JPH10311264A - フューエルインジェクタ - Google Patents

フューエルインジェクタ

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JPH10311264A
JPH10311264A JP13598997A JP13598997A JPH10311264A JP H10311264 A JPH10311264 A JP H10311264A JP 13598997 A JP13598997 A JP 13598997A JP 13598997 A JP13598997 A JP 13598997A JP H10311264 A JPH10311264 A JP H10311264A
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JP
Japan
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fuel
flow rate
valve
injection nozzle
passage
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Application number
JP13598997A
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English (en)
Inventor
Manabu Tagaya
学 多賀谷
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Publication of JPH10311264A publication Critical patent/JPH10311264A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M61/00Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
    • F02M61/16Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M61/02 - F02M61/14
    • F02M61/162Means to impart a whirling motion to fuel upstream or near discharging orifices
    • F02M61/163Means being injection-valves with helically or spirally shaped grooves

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニードル弁の弁体よりも上流側に流量調整部
を設け、この流量調整部により燃料の流量を安定して調
整できるようにする。 【解決手段】 噴射ノズル21の挿嵌穴21A内にはニ
ードル弁22を摺動可能に挿嵌し、このニードル弁22
を、軸部23、スパイラル部24、流量調整部25およ
び弁体26から構成する。また、流量調整部25は、噴
射ノズル21の流量調整穴21Bとの間に絞り通路29
を画成する。そして、ニードル弁22の開弁時には、弁
体26が噴射ノズル21の弁座21Cから離間し、燃料
通路27内の燃料が各スパイラル通路28、絞り通路2
9等を介して噴射口21Dから外部に噴射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用エ
ンジン等の燃料噴射装置に用いて好適なフューエルイン
ジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】ここで、従来技術によるフューエルイン
ジェクタを図3および図4に基づいて説明する。
【0003】1は磁性材料により段付き筒状に形成され
たインジェクタ本体を示し、該インジェクタ本体1は、
大径筒部1Aと、該大径筒部1Aの先端側に一体形成さ
れた小径筒部1Bとから構成されている。
【0004】2はインジェクタ本体1の小径筒部1B内
にかしめ固定された段付き筒状の噴射ノズルで、該噴射
ノズル2の先端側はインジェクタ本体1から突出してい
る。また、噴射ノズル2には、後述するニードル弁3用
の挿嵌穴2Aと、該挿嵌穴2Aの先端側に位置してニー
ドル弁3の弁体3Bが離着座する略円錐状の弁座2B
と、該弁座2Bの先端側に位置して噴射ノズル2の先端
面に開口し、予め定められた口径を有する噴射口2Cと
が設けられている。
【0005】3は前記噴射口2Cを開,閉するため噴射
ノズル2内に設けられたニードル弁で、該ニードル弁3
は、噴射ノズル2の挿嵌穴2A内に摺動可能に挿嵌され
た弁軸3Aと、該弁軸3Aの先端側に形成された略円錐
状の弁体3Bと、弁軸3Aの軸方向中間部に設けられた
鍔状のストッパ部3Cとを備えている。
【0006】また、弁軸3Aの外周側と噴射ノズル2の
挿嵌穴2Aとの間には、軸方向に延びる燃料通路4が形
成されている。そして、ニードル弁3は、後述する電磁
アクチュエータ7からの磁力によりアンカ6を介して開
弁され、開弁時にはストッパ部3Cが後述のストッパプ
レート5に当接する位置まで上向きに摺動変位(リフト
アップ)すると共に、このとき弁体3Bは噴射ノズル2
の弁座2Bから所定のリフト量をもって離間する。
【0007】ここで、ニードル弁3の開弁時に噴射口2
Cから噴射される燃料の流量は、該噴射口2Cの口径と
ニードル弁3のリフト量とによって予め定められた規格
値となるように設定されている。
【0008】5は略U字状またはC字状に形成されたス
トッパプレートで、該ストッパプレート5は、ニードル
弁3の開弁位置(リフト量)を定めるため噴射ノズル2
と共にインジェクタ本体1の小径筒部1B内にかしめ固
定されている。
【0009】6は磁性材料等により有蓋筒状に形成され
たアンカで、該アンカ6はニードル弁3の基端側に嵌着
され、電磁アクチュエータ7のコア部材8と所定寸法の
隙間を介して軸方向に対向している。そして、アンカ6
の外周側には、図示しない燃料通路が軸方向に設けられ
ている。
【0010】7はインジェクタ本体1内に設けられた電
磁アクチュエータで、該電磁アクチュエータ7は、電磁
ステンレス等の磁性材料により段付き筒状に形成された
コア部材8と、該コア部材8と共にインジェクタ本体1
の大径筒部1Aにかしめ固定された環状の電磁コイル9
とからなり、コア部材8は、上端側がインジェクタ本体
1から突出し、下端側がアンカ6と対向している。
【0011】そして、電磁アクチュエータ7は、ニード
ル弁3の開弁時に電磁コイル9が外部からコネクタ10
を介して給電されることにより、該電磁コイル9がコア
部材8を介してアンカ6を磁気的に吸引し、これによっ
てニードル弁3を上向きに摺動変位させる構成となって
いる。
【0012】11はニードル弁3を閉弁方向に常時付勢
する弁ばねで、該弁ばね11は、コア部材8内に嵌着さ
れた筒体12の先端側とアンカ6との間に配設されてい
る。そして、弁ばね11は、ニードル弁3の閉弁時にア
ンカ6を介して該ニードル弁3を噴射ノズル2の弁座2
Bに着座させる。
【0013】13はコア部材8の上端側に接続された燃
料ホースで、該燃料ホース13は、燃料ポンプ(図示せ
ず)から吐出される燃料をインジェクタ本体1内に供給
するものである。
【0014】従来技術によるフューエルインジェクタは
上述の如き構成を有するもので、燃料ポンプから吐出さ
れる燃料は、燃料ホース13、筒体12等を介して噴射
ノズル2内の燃料通路4に供給される。
【0015】そして、この状態で電磁アクチュエータ7
の電磁コイル9に外部からコネクタ10を介して給電す
ると、該電磁コイル9がコア部材8を介してアンカ6を
磁気的に吸引し、ニードル弁3は該アンカ6と共に弁ば
ね11に抗して上向きに摺動変位する。これにより、ニ
ードル弁3は開弁し、弁体3Bが噴射ノズル2の弁座2
Bから離座するので、燃料通路4内の燃料は、該弁体3
Bと弁座2Bとの間を介して噴射ノズル2の噴射口2C
から外部に噴射される。
【0016】また、電磁コイル9に対する給電を停止す
ると、ニードル弁3は、弁ばね11の付勢力によりアン
カ6と共に下向きに摺動変位し、弁体3Bが前記弁座2
Bに着座して閉弁する。これにより、燃料の噴射は停止
される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、フューエルインジェクタの製造時に噴射口
2Cが予め定められた口径となるように噴射ノズル2を
形成すると共に、ニードル弁3のリフト量を調整するこ
とにより、フューエルインジェクタから噴射される燃料
の流量を予め定められた規格値に設定している。
【0018】しかし、フューエルインジェクタは、エン
ジン制御の応答性を高めるため燃焼室に近い位置に設け
られるから、噴射ノズル2の噴射口2Cには、図4に示
す如く、燃焼室内からの吹返しによるデポジット14等
が付着し易く、該デポジット14の付着により噴射口2
Cの口径が徐々に小さくなって、燃料の噴射流量が規格
値よりも低下するという問題がある。
【0019】このため、従来技術によるフューエルイン
ジェクタは、デポジット14等の影響を低減するために
噴射口2Cの口径を大きく形成し、燃料の流量をニード
ル弁3のリフト量だけで設定する方法を採用していた。
【0020】しかし、この場合には、燃料の流量が噴射
ノズル2の弁座2Bとニードル弁3との間に形成される
通路面積のみによって制御されるものであるため、ニー
ドル弁3のリフト量が僅かに変動しただけでも燃料の流
量に大きな影響を与えてしまい、流量のばらつきが生じ
易くなるという欠点があった。
【0021】特に、フューエルインジェクタから比較的
高圧の燃料を噴射させる仕様とした場合には、各インジ
ェクタ毎にリフト量のばらつきが生じると、これによっ
て燃料の噴射流量に大きなばらつきが発生し、各インジ
ェクタ毎の燃料噴射量が大きく変動するという問題があ
る。
【0022】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、ニードル弁のリフト量に僅か
なばらつき等がある場合でも、燃料の噴射流量を安定さ
せることができ、流量のばらつきを低減できると共に、
高圧の燃料を噴射する場合でも、燃料の噴射量制御を高
精度に行うことができるようにしたフューエルインジェ
クタを提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、インジェクタ本体と、該インジェクタ
本体に設けられ先端側に弁座および噴射口が形成された
噴射ノズルと、該噴射ノズル内に摺動可能に設けられ前
記噴射ノズルの噴射口を開,閉するニードル弁と、該ニ
ードル弁を駆動するため前記インジェクタ本体内に設け
られたアクチュエータとからなるフューエルインジェク
タに適用される。
【0024】そして、請求項1の発明が採用する特徴
は、前記ニードル弁は、前記アクチュエータ側に位置し
て前記噴射ノズル内に配設された軸部と、該軸部の先端
側に設けられ外周側に螺旋状のスパイラル通路が形成さ
れたスパイラル部と、該スパイラル部の先端側に設けら
れ軸方向に一定長さをもって円柱状に延びる流量調整部
と、該流量調整部の先端側に設けられ前記噴射ノズルの
弁座に離,着座する弁体とから構成したことにある。
【0025】このように構成することにより、アクチュ
エータを作動させたときには、ニードル弁を噴射ノズル
内で軸方向に駆動して開弁でき、噴射ノズル内に供給さ
れる燃料を噴射口から外部に噴射できる。そして、スパ
イラル部は、噴射ノズル内の燃料をスパイラル通路内で
螺旋状に旋回させつつ、弁体側に向けて流通させること
により噴射パターンを向上できると共に、円柱状の流量
調整部は、スパイラル部を通過した燃料に噴射ノズルと
の間で絞り作用を与えることにより、ニードル弁のリフ
ト量にばらつき等がある場合でも、燃料の流量を適正に
調整することができる。
【0026】また、請求項2の発明では、前記流量調整
部は、噴射ノズルの内壁面との間に弁体と弁座との間に
形成される開口面積よりも大きな流路面積を有する環状
通路をニードル弁の弁体よりも上流側に形成し、ニード
ル弁の開弁時に噴射口から噴射される燃料の流量をこの
環状流路の流路面積により調整する構成としている。
【0027】これにより、流量調整部の外周側と噴射ノ
ズルの内壁面との間には、弁体、弁座間の開口面積より
も大きな流路面積を有する環状流路を形成することがで
きる。そして、ニードル弁の開弁時には、スパイラル部
から弁体側に流れる燃料の流量を環状通路によって弁
体、弁座間よりも緩やかに絞ることができ、この燃料を
弁体、弁座間を介して前記開口面積に応じた所定の流量
で噴射口から外部に噴射できる。これにより、弁体、弁
座間の開口面積が変動する場合でも、この変動が燃料の
流量に影響するのを抑制できる。また、スパイラル部を
通過した燃料を環状流路で絞ることにより、その流速を
弁体の上流側で増大できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明する。
【0029】ここで、図1および図2は本発明の実施例
を示し、本実施例では、従来技術と同一の構成要素に同
一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0030】21は本実施例によるフューエルインジェ
クタの噴射ノズルを示し、該噴射ノズル21は段付き筒
状に形成され、基端側がインジェクタ本体1の小径筒部
1B内にかしめ固定されると共に、先端側がインジェク
タ本体1から突出している。
【0031】そして、噴射ノズル21の内周側には、後
述のニードル弁22が摺動可能に挿嵌される挿嵌穴21
Aと、該挿嵌穴21Aの先端側に位置して該挿嵌穴21
Aよりも一定寸法だけ小径に形成された流量調整穴21
Bと、該流量調整穴21Bの先端側から略円錐状に縮径
して形成された弁座21Cと、該弁座21Cの先端側に
位置してインジェクタ本体1の先端面に開口した噴射口
21Dとが設けられている。
【0032】ここで、流量調整穴21Bは、予め定めれ
られた内径D1 と、後述する流量調整部25の軸方向寸
法Lにほぼ対応した軸方向長さとを有している。また、
噴射口21Dの口径は、デポジット等が付着した場合で
も予め定められた燃料の流量値を確保するために従来技
術の噴射口2Cよりも大きく形成されている。
【0033】22は前記噴射口21Dを開,閉するため
に噴射ノズル21内に設けられたニードル弁で、該ニー
ドル弁22は、後述の軸部23、スパイラル部24、流
量調整部25および弁体26からなり、軸部23のガイ
ド部23Aとスパイラル部24とを介して噴射ノズル2
1の挿嵌穴21A内に摺動可能に挿嵌されている。
【0034】23は噴射ノズル21の挿嵌穴21A内に
設けられた軸部で、該軸部23の基端側には、前記挿嵌
穴21A内に摺接する大径のガイド部23Aが形成さ
れ、該ガイド部23Aの外周側には、該挿嵌穴21Aと
の間に隙間を形成するため複数の平面部23B,23
B,…が周方向に間隔をもって形成されている。また、
軸部23の基端側には、ニードル弁22の開弁時にスト
ッパプレート5と当接するストッパ部23Cが一体形成
されている。
【0035】24は軸部23の先端側に設けられた略円
柱状のスパイラル部で、該スパイラル部24は、噴射ノ
ズル21の挿嵌穴21Aにほぼ対応する外径寸法をもっ
て形成されている。そして、スパイラル部24の外周側
には、後述のスパイラル通路28,28,…を画成する
ため、複数(好ましくは3〜6本)の凹溝24A,24
A,…が螺旋状に形成されている。
【0036】また、スパイラル部24の上端(基端)側
には、軸部23の外周側からスパイラル部24の外周側
に向けて一定の勾配をもって傾斜したテーパ面部24B
が形成されている。そして、スパイラル部24は、ニー
ドル弁22の開,閉弁時に挿嵌穴21A内を軸方向に摺
動変位する。
【0037】25はスパイラル部24の先端側に設けら
れた略円柱状の流量調整部で、該流量調整部25は、図
1に示す如く、軸部23よりも大径となるように予め定
められた外径D2 と、軸方向寸法Lとを有している。そ
して、流量調整部25の外径D2 は、噴射ノズル21の
流量調整穴21Bとの間に後述の絞り通路29を画成す
るため、該流量調整穴21Bの内径D1 よりも所定寸法
だけ小さく(D1 >D2 )形成されている。
【0038】26は流量調整部25の先端側に設けられ
た弁体で、該弁体26は、図2に示す如く、噴射ノズル
21の弁座21Cよりも急な勾配をもった第1のテーパ
面部26Aと、該第1のテーパ面部26Aの先端側に円
錐状をなして形成され前記弁座21Cよりも緩やかな勾
配をもった第2のテーパ面部26Bとを有し、該テーパ
面部26A,26B間の境界部は環状の角部26Cとな
っている。
【0039】そして、ニードル弁22の閉弁時には、図
1に示す如く、軸部23が弁ばね11に付勢されること
により、弁体26の角部26Cが噴射ノズル21の弁座
21Cに当接(着座)し、この状態でテーパ面部26
A,26Bは、弁座21Cから僅かに離間した状態を保
持している。
【0040】また、ニードル弁22の開弁時には、図2
に示す如く、軸部23が電磁アクチュエータ7によりア
ンカ6を介して上向きに駆動され、これにより弁体26
の角部26Cは、弁座21Cから所定のリフト量をもっ
て離間すると共に、この状態で角部26Cと弁座21C
との間には後述の開口部30が形成される。
【0041】27は軸部23の外周側と噴射ノズル21
の挿嵌穴21Aとの間に画成された環状の燃料通路で、
該燃料通路24内には、軸部23の各平面部23B等を
介してインジェクタ本体1内から燃料が供給される。
【0042】28,28,…はスパイラル部24の各凹
溝24A内に位置して噴射ノズル21の挿嵌穴21Aと
の間に画成された複数(好ましくは3〜6本)のスパイ
ラル通路で、該各スパイラル通路28は、ニードル弁2
2の開弁時に燃料通路27内の燃料を螺旋状に旋回させ
つつ絞り通路29側に流通させ、この燃料を噴射口21
Dから旋回流状態で噴射させるものである。
【0043】29はニードル弁22の流量調整部25と
噴射ノズル21の流量調整穴21Bとの間に環状通路と
して画成された絞り通路で、該絞り通路29は、図1に
示す如く、前記流量調整穴21Bの内径D1 と流量調整
部25の外径D2 とから定められる所定の流路面積S1
を有している。
【0044】そして、絞り通路29の流路面積S1 は、
図2に示す如く、ニードル弁22の開弁時に弁体26の
角部26Cと弁座21C間に形成される開口部30の開
口面積S2 よりも僅かに大きく(S1 >S2 )形成さ
れ、これによりニードル弁22の開弁時には、各スパイ
ラル通路28を通過した燃料が絞り通路29内で開口部
30よりも緩やかに絞られた後に、該開口部30の開口
面積S2 に応じた所定の流量をもって噴射口21Dから
外部に噴射される。
【0045】本実施例によるフューエルインジェクタ
は、上述の如き構成を有するもので、その基本的作動に
ついては従来技術によるものと格別差異はない。
【0046】然るに、本実施例では、ニードル弁22
を、軸部23、スパイラル部24、流量調整部25およ
び弁体26から構成し、流量調整部25により形成され
る絞り通路29の流路面積S1 を弁体26、弁座21C
間に形成される開口部30の開口面積S2 よりも大きく
形成する構成としている。
【0047】これにより、ニードル弁22の開弁時に
は、図2に示す如く、燃料通路27内の燃料を各スパイ
ラル通路28、絞り通路29および開口部30を介して
噴射口21Dから外部に噴射でき、このとき絞り通路2
9は、各スパイラル通路28を通過した燃料を弁体2
6、弁座21C間の開口部30よりも緩やかに絞ること
ができると共に、弁体26は、この燃料を開口部30の
開口面積S2 に応じた所定の流量で噴射口21Dから外
部に噴射させることができる。
【0048】従って、本実施例によれば、噴射口21D
から噴射される燃料の流量を絞り通路29により弁体2
6および弁座21C(開口部30)と協働して適正に調
整することができる。即ち、ニードル弁22のリフト量
にばらつき等が生じて開口部30の開口面積S2 が変動
する場合でも、該開口部30に向けて流れる燃料を絞り
通路29で予め絞ることにより、リフト量のばらつき等
が燃料の流量に影響して流量の変動等が生じるのを確実
に抑制でき、燃料の流量を安定させることができる。
【0049】そして、噴射口21Dの口径等によって燃
料の流量を定める必要がなくなるから、噴射口21Dに
デポジット等が付着した場合でも燃料の流量を安定して
確保でき、例えば高圧の燃料を噴射する場合でも、燃料
の噴射量制御を高精度に行うことができる。
【0050】また、絞り通路29の流路面積S1 を、噴
射ノズル21の流量調整穴21Bの内径D1 と流量調整
部25の外径D2 とに応じて定めるようにしたから、例
えば径方向の切削加工等によって流量調整穴21Bの内
径D1 または流量調整部25の外径D2 を変えることに
より、比較的簡単な作業で絞り通路29の流路面積S1
を容易に変更することができる。
【0051】さらに、各スパイラル通路28を形成する
スパイラル部24を設けたから、ニードル弁22の開弁
時には、図2に示す如く、燃料通路27内の燃料を複数
(好ましくは3〜6本)のスパイラル通路28に沿って
螺旋状に旋回させることにより、この燃料を噴射口21
Dから旋回流状態で微粒化させて外部に噴射でき、燃料
の噴射パターンを確実に向上させることができる。
【0052】そして、スパイラル部24の下流側に流量
調整部25(絞り通路29)を配設したので、各スパイ
ラル通路28からそれぞれ流出する燃料の旋回流を絞り
通路29によって互いに合流させることができ、周方向
に対して燃料の流れを均一化できると共に、この流れを
絞り通路29で絞ることによって燃料の流速を増大で
き、これにより燃料の微粒化を促進することができる。
【0053】また、スパイラル部24の上流側にテーパ
面部24Bを設けたから、燃料通路27内の燃料をテー
パ面部24Bにより各スパイラル通路28内へと円滑に
導くことができ、この部位で燃料の流速が低下するのを
防ぐことができる。
【0054】さらに、ニードル弁22の閉弁時には、弁
体26の角部26Cが噴射ノズル21の弁座21Cに当
接し、テーパ面部26A,26Bは弁座21Cから離座
するようにしたから、ニードル弁22の閉弁時に弁体2
6の先端面が弁座21Cの表面と密着した状態になるの
を確実に防止でき、ニードル弁22の開閉弁特性を向上
させることができる。
【0055】なお、前記実施例では、インジェクタ本体
1(コア部材8)の上端側に燃料ホース13を接続し、
該燃料ホース13を介してインジェクタ本体1内に燃料
を供給するトップフィード型のフューエルインジェクタ
を例に挙げて述べたが、本発明はこれに限らず、インジ
ェクタ本体1の側面部に燃料供給用の開口部等を設け、
この開口部を介してインジェクタ本体1内に径方向から
燃料を供給するサイドフィード型のフューエルインジェ
クタに適用してもよい。
【0056】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、ニードル弁を、軸部、スパイラル部、流量
調整部および弁体から構成したので、噴射弁から噴射さ
れる燃料の流量を流量調整部によって適正に調整でき、
弁体のリフト量にばらつき等がある場合でも、このリフ
ト量のばらつきが燃料の流量に影響し、流量の変動等が
生じるのを流量調整部により確実に抑制できると共に、
燃料の流量を安定させることができる。そして、噴射口
の口径等によって燃料の流量を定める必要がなくなるか
ら、噴射口にデポジット等が付着した場合でも燃料の流
量を安定して確保でき、例えば高圧の燃料を噴射する場
合でも、燃料の噴射量制御を高精度に行うことができ
る。また、スパイラル部の下流側に流量調整部を配設す
ることにより、スパイラル部を通過した燃料の旋回流を
周方向に対して均一化でき、その流速を増大できると共
に、噴射口から噴射される燃料の微粒化を促進でき、燃
料の噴射パターンを確実に向上させることができる。
【0057】また、請求項2に記載の発明によれば、流
量調整部は、弁体、弁座間に形成される開口面積よりも
大きな流路面積を有する環状通路を形成し、該環状通路
により燃料の流量を調整する構成としたので、スパイラ
ル部を通過した燃料を環状通路によって弁体、弁座間よ
りも緩やかに絞ることができ、ニードル弁のリフト量に
ばらつき等がある場合でも、燃料の流量を前記開口面積
に応じて安定させることができる。また、例えば流量調
整部、噴射ノズルに切削加工等を施すことにより、比較
的簡単な作業で環状流路の通路面積を容易に変更するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるフューエルインジェクタ
の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図2】図1中のフューエルインジェクタが燃料を噴射
する状態を示す拡大断面図である。
【図3】従来技術によるフューエルインジェクタを示す
縦断面図である。
【図4】図3中の噴射ノズルの噴射口にデポジット等が
付着した状態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 インジェクタ本体 7 電磁アクチュエータ(アクチュエータ) 21 噴射ノズル 21C 弁座 21D 噴射口 22 ニードル弁 23 軸部 24 スパイラル部 25 流量調整部 26 弁体 28 スパイラル通路 29 絞り通路(環状流路) S1 流路面積 S2 開口面積

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インジェクタ本体と、該インジェクタ本
    体に設けられ先端側に弁座および噴射口が形成された噴
    射ノズルと、該噴射ノズル内に摺動可能に設けられ前記
    噴射口を開,閉するニードル弁と、該ニードル弁を駆動
    するため前記インジェクタ本体内に設けられたアクチュ
    エータとからなるフューエルインジェクタにおいて、 前記ニードル弁は、前記アクチュエータ側に位置して前
    記噴射ノズル内に配設された軸部と、該軸部の先端側に
    設けられ外周側に螺旋状のスパイラル通路が形成された
    スパイラル部と、該スパイラル部の先端側に設けられ軸
    方向に一定長さをもって円柱状に延びる流量調整部と、
    該流量調整部の先端側に設けられ前記噴射ノズルの弁座
    に離,着座する弁体とから構成したことを特徴とするフ
    ューエルインジェクタ。
  2. 【請求項2】 前記流量調整部は、前記噴射ノズルの内
    壁面との間に前記弁体と弁座との間に形成される開口面
    積よりも大きな流路面積を有する環状通路を前記弁体よ
    りも上流側に形成し、前記ニードル弁の開弁時に前記噴
    射口から噴射される燃料の流量をこの環状流路の流路面
    積により調整する構成としてなる請求項1に記載のフュ
    ーエルインジェクタ。
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