JP5652466B2 - 内燃機関のピストン及び内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、燃焼室内にタンブル流を発生させる内燃機関のピストン及び同ピストンを備える内燃機関に関する。
吸気ポートから燃焼室に流入した吸入空気によって同燃焼室内にタンブル流が発生すると、吸入空気の流れに乱れが生成される。これにより、混合気の燃焼速度が高められ、同混合気が安定して燃焼されるようになる(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−53710号公報
ところで、ピストンとして、その頂面に吸気バルブや排気バルブとの接触を回避するためのリセスを形成したものが知られている。こうしたピストンを採用した内燃機関においては、燃焼室内でのタンブル流の発生によってピストンの頂面に沿って混合気が流動する際に、混合気がリセス内に流入したり同リセスから混合気が流出したりすることでタンブル流の減衰を招くこととなる。
本発明の目的は、燃焼室内に発生したタンブル流の減衰を抑制することができる内燃機関のピストン及び内燃機関を提供することにある。
上記課題を解決する内燃機関のピストンは、ピストン頂面に形成された吸気バルブ用の吸気側リセス排気バルブ用の排気側リセスとが並ぶ方向を規定方向としたとき、前記ピストン頂面上に前記規定方向における一方側から前記規定方向における他方側へと流れる吸入空気の流れを生じさせるタンブル流を燃焼室内に発生させる内燃機関に適用されるものを前提としている。こうしたピストンにおいては、吸気側リセス及び排気側リセスの少なくとも一方のリセスの周縁では、同リセスと前記ピストン頂面の同リセスよりも前記規定方向における一方側の部分とが接続している部分の同規定方向に沿った断面における曲率半径が、同リセスと前記ピストン頂面の同リセスよりも前記規定方向における他方側の部分とが接続している部分の同規定方向に沿った断面における曲率半径よりも小さくされている
上記構成のピストンは、燃焼室内にタンブル流を発生させる内燃機関に適用される。この場合、リセスの周縁の一方側部分の曲率半径を他方側部分の曲率半径よりも小さくしたことにより、規定方向における一方側からリセス近傍まで流れてきた混合気がリセス内に流入しにくくなる。そして、同リセス内に流入することなく混合気が同リセスの周縁の他方側部分に達した際、他方側部分の曲率半径が一方側部分の曲率半径よりも大きいため、混合気の流れが、他方側部分によってピストン頂面の形状に沿った流れに円滑に調整される。すなわち、混合気は、リセス内への流入が抑制されつつピストン頂面に沿って規定方向における一方から他方に向けて流動することとなり、燃焼室内に発生したタンブル流の減衰を抑制することができるようになる。
なお、周縁の一方側部分の曲率半径を他方側部分の曲率半径よりも小さくする構成のリセスを規定方向に並ぶ吸気側リセス及び排気側リセスの何れか一方にのみ採用してもよいが、タンブル流の減衰の抑制効果を高めるためには、上記構成のリセスを吸気側リセス及び排気側リセスの両リセスに採用することが好ましい。
また、吸気側リセス及び排気側リセスの一方のリセスの周縁における一方側部分の曲率半径を、他方のリセスの周縁における他方側部分の曲率半径よりも小さくしてもよい。これにより、混合気が一方のリセスを規定方向に通過する際に、混合気が一方のリセスに流入しにくくなる。これにより、燃焼室内に発生したタンブル流の減衰を抑制することができるようになる。
また、上記課題を解決する内燃機関は、ピストン頂面に形成された吸気バルブ用の吸気側リセスと排気バルブ用の排気側リセスとが並ぶ方向を規定方向としたとき、前記ピストン頂面上に前記規定方向における一方側から前記規定方向における他方側へと流れる吸入空気の流れを生じさせるタンブル流を燃焼室内に発生させる内燃機関を前提としている。そして、こうした内燃機関に設けられるピストンを上記構成のピストンとする。この構成によれば、上記内燃機関のピストンと同等の作用効果を得ることができるようになる。
内燃機関の一実施形態を模式的に示す断面図。 ピストン頂面を模式的に示す平面図。 (a)は図2における3−3線矢視断面図、(b)〜(e)は図3(a)における一部を拡大した拡大図。 (a)は比較例のピストンの一部を示す断面図、(b)〜(e)は図4(a)における一部を拡大した拡大図。 クランク軸の回転角とタンブル比との関係を示すグラフ。 クランク軸の回転角と燃焼室内での混合気の流れの乱れとの関係を示すグラフ。
以下、燃焼室内でタンブル流を発生させる内燃機関の一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、内燃機関11のシリンダブロック12にはシリンダヘッド13が組み付けられており、こうしたシリンダブロック12のシリンダ14内には、シリンダヘッド13に近づく方向及び離れる方向に往復動するピストン15が設けられている。そして、シリンダ14内におけるシリンダヘッド13とピストン15との間に、燃焼室16が形成されている。
なお、本実施形態では、シリンダ14内でのピストン15の往復動する方向を「駆動方向」というものとする。そして、燃焼室16の容積を狭くする方向、即ち図1における上方側を「駆動方向一方側」といい、燃焼室16の容積を広くする方向、即ち図1における下方側を「駆動方向他方側」という。
シリンダヘッド13には、シリンダ14の中央に対向する位置に点火プラグ17が取り付けられている。そして、点火プラグ17の図1における左側には複数(本実施形態では2つ)の吸気ポート18が設けられるとともに、点火プラグ17の図1における右側には吸気ポート18と同数(本実施形態では2つ)の排気ポート19が設けられている。
各吸気ポート18は、紙面と直交する方向に沿って並置されている。そして、吸気バルブ20が開弁動作すると、各吸気ポート18からは、少なくとも吸入空気を含む気体が燃焼室16内に吸入される。本実施形態の吸気ポート18は、吸気ポート18を通じて燃焼室16内に吸入される気体の大部分がシリンダ14の内周面において吸気ポート18から最も離れた排気側領域に向けて流動するように形成されている。その結果、吸気行程時においては、吸気ポート18を通じて燃焼室16に気体が流入することにより、タンブル流Tが形成される。
なお、本実施形態における「タンブル流T」とは、吸気ポート18から点火プラグ17近傍に直接向かう気体の流れを含んだ気体の旋回流であって、図1における時計方向に流れる気体の旋回流のことを示している。本実施形態では、2つの吸気ポート18が設けられているため、燃焼室16内には紙面と直交する方向に沿って2つのタンブル流Tが形成されることとなる。
各排気ポート19は、各吸気ポート18と同様に、紙面と直交する方向に沿って並置されている。そして、排気行程で排気バルブ21が開弁状態になると、各排気ポート19を通じて燃焼室16から排気が排出される。
本実施形態では、一つのシリンダ14に対して2種類の噴射弁22,23が設けられている。各噴射弁22,23のうち一方の噴射弁は、吸気ポート18内に燃料を噴射するための通路噴射弁22である。また、他方の噴射弁は、シリンダ14内に燃料を噴射するための筒内噴射弁23である。これら各噴射弁22,23のうち少なくとも一方の噴射弁から噴射された燃料を含んだ混合気が点火プラグ17によって燃焼され、この燃焼に基づいた力によってピストン15が往復動する。
次に、図2〜図4を参照して、ピストン頂面151の形状について説明する。なお、図4には、比較例のピストン15Aの一部の断面形状を示している。
図2に示すように、ピストン頂面151には、吸気バルブ20との接触を回避するための吸気側リセス31,32と、排気バルブ21との接触を回避するための排気側リセス33,34とが形成されている。本実施形態では、各排気側リセス33,34のうち図2における上側に位置する排気側リセス33と、各吸気側リセス31,32のうち図2における上側に位置する吸気側リセス31との並ぶ方向、及び図2における下側に位置する排気側リセス34と吸気側リセス32との並ぶ方向を、「規定方向」とそれぞれいうものとする。
なお、燃焼室16内にタンブル流Tが発生すると、図1の時計方向に流れる気体がピストン頂面151上を排気側から吸気側に向けて流動することとなる。このとき、気体は、排気側リセス33,34を排気側(図2における右側であって、規定方向における一方側)から吸気側(図2における左側であって、規定方向における他方側)に向けて通過する。そして、排気側リセス33,34を通過した気体は、吸気側リセス31,32を排気側から吸気側に向けて通過する。
図3(a)〜(d)は、ピストン15を規定方向に沿って切断した場合の一部の断面図である。図3(a),(b)に示すように、ピストン頂面151における排気側リセス33,34の排気側(図3(a)における左側であって、規定方向における一方側)の部分152は、排気側リセス33,34に近づくに連れて次第に上記駆動方向一方側に位置するように傾斜状をなしている。そして、排気側リセス33,34の周縁35において規定方向における一方側部分としての排気側部分351の曲率半径は、第1の曲率半径R1となっている。また、図3(c)に示すように、排気側リセス33,34の周縁35において規定方向における他方側部分としての吸気側部分352の曲率半径は、排気側部分351の曲率半径(R1)よりも大きい第2の曲率半径R2となっている。
また、図3(a),(d)に示すように、ピストン頂面151における吸気側リセス31,32の排気側の部分153は、吸気側リセス31,32に近づくに連れて次第に駆動方向一方側に位置するように傾斜状をなしている。そして、吸気側リセス31,32の周縁36において規定方向における一方側部分としての排気側部分361の曲率半径は、第3の曲率半径R3となっている。そして、この第3の曲率半径R3は、第2の曲率半径R2よりも小さい。
また、図3(e)に示すように、吸気側リセス31,32の周縁36において規定方向における他方側部分としての吸気側部分362の曲率半径は、排気側部分361の曲率半径(R3)よりも大きい第4の曲率半径R4となっている。そして、この第4の曲率半径R4は、第1の曲率半径R1よりも大きい。
ここで、図4を参照して、従来のピストン頂面151Aの形状を比較例として説明する。
図4(a)〜(e)に示すように、比較例のピストン頂面151Aにおいて、排気側リセス33A,34Aの周縁35Aの排気側部分351Aは、吸気側部分352Aと同じ第11の曲率半径R11となっている。この第11の曲率半径R11は、第1の曲率半径R1よりも大きく、且つ第2の曲率半径R2よりも小さい。言い換えると、本実施形態の排気側リセス33,34の周縁35の排気側部分351の曲率半径(R1)は、比較例の排気側リセス33A,34Aの周縁35Aの排気側部分351Aの曲率半径(R11)よりも小さい。また、本実施形態の排気側リセス33,34の周縁35の吸気側部分352の曲率半径(R2)は、比較例の排気側リセス33A,34Aの周縁35Aの吸気側部分352Aの曲率半径(R11)よりも大きい。
また、吸気側リセス31A,32Aの周縁36Aの排気側部分361Aは、吸気側部分362Aと同じ第12の曲率半径R12となっている。この第12の曲率半径R12は、第3の曲率半径R3よりも大きく、且つ第4の曲率半径R4よりも小さい。言い換えると、本実施形態の吸気側リセス31,32の周縁36の排気側部分361の曲率半径(R3)は、比較例の吸気側リセス31A,32Aの周縁36Aの排気側部分361Aの曲率半径(R12)よりも小さい。また、本実施形態の吸気側リセス31,32の周縁36の吸気側部分362の曲率半径(R4)は、比較例の吸気側リセス31A,32Aの周縁36Aの吸気側部分362Aの曲率半径(R12)よりも大きい。
次に、図5及び図6に示す各グラフを参照して、本実施形態の内燃機関11の作用について説明する。
吸気ポート18を通じて燃焼室16内に気体が吸入されると、燃焼室16内にタンブル流Tが形成される。すると、吸入空気及び燃料を含む混合気がピストン頂面151上を排気側から吸気側に向けて流動することとなる。このように混合気がピストン頂面151上を流動するに際し、混合気が排気側リセス33,34を通過する。
このとき、上記比較例のように周縁35Aの曲率半径が第11の曲率半径R11である場合、排気側部分351Aの曲率半径が大きいために、混合気が排気側リセス33A,34A内に案内されやすい。そのため、混合気の多くが排気側部分351Aから排気側リセス33A,34A内に流入し、その後、吸気側部分352Aを介して排気側リセス33A,34Aから混合気が流出することとなる。
そして、排気側リセス33A,34Aから流出した混合気は、ピストン頂面151Aに沿って吸気側に流動し、吸気側リセス31A,32Aの直前位置に至る。このときにおいても、上記比較例のように周縁36Aの曲率半径が第12の曲率半径R12である場合、排気側部分361Aの曲率半径が大きいために、混合気が吸気側リセス31A,32A内に案内されやすい。そのため、混合気の多くが排気側部分361Aから吸気側リセス31A,32A内に流入し、その後、吸気側部分362Aを介して吸気側リセス31A,32Aから混合気が流出することとなる。
すなわち、比較例のピストン頂面151Aを排気側から吸気側に向けて混合気が流れる際には、混合気のリセス内への出入りによって、その流速、即ちタンブル流Tが減衰される。
これに対し、本実施形態では、排気側リセス33,34の周縁35の排気側部分351の曲率半径は、第11の曲率半径R11よりも小さい第1の曲率半径R1となっている。そのため、排気側リセス33,34を混合気が排気側から吸気側に通過するに際し、混合気は排気側リセス33,34内に案内されにくい。そのため、混合気の多くは、排気側リセス33,34に流入することなく、排気側リセス33,34の上方を通過するようになる。
そして、排気側リセス33,34の上方を通過する混合気が排気側リセス33,34の周縁35の吸気側部分352近傍に至ると、混合気の流れる方向が、吸気側部分352によってピストン頂面151に沿った方向に円滑に変更される。これは、吸気側部分352の曲率半径が、第1の曲率半径R1及び第11の曲率半径R11よりも大きい第2の曲率半径R2であるためである。
その後、排気側リセス33,34を通過した混合気は、ピストン頂面151に沿って吸気側に流動すると、吸気側リセス31,32の直前位置に至る。なお、吸気側リセス31,32の周縁36の排気側部分361の曲率半径は、第12の曲率半径R12よりも小さい第3の曲率半径R3となっている。そのため、吸気側リセス31,32を混合気が排気側から吸気側に向けて通過するに際し、混合気は吸気側リセス31,32内に案内されにくい。そのため、混合気の多くは、吸気側リセス31,32に流入することなく、吸気側リセス31,32の上方を通過する。
そして、吸気側リセス31,32の上方を通過する混合気が吸気側リセス31,32の周縁36の吸気側部分362近傍に至ると、混合気の流れる方向が、吸気側部分362によってピストン頂面151に沿った方向に円滑に変更される。これは、吸気側部分362の曲率半径が第3の曲率半径R3及び第12の曲率半径R12よりも大きい第4の曲率半径R4であるためである。
このように混合気がピストン頂面151に沿って流れる際における流速の減衰が抑制されると、図5及び図6に示すように、燃焼行程時におけるタンブル比及びタンブル流Tの乱れを示す値が、比較例の場合よりもそれぞれ大きくなる。そのため、混合気の燃焼速度が高められ、混合気が安定して燃焼されるようになる。
なお、「タンブル比」とは、ピストン15が一往復する間にタンブル流Tが旋回する回数である。また、「乱れを示す値」とは、燃焼室16内における流速の平均値と、燃焼室16内の所定のポイントでの流速との差を示す値であって、同差が大きいほどタンブル流Tの乱れが大きいこととなる。
以上説明したように、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)リセス31〜34の周縁35,36において排気側部分351,361の曲率半径を吸気側部分352,362の曲率半径よりも小さくした。これにより、混合気がピストン頂面151上を排気側から吸気側に流れるに際し、混合気がリセス31〜34内に流入しにくくなる。そして、リセス31〜34上を通過する混合気の流れる方向が、吸気側部分352,362によって、ピストン頂面151に沿う方向に円滑に調整される。その結果、ピストン頂面151に沿って混合気が流れる際における流速の減衰が抑制され、燃焼室16内におけるタンブル流Tの減衰を抑制することができるようになる。したがって、内燃機関11の燃料消費量を向上させることができるようになる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・排気側リセス33,34の周縁35において排気側部分351の曲率半径が吸気側部分352の曲率半径よりも小さいのであれば、吸気側リセス31,32の周縁36において排気側部分361の曲率半径を吸気側部分362の曲率半径と同じとしてもよい。
・吸気側リセス31,32の周縁36において排気側部分361の曲率半径が吸気側部分362の曲率半径よりも小さいのであれば、排気側リセス33,34の周縁35において排気側部分351の曲率半径を吸気側部分352の曲率半径と同じとしてもよい。
・内燃機関11は、ピストン頂面151上を吸気側から排気側に向けて混合気が流れるようなタンブル流を発生させるものであってもよい。この場合、リセス31〜34の周縁35,36における吸気側部分352,362が「規定方向における一方側部分」に相当し、排気側部分351,361が「規定方向における他方側部分」に相当する。そして、吸気側部分352,362の曲率半径を、排気側部分351,361の曲率半径よりも小さくすることが好ましい。
11…内燃機関、15…ピストン、151…ピストン頂面、16…燃焼室、31,32…吸気側リセス、33,34…排気側リセス、35,36…周縁、351,361…排気側部分、352,362…吸気側部分。

Claims (4)

  1. ピストン頂面に形成された吸気バルブ用の吸気側リセス排気バルブ用の排気側リセスとが並ぶ方向を規定方向としたとき、前記ピストン頂面上に前記規定方向における一方側から前記規定方向における他方側へと流れる吸入空気の流れを生じさせるタンブル流を燃焼室内に発生させる内燃機関に適用される内燃機関のピストンであって
    前記吸気側リセス及び前記排気側リセスの少なくとも一方のリセスの周縁では、
    同リセスと前記ピストン頂面の同リセスよりも前記規定方向における一方側の部分とが接続している部分の同規定方向に沿った断面における曲率半径が、
    同リセスと前記ピストン頂面の同リセスよりも前記規定方向における他方側の部分とが接続している部分の同規定方向に沿った断面における曲率半径よりも小さくされてなる
    ことを特徴とする内燃機関のピストン。
  2. 前記吸気側リセス及び前記排気側リセスの両リセスの周縁において
    リセスと前記ピストン頂面の同リセスよりも前記規定方向における一方側部分とが接続している部分同規定方向に沿った断面における曲率半径が、
    同リセスと前記ピストン頂面の同リセスよりも前記規定方向における他方側部分とが接続している部分同規定方向に沿った断面における曲率半径よりも小さくされてなる
    請求項1に記載の内燃機関のピストン。
  3. 前記吸気側リセス及び前記排気側リセスの一方のリセスの周縁における同リセスと前記ピストン頂面の同リセスよりも前記規定方向における一方側部分とが接続している部分同規定方向に沿った断面における曲率半径
    他方のリセスの周縁における同リセスと前記ピストン頂面の同リセスよりも前記規定方向における他方側部分とが接続している部分同規定方向に沿った断面における曲率半径よりも小さくされてなる
    請求項1又は請求項2に記載の内燃機関のピストン。
  4. ピストン頂面に形成された吸気バルブ用の吸気側リセスと排気バルブ用の排気側リセスとが並ぶ方向を規定方向としたとき、前記ピストン頂面上に前記規定方向における一方側から前記規定方向における他方側へと流れる吸入空気の流れを生じさせるタンブル流を燃焼室内に発生させる内燃機関であって、
    請求項1〜請求項のうち何れか一項に記載の内燃機関のピストンを備える
    ことを特徴とする内燃機関。
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