように、格納位置に置かれたサンバイザ本体103が、当該格納位置から使用領域へと(図示矢印方向に)回動される際、上記のバネクリップ129の回動抵抗に基づき前側の本体構成部材103Aが横軸部105bを支点にして撓み(弾性変形し)、これにより前側の本体構成部材103Aと後側の本体構成部材103Bが互いに近づく方向へと相対的に移動する。この状態が図7に示される。そして乗員が回動動作を止めると、前側の本体構成部材103Aの撓みが復元して概ね図6に示す状態に戻る。すなわち、前側の本体構成部材103Aと後側の本体構成部材103Bが互いに近づく方向へと相対的に移動する。なお、サンバイザ本体103を使用領域から格納位置へと回動させる場合には、後側の本体構成部材103Bが横軸部105bを支点にして撓むことによって前側の本体構成部材103Aと後側の本体構成部材103Bとの間に相対移動が生ずることになる。
そして上記のようにして、前側の本体構成部材103Aと後側の本体構成部材103Bが互いに近づく方向に相対移動した場合には、接合ピン113がボス部115のボス孔115aに挿入する方向に移動し、前側の本体構成部材103Aと後側の本体構成部材103Bが互いに離れる方向に移動したときには、接合ピン113がボス孔115aから抜け出る方向に移動する。そしてこのような接合ピン113とボス孔115aの相対移動は、擦れによる異音を発生する可能性がある。なお、この相対移動については、接合ピン113Aとボス115との軸方向の隙間が、図6に示す隙間aよりも図7に示す隙間bが小さくなっていることで表わしている。
このような現象は、本体構成部材103A,103Bに設定される接合ピン113とボス孔115aのうち、バネクリップ129に隣接して配置される接合ピン113Aとボス孔115aAについて発生し、バネクリップ129から見て隣接する接合ピン113Aとボス孔115aAよりも離れた位置に配置される接合ピン113とボス孔115aについては発生しない。すなわち、バネクリップ129の回動抵抗に基づく前側の本体構成部材103Aあるいは後側の本体構成部材103Bの撓みによって前側と後側の本体構成部材103A,103B間の生ずる相対的な移動は、バネクリップ129の周辺に発生していると考えられる。
そこで、本実施の形態においては、二つの本体構成部材103A,103Bを接合する複数の接合ピン113と、当該接合ピン113が嵌合するボス孔115aのうち、バネクリップ129の周辺に位置する複数(本実施の形態では2個)の接合ピン113Aと、当該接合ピン113Aが嵌合するボス孔115aAについて異音対策を実施した。
本実施の形態では、異音対策のために、図3及び図5に示す軸受部127を挟んで左側と右側に配置される各一個の接合ピン113Aの外表面と、当該接合ピン113Aが嵌合するボス孔115aAの壁面に無数の凹凸部を設定している。図8の模式図において、凹部が符号A1によって示され、凸部が符号A2によって示される。凹部A1が本発明における「凸状部」に対応し、凸部A2が本発明における「凸状部」に対応する。すなわち、本実施の形態においては、接合ピン113Aの外表面と、当該接合ピン113Aが嵌合するボス孔115aAの壁面に、それぞれ無数の凹凸部を設定することによって、ピン外表面とボス孔壁面相互間の接触面積を減らし、接触部の摩擦係数を低下する構成とした。凹凸部が設定された接合ピン113Aとボス孔115aAが、本発明における「第1のピンと孔」に対応し、凹凸が設定されていない接合ピン113とボス孔115aが、本発明における「第2のピンと孔」に対応する。
本実施の形態によれば、上記のように、接合ピン113Aの外表面とボス孔115aAの壁面の凹凸部を設定し、接触部の摩擦係数を低下した構成としている。このため、サンバイザ本体103の回動時にバネクリップ129の周辺において、当該バネクリップ129の回動抵抗に基づく前側の本体構成部材103Aあるいは後側の本体構成部材103Bの撓みによって前側と後側の本体構成部材103A,103Bが互いに離れる方向あるいは近づく方向に移動し、それに伴い接合ピン113Aとボス孔115aA間で軸方向に相対移動が生じたとしても、当該相対移動による異音の発生を抑えることが可能となった。従って、例えば接合ピンとボス孔に潤滑剤を塗布することで異音の発生を抑える手法に比べて、異音の発生防止を合理的にかつ低コストで実現できる。
なお、サンバイザ本体103を構成する前側及び後側の本体構成部材103A,103Bは、成型金型を用いての樹脂成形加工によって所定形状に成形され、当該成形時に接合ピン113及びボス孔115a付きのボス部115が成形される。そして接合ピン113Aの外表面及びボス孔115Aの壁面に設定される凹凸部については、例えばシボ付けされた成形金型を用いてシボ付け処理を施すことで構成される。このように、シボ付け処理によって凹凸部を形成する構成としたときは、本体構成部材103A,103Bを成形する際、接合ピン113Aの外表面及びボス孔115Aの壁面に梨地状の無数の凹凸部を同時形成できるため、これによって生産性の向上を図ることができる。
また、成形金型を用いてのシボ付け処理は、成形金型の構造上、シボ付けが困難な場合がある。このことに鑑み、シボ付け処理と同等の効果が見込まれるブラスト処理を施すという手法を用いることにより、接合ピン113Aの外表面及びボス孔115Aの壁面に梨地状の無数の凹凸部を設定することが可能である。なお、ブラスト処理とは、樹脂成形加工後において、小さな粒状の研磨材あるいは類似のものを接合ピン113A及びボス孔115aAの表面に吹き付けて(打ち付けて)加工することをいう。例えば、羽根車の遠心力により研磨材を吹き付けるショットブラスト、圧縮空気により研磨材を吹き付けるエアブラスト、特に研磨材として砂を吹き付けるサンドブラスト等を適宜に用いることが可能である。
また、接合ピン113A及びボス孔115Aの表面に設定される凹状部あるいは凸状部については、上記のような無数の凹凸部によって形成する構成に限られない。例えば、図9に示す構成、すなわち接合ピン113Aの外表面(あるいはボス孔115aAの壁面)に軸方向に延びる周方向に複数のリブA3を設け、これによってピン外表面とボス孔壁面に関する接触部の摩擦係数を低下する構成としてもよい。このような構成を採用したときは、成形金型を用いて本体構成部材103A,103Bを成形する際に複数のリブA3を同時に成形できるため、生産性の向上を図る上で有効となる。
なお、接合ピン113Aの外表面とボス孔115Aの壁面に設定される凹凸部については、必ずしも両方である必要はなく、いずれか一方に設定すれば足りる。また、本実施の形態では、軸受部127を挟んで左側と右側の各一個の接合ピン113Aと、これに嵌合するボス孔115aAにつき、接触部の摩擦係数を低下するための凹凸部の加工処理を施すとしたが、凹凸部の加工処理を施す対象個数は、これに限られない。
また、本実施の形態では、サンバイザ本体103が格納位置と使用領域間で回動される際に、当該回動動作に対して抵抗を与えるべく設けられるバネクリップ129につき、上下方向に長い略長円形状に曲げられた板バネからなり、横軸部105bを径方向外側から挟み付けることで付勢力を作用する挟持部129aを有する形式の場合で説明したが、この形式のバネクリップに限定しない。すなわち、横軸部105bの外面に径方向から当接して所定の弾発力を作用することによって回動抵抗を付与する形式のバネクリップであっても構わない。
本発明の実施の形態に係る車両用サンバイザの全体構成を示す正面図である。 前側の本体構成部材を内面側から見た正面図である。 図3におけるA部の拡大斜視図である。 後側の本体構成部材を内面側から見た正面図である。 図4におけるB部の拡大斜視図である。 図1におけるC−C線に基づく断面図であり、サンバイザ本体が格納位置に置かれた状態を示す。 図1におけるC−C線に基づく断面図であり、サンバイザ本体の回動動作の途中状態を示す。 図6のD部における凹凸部を示す模式図である。 凹状部あるいは凸状部に関する本発明の変更例を示す模式図である。
符号の説明
101 車両用サンバイザ
103 サンバイザ本体
103A 前側の本体構成部材(シェル構成体)
103B 後側の本体構成部材(シェル構成体)
103a リブ
103b リブ
105 支軸
105a 縦軸部
105b 横軸部
105c 切欠部
109 サポート軸
113 接合ピン(第2のピン)
113A 接合ピン(第1のピン)
115 ボス部
115a ボス孔(孔)
115aA ボス孔(孔)
127 軸受部
127a 円環部
127b 円環部
128 クリップ保持部
129 バネクリップ(バネ部材)
129a 挟持部
129b 脚部
A1 凹部(凹状部)
A2 凸部(凸状部)
A3 リブ(凸状部)

Claims (4)

  1. サンバイザ本体と、
    前記サンバイザ本体を車体に取り付けるアームと、
    前記サンバイザ本体に設けられ、前記アームに対する前記サンバイザ本体の回動を許容する接続部と、を有し、
    前記サンバイザ本体は、互いに接合されて当該サンバイザ本体を形成する二つのシェル構成体と、前記二つのシェル構成体の一方に形成された第1及び第2のピンと、前記二つのシェル構成体の他方に形成され、前記第1のピンに嵌合する孔、及び前記第2のピンに嵌合する孔と、を有し、前記第1及び第2のピンがそれぞれ対応する孔に嵌合することで2つのシェル構成体が固定状に接合される構成とされており、
    前記第1のピン及び当該第1のピンに嵌合する孔は、前記接続部に隣接して配置され、前記第2のピン及び当該第2のピンに嵌合する孔は、前記接続部から見て前記第1のピン及び当該第1のピンに嵌合する孔よりも離れて配置されており、
    前記接続部には、前記サンバイザ本体が前記アームの長軸回りに回動する際に、当該回動動作に抵抗を与えるバネ部材が取り付けられた車両用サンバイザであって、
    前記第1のピンと当該第1のピンに嵌合する孔の接触面の少なくとも一方に複数の凹状部ないし凸状部を形成することで前記第1のピンと孔の接触面積を低減して接触部の抵抗を減らし、
    前記サンバイザ本体が前記アームに対し回動する際に、前記接続部に作用する前記バネ部材の回動抵抗に基づく前記シェル構成部材の撓みによって、前記二つのシェル構成体が互いに離れる方向へ移動する際、及び互いに接近する方向に移動する際の、前記第1のピンと当該第1のピンに嵌合する孔との相対移動時の異音の発生を抑える構成としたことを特徴とする車両用サンバイザ。
  2. 請求項1に記載された車両用サンバイザであって、
    前記複数の凹状部ないし凸状部は、ブラスト処理によって形成されていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  3. 請求項1に記載の車両用サンバイザであって、
    前記複数の凹状部ないし凸状部は、前記シェル構成体を成形型によって成形する際、当該成形型を用いてのシボ付け処理によって成形されていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  4. 請求項1に記載された車両用サンバイザであって、
    前記複数の凸状部は、前記第1のピン外表面と孔壁面との少なくとも一方に形成されたピン長軸方向に延びる周方向に複数のリブによって構成されることを特徴とする車両用サンバイザ。
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