JP2012013433A - 電圧検出回路及び電力供給装置 - Google Patents

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Hiroaki Akimoto
浩明 秋本
Shota Kubo
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Abstract

【課題】検出電圧値の連続性を損なわずに検出誤差の影響を除去し、広い電圧域に渡って検出精度を向上する。
【解決手段】電圧検出回路14の高電圧検出回路14Aは、被検出回路の出力電圧の検出電圧範囲のうち、高電圧域で電圧検出を行い、低電圧検出回路14Bは、低電圧域で電圧検出を行う。これにより遮断器14Cは、出力電圧に基づいて高電圧検出回路14Aあるいは低電圧検出回路14Bを切り替える。
を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電圧検出回路及び電力供給装置に係り、特にマイクロコンピュータ等のA/D変換回路を用いた電圧検出回路及び電力供給装置に関する。
従来、マイクロコンピュータ等のA/D演算器や増幅器(以下、ICという。)の耐圧より高い電圧を入力する際には、抵抗を用いてICへの入力電圧を電圧検出回路により分圧してICの耐圧以下にレベルシフトさせた電圧検出回路の出力電圧を印加するようにしていた。しかしながら、分圧抵抗が外れる等して正常に機能しないと、電圧検出回路を介してICに元の電圧が入力され電圧破壊を引き起こす可能性がある。そこで、ICに入力電圧を印加する入力ラインにダイオードを介挿しておくことで耐圧以上の入力電圧が印加された場合でも、入力ラインの電圧をIC駆動用のIC電源のIC電源電圧にクランプするようにし、ICの電圧保護を行う技術も知られている。
電圧検出回路において、2つの抵抗を直列に接続し、高電位側の抵抗の抵抗値をRH、低電位側の抵抗の抵抗値をRLとして分圧回路を構成し、入力電圧を分圧回路で分圧した電圧を検出した場合に検出される電圧(以下、電圧検出回路出力という。)は、次式で表される。
電圧検出回路出力=入力電圧/(RH+RL)×RL
ここで、電圧検出回路出力≦IC電源電圧である。
また、電圧検出回路での検出精度を向上させるために、例えば、特許文献1では、複数の分圧抵抗をスイッチで切り替えながら、それぞれの分圧抵抗の両端の電位差をコンデンサで平滑し、その値をA/D変換回路(A/D変換器)に入力する方式としている。
特開2005−207826号公報
しかしながら、特許文献1記載の方式では、スイッチの切り替えを行う度に回路が切断されるためスイッチングノイズが発生し電位差の測定に悪影響を与えてしまう。また個々の測定値の和を測定結果として用いるので測定結果の値に連続性はなく検出対象電圧、すなわちICへの入力電圧を逐次変化させる機器においては不向きとなる。
さらに、A/D変換回路は、変換する際に量子化誤差、A/D基準電圧誤差が存在し、これらが誤差として電圧検出回路の出力値に計上される。
さらにまた、電圧検出回路等の電気回路にはインピーダンス誤差、分圧抵抗には温度特性、抵抗値誤差、保護ダイオードには漏れ電流に起因する誤差、バッファ(増幅器)にはオフセット電圧に起因する誤差が存在し、高精度化を行うためにはこれらの影響を除くことが重要である。
次いで、従来の電圧検出回路をハイブリッド車両用の電力供給装置に用いた場合の問題点について説明する。
図7は、従来のハイブリッド車両用の電力供給装置の概要回路構成図である。
従来の電力供給装置10Pは、大別すると、図示しないエンジンにより駆動される発電機(G)61と、発電機61の発電出力により充電される高圧系のバッテリ(BAT)162と、バッテリ62の放電出力と発電機61の発電出力の少なくとも一方を用いて図示しない駆動輪を駆動するモータ(M)63と、バッテリ62からモータ63への供給電圧あるいは発電機61からバッテリ62への供給電圧を検出する電圧検出回路50と、電力供給装置10P全体の制御を行う電力制御回路65と、を備えている。
電力制御回路65は、バッテリ62から供給される電力により昇圧回路として機能する変換回路71を介してモータ63を駆動すると共にモータ63を回生作動させた際の電力を降圧回路として機能する変換回路71を介してバッテリ62に供給する第1インバータ72と、発電機61により発生する電力を降圧回路として機能する変換回路71を介してバッテリ62に供給し、あるいは発電機61により発生する電力でモータ63を駆動する第2インバータ73と、電力制御回路65全体を中枢的に制御するマイクロコンピュータとして構成されたECU74と、ECU74の制御下で変換回路71、第1インバータ72及び第2インバータ73の駆動制御を行うゲートドライバ75と、を備えている。
電圧検出回路50は、インバータの検出対象電圧(高電位側電圧)を分圧する抵抗R51及び抵抗R52を備えた分圧回路と、分圧回路により分圧された検出対象電圧をバッファリングして出力するバッファ回路BF51と、バッファ回路BF51の前段に接続され、分圧回路を介して過電圧が印加された場合に、バッファ回路BF51の入力電圧を当該電圧検出回路50の電源電圧にクランプするクランプダイオードD51と、を備えている。
ここで、検出対象回路であるインバータの基準電位と、電圧検出回路50の基準電位が同電位であるとすると、インバータの高電位側電圧をVpnとし、抵抗R51から抵抗R52に流れ込む電流をIとした場合に、高電位側電圧Vpnを分圧して得られる電圧V51は、
V51=Vpn/(R51+R52)×R52
=I×R52
となる。
また、バッファ回路BF51は、増幅率1の場合は電圧V51をそのまま出力するので、バッファ回路BF51の出力電圧V52は、
V52=V51
となる。
したがって、ECU74のA/D変換回路AD51に入力される電圧は、電圧V51、V52と同値となるので電圧データDVも電圧V51、V52と同値となる。
したがって、ECU74で検出する検出対象の高電位側電圧Vpnは、
Vpn=I×R52
となる。
ここで、A/D変換回路AD1の1LSB当たりの電圧は、基準電源電圧Vをrefとし、A/D変換回路AD1の分解能をBitとした場合、
1LSB=Vref/Bit
となる。
ここで、1LSBを検出電圧値VDETに当てはめる演算式は、
VDET=1LSB/(1/(R51+R52)×R52)
となる。
しかしながら、上記演算が成り立つのは理想的な状態であり、実際の回路においては、回路各部の誤差が積算されていくこととなる。
すなわち、検出対象回路であるインバータの基準電位と、電圧検出回路の基準電位が同電位である場合に、検出対象の高電位側電圧Vpnを分圧すると電圧V51は、クランプダイオードD51(過電圧保護ダイオード)から抵抗R52に漏れ電流IL51が流入するため、
V51=(Ia+IL51)×R52
となる。
バッファ回路BF51は、増幅率1の場合は電圧V51を同値で出力するが、バッファ回路BF51の入力に生じる電位差から
V52=V51+Voffset
となる。
さらにA/D変換回路AD1に入力される値は、電圧V52と同値となるが、量子化誤差(AD誤差)が存在するため
電圧データDVに相当する電圧は、
V52+AD誤差
となる。
よって
Vpn=(Ia+漏れ電流)×R52+Voffset+AD誤差
となり、理想値であるVpn=I×R2と異なることとなる。
図8は、上記従来の電力供給装置における各部で発生する誤差の説明図である。
図8に示すように、抵抗R51,R52で構成される分圧回路に起因する誤差ER及び基準電圧の変動に起因する誤差EREFは、入力電圧に変動無く全域で一定である。
一方、クランプダイオードD51の漏れ電流に起因する誤差ED、バッファ回路BF51のオフセット電圧に起因する誤差EB、出力インピーダンスに起因する誤差EO、AD変換回路AD1における量子化誤差EADは、電圧検出回路の入力電圧が低い場合に大きくなると言う傾向を示しており、入力電圧が低い場合には高精度での電圧検出は望めないという問題点があることが分かる。
特にVCU(Voltage Control Unit)制御や、モータ制御などにおいては、高電圧化が進んでいるため、電圧検出範囲を拡大しようとした場合には、実効的な分解能が粗くなるため、入力電圧の低い低電圧域では、電圧検出回路を構成している各部の誤差の影響を受けやすく高精度化を行うためには限界があるという問題点が生じる。
さらに高電圧を検出しようとする場合には、分圧抵抗を構成する抵抗の耐圧によっては、抵抗数を増やして各抵抗に印加される電圧を分散する必要があるため、誤差がさらに増大するという問題点も生じることとなる。
そこで、本発明の目的は、検出電圧値の連続性を損なうことなく、特に低電圧域において検出誤差の影響を除去して検出精度を向上することが可能な電圧検出回路及び電力供給装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1態様は、被検出回路の出力電圧を検出する電圧検出回路において、前記出力電圧の検出電圧範囲を低電圧域と高電圧域とに分け、前記高電圧域で電圧検出を行う高電圧検出回路と、前記低電圧域で電圧検出を行う低電圧検出回路と、前記出力電圧に基づいて前記高電圧域で前記低電圧検出回路の動作を停止させる動作制御手段と、を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、高電圧検出回路は、高電圧域で電圧検出を行い、低電圧検出回路は、低電圧域で電圧検出を行う。
一方、動作制御手段は、出力電圧に基づいて高電圧域で低電圧検出回路の動作を停止させる。
したがって、出力電圧の検出電圧範囲を低電圧域と高電圧域とに分けることで、全電圧域を一つの電圧検出回路で検出する場合と比較して、電圧検出回路のダイナミックレンジを狭くでき、出力電圧の検出電圧範囲の全域にわたって高精度で電圧検出が行える。
本発明の第2態様は、第1態様において、前記動作制御手段は、遮断器として構成され、前記高電圧検出回路を用いて前記出力電圧の検出を行い、前記出力電圧が高電圧域に至ったか否かを判別し、前記出力電圧が前記高電圧域となった場合に、前記低電圧検出回路を前記被検出回路から遮断することを特徴とする。
上記構成によれば、遮断器として構成された動作制御手段は、高電圧検出回路の検出電圧に基づいて出力電圧が高電圧域に至ったか否かを判別し、出力電圧が前記高電圧域となった場合に、前記低電圧検出回路を前記被検出回路から遮断するので、確実に高電圧検出回路と低電圧検出回路との切り替えを行いつつ、出力電圧が高電圧域となった場合に、低電圧検出回路を被検出回路から遮断するので、低電圧検出回路の出力電圧が後段の回路に出力されることがない。
本発明の第3態様は、第1態様または第2態様において、前記低電圧検出回路は、前記出力電圧を分圧する分圧回路と、前記分圧回路で分圧された出力電圧を保持するバッファ回路と、を備え、前記動作制御手段は、前記出力電圧に基づいて、前記出力電圧が前記高電圧域となった場合に、前記分圧回路の出力をグランドレベルとすることを特徴とする。
上記構成によれば、動作制御手段は、高電圧域に至った場合には、分圧回路の出力をグランドレベルとして、バッファ回路から出力電圧が後段の回路に出力されることを確実に防止できる。
本発明の第4態様は、第1の態様において、前記高電圧検出回路及び前記低電圧検出回路は、前記出力電圧を分圧する分圧回路を共用した共通電圧検出回路として構成され、前記動作制御手段は、前記被検出回路の出力電圧が前記低電圧域あるいは前記高電圧域のいずれに属するかを判別し、外部回路が前記共通電圧回路の出力がいずれの電圧検出回路の出力であるかを判別可能に電圧域判別信号を出力する電圧域判別回路を備えるとともに、前記出力電圧に基づいて、前記分圧回路の分圧比を前記低電圧域と前記高電圧域とで切り替えることにより、前記共通電圧検出回路を、前記高電圧検出回路あるいは前記低電圧検出回路として切り替える、ことを特徴とする。
上記構成によれば、前記被検出回路の出力電圧が前記低電圧域あるいは前記高電圧域のいずれに属するかを判別し、電圧域判別信号を出力する。
これと並行して動作制御手段は、出力電圧に基づいて、分圧回路の分圧比を低電圧域と高電圧域とで切り替えることにより、共通電圧検出回路を、高電圧検出回路あるいは低電圧検出回路として切り替える。
したがって、共通電圧検出回路の出力が入力される電圧検出回路の後段の回路は、電圧域判別信号の出力に基づいて、共通電圧検出回路の出力を処理することで、出力電圧の検出電圧範囲の全域にわたって高精度な検出電圧を利用することが可能となる。
本発明の第5態様は、第1態様乃至第4態様のいずれかにおいて、前記被検出回路は、車両に搭載され、エンジンにより駆動される車載発電機あるいは車載バッテリからの供給電力の電力変換を行って車載電動機に駆動電力を供給するインバータであることを特徴とする。
上記構成によれば、インバータの出力電圧を広い電圧域に渡って、高精度で検出することができ、ひいては、インバータの制御を高精度で行える。
本発明の第6態様は、第1態様乃至第4態様のいずれかに記載の電圧検出回路と、車両に搭載され、エンジンにより駆動される車載発電機あるいは車載バッテリからの供給電力の電力変換を行って車載電動機に駆動電力を供給するインバータと、前記電圧検出回路の出力に基づいて、前記インバータの前記電力変換を制御する制御回路と、を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、電圧検出回路は、インバータの出力電圧を検出し、制御回路は、検出された出力電圧に基づいて電力変換を制御する。
この場合において、電圧検出回路は、インバータの出力電圧を広い電圧域に渡って、高精度で検出することができ、電力供給装置は、インバータの制御を高精度で行える。
本発明の電圧検出回路によれば、検出電圧値の連続性を損なうことなく、広い電圧域に渡って検出誤差の影響を除去して検出精度を向上することが可能となるという効果を奏する。
また、本発明の電力供給装置によれば、インバータの出力電圧を広い電圧域に渡って、高精度で検出することができ、電力供給装置は、インバータの制御を高精度で行えるという効果を奏する。
第1実施形態の電力供給装置としての、ハイブリッド車両用の電力供給装置の回路構成図である。 高電圧検出回路および低電圧検出回路の出力特性電圧の説明図である。 遮断時の動作説明図である。 電圧検出回路の入力電圧と検出誤差との関係を示す図である。 第2実施形態の電力供給装置の概要回路構成図である。 電圧検出回路の要部詳細構成図である。 従来のハイブリッド車両用の電力供給装置の概要回路構成図である。 従来の電力供給装置における各部で発生する誤差の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
そこで、以下の各実施形態においては、クランプダイオードからの漏れ電流、バッファ回路のオフセット電圧Voffset、あるいは、A/D変換回路の量子化誤差(AD誤差)をキャンセルするために、これらの誤差とほぼ同一の値を生成する回路を付加して、それらの差分を求めるようにしている。
[1]第1実施形態
図1は、第1実施形態の電力供給装置としての、ハイブリッド車両用の電力供給装置の回路構成図である。
電力供給装置10は、後述のバッテリ12の放電出力により駆動輪を駆動し、あるいは、図示しないエンジンにより駆動され発電機として機能するモータ(M)11と、モータ11が発電機として機能した場合に、その発電出力により充電される高圧系のバッテリ(BAT)12と、バッテリ12の放電出力あるいは発電機として機能しているモータ11の発電出力の少なくとも一方を用いて図示しない駆動輪を駆動するモータ(M)13と、バッテリ12からモータ13への供給電圧あるいはモータ11からバッテリ12への供給電圧を検出する電圧検出回路14と、電力供給装置10全体の制御を行う電力制御回路15と、を備えている。
電力制御回路15は、バッテリ12から供給される電力により昇圧回路として機能する変換回路21を介してモータ13を駆動すると共にモータ13を回生動作させた際の電力を降圧回路として機能する変換回路21を介してバッテリ12に供給する第1電力変換回路22と、発電機として機能するモータ11により発生する電力あるいはモータ12を回生動作させた際の電力を降圧回路として機能する変換回路21を介してバッテリ12に供給し又は発電機として機能するモータ11により発生する電力でモータ13を駆動する第2電力変換回路23と、電力制御回路15全体を中枢的に制御するマイクロコンピュータとして構成されたECU24と、ECU24の制御下で変換回路21、第1電力変換回路22及び第2電力変換回路23の駆動制御を行うゲートドライバ25と、を備えている。
ここで、第1電力変換回路22は、バッテリ12の電力でモータ13を駆動する場合には、インバータ回路(DC−AC変換回路)として機能し、モータ13を発電機として回生動作を行う場合には、コンバータ回路(AC−DC変換回路)として機能している。
また、第2電力変換回路23は、バッテリ12の電力でモータ11を駆動する場合には、インバータ回路(DC−AC変換回路)として機能し、モータ11を発電機として回生動作を行う場合には、コンバータ回路(AC−DC変換回路)として機能している。
変換回路21は、リアクトル21aと、2個のトランジスタ29H、29Lを有するチョッパ回路21bとを備え、第1電力変換回路22の入力側に設けた電圧変換装置である。さらに変換回路21は、このチョッパ回路21bの下流側に2次平滑コンデンサ21c、リアクトル21aの上流側に1次平滑コンデンサ21dが各々並列接続されており、ECU24の制御下で動作するゲートドライバ25により、バッテリ12の電圧を昇圧し、あるいは発電機11の電圧を降圧する。
より詳細には、チョッパ回路21bは、対をなす高電位側トランジスタ29H及び低電位側トランジスタ29Lが直列に接続されている。
さらに、高電位側トランジスタ29Hのコレクタ−エミッタ間には、エミッタからコレクタに向けて順方向となるように、フリーホイールダイオードとしてダイオード30Hが接続され、低電位側トランジスタ29Lのコレクタ−エミッタ間には、エミッタからコレクタに向けて順方向となるように、フリーホイールダイオードとしてダイオード30Lが接続されている。
そして、リアクトル21aの一端はバッテリ12の正極側端子に接続され、リアクトル21aの他端は、高電位側トランジスタ29Hのコレクタ及び低電位側トランジスタ29のエミッタに接続されている。高電位側トランジスタ29Hのエミッタはバッテリ12の負極側端子及び変換回路21の負極側端子Ntに接続されている。また、低電位側トランジスタ29Lのコレクタは変換回路21の正極側端子Ptに接続されている。
以上の説明では、チョッパ回路21bにおいて、2個のIGBT29H、29Lを対として用いていたが、さらに電流容量が必要とされる場合には、同様の高電位側トランジスタ及び低電位側トランジスタのIGBTの対を、2個のIGBT29H、29Lと並列に一対あるいは複数対配置するように構成することも可能である。この場合には、上述した実施形態と同様に、直列に接続している高電位側トランジスタ及び低電位側トランジスタのそれぞれのコレクタ−エミッタ間に、エミッタからコレクタに向けて順方向となるように、フリーホイールダイオードとしてのダイオードを接続する。
なお、チョッパ回路21bを構成するトランジスタとして、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET、バイポーラトランジスタなどのスイッチング素子を使用することが可能である。
第1インバータ22は、6個のIGBTをブリッジ接続したブリッジ回路22aと平滑コンデンサ22bとを具備するパルス幅変調(PWM)によるPWMインバータであって、この第1インバータ22にはモータ13と変換回路21が接続されている。
より詳細には、第1インバータ22のブリッジ回路22aは、各相毎に対をなす高電位側U相トランジスタ31UH、低電位側U相トランジスタ31UL、高電位側V相トランジスタ31VH、低電位側V相トランジスタ31VL、高電位側W相トランジスタ31WH、低電位側W相トランジスタ31WLをブリッジ接続している。
ここで、高電位側U相トランジスタ31UH、高電位側V相トランジスタ31VH及び高電位側W相トランジスタ31WHは、変換回路21の正極側端子Ptに接続されてハイサイドアームを構成し、低電位側U相トランジスタ31UL、低電位側V相トランジスタ31VL及び低電位側W相トランジスタ31WLは、変換回路21の負極側端子Ntに接続されローサイドアームを構成している。
さらに、高電位側U相トランジスタ31UH、低電位側U相トランジスタ31UL、高電位側V相トランジスタ31VH、低電位側V相トランジスタ31VL、高電位側W相トランジスタ31WH、低電位側W相トランジスタ31WLのコレクタ−エミッタ間には、エミッタからコレクタに向けて順方向となるように、それぞれダイオード32UH,32UL,32VH,32VL,32WH,32WLが接続されている。
変換回路21と第1インバータ22との間には第1インバータ22と同様の構成を備えた第2インバータ23が正極側端子Ptと負極側端子Ntに接続され、この第2インバータ23に発電機11が接続されている。
第2インバータ23は、第1インバータ22と同様に、トランジスタのスイッチング素子を複数用いブリッジ接続してなるブリッジ回路23aと平滑コンデンサ23bとを具備するパルス幅変調(PWM)によるPWMインバータである。この第2インバータ23は発電機11の出力電圧を変換回路21により降圧してバッテリ12に充電を行ったり、第1インバータ22を経由してモータ13を駆動したりする。
第2インバータ23は、6個のIGBTをブリッジ接続したブリッジ回路23aと平滑コンデンサ23bとを具備するパルス幅変調(PWM)によるPWMインバータである。
より詳細には、第2インバータ23のブリッジ回路23aは、各相毎に対をなす高電位側U相トランジスタ33UH、低電位側U相トランジスタ33UL、高電位側V相トランジスタ33VH、低電位側V相トランジスタ33VL、高電位側W相トランジスタ33WH、低電位側W相トランジスタ33WLをブリッジ接続している。
ここで、高電位側U相トランジスタ33UH、高電位側V相トランジスタ33VH及び高電位側W相トランジスタ33WHは、変換回路21の正極側端子Ptに接続されてハイサイドアームを構成し、低電位側U相トランジスタ33UL、低電位側V相トランジスタ33VL及び低電位側W相トランジスタ33WLは、変換回路21の負極側端子Ntに接続されローサイドアームを構成している。
さらに、高電位側U相トランジスタ33UH、低電位側U相トランジスタ33UL、高電位側V相トランジスタ33VH、低電位側V相トランジスタ33VL、高電位側W相トランジスタ33WH、低電位側W相トランジスタ31WLのコレクタ−エミッタ間には、エミッタからコレクタに向けて順方向となるように、それぞれダイオード34UH,34UL,34VH,34VL,34WH,34WLが接続されている。
また、第1インバータ22からモータ13のU相、V相、W相の各コイルには、3本のバスLU1、LV1、LW1が接続され、第2インバータ23から発電機11のU相、V相、W相の各コイルには、3本のバスLU2、LV2、LW2が接続されいる。
さらに、変換回路21、第1インバータ22、第2インバータ23を構成している各トランジスタのゲートには、ゲートドライバ25からの信号線がそれぞれ接続されている。
次に電圧検出回路の構成について説明する。
電圧検出回路14は、抵抗R1、抵抗R2、セラミックコンデンサC1及び第1バッファ回路BF1で構成される高電圧検出回路14Aと、抵抗R11、抵抗R12、セラミックコンデンサC11及び第2バッファ回路BF2で構成される低電圧検出回路14Bと、抵抗R21、抵抗R22及びコンパレータCMで構成される遮断器14Cと、を備えている。
高電圧検出回路14Aにおいて、抵抗R1の一端は、変換回路21の正極側端子Ptに接続され、抵抗R1の他端には、抵抗R2が直列接続され、抵抗R1及び抵抗R2は、分圧回路を構成している。
抵抗R1及び抵抗R2の分圧点とグランドとの間には、ノイズ除去用のセラミックコンデンサC1が接続されている。また、抵抗R1及び抵抗R2の分圧点には、第1バッファ回路BF1が接続されている。
低電圧検出回路14Bにおいて、抵抗R11の一端は、変換回路21の正極側端子Ptに接続され、抵抗R11の他端には、抵抗R12が直列接続され、抵抗R11及び抵抗R12は、分圧回路を構成している。
抵抗R11及び抵抗R12の分圧点とグランドとの間には、ノイズ除去用のセラミックコンデンサC11が接続されている。また、抵抗R11及び抵抗R12の分圧点には、第2バッファ回路BF11が接続されている。
遮断器14Cにおいて、抵抗R21の一端には、インバータの出力電圧が低電圧域あるいは高電圧域のいずれに属するかを判別するための基準電圧Vrefが印加され、抵抗R21の他端には、抵抗R22が直列接続され、抵抗R21及び抵抗R22は、基準電圧Vrefを分圧する分圧回路を構成している。また、コンパレータCMの一方の端子には、第1バッファ回路BF1の出力端子が接続され、他方の端子には、抵抗R21及び抵抗R22の分圧点が接続されている。
この構成において、遮断器14CのコンパレータCMの出力端子は、オープンコレクタ出力構成を採っており、第1バッファ回路BF1の出力端子の電圧V4が、基準電圧Vrefを分圧した電圧を超えた場合、すなわち、インバータの出力電圧が高電圧域に属する場合には、低電圧検出回路14Bへの電圧入力を遮断するために、出力端子をグランドレベルとする。一方、第1バッファ回路BF1の出力端子の電圧V4が、基準電圧Vrefを分圧した電圧以下の場合、すなわち、インバータの出力電圧が低電圧域に属する場合には、低電圧検出回路14Bを動作させて電圧検出を行わせるように、出力端子をハイインピーダンス状態とする。
さらに第1バッファ回路BF1の出力端子は、ECU24のA/D変換ポートを介してA/D変換回路AD11に接続され、第2バッファ回路BF11の出力端子は、ECU24のA/D変換ポートを介してA/D変換回路AD12に接続されている。
図2は、高電圧検出回路および低電圧検出回路の出力特性電圧の説明図である。
上記構成において、ECU24のA/D変換回路AD11およびA/D変換回路AD12の入力上限電圧をVINmaxとした場合、電圧検出回路1の入力電圧がVthを越えると、低電圧検出回路14Bの第2バッファ回路BF11の出力電圧V2は、ECU24のA/D変換回路AD12の入力上限電圧VINmaxを越えることとなってしまう。
したがって、電圧変動も考慮して電圧検出回路1の入力電圧がVthを越えない電圧に至った場合には、遮断器14CのコンパレータCMの出力端子をグランドレベルとして、低電圧検出回路14Bの第2バッファ回路BF11への入力を遮断するようにしている。
図3は、遮断時の動作説明図である。
図3に示すように、低電圧検出回路14Bの第2バッファ回路BF11の出力電圧V2に相当する検出回路出力電圧曲線SLは、出力電圧V2がA/D変換回路AD12の入力上限電圧VINmaxに至る直前の電圧で遮断器14Cの出力端子がグランドレベルとなることにより、ドロップダウンさせられることとなる。
そこで、ECU24Aは、A/D変換回路AD12の電圧検出データDV2に基づいて、低電圧検出回路14Bの出力電圧V2がA/D変換回路AD12の入力上限電圧VINmaxに至る前に、電圧検出回路14の入力電圧Vpnがしきい値電圧Vth1に至った時点で、電圧検出データとして、高精度(高分解能)である電圧検出データDV2に代えて、比較的低精度(低分解能)であるA/D変換回路AD11の電圧検出データDV1に基づいて制御を行うように動作する。
図4は、電圧検出回路の入力電圧と検出誤差との関係を示す図である。
したがって、ECU24Aは、図4に示すように、全検出範囲のうち、電圧検出回路14の入力電圧がしきい値電圧Vth1未満の場合には、低電圧検出回路14Bの出力電圧V2に相当する電圧検出データDV2を電圧検出に用い、電圧検出回路14の入力電圧がしきい値電圧Vth1以上の場合には、高電圧検出回路14Aの出力電圧V4に相当する電圧検出データDV1を電圧検出に用いることとなる。
したがって、電圧検出回路14の入力電圧がしきい値電圧Vth1以上の場合の誤差曲線は、図4中、誤差曲線SHEとなり、従来においては精度が低かったが、本実施形態によれば電圧検出回路14の入力電圧がしきい値電圧Vth1未満の低電圧域においては、誤差曲線SLEとなり、従来と比較して35%以上誤差を減少させ、高精度、高分解能で電圧検出を行って、インバータ22,23を制御することが可能となることがわかる。
次に電圧検出回路14の動作について説明する。
まず、電圧V4が基準電圧Vrefを抵抗R21および抵抗R22で分圧した電圧未満の場合の動作について説明する。
すなわち、
V4<Vref/{R5/(R5+R6)}
の場合には、検出対象回路であるインバータ22,23の出力電圧が低電圧領域に属し、低電圧検出回路14Bを動作させて、インバータ22,23の出力電圧の検出を行わせることとなる。
以下の説明においては、抵抗R1を流れる電流をI1、抵抗R11を流れる電流をI2とするものとする。また、正極側端子Ptにおける基準グランドに対する電圧をVpnとする。
まず、抵抗R11および抵抗R12の分圧電圧V1を求めると、以下の通りとなる。
V1=Vpn/(R11+R12)×R11
=I2×R12
となる。
また、第2バッファ回路BF11の出力電圧V2は、第2バッファ回路BF11の出力に含まれる誤差としてのオフセット電圧をVoffsetとすると、
V2=V1+Voffset
となる。
これにより、ECU24AのA/D変換回路AD12により出力される電圧検出データDV2に相当するVDV2は、A/D変換回路AD12による変換誤差をVADとすると、
VDV2=V2+VAD
となる。
ここで、A/D変換回路AD12の1ビット(1LSB)を検出電圧値に当てはめる演算式は、
1LSB/{1/(R11+R12)×R12}
となり、電圧Vpnは、
Vpn=VDV2
=I2×R12+Voffset+VAD
となる。
次に電圧V4が、基準電圧Vrefを抵抗R21および抵抗R22で分圧した電圧以上の場合の動作について説明する。
すなわち、
V4≧Vref/{R22/(R21+R22)}
の場合には、検出対象回路であるインバータの出力電圧が高電圧領域に属し、低電圧検出回路14Bへの入力電圧を遮断器により遮断させて、インバータの出力電圧の検出は、高電圧検出回路14Aに行わせることとなる。
以下の説明においては、抵抗R1を流れる電流をI1、抵抗R11を流れる電流をI2とするものとする。また、正極側端子Ptにおける基準グランドに対する電圧をVpnとする。
まず、抵抗R1および抵抗R2の分圧電圧V3を求めると、以下の通りとなる。
V3=Vpn/(R1+R2)×R2
=I1×R2
となる。
また、第1バッファ回路BF1の出力電圧V4は、第1バッファ回路BF1の出力に含まれる誤差としてのオフセット電圧をVoffsetとすると、
V4=V3+Voffset
となる。
これにより、ECU24AのA/D変換回路AD11により出力される電圧検出データDV1に相当するVDV1は、A/D変換回路AD11による変換誤差をVADとすると、
VDV1=V4+VAD
となる。
ここで、A/D変換回路AD11の1ビット(1LSB)を検出電圧値に当てはめる演算式は、
1LSB/{1/(R1+R2)×R2}
となり、電圧Vpnは、
Vpn=VDV1
=I1×R2+Voffset+VAD
となる。
そして、このときの電圧V1は、グランドレベル(=0V)となっているため、低電圧検出回路14Bは遮断されており、低電圧検出回路14Bを構成する第2バッファ回路BF11には、電圧が印加されず、第2バッファ回路BF11が保護されることとなる。
以上の説明のように、本第1実施形態によれば、電圧検出回路には、誤差の原因となる漏れ電流が発生するクランプダイオードを設ける必要が無いので、漏れ電流による誤差を考慮する必要が無く、高精度の電圧検出が行える。
また、低電圧域と、高電圧域とで用いる電圧検出回路を異ならせ、各電圧検出回路のダイナミックレンジを一つの電圧検出回路で電圧を検出する場合と比較して狭くすることにより、AD変換器における量子化誤差の影響を小さくすることができる。
さらに、高電圧域と比較して低電圧域のダイナミックレンジ(電圧検出範囲)をさらに狭く設定しているので、誤差が大きくなりやすい低電圧域で、高精度(高分解能)で電圧検出を行うことが可能となる。
特に高電圧検出回路14Aに対応する第1A/D変換回路AD11および低電圧検出回路14Bに対応する第2A/D変換回路AD12として同一の回路を用いたとしても、第2A/D変換回路AD12のダイナミックレンジを第1A/D変換回路AD11のダイナミックレンジよりも狭くすることで、実効的な分解能を向上でき、検出精度を向上させることが可能となる。
また、本第1実施形態の構成によれば、高電圧検出回路14Aは、検出電圧範囲の全域で電圧を検出しているので、万が一、低電圧検出回路14Bにより電圧検出が行えなくなった場合でも、精度は下がるもののECU24は、第1インバータ22あるいは第2インバータ23の制御を継続することが可能となる。
また、本第1実施形態によれば、入力電圧が高くなった場合には、遮断器14Cにより入力が遮断されるため、低電圧検出回路14Bの入力電圧範囲を制限するために、従来のようにクランプダイオードを設ける必要がなく、クランプダイオードを設けることによる漏れ電流に起因する誤差が発生することもない。
[2]第2実施形態
図5は、第2実施形態の電力供給装置の概要回路構成図である。
まず、電圧検出回路の構成について説明する。
第2実施形態の電圧検出回路14XAは、入力電圧を低電圧測定レンジと、高電圧測定レンジとの二つの測定レンジに分け、各測定レンジで入力電圧の分圧比を代えて共通の電圧検出回路で電圧検出を行うことにより、広ダイナミックレンジかつ高精度の電圧検出を行うものである。
電力供給装置10Aの電圧検出回路14XAは、大別すると、低電圧測定レンジ及び高電圧測定レンジで共通して電圧検出を行う共通電圧検出回路14XCと、入力電圧が低電圧測定レンジあるいは高電圧測定レンジのいずれに属するかを判別して検出電圧測定レンジを切り替える測定レンジ切替回路14XBと、測定レンジ切替回路14XBの制御下で測定レンジが切り替えられるとともに、低電圧測定レンジ及び高電圧測定レンジで共通して電圧検出を行う共通電圧検出回路14XCと、を備えている。
図6は、電圧検出回路の要部詳細構成図である。
測定レンジ切替回路14XBは、変換回路21の正極側端子Ptに一端が接続された抵抗R41と、この抵抗R41に直列接続された抵抗R42、抵抗R43と、を備えており、抵抗R41、R42及び抵抗43は、抵抗R42及び抵抗R43の接続点を分圧点とし、所定の基準電圧Vrefを分圧する第1の分圧回路を構成している。
また、測定レンジ切替回路14XBは、抵抗R42及び抵抗R43の接続点(分圧点)に反転入力端子(−端子)が接続され、非反転入力端子(+端子)に抵抗R47及び抵抗R48で構成された第2の分圧回路から所定の基準電圧Vrefを分圧した比較基準電圧が入力され、出力端子が共通電圧検出回路14XCを構成する抵抗R49の他端に接続されたコンパレータCM41を備えている。ここで、抵抗R47、抵抗R48及びコンパレータCM41は、第1の遮断器14XB1として機能している。また、コンパレータCM41は、オープンコレクタ接続とされているため、反転入力端子の印加電圧が非反転入力端子の電圧を上回る場合、すなわち、高電圧測定レンジで電圧測定を行うべき場合には、オン状態となり、出力端子がグランド接地状態となる。
このため、抵抗R49は、グランド接地状態となり、実効的に抵抗R49が抵抗46に並列接続された状態となる。したがって、並列接続された抵抗R46と抵抗R49の剛性抵抗をR46・49で表すとすると、低電圧測定レンジの場合の第2の分圧回路の分圧比=R46/(R44+R45+R46)よりも、高電圧測定レンジである場合の第2の分圧回路の分圧比=R46・49/(R44+R45+R46・49)が小さくなるため、抵抗R49の抵抗値を適宜設定すれば、高電圧測定レンジにおけるバッファ回路BF51の出力電圧範囲を低電圧測定レンジにおける出力電圧範囲と同様にすることが可能となる。
さらに測定レンジ切替回路14XBは、コンパレータCM41の出力端子が反転入力端子に接続され、非反転入力端子に抵抗R50及び抵抗R51で構成された第3の分圧回路から所定の基準電圧Vrefを分圧した比較基準電圧が入力され、出力端子がECU24Aのディジタル入力ポートに接続されたコンパレータCM42と、一端に基準電圧Vrefが印加され、他端がコンパレータCM42の出力端子に接続された電流制限用抵抗R52と、を備えている。ここで、抵抗R50、抵抗R51及びコンパレータCM42は、第2の遮断器14XB2として機能している。また、コンパレータCM42は、オープンコレクタ接続とされているため、反転入力端子の印加電圧が非反転入力端子の電圧を上回ると、コンパレータCM42はオン状態となり、出力端子がグランド接地状態となり、電流制限用抵抗R51を介して出力端子を介してグランドに流れ込むこととなり、ECU24Aのディジタル入力ポートの信号レベルは“L”レベルとなる。さらに反転入力端子の印加電圧が非反転入力端子の電圧を以下である場合には、コンパレータCM42はオフ状態となり、電流制限用抵抗R51を介してECU24Aのディジタル入力ポートに電圧が印加され、ECU24Aのディジタル入力ポートの信号レベルは“H”レベルとなる。
一方、共通電圧検出回路14XCは、変換回路21の正極側端子Ptに一端が接続された抵抗R44と、この抵抗R44に直列接続された抵抗R45、抵抗R46と、抵抗R45及び抵抗R46の接続点に一端が接続された抵抗R49と、を備えており、抵抗R44、R45、R46及び抵抗49は、抵抗R45及び抵抗R46の接続点を分圧点とする分圧回路を構成している。
また、共通電圧検出回路14XCは、抵抗R45及び抵抗R46の接続点(分圧点)に入力端子が接続され、出力端子がECU24のA/D変換ポートを介してA/D変換回路AD11に接続されたバッファ回路BF51と、抵抗R45及び抵抗R46の分圧点とグランドとの間に介挿されたノイズ除去用のセラミックコンデンサC22と、を備えている。
次に動作を説明する。
測定電圧(正極端子Pt−負極端子Nt間の電圧)が低電圧測定レンジに属する電圧である場合には、コンパレータCM41の非反転入力端子に入力される抵抗R47及び抵抗R48で構成された第2の分圧回路の出力電圧が反転入力端子に入力される電圧よりも高くなる。このとき、コンパレータCM41の出力端子はハイインピーダンス状態となっているため、実効的には、共通電圧検出回路14XCは、抵抗R49が設けられていない場合の回路と等価となる。
このため、バッファ回路BF51に入力される電圧VBinは、次式で表される。
VBin=Vpn・R46/(R44+R45+R46)
同様に、コンパレータCM42の非反転入力端子に入力される抵抗R50及び抵抗R51で構成された第3の分圧回路の出力電圧が反転入力端子に入力される電圧よりも高くなる。このとき、コンパレータCM41の出力端子はハイインピーダンス状態となっているため、抵抗R52を介して、ECU24のディジタル入力ポートに印加される電圧は“H”レベルとなり、ECU24は、測定レンジが低電圧測定レンジであることを認識することができる。
したがって、ECU24は、アナログ入力ポート及びA/D変換器AD11を介して入力される測定データDV2を、低電圧測定レンジのデータとして取り扱い、低電圧測定レンジ用の電圧演算テーブルに切り替えて、電圧測定結果として取得することとなる。
一方、測定電圧が高電圧測定レンジに属する電圧である場合には、すなわち、コンパレータCM41の非反転入力端子に入力される抵抗R47及び抵抗R48で構成された第2の分圧回路の出力電圧が反転入力端子に入力される電圧以下である場合には、コンパレータCM41の出力端子はグランド接地されることとなり、実効的に、共通電圧検出回路14XCは、抵抗R49が抵抗R46に並列接続された回路と等価となる。
このため、並列接続された抵抗R46と抵抗R49の合成抵抗R69を次式で表すとすると、
R69=R46・R49/(R46+R49)
バッファ回路BF51に入力される電圧VBinは、以下の通りとなる。
VBin=Vpn・R69/(R44+R45+R69)
このとき、
R46>R69
であるので、抵抗R46に抵抗R49が並列接続された場合(高電圧測定レンジ)に第2の分圧回路に入力される電圧と、抵抗R46に抵抗R49が並列接続されていない場合(低電圧測定レンジ)に第2の分圧回路に入力される電圧と、が等しい場合を想定すると、第2の分圧回路の分圧点から出力される電圧は、抵抗R46に抵抗R49が並列接続された場合(高電圧測定レンジ)の方が低くなる。
これにより、抵抗R49の抵抗値を適宜設定することにより、バッファ回路BF51に入力される電圧範囲を、ほぼ共通化することが可能となり、一の共通電圧検出回路14XCで電圧測定が可能となるのである。
同様に、コンパレータCM42の非反転入力端子に入力される抵抗R50及び抵抗R51で構成された第3の分圧回路の出力電圧が反転入力端子に入力される電圧以下となる。このとき、コンパレータCM41の出力端子はグランド接地となっているため、抵抗R52を介して、ECU24のディジタル入力ポートに印加される電圧は“L”レベルとなり、ECU24は、測定レンジが高電圧測定レンジであることを認識することができる。
したがって、ECU24は、アナログ入力ポート及びA/D変換器AD11を介して入力される測定データDV2を、高電圧測定レンジのデータとして取り扱い、高電圧測定レンジ用の電圧演算テーブルに切り替えて、電圧測定結果を取得することとなる。
以上の説明のように本第2実施形態によれば、高電圧測定レンジと、低電圧測定レンジとで、実際の電圧測定を行う電圧検出回路を一つの共通電圧検出回路14XCで行い、分圧比を切り替えるだけであるので、電圧測定レンジ毎に別回路で電圧検出を行う場合と比較して、測定レンジの違いによる電圧測定のばらつきが小さく、信頼性が向上する。また、電圧測定時は、共通電圧検出回路14XCは、常時稼動しているので、電気的にも安定しており、より信頼性が向上する。
他の動作および効果については、第1実施形態と同様である。
[3]変形例
以上の説明においては、コンパレータCMあるいはコンパレータCM1の出力端子は、オープンコレクタ出力構成を採っていたが、オープンドレイン出力構成を採るように構成することも可能である。
また、以上の説明は、被検出回路であるインバータの検出電圧範囲を高電圧域と低電圧域との二つの電圧域に分割する場合のものであったが、n(nは、3以上)の電圧域に分割し、下のn−1個の電圧域に対応する遮断器を設けるように構成することも可能である。
以上の説明においては、高電圧検出回路14Aは、検出電圧範囲の全域において、電圧検出を行う構成を採っていたが、低電圧検出回路14Bの上限検出電圧よりも低い電圧であって、安全係数を見込んだ下限検出電圧を設定し、当該下限検出電圧未満の電圧では動作しないように構成することも可能である。
10、10A、 電力供給装置
11 モータ
12 バッテリ
13 モータ
14、14XA 電圧検出回路
14A 高電圧検出回路
14B 低電圧検出回路
14C 遮断器(動作制御手段)
14XB 測定レンジ切替回路
14XC 共通電圧検出回路
22 第1インバータ
23 第2インバータ
24、24A ECU
AD11 第1A/D変換回路
AD12 第2A/D変換回路
BF1 第1バッファ回路
BF11 第2バッファ回路
BF51 バッファ回路
CM、CM1、CM41、CM42 コンパレータ(動作制御手段、遮断器)
Nt 負極側端子
Pt 正極側端子
R1、R2、R11、R12、R21、R22、R31、R32、 抵抗(分圧回路)

Claims (6)

  1. 被検出回路の出力電圧を検出する電圧検出回路において、
    前記出力電圧の検出電圧範囲を低電圧域と高電圧域とに分け、
    前記高電圧域で電圧検出を行う高電圧検出回路と、
    前記低電圧域で電圧検出を行う低電圧検出回路と、
    前記出力電圧に基づいて前記高電圧域で前記低電圧検出回路の動作を停止させる動作制御手段と、
    を備えたことを特徴とする電圧検出回路。
  2. 請求項1記載の電圧検出回路において、
    前記動作制御手段は、遮断器として構成され、前記高電圧検出回路を用いて前記出力電圧の検出を行い、前記出力電圧が高電圧域に至ったか否かを判別し、前記出力電圧が前記高電圧域となった場合に、前記低電圧検出回路を前記被検出回路から遮断することを特徴とする電圧検出回路。
  3. 請求項1または請求項2記載の電圧検出回路において、
    前記低電圧検出回路は、前記出力電圧を分圧する分圧回路と、前記分圧回路で分圧された出力電圧を保持するバッファ回路と、を備え、前記遮断器は、前記出力電圧に基づいて、前記出力電圧が前記高電圧域となった場合に、前記分圧回路の出力をグランドレベルとすることを特徴とする電圧検出回路。
  4. 請求項1記載の電圧検出回路において、
    前記高電圧検出回路及び前記低電圧検出回路は、前記出力電圧を分圧する分圧回路を共用した共通電圧検出回路として構成され、
    前記動作制御手段は、前記被検出回路の出力電圧が前記低電圧域あるいは前記高電圧域のいずれに属するかを判別し、外部回路が前記共通電圧回路の出力がいずれの電圧検出回路の出力であるかを判別可能に電圧域判別信号を出力する電圧域判別回路を備えるとともに、前記出力電圧に基づいて、前記分圧回路の分圧比を前記低電圧域と前記高電圧域とで切り替えることにより、前記共通電圧検出回路を、前記高電圧検出回路あるいは前記低電圧検出回路として切り替える、
    ことを特徴とする電圧検出回路。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電圧検出回路において、
    前記被検出回路は、車両に搭載され、エンジンにより駆動される車載発電機あるいは車載バッテリからの供給電力の電力変換を行って車載電動機に駆動電力を供給するインバータであることを特徴とする電圧検出回路。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電圧検出回路と、
    車両に搭載され、エンジンにより駆動される車載発電機あるいは車載バッテリからの供給電力の電力変換を行って車載電動機に駆動電力を供給するインバータと、
    前記電圧検出回路の出力に基づいて、前記インバータの前記電力変換を制御する制御回路と、
    を備えたことを特徴とする電力供給装置。
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