JP2013228272A - 抵抗測定装置 - Google Patents

抵抗測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013228272A
JP2013228272A JP2012100503A JP2012100503A JP2013228272A JP 2013228272 A JP2013228272 A JP 2013228272A JP 2012100503 A JP2012100503 A JP 2012100503A JP 2012100503 A JP2012100503 A JP 2012100503A JP 2013228272 A JP2013228272 A JP 2013228272A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistance
value
measurement
measurement object
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012100503A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5897393B2 (ja
Inventor
Masao Higuchi
昌男 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hioki EE Corp filed Critical Hioki EE Corp
Priority to JP2012100503A priority Critical patent/JP5897393B2/ja
Publication of JP2013228272A publication Critical patent/JP2013228272A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5897393B2 publication Critical patent/JP5897393B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

【課題】プローブと測定対象体との接触を検出する専用回路を有することなく、測定対象体に対する測定処理中においてプローブの断線および接触不良を検出する。
【解決手段】処理部7は、容量成分に起因して電流値Iaが電源部4による測定電流Iの出力開始直後から収束値に向けて徐々に変化する過渡期間に含まれる検査時点において抵抗算出処理を実行して抵抗値Rを算出すると共にこの抵抗値Rが判定範囲に含まれるか否かに基づいて、プローブ2,3の断線、およびプローブ2,3と測定対象体11との接触状態の良否を検査する断線接触検査処理を、プローブ2,3の断線、およびプローブ2,3と測定対象体11との接触不良のいずれもが発生していない状態のときに検査時点において算出される抵抗値Rが含まれる範囲を判定範囲として実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、測定対象体に測定電流(直流電流)を流したときに発生する電圧を測定して、この測定した電圧の電圧値と測定電流の電流値とに基づいて測定対象体の直流抵抗値を測定する抵抗測定装置に関するものである。
この種の抵抗測定装置としては、下記特許文献に開示された抵抗測定装置(絶縁抵抗の測定機能を有する絶縁耐電圧試験装置)が知られている。この抵抗測定装置は、測定対象体(被試験体)に直流電圧を印加し、その直流電圧の電圧値と測定対象体に流れる電流の電流値とからオームの法則により直流抵抗値を求め、この直流抵抗値に基づいて測定対象体の絶縁抵抗の良否を判別する。
この抵抗測定装置では、試験用の直流電圧の測定対象体への印加のために、測定対象体の各電極端子に電圧印加用プローブを接触させる必要がある。この場合、このプローブの断線やこのプローブの接触不良が発生した場合には、測定対象体に直流電圧が印加されないことに起因して、不良と判断すべき測定対象体を良品と判断する事態が発生するため、抵抗測定装置には、電圧印加用プローブの接触検出(コンタクトチェック)機能が設けられている。
下記特許文献には、この接触検出機能を実現するためのいくつかの構成が開示されている。そのうちの背景技術として開示された1つの構成は、測定対象体の各電極端子間の電圧を測定するために各電極端子に接触される一対の電圧印加用プローブに加えて、さらに一対の断線検出用プローブを各電極端子に接触させ、同じ電極端子に接触させた電圧印加用プローブと断線検出用プローブとの間に電圧を印加して、この電圧の印加時に電圧印加用プローブと断線検出用プローブとの間に電流が流れるか否かを検出する構成である。この構成によれば、電圧の印加時に電圧印加用プローブと断線検出用プローブとの間に電流が流れたときには、電圧印加用プローブに断線および接触不良の発生がなく、電流が流れないときには、電圧印加用プローブに断線および接触不良の少なくとも一方が発生していると判断することができる。
また、背景技術として開示された他の構成は、各電極端子に接触させる上記の一対の断線検出用プローブと、高電圧を出力する高電圧電源とを備え、各電極端子に一対の断線検出用プローブおよび一対の電圧印加用プローブを接触させた状態において、高電圧電源から一対の電圧印加用プローブを介して各電極端子間に高電圧を印加すると共に、一対の断線検出用プローブを介して電圧計で各電極端子間の電圧を測定する構成である。この構成によれば、測定された電圧が印加した高電圧と同じ電圧であれば、一対の電圧印加用プローブに断線および接触不良の発生がなく、異なる電圧であれば、一対の電圧印加用プローブに断線および接触不良の少なくとも一方が発生していると判断することができる。
しかしながら、前者の構成には、試験中において一対の電圧印加用プローブに発生する断線および接触不良を検出することができないという課題と、試験の前に接触検出を行う構成のため測定対象体についての試験時間が長くなるという課題が存在している。また、後者の構成では、試験中においても断線の有無を監視でき、これによって試験時間が長引くという課題は生じないが、測定対象体に電圧計が並列に接続される構成となるため、電圧計の内部抵抗が測定対象体の抵抗測定に影響を与えることになり、測定対象体の抵抗測定には不適当であるという課題が存在している。
これらの課題を解決するため、下記の特許文献において本願出願人は、測定対象体の各電極端子のそれぞれに接触検出回路(Hi側断線電圧検出部、Lo側断線電流検出部)を接続する構成を採用して、試験中においても断線の有無を監視できる測定対象体の抵抗測定装置を提案している。
特開2007−171069号公報(第3−7頁、第1−4図)
ところが、上記の抵抗測定装置には、以下の改善すべき課題が存在している。すなわち、この抵抗測定装置には、測定対象体の各電極端子のそれぞれに接触検出回路を接続する構成を採用しているため、装置構成が複雑化するという改善すべき課題が存在している。
本発明は、かかる課題を改善するためになされたものであり、プローブと測定対象体との接触を検出する専用回路を有することなく、測定対象体に対する測定処理中においてプローブの断線および接触不良を検出し得る抵抗測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の抵抗測定装置は、容量成分を含む測定対象体に接触されたプローブを介して当該測定対象体に測定電流を出力する電源部と、前記測定電流の電流値を測定する電流測定部と、前記測定電流が前記測定対象体に流れることによって当該測定対象体に発生する電圧の電圧値を当該測定対象体に接触されたプローブを介して測定する電圧測定部と、前記電流値および前記電圧値に基づいて前記測定対象体の抵抗値を算出する抵抗算出処理を実行する処理部とを備え、前記処理部は、前記容量成分に起因して前記電圧値および前記電流値の少なくとも一方が前記電源部による前記測定電流の出力開始直後から収束値に向けて徐々に変化する過渡期間に含まれる検査時点において前記抵抗算出処理を実行して前記抵抗値を算出すると共に当該算出した抵抗値が予め規定された判定範囲に含まれるか否かに基づいて、前記各プローブの断線、および当該各プローブと前記測定対象体との接触状態の良否を検査する断線接触検査処理を、当該各プローブの断線、および当該各プローブと当該測定対象体との接触不良のいずれもが発生していない状態のときに前記検査時点において算出される前記抵抗値が含まれる範囲を前記判定範囲として実行する。
請求項2記載の抵抗測定装置は、容量成分を含む測定対象体に接触されたプローブを介して当該測定対象体に測定電流を出力する電源部と、前記測定電流の電流値を測定する電流測定部と、前記測定電流が前記測定対象体に流れることによって当該測定対象体に発生する電圧の電圧値を当該測定対象体に接触されたプローブを介して測定する電圧測定部と、前記電流値および前記電圧値に基づいて前記測定対象体の抵抗値を算出する抵抗算出処理を実行する処理部とを備え、前記処理部は、前記容量成分に起因して前記電圧値および前記電流値の少なくとも一方が前記電源部による前記測定電流の出力開始直後から収束値に向けて徐々に変化する過渡期間に含まれる検査時点において前記抵抗算出処理を実行して前記抵抗値を算出すると共に当該算出した抵抗値が予め規定された判定範囲に含まれるか否かに基づいて、前記各プローブの断線、および当該各プローブと前記測定対象体との接触状態の良否を検査する断線接触検査処理を、当該各プローブのうちのいずれかの断線、および当該各プローブのうちのいずれかと当該測定対象体との接触不良のうちの少なくとも1つが発生している状態のときに前記検査時点において算出される前記抵抗値が含まれる範囲を前記判定範囲として実行する。
請求項3記載の抵抗測定装置は、請求項1または2記載の抵抗測定装置において、前記検査時点が前記過渡期間中に複数規定されると共に、当該複数の検査時点にそれぞれ対応する複数の前記判定範囲が記憶部に記憶され、前記処理部は、前記複数の検査時点のうちの1つが指定されたときに、当該指定された検査時点に対応する前記判定範囲を前記記憶部から読み出して前記抵抗算出処理および前記断線接触検査処理を実行する。
請求項4記載の抵抗測定装置は、請求項1または2記載の抵抗測定装置において、前記検査時点にそれぞれ対応させて複数の前記判定範囲が記憶部に記憶され、前記処理部は、前記複数の判定範囲のうちの1つが指定されたときに、当該指定された判定範囲を前記記憶部から読み出して前記抵抗算出処理および前記断線接触検査処理を実行する。
請求項1または2記載の抵抗測定装置では、処理部が、抵抗値の測定を開始した状態において、過渡期間に含まれる検査時点において抵抗算出処理を実行して抵抗値を算出すると共に、この抵抗値が判定範囲に含まれるか否かに基づいて、各プローブの断線、および各プローブと測定対象体との接触状態の良否を検査する断線接触検査処理を実行する。
したがって、これらの抵抗測定装置によれば、各プローブと測定対象体との接触を検出する専用回路を設けることなく、測定対象体に対する抵抗値の測定中において各プローブの断線および接触不良を検出することができる。
また、請求項3または4記載の抵抗測定装置によれば、複数の判定範囲のうちの任意の1つを指定して処理部に断線接触検査処理を実行させることができるため、異なる種類の測定対象体についての最終的な抵抗値を、断線接触検査処理を実行しつつ測定することができる。
抵抗測定装置1の構成を示す構成図である。 抵抗測定装置1の動作を説明するための説明図である。 抵抗測定装置1の動作を説明するための他の説明図である。 抵抗測定装置1の動作を説明するためのさらに他の説明図である。 抵抗測定装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、抵抗測定装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、抵抗測定装置1の構成について、図面を参照して説明する。
抵抗測定装置1は、図1に示すように、一対のプローブ2,3、電源部4、電流測定部5、電圧測定部6、処理部7、記憶部8および出力部9を備え、測定対象体11の抵抗値(直流抵抗値)Rを測定可能に構成されている。本例では一例として、コンデンサを測定対象体11として、その抵抗値(絶縁抵抗値)Rを測定する例について説明する。
プローブ2は、一端側が電源部4の出力端子および電圧測定部6の一方の入力端子に接続されると共に、他端側が測定対象体11の一方の電極端子11aに接触可能に構成されている。プローブ3は、一端側が電流測定部5を介して基準電位(グランド電位)に接続されると共に電圧測定部6の他方の入力端子に接続され、かつ他端側が測定対象体11の他方の電極端子11bに接触可能に構成されている。
電源部4は、電流源または電圧源(本例では電圧源(一例として定電圧源))で構成されている。また、電源部4は、プローブ2,3が測定対象体11に接触されている状態(プローブ3を介して測定対象体11の電極端子11bがグランド電位に規定されている状態)において、グランド電位と測定対象体11の電極端子11aとの間にプローブ2を介して電圧を印加することにより、測定対象体11に測定電流Iを出力する。また、電源部4は、プローブ2への電圧の出力のオン・オフ(つまり、測定電流Iの出力のオン・オフ)が処理部7によって制御される。
電流測定部5は、上記したようにプローブ3と基準電位との間に配設されて、プローブ3を介して基準電位に流れる測定電流Iの電流値Iaを予め規定されたサンプリング周期(後述する過渡期間よりも十分に短い時間間隔)で測定すると共に、電流値Iaを示す電流データDiを処理部7に出力する。
電圧測定部6は、一対の入力端子に接続された一対のプローブ2,3を介して、測定対象体11の各電極端子11a,11bに接続される。また、電圧測定部6は、測定電流Iが測定対象体11に流れることによって測定対象体11の各電極端子11a,11b間に発生する電圧Vの電圧値Vaを予め規定されたサンプリング周期(一例として、電流測定部5と同じサンプリング周期)で、測定対象体11に接触された一対のプローブ2,3を介して測定すると共に、電圧値Vaを示す電圧データDvを処理部7に出力する。なお、上記したように、本例では、プローブ3が基準電位(グランド電位)に接続(規定)される構成であるため、電圧測定部6の他方の入力端子をプローブ3に接続する構成に代えて、グランド電位に直接接続して、電圧Vの電圧値Vaを測定する構成を採用することもできる。
以上の構成により、各プローブ2,3は、それぞれ測定対象体11に測定電流Iを供給する電流プローブとして機能すると共に、測定対象体11に発生する電圧Vを検出する電圧プローブとして機能する。なお、図示はしないが、電流プローブおよび電圧プローブをそれぞれ一対使用する構成(つまり、4本のプローブを使用する構成)を採用して、測定対象体11の抵抗値Rを四端子法を用いて測定する構成を採用することもできる。
処理部7は、一例としてCPUを備えて構成されて、電源部4に対する制御処理、および電流測定部5から出力される電流データで示される電流値Iaと電圧測定部6から出力される電圧データで示される電圧値Vaとに基づく測定対象体11の抵抗値Rを測定する測定処理50(図5参照)を実行する。また、処理部7は、時間計測処理も実行する。
記憶部8は、一例としてRAMやROMなどの半導体メモリを用いて構成されている。この記憶部8には、処理部7のための動作プログラムと、測定処理50において処理部7が使用する判定範囲を示す判定データD1と、測定対象体11についての最終的な抵抗値Rの測定時間tbとが予め記憶されている。また、記憶部8は、処理部7のワークメモリとしても機能して、電圧データDvおよび電流データDiを記憶する。
この場合、測定対象体11としてのコンデンサは、公知の等価回路(静電容量成分と、この静電容量成分に直列に接続された等価直列抵抗成分と、静電容量成分に並列に接続された絶縁抵抗成分とで構成される回路)で表される。なお、等価直列抵抗成分は、絶縁抵抗成分と比べてその抵抗値(数Ω〜数十Ω程度)が極めて小さいため、以下では無視する(ゼロΩとする)ものとする。
このため、各プローブ2,3に断線が発生しておらず、かつ各プローブ2,3が測定対象体11の各電極端子11a,11bに正常に接触しているとき(接触抵抗の極めて少ない良好な状態で接触しているとき。つまり、接触不良が発生していないとき)に、処理部7によって測定されるコンデンサの抵抗値Rは、図2において実線で示すように、等価直列抵抗成分の抵抗値(本例ではゼロΩとする)を初期値として、コンデンサへの充電の進行に応じて(測定電流Iの電流値Iaが徐々に収束値(ほぼゼロ)に向けて減少するのに応じて)、徐々に増加して、最終的に絶縁抵抗成分の抵抗値に至る曲線Xを描いて変化する。
この場合、コンデンサでは、同じ種類で、かつ同じ静電容量のものであっても、それぞれの曲線X(抵抗値Rの時間的変化)は完全に同一ではなく個々に相違する。一方、各コンデンサが良品である限り、算出されるそれぞれの抵抗値Rは、図2に示すように、電源部4による電圧の印加の開始(t=0)から測定時間tbを経過した時点においては、良品規格値(一般的には、「数千Mオーム以上(例えば10000Mオーム以上)」のように規定される値)の範囲に含まれる収束値に達する。また、抵抗値Rは、曲線Xで示されるように、電源部4による電圧の印加の開始(t=0)からこの良品規格値に至る手前の抵抗値G(例えば、良品規格値を100%としたときに、予め規定した値(例えば、90%)となる抵抗値)に達するまでの間(つまり、時間tが0のときから予め規定した時間taに達するまでの期間。以下、「過渡期間」という)では、時間ta以降の変化量よりも十分に大きな変化量で、収束値に向けて徐々に変化する。本例では、電源部4は定電圧源で構成されているため、この過渡期間において、測定電流Iの電流値Iaが等価直列抵抗成分の抵抗値で制限される値から収束値(ゼロ)に向けて徐々に変化する。一方、電源部4を定電流源で構成したときには、この過渡期間において、電圧Vの電圧値Vaがゼロから収束値に向けて徐々に変化する。
また、この過渡期間においても、各コンデンサの曲線Xは完全に同一ではなく、コンデンサ毎に相違するが、各コンデンサが良品である限り、過渡期間に含まれる所定の時間t1(検査時点つまり検査タイミング)において算出されるそれぞれの抵抗値Rは、抵抗値A1以上抵抗値A2以下の範囲にすべて含まれる。このため、本例では、この抵抗値A1以上抵抗値A2以下の範囲を予め実験やシミュレーションにて求めておき、抵抗値A1を下限値とし、抵抗値A2を上限値とする抵抗値範囲を判定範囲として、この判定範囲を示すデータを時間t1と共に上記の判定データD1として記憶部8に記憶させている。
出力部9は、一例として、液晶ディスプレイなどの表示装置で構成されて、処理部7によって実行された測定処理50の結果を画面上に表示する。なお、表示装置に代えて、外部装置とデータ通信を行うインターフェース装置で構成して、この外部装置に測定処理50の結果を出力する構成を採用することもできる。
次に、抵抗測定装置1の動作について図面を参照して説明する。なお、各プローブ2,3については、プローブ2が測定対象体11の電極端子11aに接触され、かつプローブ3が測定対象体11の電極端子11bに接触されているものとする。
この抵抗測定装置1では、電流測定部5および電圧測定部6がそれぞれ予め規定されたサンプリング周期で、測定対象体11に流れる測定電流Iの電流値Iaおよび測定対象体11の各電極端子11a,11b間に発生する電圧Vの電圧値vaを測定して、電流値Iaを示す電流データDiおよび電圧値Vaを示す電圧データDvを処理部7に出力する。
処理部7は、この状態において、図5に示す測定処理50を実行する。この測定処理50では、処理部7は、まず、電源部4に対する制御処理を実行して、電源部4をオフ状態からオン状態に移行させることにより、測定対象体11に対する電圧の印加を開始させる(つまり、測定対象体11への測定電流Iの出力を開始させる)。また、処理部7は、電源部4に対する上記の制御処理の開始に同期して時間計測処理も開始して、測定電流Iの出力開始からの経過時間(時間t)を計測する(ステップ51)。
処理部7は、計測している時間tを記憶部8に判定データD1として記憶されている時間t1と比較する処理を実行しつつ(ステップ52)、時間tが時間t1に達したとき(断線接触検査時間(検査タイミング)が到来したとき)には、抵抗算出処理を実行する(ステップ53)。この抵抗算出処理では、処理部7は、時間t1において電流測定部5から取得した電流データDiで示される電流値Ia、および時間t1において電圧測定部6から取得した電圧データDvで示される電圧値Vaとに基づいて、測定対象体11の抵抗値R(以下、このときの抵抗値Rを「抵抗値R1」ともいう)を算出する。
続いて、処理部7は、断線接触検査処理を実行する(ステップ54)。この断線接触検査処理では、処理部7は、ステップ53の抵抗算出処理において算出した抵抗値R1と、記憶部8に判定データD1として記憶されている時間t1での判定範囲(抵抗値A1を下限値とし、抵抗値A2を上限値とする範囲)とを比較する。この際に、抵抗値R1が、図2に示すように、この判定範囲に含まれているときには、測定電流Iが測定対象体11に正常に流れている状態である。このため、処理部7は、各プローブ2,3と測定対象体11の各電極端子11a,11bとの接触状態が良好であり、かつ各プローブ2,3のいずれにも断線が発生していない状態である(つまり、断線接触検査処理での検査結果が良好である)と判別して、断線接触検査処理を終了する。
一方、プローブ2と測定対象体11の電極端子11aとの接触不良、プローブ3と測定対象体11の電極端子11bとの接触不良、プローブ2の断線、およびプローブ3の断線の少なくとも1つの異常状態が発生しているときには、測定電流Iが測定対象体11に流れないため、処理部7は、極めて高い抵抗値R1を算出する。このため、この場合には、図3に示すように、抵抗値R1は、電源部4による電圧Vの出力の開始(時間t=0)から極めて短時間に良品規格値に達し、それ以降は一定の値になる。このため、処理部7は、抵抗値R1が上記の判定範囲に含まれていないときには、上記の異常状態が発生していると判別して(つまり、断線接触検査処理での検査結果が不良である)と判別して、断線接触検査処理を終了する。
処理部7は、断線接触検査処理での検査結果が良好のとき(抵抗値Rが図2に示す曲線Xを描いて変化しているとき)には、次いで、計測している時間tを記憶部8に記憶されている測定時間tbと比較する処理を実行しつつ(ステップ55)、時間tが測定時間tbに達したとき(測定時間tbが到来したとき)には、抵抗算出処理を実行する(ステップ56)。この抵抗算出処理では、処理部7は、測定時間tbにおいて電流測定部5から取得した電流データDiで示される電流値Ia、および測定時間tbにおいて電圧測定部6から取得した電圧データDvで示される電圧値Vaとに基づいて、測定対象体11の最終的な抵抗値R(以下、このときの抵抗値Rを「抵抗値R2」ともいう)を算出して、記憶部8に記憶させて、このステップ56での抵抗算出処理を終了する。
続いて、処理部7は、この抵抗算出処理の終了後に、出力処理(ステップ57)を実行して、記憶部8に記憶されている抵抗値R2を出力部9に表示させる。これにより、測定処理50が終了する。
一方、ステップ54での断線接触検査処理での検査結果が不良のときには、処理部7は、ステップ58に移行して出力処理を実行することにより、プローブ2と測定対象体11の電極端子11aとの接触不良、プローブ3と測定対象体11の電極端子11bとの接触不良、プローブ2の断線、およびプローブ3の断線の少なくとも1つの異常状態が発生している旨を出力部9に表示させる。これにより、測定処理50が終了する。
このように、この抵抗測定装置1では、測定処理50を開始した状態において、過渡期間に含まれる時間t1(検査タイミング)において抵抗算出処理を実行して抵抗値R1を算出すると共に、この抵抗値R1が判定データD1で示される判定範囲に含まれるか否かに基づいて、各プローブ2,3における断線の発生の有無、並びにプローブ2と電極端子11aとの接触状態およびプローブ3と電極端子11bとの接触状態の良否を検査する断線接触検査処理を実行する。
したがって、この抵抗測定装置1によれば、各プローブ2,3と測定対象体11の各電極端子11a,11bとの接触を検出する専用回路を設けることなく、測定対象体11に対する測定処理50中においてプローブ2,3の断線および接触不良を検出することができる。
なお、上記の抵抗測定装置1では、各プローブ2,3の断線、プローブ2と電極端子11aとの接触不良、およびプローブ3と電極端子11bとの接触不良のいずれもが発生していないときに、時間t1(検出タイミング)において算出される抵抗値R1が含まれる範囲を判定範囲とする構成を採用しているが、プローブ2の断線、プローブ3の断線、プローブ2と電極端子11aとの接触不良、およびプローブ3と電極端子11bとの接触不良のうちの少なくとも1つが発生しているとき、つまり、各プローブ2,3のうちのいずれかの断線、および各プローブ2,3のうちのいずれかと測定対象体11との接触不良のうちの少なくとも1つが発生しているときに、時間t1(検出タイミング)において算出される抵抗値が含まれる範囲を判定範囲(例えば、図4において、抵抗値A1以下と抵抗値A2以上との2つの範囲)として、算出されたこの抵抗値がこの判定範囲に含まれているときに、プローブ2の断線、プローブ3の断線、プローブ2と電極端子11aとの接触不良、およびプローブ3と電極端子11bとの接触不良のうちの少なくとも1つが発生しており、算出されたこの抵抗値がこの判定範囲に含まれていないときに、各プローブ2,3の断線、プローブ2と電極端子11aとの接触不良、およびプローブ3と電極端子11bとの接触不良のいずれもが発生していないと判別する構成を採用することもできる。
また、上記の抵抗測定装置1では、判定範囲として、過渡期間中の1つの時間t1における1つの判定範囲(抵抗値A1以上抵抗値A2以下の範囲)のみを規定する構成を採用しているが、複数の判定範囲を設ける構成を採用することもできる。以下、図4を参照して、その具体例を説明する。
この例では、過渡期間中の時間t1に、上記の判定範囲(抵抗値A1以上抵抗値A2以下の範囲)に加えて、別の判定範囲(抵抗値A3以上抵抗値A4以下の範囲)を規定すると共に、時間t1とは別の時間t2(>t1)にも、別の2つの判定範囲(抵抗値B1以上抵抗値B2以下の範囲)と、判定範囲(抵抗値B3以上抵抗値B4以下の範囲)とを規定して、これらを示す判定データD1を記憶部8に記憶させる。
この構成では、最終的な抵抗値R2(絶縁抵抗成分の抵抗値)に至る曲線Xが実線で示すようになる測定対象体11については、この曲線Xが判定範囲(抵抗値A3以上抵抗値A4以下の範囲)を通過するため、この測定対象体11については、この判定範囲を指定して処理部7に対して断線接触検査処理を実行させ、一方、最終的な抵抗値R2(絶縁抵抗成分の抵抗値)に至る曲線Xが一点鎖線で示すようになる測定対象体11については、この曲線Xが判定範囲(抵抗値B3以上抵抗値B4以下の範囲)を通過するため、この判定範囲を指定して処理部7に対して断線接触検査処理を実行させる。
また、図示はしないが、抵抗値Rが判定範囲(抵抗値A1以上抵抗値A2以下の範囲)を通過する曲線を描いて変化する測定対象体については、この測定範囲を指定して処理部7に対して断線接触検査処理を実行させ、一方、抵抗値Rが判定範囲(抵抗値B1以上抵抗値B2以下の範囲)を通過する曲線を描いて変化する測定対象体については、この測定範囲を指定して処理部7に対して断線接触検査処理を実行させる。したがって、この構成を採用することにより、複数の判定範囲を使い分けることができる(複数の判定範囲のうちの任意の1つを指定して処理部7に断線接触検査処理を実行させることができる)ため、異なる種類の測定対象体についての最終的な抵抗値を、断線接触検査処理を実行しつつ測定することができる。
さらに、上記した時間t1,t2に加えて、過渡期間内に他の検査タイミング(検査時点)を1または複数規定して、この検査タイミングに対応させて更なる判定範囲を規定する構成を採用することもできる。また、検査タイミングを1つの時間(例えば、上記の時間t1のみ)に限定して、この時間t1に対応させて上記のように複数の判定範囲を規定する構成を採用することもできる。
また、各判定範囲を規定する上限値の抵抗値および下限値の抵抗値を任意に設定し得る構成としてもよいのは勿論である。この構成を採用することにより、さらに多くの種類の測定対象体11についての最終的な抵抗値R2を、断線接触検査処理を実行しつつ測定することができる。
1 抵抗測定装置
2,3 プローブ
4 電源部
5 電流測定部
6 電圧測定部
7 処理部
11 測定対象体

Claims (4)

  1. 容量成分を含む測定対象体に接触されたプローブを介して当該測定対象体に測定電流を出力する電源部と、
    前記測定電流の電流値を測定する電流測定部と、
    前記測定電流が前記測定対象体に流れることによって当該測定対象体に発生する電圧の電圧値を当該測定対象体に接触されたプローブを介して測定する電圧測定部と、
    前記電流値および前記電圧値に基づいて前記測定対象体の抵抗値を算出する抵抗算出処理を実行する処理部とを備え、
    前記処理部は、前記容量成分に起因して前記電圧値および前記電流値の少なくとも一方が前記電源部による前記測定電流の出力開始直後から収束値に向けて徐々に変化する過渡期間に含まれる検査時点において前記抵抗算出処理を実行して前記抵抗値を算出すると共に当該算出した抵抗値が予め規定された判定範囲に含まれるか否かに基づいて、前記各プローブの断線、および当該各プローブと前記測定対象体との接触状態の良否を検査する断線接触検査処理を、当該各プローブの断線、および当該各プローブと当該測定対象体との接触不良のいずれもが発生していない状態のときに前記検査時点において算出される前記抵抗値が含まれる範囲を前記判定範囲として実行する抵抗測定装置。
  2. 容量成分を含む測定対象体に接触されたプローブを介して当該測定対象体に測定電流を出力する電源部と、
    前記測定電流の電流値を測定する電流測定部と、
    前記測定電流が前記測定対象体に流れることによって当該測定対象体に発生する電圧の電圧値を当該測定対象体に接触されたプローブを介して測定する電圧測定部と、
    前記電流値および前記電圧値に基づいて前記測定対象体の抵抗値を算出する抵抗算出処理を実行する処理部とを備え、
    前記処理部は、前記容量成分に起因して前記電圧値および前記電流値の少なくとも一方が前記電源部による前記測定電流の出力開始直後から収束値に向けて徐々に変化する過渡期間に含まれる検査時点において前記抵抗算出処理を実行して前記抵抗値を算出すると共に当該算出した抵抗値が予め規定された判定範囲に含まれるか否かに基づいて、前記各プローブの断線、および当該各プローブと前記測定対象体との接触状態の良否を検査する断線接触検査処理を、当該各プローブのうちのいずれかの断線、および当該各プローブのうちのいずれかと当該測定対象体との接触不良のうちの少なくとも1つが発生している状態のときに前記検査時点において算出される前記抵抗値が含まれる範囲を前記判定範囲として実行する抵抗測定装置。
  3. 前記検査時点が前記過渡期間中に複数規定されると共に、当該複数の検査時点にそれぞれ対応する複数の前記判定範囲が記憶部に記憶され、
    前記処理部は、前記複数の検査時点のうちの1つが指定されたときに、当該指定された検査時点に対応する前記判定範囲を前記記憶部から読み出して前記抵抗算出処理および前記断線接触検査処理を実行する請求項1または2記載の抵抗測定装置。
  4. 前記検査時点にそれぞれ対応させて複数の前記判定範囲が記憶部に記憶され、
    前記処理部は、前記複数の判定範囲のうちの1つが指定されたときに、当該指定された判定範囲を前記記憶部から読み出して前記抵抗算出処理および前記断線接触検査処理を実行する請求項1または2記載の抵抗測定装置。
JP2012100503A 2012-04-26 2012-04-26 抵抗測定装置 Expired - Fee Related JP5897393B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012100503A JP5897393B2 (ja) 2012-04-26 2012-04-26 抵抗測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012100503A JP5897393B2 (ja) 2012-04-26 2012-04-26 抵抗測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013228272A true JP2013228272A (ja) 2013-11-07
JP5897393B2 JP5897393B2 (ja) 2016-03-30

Family

ID=49676039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012100503A Expired - Fee Related JP5897393B2 (ja) 2012-04-26 2012-04-26 抵抗測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5897393B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016031263A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 株式会社豊田自動織機 蓄電装置の異常検出方法及び蓄電装置の異常検出装置
JP2018146275A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 トヨタ自動車株式会社 二次電池の検査方法
JP2019090757A (ja) * 2017-11-16 2019-06-13 日置電機株式会社 処理装置、検査装置および処理方法
CN113227798A (zh) * 2018-12-06 2021-08-06 日本电产理德股份有限公司 检查装置、检查方法以及检查装置用程序
WO2024127925A1 (ja) * 2022-12-13 2024-06-20 日置電機株式会社 検査装置、接触状態判別装置および接触状態判別方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10239368A (ja) * 1996-12-25 1998-09-11 Murata Mfg Co Ltd コンデンサの測定端子接触検出方法および絶縁抵抗測定方法
JP2008157750A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Hioki Ee Corp 抵抗計

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10239368A (ja) * 1996-12-25 1998-09-11 Murata Mfg Co Ltd コンデンサの測定端子接触検出方法および絶縁抵抗測定方法
JP2008157750A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Hioki Ee Corp 抵抗計

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016031263A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 株式会社豊田自動織機 蓄電装置の異常検出方法及び蓄電装置の異常検出装置
JP2018146275A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 トヨタ自動車株式会社 二次電池の検査方法
JP2019090757A (ja) * 2017-11-16 2019-06-13 日置電機株式会社 処理装置、検査装置および処理方法
CN113227798A (zh) * 2018-12-06 2021-08-06 日本电产理德股份有限公司 检查装置、检查方法以及检查装置用程序
WO2024127925A1 (ja) * 2022-12-13 2024-06-20 日置電機株式会社 検査装置、接触状態判別装置および接触状態判別方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5897393B2 (ja) 2016-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5897393B2 (ja) 抵抗測定装置
TWI688143B (zh) 蓄電裝置的製造方法及構造體的檢查裝置
WO2007046237A1 (ja) 絶縁検査装置及び絶縁検査方法
US10228411B2 (en) Testing apparatus
CN105102994A (zh) 绝缘检测装置及绝缘检测方法
JP2013234893A (ja) 絶縁検査方法及び絶縁検査装置
JP5391869B2 (ja) 基板検査方法
JP5496620B2 (ja) 絶縁検査装置および絶縁検査方法
JP2007333465A (ja) 検査装置
CN102854386B (zh) 一种电阻测试方法
JP6021518B2 (ja) 抵抗測定装置および抵抗測定方法
JP5317554B2 (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法
TWI577997B (zh) 印刷基板之絕緣檢查裝置及絕緣檢查方法
KR101961536B1 (ko) 기판 검사 장치 및 기판 검사 방법
JP5836053B2 (ja) 測定装置
CN108254651B (zh) 接线检查方法
JP6545598B2 (ja) 抵抗測定装置および検査装置
JP2015010880A (ja) 絶縁検査装置
JP5944121B2 (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法
JP5425709B2 (ja) 絶縁検査装置および絶縁検査方法
JP6008493B2 (ja) 基板検査装置および基板検査方法
JP2014219335A (ja) 検査装置および検査方法
JP6608234B2 (ja) 接触判定装置および測定装置
CN106970267B (zh) 导体对地绝缘电阻的测量方法、控制器及控制系统
CN205229399U (zh) 一种气体放电管测试系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150320

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5897393

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees