JP6568189B2 - モータ駆動装置および測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のモータを駆動するものであって、複数のモータの絶縁抵抗を測定するモータ駆動装置および測定方法に関する。
下記に示す特許文献1には、インバータ部の半導体スイッチング素子を経由して流れる漏れ電流の影響を受けずに、モータの絶縁抵抗を測定することができるモータ駆動装置が開示されている。
特開2015−169479号公報
上記した特許文献1では、複数のモータの各々を順番に選択して、モータの絶縁抵抗を測定していくため、モータの数が多いとその分測定時間が長くなる傾向にある。複数のモータの絶縁抵抗を順番に測定している間に、何らかの理由で測定が中断してしまった場合は、再び、最初から複数のモータの絶縁抵抗を測定しなければならず、必要以上に測定時間が長くなってしまう。
そこで、本発明は、複数のモータの絶縁抵抗の測定にかかる時間が必要以上に長くなることを防止するモータ駆動装置および測定方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、複数のモータを駆動するモータ駆動装置であって、第1スイッチを介して交流電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、前記コンバータ部が変換した直流電圧を交流電圧に変換して複数の前記モータを駆動する複数のインバータ部と、複数の前記モータの各々を測定対象の前記モータとして順番に選択し、前記測定対象として選択した前記モータの絶縁抵抗を測定することで、複数の前記モータの各々の前記絶縁抵抗を測定する絶縁抵抗測定部と、測定中断条件が成立したか否かを判断し、前記測定中断条件が成立したと判断した場合は、前記絶縁抵抗測定部による前記絶縁抵抗の測定を中断させる測定中断部と、前記絶縁抵抗の測定を中断したときに、前記測定対象として選択されていた前記モータを示す情報を記憶する記憶部と、前記絶縁抵抗の測定を再開する場合は、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、中断したときに前記測定対象として選択されていた前記モータから順番に前記絶縁抵抗測定部による前記絶縁抵抗の測定を再開させる測定再開部と、を備える。
本発明の第2の態様は、複数のモータを駆動するモータ駆動装置が前記モータの絶縁抵抗を測定する測定方法であって、前記モータ駆動装置は、第1スイッチを介して交流電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、前記コンバータ部が変換した直流電圧を交流電圧に変換して複数の前記モータを駆動する複数のインバータ部と、を備え、複数の前記モータの各々を測定対象の前記モータとして順番に選択し、前記測定対象として選択した前記モータの絶縁抵抗を測定することで、複数の前記モータの各々の前記絶縁抵抗を測定する絶縁抵抗測定ステップと、測定中断条件が成立したか否かを判断し、前記測定中断条件が成立したと判断した場合は、前記絶縁抵抗の測定を中断させる測定中断ステップと、前記絶縁抵抗の測定を中断したときに、前記測定対象として選択されていた前記モータを示す情報を記憶部に記憶させる記憶ステップと、前記絶縁抵抗の測定を再開する場合は、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、中断したときに前記測定対象として選択されていた前記モータから順番に前記絶縁抵抗の測定を再開させる測定再開ステップと、を含む。
本発明によれば、複数のモータの絶縁抵抗の測定にかかる時間が必要以上に長くなることを防止することができる。
実施の形態におけるモータ駆動装置の構成を示す図である。 図1に示す制御部の構成を示す機能ブロック図である。 モータ駆動装置が測定準備状態になったときにおける、モータの絶縁抵抗の接続を等価回路で表した等価回路図である。 図1に示すモータ駆動装置が測定状態になったときの電流の流れを示す図である。 図1に示すモータ駆動装置の測定状態における、モータの絶縁抵抗の接続を等価回路で表した等価回路図である。 図1に示すモータ駆動装置の動作を示すフローチャートである。 図2に示す絶縁抵抗測定部による絶縁抵抗の測定動作を示すフローチャートである。
本発明に係るモータ駆動装置および測定方法について、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
[実施の形態]
<モータ駆動装置10の全体構成>
図1は、実施の形態におけるモータ駆動装置10の構成を示す図である。モータ駆動装置10は、複数のモータMを駆動させる。モータ駆動装置10は、第1スイッチSW1、コンバータ部14、複数のインバータ部16、第2スイッチSW2、第1検出部18、第2検出部20、および、制御部22を備える。
第1スイッチSW1は、交流電源12からの交流電圧の供給をオン/オフするためのスイッチである。
コンバータ部14は、第1スイッチSW1を介して交流電源12から供給される交流電圧を直流電圧に変換する。コンバータ部14は、第1スイッチSW1を介して供給される交流電源12の交流電圧を直流電圧に整流する整流回路Reと、整流回路Reで整流された直流電圧を平滑化するコンデンサCaとを有する。
複数のインバータ部16は、コンバータ部14で変換された直流電圧(具体的には、コンデンサCaの電圧)Vcを交流電圧に変換して、複数のモータMを駆動させる。
本実施の形態では、説明を簡単にするため、モータMの数を3つにし、モータ駆動装置10は、3つのモータMを駆動させる3つのインバータ部16を備えるものとする。3つのインバータ部16を互いに区別するため、3つのインバータ部16の各々を16a、16b、16cと呼ぶ場合がある。また、インバータ部16aで駆動されるモータMをM1、インバータ部16bで駆動されるモータMをM2、インバータ部16cで駆動されるモータMをM3と呼ぶ場合がある。
なお、3つのモータM(M1〜M3)の各々の3相(UVW)のモータコイルCu、Cv、Cwと大地との間の抵抗を絶縁抵抗(寄生抵抗)Rmと呼ぶ。この3つの絶縁抵抗Rmを互いに区別するため、モータM1のモータコイルCu、Cv、Cwと大地との間の絶縁抵抗RmをRm1、モータM2のモータコイルCu、Cv、Cwと大地との間の絶縁抵抗RmをRm2、モータM3のモータコイルCu、Cv、Cwと大地との間の絶縁抵抗RmをRm3と呼ぶ場合がある。
3つのインバータ部16(16a、16b、16c)は、同一の構成を有するので、インバータ部16aの構成についてのみ説明する。インバータ部16aは、複数の半導体スイッチング素子Sを有する。本実施の形態では、3相(UVW)のモータコイルCu、Cv、Cwを有するモータMを用いるので、複数の半導体スイッチング素子Sは、U相に応じた上アームの半導体スイッチング素子Suuおよび下アームの半導体スイッチング素子Sudと、V相に応じた上アームの半導体スイッチング素子Svuおよび下アームの半導体スイッチング素子Svdと、W相に応じた上アームの半導体スイッチング素子Swuおよび下アームの半導体スイッチング素子Swdとを有する。
3相の上アームの半導体スイッチング素子Suu、Svu、Swuは、コンデンサCaの正極側の端子とモータM1の3相(U、V、W)のモータコイルCu、Cv、Cwとを接続する。3相の下アームの半導体スイッチング素子Sud、Svd、Swdは、コンデンサCaの負極側の端子とモータM1の3相のモータコイルCu、Cv、Cwとを接続する。
相毎に、上アームの半導体スイッチング素子Sと下アームの半導体スイッチング素子Sとは直列に接続されており、直列に接続された上アームの半導体スイッチング素子Sおよび下アームの半導体スイッチング素子Sは、コンデンサCaと並列に接続されている。具体的には、直列に接続されたU相の半導体スイッチング素子Suu、Sudは、コンデンサCaと並列に接続されている。同様に、直列に接続されたV相の半導体スイッチング素子Svu、Svdは、コンデンサCaと並列に接続され、直列に接続されたW相の半導体スイッチング素子Swu、Swdは、コンデンサCaと並列に接続されている。
モータM1のU相のモータコイルCuは、上アームの半導体スイッチング素子Suuのエミッタおよび下アームの半導体スイッチング素子Sudのコレクタに接続されている。モータM1のV相のモータコイルCvは、上アームの半導体スイッチング素子Svuのエミッタおよび下アームの半導体スイッチング素子Svdのコレクタに接続されている。モータM1のW相のモータコイルCwは、上アームの半導体スイッチング素子Swuのエミッタおよび下アームの半導体スイッチング素子Swdのコレクタに接続されている。
インバータ部16aは、3相の上アームの半導体スイッチング素子Suu、Svu、Swuおよび3相の下アームの半導体スイッチング素子Sud、Svd、Swdのスイッチング動作(オン/オフ動作)により、コンデンサCaの電圧(以下、コンデンサ電圧と呼ぶ。)Vcを交流電圧に変換してモータM1を駆動させる。
第2スイッチSW2は、絶縁抵抗Rm(Rm1、Rm2、Rm3)を測定するために、コンデンサCaの一方の端子(本実施の形態では、コンデンサCaの負極側の端子)を大地に接続するためのスイッチである。
第1検出部18は、第2スイッチSW2のオン時に、コンデンサCaの一方の端子と大地との間の電圧(以下、対地間電圧と呼ぶ。)Vmを検出するセンサである。コンデンサCaの一方の端子(負極側の端子)と大地との間で、第2スイッチSW2と直列に検出抵抗r1が接続されている。第1検出部18は、検出抵抗r1の電圧を測定することで、対地間電圧Vmを検出する。なお、検出抵抗r1の抵抗値は既知なので、第1検出部18は、検出した対地間電圧Vmから、コンデンサCaの一方の端子と大地との間を流れる電流(以下、対地間電流と呼ぶ。)Imを検出してもよい。
第2検出部20は、コンデンサCaの両端子間のコンデンサ電圧Vcを検出するセンサである。コンデンサCaと並列に検出抵抗r2が接続されている。第2検出部20は、検出抵抗r2の電圧を測定することで、コンデンサ電圧Vcを検出する。
制御部22は、モータ駆動装置10の各部(第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、複数の半導体スイッチング素子S等)を制御してモータM(M1〜M3)等を駆動させるとともに、複数のモータM(M1〜M3)の絶縁抵抗Rm(Rm1〜Rm3)の測定を行う。この制御部22は、CPU等のプロセッサおよびメモリ等によって構成される。
図2は、制御部22の構成を示す機能ブロック図である。制御部22は、絶縁抵抗測定部30、記憶部32、測定中断部34、測定再開部36、および、寄生容量推定部38を備える。
絶縁抵抗測定部30は、3つのモータM(M1〜M3)の各々を測定対象のモータMとして順番に選択し、測定対象として選択したモータMの絶縁抵抗Rmを測定することで、3つのモータM(M1〜M3)の各々の絶縁抵抗Rm(Rm1〜Rm3)を測定する。つまり、絶縁抵抗測定部30は、3つのモータM(M1〜M3)のうち、いずれか1つのモータMを測定対象として選択し、選択した測定対象となる1つのモータMの絶縁抵抗Rmを測定する。絶縁抵抗測定部30は、測定対象として選択されるモータMを切り換えることで、全てのモータM(M1〜M3)の絶縁抵抗Rm(Rm1〜Rm3)を測定することができる。なお、本実施の形態では、絶縁抵抗測定部30は、測定対象のモータMとして、M1→M2→M3の順番で選択し、Rm1→Rm2→Rm3の順番で、絶縁抵抗Rmを測定するものとする。
絶縁抵抗測定部30は、時刻を計時するクロック回路(図示略)を有し、絶縁抵抗Rmの測定時間(複数のモータMの絶縁抵抗Rmの測定を開始してから測定を中断または終了するまでの時間)Tmを記憶部32に記憶する。また、絶縁抵抗測定部30は、現在絶縁抵抗Rmを測定しているモータMを示す情報(現在測定対象として選択しているモータMを示す情報)、絶縁抵抗Rmを測定したモータMの数を示す情報、測定した絶縁抵抗Rmの抵抗値、コンデンサ電圧Vc、対地間電圧Vmまたは対地間電流Im等も記憶部32に記憶する。この絶縁抵抗測定部30による測定対象のモータMの絶縁抵抗Rmの測定については後で詳しく説明する。
なお、絶縁抵抗測定部30は、中断信号が測定中断部34から送られてきた場合は、絶縁抵抗Rmの測定を中断する。また、絶縁抵抗測定部30は、再開信号が測定再開部36から送られてきた場合は、絶縁抵抗Rmの測定を再開させる。このとき、絶縁抵抗測定部30は、測定を中断したときに測定対象として選択していたモータMから順番に絶縁抵抗Rmの測定を再開する。
記憶部32は、情報を記憶することができる記憶媒体であり、例えば、不揮発性メモリまたは揮発性メモリ等によって構成される。
測定中断部34は、測定中断条件が成立したか否かを判断し、測定中断条件が成立したと判断した場合は、絶縁抵抗測定部30による絶縁抵抗Rmの測定を中断させる。測定中断部34は、中断信号を絶縁抵抗測定部30に出力することで、絶縁抵抗Rmの測定を中断させる。
測定中断部34は、記憶部32に記憶されている情報に基づいて、測定中断条件が成立したか否かを判断する。例えば、測定中断部34は、絶縁抵抗測定部30の測定時間Tmが、所定制限時間Tpを超えた場合は、測定中断条件が成立したと判断してもよい。この所定制限時間Tpは、予め決められた値であり、オペレータによって任意に変更可能であってもよい。また、測定中断部34は、コンデンサ電圧Vcが所定制限電圧Vp以下となった場合は、測定中断条件が成立したと判断してもよい。コンデンサ電圧Vcが所定制限電圧Vp以下となった場合は、絶縁抵抗Rmを正しく測定することができないからである。
測定再開部36は、絶縁抵抗Rmの測定を再開させる場合は、記憶部32に記憶されている情報に基づいて、中断したときに測定対象として選択されたモータMから順番に絶縁抵抗測定部30による絶縁抵抗Rmの測定を再開させる。測定再開部36は、中断したときに測定対象として選択されていたモータMを示す情報を含む再開信号を絶縁抵抗測定部30に出力することで、絶縁抵抗Rmの測定を再開させる。例えば、測定対象としてモータM2が選択されており、モータM2の絶縁抵抗Rm2を測定しているときに、測定中断部34によって測定の中断がされた場合は、測定再開部36は、モータM2から順番に絶縁抵抗Rm2の測定を再開させる。この測定の再開により、絶縁抵抗Rm2、Rm3がこの順番で測定される。
なお、測定再開部36は、オペレータによって再開の指示がなされた場合、絶縁抵抗Rmの測定を再開させてもよいし、絶縁抵抗測定指令が出ている条件下で測定が中断してから一定時間経過後に、絶縁抵抗Rmの測定を再開させてもよい。また、コンデンサ電圧Vcが所定制限電圧Vp以下となって測定が中断した場合は、絶縁抵抗測定指令が出ている条件下でコンデンサ電圧Vcが予め決められた電圧まで充電された場合に、絶縁抵抗Rmの測定を再開させてもよい。
寄生容量推定部38は、測定中断部34によって絶縁抵抗Rmの測定が中断されるまでに絶縁抵抗Rmが測定されたモータMの数およびその絶縁抵抗Rmと、測定時間(測定を開始してから中断するまでの時間)Tmとに基づいて、モータ駆動装置10に接続された全てのモータM(M1〜M3)の寄生容量Csを推定する。例えば、測定中断部34によって測定の中断がされたときに、測定対象としてモータM2が選択されており、モータM2の絶縁抵抗Rm2を測定していたときには、寄生容量推定部38は、モータMの数(=1)と、測定された絶縁抵抗Rm1と、測定を開始してから中断されるまでの測定時間Tmとに基づいて、全てのモータM(M1〜M3)の寄生容量Csを推定する。また、全てのモータM(M1〜M3)の絶縁抵抗Rm(Rm1〜Rm3)が並列接続された状態の絶縁抵抗値と測定時間Tmから寄生容量Csを推定してもよい。この推定された寄生容量Csは、記憶部32に記憶される。
<絶縁抵抗測定部30について>
次に、絶縁抵抗測定部30について詳しく説明する。絶縁抵抗測定部30は、測定対象選択部40、スイッチ制御部42、および、絶縁抵抗算出部44を有する。
測定対象選択部40は、測定対象となるモータMを選択する。この測定対象となるモータMの選択は、ランダムであってもよいし、予め決められた順番に基づいてもよい。測定対象選択部40は、選択した測定対象となるモータMを示す情報を、スイッチ制御部42に出力する。本実施の形態では、絶縁抵抗測定部30は、測定対象のモータMとして、M1→M2→M3の順番で選択する。
スイッチ制御部42は、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、および、複数の半導体スイッチング素子Sの各々のオン/オフを制御する。スイッチ制御部42は、絶縁抵抗Rmを測定する際には、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、および、複数の半導体スイッチング素子Sの各々を制御して、測定対象として選択されたモータMの絶縁抵抗Rmを測定できる測定状態にする。
まず、スイッチ制御部42は、全ての(3つの)インバータ部16(16a〜16c)の各々の複数の半導体スイッチング素子S(Suu、Svu、Swu、Sud、Svd、Swd)を全てオフ状態にすることで、全てのモータM(M1〜M3)の運転を停止させる。
そして、スイッチ制御部42は、第1スイッチSW1をオフ状態にし、第2スイッチSW2をオン状態にする。これにより、交流電源12からの交流電圧がモータ駆動装置10に供給されない状態になるとともに、コンデンサCaの一方の端子(本実施の形態では、コンデンサCaの負極側の端子)が大地と接続された状態になる。これにより、モータ駆動装置10は、測定準備状態になる。
図3は、モータ駆動装置10が測定準備状態になったとき(つまり、全てのインバータ部16の複数の半導体スイッチング素子Sが全てオフ状態、第1スイッチSW1がオフ状態、第2スイッチSW2がオン状態のとき)における、モータM(M1〜M3)の絶縁抵抗Rm(Rm1〜Rm3)の接続を等価回路で表した等価回路図である。
ここで、図3に示すRU−IGBT1は、インバータ部16aのオフ状態時の上アームの3つの半導体スイッチング素子Suu、Svu、Swuの等価絶縁抵抗を示している。RU−IGBT2は、インバータ部16bのオフ状態時の上アームの3つの半導体スイッチング素子Suu、Svu、Swuの等価絶縁抵抗を示している。RU−IGBT3は、インバータ部16cのオフ状態時の上アームの3つの半導体スイッチング素子Suu、Svu、Swuの等価絶縁抵抗を示している。なお、等価絶縁抵抗RU−IGBT1、RU−IGBT2、RU−IGBT3は、インバータ部16a、16b、16cの上アームの3つの半導体スイッチング素子Suu、Svu、Swuのコレクタとエミッタとの間に印加されている電圧を、オフ状態でコレクタからエミッタに流れる漏れ電流で除算したものである。
また、図3に示すRD−IGBT1は、インバータ部16aのオフ状態時の下アームの3つの半導体スイッチング素子Sud、Svd、Swdの等価絶縁抵抗を示している。RD−IGBT2は、インバータ部16bのオフ状態時の下アームの3つの半導体スイッチング素子Sud、Svd、Swdの等価絶縁抵抗を示している。RD−IGBT3は、インバータ部16cのオフ状態時の下アームの3つの半導体スイッチング素子Sud、Svd、Swdの等価絶縁抵抗を示している。なお、等価絶縁抵抗RD−IGBT1、RD−IGBT2、RD−IGBT3は、インバータ部16a、16b、16cの下アームの3つの半導体スイッチング素子Sud、Svd、Swdのコレクタとエミッタとの間に印加されている電圧を、オフ状態でコレクタからエミッタに流れる漏れ電流で除算したものである。
スイッチ制御部42は、モータ駆動装置10を測定準備状態にすると、測定対象選択部40が選択した測定対象となるモータMを示す情報に基づいて、少なくとも測定対象のモータMを駆動するインバータ部16の半導体スイッチング素子Sを制御する。この制御については、後で具体的に説明するが、簡単に説明すると、スイッチ制御部42は、3つのモータMの絶縁抵抗Rmのうち測定対象のモータMの絶縁抵抗Rmのみに、コンデンサ電圧Vcが印加されるように(コンデンサCaからの電流が流れるように)、少なくとも測定対象のモータMを駆動するインバータ部16の半導体スイッチング素子Sを制御する。
これにより、モータ駆動装置10は、測定対象となるモータMの絶縁抵抗Rmを測定することができる測定状態となる。このときの、対地間電圧Vmが第1検出部18によって検出される。なお、第1検出部18は、対地間電流Imを検出してもよい。この対地間電流Imは、測定状態のときに、測定対象となるモータMの絶縁抵抗Rmを流れる電流である。
絶縁抵抗算出部44は、第1検出部18が検出した対地間電圧Vmまたは対地間電流Imと、第2検出部20が検出したコンデンサ電圧Vcと、検出抵抗r1とに基づいて、絶縁抵抗Rmを算出する。
<スイッチ制御部42の具体的な制御について>
次に、スイッチ制御部42の制御について詳しく説明する。
スイッチ制御部42は、モータ駆動装置10を測定準備状態にすると、測定対象選択部40が選択した測定対象となるモータMに接続されているインバータ部16に関しては、複数の半導体スイッチング素子Sのうち、コンデンサCaの他方の端子(第2スイッチSW2を介して大地に接続されているコンデンサCaの一方の端子と反対側の端子)に接続されている少なくとも1つの半導体スイッチング素子Sをオン状態にする。これにより、測定対象となるモータMのモータコイルCu、Cv、Cwは、コンデンサCaの他方の端子と同電位になる。
本実施の形態では、コンデンサCaの一方の端子を負極側の端子とするので、スイッチ制御部42は、測定対象となるモータMに接続されたインバータ部16の上アームの複数の半導体スイッチング素子Suu、Svu、Swuのうち少なくとも1つをオン状態にさせればよい。したがって、測定対象となるモータMのモータコイルCu、Cv、Cwは、コンデンサCaの正極側の端子と同電位になる。このとき、上アームの複数の半導体スイッチング素子Suu、Svu、Swuのうち、オン状態にさせる半導体スイッチング素子Sは、U相、V相、W相のうちどの相の半導体スイッチング素子Sであってもよい。
図4に示す例では、測定対象であるモータMがモータM1のときに、インバータ部16aのU相の上アームの半導体スイッチング素子Suuをオン状態にさせた状態を示している。このようにすることで、測定対象となるモータM1と接続されたインバータ部16aに関しては、コンデンサCa、オン状態にされた上アームの半導体スイッチング素子S(図4に示す例では、半導体スイッチング素子Suu)、測定対象であるモータMのモータコイルCu、Cv、Cwと大地との間の絶縁抵抗Rm1、および、検出抵抗r1を経由する閉回路が形成される。
また、スイッチ制御部42は、測定対象選択部40が選択した測定対象となるモータM以外のモータMに接続されているインバータ部16に関しては、複数の半導体スイッチング素子Sのうち、コンデンサCaの一方の端子(第2スイッチSW2を介して大地に接続されているコンデンサCaの一方の端子)に接続されている少なくとも1つの半導体スイッチング素子Sをオン状態にする。これにより、測定対象以外のモータMのモータコイルCu、Cv、Cwは、全てコンデンサCaの一方の端子と同電位になる。
本実施の形態では、コンデンサCaの一方の端子を負極側の端子とするので、スイッチ制御部42は、測定対象以外のモータMに接続されたインバータ部16の下アームの複数の半導体スイッチング素子Sud、Svd、Swdのうち少なくとも1つをオン状態にさせればよい。したがって、測定対象以外のモータMのモータコイルCu、Cv、Cwは、コンデンサCaの負極側の端子と同電位になる。このとき、下アームの複数の半導体スイッチング素子Sud、Svd、Swdのうち、オン状態にさせる半導体スイッチング素子Sは、U相、V相、W相のうちどの相の半導体スイッチング素子Sであってもよい。
図4に示す例では、インバータ部16bのV相の下アームの半導体スイッチング素子Svdをオン状態に、インバータ部16cのW相の下アームの半導体スイッチング素子Swdをオン状態させた状態を示している。このようにすることで、測定対象以外のモータM2、M3を経由して検出抵抗r1に流れる不要な電流を無くすことができる。
図5は、図3に示す等価回路図において、測定対象であるモータM1を駆動するインバータ部16aの上アームの半導体スイッチング素子Sをオン、測定対象以外のモータM2、M3を駆動するインバータ部16b、16cの下アームの半導体スイッチング素子Sをオンにさせたときの状態を示す等価回路図である。
図5は、図3のインバータ部16aの上アームの等価絶縁抵抗RU−IGBT1、インバータ部16bの下アームの等価絶縁抵抗RD−IGBT2、および、インバータ部16cの下アームの等価絶縁抵抗RD−IGBT3がショートした等価回路図となっている。図5から明らかなように、インバータ部16aの下アームの等価絶縁抵抗RD−IGBT1、インバータ部16bの上アームの等価絶縁抵抗RU−IGBT2、および、インバータ部16cの上アームの等価絶縁抵抗RU−IGBT3は、いずれもコンデンサCaの正極側の端子と負極側の端子とに接続された状態となっている。したがって、これらの等価絶縁抵抗RD−IGBT1、RU−IGBT2、RU−IGBT3を経由して流れる漏れ電流は、コンデンサCaの正極側の端子から負極側の端子へ流れるだけであって、検出抵抗r1には流れない。そのため、測定対象であるモータM1の絶縁抵抗Rm1の測定には、一切影響がないことがわかる。つまり、絶縁抵抗Rm1の測定には、これらの等価絶縁抵抗RD−IGBT1、RU−IGBT2、RU−IGBT3は無いものと見做すことができる。
また、測定対象以外のモータM2、M3の絶縁抵抗Rm2、Rm3は、第1検出部18と並列に接続された状態となる。しかしながら、検出抵抗r1の抵抗値が絶縁抵抗Rm2、Rm3に比べて十分に小さい値であれば、電圧検出、電流検出に与える影響を無視することができる。そのため、絶縁抵抗Rm1の測定には、測定対象以外のモータM2、M3の絶縁抵抗Rm2、Rm3は無いものと見做すことができる。なお、全ての下アームの半導体スイッチング素子Sをオフして測定を行い、全てのモータM(M1〜M3)の絶縁抵抗Rm(Rm1〜Rm3)が並列になった場合の抵抗値を用いてRm2、Rm3の影響を補正してもよい。
したがって、絶縁抵抗算出部44による測定対象となるモータMの絶縁抵抗Rmの算出精度が向上する。
<モータ駆動装置10の動作>
次に、モータ駆動装置10の動作を図6に示すフローチャートにしたがって説明する。ステップS1で、絶縁抵抗測定部30は、全てのモータM(M1〜M3)の絶縁抵抗Rmの測定を開始する。絶縁抵抗測定部30は、全てのモータM(M1〜M3)の各々を測定対象のモータMとして順番に選択し、測定対象として選択したモータMの絶縁抵抗Rmを測定することで、全てのモータM(M1〜M3)の各々の絶縁抵抗Rmを測定する。この全てのモータMの絶縁抵抗Rmの測定動作については、後で説明する。
なお、絶縁抵抗測定部30は、複数のモータM(M1〜M3)の絶縁抵抗Rmの測定中に、絶縁抵抗Rmの測定時間Tm、現在測定対象として選択しているモータMを示す情報、絶縁抵抗Rmを測定したモータMの数を示す情報、測定した絶縁抵抗Rmの抵抗値、コンデンサ電圧Vc、および、対地間電圧Vmまたは対地間電流Im等も記憶部32に記憶する。
次いで、ステップS2で、測定中断部34は、測定中断条件が成立したか否かを判断する。測定中断部34は、絶縁抵抗測定部30の測定時間Tmが、所定制限時間Tpを超えた場合は、測定中断条件が成立したと判断してもよく、コンデンサ電圧Vcが所定制限電圧Vp以下となった場合は、測定中断条件が成立したと判断してもよい。この測定中断部34は、記憶部32に記憶されている情報に基づいて測定中断条件が成立したか否かの判断を行う。
ステップS2で、測定中断条件が成立していないと判断されるとステップS7に進み、
測定中断条件が成立したと判断されると、ステップS3に進む。ステップS3に進むと、測定中断部34は、絶縁抵抗測定部30による絶縁抵抗Rmの測定を中断させる。
次いで、ステップS4で、寄生容量推定部38は、測定中断部34によって絶縁抵抗Rmの測定が中断されるまでに測定されたモータMの数およびその絶縁抵抗Rmと、測定時間Tmとに基づいて、モータ駆動装置10に接続された全てのモータM(M1〜M3)の寄生容量Csを推定する。寄生容量推定部38は、記憶部32に記憶されている情報に基づいて、寄生容量Csを推定する。
次いで、ステップS5で、測定再開部36は、絶縁抵抗Rmの測定を再開するか否かを判断する。測定再開部36は、オペレータによって再開の指示がなされた場合、絶縁抵抗測定指令が出ている条件下で測定が中断してから一定時間経過した場合は、測定を再開すると判断する。また、測定再開部36は、コンデンサ電圧Vcが所定制限電圧Vp以下となって測定が中断した場合は、絶縁抵抗測定指令が出ている条件下でコンデンサ電圧Vcが予め決められた電圧まで充電された場合に、測定を再開すると判断してもよい。
ステップS5で、測定再開部36が測定を再開しないと判断すると、測定を再開すると判断するまでステップS5に留まり、測定を再開すると判断するとステップS6に進む。ステップS6に進むと、測定再開部36は、絶縁抵抗測定部30による測定を再開させて、ステップS7に進む。測定再開部36は、測定を中断したときに測定対象として選択されていたモータMから順番に絶縁抵抗測定部30による絶縁抵抗Rmの測定を再開させる。測定再開部36は、記憶部32に記憶されている情報に基づいて測定を中断したときに測定対象として選択されていたモータMを特定する。
ステップS7に進むと、絶縁抵抗測定部30は、全てのモータM(M1〜M3)の絶縁抵抗Rmの測定が完了したか否かを判断する。ステップS7で、絶縁抵抗Rmの測定が完了していないと判断されると、ステップS2に戻り、上記した動作を行う。つまり、ステップS2〜ステップS6の動作は、絶縁抵抗Rmの測定開始から終了するまで繰り返し行なわれる。
<絶縁抵抗測定部30による絶縁抵抗Rmの測定動作>
次に、絶縁抵抗測定部30による絶縁抵抗Rmの測定動作を図7に示すフローチャートにしたがって説明する。図6のステップS1で絶縁抵抗Rmの測定が開始されると、絶縁抵抗測定部30は、図7に示す動作を行う。なお、図7に示す動作は、説明を簡単にするため、測定中断部34により測定が中断されずに、全てのモータM(M1〜M3)の絶縁抵抗Rmを測定する場合の動作を示している。
ステップS11で、スイッチ制御部42は、全てのインバータ部16(16a、16b、16c)の複数の半導体スイッチング素子S(Suu、Svu、Swu、Sud、Svd、Swd)を全てオフ状態にする。これにより、全てのモータM(M1〜M3)の運転が停止する。
次いで、ステップS12で、スイッチ制御部42は、第1スイッチSW1をオフにする。これにより、交流電源12からモータ駆動装置10への交流電圧の供給が遮断される。
次いで、ステップS13で、スイッチ制御部42は、第2スイッチSW2をオンにする。これにより、コンデンサCaの負極側の端子(一方の端子)が大地と接続された状態になる。これにより、モータ駆動装置10は、測定準備状態になり、このときの等価回路は、図3に示した状態になる。
次いで、ステップS14で、測定対象選択部40は、複数のモータM(M1〜M3)のうち、いずれか1つのモータMを測定対象として選択する。このとき、測定対象選択部40は、測定対象として未だ選択されていないモータMを測定対象として選択する。ステップS14で、測定対象としてモータMを選択すると、この新たに選択されたモータMを示す情報が、現在測定対象として選択されているモータMとして記憶部32に記憶される。
次いで、ステップS15で、スイッチ制御部42は、複数のインバータ部16(16a、16b、16c)の半導体スイッチング素子Sを制御することで、ステップS14で選択された測定対象のモータMの絶縁抵抗Rmを測定できる測定状態にする。
具体的には、スイッチ制御部42は、測定対象のモータMに接続されたインバータ部16に関しては、コンデンサCaの正極側の端子(他方の端子)と接続された上アームの半導体スイッチング素子Sをオンにする。また、スイッチ制御部42は、測定対象以外のモータMに接続されたインバータ部16に関しては、コンデンサCaの負極側の端子(一方の端子)と接続された下アームの半導体スイッチング素子Sをオンにする。これにより、例えば、測定対象のモータMがモータM1の場合は、図3に示す等価回路は、図5に示すような状態となる。したがって、コンデンサCaからの電流Imは、測定対象のモータM1の絶縁抵抗Rm1および検出抵抗r1を流れてコンデンサCaに戻る。
次いで、ステップS16で、絶縁抵抗算出部44は、第1検出部18が検出した対地間電圧Vmまたは対地間電流Imと、第2検出部20が検出したコンデンサ電圧Vcとに基づいて、測定対象のモータMの絶縁抵抗Rmを算出する。
次いで、ステップS17で、測定対象選択部40は、全てのモータMを測定対象として選択したか否かを判断する。つまり、測定対象選択部40は、測定対象として選択していないモータMがあるか否かを判断する。この判断は、図6のステップS7と同様である。ステップS17で、全てのモータMを測定対象として選択していない、つまり、測定対象として選択していないモータMがあると判断された場合は、ステップS14に戻る。
ステップS17で、全てのモータMを測定対象として選択したと判断されると、ステップS18に進み、スイッチ制御部42は、第2スイッチSW2をオフにするとともに、全てのインバータ部16(16a〜16c)の複数の半導体スイッチング素子Sを全てオフ状態にする。これにより、測定動作が終了する。
ステップS17で、全てのモータMを測定対象として選択したと判断される前に、測定中断部34により絶縁抵抗Rmの測定が中断された場合は、第2スイッチSW2をオフにし、全てのインバータ部16(16a〜16c)の半導体スイッチング素子Sを全てオフにする。このとき、第1スイッチSW1をオンにして、コンデンサCaを充電してもよい。そして、測定再開部36により測定が再開されると、図7に示す動作を再び開始する。図7に示す動作を再開したときの最初のステップS14においては、中断したときに測定対象として選択されていたモータMが測定対象として選択される。
このように、測定中断条件が成立して複数のモータMの絶縁抵抗Rmの測定を中断すると、記憶部32に記憶されている情報に基づいて、中断したときに測定対象として選択されていたモータMから順番に絶縁抵抗Rmの測定を再開する。これにより、測定を中断した後に再開しても、既に測定したモータMの絶縁抵抗Rmまで測定し直す必要がなくなる。したがって、複数のモータMの絶縁抵抗Rmの測定にかかる時間が必要以上に長くなることを防止することができる。
測定中断条件を、コンデンサ電圧Vcに所定制限電圧Vpを設けることで、コンデンサ電圧Vcが所定制限電圧Vp以下となった場合は、測定を中断することができる。コンデンサ電圧Vcが所定制限電圧Vp以下になっても測定を続行すると、絶縁抵抗Rmを正しく測定することができなくなり、複数のモータMの絶縁抵抗Rmの測定時間Tmが長くなったりするが、本実施の形態では、このような問題が発生することもない。
また、測定中断条件を、測定時間Tmに所定制限時間Tpを設けることで、測定時間Tmが所定制限時間Tpより長くなった場合には、測定を中断することができる。これにより、測定時間Tmが長くなるなら測れるところまででよいというオペレータの要望を満たすことができる。また、測定時間Tmが長くて打ち切りが行われたときに、絶縁抵抗Rmがきちんと測定できていれば、機器の故障ではなく、モータMの寄生容量Csが大きいことに起因して測定時間Tmが長くなっているとオペレータは認識することができる。
また、測定が中断するまでに絶縁抵抗Rmが測定されたモータMの数およびその絶縁抵抗Rmと、測定が中断するまでの測定時間Tmとに基づいて、モータ駆動装置10に接続された全てのモータM(M1〜M3)の寄生容量Csも推定することができる。
[変形例]
上記実施の形態では、コンデンサCaの一方の端子を負極側の端子として説明したが、コンデンサCaの一方の端子を正極側の端子としてもよい。この場合は、コンデンサCaの正極側の端子は、第2スイッチSW2を介して大地に接続され、検出抵抗r1は、コンデンサCaの正極側の端子(一方の端子)と大地との間で、第2スイッチSW2と直列に接続される。この場合であっても、モータMの絶縁抵抗Rmを測定することができる。
[実施の形態から得られる技術的思想]
上記実施の形態および変形例から把握しうる技術的思想について、以下に記載する。
<第1の技術的思想>
複数のモータ(M)を駆動するモータ駆動装置(10)は、第1スイッチ(SW1)を介して交流電源(12)から供給される交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部(14)と、コンバータ部(14)が変換した直流電圧を交流電圧に変換して複数のモータ(M)を駆動する複数のインバータ部(16)と、複数のモータ(M)の各々を測定対象のモータ(M)として順番に選択し、測定対象として選択したモータ(M)の絶縁抵抗(Rm)を測定することで、複数のモータ(M)の各々の絶縁抵抗(Rm)を測定する絶縁抵抗測定部(30)と、測定中断条件が成立したか否かを判断し、測定中断条件が成立したと判断した場合は、絶縁抵抗測定部(30)による絶縁抵抗(Rm)の測定を中断させる測定中断部(34)と、絶縁抵抗(Rm)の測定を中断したときに、測定対象として選択されていたモータ(M)を示す情報を記憶する記憶部(32)と、絶縁抵抗(Rm)の測定を再開する場合は、記憶部(32)に記憶されている情報に基づいて、中断したときに測定対象として選択されていたモータ(M)から順番に絶縁抵抗測定部(30)による絶縁抵抗(Rm)の測定を再開させる測定再開部(36)と、を備える。
これにより、測定を中断した後に再開しても、既に測定したモータ(M)の絶縁抵抗(Rm)まで測定し直す必要がなくなる。したがって、複数のモータ(M)の絶縁抵抗(Rm)の測定にかかる時間が必要以上に長くなることを防止することができる。
コンバータ部(14)は、第1スイッチ(SW1)を介して交流電源(12)から供給される交流電圧を直流電圧に整流する整流回路(Re)と、整流回路(Re)で整流された直流電圧を平滑化するコンデンサ(Ca)と、を有してもよい。インバータ部(16)は、コンデンサ(Ca)の正極側の端子とモータ(M)のモータコイル(Cu、Cv、Cw)とを接続する上アームの半導体スイッチング素子(S)と、コンデンサ(Ca)の負極側の端子とモータコイル(Cu、Cv、Cw)とを接続する下アームの半導体スイッチング素子(S)とを有し、上アームの半導体スイッチング素子(S)および下アームの半導体スイッチング素子(S)のスイッチング動作により、コンデンサ(Ca)のコンデンサ電圧(Vc)を交流電圧に変換してモータ(M)を駆動してもよい。モータ駆動装置(10)は、コンデンサ(Ca)の正極側の端子および負極側の端子のうち一方の端子を大地に接続する第2スイッチ(SW2)と、コンデンサ(Ca)の一方の端子と大地との間の対地間電流(Im)または対地間電圧(Vm)を検出する第1検出部(18)と、コンデンサ(Ca)のコンデンサ電圧(Vc)を検出する第2検出部(20)と、を備えてもよい。絶縁抵抗測定部(30)は、複数のモータ(M)の各々を測定対象となるモータ(M)として順番に選択する測定対象選択部(40)と、複数のインバータ部(16)の各々の上アームの半導体スイッチング素子(S)および下アームの半導体スイッチング素子(S)をオフにして複数のモータ(M)の運転を停止し、第1スイッチ(SW1)をオフ、第2スイッチ(SW2)をオンにした後に、測定対象となるモータ(M)のモータコイル(Cu、Cv、Cw)が接続された上アームの半導体スイッチング素子(S)および下アームの半導体スイッチング素子(S)のうち、コンデンサ(Ca)の他方の端子に接続されている方をオンにさせて、測定対象となるモータ(M)の絶縁抵抗(Rm)を測定できる測定状態にするスイッチ制御部(42)と、測定状態で、第1検出部(18)が検出した対地間電流(Im)または対地間電圧(Vm)と、第2検出部(20)が検出したコンデンサ電圧(Vc)とに基づいて、測定対象のモータ(M)の絶縁抵抗(Rm)を算出する絶縁抵抗算出部(44)と、を有してもよい。これにより、絶縁抵抗(Rm)の算出精度(測定精度)が向上する。
測定中断部(34)は、第2検出部(20)が検出したコンデンサ電圧(Vc)が所定制限電圧(Vp)以下となった場合は、測定中断条件が成立したと判断してもよい。コンデンサ電圧(Vc)が所定制限電圧(Vp)以下になっても測定を続行すると、絶縁抵抗(Rm)を正しく測定することができなくなり、複数のモータ(M)の絶縁抵抗(Rm)の測定時間(Tm)が長くなったりするが、このような問題が発生することもない。
測定中断部(34)は、絶縁抵抗測定部(30)による測定が所定制限時間(Tp)を超えた場合は、測定中断条件が成立したと判断してもよい。これにより、測定時間(Tm)が所定制限時間(Tp)より長くなった場合には、測定を中断することができる。したがって、測定時間(Tm)が長くなるなら測れるところまででよいというオペレータの要望を満たすことができる。また、測定時間(Tm)が長くて打ち切りが行われたときに、絶縁抵抗(Rm)がきちんと測定できていれば、機器の故障ではなく、モータ(M)の寄生容量(Cs)が大きいことに起因して測定時間(Tm)が長くなっているとオペレータは認識することができる。
測定中断部(34)によって絶縁抵抗(Rm)の測定が中断されるまでに絶縁抵抗(Rm)が測定されたモータ(M)の数およびその絶縁抵抗(Rm)と、測定中断部(34)によって絶縁抵抗(Rm)の測定が中断されるまでの測定時間(Tm)とに基づいて、モータ駆動装置(10)に接続された全てのモータ(M)の寄生容量(Cs)を推定する寄生容量推定部(38)を備えてもよい。これにより、測定を中断した時点で、全てのモータ(M)の寄生容量(Cs)を推定することができる。
<第2の技術的思想>
複数のモータ(M)を駆動するモータ駆動装置(10)がモータ(M)の絶縁抵抗(Rm)を測定する測定方法である。モータ駆動装置(10)は、第1スイッチ(SW1)を介して交流電源(12)から供給される交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部(14)と、コンバータ部(14)が変換した直流電圧を交流電圧に変換して複数のモータ(M)を駆動する複数のインバータ部(16)と、を備える。測定方法は、複数のモータ(M)の各々を測定対象のモータ(M)として順番に選択し、測定対象として選択したモータ(M)の絶縁抵抗(Rm)を測定することで、複数のモータ(M)の各々の絶縁抵抗(Rm)を測定する絶縁抵抗測定ステップと、測定中断条件が成立したか否かを判断し、測定中断条件が成立したと判断した場合は、絶縁抵抗(Rm)の測定を中断させる測定中断ステップと、絶縁抵抗(Rm)の測定を中断したときに、測定対象として選択されていたモータ(M)を示す情報を記憶部(32)に記憶させる記憶ステップと、絶縁抵抗(Rm)の測定を再開する場合は、記憶部(32)に記憶されている情報に基づいて、中断したときに測定対象として選択されていたモータ(M)から順番に絶縁抵抗(Rm)の測定を再開させる測定再開ステップと、を含む。
これにより、測定を中断した後に再開しても、既に測定したモータ(M)の絶縁抵抗(Rm)まで測定し直す必要がなくなる。したがって、複数のモータ(M)の絶縁抵抗(Rm)の測定にかかる時間が必要以上に長くなることを防止することができる。
コンバータ部(14)は、第1スイッチ(SW1)を介して交流電源(12)から供給される交流電圧を直流電圧に整流する整流回路(Re)と、整流回路(Re)で整流された直流電圧を平滑化するコンデンサ(Ca)と、を有してもよい。インバータ部(16)は、コンデンサ(Ca)の正極側の端子とモータ(M)のモータコイル(Cu、Cv、Cw)とを接続する上アームの半導体スイッチング素子(S)と、コンデンサ(Ca)の負極側の端子とモータコイル(Cu、Cv、Cw)とを接続する下アームの半導体スイッチング素子(S)とを有し、上アームの半導体スイッチング素子(S)および下アームの半導体スイッチング素子(S)のスイッチング動作により、コンデンサ(Ca)のコンデンサ電圧(Vc)を交流電圧に変換してモータ(M)を駆動してもよい。モータ駆動装置(10)は、コンデンサ(Ca)の正極側の端子および負極側の端子のうち一方の端子を大地に接続する第2スイッチ(SW2)と、コンデンサ(Ca)の一方の端子と大地との間の対地間電流(Im)または対地間電圧(Vm)を検出する第1検出部(18)と、コンデンサ(Ca)のコンデンサ電圧(Vc)を検出する第2検出部(20)と、を備えてもよい。絶縁抵抗測定ステップは、複数のモータ(M)の各々を測定対象となるモータ(M)として順番に選択する測定対象選択ステップと、複数のインバータ部(16)の各々の上アームの半導体スイッチング素子(S)および下アームの半導体スイッチング素子(S)をオフにして複数のモータ(M)の運転を停止し、第1スイッチ(SW1)をオフ、第2スイッチ(SW2)をオンにした後に、測定対象となるモータ(M)のモータコイル(Cu、Cv、Cw)が接続された上アームの半導体スイッチング素子(S)および下アームの半導体スイッチング素子(S)のうち、コンデンサ(Ca)の他方の端子に接続されている方をオンにさせて、測定対象となるモータ(M)の絶縁抵抗(Rm)を測定できる測定状態にするスイッチ制御ステップと、測定状態で、第1検出部(18)が検出した対地間電流(Im)または対地間電圧(Vm)と、第2検出部(20)が検出したコンデンサ電圧(Vc)とに基づいて、測定対象のモータ(M)の絶縁抵抗(Rm)を算出する絶縁抵抗算出ステップと、を含んでもよい。これにより、絶縁抵抗(Rm)の算出精度(測定精度)が向上する。
測定中断ステップは、第2検出部(20)が検出したコンデンサ電圧(Vc)が所定制限電圧(Vp)以下となった場合は、測定中断条件が成立したと判断してもよい。コンデンサ電圧(Vc)が所定制限電圧(Vp)以下になっても測定を続行すると、絶縁抵抗(Rm)を正しく測定することができなくなり、複数のモータ(M)の絶縁抵抗(Rm)の測定時間(Tm)が長くなったりするが、このような問題が発生することもない。
測定中断ステップは、絶縁抵抗(Rm)の測定が所定制限時間(Tp)を超えた場合は、測定中断条件が成立したと判断してもよい。これにより、測定時間(Tm)が所定制限時間(Tp)より長くなった場合には、測定を中断することができる。したがって、測定時間(Tm)が長くなるなら測れるところまででよいというオペレータの要望を満たすことができる。また、測定時間(Tm)が長くて打ち切りが行われたときに、絶縁抵抗(Rm)がきちんと測定できていれば、機器の故障ではなく、モータ(M)の寄生容量(Cs)が大きいことに起因して測定時間(Tm)が長くなっているとオペレータは認識することができる。
測定中断ステップによって絶縁抵抗(Rm)の測定が中断されるまでに絶縁抵抗(Rm)が測定されたモータ(M)の数およびその絶縁抵抗(Rm)と、絶縁抵抗(Rm)の測定が中断されるまでの測定時間(Tm)とに基づいて、モータ駆動装置(10)に接続された全てのモータ(M)の寄生容量(Cs)を推定する寄生容量推定ステップを含んでもよい。これにより、測定を中断した時点で、全てのモータ(M)の寄生容量(Cs)を推定することができる。
10…モータ駆動装置 12…交流電源
14…コンバータ部 16(16a〜16c)…インバータ部
18…第1検出部 20…第2検出部
22…制御部 30…絶縁抵抗測定部
32…記憶部 34…測定中断部
36…測定再開部 38…寄生容量推定部
40…測定対象選択部 42…スイッチ制御部
44…絶縁抵抗算出部
Ca…コンデンサ Cs…寄生容量
Cu、Cv、Cw…モータコイル Im…対地間電流
M(M1〜M3)…モータ r1、r2…検出抵抗
Re…整流回路 Rm(Rm1〜Rm3)…絶縁抵抗
S(Suu、Svu、Swu、Sud、Svd、Swd)…半導体スイッチング素子
SW1…第1スイッチ SW2…第2スイッチ
Vc…コンデンサ電圧 Vm…対地間電圧

Claims (10)

  1. 複数のモータを駆動するモータ駆動装置であって、
    第1スイッチを介して交流電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、
    前記コンバータ部が変換した直流電圧を交流電圧に変換して複数の前記モータを駆動する複数のインバータ部と、
    複数の前記モータの各々を測定対象の前記モータとして順番に選択し、前記測定対象として選択した前記モータの絶縁抵抗を測定することで、複数の前記モータの各々の前記絶縁抵抗を測定する絶縁抵抗測定部と、
    測定中断条件が成立したか否かを判断し、前記測定中断条件が成立したと判断した場合は、前記絶縁抵抗測定部による前記絶縁抵抗の測定を中断させる測定中断部と、
    前記絶縁抵抗の測定を中断したときに、前記測定対象として選択されていた前記モータを示す情報を記憶する記憶部と、
    前記絶縁抵抗の測定を再開する場合は、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、中断したときに前記測定対象として選択されていた前記モータから順番に前記絶縁抵抗測定部による前記絶縁抵抗の測定を再開させる測定再開部と、
    を備える、モータ駆動装置。
  2. 請求項1に記載のモータ駆動装置であって、
    前記コンバータ部は、
    前記第1スイッチを介して前記交流電源から供給される交流電圧を直流電圧に整流する整流回路と、
    前記整流回路で整流された直流電圧を平滑化するコンデンサと、
    を有し、
    前記インバータ部は、前記コンデンサの正極側の端子と前記モータのモータコイルとを接続する上アームの半導体スイッチング素子と、前記コンデンサの負極側の端子と前記モータコイルとを接続する下アームの半導体スイッチング素子とを有し、前記上アームの半導体スイッチング素子および前記下アームの半導体スイッチング素子のスイッチング動作により、前記コンデンサのコンデンサ電圧を交流電圧に変換して前記モータを駆動し、
    前記モータ駆動装置は、
    前記コンデンサの前記正極側の端子および前記負極側の端子のうち一方の端子を大地に接続する第2スイッチと、
    前記コンデンサの前記一方の端子と大地との間の対地間電流または対地間電圧を検出する第1検出部と、
    前記コンデンサのコンデンサ電圧を検出する第2検出部と、
    を備え、
    前記絶縁抵抗測定部は、
    複数の前記モータの各々を前記測定対象となる前記モータとして順番に選択する測定対象選択部と、
    複数のインバータ部の各々の前記上アームの半導体スイッチング素子および前記下アームの半導体スイッチング素子をオフにして複数の前記モータの運転を停止し、前記第1スイッチをオフ、前記第2スイッチをオンにした後に、前記測定対象となる前記モータの前記モータコイルが接続された前記上アームの半導体スイッチング素子および前記下アームの半導体スイッチング素子のうち、前記コンデンサの他方の端子に接続されている方をオンにさせて、前記測定対象となる前記モータの絶縁抵抗を測定できる測定状態にするスイッチ制御部と、
    前記測定状態で、前記第1検出部が検出した前記対地間電流または前記対地間電圧と、前記第2検出部が検出した前記コンデンサ電圧とに基づいて、前記測定対象の前記モータの前記絶縁抵抗を算出する絶縁抵抗算出部と、
    を有する、モータ駆動装置。
  3. 請求項2に記載のモータ駆動装置であって、
    前記測定中断部は、前記第2検出部が検出した前記コンデンサ電圧が所定制限電圧以下となった場合は、前記測定中断条件が成立したと判断する、モータ駆動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ駆動装置であって、
    前記測定中断部は、前記絶縁抵抗測定部による測定が所定制限時間を超えた場合は、前記測定中断条件が成立したと判断する、モータ駆動装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータ駆動装置であって、
    前記測定中断部によって前記絶縁抵抗の測定が中断されるまでに前記絶縁抵抗が測定された前記モータの数およびその前記絶縁抵抗と、前記測定中断部によって前記絶縁抵抗の測定が中断されるまでの測定時間とに基づいて、前記モータ駆動装置に接続された全ての前記モータの寄生容量を推定する寄生容量推定部を備える、モータ駆動装置。
  6. 複数のモータを駆動するモータ駆動装置が前記モータの絶縁抵抗を測定する測定方法であって、
    前記モータ駆動装置は、
    第1スイッチを介して交流電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、
    前記コンバータ部が変換した直流電圧を交流電圧に変換して複数の前記モータを駆動する複数のインバータ部と、
    を備え、
    複数の前記モータの各々を測定対象の前記モータとして順番に選択し、前記測定対象として選択した前記モータの絶縁抵抗を測定することで、複数の前記モータの各々の前記絶縁抵抗を測定する絶縁抵抗測定ステップと、
    測定中断条件が成立したか否かを判断し、前記測定中断条件が成立したと判断した場合は、前記絶縁抵抗の測定を中断させる測定中断ステップと、
    前記絶縁抵抗の測定を中断したときに、前記測定対象として選択されていた前記モータを示す情報を記憶部に記憶させる記憶ステップと、
    前記絶縁抵抗の測定を再開する場合は、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、中断したときに前記測定対象として選択されていた前記モータから順番に前記絶縁抵抗の測定を再開させる測定再開ステップと、
    を含む、測定方法。
  7. 請求項6に記載の測定方法であって、
    前記コンバータ部は、
    前記第1スイッチを介して前記交流電源から供給される交流電圧を直流電圧に整流する整流回路と、
    前記整流回路で整流された直流電圧を平滑化するコンデンサと、
    を有し、
    前記インバータ部は、前記コンデンサの正極側の端子と前記モータのモータコイルとを接続する上アームの半導体スイッチング素子と、前記コンデンサの負極側の端子と前記モータコイルとを接続する下アームの半導体スイッチング素子とを有し、前記上アームの半導体スイッチング素子および前記下アームの半導体スイッチング素子のスイッチング動作により、前記コンデンサのコンデンサ電圧を交流電圧に変換して前記モータを駆動し、
    前記モータ駆動装置は、
    前記コンデンサの前記正極側の端子および前記負極側の端子のうち一方の端子を大地に接続する第2スイッチと、
    前記コンデンサの前記一方の端子と大地との間の対地間電流または対地間電圧を検出する第1検出部と、
    前記コンデンサのコンデンサ電圧を検出する第2検出部と、
    を備え、
    前記絶縁抵抗測定ステップは、
    複数の前記モータの各々を前記測定対象となる前記モータとして順番に選択する測定対象選択ステップと、
    複数のインバータ部の各々の前記上アームの半導体スイッチング素子および前記下アームの半導体スイッチング素子をオフにして複数の前記モータの運転を停止し、前記第1スイッチをオフ、前記第2スイッチをオンにした後に、前記測定対象となる前記モータの前記モータコイルが接続された前記上アームの半導体スイッチング素子および前記下アームの半導体スイッチング素子のうち、前記コンデンサの他方の端子に接続されている方をオンにさせて、前記測定対象となる前記モータの絶縁抵抗を測定できる測定状態にするスイッチ制御ステップと、
    前記測定状態で、前記第1検出部が検出した前記対地間電流または前記対地間電圧と、前記第2検出部が検出した前記コンデンサ電圧とに基づいて、前記測定対象の前記モータの前記絶縁抵抗を算出する絶縁抵抗算出ステップと、
    を含む、測定方法。
  8. 請求項7に記載の測定方法であって、
    前記測定中断ステップは、前記第2検出部が検出した前記コンデンサ電圧が所定制限電圧以下となった場合は、前記測定中断条件が成立したと判断する、測定方法。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の測定方法であって、
    前記測定中断ステップは、前記絶縁抵抗の測定が所定制限時間を超えた場合は、前記測定中断条件が成立したと判断する、測定方法。
  10. 請求項6〜9のいずれか1項に記載の測定方法であって、
    前記測定中断ステップによって前記絶縁抵抗の測定が中断されるまでに前記絶縁抵抗が測定された前記モータの数およびその前記絶縁抵抗と、前記絶縁抵抗の測定が中断されるまでの測定時間とに基づいて、前記モータ駆動装置に接続された全ての前記モータの寄生容量を推定する寄生容量推定ステップを含む、測定方法。
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