JP5696672B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、湿式電子写真方式を用いて印刷用紙などの記録媒体の表面に画像を形成する画像形成装置に関する。
特開2006−085063号公報(特許文献1)には、トナー画像を加熱して記録媒体に定着させる定着装置に関する発明が開示されている。この定着装置は、赤外線透過部材(搬送ベルト)を備えている。赤外線透過部材は、定着手段よりも下流側の記録媒体の印字面側に配設され、赤外線を透過する。同公報(特許文献1)は、溶融したトナーに赤外線透過部材が圧接されることによって、トナー表面の凹凸を減少させることができると述べている。
特開2005−284048号公報(特許文献2)には、記録媒体上のトナー画像にグロスを付与する定着装置に関する発明が開示されている。この定着装置は、記録媒体に転写されたトナー画像の表面を平滑にする画像平滑手段と、定着装置の最終段要素として構成され、記録媒体上のトナー画像に接触することなく画像平滑手段を経たトナー画像を記録媒体内に浸透させる画像浸透手段と、を備えている。同公報(特許文献2)は、この定着装置を備えた画像形成装置によれば、定着工程後の記録媒体上の画像表面形状を記録媒体表面形状に倣わせるようにしたので、記録媒体のグロスに応じて画像グロスを変化させ、画像の高グロス化を容易に実現することができると述べている。
特開2009−008709号公報(特許文献3)には、光沢度の異なる種々の記録媒体に対して画像を形成する画像形成装置に関する発明が開示されている。この画像形成装置は、トナー画像を加熱して当該トナー画像を記録媒体上に定着する定着手段と、定着手段によって定着された記録媒体上のトナー画像を再加熱して当該トナー画像の光沢度を再加熱前の値に比べて低下させる再加熱手段と、を備えている。同公報(特許文献3)は、光沢度が異なる種々の記録媒体上にトナー画像を形成する場合に、粒状性の低下を生じさせることなく、最適な光沢度にて、光沢均一性を安定的に向上させることができると述べている。
特開2006−085063号公報 特開2005−284048号公報 特開2009−008709号公報
記録媒体自身の光沢度(平滑性)と記録媒体上に定着した画像の光沢度との差が大きい場合、記録媒体としての品質が低下し、その記録媒体の使用者は、その記録媒体に対して違和感を抱いてしまう。記録媒体自身の光沢度と記録媒体上に定着した画像の光沢度との差は、許容範囲内に収められることが望まれる。
本発明は、記録媒体自身の光沢度と記録媒体上に定着した画像の光沢度との差を所望の許容範囲内に収めることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に基づく画像形成装置は、記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、上記記録媒体上に転写されたトナー画像を加熱および加圧する定着手段と、上記定着手段よりも上記記録媒体の搬送方向の下流側に配置された光沢度制御手段と、を備え、上記光沢度制御手段は、上記定着手段よりも上記搬送方向の下流側に配置され、上記トナー画像に接触することなく上記トナー画像を加熱する非接触加熱手段と、上記非接触加熱手段よりも上記搬送方向の下流側に配置され、平滑な表面を有する圧接手段と、を含み、上記圧接手段は、上記記録媒体の種類に応じて切り替えられる第1配置状態および第2配置状態を有し、上記圧接手段が上記第1配置状態を形成しているとき、上記圧接手段は、上記表面が上記トナー画像を圧接するように配置され、上記圧接手段が上記第2配置状態を形成しているとき、上記圧接手段は、上記表面が上記トナー画像を圧接しないように配置され、上記光沢度制御手段は、複数の上記非接触加熱手段および複数の上記圧接手段を含み、複数の上記非接触加熱手段の上記トナー画像に対する加熱条件および複数の上記圧接手段の上記トナー画像に対する圧接条件は、上記記録媒体の種類または上記記録媒体の光沢度に応じて制御される。
好ましくは、上記圧接手段は、上記画像形成装置が高光沢度の上記記録媒体に上記画像を形成するときは上記第1配置状態を形成し、上記画像形成装置が低光沢度の上記記録媒体に上記画像を形成するときは上記第2配置状態を形成する。
好ましくは、上記圧接手段の上記表面は、十点平均粗さRzの値が2μm以下である。好ましくは、上記圧接手段は、上記表面の温度を調整可能な加熱源を有する。
(用語の定義)
本発明における「光沢度」とは、「JIS−Z8741−1983方法2」により、入射角75°にてグロスメーター「GMX−203」(村上色彩技術研究所社製)により測定した値で表されるものである。
本発明における「十点平均粗さRz」とは、JIS B0601の規定に基づく値であり、具体的には、粗さ曲線から基準長さだけ抜き取り、この抜き取り部分の平均線から最も高い山頂から5番目までの山頂の標高の絶対値の平均値と、最も低い谷底から5番目までの谷底の標高の絶対値の平均値との和である。
本発明によれば、記録媒体自身の光沢度と記録媒体上に定着した画像の光沢度との差を所望の許容範囲内に収めることが可能な画像形成装置を
比較例における画像形成装置を模式的に示す図である。 実施の形態1における画像形成装置を模式的に示す図である。 実施の形態1における画像形成装置の定着手段および光沢度制御手段(第1配置状態)を模式的に示す図である。 実施の形態1における画像形成装置の定着手段および光沢度制御手段(第2配置状態)を模式的に示す図である。 実施の形態1に関する実験例の結果を示す図である。 実施の形態2における画像形成装置を模式的に示す図である。 実施の形態3における画像形成装置を模式的に示す図である。
[比較例]
本発明に基づいた各実施の形態について説明する前に、以下、本発明に関する比較例について説明する。比較例の説明において、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
(画像形成装置100)
図1は、比較例における画像形成装置100を模式的に示す図である。画像形成装置100は、湿式電子写真方式を用いて記録媒体10の表面に画像を形成する。画像形成装置100は、矢印AR11方向に回転する現像器11、矢印AR12方向に回転する感光体12、矢印AR13方向に回転する中間転写体13、矢印AR14方向に回転するバックアップ部材14、および、定着手段16を備える。
液体現像剤を含む現像器11によって、感光体12の表面にトナー画像が形成される。このトナー画像は、トナー粒子およびキャリア液を含む。感光体12上のトナー画像は、中間転写体13を通して記録媒体10の表面に転写される。表面にトナー画像15(トナー層)が転写された記録媒体10は、定着手段16に向かって搬送される(矢印AR10参照)。
(定着手段16)
定着手段16は、記録媒体10の表面に転写されたトナー画像15を、記録媒体10の表面に定着させる。定着手段16は、互いに対向するように配置された定着ローラー17および加圧ローラー18を含む。
定着ローラー17および加圧ローラー18は、各々の両端側が軸受部材(図示せず)によって回動自在に支持されている。加圧ローラー18は、バネなどを有する加圧機構(図示せず)によって、定着ローラー17に対して付勢(圧接)されている。定着ローラー17および加圧ローラー18の間には、定着ニップ部が形成されている。
加圧ローラー18は、駆動機構(図示せず)によって矢印AR18方向に所定の周速度で回転駆動される。定着ローラー17は、定着ニップ部を通して加圧ローラー18から圧接摩擦力を受ける。定着ローラー17は、この圧接摩擦力を受けて矢印AR17方向に従動回転する。定着ローラー17が回転駆動されて、加圧ローラー18が従動回転するように構成されてもよい。
定着ローラー17は、ヒーターランプ17H(ハロゲンランプ)を内蔵する。定着ローラー17の表面温度は、ヒーターランプ17Hを制御する制御部(図示せず)によって所定の温度に設定されている。加圧ローラー18も、ヒーターランプ18H(ハロゲンランプ)を内蔵する。加圧ローラー18の表面温度は、ヒーターランプ18Hを制御する制御部(図示せず)によって所定の温度に設定されている。
記録媒体10は、トナー画像15が表面に転写された後、定着ローラー17および加圧ローラー18の間に形成されている定着ニップ部を通過する。記録媒体10上のトナー画像15は、定着ローラー17および加圧ローラー18によって加熱および加圧され、記録媒体10の表面に所定の定着強度で定着する。比較例における画像形成装置100は、以上のようにして記録媒体10の表面に画像を形成する。
冒頭で述べたように、記録媒体10自身の光沢度(平滑性)と記録媒体10上に定着した画像の光沢度との差が大きい場合、記録媒体10としての品質が低下し、記録媒体10の使用者は違和感を抱いてしまう。記録媒体10自身の光沢度と記録媒体10上に定着した画像の光沢度との差は、所定の許容範囲内に収められることが望まれる。
一般的なコート紙は、光沢度が50以上の高光沢度の記録用紙であり、その光沢度はたとえば70程度である。一般的な上質紙は、光沢度が10以下の低光沢度の記録用紙であり、その光沢度はたとえば5程度である。上記の違和感を使用者に抱かせないようにするためには、記録媒体10自身の光沢度(平滑性)と記録媒体10上に定着した画像の光沢度との差は、たとえば10以下に収めることが望ましい。
この差を10以下に収めるためには、コート紙の場合、コート紙の表面に定着した画像の光沢度の値は、60〜80程度である必要がある。一方、上質紙(低光沢度を有する記録用紙)の場合、上質紙の表面に定着した画像の光沢度の値は、15程度以下である必要がある。
比較例の画像形成装置100においては、記録媒体10上にトナー画像15が転写される際に、トナー(トナー粒子)とともにキャリア液も記録媒体10上に転写される。定着手段16の定着ニップ部においては、記録媒体10、トナー、およびキャリア液が加熱および加圧される。
記録媒体10上に転写されたトナー画像15中のトナーは、この加熱および加圧によって溶融する。記録媒体10上に転写されたトナー画像15中のキャリア液は、この加熱および加圧によって、トナー画像15の表面に析出したあと定着ローラー17により除去されたり、定着ニップ部の出口において揮発したり、記録媒体10の内部に向かって浸透したり、トナー画像15内に残留したりする。
画像形成装置100においては、記録媒体10上に転写されたトナー画像15中のトナーは、キャリア液の存在によって一体化が阻害されたり、キャリア液の存在によって表面の平滑化が阻害されたりすることとなる。
記録媒体10として、コート紙(高光沢度を有する記録用紙)が用いられたとする。この場合、キャリア液の存在下において記録媒体10上に転写されたトナー画像15の高光沢度を確保するためには、トナー画像15中のキャリア液の量を低減することが必要となる。
上述のとおり、比較例における画像形成装置100は、記録媒体10上のトナー画像15を加熱および加圧する1つの定着手段16を備えている。画像形成装置100は、1つの定着手段16を用いてトナー画像15を定着させるため、キャリア液を低減した状態にてトナー画像15を加熱および加圧することが難しい。光沢度の確保とペーパーブリスタの発生防止とを両立させるという観点、または、高速機におけるニップ時間の確保という観点などから、画像形成装置100ではコート紙における所望の高光沢度を確保する事は困難である。
仮に、比較例における画像形成装置100が複数の定着手段16を備えていたとする。コート紙である記録媒体10として厚紙が用いられた場合、記録媒体10(トナーおよびキャリア液)の温度は上昇しにくくなる。記録媒体10を適切に加熱および加圧するためには、多数の定着手段16が必要となり、装置が大型化したり、製造コストが増大したりする。コート紙である記録媒体10として薄紙が用いられる場合も、複数の定着手段16を記録媒体10が通過する際、記録媒体10に紙しわが発生しやすくなる。
一方で、記録媒体10として、上質紙(低光沢度を有する記録用紙)が用いられたとする。この場合、トナー画像15の隠蔽性を確保した状態(換言すると、上質紙の表面の凹凸をトナー画像15が覆った状態)でトナー画像15を記録媒体10上に定着させる必要がある。しかしながら、トナー画像15の隠蔽性を確保した状態では、所定の定着強
度が確保されるようにトナー画像15を定着ニップ部において溶融させると、トナー画像15の表面が所望のレベル以下まで平滑化され、上質紙自体の光沢度に対して定着した画像の光沢度が高くなり過ぎてしまう。
したがって、比較例における画像形成装置100を用いた画像形成では、記録媒体10自身の光沢度と記録媒体10上に定着した画像の光沢度との差を所望の許容範囲内に収めることは困難である。画像形成装置100を用いて画像が形成された記録媒体10の使用者は違和感を抱いてしまうこととなる。
[実施の形態]
本発明に基づいた各実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。各実施の形態の説明において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。各実施の形態の説明において、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
(画像形成装置200)
図2は、本実施の形態における画像形成装置200を模式的に示す図である。画像形成装置200は、湿式電子写真方式を用いて記録媒体20の表面に画像を形成する。画像形成装置200は、矢印AR21方向に回転する現像器21、矢印AR22方向に回転する感光体22、矢印AR23方向に回転する中間転写体23、矢印AR24方向に回転するバックアップ部材24、定着手段26、および、光沢度制御手段30を備える。
液体現像剤を含む現像器21によって、感光体22の表面にトナー画像が形成される。このトナー画像は、トナー粒子およびキャリア液を含む。感光体22上のトナー画像は、中間転写体23を通して記録媒体20の表面に転写される。表面にトナー画像25(トナー層)が転写された記録媒体20は、定着手段26に向かって搬送される(矢印AR20参照)。
(液体現像剤)
液体現像剤に用いられるキャリア液としては、絶縁性の溶媒が用いられる。液体現像剤に用いられるトナー粒子としては、主として樹脂と、着色のための顔料または染料とから構成される。樹脂は、顔料または染料をその樹脂中に均一に分散させる機能と、トナー画像が印刷媒体に定着される際のバインダーとしての機能とを有する。
液体現像剤中におけるトナー粒子の体積平均粒子径は、0.1μm以上5μm以下であるとよい。液体現像剤中におけるトナー粒子の体積平均粒子径が0.1μm以上であると、現像しやすさの点で有利である。液体現像剤中におけるトナー粒子の体積平均粒子径5μm以下であると、画像の品質向上の点で有利である。
液体現像剤の質量に対するトナー粒子の質量の割合は、10%以上50%以下であるとよい。液体現像剤の質量に対するトナー粒子の質量の割合が10%以上であると、トナー粒子の沈降が生じにくく、長期保管時の経時的な安定性の点で有利である。また、所望の画像濃度を得るために必要な現像剤の量を低減できる。
液体現像剤の質量に対するトナー粒子の質量の割合が50%以下であると、液体現像剤の粘度が高くなりすぎず、製造上および取り扱い上において有利である。本実施の形態においては、体積平均粒子径が2μmであり、液体現像剤の質量に対するトナー粒子の質量の割合は30%である。
(定着手段26)
定着手段26は、記録媒体20の表面に転写されたトナー画像25を、記録媒体20の表面に定着させる。本実施の形態の定着手段26は、いわゆるローラー型であり、互いに対向するように配置された定着ローラー27および加圧ローラー28を含む。定着手段26としては、ベルト型であってもよい。
定着ローラー27および加圧ローラー28は、各々の両端側が軸受部材(図示せず)によって回動自在に支持されている。加圧ローラー28は、カムまたはバネなどを有する加圧機構(図示せず)によって、定着ローラー27に対して付勢(圧接)されている。定着ローラー27および加圧ローラー28の間には、圧接ニップ部が形成されている。
加圧ローラー28は、駆動機構(図示せず)によって矢印AR28方向に所定の周速度で回転駆動される。定着ローラー27は、圧接ニップ部を通して加圧ローラー28から圧接摩擦力を受ける。定着ローラー27は、この圧接摩擦力を受けて矢印AR27方向に従動回転する。定着ローラー27が回転駆動されて、加圧ローラー28が従動回転するように構成されてもよい。
定着ローラー27は、ヒーターランプ27H(ハロゲンランプ)を内蔵する。定着ローラー27の表面温度は、ヒーターランプ27Hを制御する制御部(図示せず)によって所定の温度に設定されている。加圧ローラー28も、ヒーターランプ28H(ハロゲンランプ)を内蔵する。加圧ローラー28の表面温度は、ヒーターランプ28Hを制御する制御部(図示せず)によって所定の温度に設定されている。
定着ローラー27および加圧ローラー28は、アルミなどの熱伝導率の高い中空の金属製芯金(厚さ0.5mm〜5mm)と、ニップ幅を確保するために金属製芯金の外周に設けられた弾性層(厚さ0.5mm〜3mm)と、表面の離型性を高めるために弾性層の外周に設けられた離型層(厚さ10μm〜50μm)と、からそれぞれ構成される。弾性層としては、たとえばシリコンゴムが用いられる。離型層としては、PTFE(polytetrafluoroethylene)またはPFA(perfluoroalkoxy polymer)などのフッ素系樹脂が用いられる。
記録媒体20は、トナー画像25が表面に転写された後、定着ローラー27および加圧ローラー28の間に形成されている圧接ニップ部を通過する。記録媒体20上のトナー画像25は、定着ローラー27および加圧ローラー28によって加熱および加圧され、記録媒体20の表面に所定の定着強度で定着する。記録媒体20は、定着手段26を通過した後、次述する光沢度制御手段30に向かって搬送される。
(光沢度制御手段30)
光沢度制御手段30は、定着手段26よりも記録媒体20の搬送方向(矢印AR20方向)の下流側に配置される。光沢度制御手段30は、非接触加熱ヒーター31、断熱カバー32、サクションベルト35、および、圧接手段37などを含む。
(非接触加熱ヒーター31・断熱カバー32)
非接触加熱ヒーター31(非接触加熱手段)は、定着手段26よりも記録媒体20の搬送方向の下流側に配置される。非接触加熱ヒーター31は、記録媒体20の記録面(トナー画像25が定着された面)と記録媒体20上に定着されたトナー画像25とを、これらに接触することなく加熱することができる。断熱カバー32は、記録媒体20の搬送経路側とは反対側から非接触加熱ヒーター31を覆うように設けられる。
非接触加熱ヒーター31の加熱面の温度は、制御部(図示せず)によって所望の温度(たとえば200℃〜700℃)に設定される。黒トナーとイエロー、マゼンタ、シアンおよび非画像形成部との光吸収の差を考慮して、非接触加熱ヒーター31としては、セラミックヒーター等の、長波長(遠赤外線)を放射するものが用いられるとよい。非接触加熱ヒーター31としては、フラッシュランプ等の近赤外を放射するものが用いられてもよいし、熱風を送出可能なものが用いられてもよい。
断熱カバー32は、必要に応じて設けられる。断熱カバー32によって、非接触加熱ヒーター31の周辺の温度が高温の状態で保持され、非接触加熱ヒーター31の加熱効率を向上させることが可能となる。断熱カバー32の材質としては、セラミックファイバー等の、高い断熱性および高い耐熱性を有するものが用いられるとよい。
非接触加熱ヒーター31の周辺には、ファンおよびダクトなどから構成されるエアフロー手段(図示せず)が設けられてもよい。非接触加熱ヒーター31と記録媒体20との間においてトナー画像25から揮発したキャリア液(蒸気)は、エアフロー手段によって、非接触加熱ヒーター31の周辺から外部に排気される。キャリア液の揮発量が増加した場合であっても、非接触加熱ヒーター31の周辺におけるキャリア液の飽和蒸気圧を効果的に下げることが可能となる。本実施の形態における非接触加熱ヒーター31は、トナー画像25が定着された記録面側から記録媒体20を加熱するように構成されるが、その反対側の面側から記録媒体20を加熱するように構成されていてもよい。
(サクションベルト35)
サクションベルト35は、シリコーンゴムなどの耐熱性の高い部材から環状に構成される。サクションベルト35は、非接触加熱ヒーター31の垂直方向下方に設けられ、サクションベルト35の表面は、記録媒体20の搬送経路に沿うように配置される。サクションベルト35には、サクションベルト35によって搬送される記録媒体20を吸引するための複数の吸引孔35T(図3参照)が設けられる。
サクションベルト35は、駆動ローラー33および従動ローラー34に巻きかけられる。駆動ローラー33および従動ローラー34は、アルミ等の金属製のローラーからそれぞれ構成される。駆動ローラー33は、駆動機構(図示せず)によって回転駆動される。駆動ローラー33の回転に伴って、サクションベルト35は矢印AR35方向に回転する。従動ローラー34は、サクションベルト35を通して従動回転される。
駆動ローラー33の回転速度は、サクションベルト35の表面が所望の速度で移動するように制御される。駆動ローラー33および従動ローラー34の記録媒体20の搬送方向における位置関係は、図2に示す態様であってもよいし、図2に示す態様の反対であってもよい。
サクションベルト35の内側には、吸引ファン36が設けられる。吸引ファン36は、サクションベルト35によって搬送される記録媒体20を、複数の吸引孔35T(図3)を通して吸引する。サクションベルト35によって記録媒体20が非接触加熱ヒーター31の下方を搬送される際、記録媒体20は、複数の吸引孔35Tを通して吸引され、サクションベルト35の表面に吸着される。
(圧接手段37)
圧接手段37は、非接触加熱ヒーター31よりも記録媒体20の搬送方向の下流側に配置される。詳細は後述されるが、圧接手段37は、記録媒体20の種類(記録媒体20の光沢度、坪量、若しくは厚さなど)に応じて切り替えられる第1配置状態S1(図3参照)および第2配置状態S2(図4参照)を有する。
本実施の形態における圧接手段37は、互いに対向するように配置された加圧ローラー38およびバックアップローラー39を含む。加圧ローラー38は、平滑な表面38S(図3参照)を有する。バックアップローラー39は、平滑な表面39S(図3参照)を有する。表面38S,39Sは、十点平均粗さRzの値が2μm以下であるとよい。
加圧ローラー38は、両端側が軸受部材(図示せず)によって回動自在に支持されている。加圧ローラー38は、駆動機構(図示せず)によって矢印AR38方向に所定の周速度で回転駆動される。加圧ローラー38は、カムまたはバネなどを有する変位機構(図示せず)によって、矢印AR38方向に往復移動が可能なように構成されている。
バックアップローラー39は、両端側が軸受部材(図示せず)によって回動自在に支持されている。バックアップローラー39も、カムまたはバネなどを有する変位機構(図示せず)によって、矢印AR39方向に往復移動が可能なように構成されている。
変位機構によって加圧ローラー38およびバックアップローラー39同士が互いに圧接するように配置されている場合、加圧ローラー38およびバックアップローラー39の間には、圧接ニップ部が形成される。バックアップローラー39は、回転駆動されている加圧ローラー38から圧接摩擦力を受ける。バックアップローラー39は、この圧接摩擦力を受けて矢印AR39方向に従動回転する。バックアップローラー39が回転駆動されて、加圧ローラー38が従動回転するように構成されてもよい。
加圧ローラー38およびバックアップローラー39が互いに接近するように配置されている場合(第1配置状態S1)、各々の表面38S,39Sは、記録媒体20上のトナー画像25を所定の圧力で圧接する(図3参照)。一方、加圧ローラー38およびバックアップローラー39が互いに離間するように配置されている場合(第2配置状態S2)、各々の表面38S,39Sは、記録媒体20上のトナー画像25を圧接しない(図4参照)。第2配置状態S2においては、加圧ローラー38およびバックアップローラー39は、変位機構によって、記録媒体20から完全に離間するように配置されてもよい。
加圧ローラー38は、SUS等の金属製芯金と、表面38Sにおける高い平滑性および良好な離型性を確保するために金属製芯金の外周に設けられた表層部材(厚さ10μm〜50μm)と、から構成される。表層部材としては、PTFEまたはPFAなどのフッ素系樹脂が用いられるとよい。
バックアップローラー39としては、たとえばSUS製の金属ローラーが用いられる。記録媒体20に対してより均一な圧力が付与されるように、バックアップローラー39は、SUS等の金属製芯金と、金属製芯金の外周に設けられた弾性層と、から構成されてもよい。この場合、弾性層としては、たとえば高硬度のシリコンゴム(厚さ0.1mm〜1mm)が用いられるとよい。両面印刷時における良好な離型性を確保するために、バックアップローラー39の表面39Sを構成する部材としては、PTFEまたはPFAなどのフッ素系樹脂(厚さ10μm〜50μm)が用いられてもよい。記録媒体20に対する十分な圧力を確保するために、バックアップローラー39に用いられる弾性層のゴム硬度は高い方が好ましい。
本実施の形態においては、加圧ローラー38およびバックアップローラー39の双方が、変位機構によってそれぞれ往復移動可能に構成される。これに対して、加圧ローラー38のみが変位機構によって往復移動可能に構成されてもよい。この場合、バックアップローラー39は、記録媒体20の搬送経路に沿うように常時配置され、駆動機構(図示せず)によって矢印AR39方向に回転駆動されるように構成されるとよい。本実施の形態の画像形成装置200としては、以上のように構成される。
(画像形成装置200の作用および効果)
上述のとおり、表面にトナー画像25(トナー層)が転写された記録媒体20は、定着手段26に向かって搬送される(矢印AR20参照)。記録媒体20上のトナー画像25は、定着ローラー27および加圧ローラー28の間に形成されている定着ニップ部を通過することによって、記録媒体20の表面に所定の定着強度で定着する。
ここで、比較例における画像形成装置100の場合と同様に、定着手段26に到達した記録媒体20上のトナー画像25は、トナーおよびキャリア液を含む。定着手段26の定着ニップ部においては、記録媒体20、トナー、およびキャリア液が加熱および加圧される。
記録媒体20上に転写されたトナー画像25中のトナーは、この加熱および加圧によって溶融する。記録媒体20上に転写されたトナー画像25中のキャリア液は、この加熱および加圧によって、トナー画像25の表面に析出したあと定着ローラー27により除去されたり、定着ニップ部の出口において揮発したり、記録媒体20の内部に向かって浸透したり、トナー画像25内に残留したりする。
記録媒体20として、コート紙(高光沢度を有する記録用紙)が用いられたとする。この場合、記録媒体20上のトナー画像25が定着ニップ部を通過した時点で、多くのキャリア液がそのトナー画像25中に残留していることとなる。トナー画像25の温度は、定着ニップ部の前後を通して上がりにくい。記録媒体20が定着ニップ部を通過した後であっても、コート紙における所望の光沢度を確保可能なレベルにまで、キャリア液の量は十分に低減されていない。
仮に、このままの状態で記録媒体20が外部に排紙されたとする。この場合、トナー画像25の表面(トナー画像25と定着ローラー27との間の界面)に存在していたキャリア液の履歴、およびまたは、定着ニップ部においてトナー画像25の中からトナー画像25の表面に析出したキャリア液の履歴などが要因となって、トナー画像25から最終的に記録媒体20上に形成された画像の平滑性が損なわれ、その画像の光沢度が不足することとなる。
その結果、記録媒体20自身の光沢度(平滑性)と記録媒体20上に最終的に形成された画像の光沢度との差が大きくなる。コート紙である記録媒体20として厚紙が用いられた場合、記録媒体20の温度およびトナー画像25の温度はより上昇しにくくなるため、この差はより大きくなる。したがって、キャリア液の存在下において記録媒体20上に転写されたトナー画像25の高光沢度を確保するためには、トナー画像25中のキャリア液の量を効果的に低減することが必要となる。
一方で、記録媒体20として、上質紙(低光沢度を有する記録用紙)が用いられたとする。この場合、トナー画像25の隠蔽性を確保した状態(換言すると、上質紙の表面の凹凸をトナー画像25が覆った状態)でトナー画像25を記録媒体20上に定着させる必要がある。しかしながら、トナー画像25の隠蔽性を確保した状態では、所定の定着強度が確保されるようにトナー画像25を定着ニップ部において溶融させると、トナー画像25の表面が所望のレベル以下まで平滑化される。
仮に、このままの状態で記録媒体20が外部に排紙されたとする。この場合、上質紙自体の光沢度に対して定着した画像の光沢度が高くなり過ぎてしまう。その結果、記録媒体20自身の光沢度(平滑性)と記録媒体20上に最終的に形成された画像の光沢度との差が大きくなる。
すなわち、定着手段26を通過した記録媒体20上のトナー画像25の状態としては、記録媒体20としてコート紙が用いられている場合には、その画像は十分な光沢度を有しておらず、記録媒体20として上質紙(低光沢度を有する記録用紙)が用いられている場合には、その画像は必要以上の光沢度を有していることとなる。
上述のとおり、本実施の形態における画像形成装置200においては、定着手段26よりも記録媒体20の搬送方向(矢印AR20方向)の下流側に光沢度制御手段30が設けられている。光沢度制御手段30が動作することによって、記録媒体20自身の光沢度(平滑性)と記録媒体20上に最終的に形成された画像の光沢度との差を所望の許容範囲内に収めることが可能になる。以下、光沢度制御手段30の動作およびその効果について具体的に説明する。
(コート紙:高光沢度を有する記録用紙の場合)
図3を参照して、記録媒体20としてコート紙が用いられる場合について説明する。この場合、光沢度制御手段30の圧接手段37は、第1配置状態S1を形成するように制御される。第1配置状態S1においては、加圧ローラー38およびバックアップローラー39は互いに接近するように配置され、各々の表面38S,39Sは、記録媒体20上のトナー画像25を所定の圧力で圧接する。
上述のとおり、定着手段26を通過した記録媒体20上のトナー画像25は、コート紙としての記録媒体20に対して十分な光沢度を有していない。この状態で、記録媒体20はサクションベルト35によって矢印AR20方向に搬送され、非接触加熱ヒーター31によって加熱される。
非接触加熱ヒーター31は、主として輻射の作用によって、記録媒体20上のトナー画像25(トナーおよびキャリア液)および記録媒体20を加熱する。トナー画像25中のトナーは溶融(再溶融)され、トナー画像25中のキャリア液はその大部分が揮発する。この状態で、記録媒体20は矢印AR20方向にさらに搬送され、圧接手段37の圧接ニップ部に到達する。
圧接ニップ部においては、加圧ローラー38およびバックアップローラー39が互いに圧接するように配置されている。記録媒体20上で溶融(軟化)した状態にあるトナー画像25は、加圧ローラー38によって所定の圧力で圧接される。記録媒体20上のトナー画像25は、非接触加熱ヒーター31によって加熱されているため、加圧ローラー38およびバックアップローラー39は、圧接ニップ部において記録媒体20上のトナー画像25を加熱しなくてもよい。
加圧ローラー38およびバックアップローラー39としては、定着手段26における定着ニップ部のような広いニップ幅を有している必要はなく、各々の表面38S,39Sが弾性層から構成されている必要もない。一般的な定着装置においては、定着ニップ部に広いニップ幅が設けられているためローラー弾性層が軸方向に伸縮することに起因して紙しわが発生しやすくなるが、表面38S,39Sが弾性層から構成されていないため、圧接手段37を通過する際に記録媒体20に紙しわが発生することはほとんどない。なお、記録媒体20に対してより均一な圧力を付与するという観点からは、バックアップローラー39のみに薄く高硬度の弾性層を設けるとよい。
記録媒体20上で溶融(軟化)した状態にあるトナー画像25は、圧接ニップ部において所定の圧力で圧接され、トナー画像25の表面は平滑化される。圧接手段37を通過した記録媒体20上のトナー画像25は、コート紙としての記録媒体20に対して所望の光沢度を有することとなる。
したがって画像形成装置200によれば、記録媒体20としてコート紙が用いられる場合であっても、記録媒体20自身の光沢度と記録媒体20上に形成された画像の光沢度との差を小さくすることができ、その差を所望の許容範囲内に収めることが可能となる。
(上質紙:低光沢度を有する記録用紙の場合)
図4を参照して、記録媒体20として上質紙が用いられる場合について説明する。この場合、光沢度制御手段30の圧接手段37は、第2配置状態S2を形成するように制御される。第2配置状態S2においては、加圧ローラー38およびバックアップローラー39は互いに離間するように配置され、各々の表面38S,39Sは、記録媒体20上のトナー画像25を圧接しない。
上述のとおり、バックアップローラー39は必ずしも記録媒体20から完全に離間しなくてもよい。この場合、バックアップローラー39は、その表面39Sと記録媒体20の搬送速度とが互いに等速になるように回転駆動されるとよい。
定着手段26を通過した記録媒体20上のトナー画像25は、上質紙としての記録媒体20に対して必要以上の光沢度を有している。この状態で、記録媒体20はサクションベルト35によって矢印AR20方向に搬送され、非接触加熱ヒーター31によって加熱される。
非接触加熱ヒーター31は、主として輻射の作用によって、記録媒体20上のトナー画像25(トナーおよびキャリア液)および記録媒体20を加熱する。トナー画像25中のトナーは溶融(再溶融)され、トナー画像25中のキャリア液はその大部分が揮発する。溶融したトナーの形状は弾性的に回復し、トナーの粒状感が再現される。
トナーの溶融が促進されることによって、トナーは記録媒体20(上質紙)の繊維間に浸透し、トナーは上質紙の表面に形成されている凹凸に寄り添うように移動していく。この際、トナー画像25は非接触加熱ヒーター31によって非接触(開放された系内)で加熱されるため、高温オフセットの懸念はない。トナー画像25の表面は凹凸状を有することとなり、記録媒体20上のトナー画像25は、上質紙としての記録媒体20に対して所望の光沢度を有することとなる。
したがって画像形成装置200によれば、記録媒体20として上質紙が用いられる場合であっても、記録媒体20自身の光沢度と記録媒体20上に形成された画像の光沢度との差を小さくすることができ、その差を所望の許容範囲内に収めることが可能となる。なお、画像形成装置200においては、非接触加熱ヒーター31の加熱の作用で記録媒体20中に浸透していたキャリア液が揮発することによって、いわゆる裏うつり現象の発生も抑制される。
画像形成装置200においては、記録媒体20の種類(記録媒体20の光沢度、坪量、若しくは厚さなど)に応じて光沢度制御手段30(圧接手段37)の第1配置状態S1(図3参照)および第2配置状態S2(図4参照)が切り替えられる。光沢度制御手段30としては、記録媒体20の種類またはコート紙における光沢度モード(よりグロッシーな高光沢度画質モード等)などに応じて、非接触加熱ヒーター31の記録媒体20に対する加熱条件(加熱方法、加熱温度、または加熱時間など)が最適に制御されるように構成されてもよい。なお、記録媒体20の種類は、画像形成装置200内に検出装置を設けて自動的に検出してもよい。また、ユーザーによる画像形成装置200の操作パネルでのモード設定によって光沢度制御手段30の配置状態を切り替えてもよい。
記録媒体20としてコート紙が用いられる場合、圧接手段37としては、記録媒体20の種類またはコート紙における光沢度モード(よりグロッシーな高光沢度画質モード等)などに応じて、加圧ローラー38とバックアップローラー39とによる記録媒体20に対する圧接条件(圧接力、圧接ニップ部の幅、または圧接時間など)が最適に制御されるように構成されてもよい。これらの構成を採用することによって、画像形成装置200は、様々な用紙および画像モードに対して柔軟に対応し、記録媒体20自身の光沢度と記録媒体20上に形成された画像の光沢度との差を一層小さくすることが可能となる。
(実験例)
図5を参照して、実施の形態1に基づく画像形成装置200を用いて実験を行った。記録媒体20としてコート紙を用いた場合、定着手段26の通過後においては、記録媒体20上の画像の光沢度CP1の値は約44であった。光沢度制御手段30の通過後においては、記録媒体20上の画像の光沢度CP2の値は約72であった。
光沢度制御手段30を通過した後の記録媒体20上の画像は、コート紙としての記録媒体20に対して求められる所望の光沢度(許容範囲内)を有している。このことからも、本実施の形態における画像形成装置200によれば、記録媒体20自身の光沢度と記録媒体20上に形成された画像の光沢度との差を所望の許容範囲内に収めることが可能であることがわかる。
一方で、記録媒体20として上質紙(低光沢度を有する記録用紙)を用いた場合、定着手段26の通過後においては、記録媒体20上の画像の光沢度HP1の値は約32であった。光沢度制御手段30の通過後においては、記録媒体20上の画像の光沢度HP2の値は約10であった。
光沢度制御手段30を通過した後の記録媒体20上の画像は、上質紙(低光沢度を有する記録用紙)としての記録媒体20に対して求められる所望の光沢度(許容範囲内)を有している。このことからも、本実施の形態における画像形成装置200によれば、記録媒体20自身の光沢度と記録媒体20上に形成された画像の光沢度との差を所望の許容範囲内に収めることが可能であることがわかる。
[実施の形態2]
図6を参照して、本実施の形態における画像形成装置300について説明する。画像形成装置300の光沢度制御手段30Aは、複数の非接触加熱ヒーター31および複数の圧接手段37を含む。画像形成装置300においては、非接触加熱ヒーター31および圧接手段37からなる組み合わせが3ユニット並んで設けられている。
記録媒体20の種類またはコート紙における光沢度モード(よりグロッシーな高光沢度画質モード等)などに応じて、それぞれの非接触加熱ヒーター31の記録媒体20に対する加熱条件(加熱方法、加熱温度、加熱のON/OFF、または加熱時間など)が最適に制御される。記録媒体20としてコート紙が用いられる場合、記録媒体20の種類またはコート紙における光沢度モード(よりグロッシーな高光沢度画質モード等)などに応じて、それぞれの加圧ローラー38とバックアップローラー39とによる記録媒体20に対する圧接条件(圧接力、圧接ニップ部の幅、または圧接時間など)が最適に制御される。
画像形成装置300によれば、制御可能な加熱条件および圧接条件のパラメータ範囲が広くなり、様々な用紙および画像モードに対してより柔軟に対応し、記録媒体20自身の光沢度と記録媒体20上に形成された画像の光沢度との差を一層小さくすることが可能となる。
[実施の形態3]
図7を参照して、本実施の形態における画像形成装置400について説明する。画像形成装置400の光沢度制御手段30Bにおいては、加圧ローラー38がヒーターランプ38H(ハロゲンランプ)を内蔵し、バックアップローラー39がヒーターランプ39H(ハロゲンランプ)を内蔵する。加圧ローラー38の表面38Sの温度は、ヒーターランプ38Hを制御する制御部(図示せず)によって所定の温度に設定されている。バックアップローラー39の表面39Sの温度も、ヒーターランプ39Hを制御する制御部(図示せず)によって所定の温度に設定されている。
加熱源としてのヒーターランプ38H,39Hが適切に制御されることによって、加圧ローラー38およびバックアップローラー39の各々の表面38S,39Sの温度は、安定した値に調整されることができる。記録媒体20としてコート紙が用いられる場合、記録媒体20上の画像は安定した温度で加熱されるため、記録媒体20上の画像の光沢度をより細かく制御することが可能となる。なお、ヒーターランプ38H,39Hは、記録媒体20上の画像を加熱するように構成される必要はない。非接触加熱ヒーター31により加熱された記録媒体20上の画像の温度に比べて、加圧ローラー38の表面38Sの温度が必ずしも高くなる必要はない。
以上、本発明に基づいた各実施の形態および実験例について説明したが、今回開示された各実施の形態および実験例はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,20 記録媒体、11,21 現像器、12,22 感光体、13,23 中間転写体、14,24 バックアップ部材、15,25 トナー画像、16,26 定着手段、17 定着ローラー、17H,18H,27H,28H,38H,39H ヒーターランプ、18,28,38 加圧ローラー、30,30A,30B 光沢度制御手段、31 非接触加熱ヒーター(非接触加熱手段)、32 断熱カバー、33 駆動ローラー、34 従動ローラー、35 サクションベルト、35T 吸引孔、36 吸引ファン、37 圧接手段、38S,39S 表面、39 バックアップローラー、100,200,300,400 画像形成装置、S1 第1配置状態、S2 第2配置状態。

Claims (4)

  1. 記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記記録媒体上に転写されたトナー画像を加熱および加圧する定着手段と、
    前記定着手段よりも前記記録媒体の搬送方向の下流側に配置された光沢度制御手段と、を備え、
    前記光沢度制御手段は、
    前記定着手段よりも前記搬送方向の下流側に配置され、前記トナー画像に接触することなく前記トナー画像を加熱する非接触加熱手段と、
    前記非接触加熱手段よりも前記搬送方向の下流側に配置され、平滑な表面を有する圧接手段と、を含み、
    前記圧接手段は、前記記録媒体の種類に応じて切り替えられる第1配置状態および第2配置状態を有し、
    前記圧接手段が前記第1配置状態を形成しているとき、前記圧接手段は、前記表面が前記トナー画像を圧接するように配置され、
    前記圧接手段が前記第2配置状態を形成しているとき、前記圧接手段は、前記表面が前記トナー画像を圧接しないように配置され、
    前記光沢度制御手段は、複数の前記非接触加熱手段および複数の前記圧接手段を含み、
    複数の前記非接触加熱手段の前記トナー画像に対する加熱条件および複数の前記圧接手段の前記トナー画像に対する圧接条件は、前記記録媒体の種類または前記記録媒体の光沢度に応じて制御される、
    画像形成装置。
  2. 前記圧接手段は、前記画像形成装置が高光沢度の前記記録媒体に前記画像を形成するときは前記第1配置状態を形成し、前記画像形成装置が低光沢度の前記記録媒体に前記画像を形成するときは前記第2配置状態を形成する、
    請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記圧接手段の前記表面は、十点平均粗さRzの値が2μm以下である、
    請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記圧接手段は、前記表面の温度を調整可能な加熱源を有する、
    請求項1からのいずれかに記載の画像形成装置。
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