JP6637749B2 - 絶縁異常検知装置及び絶縁異常検知方法 - Google Patents

絶縁異常検知装置及び絶縁異常検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、絶縁異常検知装置及び絶縁異常検知方法に関する。
近年普及してきているハイブリッド自動車や電気自動車等の車両は、動力源であるモータ等に対して電力を供給する電源を備える。電源は、複数の蓄電セルをスタックした組電池により構成される。電源から出力された電圧は、電圧変換器により昇圧されてモータへ供給される。
かかる構成のもと、例えば、電源、フライングキャパシタ、車両絶縁抵抗及び車両ボディ接地を直列に接続した状態でフライングキャパシタを充電し、その電圧をもとに車両の絶縁異常検知を行う技術がある。また、かかる技術では、絶縁異常検知を行う際に、電源と、フライングキャパシタとを直列に接続し、電源の総電圧でフライングキャパシタを充電し、その電圧をもとに計測した電池の総電圧も用いる。
特開2006−337130号公報 特開2008−191137号公報 特開2006−211825号公報 特開2013−162639号公報 特開2012−016223号公報
しかしながら、上記の技術では、充電されたフライングキャパシタの電圧の計測精度が低いという問題がある。例えば、計測タイミングの違いによる電圧変換器による昇圧電圧の変動により、フライングキャパシタの充電毎に異なる逆極性のチャージが発生し、正確な絶縁抵抗を計測できない場合がある。また、例えば、計測タイミングの違いにより、計測した電源の総電圧に差が生じ、電源の総電圧の正確性が低下する場合がある。すなわち、上記の技術では、フライングキャパシタの電圧計測の計測精度が低いため、計測した車両の絶縁抵抗及び電源の総電圧の精度が低く、よって車両の絶縁異常検知を精度よく行うことができないという問題がある。
本願の実施形態の一例は、例えば、車両の絶縁異常検知を精度よく行うことを目的とする。
本願の実施形態の一例は、例えば、絶縁異常検知装置は、計測部、取得部、検知部を含む。計測部は、車両に搭載される、電源、キャパシタ及び車両のボディ接地を直列接続させて充電されるキャパシタの電圧から車両の絶縁抵抗を計測する。取得部は、計測部により車両の絶縁抵抗が計測された際の電源の総電圧を、外部装置から取得する。検知部は、取得部により取得された電源の総電圧と、計測部により計測された車両の絶縁抵抗とから、車両の絶縁異常を検知する。
また、本願の実施形態の一例は、例えば、絶縁異常検知装置は、計測部、取得部、検知部を含む。計測部は、車両に搭載される、電源、キャパシタ及び車両のボディ接地を直列接続させて充電されるキャパシタの電圧から車両の絶縁抵抗を計測する。取得部は、計測部により車両の絶縁抵抗が計測された際の、車両に搭載される電源の出力電圧を昇圧する昇圧回路による昇圧電圧を、外部装置から取得する。検知部は、取得部により取得された昇圧電圧に応じて、計測部により計測された車両の絶縁抵抗から車両の絶縁異常を検知する。
本願の実施形態の一例によれば、例えば、車両の絶縁異常検知を精度よく行うことができる。
図1は、実施形態に係る車載システムの一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る電圧検出回路の一例を示す図である。 図3Aは、実施形態に係る絶縁異常検知処理の一例を示すフローチャート(その1)である。 図3Bは、実施形態に係る絶縁異常検知処理の一例を示すフローチャート(その2)である。 図4は、実施形態に係る絶縁状態判定処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、実施形態に係る異常判定処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、実施形態に係る絶縁異常検知処理の一例を示すタイミングチャートである。
以下に添付図面を参照して本願に係る絶縁異常検知装置及び絶縁異常検知方法の実施形態の一例について説明する。なお、以下に示す実施形態は、開示の技術に係る構成及び処理について主に示し、その他の構成及び処理の説明を省略する。また、以下に示す実施形態は、開示の技術を限定するものではない。そして、各実施形態は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせてもよい。また、各実施形態において、同一の構成及び処理には同一の符号を付与し、既出の構成及び処理の説明は省略する。
[実施形態]
(充放電システムについて)
図1は、実施形態に係る車載システムの一例を示す図である。車載システム1は、例えば、ハイブリッド自動車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)、電気自動車(EV:Electric Vehicle)、燃料電池自動車(FCV:Fuel Cell Vehicle)等の車両に搭載されるシステムである。車載システム1は、車両の動力源であるモータへ電力を供給する電源の充放電を含む制御を行う。
車載システム1は、組電池2、SMR(System Main Relay)3a、SMR3b、モータ4、電池ECU10、PCU(Power Control Unit)20、MG_ECU(Motor Generator ECU)30、HV_ECU(Hybrid ECU)40を含む。なお、ECUは、Electric Control Unitの略である。
組電池2は、図示しない車体と絶縁された電源(バッテリ)であり、直列に接続された複数、例えば2個の電池スタック2A、電池スタック2Bを含んで構成される。電池スタック2A、電池スタック2Bは、直列に接続された複数、例えば3個の電池セル2a、電池セル2bをそれぞれ含んで構成される。すなわち、組電池2は、高圧直流電源である。
なお、電池スタックの数、電池セルの数は、上記あるいは図示のものに限定されない。また、電池セルは、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等を用いることができるが、これに限定されるものではない。
SMR3aは、HV_ECU40の制御によりオン及びオフされ、オンのときに、組電池2の最上位の電圧側とPCU20とを接続する。また、SMR3bは、オンのときに、組電池2の最低位の電圧側とPCU20とを接続する。
(電池ECUについて)
電池ECU10は、組電池2の状態監視及び制御を行う電子制御装置である。電池ECU10は、監視IC(Integrated Circuit)11a、監視IC11b、電圧検出回路12、A/D(Analog/Digital)変換部13、制御部14、電源IC15を含む。電源IC15は、監視IC11a、監視IC11b、電圧検出回路12、A/D変換部13、制御部14へ電力を供給する。
監視IC11aは、複数の電池セル2aそれぞれと接続され、各電池セル2aの電圧を監視する。また、監視IC11aは、電池スタック2Aの最上位の電圧側及び最低位の電圧側と接続され、電池スタック2Aの電圧を監視する。また、監視IC11bは、複数の電池セル2bそれぞれと接続され、各電池セル2bの電圧を監視する。また、監視IC11bは、電池スタック2Bの最上位の電圧側及び最低位の電圧側と接続され、電池スタック2Bの電圧を監視する。
なお、1つの電池セルに対してそれぞれ1つの監視ICが設けられるとしてもよいし、組電池2に対して1つの監視ICが設けられるとしてもよい。1つの電池セルに対してそれぞれ1つの監視ICが設けられる場合には、制御部14は、各監視ICが監視する各電池スタックの電圧の合計を、組電池2の総電圧として用いる。また、組電池2に対して1つの監視ICが設けられる場合には、制御部14は、監視ICが監視する組電池2の総電圧を用いる。なお、監視IC11a及び11bは、制御部14に対する外部装置である。
(電圧検出回路について)
図2は、実施形態に係る電圧検出回路の一例を示す図である。なお、図2は、電圧検出回路の一例を示すに過ぎず、同様の機能を有する他の回路構成も採用できる。図2に示すように、電圧検出回路12は、第1スイッチ12−1〜第7スイッチ12−7、キャパシタ12c−1、キャパシタ12c−2、第1抵抗12r−1、第2抵抗12r−2を含む。なお、第1スイッチ12−1〜第7スイッチ12−7としては、例えばソリッドステートリレー(SSR:Solid State Relay)を用いることができるが、これに限定されるものではない。
ここで、キャパシタ12c−1及びキャパシタ12c−2は、フライングキャパシタとして用いられる。第5スイッチ12−5がオンとされると、キャパシタ12c−1及びキャパシタ12c−2が並列接続状態となり、キャパシタ12c−1及びキャパシタ12c−2がともにフライングキャパシタとして機能する。また、第5スイッチ12−5がオフとされると、キャパシタ12c−2が電圧検出回路12から切り離され、キャパシタ12c−1のみがフライングキャパシタとして機能する。
なお、キャパシタ12c−1及びキャパシタ12c−2をフライングキャパシタとして用いるか、キャパシタ12c−1のみをフライングキャパシタとして用いるかは、充電されたフライングキャパシタの電圧に基づく計測対象に応じて適宜変更できる。以下では、第5スイッチ12−5がオフとされ、キャパシタ12c−1のみがフライングキャパシタとして機能する場合を説明する。しかし、これに限らず、第5スイッチ12−5がオンとされ、キャパシタ12c−1及びキャパシタ12c−2がともにフライングキャパシタとして機能する場合も同様である。
電圧検出回路12では、キャパシタ12c−1が、電池スタック2Aの電圧、電池スタック2Bの電圧、組電池2の総電圧のそれぞれにより充電される。そして、電圧検出回路12では、充電されたキャパシタ12c−1の電圧が、電池スタック2Aの電圧、電池スタック2Bの電圧、組電池2それぞれの総電圧として検出される。
具体的には、電圧検出回路12は、キャパシタ12c−1を介して充電側経路と放電側経路とに分かれる。充電側経路は、組電池2の電池スタック2A、電池スタック2B、組電池2それぞれに対してキャパシタ12c−1が並列接続され、電池スタック2Aの電圧、電池スタック2Bの電圧、組電池2の総電圧それぞれでキャパシタ12c−1を充電する経路を含む。また、放電側経路は、充電されたキャパシタ12c−2が放電する経路を含む。
そして、第1スイッチ12−1〜第4スイッチ12−4、第6スイッチ12−6〜第7スイッチ12−7のオン及びオフが制御されることで、キャパシタ12c−1への充電及び放電が制御される。
電圧検出回路12の充電側経路には、電池スタック2Aの正極側とキャパシタ12c−1との間に、第1スイッチ12−1が直列に設けられ、電池スタック2Aの負極側とキャパシタ12c−1との間に、第2スイッチ12−2が直列に設けられる。
また、電圧検出回路12の充電側経路には、電池スタック2Bの正極側とキャパシタ12c−1との間に、第3スイッチ12−3が直列に設けられ、電池スタック2Bの負極側とキャパシタ12c−1との間に、第4スイッチ12−4が直列に設けられる。
電圧検出回路12の放電側経路には、電池スタック2A及び電池スタック2Bの正極側の経路に第6スイッチ12−6が設けられ、第6スイッチ12−6の一端がキャパシタ12c−1と接続される。また、電池スタック2A及び電池スタック2Bの負極側の経路には、第7スイッチ12−7が設けられ、第7スイッチ12−7の一端がキャパシタ12c−2と接続される。
そして、第6スイッチ12−6の他端は、A/D変換部13に接続されるとともに、分岐点Aで分岐して第1抵抗12r−1を介して車体GNDに接続される。また、第7スイッチ12−7の他端は、A/D変換部13に接続されるとともに、分岐点Bで分岐して第2抵抗12r−2を介して車体GNDに接続される。なお、車体GNDは、接地点の一例であり、かかる接地点の電圧を以下では「ボディ電圧」という。
A/D変換部13は、電圧検出回路12の分岐点Aにおける電圧を示すアナログ値をデジタル値へ変換し、変換されたデジタル値を制御部14へ出力する。
ここで、電池スタック2A、電池スタック2B、組電池2それぞれの電圧を検出する、いわゆるスタック二重監視を行うために行われるキャパシタ12c−1の充放電について説明する。なお、第5スイッチ12−5をオンとされ、キャパシタ12c−1及びキャパシタ12c−2が並列に接続されて用いられる場合も同様である。
電圧検出回路12では、電池スタック2A、電池スタック2B、組電池2毎にキャパシタ12c−1が充電される。以下、電池スタック2A、電池スタック2Bそれぞれの電圧でキャパシタ12c−1を充電し、充電されたキャパシタ12c−1の電圧から電池スタック2A、電池スタック2Bそれぞれの電圧を計測する処理を「スタック計測」という。また、スタック計測は、組電池2の総電圧でキャパシタ12c−1を充電し、キャパシタ12c−1の電圧から組電池2の総電圧を計測する処理を含む場合もある。以下、スタック計測により行う電池スタック2A、電池スタック2B、組電池2の充放電を含む状態監視を、「スタック二重監視」という。
電池スタック2Aの電圧でキャパシタ12c−1を充電する場合は、図2において、第1スイッチ12−1及び第2スイッチ12−2がオンとされ、第3スイッチ12−3〜第4スイッチ12−4、第6スイッチ12−6〜第7スイッチ12−7がオフとされる。これにより、電池スタック2A及びキャパシタ12c−1を含む経路(以下「第1経路」という)が形成され、電池スタック2Aの電圧によりキャパシタ12c−1が充電される。
そして、第1経路が形成されてから所定時間の経過後、キャパシタ12c−1を放電させる。具体的には、第1スイッチ12−1及び第2スイッチ12−2がオフとされ、第6スイッチ12−6及び第7スイッチ12−7がオンとされる。これにより、キャパシタ12c−1、第1抵抗12r−1及び第2抵抗12r−2を含む経路(以下「第2経路」という)が形成され、キャパシタ12c−1が放電する。
そして、第6スイッチ12−6の他端には、分岐点AでA/D変換部13が接続されるため、キャパシタ12c−1の電圧がA/D変換部13へ入力される。A/D変換部13は、第6スイッチ12−6及び第7スイッチ12−7がオンとされたときに入力されたアナログ値の電圧をデジタル値に変換して制御部14へ出力する。これにより、電池スタック2Aの電圧が検出されることとなる。
また、電池スタック2Bの電圧でキャパシタ12c−1を充電する場合は、図2において、第3スイッチ12−3〜第4スイッチ12−4がオンとされ、第1スイッチ12−1〜第2スイッチ12−2、第6スイッチ12−6〜第7スイッチ12−7がオフとされる。これにより、電池スタック2B及びキャパシタ12c−1を含む経路が形成(以下「第3経路」という)され、電池スタック2Bの電圧によりキャパシタ12c−1が充電される。
そして、第3経路が形成されてから所定時間の経過後、キャパシタ12c−1を放電させる。具体的には、第3スイッチ12−3及び第4スイッチ12−4がオフとされ、第6スイッチ12−6及び第7スイッチ12−7がオンとされる。これにより、第2経路が形成され、キャパシタ12c−1が放電する。
そして、第6スイッチ12−6の他端には、分岐点AでA/D変換部13が接続されるため、キャパシタ12c−1の電圧がA/D変換部13へ入力される。A/D変換部13は、第6スイッチ12−6及び第7スイッチ12−7がオンしたときに入力されたアナログ値の電圧をデジタル値に変換して制御部14へ出力する。これにより、電池スタック2Bの電圧が検出されることとなる。
また、組電池2の総電圧でキャパシタ12c−1を充電する場合は、図2において、第1スイッチ12−1及び第4スイッチ12−4がオンとされ、第2スイッチ12−2〜第3スイッチ12−3、第6スイッチ12−6〜第7スイッチ12−7がオフとされる。これにより、組電池2及びキャパシタ12c−1を含む経路(以下「第4経路」という)が形成され、組電池2の総電圧によりキャパシタ12c−1が充電される。
そして、第4経路が形成されてから所定時間の経過後、キャパシタ12c−1を放電させる。具体的には、第1スイッチ12−1及び第4スイッチ12−4がオフとされ、第6スイッチ12−6及び第7スイッチ12−7がオンとされる。これにより、第2経路が形成され、キャパシタ12c−1が放電する。
そして、第6スイッチ12−6の他端には、分岐点AでA/D変換部13が接続されるため、キャパシタ12c−1の電圧がA/D変換部13へ入力される。A/D変換部13は、第6スイッチ12−6及び第7スイッチ12−7がオンとされたときに入力されたアナログ値の電圧をデジタル値に変換して制御部14へ出力する。これにより、組電池2の総電圧が検出されることとなる。
また、電圧検出回路12には、第1抵抗12r−1と、第2抵抗12r−2とが設けられる。また、電圧検出回路12には、組電池2の正極側の絶縁抵抗Rpと組電池2の負極側の絶縁抵抗Rnとが設けられる。絶縁抵抗Rpは、組電池2の総正電圧とボディ電圧との間の絶縁抵抗である。また、絶縁抵抗Rnは、組電池2の総負電圧とボディ電圧との間の絶縁抵抗である。車両絶縁抵抗の劣化は、後述のように電圧検出回路12の各スイッチのオン及びオフを制御することによりキャパシタ12c−1が充電された際の電圧をもとに判定される。実施形態では、車両絶縁抵抗の計測は、DC(Direct Current)電圧印加方式を採用する。
なお、実施形態において、絶縁抵抗Rp及びRnは、実装された抵抗と、車体GNDに対する絶縁を仮想的に表した抵抗との合成抵抗値を示すが、実装した抵抗、仮想的な抵抗のいずれであるかは問わない。
絶縁抵抗Rp及びRnの各抵抗値は、正常時にはほとんど通電することが無い程度に十分に大きい値、例えば数MΩとされる。しかし、絶縁抵抗Rp、絶縁抵抗Rnが劣化した異常時には、例えば組電池2が車体GND等と短絡して、あるいは短絡に近い状態となって通電してしまう程度の抵抗値に低下する。
ここで、絶縁抵抗Rp及びRnの劣化を検出するために行われる、キャパシタ12c−1の充電及び放電について説明する。絶縁抵抗Rpに該当する第1抵抗12r−1の劣化を検出する計測処理を「Rp計測」という。Rp計測において、第4スイッチ12−4及び第6スイッチ12−6がオンとされ、第2スイッチ12−2〜第3スイッチ12−3、第7スイッチ12−7がオフとされる。これにより、電池スタック2Bの負極側、第4スイッチ12−4、キャパシタ12c−1、第6スイッチ12−6、第1抵抗12r−1、車体GNDが接続される。
すなわち、電池スタック2Bの負極側、第4スイッチ12−4、キャパシタ12c−1、第6スイッチ12−6、第1抵抗12r−1、車体GNDを結ぶ経路(以下「第5経路」という)が形成される。この際、第1抵抗12r−1の抵抗値が正常である場合には、第5経路はほとんど導通せず、キャパシタ12c−1は充電されない。一方、第1抵抗12r−1が劣化して抵抗値が低下していた場合には、第5経路は導通し、キャパシタ12c−1が正極性(正電圧)で充電される。
そして、第5経路が形成されてから所定時間、例えばキャパシタ12c−1の満充電に要する時間よりも短い所定時間の経過後、第4スイッチ12−4がオフとされる。そして、第4スイッチ12−4がオフされるとともに、第7スイッチ12−7がオンとされて第2経路が形成され、キャパシタ12c−1を放電させる。
そして、第6スイッチ12−6の他端には、分岐点AでA/D変換部13が接続されるため、キャパシタ12c−1の電圧がA/D変換部13へ入力される。A/D変換部13は、第4スイッチ12−4がオフとされ第7スイッチ12−7がオンとされたときに入力されたアナログ値の電圧(以下「電圧Vcp」という)をデジタル値に変換して制御部14へ出力する。これにより、電圧Vcpが検出されることとなる。制御部14は、電圧Vcpに基づいて第1抵抗12r−1の劣化を検出する。
また、絶縁抵抗Rnに該当する第2抵抗12r−2の劣化を検出する計測処理を「Rn計測」という。Rn計測において、第1スイッチ12−1及び第7スイッチ12−7がオンとされ、第2スイッチ12−2〜第4スイッチ12−4、第6スイッチ12−6がオフとされる。これにより、電池スタック2Aの正極側、第1スイッチ12−1、キャパシタ12c−1、第7スイッチ12−7、第2抵抗12r−2、車体GNDが接続される。
すなわち、電池スタック2Aの正極側、第1スイッチ12−1、キャパシタ12c−1、第7スイッチ12−7、第2抵抗12r−2、車体GNDを結ぶ経路(以下「第6経路」という)が形成される。この際、第2抵抗12r−2の抵抗値が正常である場合には、第6経路はほとんど導通せず、キャパシタ12c−1は充電されない。一方、第2抵抗12r−2が劣化して抵抗値が低下していた場合には、第6経路は導通し、キャパシタ12c−1が負極性(負電圧)で充電される。キャパシタ12c−1が負極性(負電圧)で充電されるのは、ボディ電圧が、組電池2の電圧よりも高くなる場合があるためである。
そして、第6経路が形成されてから所定時間、例えばキャパシタ12c−1の満充電に要する時間よりも短い所定時間の経過後、第1スイッチ12−1がオフとされる。そしてて、第1スイッチ12−1がオフとされるとともに、第6スイッチ12−6がオンとされて第2経路が形成され、キャパシタ12c−1を放電させる。
そして、第6スイッチ12−6の他端には、分岐点AでA/D変換部13が接続されるため、キャパシタ12c−1の電圧がA/D変換部13へ入力される。A/D変換部13は、第1スイッチ12−1がオフとされ第6スイッチ12−6がオンとされたときに入力されたアナログ値の電圧(以下「電圧Vcn」という)をデジタル値に変換して制御部14へ出力する。これにより、電圧Vcnが検出されることとなる。制御部14は、電圧Vcnに基づいて第2抵抗12r−2の劣化を検出する。
(A/D変換部について)
A/D変換部13は、電圧検出回路12から出力されたアナログの電圧を分岐点A(図2)において検知し、デジタルの電圧へ変換する。そして、A/D変換部13は、変換したデジタルの電圧を、制御部14へ出力する。なお、A/D変換部13は、入力電圧を所定範囲の電圧へ変換して検出する。
(制御部について)
制御部14は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等を有するマイクロコンピュータ等の処理装置である。制御部14は、監視IC11a、監視IC11b、電圧検出回路12、A/D変換部13等を含む電池ECU10全体を制御する。制御部14は、充電経路形成部14a、放電経路形成部14b、計測部14c、絶縁異常検知部14dを含む。
充電経路形成部14aは、電圧検出回路12が有する第1スイッチ12−1〜第7スイッチ12−7(図2参照)のオン及びオフを制御し、電圧検出回路12において充電経路を形成する。また、放電経路形成部14bは、電圧検出回路12が有する第1スイッチ12−1〜第7スイッチ12−7のオン及びオフを制御し、電圧検出回路12において放電経路を形成する。
なお、第1スイッチ12−1〜第7スイッチ12−7のスイッチングパターンは、RAM及びROM等の記憶部に予め記憶させておくものとする。そして、充電経路形成部14a及び放電経路形成部14bは、適切なタイミングで記憶部からスイッチングパターンを読み出すことによって、充電経路又は放電経路を形成する。
計測部14cは、放電経路形成部14bにより放電経路が形成されると、充電されたキャパシタ12c−1の電圧をA/D変換部13を介して検出する。
具体的には、計測部14cは、充電されたキャパシタ12c−1の電圧に基づいて電圧Vcpを計測する。同様に、計測部14cは、充電されたキャパシタ12c−1の電圧に基づいて電圧Vcnを計測する。
絶縁異常検知部14dは、計測したキャパシタ12c−1の電圧VRp及びVRn、HV_ECU40や監視IC11a及び11bから取得した、組電池2の総電圧、後述するPCU20が発生させた昇圧電圧に基づいて、絶縁抵抗Rp及びRnの劣化を検出する。組電池2の総電圧及び昇圧電圧の取得は、電圧VRp及びVRnの計測とタイミング同期している。そして、絶縁異常検知部14dは、絶縁抵抗Rp及びRnの劣化判定結果(絶縁異常検知)を示す情報を、上位装置であるHV_ECU40(図1参照)へ出力する。
すなわち、絶縁抵抗Rp及びRnに劣化が生じると、キャパシタ12c−1に充電される電圧が増加することから、充電されたキャパシタ12c−1の電圧が増加した場合に、絶縁抵抗Rp及びRnの劣化を検出する。
このとき、Rp計測及びRn計測によりキャパシタ12c−1の電圧VRp及びVRnの計測を行う際、Rp計測時及びRn計測時に、PCU20が発生させる昇圧電圧や組電池2の総電圧の変化により、キャパシタ12c−1の充電電圧が影響を受ける。このため、異なるタイミングにおいて計測した電圧VRp及びVRnを同列に用いて絶縁抵抗Rp及びRnの劣化を検出しても、組電池2の総電圧やPCU20が発生させる昇圧電圧が異なる場合があることから、検出結果の信頼性は低い。
すなわち、Rp計測時及びRn計測時それぞれにおいて、PCU20が発生させる昇圧電圧に有意な差異があると認められる場合に、計測した電圧Vcp及びVcnは信頼度が低いとして、絶縁異常検知を行わない。これは、絶縁異常検知は、計測した電圧Vcp及びVcnの和Vcp+Vcnを閾値判定することにより行うが、Rp計測時及びRn計測時の各昇圧電圧が等しい場合に和Vcp+Vcnにおいて昇圧電圧の影響を相殺できるためである。言い換えると、Rp計測時及びRn計測時の各昇圧電圧が有意に異なると、和Vcp+Vcnにおいて昇圧電圧の影響を相殺できないため、絶縁異常検知の精度が低下するためである。
また、Rp計測時及びRn計測時それぞれにおける組電池2の総電圧に有意な差異があると認められる場合に、計測した電圧Vcp及びVcnは、キャパシタ12c−1の充電の電源電圧が異なり、充電条件に差異があるため、信頼度が低い。
そこで、絶縁異常検知部14dは、電圧Vcp及びVcnそれぞれの計測のタイミングにおける、上位装置であるHV_ECU40から取得したPCU20が発生させる昇圧電圧Vb1及びVb2の差が第1の閾値以下であるか否かを判定する。そして、絶縁異常検知部14dは、電圧Vcp及びVcnそれぞれの計測のタイミングにおける昇圧電圧Vb1及びVb2の差が第1の閾値より大である場合には、電圧Vcp+Vcnに基づいて後述の異常判定処理を行う。しかし、電圧Vcp及びVcnそれぞれの計測のタイミングにおける昇圧電圧Vb1及びVb2の差が第1の閾値より大である場合には、絶縁異常検知部14dは、絶縁異常検知は行うが、検知結果の信頼性が低いとして、検知結果をHV_ECU40には通知しない。または、電圧Vcp及びVcnそれぞれの計測のタイミングにおける昇圧電圧Vb1及びVb2の差が第1の閾値より大である場合には、絶縁異常検知部14dは、絶縁異常検知を行わないとしてもよい。
なお、絶縁異常検知部14dは、電圧Vcp及びVcnそれぞれの計測のタイミングにおける昇圧電圧Vb1及びVb2の差が第1の閾値より大である場合には、Rp計測及びRn計測を中断するとしてもよい。そして、絶縁異常検知部14dは、キャパシタ12c−1の放電を行って、次のRp計測及びRn計測を開始するとしてもよい。これにより、計測精度が低いRp計測及びRn計測を無駄に行わず、処理の効率化を図ることができる。
また、絶縁異常検知部14dは、電圧Vcp及びVcnの各計測タイミングにおける昇圧電圧Vb1及びVb2の差が第1の閾値以下である場合、各計測タイミングにおける電池スタック2A及び2Bの電圧を監視IC11a及び11bから取得する。そして、絶縁異常検知部14dは、取得した電圧の合計から、組電池2の総電圧を算出する。または、絶縁異常検知部14dは、電圧Vcp及びVcnそれぞれの検出のタイミングと対応する組電池2の総電圧を、上位装置であるHV_ECU40から取得してもよい。なお、絶縁異常検知部14dがHV_ECU40から組電池2の総電圧を取得する場合には、HV_ECU40は、予め、組電池2の総電圧が通知されているものとする。
そして、絶縁異常検知部14dは、電圧Vcp及びVcnそれぞれの計測のタイミングにおける組電池2の総電圧Vo1及びVo2の差が第2の閾値以下であるか否かを判定する。そして、絶縁異常検知部14dは、電圧Vcp及びVcnの各計測タイミングにおける組電池2の総電圧Vo1及びVo2の差が第2の閾値より大である場合、総電圧Vo1及び総電圧Vo2に基づき、計測した電圧Vcp及びVcnを補正する。
例えば、絶縁異常検知部14dは、電圧Vcp及びVcnの補正を、次のように行う。例えば、絶縁異常検知部14dは、電圧Vcp又はVcnのいずれかの計測タイミングにおける組電池2の総電圧を基準とし、電圧Vcp及びVcnそれぞれにおける組電池2の総電圧の比を取る。そして、絶縁異常検知部14dは、基準とした組電池2の総電圧と対応する電圧Vcp又はVcnに、組電池2の総電圧の比を乗じて補正する。
具体的には、絶縁異常検知部14dは、電圧Vcpの計測タイミングにおける組電池2の総電圧Vo1、電圧Vcnの計測タイミングにおける組電池2の総電圧Vo2を取得したとする。そして、絶縁異常検知部14dは、総電圧Vo1及びVo2の差が第2の閾値より大であると判定したとする。すると、絶縁異常検知部14dは、例えばVo2を基準とし、Vo2/Vo1を算出する。そして、絶縁異常検知部14dは、Vcp×(Vo2/Vo1)により、電圧Vcpを補正する。このようにして、絶縁異常検知部14dは、少なくとも、Vo1及びVo2の差分を吸収し、前提となる組電池2の総電圧Vo1及びVo2を揃えた電圧Vcp及びVcnから絶縁異常検知を行うことができる。
絶縁異常検知部14dは、電圧Vcp及びVcnそれぞれの計測のタイミングにおける組電池2の総電圧の差が第2の閾値より大である場合には、上記した電圧Vcp又はVcnの補正を行わない。そして、絶縁異常検知部14dは、電圧Vcp及びVcnに基づいて後述の絶縁異常検知を行う。そして、絶縁異常検知部14dは、絶縁異常検知の検知結果をHV_ECU40に通知する。
なお、上記の閾値判定は、差の閾値判定に限らず、比の閾値判定であってもよい。また、電圧Vcp又はVcnの補正は、種々の既存の手法を用いることができる。また、上記の第1の閾値は、PCU20の昇圧電圧により絶縁異常の誤検知が発生しない範囲を、PCU20の昇圧電圧Vb1及びVb2の統計を取り、統計処理した結果に基づいて設定するとする。また、上記の第2の閾値は、組電池2の総電圧により絶縁異常の誤検知が発生しない範囲を、組電池2の総電圧Vo1及びVo2の統計を取り、統計処理した結果に基づいて設定するとする。
また、絶縁異常検知部14dは、上記の第1の閾値を、蓄積したPCU20の昇圧電圧Vb1及びVb2のデータを統計処理した結果に基づいて、適切なタイミングで切り替えるとしてもよい。同様に、絶縁異常検知部14dは、上記の第2の閾値を、蓄積した組電池2の総電圧Vo1及びVo2のデータを統計処理した結果に基づいて、適切なタイミングで切り替えるとしてもよい。これにより、第1の閾値及び第2の閾値を、昇圧電圧及び組電池2の総電圧の変化に追随させて、絶縁異常検知の精度を高めることができる。
(PCUについて)
PCU20は、モータ4や車両の電装機器等へ供給する電源電圧を昇圧するとともに、直流から交流の電圧に変換する。図1に示すように、PCU20は、組電池2の正極側及び負極側と接続される。PCU20は、DCDCコンバータ21、3相インバータ22、低圧側平滑用キャパシタ23a、高圧側平滑用キャパシタ23bを含む。
(MG_ECUについて)
MG_ECU30は、PCU20の状態監視及び制御を行う電子制御装置である。具体的には、MG_ECU30は、DCDCコンバータ21及び3相インバータ22の各動作状態や、低圧側平滑用キャパシタ23a及び高圧側平滑用キャパシタ23bの充電状態を監視する。そして、MG_ECU30は、PCU20における昇圧の有無や昇圧電圧に関する情報を取得し、上位装置であるHV_ECU40へ通知する。また、MG_ECU30は、HV_ECU40の指示に応じて、PCU20の動作を制御する。
(HV_ECUについて)
HV_ECU40は、電池ECU10からの組電池2の充電状態等の監視結果の通知、及び、MG_ECU30からのPCU20における昇圧の有無や昇圧電圧に関する情報に応じて、電池ECU10及びMG_ECU30の制御を含む車両制御を行う。
(絶縁異常検知処理について)
図3Aは、実施形態に係る絶縁異常検知処理の一例を示すフローチャート(その1)である。また、図3Bは、実施形態に係る絶縁異常検知処理の一例を示すフローチャート(その2)である。絶縁異常検知処理は、電池ECU10の制御部14により、車両始動時や車両停止時、所定時間間隔や所定走行距離毎等の、所定周期又は所定契機で実行される。
なお、以下では、図2に示す、第1スイッチ12−1を“SW1”、第2スイッチ12−2を“SW2”、第3スイッチ12−3を“SW3”、第4スイッチ12−4を“SW4”と、それぞれ略記する。同様に、以下では、図2に示す、第5スイッチ12−5を“SW5”、第6スイッチ12−6を“SW6”、第7スイッチ12−7を“SW7”と略記する。
先ず、計測部14cは、フライングキャパシタ(すなわちキャパシタ12c−1)の電圧Vcが0(もしくは略0)、つまり十分放電された状態であるか否かを判定する(ステップS11)。計測部14cは、フライングキャパシタの電圧Vcが0である場合に(ステップS11:Yes)、ステップS13へ処理を移す。一方、計測部14cは、フライングキャパシタの電圧Vcが0でない場合に(ステップS11:No)、ステップS12へ処理を移す。
ステップS12では、放電経路形成部14bは、放電経路を形成し、フライングキャパシタ(すなわちキャパシタ12c−1)の放電処理を行う。ステップS12が終了すると、制御部14は、ステップS13へ処理を移す。
ステップS13では、充電経路形成部14aは、SW5をオンにし、キャパシタ12c−1及びキャパシタ12c−2を並列に接続したフライングキャパシタを構成する。なお、ステップS13は、フライングキャパシタの切り替え構成がない場合、フライングキャパシタの切り替え構成を行わない場合は、省略される。
次に、充電経路形成部14aは、SW4及びSW6をオンにする(ステップS14)。ステップS14により、上記した第5経路の充電経路が形成され、フライングキャパシタが充電される(ステップS15)。次に、放電経路形成部14bは、SW4及びSW6をオフにする(ステップS16)。次に、放電経路形成部14bは、SW6及びSW7をオンにする(ステップS17)。次に、計測部14cは、A/D変換部13がサンプリングしたフライングキャパシタの電圧をもとに、電圧Vcpを取得する(ステップS18)。
以上のステップS14〜ステップS18が、Rp計測である。なお、フライングキャパシタの充電中の昇圧電圧や組電池2の総電圧の変動を平準化するために、ステップS14〜ステップS18を所定回数繰り返して取得した各電圧の平均を最終的な電圧Vcpとしてもよい。
ステップS18が終了すると、ステップS19〜ステップS20の処理と、ステップS21〜ステップS22の処理とが並行して実行される。
ステップS19では、計測部14cは、HV_ECU40から、ステップS14〜ステップS18の実行時と対応するタイムスタンプを有する昇圧電圧Vb1を取得する。なお、計測部14cは、Rp計測を所定回数繰り返した平均により電圧Vcpを算出する場合には、ステップS14〜ステップS18の実行時と対応するタイムスタンプを有する各昇圧電圧の平均を昇圧電圧Vb1としてもよい。
また、ステップS19では、計測部14cは、監視IC11a及びIC11b(もしくはHV_ECU40)から、ステップS14〜ステップS18の実行時と対応するタイムスタンプを有する組電池2の総電圧Vo1を取得する。なお、計測部14cは、Rp計測を所定回数繰り返した平均により電圧Vcpを算出する場合には、ステップS14〜ステップS18の実行時と対応するタイムスタンプを有する各総電圧の平均を総電圧Vo1としてもよい。
次に、計測部14cは、ステップS19で取得した昇圧電圧Vb1及び総電圧Vo1を、図示しない記憶部に保持させる(ステップS20)。ステップS20が終了すると、制御部14は、図3BのステップS23へ処理を移す。
また、ステップS21では、放電経路形成部14bは、SW6及びSW7をオフにする。ステップS22により、フライングキャパシタの放電処理が行われる。ステップS22が終了すると、制御部14は、図3BのステップS23へ処理を移す。
図3BのステップS23では、充電経路形成部14aは、SW1及びSW7をオンにする。ステップS23の結果、上記した第6経路の充電経路が形成され、フライングキャパシタが充電される(ステップS24)。次に、放電経路形成部14bは、SW1及びSW7をオフにする(ステップS25)。次に、放電経路形成部14bは、SW6及びSW7をオンにする(ステップS26)。次に、計測部14cは、A/D変換部13がサンプリングしたフライングキャパシタの電圧をもとに、電圧Vcnを取得する(ステップS27)。
以上のステップS23〜ステップS27が、Rn計測である。なお、フライングキャパシタの充電中の昇圧電圧や組電池2の総電圧の変動を平準化するために、ステップS23〜ステップS27を所定回数繰り返して取得した各電圧の平均を最終的な電圧Vcnとしてもよい。
ステップS27が終了すると、ステップS28〜ステップS30の処理と、ステップS31〜ステップS32の処理とが並行して実行される。
ステップS28では、計測部14cは、HV_ECU40から、ステップS23〜ステップS27の実行時と対応するタイムスタンプを有する昇圧電圧Vb2を取得する。なお、計測部14cは、Rn計測を所定回数繰り返した平均により電圧Vcnを算出する場合には、ステップS23〜ステップS27の実行時と対応するタイムスタンプを有する各昇圧電圧の平均を昇圧電圧Vb2としてもよい。
また、ステップS28では、計測部14cは、監視IC11a及びIC11b(もしくはHV_ECU40)から、ステップS23〜ステップS27の実行時と対応するタイムスタンプを有する組電池2の総電圧Vo2を取得する。なお、計測部14cは、Rn計測を所定回数繰り返した平均により電圧Vcnを算出する場合には、ステップS23〜ステップS27の実行時と対応するタイムスタンプを有する各総電圧の平均を総電圧Vo2としてもよい。
次に、計測部14cは、ステップS28で取得した昇圧電圧Vb2及び総電圧Vo2を、図示しない記憶部に保持させる(ステップS29)。次に、絶縁異常検知部14dは、図4を参照して後述する絶縁状態判定処理を実行する(ステップS30)。ステップS30が終了すると、制御部14は、絶縁異常検知処理を終了する。
また、ステップS31では、放電経路形成部14bは、SW6及びSW7をオフにする。ステップS31の結果、フライングキャパシタの放電処理が行われる(ステップS32)。ステップS32が終了すると、制御部14は、絶縁異常検知処理を終了する。
なお、ステップS14〜ステップS18の処理群と、ステップS23〜ステップS27の処理群とは、各処理群内の処理順序を変えずに、処理群単位で処理を入れ替えてもよい。つまり、Rn計測後にRp計測を行うとしてもよい。
(絶縁状態判定処理について)
図4は、実施形態に係る絶縁状態判定処理の一例を示すフローチャートである。図4は、図3BのステップS30のサブルーチンを示す。
先ず、絶縁異常検知部14dは、昇圧電圧Vb1と昇圧電圧Vb2との差が第1の閾値以下であるか否かを判定する(ステップS30−1)。絶縁異常検知部14dは、昇圧電圧Vb1と昇圧電圧Vb2との差が第1の閾値以下である場合に(ステップS30−1:Yes)、ステップS30−2へ処理を移す。一方、絶縁異常検知部14dは、昇圧電圧Vb1と昇圧電圧Vb2との差が第1の閾値より大である場合に(ステップS30−1:No)、ステップS30−5へ処理を移す。
ステップS30−2では、絶縁異常検知部14dは、総電圧Vo1と総電圧Vo2との差が第2の閾値以下であるか否かを判定する。絶縁異常検知部14dは、総電圧Vo1と総電圧Vo2との差が第2の閾値以下である場合に(ステップS30−2:Yes)、ステップS30−3へ処理を移す。一方、絶縁異常検知部14dは、総電圧Vo1と総電圧Vo2との差が第2の閾値より大である場合に(ステップS30−2:No)、ステップS30−6へ処理を移す。
ステップS30−3では、絶縁異常検知部14dは、図5を参照して後述する異常判定処理を実行する。ステップS30−3が終了すると、絶縁異常検知部14dは、ステップS30−4へ処理を移す。ステップS30−4では、絶縁異常検知部14dは、ステップS30−3による異常判定結果を、HV_ECU40へ出力する。ステップS30−4が終了すると、絶縁異常検知部14dは、絶縁状態判定処理を終了し、図3Bの絶縁異常検知処理へ復帰し、絶縁異常検知処理を終了する。
また、ステップS30−5では、絶縁異常検知部14dは、図5を参照して後述する異常判定処理を実行する。ステップS30−3が終了すると、絶縁異常検知部14dは、絶縁状態判定処理を終了し、図3Bの絶縁異常検知処理へ復帰し、絶縁異常検知処理を終了する。
また、ステップS30−6では、絶縁異常検知部14dは、総電圧Vo1及び総電圧Vo2から電圧Vcp及びVcnを補正する。なお、絶縁異常検知部14dは、総電圧Vo1と総電圧Vo2との差が第2の閾値以下である場合に(ステップS30−2:Yes)、ステップS30−6に相当する電圧Vcp及びVcnの補正を行わないが、実施形態では、0補正を行うと呼ぶこととする。ステップS30−6が終了すると、絶縁異常検知部14dは、ステップS30−3へ処理を移す。
なお、図4に示す絶縁状態判定処理では、ステップS30−1の昇圧電圧の閾値判定の後に、ステップS30−2の総電圧の閾値判定を行うとするが、これに限らず、実行順序を入れ替えてもよい。また、ステップS30−1の昇圧電圧の閾値判定、ステップS30−2の総電圧の閾値判定のいずれか一方を行うとしてもよい。
ステップS30−1の昇圧電圧の閾値判定、ステップS30−2の総電圧の閾値判定のいずれかを行う場合、図3AのステップS19及びステップS20において、閾値判定を行う対象の昇圧電圧Vb1又は総電圧Vo1のいずれかを取得し、保持してもよい。また、ステップS30−1の昇圧電圧の閾値判定、ステップS30−2の総電圧の閾値判定のいずれかを行う場合、図3BのステップS28及びステップS29において、閾値判定を行う対象の昇圧電圧Vb2又は総電圧Vo2のいずれかを取得し、保持してもよい。
また、図4に示す絶縁状態判定処理では、ステップS30−1の昇圧電圧の閾値判定がNoの場合、ステップS30−5を行い、その後、絶縁状態判定処理を終了するとする。しかし、これに限らず、ステップS30−5を行い、その後、ステップS30−4へ処理を移してもよい。あるいは、図4に示す絶縁状態判定処理では、ステップS30−1の昇圧電圧の閾値判定がNoの場合に、直ちに絶縁状態判定処理を終了するとしてもよい。
(異常判定処理について)
図5は、実施形態に係る異常判定処理の一例を示すフローチャートである。図5は、図4のステップS30−3及びステップS30−5のサブルーチンを示す。
先ず、絶縁異常検知部14dは、電圧Vcp+Vcnを算出する(ステップS30a)。次に、絶縁異常検知部14dは、総電圧Vo1及び総電圧Vo2から判定閾値Vthを決定する(ステップS30b)。次に、絶縁異常検知部14dは、Vcp+Vcn≧Vthか否かを判定する(ステップS30c)。絶縁異常検知部14dは、Vcp+Vcn≧Vthと判定した場合に(ステップS30c:Yes)、ステップS30dへ処理を移す。一方、絶縁異常検知部14dは、Vcp+Vcn<Vthと判定した場合に(ステップS30c:No)、ステップS30eへ処理を移す。
ステップS30dでは、絶縁異常検知部14dは、絶縁抵抗Rp及びRnの劣化を検出し、絶縁抵抗異常と判定する。ステップS30eでは絶縁異常検知部14dは、絶縁抵抗Rp及びRnの劣化を検出せず、絶縁抵抗正常と判定する。
ステップS30d又はステップS30eが終了すると、絶縁異常検知部14dは、ステップS30−3として異常判定処理を実行した場合には、異常判定処理を終了して図4の絶縁状態判定処理へ復帰し、ステップS30−4へ処理を移す。また、ステップS30d又はステップS30eが終了すると、絶縁異常検知部14dは、ステップS30−5として異常判定処理を実行した場合には、異常判定処理を終了し、図3Bの絶縁異常検知処理に復帰して絶縁異常検知処理を終了する。
なお、絶縁異常検知部14dは、ステップS30bにおいて、ステップS30cで用いる判定閾値Vthを総電圧Vo1及びVo2から決定する際に、総電圧Vo1及びVo2の平均に所定係数を乗じた値を判定閾値Vthとする等してもよい。絶縁抵抗Rp及びRnの劣化を判定する閾値を、外部装置から取得した総電圧Vo1及びVo2に基づいて随時切り替えて決定すると、スタック計測による電池総電圧を用いる場合よりも、精度が高い絶縁抵抗異常検知を行うことができる。
(絶縁異常検知処理のタイミングチャート)
図6は、実施形態に係る絶縁異常検知処理の一例を示すタイミングチャートである。図6に示すように、電池ECU10は、タイミングt1〜t5において、Rp計測を行う。電池ECU10は、Rp計測中に、タイミングt1〜t2において、SW4及びSW6をオンにしてフライングキャパシタの電荷チャージ(充電)を行う。
また、電池ECU10は、タイミングt1〜t2において、所定回数だけ、監視IC11a及びIC11bから電池スタック2A及び電池スタック2Bのスタック電圧を受信し、組電池2の総電圧を算出する。そして、電池ECU10は、受信した組電池2の総電圧の平均を取るなどして、組電池2の総電圧を確定する。もしくは、電池ECU10は、タイミングt1〜t2において、所定回数だけ、HV_ECU40から組電池2の総電圧を受信する。そして、電池ECU10は、受信した組電池2の総電圧の平均を取るなどして、組電池2の総電圧を確定する。
また、電池ECU10は、タイミングt1〜t2において、所定回数だけ、HV_ECU40からPCU20の昇圧電圧を受信する。そして、電池ECU10は、受信したPCU20の昇圧電圧の平均を取るなどして、PCU20の昇圧電圧を確定する。
そして、電池ECU10は、タイミングt3において、SW6及びSW7をオンにして、フライングキャパシタの電圧のA/Dサンプリングにより、電圧Vcpを計測する。そして、電池ECU10は、タイミングt4〜t5において、SW2及びSW3をオンにして、フライングキャパシタのディスチャージ(放電)を行う。
また、図6に示すように、電池ECU10は、タイミングt6〜t10において、Rn計測を行う。電池ECU10は、Rn計測中に、タイミングt6〜t7において、SW1及びSW7をオンにしてフライングキャパシタの電荷チャージ(充電)を行う。
また、電池ECU10は、タイミングt6〜t7において、所定回数だけ、監視IC11a及びIC11bから電池スタック2A及び電池スタック2Bのスタック電圧を受信し、組電池2の総電圧を算出する。そして、電池ECU10は、受信した組電池2の総電圧の平均を取るなどして、組電池2の総電圧を確定する。もしくは、電池ECU10は、タイミングt6〜t7において、所定回数だけ、HV_ECU40から組電池2の総電圧を受信する。そして、電池ECU10は、受信した組電池2の総電圧の平均を取るなどして、組電池2の総電圧を確定する。
また、電池ECU10は、タイミングt6〜t7において、所定回数だけ、HV_ECU40からPCU20の昇圧電圧を受信する。そして、電池ECU10は、受信したPCU20の昇圧電圧の平均を取るなどして、PCU20の昇圧電圧を確定する。
そして、電池ECU10は、タイミングt8において、SW6及びSW7をオンにして、フライングキャパシタの電圧のA/Dサンプリングにより、電圧Vcnを計測する。そして、電池ECU10は、タイミングt9〜t10において、SW2及びSW3をオンにして、フライングキャパシタのディスチャージ(放電)を行う。
以上の実施形態によれば、外部装置から取得した電源の総電圧及び昇圧系の昇圧電圧の変動に随時適応して車両の絶縁異常検知を行うので、絶縁異常検知の精度向上を図ることができる。また、電源の総電圧を、フライングキャパシタを用いた計測に依らず、他装置から取得するので、処理時間の短縮を図ることができるとともに、外乱要因に左右されない外部装置から取得した電源の総電圧を用いて、絶縁異常検知の精度向上を図ることができる。また、昇圧系の昇圧電圧の変動により絶縁異常検知の精度が低下することを防止し、絶縁異常検知の誤検出を抑制して絶縁異常検知処理の時間短縮や効率化を図ることができる。
[その他の実施形態]
(1)絶縁異常検知装置の最小構成
実施形態では、電池ECU10において、制御部14の制御のもと、電圧検出回路12、A/D変換部13が、外部装置から取得した電源の総電圧及び昇圧系の昇圧電圧をもとに、絶縁異常検知を行うとした。しかし、これに限らず、電圧検出回路12、A/D変換部13及び制御部14を含んで構成される構成を、絶縁異常検知装置の最小構成としてもよい。
(2)絶縁異常検知の処理主体
実施形態では、絶縁異常検知の処理を、電池ECU10が行うとした。しかしこれに限らず、絶縁異常検知の処理の一部又は全部を、HV_ECU40が行ってもよい。例えば、電池総電圧や昇圧電圧は、HV_ECU40が管理する情報であるので、これらの情報を用いた処理である、例えば図4及び図5に示す絶縁状態判定処理及び異常判定処理を、HV_ECU40が行ってもよい。
(3)昇圧電圧の有無による絶縁異常検知の実行
実施形態では、上位装置であるHV_ECU40から通知された昇圧系の昇圧電圧が、Rp計測時とRn計測時とで所定閾値以上の差がある場合に、絶縁異常検知を行わない、もしくは絶縁異常検知を行った結果をHV_ECU40等の上位装置へ通知しないとした。しかし、これに限らず、上位装置であるHV_ECU40から、所定値以上の昇圧電圧の発生が通知された場合には、絶縁異常検知そのものを行わないとしてもよい。
(4)絶縁異常を複数回連続して検知した場合
実施形態では、絶縁異常と1回判定すると、上位装置であるHV_ECU40等へ通知するとした。しかし、これに限らず、複数回連続して絶縁異常と判定した場合に、上位装置であるHV_ECU40等へ通知するとしてもよい。これにより、絶縁異常検知の精度をより向上させることができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 車載システム
2 組電池
2A、2B 電池スタック
2a、2b 電池セル
3a、3b SMR
4 モータ
10 電池ECU
11a、11b 監視IC
12 電圧検出回路
13 A/D変換部
14 制御部
14a 充電経路形成部
14b 放電経路形成部
14c 計測部
14d 絶縁異常検知部
15 電源IC
20 PCU
30 MG_ECU
40 HV_ECU

Claims (6)

  1. 車両に搭載される、電源、キャパシタ及び前記車両のボディ接地を直列接続させて充電される前記キャパシタの電圧から前記車両の絶縁抵抗を計測する計測部と、
    前記計測部により前記車両の絶縁抵抗が計測された際の前記電源の総電圧を、外部装置から取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記電源の総電圧と、前記計測部により計測された前記車両の絶縁抵抗とから、前記車両の絶縁異常を検知する検知部と
    を備え
    前記計測部は、前記車両の第1の絶縁抵抗及び第2の絶縁抵抗を計測し、
    前記取得部は、前記計測部により前記第1の絶縁抵抗が計測された際の前記電源の第1の総電圧と、前記計測部により前記第2の絶縁抵抗が計測された際の前記電源の第2の総電圧とを取得し、
    前記検知部は、前記取得部により取得された前記第1の総電圧及び前記第2の総電圧と、前記第1の総電圧及び前記第2の総電圧の差に応じて補正した前記第1の絶縁抵抗及び前記第2の絶縁抵抗とから、前記車両の絶縁異常を検知する
    ことを特徴とする絶縁異常検知装置。
  2. 前記検知部は、前記第1の総電圧及び前記第2の総電圧から、前記車両の絶縁異常を検知する際に前記第1の絶縁抵抗及び前記第2の絶縁抵抗を判定する閾値を決定する
    ことを特徴とする請求項に記載の絶縁異常検知装置。
  3. 車両に搭載される、電源、キャパシタ及び前記車両のボディ接地を直列接続させて充電される前記キャパシタの電圧から前記車両の絶縁抵抗を計測する計測部と、
    前記計測部により前記車両の絶縁抵抗が計測された際の、前記車両に搭載される前記電源の出力電圧を昇圧する昇圧回路による昇圧電圧を、外部装置から取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記昇圧電圧に応じて、前記計測部により計測された前記車両の絶縁抵抗から前記車両の絶縁異常を検知する検知部と
    を備え
    前記計測部は、前記車両の第1の絶縁抵抗及び第2の絶縁抵抗を計測し、
    前記取得部は、前記計測部により前記第1の絶縁抵抗が計測された際の前記昇圧回路による第1の昇圧電圧と、前記計測部により前記第2の絶縁抵抗が計測された際の前記昇圧回路による第2の昇圧電圧とを取得し、
    前記検知部は、前記取得部により取得された前記第1の昇圧電圧及び前記第2の昇圧電圧の差が所定閾値以上であると判定した際には、前記車両の絶縁異常の検知を行わない
    ことを特徴とする絶縁異常検知装置。
  4. 前記検知部により、前記第1の昇圧電圧及び前記第2の昇圧電圧の差が所定閾値以上であると判定された際に、
    前記計測部は、前記車両の第1の絶縁抵抗及び第2の絶縁抵抗の計測を中断し、
    前記取得部は、前記第1の昇圧電圧及び前記第2の昇圧電圧の取得を中断し、
    前記検知部は、前記車両の絶縁異常の検知を中断する
    ことを特徴とする請求項に記載の絶縁異常検知装置。
  5. 絶縁異常検知装置が行う絶縁異常検知方法であって、
    車両に搭載される、電源、キャパシタ及び前記車両のボディ接地を直列接続させて充電される前記キャパシタの電圧から前記車両の絶縁抵抗を計測する計測ステップと、
    前記計測ステップにより前記車両の絶縁抵抗が計測された際の前記電源の総電圧を、外部装置から取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにより取得された前記電源の総電圧と、前記計測ステップにより計測された前記車両の絶縁抵抗とから、前記車両の絶縁異常を検知する検知ステップと
    を含み、
    前記計測ステップは、前記車両の第1の絶縁抵抗及び第2の絶縁抵抗を計測し、
    前記取得ステップは、前記計測ステップにより前記第1の絶縁抵抗が計測された際の前記電源の第1の総電圧と、前記計測ステップにより前記第2の絶縁抵抗が計測された際の前記電源の第2の総電圧とを取得し、
    前記検知ステップは、前記取得ステップにより取得された前記第1の総電圧及び前記第2の総電圧と、前記第1の総電圧及び前記第2の総電圧の差に応じて補正した前記第1の絶縁抵抗及び前記第2の絶縁抵抗とから、前記車両の絶縁異常を検知する
    ことを特徴とする絶縁異常検知方法。
  6. 絶縁異常検知装置が行う絶縁異常検知方法であって、
    車両に搭載される、電源、キャパシタ及び前記車両のボディ接地を直列接続させて充電される前記キャパシタの電圧から前記車両の絶縁抵抗を計測する計測ステップと、
    前記計測ステップにより前記車両の絶縁抵抗が計測された際の、前記車両に搭載される前記電源の出力電圧を昇圧する昇圧回路による昇圧電圧を、外部装置から取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにより取得された前記昇圧電圧に応じて、前記計測ステップにより計測された前記車両の絶縁抵抗から前記車両の絶縁異常を検知する検知ステップと
    を含み、
    前記計測ステップは、前記車両の第1の絶縁抵抗及び第2の絶縁抵抗を計測し、
    前記取得ステップは、前記計測ステップにより前記第1の絶縁抵抗が計測された際の前記昇圧回路による第1の昇圧電圧と、前記計測ステップにより前記第2の絶縁抵抗が計測された際の前記昇圧回路による第2の昇圧電圧とを取得し、
    前記検知ステップは、前記取得ステップにより取得された前記第1の昇圧電圧及び前記第2の昇圧電圧の差が所定閾値以上であると判定した際には、前記車両の絶縁異常の検知を行わない
    ことを特徴とする絶縁異常検知方法。
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