JP2000120510A - 燃料噴射ノズル - Google Patents

燃料噴射ノズル

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JP2000120510A
JP2000120510A JP10290392A JP29039298A JP2000120510A JP 2000120510 A JP2000120510 A JP 2000120510A JP 10290392 A JP10290392 A JP 10290392A JP 29039298 A JP29039298 A JP 29039298A JP 2000120510 A JP2000120510 A JP 2000120510A
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fuel
swirl
forming
truncated cone
valve needle
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JP10290392A
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English (en)
Inventor
Masaaki Kato
正明 加藤
Toshiyuki Yoda
稔之 依田
Kenji Date
健治 伊達
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M61/00Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
    • F02M61/16Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M61/02 - F02M61/14
    • F02M61/162Means to impart a whirling motion to fuel upstream or near discharging orifices
    • F02M61/163Means being injection-valves with helically or spirally shaped grooves

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料の噴霧角が可変である燃料噴射ノズルを
提供する。 【解決手段】 第1スワール形成部60の円柱部62お
よび第2円錐台部63の外壁には第1スワール溝65が
形成されている。第1スワール溝65は、円柱部62の
一方の端部から第2円錐台部63の他方の端部まで、バ
ルブニードル20の軸に対して傾斜するように4箇所形
成されている。第2円錐台部63の外周面は、弁座部1
3を形成するノズルボディ11の内周面よりも僅かに小
さいか、または同じ円錐角度で形成されている。このた
め、バルブニードル20のリフト位置に応じて燃料の噴
霧角を調整することができ、エンジンの負荷状態に応じ
て、所望の噴霧角および噴霧の到達距離を得ることがで
きる。したがって、部品点数を増加することなく簡単な
構成で、燃料微粒化の促進をし、噴霧特性の制御を行う
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料噴射ノズルに
関し、特に内燃機関(以下、「内燃機関」をエンジンと
いう)用燃料噴射弁の燃料噴射ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ノズルボディにバルブニード
ルを往復移動可能に収容し、バルブニードルの当接部が
ノズルボディに形成した弁座部に着座ならびに弁座部か
ら離座することにより、噴孔から噴射する燃料を断続す
るエンジン用燃料噴射弁の燃料噴射ノズルが知られてい
る。
【0003】このような燃料噴射ノズルにおいては、燃
料消費量の低減、排気エミッションの向上、エンジンの
安定した運転性等の観点から、噴孔から噴射される「燃
料の微粒化」が重要な要素であり、特に筒内直接噴射式
エンジン用燃料噴射弁の燃料噴射ノズルの場合、「燃料
の微粒化」は最も重要な要素の一つである。筒内直接噴
射式エンジン用燃料噴射弁の燃料噴射ノズルとして、ノ
ズルボディ内部に旋回流(スワール)を形成することに
より、燃料微粒化の促進をし、噴霧特性の制御をするよ
うにしたスワール式燃料噴射ノズルが知られている。
【0004】上記のスワール式燃料噴射弁として、例え
ば実開平5−24956号公報に開示されるように、
燃料をスワールにするための部材をノズルボディ内部に
設けた燃料噴射ノズル、特開平3−175148号公
報に開示されるように、バルブニードルに燃料スワール
機構を設けた燃料噴射ノズル、米国特許第5,17
0,945号公報に開示されるように、バルブニードル
のリフトにより燃料の噴霧形状を変化させる燃料噴射ノ
ズルが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開
平5−24956号公報に開示される燃料噴射ノズルに
おいては、燃料をスワールにするための部材としてスワ
ール孔を有するスワーラと、スワールを形成するスワー
ル形成室の容積を可変する圧電素子とをノズルボディの
内部に設けているので、圧電素子に通電するための手段
を配設しなければならず、部品点数および組付工数が増
大し、製造コストが上昇するという問題があった。
【0006】また、特開平3−175148号公報に
開示される燃料噴射ノズルにおいては、弁座部がエンジ
ン筒内にさらされているため、弁座部にカーボン等が付
着し当接部と弁座部との油密を確保するのが困難である
という問題があった。さらに、ニードルバルブの傘部の
角度で燃料の噴霧角が決定されるため、噴霧角の可変機
構を有することができないという問題があった。
【0007】また、米国特許第5,170,945号
公報に開示される燃料噴射ノズルにおいては、バルブニ
ードルのリフトに応じて噴霧角を大きくする方向にしか
噴霧特性を制御することができないという問題があっ
た。さらに、バルブニードルの初期リフト状態におい
て、スワールの旋回力が比較的弱いとき、バルブニード
ルの僅かな偏芯により噴霧形状が変形し、噴霧形状の対
称性が崩れるという問題があった。
【0008】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、燃料の噴霧角が可変である燃料
噴射ノズルを提供することを目的とする。本発明の他の
目的は、部品点数を増加することなく簡単な構成で、燃
料微粒化の促進をし、噴霧特性の制御を行うことが可能
な燃料噴射ノズルを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
燃料噴射ノズルによると、ノズルボディ内に第1スワー
ル形成室が形成され、この第1スワール形成室に繋がる
第1燃料入口通路を形成する外壁を有する第1スワール
形成部がバルブニードルの外周に設けられており、第1
燃料入口通路が形成される第1スワール形成部の外周面
は弁座部を形成するノズルボディの内周面と対向してい
る。このため、バルブニードルのリフトに応じて、第1
スワール形成部の外周面と、弁座部を形成するノズルボ
ディの内周面との距離が変化し、バルブニードルの当接
部と弁座部との開口面積が変化する。これにより、第1
スワール形成部の外周を流れる燃料の軸方向成分が調整
され、第1燃料入口通路を流れる燃料の周方向成分と、
第1燃料入口通路および第1スワール形成部の外周を流
れる燃料の軸方向成分との比が調整される。そして、バ
ルブニードルのリフトに応じて燃料の噴霧角が調整され
る。したがって、エンジンの負荷状態に応じて、所望の
噴霧角および噴霧の到達距離を得ることができ、部品点
数を増加することなく簡単な構成で、燃料微粒化の促進
をし、噴霧特性の制御を行うことができる。以上のこと
より、燃料消費量を低減し、排気エミッションを向上さ
せ、エンジンの安定した運転性を得ることができる。
【0010】本発明の請求項2記載の燃料噴射ノズルに
よると、第1スワール形成室の一部を形成するノズルボ
ディの内周面は、第1燃料入口通路が形成される第1ス
ワール形成部の外周面よりも外径が小さいので、第1ス
ワール形成室の容積を比較的小さくすることができる。
したがって、燃料のスワールを形成するための時間遅れ
を極力少なくすることができ、噴射初期に比較的大きな
噴霧角とし、燃料微粒化の促進を図ることができる。
【0011】本発明の請求項3記載の燃料噴射ノズルに
よると、第1スワール形成室よりも上流側のノズルボデ
ィ内に第2スワール形成室が形成され、第1スワール形
成部よりも上流側のバルブニードルの外周に第2スワー
ル形成室に繋がる第2燃料入口通路を形成する外壁ある
いは内壁を有する第2スワール形成部が設けられてい
る。このため、バルブニードルの当接部と弁座部との開
口面積が比較的小さい噴射初期において、下流側の第1
スワール形成部により噴霧角が決定され、バルブニード
ルの当接部と弁座部との開口面積が比較的大きい噴射後
期において、上流側の第2スワール形成部により噴霧角
が決定される。したがって、エンジンの負荷状態に応じ
て、所望の噴霧角および噴霧の到達距離を得ることがで
きる。
【0012】さらに、第2スワール形成部より第1スワ
ール形成部に周方向の回転力が負荷され、弁開毎にバル
ブニードルが僅かずつ回転し、ノズルボディに対するバ
ルブニードルの周方向位置が変化する。したがって、バ
ルブニードルの当接部および弁座部の偏摩耗を防止する
ことができ、燃料噴射ノズルの耐久性が向上する。
【0013】さらに、第2スワール形成部によりバルブ
ニードルが調芯され、ノズルボディにバルブニードルを
同軸に保持することができ、噴霧の形状が変形するのを
防止することができる。
【0014】本発明の請求項4記載の燃料噴射ノズルに
よると、第1燃料入口通路と第2燃料入口通路とは所定
の角度をなすので、第1燃料入口通路および第2燃料入
口通路のノズルボディの軸となす角度を任意に選択する
ことにより、噴射初期から噴射後期まで、噴霧角を任意
に選択することができる。したがって、様々な型のエン
ジン用の燃料噴射弁に簡便に対応することができる。
【0015】本発明の請求項5記載の燃料噴射ノズルに
よると、第1スワール形成室は弁座部の上流側近傍に形
成されているので、バルブニードルのリフトに応じて噴
霧角を素早く変化させることができる。したがって、燃
料のスワールを形成するための時間遅れを極力少なくす
ることができ、噴射初期に大きい噴霧角とし、燃料微粒
化の促進を図ることができる。
【0016】さらに、第1スワール形成室内の圧力均衡
作用により、バルブニードルが調芯され、ノズルボディ
にバルブニードルを同軸に保持することができるので、
噴霧の形状が変形するのを防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明をディーゼルエンジン用燃料噴射
弁に適用した第1実施例を図1〜図9に示す。
【0018】図5に示す燃料噴射弁1は、図示しないデ
ィーゼルエンジンの燃焼室内へ段階的に燃料を噴射する
燃料噴射弁であって、ノズルホルダ18、リテーニング
ナット17、ディスタンスピース16、燃料噴射ノズル
10からなる外郭形成部材を備えている。燃料噴射弁1
は、ノズルホルダ18、ディスタンスピース16および
燃料噴射ノズル10がリテーニングナット17により固
定されている。
【0019】ノズルホルダ18は、燃料インレット30
を有しており、軸方向に貫通する第1スプリング収容室
40および第2スプリング収容室50が形成されてい
る。燃料インレット30は、図示しない高圧ポンプから
図示しない燃料配管が接続されており、高圧ポンプから
燃料噴射ノズル10内に高圧燃料が供給されている。燃
料インレット30の内部には燃料通路31が形成されて
いる。
【0020】第1スプリング収容室40内には、第1ス
プリング41、スペーサ42およびプレッシャピン28
のフランジ部29が収容されている。第1スプリング4
1は、一方の端部がフランジ部29に当接し、他方の端
部がスペーサ42に当接している。第1スプリング41
はバルブニードル20を図4に示す下方向に付勢してい
る。
【0021】第2スプリング収容室50内には、第2ス
プリング51、スペーサ52、スプリングキャップ53
およびスプリング座54が収容されている。第2スプリ
ング51は、一方の端部がスプリング座54に当接し、
他方の端部がスペーサ52に当接している。スペーサ5
2はスプリングキャップ53に当接し、スプリングキャ
ップ53はスプリング収容室50の内壁に形成された段
差部50aに当接しているので、第2スプリング51は
スプリング座54をディスタンスピース16に押付ける
方向に付勢している。
【0022】ディスタンスピース16は、縮径部16a
を有しており、ディスタンスピース16内にはスペーサ
46が設けられている。このスペーサ46と縮径部16
aとの距離でバルブニードル20の最大リフト量が規制
される。また、スペーサ46とスプリング座54との距
離で初期リフト量が規制される。
【0023】燃料噴射弁1の噴孔側に燃料噴射ノズル1
0が設けられており、燃料噴射ノズル10は、ノズルボ
ディ11と、このノズルボディ11の内部に軸方向に往
復摺動可能に収容されるバルブニードル20とから構成
される。
【0024】ノズルボディ11は、有底の中空円筒形状
であって、内部に案内孔14、弁座部13、噴孔12、
燃料通路孔34、燃料溜り33、燃料供給孔32が形成
されている。
【0025】案内孔14は、ノズルボディ11の内部に
軸方向に延びており、一方の端部がノズルボディ11の
開口端15に接続しており、他方の端部側が燃料溜り3
3に接続している。案内孔14の内壁は、ノズルボディ
11の開口端15から燃料溜り33の近傍まで概略同一
内径に形成されている。
【0026】図1に示すように、弁座部13は、円錐台
面を有し、大径側の一端が燃料通路孔34に連続し、小
径側の他端側が噴孔12に接続している。この弁座部1
3に後述するニードル弁20の当接部21が当接可能で
ある。噴孔12は、ノズルボディ11の先端部にノズル
ボディ11の内外を連通する通路として形成されてい
る。噴孔12は弁座部13に入口部が開口している。
【0027】図5に示すように、燃料通路孔34は、ノ
ズルボディ11の内部に軸方向に延びており、一方の端
部が弁座部13に接続しており、他方の端部側が燃料溜
り33に接続している。燃料溜り33は、案内孔14と
燃料通路孔34とを接続する内壁に環状に形成されてい
る。燃料溜り33には、外部から燃料を供給する燃料供
給孔32が接続されている。
【0028】ニードル弁20は、中実円柱形状であっ
て、首部27、摺動部26、円錐台部25、大径部2
4、第1スワール形成部、小径部23および円錐部22
からなる。バルブニードル20の反噴孔側端部に首部2
7が形成されており、首部27の外径はスペーサ46の
内径よりも僅かに小さい。
【0029】摺動部26は、外径が同一径で、クリアン
スを介して案内孔14に遊嵌合し、軸方向に往復移動す
ることが可能である。摺動部26は、一端が首部27に
接続し、他端が円錐台部25に接続している。円錐台部
25は、大径側の一端が摺動部26に接続し、小径側の
他端が大径部24に接続している。大径部24は、一端
が円錐台部25に接続し、他端が後述する第1スワール
形成部60の第1円錐台部61に接続している。
【0030】図1に示すように、第1スワール形成部6
0は、第1円錐台部61、円柱部62、第2円錐台部6
3および第3円錐台部64から構成される。第1円錐台
部61は、小径側の一端が大径部24に接続し、大径側
の他端が円柱部62に接続している。円柱部62は、一
端が第1円錐台部61に接続し、他端が第2円錐台部6
3に接続している。第2円錐台部63は、大径側の一端
が円柱部62に接続し、小径側の他端が第3円錐台部6
4に接続している。第3円錐台部64は、大径側の一端
が第2円錐台部63に接続し、小径側の他端が小径部2
3に接続している。
【0031】円柱部62および第2円錐台部63の外壁
には、第1燃料入口通路としての第1スワール溝65が
形成されている。図1および図2に示すように、第1ス
ワール溝65は、円柱部62の一方の端部から第2円錐
台部63の他方の端部まで、バルブニードル20の軸に
対して傾斜するように4箇所形成されている。第2円錐
台部63の外周面は、弁座部13を形成するノズルボデ
ィ11の内周面よりも僅かに小さいか、または同じ円錐
角度で形成されている。すなわち、第2円錐台部63の
外周面は、弁座部13を形成するノズルボディ11の内
周面と対向している。
【0032】図3に示すように、第1スワール溝65の
中心軸65aは、バルブニードル20の軸20aに対し
て所定の角度αで傾斜している。第1スワール溝65の
一方の入口部62aは、他方の入口部62bよりも大き
い曲率半径で形成されており、第1スワール溝65の一
方の出口部63aは、他方の出口部63bよりも大きい
曲率半径で形成されている。また、図4(A)、図4
(B)、図4(C)に示すように、第1スワール溝65
の断面形状は矩形状であって、入口から出口にかけて断
面形状が変化している。このため、第1スワール溝65
内に燃料が流れ込み易く、かつ第1スワール溝65から
燃料が流れ出易い構成となっている。したがって、第1
スワール溝65は、燃料が旋回力を受け易い形状となっ
ている。
【0033】図1に示すように、小径部23は、一端が
第3円錐台部64に接続しており、他端が当接部21を
介して円錐部22に接続している。小径部23と円錐部
22との接続部分は円形状であり、この円形状の部分が
弁閉時に弁座部13と当接する当接部21である。弁閉
時、当接部21が弁座部13に着座することにより噴孔
からの燃料噴射が遮断される。
【0034】ノズルボディ11の弁座部13を形成する
内壁と、第1スワール形成部60の第3円錐台部64を
形成する外壁と、ニードル弁20の小径部23を形成す
る外壁とで第1スワール形成室としての第1スワール室
70が形成される。第1スワール室70は第1スワール
溝65を経由して燃料供給孔34に連通している。第1
スワール室70の一部を形成するノズルボディ11の内
周面は、第1スワール溝65が形成される第1スワール
形成部60の円柱部62および第2円錐台部63の外周
面よりも外径が小さい。
【0035】次に、上記構成の燃料噴射弁1の作動を説
明する。 (1) 高圧ポンプから所定量の燃料が所定の時期に圧送さ
れ、高圧燃料が燃料配管を経由して燃料インレット30
に供給される。この高圧燃料は、燃料通路31、燃料供
給孔32、燃料溜り33を経由して燃料通路孔34、第
1スワール溝65およびスワール室70内に蓄えられ
る。燃料通路孔34、第1スワール溝65およびスワー
ル室70内の燃料圧力が増大し、この圧力が第1スプリ
ング41の付勢力に打勝つ圧力に達すると、バルブニー
ドル20は図5の上方にリフトし、弁座部13から当接
部21が離間して開弁する。そして、スワール室70で
スワールが形成され、このスワールとなった燃料が弁座
部13と当接部21との開口部を通って噴孔12から噴
射される。
【0036】(2) 燃料通路孔34、第1スワール溝65
およびスワール室70内の燃料圧力がさらに増大する
と、バルブニードル20のリフト量が増大し、スペーサ
46がスプリング座54に当接する。この状態がバルブ
ニードル20の初期リフト状態である。そして、燃料通
路孔34、第1スワール溝65およびスワール室70内
の燃料圧力が第1スプリング41の付勢力と第2スプリ
ング51の付勢力との合力に打勝つ圧力に達すると、ス
ペーサ46がディスタンスピース16の縮径部16aに
当接し、バルブニードル20はフルリフト状態に達す
る。
【0037】(3) 高圧ポンプの燃料圧送が終わりに近づ
くと、燃料通路孔34、第1スワール溝65およびスワ
ール室70内の燃料圧力が低下し、第1スプリング41
および第2スプリング51の付勢力によりバルブニード
ル20が図5の下方に移動し、当接部21が弁座部13
に着座して燃料噴射を終了する。
【0038】次に、第1スワール溝65を流れる燃料の
速度をVnとし、第2円錐台部63の外周面と、弁座部
13を形成するノズルボディ11の内周面との隙間を流
れる燃料の速度をWbとしたとき、バルブニードル20
のリフト量と、速度Vn、速度Wbおよび噴霧角との関
係を図6〜図9を用いて説明する。
【0039】図8に示すように、速度Vnは、周方向速
度成分Unと軸方向速度成分Wnとに分解される。初期
リフト状態においては、図2に示すように、第3円錐台
部63の外周面と、弁座部13を形成するノズルボディ
11の内周面との隙間は比較的小さい。速度Vnおよび
速度Wbは、ほぼそれぞれの流路面積で決定され、バル
ブニードル20のリフト量に対して、図9に示すように
変化する。つまり、バルブニードル20のリフト量にか
かわらず第1スワール溝65は一定の流路断面積を有し
ているため、初期リフト状態までは、バルブニードル2
0のリフトにより当接部21と弁座部13との開口面積
が増大するにしたがって燃料の流量が増大し、速度Vn
が増大する。ここで、初期リフト状態において、当接部
21と弁座部13との開口面積と、第1スワール溝65
の断面積が等しくなる程度に設定されているとすると、
初期リフト状態において速度Vnは最大となる。一方、
速度Wbは、ほぼバルブニードル20のリフト量hに比
例して増加する。このため、初期リフト状態近傍で、速
度Vnと速度Wbとの比は最大になる。このとき、噴霧
角は、噴孔12における周方向速度成分と軸方向速度成
分との比で決定され、運動量保存則および自由渦の法則
から、スワール室70に流入する周方向速度成分Unと
軸方向速度成分Wとの比と同等になる。ここで、軸方向
速度成分Wは、 W=Wn+Wb で定義される。つまり、 tan(θ/2)=Un/(Wn+Wb) で求められる噴霧角θで燃料は噴射される。したがっ
て、バルブニードル20のリフト量hがh1となる初期
リフト状態においては、比較的大きな噴霧角θ1を得る
ことができ、燃料噴霧の到達距離が比較的小さくなる。
【0040】また、バルブニードル20のリフト量hが
h2となるフルリフト状態においては、図6および図7
に示すように、第3円錐台部63の外周面と、弁座部1
3を形成するノズルボディ11の内周面との隙間は比較
的大きい。このフルリフト状態では、当接部21と弁座
部13との開口面積が増大するにしたがって、速度Wb
が増大し、この速度Wbに乱されて速度Vnが僅かに減
少する。この結果、フルリフト状態における噴霧角θ2
は、図9に示すように、初期リフト状態に比べて小さく
なり、比較的大きな燃料噴霧の到達距離を得ることがで
きる。
【0041】次に、図1に示す第1実施例のスワール形
成部60とは構成が異なるスワール形成部を備える比較
例について、図14および図15を用いて説明する。そ
の他は、第1実施例と同一構成であり、同一構成部分に
同一符号を付す。
【0042】比較例においては、図14に示すように、
スワール形成部160は、第1円錐台部161、第2円
錐台部162、円柱部163、第3円錐台部164およ
び第4円錐台部166から構成される。第1円錐台部1
61は、小径側の一端が大径部24に接続し、大径側の
他端が第2円錐台部162に接続している。第2円錐台
部162は、小径側の一端が第1円錐台部161に接続
し、大径側の他端が円柱部163に接続している。円柱
部163は、外径が同一径で、クリアンスを介してノズ
ルボディ11の内壁に遊嵌合し、軸方向に往復移動する
ことが可能である。円柱部163は、一端が第2円錐台
部162に接続し、他端が第3円錐台部164に接続し
ている。第3円錐台部164は、大径側の一端が円柱部
163に接続し、小径側の他端が第4円錐台部166に
接続している。第4円錐台部166は、大径側の一端が
第3円錐台部164に接続し、小径側の他端が円錐部2
2に接続している。
【0043】第2円錐台部162、円柱部163および
第3円錐台部164の外壁には、燃料入口通路としての
スワール溝165が形成されている。スワール溝165
は、第2円錐台部162の途中部から第3円錐台部16
4の途中部まで、バルブニードルの軸に対して傾斜する
ように4箇所形成されている。
【0044】ノズルボディ11の弁座部13を形成する
内壁と、スワール形成部160の第3円錐台部164を
形成する外壁とでスワール形成室としてのスワール室1
70が形成される。
【0045】図14に示す比較例においては、燃料の速
度成分はスワール溝165を流れる燃料の速度成分のみ
であり、その速度成分比はバルブニードルのリフト量に
関係なく一定である。つまり図15に示すように、バル
ブニードルのリフト量hに応じて弁座部13と当接部1
2との開口面積が大きくなるにしたがって、燃料速度が
増加する。特に、バルブニードルのリフト量hがh1と
なる初期リフト状態からバルブニードルのリフト量hが
h2となるフルリフト状態まで、ほぼバルブニードルの
リフト量hに比例して燃料速度が増加する。したがっ
て、噴霧角θは、初期リフト状態からフルリフト状態ま
でほぼ一定の噴霧角θ3となる。また、スワール室17
0の一部を形成するノズルボディ11内周面の外径が比
較的大きいため、スワール室170の容積は比較的大き
く、かつスワール室170が弁座部13から比較的離れ
て形成されている。したがって、燃料噴射開始時におい
て、燃料のスワールを形成することが遅れ、噴射初期に
燃料噴霧が広がらないという問題がある。
【0046】一方、第1実施例においては、バルブニー
ドル20のリフト量hに応じて燃料の噴霧角θを調整す
ることができるので、エンジンの負荷状態に応じて、所
望の噴霧角θおよび噴霧の到達距離を得ることができ
る。このため、低速低負荷時の初期リフト状態におい
て、比較的大きい噴霧角θ1および比較的小さい到達距
離とし、高速高負荷時のフルリフト状態において、比較
的小さい噴霧角θ2および比較的大きい到達距離とする
ことができる。したがって、部品点数を増加することな
く簡単な構成で、燃料微粒化の促進をし、噴霧特性の制
御を行うことができる。そして、燃料消費量を低減し、
排気エミッションを向上させ、エンジンの安定した運転
性を得ることができる。
【0047】さらに第1実施例においては、第1スワー
ル室70の一部を形成するノズルボディ11の内周面
は、第1スワール溝65が形成される第1スワール形成
部60の円柱部62および第2円錐台部63の外周面よ
りも外径が小さいので、第1スワール室70の容積を比
較的小さくすることができる。さらに、第1スワール室
70は弁座部21の上流側近傍に形成されているので、
バルブニードル20のリフト位置に応じて噴霧角θを素
早く変化させることができる。したがって、燃料のスワ
ールを形成するための時間遅れを極力少なくすることが
でき、噴射初期に比較的大きな噴霧角とし、燃料微粒化
の促進を図ることができる。
【0048】さらにまた、第1実施例においては、第1
スワール室70内の圧力均衡作用により、バルブニード
ル20が調芯され、ノズルボディ11にバルブニードル
20を同軸に保持することができるので、噴霧の形状が
変形するのを防止することができる。
【0049】(第2実施例)図1に示す第1実施例の第
1スワール形成部60の上流側に第2スワール形成部を
設けた第2実施例について、図10および図11を用い
て説明する。第1実施例と同一構成部分に同一符号を付
す。
【0050】図10に示すように、第2スワール形成部
90は、第1円錐台部91、第2円錐台部92、第1円
柱部93、第3円錐台部94および第2円柱部96から
構成される。第1円錐台部91は、小径側の一端が大径
部24に接続し、大径側の他端が第2円錐台部92に接
続している。第2円錐台部92は、小径側の一端が第1
円錐台部91に接続し、大径側の他端が第1円柱部93
に接続している。第1円柱部93は、外径が同一径で、
クリアンスを介してノズルボディ11の内壁に遊嵌合
し、軸方向に往復移動することが可能である。第1円柱
部93は、一端が第2円錐台部92に接続し、他端が第
3円錐台部94に接続している。第3円錐台部94は、
大径側の一端が第1円柱部93に接続し、小径側の他端
が第2円柱部96に接続している。第2円柱部96は、
一端が第3円錐台部94に接続し、他端が第1スワール
形成部60の第1円錐台部61に接続している。
【0051】第2円錐台部92、第1円柱部93および
第3円錐台部94の外壁には、第2燃料入口通路として
の第2スワール溝95が形成されている。第2スワール
溝95は、第2円錐台部92の途中部から第3円錐台部
94の途中部まで、バルブニードルの軸に対して傾斜す
るように4箇所形成されている。
【0052】ノズルボディ11の内壁と、第1スワール
形成部60の第1円錐台部61を形成する外壁と、第2
スワール形成部90の第3円錐台部94および第2円柱
部96を形成する外壁とで第2スワール形成室としての
第2スワール室80が形成される。すなわち、第2スワ
ール室80は、第1スワール室70よりも上流側のノズ
ルボディ11内に形成されている。
【0053】第2スワール溝95の中心軸95aは、バ
ルブニードル20の軸20aに対して所定の角度βで傾
斜している。すなわち、第1スワール溝65と第2スワ
ール溝95とは所定の角度(α−β)をなしている。第
2スワール溝95の一方の入口部92aは、他方の入口
部92bよりも大きい曲率半径で形成されており、第2
スワール溝95の一方の出口部93aは、他方の出口部
93bよりも大きい曲率半径で形成されている。このた
め、第2スワール溝95内に燃料が流れ込み易く、かつ
第2スワール溝95から燃料が流れ出易い構成となって
いる。したがって、第2スワール溝95は、燃料が旋回
力を受け易い形状となっている。
【0054】次に、第1スワール溝65と第2スワール
溝95とがなす角度(α−β)の設定を変化させたとき
の噴霧角の変化を図11を用いて説明する。図11に示
すように、 α−β=0 のとき、第2スワール溝95によるスワール形成力で第
1スワール溝65と同等の速度ベクトルを形成するた
め、バルブニードルのリフト量hがh1となる初期リフ
ト状態からバルブニードルのリフト量hがh2となるフ
ルリフト状態まで、ほぼ一定の噴霧角θ11となる。
【0055】 α−β<0 のとき、第2スワール溝95が形成する速度ベクトルは
周方向成分が比較的大きくなるため、バルブニードルの
リフト量hがh2となるフルリフト状態において、比較
的大きい噴霧角θ12となる。
【0056】 α−β>0 のとき、第2スワール溝95が形成する速度ベクトルは
周方向成分が比較的小さくなるため、バルブニードルの
リフト量hがh2となるフルリフト状態において、比較
的小さい噴霧角θ13となる。
【0057】さらに、 α+β=0 のとき、第2スワール溝95によるスワール形成力で第
1スワール溝65と逆向きで同等の大きさの速度ベクト
ルを形成するため、バルブニードルのリフト途中で噴霧
角θをゼロとすることができる。
【0058】第2実施例においては、バルブニードルの
当接部21と弁座部13との開口面積が比較的小さい噴
射初期において、下流側の第1スワール形成部60によ
り噴霧角θが決定され、バルブニードルの当接部21と
弁座部13との開口面積が比較的大きい噴射後期におい
て、上流側の第2スワール形成部90により噴霧角θが
決定される。したがって、第1スワール溝65と第2ス
ワール溝95とがなす角度(α−β)を任意に設定する
ことにより、噴射初期から噴射後期まで、エンジンの負
荷状態に応じて、所望の噴霧角θおよび噴霧の到達距離
を得ることができる。したがって、様々な型のエンジン
用の燃料噴射弁に簡便に対応することができる。
【0059】さらに第2実施例においては、第2スワー
ル形成部90より第1スワール形成部60に周方向の回
転力が負荷され、弁開毎にバルブニードルが僅かずつ回
転し、ノズルボディ11に対するバルブニードルの周方
向位置が変化する。したがって、バルブニードルの当接
部21および弁座部13の偏摩耗を防止することがで
き、燃料噴射ノズルの耐久性が向上する。
【0060】さらにまた、第2実施例においては、第2
スワール形成部90によりバルブニードルが調芯され、
ノズルボディ11にバルブニードルを同軸に保持するこ
とができ、噴霧の形状が変形するのを防止することがで
きる。
【0061】(第3実施例)次に、図10に示す第2実
施例の第1スワール形成部60および第2スワール形成
部90の構成を変更した第3実施例について、図12お
よび図13を用いて説明する。その他は、第2実施例と
同一構成であり、同一構成部分に同一符号を付す。
【0062】図12に示すように、第1スワール形成部
260は、円柱部261と円錐台部262とから構成さ
れる。円柱部261は、一端が大径部24の大径部端面
24aに接続し、他端が円錐台部262に接続してい
る。円錐台部262は、大径側の一端が円柱部261に
接続し、小径側の他端が小径部23に接続している。円
錐台部262の小径部23に接続する小径部端面262
aが形成されている。
【0063】円錐台部262の外壁には、第1燃料入口
通路としての第1スワール溝265が形成されている。
第1スワール溝265は、円錐台部262の一方の端部
から円錐台部262の他方の端部まで、バルブニードル
の軸に対して傾斜するように4箇所形成されている。円
錐台部262の外周面は、弁座部13を形成するノズル
ボディ11の内周面よりも僅かに小さいか、または同じ
円錐角度で形成されている。すなわち、円錐台部262
の外周面は、弁座部13を形成するノズルボディ11の
内周面と対向している。
【0064】ノズルボディ11の弁座部13を形成する
内壁と、第1スワール形成部260の小径部端面262
aを形成する外壁と、ニードル弁の小径部23を形成す
る外壁とで第1スワール形成室としての第1スワール室
270が形成される。第1スワール室270の一部を形
成するノズルボディ11の内周面は、第1スワール溝2
65が形成される第1スワール形成部260の円錐台部
262の外周面よりも外径が小さい。
【0065】第2スワール形成部としてのスワーラ19
0はノズルボディ11に圧入により固定され、大径部2
4がスワーラ190に遊嵌合して軸方向に往復移動する
ことが可能である。スワーラ190は中空円筒形状であ
って、溝部191と、スワール孔192とが形成されて
いる。溝部191はスワーラ190の外壁に一方の端部
から他方の端部まで軸方向に連続して4箇所形成されて
いる。4箇所の溝部191は、それぞれの中心軸が略9
0°間隔となっている。スワール孔192は、溝部19
1を形成するスワーラ190の外壁からスワーラ190
の内壁までを貫通するように、周方向斜めかつ軸方向水
平にほぼ同一内径でストレート状に4箇所形成されてい
る。4箇所のスワール孔192は、軸方向位置が略同一
である。スワール孔192の反溝部側には後述する第2
スワール室180に開口する開口部192aが形成され
ている。開口部192aは、バルブニードルのリフト位
置に関係なく全開状態である。ここで、スワール孔19
2は第2スワール室180に繋がる第2燃料入口通路を
構成している。
【0066】ノズルボディ11の内壁と、バルブニード
ルの大径部24および大径部端面24aを形成する外壁
と、第1スワール形成部260の円柱部261を形成す
る外壁と、スワーラ190の内壁とで第2スワール形成
室としての第2スワール室180が形成される。すなわ
ち、第2スワール室180は、第1スワール室270よ
りも上流側のノズルボディ11内に形成されている。
【0067】第3実施例においては、バルブニードルの
当接部21と弁座部13との開口面積が比較的小さい噴
射初期において、下流側の第1スワール形成部260に
より噴霧角θが決定され、バルブニードルの当接部21
と弁座部13との開口面積が比較的大きい噴射後期にお
いて、上流側のスワーラ190により噴霧角θが決定さ
れる。つまり、図13に示すように、バルブニードルの
リフト量hに応じて弁座部13と当接部121との開口
面積が大きくなるにしたがって、スワール孔192の開
口部192aから第2スワール室180に流出する燃料
速度が増加し、第2スワール室180内の周方向速度成
分がしだいに増加する。したがって、バルブニードルの
リフト量hがh1となる初期リフト状態からバルブニー
ドルのリフト量hがh2となるフルリフト状態になるに
したがって、噴霧角θはθ21からθ22に増加する。すな
わち、フルリフト状態において、比較的大きな噴霧角θ
22および比較的小さな到達距離を得ることができる。
【0068】さらに第3実施例においては、第1スワー
ル室270の一部を形成するノズルボディ11の内周面
は、第1スワール溝265が形成される第1スワール形
成部260の円錐台部262の外周面よりも外径が小さ
いので、第1スワール室270の容積を比較的小さくす
ることができる。さらに、第1スワール室270は弁座
部11の上流側近傍に形成されているので、バルブニー
ドルのリフト位置に応じて噴霧角θを素早く変化させる
ことができる。したがって、燃料のスワールを形成する
ための時間遅れを極力少なくすることができ、噴射初期
に比較的大きな噴霧角とし、燃料微粒化の促進を図るこ
とができる。
【0069】さらにまた、第3実施例においては、スワ
ーラ190によりバルブニードルが調芯され、ノズルボ
ディ11にバルブニードルを同軸に保持することがで
き、噴霧の形状が変形するのを防止することができる。
【0070】本発明の複数の実施例では、スワール溝あ
るいはスワール孔の数を4個に設定したが、本発明で
は、スワール溝あるいはスワール孔の数は2個以上であ
ればよい。
【0071】また、本発明の複数の実施例では、ディー
ゼルエンジン用の燃料噴射弁に本発明の燃料噴射ノズル
を適用したが、ガソリンエンジン用の燃料噴射弁に本発
明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による燃料噴射ノズルの初
期リフト状態を示す縦断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1の第1スワール溝の拡大図である。
【図4】(A)は図3のA−A線断面図であり、(B)
は図3のB−B線断面図であり、(C)は図3のC−C
線断面図である。
【図5】本発明の第1実施例による燃料噴射ノズルを適
用した燃料噴射弁を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第1実施例による燃料噴射ノズルのフ
ルリフト状態を示す縦断面図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】本発明の第1実施例による燃料噴射ノズルにお
ける燃料の速度ベクトルを示す図である。
【図9】本発明の第1実施例による燃料噴射ノズルのバ
ルブニードルのリフト量と燃料の速度および噴霧角との
関係を示す特性図である。
【図10】本発明の第2実施例による燃料噴射ノズルを
示す縦断面図である。
【図11】本発明の第2実施例による燃料噴射ノズルの
バルブニードルのリフト量と噴霧角との関係を示す特性
図である。
【図12】本発明の第3実施例による燃料噴射ノズルを
示す縦断面図である。
【図13】本発明の第3実施例による燃料噴射ノズルの
バルブニードルのリフト量と噴霧角との関係を示す特性
図である。
【図14】比較例の燃料噴射ノズルを示す縦断面図であ
る。
【図15】比較例の燃料噴射ノズルのバルブニードルの
リフト量と燃料の速度および噴霧角との関係を示す特性
図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射弁 10 燃料噴射ノズル 11 ノズルボディ 12 噴孔 13 弁座 20 バルブニードル 21 当接部 41 第1スプリング 51 第2スプリング 60 第1旋回流形成部 65 第1スワール溝(第1燃料入口通路) 70 第1スワール室(第1旋回流形成室) 80 第2スワール室(第2旋回流形成室) 90 第2旋回流形成部 95 第2スワール溝(第2燃料入口通路) 190 スワーラ(第2旋回流形成部) 192 スワール孔(第2燃料入口通路) 192a 開口部 260 第1旋回流形成部 265 第1スワール溝(第1燃料入口通路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊達 健治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3G066 AA02 AA07 AB02 AD12 BA03 BA17 BA23 BA49 CC01 CC06T CC14 CC18 CC20 CC21 CC37 CC42 CC43 CC48 CC52 CC66 CE13 DA16 DB08 DB09 DB12 DB13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴孔の上流に弁座部を設けたノズルボデ
    ィと、 前記ノズルボディに往復摺動可能に支持され、前記弁座
    部に着座可能な当接部を有し、前記当接部が前記弁座部
    から離座ならびに前記弁座部に着座することにより燃料
    の遮断および流通を行うバルブニードルと、 前記ノズルボディ内に形成され、燃料の旋回流を形成す
    る第1旋回流形成室と、 前記バルブニードルの外周に設けられ、前記第1旋回流
    形成室に繋がる第1燃料入口通路を形成する外壁を有す
    る第1旋回流形成部とを備え、 前記第1燃料入口通路が形成される前記第1旋回流形成
    部の外周面は、前記弁座部を形成する前記ノズルボディ
    の内周面と対向していることを特徴とする燃料噴射ノズ
    ル。
  2. 【請求項2】 前記第1旋回流形成室の一部を形成する
    前記ノズルボディの内周面は、前記第1燃料入口通路が
    形成される前記第1旋回流形成部の外周面よりも外径が
    小さいことを特徴とする請求項1記載の燃料噴射ノズ
    ル。
  3. 【請求項3】 前記第1旋回流形成室よりも上流側の
    前記ノズルボディ内に形成され、燃料の旋回流を形成す
    る第2旋回流形成室と、 前記第1旋回流形成部よりも上流側の前記バルブニード
    ルの外周に設けられ、前記第2旋回流形成室に繋がる第
    2燃料入口通路を形成する外壁あるいは内壁を有する第
    2旋回流形成部とを備えることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の燃料噴射ノズル。
  4. 【請求項4】 前記第1燃料入口通路と前記第2燃料入
    口通路とは、所定の角度をなすことを特徴とする請求項
    3記載の燃料噴射ノズル。
  5. 【請求項5】 前記第1旋回流形成室は、前記弁座部の
    上流側近傍に形成されていることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか一項記載の燃料噴射ノズル。
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