JP5613408B2 - 絶縁計測装置 - Google Patents

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    • G01R31/52Testing for short-circuits, leakage current or ground faults

Description

本発明は、絶縁計測装置に係り、例えば、フライングキャパシタを用いて絶縁抵抗を測定することのできる絶縁計測装置に関する。
自動車においては、従来よりライト点灯システムやエアコンなどの電装品に電力を供給したり充電したりするためにバッテリが搭載されており、現代の自動車は電力なくしては機能しないといっても過言でない程に電力に依存するようになっている。
さらに、地球温暖化対策等の観点から排気ガスに対する規制が強化されつつあり、一部の自動車メーカにあっては、既に消費燃料低減のためエンジンと電池とを駆動力に用いたハイブリット車を市場に投入している。そして、この動きはますます加速して、多くの自動車で駆動力に電池が使用されるようになりつつある。
このような背景において、自動車メーカは、今まで以上に電力管理が重要になってきている。特に、駆動用に高出力の電池を搭載する場合、従来の電圧と比べて非常に高い電圧になっており絶縁が劣化した場合に感電する可能性が高い。このため、今まで以上に絶縁状態に対する監視が重要になっている。
絶縁状態を判定する技術として様々なものが導入されているが、例えばフライングキャパシタ方式の絶縁計測回路がある(特許文献1参照)。図1は、特許文献1に開示の絶縁計測回路110の回路図を示している。また、図2は、判定制御部130のADによるデータの読み込み(以下、「AD読み込み」という)を説明するタイムチャートである。
この絶縁計測回路110は、検出回路120と判定制御部130とから構成され、電源Vの絶縁状態を検知する。検出回路120は、接地電位から浮かせた状態のコンデンサ(フライングキャパシタ)C11と、第1から第6の抵抗R11〜R16及び第1から第5のスイッチング素子SW11〜SW15を備えている。第1から第5のスイッチング素子SW11〜SW15は、例えば、光MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)である。第1の抵抗R11及び第2の抵抗R12は、スイッチショート故障の場合でもシステムの絶縁を低下させないよう、非常に大きな抵抗値とすることが望まれている。
そして、判定制御部130は第1及び第2のスイッチSW11、SW12をオンして、電源Vの正極側から負極側に、第1のスイッチSW11、第1のダイオードD11、抵抗R11、キャパシタC11、及び第2のスイッチSW12による経路を形成して、キャパシタC11に電源Vの電圧(その電圧を「高圧電圧V10」という)を設定する。そして、第1及び第2のスイッチSW11、SW12がオフして第3及び第4のスイッチSW13、SW14がオンすると(図2のT11)、キャパシタC11、第2のダイオードD12、第2の抵抗R12、第3のスイッチSW13、第3の抵抗R13、第4の抵抗R14、第4のスイッチSW14により閉回路が形成され、第2の抵抗R12、第3の抵抗R13及び第4の抵抗R14によって分圧された電圧が、
V10×R13/(R12+R13+R14)
として、第6の抵抗R16を通って判定制御部130(入力ポートAD)に入力され計測される。なお、第6の抵抗R16と入力ポートADの間の経路途中に、第3のダイオードD13のカソードが接続され、その第3のダイオードD13のアノードは接地電位に接続されている。計測が終了したら、第3のスイッチSW13がオフされるとともに放電用スイッチである第5のスイッチSW15がオンされて(図2のT12)、キャパシタC11の電荷は第5の抵抗R15及び第4のスイッチSW14の第4の抵抗R14を通り放電される(図2のT12〜T13)。放電が終了すると(図2のT13)、第4のスイッチSW14がオフとなる。
つぎに、判定制御部130は、キャパシタC11の一方の端子を第4の抵抗R14を介し接地した状態で充電してキャパシタC11に設定された電圧を計測する。具体的には、まず、判定制御部130は、第1のスイッチSW11と第4のスイッチSW14をオンする。そのオンによって、接地電位から、負極側地絡抵抗RLn、電源V、第1のスイッチSW11、第1のダイオードD11、第1の抵抗R11、キャパシタC11、第4のスイッチSW14、第4の抵抗R14、接地電位との経路が形成される。このとき、キャパシタC11には充電電圧VC11(負極側地絡抵抗電圧)が設定される。そして、第1のスイッチSW11をオフし、第3のスイッチSW13をオンすると、上記同様にキャパシタC11に設定された充電電圧VC11の分圧された電圧が、
VC11×R13/(R12+R13+R14)
として、第6の抵抗R16を通って判定制御部130に入力され計測される。計測が終了したら、第3のスイッチSW13がオフされるとともに第5のスイッチSW15がオンされて、キャパシタC11の電荷は第5の抵抗R15及び第4の抵抗R14を通り放電される。
つぎに、判定制御部130は、第2のスイッチSW12と第3のスイッチSW13をオンする。そのオンによって、接地電位から、第3の抵抗R13、第3のスイッチSW13、第1のダイオードD11、第1の抵抗R11、キャパシタC11、第2のスイッチSW12、電源V、正極側地絡抵抗RLp、接地電位との経路が形成される。このとき、キャパシタC11には充電電圧VC12(正極側地絡抵抗電圧)が設定される。そして、第2のスイッチSW12をオフし、第4のスイッチSW14をオンすると、上記同様にキャパシタC11に設定された充電電圧VC12の分圧された電圧が、
VC12×R13/(R12+R13+R14)
として、第6の抵抗R16を通って判定制御部130に入力され計測される。計測が終了したら、第3のスイッチSW13がオフされるとともに第5のスイッチSW15がオンされてキャパシタC11の電荷は第5の抵抗R15及び第4の抵抗R14を通り放電される。
つづいて、判定制御部130は、計算式(VC11+VC12)/V10で絶縁抵抗換算して、地絡抵抗RLがどのようになっているかを、所定のテーブルを参照して検出している。検出した地絡抵抗RLが所定の閾値RLy以下の場合は、判定制御部130は絶縁が劣化していると判断して所定の警告を発する。
特開2004−170103号公報
ところで、判定制御部130がAD読み込み中においては、第3のスイッチSW13及び第4のスイッチSW14がオンとなるが、キャパシタC11の電荷が放電してしまうと検出精度が低下してしまう。そこで、第2〜第4の抵抗R12〜R14の時定数(R12+R13+R14の時定数)は、AD読み込み中に放電しないように大きな値に設定する必要がある。一方で、計測終了後、キャパシタC11の電荷を放電する必要がある。そのため、放電回路として第5の抵抗R15及び第5のスイッチSW15を設け第4のスイッチSW14と第5のスイッチSW15とを同時にオンさせて、計測終了後のキャパシタC11の電荷を急速に放電させている。
ここで、第5のスイッチSW15及び第5の抵抗R15からなる放電回路には、高耐圧の絶縁素子である光MOSFETが必要となるため、コストが高くなってしまい別の技術が求められていた。また、上記の様な放電回路を新たに設けた場合、高圧回路が拡張されてしまい、安全性の観点からより慎重な設計・構成が求められ、やはりコスト高になってしまうという課題があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、フライングキャパシタ方式の絶縁計測装置を、検出精度を確保しつつ計測時間を短縮し低コストで実現する技術を提供することを目的とする。
本発明のある態様は、絶縁計測装置に関する。この絶縁計測装置は、電源電圧と、正極側地絡抵抗電圧と、負極側地絡抵抗電圧とが設定されるフライングキャパシタを用いて絶縁状態を計測する絶縁計測装置であって、前記フライングキャパシタである第1のキャパシタを備える計測回路と、前記第1のキャパシタに設定された電圧を読み込み絶縁状態を判定するとともに、前記電源電圧と、前記正極側地絡抵抗電圧と、前記負極側地絡抵抗電圧とを前記第1のキャパシタに設定するときの経路構成を制御する制御手段と、前記計測回路と前記制御手段との経路の間に設けられ、前記計測回路と前記制御手段との経路を遮断するスイッチ手段と、前記スイッチ手段と前記制御手段との間の経路と、接地との間に設けられた第2のキャパシタとを備え、前記制御手段は、前記第1のキャパシタに設定された電圧を読み込むときに、前記スイッチ手段を前記第1のキャパシタが放電しきらない短い期間だけオンして前記第2のキャパシタに対して前記第1のキャパシタに設定された電圧に対応した電圧を設定したあとに、前記スイッチ手段をオフとして前記第2のキャパシタに設定された電圧を読み込むとともに、前記第1のキャパシタに設定された電圧に対応した電荷を放電するように前記計測回路の経路構成を制御し、前記計測回路において、前記第1のキャパシタの電荷を放電するように制御された経路の抵抗値が、前記電圧の読み込み期間において前記第1のキャパシタに設定された電圧に対応した電荷が放電可能に設定されている。
また、前記制御手段は、前記第2のキャパシタに設定された電圧を読み込んだ後、前記スイッチ手段をオンして前記第2のキャパシタに設定された電圧に対応する電荷を放電してもよい。
本発明の別の態様は、絶縁計測装置に関する。この絶縁計測装置は、電源電圧と、正極側地絡抵抗電圧と、負極側地絡抵抗電圧とが設定されるフライングキャパシタを用いて絶縁状態を計測する絶縁計測装置であって、前記フライングキャパシタである第1のキャパシタを備える計測回路と、前記第1のキャパシタに設定された電圧を読み込み絶縁状態を判定するとともに、前記電源電圧と、前記正極側地絡抵抗電圧と、前記負極側地絡抵抗電圧とを前記第1のキャパシタに設定するときの経路構成を制御する制御手段と、前記計測回路と前記制御手段との間の経路と、接地との間に設けられ、前記第1のキャパシタに電圧が設定されるときに電圧が設定される第2のキャパシタとを備え、前記制御手段は、前記第2のキャパシタに設定された電圧を読み込む動作を開始するときに、前記第1のキャパシタと前記第2のキャパシタの電荷を放電する経路を構成し、絶縁状態を計測する際に、前記第2キャパシタに設定された電圧の計測期間中における放電に伴う電圧の低下を補償し、前記計測回路において、前記第1のキャパシタの電荷を放電するように制御された経路の抵抗値が、前記電圧の読み込み期間において前記第1のキャパシタに設定された電圧に対応した電荷が前記第2のキャパシタの電圧計測期間が終了するまでに放電可能に設定されている。
また、前記制御手段は、前記第1のキャパシタに電圧を設定する際に、前記第1のキャパシタがフル充電しない第1の所定時間だけ充電した後に、第2の所定時間だけ放電し、
前記第1のキャパシタに設定された電圧を読み込み前記第1のキャパシタがフル充電したときに設定される電圧を算定するときに、前記第1のキャパシタに設定された電圧を読み込んだ値に対して、前記第1の所定時間における充電率と前記第2の所定時間の放電率とを反映させることで前記第1のキャパシタがフル充電したときに設定される電圧を算出してもよい。
また、前記第2の所定時間は、前記第1のキャパシタに仕様誤差ゼロの基準品を使用したと仮定したときの電圧推移と仕様誤差プラス最大のプラスバラツキ品を使用したと仮定したときの電圧推移とが一致する第1の一致点までの放電開始からの時間であってもよい。
また、前記第2の所定時間は、前記第1のキャパシタに仕様誤差ゼロの基準品を使用したと仮定したときの充電開始からの電圧推移と仕様誤差マイナス最大のマイナスバラツキ品を使用したと仮定したときの充電開始からの電圧推移とが一致する第2の一致点までの放電開始からの時間であってもよい。
また、前記第1のキャパシタに仕様誤差ゼロの基準品を使用したと仮定したときの充電開始からの電圧推移と仕様誤差プラス最大のプラスバラツキ品を使用したと仮定したときの充電開始からの電圧推移とが一致する点を第1の一致点とし、前記第1のキャパシタに仕様誤差ゼロの基準品を使用したと仮定したときの充電開始からの電圧推移と仕様誤差マイナス最大のマイナスバラツキ品を使用したと仮定したときの充電開始からの電圧推移とが一致する点を第2の一致点としたときにおいて、前記第2の所定時間は、放電開始から前記第1の一致点と前記第2の一致点との間の点までに設定されてもよい。
また、前記第1のキャパシタは、セラミックスコンデンサまたはフィルムコンデンサであってもよい。
本発明によれば、フライングキャパシタ方式の絶縁計測装置を、検出精度を確保しつつ計測時間を短縮し安価で実現する技術を提供することができる。
従来技術に係る、フライングキャパシタ方式の絶縁計測回路を示す図である。 従来技術に係る、フライングキャパシタ方式の絶縁計測回路におけるAD読み込み処理のタイムチャートを示す図である。 第1の実施形態に係る、フライングキャパシタ方式の絶縁計測回路の構成を示す回路図である。 第1の実施形態に係る、フライングキャパシタ方式の絶縁計測回路におけるAD読み込み処理のタイムチャートを示す図である。 第2の実施形態の前提技術に係る、フライングキャパシタ方式の絶縁計測回路の構成を示す回路図である。 第2の実施形態の前提技術に係る、フライングキャパシタ方式の絶縁計測回路の構成における充電電圧の影響を示す図である。 第2の実施形態に係る、フライングキャパシタ方式の絶縁計測回路の構成を示す回路図である。 第3の実施形態に係る、フライングキャパシタ方式の絶縁計測回路の構成を示す回路図である。 第3の実施形態に係る、フライングキャパシタ方式の絶縁計測回路におけるAD読み込み処理のタイムチャートを示す図である。 第4の実施形態に係る、計測手法を説明するための電圧推移のグラフである。 第4の実施形態に係る、プラス最大品と基準品の各電圧推移の計測結果を示すグラフである。 第4の実施形態に係る、プラス最大品と基準品の各電圧推移の計測結果を示すグラフである。
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、図面を参照しつつ説明する。以下に説明する第1の実施形態では、図1の従来技術で示した放電用回路である第5のスイッチSW15及び第5の抵抗R15を省き、入力ポートADへの入力ラインにAD読み込みスイッチSWaとして低圧用アナログスイッチを追加する。さらに、フィルタを兼ねるAD読み込み用キャパシタCaを設け、サンプル及びホールド回路を構成する。また、第2の実施形態では、第1の実施形態の変形例として、測定系(検出回路)のダイオードを省略する回路を提案する。さらに、第3の実施形態では、第2の実施形態の変形例として、AD読み込みスイッチSWaを省き、AD読み込み用キャパシタCaの読み込み中の電荷放電を計測手段において補正を行う回路を提案する。
<第1の実施形態>
図3は、本実施形態に係る絶縁計測回路10の構成を示す回路図である。図示のように、絶縁計測回路10は、検出回路20と判定制御部30とから構成され、検出回路20に接続される高圧の電源Vの絶縁状態を調べることで漏電を検知する。ここでは、電源Vの正極側の絶縁抵抗である正極側地絡抵抗RLpと負極側の絶縁抵抗である負極側地絡抵抗RLnの絶縁状態を検知する。
判定制御部30は、入力ポートADを備え、入力ポートADに入力された電圧をAD変換して計測する電圧計測機能と、後述する検出回路20に備わる第1から第4のスイッチSW1〜SW4の開閉を制御する機能を備える。さらに、判定制御部30は、入力ポートADに入力された電圧を、所定の計算式で絶縁抵抗換算を行う。なお、判定制御部30は、絶縁抵抗換算のために絶縁抵抗値を所定のテーブルとして備えており、そのテーブルを参照して特定する。
検出回路20では、電源Vの正極側から負極側に順に、第1のスイッチSW1と、第1のダイオードD1と、第1の抵抗R1と、キャパシタC1、第2のスイッチSW2が直列に配置されている。なお、以下の説明で抵抗の値は、符号と同じ表記として説明する(例えば、第1の抵抗R1では、抵抗値はR1とする)。
検出回路20は、フライングキャパシタであるコンデンサC1と、第1から第4の抵抗R1〜R4と、第1から第4のスイッチング素子SW1〜SW4と、AD読み込みスイッチSWa及びAD読み込み用キャパシタCaとを備えている。第1から第4のスイッチング素子SW1〜SW4は、例えば、光MOSFETであり、耐高圧・絶縁特性を有している。AD読み込みスイッチSWaは、比較的安価な低圧用アナログスイッチもしくはFET等を用いたディスクリート構成でよい。
具体的には、電源Vの高圧側から低圧側に、第1のスイッチSW1と、第1のダイオードD1と、第1の抵抗R1と、キャパシタC1と、第2のスイッチSW2とが直列に接続され配置されている。第1のダイオードD1の整流方向は、第1のスイッチSW1から第1の抵抗R1へ向かう方向である。つまり、第1のダイオードD1のアノードは第1のスイッチSW1に接続され、第1のダイオードD1のカソードは第1の抵抗R1を介してキャパシタC1の高圧側の端子に接続される。
また、第1のダイオードD1と第1の抵抗R1とを備える経路と並列になるように、第1のダイオードD1のアノード側から第2の抵抗R2および第2のダイオードD2が設けられている。第2のダイオードD2のカソードが第2の抵抗R2に接続され、第2のダイオードD2のアノードは、キャパシタC1の高圧側の端子に接続されている。
さらに、第1のダイオードD1のアノードからキャパシタC1の低圧側の端子に、第3のスイッチSW3と、第3の抵抗R3と、第4の抵抗R4と、第4のスイッチSW4とが直列に接続されている。また、第3の抵抗R3と第4の抵抗R4との間の経路は接地されている。
さらにまた、第3のスイッチSW3と第3の抵抗R3との間の経路からは、判定制御部30の入力ポートADに接続する経路が形成されている。具体的には、第3のスイッチSW3と第3の抵抗R3との間から入力ポートADまで順に、AD読み込み用の保護抵抗としての第5の抵抗R5及びAD読み込みスイッチSWaが直列に設けられている。そして、AD読み込みスイッチSWaの入力ポートAD側部分と接地との間にはAD読み込み用キャパシタCaが設けられている。
ここで、第2の抵抗R2、第3の抵抗R3、第4の抵抗R4は、後述するC1充電電圧測定サイクルの時間内において、キャパシタC1の電荷が完全に放電できるように、従来技術と比べて小さい抵抗値に設定する。
つぎに、この絶縁計測回路10におけるデータの読み込み(AD読み込み)について説明する。図4は、本実施形態に係る判定制御部30のAD読み込みを説明するタイムチャートである。このタイムチャートは、キャパシタC1に電圧(データ)が設定された後の処理を示している。
1)高圧電圧V0測定モード:
まず、AD読み込みの処理に先立ち、判定制御部30は、第1及び第2のスイッチSW1、SW2をオンして、電源Vの正極側から負極側に、第1のスイッチSW1、第1のダイオードD1、抵抗R1、キャパシタC1、及び第2のスイッチSW2による経路を形成して、キャパシタC1に電源Vの電圧を設定する。
つぎに、判定制御部30は、第1及び第2のスイッチSW1、SW2をオフして第3及び第4のスイッチSW3、SW4をオンする(図4のT1)。さらに、判定制御部30は、AD読み込みスイッチSWaを非常に短い時間(図4のT1〜T2の期間)だけ、例えば200〜300μs程度だけオンする。AD読み込みスイッチSWaがオンの期間(図4のT1〜T2)において、キャパシタC1に設定された電圧の分圧された電圧が、AD読み込み用キャパシタCaに設定される。具体的には、図4のAD入力のタイムチャートに示すように、AD読み込み用キャパシタCaに電荷が蓄積されるに従って、入力ポートADの電位が上昇する。このとき、キャパシタC1の電荷は放電するが、非常に短い期間であるため、計測には実質的に問題が生じない。
そして、AD読み込みスイッチSWaがオフすると(図4のT2)、AD読み込み用キャパシタCaの電位はホールドされ、判定制御部30は、AD読み込みスイッチSWaがオフとなっている所定期間(図4のT2〜T3)において、入力ポートADに入力される電位を読み込む。
このとき、第3のスイッチSW3及び第4のスイッチSW4はオンのままでありかつAD読み込み用キャパシタCaと電気的に分離された状態であり、キャパシタC1の電荷は徐々に放電される。上述したように、第2の抵抗R2、第3の抵抗R3、第4の抵抗R4を十分に小さい値に設定することで、所望の短時間内に放電が完了する。なお、つぎのAD読み込みスイッチSWaがオンの期間(図4のT3〜T4)まで放電がずれ込んでも問題はない。
そして、AD読み込みが終了すると(図4のT3)、判定制御部30はAD読み込みスイッチSWaをオンする。このとき第3のスイッチSW3及び第4のスイッチSW4はオンのままである。すると、キャパシタC1の電荷の放電が完了していなければその放電が継続されると共に、AD読み込み用キャパシタCaに蓄積された電荷がAD読み込みスイッチSWa及び第3の抵抗R3等を介して接地に放電される。なお、第3のスイッチSW3及び第4のスイッチSW4のオンによるキャパシタC1の電荷の放電動作終了後、第3のスイッチSW3及び第4のスイッチSW4をオフしてAD読み込みスイッチSWaをオンした状態でAD読み込み用キャパシタCaの電荷を放電するほうがより安全である。放電が終了すると(図4のT4)、判定制御部30は、第3のスイッチSW3、第4のスイッチSW4及びAD読み込みスイッチSWaをオフする。
2)正極側地絡抵抗電圧VC1p測定モード:
つぎに、正極側地絡抵抗電圧VC1p測定モードでは、判定制御部30は、第2のスイッチSW2及び第3のスイッチSW3をオンして、正極側地絡抵抗電圧VC1pをキャパシタC1に設定する。具体的には、そのオンによって、接地電位から、第3の抵抗R3、第3のスイッチSW3、第1のダイオードD1、第1の抵抗R1、キャパシタC1、第2のスイッチSW2、電源V、正極側地絡抵抗RLp、接地電位とからなる経路が形成される。この経路が形成されることで、正極側地絡抵抗電圧VC1pがキャパシタC1に設定される。そして、高圧電圧V0測定モードと同様に、図4のタイムチャートで示した動作により、判定制御部30は、入力ポートADの入力値、つまりAD読み込み用キャパシタCaに設定された正極側地絡抵抗電圧VC1pに対応する値(正極側地絡抵抗電圧VC1pを分圧した値)を計測するとともに、キャパシタC1及びAD読み込み用キャパシタCaの電荷を順次速やかに放電する。
3)負極側地絡抵抗電圧VC1n測定モード:
つづいて、判定制御部30は、第1のスイッチSW1、第4のスイッチSW4をオンして、キャパシタC1に負極側地絡抵抗電圧VC1nを設定する。具体的には、そのオンによって、接地電位から、負極側地絡抵抗RLn、電源V、第1のスイッチSW1、第1のダイオードD1、第1の抵抗R1、キャパシタC1、第4のスイッチSW4、第4の抵抗R4、接地電位との経路が形成される。この経路によって、キャパシタC1には負極側地絡抵抗電圧VC1nが設定される。つぎに、高圧電圧V0測定モードや正極側地絡抵抗電圧VC1p測定モードと同様に、図4のタイムチャートで示した動作により、判定制御部30は、入力ポートADの入力値、つまりAD読み込み用キャパシタCaに設定された負極側地絡抵抗電圧VC1nに対応する値(負極側地絡抵抗電圧VC1nを分圧した値)を計測するとともに、キャパシタC1及びAD読み込み用キャパシタCaの電荷を順次速やかに放電する。
4)絶縁抵抗換算モード:
そして、判定制御部30は、上述の計測結果をもとに、以下の式による絶縁抵抗換算を行い、必要に応じて警告を発する。
絶縁抵抗換算=(VC1p+VC1n)/V0
以上、本実施形態によると、従来技術で示したような放電用回路(図1の第5のスイッチSW15や第5の抵抗R15)を別途設ける必要が無く、短時間で放電することができる。また、AD読み込みスイッチSWaは、低圧用アナログスイッチもしくはディスクリート構成でよく、光MOSFETのように高耐圧や高絶縁の性能が必要とされないため、小型化・省スペース化と低コスト化の両方が実現できる。また、判定制御部30の入力ポートADによるAD読み込みのときに、判定制御部30と検出回路20とがAD読み込みスイッチSWaで分離されることから、AD読み込み時の接続ラインを短縮することができ、ノイズの影響を受けにくい回路を実現できる。さらに、高圧回路である検出回路20等に故障が発生した場合、低圧回路部である判定制御部30を検出回路20から切り離すことが容易となる。その結果、制御回路として非常に重要な検出回路20の確実な動作確保と2次故障誘発防止が実現でき、安全性の向上が図れる。
<第2の実施形態>
本実施形態では、第1の実施形態の変形例として、測定系(高圧回路)の充電抵抗である第1の抵抗R21を各測定モードに共用しない回路を提案する。まず、前提技術として、図5に示す絶縁計測回路210について説明する。判定制御部230は、第1の実施形態や従来技術の判定制御部30、130と同様の構成及び機能を有し、検出回路220に備わる第1から第5のスイッチSW21〜SW25及びAD読み込みスイッチSWaの開閉を制御するとともに、入力ポートADに入力された電圧(VC1p、VC1n、V0)をもとに、絶縁劣化の判定を行う。
検出回路220では、電源Vの正極側から負極側に順に、第1のスイッチSW21、第1の抵抗R21、キャパシタC21、第2の抵抗R22、第2のスイッチSW22が直列に配置されている。なお、各測定モードにおけるダイオードのVf損失を一致させる観点から、第1のスイッチSW21と第1の抵抗R21の間にダイオードD24(図示において括弧で表記)が設けられることもある。
キャパシタC21の端子のうち、第1の抵抗R21と接続される正極側の端子から、第1のダイオードD21、第3の抵抗R23、第3のスイッチSW23、第4の抵抗R24、第5の抵抗R25、及び第4のスイッチSW24が直列で配置され、キャパシタC21の負極側(第2の抵抗R22側)の端子に接続される。さらに、第1のダイオードD21のアノードから、放電用スイッチである第5のスイッチSW25と第6の抵抗R26とが直列で接地されている。
第3の抵抗R23と第3のスイッチSW23とが接続される経路中からキャパシタC21の正極側端子(第1のダイオードD21のアノード)に向けて第2のダイオードD22が接続されている。さらに、第3のスイッチSW23と第4の抵抗R24とが接続されている部分は、保護抵抗Rp1(図3の第5の抵抗R5に相当)及びAD読み込みスイッチSWaを介して入力ポートADに接続される。また、第4の抵抗R24と第5の抵抗R25とが接続されている経路途中は接地されている。なお、AD読み込みスイッチSWaと入力ポートADとの間の経路には、第3のダイオードD23が接地されている。
以上の構成による電源Vの絶縁状態の判定手順は、従来技術で説明した手順と同様であり、ここでは簡単に説明する。
1)高圧電圧V0測定モード:
判定制御部230は、第1のスイッチSW21、第2のスイッチSW22を所定時間だけオンして、高圧電圧V0をキャパシタC21に設定する。つぎに、判定制御部230は、第1のスイッチSW21と第2のスイッチSW22をオフして、AD読み込みスイッチSWa、第3のスイッチSW23及び第4のスイッチSW24をオンすることで、入力ポートADは、キャパシタC21に設定された高圧電圧V0に対応する値(高圧電圧V0を分圧した値)を計測する。計測が終了すると、判定制御部230は、第3のスイッチSW23をオフし、第4のスイッチSW24と第5のスイッチSW25のみをオンして、キャパシタC21の電荷を放電する。
2)正極側地絡抵抗電圧VC1p測定モード:
つづいて、判定制御部230は、第2のスイッチSW22及び第3のスイッチSW23をオンして、正極側地絡抵抗電圧VC1pをキャパシタC21に設定する。つぎに、判定制御部230は、第2のスイッチSW22をオフし、第4のスイッチSW24をオンすることで、入力ポートADは、キャパシタC21に設定された正極側地絡抵抗電圧VC1pに対応する値を計測する。計測が終了すると、判定制御部230は、第3のスイッチSW23をオフし、第4のスイッチSW24と第5のスイッチSW25のみをオンして、キャパシタC21の電荷を放電する。
3)負極側地絡抵抗電圧VC1n測定モード:
つづいて、判定制御部230は、第1のスイッチSW21、第4のスイッチSW24をオンして、負極側地絡抵抗電圧VC1nをキャパシタC21に設定する。つぎに、判定制御部230は、第2のスイッチSW22をオフし、第4のスイッチSW24をオンすることで、入力ポートADは、キャパシタC21に設定された負極側地絡抵抗電圧VC1nに対応する値(高圧電圧VC1nを分圧した値)を計測する。計測が終了すると、判定制御部230は、第3のスイッチSW23をオフし、第4のスイッチSW24と第5のスイッチSW25のみをオンして、キャパシタCの電荷を放電する。
4)絶縁抵抗換算モード:
そして、判定制御部230は、上述の計測結果をもとに、絶縁抵抗換算を行う。
ところで、上記の前提技術にあっては、図6に示すように、キャパシタC21にダイオードを介した充電を行うと、印加電圧のピーク電圧がホールドされることになる。従って、印加電圧が降下した場合、その変動分が反映されないという課題があった。
そこで、第1の実施形態と同様に、入力ポートADと検出回路220との間にAD読み込みスイッチSWa及びAD読み込み用キャパシタCaを設け、短時間でAD読み込み用キャパシタCaに電荷をためる構成とすることでダイオード(D21、D22)を省略する。
図7は、本実施形態に係る絶縁計測回路210aの回路図を示している。ここでは、図5の構成と同じ構成については同じ符号を付して、説明を適宜省略し、主に異なる構成について説明する。
図5の前提技術の絶縁計測回路210と異なる構成は、絶縁計測回路210aの検出回路220aにおいて、第3の抵抗R23、第4の抵抗R24、第5の抵抗R25を十分に小さい値に設定されると共に、第1のダイオードD21及び第2のダイオードD22が取り除かれている点にある。キャパシタC21の正極側の端子と第3のスイッチSW23の間には、第3の抵抗R23のみが配置されている。第3の抵抗R23が比較的大きな抵抗値となる前提技術の場合、正極側地絡抵抗電圧VC1p測定モードにおいて形成される経路と負極側地絡抵抗電圧VC1n測定モードとにおける経路との各抵抗値を同じくするため第1のダイオードD21、第2のダイオードD22が設けられていた。
しかし、絶縁計測回路210aでは、第3の抵抗R23が十分に小さいため第1のダイオードD21、第2のダイオードD22は不要となる。またさらに、放電用回路である第5のスイッチSW25及び第6の抵抗R26が取り除かれている。さらにまた、第1の抵抗R21と第1のスイッチSW21との間に、調整用抵抗Raが設けられている。調整用抵抗Raの抵抗値は第3の抵抗R23の抵抗値と同値に設定される。
そして、第1の実施形態と同様に、キャパシタC21の放電を放電用回路無しで速やかに行うことが出来るように、第3の抵抗R23、第4の抵抗R24、第5の抵抗R25を十分に小さい値に設定する。なお、第1の抵抗R21や第2の抵抗R22に対して第3の抵抗R23が十分に小さいとき(第3の抵抗R23が第1の抵抗R21や第2の抵抗R22に対して誤差範囲内に含まれるとき)、調整用抵抗Raは追加されなくともよい。
このような構成の絶縁計測回路210aによる、電源Vの絶縁状態の判定手順について簡単に説明する。この手順は、第1の実施形態と同様である。
1)高圧電圧V0測定モード:
判定制御部230は、第1のスイッチSW21、第2のスイッチSW22を所定時間だけオンして、高圧電圧V0をキャパシタC21に設定する。つぎに、判定制御部230は、図4のタイムチャートと同様の動作を行う。
判定制御部230は、第1及び第2のスイッチSW21、SW22をオフして第3及び第4のスイッチSW23、SW24がオンする(図4のT1)。さらに、判定制御部230は、AD読み込みスイッチSWaを非常に短い時間(図4のT1〜T2)だけ、オンする。AD読み込みスイッチSWaがオンの期間(図4のT1〜T2)において、キャパシタC21に設定された電圧の分圧された電圧が、AD読み込み用キャパシタCaに設定される。
そして、判定制御部230がAD読み込みスイッチSWaをオフすると(図4のT2)、AD読み込み用キャパシタCaの電位はホールドされ、判定制御部230は、AD読み込みスイッチSWaがオフとなっている所定期間(図4のT2〜T3)において、入力ポートADに入力される電位を読み込む。
このとき、第3のスイッチSW23及び第4のスイッチSW24はオンのままであり、キャパシタC21の電荷は、徐々に放電される。本実施形態においても、第2の抵抗R22、第3の抵抗R23、第4の抵抗R24を十分に小さい値に設定することで、所望の時間内に放電が完了する。
そして、AD読み込みが終了すると(図4のT3)、判定制御部230はAD読み込みスイッチSWaをオンする。このとき第3のスイッチSW23及び第4のスイッチSW24はオンのままである。すると、キャパシタC21の電荷の放電が継続されると共に、AD読み込み用キャパシタCaに蓄積された電荷がAD読み込みスイッチSWa及び第3の抵抗R23等を介して接地に放電される。放電が終了すると(図4のT4)、判定制御部230は、第3のスイッチSW23、第4のスイッチSW24及びAD読み込みスイッチSWaをオフにする。
2)正極側地絡抵抗電圧VC1p測定モード:
つづいて、判定制御部230は、第2のスイッチSW22及び第3のスイッチSW23をオンして、正極側地絡抵抗RLpを介した電源Vによる電圧(正極側地絡抵抗電圧VC1p)をキャパシタC21に設定する。つぎに、判定制御部230は、高圧電圧V0測定モードと同様に、図4のタイムチャートと同様の動作により、入力ポートADは、キャパシタC21に設定された正極側地絡抵抗電圧VC1pに対応する値(正極側地絡抵抗電圧VC1pを分圧した値)を計測するとともに、キャパシタC21やAD読み込み用キャパシタCaの電荷を順次速やかに放電する。
3)負極側地絡抵抗電圧VC1n測定モード:
つづいて、判定制御部230は、第1のスイッチSW21、第4のスイッチSW24をオンして、負極側地絡抵抗RLnを介して電源Vによる電圧(負極側地絡抵抗電圧VC1n)をキャパシタC21に設定する。つぎに、判定制御部230は、高圧電圧V0測定モードや正極側地絡抵抗電圧VC1p測定モードと同様に、図4のタイムチャートと同様の動作により、入力ポートADは、キャパシタC21に設定された負極側地絡抵抗電圧VC1nに対応する値(負極側地絡抵抗電圧VC1nを分圧した値)を計測するとともに、キャパシタC21やAD読み込み用キャパシタCaの電荷を順次速やかに放電する。
4)絶縁抵抗換算モード:
そして、判定制御部230は、上述の計測結果をもとに、絶縁抵抗換算を行う。
本実施形態によれば、ダイオードを検出回路220aから取り除いた構成としたことから、計測誤差の要因の一つであるダイオードのVf損失により影響を排除できる。また、回路最適化、つまり部品減によるコストダウン・小型化が可能となる。また、高圧電圧変動の大きい高圧電源環境に使用した場合でも、電圧変動の影響を適確かつ自動的に全ての計測モードにおけるキャパシタC21の計測電圧に同様に反映できる。さらに、第4の抵抗R24や第5の抵抗R25に小さな抵抗値が設定された構成で第3のスイッチSW3や第4のスイッチSW4が短絡故障した場合でも、第1の抵抗R21や第2の抵抗R22に十分に大きな抵抗値が設定されているため、高圧の電源Vと接地とのあいだに過電流が流れることがなく、2次故障等が誘発されず、所望の安全性を確保できる。つまり、第1の抵抗R21や第2の抵抗R22が法規上の確保すべき絶縁抵抗値以上に設定されていれば、スイッチのショート故障が発生した場合でも、法規以下に絶縁抵抗を低下させることがなく、安全にシステムを停止でき、感電事故等を防止することができる。
<第3の実施形態>
本実施形態では、第2の実施形態の変形例として、AD読み込みスイッチSWaを省き、AD読み込み用キャパシタCaの読み込み中の電荷放電に伴う電圧低下を判定制御部230において補正を行う回路を提案する。
図8は、本実施形態に係る絶縁計測回路210bの回路図を示している。ここでは、図7の構成と同じ構成については同じ符号を付して、説明を適宜省略する。具体的に異なる構成は、検出回路220bにおいて、判定制御部230の入力ポートADとAD読み込み用の保護抵抗である第5の抵抗R5の間に設けられていたAD読み込みスイッチSWaが省かれている。つまり、第5の抵抗R5は直接、判定制御部230の入力ポートADに接続される。
上記の構成の場合、判定制御部230によるAD読み込み中、AD読み込みスイッチSWaが省かれていることからAD読み込み用キャパシタCaの電荷がホールドされず放電される。そこで、判定制御部230は、放電に伴う計測電圧の低下を補償する機能を備えている。
このような構成の絶縁計測回路210bによる、電源Vの絶縁状態の判定手順について簡単に説明する。なお、各測定モードにおいてキャパシタC21に設定する手順は第2の実施形態と同一であるので、主に判定制御部230によるAD読み込み処理について説明する。図9は、本実施形態に係る判定制御部230のAD読み込みを説明するタイムチャートである。
1)高圧電圧V0測定モード:
判定制御部230は、第1のスイッチSW21、第2のスイッチSW22を所定時間だけオンして、高圧電圧V0をキャパシタC21に設定する。このとき、AD読み込みスイッチSWaが省かれているため、キャパシタC21に設定された電圧の分圧された電圧がAD読み込み用キャパシタCaに設定される。
つぎに、判定制御部230は、図9のタイムチャートで示す動作を行う。まず、判定制御部230は、第1及び第2のスイッチSW21、SW22をオフして第3及び第4のスイッチSW23、SW24をオンする(図9のT21)。つづいて、判定制御部230は、所定期間(図4のT21〜T22)において、入力ポートADに入力される電位を読み込む。
このとき、第3のスイッチSW23及び第4のスイッチSW24はオンのままであり(図9のT21〜T23)、キャパシタC21の電荷は徐々に放電される。さらに、AD読み込み用キャパシタCaの電荷も放電される。そして、AD読み込みが終了すると(図9のT23)、判定制御部230は、第3のスイッチSW23、第4のスイッチSW24をオフにする。
2)正極側地絡抵抗電圧VC1p測定モード及び負極側地絡抵抗電圧VC1n測定モード:
正極側地絡抵抗電圧VC1p測定モード及び負極側地絡抵抗電圧VC1n測定モードにおいて、それぞれ第2の実施形態と同様の動作により、キャパシタC21に正極側地絡抵抗電圧VC1p及び負極側地絡抵抗電圧VC1nを設定する。つぎに、判定制御部230は、高圧電圧V0測定モードと同様に、図9のタイムチャートと同様の動作により、キャパシタC21に設定された正極側地絡抵抗電圧VC1p及び負極側地絡抵抗電圧VC1nに対応する値(正極側地絡抵抗電圧VC1p及び負極側地絡抵抗電圧VC1nを分圧した値)を計測する。
3)絶縁抵抗換算モード:
上記測定モードが終了すると、判定制御部230は、上述の計測結果をもとに、絶縁抵抗換算を行う。このとき、判定制御部230は、計測値(A/D計測電圧)をそのまま用いるのではなく、例えば所定のテーブルや示す計算式をもとにして、放電に伴う電圧低下を補償(補正)する。
以下に、補正例を簡単に説明する。
第3及び第4のスイッチSW23、SW24をオンしたとき(図9のT21)、AD読み込み用キャパシタCaの容量は小さく、AD入力インピーダンスが大きい場合、AD入力(Ca)とキャパシタC21は、次の関係式(1)を満足する。
AD入力(Ca)≒C21×R24/(R23+R24+R25)・・・(1)
そして、T21〜T22の時間をt(s)としたときの放電量を次の関係式(2)を用いて算出し補正処理を行う。
放電によるC21の電圧A
=(SW23、SW24オンの瞬間のC1の電圧)
×exp−(t/(C21×(R23+R24+R25)))・・・(2)
したがって、上記関係式(1)及び(2)より、このときのAD入力(Ca)は、AD読み込み用キャパシタCaの容量影響なしとして、次の関係式(3)で表される。
AD入力(Ca)≒A×R24/(R23+R24+R25)・・・(3)
このように、判定制御部230により計測値の補償を行うことで、AD読み込みスイッチSWaが省かれた構成であっても、十分な検出精度を維持できる。
<第4の実施形態>
本実施形態では、図3及び図4で示した第1の実施形態の変形例として、検出用コンデンサであるキャパシタC1のバラツキが大きい場合でも、所望の精度の絶対値検出が可能となる技術について説明する。なお、上述の実施形態では、キャパシタC1に電圧が設定された後の読み込み処理に着眼したものであり、本実施形態ではキャパシタC1に設定すべき電圧の処理に着眼したものである。したがって、本実施形態を上述の実施形態に適用することが効果的である。
第1の実施形態において、検出用コンデンサであるキャパシタC1をフル充電しない電圧計測法の場合、特性バラツキが大きい部品であるキャパシタC1の容量、温度特性等のバラツキ要素により検出精度が直接影響を受ける。さらに、キャパシタC1がセラミックコンデンサの場合には、DCバイアス特性がバラツキ要素に加わる。このため、電圧の絶対値検出が必要な場合は、検出用コンデンサであるキャパシタC1に高精度・高安定性のコンデンサを使用しなければならず、コストの観点から対策が必要となる。
また、一般的に特性変動が小さいことが求められる用途にはフィルムコンデンサが適している。しかしながら、コストの観点を除いた場合であっても、フィルムコンデンサは、形状が大きく耐湿性が低いという特徴がある。そのため、使用される環境によっては、仮に特性変動が大きくなったとしても、つまり検出精度の低下が避けられない状況になったとしても、小型で耐湿性良好のセラミックコンデンサの採用が望まれることが多い。そこで、本実施形態では、特性変動が大きいセラミックスコンデンサを用いた場合であっても、所望の検出精度を実現できる技術について説明する。なお、絶縁計測回路10の構成は、図3に示した構成で実現できる。また、以下では、キャパシタC1として使用されるセラミックスコンデンサの特性バラツキが±10%であり、DCバイアス特性が最大±20%となるケースを想定している。以下では、キャパシタC1の仕様値(誤差ゼロ)のものを「基準品」とし、誤差ゼロを「基準値」とし、プラス最大誤差(+20%)のものを「プラス最大品」、マイナス最大誤差(−20%)のものを「マイナス最大品」として説明する。
判定制御部30がキャパシタC1の電圧を測定する際に、従来のようにピークの電圧をホールドして測定するのではなく、一定時間放電後の電圧を検出し、この検出電圧より放電時定数により設定される放電量を、次式(4)の概念式で示すような換算をすることで高圧電圧を補正する。
高圧電圧=検出電圧/(放電量換算×充電量換算)・・・(4)
計測手法の概略を図10の模式グラフを参照して説明すると以下の通りである。
コンデンサ容量(キャパシタC1の容量)の基準値に基づく放電電圧の時間的変化と、マイナス最大品(MIN値)に基づく放電電圧の時間的変化との一致点である交点minを設定する。放電電圧の時間的変化とは、一定時間充電後に放電を開始した場合の電圧の時間変化をいう。そして同様に、コンデンサ基準値に基づく放電電圧の時間的変化と、プラス最大品(MAX値)に基づく放電電圧の時間的変化との交点maxを設定する。そして、交点minと交点maxとの間に、検出タイミングを設定する。または、交差mim付近や交点max位近に、検出タイミングを設定する。
すなわち、まず充電開始時T0における計測によるピーク電圧に基づいて、基準品との交点を推定し、その交点に基づいて、交点min(Tmin)〜交点max(Tmax)間における測定タイミングが選択される。ここで、あらかじめ、交点min〜交点max間における複数の測定タイミングA、B、Cが分別して設定される。つまり、まずピーク電圧値が計測され(ステップS1)、測定タイミングA〜Cのうち所定の測定タイミングBが選択される(ステップS2)。そして、選択された測定タイミングBで、電圧値が計測される(ステップS3)。
より詳細に説明する。キャパシタC1のバラツキによる充電量の変動は大きいが、これを一定時間放電後の検出電圧のバラツキは小さくなる。具体的には、充電電圧V1及び放電電圧V2は、次の(5)式及び(6)式で表される。
充電電圧V1=V0×(1−exp−(t1/(C1×a×R1)))・・・(5)
放電電圧V2=V0×(exp−(t2/(C1×a×R2’)))・・・(6)
V0:印加電圧、tl:充電時間、t2:放電時間、C1:キャパシタC1の容量、R1:充電抵抗(第1の抵抗)の抵抗値、R2’:放電抵抗の抵抗値(R2’=R2+R3+R4)、a:キャパシタC1のバラツキ
上記(5)式及び(6)式から分かるように、キャパシタC1の容量が小さくなる方向に誤差が生じた場合、一定時間での充電電圧は大きくなる。同時に、充電後、一定時間の放電量も大きくなる。また、キャパシタC1の容量が大きくなる方向に誤差が生じた場合、一定時間での充電電圧は小さくなる。同時に、充電後、一定時間の放電量も小さくなる。この結果、誤差による変動分が打ち消される。つまり、同じ検出用コンデンサであるキャパシタC1を使っての充放電のため、キャパシタC1のバラツキにより充電電圧が増加しても、放電時の放電電圧も増加するので、充電後一定時間放電させた後に測定すれば、バラツキによる検出電圧変動分が打ち消される。
そこで、検出電圧から印加電圧V0を算出する場合、次の式(7)で算出すると、従来の算出式(8)で算出する印加電圧V0’よりも検出精度が向上する。
V0=V2/((t2とC1×R2’による放電割合)×(t1とC1×R1による充電割合))・・・(7)
V0’=V1/(t1とC1×R1による充電割合)・・・(8)
なお、上記放電割合とは、放電後の電荷残存率をいう。
上記の計測手法について、図11及び図12の計測結果及び上述の図10を参照して具体的に説明する。キャパシタC1のバラツキ最大値は、部品情報により判明しているので、以下のように設定することができる。
(1)プラス最大品(MAX値)と基準品(バラツキ0)をそれぞれ用いて一定時間充電完了後(フル充電前)に放電を行ったときに、それら電圧が一致する時間(放電カーブが交差する時間:交点max)が計測ポイントとして設定されるケースを説明する。この設定によって、ピンポイントにプラス最大バラツキ時の検出精度を向上させることができる。例えば、図11の計測結果を参照すると、図11(a)で示すように充電終了時(放電開始時)では、基準品を用いた条件では計測値は169.4Vである。一方、プラス最大品を用いた条件では計測値は147.3Vであり、13.0%減少した値となっている。しかし、図11(b)で示すように、放電開始から22ms経過した時には、基準品とプラス最大品の各条件での計測値は、それぞれ75.36Vと75.09Vとなり、実質同一値になった。
(2)マイナス最大品(MIN値)と基準品(バラツキ0)をそれぞれ用いて一定時間充電完了後(フル充電前)に放電を行ったときに、それら電圧が一致する時間(放電カーブが交差する時間:交点min)が計測ポイントとして設定されるケースを説明する。この設定によって、ピンポイントにマイナス最大バラツキ時の検出精度を向上させることができる。図12の計測結果を参照すると、図12(a)で示すように充電終了時(放電開始時)では、基準品を用いた条件では計測値は169.5Vである。一方、マイナス最大品を用いた条件では計測値は199.1Vであり、17.5%増加した値となっている。しかし、図12(b)で示すように、放電開始から18ms経過した時には、基準品とマイナス最大品の各条件での計測値は、それぞれ87.82Vと87.42Vとなり、実質同一値になった。
(3)上述の(1)と(2)の間、つまり、交点maxと交点minの間に計測ポイントを設定すれば、基準値に対して±最大どちら側にバラついた場合でも、(1)(2)ほどの精度向上とはならないものの、幅広いバラツキ域において検出精度を向上させることができる。
以上、本発明を実施形態を基に説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素及びその組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。なお、上述でセラミックスコンデンサと例示している技術についは、使用状況によっては、フィルムコンデンサにも適用できる。フィルムコンデンサは、安価な製品を用いた場合には、容量のバラツキが大きくなることがあり、そのような場合にも、上述の技術を適用することができる。
10、210a、210b 絶縁計測回路
20、220a、220b 検出回路
30、230 判定制御部
SW1、SW21 第1のスイッチ
SW2、SW22 第2のスイッチ
SW3、SW23 第3のスイッチ
SW4、SW24 第4のスイッチ
SWa AD読み込みスイッチ
Ca AD読み込み用キャパシタ
C1 第1のキャパシタ
R1、R21 第1の抵抗
R2、R22 第2の抵抗
R3、R23 第3の抵抗
R4、R24 第4の抵抗
R5、R25 第5の抵抗
Ra 調整用抵抗
Rp1 保護抵抗

Claims (8)

  1. 電源電圧と、正極側地絡抵抗電圧と、負極側地絡抵抗電圧とが設定されるフライングキャパシタを用いて絶縁状態を計測する絶縁計測装置であって、
    前記フライングキャパシタである第1のキャパシタを備える計測回路と、
    前記第1のキャパシタに設定された電圧を読み込み絶縁状態を判定するとともに、前記電源電圧と、前記正極側地絡抵抗電圧と、前記負極側地絡抵抗電圧とを前記第1のキャパシタに設定するときの経路構成を制御する制御手段と、
    前記計測回路と前記制御手段との経路の間に設けられ、前記計測回路と前記制御手段との経路を遮断するスイッチ手段と、
    前記スイッチ手段と前記制御手段との間の経路と、接地との間に設けられた第2のキャパシタとを備え、
    前記制御手段は、前記第1のキャパシタに設定された電圧を読み込むときに、前記スイッチ手段を前記第1のキャパシタが放電しきらない短い期間だけオンして前記第2のキャパシタに対して前記第1のキャパシタに設定された電圧に対応した電圧を設定したあとに、前記スイッチ手段をオフとして前記第2のキャパシタに設定された電圧を読み込むとともに、前記第1のキャパシタに設定された電圧に対応した電荷を放電するように前記計測回路の経路構成を制御し、
    前記計測回路において、前記第1のキャパシタの電荷を放電するように制御された経路の抵抗値が、前記電圧の読み込み期間において前記第1のキャパシタに設定された電圧に対応した電荷が放電可能に設定されていることを特徴とする絶縁計測装置。
  2. 前記制御手段は、前記第2のキャパシタに設定された電圧を読み込んだ後、前記スイッチ手段をオンして前記第2のキャパシタに設定された電圧に対応する電荷を放電することを特徴とする請求項1に記載の絶縁計測装置。
  3. 電源電圧と、正極側地絡抵抗電圧と、負極側地絡抵抗電圧とが設定されるフライングキャパシタを用いて絶縁状態を計測する絶縁計測装置であって、
    前記フライングキャパシタである第1のキャパシタを備える計測回路と、
    前記第1のキャパシタに設定された電圧を読み込み絶縁状態を判定するとともに、前記電源電圧と、前記正極側地絡抵抗電圧と、前記負極側地絡抵抗電圧とを前記第1のキャパシタに設定するときの経路構成を制御する制御手段と、
    前記計測回路と前記制御手段との間の経路と、接地との間に設けられ、前記第1のキャパシタに電圧が設定されるときに電圧が設定される第2のキャパシタとを備え、
    前記制御手段は、前記第2のキャパシタに設定された電圧を読み込む動作を開始するときに、前記第1のキャパシタと前記第2のキャパシタの電荷を放電する経路を構成し、絶縁状態を計測する際に、前記第2キャパシタに設定された電圧の計測期間中における放電に伴う電圧の低下を補償し、
    前記計測回路において、前記第1のキャパシタの電荷を放電するように制御された経路の抵抗値が、前記電圧の読み込み期間において前記第1のキャパシタに設定された電圧に対応した電荷が前記第2のキャパシタの電圧計測期間が終了するまでに放電可能に設定されていることを特徴とする絶縁計測装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1のキャパシタに電圧を設定する際に、前記第1のキャパシタがフル充電しない第1の所定時間だけ充電した後に、第2の所定時間だけ放電し、
    前記第1のキャパシタに設定された電圧を読み込み前記第1のキャパシタがフル充電したときに設定される電圧を算定するときに、前記第1のキャパシタに設定された電圧を読み込んだ値に対して、前記第1の所定時間における充電率と前記第2の所定時間の放電率とを反映させることで前記第1のキャパシタがフル充電したときに設定される電圧を算出することを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の絶縁計測装置。
  5. 前記第2の所定時間は、前記第1のキャパシタに仕様誤差ゼロの基準品を使用したと仮定したときの電圧推移と仕様誤差プラス最大のプラスバラツキ品を使用したと仮定したときの電圧推移とが一致する第1の一致点までの放電開始からの時間であることを特徴とする請求項4に記載の絶縁計測装置。
  6. 前記第2の所定時間は、前記第1のキャパシタに仕様誤差ゼロの基準品を使用したと仮定したときの充電開始からの電圧推移と仕様誤差マイナス最大のマイナスバラツキ品を使用したと仮定したときの充電開始からの電圧推移とが一致する第2の一致点までの放電開始からの時間であることを特徴とする請求項4に記載の絶縁計測装置。
  7. 前記第1のキャパシタに仕様誤差ゼロの基準品を使用したと仮定したときの充電開始からの電圧推移と仕様誤差プラス最大のプラスバラツキ品を使用したと仮定したときの充電開始からの電圧推移とが一致する点を第1の一致点とし、
    前記第1のキャパシタに仕様誤差ゼロの基準品を使用したと仮定したときの充電開始からの電圧推移と仕様誤差マイナス最大のマイナスバラツキ品を使用したと仮定したときの充電開始からの電圧推移とが一致する点を第2の一致点としたときにおいて、
    前記第2の所定時間は、放電開始から前記第1の一致点と前記第2の一致点との間の点までに設定されることを特徴とする請求項4に記載の絶縁計測装置。
  8. 前記第1のキャパシタは、セラミックスコンデンサまたはフィルムコンデンサであることを特徴とする請求項4から7までのいずれかに記載の絶縁計測装置。
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