JP5655777B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、一般家庭のキッチンなどに用いられる誘導加熱調理器に関するものである。
従来、この種の誘導加熱調理器は、調理容器を置く天板と、調理容器を誘導加熱するための加熱コイルと、調理容器底面から放射される赤外線を検知するための赤外線センサとを備え、通常は赤外線センサにより精度良く調理容器の温度調整を行っていた。また、加熱開始から一定時間経過する間の温度上昇値が少ない場合に調理容器が不適正に載置されていると判定するとともに、調理容器が不適正に載置されている場合は、インバータ回路の出力を停止していた(例えば、特許文献1参照)。
また、他のこの種の誘導加熱調理器は、上記の構成にさらに感熱素子を備え、赤外線センサの故障の有無により赤外線センサによる温度調整と感熱素子による温度調整を切り替えて調理容器の温度調整を行っていた(例えば、特許文献2参照)。
さらに他のこの種の誘導加熱調理器は、上記の構成にさらに加熱開始時の赤外線センサの出力に対する赤外線センサの出力の増加量が所定値以上になったときに、感熱素子の制御温度値を高く変更する補正を行っていた(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、上記特許文献1のように構成された誘導加熱調理器では、調理容器の収容油量が多量の場合において、加熱中の時間経過に対する調理容器底面の温度上昇勾配が比較的小さいので、加熱中に調理容器が赤外線センサの検知窓から僅かにずれている場合と、収容油量が多量の調理容器が適正な位置に載置されている場合との識別が困難であった。このため調理容器が適正な位置に載置されていても調理容器が不適正に載置されていると判断してしまうという課題を有していた。
上記特許文献2のように構成された誘導加熱調理器では、感熱素子による温度制御が赤外線センサによる温度制御に比べ応答性が低下することから、感熱素子による温度制御に切替た後において、安全性が低下したり調理性能が低下したりする場合があった。
上記特許文献3のように構成された誘導加熱調理器では、揚げ物調理終了後の高温の調理容器を連続して使用して、加熱動作を行なうと感熱素子の制御温度値が低くなっているので、不必要に加熱を停止したり加熱出力をしたりすることがあった。そのため使い勝手が悪いという課題を有していた。
特開平3−184295号公報 特開2008−192581号公報 国際公開2008/120447号パンフレット
本発明は上記従来の課題を解決するもので、加熱中に調理容器が赤外線センサの検知窓から僅かにずれている場合にでも、精度良くずれていることを判定し、報知したり過熱防止したりできるようにして、使い勝手の良い誘導加熱調理器を提供するものである。
本発明は、調理容器を載置するための天板と、天板の下方に設けられ調理容器を誘導加熱する加熱コイルと、加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、調理容器底面から放射される赤外線を検知する赤外線センサとを備える。さらに、本発明は、赤外線センサの検知温度が赤外線センサの制御温度値よりも高くなるとインバータ回路の出力を抑制するかまたは加熱動作を停止する制御部と、第1の所定時間経過する毎に赤外線センサの検知温度の上昇勾配を算出し上昇勾配が第1の閾値よりも小さいかどうかを判断し、上昇勾配が前記第1の閾値よりも小さい場合は、調理容器の載置位置が不適正であると判定する載置位置判定動作を行なう載置位置判定部とを備える。さらに、本発明は、載置位置判定部は、加熱開始から調理容器が加熱されて上昇勾配が観測できる値となるまでの時間である第2の所定時間経過後に、載置位置判定動作をすると共に、調理容器の載置位置が適正でかつ調理容器が収容している油量が多い場合に、調理容器の載置位置が不適正であると誤判定しないようにすべく、赤外線センサの検知温度が所定温度値よりも高い場合のみ、載置位置判定動作をする構成を有する。
かかる構成により、加熱中に調理容器が赤外線センサの検知窓から僅かにずれている場合には、適正でない位置に調理容器が載置されていると精度良く判定して報知をしたり加熱出力を低減したり加熱動作を停止することができるので、使い勝手が良い。また、調理容器の載置位置が適正でかつ調理容器が収容している油量が多い場合に、調理容器の載置位置が不適正であると誤判定しないようにすることができる。
図1は、本発明の参考の形態1における誘導加熱調理器のブロック図である。 図2は、本発明の参考の形態1における赤外線センサ出力値と加熱時間との関係を示す図である。 図3は、本発明の参考の形態1における赤外線センサ出力値増加量と閾値S1との関係を示す図である。 図4は、本発明の参考の形態2における誘導加熱調理器のブロック図である。 図5は、本発明の実施の形態における調理容器が不適正に載置されている場合の誘導加熱調理器のブロック図である。 図6は、同実施の形態における調理容器が不適正に載置されている場合及び調理容器が適正に載置されている場合の加熱時間と調理容器側面の温度の関係を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態における調理容器が不適正に載置されている場合及び調理容器が適正に載置されている場合の赤外線センサ検知温度と加熱時間の関係を示す図である。 図8は、同実施の形態における調理容器が不適正に載置されている場合の加熱時間と赤外線センサ検知温度上昇との関係を示す図である。 図9は、同実施の形態における調理容器が不適正に載置されている場合の赤外線センサ検知温度上昇値と加熱時間の関係を説明する図である。 図10は、同実施の形態における調理容器が不適正に載置されている場合及び調理容器が適正に載置されている場合の赤外線センサ検知温度上昇値の増加量と加熱時間の関係を示す図である。
以下、本発明の誘導加熱調理器を、実施の形態及び参考の形態に基づいて、図面を参照しながら説明する。以下の実施の形態及び参考の形態においては、赤外線センサの出力値として、赤外線センサで検出した赤外線量に相当する出力電圧値を用い、赤外線センサの出力値の増加量として赤外線センサの出力電圧値の増加量を用いて説明している場合と、それぞれ赤外線センサの出力値を対応する温度に換算した赤外線センサの検知温度値および赤外線センサの検知温度値の上昇値を用いて説明をしている場合とがあるが、いずれの数値を用いても本発明を逸脱するものではない。このように、本発明は以下の実施の形態及び参考の形態に限定されるものではない。
参考の形態1)
図1は、本発明の参考の形態1における誘導加熱調理器のブロック図である。図2は、本参考の形態における誘導加熱調理器で、所定の加熱出力で加熱した場合の調理容器の底面温度に対応した赤外線量を検知する赤外線センサ出力値から算出される赤外線センサ出力値の増加量を示す図である。図3は、本参考の形態における赤外線センサ出力値の増加量に対応して鍋の載置位置の適否を判定する際の閾値の設定について示す図である。
図1において、本参考の形態における誘導加熱調理器は、調理容器1を載置するための天板2と、天板2の下方に設けられ調理容器1を誘導加熱する加熱コイル3と、加熱コイル3に高周波電流を供給するインバータ回路4とを備えている。さらに、誘導加熱調理器は、調理容器1底面から放射される赤外線を、天板2に形成されたセンサ窓2aを介して検知する赤外線センサ5を備えている。センサ窓2aは赤外線を透過する天板2と別部材で形成してもよい。また、天板2を赤外線が透過するセラミック材料で形成し、センサ窓2aの光透過部分は天板2と同一で、センサ窓2a以外の天板2の裏面または表面に遮光印刷を施し、印刷を施さず抜いた部分でセンサ窓2aを形成してもよい。したがって、赤外線センサ5は、調理容器1の底面温度に対応した赤外線量を検知する。さらに、誘導加熱調理器は、天板2下面に接触し調理容器1の温度を検知するサーミスタなどの感熱素子6と、調理容器1の天板2上での載置位置を判定する載置位置判定部8とを備えている。感熱素子6は天板2を介して熱伝導で調理容器1の熱を受けとるため赤外線センサ5よりも応答速度が遅い。さらに、誘導加熱調理器は、感熱素子6で検知した温度が制御温度値よりも高くなるとインバータ回路4の出力を抑制または停止する制御部7を備えている。
このような構成からなる誘導加熱調理器の基本的な動作は次の通りである。図示しない電源スイッチがオンされると、制御部7はインバータ回路4を制御して加熱コイル3に高周波電流を供給する。これにより、調理容器1の加熱が開始される。制御部7は赤外線センサ5の出力に基づいて、加熱コイル3に供給する高周波電流を制御することにより、加熱コイル3に供給する高周波電力を制御して、加熱量を制御する。調理容器1が加熱され、赤外線センサ5が調理容器1から放射され天板2を透過する赤外線を受光すると、制御部7は赤外線センサ5の出力値の増加量ΔV(以下、単に出力値増加量ともいう)を算出する。
制御部7は、算出した出力値の増加量ΔVに応じて感熱素子6に対する制御温度値を制御温度値S1(第2の制御温度値)、制御温度値S1よりも高い制御温度値S2(第1の制御温度値)または制御温度値S1よりも高い制御温度値S3(第3の制御温度値)の3つの制御温度値のいずれかに設定する。なお、制御温度値S2と制御温度値S3は同一値であってもよい。すなわち、制御部7は、算出した出力値増加量ΔVに応じて感熱素子6に対する制御温度値を複数の値に変更するように制御する。制御部7は、感熱素子6で検知した温度が、設定された制御温度値よりも高くなると、インバータ回路4の出力を制御または加熱動作を停止する。本参考の形態の誘導加熱調理器は、このようにして調理が行なわれると共に、調理容器の異常過熱を防止する。
以上のように構成された本参考の形態の誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を具体的に説明する。
図2において、線P1は、時間の経過と赤外線センサ5の出力値の関係を示している。本参考の形態では、制御部7は、揚げ物調理を行う際に、加熱開始(時間0の時点)する
と、所定時間t1(第2の所定時間、例えば110秒)だけ感熱素子6の制御温度値を制御温度値S2に設定する。加熱開始してから所定時間t1経過後、所定時間t2(第1の所定時間、例えば1秒)経過する毎に、所定時間t3(第3の所定時間、例えば60秒)における赤外線センサ5の出力値増加量ΔVを算出する。制御部7は、赤外線センサ5の出力値増加量ΔVを閾値TH1(第1の閾値、例えば0.6V)と比較し、この出力値増加量ΔVが予め定めた閾値TH1よりも小さくなる場合は、感熱素子6の制御温度値を制御温度値S1に設定し、出力値増加量ΔVが閾値TH1よりも大きい場合は、感熱素子6の制御温度値を制御温度値S3に設定する。
以上のように、本参考の形態では、加熱開始から所定時間t1経過するまで、すなわち、調理容器1が十分な時間加熱されて赤外線センサ5の出力値増加量ΔVが閾値TH1に対して十分大きな出力値増加量ΔVが観測できる値となるまで、感熱素子6の制御温度値を制御温度値S1より高い制御温度値S2とするため、加熱初期の高温になっている調理容器1や天板2の影響による不安定な加熱状態を避けることができる。
すなわち、本参考の形態では、加熱開始してから所定時間t1経過後、制御部7は、赤外線センサ5の出力値増加量ΔVを閾値TH1と比較し、出力値増加量ΔVが閾値TH1よりも大きければ感熱素子6の制御温度値を、制御温度値S1よりも高い制御温度値S3に設定する。制御温度値S3は制御温度値S2と同一でも異なる値でも良い。また、出力値増加量ΔVが閾値TH1よりも小さければ、調理容器1が不正に載置されたと判断して、感熱素子6の制御温度値を、制御温度値S2から制御温度値S2よりも低い制御温度値S1に設定する。すなわち、調理容器1が正常に天板2に載置されていれば、所定時間t1経過後は、調理容器1は加熱されて出力増加値ΔVが閾値TH1よりも大きくなる。したがって、所定時間t1経過後であっても出力増加値ΔVが閾値TH1よりも低ければ、調理容器1が不正に載置されたと判断して、感熱素子6の制御温度値を、制御温度値S2から制御温度値S1に設定する。
ところで、一般に、例えば、揚げ物調理において、想定外の調理容器1を用いると、調理容器1の温度が異常に上昇してしまうことがある。本参考の形態では、想定外の調理容器1の一例として、放射率の異なる調理容器1における温度のバラツキを考慮した場合について説明する。図3は、本参考の形態における調理容器1の材質や位置による出力値増加量ΔVのばらつきと閾値TH1との関係を示している。線G1は、放射率が高い調理容器1(例えば、黒色に塗装された厚み2mmの鉄製の鍋で容器内の油量が800g)が天板2の正常な位置に載置されて加熱できている場合の出力値増加量ΔV1(例えば、1.1V、検知温度差23℃に相当)を示している。線G2は、放射率が低い調理容器1(例
えば、厚み2mmの磁性ステンレス製の鍋で容器内の油量が800g)が天板2の正常な位置に載置されて加熱できている場合の出力値増加量ΔV2(例えば、0.8V、検知温度差20℃に相当)を示している。線Eは、赤外線センサ5の故障の場合や、調理容器1が天板2の正常な位置に載置されておらず赤外線センサ5からずれている場合の出力値増加量ΔV3を示している。線Tは第1の閾値TH1(例えば、0.6V、検知温度差12℃に相当)を示している。
参考の形態においては、図3の線Tに示すように、閾値TH1を、赤外線センサ5の故障や調理容器1が赤外線センサ5からずれている場合に赤外線センサ5が検出する出力値増加量ΔV3よりも大きい値とする。さらに、閾値TH1を、放射率が低い調理容器1が正常に加熱できている場合において加熱開始から所定時間t1経過後に赤外線センサ5で検出可能な出力値増加量ΔV2よりも小さい値とする。また、制御温度値S1は、長時間加熱しても安全な調理容器1の底面温度に対して低い温度(例えば、100℃)に設定している。制御温度値S2は、高い放射率の調理容器1を加熱する場合に赤外線センサ5で制御するため通常検出する可能性のある調理容器1の底面温度より高い温度(例えば、200℃〜210℃)で、かつ油発火等が防止できる温度以下に設定している。
したがって、本参考の形態によれば、加熱開始直後の所定時間t1の間は、調理容器1の底面温度より天板6の温度が高温になっている場合でも、感熱素子6の制御温度値を比較的高い制御温度値S2に設定して、加熱直後の不安定な動作を排除することができる。加熱開始してから所定時間t1経過後、制御部7は、赤外線センサ5の出力値増加量ΔVが閾値TH1よりも大きい場合は、感熱素子6の制御温度値を制御温度値S1より大きな制御温度値S3に設定し、赤外線センサ5の出力に対応して温度制御する。制御温度値S3は、制御温度値S2と同様、高い放射率の調理容器1を加熱する場合に赤外線センサ5で制御するため通常検出する可能性のある調理容器1の底面温度より高い温度(例えば、200℃〜210℃)で、かつ油発火等が防止できる温度以下に設定している。これにより、想定外の調理容器(例えば、放射率が低い調理容器)1が天板2に載置された場合に、赤外線センサ5で検知することができなくても、調理容器1の温度が制御温度値S2または制御温度値S3を上回ると感熱素子6で検知して制御部7が働き、インバータ回路4の出力を抑制または停止する。したがって、赤外線センサ5と感熱素子6を併用して調理容器1の過熱を安定して防止することができる。すなわち、感熱素子6を効率よく温度制御に使用することができる。このような制御は、高温を扱う揚げ物調理を専用の調理容器を使用せず行う際に非常に有効である。
また、加熱開始してから所定時間t1経過後、制御部7は、赤外線センサ5で検出した出力値増加量ΔVが閾値TH1以下の場合は、感熱素子6の制御温度値を制御温度値S2から制御温度値S1に変更する。このとき、感熱素子6の検知温度が制御温度値S1以下であれば赤外線センサ5の出力に対応して加熱コイル3の温度制御を行う。赤外線センサ5の出力に対応した加熱コイル3の温度制御が働かなくても、感熱素子6の検知温度が制御温度値S1を上回ると、制御部7が温度制御を行い、過熱を防止する。
したがって、赤外線センサ5が正常に機能しない場合、例えば調理容器1の位置がずれ、出力値増加量ΔVが閾値TH1よりも小さい場合に、感熱素子6の制御温度値を制御温度値S1に低く変更しておくことにより、低い温度に調理容器1の底面温度を抑制し、より安全に加熱動作を継続することが可能となる。また、使用者が気づいて調理容器1を適切に載置すれば、その後、出力値増加量ΔVが閾値TH1よりも大きい場合に変わると、制御温度値S3に設定されるようにしてもよい。これにより、調理容器1の位置がずれた場合に、使用者が気付いて調理容器1を適切に載置すれば、赤外線センサ5による温度制御を支障なくおこなうことができる。また、電源スイッチを再投入することなく赤外線センサ5による制御で目標温度に加熱することができ、使い勝手の良い誘導加熱調理器が得られる。なお、感熱素子6の制御温度値を制御温度値S1に設定した後、出力値増加量ΔVが閾値TH1よりも大きくなっても、制御温度値S2に高く変更しなくてもよい。この場合には、より安全になる。
また、本参考の形態では、具体的な制御温度値S1〜S3および閾値TH1は、調理容
器1の内容量として2リットルまでとした場合において設定したものである。しかし、閾値TH1を変更することで内容量をさらに増やした場合でも同様の効果がえられるように設定することが可能である。
また、本参考の形態では、所定時間t2経過する毎に、所定時間t3の間の調理容器1の赤外線センサ5出力値の出力値増加量ΔVを算出して閾値TH1と比較した。しかし、何回かの所定時間t3の出力値ΔVの平均を算出し、その平均値と閾値TH1とを比較してもよい。
以上説明したように、本参考の形態によれば、制御部7は、揚げ物調理を行う際に、加熱開始時に感熱素子6の制御温度値を制御温度値S2に設定し、加熱開始してから所定時間t1経過後、所定時間t2経過する毎に、所定時間t1よりも小さい所定時間t3における赤外線センサ5の出力値増加量ΔVを算出し、出力値増加量ΔVが予め定めた閾値TH1よりも小さい場合は、制御温度値を制御温度値S2より低い制御温度値S1に変更し、出力値増加量ΔVが閾値TH1よりも大きい場合は、制御温度値を制御温度値S1よりも高い制御温度値S3に設定する。
一般に、調理容器1の材質や厚みにより、または、加熱開始時の調理容器1の温度や天板2の温度により加熱開始直後の感熱素子6の温度が不安定に変動する。しかし、本参考の形態により、加熱開始から出力値増加量ΔVが閾値TH1よりも十分大きな値に達するまでの時間である所定時間t1までの間は、感熱素子6の制御温度値が加熱開始直後の温度変動に影響されない比較的高い制御温度値S2に設定することができる。制御温度値が制御温度値S2に設定されておれば想定外の調理容器1に対して調理容器1の過熱を防止することが可能となる。また、制御温度値が制御温度値S1に設定されておれば、加熱中に調理容器1が赤外線センサ5からずれている場合等に赤外線センサ5の機能が正常に働かない場合でも、過熱を防止しつつ所定の温度に調理容器1の温度を維持することができる。使用者は、調理容器1がずれているのに気付き再度立ち上げるとき、制御温度値S1から油温を目標温度まで立ち上げるので短時間で目標温度に達するようにすることができ使い勝手を良くすることが可能となる。また、制御温度値が制御温度値S3に設定されておれば制御温度値が制御温度値S2に設定されている場合と同様、想定外の調理容器1に対して調理容器1の過熱を防止することが可能となる。
すなわち、感熱素子の制御温度値を切り替えることにより調理容器が不適正に載置されていると判断しても過熱を防止しつつ、調理容器の温度を低温で維持して加熱を継続させ、再度目標温度に立ち上げる時間を短縮することができユーザーの使い勝手が向上する。
なお、本参考の形態において、制御部7は、載置位置判定部8が調理容器1の載置位置は不適正であると判定すると、インバータ回路4の出力を抑制または加熱動作を停止しても良い。これにより、調理容器1が赤外線センサ5のセンサ窓2aずれている場合の安全性を同様に確保することができる。
以上のように、本参考の形態においては、加熱開始時の初期状態における不安定な時期を避けて調理容器1の載置位置を判定する。さらに、油量を多く収容した調理容器1と不正載置との区別ができる。したがって、調理容器1が天板2に正しく載置されていないことを精度良く検知できる。しかも、使用者にとっては使い勝手がよい。
参考の形態2)
本発明の参考の形態2について説明する。参考の形態1と同一構成要素は同じ番号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。図4は本参考の形態における誘導加熱調理器のブロック図である。
参考の形態1との相違点は、図4に示すように、警報を発する報知部9が制御部7と電気的に接続されている点である。さらに、制御部7は、加熱開始してから所定時間t1経過以降に赤外線センサ出力値Vの所定期間t3内の増加量ΔVが閾値TH1以下になると調理容器1の載置位置が不適正であると判定し、報知部9がその旨を報知する構成とした点である。これにより、想定外の調理容器1が載置されたか、または加熱可能な調理容器1が、センサ窓2aからずれて載置されたかを報知することができる。
なお、報知部9は、制御温度値S1に設定した場合であって、調理容器1の温度が制御温度値S1に到達し、インバータ回路4の出力を抑制または停止させたときに、調理容器1の温度が制御温度値S1に到達したことを報知する構成としても良い。これにより、想定外の調理容器1が載置されたか、または通常の調理容器1が、センサ窓2aからずれて載置されて加熱出力が抑制されたかまたは加熱が停止されたかを報知することができる。
以上のような構成により、調理容器1が天板2に適切に載置されていない場合等に、制御部7は、使用者に対して、調理容器1が適切に載置されていないことを報知する。これにより、使用者が対応して調理容器1を適切な位置に載置し直すことができる。このため、早急に適切な加熱を行うことが可能となる。また、使用者が対応して調理容器1を適切な位置に載置し直した場合に、赤外線センサ5による出力値増加量ΔVが閾値TH1よりも大きい場合に変わると、制御温度値S1より高い制御温度値、例えば制御温度値S2又は制御温度S3等、に設定を変更されるようにすることができる。この場合には、使い勝手が向上する。なお、使用者が対応して調理容器1を適切な位置に載置し直しても、自動的に制御温度値S1のまま変更されないようにしたときには、使用者は、一旦加熱を停止して再度加熱を開始することにより、制御温度値S2に設定することができる。
以上説明したように、本参考の形態によれば、警報を発する報知部9をさらに備え、制御部7は、加熱開始してから所定時間t1が経過した後に調理容器1が天板2に適切に載置されていないと判定した場合、その旨を、報知部9を介して報知する。
これにより、調理容器1が天板2に適切に載置されていない場合等に、それを精度良く検知でき、使用者に適切に調理容器1が載置されていないことを報知でき、早急に適切な加熱を行うことが可能となる。
なお、報知部9としては、ブザー等による音や音声による警告の他に、LED、LCDによる表示装置を用いたものでも同様の効果を得ることができる。
(実施の形態
本発明の実施の形態について説明する。図5は、同実施の形態における調理容器が不適正に載置されている場合の誘導加熱調理器のブロック図である。図6は、同実施の形態における調理容器が適正に載置されている場合及び不適正に載置されている場合の加熱時間と調理容器側面の温度の関係を示す図である。
参考の形態1と同一部分は説明を省略し、相違点についてのみ説明する。参考の形態1との相違点は、載置位置判定部8が、図1に示す参考の形態1の載置位置判定部8の機能に加え、赤外線センサ5の検知温度Tが所定温度値T1よりも高い場合のみ、調理容器1の載置位置が不適正であると判定する点である。また、参考の形態1においては、赤外線センサ5の出力値として、赤外線センサ5で検出した赤外線量に相当する出力電圧値を用い、赤外線センサ5の出力値の増加量として赤外線センサ5の出力電圧値の増加量を用いて説明した。しかし、本実施の形態においては、赤外線センサ5の出力値を対応する温度に換算した赤外線センサ5の検知温度Tおよび赤外線センサ5の検知温度値の上昇値ΔTを用いて説明する。すなわち、図2の縦軸を赤外線センサ温度Tと読み替え、増加量ΔVを上昇値ΔTと読み替える。
このような構成からなる誘導加熱調理器の基本的な動作は、参考の形態1と同様である。調理容器1が加熱され、加熱開始から所定時間t1経過後に、赤外線センサ5が調理容器1から放射される赤外線を受光すると、載置位置判定部8は、所定時間t2毎に、赤外線センサ5の検知温度Tの所定時間t3当たりの上昇値ΔT(以下、温度上昇値ΔTとも呼ぶ。)を算出、算出した温度上昇値ΔT及び赤外線センサ5の検知温度Tに応じて、調理容器1が不適正に天板2上に載置されたことを検知する。
本実施の形態においては、図2と同様の方法で、加熱開始から所定時間t1経過後に、載置位置判定部8は、所定時間t2経過する毎に所定時間t3における検知温度Tの温度上昇値ΔTを算出し、温度上昇値ΔTが所定時間t4(第6の所定時間)よりも長い時間において、予め定めた閾値TH1(例えば、12℃)よりも小さく、かつ検知温度Tが予め定めた所定温度値T1(例えば、210℃)よりも大きければ、調理容器1の載置位置が不適正であると判定する。
具体的には、本実施の形態においては、図1に示すように調理容器1が適正に天板2上に載置されると、調理容器1の底面がセンサ窓2aの上方に位置するので、赤外線センサ5は調理容器1の底面温度を検知する。加熱開始後、通常使用する、例えば800gの油を収容した調理容器1の底面温度は図6の破線P1aに示すように、所定の勾配で略直線的に上昇する。
これに対し、図5に示すように調理容器1底面が、センサ窓2aから離れるように少しずれて調理容器1の底面がセンサ窓2aの上方になく、調理容器1の側面がセンサ窓2aの外周近傍に位置し、不適正に天板2上に載置されたまま加熱を開始すると、赤外線センサ5はセンサ窓2a近傍の調理容器1の側面温度を検知する。調理容器1の側面温度は、図6の実線P2に示すように、ある時点から飽和する特徴がある。そのため、赤外線センサ5で検知した赤外線量に相当する検知温度Tも調理容器1の側面温度に比例した値となる。そのため、温度上昇値ΔTは飽和状態が近づくと徐々に小さくなっていき最終的には0になる(後述する図8の実線P3参照)。
また、油量が多い(例えば、3リットル以上)調理容器1を天板2に正しく載置した場合は、図6の二点鎖線P1bに示すように、加熱時間とともに所定のゆるい勾配で略直線的に上昇する。
参考の形態1の図2で説明したのと同様の方法で、所定時間t2(例えば1秒)経過する毎に所定時間t3(例えば1分)における赤外線センサ5の検知温度Tの温度上昇値ΔTを算出する。図6からもわかるとおり、油が多い場合と、調理容器1が天板2に正しく載置されていない場合とは、どちらも、検知温度Tの温度上昇値ΔTが少ないので区別がしにくい。しかし、検知温度Tは両者に差がある。
そこで、本実施の形態では、赤外線センサ5の温度上昇値ΔTが所定時間t4(例えば5秒)以上閾値TH1を下回り、すなわち、所定回数以上(例えば、5回以上)連続して赤外線センサ5の温度上昇値ΔTの算出結果が閾値TH1を下回り、かつ赤外線センサ5で得た検知温度Tが所定温度値T1(例えば210℃)より高い場合は、載置位置判定部8は、調理容器1の載置位置が不適正であると判定する。これにより、載置位置判定部8は、図5に示すように、調理容器1底面が、センサ窓2aから離れるように少しずれて調理容器1の底面がセンサ窓2aの上方になく、調理容器1の側面がセンサ窓2aの外周近傍に位置した場合に、調理容器1が不適正に天板2上に載置されていことを、調理容器1の載置位置が適正で収容している油量が多い(例えば、3リットル以上)場合と区別して検知することができる。なお、所定温度値T1は通常揚げ物調理で使用される温度より少し高く過熱とならない温度以下に設定するとよい。
このように、検知温度Tが所定温度値T1以下であれば、載置位置判定部8は、調理容器1の載置位置が不適正であると判定しないので、調理容器1の載置位置が適正で収容している油の量が多いときに、調理容器1の載置位置が不適正であると誤判定しないようにことができる。
載置位置判定部8が調理容器1の載置位置が不適正であると判定すると、参考の形態1と同様、感熱素子6の制御温度値を制御温度値S2よりも低い制御温度値S1に設定する。このため、調理容器1の過熱を防止しつつ、加熱を継続させることができ、ユーザーの使い勝手を向上させることが可能となる。
なお、載置位置判定部8が調理容器1の載置位置が不適正であると判定した場合に、上記のように感熱素子6の制御温度値を制御温度値S2よりも低い制御温度値S1に設定することに代え、加熱を停止したり加熱出力を抑制したりしてもよい。
なお、本実施の形態は温度調整の精度が求められる揚げ物調理における油の温度調整で特に有用である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、加熱開始から所定時間t1経過後に、載置位置判定部8は、所定時間t2経過する毎に所定時間t3における赤外線センサ5の温度上昇値ΔTを算出し、温度上昇値ΔTが所定時間t4または所定時間t4よりも長い時間において予め定めた閾値TH1よりも小さく、かつ赤外線センサ5の検知温度Tが予め定めた所定温度値T1よりも大きければ、調理容器1の載置位置が不適正であると判定する。
これにより、載置位置判定部8は、油量が多く鍋底温度の温度上昇勾配が小さいときに、調理容器1が不適正に天板2上に載置されていないと、誤って判定することがない。調理容器1の底面が、センサ窓2aから離れるように少しずれてセンサ窓2aの上方になく、調理容器1の側面がセンサ窓2aの外周近傍に位置した場合に、調理容器1が不適正に天板2上に載置されていことを精度良く検知することができる。
また、制御部7は、載置位置判定部8が、調理容器1の載置位置が不適正であると判定すると、感熱素子6の制御温度値を制御温度値S2から制御温度値S2より低い制御温度値S1に変更する。
これにより、調理容器1が不適正に載置されていると判断しても過熱を防止しつつ、加熱を継続させることができ、再度、加熱を開始した場合に素早く立ち上げることができるので、ユーザーの使い勝手を向上させることが可能となる。
(実施の形態
本発明の実施の形態における誘導加熱調理器について説明する。図7は、本実施の形態における赤外線センサ5により検知される温度値(以下、単に検知温度ともいう)と加熱時間との関係を示す図である。図8、図9は、図7の線P4aの変曲点近傍(Aで示す範囲)の温度勾配の変化を拡大した図である。また、図8、図9は、本実施の形態の赤外線センサの検知温度の所定時間t3あたりの温度上昇値ΔT(以下、単に温度上昇値ΔTともいう)と加熱時間との関係を示す図である。図10は、本実施の形態の赤外線センサの検知温度の所定時間t6(第5の所定時間)あたりの温度上昇値ΔTの増加量Δ2Tと加熱時間との関係を示す図である。なお、実施の形態と同一構成要素は同じ符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
実施の形態との相違点は、載置位置判定部8は、まず、加熱開始から所定時間t1経過後、所定時間t2経過する毎に所定時間t3における赤外線センサ5の温度上昇値ΔTを算出するとともに、所定時間t5経過する毎に所定時間t6における赤外線センサ5の温度上昇値ΔTの増加量Δ2Tを算出する点である。そして、赤外線センサ5の温度上昇値ΔTが所定時間t4以上閾値TH1を下回り、かつ赤外線センサ5の検知温度Tが所定温度値T1より大きい値であるとともに、赤外線センサ5の温度上昇値ΔTの増加量Δ2Tの算出値が所定時間t7(第9の所定時間)以上において負の値である閾値TH2(第2の閾値、TH2<0)を下回ると、載置位置判定部8は調理容器1の載置位置が不適正であると判定する。
以上のように構成された誘導加熱調理器について以下その動作、作用を具体的に説明する。図7において、線P4は、図1のように、標準の油量(例えば、800g。以下同じ。)の油が収容された調理容器1が天板2に適正に載置されている場合を示している。この場合は、加熱時間が増えるにしたがって赤外線センサ5の出力値に相当する赤外線センサの検知温度Tも上昇する。すなわち、ほぼ一定の勾配で検知温度Tは増加する。線P4aは、図5のように、調理容器1が天板2に不適正に載置されている場合を示している。この場合は、実施の形態で説明したように、調理容器1の側面の検知温度の上昇は加熱
時間の経過にともなって所定の飽和温度で飽和する。したがって、赤外線センサ5の温度上昇値ΔTは加熱時間が増えるとともに小さくなる。線P4bは調理容器1の内容量が多量(例えば、3リットル)の場合を示している。すなわち、調理容器1内の油の収容量が多量の場合は、調理容器1が適正に載置されていても温度上昇に時間がかかる。そのため、調理容器1の収容量が多量の場合も赤外線センサ5の温度値は、線P4の場合より小さいほぼ一定の勾配で時間経過とともに増加する。
図8は、調理容器1が標準量の油を収容して適正に載置されている場合と、調理容器1が不適正に載置されている場合と、調理容器1内の収容油量が多量の状態で適正に載置されている場合とにおける、赤外線センサ5の温度上昇値ΔTと加熱時間との関係を示す図である。図8において、線P5は調理容器1が標準油量の油を収容して適正に載置されている場合を示している。この場合、図7の線P4から分かるように、赤外線センサ5の温度上昇値ΔTは収容油量が多量の調理容器1が適正に載置されている場合に比べ、大きく略一定である。線P5aは調理容器1が不適正に載置されている場合を示している。この場合、図7の線P4a、特にAで示す部分、から分かるように、赤外線センサ5の温度上昇値ΔTはある時点から急激に減少して飽和する。線P5bは調理容器1の収容油量が多量の場合を示している。この場合、図7の線P4bから分かるように、赤外線センサ5の温度上昇値ΔTは線P4よりも小さく略一定である。
すなわち、調理容器1が適正に載置されかつ調理容器1の収容量が多量の場合においても赤外線センサ5の温度上昇値ΔTが小さいため、赤外線センサ5の温度上昇値ΔTを検知するだけでは、調理容器1が不適正に載置されている場合との判別が困難である。例えば、内容量が多量の場合における赤外線センサ5の温度上昇値ΔTが、調理容器1が不適正に載置されている場合の赤外線センサ5の飽和状態における温度上昇値ΔTと近接する場合は、赤外線センサ5の温度上昇値ΔTが所定時間t4にわたって閾値TH1を下回ることになり、両者の判別が困難である。
上記のように、調理容器1の収容油量が多量の場合においても赤外線センサ5の温度上昇値ΔTが小さいため、調理容器1が不適正に載置されている場合と判別が困難である。そのため、本実施の形態では、まず、図9に示すように、所定時間t5(例えば1秒)経過する毎に所定時間t6(例えば30秒)における赤外線センサ5の温度上昇値ΔTの増加量Δ2Tを算出する。
図10は、調理容器1が標準の油量で適正に載置されている場合と、調理容器1が不適正に載置されている場合と、調理容器1の内容量が多量の油量で適正に載置されている場合とにおける、赤外線センサ5の温度上昇値ΔTの増加量Δ2Tと加熱時間との関係を示す図である。図10において、線P6は調理容器1が標準の油量を収容し適正に載置されている場合を示している。この場合、図8の線P5から分かるように、赤外線センサ5の温度上昇値ΔTの増加量Δ2Tは約ゼロで一定である。線P6aは調理容器1が不適正に載置されている場合を示している。この場合、図8の線P5aから分かるように、赤外線センサ5の温度上昇値ΔTは徐々に減少するが、赤外線センサ5の温度上昇値ΔTの増加量Δ2Tは負で絶対値が徐々に大きくなり再度絶対値が小さくなりゼロに収束する。線P6bは調理容器1の収容量が多量の場合を示している。この場合、図8の線P5bから分かるように、赤外線センサ5の温度上昇値ΔTの増加量Δ2Tは線P6bと同程度に略ゼロで一定である。
図9、図10において、調理容器1が不適正に天板2に載置されている場合、温度上昇値ΔTの増加量Δ2Tは、飽和温度(図7参照)に近づくと負の値になり、その値が所定時間t7(例えば3秒)以上閾値TH2(TH2<0)を下回ると、すなわち、所定回数以上(例えば、5回以上)連続して赤外線センサ5の温度上昇値ΔTの増加量Δ2Tの算出結果が閾値TH2を下回ると、載置位置判定部8は調理容器1の載置位置が不適正であると判定する。
制御部7は、載置位置判定部8が調理容器1の載置位置が不適正であると判定すると、感熱素子6の制御温度値を、制御温度値S2よりも低い制御温度値S1に設定する。すなわち、負の値である閾値TH2を下回る、絶対値の大きな負の値である、温度上昇値ΔTの増加量Δ2Tがしばらく続いた場合は、温度上昇値ΔTの増加量Δ2Tの変化がほとんど無い、油量が多量で調理容器1の位置が適正な場合と区別できる。これにより、調理容器1が不適正に載置されている場合と調理容器1の内容量が多量で調理容器1が不適正に載置されている場合とを実施の形態の構成に比べより精度良く区別することができる。したがって、調理容器1の収容量が多量の場合でも調理容器1が不適正に載置されている場合と誤判別することなく加熱することができ、ユーザーの使い勝手を向上させることが可能となる。
なお、本実施の形態では、赤外線センサ5で得た検知温度Tが所定温度値T1以上であり、温度上昇値ΔTまたは温度上昇値ΔTの増加量Δ2Tが閾値TH1および閾値TH2の条件を共に満たす場合に調理容器1が不適正に載置されていると判別する構成について説明した。しかし、赤外線センサ5で検知した温度上昇値ΔTの増加量Δ2Tを算出して、閾値TH1の条件に無関係に、赤外線センサ5で得た検知温度が所定温度値T1以上であり、かつ閾値TH2の条件を満たすか否かで判定するようにした場合でも、載置位置判定部8による調理容器1の載置位置が不適正か適正かの判定が可能であり同等の効果が得られる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、載置位置判定部8は、加熱開始から所定時間t1経過後、所定時間t2を経過する毎に所定時間t3における赤外線センサ5の温度増加量ΔTを算出し、赤外線センサ5の温度増加量ΔTが所定時間t4よりも長い時間において閾値TH1よりも小さく、かつ赤外線センサ5の検知温度Tが所定温度値T1よりも大きい場合であるとともに、所定時間t5経過する毎に所定時間t6における赤外線センサ5の温度上昇値ΔTの増加量Δ2Tを算出し、温度上昇値ΔTの増加量Δ2Tの絶対値が所定時間t7よりも長い時間において閾値TH2よりも小さい場合、載置位置判定部8は調理容器1の載置位置が不適正であると判定する。また、載置位置判定部8が調理容器1の載置位置が不適正であると判定すると、制御部7は、感熱素子6の制御温度値を制御温度値S2から制御温度値S1に低くなるよう変更する。
これにより、調理容器1の内容量が多量の場合でも調理容器1が不適正に載置されている場合と誤判別することなく加熱することができ、ユーザーの使い勝手を向上させることが可能となる。
(実施の形態
本発明の実施の形態について説明する。実施の形態と同一部分は同一の符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。実施の形態との相違点は、載置位置判定部8は、加熱開始時の赤外線センサ5の検知温度Tからの温度上昇値ΔTSを測定し、温度上昇値ΔTSが所定値DT(第1の所定値)よりも大きな状態が所定時間t8(第7の所定時間)以上継続する場合には、加熱開始から所定時間t1経過前であっても、調理
容器1の載置位置の判定を開始する構成とした点である。
以上のように構成された誘導加熱調理器について以下その動作、作用を具体的に説明する。加熱開始直後は、赤外線センサ5の出力が外乱などの影響により安定しないため、加熱開始後は赤外線センサ5の温度上昇値ΔTを適正に算出することができない。したがって、参考の形態1、2及び実施の形態1、2では、加熱開始から所定時間t1経過後に載置位置判定部8は載置位置判定動作を行う。
しかしながら、本実施の形態では、参考の形態1、2及び実施の形態1、2で述べた構成を備えておりながら、次の動作を行う。加熱開始時の初期の赤外線センサ5の検知温度Tからの温度上昇値ΔTSが所定値DT(例えば、20℃)より大きい状態が所定時間t8(例えば5秒)以上継続した場合には、加熱開始から所定時間t1経過前であっても、参考の形態1、実施の形態1、で説明したように、載置位置判定部8は、調理容器1の天板2上での載置位置の判定をする。このため、加熱開始時の初期の外乱等の影響を減らすとともに、調理容器1の天板2上での載置位置の判定をより速く行うことができ、調理容器1が不適切な位置で加熱動作をさせる時間を短縮させ、かつ調理容器1の載置位置の誤判定の可能性を減らすことが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、載置位置判定部8は、加熱開始時の赤外線センサ5の検知温度Tからの温度上昇値ΔTSが所定値DTよりも大きい状態が所定時間t8以上長く継続するときは、調理容器1の載置位置を判定する。
これにより、加熱初期における不安定要素を取り除くことができ、調理容器1の載置位置判定の誤判定の可能性を減らすと共に、調理容器1が不適切な位置で加熱動作をさせる時間を短縮させることが可能となる。
なお、本実施の形態では、載置位置判定部8は、加熱開始から所定時間t1経過前に、赤外線センサ5の検知温度の加熱開始時からの温度上昇値ΔTSが所定値DTよりも大きい場合には、載置位置判定動作をする構成である。しかしこの構成に代え、載置位置判定部8は、加熱開始から所定時間t1経過前に、赤外線センサ5の出力電圧の加熱開始時からの増加量が所定値DV(第2の所定値、例えば、20℃に相当する出力電圧)よりも大きい場合には、載置位置判定動作をする構成としても良い。この構成によっても、同様の効果を奏する。この場合も、赤外線センサ5の出力電圧の加熱開始からの増加量が所定値DVより大きい状態が所定時間t9(第8の所定時間)以上継続した場合に、載置位置判定部8が載置位置判定動作を行うようにしてもよい。
上記各実施の形態及び参考の形態では、感熱素子6としてサーミスタを用いたが、同等の効果が得られるのであれば、サーミスタに限定されるものではない。
また、上記各実施の形態及び参考の形態において、載置位置判定部8は、所定時間t1より短い所定時間t3における赤外線センサ5の検知温度の上昇値ΔTを算出することにより、赤外線センサ5の検知温度Tの上昇勾配を算出したが、赤外線センサ5の検知温度の上昇勾配を算出する方法はこれに限定されない。例えば、赤外線センサ5の検知温度Tの所定の上昇値に要した時間を計測することにより時間経過に伴う赤外線センサ5の検知温度の上昇勾配を算出してもよい。
また、上記第実施の形態において、載置位置判定部8は、所定時間t6における上昇勾配の増加量を算出することにより、時間経過に伴う赤外線センサ5の検知温度の上昇勾配ΔTの増加勾配Δ2Tを算出したが、赤外線センサ5の検知温度の上昇勾配ΔTの増加勾配Δ2Tを算出する方法はこれに限定されない。時間経過に伴う赤外線センサ5の検知温度の上昇勾配ΔTの増加勾配Δ2Tは、赤外線センサ5の検知温度Tの時間についての2次微分値に相当するので、これに対応するものであれば良い。例えば、赤外線センサ5の検知温度Tの上昇勾配が所定の増加量に達するまでに要した時間を計測することにより時間経過に伴う赤外線センサ5の検知温度の上昇勾配ΔTの増加勾配Δ2Tを算出してもよい。
また、各実施の形態及び参考の形態の構成は、適宜組み合わせて実施することができる。
以上説明してきたように、本発明は、調理容器を載置するための天板と、天板の下方に設けられ調理容器を誘導加熱する加熱コイルと、加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、調理容器底面から放射される赤外線を検知する赤外線センサと、赤外線センサの検知温度が赤外線センサの制御温度値よりも高くなるとインバータ回路の出力を抑制するかまたは加熱動作を停止する制御部と、第1の所定時間経過する毎に赤外線センサの出力値の上昇勾配を算出し上昇勾配が第1の閾値よりも小さいかどうかを判断し、上昇勾配が第1の閾値よりも小さい場合は、調理容器の載置位置が不適正であると判定する載置位置判定動作を行なう載置位置判定部とを備え、載置位置判定部は、加熱開始から調理容器が加熱されて上昇勾配が観測できる値となるまでの時間である第2の所定時間経過後に載置位置判定動作をすると共に、調理容器の載置位置が適正でかつ調理容器が収容している油量が多い場合に、調理容器の載置位置が不適正であると誤判定しないようにすべく赤外線センサの検知温度が所定温度値よりも高い場合のみ、載置位置判定動作をする構成を有する。
かかる構成により、赤外線センサを使用して応答性良く調理容器の温度を制御することができるとともに、赤外線センサの誤検知を防止し、さらに加熱中に調理容器が赤外線センサからずれている場合等でも、僅かにずれていることを精度良く判定して調理容器の過熱を防止でき、さらに調理容器の載置位置が適正でかつ調理容器が収容している油量が多い場合に、調理容器の載置位置が不適正であると誤判定しないようにすることができるの
で使い勝手が良い。
本発明の誘導加熱調理器は、調理容器が不適正に載置されている場合においても調理容器の過熱を防止しつつ、赤外線センサを用いて適正に加熱をすることができるので、調理容器を誘導加熱して温度制御する家庭用あるいは業務用の誘導加熱調理器等に有用である。
1 調理容器
2 天板
2a センサ窓
3 加熱コイル
4 インバータ回路
5 赤外線センサ
6 感熱素子
7 制御部
8 載置位置判定部
9 報知部

Claims (12)

  1. 調理容器を載置するための天板と、
    前記天板の下方に設けられ前記調理容器を誘導加熱する加熱コイルと、
    前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、
    前記調理容器底面から放射される赤外線を検知する赤外線センサと、
    前記赤外線センサの検知温度が前記赤外線センサの制御温度値よりも高くなると前記インバータ回路の出力を抑制するかまたは加熱動作を停止する制御部と、
    第1の所定時間経過する毎に前記赤外線センサの出力値の上昇勾配を算出し前記上昇勾配が第1の閾値よりも小さいかどうかを判断し、前記上昇勾配が前記第1の閾値よりも小さい場合は、前記調理容器の載置位置が不適正であると判定する載置位置判定動作を行なう載置位置判定部とを備え、
    前記載置位置判定部は、加熱開始から前記調理容器が加熱されて前記上昇勾配が観測できる値となるまでの時間である第2の所定時間経過後に前記載置位置判定動作をすると共に、前記調理容器の載置位置が適正でかつ前記調理容器が収容している油量が多い場合に、前記調理容器の載置位置が不適正であると誤判定しないようにすべく、前記赤外線センサの検知温度が所定温度値よりも高い場合のみ、前記載置位置判定動作をする誘導加熱調理器。
  2. 前記載置位置判定部は、前記調理容器が不適切な位置にある状態で加熱動作をさせる時間を短縮させるべく、加熱開始から前記第2の所定時間経過前に、前記赤外線センサの検知温度の加熱開始時からの上昇値が第1の所定値よりも大きい場合には、前記載置位置判定動作をする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記載置位置判定部は、前記調理容器が不適切な位置にある状態で加熱動作をさせる時間を短縮させるべく、加熱開始から前記第2の所定時間経過前に、前記赤外線センサの出力電圧の加熱開始時からの増加量が第2の所定値よりも大きい場合には、前記載置位置判定動作をする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記載置位置判定部は、前記第2の所定時間より短い第3の所定時間における前記赤外線センサの検知温度の上昇値を算出することにより、前記赤外線センサの検知温度の上昇勾配を算出する請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記制御部は、前記載置位置判定部が前記調理容器の載置位置は不適正であると判定すると、前記インバータ回路の出力を抑制または加熱動作を停止する請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記載置位置判定部は、第4の所定時間経過する毎に前記上昇勾配の増加勾配を算出し、前記増加勾配が負の値である第2の閾値よりも小さい場合のみ、前記調理容器の載置位置が不適正であると判定する請求項に記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記載置位置判定部は、第4の所定時間経過する毎に第5の所定時間における前記上昇勾配の増加量を算出する請求項に記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記載置位置判定部は、前記上昇勾配が第6の所定時間よりも長い時間において継続して前記第1の閾値よりも小さい場合のみ、前記載置位置判定動作をする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  9. 前記載置位置判定部は、前記赤外線センサの検知温度の加熱開始時からの上昇値が前記第1の所定値よりも大きい状態を第7の所定時間よりも長く継続する場合には、前記載置位置判定動作をする請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  10. 前記載置位置判定部は、前記赤外線センサの出力電圧の加熱開始時からの増加量が前記第2の所定値よりも大きい状態を第8の所定時間よりも長く継続する場合には、前記載置位置判定動作をする請求項3に記載の誘導加熱調理器。
  11. 前記載置位置判定部は、前記上昇勾配の増加勾配が第9の所定時間よりも長い時間において継続して前記第2の閾値よりも小さい場合のみ、前記載置位置判定動作をする請求項に記載の誘導加熱調理器。
  12. 警報を発する報知部をさらに備え、前記制御部は、前記載置位置判定部が前記調理容器の載置位置が不適正であると判定した場合に前記報知部により報知する請求項1に記載の誘導加熱調理器。
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