JP6790518B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置では様々なサイズの用紙が用いられている。
定着装置のヒータの長さを最大サイズの用紙に対応した長さとすると、小サイズの用紙を通紙した際に非通紙部である端部の温度上昇が大きくなるため、用紙の搬送速度を落として生産性を下げる必要がある。
この問題点に対処すべく、定着ローラの内部に中央部の配光分布が密なハロゲンヒータと端部付近の配光分布が密なハロゲンヒータとを配設し、小サイズの用紙を用いる場合には中央部の配光分布が密なハロゲンヒータのみを点灯させる定着装置が知られている。
また、用紙全体における使用頻度はごく少ないものの、A3サイズよりも一回り大きいA3ノビや13インチといった特殊な大サイズの用紙が使用される場合がある。このような大サイズの用紙に対応した配光分布を有するハロゲンヒータを別途設けようとしても、小型化に基づいた定着ローラの直径サイズが制約されているために困難であるという問題点がある。
そこで、定着温度への立ち上がりが早い薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材の内部にニップ形成ユニットを設け、ベルト部材とこれを加圧する加圧ローラとの間に、ニップ形成ユニットと加圧ローラとの当接圧によってニップを形成する定着装置が知られている(例えば「特許文献1」参照)。この定着装置では、ベルト部材の内部に配光分布が異なる複数のハロゲンヒータが配設され、ベルト部材の長手方向両端部であってベルト部材の回転方向におけるニップ上流側の位置には、大サイズの用紙に対応可能な端部熱源が、ベルト部材の内面または外面に接触する態様で配置されている。この端部熱源を配置することにより、大サイズ専用のハロゲンヒータを追加することなく、簡単な構成で大サイズの用紙にも対応することが可能となる。
「特許文献1」に記載された構成では、ニップ部よりもベルト走行方向上流側の位置において定着ベルトの端部を端部ヒータで加熱しており、定着ベルトは走行時にその端部がばたついて端部ヒータとの接触が不確実であることから、ベルト端部と端部ヒータとを所定の圧接力で圧接させる構成を採用している。このため、ニップ部の他の箇所でも定着ベルトに対して圧力が作用する構成であることから、定着ベルトが走行不良となる虞が高いという問題点がある。
本発明は、上述した問題点を解決し、定着部材の安定した走行を維持しながら良好な加熱効率を得ることが可能な定着装置の提供を目的とする。
本発明は、可撓性を有し回転可能に支持された無端状の定着部材と、前記定着部材の外部に配置され、該定着部材に対向する対向部材と、前記定着部材の長手方向における通紙領域の少なくとも中央部を加熱する定着熱源と、前記定着部材の内部に設けられ、前記定着部材と前記対向部材との間に記録媒体を挟持して搬送するニップを形成するニップ形成部材と、前記定着部材の周方向における前記ニップの範囲内に位置し、前記ニップ形成部材に設けられ前記定着部材の前記長手方向における端部を加熱する端部熱源と、前記定着部材に接触する一方の面と前記端部熱源に接触する前記一方の面と対向する他方の面とを有する熱移動補助部材とを有し、前記熱移動補助部材は前記端部熱源と接触する面の前記端部熱源と接触する接触領域の熱伝導率が前記端部熱源と接触する面の他の領域である非接触領域の熱伝導率よりも高く、前記熱移動補助部材及び前記ニップ形成部材よりも熱伝導率が低く、前記熱移動補助部材と前記ニップ形成部材との間であって前記非接触領域と対応する部位に設けられた中間部材を有することを特徴とする。
本発明によれば、定着部材の安定した走行を維持しながら良好な加熱効率を得ることができる。
本発明の第1の実施形態を適用可能な画像形成装置としてのカラープリンタの概要構成図である。 ニップ部位の概要断面図である。 ニップ幅を示すニップ部位の概要断面図である。 定着ベルトの支持構成を示す要部斜視図である。 ニップ形成ユニットの分解斜視図である。 ハロゲンヒータの配光分布と端部ヒータとの位置関係を示す図である。 ハロゲンヒータの配熱出力を示す図で、(a)は従来のハロゲンヒータの端部の温度低下を説明するための図、(b)は本実施形態による効果を示す図である。 大サイズ用紙対応のハロゲンヒータの配光分布と端部ヒータとの位置関係を示す図である。 ニップ形成ユニットと定着ベルトとの接触状態を示す要部断面図で、(a)は本実施形態の図、(b)は変形例の図である。 ニップ形成ユニットと定着ベルトとの接触状態を示す他例の要部断面図である。 本実施形態におけるハロゲンヒータと端部ヒータの通電構成を示す図である。 図11の通電構成における通電パターンを示す図である。 ハロゲンヒータと端部ヒータの通電構成の変形例を示す図である。 図13の通電構成における通電パターンを示す図である。 従来のハロゲンヒータの配光分布とその問題点を説明するための図である。 第1の実施形態に用いられる摺動シートを説明する図である。 第1の実施形態に用いられる端部ヒータを説明する図である。 第1の実施形態に用いられる抵抗発熱体と定着ベルトとの位置関係を説明する図である。 第1の実施形態の変形例に用いられるニップ形成ユニットを示す図である。 第1の実施形態の他の変形例に用いられるハロゲンヒータと端部ヒータの通電構成を示す図である。 第1の実施形態に用いられる金属製の定着ベルトを説明する図である。 第2の実施形態に用いられる熱移動補助部材を説明する図である。 第3の実施形態に用いられる熱移動補助部材を説明する図である。 第4の実施形態に用いられる熱移動補助部材を説明する図である。 第5の実施形態に用いられる熱移動補助部材を説明する図である。 各実施形態の他の変形例に用いられるニップ形成ユニットを示す図である。 各実施形態の他の変形例に用いられるニップ形成ユニットを示す図である。
以下、図を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。
先ず、本実施形態を説明する前に従来の構成及びその問題点について詳細に説明する。
用紙がB5等の小サイズの場合は、図15(a)に示すように、中央部の配光分布が密なハロゲンヒータ28aのみを点灯し、A3サイズ等の大サイズの場合にはハロゲンヒータ28aと、端部付近の配光分布が密なハロゲンヒータ28bとを一緒に、かつ適当なオン・オフ配分で点灯することで様々なサイズの用紙に対応している。
ここで用紙サイズと使用頻度について言及すると、通常使用される用紙は最大A3サイズまでがほとんどであり、A3サイズの用紙は縦方向に通紙される。特に使用頻度が高いA4またはLTサイズの用紙に関しても生産性を上げるべく横方向に通紙されることが多い。このため定着の加熱幅としては、約300mmを確保しておけばほとんどの場合、機種によっては99%以上を網羅することができる。
一方で、用紙全体に対する使用頻度はごく少ないが、A3ノビサイズや13インチサイズといったA3幅よりも大サイズの用紙対応性も要求されている。
ハロゲンヒータによる加熱方式の場合、直径30mm程度の定着ローラ内部に小サイズの用紙に対応した複数のヒータを設けるため、ヒータ本数を容易に増やせない。このため、A3幅よりも大サイズの用紙幅に合わせて端部配光分布が密な範囲を長くしたハロゲンヒータを用いざるを得ない。
上述のように、使用頻度で考えると300mm幅程度の加熱が圧倒的に多いが、このような加熱幅が必要なときに上記発光幅の長いハロゲンヒータを用いた場合には330mm幅近辺まで加熱されてしまい、差分の消費エネルギが無駄になる。さらには、A3またはA4横サイズでの通紙時に330mm幅の端部付近が温度上昇してしまい、これを冷やすために生産性を落としたりファンを設けたりする必要があった。また、反射板を設けた場合には、ヒータ端部が異常に温度上昇するといった不具合も発生していた。
このような問題に対処すべく、特許文献1に記載の定着装置が提案されている。
ハロゲンヒータにて加熱する方式の場合、図7(a)に示すように、長手方向におけるヒータの最端部は配熱出力が狙いの配熱量に対して100%の配熱出力とはならず、端部については熱量の低下により配熱出力が50%となるところまで台形状に低下するという特有の加熱特性となる。このため、長手方向最端部まで必要十分に加熱するためには、図15(b)に破線で示すように、端部付近の配光分布が密なハロゲンヒータ28bの発光部長さを用紙幅よりも長くする必要がある。
しかしながら、実際の用紙幅はA3であるのに対し、加熱幅はこれよりも広いA3’となり、結果として連続通紙した場合に非通紙部の温度上昇を来たすこととなる。この課題解決のために、非通紙部にハロゲンヒータの長くした部分から発光される余分な光を遮光するための部材を設ける対策等も見られるが、連続通紙中に遮光部材の過度の温度上昇が発生する問題がある。
また、非通紙部までハロゲンヒータを発光させなければならないことは、必要以上にエネルギを要していることとなり、省エネルギの観点からも望ましくない。
上述した特許文献1の問題点及びハロゲンヒータ特有の加熱特性に基づく問題を解消できる本発明の一実施形態を説明する。
まず、図1に基づいて、本実施形態に係る画像形成装置の構成の概要を説明する。
画像形成装置100は、複数の色画像を形成する作像部が中間転写ベルトの移動方向に沿って並置されたタンデム方式のカラープリンタである。
画像形成装置100は、イエロ(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色に分解された色にそれぞれ対応する像を形成可能な像担持体としての感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkを有している。
各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkに形成された可視像としてのトナー像は、各感光体ドラム20に対向しながら矢印A1方向に移動可能な中間転写体としての中間転写ベルト11に重ね合わせて1次転写される。その後、記録媒体としての用紙Sに対して2次転写工程によりトナー像が一括転写される。各感光体ドラム20の周囲には、感光体ドラム20の回転に従い画像形成処理するための装置が配置されている。
ブラック画像の形成を行う感光体ドラム20Bkを代表して、画像形成処理するための装置を説明する。
感光体ドラム20Bkの周囲には、感光体ドラム20Bkの回転方向に沿って、画像形成処理を行う帯電装置30Bk、現像装置40Bk、1次転写ローラ12Bk及びクリーニング装置50Bkが順に配置されている。帯電装置30Bkによる帯電後、感光体ドラム20Bkの表面に光書込装置8により画像情報に基づく光書き込みが行われ、静電潜像が形成される。静電潜像は現像装置40Bkによりトナー像として可視化される。
各感光体ドラム20に形成されたトナー像は、中間転写ベルト11がA1方向に移動する過程において、中間転写ベルト11の同じ位置に重ねて転写される。上記1次転写は、中間転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム20に対向して配設された1次転写ローラ12による電圧印加によって、A1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして行われる。
各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkは、中間転写ベルト11の移動方向の上流側からこの色順で並んでいる。各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkは、イエロ、シアン、マゼンタ、ブラックの画像をそれぞれ形成するための画像ステーションに備えられている。
画像形成装置100は、色毎の画像形成処理を行う4つの画像ステーションと、各感光体ドラム20の上方に対向して配設され、中間転写ベルト11及び1次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkを備えた中間転写ベルトユニット10とを有している。
また、画像形成装置100は、中間転写ベルト11に対向して配設され中間転写ベルト11に従動して連れ回りする2次転写手段としての2次転写ローラ5を有している。また、画像形成装置100は、中間転写ベルト11に対向して配設され中間転写ベルト11上をクリーニングする中間転写ベルトクリーニング装置13を有している。光書込装置8は、4つの画像ステーションの下方に、これらに対向して配設されている。
光書込装置8は、光源としての半導体レーザ、カップリングレンズ、fθレンズ、トロイダルレンズ、折り返しミラー及び偏向手段としての回転多面鏡等を装備しており、各感光体ドラム20に対して色毎に対応した書き込み光Lbを出射して、各感光体ドラム20に静電潜像を形成する。
図1では、便宜上、ブラック画像の画像ステーションのみを対象として書き込み光に符号Lbを付けているが、その他の画像ステーションにおいても同様である。
画像形成装置100の下部には、各感光体ドラム20と中間転写ベルト11との間に向けて搬送される用紙Sを積載した給紙カセットとしてのシート給送装置61が設けられている。シート給送装置61から搬送されてきた用紙Sは、画像ステーションによるトナー像の形成タイミングに合わせた所定のタイミングで、レジストローラ対4により中間転写ベルト11と2次転写ローラ5との間の2次転写部に向けて繰り出される。用紙Sの先端がレジストローラ対4に到達したことは、図示しないセンサによって検知される。
トナー像が転写された用紙Sは定着装置150に送られ、ここで熱と圧力を加えられてトナー像を定着される。定着済みの用紙Sは排紙ローラ対7により排紙トレイとしての画像形成装置本体の上面に排出される。
画像形成装置本体の上面の下方には、イエロ、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーを充填されたトナーボトル9Y,9C,9M,9Bkが備えられている。
中間転写ベルトユニット10は、中間転写ベルト11、1次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkの他に、中間転写ベルト11が掛け回されている駆動ローラ72及び従動ローラ73を有している。従動ローラ73は、中間転写ベルト11に対する張力付勢手段としての機能も備えており、このため従動ローラ73にはバネ等を用いた付勢手段が設けられている。中間転写ベルトユニット10と、1次転写ローラ12Y,12C,12M,12Bkと、2次転写ローラ5と、中間転写ベルトクリーニング装置13とで転写装置71が構成されている。
シート給送装置61は、最上位の用紙Sの上面に当接する給送ローラ3を有しており、給送ローラ3が反時計回り方向に回転駆動されることにより、最上位の用紙Sをレジストローラ対4に向けて給送する。
転写装置71に装備されている中間転写ベルトクリーニング装置13は、中間転写ベルト11に対向及び当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有している。中間転写ベルトクリーニング装置13は、中間転写ベルト11上の残留トナー等の異物をクリーニングブラシとクリーニングブレードとにより掻き取って除去する。中間転写ベルトクリーニング装置13はまた、中間転写ベルト11から除去した残留トナーを搬出し廃棄するための排出手段を有している。
以下に定着装置150の構成を詳細に説明する。
図2に示すように、定着装置150は、薄肉で可撓性を有する無端状の定着部材としての定着ベルト14と、定着ベルト14の外部において定着ベルト14に対向して配置された対向部材としての加圧ローラ16とを有している。定着ベルト14は筒状(円筒状)に形成されている。
定着ベルト14の内部には、定着ベルト14と加圧ローラ16との間に用紙Sを挟持して搬送するニップNを形成するためのニップ形成ユニット18が設けられている。ニップ形成ユニット18は、加圧ローラ16に対向して定着ベルト14の内側に配置されたニップ形成部材22と、ニップ形成部材22の両端部に一体に設けられた端部熱源としての端部ヒータ24と、ニップ形成部材22と端部ヒータ24の定着ベルト14の内面に対向する面を覆う熱移動補助部材25と、ニップ形成部材22を加圧ローラ16からの加圧力に対抗して保持するステー部材26とを有している。
ニップ形成部材22、熱移動補助部材25及びステー部材26は、何れも定着ベルト14の軸方向(以下、「長手方向」という)に延びる長さを有している。熱移動補助部材25は、端部ヒータ24の熱が局所的に留まることを防止し、積極的に熱を拡散移動させて端部ヒータ24の加熱による温度不均一性を低減するために設けられている。このため、熱移動補助部材25は短時間で熱移動が可能な材料であることが望ましく、熱伝導率の高い銅やアルミニウム、銀といった部材であることが望ましい。コスト、入手性、熱伝導率特性、加工性を総合的に考慮すると、銅を用いることが最も望ましい。
本実施形態では、熱移動補助部材25の定着ベルト14の内面に対向する面はニップ形成面となる。熱移動補助部材25は、図16に示すように摺動シートとしての低摩擦シート6を介して定着ベルト14の内面と摺動する。低摩擦シート6にフッ素グリースやシリコーンオイル等の潤滑剤を塗布することで、摺動トルクを低減することができる。低摩擦シート6を設けることなく、熱移動補助部材25が定着ベルト14の内面に直に接触する構成としてもよい。
ステー部材26は、ニップN側と反対側が開口されたボックス形状を有し、その内部には定着熱源としてのハロゲンヒータ28a,28bが配置されている。定着ベルト14は、ステー部材26の開口側、換言すればニップNと反対側において、ハロゲンヒータ28a,28bにより内面側から輻射熱で直接加熱される。
ハロゲンヒータ28a,28bによる加熱効率を上げるために、ステー部材26の内面には、ハロゲンヒータ28a,28bから放射される光を定着ベルト14へ反射する板状の反射部材31が設けられている。反射部材31は、ハロゲンヒータ28a,28bからの輻射熱等によりステー部材26が加熱されてしまうことによる無駄なエネルギ消費を抑制するために設けられている。反射部材31を設ける代わりに、ステー部材26の内面に断熱もしくは鏡面処理を行っても同様の効果を得ることができる。
加圧ローラ16は、図3に示すように、中空の金属ローラ16aにシリコーンのゴム層16bを設けた構成を有している。離型性を得るためにゴム層16bの表面には、PFA(ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂)またはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)からなる層厚が5〜50μmの離型層が設けてある。
加圧ローラ16は、画像形成装置に設けられたモータ等の駆動源からギヤを介して駆動力が伝達されて回転する。また、加圧ローラ16はスプリング等により定着ベルト14側に付勢されており、加圧ローラ16のゴム層16bが押し潰されて変形することにより、用紙搬送方向に所定のニップ幅Nwが形成される。
加圧ローラ16は中実のローラであってもよいが、中空の方が熱容量は少なくなる。加圧ローラ16は内部にハロゲンヒータ等の加熱源を有していてもよい。ゴム層16bはソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ内部にヒータがない場合はスポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルト14の熱が奪われにくくなるのでより望ましい。
定着ベルト14は、層厚30〜50μmのニッケルやステンレス等の金属ベルトやポリイミド等の樹脂材料を用いた無端ベルトもしくはフィルムである。ベルトの表層はPFAまたはPTFE層等の離型層を有し、トナーが付着しないように離型性を持たせている。ベルトの基材とPFAまたはPTFE層との間には、他にシリコーンゴムの層等で形成する弾性層があってもよい。シリコーンゴム層がない場合は熱容量が小さくなり定着性が向上するが、未定着画像を押し潰して定着するときにベルト表面の微妙な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に含む定着ムラ(光沢ムラ)が残るという不具合が生じる。これを改善するには、シリコーンゴム層を100μm以上設ける必要がある。シリコーンゴム層の変形により、微妙な凹凸が吸収され定着ムラが改善する。
定着ベルト14は、加圧ローラ16の回転により接触摩擦で連れ回り回転する。定着ベルト14はニップNで挟み込まれて回転するが、ニップN以外では両端部を円筒状のまま保持されており、定着ベルト14の断面形状は安定的に円形状に維持される。また、図2に示すようにニップNの用紙搬送方向下流側には、定着ベルト14から用紙Sを分離する分離部材32が設けられている。
本実施形態では、図2及び図3に示すようにニップNの形状を平坦状にしているが、加圧ローラ16側から見て定着ベルト14側に凸となる形状やその他の形状であってもよい。ニップNの形状は、定着ベルト14側が凹む凹形状の方が用紙先端の排出方向が加圧ローラ16寄りになり、分離性が向上するのでジャムの発生が抑制される。この場合、ニップ形成部材22の定着ベルト14に対向する面を凹状とし、熱移動補助部材25を薄肉としてこれに沿わせるように形成してもよい。
ステー部材26は、加圧ローラ16から圧力を受けるニップ形成部材22の撓みを防止し、長手方向で均一なニップ幅が得られる働きをしている。本実施形態では、加圧ローラ16を定着ベルト14側へ押圧してニップNを形成する構成としたが、ニップ形成ユニット18を加圧ローラ16側へ押圧してニップNを形成する構成としてもよい。
ステー部材26は、ニップ形成部材22を支持するために十分な撓み強度を備えており、材質としてはステンレスや鉄といった金属材料、セラミックス等の金属酸化物が用いられる。
図4に示すように、定着ベルト14はその軸方向における両端側を、側板34から軸方向に突出する支持部材としてのフランジ36により回転可能に支持されている。図4では定着ベルト14の軸方向における一方側の支持構成を示しているが、他方側も同様に構成されている。定着ベルト14の両端部をガイドするフランジ36は、定着ベルト14の内径とほぼ同等の外径を有し、定着ベルト14の両端から内側に5〜10mm入り込む長さを有している。
定着ベルト14は、フランジ36によりガイドされることにより、走行中(回転中)においてもその断面形状を円形状に維持される。フランジ36のニップNに対応する部分は、ニップ形成ユニット18を所定の位置に配置するために開口されている。
ステー部材26は、定着ベルト14の軸方向全体にわたって延びる長さを有し、両側を側板34に固定され位置決めされた状態で支持されている。図5に示すように、ステー部材26の加圧ローラ16側の側面26aには定着ベルト14の長手方向に延びる2つの突条26b,26cが形成されている。
熱移動補助部材25は、直方体状のニップ形成部材22の定着ベルト14の内面に対向する面を覆うように嵌合されて一体化され、突条26b,26c間に収容されて位置決めされる。熱移動補助部材25とニップ形成部材22との一体構成は、接着等の手段により側面26aに固定される。
ニップ形成部材22の長手方向の両端部には、段差部としての凹部22a,22bが形成され、これらには端部ヒータ24a,24bが収容されて接着等の手段により固定されている。
熱移動補助部材25の加圧ローラ16に対向する面はニップ形成面25aとして機能するが、機械的強度上、実質的にニップ形成面として機能するのはニップ形成部材22の加圧ローラ16に対向する接触面22cである。
ここで、端部ヒータ24a,24bについて説明する。本実施形態に用いられる端部ヒータ24a,24bはそれぞれ同じものであり、図17に端部ヒータ24aを代表して示す。
端部ヒータ24aは、外形が10mm×20mm程度のセラミック基材51に発熱部材である抵抗発熱体52をパターニングし、その上に薄膜のガラス層による絶縁層53を積層して構成されている。端部ヒータ24aの端部には、電源及びスイッチング素子と接続される端子54が設けられている。
上述のように、端部ヒータ24a,24bはその一方の面側に抵抗発熱体52を有しており、抵抗発熱体52を有する一方の面側が主に発熱して他方の面側にはあまり熱が届かないように構成されている。本実施形態に用いられる端部ヒータ24a,24bは、凹部22a,22bと接する側に抵抗発熱体52を有しており、その面側にそれぞれ端子54が設けられている。
端部ヒータ24a,24bは、図18に示すように、定着ベルト14と接しない側に抵抗発熱体52を配置することにより、万が一絶縁層53が破損しても供給される電力が定着ベルト14に到達しないように構成されている。特に定着ベルト14が後述のように金属で構成されている場合には、定着ベルト内の金属を通じて画像形成装置内の他の部品、一例として公知の定着ベルトに対する接触サーミスタに悪影響が及ぶ可能性が高まる。従って、定着ベルト14と抵抗発熱体52との沿面距離確保のために、上述した構成がより好適となる。
図6に示すように、ハロゲンヒータ28aは定着ベルト14の長手方向における中央部の配光分布が密なB5等の小サイズ用紙対応のハロゲンヒータである。ハロゲンヒータ28bは、長手方向における両端部の配光分布が密なA3サイズ等の用紙に対応したハロゲンヒータである。用紙Sが小サイズのときはハロゲンヒータ28aのみが点灯され、長手方向端部の非通紙部が無駄に加熱されることや、連続通紙による端部の過昇温が防止される。
端部ヒータ24a,24bは、長手方向における加熱範囲の少なくとも一部がハロゲンヒータ28bの加熱範囲の同方向における端部と重なるように配置されている。換言すれば、端部ヒータ24a,24bは、ハロゲンヒータ28bの用紙幅の最端部に対応する位置の配熱出力の低下を補完するように配置されている。
この構成によれば、図7(b)にハッチングで示すように、ハロゲンヒータ28bの配熱出力の低下部分が端部ヒータ24a,24bの加熱で補完される。端部ヒータ24a,24bは、ハロゲンヒータ28bの最端部における配熱出力の低下部分を補完するためのヒータであるため、その長さは20mm程度の小型なヒータで済む。
本実施形態の構成によれば、定着ベルト14の周方向におけるニップの範囲内で、長手方向の両端部ないし端部近傍に端部ヒータ24a,24bを追加するという簡単な構成の付加によって、ハロゲンヒータ特有の加熱特性に基づく端部の温度低下問題を解消することができる。
なお、端部ヒータ24a,24bにおいてもハロゲンヒータ28a,28bと同様に長手方向端部において配熱出力の低下が発生する。このため、ハロゲンヒータ28bと端部ヒータ24a,24bとの境界部で配熱出力の落ち込みが発生すると、特にノビサイズ紙等の定型サイズよりも幅が広い用紙の端部で定着不良が発生する虞があるため、ハロゲンヒータ28b及び端部ヒータ24a,24bの配熱出力が100%となる端部同士を長手方向の境界位置とすることが望ましい。
定着ベルト14や加圧ローラ16がまだ十分に温まっていないようなウォームアップ直後の連続通紙における最初のある程度の時間といった場合には、ハロゲンヒータ28a,28b及び端部ヒータ24a,24bにそれぞれ通電する。
定着ベルト14及び加圧ローラ16が十分温まり、ハロゲンヒータ特有の加熱特性に基づく端部の温度低下が減少してきた場合には、ハロゲンヒータ28a及び28bあるいはハロゲンヒータ28aのみに通電を行い、端部ヒータ24a,24bには通電しない。これにより、非通紙部における端部温度上昇現象を最小限にすることができ、必要以上に定着ベルトを加熱することがないので効率的で省エネルギ化を実現できる。
本実施形態によれば、図15(b)で示した、発光部長さを用紙幅よりも長くしたハロゲンヒータ28bを用いることによる無駄なエネルギ消費を防止することができる。
図8に示すように、端部ヒータ24a,24bの長手方向の幅を長手方向外側に向かって大きくすれば、ハロゲンヒータ特有の加熱特性に基づく端部の温度低下を抑制できるとともに、A3Nサイズや13INサイズ等の大サイズ紙にまで対応でき、用紙対応性が向上する。A3サイズの幅やA4サイズを横向きにしたA4横の幅と、A3N(ノビ)サイズ(329mm)及び13IN(インチ)サイズ(330mm)との差は32〜33mmである。
従って、定着ベルト14の長手方向両端部のみを加熱する方式の場合、上記の半分である16〜16.5mmの幅だけ端部を加熱できれば、A3サイズからA3Nサイズ等へ用紙対応幅が広がる。換言すれば、ハロゲンヒータ28bの端部における配光分布が密でない部分や温度低下が起こる部分を部分的に加熱できれば、ハロゲンヒータ28bの発光幅を延ばしたのと同等の機能が得られ、A3Nサイズ等の大サイズの用紙にも対応可能となる。
A3Nサイズや13INサイズ等の大サイズの用紙を通紙する場合には、ハロゲンヒータ28a,28b及び端部ヒータ24a,24bに通電する。A3サイズ以下の用紙を通紙する場合には、ハロゲンヒータ28a及び28b、あるいはハロゲンヒータ28aのみ通電し、端部ヒータ24a,24bには通電しない。ハロゲンヒータ28bをA3Nサイズ等の大サイズの用紙に対応可能な加熱構成とすると、大サイズの用紙を通紙しない場合にもその部分を加熱することになって無駄なエネルギを消費することになる。
本実施形態の構成によれば、ニップ領域において定着ベルト14の両端部ないし両端近傍に対応する位置に端部ヒータ24a,24bを追加するという簡単な構成の付加によって上記問題を解消することができる。
端部ヒータ24a,24bはごく狭い局所的な部分を加熱するヒータのため温度制御が難しく、加熱する定着ベルト14の長手方向の温度均一化が困難である。すなわち、端部ヒータ24a,24bを単に設けるだけではその部分だけが局所的に昇温し、定着ベルト14の長手方向の温度均一性が確保できずに定着むらが生じる可能性がある。
そこで、定着ベルト14全体の温度均一性を確保すべく、伝熱性の良好な熱移動補助部材25が設けられている。端部ヒータ24a,24bで生じた熱は熱移動補助部材25を介して定着ベルト14の全体にわたって移動し、これにより定着ベルト14全体の温度均一化(温度勾配の均し)が促進される。熱移動補助部材25の伝熱性は、ハロゲンヒータ特有の加熱特性に基づく端部の温度低下の抑制にも寄与する。
図9(a)に示すように、定着ベルト14の内面に対向する端部ヒータ24a,24bの面と、定着ベルト14の内面に対向するニップ形成部材22の接触面22cとは、定着ベルト14の内面に当接する方向である矢印F方向(加圧ローラ16に対する抗力方向)の高さが同一となっている。換言すれば、端部ヒータ24a,24bの定着ベルト14の内面に対向する面は、ニップ形成部材22の定着ベルト14の内面に対向する接触面22cの長手方向の延長面としてなり、同一平面上に位置する。
定着ベルト14の内面に対向する端部ヒータ24a,24bの面は熱移動補助部材25に密着しているため、端部ヒータ24a,24bの熱は熱移動補助部材25により全体的に移動する。熱移動補助部材25の高熱伝導率の効果により、端部ヒータ24a,24bの加熱幅よりも定着ベルト14の内面を幅広かつ滑らかなに加熱することができる。この構成により、局所的に加熱しすぎることなく広範囲にわたって緩やかに加熱することができ、温度制御を簡単に行うことができる。
本実施形態では、ニップ形成部材22に形成する端部熱源の収容凹部の形状を軸方向の端部が開放された形状としたが、図9(b)に示すように、四方が囲まれた形状としてもよい。さらに、軸方向の前後が塞がれて軸方向と直交する両側が開放された構成としてもよい。
図10に示すように、熱移動補助部材25は必ずしも長手方向全体にわたる長さとする必要はなく、端部ヒータ24a,24bの定着ベルト14の内面に対向する面を個別に覆い、かつ、その近傍に延びる大きさとしてもよい。
定着ベルト14の内面に対向するニップ形成部材22の接触面22cと熱移動補助部材25の定着ベルト14の内面に対向する面25aとは、矢印F方向の高さが同一となるように構成されている。
この場合、定着ベルト14の内面に対向するニップ形成部材22の接触面22cと熱移動補助部材25の定着ベルト14の内面に対向する面25aとは共にニップ形成面としてなり、平滑であることが望ましい。
定着ベルト14の内面に接触するこれらの面は、摺動性を高めるために摩擦係数を低減するような施しを行うことが望ましく、例えばPFA、PTFEといったフッ素系の塗装やコーティングを施すことが望ましい。
本実施形態では、端部ヒータ24a,24bを、ニップを形成するために必要なニップ形成部材22に一体に設ける構成としたので、端部ヒータ24a,24bを定着ベルト14の内側に省スペースで配置できる。
定着ベルト14の内面に対向する端部ヒータ24a,24bの面と定着ベルト14に対向するニップ形成部材22の接触面22cとは同一高さ(同一平面上)に位置するので、加圧ローラ16による充分な加圧力が熱移動補助部材25を介して定着ベルト14と端部ヒータ24a,24bとの間に加えられる。これにより、定着ベルト14と端部ヒータ24a,24bとが間接的に密着した状態でのベルト走行を実現でき、伝熱性の向上によって端部ヒータ24a,24bによる良好な加熱効率を維持できる。
また、端部ヒータ24a,24bによる定着ベルト14に対する加熱部位がニップ領域内に存在するので、特許文献1のようにニップとは異なる部位で加熱することによる未転写トナーの再溶融の問題も生じない。
また、伝熱性を向上させるために端部ヒータ24a,24bと定着ベルト14とを密着させるための付勢手段を加圧ローラ16が兼ねる構成であるので、端部ヒータ24a,24bのみを加圧する構成が不要となり、特許文献1の構成に比べて構成が簡易となる。
換言すれば、ニップを形成するための加圧力を利用して端部ヒータ24a、24bと定着ベルト14とを密着させるようにしているので、特許文献1のような構成における走行性と伝熱不良とのトレードオフの問題も生じない。
本実施形態における端部ヒータ24a,24bはPTC特性を有していてもよい。PTC特性を有していれば、設定温度以上で抵抗値が増加するため設定温度以上に上がることがない。これにより、燃焼やベルト破損の虞がなく安全な定着装置を実現できる。
また本実施形態では、端部ヒータ24a,24bを定着ベルト14の内方に設ける構成としたので、定着ベルト14の回転を妨げることなく内側からベルト端部を加熱することができる。
さらに、端部ヒータ24a,24bの定着ベルト14の内面に接触する部分を別な滑らかな材料で構成すれば、摺動抵抗を低く抑えることができベルト走行を安定に保つことができる。端部ヒータ24a,24bについては、長手方向における両端1対の配置構成にとどまらず、例えば様々な用紙サイズに応じて複数対あってもよい。
端部ヒータ24a,24bはハロゲンヒータ28bよりもさらに軸方向外側に設けてもよい。このような場合にはより多くの紙サイズに対応することができ、また高精度に加熱することが可能となり、より望ましい。
上述の構成によれば、定着ベルト14の内部に設けられたニップ形成ユニット18がニップ形成部材22と定着ベルト14の長手方向における通紙領域の少なくとも中央部を加熱するハロゲンヒータ28a,26bとを有し、ニップ形成部材22が定着ベルト14の長手方向端部の内面を加熱する端部ヒータ24a,24bを有している。
この構成により、定着ベルト14が圧力を受けるニップNに端部ヒータ24a,24bが設けられていることから定着ベルト14が圧力を受ける箇所を1箇所とすることができ、定着ベルトが走行不良となる虞を低減することが可能なニップ形成ユニットを提供することができる。これにより良好な画像形成動作を継続して行うことが可能な定着装置、及び画像形成装置を提供することができる。
端部ヒータ24a,24bとしてPTC特性を有するヒータを用いた場合には、通常、ハロゲンヒータを用いた場合に比べ昇温時間が長くかかる。このため、端部ヒータ24a,24bとハロゲンヒータ28a,28bを一緒のタイミングで加熱すると中央部側の内側だけ先に加熱されてしまい、無駄なエネルギを消費することになる。また、通紙により熱が奪われると、PTCの特性上、目標温度に復帰するための加熱時間が端部ヒータ24a,24bはハロゲンヒータ28a,28bよりも長くかかる。
このため、端部ヒータ24a,24bの加熱サイクルに合わせて生産性を落として対応することで、中央部と端部で温度バラツキのない加熱制御を行うことができる。すなわち、定着ベルト14の両端部ないし両端近傍を加熱する端部ヒータ24a、24bを使用するときは、端部の温度上昇に合わせてその他の通常サイズ紙に対応したハロゲンヒータ28a、28bを加熱制御する。
これにより、端部ヒータ24a、24bの発熱量が低い場合、通常サイズ紙に対応したヒータ加熱部のみ先に昇温されてしまい、必要以上にエネルギが消費されることを防ぐことができる。
また、端部ヒータを使用するサイズの用紙を搬送する場合の搬送速度を、それ以外のサイズの用紙の搬送速度よりも遅くする。このようにして使用頻度の低い大サイズの用紙の生産性を落とすことで、両端部の加熱ヒータ(端部ヒータ24a,24b)を簡略化ないし低コスト化でき、効率的となる。
本実施形態では、定着熱源としてのハロゲンヒータを二本有する構成を示したが、これに限定される趣旨ではなく、小サイズ紙対応のための三本以上のハロゲンヒータを有する構成でも構わない。端部ヒータ24a,24bは、ハロゲンヒータ28a,28bを制御するために検知した温度に基づいて加熱制御するようにしてもよい。このようにすれば、端部ヒータ24a,24bの専用の温度検知手段を必要としないため、コストダウンとなる。
図19は、ニップ形成ユニットの変形例を示している。
ニップ形成ユニット63は、ニップ形成部材22と、端部ヒータ24a,24bと、ニップ形成部材22を加圧ローラ16からの加圧力に対抗して保持するステー部材64とを有している。ステー部材64は、ニップ形成部材22を受けるべくステー部材26と同様に構成された受け部64aと、ほぼ三角形の断面形状を呈した脚部64bとを一体的に有している。
脚部64bと定着ベルト14との間には、輻射熱により定着ベルト14をその内面側から直接加熱する定着熱源としてのハロゲンヒータ28a,28bが配置されている。ハロゲンヒータ28a,28bによる加熱効率を上げるため、ハロゲンヒータ28a,28bから放射される光を定着ベルト14へ反射する円弧形状の板材からなる反射部材65が、脚部64bとハロゲンヒータ28a,28bとの間に設けられている。
上述のニップ形成ユニット63をニップ形成ユニット18に代えて用いても、上述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、反射部材65を設ける代わりに、脚部64bの外面に断熱もしくは鏡面処理を行ってもよい。この場合は、反射部材65を設ける場合に比して加熱効率が若干低下することとなる。
図26、図27は、ニップ形成ユニットの他の変形例を示している。
ニップ形成ユニット17は、ニップ形成部材22と、端部ヒータ24a,24bと、ニップ形成部材22を加圧ローラ16からの加圧力に対抗して保持するステー部材19とを有している。ステー部材19は、断面がそれぞれほぼL字形状を呈する第1部材19Aと第2部材19Bとから構成されている。
第1部材19A及び第2部材19Bは各ハロゲンヒータ28a,28bを仕切っており、それぞれニップ形成部材22に固定されている。第1部材19A及び第2部材19Bはハロゲンヒータ28a,28bの長手方向に直線的に延在しており、ステー部材19の断面はほぼT字形状に形成されている。
このように2本のハロゲンヒータ28a,28bをステー部材19で挟み互いに異なる領域に配置したことにより、従来の構成のようにハロゲンヒータ点灯時において互いのガラス管を加熱することがないため、加熱効率が低下しない。
また、各ハロゲンヒータ28とステー部材19との間に反射部材21を備え、各ハロゲンヒータ28からの輻射熱等によりステー部材19が加熱されてしまうことによる無駄なエネルギ消費を抑制することができる。反射部材21に代えて、ステー部材19の表面に断熱または鏡面処理を行っても、同様の作用効果を得ることができる。
ここで、金属製の定着ベルトについて説明する。図2、図16、図18、図19に示した定着ベルト14は、その外周面に接する加圧ローラ16の回転に従動回転して熱源からの熱をニップNに向けて搬送する。このような構成の定着装置では定着ベルト14に掛かる負荷が大きく、ポリイミド等の樹脂材料では強度が不足する場合がある。このため、強度に優れたステンレス、ニッケル、アルミニウム、銅等の金属材料が定着ベルト14の基材材料として用いられる場合が多い。
図21にモデル的に示すように、金属材料を含む基材46を用い、その外周面に弾性層47を、さらにその外周面に離型層48を周知の方法によって形成し、本実施形態で示した定着ベルト14を構成することができる。ここで基材46に求められる性能としては、定着ベルト14を構成した際の耐久性、柔軟性、及び定着温度での使用に耐え得る耐熱性が挙げられ、弾性層47、離型層48もこれ等の性能を満足するように形成する。
さらに、定着ベルト14の基材46としては、ステンレスよりもニッケルの方が適している。これは、強度が高く、耐久性にも優れ、また電鋳プロセスにより無端状ベルトの製造が容易であるためである。
上述したハロゲンヒータ28a,28bと端部ヒータ24との電気的接続構成を図11ないし図14に示す。
用紙をセンター基準で搬送する場合、端部ヒータ24a,24bは常に同時に通電するので、図11に示すように、端部ヒータ24a,24bは電源44に直列に電気接続されている。このような接続構成とすることで、端部ヒータ24a,24bを個別にオン・オフする構成に比べて電気制御が簡単になる。また、片側の端部ヒータが故障したとき、両者の電気接続を同時に断つことができ安全性を確保できる。
ハロゲンヒータ28aはスイッチSW1により、ハロゲンヒータ28bはスイッチSW2により、端部ヒータ24a,24bはスイッチSW3により通電をオン・オフされる。
小サイズの用紙を通紙する場合には、図12(a)に示すようにハロゲンヒータ28aのみが通電される。A3サイズの用紙を通紙する場合には、図12(b)に示すようにハロゲンヒータ28a,28bが共に通電される。A3サイズより大きいサイズの用紙を通紙する場合には、図12(c)に示すようにハロゲンヒータ28a,28b及び端部ヒータ24a,24bが同時に通電される。
ニップ部の反対側を加熱する非ニップ部の熱源としてのハロゲンヒータ28a,28bと、端部ヒータ24a,24bとを独立に加熱制御することで、長手方向の最端部の温度制御をより高精度に行うことができる。また、非通紙部の温度上昇も回避することが可能となる。
端部ヒータ24a,24bによる加熱は、A3サイズより大きいサイズの用紙を通紙する場合であり、そのときは両端部を加熱するハロゲンヒータ28bが同時に点灯される。従って、図13に示すように、ハロゲンヒータ28bを端部ヒータ24a,24bと直列に繋ぐ配線を施し、スイッチSW1,SW4によって経路を切り換えながら電力供給を制御しても同様の効果を発揮することができる。このようにすれば制御装置をさらに簡素化することができる。
ここでは、ハロゲンヒータ28bと端部ヒータ24a,24bとは温度特性が異なるので、経路の切り換えで両者の温度を調整している。
小サイズの用紙を通紙する場合には、図14(a)に示すようにハロゲンヒータ28aのみが通電される。この場合、SW4はハロゲンヒータ28bと端部ヒータ24a,24bのいずれの端子にも接触しない位置に設定される。A3サイズの用紙を通紙する場合には、図14(b)に示すようにハロゲンヒータ28a,28bが共に通電される。A3サイズより大きいサイズの用紙を通紙する場合には、図14(c)に示すようにハロゲンヒータ28a,28b及び端部ヒータ24a,24bが同時に通電される。
図11、図13において、ハロゲンヒータ28bと端部ヒータ24とを直列に繋ぐ配線を例示したが、大サイズの用紙のときはハロゲンヒータ28aも同時に点灯しているので、ハロゲンヒータ28aと端部ヒータ24とを直列に繋ぐ配線でも同様の効果を発揮できる。
図20は、上記実施形態の他の変形例に用いられるハロゲンヒータ28と端部ヒータ24の電気的接続構成を示す回路図である。
図20に示した構成では、端部ヒータ24aと端部ヒータ24bとは並列に接続されている。このため、スイッチSW3がオフの場合、端部ヒータ24a,24bにはマイナス電極のみが接続されているので電流は流れない。スイッチSW3をオンに切り替えると端部ヒータ24a,24bにはプラス電極がそれぞれ接続され、電源44からの電力が端部ヒータ24a,24bにそれぞれ供給されて端部ヒータ24a,24bが発熱する。
このような構成とすれば、一方の端部ヒータがショートした場合には、図示しないヒューズを加えることによって過電流による熱暴走を阻止することができ、安全性を向上することができる。
上述した構成において、熱移動補助部材25は定着ベルト14の内側から加熱された定着ベルト14内の長手方向において生じた温度ムラを接触熱伝達により解消させることを目的としている。上述した構成のように、定着ベルト14の内側に熱源24,28が設けられ、ニップN以外の箇所で定着ベルト14の内面を直接加熱する構成の場合、熱移動補助部材25における定着ベルト14の内面と接触する箇所は良好な熱伝達性を確保する必要がある。
一方、熱移動補助部材25における定着ベルト14の内面と接触する側とは反対側の面は、ニップ形成部材22の樹脂パッドやステーに接触している。定着ベルト14の内部から熱移動補助部材25に伝達された熱は、長手方向に伝達させることが目的であって反対側の面に熱が逃げることは効率が悪い。これにより、定着ベルト14(ひいては用紙)が暖められず熱損失となってTEC値が高くなる等の悪影響を及ぼしてしまう。上述より、熱移動補助部材25が定着ベルト14の内面と接触する側とは反対側の面は、熱伝達がしにくいようにニップ形成部材22に接触させる必要がある。
また、ニップNの範囲内に位置して用紙の両端部を加熱する端部ヒータ24を設ける場合、端部ヒータ24と熱移動補助部材25との界面(上述した反対側の面の接触に相当)は熱伝達が行われ易いように接触させる必要がある。
このような問題点を解決すべく、定着ベルト14の内部から熱移動補助部材25に伝達された熱をニップ形成部材22の樹脂パッドやステー等の反対側の面に逃がすことなく長手方向に伝達させつつ、端部ヒータ24から熱伝達し易く省エネ効果が高い熱伝達補助部材を、本発明の第2の実施形態として以下に説明する。
第1の実施形態で示したように、熱移動補助部材は銅やアルミニウム等の熱伝導率の高い材質を用い、ハロゲンヒータ28及び端部ヒータ24の熱が局所的に留まることを防止し、積極的に熱を長手方向に移動させることにより長手方向における温度の不均一性を低減している。しかし、熱移動補助部材と定着ベルトの内面とは摺動しており、金属材料をそのまま定着ベルトの内面と摺擦させると摩擦係数が大きく、ユニットトルクが上昇するといった問題点がある。このため、熱移動補助部材における定着ベルトとの対向面は平滑であることが望ましく、さらに摺動性を高めるために摩擦係数を低減させることが望ましい。
図22は、本発明の第2の実施形態に用いられる熱移動補助部材を示している。同図において熱移動補助部材25に代えて用いられる熱移動補助部材80は、端部熱源24と接触する面である裏面80aのうち、端部ヒータ24a,24bが接触する箇所である接触領域80bの熱伝導率が、裏面80aの他の領域である非接触領域80cよりも高くなるように形成されている。
具体的には、接触領域80bを非接触領域80cよりも熱伝導率の高い他の材質で作成し、接触領域80bと非接触領域80cとを一体化して熱移動補助部材80を形成する。
この構成により、端部ヒータ24と接触する接触領域80bからの熱が伝わり易く、非接触領域80cは定着ベルト14から伝達された熱がニップ形成部材22側に逃げることを防止できるので、長手方向に熱を拡散させることで用紙を効率的に暖めることができ、熱効率がよく省エネ性に優れた定着装置を提供することができる。
図23は、本発明の第3の実施形態に用いられる熱移動補助部材81を示している。この熱移動補助部材81は、端部熱源24と接触する面である裏面81aのうち、端部ヒータ24a,24bが接触する箇所である接触領域81bの熱伝導率が、裏面80aの他の領域である非接触領域81cよりも高くなるように形成されている。また、非接触領域81cは、その表面粗さがRa5μm以上となるように表面加工(例えばエンボス加工やサンドブラスト加工)が施されており、実質的に凹凸が設けられている。
第3の実施形態の変形例として、非接触領域81cに代えて、例えばPFAやPTFE等のフッ素系材料のようなニップ形成部材22及び熱移動補助部材81よりも熱伝導率が低い材質で非接触領域を構成、例えばコーティングすることにより、第3の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、このような熱伝導率が低い材質で構成された非接触領域の表面粗さをRa5μm以上となるように構成することにより、材質と粗さとの相乗効果によって非接触領域におけるより一層大きな熱伝導率の低下を期待でき、さらに熱効率がよく省エネ性に優れた定着装置を提供することができる。
図24は、本発明の第4の実施形態に用いられる熱移動補助部材82を示している。この熱移動補助部材82は、端部熱源24と接触する面である裏面82aのうち、端部ヒータ24a,24bが接触する箇所である接触領域82bを除いた裏面80aの他の領域である非接触領域に、ニップ形成部材22及び熱移動補助部材81よりも熱伝導率が低くて薄い、例えばアルミナ板、セラミック板、PFAやPTFE等のフッ素系耐熱樹脂シート等からなる板材からなる中間部材82cを有している。また、ニップ形成部材22側には、中間部材82cが嵌入可能な凹部が形成されている。
この構成により、中間部材82cによって定着ベルト14から伝達された熱がニップ形成部材22側に逃げることを防止できるので、第2の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
第2ないし第4の実施形態において、各接触領域80b、81b、82bに、端部ヒータ24a,24bとの密着性を向上させ、さらに各非接触領域よりも熱伝導率が高く、熱伝達性及び流動性が良好な熱伝導部材としての塗布部材15を塗布してもよい。塗布部材15としては、例えば伝熱グリースが挙げられる。
この構成により、端部ヒータ24a,24bの熱を熱移動補助部材80,81,82に効率よく伝達することができ、効果的な加熱効果、すなわち無駄な熱のない省エネ性能を得ることができる。
図25は、本発明の第5の実施形態に用いられる熱移動補助部材83を示している。この熱移動補助部材83は、定着ベルト14と接触する面である表面83aのうち、第2ないし第4の実施形態で示した端部ヒータ24a,24bが接触する箇所である接触領域と対応する領域である第1の領域83bの表面粗さが、第2ないし第4の実施形態で示した非接触領域と対応する第2の領域83cの表面粗さよりも平滑となるように構成されている。具体的には、第1の領域83bの表面粗さがRa0.5μm以下、第2の領域83cの表面粗さがRa0.5〜5μmとなるように構成されている。各領域83b,83cは、フッ素系樹脂の塗装やコーティングを長手方向にわたって粗さを変えて施工されることにより形成されている。
この構成により、熱移動補助部材83の端部と走行する定着ベルト14との密着性が向上し、両者間の空隙が減少することにより端部ヒータ24からの熱を定着ベルト14に効率よく伝達することができ、上述した効果的な加熱効果を得ることができる。また、両端部以外の摺動面を適度な粗さとすることにより、定着ベルト14と熱移動補助部材83との摺動抵抗を低減することができ、定着ベルト14の駆動性及び耐久性を向上することができる。
第5の実施形態の変形例として、第2の領域83cに熱移動補助部材83と定着ベルト14との摺動性を向上させる滑性部材を設けてもよい。滑性部材としては、PFAやPTFEのようなフッ素系樹脂の塗装やコーティングが挙げられ、この滑性部材により熱移動補助部材83と定着ベルト14の内面との摺動を良好に維持することができ、定着ベルト14の駆動性及び耐久性をさらに向上することができる。
第5の実施形態及びその変形例のさらに他の変形例として、第2の領域83cに潤滑剤を塗布してもよい。潤滑剤としてはフッ素グリースやシリコーンオイル等が挙げられこれにより摺動トルクを低減することができ、定着ベルト14の駆動性及び耐久性をより一層向上することができる。
熱移動補助部材の定着ベルト14との接触点と定着ベルト14を移動させたときの潤滑剤通過量について評価すると、熱移動補助部材の表面粗さは粗い方が潤滑剤の通過量が多く、圧力が高くなればなるほど通過量が減少する。結果として、接触点における表面粗さを粗く、圧力を低くすることにより潤滑剤のニップ内流入量が増大して低トルクを維持することができる。接触点における表面粗さは、粗すぎると定着ベルト14との摩擦係数である摺動トルクが増加するので、具体的にはRa0.5〜5μm程度が望ましい。
上述した実施形態では、画像が形成される被記録媒体として用紙Sを示したが用紙Sとは記録紙には限定されず、厚紙、ハガキ、封筒、普通紙、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ等も含まれる。また用紙以外の記録媒体として、OHPシート、OHPフィルム、樹脂フィルム等、シート状を呈し画像形成可能な物質であればどのようなものを用いてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を例示したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
14 定着部材(定着ベルト)
15 熱伝導部材(塗布部材)
16 対向部材(加圧ローラ)
22 ニップ形成部材
24a,24b 端部熱源(端部ヒータ)
25,80,81,82,83 熱移動補助部材
28a,28b 定着熱源(ハロゲンヒータ)
80a,81a,82a 端部熱源と接触する面(裏面)
80b,81b,82b 接触領域
80c,81c 非接触領域
82c 中間部材
83a 定着部材と接触する面(表面)
83b 第1の領域
83c 第2の領域
100 画像形成装置
150 定着装置
S 記録媒体(用紙)
特開2014−178370号公報

Claims (7)

  1. 可撓性を有し回転可能に支持された無端状の定着部材と、
    前記定着部材の外部に配置され、該定着部材に対向する対向部材と、
    前記定着部材の長手方向における通紙領域の少なくとも中央部を加熱する定着熱源と、
    前記定着部材の内部に設けられ、前記定着部材と前記対向部材との間に記録媒体を挟持して搬送するニップを形成するニップ形成部材と、
    前記定着部材の周方向における前記ニップの範囲内に位置し、前記ニップ形成部材に設けられ前記定着部材の前記長手方向における端部を加熱する端部熱源と、
    前記定着部材に接触する一方の面と前記端部熱源に接触する前記一方の面と対向する他方の面とを有する熱移動補助部材とを有し、
    前記熱移動補助部材は前記端部熱源と接触する面の前記端部熱源と接触する接触領域の熱伝導率が前記端部熱源と接触する面の他の領域である非接触領域の熱伝導率よりも高く、
    前記熱移動補助部材及び前記ニップ形成部材よりも熱伝導率が低く、前記熱移動補助部材と前記ニップ形成部材との間であって前記非接触領域と対応する部位に設けられた中間部材を有する定着装置。
  2. 請求項1記載の定着装置において、
    前記非接触領域には凹凸が設けられていることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2記載の定着装置において、
    前記接触領域には、その熱伝導率が前記非接触領域の熱伝導率よりも高い熱伝導部材が設けられていることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一つに記載の定着装置において、
    前記熱移動補助部材は、前記定着部材と接触する面の前記接触領域と対応する領域である第1の領域の表面粗さが前記定着部材と接触する面の他の領域である第2の領域の表面粗さよりも平滑に形成されていることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項記載の定着装置において、
    前記第2の領域には、前記熱移動補助部材と前記定着部材との摺動性を向上させる滑性部材が設けられていることを特徴とする定着装置。
  6. 請求項4または5記載の定着装置において、
    前記第2の領域に潤滑剤を有することを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか一つに記載の定着装置を有することを特徴とする画像形成装置
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