JP2008019803A - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

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倫行 高田
Yasuo Sato
康夫 佐藤
Hisanori Itou
寿記 伊藤
Osamu Horikoshi
修 堀越
Hirokazu Ito
弘和 伊藤
Genshiro Endo
元志郎 遠藤
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Abstract

【課題】互いに隣り合う二つの吸気ポート間の流れの干渉を抑制し、スワールを減じることなく吸気充填効率を向上できる内燃機関の吸気装置を提供する。
【解決手段】内燃機関1のシリンダ2の内周面の接線方向に向かう接線成分Stとシリンダ2の中心線CLと交差する面内を旋回する旋回成分Stとを吸気に与えるスワール生成ポート4と、スワール生成ポート4の隣に配置されてシリンダ2へ吸気を導く追従ポート5と、を備え、スワール生成ポート4及び追従ポート5のそれぞれは内燃機関1の燃焼室8の天井面8aに開口する吸気導入口40、50と、これらと天井面8aとの境界に位置する周縁部40a、50aとを有し、シリンダ2の上方から見て、シリンダ2の中心線CLから追従ポート5の周縁部50aまでの最短距離L1がスワール生成ポート4の周縁部40aまでの最短距離L2よりも短くなるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関のシリンダに吸気を導入する内燃機関の吸気装置に関する。
ディーゼルエンジン等の内燃機関に適用される吸気装置として、一つのシリンダに対して二つの吸気ポートを設け、一方の吸気ポートにシャッタ弁を設けるとともに他方の吸気ポートに燃焼室の中心部に向けて排気還流ガス(EGRガス)を導くEGR通路を設けたものがある(特許文献1)。この吸気装置は一方の吸気ポートに設けたシャッタ弁を閉じることにより他方の吸気ポートのみからシリンダ内に吸気を導いてスワールを生成することができる。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2及び3が存在する。
特開平6−88553号公報 特開平5−98972号公報 実開平6−43201号公報
特許文献1の吸気装置では、シリンダ内にスワールを生成する際に一方の吸気ポートが閉じられるのでシリンダに導かれる吸気流量が減少して吸気充填効率が低下する。吸気充填効率の低下を防止するために一方の吸気ポートを開いたのでは、他方の吸気ポートからシリンダへ導かれる吸気の勢いが失われてスワールが減じられる。
そこで、本発明は、互いに隣り合う二つの吸気ポート間の流れの干渉を抑制し、スワールを減じることなく吸気充填効率を向上できる内燃機関の吸気装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の吸気装置は、内燃機関のシリンダの内周面の接線方向に向かう接線成分と前記シリンダの中心線と交差する面内を旋回する旋回成分とを吸気に与えるスワール生成ポートと、前記スワール生成ポートの隣に配置されて前記シリンダへ吸気を導く追従ポートと、を備え、前記スワール生成ポート及び前記追従ポートのそれぞれは前記内燃機関の燃焼室の天井面に開口する吸気導入口と、前記吸気導入口と前記天井面との境界に位置する周縁部とを有し、前記シリンダの上方から見て、前記シリンダの中心線から前記追従ポートの前記周縁部までの最短距離が前記シリンダの中心線から前記スワール生成ポートの前記周縁部までの最短距離よりも短くなるように構成されていることにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
この吸気装置によれば、スワール生成ポートにより導かれる吸気に対して接線成分と旋回成分とが付与される。接線成分はシリンダの内周面の周方向に沿うスワールを生成できる。また、旋回成分は十分な吸気流量を確保し、かつスワールの生成を促進するように機能する。こうして、スワール生成ポートは十分な吸気流量を確保しつつ十分なスワールを生成できる。スワール生成ポートの隣に配置される追従ポートはその周縁部がスワール生成ポートの周縁部よりもシリンダの中心部に近いので、追従ポートによって吸気がシリンダの中心部に導かれ易くなる。そのため、シリンダの内周面に沿って流れるスワールとの干渉が抑制されるので、スワールを弱めることがない。またスワールとの干渉が抑制される結果、追従ポートからの吸気の導入が妨害され難くなるので、追従ポートから十分な吸気流量を確保できる。従って、スワール生成ポートにて生成されたスワールを減じることなく吸気充填効率が向上する。
本発明の吸気装置においては、前記スワール生成ポート及び前記追従ポートのそれぞれの前記吸気導入口には、吸気バルブを着座させるための着座部が設けられており、前記シリンダの上方から見た前記追従ポートの前記着座部の位置が、前記シリンダの上方から見た前記スワール生成ポートの前記着座部の位置と比べて前記シリンダの中心寄りに設定されていてもよい(請求項2)。この態様によれば、追従ポートの着座部の位置がスワール生成ポートの着座部よりもシリンダの中心部に近いので、追従ポートによって吸気がシリンダの中心部に導かれ易くなる。
また、本発明の吸気装置においては、前記スワール生成ポート及び前記追従ポートのそれぞれの前記吸気導入口には、吸気バルブを着座させるための着座部が設けられており、前記追従ポートの前記吸気導入口は、前記周縁部が前記シリンダの上方から見て前記着座部よりも外側に位置し、かつ前記着座部の下方から外側に広がりつつ前記周縁部へ続くように構成されるとともに、前記追従ポートを介して前記シリンダへ導入される吸気に対して前記シリンダの中心線方向への指向性を与える指向性付与手段を有していてもよい(請求項3)。この態様によれば、追従ポートの吸気導入口が着座部の下方から外側に広がりつつ周縁部へ続くように構成されているので、着座部を通過した吸気は周縁部まで誘導される。誘導された吸気は指向性付与手段にてシリンダの中心線方向への指向性が与えられる。そのため、追従ポートからシリンダ内に導かれる吸気がシリンダの径方向外側へ広がることを抑制できる。従って、スワール生成ポートにて生成されたスワールとの干渉をより効果的に抑制できる。指向性付与手段の一態様としては、前記シリンダの中心側の前記周縁部の一部が前記シリンダの中心線と略平行に延びることにより指向性付与手段が構成されてもよい(請求項4)。この場合、周縁部がシリンダの中心線と略平行に延びているので、周縁部まで誘導された吸気の方向が周縁部によってシリンダの中心線方向へ変更される。つまりその周縁部によってシリンダの中心線方向への指向性が吸気に付与される。なお、略平行とはシリンダの中心線と周縁部が延びる方向とが完全に平行であることに制限されない趣旨である。従って、シリンダの中心線方向へ指向性が付与される限度で周縁部が延びる方向がシリンダの中心線に対して数十度程度傾いていても構わない。
これらの態様においては、前記追従ポートの前記吸気導入口は、前記周縁部が前記シリンダの上方から見て前記シリンダの中心線を越えて位置するように構成されていてもよい(請求項5)。この場合には、追従ポートによってシリンダの中心部へ確実に吸気を導くことができるようになる。また、前記追従ポートの前記周縁部は、前記スワール生成ポート側の一部が前記シリンダの上方からみて前記スワール生成ポートの前記周縁部から離れる方向へ後退していてもよい(請求項6)。スワール生成ポートにて付与される旋回成分は追従ポート側にも流れるが、この態様においては追従ポートの周縁部がスワール生成ポートの周縁部から離れる方向に後退しているので、追従ポートにて導かれる吸気とスワール生成ポートから導かれる旋回成分との干渉を抑えることができる。換言すれば、追従ポートとスワール生成ポートとの間の領域における吸気の干渉を抑制することができる。これにより、吸気充填効率が更に向上する。
本発明の吸気装置においては、前記追従ポートは前記着座部の上方へ延びる喉部と、前記喉部に対して横方向から直線的に接続されて前記シリンダの中心に向かう方向に延びる導入部とを備えていてもよい(請求項7)。この態様によれば、追従ポートに導かれる吸気をシリンダの中心に向かって直線的に導入することができるので、シリンダの中心部に吸気を導くことが容易になる。この態様においては、前記喉部は、その内周面のうち前記シリンダの中心線から遠い側が前記中心線に近づく方向に突出するように構成されてもよい(請求項8)。この場合、喉部に導かれた吸気をシリンダの中心部へ導くことが更に容易になる。
本発明の吸気装置においては、前記スワール生成ポート及び前記追従ポートのそれぞれに一つずつ設けられた二つの吸気バルブと、前記二つの吸気バルブのそれぞれの開弁特性を互いに相違させて前記二つの吸気バルブを開閉駆動可能な弁駆動手段と、前記内燃機関の運転状態に応じた前記二つの吸気バルブのそれぞれの開弁特性を設定する開弁特性設定手段と、前記開弁特性設定手段が設定した開弁特性に従って前記二つのの吸気バルブのそれぞれが開弁されるように前記弁駆動手段を制御する弁制御手段と、を更に備えてもよい(請求項9)。この態様によれば、スワール生成ポートに設けられた吸気バルブの開弁特性と、追従ポートに設けられた吸気バルブの開弁特性とを独立して設定できるので、これらの開弁特性を適宜設定することによりシリンダ内の吸気の流れを内燃機関の運転状態に適したものにすることができる。
例えば、前記開弁特性設定手段は、前記追従ポートによる吸気の導入開始時期が前記スワール生成ポートによる吸気の導入開始時期に対して先行するように、前記二つの吸気バルブのそれぞれの開弁特性を設定してもよい(請求項10)。この場合、追従ポートからシリンダの中心部に吸気が導入されている状態で、スワール生成ポートから接線成分が流入を開始する。そのため、シリンダの中心部に導入された吸気が壁のように機能し、シリンダの内周面に沿うスワールがシリンダの中心部に向かう方向に広がることを抑制できる。これにより、シリンダの内周面側に高密度のスワールを生成できる。この態様においては、前記開弁特性設定手段は、前記スワール生成ポート側の吸気バルブの最大リフト量が前記追従ポート側の吸気バルブの最大リフト量よりも大きくなるように、前記二つの吸気バルブのそれぞれの開弁特性を設定してもよい(請求項11)。この場合には、スワール生成ポートから導入される接線成分を強めることができる。また、前記開弁特性設定手段は、前記追従ポートによる吸気の導入終了時期が前記スワール生成ポートによる吸気の導入終了時期に対して先行するように、前記二つの吸気バルブのそれぞれの開弁特性を設定してもよい(請求項12)。この場合には、追従ポートによる吸気の導入が終了した後にスワール生成ポートのみから吸気が導入されることになるので、スワール生成ポートによるスワール生成能力を持続させることができる。
また、これらの態様とは対照的に、前記開弁特性設定手段は、前記追従ポートによる吸気の導入開始時期が前記スワール生成ポートによる吸気の導入開始時期に対して後行するように、前記二つの吸気バルブのそれぞれの開弁特性を設定してもよい(請求項13)。この場合には、スワール生成ポートから導入される吸気の流れよりも、その後に追従ポートからシリンダの中心部に導入される吸気の流れが支配的となる。その結果シリンダの中心線を含む面内で旋回するタンブルがシリンダ内に形成される。これにより、例えば吸気行程から圧縮行程の中期までにシリンダ内に燃料を噴射して自着火させる予混合圧縮着火燃焼を内燃機関で実行する際に適した流れをシリンダ内に生成することができるようになる。この態様においては、前記開弁特性設定手段は、前記追従ポート側の吸気バルブの最大リフト量が前記スワール生成ポート側の吸気バルブの最大リフト量よりも大きくなるように、前記二つの吸気バルブのそれぞれの開弁特性を設定し(請求項14)、又は前記開弁特性設定手段は、前記追従ポートによる吸気の導入終了時期が前記スワール生成ポートによる吸気の導入終了時期に対して後行するように、前記二つの吸気バルブのそれぞれの開弁特性を設定する(請求項15)ことが好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、スワール生成ポートの隣に配置される追従ポートはその周縁部がスワール生成ポートの周縁部よりもシリンダの中心部に近いので、追従ポートによって吸気がシリンダの中心部に導かれ易くなり、スワール生成ポートにて生成されるスワールとの干渉が抑制される。これにより、スワール生成ポートにて生成されたスワールを減じることなく吸気充填効率が向上する。
(第1の形態)
図1は本発明の一形態の吸気装置が適用された内燃機関の要部を模式的に示した平面図であり、図2は図1のII−II線に関する断面図である。内燃機関1はディーゼルエンジンとして構成されていて、シリンダ2へ吸気を導入するための二つの吸気ポート4、5と、燃焼後の排気をシリンダ2から排出するための不図示の二つの排気ポートとを備えている。シリンダ2の上部でかつその中心線CL上にはシリンダ2内に燃料を噴射する不図示の燃料噴射ノズル設けられている。シリンダ2内には不図示のピストンが往復運動自在に設けられ、コネクティングロッドを介してクランク軸に連結されている。シリンダ2の開口部はシリンダヘッド7にて塞がれており、シリンダ2に収容されるピストンの頂面とシリンダヘッド7の下面とで囲まれた領域に燃焼室8が形成される。
吸気ポート4は導入される吸気に対してシリンダ2の内周面の接線方向に向かう接線成分Stとシリンダ2の中心線CLと交差する面内を旋回する旋回成分Srとを与えるスワール生成ポートとして機能する。一方、吸気ポート4の隣に配置された吸気ポート5は、主に吸気流量を確保する追従ポートとして機能する。これらの吸気ポート4、5は互いに構成が相違している。これらの詳細のそれぞれは後述するが、まずは両者に共通する構成について説明する。なお、以下の説明では、二つの吸気ポート4、5に関し、特に断わりなく吸気ポート4をスワール生成ポートと表示し、吸気ポート5を追従ポートと表示することによって両者を区別する場合がある。吸気ポート4、5には、吸気バルブ6が一つずつ配置される。なお各排気ポートにも不図示の排気バルブが配置されている。吸気ポート4、5及び排気ポートは内燃機関1のシリンダヘッド7にそれぞれ形成されている。各吸気ポート4、5は、燃焼室8の頂面8aに開口する吸気導入口40、50を有している。各吸気導入口40、50には吸気バルブ6を着座させるための着座部としてのバルブシート9が嵌め込まれている。各吸気導入口40、50と燃焼室8の天井面8aとの境界には周縁部40a、50aが位置しており、これらの周縁部40a、50aはシリンダ2の上方から見てバルブシート9よりも外側に位置している。各吸気導入口40、50はバルブシート9の下方から外側に広がりつつ周縁部40a、50aに続くように構成されている。
図3はスワール生成ポート4の詳細を示し、シリンダ2の上方から見た平面図とa〜eの各断面図とがそれぞれ示されている。スワール生成ポート4は、吸気バルブ6のステム部の周りに沿って湾曲しながら吸気導入口40に続くヘリカル部41と、ヘリカル部41の上流側(シリンダ2から離れる側)に接続された導入部42とを備えている。導入部42の一部は、図3のb−b及びc−cの各断面図に示すように、シリンダ2の上下方向に関して上側に位置する上側領域42aと下側に位置する下側領域42bとに区分されており、上側領域42aの横幅W1が下側領域42bの横幅W2よりも狭く、かつヘリカル部41に近付くに従ってこれらの領域の横幅の差が徐々に拡大するように構成されている。ヘリカル部41においては、図3のd−d及びe−eの各断面図に示すように、吸気導入口40に向かって湾曲する過程でシリンダ2の上下方向に関する高さhが漸次低くなるように構成されている。スワール生成ポート4によれば、これに導かれる吸気が導入部42の下側領域42bを通過することで、その吸気に対して図1に示すように接線成分Stが付与されるとともに、吸気が導入部42の上側領域42a及びこれに続くヘリカル部41を通過することで、その吸気に対して図1に示すように旋回成分Srが付与される。これによって、所用の吸気流量を確保しつつシリンダ2内にその内周面の周方向に沿うスワールFswが生成される。
一方、追従ポート5は、図1及び図2に示すように、一般的にストレートポートと呼ばれる周知のものであり、バルブシート9の上方に延びる円筒状の喉部51と、この喉部51に対して横方向から直線的に接続される導入部52とを備えている。導入部52の構成により、吸気ポート5に導かれる吸気はシリンダ2の中心線と交差する面内を旋回する旋回成分が付与されずに直線的な流線を持ってシリンダ2に導入される。
図1に示すように、シリンダ2の上方から各吸気導入口40、50を見ると、吸気導入口50のシリンダ2の中心に対する相対位置は吸気ポート4の吸気導入口40のその相対位置に比べてシリンダ2の中心寄りに設定されている。言い換えれば、シリンダ2の中心線CLから周縁部50aまでの最短距離L1が周縁部40aまでの最短距離L2よりも短くなるように、各吸気導入口40、50が構成されている。更に言えば、シリンダ2の上方から見た吸気ポート4のバルブシート9の位置が、吸気ポート5のバルブシート9の位置と比べてシリンダ2の中心寄りに設定されている。各吸気ポート4、5がこのように配置されているため、追従ポート5によって吸気がシリンダ2の中心部に導かれ易くなる。しかも、吸気ポート5の周縁部50aは図2に示すようにシリンダ2の中心線CLと略平行に延びている。これにより指向性付与手段が構成される。そのため、図3の矢印fに示すように、周縁部50aまで導かれた吸気の方向が中心線CL方向に変更されてその吸気に対して中心線CL方向に向かう指向性が付与されるので、吸気ポート5によってシリンダ2に導入される吸気の径方向外側への広がりが抑えられる。これにより、スワール生成ポート4によって生成されたスワールFswとの干渉が抑制されるとともに、追従ポート5によって十分な吸気流量を確保できる。従って、スワールFswを減じることなく吸気充填効率を向上できる。
これらの吸気ポート4、5に設けられた二つの吸気バルブ6は、図2に示すように弁駆動手段としての可変動弁機構10にて開閉駆動される。この可変動弁機構10の動作は内燃機関1の運転状態を適正に制御するために設けられたエンジンコントロールユニット(ECU)20にて制御される。可変動弁機構10は、ECU20から指示された開弁特性で二つの吸気バルブ6のそれぞれを独立して開閉駆動できるように構成されている。この可変動弁機構10としては、電磁石へ通電量を適宜制御することで開弁時期及び閉弁時期、作用角、並びに最大リフト量等の開弁特性を任意に設定してバルブを駆動できる周知の電磁駆動式の動弁機構や、その他開弁特性を適宜変更できる周知の動弁機構を用いることができる。
図4は、ECU20が実行する制御ルーチンの一例を示したフローチャートである。このルーチンのプログラムはECU20のROMに予め記憶されており、所定の間隔で繰り返し実行される。まず、ステップS1で内燃機関1の運転状態を取得する。ここでは、運転状態として、内燃機関1の回転速度Ne及びアクセル開度accpをそれぞれ取得する。次に、ステップS2でスワールの強さの指標であるスワール比の目標値(目標スワール比SR)を算出し、続いてステップS3で流量係数の目標値(目標流量係数μσ)を算出する。目標スワール比SR及び目標流量係数μσの算出は、回転速度Ne及びアクセル開度accpを変数としてこれらの目標値を与えるマップをECU20に予め保持させておき、このマップを参照することにより実現できる。次に、ステップS4で二つの吸気バルブ6のそれぞれの開弁特性を設定し、続くステップS5において、ステップS4で設定した開弁特性に従って二つの吸気バルブ6が開弁されるように可変動弁機構10を制御して今回のルーチンを終了する。この形態では、ステップS4の開弁特性として開弁時期、閉弁時期及び最大リフト量をスワール生成ポート4及び追従ポート5のそれぞれに関して設定する。開弁特性の設定は、目標スワール比SR及び目標流量係数μσに開弁特性を対応付けたマップを予めECU20に保持させておき、このマップを参照することにより実現できる。このマップには、比較的高いスワール比が要求される運転領域において、追従ポート5による吸気導入開始時期がスワール生成ポート4による吸気導入開始時期よりも先行するように二つの吸気バルブ6の開弁特性が設定してある。
そのため、このような運転領域では二つの吸気バルブ6のリフトカーブが図5に示すようになる。但し、図5はあくまで一例である。図5に示すように、追従ポート5に関する開弁時期θop5はスワール生成ポート4に関する開弁時期θop4よりも先行する。これにより、追従ポート5からシリンダ2の中心部に吸気が導入されている状態で、スワール生成ポート4から接線成分St(図1)が流入を開始する。そのため、シリンダ2の中心部に導入された吸気が壁のように機能し、シリンダ2の内周面に沿うスワールFswがシリンダ2の中心部に向かう方向に広がることを抑制できる。これにより、シリンダ2の内周面側に高密度のスワールFswを生成できる。また、図5の例では、スワール生成ポート4に関する最大リフト量VL4が追従ポート5に関する最大リフト量VL5よりも大きくなっている。そのため、スワール生成ポート4から導入される接線成分Stを強めることができる。また、この最大リフト量VL4を調整することにより所用のスワール比SRを制御することができるようになる。
図5の例では、追従ポート5に関する閉弁時期θcl5がスワール生成ポート4に関する閉弁時期θcl4に一致するが、例えばこれらの閉弁時期θcl4、θcl5を図6のように追従ポート5に関する閉弁時期θcl5がスワール生成ポート4に関する閉弁時期θcl4に先行させてもよい。こうすることにより、追従ポート5による吸気の導入終了時期がスワール生成ポート4による吸気の導入終了時期に対して先行する。これにより、追従ポート5による吸気の導入が終了した後にスワール生成ポート4のみから吸気が導入されることになるので、スワール生成ポート4によるスワール生成能力を持続させることができる。
(第2の形態)
次に、本発明の第2の形態を図7及び図8を参照して説明する。この形態は内燃機関1が通常燃焼と予混合圧縮着火燃焼とを選択的に実行できるように、燃料噴射時期がECU20にて制御され、かつその予混合圧縮着火燃焼に適した吸気バルブの開閉制御がECU20にて実行される。これらを除き、第2の形態は第1の形態と同一の構成を有しているので、同一構成についての重複する説明を省略する。周知のように、予混合圧縮着火燃焼は、吸気行程から圧縮行程の中期までに燃料噴射が行われるように燃料噴射時期を進角させてシリンダ内に予め均一な混合気を生成し、この混合気を圧縮行程の終期に着火させる燃焼形態である。予混合圧縮着火燃焼は窒素酸化物及び煤の発生を抑えることができる点で通常燃焼よりも優れているが、これを実行可能な運転領域は限られており、それ以外の領域では通常燃焼を行わざるを得ない。予混合圧縮着火燃焼にはスワールの生成はあまり効果的でなく、燃料混合気の均質度を向上させる観点からシリンダの中心線を含む面内で旋回するタンブルを生成することが有効であると知られている。これらの点を鑑みてECU20は以下に説明する制御を実行する。
図7はECU20が実行する制御ルーチンの一例を示したフローチャートである。このルーチンのプログラムはECU20のROMに予め記憶されており、所定の間隔で繰り返し実行される。まず、ステップS21では、内燃機関1の運転状態を取得する。ここでは、運転状態として、内燃機関1の回転速度Ne及びアクセル開度accpをそれぞれ取得する。次に、ステップS22において、予混合圧縮着火燃焼が可能な運転領域か否かをステップS21で取得した運転状態に基づいて判定し、予混合圧縮着火燃焼が可能な運転領域であれば、ステップS23に進み、そうでなければステップS25に進む。ステップS23では二つの吸気バルブ6のそれぞれの開弁特性を設定し、続くステップS24において、ステップS23で設定した開弁特性に従って二つの吸気バルブ6が開弁されるように可変動弁機構10を制御して今回のルーチンを終了する。一方、ステップS25では通常制御、例えば図4に示した第1の形態と同様の制御を実行する。
この形態では、ステップS23の開弁特性として開弁時期、閉弁時期及び最大リフト量をスワール生成ポート4及び追従ポート5のそれぞれに関して設定する。ここでは、追従ポート5による吸気導入開始時期がスワール生成ポート4による吸気導入開始時期よりも後行するように二つの吸気バルブ6の開弁特性を設定する。これにより、二つの吸気バルブ6のリフトカーブが例えば図8に示すようになる。即ち、追従ポート5に関する開弁時期θop5はスワール生成ポート4に関する開弁時期θop4よりも後行する。これにより、スワール生成ポート4から導入される吸気の流れよりも、その後に追従ポート5からシリンダ2の中心部に導入される吸気の流れが支配的となる。その結果シリンダ2の中心線CLを含む面内で旋回するタンブルがシリンダ2内に形成される。また、図8に示すように、追従ポート5に関する最大リフト量VL5をスワール生成ポート4に関する最大リフト量VL4に比べて大きくし、かつ追従ポート5に関する閉弁時期θcl5をスワール生成ポート4に関する閉弁時期θcl4に後行させてもよい。こうすることにより、追従ポート5からの吸気の導入がスワール生成ポート4が閉じられた後にも持続するため、追従ポート5からシリンダ2の中心部に導入される吸気の流れがより支配的となりタンブルを強化することができる。なお、追従ポート5を介して導入される吸気は、その導入部52から喉部51を通じて吸気導入口50に至る過程で曲げられるので、シリンダ2の中心線CLと完全に平行な流れにならず、少なからず弧を描くような曲線的な流れとなる。従って、追従ポート5から導入される吸気によってタンブルを生成することは可能である。
(第3の形態)
次に、本発明の第3の形態を図9及び図10を参照して説明する。図9は本形態に係る吸気装置が適用された内燃機関の要部を模式的に示した平面図であり、図10は図9のX−X線に関する断面図である。この形態は追従ポートの構成を除き第1の形態と同一構成を有している。従って、第1の形態と同一構成には同一の参照符号を図面に付して重複する説明を省略する。図9及び図10に示すように、本形態に係る追従ポート35は導入される吸気に対して旋回成分を付与できる周知のヘリカルポートとして構成されており、その吸気導入口350は周縁部350aがシリンダ2の上方から見てバルブシート9よりも外側に位置し、かつバルブシート9の下方から外側に広がりつつ周縁部350aへ続くように構成されている。図示の形態において、追従ポート35及びスワール生成ポート4のそれぞれに設けられたバルブシート9は、シリンダ2の上方から見てその中心に対する相対位置に差違はない。しかし、シリンダ2の中心線CLから追従ポート35の周縁部350aまでの最短距離L1がスワール生成ポート4の周縁部40aまでの最短距離L2よりも短くなるように吸気導入口350が構成されている。換言すれば、追従ポート35の周縁部250aはシリンダ2の上方から見て、吸気バルブ6の軸線Ax回りの円弧ar1とシリンダの中心線CL回りの円弧ar2とを滑らかに結んだ卵形状をなしている。このようなバルブシート9から周縁部350aまでの曲面の加工は、例えば燃焼室8の天井面8aを切削加工にて面取りすることにより実現可能である。これにより、追従ポート35に導かれてバルブシート9を通過した吸気は周縁部350aまで誘導される。周縁部350aのうちシリンダ2の中心側の一部の領域A1には、周縁部350aがシリンダ2の中心線CLと略平行に延びることにより指向性付与手段が構成されている。そのため、図10の矢印fに示すように、周縁部350aまで誘導された吸気には中心線CL方向への指向性が与えられる。なお、周縁部350aが延びる方向はこのような指向性が付与される限度でシリンダ2の中心線CLに対して数十度程度、例えば20度以下の範囲内で傾いていてもよい。残りの領域A2においては、周縁部350aは吸気バルブ6の軸線Axに関して45度以下の角度で斜め方向に延びている。これにより、領域A2において、周縁部350aの外側への吸気の広がりが抑制されてスワール生成ポート4からの吸気との干渉が防止される。
以上の構成によれば、第1の形態と同様にスワール生成ポート4によって生成されたスワールFswとの干渉が抑制されるとともに、追従ポート35によって十分な吸気流量を確保できる。従って、スワールFswを減じることなく吸気充填効率を向上できる。また、この形態においては、周縁部350aはシリンダ2の上方から見て中心線CLを越えて位置しているので、追従ポート35によってシリンダ2の中心部へ確実に吸気を導くことができるようになる。なお、周縁部350aは図示の形態に限定されず、例えば周縁部350aのスワール生成ポート4側の一部を、図9の二点鎖線で示す位置pまでスワール生成ポート4から離れる方向に後退させるようにしてもよい。周縁部350aをこのように後退させた場合には、スワール生成ポート4と追従ポート35とで挟まれた領域において吸気の干渉を防止する効果が周縁部350aを後退させない場合と比べてより向上する。
この形態において、スワール生成ポート4及び追従ポート35のそれぞれに設けられた二つの吸気バルブ6は図2に示した可変動弁機構10にて開閉駆動され、かつ第1の形態又は第2の形態に係る制御ルーチンに従って可変動弁機構10を制御してもよい。こうすることにより、第1の形態又は第2の形態と同等の効果を発揮できる。
(第4の形態)
次に、本発明の第4の形態を図11及び図12を参照して説明する。図11は本形態に係る吸気装置が適用された内燃機関の要部を模式的に示した平面図であり、図12は図11のXII−XII線に関する断面図である。この形態は追従ポートの構成を除き第1の形態と同一構成を有している。従って、第1の形態と同一構成には同一の参照符号を図面に付して重複する説明を省略する。図11及び図12に示すように、本形態に係る追従ポート45はいわゆるストレートポートとして構成されており、バルブシート9の上方に延びる円筒状の喉部451と、喉部451に対して横方向から直線的に接続される導入部452とを備えている。この形態の導入部452はシリンダ2の中心線CL及び吸気バルブ6の軸線Axのそれぞれと交差する直線Sの方向に、換言すればシリンダ2の中心に向かう方向に延びるように構成されている。これにより、追従ポート45に導かれる吸気はシリンダ2の中心に向かって直線的に導入される。追従ポート45の吸気導入口450は第3の形態の吸気導入口350(図9及び図10)と同一であり、シリンダ2の中心線CLから追従ポート45の周縁部450aまでの最短距離L1がスワール生成ポート4の周縁部40aまでの最短距離L2よりも短くなるように構成されている。また、周縁部450aのうちシリンダ2の中心側の一部の領域A1においては、周縁部450aがシリンダ2の中心線CLと略平行に延びることにより指向性付与手段が構成されており、周縁部450aまで誘導された吸気には中心線CL方向への指向性が与えられる。残りの領域A2においては、周縁部450aが吸気バルブ6の軸線Axに関して45度以下の角度で斜め方向に延びている。以上の構成により、第3の形態と同等の効果を発揮できる。なお、この形態においても、スワール生成ポート4及び追従ポート35のそれぞれに設けられた二つの吸気バルブ6は図2に示した可変動弁機構10にて開閉駆動され、かつ第1の形態又は第2の形態に係る制御ルーチンに従って可変動弁機構10を制御してもよい。こうすることにより、第1の形態又は第2の形態と同等の効果を発揮できる。
なお、喉部451の構成は図示の形態に限定されず、例えば喉部451の内周面のうち、シリンダ2の中心線CLから遠い側を、図12の二点鎖線で示す位置qまで中心線CLに近づく方向に突出させるようにしてもよい。喉部451の内周面をこのように突出させた場合には、図12の矢印eに示すように吸気をシリンダ2の中心に向かわせることができるので、より効率的に吸気をシリンダ2の中央に導くことができるようになる。また、第3の形態と同様に、周縁部450aのスワール生成ポート4側の一部を、図11の二点鎖線で示す位置pまでスワール生成ポート4から離れる方向に後退させるようにしてもよい。
(第5の形態)
次に、本発明の第5の形態を図13及び図14を参照して説明する。図13は本形態に係る吸気装置が適用された内燃機関の要部を模式的に示した平面図であり、図14は図13のXIV−XIV線に関する断面図である。この形態は追従ポート並びにその追従ポートに設けられる吸気バルブ及びバルブシートに特徴がある。以下、その特徴点について説明し、その他の点については第4の形態と略同一の構成であるので詳細な説明を省略する。この形態に係る追従ポート55はストレートポートとして構成されており、バルブシート9′の上方に延びる喉部551と、この喉部551に対して横方向から直線的に接続される導入部552とを備えている。喉部551の横断面は楕円状に構成され、喉部551の短径が直線Sと一致するようになっている。また、吸気バルブ6′もその傘部が楕円状に構成される。吸気バルブ6′が着座するバルブシート9′は着座の際にバルブフェースと密着するように楕円環状に構成されている。この形態においても追従ポート55の周縁部550aはバルブシート9′の外側に配置され、シリンダ2の中心線CLから追従ポート55の周縁部550aまでの最短距離L1がスワール生成ポート4の周縁部40aまでの最短距離L2よりも短くなるように構成されている。また、周縁部550aのうちシリンダ2の中心側の一部の領域A1においては、周縁部550aがシリンダ2の中心線CLと略平行に延びることにより指向性付与手段が構成されており、周縁部550aまで誘導された吸気には中心線CL方向への指向性が与えられる。残りの領域A2においては、周縁部550aが吸気バルブ6′の軸線Axに関して45度以下の角度で斜め方向に延びている。以上の構成により、本形態は第4の形態と同等の効果を発揮できる。更に、吸気バルブ6′の傘部等を楕円形状にしたので、追従ポート55の開口面積を拡大できるので吸気流量の確保が容易になる利点がある。
吸気バルブ6′及び吸気バルブ6のそれぞれは図2に示した可変動弁機構10にて開閉駆動され、かつ第1の形態又は第2の形態に係る制御ルーチンに従って可変動弁機構10を制御してもよい。こうすることにより、第1の形態又は第2の形態と同等の効果を発揮できる。但し、吸気バルブ6′の駆動に伴う軸線Ax回りの回転を防止するために、この形態では軸線Ax回りの回転を阻止する回り止め手段(不図示)が設けられている。この回り止め手段は、吸気バルブ6′のステム部に設けられて軸線Ax方向に延びる不図示の突条と、吸気バルブ6′を摺動可能に支持するバルブガイド(不図示)の内周面に設けられて突条を案内できる不図示の溝部とを備えている。
また、第4の形態と同様に、喉部551の構成は図示の形態に限定されず、喉部551の内周面のうち、シリンダ2の中心線CLから遠い側を、図14の二点鎖線で示す位置qまで中心線CLに近づく方向に突出させるようにしてもよい。喉部551の内周面をこのように突出させた場合には、図14の矢印eに示すように吸気をシリンダ2の中心に向かわせることができるので、より効率的に吸気をシリンダ2の中央に導くことができるようになる。また、周縁部550aのスワール生成ポート4側の一部を、図13の二点鎖線で示す位置pまでスワール生成ポート4から離れる方向に後退させるようにしてもよい。
以上の各形態において、ECU20は図4のステップS4又は図7のステップS23を実行することにより本発明に係る開弁特性設定手段として、図4のステップS5又は図7のステップS24を実行することにより本発明に係る弁制御手段としてそれぞれ機能する。
但し、本発明は以上の各形態に限定されず、種々の形態で実現してもよい。本発明の吸気装置は、シリンダ内にスワール流を形成することが要望されるディーゼルエンジンに適用されることが適しているが、他の形式の内燃機関への本発明の適用を排除するものではなく、例えばガソリンエンジンに適用することもできる。また、追従ポートは図示の形状に限定されず、図示のものと同等の機能を持つものであれば、これを図示の追従ポートに置き換えて実施してもよい。
第1の形態に係る吸気装置が適用された内燃機関の要部を模式的に示した平面図。 図1のII−II線に関する断面図。 スワール生成ポートの詳細を示した図。 第1の形態に係る制御ルーチンの一例を示したフローチャート。 リフトカーブの一例を示した図。 リフトカーブの他の例を示した図。 第2の形態に係る制御ルーチンの一例を示したフローチャート。 リフトカーブの一例を示した図。 第3の形態に係る吸気装置が適用された内燃機関の要部を模式的に示した平面図。 図9のX−X線に関する断面図。 第4の形態に係る吸気装置が適用された内燃機関の要部を模式的に示した平面図。 図11のXII−XII線に関する断面図。 第5の形態に係る吸気装置が適用された内燃機関の要部を模式的に示した平面図。 図13のXIV−XIV線に関する断面図。
符号の説明
1 内燃機関
2 シリンダ
4 スワール生成ポート
5、35、45、55 追従ポート
6、6′ 吸気バルブ
8 燃焼室
8a 天井面
9、9′ バルブシート(着座部)
10 可変動弁機構(弁駆動手段)
20 ECU(開弁特性設定手段、弁制御手段)
40 吸気導入口
40a 周縁部
50、350、450、550 吸気導入口
50a、350a、450a、550a 周縁部
51、451、551 喉部
52、452、552 導入部
CL シリンダの中心線
L1、L2 最短距離
St 接線成分
Sr 旋回成分

Claims (15)

  1. 内燃機関のシリンダの内周面の接線方向に向かう接線成分と前記シリンダの中心線と交差する面内を旋回する旋回成分とを吸気に与えるスワール生成ポートと、前記スワール生成ポートの隣に配置されて前記シリンダへ吸気を導く追従ポートと、を備え、前記スワール生成ポート及び前記追従ポートのそれぞれは前記内燃機関の燃焼室の天井面に開口する吸気導入口と、前記吸気導入口と前記天井面との境界に位置する周縁部とを有し、前記シリンダの上方から見て、前記シリンダの中心線から前記追従ポートの前記周縁部までの最短距離が前記シリンダの中心線から前記スワール生成ポートの前記周縁部までの最短距離よりも短くなるように構成されていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  2. 前記スワール生成ポート及び前記追従ポートのそれぞれの前記吸気導入口には、吸気バルブを着座させるための着座部が設けられており、前記シリンダの上方から見た前記追従ポートの前記着座部の位置が、前記シリンダの上方から見た前記スワール生成ポートの前記着座部の位置と比べて前記シリンダの中心寄りに設定されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気装置。
  3. 前記スワール生成ポート及び前記追従ポートのそれぞれの前記吸気導入口には、吸気バルブを着座させるための着座部が設けられており、
    前記追従ポートの前記吸気導入口は、前記周縁部が前記シリンダの上方から見て前記着座部よりも外側に位置し、かつ前記着座部の下方から外側に広がりつつ前記周縁部へ続くように構成されるとともに、前記追従ポートを介して前記シリンダへ導入される吸気に対して前記シリンダの中心線方向への指向性を与える指向性付与手段を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の吸気装置。
  4. 前記指向性付与手段は、前記シリンダの中心側の前記周縁部の一部が前記シリンダの中心線と略平行に延びることにより構成されていることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の吸気装置。
  5. 前記追従ポートの前記吸気導入口は、前記周縁部が前記シリンダの上方から見て前記シリンダの中心線を越えて位置するように構成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の内燃機関の吸気装置。
  6. 前記追従ポートの前記周縁部は、前記スワール生成ポート側の一部が前記シリンダの上方からみて前記スワール生成ポートの前記周縁部から離れる方向へ後退していることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の吸気装置。
  7. 前記追従ポートは、前記着座部の上方へ延びる喉部と、前記喉部に対して横方向から直線的に接続されて前記シリンダの中心に向かう方向に延びる導入部とを備えていることを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の内燃機関の吸気装置。
  8. 前記喉部は、その内周面のうち前記シリンダの中心線から遠い側が前記中心線に近づく方向に突出するように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の吸気装置。
  9. 前記スワール生成ポート及び前記追従ポートのそれぞれに一つずつ設けられた二つの吸気バルブと、前記二つの吸気バルブのそれぞれの開弁特性を互いに相違させて前記二つの吸気バルブを開閉駆動可能な弁駆動手段と、前記内燃機関の運転状態に応じた前記二つの吸気バルブのそれぞれの開弁特性を設定する開弁特性設定手段と、前記開弁特性設定手段が設定した開弁特性に従って前記二つのの吸気バルブのそれぞれが開弁されるように前記弁駆動手段を制御する弁制御手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の吸気装置。
  10. 前記開弁特性設定手段は、前記追従ポートによる吸気の導入開始時期が前記スワール生成ポートによる吸気の導入開始時期に対して先行するように、前記二つの吸気バルブのそれぞれの開弁特性を設定することを特徴とする請求項9に記載の内燃機関の吸気装置。
  11. 前記開弁特性設定手段は、前記スワール生成ポート側の吸気バルブの最大リフト量が前記追従ポート側の吸気バルブの最大リフト量よりも大きくなるように、前記二つの吸気バルブのそれぞれの開弁特性を設定することを特徴とする請求項10に記載の内燃機関の吸気装置。
  12. 前記開弁特性設定手段は、前記追従ポートによる吸気の導入終了時期が前記スワール生成ポートによる吸気の導入終了時期に対して先行するように、前記二つの吸気バルブのそれぞれの開弁特性を設定することを特徴とする請求項11に記載の内燃機関の吸気装置。
  13. 前記開弁特性設定手段は、前記追従ポートによる吸気の導入開始時期が前記スワール生成ポートによる吸気の導入開始時期に対して後行するように、前記二つの吸気バルブのそれぞれの開弁特性を設定することを特徴とする請求項9に記載の内燃機関の吸気装置。
  14. 前記開弁特性設定手段は、前記追従ポート側の吸気バルブの最大リフト量が前記スワール生成ポート側の吸気バルブの最大リフト量よりも大きくなるように、前記二つの吸気バルブのそれぞれの開弁特性を設定することを特徴とする請求項13に記載の内燃機関の吸気装置。
  15. 前記開弁特性設定手段は、前記追従ポートによる吸気の導入終了時期が前記スワール生成ポートによる吸気の導入終了時期に対して後行するように、前記二つの吸気バルブのそれぞれの開弁特性を設定することを特徴とする請求項14に記載の内燃機関の吸気装置。
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