JP5692156B2 - スイッチング素子の駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、過電流保護機能を有するスイッチング素子の駆動装置に関する。
この種の装置としては、例えば下記特許文献1に見られるように、スイッチング素子(例えばIGBT)を過電流から保護する過電流保護回路を備えるものが知られている。詳しくは、この装置には、スイッチング素子のセンス端子及びスイッチング素子の出力端子間を接続する抵抗体と、抵抗体の両端の電位差であるセンス電圧及び閾値電圧を比較するコンパレータとが備えられている。ここで、センス端子とは、スイッチング素子の入出力端子間に流れる電流と相関を有する微少電流を出力する端子である。
こうした構成において、コレクタ電流が過度に大きくなってセンス電圧が閾値電圧を超えると判断された場合、スイッチング素子に過電流が流れていると判断し、スイッチング素子をオフ状態に切り替える。これにより、スイッチング素子を過電流から保護し、スイッチング素子の信頼性が低下する事態の回避を図っている。
特許第3474775号公報
ここで、本発明者らは、スイッチング素子に過電流が流れている場合であっても、実際のセンス電圧がコレクタ電流に応じた当初の想定値よりも低くなることに起因して、スイッチング素子に過電流が流れていることを迅速に検出できないといった問題に直面した。過電流を迅速に検出できない場合、スイッチング素子の信頼性が低下する懸念がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、スイッチング素子の過電流保護機能を有するスイッチング素子の駆動装置において、スイッチング素子に過電流が流れていることを迅速に検出できる新たなスイッチング素子の駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決すべく、発明は、スイッチング素子の入出力端子間に流れる電流(Ice)と相関を有する微少電流を出力するセンス端子(St)について、その出力電流(Vse)を検出する電流検出手段(32)と、前記電流検出手段によって検出された出力電流が閾値(Vth)を超えることに基づき、前記スイッチング素子の駆動を制限する制限手段と、前記スイッチング素子の入出力端子間の電位差(Vs)に基づき前記閾値を変更する変更手段と、を備えることを特徴とする。
本発明者らは、スイッチング素子に過電流が流れている状況下において、センス端子の実際の出力電流が上記入出力端子間に流れる電流に応じた当初の想定値よりも低くなる要因について検討・実験等を行った。そして、その要因がスイッチング素子の入出力端子間の電位差にあることを見出した。この点に鑑み、上記発明では、変更手段を備え、上記電位差に基づき、スイッチング素子に過電流が流れている場合にスイッチング素子の駆動を制限するための閾値を変更する。これにより、スイッチング素子に過電流が流れていることを迅速に検出でき、ひいてはスイッチング素子の信頼性の低下を回避することができる。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかるドライブユニットの構成図。 同実施形態にかかる過電流流通時のセンス電圧等の推移の計測結果。 同実施形態にかかる過電流流通時のセンス電圧等の推移の計測結果。 同実施形態にかかる閾値電圧変更処理の手順を示す流れ図。 第2の実施形態にかかる相間短絡の概要を示す図。 同実施形態にかかる相間短絡時のコレクタ・エミッタ間電圧の推移を示す図。 同実施形態にかかる閾値電圧変更処理の手順を示す流れ図。 第3の実施形態にかかるコレクタ・エミッタ間電圧の温度依存性を示す図。 同実施形態にかかる補正処理の手順を示す流れ図。 第4の実施形態にかかる補正処理の手順を示す流れ図。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかるスイッチング素子の駆動装置を車載主機として回転機及び内燃機関を備えるハイブリッド車両に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態にかかるシステムの全体構成を示す。
モータジェネレータ10は、車載主機であり、図示しない駆動輪に連結されている。モータジェネレータ10は、インバータIV及び直流電源としてのコンバータCVを介して高電圧バッテリ12に接続されている。ここで、コンバータCVは、コンデンサCと、コンデンサCに並列接続された一対のスイッチング素子Scp,Scnと、一対のスイッチング素子Scp,Scnの接続点と高電圧バッテリ12の正極とを接続するリアクトルLとを備えている。詳しくは、コンバータCVは、スイッチング素子Scp,Scnのオンオフ操作によって、高電圧バッテリ12の電圧(例えば「288V」)を所定の電圧(例えば「666V」)を上限として昇圧する機能を有する。
一方、インバータIVは、スイッチング素子Sup,Sunの直列接続体と、スイッチング素子Svp,Svnの直列接続体と、スイッチング素子Swp,Swnの直列接続体とを備えている。これら各直列接続体の接続点は、モータジェネレータ10のU,V,W相にそれぞれ接続されている。
なお、本実施形態では、スイッチング素子S*#(*=c,u,v,w;#=p,n)として、電圧制御形のものが用いられており、より具体的には、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)が用いられている。また、これらスイッチング素子S*#にはそれぞれ、フリーホイールダイオードD*#が逆並列に接続されている。さらに、図示しないが、スイッチング素子S*#付近には、スイッチング素子S*#の温度を検出する感温ダイオードが備えられている。感温ダイオードSDについては、後に詳述する。
制御装置14は、低電圧バッテリ16を電源とし、モータジェネレータ10の制御量(例えばトルク)を所望に制御すべく、インバータIVやコンバータCVを操作する。詳しくは、制御装置14は、操作信号gcp、gcnをドライブユニットDUに出力することで、コンバータCVのスイッチング素子Scp,Scnを操作する。また、制御装置14は、周知の正弦波PWM制御等によって生成された操作信号gup,gun,gvp,gvn,gwp,gwnをドライブユニットDUに出力することで、インバータIVのスイッチング素子Sup,Sun,Svp,Svn,Swp,Swnを操作する。ここで、高電位側の操作信号g*pと、対応する低電位側の操作信号g*nとは、互いに相補的な信号となっている。換言すれば、高電位側のスイッチング素子S*pと、対応する低電位側のスイッチング素子S*nとは、交互にオン状態とされる。
インターフェース18は、高電圧バッテリ12を備える高電圧システムと低電圧バッテリ16を備える低電圧システムとの間を絶縁しつつ、これらの間の信号の授受を行うための機器である。本実施形態では、インターフェース18として、光絶縁素子(フォトカプラ)が用いられている。
次に、図2を用いて本実施形態にかかる上記ドライブユニットDUの構成を説明する。
図示されるように、ドライブユニットDUは、1チップ化された半導体集積回路であるドライブIC20を備えている。ドライブIC20の端子T1には、充電用抵抗体22を介して定電圧電源24が接続されている。定電圧電源24は、その端子電圧が所定の低電圧(例えば15V)であり、スイッチング素子S*#の開閉制御端子(ゲート)に電圧を印加する機能を有する。なお、図2では、上記フリーホイールダイオードD*#の図示を省略している。
また、上記端子T1は、PチャネルMOSFET(充電用スイッチング素子26)を介してドライブIC20の端子T2に接続されている。端子T2は、スイッチング素子S*#のゲートに接続されている。
スイッチング素子S*#のゲートは、放電用抵抗体28を介してドライブIC20の端子T3に接続されており、端子T3は、NチャネルMOSFET(放電用スイッチング素子30)を介してドライブIC20の端子T4に接続されている。そして、端子T4は、スイッチング素子S*#の出力端子(エミッタ)に接続されている。
上記スイッチング素子S*#は、自身の入力端子(コレクタ)及びエミッタ間に流れる電流(以下、コレクタ電流Ice)と相関を有する微少電流(例えば、コレクタ電流Iceの「1/10000」)を出力するセンス端子Stを備えている。センス端子Stは、抵抗体(センス抵抗32)を介してスイッチング素子S*#のエミッタに接続されている。これにより、センス端子Stから出力される微少電流によってセンス抵抗32に電圧降下が生じるため、センス抵抗32のうちセンス端子St側の電位(以下、センス電圧Vse)を、コレクタ電流と相関を有する電気的な状態量とすることができる。
ちなみに、本実施形態では、センス抵抗32の両端のうちセンス端子St側の電位がエミッタの電位よりも高い場合のセンス電圧Vseを正と定義する。また、エミッタの電位を「0」とする。
センス抵抗32の両端のうちセンス端子St側は、ドライブIC20の端子T5を介してコンパレータ34の非反転入力端子に接続されている。コンパレータ34の反転入力端子には、抵抗体36を介して定電圧電源38が接続されている。抵抗体36の両端のうち定電圧電源38側と反対側は、スイッチ40によって接点P1又は接点P2に接続可能とされている。接点P1は、抵抗体42を介して端子T4に接続されており、接点P2は、端子T4に直接接続されている。ここで、本実施形態では、抵抗体36及びスイッチ40の接続点の電位を閾値電圧Vthと称することとする。スイッチ40の操作によって抵抗体36の一端と接点P1とが接続されると、閾値電圧Vthは、定電圧電源38の端子電圧を抵抗体36,42によって分圧した電圧とされる。一方、スイッチ40の操作によって抵抗体36の一端と接点P2とが接続されると、閾値電圧Vthは「0」とされる。
スイッチング素子S*#付近には、スイッチング素子S*#の温度(以下、素子温度)を検出するための感温ダイオードSD*#が設けられている。感温ダイオードSD*#は、ドライブIC20に対して外付けされた定電圧電源44からの電荷が定電流源46を介して供給されるものである。感温ダイオードSD*#のカソードは、スイッチング素子S*#のエミッタに接続され、アノードは、ドライブIC20の端子T6に接続されている。こうした構成によれば、感温ダイオードSD*#は、スイッチング素子S*#の温度に応じた電圧を出力する。
電圧検出部48は、スイッチング素子S*#のコレクタ・エミッタ間電圧Vceを検出する機能を有する。なお、本実施形態では、電圧検出部48として、スイッチング素子S*#のコレクタ電流Iceの流通経路側とドライブユニットDU側とを絶縁しつつ、コレクタ・エミッタ間電圧Vceを検出可能なものを用いている。
スイッチング素子S*#のゲートは、さらに、ソフト遮断用抵抗体50、ドライブIC20の端子T7及びNチャネルMOSFET(ソフト遮断用スイッチング素子52)を介して端子T4に接続されている。
上記コンパレータ34の出力信号や、感温ダイオードSD*#の出力電圧、更には電圧検出部48によって検出されたコレクタ・エミッタ間電圧は、駆動制御部54に入力される。詳しくは、駆動制御部54は、端子T6を介して入力された感温ダイオードSD*#の出力電圧に基づき素子温度TDを検出したり、端子T8を介してコレクタ・エミッタ間電圧を検出したり、スイッチ40を操作したりする。
次に、駆動制御部54によって実行されるゲート電荷の充放電処理と、過電流保護処理とを行う。
まず、ゲート電荷の充放電処理について説明する。
本実施形態では、充電処理を定電流制御によって行う。詳しくは、定電流制御は、ドライブIC20の端子T9を介して入力される操作信号g*#がオン操作指令とされることで、充電用抵抗体22の電圧降下量をその目標値(例えば1V)とすべく、充電用スイッチング素子26のゲート電圧を操作するものである。これにより、スイッチング素子S*#のゲートの充電電流を一定値に制御することで、スイッチング素子S*#がオン状態に切り替えられる場合に生じるサージ電圧を抑制する。なお、充電処理が行われる期間においては、放電用スイッチング素子30をオフ状態とする。
一方、ゲートの放電処理について説明すると、操作信号g*#がオフ操作指令とされることで、放電用抵抗体28をオン状態としてかつ、充電用スイッチング素子26をオフ状態とする。これにより、スイッチング素子S*#がオフ状態に切り替えられる。
続いて、過電流保護処理について説明する。
この処理は、コンパレータ34の出力信号の論理が所定時間(例えば数μsec)に渡って「H」になると判断された場合、スイッチング素子S*#を強制的にオフ状態とすべく、ソフト遮断用スイッチング素子52をオン操作してソフト遮断機能を動作させる処理である。ここで、本実施形態において、上記スイッチ40は、基本的には、抵抗体36及び接点P1を接続するように操作されている。そして、スイッチング素子S*#に過電流が流れている場合に対応するセンス電圧Vseよりもやや小さい値が閾値電圧Vthとなるように、抵抗体36,42の抵抗値が設定されている。
この処理によれば、スイッチング素子S*#に過電流が流れる時間が所定時間継続された場合、ソフト遮断用スイッチング素子52がオン状態とされてゲート電荷が放電される。これにより、スイッチング素子S*#が強制的にオフ状態とされる。ここで、ソフト遮断用抵抗体50は、ゲート電荷の放電経路の抵抗値を高抵抗とするためのものである。より具体的には、ソフト遮断用抵抗体50の抵抗値Raは、放電用抵抗体28の抵抗値Rbよりも高く設定されている。これは、コレクタ電流Iceが過大である状況下にあっては、スイッチング素子S*#をオン状態からオフ状態へと切り替える速度、換言すればコレクタ及びエミッタ間の遮断速度を大きくすると、サージ電圧が過大となるおそれがあることに鑑みたものである。
なお、過電流保護処理が行われた場合、駆動制御部54は、フェール信号FLを出力する処理と、充電用スイッチング素子26及び放電用スイッチング素子30の駆動を禁止する駆動禁止処理とを併せて行う。上記フェール信号FLは、ドライブIC20の端子T10及びインターフェース18を介して低電圧システムに出力される。そして、このフェール信号FLによって、種々のフェールセーフ処理が行われる。
ところで、本発明者らは、インバータIVの入力電圧が過度に低いことに起因して、スイッチング素子S*#がオフ状態とされている場合のコレクタ・エミッタ間電圧Vceが低いと、その後スイッチング素子S*#に過電流が流れる場合であってもこれを迅速に検出することができなくなる問題に直面した。ここで、インバータIVの入力電圧が過度に低い状況とは、例えば、インバータIVの通常使用時に想定される入力電圧範囲の下限値を下回る異常な状況が挙げられる。以下、この問題について、図3及び図4を用いて説明する。
図3及び図4は、スイッチング素子S*#に過電流が流れる場合におけるスイッチング素子S*#のゲート電圧Vge、センス電圧Vse、コレクタ・エミッタ間電圧Vce、コレクタ電流Ice及びスイッチング素子S*#における損失(コレクタ・エミッタ間電圧Vce及びコレクタ電流Iceの乗算値)の推移である。詳しくは、図3は、コレクタ・エミッタ間電圧Vceが高い場合(インバータIVの入力電圧VLが200Vの場合)の推移であり、図4は、コレクタ・エミッタ間電圧Vceが低い場合(インバータIVの入力電圧VLが100Vの場合)の推移である。なお、図3及び図4において、横軸スケール(時間スケール)は互いに同一であり、縦軸スケール(電圧等のスケール)も互いに同一である。
図示されるように、コレクタ・エミッタ間電圧Vceが低い場合には、コレクタ・エミッタ間電圧Vceが高い場合と比較して、スイッチング素子S*#のオン操作が開始されたタイミング(時刻t1)から、センス電圧Vseが閾値電圧Vthに到達するタイミング(時刻t2)までの時間が長くなっている(TH<TL)。これは、スイッチング素子S*#がオフ状態とされる場合のコレクタ・エミッタ間電圧Vceが低いほど、図4に示すように、スイッチング素子S*#の駆動状態が過渡状態とされる状況下における実際のセンス電圧Vseが、コレクタ電流Iceに応じた当初の想定値Vdlよりも低くなることに起因する。すなわち、スイッチング素子S*#のオン操作が開始された後、センス電圧Vseはコレクタ電流Iceの上昇に応じて基本的には上昇するものの、オフ時のコレクタ・エミッタ間電圧Vceが低いほど、センス電圧Vseの上昇速度が当初の想定値よりも低くなる。
センス電圧Vseが閾値電圧Vthに到達するまでの時間が長くなると、その後ソフト遮断機能の動作による電流遮断タイミング(時刻t3)が遅延し、スイッチング素子S*#に過電流が流れる時間が長くなる。これにより、スイッチング素子S*#における損失が増大する。また、ソフト遮断機能の動作開始時におけるコレクタ電流Iceが大きくなることによるオフ時のサージ電圧が高くなる(図4の時刻t2〜t3のコレクタ・エミッタ間電圧Vce参照)。そしてこれにより、スイッチング素子S*#の信頼性が低下するおそれがある。
こうした問題に対処すべく、本実施形態では、以下に説明する閾値電圧変更処理を行う。これにより、スイッチング素子S*#の信頼性の低下の回避を図る。
図5に、駆動制御部54によって実行される閾値電圧変更処理の手順を示す。なお、本実施形態にかかる駆動制御部54は、ハードウェアであるため、図5に示す処理は、実際にはロジック回路によって実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、操作信号g*#がオン操作指令からオフ操作指令に切り替えられたか否かを判断する。
ステップS10において肯定判断された場合には、ステップS12に進み、オフ操作指令に切り替えられてから第1の規定時間Taが経過するまで待機する。ここで、上記第1の規定時間Taは、過電流の検出が遅延するおそれがあるか否かを精度よく把握する観点から設定すればよい。具体的には、例えば、第1の規定時間Taは、操作信号g*#がオフ操作指令とされる期間であってかつコレクタ・エミッタ間電圧Vceが変動しないタイミングのコレクタ・エミッタ間電圧を後述するステップS14の処理で用いることが可能な時間に設定すればよい。
続くステップS14では、電圧検出部48によって検出されたコレクタ・エミッタ間電圧Vsが第1の規定電圧Vα未満であるか否かを判断する。この処理は、その後スイッチング素子S*#の駆動状態がオフ状態からオン状態に移行される過渡状態とされた場合に、実際のセンス電圧Vseがコレクタ電流Iceに応じた当初の想定値よりも低くなるか否かを判断するための処理である。換言すれば、スイッチング素子S*#の過電流の検出が遅延するおそれがあるか否かを判断するための処理である。
なお、上記第1の規定電圧Vαは、例えば、過電流の検出の遅延によってスイッチング素子S*#の信頼性が低下する事態を回避する観点から、あらかじめ実験等に基づき設定すればよい。
ステップS14において否定判断された場合には、過電流の検出が遅延するおそれがないと判断し、ステップS16に進む。ステップS16では、抵抗体36の一端と接点P1とを接続するようにスイッチ40を操作する。
一方、上記ステップS14において肯定判断された場合には、過電流の検出が遅延するおそれがあると判断し、ステップS18に進む。ステップS18では、抵抗体36の一端と接点P2とを接続するようにスイッチ40を操作する。これにより、閾値電圧Vthは、エミッタ電位(0V)とされる。すなわち、閾値電圧Vthは、スイッチング素子S*#の駆動が制限される方向に変更される。このようにして閾値電圧Vthが変更されることで、その後操作信号g*#がオン操作指令に切り替えられる場合であっても、駆動禁止処理によってスイッチング素子S*#の駆動(オン状態への切り替え)が禁止される。
ちなみに、スイッチング素子S*#の駆動が一旦制限された場合であっても、スイッチング素子S*#が次回オフ状態とされる場合のコレクタ・エミッタ間電圧Vsが規定電圧Vα以上になると判断された場合には、駆動禁止処理を解除してもよい。
なお、上記ステップS10において否定判断された場合や、ステップS16、S18の処理が完了した場合には、この一連の処理を一旦終了する。
このように、本実施形態では、スイッチング素子S*#がオフ状態とされている場合のコレクタ・エミッタ間電圧Vsが第1の規定電圧Vα未満であると判断された場合、閾値電圧Vthを「0」に変更した。こうした構成によれば、スイッチング素子S*#のオンオフ1周期毎に閾値電圧Vthを変更する機会を得ることとなり、過電流の検出が遅延する状況を迅速に把握することができる。
また、上記駆動禁止処理を行うこととしたため、過電流の検出が遅延するおそれのある状況下においてスイッチング素子S*#の駆動を禁止することができ、スイッチング素子S*#の信頼性の低下を好適に回避することもできる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、閾値電圧変更処理として、スイッチング素子S*#がオン状態とされている場合のコレクタ・エミッタ間電圧Vsに基づき閾値電圧Vthを変更する処理を行う。この処理は、上記オン状態とされている場合のコレクタ・エミッタ間電圧Vsによっても、過電流の検出が遅延するおそれがあるか否かを判断可能なことに鑑みた処理である。
ここで、過電流の検出が遅延するおそれがあるか否かを判断可能な理由について説明する。センス電圧Vseは、スイッチング素子S*#がオン状態とされている場合のコレクタ・エミッタ間電圧Vce以上とならない。これは、エミッタからスイッチング素子S*#のコレクタ電流流通部(メインセル部)を介してコレクタに至る経路における電圧降下量と、エミッタからセンス抵抗32及びセンス端子St(センスセル部)を介してコレクタに至る経路における電圧降下量とが同一であることによる。
このため、過電流が流れる状況下においてスイッチング素子S*#の駆動状態が過渡状態とされる場合の実際のセンス電圧Vseは、スイッチング素子S*#がオン状態とされている場合のコレクタ・エミッタ間電圧Vceが低いほど、コレクタ電流Iceに応じた当初の想定値に対して低くなるおそれがある。すなわち、上記オン状態とされている場合のコレクタ・エミッタ間電圧Vceによれば、過電流の検出が遅延するおそれがあるか否かを判断することができる。
ちなみに、スイッチング素子S*#がオン状態とされている場合のコレクタ・エミッタ間電圧Vceが低くなる状況としては、例えば、相間短絡が生じる場合にスイッチング素子S*#がオン状態とされる状況が挙げられる。以下、相間短絡について、図6を用いて説明する。
図6は、先の図1に示したシステムの全体構成のうち、インバータIVのV,W相アーム部とモータジェネレータ10とを示す図である。
上記相間短絡とは、インバータIV及びモータジェネレータ10を接続する3相の電気経路(例えばバスバ)のうち2つが短絡したり、モータジェネレータ10における上記電気経路の接続部同士が短絡したりする状況下、短絡した相に対応する高電位側のスイッチング素子S¥p(¥=u,v,w)と低電位側のスイッチング素子S¥nとがオン状態とされることである。なお、図6では、相間短絡として、V,W相の上記電気経路同士が短絡する状況下、V相の高電位側のスイッチング素子Svpと、W相の低電位側のスイッチング素子Swnとがオン状態とされている例を示している。
相間短絡が生じると、例えば、高電位側のスイッチング素子S¥p及び低電位側のスイッチング素子S¥nのうち一方にショート故障が生じる状況下、他方がオン状態とされる上下アーム短絡が生じる場合と比較して、スイッチング素子S¥#がオン状態とされる場合のコレクタ・エミッタ間電圧Vceが低くなる(図7参照)。これは、相間短絡が生じる場合の短絡電流の流通経路の抵抗値のうち、高電位側のスイッチング素子S¥pのエミッタから低電位側のスイッチング素子S¥nのコレクタまでの経路(例えば、上記バスバ)の抵抗値が占める割合が上下アーム短絡の場合よりも高いことによるものである。ここで、上記割合が高くなる要因としては、主に、上下アーム短絡が生じる場合の短絡電流の流通経路よりも相間短絡が生じる場合の短絡電流の流通経路の方が長いことが挙げられる。
なお、コンバータCVが備えるスイッチング素子Scp,Scnについても、相間短絡が生じる場合と同様に、スイッチング素子S*#がオン状態とされている場合のコレクタ・エミッタ間電圧Vceが低くなる状況が生じるならば、コレクタ・エミッタ間電圧Vsによって過電流の検出が遅延するおそれがあるか否かを判断可能である。
図8に、駆動制御部54によって実行される本実施形態にかかる閾値電圧変更処理の手順を示す。なお、本実施形態にかかる駆動制御部54は、ハードウェアであるため、図8に示す処理は、実際にはロジック回路によって実行される。また、図8において、先の図5に示した処理については、便宜上、同一の符号を付している。
この一連の処理では、まずステップS20において、操作信号g*#がオフ操作指令からオン操作指令に切り替えられたか否かを判断する。
ステップS20において肯定判断された場合には、ステップS22に進み、オン操作指令に切り替えられてから第2の規定時間Tbが経過するまで待機する。ここで、上記第2の規定時間Tbは、過電流の検出が遅延するおそれがあるか否かを精度よく把握してかつ、スイッチング素子S*#に過電流が流れる時間を短くする観点から設定すればよい。具体的には、例えば、第2の規定時間Tbは、操作信号g*#がオン操作指令に切り替えられた直後のタイミング(例えば、先の図3の時刻t2近傍のタイミング)におけるコレクタ・エミッタ間電圧を後述するステップS24、S25の処理で用いることが可能な時間に設定すればよい。
続くステップS24では、電圧検出部48によって検出されたコレクタ・エミッタ間電圧Vsが第2の規定電圧Vβを超えるか否かを判断する。ここで、上記第2の規定電圧Vβは、スイッチング素子S*#に過電流が流れているか否かを判断可能な値に設定すればよい。具体的には、例えば、第2の規定電圧Vβは、スイッチング素子S*#に過電流が流れない正常時におけるコレクタ電流Iceの上限値(換言すれば、上下アーム短絡や相間短絡が生じない状況下、スイッチング素子S*#がオン状態とされている場合のコレクタ電流Iceの上限値)に対応するコレクタ・エミッタ間電圧Vceに設定すればよい。
ステップS24において肯定判断された場合には、過電流が流れていると判断し、ステップS25に進む。ステップS25では、コレクタ・エミッタ間電圧Vsが第2の規定電圧Vβよりも高い第3の規定電圧Vγ未満であるか否かを判断する。この処理は、スイッチング素子S*#の過電流の検出が遅延するおそれがあるか否かを判断するための処理である。ここで、上記第3の規定電圧Vγは、例えば、過電流が流れるにもかかわらずコレクタ・エミッタ間電圧Vceによってセンス電圧Vseが制限される状況(例えば、相間短絡が発生する状況)を把握可能な観点から、あらかじめ実験等に基づき設定すればよい。
上記ステップS24、S25において否定判断された場合には、ステップS16に進む。一方、上記ステップS25において肯定判断された場合には、ステップS18に進む。
なお、上記ステップS20において否定判断された場合や、ステップS16、S18の処理が完了した場合には、この一連の処理を一旦終了する。
以上説明した本実施形態にかかる閾値電圧変更処理によれば、操作信号g*#がオン操作指令に切り替えられた直後において、過電流の検出が遅延するおそれがあると判断された場合、スイッチング素子S*#の駆動を迅速に禁止することができる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について、先の第2の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、感温ダイオードSD*#の出力電圧から算出される素子温度TDに基づき、閾値電圧変更処理で用いられるコレクタ・エミッタ間電圧Vsを補正する処理を行う。この処理は、図9に示すように、同一のコレクタ電流Iceに対して、素子温度TDが高いほど通常、スイッチング素子S*#がオン状態とされている場合のコレクタ・エミッタ間電圧Vceが低くなる傾向があることによるものである。
図10に、駆動制御部54によって実行される上記補正処理の手順を示す。なお、本実施形態にかかる駆動制御部54は、ハードウェアであるため、図10に示す処理は、実際にはロジック回路によって実行される。
この一連の処理では、まずステップS26において素子温度TDを取得する。ここで、素子温度TDの取得タイミングは、例えば、スイッチング素子S*#がオン状態とされた直後のタイミング(例えば、先の図3の時刻t2近傍のタイミング)とすればよい。
続くステップS28では、取得された素子温度TDに基づき、スイッチング素子S*#がオン状態とされている場合に取得されたコレクタ・エミッタ間電圧Vsを補正する。本実施形態では、基準温度Tb(あらかじめ定められた値であり、例えば25℃)に対して素子温度TDが高い場合にコレクタ・エミッタ間電圧Vsを増大補正し、基準温度Tbに対して素子温度TDが低い場合にコレクタ・エミッタ間電圧Vsを減少補正する。
なお、ステップS28の処理が完了した場合には、この一連の処理を一旦終了する。
ちなみに、補正されたコレクタ・エミッタ間電圧Vsが先の図8のステップS24、S25の処理で用いられることとなる。
以上説明した補正処理によれば、素子温度TDに起因したコレクタ・エミッタ間電圧Vsのばらつきが過電流検出遅延の有無の判断に及ぼす影響を低減できる。すなわち、過電流の検出が遅延するか否かの判断精度を高めることができる。
(第4の実施形態)
以下、第4の実施形態について、先の第3の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、素子温度TDに起因したコレクタ・エミッタ間電圧Vsのばらつきが過電流検出遅延の有無の判断に及ぼす影響の低減手法を変更する。詳しくは、素子温度TDに基づき、閾値電圧変更処理で用いられる上記第3の規定電圧Vγを補正する処理を行う。
図11に、駆動制御部54によって実行される上記補正処理の手順を示す。なお、本実施形態にかかる駆動制御部54は、ハードウェアであるため、図11に示す処理は、実際にはロジック回路によって実行される。また、図11において、先の図10に示した処理については、便宜上、同一の符号を付している。
この一連の処理では、ステップS28aにおいて、素子温度TDに基づき第3の規定電圧Vγを補正する。本実施形態では、上記基準温度Tbに対して素子温度TDが高い場合に第3の規定電圧Vγを減少補正し、基準温度Tbに対して素子温度TDが低い場合に第3の規定電圧Vγを増大補正する。
なお、ステップS28aの処理が完了した場合には、この一連の処理を一旦終了する。
以上説明した補正処理によっても、過電流の検出が遅延するか否かの判断精度を高めることができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・閾値電圧Vthを変更するための回路構成としては、上記第1の実施形態に例示したものに限らない。例えば、出力電位の相違する複数(2つ)の電源と、複数の電源のうち1つ及びコンパレータ34の反転入力端子を接続可能なスイッチとを備え、スイッチの操作によって閾値電圧Vthを変更する回路構成を採用してもよい。また、例えば、コンパレータ34の反転入力端子に印加する電圧を可変設定可能な電源を備え、電源の出力電位の変更によって閾値電圧Vthを変更する回路構成を採用してもよい。
・閾値電圧Vthの設定手法としては、上記第1の実施形態に例示したものに限らない。例えば、接点P2の接続先をエミッタではなく、エミッタ電位よりも低い電位を有する部材とし、2つの閾値電圧Vthとして正のものと負のものとを設定してもよい。また、例えば、抵抗体42の抵抗値よりも低い抵抗値を有する抵抗体によって接点P2及び端子T4を接続し、2つの閾値電圧Vthとして「0」よりも高いものを設定してもよい。ここでは、スイッチ40の操作によって接点P2及び抵抗体36の一端が接続された場合の閾値電圧Vthが、スイッチング素子S*#がオフ状態とされている場合のセンス電圧Vse未満の値となるように接点P2に接続された抵抗体の抵抗値を設定すればよい。
また、閾値電圧Vthの設定手法としては、2値的に変更するものに限らず、例えば、N段階(Nは3以上の整数)以上に設定するものであってもよい。これは、例えば、先の図2において、互いに抵抗値の相違する3つ以上の抵抗体の一端を端子T4に接続し、スイッチ40の切り替えによってこれら抵抗体のうちいずれかと抵抗体36の一端とを選択的に接続可能な構成を採用することによって実現できる。なお、この場合、例えば上記第1の実施形態において、コレクタ・エミッタ間電圧Vsと比較する規定電圧を「N−1」個設定することとなる。
さらに、閾値電圧Vthの設定手法としては、段階的に設定するものに限らず、連続的に設定するものであってもよい。これは、例えば、先の図2において、上述したコンパレータ34の反転入力端子に印加する電圧を可変設定可能な電源を備えることで実現することができる。この場合、例えば、上記第1の実施形態において、スイッチング素子S*#がオフ状態とされている場合のコレクタ・エミッタ間電圧Vsが小さいほど、閾値電圧Vthを低く設定する手法を採用してもよい。
・制限手段としては、高電圧システム側でスイッチング素子S*#の駆動を禁止するものに限らない。例えば、先の図5のステップS14において肯定判断された場合、その旨を制御装置14に伝達し、制御装置14において操作信号g*#を強制的にオフ操作指令に変更するシャットダウン処理を行うことで、スイッチング素子S*#の駆動を禁止してもよい。
また、制限手段としては、スイッチング素子S*#の駆動を禁止するものに限らず、例えば、スイッチング素子S*#の駆動を許容しつつも、ゲート電圧を通常時よりも低下させるなどしてコレクタ電流を低下させるものであってもよい。
・上記第3,第4の実施形態では、素子温度TDに基づく補正対象をコレクタ・エミッタ間電圧Vs及び第3の規定電圧Vγのいずれかとしたがこれに限らず、双方を補正対象としてもよい。この場合、コレクタ・エミッタ間電圧Vs及び第3の規定電圧Vγの補正量は、これらのうちいずれかが補正対象とされる場合の補正量よりも小さく設定される。
・高電位側のスイッチング素子S*p及び低電位側のスイッチング素子S*nの直列接続体が並列接続された直流電源としては、コンバータCVに限らない。例えば、上記第1の実施形態においてコンバータCVが備えられない場合や、コンバータCVの動作が停止される場合、高電圧バッテリ12が直流電源となる。
・電流検出手段としては、センス端子Stから出力される電流をセンス電圧Vseとして検出するセンス抵抗32を備えるものに限らず、ホール素子を備えるもの等、他の電流検出手段であってもよい。
・スイッチング素子の温度を検出する手段としては、感温ダイオードに限らず、例えば、サーミスタや測温抵抗体であってもよい。
・スイッチング素子S*#としては、IGBTに限らず、例えばMOSFETであってもよい。
・本願発明の適用対象としては、車載主機を駆動するための電力変換回路に限らず、例えば、空調用の圧縮機を駆動するための電力変換回路であってもよい。また、本願発明の適用対象としては、車両に搭載される電力変換回路に限らず、また、コンバータやインバータ等の電力変換回路に限らない。
32…センス抵抗、St…センス端子、S*#(*=c,u,v,w:#=p,n)…スイッチング素子。

Claims (4)

  1. スイッチング素子の入出力端子間に流れる電流(Ice)と相関を有する微少電流を出力するセンス端子(St)について、その出力電流(Vse)を検出する電流検出手段(32)と、
    前記電流検出手段によって検出された出力電流が閾値(Vth)を超えることに基づき前記スイッチング素子の駆動を禁止する制限手段と、
    前記スイッチング素子がオフ状態とされている場合における該スイッチング素子の入出力端子間の電位差(Vs)が規定値(Vα)未満となることに基づき、前記スイッチング素子がオフ状態とされている場合における前記センス端子の出力電流未満の値に前記閾値を変更する変更手段と、を備えることを特徴とするスイッチング素子の駆動装置。
  2. スイッチング素子の入出力端子間に流れる電流(Ice)と相関を有する微少電流を出力するセンス端子(St)について、その出力電流(Vse)を検出する電流検出手段(32)と、
    前記電流検出手段によって検出された出力電流が閾値(Vth)を超えることに基づき前記スイッチング素子の駆動を禁止する制限手段と、
    前記スイッチング素子がオン状態とされている場合における該スイッチング素子の入出力端子間の電位差(Vs)が所定値(Vγ)未満となることに基づき、前記スイッチング素子がオフ状態とされている場合における前記センス端子の出力電流未満の値に前記閾値を変更する変更手段と、を備えることを特徴とするスイッチング素子の駆動装置。
  3. 前記スイッチング素子の温度(TD)に基づき、前記閾値の変更に用いる前記スイッチング素子の入出力端子間の電位差及び前記所定値のうち少なくとも1つを補正する補正手段を更に備えることを特徴とする請求項記載のスイッチング素子の駆動装置。
  4. 前記スイッチング素子は、回転機(10)と電力の授受を行うインバータ(IV)に備えられることを特徴とする請求項2又は3記載のスイッチング素子の駆動装置。
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