JP5701366B1 - 底付コンクリート製品の型枠及び底付コンクリート製品の脱型方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】長尺の底付コンクリート製品を実現すべく、コンクリート製品とのクリアランスが小さい状態で底壁部分の内枠を製品の内面から剥離できるようにする。【解決手段】底壁及び側壁を有する底付コンクリート製品の一側壁を上にした状態で該底付コンクリート製品の打設に用いられ、前記コンクリート製品の外面を形成する外枠2と、前記側壁の内面を形成する内側面形成部31及び前記底壁の内面を形成する壁部32を有する内枠3とを備える型枠に、前記内枠3の壁部32を水平方向に伸びる第1の軸周りに回転させるための軸部材を挿入可能な水平軸受、及び前記壁部を前記第1の軸と異なる方向に伸びる第2の軸周りに回転させるための回転機構を有する回転脱型装置5をさらに備えさせる。【選択図】図3

Description

本発明は、底付コンクリート製品の型枠及び底付コンクリート製品の脱型方法に関する。
従来、底付コンクリート製品の製造にあたっては、製品を裏返した状態でコンクリートを打設する、いわゆる底打ちと呼ばれる方法が採用されていた。
この方法では、製品の外面を形成する外枠の内側に製品の内面を形成する内枠を配し、外枠と内枠との間及び内枠の上方にコンクリートを打設し、所要時間養生した後、内枠を縮小させて製品の内面から剥離し、外枠を製品から離間させた後、製品をクレーン等により引き上げて製品を取り出すという手順がとられている(例えば、特許文献1を参照)。
ところで、前段の方法で底付コンクリート製品を製造するにあたっては、型枠の上方に少なくとも製品長と同程度の高さを有する空間を確保しておく必要がある。
しかし、製品長が例えば4mといった長尺のコンクリート製品を製造する場合、型枠の上方に確保すべき作業空間の高さ寸法も製品長に対応して大きくする必要があるが、工場内においてこのような作業空間を確保することは困難である。
また、上述した方法で長尺のコンクリート製品を製造する場合、製造工程の多くが地表面又は床面からの高さ2m以上の高所での作業となり、安全性に難がある場合があった。
これらの事情から、いわゆる底打ちと呼ばれる方法で長尺の底付コンクリート製品を製造することはこれまで行われていなかった。
そこで、長尺の底付コンクリート製品を製造するに際し、型枠の上方に作業空間を確保する必要がなく、高所作業の必要もない方法として、製品を横にした状態、換言すれば一側壁を底にした状態でコンクリートを打設する、いわゆる平打ちと呼ばれる方法が考えられる。この方法で内枠のうちコンクリート製品の底壁の内面を形成する部分を脱型するときには、コンクリート製品とのクリアランスが小さい状態で行う必要があるが、従来はこれを実現する適切な方法が考えられてきていなかった。そのため、長尺の底付コンクリート製品が実現されていなかった。
特開平11−221816号公報
本発明は以上の点に着目し、長尺の底付コンクリート製品を実現すべく、コンクリート製品とのクリアランスが小さい状態で底壁部分の内枠を製品の内面から剥離できるようにすることを目的とする。
以上の課題を解決すべく、本発明に係る底付コンクリート製品の型枠は、以下に述べるような構成を有する。すなわち本発明に係る底付コンクリート製品の型枠は、底壁及び側壁を有する底付コンクリート製品の一側壁を上にした状態で該底付コンクリート製品の打設に用いられる型枠であって、前記コンクリート製品の外面を形成する外枠と、前記側壁の内面を形成する内側面形成部及び前記底壁の内面を形成する壁部を有する内枠と、前記内枠の壁部を水平方向に伸びる第1の軸周りに回転させるための軸部材を挿入可能な水平軸受、及び前記壁部を前記第1の軸と異なる方向に伸びる第2の軸周りに回転させるための回転機構を有する回転脱型装置とを備えている。
このようなものであれば、一側壁を上にした状態でコンクリートを打設し、前記第1の軸周りに内枠の壁部を回転させて前傾させ、回転機構により壁部を回転させることにより、壁部と底付コンクリート製品の側壁の内面との間にクリアランスを形成すると同時に壁部を底付コンクリート製品の底壁の内面から離間させることができる。
壁部を第2の軸周りに回転させるための手間を軽減できる構成として、前記回転機構が、ねじりコイルばねの弾性付勢力を利用するものが挙げられる。
壁部を第1の軸周りに回転させた後、前記水平軸受に挿入した軸部材により壁部を安定して保持させつつ第2の軸周りに回転させることができるようにするための構成として、前記軸部材により内枠の壁部を重心位置で保持できるように構成されているものが挙げられる。
コンクリート製品の底壁が略矩形状をなす場合に前記回転脱型装置を利用して壁部の周囲にクリアランスを効果的に設けるための好適な態様として、前記第1の軸と前記第2の軸とが互いに直交しているものが挙げられる
壁部を底付コンクリート製品の内底面となるべき面から離間させた後、壁部を横ぶれなくコンクリート製品外に取り出すことができるようにするための底付コンクリート製品の脱型方法として、上述した底付コンクリート製品の水平軸受に挿入可能な軸部材及びこの軸部材を支持する本体を備えた搬送台車と、この搬送台車の進行方向を案内するレールとを利用し、前記軸部材を前記水平軸受に挿入し、前記底付コンクリート製品の内枠の壁部を前傾させた後、前記回転脱型装置を作動させ、前記搬送台車をレールに沿って移動させるものが挙げられる。
本発明によれば、長尺の底付コンクリート製品を実現すべく、コンクリート製品とのクリアランスが小さい状態で底壁部分の内枠を製品の内面から剥離する構成が実現可能となる。
本発明の一実施形態に係る底付コンクリート製品を一部破断して示す斜視図。 同実施形態に係る底付コンクリート製品の型枠を示す全体斜視図。 同実施形態に係る底付コンクリート製品の型枠を示す正面図。 同実施形態に係る底付コンクリート製品の内枠の壁部を示す正面図。 図4におけるA−A断面図。 図4におけるB−B断面図。 同実施形態に係る治具を用いた底付コンクリート製品の内側面形成部の脱型の態様を示す斜視図。 同実施形態に係る内側面形成部に対する治具の取付態様を示す説明図。 同実施形態に係る底付コンクリート製品の内枠の壁部の脱型に用いる搬送台車を示す説明図。 同実施形態に係る搬送台車の壁部に対する取付の態様を示す説明図。 同実施形態に係る搬送台車を利用した壁部の搬出の態様を示す説明図。
本発明の一実施形態を、図1〜図11を参照しつつ以下に示す。
本実施形態の底付コンクリート製品Cは、図1に示すように、略正方形をなす底壁C1と、この底壁C1の外周部からそれぞれ起立する4つの側壁C2とを備えている。また、このコンクリート製品Cは、例えば、その直上に同一の断面形状を有しそれぞれ起立する4つの側壁のみを有する図示しない他のコンクリート製品を配置した状態で地中又は地上に設置される。
この底付コンクリート製品Cは、以下に述べるような型枠1を利用して成形される。この型枠1は、図2及び図3に示すように、底付コンクリート製品Cの外面を形成する外枠2と、底付コンクリート製品Cの内面を形成する内枠3とを備えている。なお、以下の記載では、底付コンクリート製品Cが開口する側を前方、底付コンクリート製品Cの底壁C1が形成される側を後方としている。
前記外枠2は、図2及び図3に示すように、底付コンクリート製品Cの一側壁C2の外面を形成する底板21と、この底板21の長手方向に延びる両辺からそれぞれ起立し底付コンクリート製品Cのそれぞれ互いに背向する一側壁C2の外面を形成する側板22と、前記底板21及び側板22の一側端に接続し底付コンクリート製品Cの底壁C1の外面を形成する第1の妻板23と、前記底板21及び側板22の他側端に接続し底付コンクリート製品Cの側壁C2の上面を形成する第2の妻板24とを有する。
前記内枠3は、図2及び図3に示すように、側壁C2の内面を形成する内側面形成部31と、底壁C1の内面を形成する壁部32とを有する。
前記内側面形成部31は、図3に示すように、頂板313、頂板313の両長辺に沿った外縁から垂下する第1の側板314、及び第1の側板314の下端から内方に伸びる上案内面部315を備える第1の要素311と、底板316、底板316の両長辺に沿った外縁から起立する第2の側板317、及び第2の側板317の下端から内方に伸びる下案内面部318を備える第2の要素312とを備えた二つ割り構造のものである。ここで、上案内面部315、下案内面部318は、ともに内側に向かうにつれ下降する傾斜を有する。また、第1の要素311及び第2の要素312の前端部及び後端には、それぞれ前鍔部319及び図示しない後鍔部を設けている。さらに、第1の要素311及び第2の要素312の内側面にはリブ310を設けている。第1の側板314同士の間及び第2の側板317同士の間には、伸縮可能なサポート部材33を配している。このサポート部材33は、両端を左右両側の第1又は第2の側板314、317に接続した状態で、コンクリートの打設及び養生の際には、所定の寸法を確保できるように延ばした状態としており、脱型を行う際に収縮させてコンクリート製品Cから第1又は第2の側板314、317を離間させることができるようにしている。加えて、第1の要素の頂板313の下面、及び第2の要素の底板316の上面には、内側面形成部31の長手方向に沿って伸びる補強材34を設けている。この補強材34は内側面形成部31の長手寸法全域に亘っており、さらに、コンクリート製品Cの側壁C2の上面を越えて外方に達している。補強材34のコンクリート製品C外方において露出している部分は、治具Jを取り付け可能な治具取付部341である。内側面形成部31と外枠2の間には、これらの間の位置決めを行うべくスペーサ部材4を配している。スペーサ部材4は、内側面形成部31に向かうにつれ径が大きくなる、円錐の頂点部分を取り除いた形状をなしている。
前記壁部32は、図3〜図6に示すように、前記内側面形成部31の一端に対向し底付コンクリート製品Cの内底面となるべき面に内接する壁部本体321と、この壁部本体321から内方に起立するリブ322とを備えている。この壁部32は、コンクリートの打設を行うときには、壁部本体321の外周部に設けたナット321nに、前記内側面形成部31の後鍔部に設けた図示しないねじ挿通孔に挿し通した雄ねじ部材を螺着することにより内側面形成部31との間の位置決めを行っているとともに、壁部支持部材323を介して内側面形成部31の第2の要素312に設けた補強材34に接続している。壁部本体321の中央近傍には、内側面形成部31を脱型した後壁部32が倒れないように仮保持しておく目的で、仮止め用の雄ねじ部材を挿し通すことが可能なねじ挿通孔321aを設けている。
さらに本実施形態では、図4〜図6に示すように、前記内枠3の壁部32を水平方向に伸びる第1の軸周りに回転させるための軸部材D1を挿入可能な水平軸受51と、前記壁部32を前記第1の軸と直交する方向に伸びる第2の軸周りに回転させるための回転機構52とを有する回転脱型装置5を設けている。
前記水平軸受51は、水平方向に伸び中心軸が壁部本体321の高さ方向中央と同一の高さ位置にある軸受孔511aを備えた軸受部材511を利用したものである。すなわち、軸受孔511aは、壁部32の重心位置に配している。軸受部材511は、上下方向に伸びる円柱状の部材であり、上下両端からばね挿通軸512をそれぞれこの軸受部材511から離間する方向に延長させて設けている。この軸受部材511の側方には、軸部材D1を軸受孔511aに挿し通す際の便を図るべく、リブ322を切り欠いた切欠き部322aを設けている。軸受部材511及びばね挿通軸512は、壁部32に設けられた軸支持具513により下方から支持されている。また、軸受部材511及びばね挿通軸512は壁部32に対して回動自在である。そして、前記511aに軸部材D1を挿し通した状態で軸部材ごと壁部32をコンクリート製品Cの底壁C1から離間する方向に移動させると、壁部32は前傾しつつ第1の軸すなわち軸部材D1の中心軸の周りに回転移動し、壁部32の上下の端縁とコンクリート製品Cとの間に隙間が形成される。
前記回転機構52は、前記ばね挿通軸512に巻き回したねじりコイルばね521の弾性付勢力を利用するものである。より具体的には、ねじりコイルばね521と、ねじりコイルばね521の固定端を保持するばね保持具522と、ねじりコイルばね521の自由端に接し壁部32を押圧するばね受具523とを備えている。前記ばね保持具522は、前記ばね挿通軸512に溶接等の方法により固定されている。そして、壁部32がコンクリート製品Cの底壁C1から離間すると、壁部32はねじりコイルばね521の弾性付勢力を受けて第2の軸すなわち軸受部材511及びばね挿通軸512の中心軸の周りに回転移動し、壁部32の左右の端縁とコンクリート製品Cとの間に隙間が形成される。
また、内枠3の内側面形成部31を脱型する際には、以下に述べるような治具Jを用いるようにしている。この治具Jは、図7及び図8に示すように、前記補強材34を挿入可能な接続孔J1aを下端部に備えた接続部J1と、この接続部J1の上端からコンクリート製品Cの側壁C2に沿って伸びるとともにクレーン等の吊下具を取り付け可能な吊下具取付部J2aを上面に有する吊下部J2と、この吊下部J2の前記接続部J1と反対側の端部に設けたウェイトJ3とを備えている。ウェイトJ3は、治具Jと内側面形成部31の第1の要素311または第2の要素312とを接続した状態でその重心位置が長手方向中央となるようにすべく設けられている。前記接続部J1は、下端部の奥行き寸法が他の部位と比較して大きくなっている。接続部J1の下端部には、前記接続孔J1aと連通し奥行き方向に伸びるストッパピン挿通孔J1bを設けている。そして、内枠3の内側面形成部31の脱型に先だって、このストッパピン挿通孔J1bにストッパピンJ4を挿し通して補強材34と治具Jとを接続するようにしている。そして、この治具Jの前記接続孔J1aの上方には、ストッパピンJ4を非使用時に保管しておくためのストッパピン保管部J1cを設けている。
加えて、内枠3の壁部32を脱型する際には、以下に述べるような搬送台車Dを用いるようにしている。この搬送台車Dは、図9及び図10に示すように、底付コンクリート製品Cの水平軸受51に挿入可能な軸部材D1と、この軸部材D1を支持する台車本体D2と、この台車本体Dを走行可能に支持する車輪D3とを備えている。前記軸部材D1は、搬送台車Dを底付コンクリート製品Cの内部に配した状態で、高さ位置が壁部32の重心位置、換言すれば軸受部材511の軸受孔511aと同一となるように配している。前記車輪D3は、図11に示すように、コンクリート製品Cの側壁C2の内面に敷設され該コンクリート製品Cの長手方向に沿って延伸するレールRに案内される。
本実施形態のコンクリート製品の製造は、前記外枠2と前記内枠3との間の空間にコンクリートを打設し、養生を行った後、脱型することにより行う。脱型は、例えば、以下の手順で行う。
まず、サポート部材33を収縮させて内側面形成部31の側板22をコンクリート製品の側壁C2の内面から離間させる。次いで、内側面形成部31と壁部32との間の位置決めを解除し、図7に示すように内側面形成部31の第1の要素311の補強材34に治具Jを接続し、コンクリート製品の長手方向に沿って引き出すことにより第1の要素311を取り除く。このとき、第1の要素311の上案内面部315が第2の要素312の下案内面部318に摺接し移動方向が案内される。その後、内側面形成部31の第2の要素312の補強材34に治具Jを接続し、コンクリート製品の長手方向に沿って引き出すことにより第2の要素312を取り除く。
それから、コンクリート製品C内にレールRを敷設し、レールRに沿って搬送台車Dを底壁C1に向かって移動させ、図10に示すように搬送台車Dの軸部材D1を回転機構52の水平軸受51の軸受孔511aに挿し通し、内枠3の壁部32を前傾させる。このとき、第2の軸すなわち軸部材D1の中心軸周りに壁部32が回転し、壁部32の上下の端縁とコンクリート部材Cの内側面との間にクリアランスが形成されると同時に壁部32が底壁C1の内面から離間する。さらに、前記回転機構52が作動して第2の軸すなわち軸受部材511及びばね挿通軸512の中心軸周りに壁部32が回転し、壁部32の左右の端縁とコンクリート部材Cの内側面との間にクリアランスが形成される。しかる後に、図11に示すように、レールRに沿って搬送台車Dをコンクリート製品の底壁C1から遠ざかる方向に移動させる。そして、レールRを撤去し、クレーン等を利用して外枠2とコンクリート製品Cとを離間させる。また、このコンクリート製品Cの前後左右いずれかに同一構造をなす別のコンクリート製品Cを連結する場合には、それぞれ他のコンクリート製品Cに対向する面のスペーサ部材4を取り外し、形成された孔に図示しない連結用部材を取り付けることによりコンクリート製品C同士を連結する。
以上に述べたように、本実施形態によれば、一側壁C2を上にした状態でコンクリートを打設し、前記第1の軸周りに内枠3の壁部32を回転させて前傾させ、回転機構52により壁部32を回転させることにより、壁部32と底付コンクリート製品Cの側壁C2の内面との間にクリアランスを形成すると同時に壁部32を底付コンクリート製品Cの底壁C1の内面から離間させることができる。従って、打設時のコンクリート製品と壁部32とのクリアランスが小さい状態でも底壁C2の内面を形成する部分である壁部32をコンクリート製品Cの内面から剥離でき、長尺の底付コンクリート製品Cが提供可能となる。
また、前記回転機構52が、ねじりコイルばね521の弾性付勢力を利用するものであるので、壁部32を第2の軸周りに回転させるための手間を軽減できる。
さらに、前記軸部材D1により内枠3の壁部32を重心位置で保持できるように構成されているので、壁部32を第1の軸周りに回転させた後、前記水平軸受51に挿入した軸部材D1により壁部32を安定して保持させつつ第2の軸周りに回転させることができる。
そして、水平軸受51に挿入可能な軸部材D1及びこの軸部材D1を支持する台車本体D2を備えた搬送台車Dと、この搬送台車Dの進行方向を案内するレールRとを利用し、前記軸部材D1を前記水平軸受51に挿入し、前記底付コンクリート製品Cの内枠3の壁部32を前傾させた後、前記回転脱型装置5を作動させ、前記搬送台車Dをレールに沿って移動させることにより、壁部32を底付コンクリート製品Cの内底面となるべき面から離間させた後、壁部32を横ぶれなくコンクリート製品Cの外に取り出すことができる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限らない。
例えば、ねじりコイルばねに替えて、トーションバーを利用して回転機構を形成したものも本発明の好適な態様として挙げられる。
また、第1及び第2の軸が伸びる方向が異なったものであれば、上述した実施形態に述べたようにこれらが互いに直交しているものに限らず、他の構成を採用してもよい。
加えて、上述したような搬送台車に限らず、例えば、ウィンチ等の手段を利用して内枠の壁部を脱型してコンクリート製品外に運び出すようにしてもよい。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。
1…型枠
2…外枠
3…内枠
31…内側面形成部
32…壁部
5…回転脱型装置
51…水平軸受
52…回転機構

Claims (5)

  1. 底壁及び側壁を有する底付コンクリート製品の一側壁を上にした状態で該底付コンクリート製品の打設に用いられる型枠であって、
    前記コンクリート製品の外面を形成する外枠と、
    前記側壁の内面を形成する内側面形成部及び前記底壁の内面を形成する壁部を有する内枠と、
    前記内枠の壁部を水平方向に伸びる第1の軸周りに回転させるための軸部材を挿入可能な水平軸受、及び前記壁部を前記第1の軸と異なる方向に伸びる第2の軸周りに回転させるための回転機構を有する回転脱型装置と
    を備えていることを特徴とする底付コンクリート製品の型枠。
  2. 前記回転機構が、ねじりコイルばねの弾性付勢力を利用するものである請求項1記載の底付コンクリート製品の型枠。
  3. 前記水平軸受が、前記軸部材により内枠の壁部を重心位置で保持できるように構成されている請求項1又は2記載の底付コンクリート製品の型枠。
  4. 前記第1の軸と前記第2の軸とが互いに直交している請求項1、2又は3記載の底付コンクリート製品の型枠。
  5. 請求項1、2、3又は4記載の底付コンクリート製品の水平軸受に挿入可能な軸部材及びこの軸部材を支持する本体を備えた搬送台車と、この搬送台車の進行方向を案内するレールとを利用し、
    前記軸部材を前記水平軸受に挿入し、前記底付コンクリート製品の内枠の壁部を前傾させた後、前記回転脱型装置を作動させ、前記搬送台車をレールに沿って移動させる底付コンクリート製品の脱型方法。
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