JP2002130081A - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁

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JP2002130081A
JP2002130081A JP2000366263A JP2000366263A JP2002130081A JP 2002130081 A JP2002130081 A JP 2002130081A JP 2000366263 A JP2000366263 A JP 2000366263A JP 2000366263 A JP2000366263 A JP 2000366263A JP 2002130081 A JP2002130081 A JP 2002130081A
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valve
fuel
valve seat
hole
injection
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JP2000366263A
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English (en)
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Masato Oba
正人 大場
Takeshi Handa
毅 半田
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DENPA GAKUEN
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DENPA GAKUEN
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 スワールの発生を最大限に起すことと、燃料
が断続して噴射するとき、圧力を最大限に生かした燃料
噴射弁を提供する。 【解決手段】 弁ボディ13の内凹みとスワーラ30の
間には旋回流室31を有し、スワーラ30の上面から旋
回流室31への通孔と旋回流室31から弁座13aへと
達するスワールを発生させる通孔が形成されている。ス
ワールを発生させる通孔は弁座13aと同一面に作ら
れ、当接部20aが弁座13aから離座すると燃料は側
壁に激突することなく流れ、スワールの速度減少は起こ
らない。また、当接部20aが弁座13aに着座し、燃
料噴射を止めると、圧力が逆に伝播を起こし、弁座13
a付近の燃料は圧力が減少し、次に当接部20aが弁座
13aから離座すると圧力の低い燃料は十分な噴射速度
を得られずに噴射することになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、例えば自動車の
内燃機関(以下エンジンと称す)に燃料を噴射する燃料
噴射弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 この種の燃料噴射弁はニードル弁形状
からなる弁部材を弁ボディに住復移動可能に支持してあ
り、噴射弁の下流側に形成された弁座から弁部材を離座
したり着座したりすることにより噴孔を開閉している。
このような燃料噴射弁では、燃料消費量の低減、排気エ
ミッションの向上、エンジンの安定した運転性などの観
点から、噴孔から噴射される「燃料の微粒化」が重要な
要素であり、特に筒内直接噴射式エンジン用の燃料噴射
弁の場合、「燃料の微粒化」は最も重要な要素の一つで
ある。そして、筒内直接噴射式エンジン用の燃料噴射弁
として、弁ボディ内部に旋回流(スワール)を形成する
ことにより、燃料微粒化を促進し、噴霧特性の制御をす
るようにしたスワール式燃料噴射弁が知られている。
【0003】 係るスワール式燃料噴射弁としては、
燃料をスワールにするための部材を弁ボディ内部に設け
た燃料噴射弁、弁部材に燃料スワール機構を設けた燃
料噴射弁が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 ところが、弁ボディ
内の燃料を従来技術の方法を用いると、スワールをかけ
るべく通孔から流れる燃料は弁ボディや弁部材の側壁に
激突するように流れる。このことでスワールが低下する
ことと噴射速度の低下を招いていた。
【0005】 また、弁部材の弁座への離着座を繰り返
し行う断続噴射では着座中の燃料は弁部材へ弁座近傍の
圧力が一瞬高くなるがその後逆流が始まるため、離座す
る瞬間には圧力が減少し噴射圧の低下を招く問題があっ
た。
【0006】 本発明は、このような問題を解決するた
めになされたものであり、スワールの発生を最大限に起
こすことと、燃料が断続して噴射するとき、圧力を最大
限に生かした燃料噴射弁を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】 本発明の請求項目1記
載の燃料噴射弁によると、弁ボディの内側の凹みと旋回
部材との間に燃料が滞留可能な空間(以下旋回流室と称
す)を作り、旋回部材の外周に作った溝と、該旋回部材
の底面は弁ボディの当接部と同一面でかつその面には螺
旋状の溝が通孔として弁座につながっている。このた
め、弁ボディと旋回部材の間に作られた二つの通孔によ
り、弁ボディの弁座を通過する燃料はスワールを形成し
噴孔から噴射する。弁部材が弁座に着座すると噴射は終
了するが、流れを止められた燃料は旋回流室内で滞留
し、弁部材が弁座から離座すると再び燃料は噴射する。
このとき、燃料は旋回流室内で旋回運動しており圧力低
下することがないので、噴孔から噴射された燃料はスワ
ールを低下することなく噴射される。
【0008】 本発明の請求項2記載の燃料噴射弁によ
ると、旋回部材の外周に作られた溝を螺旋状にした通孔
と旋回部材の底面に作られた螺旋状の溝の通孔が弁座近
傍で連通することで、弁ボディと旋回部材の間に作られ
た二つの通孔により噴孔からスワールとなって燃料は噴
射される。燃料の噴射は断続的に行われることで旋回流
室前後の通孔によって旋回流室内の燃料が旋回運動は強
力に維持でき、次の噴射時には強力なスワールを発生で
きる。
【0009】 本発明の請求項3記載の燃料噴射弁によ
ると、弁ボディ内側の凹みと旋回部材の間に断面を円と
した環状の旋回流室で一端が旋回部材の反噴孔側の端面
の内周近傍に連通し、他端が旋回流室の円に接するよう
に連通した通孔と、弁座面と同一面で弁座近傍に連通す
る螺旋状の通孔により噴孔から噴射される燃料はスワー
ルの強い燃料となって噴射される。そして、旋回流室内
の燃料は断面が円になっていることで発生する渦流と前
記旋回流室が環状になっていることで発生する旋回流と
なり燃料が断続的に噴射されることでますますその勢い
は増し、次の噴射時の圧力低下を防ぐので強力なスワー
ルを発生できる。
【0010】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施例を図面に
基づいて説明する。図1および図2は本発明をディーゼ
ルエンジン用燃料供給装置の燃料噴射弁に適用した実施
例を示す。図1及び図2において、燃料噴射弁10のノ
ズルホルダボディ11は、スプリング12を内蔵し、噴
射ポンプからの圧力により開弁圧以上になるとスプリン
グ12の力に打ち勝ち弁部材20は離座する。ニードル
弁形状をした弁部材20は弁ボディ13の弁座13a付
近に配設されたスワーラ30の内周部33に往復移動可
能に支持されている。弁部材20の先端に形成した円錐
面を有する当接部20aは弁座13aに着座することに
より噴孔13bが閉塞される。
【0011】 スプリング12は、弁部材20の下方、
つまり当接部20aが弁ボディ13の弁座13aに着座
する方向に付勢している。燃料タンクから燃料ポンプな
どによって圧送された燃料は燃料中のゴミ等の異物を除
去するフィルタ14を通過して燃料噴射弁10の内部に
流入する。燃料噴射弁10の内部に入った燃料はノズル
ホルダボディ11内の通路を通過し、さらに、弁ボディ
13内の燃料供給路13cを通過して燃料室15に入
る。燃料室15の燃料はスワーラ30の外周溝部32a
を通り旋回流室31で一旦燃料は滞留し、スワーラ30
の底面溝部34aを通過して当接部20aと弁座13a
とからなる弁部に至る。
【0012】 次に、スワーラ30の構造を詳細に説明
する。図2に示すように、スワーラ30は弁ボディ13
の内周弁座近傍に圧入などで固定されている。弁部材2
0は弁ボディ13に配設されたスワーラ30の内周部3
3と摺動するように往復移動可能に支持されている。弁
ボディ13とスワーラ30との間に旋回流室31を作
る。旋回流室31に燃料を導入する通孔はスワーラ30
に外周溝部32aを設け、旋回流室31から弁座13a
に燃料を導入する通孔はスワーラ30の底面溝部34a
を設けている。
【0013】 図3、図4、図6に示すスワーラ30、
40、50の特徴を説明すると、旋回流室31、41、
51の上流の通孔において、スワーラ30では外周溝部
32aは弁ボディ13の軸と平行に作り、スワーラ40
では外周溝部42aは螺旋状に作り、スワーラ50では
スワール孔50aは内周部53から断面が円の旋回流室
51に接し、かつ斜めに設けられている。また旋回流室
31、41、51の下流の通孔では、スワーラ30、4
0、50とも底面溝部34a、44a、54aは弁ボデ
ィ13の弁座13aとスワーラ30、40、50とも底
面溝部34a、44a、54aは弁ボディ13の弁座1
3aと同一面で螺旋状になっている。
【0014】 また、旋回流室31、41、51につい
て説明する。旋回流室31、41は弁ボディ13の凹み
とスワーラ30、40で作られた空間で環状になってい
る。旋回流室51は弁ボディ13の凹みとスワーラ50
で作られた断面が円の空間で環状になっている。
【0015】 次に、燃料噴射弁10の作動について説
明する。 (1)噴射ポンプからの圧力が開弁圧以下のときは、弁
部材20のスプリング12の付勢力により図1の下方に
付勢され、当接部20aが弁座13aに着座する。これ
により、燃料は噴孔13bからの燃料噴射が遮断され
る。
【0016】 (2)噴射ポンフからの圧力が開弁圧以
上になると、スプリング12の付勢力に抗して弁部材2
0が上方に押されるので、当接部20aが弁座13aか
ら離座する。これにより、当接部20aと弁座13aと
の開口部から噴孔13bに燃料が流入し、噴孔13bか
ら燃料が噴射される。このとき、旋回流室31から底面
溝部34aに流出されることによってスワールとなった
燃料が噴孔13bから噴射される。
【0017】 (3)噴射ポンフからの圧力が再度開弁
圧以下になると、燃料噴射が遮断され、旋回流室31内
の燃料は旋回運動をし、つぎの噴射にそなえる。
【0018】 本実施例ではスワールとならない燃料は
ほとんどなく滞留している燃料は燃料噴射を断続する燃
料の運動エネルキーを次の噴射のために準備するように
働く空間を作る旋回部材を取り付けたものである。
【0019】 次に燃料をスワールにするための部材を
弁ボディ内部に設けた比較例1について、図7を用いて
説明する。比較例1においては、図7に示すように、燃
料をスワールにするための部材としてスワール孔130
aを有するスワーラ130を弁ボディ113の内部に設
けている。弁部材120は、スワーラ130に設けられ
た内周部133に往復移動可能に支持されている。弁部
材120の先端に形成された当接部120aは、弁ボデ
ィ113に形成された弁座113aに着座可能である。
当接部120aが弁座113aに着座することにより噴
孔113bが閉塞される。弁部材120は図7の上方に
移動し、当接部120aが弁座113aから離座する
と、スワール孔130aを通過した燃料がスワールとな
って噴孔113bから噴射される。
【0020】 上記の構成の比較例1においては、スワ
ールを発生させる通孔130aからの燃料は滞留してい
る空間の燃料と混ざり合い弁座を通過するときスワール
の影響を減少させてしまう欠点がある。
【0021】 次に、弁部材に燃料スワール機構を設け
た比較例2について、図8を用いて説明する。比較例2
においては、図8に示すように、燃料をスワールにする
ためスワール孔230aを弁部材220に設けている。
弁部材220は、弁ボディ213の内周部233に往復
移動可能に支持されている。弁部材220の先端に形成
された当接部220aは、弁ボディ213の内周壁に形
成された弁座213aに着座可能である。当接部220
aが弁座213aに着座することにより噴孔213bが
閉塞される。当接部220aが弁座213aに着座して
いるとき、スワール孔230aを通過した燃料は旋回流
室231に滞留する。弁部材220が図8の上方に移動
し、当接部220aが弁座213aから離座すると、ス
ワール孔223を通過した燃料がスワールとなって噴孔
213bから噴射される。
【0022】 上記の構成の比較例2においては、スワ
ールを発生させる通孔230aを通過した燃料は弁座2
13aに当たるように燃料は通過する。燃料の方向が変
わることによる流速の減速が発生するという欠点があ
る。
【0023】 一方、本実施例においては、図3、図
4、図6ともスワールを発生させる通孔は弁座の面と同
一面で構成されてあり、流速を減少させる要因はない。
また図4、図6は弁座の離座及び着座の繰り返しによる
断続噴射による燃料の圧力変動を旋回流室に維持させ、
図4では旋回流を、図6では旋回流と渦流を発生させ、
効率良く次の噴射に備えることができる燃料噴射弁であ
る。
【0024】 本実施例では、旋回部材に四箇所の通孔
を形成したが、本発明では、旋回部材に形成する通孔
は、二箇所以上であればよい。
【0025】 本実施例では、燃料噴射の微粒化を促進
するためのスワールと断続噴射による噴射速度の低下を
防止する目的で考案した。その他の効果として、噴射弁
の打音が発生するが、燃料の圧力波による音の発生を低
減することができる。
【0026】 本実施例では、ディーゼルエンジンによ
る説明であるが、ガソリンエンジンでも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による燃料噴射弁を示す縦断
面図である。
【図2】図1に示す実施例の主要部拡大図である。
【図3】請求項1のスワーラ部品図
【図4】請求項2のスワーラ部品図
【図5】請求項3の実施例の主要部拡大図である。
【図6】請求項3のスワーラ部品図
【図7】比較例1の燃料噴射弁を示す部分断面図であ
る。
【図8】比較例2の燃料噴射弁を示す部分断面図であ
る。
【符号の説明】
10 燃料噴射弁 30、40、50
スワーラ(旋回部材) 11 ノズルホルダボディ 50a
スワール孔(通孔) 12 スプリング 31、41、51
旋回流室(空間) 13 弁ボディ 32、42、52
外周部 13a 弁座 32a、42a
外周溝部(通孔) 13b 噴孔 33、43、53
内周部(摺動面) 13c 燃料供給路 34、44、54
底面 14 フィルタ 34a、44a、54a
底面溝部(通孔) 15 燃料室 20 弁部材 20a 当接部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴孔の上流に弁座を設けた弁ボディと、
    前記弁ボディに往復移動可能に支持され、前記弁座に着
    座可能な当接部を有し、前記当接部が前記弁座から離座
    ならびに前記弁座に着座することにより前記噴孔を開閉
    する弁部材と、前記弁ボディには前記弁座近傍に、旋回
    部材を配設して、該旋回部材の内周に前記弁部材が摺動
    する案内部、および前記弁ボディの内側の凹みと前記旋
    回部材との間で燃料が滞留する空間を作り、前記旋回部
    材の外周部に作られた溝は前記空間にまで達する通孔
    で、前記旋回部材の底面は前記弁ボディの前記弁座と同
    一面に作られ、前記底面に作られた螺旋状の溝は弁ボデ
    ィの弁座へと達する通孔になり、前記旋回部材を前記弁
    ボディに組み付けることで空間と通孔とを同時に作り得
    る旋回部材、を備え、弁部材が弁座に着離座を繰り返す
    断続噴射において、着座時には燃料が前記空間内で旋回
    運動し、離座時には強力なスワールとなって噴孔から燃
    料が噴射されることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 【請求項2】 前記旋回部材の外周溝が作る通孔は前記
    弁ボディの軸と平行でなく、螺旋状に配置されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の燃料噴射弁。
  3. 【請求項3】 前記旋回部材の滞留可能な空間の断面形
    状を円とする環状の空間と一端が反噴孔側の端面の内周
    に連通し、一端とともに前記弁部材の軸を通る断面から
    ずれて前記空間の円に接した他端に連通し、前記空間の
    円に接するように作られた底面には螺旋状の溝を構成し
    前記噴孔側の端面に連通する通孔を有することを特徴と
    する請求項1又は2に記載された燃料噴射弁。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012086003A1 (ja) * 2010-12-20 2012-06-28 トヨタ自動車株式会社 燃料噴射弁
US9574535B2 (en) 2012-10-12 2017-02-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel injection valve

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