JP5682631B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料噴射弁に関する。
近年、内燃機関に関し、CO低減及びエミッション低減のため、過給リーン、大量EGR及び予混合自着火燃焼の研究が盛んに行われている。これらの研究によると、CO低減及びエミッション低減の効果を最大限に引き出すには、より燃焼限界近傍において安定した燃焼状態を得る必要がある。また、石油燃料の枯渇化が進む中、バイオ燃料など多種の燃料でも安定して燃焼できるロバスト性が要求される。このような安定した燃焼を得るのに最も重要な点は混合気の着火ばらつきを低減することや膨張行程で燃料を燃やしきる速やかな燃焼が必要とされる。
また、内燃機関の燃料供給において、過度応答性の向上、気化潜熱による体積効率向上や低温での触媒活性化用の大幅な遅角燃焼のために燃焼室内へ燃料を直接噴射する筒内噴射方式が採用されている。ところが、筒内噴射方式を採用することにより、噴霧燃料が液滴のまま燃焼室壁に衝突して起こるオイル希釈や、液状燃料で噴射弁の噴孔周りに生成されるデポジットによる噴霧悪化により燃焼変動が助長されていた。
このような筒内噴射方式の採用により生じるオイル希釈や噴霧悪化の対策をするとともに、着火ばらつきを低減し安定した燃焼を実現するには、燃焼室内の燃料が速やかに気化するように、噴霧を微粒化することが重要となる。
燃料噴射弁から噴射される噴霧の微粒化には薄膜化した液膜のせん断力によるもの、流れの剥離で発生するキャビテーションによるもの、超音波の機械的振動で表面に付着した燃料を微粒化するものなどが知られている。特許文献1に開示されている噴霧を微粒化する燃料噴射弁では、ニードルに設けられた螺旋溝の形成された旋回流生成部により噴射する燃料へ強い旋回流を与えて旋回流の中心部の圧力を低下するとともに、旋回流の中心部へ空気を供給する。燃料の旋回流に空気が供給されることにより微細気泡が生成され、微細気泡を含んだバブル燃料が噴射される。そして、噴射後に微小気泡が破裂するエネルギーを利用して噴霧を微粒化する。
特許文献2には、噴射弁の弁体に設けた螺旋状通路により燃料に旋回成分を与え、噴霧の広がりを高めて燃料を分散させ空気との混合を促進する噴射弁が提案されている。特許文献3には、気泡発生流路と気泡保持流路との圧力差を利用して発生させた気泡を混合した燃料を噴射し、噴射後の燃料において気泡が崩壊するエネルギーにより燃料を微粒化することが記載されている。
国際出願番号PCT/JP2010/056372 特開平10−141183号公報 特開2006−177174号公報
上記の通り、噴射する燃料に強い旋回流を与えるとともに、旋回流の中心部へ空気を供給することにより微細気泡を含むバブル燃料が形成できる。このバブル燃料では、気泡が破裂することにより燃料の噴霧の微粒化が図られる。このような旋回流はノズルボディ内の螺旋状の通路を燃料が通過する間に、旋回流生成部により燃料へ強い旋回流を発生させている。ところが、旋回流を生成するための流路を通過する間に燃料は流路抵抗を受けて圧損が生じるため流速が低下する。従って、燃圧の低い始動時には、旋回流を形成できるほどの流速が得られず、微細気泡が発生できないため、噴霧を微粒化することができない。
そこで、本発明は、始動直後から燃料へ旋回する流れを付与し、微細気泡を含む噴霧を形成して燃料を微粒化する燃料噴射弁を提供することを目的とする。
かかる課題を解決する本発明の燃料噴射弁は、先端に噴孔が設けられたノズルボディと、前記ノズルボディ内に摺動自在に配置され、前記ノズルボディとの間に燃料導入路を形成するとともに、前記ノズルボディ内のシート部に着座するニードルと、燃料導入路から導入される燃料を蓄える圧力室と、前記シート部よりも基端側であって、前記圧力室よりも先端側に形成された中継室と、前記圧力室と前記中継室とを接続し、燃料へ前記ニードル周りに旋回する流れを付与する螺旋状の第1燃料通路と、前記中継室と、前記ニードルのリフト時に前記シート部と前記ニードルとの間に形成されるシート隙間と、を接続する螺旋状の第2燃料通路と、を備え、前記第2燃料通路の前記中継室側の開口部は、前記ノズルボディの内周面に直交する方向の幅が大きく、前記ノズルボディの内周面に接する方向の幅が小さく形成され、前記第2燃料通路の前記シート部側の開口部は、前記ノズルボディの内周面に直交する方向の幅が小さく、前記ノズルボディの内周面に接する方向の幅が大きく形成されたことを特徴とする。
螺旋状の第1燃料通路と第2燃料通路との間に中継室を設けたことにより、燃料に旋回する流れを付与する螺旋状の通路の長さを短くすることができる。これにより、通路を通過する際の燃料の圧損が低減するため、噴孔へ供給する旋回流の流速の低下が抑制される。これにより、燃圧の低い始動時から、強力な旋回流を発生させて、微細気泡を含む燃料を噴射することができる。また、燃料の圧損が低減するため、燃料を圧送するポンプの駆動損失を低減し、燃料を高圧にするためのコストを低下できる。特に、第2燃料通路の中継室側の開口部において、ノズルボディの内周面に接する方向の幅が小さく形成されたことにより、第2燃料通路の数を増やすことができる。これにより、旋回流の噴出し数が増えるので、噴孔内の旋回流が均質となり、混合気が均質となる。また、第2燃料通路のシート部側の開口部における前記ノズルボディの内周面に直交する方向の幅を小さくしたことにより、流路抵抗を低減できる。このように流路抵抗を減少することにより、圧損により流速の低下が抑制される。このため、燃圧の低い噴射直後から噴孔において旋回流を発生できる。これにより、噴射の初期から微細気泡を含む噴霧が形成できる。
本発明の燃料噴射弁は、燃圧の低い始動時から、強力な旋回流を発生させて、微細気泡を含む燃料を噴射することができる。
燃料噴射弁の概略構成を断面にして示した説明図である。 図1の燃料噴射弁の先端部分を拡大して示した説明図である。 旋回流生成部材の外観を示した説明図である。 図3における矢示B方向から見た旋回流生成部材を示した説明図である。 第1燃料通路を拡大して示した説明図である。 第2燃料通路を拡大して示した説明図である。 比較例の燃料噴射弁の先端を断面にして示した説明図である。 比較例の燃料噴射弁の噴射燃料量と噴射時間との関係についての実測値と理論値とを示した説明図である。 比較例の燃料噴射弁の噴霧の様子を示した説明図である。 実施例2の旋回流生成部材に形成された螺旋溝を拡大して示した説明図である。 実施例2の旋回流生成部材を先端側から見た説明図である。 実施例3の旋回流生成部材の外観を示した説明図である。 図12のH−H断面を示した説明図である。 図12の旋回流生成部材を矢示J方向から見た状態を示した説明図である。 実施例3の燃料噴射弁の先端部を断面にして示した説明図である。 図15のシート隙間をさらに拡大した説明図である。 他の実施例の旋回流生成部材のテーパ部の螺旋溝の断面形状を示した説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。
本発明の実施例1に係る燃料噴射弁1の内部構成について詳細に説明する。図1は燃料噴射弁1の概略構成を断面にして示した説明図である。図2は図1の燃料噴射弁1の先端部分を拡大して示した説明図である。燃料噴射弁1は、ノズルボディ10、ニードル20、旋回流生成部材30を備えている。以下の説明において、先端側とはニードル20が閉弁するときの移動方向、すなわち図面中の下側を示す。基端側とはニードル20が開弁するときの移動方向、すなわち図面中の上側を示す。
ノズルボディ10は中空円筒状部材である。ノズルボディ10の先端には噴孔11が設けられている。噴孔11は軸Aに沿う方向に形成されている。ノズルボディ10にはニードル20が着座するシート部12が設けられている。ノズルボディ10は、先端側に旋回流生成部材30を収納するように形成されている。また、ノズルボディ10の内径は、シート部12から噴孔11へ向けてテーパ状に連続的に縮小している。
ニードル20は、ノズルボディ10内に摺動自在に配置されている。ニードル20は、ノズルボディ10との間に燃料導入路21を形成するとともに、ノズルボディ10内のシート部12に着座する。ニードル20の摺動方向は軸Aの方向と一致し、軸Aはニードル20の中心軸と一致する。
旋回流生成部材30は中空円筒状の部材である。旋回流生成部材30はノズルボディ10の内部に組み込まれ圧入固定されている。図3は旋回流生成部材30の外観を示した説明図である。図4は図3における矢示B方向から見た旋回流生成部材30を示した説明図である。旋回流生成部材30は径の変わらない円筒部31と、先端へ向かって径の縮小するテーパ部32とを備えている。テーパ部32は、円筒部31よりも先端側となるように配置されている。旋回流生成部材30の外周面33には切欠部34が形成されている。切欠部34は、円筒部31とテーパ部32との境界に相当する位置に形成されている。切欠部34は軸A周りの全周に亘って形成されている。円筒部31の外周面33に軸Aを中心に螺旋を描くように、螺旋溝35が設けられている。また、テーパ部32の外周面33に軸Aを中心に螺旋を描くように螺旋溝36が設けられている。螺旋溝35は複数形成することができるが、本実施例では一本だけが形成されている。螺旋溝36は螺旋溝35よりも多く形成されていればよい。望ましくは、螺旋溝36は3本以上あるとよい。本実施例では、螺旋溝36は4本形成されている。
図1に示すように、旋回流生成部材30の基端側37とノズルボディ10の内周面14とにより圧力室13が区画される。この圧力室13には、燃料導入路21が接続されている。圧力室13は、燃料導入路21から導入される燃料を蓄える。
さらに、燃料噴射弁1は、中継室50、第1燃料通路60、及び第2燃料通路70を備えている。図2に示すように、中継室50は切欠部34とノズルボディ10の内周面14とにより区画されている。圧力室13は旋回流生成部材30よりも基端側に位置し、シート部12はテーパ部32よりも先端側に位置するので、中継室50はシート部12よりも基端側であって、圧力室13よりも先端側に形成されている。
第1燃料通路60は、螺旋溝35とノズルボディ10の内周面14とにより区画されることにより形成されている。第1燃料通路60は、圧力室13と中継室50とを接続する螺旋状の通路である。このため、燃料へニードル20周りに旋回する流れを付与する。また、第1燃料通路60は、断面形状が三角形となるように形成される。特に、断面の三角形の底辺が軸Aから遠くに位置するように形成される。本実施例では旋回流生成部材30の円筒部31に螺旋溝35が1本だけ形成されているため、第1燃料通路60は1本である。この第1燃料通路60は1本だけであるため、噴射に必要な燃料を供給するために、流路断面積が大きく形成されている。この第1燃料通路60は複数形成することもできる。
第2燃料通路70は、螺旋溝36とノズルボディ10の内周面14とにより区画され形成されている。第2燃料通路70は、中継室50と、ニードル20のリフト時にシート部12とニードル20との間に形成されるシート隙間15と、を接続する螺旋状の通路である。このため、第2燃料通路70も燃料へニードル20周りに旋回する流れを付与する。第2燃料通路70の断面形状は四角形である。この第2燃料通路70は、複数形成することができる。特に、第2燃料通路70の数は、第1燃料通路60の数よりも多く形成される。本実施例では、旋回流生成部材30のテーパ部32に4本の螺旋溝36が設けられているため、4本の第2燃料通路70が形成されている。
このように、ノズルボディ10の内部に配置する旋回流生成部材30に螺旋溝35、36を設けることにより第1燃料通路60、及び第2燃料通路70の形成が容易にできる。このため、生産性の向上、及びコストダウンができる。また、旋回流生成部材30の内周面38をニードル20が摺動可能に貫通する。従って、旋回流生成部材30の内周面38はニードル20を案内するニードルガイドとして機能する。
次に、第1燃料通路60と第2燃料通路70とについてさらに詳しく説明する。図5は第1燃料通路60を拡大して示した説明図である。図6は第2燃料通路70を拡大して示した説明図である。図5、図6において、燃料は紙面の奥から手前へ向かうように流れる。図5と図6とを比較すると、第2燃料通路70は、第1燃料通路60と比較して、旋回する燃料の流れの旋回中心から離間する方向の幅が小さい。ここで、旋回する燃料の流れの旋回中心から離間する方向の幅とは、図5の矢示Cの方向、及び図6の矢示Dの方向を示す。これらの矢示C、及び矢示Dは、ともにノズルボディ10の内周面14に直交する。なお、直交するとは、製造誤差に相当する範囲も含み、完全な直交のみを示すものではない。さらに、第2燃料通路70は、第1燃料通路60と比較して、旋回する燃料の流れの旋回中心から離間する方向の幅が小さいということを本実施例の形状に即して説明すると、次のようになる。すなわち、第2燃料通路70を形成する螺旋溝36は、第1燃料通路60を形成する螺旋溝35よりも浅く形成されている(d>d)。螺旋溝36の溝深さdは、ニードル20の最大リフト時のシート隙間15と同等となるように形成されている。
さらに、燃料噴射弁1は駆動機構40を備えている。駆動機構40はニードル20の摺動動作を制御する。駆動機構40は、圧電素子、電磁石などを用いたアクチュエータやニードル20へ適切な圧力を付与する弾性部材など、ニードル20が動作するのに適する部品を備えた従来から知られる機構である。駆動機構40がニードル20を基端側へリフトすることにより、ニードル20がシート部12から離間する。これにより、シート隙間15へ燃料が供給され、噴孔11へと続く燃料の通路が開通する。噴孔11への燃料の通路が開通することにより、圧力室13から噴孔11へ連通する第1燃料通路60、中継室50、第2燃料通路70内の燃料が開放されて噴孔11へ流れ込む。
次に、燃料噴射弁1における燃料の流れと燃料の噴射について説明する。圧力室13内に蓄えられた燃料は、第1燃料通路60へ流れ込む。第1燃料通路60は軸Aの周りに螺旋を描くため、第1燃料通路60を通る燃料は軸A周りに旋回する流れが付与される。これにより、燃料の旋回流が発生する。この第1燃料通路60が燃料へ付与する旋回成分により、燃料の旋回速度が決定される。
第1燃料通路60を通りぬけた燃料は中継室50へ流れ込む。中継室50は第1燃料通路60を通過することにより発生した燃料の旋回流を安定させる。中継室50は軸A周りの全周に亘って形成されているため、燃料が軸A周りの全周に広がり、旋回流が軸A周りの全周に亘って一様となる。
中継室50内で安定した旋回流は、第2燃料通路70へ流れ込む。第2燃料通路70も螺旋状に形成されているため、第2燃料通路70を通る燃料に、さらに旋回する流れが付与される。第2燃料通路70を通過した燃料の旋回流は、シート隙間15へ供給される。シート部12から噴孔11へ向けてノズルボディ10の内部はテーパ状に連続的に縮小しているため、燃料の通る流路が絞られて燃料が加速する。これにより、燃料の旋回流が加速し、噴孔11内に強い旋回流が形成され、旋回流が旋回する中心、すなわち、軸A付近に負圧が発生する。負圧が発生するとノズルボディの外部の空気がノズルボディ内に吸引され、噴孔11内に気柱が発生する。この発生した気柱の界面から気泡が生成し、生成した気泡は気柱の周囲を流れる燃料に混入し、気泡混入流となる。この気泡混入流は、気泡混入流の外周側を流れる燃料流とともに噴射される。
このとき噴射された燃料流及び気泡混入流は、旋回流の遠心力により中心から拡散するコーン状の噴霧液膜へ遷移する。噴霧液膜は噴孔11から離れるほど径が大きくなるため、噴霧液膜が引き伸ばされて薄くなり、やがて液膜として維持できなくなり分裂する。この後、分裂後の噴霧は微細気泡の自己加圧効果によって径が小さくなり崩壊に至り超微細化噴霧となる。
次に、本実施例の燃料噴射弁1の構成により得られる効果について説明する。本実施例の燃料噴射弁1では、中継室50が第1燃料通路60と第2燃料通路70との間に設けられたことにより、螺旋状の通路の長さを短くすることができる。これにより、通路を通過する際の燃料の圧損が低減するため、噴孔へ供給する旋回流の流速の低下が抑制できる。すなわち、燃圧の低い始動時から、強力な旋回流を発生させて、微細気泡を含む燃料を噴射することができる。また、燃料の圧損が低減するため、燃料を圧送するポンプの駆動損失を低減し、燃料を高圧にするためのコストを低下できる。また、第1燃料通路60は1本のみなので、旋回流が軸A周りの全周に亘って一様ではない。中継室50は軸A周りの全周に亘って形成されているため、燃料が軸A周りの全周に広がり、旋回流が軸A周りの全周に亘って一様となる。
さらに、燃料噴射弁1の第1燃料通路60は1本だけであるが、噴射に必要な燃料流量を確保するため、第1燃料通路60の流路断面積が大きい。第1燃料通路60の流路断面積が大きいため、通路を複数形成した場合と比較して、流体が接触する壁面が減少する。このため、流路抵抗が小さく、第1燃料通路60を通過する燃料の圧損が低減できる。これにより、燃料ポンプにおいて燃料へ付与する圧力を低下し、燃料ポンプの駆動損失の低減、及びコストの低下が実現できる。さらに、燃料の圧力が低くできるため、始動時のような低燃圧の状態でも旋回流を発生することができる。従って、始動時から微細気泡が混入した噴霧を形成して噴霧を微粒化できる。また、第1燃料通路60の断面形状である三角形の重心が軸Aから離れて位置するため、燃料の旋回径をより大きくし、旋回速度をより増加できる。
次に、比較例の燃料噴射弁と比較しながら、第2燃料通路70の効果を説明する。初めに、比較例の燃料噴射弁100について説明する。図7は、比較例の燃料噴射弁100の先端を断面にして示した説明図である。比較例の燃料噴射弁100には、螺旋状の燃料通路101が形成されている。燃料通路101はニードル102に設けられた螺旋溝103とノズルボディ104の内周壁105とにより形成されている。燃料噴射弁100におけるニードル102の最大リフト量Eは0.06〜0.1mm程度である。ニードルのリフト量が0.1mmである場合、ニードル102のリフトにより、ニードル102の先端側のテーパ面106とノズルボディ104との間に形成されたシート隙間107の間隔Fは0.071mmとなる。一方、ニードル102に設けられた螺旋溝103の深さGは0.4mmほどであるため、流路が深い燃料通路101から流路が浅いシート隙間107へ燃料が流れ込む際に大きな抵抗となり、図8に示すように、噴射する燃料量が理論値よりも大きく減少してしまう。さらに、燃料噴射弁100は螺旋状の燃料通路101が2本形成されているため、図9に示すように、噴孔108から噴出される旋回流sが2本の筋となり、噴霧が斑となる。このため、燃料が微粒化した際にも燃料の粒子pが存在する領域と存在しない領域が生じ、不均一となる。
次に、燃料噴射弁1の第2燃料通路70の効果について説明する。第2燃料通路70は、第1燃料通路60と比較して、旋回する燃料の流れの旋回中心から離間する方向の幅が小さい。これにより、第2燃料通路70からシート隙間15へ流れ込む燃料の流路抵抗が減少する。特に、第2燃料通路70を形成する螺旋溝36の深さがニードル20の最大リフト時のシート隙間15と同等であるため、シート隙間15に流れ込む燃料への抵抗を最小にできる。これにより、効率よく高速の旋回流と気柱を発生させて微細気泡を含む噴霧を噴射できる。また、噴射する燃料量を理論値に近づけることができる。さらに、本実施例の燃料噴射弁1はシート隙間15へ燃料を供給する第2燃料通路70の数を第1燃料通路60の数よりも多くすることにより、旋回流の噴き出し数を増やしている。旋回流の噴き出し数が増えるほど、噴孔11内の旋回流が均質となり、噴射された気泡を含む噴霧が均等に分散するため、混合気を均質にできる。第2燃料通路70を4本備えているため、旋回流が4本形成できる。このため、噴き出す噴霧が比較例の2本の場合に比べて均質となり、燃料の微粒子を均等に分布させることができる。なお、第2燃料通路70は数が多いほど、燃料の微粒子を均等に分布させることができる。このような噴き出し数は、少なくとも3本以上であることが望ましい。また、第2燃料通路70の断面形状を四角形とすることにより、螺旋溝36の深さをより浅くできる。これにより、ニードル20の開弁の初期と終期のようなリフト量が小さい時点でも、旋回流が抵抗なくシート隙間15へ流れ込む。このため、燃料の噴き始めと噴き終わりにおいても微細気泡を含む噴霧が形成できる。すなわち、粗大液滴の発生を抑制できる。
次に、本発明の実施例2について説明する。実施例2の燃料噴射弁2の構成は、概ね実施例1の燃料噴射弁1の構成と同様である。ただし、燃料噴射弁2は、旋回流生成部材230のテーパ部232に形成された螺旋溝236の構成が異なっている点で、燃料噴射弁1と異なる。なお、その他の構成は、燃料噴射弁1と同一であるため、燃料噴射弁1と同一の構成要素については、同一の番号を用いて詳細な説明は省略する。
図10は、本実施例の旋回流生成部材230に形成された螺旋溝236を拡大して示した説明図である。図11は、旋回流生成部材230を先端側から見た説明図である。図10に示すように、螺旋溝236は、中継室50を形成する切欠部34側の深さが深く、先端側、すなわちシート隙間15へ向かうほど浅く形成されている(d>d>d)。また、中継室50側、すなわち切欠部34側の通路幅が狭く、先端側に向かうほど通路幅が広く形成されている(w<w)。第2燃料通路70は、旋回流生成部材230の螺旋溝236とノズルボディ10の内周面14とにより区画されることにより形成される。このため、第2燃料通路70の中継室50側の開口部は、旋回する燃料の流れの旋回中心から離間する方向の幅が大きく、離間する方向に直交する方向の幅が小さく形成される。そして、第2燃料通路70のシート部12側の開口部は、旋回する燃料の流れの旋回中心から離間する方向の幅が小さく、離間する方向に直交する方向の幅が大きく形成されている。なお、旋回する燃料の流れの旋回中心から離間する方向とは、螺旋溝236の深さ方向、すなわち、図10中の矢示Xが示す方向である。そして、離間する方向に直交する方向とは、図10中の矢示Yが示す方向である。なお、ここでの直交するとは、製造誤差に相当する範囲も含み、完全な直交のみを示すものではない。螺旋溝236の先端側の深さはニードル20の最大リフト時のシート隙間15と同等である。すなわち、第2燃料通路70のシート部12側の開口部は、旋回する燃料の流れの旋回中心から離間する方向(矢示X方向)の幅がニードル20の最大リフト時のシート隙間15と同等である。
中継室50側の開口部において、旋回する燃料の流れの旋回中心から離間する方向に直交する方向(矢示Y方向)の幅を小さくすることにより、第2燃料通路の数を増やすことができる。これにより、旋回流の噴出し数が増えるので、噴孔内の旋回流が均質となり、混合気が均質となる。さらに、第2燃料通路70の数を増やすことにより、燃料をより多く取り込める。また、第2燃料通路70のシート部12側の開口部における旋回する燃料の流れの旋回中心から離間する方向(矢示X方向)の幅をシート隙間15の間隔と同等としたことにより、流路抵抗を低減できる。このように流路抵抗を減少することにより、圧損により流速の低下が抑制される。このため、燃圧の低い噴射直後から噴孔において旋回流を発生できる。これにより、噴射の初期から微細気泡を含む噴霧が形成できる。本実施例のように、第2燃料通路70の断面形状を四角形とすることにより、第2燃料通路70の通路深さ、及び通路幅を容易に変更することができる。
次に、本発明の実施例3について説明する。実施例3の燃料噴射弁3の構成は、概ね実施例1の燃料噴射弁1の構成と同様である。ただし、燃料噴射弁3は、ニードル320、及び旋回流生成部材330の構成が異なっている点で、燃料噴射弁1と異なる。なお、その他の構成は、燃料噴射弁1と同一であるため、燃料噴射弁1と同一の構成要素については、同一の番号を用いて詳細な説明は省略する。
図12は燃料噴射弁3の旋回流生成部材330の外観を示した説明図である。図13は図12のH−H断面を示した説明図である。図14は図12の旋回流生成部材330を矢示J方向から見た状態を示した説明図である。図15は燃料噴射弁3の先端部を断面にして示した説明図である。図16は図15のシート隙間15をさらに拡大した説明図である。ここで、図15、図16は、ニードル320の最大リフト時の状態を示している。
図13、図14に示すように、旋回流生成部材330は中空円筒状の部材である。旋回流生成部材330は、実施例1の旋回流生成部材30同様の円筒部31、テーパ部32、切欠部34を備えている。また、円筒部31には、旋回流生成部材30同様の螺旋溝35を備えている。テーパ部32の外周面には、軸Aを中心に螺旋を描くように螺旋溝336が設けられている。螺旋溝336は4本形成されている。螺旋溝336は、実施例2の旋回流生成部材230のテーパ部32に形成された螺旋溝236と同様に、切欠部34側の深さが深く、先端側へ向かうほど浅く形成されている。また、切欠部34側の通路幅が狭く、先端側に向かうほど通路幅が広く形成されている。この旋回流生成部材330は、図15に示すように、ノズルボディ10の内部に組み込まれ圧入固定される。
図15に示すように、ニードル320はノズルボディ10内に摺動自在に配置されている。ニードル320は、旋回流生成部材330の内周面338を摺動可能に貫通する。従って、旋回流生成部材330の内周面338はニードル320を案内するニードルガイドとして機能する。ニードル320は、ノズルボディ10内のシート部12に着座する。ニードル320の摺動方向は軸Aの方向と一致し、軸Aはニードル320の中心軸と一致する。ニードル320は、大径部321、小径部322、先端部323、テーパ部324を備えている。大径部321は旋回流生成部材330の内周面338と摺動面を形成する。小径部322は大径部321よりも先端に位置する。先端部323は小径部322よりも先端に位置し、シート部12に着座する。先端部323は、シート部12に着座する部分の形状が球形に形成されている。テーパ部324は大径部321と小径部322との間に位置する。
シート部12に着座する部分の形状を球形とすることにより、ニードル320のリフト時のシート部12とニードル320との間隔が最小となる領域を一点にすることができる。なお、実際は立体的な構造であるため点の集合が円を描く。このため、流路抵抗の要因となる絞りの部分を最小にできる。これにより、流路抵抗を抑制することができる。そして、旋回流は微細気泡を生成し得る所望の旋回速度を得られる。また、球形の先端部323が着座する際に、ニードル320が自動的に調芯されるため、ニードル320の閉弁を容易に行うことができる。これにより、燃料の噴き始めと噴き終わりにおいて発生しやすい粗大液滴の発生を抑制できる。
さらに、燃料噴射弁1同様に、旋回流生成部材330とノズルボディ10とにより、中継室50、第1燃料通路60が形成されている。また、第2燃料通路370が螺旋溝336とノズルボディ10の内周面14とにより区画されることにより形成されている。この第2燃料通路370は燃料へ軸A周りに旋回する流れを付与する。第2燃料通路370の数は、第1燃料通路60の数よりも多く形成される。本実施例では、旋回流生成部材330に4本の螺旋溝336が設けられているため、4本の第2燃料通路70が形成されている。燃料噴射弁2同様に、第2燃料通路370の中継室50側の開口部は、旋回する燃料の流れの旋回中心から離間する方向の幅が大きく、離間する方向に直交する方向の幅が小さく形成されている。そして、第2燃料通路370のシート部12側の開口部は、旋回する燃料の流れの旋回中心から離間する方向の幅が小さく、離間する方向に直交する方向の幅が大きく形成されている。なお、ここでの直交するとは、実施例2と同様に、製造誤差に相当する範囲も含み、完全な直交のみを示すものではない。
また、図16に示すように、第2燃料通路370の中心を通る線K(図16中の点線)が、ニードル320の最大リフト時のシート部12とニードル320との間隔が最小となる箇所Lにおいて、シート部12とニードル320との距離dを等分する位置Mを通過するように構成されている(d=d)。
第2燃料通路370内を流れる燃料は、第2燃料通路370の中心を通る線K上において最も速く、流量が多い。一方、第2燃料通路370の出口と噴孔11との間において、シート部12とニードル320の先端部323との間隔が最小となる箇所Lで最も流路が狭くなる。この間隔を等分する位置Mは流路の中心である。このため、第2燃料通路370の中心を通る線Kが位置Mを通過するとき、燃料の流路抵抗による損失を最小とすることができる。従って、上記のように、第2燃料通路370の中心を通る線Kが位置Mを通過するようにした構成により、噴孔11へ供給する燃料の流量を確保し、流速の速い旋回流を供給できる。これにより、発生する気泡径を小さくして燃料をより微細な粒子とすることができる。
さらに、第2燃料通路370とシート部12との間に分散室325が形成されている。分散室325は軸A周りの全周に亘って形成されている。第2燃料通路370は4本なので、分散室325に流れ込む燃料の旋回流は4本である。分散室325は軸A周りの全周に亘って形成されているため、第2燃料通路370から供給される燃料の旋回流を分散する。このように分散室325内で旋回流が軸A周りに均質となるので、噴射される噴霧をさらに均質にすることができる。
さらに、ニードル320と旋回流生成部材330との間に吸引室326が形成されている。吸引室326は、ニードル320の小径部322とテーパ部324の外周部分と、旋回流生成部材330の内周面338とにより区画されることにより形成される円環状の空間である。この吸引室326は、ニードル320のリフト時に容積が拡大し、第2燃料通路370内の燃料を吸引する。
ニードル320がリフトすると、第2燃料通路370の燃料は、シート隙間15と吸引室326の両方へ流れようとする。ここで、吸引室326が拡大する容積Vとシート隙間15の容積Vの変化量について検討する。シート径d、ニードル320の大径部321の径d、ニードル320の小径部322の径dが、d=φ1、d=φ3、d=φ1.5である場合、リフト量をLとして、
Figure 0005682631
Figure 0005682631
Figure 0005682631
となる。従って、ニードル320がリフトした場合、シート隙間15へ流れ込む燃料の6.75倍の燃料が吸引室326へ流れ込む計算となる。従って、吸引室326を備えたことにより、第2燃料通路370を流れる燃料の流量が多くなり、ニードル20の開弁直後から流速の速い旋回流を発生できる。このため、噴射の開始から微細気泡を含む噴霧が形成できる。さらに、ニードル320が元に戻る際に吸引室326の燃料が緩衝となり、ニードル320が急激に閉弁することを防ぐ。このため、ニードル320のバウンスが防止できる。これにより、ニードル320がシート部12に着座して静止するため、燃料の漏れが抑制され、噴射後の燃料だれが防止できる。
上記実施例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、さらに本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
例えば、上記実施例1乃至3において、図17に示すように、第2燃料通路470を形成する旋回流生成部材430のテーパ部32の螺旋溝436の断面形状を台形とすることができる。溝を台形とすることにより、抜き型により螺旋溝の形成が可能となるため、鋳造により生産することができる。これにより、生産性を向上し、コストダウンができる。
1、2、3 燃料噴射弁
10 ノズルボディ
11 噴孔
12 シート部
13 圧力室
15 シート隙間
20、320 ニードル
21 燃料導入路
30、230、330、430 旋回流生成部材
35 螺旋溝(円筒部)
36、236、336、436 螺旋溝(テーパ部)
40 駆動機構
50 中継室
60 第1燃料通路
70、370、470 第2燃料通路
325 分散室
326 吸引室

Claims (12)

  1. 先端に噴孔が設けられたノズルボディと、
    前記ノズルボディ内に摺動自在に配置され、前記ノズルボディとの間に燃料導入路を形成するとともに、前記ノズルボディ内のシート部に着座するニードルと、
    前記燃料導入路から導入される燃料を蓄える圧力室と、
    前記シート部よりも基端側であって、前記圧力室よりも先端側に形成された中継室と、
    前記圧力室と前記中継室とを接続し、燃料へ前記ニードル周りに旋回する流れを付与する螺旋状の第1燃料通路と、
    前記中継室と、前記ニードルのリフト時に前記シート部と前記ニードルとの間に形成されるシート隙間と、を接続する螺旋状の第2燃料通路と、
    を備え、
    前記第2燃料通路の前記中継室側の開口部は、前記ノズルボディの内周面に直交する方向の幅が大きく、前記ノズルボディの内周面に接する方向の幅が小さく形成され、
    前記第2燃料通路の前記シート部側の開口部は、前記ノズルボディの内周面に直交する方向の幅が小さく、前記ノズルボディの内周面に接する方向の幅が大きく形成されたことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記第2燃料通路の数が前記第1燃料通路の数よりも多いことを特徴とする請求項1記載の燃料噴射弁。
  3. 前記第2燃料通路は、前記第1燃料通路と比較して、前記ノズルボディの内周面に直交する方向の幅が小さいことを特徴とする請求項1または2記載の燃料噴射弁。
  4. 前記第2燃料通路の中心を通る線が、前記ニードルの最大リフト時の前記シート部と前記ニードルとの間隔が最小となる箇所において、前記シート部と前記ニードルとの距離を等分する位置を通過することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
  5. 前記ニードルにおける前記シート部に着座する部分の形状が球形であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
  6. 前記第2燃料通路と前記シート部との間に形成され、前記第2燃料通路から供給される燃料を分散する分散室を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
  7. 前記ニードルのリフト時に前記第2燃料通路内の燃料を吸引する吸引室を備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
  8. 前記第1燃料通路の断面形状が三角形であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
  9. 前記第2燃料通路の断面形状が四角形であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
  10. 前記ノズルボディの内側における前記燃料導入路と前記シート部との間に旋回流生成部材を備え、
    前記旋回流生成部材を前記ニードルが摺動可能に貫通し、
    前記第1燃料通路及び前記第2燃料通路が、前記旋回流生成部材の外周面に設けられた螺旋溝と前記ノズルボディの内周面とにより形成されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
  11. 前記旋回流生成部材における前記第2燃料通路を形成する螺旋溝の断面形状を台形としたことを特徴とする請求項10記載の燃料噴射弁。
  12. 前記第2燃料通路は、前記シート隙間へ向かうほど前記ノズルボディの内周面に直交する方向の幅が小さくなり、前記シート隙間へ向かうほど前記ノズルボディの内周面に接する方向の幅が大きくなることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
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