JP5705382B1 - 絶縁検出器及び電気機器 - Google Patents

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Abstract

モータ等の負荷や機器の対地または筐体への絶縁抵抗を、これを駆動する駆動回路の側から、高精度に簡易な構成で測定する絶縁検出器を得るための機器内コンデンサと電池のいずれか一方または双方を備える電気機器に接続される絶縁検出器30であって、絶縁検出器内コンデンサ31と、絶縁検出器内コンデンサ31の電圧を検出する電圧検出部33と、対地または筐体と、機器内コンデンサ22と、絶縁検出器内コンデンサ31と、を直列接続して、電気機器の絶縁抵抗を含む電流経路を形成するための電流経路形成スイッチ32と、を備え、電圧検出部33により絶縁検出器内コンデンサ31の電圧の変化の時定数を測定することで絶縁抵抗を測定し、絶縁検出器内コンデンサ31の容量値は、機器内コンデンサ22の容量値に比して、絶縁抵抗の測定において無視できる値である。

Description

本発明は、電気機器における絶縁の劣化または地絡を検出する絶縁検出器、及び該絶縁検出器を有する電気機器に関するものである。
電気機器はその機能の維持と安全の確保のために様々な部分を絶縁しているが、その絶縁性は通常経年劣化し、絶縁破壊が生じると甚大な事故につながるおそれがある。そのため、絶縁破壊による漏電は漏電遮断機などで保護しなければならない。絶縁性の低下を監視して絶縁破壊を予見し、未然に防ぐことができればそれが好ましいといえる。漏電遮断機によれば、電気機器から対地への漏れ電流を検出することが可能であるが、絶縁材の劣化による絶縁抵抗の変化はわずかなものであるため、この変化を測定することは困難である。例えば、工場の生産現場で用いられる工作機械には、いくつものモータ(例えば、主軸モータ及びサーボモータ)が用いられているが、これらモータの筐体とコイルとの間の絶縁材は経年劣化する。
従来、一般的に採用されている構成では、モータの筐体とコイルとの間の絶縁材が劣化して漏れ電流が大きくなり、この漏れ電流の大きさがしきい値を超えると、系統に接続された漏電遮断機が作動して電気機器自体を停止させる。このような構成では、電気機器(例えば、工作機械)が突然停止することになるため、生産性を著しく低下させることになる。また、このような構成では漏電箇所が明らかにならないため、復旧に長時間を要する。このため、電気機器若しくは負荷(例えばモータ)の対地若しくは筐体への絶縁抵抗の低下を敏感に検出する機構、または定期的に絶縁抵抗を検出してその劣化を検知して絶縁破壊を予見して電気機器の予防保全ができるような機構、が必要とされている。
例えば特許文献1には、平滑コンデンサに蓄えられた電圧で負荷に電流を流すが、その電流を検出するのではなく、平滑コンデンサの電圧の変化を監視し、その時定数から絶縁抵抗を算出する技術が開示されている。特許文献1に開示する技術では、測定対象が微弱な電流ではなく、ノイズが生じにくいコンデンサの電圧変化であるため、ノイズに強い高精度な測定が可能だと考えられる。
特開昭60−78359号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、平滑コンデンサは電圧を安定化させるために設けられているものであり、その容量値は一般に非常に大きな値である。一方で、測定対象である絶縁抵抗の抵抗値も非常に大きな値である。そうすると、電圧変化の時定数τ=R・Cは、非常に長い時間になる。そのため、地絡のような小さい抵抗値は測定可能であるが、絶縁抵抗のように抵抗値が大きい場合には非常に長時間を要することになる、という問題があった。
また、通常、電気機器の停止時に放電するように、平滑コンデンサには並列に放電抵抗が設けられていることが多いが、この方法では放電抵抗よりも抵抗値がはるかに大きいため、絶縁抵抗の抵抗値を測定することができない、という問題があった。
また、予防保全の観点からは、電気機器自体の動作には問題を生じない程度の絶縁抵抗値のわずかな変化をも検知することを要し、例えば100MΩの高い絶縁抵抗でも、測定が可能であることを要する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、モータ等の負荷や機器の対地または筐体への絶縁抵抗を、これを駆動する駆動回路の側から、高精度に簡易な構成で測定する絶縁検出器を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、機器内コンデンサと電池のいずれか一方または双方を備える電気機器に接続される絶縁検出器であって、前記機器内コンデンサの10%以下の容量値である絶縁検出器内コンデンサと、前記絶縁検出器内コンデンサの電圧を検出する電圧検出部と、対地または筐体と、前記機器内コンデンサと、前記絶縁検出器内コンデンサと、を直列接続して、前記電気機器の絶縁抵抗を含む電流経路を形成するための電流経路形成スイッチと、を備え、前記電圧検出部により前記絶縁検出器内コンデンサの電圧の変化の時定数を測定することで前記絶縁抵抗を測定し、前記絶縁検出器内コンデンサの容量値は、前記機器内コンデンサの容量値の10%以下であることを特徴とする。
この発明によれば、モータ等の負荷や機器の対地または筐体への絶縁抵抗を、これを駆動する駆動回路の側から、高精度に簡易な構成で測定することができる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態1にかかる絶縁検出器の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。 図2は、実施の形態1にかかる電気機器におけるコンデンサと機器内コンデンサの電圧の変化を示す図である。 図3は、実施の形態2にかかる絶縁検出器の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。 図4は、実施の形態3にかかる絶縁検出器の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。 図5は、実施の形態4にかかる絶縁検出器の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。 図6は、実施の形態5にかかる絶縁検出器の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。 図7は、実施の形態6にかかる絶縁検出器の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。 図8は、実施の形態7にかかる絶縁検出器の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。 図9は、実施の形態8にかかる絶縁検出器の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。 図10は、実施の形態9にかかる絶縁検出器の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。 図11は、実施の形態10にかかる絶縁検出器の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。 図12は、実施の形態10にかかる電気機器におけるコンデンサと平滑コンデンサの電圧と、測定電圧の変化を示す図である。 図13は、実施の形態10にかかる測定電圧の変化を示す図である。 図14は、実施の形態11にかかる絶縁検出器の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。 図15は、実施の形態12にかかる絶縁検出器の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。 図16は、実施の形態13にかかる絶縁検出器の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。 図17は、実施の形態14にかかる絶縁検出器の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。 図18は、実施の形態14にかかる電気機器における測定電圧の変化を示す図である。 図19は、実施の形態15にかかる絶縁検出器の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。 図20は、実施の形態15にかかる絶縁抵抗測定について、その回路要素を単純に等価回路化して示す回路図である。 図21は、実施の形態18にかかる絶縁検出器の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。 図22は、実施の形態19にかかる、直列接続された機器内コンデンサとコンデンサの電圧について、アンプを介して測定する態様を示す図である。 図23は、実施の形態20にかかる、直列接続された機器内コンデンサとコンデンサの電圧について、アンプを介して測定する態様を示す図である。 図24は、実施の形態21にかかる測定時の具体的なシーケンスを示す図である。 図25は、実施の形態22にかかる測定時の具体的なシーケンスを示す図である。 図26は、実施の形態23にかかる絶縁検出器の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。 図27は、実施の形態23にかかる測定時の具体的なシーケンスを示す図である。 図28は、実施の形態24にかかる絶縁検出器の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。 図29は、実施の形態24にかかる測定時の具体的なシーケンスを示す図である。 図30は、実施の形態25にかかる測定時の具体的なシーケンスを示す図である。 図31は、実施の形態26にかかる測定時の具体的なシーケンスを示す図である。 図32は、実施の形態27にかかる絶縁検出器の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。
以下に、本発明にかかる絶縁検出器と電気機器の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる絶縁検出器の実施の形態1の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。なお、図1では電気機器に絶縁検出器が備え付けられた構成としたが、本発明はこれに限定されず、絶縁検出器が電気機器に含まれていてもよい。図1では、系統電源10から電気機器20に電力が供給される。電気機器20においては、駆動回路がモータ24を駆動する。図1の構成は、電圧測定を機器内コンデンサの電圧と一緒に行う場合に特に適している。
系統電源10は、三相交流電源11を含み、三相交流電源11と電気機器20の間にはコンタクタ12が配されている。
電気機器20は、整流回路21、機器内コンデンサ22及びインバータ23を備える。電気機器20は、系統電源10のコンタクタ12を介して三相交流電源11から三相交流を受電し、受電した三相交流を整流回路2及び機器内コンデンサ22によって直流(電圧)に変換する。この直流電圧はインバータ23によって交流に変換され、変換された交流によりモータ24が駆動される。なお、直流電圧のマイナス電位側の母線をN母線と呼び、プラス電位側の母線をP母線と呼ぶ。
絶縁検出器30は、コンデンサ31と、スイッチ32(電流経路形成スイッチ)と、電圧検出部33と、制御部34と、出力部35と、を備える。絶縁検出器30は、電気機器20のN母線と対地または筐体との間の絶縁抵抗を測定する。ここで、コンデンサ31(絶縁検出器30内)としては小容量コンデンサを用いる。なお、以下の説明において、機器内コンデンサではなく、単にコンデンサと呼ぶ場合には、コンデンサ31と同様に小容量コンデンサであるものとする。
なお、電圧検出部33はコンデンサ31の値を検出し、検出された値は制御部34に送られる。
コンデンサ31としては、機器内コンデンサ22よりも十分に小さい容量値(例えば、機器内コンデンサ22の容量値の10%以下)のコンデンサを用いる。コンデンサ31の一端はP母線に接続し、他端はスイッチ32を介して対地または筐体に接続する。コンデンサ31の容量値は、機器内コンデンサ22の容量値に比して、絶縁抵抗の測定において無視できるほど小さくすればよい。
計測を行わない通常の状態(電気機器20が負荷を駆動しているときを含む。)では、スイッチ32は開いている(Open)。計測を行う際には、まず電気機器20を停止させる。
次に、電気機器20の電位、つまりP母線及びN母線の電位を不定にするために、電位を固定している部分を切り離す。具体的には、コンタクタ12を開く(Open)。すると、機器内コンデンサ22に所定の電圧が蓄積された状態になる。この状態でスイッチ32を閉じる(Close)。すると、機器内コンデンサ22、コンデンサ31、スイッチ32、対地及び絶縁抵抗を含む電流経路が形成され、この電流経路内に電流が流れる。
機器内コンデンサ22の容量をC、コンデンサ31の容量をCとすると、直列合成容量C’は下記の数式(1)で表される。
Figure 0005705382
ここで、一般に、機器内コンデンサ22の容量Cは電気機器20の大きさにもよるが1〜10mF程度とする。これに対して、コンデンサ31の容量Cを機器内コンデンサ22の容量Cの1000分の1以下とすると、コンデンサ31の容量Cと機器内コンデンサ22の容量Cの直列合成容量C’はほぼCに等しい。最初に、機器内コンデンサ22に電圧Vで電荷が蓄積されていたとすると、絶縁抵抗の測定開始時(すなわち、スイッチ32が閉じて電流経路が形成されたとき)から十分に長い時間が経過した後には、機器内コンデンサ22とコンデンサ31の電圧が等しくなり、その電圧Vは下記の数式(2)で表される。
Figure 0005705382
機器内コンデンサ22の容量Cは十分に大きいので、電圧Vは電圧Vにほぼ等しくなる。つまり、測定開始してからのコンデンサ31と機器内コンデンサ22のコンデンサの電圧の変化は図2のようになる。機器内コンデンサ22の容量Cは十分に大きいので、機器内コンデンサ22の電圧はほとんど変化しない(電圧Vは電圧Vにほぼ等しい)。一方で、コンデンサ31の電圧は電圧Vを目指して上昇する。コンデンサ31の電圧VCmの変化は下記の数式(3)で表される。
Figure 0005705382
ここでτは電圧変化の時定数であり、この場合は合成容量C’と絶縁抵抗Rの積であり、下記の数式(4)で表される。
Figure 0005705382
コンデンサ31の電圧波形は図2に示すように時定数τで上昇していくが、t=τとなったときの電圧をVとすると、電圧Vは下記の数式(5)で表される。
Figure 0005705382
ここでeは自然対数の底である。つまり、電圧が電圧Vに達した時間を測定すると、その時間がτ=R・Cに等しくなる。この電圧の変化は上記の式(3)で表されるので、電圧Vに相当する電圧値は適宜選択すればよい。例えば、電圧Vを選択し、電圧が電圧Vに達した時間を測定すると、このときの時刻τ’(測定開始時からの時間)は、下記の数式(6)で表される。
Figure 0005705382
このようにして測定された時定数及びコンデンサ31の容量Cから、絶縁抵抗の抵抗Rを求めることができる。
機器内コンデンサ22には、通常、放電抵抗が並列に設けられているので十分に長い時間が経過すると機器内コンデンサ22の電圧は下がってしまう。そのため、本発明の絶縁抵抗の測定時間(τに代表される)はこれよりも十分に短い時間である必要がある。例えば、絶縁抵抗を機器内コンデンサ22に並列に設けられた放電抵抗の10倍以上とするには、コンデンサ31は機器内コンデンサ22の容量の10%以下とする必要がある。好ましくは、絶縁抵抗を機器内コンデンサ22の放電抵抗の1000倍以上とし、コンデンサ31は機器内コンデンサ22の容量の0.1%以下とする。
このような条件から、コンデンサ31の容量Cは、容量Cよりも十分に小さくし、計測したいと考える絶縁抵抗の値Rに対して、上記の式(4)から時定数τの値を例えば数秒以下とするなど、十分に現実的な測定時間とし、この測定時間を機器内コンデンサ22の放電時定数よりも十分に短い時間とする。
制御部34は、上記のようにして絶縁抵抗を測定し、これを初期値または設定された許容値と比較して異常判定を行う。制御部34による判定の結果、異常であると判断された場合には、制御部34は異常信号を出力部35に送り、電気機器20の管理者等が出力部35の出力結果を視認等することにより絶縁抵抗が異常であるか否かを判定することができる。
ただし、本発明はこれに限定されず、制御部34及び出力部35は説明の便宜上図示したものであり、これらは必ず設けられていなければならないわけではない。
実施の形態2.
図3は、本発明にかかる絶縁検出器の実施の形態2の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。図3に示す絶縁検出器30は、図1に示す絶縁検出器30に対してコンデンサ31の位置とスイッチ32の位置を入れ換えたものであり、その他の構成は図1に示す絶縁検出器30とすべて同じである。
図1では、コンデンサ31の片端がP母線に接続され、コンデンサ31の他端がスイッチ32の片端に接続され、スイッチ32の他端は対地または筐体に接続されているが、図3では、スイッチ32の片端がP母線に接続され、スイッチ32の他端がコンデンサ31の片端に接続され、コンデンサ31の他端は対地または筐体に接続されている。このように図3に示す構成としても図1に示す構成と同様に絶縁抵抗の測定が可能である。
実施の形態3.
図4は、本発明にかかる絶縁検出器の実施の形態3の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。図4に示す電気機器20aは、機器内コンデンサ22と並列に接続された電池41を有する。すなわち、電気機器20aは、その構成に電池(二次電池)を含み、電気機器20aとしては電気自動車を例示することができる。
このように図4に示す構成としても図1に示す構成と同様に絶縁抵抗の測定が可能であるが、図4に示す構成においては、機器内コンデンサ22の有無に関わらず、P母線とN母線の間の電圧は一定に維持されるため、上記の式(2)においてはV=Vとなり、式(1)においてはC’=Cとなる。
実施の形態4.
図5は、本発明にかかる絶縁検出器の実施の形態4の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。図5に示す絶縁検出器30は、図1に示す絶縁検出器30に対して、コンデンサ31の接続位置をN母線側に変えたものであり、その他の構成は図1に示す絶縁検出器30とすべて同じである。
図1では、コンデンサ31の片端がP母線に接続され、コンデンサ31の他端がスイッチ32の片端に接続され、スイッチ32の他端は対地または筐体に接続されているが、図5では、コンデンサ31の片端がN母線に接続され、コンデンサ31の他端がスイッチ32の片端に接続され、スイッチ32の他端は対地または筐体に接続されている。図1ではN母線と対地または筐体の間の絶縁抵抗を測定しているが、このように図5に示す構成とすると、P母線と対地または筐体の間の絶縁抵抗を測定することができる。
実施の形態5.
図6は、本発明にかかる絶縁検出器の実施の形態5の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。図6に示す電気機器20bは整流回路21を有さず、系統電源10に接続されておらず、機器内コンデンサ22と並列に接続された電池41を有する。モータ24は電池41の電力により駆動する。すなわち、電気機器20aは、その構成に電池(二次電池)を含み、電気機器20aとしては電気自動車を例示することができる。
図6に示す構成では、図1に示す系統電源10のように対地の電位を決める電源が接続されていないため、この状態のまま絶縁抵抗の検出が可能である。なお、図示していないが、図6においても図5と同様に、P母線と対地または筐体の間の絶縁抵抗を測定する構成としてもよい。
実施の形態6.
図7は、本発明にかかる絶縁検出器の実施の形態6の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。図7に示す電気機器20cは整流回路21を有さず、太陽電池51と昇圧チョッパ回路52を有する。太陽電池51の電力が系統電源10aに出力される。すなわち、電気機器20cは、その構成に電池(二次電池)を含み、電気機器20cとしてはパワーコンディショナーを例示することができる。
太陽電池51の出力は変動するので、これを昇圧チョッパ回路52によって定電圧に変換し、その後インバータ23によって交流に変換して系統電源10aに供給している。なお、電力を供給する対象は系統電源10aに限定されず、その他の電気機器(例えば、家庭内のその他の交流電気機器)であってもよい。
図7の構成では、電気機器20cの駆動回路部分から太陽電池51の部分を切り離さず、矢印で示す電流経路を形成することで、太陽電池51の絶縁抵抗と同時に駆動回路の絶縁抵抗を測定することができる。
このように絶縁抵抗を測定するためには、実施の形態1〜5と同様に、この電流経路を対地から切り離すのであるが、これは、インバータ23によって系統電源10aから切り離すことで実現することができる。つまり、インバータ23が、図7に示すようにフルブリッジ型であれば、インバータ素子のすべてを開けばよい(Open)。
このように、インバータ23をフルブリッジ型にするとインバータ23によって系統電源10aから切り離すことで、図6と同様、この状態のまま絶縁抵抗の検出が可能である。
なお、インバータ23が系統電源10aから切り離されない構成(例えば、ハーフブリッジ型)である場合には、図1と同様に、系統電源10aとインバータ23の間にコンタクタを設けるなどして絶縁可能な構成とすればよい。
実施の形態7.
図8は、本発明にかかる絶縁検出器の実施の形態7の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。
図1〜7では、P母線またはN母線と、対地または筐体の間の絶縁抵抗を測定する構成としたが、図8では負荷の絶縁抵抗、すなわち、モータ24と対地または筐体の間の絶縁抵抗を測定する構成としている。
モータ24と対地または筐体の間の絶縁抵抗を測定するに際しては、まず、コンタクタ12を開いて系統電源10から電気機器20dを切り離す。
電気機器20dのP母線から、インバータ23内の直列接続された2つのインバータ素子のいずれかの間は、スイッチ32a(負荷側経路誘導スイッチ)が設けられている。そして、スイッチ32aからモータ24を経て対地または筐体とスイッチ32の片端に接続されている。スイッチ32の他端はコンデンサ31の片端に接続され、コンデンサ31の他端はN母線に接続されている。
電気機器20dが停止している場合には、インバータ23の素子がすべてオフしているので、スイッチ32,32aを閉じて矢印にて示すように電流の経路を形成する。このように電流経路が形成されることで、電流はモータ24の絶縁抵抗を流れるが、図5と同様、P母線と対地または筐体との間の絶縁抵抗にも電流が流れるので、実際には並列接続されたこれら2つの抵抗に電流が流れることになる。従って、筐体の絶縁性が十分に高ければ、この絶縁抵抗の計測値はモータ24の絶縁抵抗となる。
実施の形態8.
図9は、本発明にかかる絶縁検出器の実施の形態8の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。図9に示す構成では、図8のスイッチ32aをインバータ23のインバータ素子の1つで代用したものである。図9に示す構成とすることでスイッチ32aが不要となるため、図8に示す構成よりも簡略な構成とすることができる。
実施の形態9.
図10は、本発明にかかる絶縁検出器の実施の形態9の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。図9に示す絶縁検出器30では、コンデンサ31の片端が電気機器20のN母線に接続され、コンデンサ31の他端がスイッチ32の片端に接続され、スイッチ32の他端が対地または筐体に接続されているが、図10に示す絶縁検出器30では、コンデンサ31の片端が電気機器20のP母線に接続され、コンデンサ31の他端がスイッチ32の片端に接続され、スイッチ32の他端が対地または筐体に接続されている。図10に示す構成においても図9に示す構成と同様に、インバータ23のインバータ素子の1つをスイッチ32aの代用として用いている。なお、矢印にて示すように、図10に示す構成では図9に示す構成とは電流の流れる向きが逆である。
図9と図10のいずれの構成を採用するかは、モータ24の絶縁抵抗にダイオード特性がある場合またはあると想定される場合には、電流の向きを考慮して選択することを要する。
実施の形態10.
図11は、本発明にかかる絶縁検出器の実施の形態10の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。図9の構成では、電圧検出部33はコンデンサ31の電圧のみを検出するが、図11の構成では、電圧検出部33が直列接続された機器内コンデンサ22とコンデンサ31の電圧を検出している点が異なる。図11の構成では、測定電圧は機器内コンデンサ22とコンデンサ31の電圧の差である。
最初は機器内コンデンサ22に蓄積されていた電荷がコンデンサ31に移動するため、両者の電圧差はゼロに近づく。つまり測定電圧は、機器内コンデンサ22とコンデンサ31の電圧の差を初期値として、最終的にはゼロに近づく減衰曲線にて表される。そして、測定電圧の漸近値はゼロであり、機器内コンデンサ22の電圧の初期値に依存せず、仮にコンデンサ31に電荷が残留していても測定に影響はない。測定開始してからのコンデンサ31と機器内コンデンサ22のコンデンサの電圧と、測定電圧の変化は図12のようになる。
ここで、図2と同様に、機器内コンデンサ22の初期電圧を電圧Vとし、コンデンサ31の初期電圧を電圧Vとする。すると、機器内コンデンサ22の電圧とコンデンサ31の電圧が漸近する電圧V’は下記の式(7)で表される。
Figure 0005705382
ここで、電圧検出部33の測定電圧の初期値はV=V−Vである。そして、十分に時間が経過すると機器内コンデンサ22の電圧とコンデンサ31の電圧は等しくなるため、測定電圧はゼロとなる。
図12における減衰の時定数は図2と同様であり、上記の式(4)と同じである。図12では、減衰曲線の漸近値が明確であるため、機器内コンデンサ22の電圧の初期値に依存しない時定数の測定が可能である。つまり、図13に示すように、測定電圧の減衰中である限りにおいて測定開始時を選択できることを意味する。この測定値は下記の式(8)で表される。
Figure 0005705382
ここで、電圧Vになったときの時刻τを時定数として測定する。このτが上記の式(4)で表されるとすると、電圧Vと電圧Vの関係は下記の式(9)で表される。
Figure 0005705382
ここで、eは自然対数の底である。上記の式(9)の関係では、電圧Vの基準を減衰開始後所定時間経過後の電圧V42としてもよい。つまり、電圧V42になった時刻からτ経過後の電圧をV52とすると、電圧Vと電圧Vの関係は下記の式(10−1)で表される。
Figure 0005705382
つまり、測定電圧の減衰開始後所定時間経過後における電圧V42を基準とし、または測定電圧が電圧V42となった時刻を基準とし、その電圧が電圧V52=V42/eになるまでの時間を測定することでτを測定できる。
このようにして、電圧測定を所定の時刻または所定の電圧から開始することができる。従って、放電開始直後のように、電圧の変動が生じやすい期間を避けて測定を開始することができる。
また、上記の式(6)と同様に、所定の電圧に達するまでの時間を測定することによっても時定数τの測定は可能である。例えば、測定電圧が電圧Vから電圧Vまで減衰する時間は、上記の式(8)から下記の式(10−2)で表される。
Figure 0005705382
このようにして、測定により得られたτ’と測定電圧から、時定数τを算出することができる。
実施の形態11.
図14は、本発明にかかる絶縁検出器の実施の形態11の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。実施の形態10では、機器内コンデンサ22及びコンデンサ31の初期電圧によらずに測定可能な構成について説明したが、実施の形態10の構成では、機器内コンデンサ22の初期電圧とコンデンサ31の初期電圧が等しい場合には電荷の移動が生じないため測定電圧の減衰が生じない。
また、機器内コンデンサ22の電圧よりもコンデンサ31の電圧のほうが高い場合には測定電圧が負の値となり、測定アルゴリズム上問題が生じうる。したがって、コンデンサ31の電圧は十分に小さく、初期電圧はゼロであることが好ましい。
図14に示す構成では、コンデンサ31の放電抵抗が設けられている。コンデンサ31の放電抵抗は、コンデンサ31に並列に接続されている。ここで、コンデンサ31の電圧の変動を測定するため、コンデンサ31の放電抵抗に電流が流れてしまわぬよう、コンデンサ31の放電抵抗は、測定対象となる絶縁抵抗よりも抵抗値を大きくする。例えば、コンデンサ31の放電抵抗の放電時定数を機器内コンデンサ22の放電抵抗の放電時定数とほぼ等しくすればよい。
ここで、機器内コンデンサ22の放電抵抗の抵抗値をRd0とすると、機器内コンデンサ22の放電時定数はC ×d0である。コンデンサ31の放電抵抗の放電時定数を機器内コンデンサ22の放電抵抗の放電時定数と等しくすると、コンデンサ31の放電抵抗の抵抗値Rdmは下記の式(11)にて表される。
Figure 0005705382
本発明の測定時間は、機器内コンデンサ22の放電時定数よりも十分に短いため、上記の式(11)を満たすようにコンデンサ31の放電抵抗が選ばれると、コンデンサ31の放電抵抗が測定に与える影響は十分に小さいものとなる。
コンデンサ31の放電抵抗としてこのような放電抵抗が設けられると、コンデンサ31の両端の電圧を、絶縁検知の測定を行っておらず、スイッチ32が開いているときにはゼロに保つことができる。絶縁抵抗の測定を行った後、スイッチ32を開くと、先の放電抵抗の時定数でコンデンサ31の電圧が低下し、十分に長い時間が経過した後にはコンデンサ31の電圧はゼロになる。
この状態では、電圧検出部33では機器内コンデンサ22の電圧のみを測定していることになる。つまり、絶縁抵抗の測定を行わないときには、電圧検出部33によって機器内コンデンサ22の両端の電圧(P母線とN母線の間の電圧)を測定することができる。このようにして、インバータ装置の制御に重要なP母線とN母線の間の電圧を得ることもできる。または、このP母線とN母線の電圧測定部と、絶縁抵抗の検出用の電圧測定部とを併用してもよい。
実施の形態12.
図15は、本発明にかかる絶縁検出器の実施の形態12の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。実施の形態11の構成では、測定後にスイッチ32を開き、十分な時間が経過しないとコンデンサ31の電圧がゼロにならず、測定アルゴリズム上問題が生じうる。
図15に示す構成は、コンデンサ31の放電を速やかに行うことが可能な構成である。図15に示す構成では、コンデンサ31の片端と対地または筐体との間に設けられたスイッチ32のみならず、コンデンサ31に並列に設けられた抵抗によりコンデンサ31の両端を短絡するためのスイッチ32bが設けられている。この抵抗は図14におけるコンデンサ31の放電抵抗とは異なり、その抵抗値は十分に小さいものとし(例えば、絶縁抵抗の10%以下)、コンデンサ31を短絡時にスイッチ32が損傷しない程度であればよい。測定シーケンス上では、コンデンサ31(検出用コンデンサ)への絶縁抵抗を介した電流流入による電圧変化で時定数を測定するが、測定の合間に並列な放電抵抗のスイッチをオンにして検出用コンデンサの電圧をゼロにする必要がある。この作業は時定数の測定よりも十分に短い時間で行うため、例えば1/10の時間で行うとすると、抵抗値も1/10以下とすることを要する。好ましくは、この作業を1/100の時間で行い、抵抗値を1%以下とする。コンデンサ31に並列に設けられた抵抗の抵抗値は、時定数の測定の合間に、コンデンサ31の電圧をゼロにするように放電することが可能な程度に小さい値とする。
絶縁抵抗の測定をしていないときにはスイッチ32bは閉じる。絶縁抵抗の測定時にはスイッチ32bを開き、スイッチ32を閉じ、コンデンサ31を含む電流経路を形成して絶縁抵抗を測定する。
実施の形態13.
図16は、本発明にかかる絶縁検出器の実施の形態13の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。図15においてスイッチ32とスイッチ32bの2つのスイッチにより実現していた動作を図16に示す構成では、1つのスイッチ(スイッチ32c)で実現することができる。
スイッチ32cは、絶縁抵抗の測定をしていないときにはコンデンサ31とコンデンサ31に並列に設けられた抵抗を接続し、測定開始時にはコンデンサ31と絶縁抵抗を含む電流経路を形成して絶縁抵抗を測定する。図16に示す構成とすることで、構成の簡略化が可能である。
実施の形態14.
図17は、本発明にかかる絶縁検出器の実施の形態14の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。図17に示す構成では、負荷であるモータ24と対地の間に浮遊容量Cが追加されている。ここでは、最も支配的である、モータ24の絶縁抵抗と並列な浮遊容量Cを図示している。また、インバータ23内のインバータ素子により代用されているスイッチ32dが存在する。
スイッチ32bを開いてコンデンサ31を短絡する抵抗を切り離した状態でスイッチ32及びスイッチ32dを閉じて電流経路を形成すると、電流が絶縁抵抗Rを流れる前に浮遊容量Cを流れる。換言すると、機器内コンデンサ22の電圧が、コンデンサ31と浮遊容量Cで分圧する。
仮に浮遊容量Cが存在しないとすると、測定開始時において機器内コンデンサ22の電圧はすべて絶縁抵抗Rに印加されるのであるが、図17に示すように浮遊容量Cが存在すると、電圧が分圧されて一部の電圧がコンデンサ31に印加されてしまうことになる。分圧後のコンデンサ31の初期電圧VCm0は下記の式(12)で表される。
Figure 0005705382
電圧Vは機器内コンデンサ22の初期電圧である。ここで、上記の式(12)では、機器内コンデンサ22の容量Cが、直列接続されたコンデンサ31の容量Cと浮遊容量Cの合成容量よりも十分に大きいとした近似を用いている。このことを測定波形で表すと図18のように表される。測定波形つまり機器内コンデンサ22とコンデンサ31の電圧の差は、最初にコンデンサ31が上記の式(12)まで充電されてしまうために、測定開始直後にV−VCm0まで低下する。その後、絶縁抵抗Rxを流れる電流により電圧の減衰が生じる。つまり、図18に示すように測定電圧は、まず初期に急激な電圧の低下が生じ、その後時定数τにより減衰することになるため2段階となる。
もし、浮遊容量Cが十分に大きく、コンデンサ31の容量Cと概ね等しいかそれ以上である場合には、上記の式(12)によりVCm0が大きいため、初期の電圧の低下が非常に大きくなる。すると、時定数τによる減衰の部分の波形を測定することが困難になる。これを回避するためには、スイッチ32とスイッチ32bがオンするタイミングを制御する。
まず、絶縁抵抗Rの測定に入る前には、スイッチ32bは閉じ、スイッチ32,32dは開いている。測定開始時には、スイッチ32b,32,32dはすべて閉じる。すると、まず、浮遊容量Cが機器内コンデンサ22の電圧でほぼVに充電される。浮遊容量Cの充電が十分に行われて電圧Vまで充電された後、スイッチ32bを開くと、絶縁抵抗Rを流れる電流がコンデンサ31に電荷を蓄積し、測定電圧の減衰が観測される。
このようにして、浮遊容量Cの電圧をVとし、コンデンサ31の電圧を0とする状態にすることが可能であるため、測定電圧としてVから減衰する波形が得られる。なお、このようにスイッチ32とスイッチ32bがオンするタイミングを制御する際には、両者を別々に設ける必要がある。
実施の形態15.
図19は、本発明にかかる絶縁検出器の実施の形態15の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。図19に示す構成では、図17に示す構成に対して、コンデンサ31と並列に設けられた抵抗とスイッチ32bの間にヒューズ36が設けられている。
図17に示す構成では、スイッチ32とスイッチ32bが同時に閉じる時間があり、このときにはN母線は、コンデンサ31と並列に設けられた低抵抗な抵抗によって地絡しているので電源が投入されると電気機器20が地絡してしまう。図19に示すようにヒューズ36が設けられると、電気機器20内の回路は保護される。
実施の形態16.
本実施の形態では、浮遊容量やその他の浮遊成分が計測に与える影響について説明する。図20は、上記説明した本発明の絶縁抵抗測定について、その回路要素を単純に等価回路化して示す回路図である。
上記実施の形態では、機器内コンデンサ22の電圧が絶縁抵抗Rを介してコンデンサ31に流れ込み、これらが直列接続されたものとして説明している。しかしながら、図20に示すように、実際には、図17にも示した浮遊容量Cと、さらには計測系のインピーダンスRと、を有する。
浮遊容量Cは、実施の形態14にて説明したように、支配的な成分はモータ24の絶縁抵抗Rに並列に存在する、と仮定している。例えば、モータ24の巻線とその筐体の間の容量が浮遊容量Cに相当する。インバータ23を含む電気機器20の駆動回路と対地または筐体との間の容量も同様の回路定数にて表すことが可能である。
計測系のインピーダンスは、電圧測定に必要なインピーダンスである。電圧計やオシロスコープのプローブのインピーダンスは通常の測定では問題にならないほど十分に高く設定されているが、測定対象たる絶縁抵抗の抵抗値も高いので、計測系のインピーダンスの影響は大きい。このように、浮遊容量Cと計測系のインピーダンスRを考慮すると、図20に示す回路の放電時定数は、下記の式(13)により表される。
Figure 0005705382
つまり、電圧変化から時定数τを測定し、コンデンサ31の容量Cと機器内コンデンサ22の容量Cが既知であっても、絶縁抵抗Rを知るためには、浮遊容量Cと計測系のインピーダンスRを明らかにしなければならない。計測系のインピーダンスRは、検出回路の設計時に概ね決まる値であるが、浮遊容量Cは電気機器の構成やケーブルの状態や、場合によっては劣化の具合によっても変化しうる値である。そのため、絶縁抵抗Rの正確な測定のためには、浮遊容量Cも同時に測定することを要する。
実施の形態17.
本実施の形態では、浮遊容量Cの測定方法について説明する。浮遊容量Cの測定には、図18に示す波形が得られるときの急激な電圧低下を利用することができる。図18によると、測定電圧は電圧VからV−VCm0に低下している。VCm0は上記の式(12)で表されるので、これにより浮遊容量Cを測定することができる。つまり、図18の初期の急激な電圧低下時に浮遊容量Cを測定し、その後の減衰波形で時定数τを測定し、浮遊容量Cと時定数τにより上記の式(13)を用いて絶縁抵抗Rを測定することができる。
実施の形態18.
図21は、本発明にかかる絶縁検出器の実施の形態18の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。図21に示す構成では、コンデンサ31に代えて、並列接続されたコンデンサ31aとコンデンサ31bを有し、これをスイッチ32eにより切り替え可能な構成としている。その他の構成は図17と同様である。
コンデンサ31aの容量をCm1とし、コンデンサ31bの容量をCm2とし、上記の式(1)に従って、これらと機器内コンデンサ22との合成容量をそれぞれCm1’,Cm2’とする。コンデンサ31aとコンデンサ31bを用いて、電圧変化の減衰時の時定数の測定をそれぞれ行い、結果得られた時定数τを、τa、τbとする。つまり、下記の式(14),(15)が成り立つ。
Figure 0005705382
Figure 0005705382
上記の式(14)から式(15)を引くと、下記の式(16),(17)が得られる。
Figure 0005705382
Figure 0005705382
つまり、2つのコンデンサで時定数の測定を2回行うことで、浮遊容量をキャンセルして絶縁抵抗の値を正確に求めることが可能になる。2つのコンデンサは容量の異なるものを切り替えてもかまわないし、容量が異なり、または等しいものを用意して、並列に接続する個数を変えることで容量を変化させてもよい。
また、ここでは2種類のコンデンサ容量を用いるとしたが、測定を増やすことで測定精度は向上できる。3種類以上の容量のコンデンサで、3回以上の測定を行ってもよい。
本実施の形態にて説明したように、浮遊容量の影響をも考慮して、高い精度で絶縁抵抗の抵抗値を測定することができる。
実施の形態19.
本実施の形態では、計測系のインピーダンスRについて説明する。図22は、図11の構成において、直列接続された機器内コンデンサ22とコンデンサ31の電圧について、アンプを介して測定する態様を示す図である。図22に示すアンプは絶縁アンプであるが、これは主回路の電位とは異なる電位のコンデンサの電圧を制御系の電位に変換するためである。ただし、アンプは絶縁アンプに限定されず、通常のオペアンプを用いてもよいし、ノイズを除去するための計装アンプや差動アンプを用いてもよいし、これらを組み合わせてもよい。
ここで、図22に示すアンプの入力インピーダンスをRとする。この場合、例えばオペアンプの入力インピーダンスは十分に高いものが多いが、絶縁アンプの入力インピーダンスはそれほど高くなく、例えば使用状況、温度、素子ばらつきによって変化しうる。
しかしながら、上記の式(13)に示すように、計測系のインピーダンスRは測定対象である絶縁抵抗Rよりも高いことが望ましく、少なくとも絶縁抵抗Rに比べて極端に低いと、測定精度が極めて悪くなる。また、計測系のインピーダンスRが変動した場合、そのばらつきは計測結果に直接影響する。
従って、このような計測系のインピーダンスの変動を許容し、十分な測定精度を得るために、図22では計測用のアンプの入力に並列に抵抗Rを設けている。このとき、計測系のインピーダンスRは、下記の式(18)で与えられる。
Figure 0005705382
ここで、抵抗Rはアンプの入力インピーダンスRよりも十分に小さく、Rが変動してもRとRの並列合成抵抗の値があまり変化しないように設定する。一方で、計測系のインピーダンスRは、測定する絶縁抵抗Rと比べてあまり小さい値とするわけにはいかないので、入力インピーダンスRの十分に大きなアンプを用いる必要がある。電圧を受ける最初の素子としては、入力インピーダンスの十分大きな計装アンプ等を用いることが望ましい。
実施の形態20.
図23は、図22の変形例を示す。実施の形態19にて説明した構成において、測定された電圧を分圧すると、入力インピーダンスを高くすることができる。
電気機器20は、モータ24を駆動するため、PN母線間には数百V程度の電圧が印加されており、通常のアンプで受けるためには測定時に分圧することを要する。図23では、測定したい部分の電圧を抵抗Rd1と抵抗Rd2の直列で受けて、抵抗Rd2に並列に測定用のアンプ(入力インピーダンスR)を接続する。このときの計測系のインピーダンスRは、下記の式(19)で与えられる。
Figure 0005705382
つまり、抵抗Rd1,Rd2の選び方で計測系のインピーダンスRを十分に大きくすることが可能である。ただし、実施の形態19と同様に、入力インピーダンスRが変動することを想定して、Rd2はRよりも十分小さい値(例えば、計測系のインピーダンスRと比して10%以下)に設定する。これを考慮しても、分圧比(Rd2/(Rd1+Rd2))を十分に大きくすれば、計測系のインピーダンスRを十分に大きくすることは可能である。仮に、計測系のインピーダンスRが温度変化などによって2倍に変化したときでも検出値の変動を5%以下に抑えるには、計測系に並列に、計測系のインピーダンスの10%以下の抵抗を設けるとよい。このように、抵抗Rd2は、計測系のインピーダンスRが温度変化などによって変化したときの検出値の変動を無視可能なほど、入力インピーダンスRよりも小さくする。
実施の形態21.
本実施の形態では、具体的な測定シーケンスについて説明する。図24は、実施の形態18における図21の構成でコンデンサを2つ用意して浮遊容量の補正を行うに際して、測定時の具体的なシーケンスを示す図である。
通常の動作状態では、コンタクタ12がオンし、スイッチ32bがオンしている。測定時には、まず測定に先立って、スイッチ32eをコンデンサ31a側に接続しておく。次に、電気機器20全体を系統電源10から切り離して不定電位にするために、コンタクタ12をオフする。次に、実施の形態14にて説明したように、スイッチ32bを閉じたまま、スイッチ32とスイッチ32dを閉じる。その後スイッチ32bを開くと測定電圧が低下し始める。その後、適切な電圧のタイミングで時定数τ1の測定を行う。時定数τ1の測定が完了した後にスイッチ32とスイッチ32dを開く。これで、電流経路が遮断される。
次に、スイッチ32bを閉じると、コンデンサ31aが短絡されて電圧がゼロになり、測定電圧が元に戻る。次に、2回目の時定数の測定を行う。スイッチ32eを切り替えてコンデンサ31b側に接続して、コンデンサの容量を変える。その後スイッチ32,32dを閉じ、スイッチ32bを開いて再度時定数の測定を開始し、時定数τ2を得る。
1回目の測定である程度の電流が流れているので1回目と2回目の間で機器内コンデンサ22の電圧は初期値Vから少し低下しているが、一般に機器内コンデンサ22は十分に容量が大きいので、電圧の低下はわずかである。また、実施の形態10にて説明した方法を採用すると、電圧の初期値が計測に及ぼす影響は小さい。従って、本実施の形態にて説明したように、2回以上の測定を連続して行ってもよい。
実施の形態22.
図25は、実施の形態21にて説明した方法とは異なる方法であって、実施の形態18における図21の構成でコンデンサを2つ用意して浮遊容量の補正を行うに際して、測定時の具体的なシーケンスを示す図である。
実施の形態21と同様に、測定時には、まず測定に先立って、スイッチ32eをコンデンサ31a側に接続し、コンタクタ12をオフし、スイッチ32とスイッチ32dを閉じる。スイッチ32bを開くと測定電圧が低下し始める。その後、適切な電圧のタイミングで時定数τ1の測定を行う。
時定数τ1の測定が完了した後にスイッチ32,32b,32dをそのままの状態としてスイッチ32eをコンデンサ31b側に接続する。すると、そのときの電圧を初期値として、異なる時定数の電圧が減衰を始める。この時定数を測定して、τ2を得る。
実施の形態10の測定によれば時定数の測定は電圧の初期値によらないので、所定の電圧Vと、V/eの間の時定数を測定すれば時定数τ=R・Cが求まる。このように2段階の減衰を用いた測定も可能である。
本実施の形態によって、測定時間の短縮とシーケンスの簡略化を行うことができる。一方で、電圧のダイナミックレンジが狭くなるため、測定精度や計測の方法に配慮する必要がある。その場合、時定数τの測定電圧についてもより自由度があると設計が容易になる。例えば、上記の式(9)によれば、所定の電圧Vから、V=V/eに低下するまでの時間がτ=R・Cであるが、上記の式(10−2)に示すように、所定の電圧までの時間を測定しても、τは測定可能である。測定精度や測定にかかる時間を考慮して、所定の電圧で時定数の測定を行い、その後演算によって時定数τを求めればよい。
実施の形態23.
絶縁抵抗としては、図1に示す電気機器20の駆動回路自体と筐体との間の抵抗と、図8に示すモータ24と筐体の間の抵抗が考えられるが、測定のシーケンスを活用すると、これらの抵抗値をそれぞれ求めることができる。
図26は、本発明にかかる絶縁検出器の実施の形態23の構成と、該絶縁検出器が備え付けられた電気機器の一例を示す図である。図27は、図26におけるスイッチングのシーケンスを示す図である。なお、図26では、コンデンサ31を1つとし、並列な抵抗は省略している。図26に示す構成では、電気機器20の駆動回路部分のP母線と対または筐体との間に絶縁抵抗Rが存在する。
まず、コンタクタ12をオフし、スイッチ32を閉じて絶縁抵抗を含む直列回路を構成するが、このときスイッチ32を閉じたままの状態とすると、駆動回路の絶縁抵抗Rに電流が流れる。この状態でスイッチ32bを閉じて計測を開始する。測定される時定数τdから求まる抵抗値は、負荷の絶縁抵抗を含まない、駆動回路と筐体との間の抵抗である。
次に、一旦スイッチ32bを閉じてコンデンサ31の電圧を放電し、測定電圧をVに戻して、再度、スイッチ32とスイッチ32dを閉じて、スイッチ32bを開いて測定を開始すると、今度はスイッチ32dに負荷の絶縁抵抗Rを通る経路で電流が流れる。ただし、このとき絶縁抵抗Rは接続された状態のままであるため、正確には絶縁抵抗Rと絶縁抵抗Rの並列抵抗が測定される。なお、上記した他の実施の形態では、絶縁抵抗Rは十分に大きいとして考慮していない。測定された時定数τxは、RとRとの並列合成抵抗を表す。
1回目の測定で絶縁抵抗Rが求まるため、2回の測定によって絶縁抵抗Rと絶縁抵抗Rを個別に測定することができる。ここでは簡単のためにコンデンサ31を一種類しか記載していないが、実際には正確な測定を行うためには浮遊容量を補正する必要があるため、コンデンサ31を2つ以上設けて、2回ずつ測定を行う(計4回以上)とよい。
実施の形態24.
図28は、図26の変形例を示す。図28は、単一の受電回路と整流回路部分(受電回路、整流回路と機器内コンデンサ22、その他)に、複数のインバータが並列に接続され、それぞれのインバータが別々のモータを駆動しており、複数のモータ24a,24b,24cを駆動する例を示す。この場合には、機器内コンデンサ22に設けられた単一の絶縁抵抗検出機構で、それぞれのモータの絶縁抵抗を測定できることを示す。
図29は、図28におけるスイッチングのシーケンスを示す図である。スイッチ及び測定のシーケンスを図29に示す。まず、コンタクタ12をオフし、スイッチ32を閉じる。ここで、図29では最初に駆動回路の絶縁抵抗Rを計測するようになっている。このためインバータ側のスイッチ32c1,32c2,32c3は動作させず、開いたまま、スイッチ32を開いて測定を開始する。測定によって時定数τdが測定できたら、一旦スイッチ32を閉じて電圧をVに戻す。このときスイッチ32は図29に示すように閉じたままの状態でもよいし、測定していない間は(図24に示すように)開いていてもよい。
次に、モータ24aの絶縁抵抗Rxaを測定する。モータに流れる電流経路を構成するためにスイッチ32c1を閉じる。そして、スイッチ32を開いて測定を開始し、時定数τaを測定する。この測定では、モータ24aの絶縁抵抗Rxaと、回路の絶縁抵抗Rの並列抵抗の値が得られる。このようにして、順次スイッチ32c2,32c3を閉じて電圧変化の時定数を測定していき、各モータの絶縁抵抗Rxb,Rxcを測定することができる。
なお、ここでは、回路の絶縁抵抗Rを測定しているが、モータ24a,24b,24cの抵抗に比べて十分大きいことが明らかな場合には絶縁抵抗Rの測定を行わなくてもよい。
実施の形態25.
図30は、図28に示すように複数のインバータとモータで構成されている場合の検出シーケンスの他の一例である。図29に示すように動作させると、多数のモータがある場合にはかなり長い測定時間が必要である。このため、毎回の測定ごとにコンデンサ31を放電させず、電圧が低下していく途中で電流経路を切り替えることで複数の測定を一度に終わらせることが可能である。つまり、最初はスイッチ32c1を閉じて絶縁抵抗Rxaの測定を行い、その後スイッチ32c1を開き、スイッチ32c2を閉じて絶縁抵抗Rxbの測定を行う。狭い電圧変化で測定を行うことになるため、測定精度が悪くなる可能性があるが、短い時間で測定をすることが可能になる。
実施の形態26.
図31は、図28に示す構成のさらに別の測定シーケンスを示している。測定時に、スイッチ32c1,32c2,32c3の3つのスイッチを同時に閉じている。図31に示す測定を行うことで、絶縁抵抗Rxa,Rxb,Rxc及びRのそれぞれの値は測定できないが、これらの並列合成抵抗の値、つまり装置全体の絶縁抵抗を、短時間で簡便な方法で測定できる。
図31に示す測定は、装置全体としての絶縁抵抗の監視に適している。例えば、通常の定期的な絶縁抵抗の測定では、図31に示す測定を行って、装置全体として問題がないか否かを確認し、結果として装置全体としての抵抗値が十分に小さく、装置のいずれかの部分の絶縁に問題があることが判明した場合に、例えば図29に示すようなシーケンスで個々の絶縁抵抗を診断して、問題のある箇所を明確にする、という運用が考えられる。つまり、定期的な絶縁抵抗の監視と、問題発生時の問題箇所の分析を、異なるシーケンスを併用することで的確に行うことができる。
実施の形態27.
図32は、図22に対して、測定された絶縁抵抗の値を長時間記録して管理する構成(管理部60)を追加した構成を示す図である。図1等に示す制御部34と出力部35の詳細な構成を示す図であるともいえる。
絶縁抵抗は環境(例えば温湿度)によってばらつき、経年劣化は非常に長い時間で進むので、毎回の診断結果を外部のコントローラ(NC(数値制御)コントローラや上位コントローラ)に通知して長時間の変化を監視することで、より正確で誤動作の少ない診断が可能になる。
測定された値はA/D変換部61によってデジタルデータに変換された後、マイコン62に入力され、演算後、絶縁抵抗の測定値を得る。このように得られた測定値をモニタ(図示していない)に表示し、この測定値が設定値以上になると、例えば警告メッセージを表示し、または警告音を鳴らすことで報知する構成とすればよい。
さらには、図32に示すように、絶縁抵抗の測定値をコントローラ63(NC(数値制御)コントローラまたはさらに上位のコントローラ)に送信し、測定値をメモリ66に蓄積していく構成とするとよい。
絶縁抵抗の測定値は、正常動作時には極めて高く、測定誤差によって大きく変動しうる。そのため、長時間の変動を監視することで、負荷の絶縁抵抗の長期間の劣化を観測し、信頼性の高い判定を行うことができる。
そして、さらに、図32に示すように、温度計64または湿度計65を設け、これらの測定データも同時に関連付けして記録していき傾向を把握可能な構成とすると、さらに精度が高く、信頼性の高い診断を行うことが可能となる。
以上のように、本発明にかかる絶縁検出器は、モータを備える電気機器に有用であり、特に、工作機械に適している。
10,10a 系統電源、11 三相交流電源、12 コンタクタ、20,20a,20b 電気機器、21 整流回路、22 機器内コンデンサ、23 インバータ、24 モータ、30 絶縁検出器、31,31a,31b コンデンサ、32,32a,32b,32c,32c1,32c2,32c3 スイッチ、33 電圧検出部、34 制御部、35 出力部、41 電池、51 太陽電池、52 昇圧チョッパ回路、60 管理部、61 A/D変換部、62 マイコン、63 コントローラ、64 温度計、65 湿度計、66 メモリ。

Claims (11)

  1. 機器内コンデンサを備える電気機器に接続される絶縁検出器であって、
    絶縁検出器内コンデンサと、
    前記絶縁検出器内コンデンサの電圧を検出する電圧検出部と、
    対地または筐体と、前記機器内コンデンサと、前記絶縁検出器内コンデンサと、を直列接続して、前記電気機器の絶縁抵抗を含む電流経路を形成するための電流経路形成スイッチと、を備え、
    前記電圧検出部により前記絶縁検出器内コンデンサの電圧の変化の時定数を測定することで前記絶縁抵抗を測定し、
    前記絶縁検出器内コンデンサの容量値は、前記機器内コンデンサの容量値の10%以下であることを特徴とする絶縁検出器。
  2. 前記電気機器がインバータによって負荷を駆動する構成を備えるものであって、
    前記機器内コンデンサの片端と前記負荷への出力線を接続するための負荷側経路誘導スイッチを備えることを特徴とする請求項1に記載の絶縁検出器。
  3. 前記インバータ内のインバータ素子の1つが、前記負荷側経路誘導スイッチを兼用していることを特徴とする請求項2に記載の絶縁検出器。
  4. 機器内コンデンサを備える電気機器に接続される絶縁検出器であって、
    絶縁検出器内コンデンサと、
    直列接続された前記機器内コンデンサと前記絶縁検出器内コンデンサの電圧を検出する電圧検出部と、
    対地または筐体と、前記機器内コンデンサと、前記絶縁検出器内コンデンサと、を直列接続して、前記電気機器の絶縁抵抗を含む電流経路を形成するための電流経路形成スイッチと、を備え、
    前記電圧検出部により前記絶縁検出器内コンデンサの電圧の変化の時定数を測定することで前記絶縁抵抗を測定し、
    前記絶縁検出器内コンデンサの容量値は、前記機器内コンデンサの容量値の10%以下であることを特徴とする絶縁検出器。
  5. 前記絶縁検出器内コンデンサの両端に接続された放電抵抗を備えることを特徴とする請求項4に記載の絶縁検出器。
  6. 前記絶縁検出器内コンデンサには、直列接続された短絡用スイッチと前記絶縁抵抗よりも抵抗値が低い低抵抗素子が並列に接続され、
    前記低抵抗素子の抵抗値は、前記絶縁抵抗の時定数を測定するに際して、該測定の合間に前記絶縁検出器内コンデンサを放電してしまうことが可能な値であることを特徴とする請求項4に記載の絶縁検出器。
  7. 前記時定数の測定開始時には、
    前記短絡用スイッチを閉じた状態で前記電流経路形成スイッチを閉じ、
    浮遊容量への電荷の蓄積後に前記短絡用スイッチを開くことを特徴とする請求項6に記載の絶縁検出器。
  8. 前記時定数の測定開始直後の電圧波形の変化から測定系の浮遊容量を算出し、
    前記浮遊容量の算出値と前記時定数の測定値から前記絶縁抵抗の抵抗値を算出することを特徴とする請求項1に記載の絶縁検出器。
  9. 前記絶縁検出器内コンデンサは、2つの容量素子が並列に接続された構成であることを特徴とする請求項1に記載の絶縁検出器。
  10. 前記電圧検出部の検出値を記録するメモリを備え、
    前記検出値の時間変化を記録することが可能な請求項1から請求項のいずれか一項に記載の絶縁検出器。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の絶縁検出器を含むことを特徴とする電気機器。
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