JP2007333465A - 検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検査効率を向上し得る検査装置を提供する。
【解決手段】直流信号S1の印加によって回路基板100における導体パターン101,101間を流れる電流Iを検出する電流検出部3と、直流信号S1の印加開始時から所定の待機時間を経過したときに電流検出部3によって検出された電流Iの電流値に基づいて導体パターン101,101間についての絶縁良否を検査する制御部6とを備え、制御部6は、導体パターン101,101間の容量値の大きさに応じて待機時間の長さを設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、検査対象体における所定部位間についての絶縁良否を検査可能に構成された検査装置に関するものである。
この種の検査装置として、特開2001−91562号公報において出願人が開示した検査装置が知られている。この検査装置は、直流電源および制御回路を備えて、検査対象としての一対の導体パターン間に対する絶縁検査を実行可能に構成されている。この場合、制御回路が、直流電源を制御して一対の導体パターン間に検査電圧を印加させると共に、その導体パターン間を流れる電流の電流値および検査電圧の電圧値に基づいてその導体パターン間についての絶縁良否を判別する。この際に、一対の導体パターン間にはある程度の容量が存在するため、検査電圧の印加開始時には、その容量を充電する大きな電流(チャージ電流)と導体パターン間の絶縁抵抗を流れる電流とが流れ、その電流値は時間の経過に伴って減少する。このため、この種の検査装置では、一般的に、制御回路が、導体パターン間を流れる電流の電流値が所定の基準電流値まで低下したか否かを監視して、低下したときには導体パターン間の絶縁状態が良好であると判別する。一方、導体パターン間の絶縁状態が不良のときには、その間をある程度の大きさの漏れ電流が流れるため、チャージ電流が流れなくなった後の電流値が基準電流値を超えた状態となる。この場合、制御回路は、上記した電流値の監視処理を所定の待機時間を経過するまで繰り返し実行して、待機時間が経過した時点でその電流値が基準電流値を超えているときには導体パターン間の絶縁状態が不良であると判別する。
ここで、この待機時間は、一般的な容量の充電に要する時間よりも十分に長い時間長に設定されている。したがって、この種の検査装置では、容量の充電が確実に完了していると想定される時点(つまり、待機時間の経過時)に絶縁良否を判別することができるため、チャージ電流がまだ流れているときに絶縁良否を判別して不良であると誤判別する事態を回避することができる結果、絶縁良否を正確に検査することが可能となっている。
特開2001−91562号公報(第4頁、第1図)
ところが、上記の検査装置には、以下の解決すべき課題がある。すなわち、この種の検査装置では、待機時間が一般的な容量の充電に要する時間よりも十分に長い時間長に設定されている。したがって、この種の検査装置では、制御回路が容量値の大小に拘わらず一定の時間長の待機時間の経過を待って絶縁良否を判別するため、検査対象の導体パターン間の絶縁状態が不良であって、しかも容量値の小さいときには、常に一定の長い時間長の待機時間を経過しなければ絶縁良否を判別することができない。したがって、絶縁良否の判別に長時間を要するおそれがあり、検査効率のさらなる向上が困難となっている。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、検査効率を向上し得る検査装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の検査装置は、検査用信号の印加によって検査対象体における所定部位間を流れる電流を検出する電流検出部と、前記検査用信号の印加開始時から所定の待機時間を経過したときに前記電流検出部によって検出された前記電流の電流値に基づいて前記所定部位間についての絶縁良否を検査する検査部とを備え、前記検査部は、前記所定部位間の容量値の大きさに応じて前記所定の待機時間の長さを設定する。
また、請求項2記載の検査装置は、検査用信号の印加によって検査対象体における所定部位間を流れる電流を検出する電流検出部と、前記検査用信号の印加開始時から所定の待機時間を経過したときに前記電流検出部によって検出された前記電流の電流値および前記検査用信号の電圧値に基づいて前記所定部位間の抵抗値を算出すると共に当該算出した抵抗値に基づいて前記所定部位間についての絶縁良否を検査する検査部とを備え、前記検査部は、前記所定部位間の容量値の大きさに応じて前記所定の待機時間の長さを設定する。
また、請求項3記載の検査装置は、請求項1または2記載の検査装置において、前記所定部位間の前記容量値を測定するための容量測定部を備えている。
請求項1,2記載の検査装置では、検査部が所定部位間の容量値の大きさに応じて所定の待機時間を設定する。例えば、検査部は、所定部位間の容量値が大きいときには、待機時間を長めに設定し、所定部位間の容量値が小さいときには、待機時間を短めに設定する。このため、所定部位間毎に容量値の異なる容量を充電するのに最低限度必要な時間長となるように適切な時間長の待機時間を設定することができる。したがって、その容量値が小さいときには待機時間の時間長が短く設定されるため、その分、絶縁良否を迅速に検査することができる結果、検査効率を向上させることができる。
また、請求項3記載の検査装置では、検査部が、容量測定部によって測定された容量値に応じて待機時間を設定する。このため、他の容量測定装置を用いた所定部位間の容量測定を不要とすることができる結果、待機時間を迅速に設定することができる。したがって、この検査装置によれば、検査効率を一層向上させることができる。
以下、本発明に係る検査装置の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、基板検査装置1の構成について、図面を参照して説明する。
図1に示す基板検査装置1は、本発明に係る検査装置の一例であって、信号生成部2、電流検出部3、A/D変換部4、容量測定部5、制御部6、タイマ7、記憶部8、操作部9および表示部10を備え、例えば、回路基板100(本発明における測定対象体)における一対の導体パターン101間(本発明における所定部間)に対する絶縁検査を実行可能に構成されている。なお、実際には、回路基板100には複数組の導体パターン101が形成されているが、発明の理解を容易とするため、同図では、一対の導体パターン101だけを図示している。
信号生成部2は、制御部6の制御に従い、本発明における検査用信号に相当する所定電圧の直流信号S1を生成して、プローブ21を介して出力する。電流検出部3は、図2に示すように、オペアンプ31、抵抗32およびコンデンサ33を備えて、一対の導体パターン101間に対する直流信号S1の印加によってその導体パターン101間を流れる電流Iを検出可能に構成されている。オペアンプ31は、一対の導体パターン101間に対する直流信号S1の印加によって導体パターン101間を流れる電流Iをフィードバック方式で電流−電圧(I/V)変換して、その電流Iの電流値に電圧値が比例する出力信号S2を生成してA/D変換部4に出力する。抵抗32は、変換利得決定用の抵抗であって、オペアンプ31の負帰還経路内に接続されている。コンデンサ33は、発振防止用のコンデンサであって、オペアンプ31の負帰還経路内に抵抗32と並列に接続されている。
A/D変換部4は、電流検出部3から出力される出力信号S2をアナログ−デジタル(A/D)変換して生成した電流値データDiを制御部6に出力する。容量測定部5は、一対のプローブ21に接続されると共に交流信号を用いた容量測定を実行可能に構成されている。この場合、容量測定部5は、制御部6の制御に従い、一対の導体パターン101間における浮遊容量Cs(図2参照)の容量値を測定して容量値データDcを生成する。なお、容量測定部5としては、直流信号による突入電流波形(微分波形)から容量値を算出する構成を採用することもできる。
制御部6は、本発明における検査部として機能し、信号生成部2、容量測定部5、タイマ7および表示部10を制御する。具体的には、制御部6は、操作部9の操作によって回路基板100についてのデータ収集の開始を指示されたときには、図3に示すデータ収集処理50を実行する。このデータ収集処理50では、制御部6は、容量測定部5によって生成される容量値データDc、および所定の待機時間表データDtに基づき、絶縁検査用の待機時間twの時間長(本発明における待機時間の長さ)を設定する。ここで、待機時間表データDtは、図5に示すように、例えば、その範囲が互いに異なる3つの容量値範囲にその時間長が互いに異なる待機時間tw(tw1〜tw3)をそれぞれ対応付けたデータで構成されている。また、制御部6は、一対の導体パターン101の特定が可能なデータ、および設定した待機時間twを互いに関連付けた関連付けデータDrを生成して記憶部8に記憶させる。
また、制御部6は、操作部9の操作によって回路基板100に対する絶縁検査の開始を指示されたときには、図4に示す絶縁検査処理60を実行する。この絶縁検査処理60では、制御部6は、A/D変換部4から出力される電流値データDiに基づき、電流Iの電流値を所定周期で測定(算出)すると共に、算出した電流値が所定の基準電流値Is(例えば、0.1μA)まで低下したか否かをその各所定周期毎に判別する。また、制御部6は、タイマ7を制御して、検査開始からの経過時間tlをカウントさせると共に、経過時間tlが上記の待機時間twに達した(待機時間twを経過した)ときに電流値データDiに基づいて一対の導体パターン101間についての絶縁良否を検査する。また、制御部6は、検査結果に応じた検査データDeを生成して記憶部8に記憶させる。
タイマ7は、制御部6の制御に従い、経過時間tlをカウントして所定の待機時間twに達したときにタイマ信号S3を出力する。記憶部8は、制御部6の制御に従い、検査データDe、基準電流値データDis、待機時間表データDtおよび関連付けデータDrを記憶する。ここで、基準電流値データDisは、電流Iが流れていないと判別するときの判別基準となる基準電流値Isを示すデータであって任意の電流値に設定される。操作部9は、使用者によって操作された操作内容に応じた指示信号S4を制御部6に出力する。表示部10は、制御部6の制御に従って各種の検査結果を表示する。
次に、基板検査装置1を用いた回路基板100に対する絶縁検査の方法について、図面を参照して説明する。
まず、検査対象の回路基板100に対する絶縁検査(本検査)に先立ち、基板検査装置1を用いて、良品としての回路基板100(以下、この回路基板100を「基準回路基板100A」ともいう)に対して予備的な検査を行う。この際には、基準回路基板100Aを基板検査装置1にセットすると共に基板検査装置1を起動させる。
次いで、操作部9を操作して、データ収集の開始を指示する。この際に、操作部9が、その操作に対応する指示信号S4を出力する。これに応じて、制御部6が、図3に示すデータ収集処理50を実行する。このデータ収集処理50では、制御部6は、まず、図外の移動機構を制御することにより、容量測定部5に接続された一対のプローブ21を、図1に示すように、基準回路基板100Aにおけるいずれか一対の導体パターン101,101(以下、この導体パターン101,101を「導体パターン101a,101b」ともいう)にそれぞれ接触させる(ステップ51)。この場合、導体パターン101a,101b間には、図2に示すように、絶縁抵抗Rsおよび浮遊容量Csが形成されている。
次いで、制御部6は、容量測定部5を制御して、導体パターン101a,101b間における浮遊容量Csの容量値(以下、この容量値を「浮遊容量値」ともいう)を測定させる(ステップ52)。この際に、容量測定部5は、制御部6の制御に従い、導体パターン101a,101bに対して検査用の交流信号を出力すると共に、交流信号の印加時に導体パターン101a,101b間を流れる電流Iの電流値に基づき、公知の測定方法に従って浮遊容量値を測定して容量値データDcを生成する。
この際に、制御部6は、待機時間表データDtを記憶部8から読み出すと共に、容量測定部5によって生成された容量値データDcおよび読み出した待機時間表データDtに基づいて待機時間twを設定する(ステップ53)。具体的には、制御部6は、待機時間表データDtにおける3つの容量値範囲(図5参照)の中から容量値データDcの示す浮遊容量値の属する容量値範囲を特定すると共に、特定した容量値範囲に対応付けられた待機時間tw(つまり、待機時間tw1〜tw3のいずれか)を導体パターン101a,101bの待機時間twとして設定する。
ここで、待機時間表データDtでは、図5に示すように、最も小さな容量値範囲(容量値C1以上容量値C2未満の範囲)に最も短い待機時間tw1が対応付けられている。また、同図に示すように、次に大きな2番目の容量値範囲(容量値C2以上容量値C3未満の範囲)に2番目に短い待機時間tw2が対応付けられ、最も大きな容量値範囲(容量値C3以上容量値C4未満の範囲)に従来の検査装置において一定の時間長で待機している待機時間と同じ長さの待機時間tw3(長い待機時間)が対応付けられている。この場合、例えば、導体パターン101a,101bの浮遊容量値が待機時間表データDtにおける最も大きな容量値範囲(容量値C3以上容量値C4未満の範囲)内のときには、制御部6は、導体パターン101a,101bについての待機時間twを長めの待機時間tw3に設定する。
次いで、制御部6は、導体パターン101a,101bを特定可能なデータ(例えば導体パターン101a,101bの番号等)、および設定した待機時間tw(この場合、待機時間tw3)を互いに関連付けた関連付けデータDrを生成して記憶部8に記憶させる(ステップ54)。次いで、制御部6は、基準回路基板100Aにおける全ての導体パターン101についての関連付けデータDrを記憶部8に記憶させたか(収集したか)否かを判別する(ステップ55)。この際に、制御部6は、全ての導体パターン101についての関連付けデータDrを収集していないときには、ステップ51以降の処理を再度実行する。
この場合、例えば、他の導体パターン101,101(以下、この導体パターン101,101を「導体パターン101c,101d」ともいう)間の浮遊容量値が上記の待機時間表データDtにおける最も小さな容量値範囲(図5の容量値C1以上容量値C2未満の範囲)内のときには、制御部6は、ステップ53の処理において、導体パターン101c,101dについての待機時間twを最も短い待機時間tw1に設定する。このように、この基板検査装置1では、浮遊容量値が小さいときには、待機時間twの時間長が短く設定され、浮遊容量値が大きいときには、待機時間twの時間長が長く設定される。次いで、制御部6は、ステップ51からステップ54の処理を繰り返し実行して、全ての導体パターン101についての関連付けデータDrの収集を完了したときには、データ収集処理50を終了する。
次に、基板検査装置1を用いて、検査対象の回路基板100に対する絶縁検査(本検査)を実行する。この際には、操作部9を操作して、上記した基準電流値Isを例えば「0.1μA」に設定する。この際に、操作部9が、設定された基準電流値Isに対応する指示信号S4を出力し、制御部6が、操作部9から出力された指示信号S4に従って基準電流値データDisを生成して記憶部8に記憶させる。
次いで、基準回路基板100Aに代えて回路基板100を基板検査装置1にセットすると共に、絶縁検査の開始を指示する。これに応じて、制御部6は、図4に示す絶縁検査処理60を実行する。この絶縁検査処理60では、制御部6は、まず、上記したデータ収集処理50のステップ51と同様にして、例えば、回路基板100におけるいずれか一対の導体パターン101,101(例えば、上記した導体パターン101a,101b)にプローブ21をそれぞれ接触させる(ステップ61)。次いで、制御部6は、信号生成部2を制御して、各プローブ21,21を介して導体パターン101a,101bに検査用信号としての直流信号S1を印加する。これにより、導体パターン101a,101b間には、図2に示すように、直流信号S1の印加に起因する電流Iが流れる。
この際に、電流検出部3のオペアンプ31が、抵抗32の抵抗値およびコンデンサ33の容量値によって規定される変換利得で電流Iを電流−電圧変換して出力信号S2を出力する。また、A/D変換部4が、電流検出部3から出力された出力信号S2をA/D変換して生成した電流値データDiを出力する。
また、制御部6は、関連付けデータDrを記憶部8から読み出すと共に、関連付けデータDrに基づいて導体パターン101a,101bに関連付けられた待機時間tw(この場合、待機時間tw3)を特定する。次いで、制御部6は、タイマ7を制御して、経過時間tlのカウントを開始せる(ステップ63)。続いて、制御部6は、基準電流値データDisを記憶部8から読み出すと共に、A/D変換部4から出力された電流値データDiの示す電流値(つまり、電流Iの電流値)が基準電流値データDisの示す基準電流値(この場合、0.1μA)Is以下であるか否かを判別する(ステップ64)。この場合、直流信号S1の印加開始時において浮遊容量Csを充電する大きな電流が流れるため、電流Iは、図6に示すように、直流信号S1の印加直後の時点taで最も大きくなる。この際には、電流Iの電流値が基準電流値Isを超えるため、制御部6は、ステップ64の判別処理において電流Iの電流値が基準電流値Is以下ではないと判別して、経過時間tlが待機時間tw3に達したか否かを判別する(ステップ65)。この時点taでは待機時間tw3に達していないため、制御部6は、経過時間tlが待機時間tw3に達していないとして、ステップ64の判別処理を再度実行する。
続いて、時間の経過に伴い、浮遊容量Csの充電が進行するため、図6に示すように、電流Iの電流値は徐々に減少する。この際に、例えば、導体パターン101a,101b間の絶縁状態が良好のときには、同図に実線で示すように、経過時間tlが待機時間tw3に達する前(つまり、時点tcを経過する前)の時点(同図に示す時点tb)において電流Iの電流値が基準電流値Is以下となる。この場合、制御部6は、ステップ64の判別処理において、電流Iの電流値が基準電流値Is以下であると判別する。次いで、制御部6は、導体パターン101a,101b間の絶縁状態が良好であるとして、導体パターン101a,101b間についての検査結果(絶縁良好)を示す検査データDeを生成して記憶部8に記憶させる(ステップ66)と共に、検査結果を表示部10に表示させる。
続いて、制御部6は、回路基板100における全ての導体パターン101についての絶縁検査を完了したか否かを判別する(ステップ67)。この場合、制御部6は、全ての導体パターン101についての検査を完了していないときには、ステップ61以降の処理を再度実行する。
この際に、例えば、上記した他の導体パターン101c,101d間の絶縁状態が不良のときには、電流Iの電流値は、図6に破線で示すように、経過時間tlが待機時間tw(この場合、短めの待機時間tw1)に達した時点(同図における時点td)においても基準電流値Isを超えた状態となる。この際には、タイマ7が、ステップ64,65の判別処理時においてタイマ信号S3を制御部6に出力する。これに応じて、制御部6は、ステップ65の判別処理において、経過時間tlが待機時間twに達したと判別する。次いで、制御部6は、時点tdにおいて電流Iの電流値が基準電流値Is以下であるか判別する。この際には、制御部6は、電流Iの電流値が基準電流値Is以上のため、導体パターン101a,101b間の絶縁状態が不良であるとして、導体パターン101c,101d間についての検査結果(短絡などの絶縁不良)を示す検査データDeを生成して記憶部8に記憶させる(ステップ68)と共に、検査結果を表示部10に表示させる。この場合、この基板検査装置1では、待機時間tw1,tw2が短めに設定されているため、浮遊容量値の小さい導体パターン(例えば、導体パターン101c,101d)間について絶縁良否を迅速に検査することが可能となる。次いで、制御部6は、ステップ61〜66の処理(またはステップ61〜65,68の処理)を繰り返し実行して、全ての導体パターン101についての検査を完了したときには、絶縁検査処理60を終了する。
このように、この基板検査装置1では、制御部6が浮遊容量値の大きさに応じて待機時間twを設定する。この場合、制御部6は、浮遊容量Csの容量値が大きいときには、待機時間twを長め(例えば待機時間tw3)に設定し、浮遊容量Csの容量値が小さいときには、待機時間twを短め(例えば待機時間tw1,tw2)に設定する。このため、導体パターン101,101間毎に容量値の異なる容量を充電するのに最低限度必要な時間長となるように適切な時間長の待機時間twを設定することができる。したがって、浮遊容量値が小さい導体パターン101c,101d間などでは待機時間twの時間長が短く(待機時間tw1,tw2)設定されるため、その分、絶縁良否を迅速に検査することができる結果、検査効率を向上させることができる。
また、この基板検査装置1では、制御部6が、基準回路基板100Aについてのデータ収集処理50を実行することによって関連付けデータDr(つまり導体パターン101,101間毎の待機時間tw)を予め設定すると共に、設定した待機時間twを基準の時間として絶縁検査処理60を実行する。このため、この基板検査装置1によれば、1つの基準回路基板100Aについて設定した待機時間twを共通利用して複数の回路基板100についての絶縁良否を検査することができるため、検査効率を向上させることができる。
また、この基板検査装置1では、制御部6が、容量測定部5によって測定された浮遊容量値に応じて待機時間twを設定する。このため、他の容量測定装置を用いた導体パターン101,101間の容量測定を不要とすることができる結果、待機時間twを迅速に設定することができる。したがって、この基板検査装置1によれば、検査効率を一層向上させることができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、本発明における所定部位間として導体パターン101,101間についての絶縁良否を検査する構成例について上記したが、本発明はこれに限定されない。例えば、多数の配線間についての絶縁良否を検査する構成を採用することもできる。この構成によれば、上記の構成と同様の効果を奏することができる。また、制御部6が3つの容量値範囲に待機時間twがそれぞれ対応付けられた待機時間表データDtを利用して待機時間twを設定する例について上記したが、本発明はこれに限定されない。例えば、制御部6が2つまたは4つ以上の任意の数の容量値範囲に待機時間twがそれぞれ対応付けられた待機時間表データDtを利用して待機時間twを設定する構成を採用することもできる。この構成によれば、容量測定部5による容量測定の精度に応じて、容量値範囲の数を任意に設定することができる。
また、制御部6が回路基板100における全ての導体パターン101についての関連付けデータDrを予め記憶させると共にその関連付けデータDrを利用して絶縁検査処理60を実行する構成例について上記したが、本発明はこれに限定されない。例えば、制御部6が所定の導体パターン101,101間の浮遊容量値を測定する測定処理と、その導体パターン101,101間に対する待機時間twを設定する設定処理と、その導体パターン101,101に対する検査処理とを各導体パターン101,101間毎に繰り返し実行することにより、回路基板100における全ての導体パターン101についての絶縁検査を実行する構成を採用することもできる。この構成によれば、検査対象体としての回路基板100における導体パターン101,101間の浮遊容量値に応じて待機時間twを設定することができるため、基準回路基板100を用いることなく回路基板100に対する絶縁検査を実行することができる。この場合、浮遊容量値を高速に測定可能な容量測定装置を容量測定部5として備えた構成を採用することにより、容量測定に要する時間を短縮することができるため、回路基板100毎に容量計測を実行したとしても、経過時間の長時間化を最小限に抑えることができる。
また、待機時間twが経過したときの電流Iの電流値に基づいて一対の導体パターン101間についての絶縁検査を実行する構成について上記したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記の基板検査装置1において、制御部6が待機時間twの経過時の電流Iの電流値および出力信号S2の電圧値に基づいて導体パターン101,101間の抵抗値を算出すると共に、算出した抵抗値に基づいてその導体パターン101,101間の絶縁良否を検査する構成を採用することもできる。この場合、上記の構成と同様にして、導体パターン101,101間の容量を充電するのに最低限度必要な時間長となるように適切な時間長の待機時間twを設定することができる。したがって、この構成でも、浮遊容量値が小さい導体パターン101,101間では待機時間twの時間長が短く設定されるため、その分、絶縁良否を迅速に検査することができる結果、検査効率を向上させることができる。
基板検査装置1の構成を示すブロック図である。 電流検出部3の構成を示す回路図である。 データ収集処理50のフローチャートである。 絶縁検査処理60のフローチャートである。 待機時間表データDtを示すデータ構造図である。 基板検査装置1による検査時における電流Iの経過時間に対する電流値を示す電流特性図である。
符号の説明
1 基板検査装置
3 電流検出部
5 容量測定部
6 制御部
7 タイマ
8 記憶部
100 回路基板
101 導体パターン
101a〜101d 導体パターン
Cs 浮遊容量
Dc 容量値データ
De 検査データ
Dt 待機時間表データ
I 電流
Is 基準電流値
Rs 絶縁抵抗
S1 直流信号
tw1〜tw3 待機時間

Claims (3)

  1. 検査用信号の印加によって検査対象体における所定部位間を流れる電流を検出する電流検出部と、前記検査用信号の印加開始時から所定の待機時間を経過したときに前記電流検出部によって検出された前記電流の電流値に基づいて前記所定部位間についての絶縁良否を検査する検査部とを備え、
    前記検査部は、前記所定部位間の容量値の大きさに応じて前記所定の待機時間の長さを設定する検査装置。
  2. 検査用信号の印加によって検査対象体における所定部位間を流れる電流を検出する電流検出部と、前記検査用信号の印加開始時から所定の待機時間を経過したときに前記電流検出部によって検出された前記電流の電流値および前記検査用信号の電圧値に基づいて前記所定部位間の抵抗値を算出すると共に当該算出した抵抗値に基づいて前記所定部位間についての絶縁良否を検査する検査部とを備え、
    前記検査部は、前記所定部位間の容量値の大きさに応じて前記所定の待機時間の長さを設定する検査装置。
  3. 前記所定部位間の前記容量値を測定するための容量測定部を備えている請求項1または2記載の検査装置。
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