JP2010084755A - 燃料噴射ノズル - Google Patents

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毅彦 加藤
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隆 鈴木
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Abstract

【課題】 スリット噴孔から噴射される燃料の分裂力を高めて、燃料噴霧の微粒化を図った燃料噴射ノズルを提供する。
【解決手段】 燃料噴射ノズルにおけるスリット噴孔6の内壁には、スリット噴孔6を通過する燃料の流れに乱れを生じさせる複数の溝22が形成されている。複数の溝22によってスリット噴孔6を通過する燃料の流れに乱れを生じさせることにより、噴孔出口から噴射される燃料の分裂力を高めることができる。具体的に、溝始端の段差によって、スリット噴孔6を通過する燃料の流れに対して、燃料の進行方向に直交する向きの乱れを積極的に生じさせて、スリット噴孔6内を流れる燃料のベクトル成分に上下左右方向の成分を付与して、噴孔出口から噴射される燃料の分裂力を高めることができ、燃料噴霧の微粒化を促進できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スリット噴孔を備えた燃料噴射ノズルに関するものであり、特に直噴式エンジンの燃料噴射弁(インジェクタ)に用いて好適な技術に関する。
図18(a)に示すように、燃料噴射ノズルに偏平穴形状を呈したスリット噴孔6を設ける技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術は、噴孔形状をスリット穴にすることによって、(i)噴射する燃料の液膜厚さを薄くして、噴霧の微粒化効果を高めるとともに、(ii)噴射角度を広げて噴射範囲のコントロール性を高めることを目的としている。
燃料噴霧を微粒化することにより、燃焼効率を高めて、エンジン性能(燃費の向上、および排気ガスの有害成分の生成を抑える性能)を高めることができる。
このため、燃料噴射ノズルには、燃料噴霧のさらなる微粒化が求められている。
そこで、燃料噴霧のさらなる微粒化を図る目的で、従来技術におけるスリット噴孔6を考察してみると、スリット噴孔6を通過する燃料は、図18(b)に示されるように、スリット噴孔6の内壁面に沿って流れる。このため、噴孔出口から噴射される燃料は、「噴孔内壁面に沿うベクトル成分だけの液膜」となり、スリット噴孔6の内壁面に沿う直進力が高かった。
これにより、噴孔出口から噴射された燃料の分裂力は、強い直進力により弱められていた。特に、燃料の進行方向に直交する向きの分裂力は弱いものであった。
特開平9−126095号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、スリット噴孔から噴射される燃料の分裂力を高めて、燃料噴霧のさらなる微粒化が可能な燃料噴射ノズルの提供にある。
[請求項1の手段]
請求項1の手段を採用する燃料噴射ノズルのスリット噴孔は、スリット噴孔を通過する燃料の流れに乱れを生じさせる乱流発生手段を備える。
スリット噴孔の内部を流れる燃料の流れに乱れを生じさせることにより、噴孔出口から噴射される燃料の分裂力を高めることができ、燃料噴霧を微粒化することができる。
即ち、スリット噴孔による噴霧角のコントロール性を高めたまま(燃料の噴射角度を広げることを含む)、燃料噴霧を微粒化することができる。
[請求項2の手段]
請求項2の手段を採用する燃料噴射ノズルの乱流発生手段は、スリット噴孔の内壁に意図的に形成された凹部である。
スリット噴孔の内壁に形成された凹部による段差部分(流路面積の拡張部分)によって、スリット噴孔を通過する燃料の流れに対して、燃料の進行方向(スリット噴孔の内壁面に沿う方向)に直交する向きの乱れを積極的に生じさせることができる。これにより、噴孔出口から噴射される燃料に対して、燃料の進行方向に直交する向きの分裂力を高めることができ、燃料噴霧を微粒化することができる。
[請求項3の手段]
請求項3の手段を採用する燃料噴射ノズルの凹部は、溝である。
このように、スリット噴孔の内壁に溝(凹部の一例)を形成することで、上記請求項2の手段で示した作用効果を得ることができる。
[請求項4の手段]
請求項4の手段を採用する燃料噴射ノズルにおける溝(凹部の一例)の終端(スリット噴孔の下流側に存在する溝の端)は、スリット噴孔の出口端よりも上流側に設けられるものである。
このように設けることにより、溝に沿う燃料の流れ方向と、スリット噴孔の内壁面に沿う燃料の流れ方向とを、噴孔出口側において互い違いにでき、燃料の分裂力を高めて燃料噴霧を微粒化することができる。
[請求項5の手段]
請求項5手段を採用する燃料噴射ノズルにおける溝(凹部の一例)の終端は、スリット噴孔の出口端まで連続するものである。
このように設けることにより、溝の終端が噴孔出口の形状に影響を及ぼし、噴孔出口より噴射される液膜に溝形状が付与される。この結果、液膜と空気との接触面積が増えることになり、液膜が多くの空気と接触することで燃料噴霧を微粒化することができる。
[請求項6の手段]
請求項6の手段を採用する燃料噴射ノズルにおける溝(凹部の一例)は、スリット噴孔を流れる燃料の流れ方向に対して交差して設けられるものである。
このように、溝が燃料の流れ方向に対して交差することで、1つの溝でも、広い範囲の燃料の流れに乱れを生じさせることができる。即ち、少ない溝数によって広い範囲に乱れを生じさせることができる。
[請求項7の手段]
請求項7の手段を採用する燃料噴射ノズルの凹部は、スポット的に形成された窪み穴である。
このように、スリット噴孔の内壁に窪み穴(凹部の一例)を形成することで、上記請求項2の手段で示した作用効果を得ることができる。
[請求項8の手段]
請求項8の手段を採用する燃料噴射ノズルの凹部は、溝底の形状が略扇形状を呈する幅広溝である。
このように、スリット噴孔の内壁に幅広溝(凹部の一例)を形成することで、上記請求項2の手段で示した作用効果を得ることができる。また、少ない数の幅広溝によって、スリット噴孔を通過する多くの燃料に対して乱れを積極的に与えることができる。
[請求項9の手段]
請求項9の手段を採用する燃料噴射ノズルの乱流発生手段は、スリット噴孔の内壁に意図的に形成された凸部である。
スリット噴孔の内壁に形成された凸部によって、スリット噴孔を通過する燃料の流れ方向に対して、上下左右方向の乱れを積極的に生じさせることができる。これにより、噴孔出口から噴射される薄い液膜に上下左右方向への力が残って分裂力が高められ、燃料噴霧を微粒化することができる。
[請求項10の手段]
請求項10の手段を採用する燃料噴射ノズルの凸部は、スリット噴孔の内部において燃料通路の絞りとして作用する。
これにより、スリット噴孔の内部を流れる燃料の流れに対して効率的に乱れを生じさせることができ、結果的に噴孔出口から噴射される燃料の分裂力を高めて、燃料噴霧を微粒化することができる。
[請求項11の手段]
請求項11の手段を採用する燃料噴射ノズルにおける凹部または凸部は、スリット噴孔の内壁のうち、少なくとも燃料噴射時に燃料が沿って流れる壁面に設けられる。
これにより、スリット噴孔を流れる燃料の流れに対して確実に乱れを生じさせることができ、燃料噴霧を確実に微粒化することができる。
燃料噴射ノズルおよびスリット噴孔の説明図である(実施例1)。 スリット噴孔の作動説明図である(実施例1)。 噴霧粒径の大きさを示すグラフである(実施例1)。 スリット噴孔の説明図である(実施例2)。 スリット噴孔の説明図である(実施例3)。 スリット噴孔の説明図である(実施例4)。 スリット噴孔の説明図である(実施例5)。 スリット噴孔の説明図である(実施例6)。 スリット噴孔の説明図である(実施例7)。 スリット噴孔の説明図である(実施例8)。 スリット噴孔の説明図である(実施例9)。 スリット噴孔の作動説明図である(実施例9)。 スリット噴孔の説明図である(実施例10)。 スリット噴孔の説明図である(実施例11)。 スリット噴孔の説明図である(実施例12)。 スリット噴孔の説明図である(実施例13)。 スリット噴孔の説明図である(実施例14)。 スリット噴孔の作動説明図である(従来例)。
最良の形態の燃料噴射ノズルは、偏平穴形状を呈して燃料の噴射を行なうスリット噴孔を備える。このスリット噴孔は、スリット噴孔を通過する燃料の流れに乱れを生じさせる乱流発生手段を備える。
乱流発生手段は、スリット噴孔の内壁のうち、少なくとも燃料噴射時に燃料が沿って流れる壁面に設けられる凹部または凸部である。凹部の形状、あるいは凸部の形状は、円弧断面、三角断面、矩形断面、多角形断面、あるいは複数の形状を組み合わせた断面などの形状を呈するものである。
以下の各実施例において、燃料噴射ノズルの具体的な一例を説明する。
なお、実施例1〜実施例8、および実施例12〜実施例14は、乱流発生手段の一例としてスリット噴孔の内壁に凹部を設けたものである。
また、実施例9〜実施例11は、乱流発生手段の一例としてスリット噴孔の内壁に凸部を設けたものである。
実施例1を、図1〜図3を参照して説明する。
この実施例1では、先ず「燃料噴射ノズルの概略構成」を説明し、その後で「実施例1の特徴」を説明する。
〔燃料噴射ノズルの概略構成〕
図1(a)に示す燃料噴射ノズルは、エンジン(内燃機関)の気筒内(燃焼室内)に、燃料ポンプによって加圧供給された燃料を直接噴射する燃料噴射弁(インジェクタ)の構成部品であり、ノズルボディ1と、ニードル2とで構成され、図示しないノズルホルダ(燃料噴射弁のロアボディ)に締結された状態でエンジンに取り付けられる。
(ノズルボディ1の説明)
ノズルボディ1には、ニードル2を嵌挿するガイド孔3と、このガイド孔3の途中に設けられる燃料溜4と、この燃料溜4に通じる燃料導入路5と、燃料を噴射するためのスリット噴孔6とが形成されている。
ガイド孔3は、燃料溜4の上側が大径で、燃料溜4の下側が小径の丸穴であり、ガイド孔3の下端部には、円錐状の弁座7が形成されており、その弁座7の下流側にスリット噴孔6が穿設されている。
燃料溜4は、ガイド孔3の途中部位を全周に亘って拡大したものであり、ニードル2との間に環状の空間を形成する。以下、この燃料溜4より上側のガイド孔3(大径の丸穴部分)を摺動孔8と称す。
燃料導入路5は、ノズルホルダに供給された燃料を燃料溜4へ導く通路であり、ノズルボディ1の上端面から燃料溜4まで穿設されている。
ノズルボディ1の下端には、下方に突出した頂部(半球状頂部、円錐頂部等)11が形成されており、その頂部11の内側には、サック室(サックボリューム)12が形成されている。
スリット噴孔6は、頂部11の内外を貫通する偏平薄穴形状を呈するスリット穴である。具体的に、スリット噴孔6は、噴孔入口側のスリット幅αが狭く、噴孔出口側のスリット幅βが広い略扇形状を呈したスリット穴であり、頂部11の内壁面(サック室12内)から外壁面(エンジンの燃焼室内に露出する面)まで斜めに貫通して形成されている。
なお、スリット噴孔6の詳細は後述する。
(ニードル2の説明)
ニードル2は、ノズルボディ1の摺動孔8に微小クリアランスを介して摺動自在に支持される摺動軸部13と、この摺動軸部13の下部において段差によって形成される受圧面14と、この受圧面14より下方へ伸びる小径軸状のシャフト15と、ガイド孔3の下端部に形成された弁座7に着座および離脱してスリット噴孔6を開閉する円錐形状の弁部16とから構成される。
受圧面14は、摺動軸部13の下端からテーパ状に縮径して設けられ、燃料溜4に面して配置される。
シャフト15は、摺動軸部13より外径が小さく、燃料溜4より下側のガイド孔3に挿通され、ガイド孔3との間に燃料通路17を形成する。
(燃料噴射ノズルの作動説明)
図示しない燃料ポンプによって加圧された燃料が燃料導入路5を介して燃料溜4に供給される。
図示しない電動アクチュエータ(電磁アクチュエータ等)の作動によって、ニードル2の下向きの力(閉弁力)が弱まり、燃料溜4の燃料圧力によって受圧面14に加わる上向きの力(開弁力)が閉弁力よりも相対的に大きくなると、ニードル2がリフトする。この結果、弁部16が弁座7から離れて、燃料通路17とスリット噴孔6とが連通され、燃料がスリット噴孔6から燃焼室内に噴射される。
図示しない電動アクチュエータの作動が停止されて、ニードル2の下向きの力(閉弁力)が強まり、燃料溜4の燃料圧力によって受圧面14に加わる上向きの力(開弁力)が閉弁力よりも相対的に小さくなると、ニードル2が下降する。そして、弁部16が弁座7に着座することで、燃料通路17とスリット噴孔6との連通が遮断され、スリット噴孔6からの燃料噴射が停止される。
〔実施例1の背景技術〕
直噴式のエンジンでは、適切な燃焼を実行させて排気ガス中の有害成分の生成を抑えるために、燃料噴射ノズルから燃焼室内に噴射される燃料の「噴射範囲」と「微粒化」とが重要な要素になっている。
燃焼室内に広く適切な「噴射範囲」を得るとともに、燃料の「微粒化」を実現する技術として、スリット噴孔6を用いる技術が知られている。
図18(a)に示されるように、単に噴孔形状をスリット穴とした従来技術の場合、スリット噴孔6を通過する燃料は、図18(b)に示されるように、スリット噴孔6の内壁面に沿って流れる。このため、噴孔出口から噴射される燃料は、「噴孔内壁面に沿ったベクトル成分だけの液膜」となり、スリット噴孔6の内壁面に沿う直進力が高められる。このため、噴孔出口から噴射された燃料の分裂力は、強い直進力により弱められ、特に、燃料の進行方向に直交する向きの分裂力は弱いものであった。
〔実施例1の特徴〕
実施例1の燃料噴射ノズルは、従来技術では噴孔出口から噴射される燃料が、スリット噴孔6の内壁面に沿う直進力が高められることで、特に燃料の進行方向に直交する向きの分裂力が弱められていたことに着目して、燃料噴霧のさらなる「微粒化」を図るものである。
実施例1の燃料噴射ノズルは、スリット噴孔6による広く適切な「噴射範囲」の噴射角を確保したまま、燃料のさらなる「微粒化」を達成するために、以下の技術を採用している。なお、図1(b)はスリット噴孔6の透視図、図1(c)はスリット噴孔6の断面図、図1(d)はスリット噴孔6を噴孔出口側から見た図である。
スリット噴孔6は、頂部11の内外を貫通する偏平薄穴形状を呈するスリット穴であり、具体的にこの実施例では、噴孔入口側のスリット幅αが狭く、噴孔出口側のスリット幅βが広い略扇形状を呈する。
スリット噴孔6は、このスリット噴孔6内を通過する燃料の流れに乱れを生じさせる乱流発生手段を備える。
乱流発生手段は、スリット噴孔6内の燃料通路の流路面積を途中で拡張することでスリット噴孔6内を通過する燃料の流れに乱れを生じさせる流路面積拡張手段であり、この実施例ではスリット噴孔6内の燃料通路の途中に流路面積を拡張する手段として、スリット噴孔6の内壁に凹部21を形成している。
凹部21が形成されるスリット噴孔6の内壁は、少なくとも燃料噴射時に燃料が沿って流れる略扇形状を呈した壁面(以下、第1扇壁面6aと称す)である。
この実施例1の凹部21は溝22であり、第1扇壁面6aに複数(この実施例では4本)形成されている。
この実施例1における各溝22は、噴孔入口から噴孔出口に向かう燃料の流れ方向に沿って設けられている。即ち、各溝22は、第1扇壁面6aの扇角度に倣って放射状に形成されている。
噴孔入口側の溝22の端(以下、溝始端と称す)は、図1(b)、(c)に示すように、噴孔入口と噴孔出口の間に設けられている。
噴孔出口側の溝22の端(以下、溝終端と称す)は、図1(b)〜(d)に示すように、噴孔出口に一致して設けられている。
この実施例1の溝22は、溝始端側が深く、溝終端に向かって徐々に浅くなるものである。
この実施例1の溝22の底形状は、断面円弧形状に設けられている。
(特徴技術の作動)
次に、スリット噴孔6による燃料噴射を、図2(b)を参照して説明する。
スリット噴孔6は、噴孔入口側の流路断面積が最も狭い。このため、噴孔入口に高圧で流入した燃料は、扇形形状による流路拡大に伴って減圧するものの、噴孔通路内に充満せずに、噴孔通路の一部に気体領域が形成される。
ここで、噴孔入口よりも上流側への燃料の供給具合は均一でなく、噴孔入口の上流側の流速分布には偏りがある。このため、噴孔入口から流入した燃料は、スリット噴孔6を構成する扇壁面の一方である第1扇壁面6aに沿って流れ、第1扇壁面6aに対向する第2扇壁面6b側には気体領域が形成される。
噴孔入口より流入した燃料は、第1扇壁面6aとの接触により流速低下があるものの、噴孔出口から薄い液膜状で噴射される。
第1扇壁面6aに複数の溝22を形成したこの実施例1では、高速で流動する燃料が、溝始端に達した時点で、第1扇壁面6aから溝22の内部に急激に流れ込み、溝始端の直下に負圧部が発生し、燃料の流れに剥離が生じて、燃料の流れの一部が溝22内に吸引され、燃料の流れにキャビテーションが生じるなどして燃料の流れが乱される。
即ち、スリット噴孔6内を流れる燃料のベクトル成分は、従来技術において「噴孔内壁面に沿ったベクトル成分だけ」であったが、第1扇壁面6aに溝22を設けたことで「従来技術とは異なった方向のベクトル成分」が生じる。
そして、溝22内で生じた乱れは、溝22の外を通過する燃料の流れにも影響を及ぼす。その結果、スリット噴孔6内を流れる燃料のベクトル成分に、「噴孔内壁面に沿う画一的なベクトル方向」に対して上下左右方向の成分を付与することができる。
溝22や第1扇壁面6aに沿った燃料は、付与された乱れが収まるより前に噴孔出口から噴射される。このため、噴孔出口から噴射される薄い液膜には、上下左右方向への力が残っており、それを分裂力として薄い液膜が効率的に分裂する。その結果、図3に示すように、従来技術におけるスリット噴孔6による噴霧粒径Aに比較して、実施例1のスリット噴孔6から噴射される噴霧粒径Bを「微粒化」させることができる。なお、図3は周知のSMDによる測定技術により測定した実験結果である。
(実施例1の効果)
実施例1の燃料噴射ノズルは、スリット噴孔6の内壁に、スリット噴孔6を通過する燃料の流れに乱れを生じさせる複数の溝22(凹部21、乱流発生手段)が形成されている。
複数の溝22によってスリット噴孔6を通過する燃料の流れに乱れを生じさせることにより、噴孔出口から噴射される燃料の分裂力を高めることができ、燃料噴霧を「微粒化」することができる。即ち、この実施例1の燃料噴射ノズルは、スリット噴孔6による広く適切な「噴射範囲」の噴射角を確保したままで、さらに燃料噴霧を「微粒化」することができる。
特に、この実施例1では、乱流発生手段として凹部21の一例である溝22を用いている。具体的には、溝始端による段差部分(流路面積の拡張部分)によって、スリット噴孔6を通過する燃料の流れに対して、燃料の進行方向(スリット噴孔6の内壁面に沿う方向)に直交する向きの乱れを積極的に生じさせることができる。
これにより、噴孔出口から噴射される燃料に対して、燃料の進行方向に直交する向き(上下方向)の分裂力を高めることができ、燃料噴霧の「微粒化」を図ることができる。
(実施例1の他の効果)
スリット噴孔6の内壁に設けた複数の溝22により、スリット噴孔6を通過する燃料と、スリット噴孔6の内壁との接触面積が増える。このため、スリット噴孔6を通過する燃料によってスリット噴孔6の内壁が冷やされて、スリット噴孔6の内壁の温度がデポジットの生成温度に達しない範囲を広げることができ、スリット噴孔6の内壁にデポジットが堆積するのを抑えることができる。
また、噴孔出口付近は、燃焼熱により急激に加熱されてデポジットが生成される温度に達してしまう。
しかるに、スリット噴孔6の内壁に設けた凹部21(溝22)によって燃料の流れに剥離を伴う乱れを生じさせているため、噴孔出口付近に生成されたデポジットの洗い流し効果を高めることができ、スリット噴孔6の内壁にデポジットが堆積する不具合を回避することができる。
実施例2を図4を参照して説明する。なお、以下の各実施例において、実施例1と同一符号は、同一機能物を示すものである。
この実施例2は、溝22の底の断面形状を略三角形状(V字形状)に設けたものである。このように設けても、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。
上記の実施例1では、スリット噴孔6の下流側に存在する溝終端が噴孔出口の形状に影響を及ぼさないものであった。即ち、実施例1の噴孔出口の形状は、従来技術のスリット噴孔6と同じであった。
これに対し、この実施例2の溝終端は、噴孔出口まで連続し、溝終端が噴孔出口の形状に影響を及ぼすものである。
このように、溝終端が噴孔出口に至ることにより、噴孔出口より噴射される液膜の形状に、噴孔出口に沿う幾何学的な凹凸形状が付与される。即ち、噴孔出口から波形の液膜が噴射される。この結果、液膜と空気との接触面積が増えることになり、液膜が多くの空気と接触することで、燃料の「微粒化」がさらに促進される。
上記の実施例1では、第1扇壁面6aに沿って燃料が流れるため、第1扇壁面6aのみに溝22を設ける例を示した。
これに対し、第1扇壁面6aと第2扇壁面6bの両方に燃料が沿って流れる場合は、第1扇壁面6aと第2扇壁面6bの両方に溝22を形成することが望ましい。
このように、第2扇壁面6bにも溝22を設けることにより、第2扇壁面6bに沿って流れる燃料の流れにも乱れを生じさせることができ、燃料の分裂力を高めて燃料噴霧の「微粒化」を図ることができる。
また、第1、第2扇壁面6a、6bの両方に溝22を設ける場合は、第1扇壁面6aに形成される溝22と、第2扇壁面6bに形成される溝22とを、互い違いに設けることが望ましい。このように、対向する面の溝22を互い違いに設けることで、スリット噴孔6から噴射される燃料の分布ムラを抑えて噴射範囲を広げることができる。
実施例3を図5を参照して説明する。
この実施例3は、上記実施例2で示した溝22の底の断面形状を円弧形状に設けたものである。このように設けても、上記実施例2と同様の効果を得ることができる。
実施例4を図6を参照して説明する。
この実施例4は、上記実施例1で示した溝22の幅を下流側に向けて徐々に広げて末広がりに設けたものであり、溝始端側が深く、溝終端に向かって徐々に浅くなり、溝終端が噴孔出口において消滅するものである。
このように設けることにより、溝22に沿った燃料の流れ方向と、第1扇壁面6aに沿った燃料の流れ方向とが、上記実施例1と同様に噴孔出口で互い違いとなるため、燃料の分裂力を高めることができ、燃料噴霧の「微粒化」を促進できる。
実施例5を図7を参照して説明する。
この実施例5は、上記実施例4と同様に、溝22の幅を下流側に向けて徐々に広げて末広がりに設けたものである。
また、この実施例5は、上記実施例4で示した溝終端が、噴孔出口に至らず、噴孔出口より少量上流側に設けられ、溝終端が噴孔出口の手前で消滅するものである。このように設けることにより、溝22に沿った燃料の流れ方向と、第1扇壁面6aに沿った燃料の流れ方向とを、噴孔出口で互い違いにでき、燃料の分裂力を高めて燃料噴霧の「微粒化」を促進できる。
実施例6を図8を参照して説明する。
上記実施例5では、実施例4と同様に、溝22の幅を下流側に向けて徐々に広げて末広がりに設けた。
これに対し、この実施例6は、上記実施例5とは逆に、溝22の幅を下流側に向けて徐々に狭めたものであり、溝終端が噴孔出口の手前で消滅するものである。このように設けることにより、溝22に沿った燃料の流れ方向が、第1扇壁面6aに沿った燃料の流れ方向に付与され、乱れが噴孔出口から噴射される液膜全体に伝播される。これにより、燃料の分裂力が高められて、燃料噴霧の「微粒化」が促進される。
実施例7を図9を参照して説明する。
上記の各実施例の溝22は、噴孔入口から噴孔出口に向かう燃料の流れ方向に沿って設けられていた。即ち、各溝22は、第1、第2扇壁面6a、6bの扇角度に倣って放射状に形成されていた。
これに対し、この実施例7の溝22は、スリット噴孔6を流れる燃料の流れ方向に対して交差して設けられるものである。
このように、溝22が燃料の流れ方向に対して交差することで、1つの溝22でも、広い範囲の燃料の流れに乱れを生じさせることができる。即ち、少ない溝22によって広い範囲の燃料の流れに乱れを生じさせることができる。
また、図9に示すように、溝22の傾斜方向によってスリット噴孔6を通過する燃料の流れ方向に変化を与えることができ、噴霧された燃料の分布状態(強弱分布)をコントロールすることが可能になる。
実施例8を図10を参照して説明する。
上記の各実施例では、凹部21の一例として溝22を設ける例を示した。
これに対し、この実施例8の凹部21は、上述した溝22に代えて、スポット的に形成した窪み穴23を用いたものである。
具体的に、この実施例8の窪み穴23は、第1扇壁面6aに対して垂直方向に形成された丸穴である。なお、窪み穴23の底形状は、図10(b)、(c)に示すように断面矩形(底面が平面)であっても良いし、図10(d)、(e)に示すように断面円弧形状(底面が半球面)であっても良い。
このように窪み穴23を設けても、上述した溝22と同様、窪み穴23の起点(上流側の端部)によってスリット噴孔6内の流路面積を途中で拡張することができ、スリット噴孔6内を通過する燃料の流れに乱れを生じさせることができる。具体的には、実施例1の作動と同様、窪み穴23の起点の直下に負圧部が発生し、燃料の流れに剥離が生じて、燃料の流れの一部が窪み穴23内に吸引され、燃料の流れにキャビテーションが生じるなどして燃料の流れの方向が乱される。そして、窪み穴23で生じた乱れは、窪み穴23の外を通過する燃料の流れにも影響を及ぼし、スリット噴孔6内を流れる燃料のベクトル成分に、「噴孔内壁面に沿う画一的なベクトル方向」に対して上下左右方向の成分を付与する。その結果、噴孔出口から噴射される薄い液膜に上下左右方向への力が残り、スリット噴孔6から噴射される薄い液膜が効率的に分裂し、噴霧粒径を「微粒化」させることができる。
実施例9を図11、図12を参照して説明する。
上記の各実施例では、乱流発生手段の一例として凹部21(具体的には、溝22あるいは窪み穴23)を設ける例を示した。
これに対し、この実施例9の乱流発生手段は、上述した凹部21に代えて、スリット噴孔6の内壁に凸部24を形成したものである。
具体的にこの実施例9の凸部24は、図11に示すように、第1扇壁面6aに対して垂直方向に膨出するスポット的な突起部25であり、第1扇壁面6aに複数(例えば、3つ)設けられている。
なお、この実施例9では、突起部25の一例として円柱突起を示すが、他の形状(三角柱、四角柱、多角形柱等)の柱状突起であっても良い。
また、この実施例9では、突起部25の一例として柱状突起を示すが、錐体(円錐、三角水、四角錐、多角形錐など)や球状突起など、他の突起形状であっても良い。
ここで、各凸部24は、スリット噴孔6の内部において燃料通路の絞りとして作用するものであり、各凸部24の上流側においてスリット噴孔6内の流路面積が最も狭くなるように設けられている。
このように、凹部21に代えて凸部24を設けることで、図12に示すように、スリット噴孔6を流れる燃料が凸部24の上流部に衝突して燃料の流れ向きを上下左右方向に急激に変えることができるとともに、凸部24の下流部によってスリット噴孔6内の流路面積を途中で拡張することにより燃料の流れに乱れを生じさせることができる。具体的には、凸部24の直下に負圧部が発生して、燃料の流れに剥離が生じ、燃料の流れの一部が凸部24の下流部に吸引され、燃料の流れにキャビテーションが生じるなどして燃料の流れの方向が乱される。
そして、凸部24で生じた乱れがスリット噴孔6を通過する燃料全体の流れに影響を及ぼし、スリット噴孔6内を流れる燃料のベクトル成分に、「噴孔内壁面に沿う画一的なベクトル方向」に対して上下左右方向の成分を付与する。その結果、噴孔出口から噴射される薄い液膜に上下左右方向への力が残り、スリット噴孔6から噴射される薄い液膜が効率的に分裂し、噴霧粒径を「微粒化」させることができる。
実施例10を図13を参照して説明する。
上記実施例9では、凸部24の一例としてスリット噴孔6の内壁にスポット的に形成した突起部25を例に示した。
これに対し、この実施例10では、凸部24を、膨出部が列を成して連続する筋状突起26に設けたものであり、筋状突起26は噴孔入口から噴孔出口に向かう燃料の流れ方向に沿って設けられる。なお、この実施例10の筋状突起26は、下流側に向かって徐々に小さくなるものである。
このように設けても、スリット噴孔6を流れる燃料が凸部24の上流部に衝突して燃料の流れ向きを上下左右方向に急激に変えることができ、スリット噴孔6内を流れる燃料の流れに乱れを付与して噴霧粒径を「微粒化」させることができる。
なお、この実施例10(および後述する実施例11)では、筋状突起26が噴孔入口から噴孔出口に向かう燃料の流れ方向に沿う例を示すが、スリット噴孔6を流れる燃料の流れ方向に対して筋状突起26が交差するように設けても良い。このように、筋状突起26を燃料の流れ方向に対して交差させることで、1つの筋状突起26でも、広い範囲の燃料の流れに乱れを生じさせることができるとともに、筋状突起26の傾斜方向によってスリット噴孔6を通過する燃料の流れ方向に変化を与えることができ、噴霧された燃料の分布状態をコントロールすることが可能になる。
実施例11を図14を参照して説明する。
上記実施例10では、筋状突起26の断面形状を円弧形状に設ける例を示した。
これに対し、この実施例11は、筋状突起26の断面形状を矩形形状に設けたものである。このように設けても、上記実施例10と同様の作用効果を得ることができる。
実施例12を図15を参照して説明する。
この実施例12は、上述した実施例1〜実施例8と同様、乱流発生手段の一例として凹部21を設けるものである。
この実施例12の凹部21は、溝底の形状が略扇形状を呈する幅広溝27である。この幅広溝27は、第1扇壁面6aに1本だけ形成されるものであり、第1扇壁面6aの扇角度に倣って溝幅が放射状に広がって設けられ、溝底も噴孔入口から噴孔出口に向かう燃料の流れ方向に沿って広がるように扇形状を呈するものである。
幅広溝27の溝始端は、噴孔入口と噴孔出口の間に設けられている。
幅広溝27の溝終端は、噴孔出口に一致して設けられている。
さらに、幅広溝27は、溝始端側が深く、溝終端に向かって徐々に浅くなるものである。
この実施例12に示すように、凹部21の一例として幅広溝27を設けても、上述した溝22や窪み穴23と同様、幅広溝27の起点(上流側の端部)によってスリット噴孔6内の流路面積を途中で拡張することができ、スリット噴孔6内を通過する燃料の流れに乱れを生じさせることができる。具体的には、実施例1の作動と同様、幅広溝27の起点の直下に負圧部が発生し、燃料の流れに剥離が生じて、燃料の流れの一部が幅広溝27内に吸引され、燃料の流れにキャビテーションが生じるなどして燃料の流れの方向が乱される。そして、幅広溝27で生じた乱れは、幅広溝27の外を通過する燃料の流れにも影響を及ぼし、スリット噴孔6内を流れる燃料のベクトル成分に、「噴孔内壁面に沿う画一的なベクトル方向」に対して上下方向の成分を付与する。その結果、噴孔出口から噴射される薄い液膜に上下方向への力が加わり、スリット噴孔6から噴射される薄い液膜が効率的に分裂し、噴霧粒径を「微粒化」させることができる。
また、幅方向に広がった幅広溝27によって、広い範囲の燃料の流れに乱れを生じさせることができる。即ち、少ない数の幅広溝27によってスリット噴孔6を通過する多くの燃料に対して乱れを積極的に与えることができる。
実施例13を図16を参照して説明する。
この実施例13は、上記実施例12で示した幅広溝27の溝終端が、噴孔出口に至らず、噴孔出口より少量上流側に設けられて、溝終端が噴孔出口の手前で消滅するものである。このように設けても、実施例12と同様の効果を得ることができる。
実施例14を図17を参照して説明する。
上記実施例12、13では、幅広溝27を1つ設ける例を示した。
これに対し、この実施例14は、幅広溝27を複数設けたものである。
具体的に、この実施例14は、第1扇壁面6aに幅広溝27を2つ設けたものである。このように設けても、実施例12と同様の効果を得ることができる。
なお、図17では、幅広溝27の溝終端が噴孔出口に一致する例を示しているが、実施例13と同様、幅広溝27の溝終端が噴孔出口に至らず、噴孔出口より少量上流側に設けられて、溝終端が噴孔出口の手前で消滅するものであっても良い。
上記実施例で開示した燃料噴射ノズルの構造は一例であり、ノズルボディ1およびニードル2の形状や、ニードル2の駆動手段など限定されるものではない。
上記実施例では、スリット噴孔6の形状としてを下流側に向かって広がる扇形状を例に示したが、上流側から下流側に向かってスリット幅が略一定の平行穴スリットや、スリット幅が途中で狭くなる絞り形状を呈する途中絞りスリットなど、スリット噴孔6は偏平穴形状を呈するものであれば良い。
6 スリット噴孔
6a 第1扇壁面(燃料噴射時に燃料が沿って流れる壁面)
21 凹部(乱流発生手段)
22 溝(凹部の一例)
23 窪み穴(凹部の一例)
24 凸部(乱流発生手段)
25 突起部(凸部の一例)
26 筋状突起(凸部の一例)
27 幅広溝(凹部の一例)

Claims (11)

  1. 偏平穴形状を呈して燃料の噴射を行なうスリット噴孔を備えた燃料噴射ノズルにおいて、
    前記スリット噴孔は、当該スリット噴孔を通過する燃料の流れに乱れを生じさせる乱流発生手段を備えることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
    前記乱流発生手段は、前記スリット噴孔の内壁に形成された凹部であることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  3. 請求項2に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
    前記凹部は、溝であることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  4. 請求項3に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
    前記スリット噴孔の下流側に存在する前記溝の終端は、前記スリット噴孔の出口端よりも上流側にあることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  5. 請求項3に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
    前記スリット噴孔の下流側に存在する前記溝の終端は、前記スリット噴孔の出口端まで連続することを特徴とする燃料噴射ノズル。
  6. 請求項3〜請求項5のいずれかに記載の燃料噴射ノズルにおいて、
    前記溝は、前記スリット噴孔を流れる燃料の流れ方向に対して交差して設けられることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  7. 請求項2に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
    前記凹部は、スポット的に形成された窪み穴であることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  8. 請求項2に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
    前記凹部は、溝底の形状が略扇形状を呈する幅広溝であることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  9. 請求項1に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
    前記乱流発生手段は、前記スリット噴孔の内壁に形成された凸部であることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  10. 請求項9に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
    前記凸部は、前記スリット噴孔の内部において燃料通路の絞りとして作用することを特徴とする燃料噴射ノズル。
  11. 請求項2〜請求項10のいずれかに記載の燃料噴射ノズルにおいて、
    前記凹部または前記凸部は、前記スリット噴孔の内壁のうち、少なくとも燃料噴射時に燃料が沿って流れる壁面に設けられることを特徴とする燃料噴射ノズル。
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CN102720614A (zh) * 2012-07-07 2012-10-10 中国船舶重工集团公司第七�三研究所 多角度喷孔喷油嘴
JP2015218619A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 株式会社日本自動車部品総合研究所 燃料噴射ノズル
US9810188B2 (en) 2011-08-08 2017-11-07 Mitsubishi Electric Corporation Fuel injection valve

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