JP6500694B2 - 電力変換装置用制御装置および電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のパワー半導体素子を並列に接続して構成した場合に相互に電流のアンバランスを補正するのに必要なタイミング検出回路を備えた電力変換装置用制御装置およびこれにパワー半導体素子を備えた電力変換装置に関する。
電力変換装置では、パワー半導体素子をスイッチング駆動して電力変換を行っている。パワー半導体素子は、1素子あたりに流すことができる最大の電流が物性的・技術的に制限されるため、その制限を超える負荷電流が必要なときには、複数のパワー半導体素子を並列に接続して電流容量を増大させることが行われている。
図9はパワー半導体素子を2個並列に接続した場合のスイッチング回路を示す図、図10は2個のパワー半導体がスイッチングするときの電流変化を示す図、図11はタイミング検出回路の例を示す図、図12はタイミング検出回路の動作説明図である。
図9において、パワー半導体素子は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)の場合を示している。このスイッチング回路は、IGBT101およびIGBT102のコレクタ同士およびエミッタ同士を接続して接続して構成され、電力変換装置のたとえばトーテムポール出力回路におけるハイサイドおよびローサイドのアーム部を構成することができる。
このように並列に接続されたIGBT101,102は、ゲートにパルス状のゲート電圧が同時に印加されることによってそれぞれターンオンまたはターンオフされる。このとき、コレクタに流れ込む電流をIcとしたとき、IGBT101には、電流Ic1が流れ、IGBT102には、電流Ic2が流れる。理想的には、電流Icは、IGBT101,102によって均等に分配され、Ic1=Ic2=Ic/2となるのがよい。しかし、そのスイッチング動作の過渡時において、IGBT101,102のそれぞれに流れる電流にアンバランスが生じることがある。
このような電流アンバランスは、IGBT101,102が持つ素子特性の個体差に起因するものであったり、ゲート配線回路における電気的特性の差に因るものであったりする。
上記要因により、IGBT101,102の間で電流が流れ始めるターンオンのタイミングの違い(時間差)と、電流が切れるターンオフのタイミングの違い(時間差)が生じてしまうと、IGBT101,102の間において過渡的な電流アンバランスが生じてしまう。たとえば、図10に示したように、IGBT101が先に流れ始め、少し遅れてIGBT102が流れ始めたとする。この場合、ターンオンのタイミングのときに、IGBT101しか電流が流れなくなるので、遅れ時間差Δtdの間にIGBT101に電流が集中して大電流が流れてしまうことになる。電流集中があると、短時間ではあるが、最大定格を超えて電流が流れることでIGBT101が破壊されたり、素子温度が急上昇して素子特性が大きく劣化したりするおそれがある。
このために、並列に設けた複数のIGBT間の電流アンバランスを低減することが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1では、それぞれのIGBTのターンオンおよびターンオフのタイミングを検出し、遅れ時間差Δtdがゼロになるように、すなわち、先にターンオンしたIGBTのターンオンおよびターンオフのタイミングを遅らせるように制御している。この制御は、IGBTのゲートを駆動する回路に可変ゲート抵抗回路を設け、その可変ゲート抵抗回路の抵抗値を遅れ時間差Δtdに応じて変化させるようにしている。これにより、並列に接続されて同時に駆動される複数のIGBTは、IGBT相互の電流アンバランスを低減することができるようになる。
IGBTのターンオンおよびターンオフのタイミングは、図11に示すタイミング検出回路によって検出することができる。図11は、たとえばIGBT101のターンオンおよびターンオフのタイミングを検出するものであるが、他のIGBT102においても同様の構成のタイミング検出回路によってターンオンおよびターンオフのタイミングが検出される。
このタイミング検出回路は、センス抵抗Rsと、コンパレータ103と、基準電圧源Vrefとを備えている。IGBT101は、そのチップのエミッタ領域を部分的に分離区画することによって形成された電流センス端子を有している。この電流センス端子には、メインのエミッタ端子との面積比に応じた電流がセンス電流Isとして流れる。このセンス電流Isは、IGBT101の電流センス端子に接続されたセンス抵抗Rsを介してグランドに流れることで、センス抵抗Rsの両端には、エミッタ電流に比例したセンス電圧Vsが生起される。このセンス電圧Vsは、コンパレータ103にて基準電圧源Vrefと比較され、信号Ipulseが出力される。
この信号Ipulseは、図11に示したように基準電圧Vrefをコンパレータ103の反転入力に接続し、センス電圧Vsを非反転入力に接続した場合は、図12に示したように、センス電圧Vsが基準電圧源Vrefを超えたとき、立ち上がり、センス電圧Vsが基準電圧源Vrefを下回ったとき、立ち下がる信号となる。この信号Ipulseの立ち上がりがIGBT101のターンオンのタイミングとなり、信号Ipulseの立ち下がりがIGBT101のターンオフのタイミングとなる。また、基準電圧Vrefをコンパレータ103の非反転入力に接続し、センス電圧Vsを反転入力に接続した場合は、センス電圧Vsが基準電圧源Vrefを超えたとき、立ち下がり、センス電圧Vsが基準電圧源Vrefを下回ったとき、立ち上がる信号となる。この信号Ipulseの立ち下がりがIGBT101のターンオンのタイミングとなり、信号Ipulseの立ち上がりがIGBT101のターンオフのタイミングとなる。このターンオンのタイミングは、図示しない制御回路に送られ、そこで、IGBT102のターンオンのタイミングと比較され、ターンオンのタイミングが一致するように可変ゲート抵抗回路の抵抗値が制御されることになる。
これで、並列に接続されたIGBT101,102のターンオンおよびターンオフのタイミングが揃えられ、IGBT101,102の電流アンバランスが低減されることになる。
特開2014−230307号公報
上記のタイミング検出回路は、センス電圧Vsを基準電圧源Vrefと比較することによって、IGBTのターンオンのタイミングとターンオフのタイミングとを検出している。ここで、パワー半導体素子がIGBTの場合、IGBTのターンオフがターンオフするまでに流れていたコレクタ電流の電流値によって異なるタイミングで検出されてしまうという問題点があった。
図13はIGBTのターンオフ後に流れるテール電流を示す図である。
IGBTは、ターンオフによりコレクタ電流Icが急激に低下し、コレクタ電流がゼロとなる直前にテール電流が流れ続けるという現象を有している。すなわち、コレクタ電流の遮断は、ゲート・エミッタ間を短絡または逆バイアスすることによってなされるが、このとき、ゲート電荷が放電し、チャンネルが消滅し、ベース電流の供給がとまり、IGBTのターンオフ遷移が始まることになる。その際、n−領域には、多量の過剰電子および正孔が蓄積電荷として存在しているので、コレクタ電流は、すぐに遮断されず、テール電流が流れてしまう。このテール電流は、電荷のライフタイムに依存する時定数で徐々に減少するため、ターンオン時のコレクタ電流Icが大きいほど、長く流れ続けてしまう。
したがって、コンパレータ103によって検出されるターンオフのタイミングは、ターンオン時のコレクタ電流Icの大きさによって大きく変化してしまうことになる。ここで、図13において、基準電圧源Vrefをコレクタ電流Icが5アンペア(A)流れたときのセンス電圧Vsに相当する電圧に等しくした場合について説明する。コレクタ電流Icが10Aのとき、タイミング検出回路によるターンオフのタイミングは、計測開始時刻から1.23μ秒(μsec)経過後であるのに対し、150Aのときは、1.45μsec経過後になっている。このため、タイミング検出回路からターンオフのタイミングの信号を受けた図示しない制御回路は、コレクタ電流Icの大きさによって変化する信号を基に電流アンバランスを低減するような制御をすることになる。このように、ターンオフのタイミングがターンオン時のコレクタ電流Icの大きさによって変化するような誤差が生じると、遅れ時間差Δtdをゼロになるように制御しても、実際はゼロになっていないことになる。この結果、電流アンバランスを低減するような制御の精度が大きく低減してしまう。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、並列接続したパワー半導体素子の主電流の大きさに影響されることがなく、ターンオフのタイミングを精度よく得ることができる電力変換装置用制御装置および電力変換装置を提供することを目的とする。
本発明では上記の課題を解決するために、並列に設けられた複数のパワー半導体素子をそれぞれ同時にオン・オフ駆動するゲートドライブ回路を備えた電力変換装置用制御装置が提供される。この電力変換装置用制御装置は、パワー半導体素子がオンしたときに流れる主電流に比例する電圧として検出されたセンス電圧を基準電圧と比較してパワー半導体素子のターンオンおよびターンオフのタイミングを検出するタイミング検出用コンパレータと、パワー半導体素子がオンしたときにセンス電圧を保持し、パワー半導体素子がオフしたときには保持していたセンス電圧を分圧してタイミング検出用コンパレータにパワー半導体素子のターンオフのタイミングを検出する基準電圧として供給するサンプルホールド回路と、を備えている。
また、本発明では、並列に設けられた複数のパワー半導体素子と、パワー半導体素子をそれぞれ同時にオン・オフ駆動するゲートドライブ回路を有する電力変換装置用制御装置とを備えた電力変換装置が提供される。この電力変換装置の電力変換装置用制御装置は、パワー半導体素子がオンしたときに流れる主電流に比例する電圧として検出されたセンス電圧を基準電圧と比較してパワー半導体素子のターンオンおよびターンオフのタイミングを検出するタイミング検出用コンパレータと、パワー半導体素子がオンしたときにセンス電圧を保持し、パワー半導体素子がオフしたときには保持していたセンス電圧を分圧してタイミング検出用コンパレータにパワー半導体素子のターンオフのタイミングを検出する基準電圧として供給するサンプルホールド回路と、を有している。
上記構成の電力変換装置用制御装置および電力変換装置は、パワー半導体素子のターンオフのタイミングをパワー半導体素子の電流が切れ始めるタイミングで検出できるので、パワー半導体素子の主電流の大きさに因らず、ターンオフのタイミングを精度よく検出できるという利点がある。
第1の実施の形態に係る電力変換装置を示す図である。 タイミング検出回路の動作説明図である。 第2の実施の形態に係る電力変換装置を示す図である。 第3の実施の形態に係る電力変換装置を示す図である。 サンプルホールド回路における可変利得増幅部の構成例を示す図である。 第4の実施の形態に係る電力変換装置のサンプルホールド回路における可変利得増幅部の構成例を示す図である。 第5の実施の形態に係る電力変換装置のサンプルホールド回路における可変利得増幅部の構成例を示す図である。 第6の実施の形態に係る電力変換装置のサンプルホールド回路における可変利得増幅部の構成例を示す図である。 パワー半導体素子を2個並列に接続した場合のスイッチング回路を示す図である。 2個のパワー半導体がスイッチングするときの電流変化を示す図である。 タイミング検出回路の例を示す図である。 タイミング検出回路の動作説明図である。 IGBTのターンオフ後に流れるテール電流を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、端子名とその端子における電圧、信号等は、同じ符号を用いることがある。また、各実施の形態は、矛盾のない範囲で複数の実施の形態を組み合わせて実施することができる。
図1は第1の実施の形態に係る電力変換装置を示す図、図2はタイミング検出回路の動作説明図である。
電力変換装置は、電力変換装置用制御部11とスイッチング動作部12とを有し、いわゆるIPM(Intelligent Power Module)を構成している。スイッチング動作部12は、電流容量を増やすために、複数のパワー半導体素子を並列に接続して構成されている。図示の例では、パワー半導体素子は、複数のIGBT13a−13nを有し、それぞれのIGBT13a−13nには、還流ダイオード14a−14nが逆並列に接続されている。また、IGBT13a−13nの電流センス端子には、それぞれセンス抵抗Rsa−Rsnが接続されている。なお、ここで参照記号にある「13a−13n」という表現は、「13a、13b、13c、・・・」というようにその対象が複数個存在することを表現したものである。
電力変換装置用制御部11は、図示では、IGBT13aを制御するように構成されているが、他のIGBTについても、図示は省略してあるが、同じ構成の電力変換装置用制御部によって制御される。
電力変換装置用制御部11は、ゲート信号Vgを受けるゲートドライブ回路15を有し、そのゲートドライブ回路15の出力は、IGBT13aのゲートに接続されている。電力変換装置用制御部11は、また、サンプルホールド回路16とコンパレータ17とを有し、IGBT13aのターンオンおよびターンオフのタイミングを検出するタイミング検出回路を構成している。
サンプルホールド回路16は、電圧バッファ回路18,19と、スイッチSWと、コンデンサC1,C2とを有している。電圧バッファ回路18は、その入力にIGBT13aの電流センス端子とセンス抵抗Rsaとの接続点が接続され、出力は、コンパレータ17の非反転入力と、スイッチSWの一方の端子とに接続されている。スイッチSWの他方の端子は、コンデンサC1,C2を直列接続することによって構成された分圧回路20に接続され、コンデンサC1,C2の共通の接続点は、電圧バッファ回路19の入力に接続されている。電圧バッファ回路19の出力は、コンパレータ17の反転入力に接続されている。
電圧バッファ回路18,19は、ボルテージフォロワで構成することができる。また、スイッチSWは、たとえば、トランスファゲートで構成されるアナログスイッチとすることができ、オン・オフのゲート信号Vgに同期してオン・オフされる。すなわち、ゲート信号Vgがオフのとき、スイッチSWの端子間が切り離され、ゲート信号Vgがオンのとき、スイッチSWは、通電状態になって電圧バッファ回路18から送られたセンス電圧Vsが分圧回路20に送られる。
以上の構成の電力変換装置によれば、図2に示したように、ゲート信号VgがL(ロー)レベルのとき、ゲートドライブ回路15の出力もLレベルとなり、IGBT13aは、ターンオフしている。このため、センス電流Isが流れないので、センス抵抗Rsの端子電圧であるセンス電圧Vsは、Lレベルとなる。このとき、前回のゲート信号VgがH(ハイ)レベルのときに分圧回路20のコンデンサC1,C2に充電された電荷が少なくとも残っているので、コンパレータ17の出力の信号Ipulseは、Lレベルとなる。
ここで、ゲート信号VgがHレベルになると、スイッチSWがオン状態になり、サンプルホールド回路16は、サンプルモードとなり、コンデンサC1,C2には、センス電圧Vsに応じた電荷が充電されるようになる。また、ゲート信号VgがHレベルになると、ゲートドライブ回路15の出力もHレベルとなり、IGBT13aは、ターンオンに遷移する。これに伴い、センス電流Isが増加し、センス電圧Vsも増加していく。
このセンス電圧Vsは、コンパレータ17の非反転入力に直接入力されるとともに、スイッチSWを介して分圧回路20のコンデンサC1,C2に供給される。分圧回路20では、コンデンサC1,C2が直列接続されているので、コンデンサC1,C2の共通の接続点には、C1/(C1+C2)×Vsの電圧が出力され、電圧バッファ回路19を介してコンパレータ17の反転入力に入力される。ここで、コンデンサC1,C2の値を、たとえば、C1=9×C2とした場合、分圧回路20の出力は、0.9×Vsとなる。
コンパレータ17の反転入力に入力される電圧は、コンパレータ17の非反転入力に入力されるセンス電圧Vsより必ず小さいので、コンパレータ17の出力の信号Ipulseは、Hレベルとなる。つまり、IGBT13aのターンオンのタイミングは、IGBT13aがターンオンに遷移する早期に検出されることになる。
IGBT13aがターンオンすると、センス電圧Vsは、オン時の電圧VsONとなり、コンデンサC1,C2の共通の接続点の電圧は、C1/(C1+C2)×VsONとなり、コンパレータ17の出力の信号Ipulseは、Hレベルとなる。
次に、ゲート信号VgがLレベルになると、スイッチSWがオフ状態になり、電圧バッファ回路18と分圧回路20との間の経路が遮断され、サンプルホールド回路16は、電圧VsONを保持する。これにより、コンパレータ17の非反転入力には、低減するセンス電圧Vsが入力され、反転入力には、固定の電圧C1/(C1+C2)×VsONが基準電圧として入力される。このように、コンパレータ17の基準電圧がIGBT13aのターンオフ直前のセンス電流Isに基づく電圧VsONから生成されており、テール電流が流れるグランド近傍の電圧に基づいていない。このため、コンパレータ17は、IGBT13aのターンオフ直後のセンス電流Isの変化を検出できるようになり、IGBT13aのターンオフのタイミングを早期に検出できることになる。しかも、電圧C1/(C1+C2)×VsONは、オン時の電圧VsONに基づいて動的に可変されるため、IGBT13aのターンオフのタイミングは、オン時の電流の値に関係なく、ターンオフ直後に検出することができる。
この電力変換装置では、IGBT13aの電流の切れ始めのタイミングを検出できるため、ターンオフのタイミングを誤差なく検出することができる。しかも、IGBT13aの電流は、確実に切れてからスイッチング毎に保持していた新しいオン時のセンス電圧VsONを基に生成された基準電圧と比較しているため、センス電圧VsONと基準電圧との差を出力電流によらず一定割合のものにすることができる。このため、上位の制御回路により、並列接続したIGBT13a−13nのオン・オフのタイミングを揃える補正が容易になる。
図3は第2の実施の形態に係る電力変換装置を示す図である。この図3において、図1に示した構成要素と同じまたは均等の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
この第2の実施の形態に係る電力変換装置は、第1の実施の形態に係る電力変換装置と比較して、サンプルホールド回路16の構成を変更している。すなわち、第1の実施の形態では、センス電圧Vsをホールドする回路および分圧回路20をコンデンサC1,C2で構成している。これに対し、第2の実施の形態では、センス電圧Vsをホールドする回路は、コンデンサCで構成し、分圧回路20は、直列接続された抵抗R1,R2で構成している。分圧回路20では、抵抗R1,R2の共通の接続点には、R2/(R1+R2)×Vsの電圧が出力され、コンパレータ17の反転入力に基準電圧として入力される。
この第2の実施の形態に係る電力変換装置の動作は、第1の実施の形態に係る電力変換装置の動作と同じである。すなわち、IGBT13aのターンオフ直前の電流レベルに相当するセンス電圧Vsをスイッチング毎にサンプルホールド回路16に保持し、保持したセンス電圧Vsを分圧した電圧をコンパレータ17の基準電圧として用いる。コンパレータでは、その基準電圧とターンオフへ遷移中の現在の電流レベルに相当するセンス電圧Vsと比較し、センス電圧Vsが基準電圧よりも低下すると、IGBT13aの電流が立ち下がったと認識し、IGBT13aのターンオフのタイミングが検出される。
図4は第3の実施の形態に係る電力変換装置を示す図、図5はサンプルホールド回路における可変利得増幅部の構成例を示す図である。この図4において、図1に示した構成要素と同じまたは均等の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
この第3の実施の形態に係る電力変換装置は、第1および第2の実施の形態の電圧バッファ回路18を可変利得増幅部21に変更している。これは、IGBT13aのターンオン時のコレクタ電流が十分に大きいとき、ターンオフのタイミングを比較的精度よく検出できるのに対し、ターンオン時のコレクタ電流が小さいときには、ターンオフのタイミングを精度よく検出できないことに対する対策である。そこで、第3の実施の形態では、センス電圧Vsの電位が低い期間、可変利得増幅部21の増幅率αをセンス電圧Vsに応じて可変増幅することで、ターンオン時のコレクタ電流に関係なく一定の電圧信号を出力することにしている。
可変利得増幅部21は、図5に示したように、演算増幅器22による非反転増幅回路を有している。この演算増幅器22は、非反転入力にセンス電圧Vsを受け、反転入力には、抵抗R0およびMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)23の直列回路が接続され、反転入力と出力との間には、抵抗R02が接続されている。可変利得増幅部21は、また、センス電圧Vsを受ける電圧バッファ回路24を有し、この電圧バッファ回路24の出力は、抵抗R03,R04による分圧回路に接続され、抵抗R03,R04の共通の接続点は、MOSFET23のゲートに接続されている。
演算増幅器22は、抵抗R0およびMOSFET23のオン抵抗Ronを合成した可変抵抗R01と、帰還用の抵抗R02との比により増幅率αが決められる。ここで、MOSFET23がオフ動作しているとき、演算増幅器22は、増幅率α=1のボルテージフォロワとして機能する。MOSFET23がオン動作しているとき、演算増幅器22の増幅率αは、MOSFET23のオン抵抗Ronが最も小さいときのα=最大値とMOSFET23がオフするときのα=1との間で変化する。
MOSFET23は、センス電圧Vsの電位が、たとえば、最大から中間程度まで変化し、それに対応するセンス電圧VsがMOSFET23のゲートに印加されたときにオフ動作となる。また、センス電圧Vsの電位が、たとえば、その中間の電位よりも低下するときには、MOSFET23は、そのオン抵抗Ronに応じて増幅率αが変化する。すなわち、増幅率αは、1+R02/R01と1との間で変化する。なお、増幅率αが1+R02/R01と1との間を遷移するポイントは、抵抗R03,R04による分圧比によって設定される。
これにより、すなわち抵抗R01、R02、R03及びR04の値を適当に設定することにより、サンプルホールド回路16は、センス電圧Vsの電位が低い領域では、センス電圧Vsに応じて可変利得増幅部21の増幅率αを可変にして可変利得増幅部21の出力がセンス電圧Vsに関係なく一定となる。センス電圧Vsの電位が低いときでも、センス電圧Vsの電位が高いときの精度でターンオフのタイミングを検出できるようになったので、全体としてターンオフのタイミングを高精度で検出可能になる。
なお、この実施の形態では、サンプルホールド回路16の入力側に、可変利得増幅部21を設置したが、可変利得増幅部21をサンプルホールド回路16の出力側に設置しても、同様の効果を得ることが可能である。また、この実施の形態では、可変利得増幅部21の増幅率αを可変にする方法として、演算増幅器22の反転入力とグランドとの間の可変抵抗R01の値を可変にする構成としたが、帰還用の抵抗R02を可変にしてもよいことは、もちろんである。
図6は第4の実施の形態に係る電力変換装置のサンプルホールド回路における可変利得増幅部の構成例を示す図である。この図6において、図5に示した構成要素と同じまたは均等の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
第4の実施の形態では、サンプルホールド回路16の可変利得増幅部21をデジタル的な手法によって実現している。すなわち、可変利得増幅部21は、演算増幅器22と、可変抵抗R01および抵抗R02と、複数の比較器CP1−CPnで構成された比較器アレイCMPと、複数の基準電圧源Vref1−Vrefnと、デコーダ25とを備えている。
比較器アレイCMPを構成している比較器CP1−CPnは、その非反転入力にセンス電圧Vsが入力され、反転入力には基準電圧源Vref1−Vrefnがそれぞれ入力されている。ここで、基準電圧源Vref1−Vrefnは、Vref1<Vref2<・・・<Vrefnの関係を有しているとする。比較器アレイCMPの出力は、デコーダ25に入力され、デコーダ25の出力は、可変抵抗R01の制御端子に接続されている。
比較器アレイCMPは、センス電圧Vsが変化するにしたがって0または1のディジタルコードを出力する。ここで出力されるディジタルコードは、サーモメーターコードであるため、サーモメーターコードは、デコーダ25に入力されてバイナリーコードに変換される。
ここで、具体的な構成例として、比較器CP1−CPnが8つ(n=8)の場合について説明する。この場合、このデコーダ25は、8つの入力と3つの出力を有する。また、可変抵抗R01は、たとえば、複数の抵抗を直列に接続し、そのうちの直列接続した複数の抵抗にはデコーダ25の出力によってオン・オフされる半導体スイッチが並列に接続された構成を有する。この構成では、センス電圧Vsが0−Vref1の間、比較器CP1−CP8は、[00000000]を出力し、センス電圧VsがVref8を超えると、比較器CP1−CP8は、[11111111]を出力する。デコーダ25は、[00000000]から[11111111]まで変化したサーモメーターコード入力を受けると、[000]から[111]まで変化する3ビットのバイナリーコードを出力する。可変抵抗R01は、デコーダ25から出力されたバイナリーコードが[0]の場合、対応する半導体スイッチはオン、バイナリーコードが[1]の場合には、対応する半導体スイッチはオフ制御される。
したがって、センス電圧Vsが0−Vref1の場合、デコーダ25は、[00000000]の入力を受け、[000]の出力となる。これにより、複数の抵抗のうちの直列接続した3つの抵抗が半導体スイッチによって短絡されることで、可変抵抗R01は、最小値となり、演算増幅器22の増幅率αは、最大の値になる。逆に、センス電圧VsがVref8を超えた場合、デコーダ25は、[11111111]の入力を受け、[111]の出力となる。これにより、複数の抵抗のうちの直列接続した3つの抵抗が半導体スイッチによってすべて開放されることで、可変抵抗R01は、最大値となり、演算増幅器22の増幅率αは、最小になる。このようにして、演算増幅器22の出力は、センス電圧Vsが変化しても、すなわち、IGBT13aのターンオン時のコレクタ電流が負荷によって変化しても、所定の電圧幅の範囲に納められることになる。この結果、コンパレータ17には、十分な精度で比較するのに必要な電圧が常時印加されることになる。
なお、上記の可変利得増幅部21は、8つの比較器CP1−CP8を使用して3ビットの分解能を有する場合を例に説明したが、分解能を高めたい場合には、デコーダ25をより多くのビット数で構成することができる。また、この実施の形態では、可変利得増幅部21の増幅率αを可変にする方法として、演算増幅器22の反転入力とグランドとの間の可変抵抗R01の値を可変にする構成としたが、帰還用の抵抗R02を可変にしてもよい。さらに、センス電圧Vsが0−Vref1を検出する場合、基準電圧源Vref1は、コレクタ電流が低減して電流バランスがとれなくても問題がないレベルまで高い値に設定することもできる。
図7は第5の実施の形態に係る電力変換装置のサンプルホールド回路における可変利得増幅部の構成例を示す図である。この図7において、図5または図6に示した構成要素と同じまたは均等の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
第5の実施の形態は、第4の実施の形態のものとは異なる方法、すなわち比較器アレイCMPが出力するサーモメーターコードを直接可変抵抗部へ入力して演算増幅器22の増幅率を制御する方法であって、サンプルホールド回路16の可変利得増幅部21をデジタル的な手法によって実現しているものである。すなわち、可変利得増幅部21は、演算増幅器22と、第1型抵抗モジュールアレイRMA1および抵抗R02と、複数の比較器CP1−CPnで構成された比較器アレイCMPと、複数の基準電圧源Vref1−Vrefnとを備えている。第1型抵抗モジュールアレイRMA1は、直列に接続された第1型抵抗モジュールRM1_1、第1型抵抗モジュールRM1_2、・・・、第1型抵抗モジュールRM1_nとからなる。
それぞれの第1型抵抗モジュールは、MOSFETのソース、ドレイン間に抵抗を接続したものである。このMOSFETのソース、ドレイン間に接続された抵抗は、第1型抵抗モジュールRM1_1、第1型抵抗モジュールRM1_2、・・・、第1型抵抗モジュールRM1_nに対応して、抵抗R11、抵抗R12、・・・、R1nとそれぞれ表記する。第1型抵抗モジュールアレイRMA1において、第1型抵抗モジュールRM1_1、第1型抵抗モジュールRM1_2、・・・、第1型抵抗モジュールRM1_nは、それぞれソース電極が他の第1型抵抗モジュールのドレイン電極と接続されるように構成されている。
第1型抵抗モジュールRM1_1のドレイン電極は、演算増幅器22の反転入力に接続され、第1型抵抗モジュールRM1_nのソース電極は、グランドに接続されている。比較器アレイCMPを構成している比較器CP1−CPnの各出力が、第1型抵抗モジュールRM1_1、第1型抵抗モジュールRM1_2、・・・、第1型抵抗モジュールRM1_nの各ゲート電極にそれぞれ接続されている。
本実施の形態においては、比較器CP1−CPnの各入力については、基準電圧Vref1、Vref2、・・・、Vrefnは、それぞれ対応する比較器CP1−CPnの非反転入力端子に入力されている。比較器CP1−CPnのそれぞれの反転入力端子にはセンス電圧Vsが入力されている。
比較器CP1−CPnの出力が「1」(高レベル)となるとそれらに対応する第1型抵抗モジュールがスイッチオンするように構成することができる。抵抗R11、抵抗R12、・・・、R1nについては、それぞれの抵抗値を任意にとることができるが、各抵抗値を同一なもの、たとえばRRとすることができる。基準電圧源Vref1−Vrefnは、Vref1<Vref2<・・・<Vrefnの関係を有することができる。
このように構成された可変利得増幅部21は、比較器CP1−CPnの各出力に応じて、それらに対応する第1型抵抗モジュールがスイッチオフするので、センス電圧Vsが低い状態から高い状態に移行するにつれ、第1型抵抗モジュールが順次スイッチオフし、第1型抵抗モジュールアレイRMA1に対応する抵抗値はRR、2RR・・・と増加する。すなわち、第1型抵抗モジュールアレイRMA1は、第4の実施の形態における可変抵抗R01と同様な働きを持つ。そのため、第5の実施の形態は第4の実施の形態と同様の効果を有する。
以上、第5の実施の形態を原理的に説明したが、実用上は、第1型抵抗モジュールアレイRMA1のすべてのMOSFETスイッチが閉じて演算増幅器22の非反転入力端子が接地してしまわないように、第1型抵抗モジュールRM1のドレイン電極とフィードバック抵抗R02との間には、たとえば抵抗値RRを持つ抵抗が挿入され、基準電圧Vrefnに対応する比較器CPnが開閉するMOSFETに接続された抵抗Rnの値は、抵抗R02の抵抗値に対して十分大きな値を持つようにするとよい。
図8は第6の実施の形態に係る電力変換装置のサンプルホールド回路における可変利得増幅部の構成例を示す図である。この図8において、図5または図6に示した構成要素と同じまたは均等の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
第6の実施の形態は、第4の実施の形態のものとは異なる方法で、サンプルホールド回路16の可変利得増幅部21をデジタル的な手法によって実現しているものである。すなわち、可変利得増幅部21は、演算増幅器22と、第2型抵抗モジュールアレイRMA2および抵抗R02と、複数の比較器CP1−CPnで構成された比較器アレイCMPと、複数の基準電圧源Vref1−Vrefnと、デコーダ25とを備えている。
第2型抵抗モジュールアレイRMA2は、直列に接続された第2型抵抗モジュールRM2_1、RM2_2、・・・、RM2_nとからなる。
それぞれの第2型抵抗モジュールは、MOSFETのソース、ドレイン間に抵抗を接続したものである。このMOSFETのソース、ドレイン間に接続された抵抗は、第2型抵抗モジュールRM2_1、RM2_2、・・・、RM2_nに対応して、抵抗R21、R22、・・・、R2nとそれぞれ表記する。第2型抵抗モジュールアレイRMA2において、第2型抵抗モジュールRM2_1、RM2_2、・・・、RM2_nは、それぞれソース電極が他の第2型抵抗モジュールのドレイン電極と接続されるように構成されている。
第2型抵抗モジュールRM2_1のドレイン電極は、演算増幅器22の反転入力に接続され、第2型抵抗モジュールRM2_nのソース電極は、グランドに接続されている。比較器アレイCMPを構成している比較器CP1−CPnの各出力が、第2型抵抗モジュールRM2_1、RM2_2、・・・、RM2_nの各ゲート電極にそれぞれ接続されている。
本実施の形態においては、比較器CP1−CPnの各入力については、基準電圧Vref1、Vref2、・・・、Vrefnは、それぞれ対応する比較器CP1−CPnの非反転入力端子に入力されている。比較器CP1−CPnのそれぞれの反転入力端子にはセンス電圧Vsが入力されている。
抵抗R21、R22、・・・、R2nについては、それぞれの抵抗値を任意にとることができるが、2進の重みづけされた値とすることができる。すなわち、たとえば、図8において第2型抵抗モジュールRM2_nの抵抗RM2nの値をRRとすると、第2型抵抗モジュールRM2_2の抵抗R22の値は2(n-1)*RR、第2型抵抗モジュールRM2_1の抵抗RM21の値は2n*RRとすることができる。基準電圧源Vref1−Vrefnは、Vref1<Vref2<・・・<Vrefnの関係を有することができる。
第6の実施の形態は、第5の実施の形態にあった比較器アレイCMPが出力するサーモメーターコードを、デコーダでバイナリーコードにデコードして可変抵抗部に入力し、演算増幅器22の増幅率を制御する方法と言える。比較器CP1−CPnの出力はデコーダ25に入力されていて、デコーダ25の出力は、第2型抵抗モジュールRM2_1、RM2_2、・・・、RM2_nに接続されている。デコーダ25に入力されるサーモメーターコードをバイナリーコードに変換(たとえば8ビットのサーモメーターコードを3ビットのバイナリーコードに変換)してそれぞれの第2型抵抗モジュールを動作させるようにしたものである。
すなわち、第2型抵抗モジュールアレイRMA2は、第4の実施の形態における可変抵抗R01と同様な働きを持つ。そのため、第6の実施の形態は第4の実施の形態と同様の効果を有する。
また、本実施の形態においても、第5の実施の形態を原理的に説明したことと同様に、実用上、第2型抵抗モジュールアレイRMA2のすべてのMOSFETスイッチが閉じて演算増幅器22の非反転入力端子が接地してしまわないようにする対策を取ることもできる。
第5の実施の形態および第6の実施の形態については、回路を集積回路化した場合に第6の実施の形態は第5の実施の形態に比べ、信号線が少なくてすむことからチップ面積を小さくできる。一方、第6の実施の形態ではデコード回路が増える。このため、基準電圧源Vref1−Vrefnの数が多い場合には第6の実施の形態を、基準電圧源Vref1−Vrefnの数が少ない場合には第5の実施の形態を採用するなどの使いわけができる。
なお、上記の実施の形態では、複数並列に接続されるパワー半導体素子としてIGBTの場合について説明したが、本発明は、テール電流の生じないパワーMOSFETにおいても同じように適用することが可能である。
11 電力変換装置用制御部
12 スイッチング動作部
13a−13n IGBT
14a−14n 還流ダイオード
15 ゲートドライブ回路
16 サンプルホールド回路
17 コンパレータ
18,19 電圧バッファ回路
20 分圧回路
21 可変利得増幅部
22 演算増幅器
23 MOSFET
24 電圧バッファ回路
25 デコーダ
C,C1,C2 コンデンサ
CMP 比較器アレイ
CP1−CPn 比較器
R0,R1,R01,R2,R02,R03,R04,R11,R12,R21,R22,RM21,RM2n 抵抗
RM1 第1型抵抗モジュール
RM2 第2型抵抗モジュール
RMA1 第1型抵抗モジュールアレイ
RMA2 第2型抵抗モジュールアレイ
Rsa−Rsn センス抵抗
SW スイッチ
Vref1−Vrefn 基準電圧源

Claims (8)

  1. 並列に設けられた複数のパワー半導体素子をそれぞれ同時にオン・オフ駆動するゲートドライブ回路を備えた電力変換装置用制御装置であって、
    前記パワー半導体素子がオンしたときに流れる主電流に比例する電圧として検出されたセンス電圧を基準電圧と比較して前記パワー半導体素子のターンオンおよびターンオフのタイミングを検出するタイミング検出用コンパレータと、
    前記パワー半導体素子がオンしたときに前記センス電圧を保持し、前記パワー半導体素子がオフしたときには保持していた前記センス電圧を分圧して前記タイミング検出用コンパレータに前記パワー半導体素子のターンオフのタイミングを検出する前記基準電圧として供給するサンプルホールド回路と、
    を備えた電力変換装置用制御装置。
  2. 前記サンプルホールド回路は、前記センス電圧を受ける第1の電圧バッファ回路と、一方の端子が前記第1の電圧バッファ回路の出力に接続されて前記パワー半導体素子がオンしたときに通電し、前記パワー半導体素子がオフしたときに切り離されるスイッチと、前記スイッチの他方の端子に接続されて前記センス電圧を保持するコンデンサと、前記コンデンサに保持された電圧を分圧する分圧回路と、を有する請求項1記載の電力変換装置用制御装置。
  3. 前記分圧回路は、前記コンデンサを直列接続した第1および第2のコンデンサとすることによって構成され、前記第1および第2のコンデンサによって分圧された分圧電圧を、第2の電圧バッファ回路によって前記タイミング検出用コンパレータに前記基準電圧として供給する、請求項2記載の電力変換装置用制御装置。
  4. 前記分圧回路は、前記コンデンサの電圧を第2の電圧バッファ回路を介して受ける直列接続の第1および第2の抵抗によって構成され、前記第1および第2の抵抗によって分圧された分圧電圧を、前記タイミング検出用コンパレータに前記基準電圧として供給する、請求項2記載の電力変換装置用制御装置。
  5. 前記スイッチは、前記ゲートドライブ回路に供給されるゲート信号に同期してオン・オフされる、請求項2記載の電力変換装置用制御装置。
  6. 前記サンプルホールド回路は、前記センス電圧を受ける可変利得増幅回路と、一方の端子が前記可変利得増幅回路の出力に接続されて前記パワー半導体素子がオンしたときに通電し、前記パワー半導体素子がオフしたときに切り離されるスイッチと、前記スイッチの他方の端子に接続されて前記センス電圧を保持するコンデンサと、前記コンデンサに保持された電圧を分圧する分圧回路と、を有する請求項1記載の電力変換装置用制御装置。
  7. 前記可変利得増幅回路は、非反転増幅回路と、前記非反転増幅回路の増幅率を設定する可変抵抗と、前記センス電圧が低くなるにしたがって前記非反転増幅回路の増幅率が高くなるように前記可変抵抗を制御する増幅率可変設定部と、を有する請求項6記載の電力変換装置用制御装置。
  8. 並列に設けられた複数のパワー半導体素子と、前記パワー半導体素子をそれぞれ同時にオン・オフ駆動するゲートドライブ回路を有する電力変換装置用制御装置とを備えた電力変換装置であって、
    前記電力変換装置用制御装置は、
    前記パワー半導体素子がオンしたときに流れる主電流に比例する電圧として検出されたセンス電圧を基準電圧と比較して前記パワー半導体素子のターンオンおよびターンオフのタイミングを検出するタイミング検出用コンパレータと、
    前記パワー半導体素子がオンしたときに前記センス電圧を保持し、前記パワー半導体素子がオフしたときには保持していた前記センス電圧を分圧して前記タイミング検出用コンパレータに前記パワー半導体素子のターンオフのタイミングを検出する前記基準電圧として供給するサンプルホールド回路と、
    を有する、電力変換装置。
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