JP5651695B2 - メソイオン性殺虫剤の混合物 - Google Patents

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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/90Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having two or more relevant hetero rings, condensed among themselves or with a common carbocyclic ring system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P33/00Antiparasitic agents

Description

本発明は、一定のピリミジニウム化合物、そのN−オキシドおよび塩、ならびに、少なくとも1種の他の有害無脊椎生物防除剤を含む、農学的用途、非農学的用途および動物衛生用途に好適な殺虫性混合物と、農学的および非農学的環境の両方における節足動物などの有害無脊椎生物の防除、ならびに、動物における寄生虫感染症の処置または一般的な環境における外寄生のためのその使用方法とに関する。
高い作物効率を達成するために、有害無脊椎生物の防除はきわめて重要である。栽培されているおよび貯蔵されている農作物に対する有害無脊椎生物による損害は、生産性を著しく低下させ、これにより、消費者に対するコストを増加させてしまう可能性がある。森林、温室作物、観賞用植物、苗床作物、貯蔵食品および繊維製品、家畜、家庭、芝生、木材製品、ならびに、公衆衛生における有害無脊椎生物の防除もまた重要である。多くの製品がこれらの目的のために市販されているが、より効果的であり、より安価であり、より無毒性であり、環境に対してより安全であり、または、異なる作用部位を有する新規化合物に対する要求が継続している。
動物衛生における動物寄生虫の防除が、食品製造および愛玩動物の分野においては特に必須である。既存の処置方法および寄生虫防除方法は、多くの現在市販されている駆虫剤に対する耐性の高まりにより効力を失いつつある。従って、動物寄生虫を防除するためのより効果的な方法の発見が不可欠である。
特許文献1には、式iのメソイオン性ピリミジニウム化合物が駆虫薬として開示されており、
Figure 0005651695
式中、とりわけ、RおよびRは独立してC〜Cアルキルであり、Rは芳香族複素式6員環であり、RおよびRは独立して水素またはC〜Cアルキルである。
この刊行物中に本発明の混合物は開示されていない。
米国特許第5,151,427号明細書
本発明は、(a)式1の化合物から選択される少なくとも1種の化合物(すべての立体異性体を含む)、そのN−オキシドおよび塩、
Figure 0005651695
[式中、
は、Rから独立して選択される5個以下の置換基で任意により置換されたフェニル、または、Rから独立して選択される4個以下の置換基で任意により置換されたピリジニルであり;
は、C〜Cハロアルキルであるか;または、ハロゲンおよびC〜Cアルキルからなる群から独立して選択される2個以下の置換基で各々が任意により置換されたチアゾリル、ピリジニルまたはピリミジニルであり;
各Rは、独立して、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C(R)=NORまたはQであり;
各Rは、独立してC〜Cアルキルであり;
ZはCH=CHまたはSであり;
各Qは、独立して、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシおよびC〜Cハロアルコキシからなる群から独立して選択される3個以下の置換基で各々が任意により置換されたフェニルまたはピリジニルである]
および
(b)アバメクチン、アセタミプリド、アミトラズ、アベルメクチン、アザジラクチン、ベンサルタップ、ビフェントリン、ブプロフェジン、カルタップ、クロラントラニリプロール、クロルフェナピル、クロルピリホス、クロチアニジン、シアントラニリプロール、シフルトリン、β−シフルトリン、シハロトリン、γ−シハロトリン、λ−シハロトリン、シペルメトリン、α−シペルメトリン、ζ−シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ディルドリン、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エンドスルファン、エスフェンバレレート、エチプロール、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンバレレート、フィプロニル、フロニカミド、フルベンジアミド、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、ルフェヌロン、メタフルミゾン、メソミル、メトプレン、メトキシフェノジド、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、オキサミル、ホスメット、ピメトロジン、ピレトリン、ピリダベン、ピリダリル、ピリプロキシフェン、リアノジン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、テブフェノジド、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタップ−ナトリウム、トルフェンピラド、トラロメトリン、トリアザメート、トリフルムロン、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)デルタエンドトキシン、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)のすべての菌株およびヌクレオポリヒドロシス(Nucleo polyhydrosis)ウイルスのすべての菌株からなる群から選択される少なくとも1種の有害無脊椎生物防除剤
を含む組成物に関する。
本発明はまた、成分(a)が、少なくとも1種の式1の化合物(すべての立体異性体を含む)から選択される前述の組成物に関する。
本発明はまた上記の組成物に関するが、本明細書においてはさらに、(a)Rが未置換フェニルでありかつRがCFである場合、ZはSであり;(b)Rが2−フルオロフェニルでありかつRが2−クロロ−5−チアゾリルである場合、ZはSであり;(c)Rが2−フルオロフェニルまたは3−(トリフルオロメトキシ)フェニルでありかつRが6−クロロ−3−ピリジニルである場合、ZはCH=CHである。
本発明はまた、上記の任意の組成物、ならびに、界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の追加の成分を含む組成物を提供する。一実施形態において、本発明はまた、上記の組成物と、界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の追加の成分とを含む有害無脊椎生物を防除するための組成物を提供し、前記組成物は、少なくとも1種の追加の生物学的に活性な化合物もしくは薬剤をさらに含む。
本発明はまた、(a)式1の化合物から選択される少なくとも1種の化合物、そのN−オキシドおよび塩、
Figure 0005651695
[式中、
は、Rから独立して選択される5個以下の置換基で任意により置換されたフェニル、または、Rから独立して選択される4個以下の置換基で任意により置換されたピリジニルであり;
は、C〜Cハロアルキルであるか;または、ハロゲンおよびC〜Cアルキルからなる群から独立して選択される2個以下の置換基で各々が任意により置換されたチアゾリル、ピリジニルまたはピリミジニルであり;
各Rは、独立して、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C(R)=NORまたはQであり;
各Rは、独立してC〜Cアルキルであり;
ZはCH=CHまたはSであり;
各Qは、独立して、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシおよびC〜Cハロアルコキシからなる群から独立して選択される3個以下の置換基で各々が任意により置換されたフェニルまたはピリジニルである]と、
(b)アバメクチン、アセタミプリド、アミトラズ、アベルメクチン、アザジラクチン、ベンサルタップ、ビフェントリン、ブプロフェジン、カルタップ、クロラントラニリプロール、クロルフェナピル、クロルピリホス、クロチアニジン、シアントラニリプロール、シフルトリン、β−シフルトリン、シハロトリン、γ−シハロトリン、λ−シハロトリン、シペルメトリン、α−シペルメトリン、ζ−シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ディルドリン、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エンドスルファン、エスフェンバレレート、エチプロール、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンバレレート、フィプロニル、フロニカミド、フルベンジアミド、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、ルフェヌロン、メタフルミゾン、メソミル、メトプレン、メトキシフェノジド、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、オキサミル、ホスメット、ピメトロジン、ピレトリン、ピリダベン、ピリダリル、ピリプロキシフェン、リアノジン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、テブフェノジド、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタップ−ナトリウム、トルフェンピラド、トラロメトリン、トリアザメート、トリフルムロン、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)デルタエンドトキシン、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)のすべての菌株およびヌクレオポリヒドロシス(Nucleo polyhydrosis)ウイルスのすべての菌株からなる群から選択される少なくとも1種の有害無脊椎生物防除剤;および
(c)少なくとも1種の殺菌・殺カビ剤;
からなる群から選択される少なくとも1種の追加の生物学的に活性な化合物もしくは薬剤とを含む組成物であって、少なくとも1種の追加の生物学的に活性な化合物もしくは薬剤が群(b)から選択される場合であって、かつ、(i)Rが未置換フェニルでありかつRがCFである場合、ZはSであり;(ii)Rが2−フルオロフェニルでありかつRが2−クロロ−5−チアゾリルである場合、ZはSであり;(iii)Rが2−フルオロフェニルまたは3−(トリフルオロメトキシ)フェニルでありかつRが6−クロロ−3−ピリジニルである場合、ZはCH=CHであることを条件とする、組成物に関する。
本発明は、上記組成物のいずれか、および、少なくとも1種のキャリアを含む動物を有害寄生性無脊椎生物から保護する組成物をさらに提供する。
本発明は、有害無脊椎生物またはその環境に生物学的に有効な量の前述の組成物のいずれかを接触させる工程を含む有害無脊椎生物を防除する方法を提供する。
本発明はまた、有害無脊椎生物またはその環境に生物学的に有効な量の前述の組成物のいずれかを接触させる工程を含む有害無脊椎生物を防除する方法を提供し、ここで、環境は植物である。
本発明はまた、有害無脊椎生物またはその環境に生物学的に有効な量の前述の組成物のいずれかを接触させる工程を含む有害無脊椎生物を防除する方法を提供し、ここで、環境は動物である。
本発明はまた、有害無脊椎生物またはその環境に生物学的に有効な量の前述の組成物のいずれかを接触させる工程を含む有害無脊椎生物を防除する方法を提供し、ここで、環境は種子である。
本発明はまた、有害無脊椎生物またはその環境に生物学的に有効な量の前述の組成物のいずれかを接触させる工程を含む有害無脊椎生物を防除する方法を提供し、ここで、環境は請求項1に記載の化合物、および、任意によりフィルム形成剤または接着剤を含む前述の組成物でコートされた種子である。
本発明はまた、種子に上記組成物のいずれかを接触させる工程を含む有害無脊椎生物から種子を保護する方法を提供する。本発明はまた処理した種子に関する。
本発明は、動物に殺寄生虫的に有効な量の上記組成物のいずれかを投与する工程を含む、外部寄生生物および/または内寄生生物を処置し、予防し、阻害し、および/または、死滅させる方法をさらに提供する。本発明はまた、殺寄生虫的に有効な量の上記組成物のいずれかが動物が生息する環境(例えば、畜舎または毛布)に投与される方法に関する。
本発明はまた:
3−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−3−(2−エトキシフェニル)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−2−ヒドロキシ−3−(3−メチルフェニル)−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
3−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
2−ヒドロキシ−4−オキソ−1−(5−ピリミジニルメチル)−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−(4’−(トリフルオロメチル)[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−3−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;および
3−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−[(6−フルオロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩
からなる群から選択される式1の化合物に関する。
本明細書において用いられるところ、用語「含む(comprises)」、「含んでいる(comprising)」、「含む(includes)」、「含んでいる(including)」、「有する(has)」、「有している(having)」、「含有する(contains)」、「含有している(containing)」、「により特徴付けられる」、または、これらのいずれかの他の変形は、明示的に示されている任意の限定を条件として、非排他的な包含をカバーすることが意図されている。例えば、要素の一覧を含む組成物、混合物、プロセスまたは方法は、必ずしもこれらの要素にのみ限定されることはなく、明示的に列挙されていないか、または、このような組成物、混合物、プロセスまたは方法に固有である他の要素が包含されていてもよい。
「からなる(consisting of)」という移行句は、特定されていない任意の要素、ステップまたは成分を除外する。特許請求の範囲中にある場合、このような句は、特許請求の範囲を、通常これに関連する不純物類を除き、言及されたもの以外の材料の包含を限定するであろう。「からなる(consisting of)」という句が、プリアンブルの直後ではなく特許請求の範囲の本文の一文節中にある場合、これは、その文節中に規定されている要素のみを限定し;他の要素は、特許請求の範囲からは、全体としては除外されない。
「基本的にからなる(consisting essentially of)」という移行句は、文字通り開示されているものに追加して、材料、ステップ、機構、成分、または、要素を包含する組成物または方法を定義するために用いられているが、ただし、これらの追加の材料、ステップ、機構、成分、または、要素は、特許請求された発明の基本的なおよび新規の特徴に著しく影響しない。「基本的にからなる(consisting essentially of)」という用語は、「を含んでいる(comprising)」と、「からなる(consisting of)」との間の中間点を構成する。
出願人らが、「を含んでいる(comprising)」などのオープンエンド形式の用語で発明またはその一部分を定義している場合、その記載は(他に明記されていない限りにおいて)、「基本的にからなる(consisting essentially of)」または「からなる(consisting of)」という用語を用いてこのような発明を記載しているとも解釈されるべきであると、直ちに理解されるべきである。
さらに、反対の記載が明白にされない限り、「あるいは、または、もしくは」は包含的論理和を指し、そして排他的論理和を指さない。例えば、条件AまたはBは、以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(または存在する)、そしてBが偽である(または存在しない);Aが偽であり(または存在しない)、そしてBが真である(または存在する);ならびに、AおよびBの両方が真である(または存在する)。
また、本発明の要素または成分に先行する不定冠詞「a」および「an」は、要素または成分の事例(すなわち、存在)の数に関して比制限的であることが意図される。従って、「a」または「an」は、1つまたは少なくとも1つ、を含むと読解されるべきであり、要素または成分の単数形の語形は、その数が明らかに単数を意味しない限りにおいては複数をも包含する。
本開示において言及されるところ、「有害無脊椎生物」という用語は、有害生物として経済的に重要な節足動物、腹足類および線虫を含む。「節足動物」という用語は、昆虫、ダニ、クモ、サソリ、ムカデ、ヤスデ、ワラジムシおよびコムカデを含む。「腹足類」という用語は、カタツムリ、ナメクジおよび他の柄眼目を含む。「線虫」という用語は、線形動物門の生物を指す。「蠕虫」という用語は、回虫、イヌ糸状虫、および、植食性線虫(線形動物)、吸虫(吸虫綱)、鉤頭虫門、および、条虫(条虫網)を含む。
本開示の文脈において、「有害無脊椎生物防除」とは、有害無脊椎生物の発生の阻害(死亡率、摂食低減、および/または、交尾撹乱を含む)を意味し、関連する表記も同様に定義される。
「農学的」という用語は、食品および繊維用のものなどの農作物の生産を指し、コーン、ダイズおよび他のマメ科植物、イネ、穀類(例えば、コムギ、カラスムギ、オオムギ、ライ麦、イネ、トウモロコシ)、葉野菜(例えば、レタス、キャベツ、および他のキャベツ作物)、結果野菜(例えば、トマト、コショウ、ナス、十字花科植物およびウリ科植物)、ジャガイモ、サツマイモ、ブドウ、綿、樹果(例えば、仁果、石果および柑橘類)、小果実(液果類、サクランボ)、ならびに、他の特別な作物(例えば、アブラナ、ヒマワリ、オリーヴ)の生育を含む。
「非農学的」という用語は、園芸用作物(例えば、温室、苗床または野生のものではない観賞用植物)、住宅用、農業用、商業用および産業用構造物、芝生(例えば、切芝栽培地、牧草地、ゴルフコース、芝地、運動場等)、木製品、貯蔵製品、混農林業および植生管理、公衆衛生(すなわち、ヒト)および動物衛生(例えば、ペット、家畜および家禽などの家畜動物、野生動物などの非家畜動物)用途などの農作物以外を指す。
非農学的用途は、殺寄生虫的に有効(すなわち、生物学的に有効)な量の本発明の化合物を、典型的には獣医学用途に配合された組成物の形態で、保護されるべき動物に投与することにより、動物を有害寄生性無脊椎生物から保護することを含む。本開示および特許請求の範囲において言及されるところ、「殺寄生虫的」および「殺寄生虫的に」という用語は、有害寄生性無脊椎生物に対して有害生物からの動物の保護をもたらす観察可能な効果を指す。殺寄生虫的効果は、典型的には、対象有害寄生性無脊椎生物の発生または活性の低減に関連する。有害生物に対するこのような効果としては、壊死、死滅、成長の遅延、宿主動物における易動性の低下または残留する能力の低下、摂食の低下、および、生殖の阻害が挙げられる。有害寄生性無脊椎生物に対するこれらの効果は、動物の寄生性外寄生または感染の防除(予防、低減または排除を含む)をもたらす。
上記の言及において、単独で、もしくは、「ハロアルキル」などの複合語で用いられる「アルキル」という用語は、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、または、異なるブチル異性体などの直鎖もしくは分岐アルキルを含む。
「ハロゲン」という用語は、単独でもしくは「ハロアルキル」などの複合語で、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を含む。さらに、「ハロアルキル」などの複合語で用いられる場合、前記アルキルは、同一であっても異なっていてもよいハロゲン原子で、部分的または完全に置換されていてもよい。「ハロアルキル」の例としては、CF、CHCl、CHCFおよびCClCFが挙げられる。
「アルコキシ」は、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシおよび異なるブトキシ異性体を含む。「ハロアルコキシ」は「ハロアルキル」と同様に定義され;「ハロアルコキシ」の例としては、OCF、OCHCl、OCHCFおよびOCClCFが挙げられる。
置換基C(R)=NORは、以下に示す2種の位置異性体構造の一方を有するオキシムを表している。
Figure 0005651695
置換基中の炭素原子の総数は「C〜C」接頭辞によって示され、ここで、iおよびjは1〜4の数字である。例えば、C〜Cアルキルはメチルからブチルを示す。
ラジカル(例えば、Rの定義中のフェニルまたはピリジニル)が、明記されている置換基の数(例えば、「5個以下」)の列挙された置換基で任意により置換されている場合、このラジカルは、未置換であっても、明記された大きい数(例えば、「5」)以下の範囲の数の置換基で置換されていてもよく、結合している置換基は、列挙されている置換基から独立して選択される。
「未置換」という用語は、環などの基と関連して、その基が、式1の残りに対するその1つ以上の結合以外の如何なる置換基も有していないことを意味する。「任意により置換されている」という用語は、置換基の数がゼロでありうることを意味している。他に示されていない限りにおいて、任意により置換されている基は、いずれかの可能な炭素原子または窒素原子上で、水素原子を非水素置換基によって置換することにより受け入れ可能である限り多くの任意の置換基で置換されていてもよい。通例、任意の置換基の数(存在する場合)は、1〜3個の範囲である。
任意の置換基の数は、表記された限定によって制限され得る。例えば、句「5個以下の置換基で任意により置換された」とは、0、1、2、3、4または5個の置換基が存在していることが可能であることを意味する(可能な結合点の数が許容すれば)。置換基の数について特定された範囲が環上で置換基に利用可能な点の数を超える場合、範囲の実際の上限は利用可能な点の数であると認識される。
技術分野においては多様な合成方法が公知であって芳香族複素環の調製が可能とされている;広範な概説については、8巻組のComprehensive Heterocyclic Chemistry,A.R.KatritzkyおよびC.W.Rees編集長,Pergamon Press,Oxford,1984年、および、12巻組のComprehensive Heterocyclic Chemistry II,A.R.Katritzky,C.W.ReesおよびE.F.V.Scriven編集長,Pergamon Press,Oxford,1996年を参照のこと。
式1の化合物はメソイオン性分子内塩である。技術分野においては「双性イオン」としても公知である「分子内塩」は、電気的に中性の分子であるが、原子価結合理論に従い、各原子価結合構造中の異なる原子に正および負の形式電荷を有する。しかも、式1の化合物の分子構造は以下に示す6種の原子価結合構造によって表されることが可能であり、各々は、正および負の形式電荷を異なる原子上に有している。この共鳴により、式1の化合物はまた「メソイオン性」とも記載される。簡潔さのために、式1の分子構造は本明細書において単原子価結合構造として示されているが、この特定の原子価結合構造は、式1の化合物の分子における結合に関連する6種の原子価結合構造のすべての代表であると理解されるべきである。従って、本明細書における式1に対する言及は、他に規定されていない限りにおいて、適応可能である6種の原子価結合構造のすべて、および、他の(例えば、分子軌道理論)構造に関連する。
Figure 0005651695
式1の化合物は、1種以上の立体異性体として存在していることが可能である。種々の立体異性体は、鏡像異性体、ジアステレオ異性体、アトロプ異性体、および、幾何異性体を含む。当業者は、他の立体異性体に対して富化された場合に、または、他の立体異性体から分離された場合に、一の立体異性体がより活性であり得、および/または、有益な効果を示し得ることを認識するであろう。さらに、当業者は、前記立体異性体をどのように分離し、富化し、および/または、選択的に調製するかを知っている。本発明の化合物は、立体異性体の混合物、個別の立体異性体、または、光学的に活性な形態として存在し得る。
式1の化合物は、立体障害により引き起こされる結合の回転の制限により1種以上の配座異性体として存在していることが可能である。例えば、Rが、オルト位で立体的に要求の高いアルキル基(例えば、イソプロピル)で置換されているフェニルである式1の化合物は、R−ピリミジニウム環結合に対する制限された回転により2種の回転異性体として存在し得る。本発明は、配座異性体の混合物を含む。さらに、本発明は、他のものに比して1種の配座異性体が富化された化合物を含む。
式1(すべての立体異性体、そのN−オキシドおよび塩を含む)から選択された化合物は、典型的には、2種以上の形態で存在し、式1は、それ故、式1が表す化合物のすべての結晶形態および非結晶形態を含む。非結晶形態は、ワックスおよびガムなどの固形分である実施形態、ならびに、溶液および溶融物などの液体である実施形態を含む。結晶形態は、基本的に単一の結晶タイプを表す実施形態、および、異形体の混合物(すなわち、異なる結晶性タイプ)を表す実施形態を含む。「異形体」という用語は、異なる結晶形態で結晶化することが可能である化学化合物の特定の結晶形態を指し、これらの形態は、結晶格子中に分子の異なる配列および/またはコンフォメーションを有する。異形体は同一の化学的組成を有していることが可能であるが、これらはまた、格子中で弱くまたは強固に結合していることが可能である共結晶化水または他の分子の存在または不在により、組成が異なっていることが可能である。異形体は、結晶形状、密度、硬度、色、化学的安定性、融点、吸湿性、懸垂性、溶解速度、および、生物学的利用可能性などの化学的特性、物理的特性および生物学的特性が異なっていることが可能である。当業者は、式1によって表される化合物の異形体は、式1によって表される同一の化合物の他の異形体または異形体の混合物に比して、有益な効果(例えば、有用な配合物の調製に対する好適さ、向上した生物学的性能)を示すことが可能であることを理解するであろう。式1によって表される化合物の特定の異形体の調製および単離は、例えば、選択された溶剤および温度を用いる結晶化を含む、当業者に公知の方法によって達成されることが可能である。
当業者は、窒素は酸化物への酸化に利用可能な孤立電子対を必要とするため、窒素含有複素環のすべてがN−オキシドを形成することが可能であるわけではないことを理解するであろう;当業者は、N−オキシドを形成することが可能である窒素含有複素環を認識しているであろう。複素環のN−オキシドの調製のための合成方法は当業者にきわめて周知であり、過酢酸および3−クロロ過安息香酸(MCPBA)などのペルオキシ酸、過酸化水素、t−ブチルヒドロペルオキシドなどのアルキルヒドロペルオキシド、過ホウ酸ナトリウム、および、ジメチルジオキシランなどのジオキシランでの複素環の酸化を含む。これらのN−オキシドの調製方法は、文献において広範に記載されていると共に概説されており、例えば:T.L.Gilchrist,Comprehensive Organic Synthesis,第7巻,第748〜750ページ,S.V.Ley編,Pergamon Press;M.TislerおよびB.Stanovnik,Comprehensive Heterocyclic Chemistry,第3巻,第18〜20ページ,A.J.BoultonおよびA.McKillop編,Pergamon Press;M.R.GrimmettおよびB.R.T.Keene,Advances in Heterocyclic Chemistry,第43巻,第149〜161ページ,A.R.Katritzky編,Academic Press;M.TislerおよびB.Stanovnik,Advances in Heterocyclic Chemistry,第9巻,第285〜291ページ,A.R.KatritzkyおよびA.J.Boulton編,Academic Press;ならびに、G.W.H.CheesemanおよびE.S.G.Werstiuk,Advances in Heterocyclic Chemistry,第22巻,第390〜392ページ,A.R.KatritzkyおよびA.J.Boulton編,Academic Pressを参照のこと。
当業者は、環境下および生理学的条件下では、化学化合物の塩はそれらの対応する非塩形態と平衡にあるため、塩は、非塩形態の生物学的実用性を共有することを認識している。それ故、式1の化合物の多様な塩が、有害無脊椎生物および動物寄生虫の防除のために有用である(すなわち、動物衛生用途に好適である)。式1の化合物の塩としては、臭化水素酸、塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、酢酸、酪酸、フマル酸、乳酸、マレイン酸、マロン酸、シュウ酸、プロピオン酸、サリチル酸、酒石酸、4−トルエンスルホン酸または吉草酸などの無機酸もしくは有機酸との酸付加塩を含む。従って、本発明は、式1、そのN−オキシドおよび塩から選択された化合物を含む。
「発明の概要」に記載されている本発明の実施形態は以下に記載されているものを含む。以下の実施形態において、式1は、立体異性体、そのN−オキシドおよび塩を含み、「式1の化合物」への言及は、実施形態においてさらに定義されていない限り、「発明の概要」において明記されている置換基の定義を含む。
実施形態1.成分(a)が、Rが、Rから独立して選択される3個以下の置換基で任意により置換されたフェニルであるか、または、Rから独立して選択される2個以下の置換基で任意により置換されたピリジニルである式1の化合物である「発明の概要」に記載の組成物。
実施形態2.Rが、Rから独立して選択される3個以下の置換基で任意により置換されたフェニルである実施形態1の組成物。
実施形態2a.Rが、Rから独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されたフェニルである実施形態2の組成物。
実施形態2b.Rが、Q以外のRから独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されたフェニルである実施形態2aの組成物。
実施形態2c.Rが、Qから選択される1個の置換基、および、任意により、Q以外のRから独立して選択される2個以下の置換基で置換されたフェニルである実施形態2aの組成物。
実施形態2d.Qが、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシおよびC〜Cハロアルコキシからなる群から独立して選択される3個以下の置換基で任意により置換されたフェニルである実施形態2cの組成物。
実施形態2e.Qが、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシおよびC〜Cハロアルコキシからなる群から独立して選択される3個以下の置換基で任意により置換されたピリジニルである実施形態2cの組成物。
実施形態2f.Qが、ハロゲンおよびC〜Cハロアルキルからなる群から独立して選択される3個以下の置換基で任意により置換されたフェニルである実施形態2dの組成物。
実施形態2g.Qが、ハロゲンおよびC〜Cハロアルキルからなる群から独立して選択される3個以下の置換基で任意により置換されたピリジニルである実施形態2eの組成物。
実施形態3.Rが、Rから独立して選択される2個以下の置換基で任意により置換されたピリジニルである実施形態1の組成物。
実施形態3a.Rが、Rから独立して選択される2個以下の置換基で置換されたピリジニルである実施形態3の組成物。
実施形態3b.Rが、Q以外のRから独立して選択される2個以下の置換基で置換されたピリジニルである実施形態3aの組成物。
実施形態3c.Rが、Qから選択される1個の置換基と、任意により、Q以外のRから選択される1個の置換基とで置換されたピリジニルである実施形態3aの組成物。
実施形態3d.Qが、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシおよびC〜Cハロアルコキシからなる群から独立して選択される3個以下の置換基で任意により置換されたフェニルである実施形態3cの組成物。
実施形態3e.Qが、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシおよびC〜Cハロアルコキシからなる群から独立して選択される3個以下の置換基で任意により置換されたピリジニルである実施形態3cの組成物。
実施形態3f.Qが、ハロゲンまたはC〜Cハロアルキルからなる群から独立して選択される3個以下の置換基で任意により置換されたフェニルである実施形態3dの組成物。
実施形態3g.Qが、ハロゲンまたはC〜Cハロアルキルからなる群から独立して選択される3個以下の置換基で任意により置換されたピリジニルである実施形態3eの組成物。
実施形態3h.各Rが、独立して、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシまたはQである実施形態3の組成物。
実施形態3i.各Rが、独立して、ハロゲンまたはC〜Cハロアルキルである実施形態3hの組成物。
実施形態4.各Rが、独立して、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cハロアルコキシである「発明の概要」または実施形態1〜3gのいずれかに記載の組成物。
実施形態4a.各Rが、独立して、ハロゲンまたはC〜Cハロアルキルである実施形態4の組成物。
実施形態4b.各Rが、独立して、ハロゲンである実施形態4aの組成物。
実施形態5.成分(a)が、RがC〜Cハロアルキルである式1の化合物である、「発明の概要」または実施形態1〜4bのいずれかに記載の組成物。
実施形態5a.Rが、C〜Cハロアルキルである実施形態5の組成物。
実施形態5b.Rが、CHCFである実施形態5aの組成物。
実施形態6.成分(a)が、Rが、ハロゲンおよびC〜Cアルキルからなる群から独立して選択される2個以下の置換基で各々が任意により置換されたチアゾリル、ピリジニルまたはピリミジニルである式1の化合物である、「発明の概要」または実施形態1〜4bのいずれかに記載の組成物。
実施形態6a.成分(a)が、Rが、ハロゲンおよびC〜Cアルキルからなる群から独立して選択される2個以下の置換基で任意により置換されたチアゾリルである式1の化合物である、「発明の概要」または実施形態1〜4bのいずれかに記載の組成物。
実施形態6b.Rが、ハロゲンから独立して選択される2個以下の置換基で任意により置換されたチアゾリルである実施形態6aの組成物。
実施形態6c.Rが、Clで任意により置換されているチアゾリルである実施形態6bの組成物。
実施形態6d.Rが、2−クロロ−5−チアゾリルである実施形態6cの組成物。
実施形態7.成分(a)が、Rが、ハロゲンおよびC〜Cアルキルからなる群から独立して選択される2個以下の置換基で任意により置換されたピリジニルである式1の化合物である、「発明の概要」または実施形態1〜4bのいずれかに記載の組成物。
実施形態7a.Rが、ハロゲンから独立して選択される2個以下の置換基で任意により置換されたピリジニルである実施形態7の組成物。
実施形態7b.Rが、Clで任意により置換されたピリジニルである実施形態7aの組成物。
実施形態7c.Rが、6−クロロ−3−ピリジニルである実施形態7bの組成物。
実施形態8.成分(a)が、Rが、ハロゲンおよびC〜Cアルキルからなる群から独立して選択される2個以下の置換基で任意により置換されたピリミジニルである式1の化合物である、「発明の概要」または実施形態1〜4bのいずれかに記載の組成物。
実施形態8a.Rが、C〜Cアルキルで任意により置換されたピリミジニルである実施形態8の組成物。
実施形態8b.Rが、CHで任意により置換されたピリミジニルである実施形態8aの組成物。
実施形態8c.Rが、2−メチル−5−ピリミジニルである実施形態8bの組成物。
実施形態8d.Rが、5−ピリミジニルである実施形態8bの組成物。
実施形態9.成分(a)が、ZがCH=CHである式1の化合物である、「発明の概要」または実施形態1〜8dのいずれかに記載の組成物。
実施形態10.成分(a)が、ZがSである式1の化合物である、「発明の概要」または実施形態1〜8dのいずれかに記載の組成物。
上記実施形態1〜10を含む本発明の実施形態、ならびに、本明細書に記載の任意の他の実施形態は任意の様式で組み合わされることが可能であり、実施形態における可変要素の説明は、式1の化合物だけではなく、式1の化合物の調製に有用な出発化合物および中間体化合物にも関する。さらに、上記実施形態1〜10を含む本発明の実施形態、ならびに、本明細書に記載の任意の他の実施形態、および、そのいずれかの組み合わせは、本発明の組成物および方法に関する。
特定の実施形態は、成分(a)が以下からなる群から選択される式1の化合物である「発明の概要」に記載の組成物を含む。
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−3−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−3−(2,6−ジメトキシフェニル)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−2−ヒドロキシ−3−(2−メトキシフェニル)−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−[(6−フルオロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(6−フルオロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−3−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
3−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−[(2−メチル−5−チアゾリル)メチル]−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−フェニル−1−(5−チアゾリルメチル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
3−(2−フルオロフェニル)−1−[(6−フルオロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(6−フルオロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
3−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)−1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−3−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(6−フルオロ−3−ピリジニル)メチル]−3−[2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−3−[3−(6−フルオロ−3−ピリジニル)−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−3−[3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−3−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−(2,3,6−トリフルオロフェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
3−(3−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル)−1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
3−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−[(6−フルオロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
3−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−1−[(6−フルオロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
3−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(6−フルオロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−2−ヒドロキシ−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−1−(5−チアゾリルメチル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
3−(2−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−1−[(2−メチル−5−チアゾリル)メチル]−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
3−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−3−(2−エトキシフェニル)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(6−フルオロ−3−ピリジニル)メチル]−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−2−ヒドロキシ−3−(3−メチルフェニル)−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−3−(3−メトキシフェニル)−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−3−(2−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−3−(2,5−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
3−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−3−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−3−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−3−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(6−ブロモ−3−ピリジニル)メチル]−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−2−ヒドロキシ−3−(3−メトキシフェニル)−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
3−[3−ブロモ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
3−[3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
3−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
2−ヒドロキシ−4−オキソ−1−(5−ピリミジニルメチル)−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−(4’−(トリフルオロメチル)[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−3−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
3−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−[(6−フルオロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
8−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−6−(2,3−ジフルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−5−オキソ−5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
3−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−[(6−フルオロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−[4−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;および
3−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩。
さらなる特定の実施形態は、成分(a)が以下からなる群から選択される式1の化合物である「発明の概要」に記載の組成物を含む。
3−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−3−(2−エトキシフェニル)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−2−ヒドロキシ−3−(3−メチルフェニル)−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
3−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
2−ヒドロキシ−4−オキソ−1−(5−ピリミジニルメチル)−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−(4’−(トリフルオロメチル)[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−3−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;および
3−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−[(6−フルオロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩。
さらなる特定の実施形態は、成分(a)が、化合物番号6、7、9、10、19、26、29、34、38、39、43、48、58、74、78、85、87、88、90、94、111、117、122、209、220、268、410、510、537、547および548からなる群から選択される式1の化合物である「発明の概要」に記載の組成物を含み、ここで、化合物番号は索引表A〜C中の化合物を指す。
さらなる特定の実施形態は、成分(a)が、化合物番号541、542、576、583、594、654、657、669、670、682、683、687、718、725、726、727、734、735、737、744、745、746、748、749、750、926および930からなる群から選択される式1の化合物である「発明の概要」に記載の組成物を含み、ここで、化合物番号は索引表A〜C中の化合物を指す。
注目すべきは、本発明の組成物は、好ましい代謝および/または土壌残存パターンによって特徴づけられ、一定範囲の農学的および非農学的有害無脊椎生物を防除する活性を示すことである。
特に注目すべきは、有害無脊椎生物の防除範囲および経済的な重要性のために、有害無脊椎生物を防除することにより、有害無脊椎生物により引き起こされる損害または被害から農作物を保護することが、本発明の実施形態である。本発明の組成物は、植物におけるその好ましい転流特性または組織性のために、組成物に直接的に接触していない葉または他の植物部位もまた保護する。
また、本発明の実施形態としては、前述の実施形態のいずれか、および、本明細書に記載の他の実施形態のいずれかに記載の成分(a)および(b)(すなわち、生物学的に有効な量で)、ならびに、これらの任意の組み合わせを含み、界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の追加の成分をさらに含む組成物が注目に値し、前記組成物は、任意により、少なくとも1種の追加の生物学的に活性な化合物もしくは薬剤を(すなわち、生物学的に有効な量で)さらに含む。
本発明の実施形態はまた、前述の実施形態のいずれかの成分(a)および(b)(すなわち、殺寄生虫的に有効な量で)およびキャリアを含む動物を保護する組成物を含む。
本発明の実施形態は、有害無脊椎生物またはその環境に生物学的に有効な量の前述の実施形態のいずれかの組成物を接触させる工程を含む有害無脊椎生物を防除する方法をさらに含む。特に注目すべきは、動物に、殺寄生虫的に有効な量の前述の実施形態のいずれかの組成物を投与する工程を含む動物を保護する方法である。
本発明の実施形態はまた、前述の実施形態のいずれかを土壌潅注液体配合物の形態で含む組成物を含む。本発明の実施形態は、土壌に、生物学的に有効な量の前述の実施形態のいずれかの組成物を含む土壌潅注として液体組成物を接触させる工程を含む有害無脊椎生物を防除する方法をさらに含む。
本発明の実施形態はまた、生物学的に有効な量の前述の実施形態のいずれかの組成物および噴射剤を含む有害無脊椎生物を防除する噴霧組成物を含む。本発明の実施形態は、生物学的に有効な量の前述の実施形態のいずれかの組成物、1種以上の食材、任意により誘引剤、および、任意により保湿剤を含む有害無脊椎生物を防除する誘引組成物をさらに含む。本発明の実施形態はまた、前記誘引組成物と、前記誘引組成物を収容するよう適応された筐体を備える有害無脊椎生物を防除するためのデバイスを含み、ここで、筐体は、有害無脊椎生物が筐体の外の位置から前記誘引組成物に接近することが可能であるよう、有害無脊椎生物が通過することが可能である大きさの開口を少なくとも1つ有しており、ならびに、この筐体は、有害無脊椎生物が活動する可能性がある場所もしくは既知の活動場所に、または、その付近に配置されるようさらに適応されている。
本発明の実施形態はまた、種子に生物学的に有効な量の前述の実施形態のいずれかの組成物を接触させる工程を含む有害無脊椎生物から種子を保護する方法を含む。
本発明の実施形態はまた、動物に、殺寄生虫的に有効な量の前述の実施形態のいずれかの組成物を投与する工程を含む動物を有害寄生性無脊椎生物から保護する方法を含む。
本発明の実施形態はまた、有害無脊椎生物またはその環境に、生物学的に有効な量の前述の実施形態のいずれかの組成物、および、界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の追加の成分を接触させる方法を含み、前記組成物は、任意により、生物学的に有効な量の少なくとも1種の追加の生物学的に活性な化合物もしくは薬剤をさらに含むが、ただし、これらの方法は、治療によるヒトまたは動物の身体の医学的処置方法ではない。
以下の方法の1つ以上およびスキーム1〜10に記載の変形を用いて式1の化合物を調製することが可能である。以下の式1〜8の化合物中のR、RおよびZの定義は、別段の記載がなければ、「発明の概要」に上述されているとおりである。式1aおよび1bは種々のサブセットまたは式1の類似体であり、式1aおよび1bのすべての置換基は他に示されていない限りにおいて式1について上記に定義されているとおりである。周囲または室温は約20〜25℃と定義される。
式1の化合物は、スキーム1に示されているとおり、縮合剤の存在下での、適切に置換された式2の化合物の任意により置換されているマロン酸(3a)での縮合により調製されることが可能である。縮合剤は、ジシクロヘキシルカルボイミドなどのカルボイミド(例えば、Koch,A.ら,Tetrahedron,2004年,60,10011〜10018ページを参照のこと)、または、Science of Synthesis,2005年,21,17〜25ページおよびTetrahedron,2005年,61,10827〜10852ページに記載されているとおり、N−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどの活性化剤と共に、または、これを伴わずにアミド結合を形成する技術分野に周知である他の薬剤であることが可能である。この反応は、典型的には、ジクロロメタンまたは1,2−ジクロロエタンなどの不活性有機溶剤中で、約0〜約80℃の温度で、10分〜数日間の期間をかけて行われる。
Figure 0005651695
式1の化合物はまた、スキーム2に示されているとおり、式2の化合物のRが、C〜Cアルキル基、好ましくはC〜Cアルキル基であるマロン酸エステル(3b)との縮合により調製されることが可能である。これらの反応は、Bulletin of the Chemical Society of Japan,1999年,72(3),503〜509ページに記載されているとおり、そのままで、または、不活性溶剤の存在下に実施されることが可能である。不活性溶剤としては、これらに限定はされないが、メシチレン、テトラリンあるいはシメンなどの高沸点炭化水素、または、ジフェニルエーテルなどの高沸点エーテルが挙げられる。典型的な温度は50〜250℃の範囲である。注目すべきは150〜200℃の温度であり、これは、典型的には、短い反応時間および高い収率をもたらす。これらの反応はまた、マイクロ波反応器中に、同一の温度範囲内で実施されることが可能である。典型的な反応時間は、5分〜数時間の範囲である。
Figure 0005651695
式3aの化合物は、例えば式3bの化合物の塩基性加水分解といった技術分野において公知である多様な方法により調製されることが可能である。式3bの化合物は、パラジウム(J.Org.Chem,2002年,67,541〜555ページ)または銅(Org.Lett.,2002年,4,269〜272ページおよびOrg.Lett.,2005年,7,4693〜4695ページ)により触媒されるマロン酸エステルのアリール化によって調製されることが可能である。
あるいは、式3bの化合物は、スキーム2aに示されている方法により調製されることが可能である(例えば、J.Med.Chem,1982年,25(6),745〜747ページを参照のこと)。
Figure 0005651695
式3bの化合物はまた、スキーム2bに示されている方法により調製されることが可能である。式3gのニトリルとジアルキル炭酸塩との反応では式3hのニトリルエステルが得られ、その後のアルコールの存在下での酸性加水分解により式3bの化合物がもたらされる(例えば、Helvetica Chimica Acta,1991年,74(2),309〜314ページを参照のこと)。
Figure 0005651695
式1の化合物はまた、式2の化合物の、LvOがスキーム3に示されているとおり活性化脱離基である式3cの活性化エステルでの処理により調製されることが可能である。合成の容易さまたは反応性に対して好ましいLvの例は、Archiv der Pharmazie(Weinheim,Germany),1991年,324,863〜866ページに記載のとおり、フェニル、4−ニトロフェニルまたはハロゲン−置換フェニル(例えば、2,4,6−トリクロロフェニル、ペンタクロロフェニルまたはペンタフルオロフェニル)である。他の活性化エステルが技術分野に周知であり、これらに限定はされないが、N−ヒドロキシスクシンイミドエステルが挙げられる(例えば、J.Am.Chem.Soc.,2002年,124,6872〜6878ページを参照のこと)。典型的な温度は50〜200℃の範囲である。注目すべきは50〜150℃の温度であり、これは、典型的には、短い反応時間および高い収率をもたらす。これらの反応は、トルエンなどの溶剤を伴ってもしくは伴わずに、マイクロ波反応器中に、同一の温度範囲内で実施されることが可能である。典型的な反応時間は5分〜2時間の範囲である。
Figure 0005651695
式3cの化合物は、例えば式3aの化合物から調製されることが可能である(例えば、J.Het.Chem.,1980年,17,337を参照のこと)。
式1の化合物はまた、スキーム4に示されているとおり、式2の化合物の式3dまたは式3eの化合物との縮合により、または、式2の化合物の式3d化合物および式3eの化合物の混合物との縮合により、調製されることが可能である。これらの反応は、典型的には、ジクロロメタンなどの不活性溶剤中で、任意により、2種以上の同等の酸受容体の存在下に(例えば、Zeitschrift fuer Naturforschung,Teil B:Anorganische Chemie,Organische Chemie,1982年,37B(2),222〜233ページを参照のこと)実施される。典型的な酸受容体としては、これらに限定はされないが、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピル−エチルアミン、ピリジンおよび置換ピリジンが挙げられる。
Figure 0005651695
スキーム7および8の方法に出発化合物として有用である式1aの化合物(すなわち、RがHである式1に類似)は、スキーム5に示されているとおり、式2の化合物の亜酸化炭素(3f)との縮合により調製されることが可能である(例えば、J.Org.Chem.,1972年,37(9),1422〜1425ページを参照のこと)。この反応は、典型的にはエーテルなどの不活性溶剤中で実施され、および、AlClなどの触媒の使用を含むことが可能である。
Figure 0005651695
式1の化合物はまた、スキーム6に示されているとおり、式1bの化合物(すなわち、式1の式中、Rは、Cl、BrまたはIであり、好ましくはBrまたはIである)と、MがRと共にボロン酸、ボロン酸エステルあるいはトリフルオロホウ酸塩を形成しているか、または、Mがトリアルキルスタニルもしくは亜鉛である式4の化合物とから調製されることが可能である。
Figure 0005651695
同様の様式において、置換基(例えば、R)が2個の直接的に結合している芳香族環(例えば、フェニル環に結合しているフェニルまたはピリジニル環)から構成される式1の化合物は、2個の適当に置換された芳香族環のパラジウム触媒カップリングにより調製されることが可能である。芳香族塩化物、臭化物あるいはヨウ化物と、芳香族ボロン酸もしくはエステル、または、芳香族錫あるいは亜鉛試薬との間のこれらのパラジウム触媒カップリングは周知であり、技術分野において広範に記載されてきている。
これらのカップリング反応は、典型的には、パラジウム触媒および塩基の存在下で、任意により、不活性雰囲気下で実施される。これらのカップリング反応に用いられるパラジウム触媒は、典型的には、0(すなわち、Pd(0))または2(すなわち、Pd(II))のいずれかの形式的酸化状態でパラジウムを含む。多様なこのようなパラジウム含有化合物および錯体がこれらの反応の触媒として有用である。これらの方法において触媒として有用なパラジウム含有化合物および錯体の例としては、パラジウム炭素、PdCl(PPh(ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II))、Pd(PPh(テトラキス−(トリフェニル−ホスフィン)−パラジウム(0))、Pd(C(パラジウム(II)アセチル−アセトネート)、Pd(dba)(トリス−(ジベンジリ−デン−アセトン)ジパラジウム(0))、および[1,1’−ビス−(ジフェニル−ホスフィノ)−フェロセン]ジクロロパラジウム(II)が挙げられる。これらのカップリング法は一般に液体相中で実施され、従って、パラジウム触媒は液体相中に良好な溶解度を有していることが好ましい。有用な溶剤としては、例えば、水、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル、N,N−ジメチル−アセトアミドなどのアミド、および、トルエンなどの非ハロゲン化芳香族炭化水素が挙げられる。
カップリング法は、約25〜約200℃の範囲の広い温度範囲にわたって実施されることが可能である。注目すべきは約60〜約150℃の温度であり、これは、典型的には、短い反応時間および高い生成物の収率をもたらす。それぞれ、ヨウ化アリール、臭化アリールまたは塩化アリール、および、アリール錫、アリール亜鉛またはアリールボロン酸とのStille、NegishiおよびSuzukiカップリングについての一般的な方法および手法が文献において周知である;例えば、E.Negishi,Handbook of Organopalladium Chemistry for Organic Synthesis,Wiley−Interscience,2002年,New York,New Yorkを参照のこと。
式1の化合物はまた、スキーム7に示されているとおり、式1aの化合物と、XがCl、BrまたはI(好ましくはBrまたはI)である式5の化合物とから調製されることが可能である。
Figure 0005651695
これらの反応は、典型的には、銅またはパラジウム触媒の存在下に、任意により不活性雰囲気下で実施される。本方法に用いられる銅触媒は、典型的には、金属形態の銅(例えば、粉末として)、または、1の形式的酸化状態の銅(すなわち、Cu(I))を含む。スキーム7の方法における触媒として有用な銅含有化合物の例としては、Cu、CuI、CuBr、CuClが挙げられる。スキーム7の方法において触媒として有用なパラジウム含有化合物の例としては、これらに限定はされないが、Pd(OAc)が挙げられる。スキーム7の方法に有用な溶剤としては、例えば、1,4−ジオキサンなどのエーテル、N,N−ジメチルアセタミドおよびジメチルスルホキシドなどのアミドが挙げられる。
スキーム7の方法は、25〜200℃の広い温度範囲にわたって実施されることが可能である。注目すべきは40〜150℃の温度である。スキーム7の方法はリガンドの存在下に実施されることが可能である。多様なこのような銅結合化合物が本方法のリガンドとして有用である。有用なリガンドの例としては、1,10−フェナントロリン、N,N−ジメチルエチレンジアミン、L−プロリンおよび2−ピコリン酸が挙げられる。銅触媒Ullmann−タイプカップリング反応に対する一般的な方法および手法は文献に周知である;例えば、Xie,Maら,Org.Lett.,2005年,7,4693〜4695ページを参照のこと。
式1bの化合物は、スキーム8に示されているとおり、例えば、液体臭素またはN−ハロスクシンイミド(6)を用いるハロゲン化により式1aの化合物から調製されることが可能である。典型的には、この反応は、不活性溶剤、より典型的には塩化メチレンまたは1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化溶剤中で行われる。この反応は、典型的には、0〜80℃の温度で、より典型的には周囲温度で行われる。
Figure 0005651695
式1の化合物はまた、スキーム9に示されているとおり、適当に置換されたアルキル化剤および炭酸カリウムなどの塩基を用いた式7の化合物のアルキル化により調製されることが可能である(例えば、Kappe,T.ら,Monatschefte fur Chemie,1971年,102,412〜424ページ、および、Urban,M.G.;Arnold,W.Helvetica Chimica Acta,1970年,53,905〜922ページを参照のこと)。アルキル化剤としては、これらに限定はされないが、塩化アルキル、臭化アルキル、ヨウ化アルキルおよびスルホネートエステルが挙げられる。多様な塩基および溶剤をスキーム9の方法において採用することが可能であり、これらの塩基および溶剤は技術分野に周知である。
Figure 0005651695
式7の化合物は、スキーム1〜5に示されているものと同様の方法によって式2aの化合物から調製されることが可能である。式2aの化合物は、商業的に入手可能であるか、または、技術分野に周知である一般的な方法によって調製されることが可能である。
式2の化合物の調製に特に有用な方法がスキーム10に示されている。スキーム10の方法において、式2aの化合物は、特にこれらに限定されないが、t−ブトキシカルボニル、アセチルまたはホルミルなどの好適な保護基で保護されて、PGが保護基である式2bの中間体を形成する。次いで、式2bの化合物は、式8の適切な試薬(ここで、Xはハロゲンなどの脱離基である)でアルキル化されて式2cの中間体をもたらす。保護基は除去されて式2の化合物がもたらされる。アミン基の保護基の形成および除去のための条件は文献で公知である(例えば、Greene,T.W.;Wuts,P.G.M.Protective Groups in Organic Synthesis,第2版;Wiley:New York,1991年を参照のこと)。
式2の化合物は、技術分野において公知の多様な方法で調製されることが可能である;例えば、Patai,S.The Chemistry of Functional Groups:The Chemistry of Amidines and Imidates;Wiley:Chichester,UK,1975年;The Chemistry of Amidines and Imidates;Patai,S.;Rappoport,Z.編;Wiley:Chichester,UK,1991年;第2巻;Mega,T.ら,Bulletin of the Chemical Society of Japan,1988年,61(12),4315〜4321ページ;Ife,R.ら,European Journal of Medicinal Chemistry,1989年,24(3),249〜257ページ;Wagaw,S.;Buchwald,S.Journal of Organic Chemistry,1996年,61(21),7240〜7241ページ;Shen,Q.ら,Angewandte Chemie,International Edition,2005年,44(9),1371〜1375ページ;および、Okano,K.ら,Organic Letters,2003年,5(26),4987〜4990ページを参照のこと。
Figure 0005651695
スキーム1〜10は、R、RおよびZに関して記載されている多様な置換基を有する式1の化合物を調製する方法を例示している。スキーム1〜10に関して特に記載されているもの以外のR、RおよびZ置換基を有する式1の化合物は、スキーム1〜10に関して記載された方法に類似のものを含む合成有機化学の技術分野において一般的に公知の方法によって調製されることが可能である。
式1の化合物の調製に上述したいくつかの試薬および反応条件は、中間体に存在する一定の官能基と適合性ではない場合があり得ることが認識される。これらの事例においては、合成への保護/脱保護配列または官能基変換の組み込みが、所望の生成物の入手を補助するであろう。保護基の使用および選択は、化学合成の当業者には明らかであろう(例えば、Greene,T.W.;Wuts,P.G.M.Protective Groups in Organic Synthesis,第2版;Wiley:New York,1991年を参照のこと)。当業者は、いくつかの場合においては、個別のスキームのいずれかに示されているとおり所与の試薬を導入した後に、式1の化合物の合成を完了させるために詳述されていない追加のルーチン合成ステップを実施する必要があり得ることを認識するであろう。当業者はまた、上記スキームに例示されているステップの組み合わせを、式1の化合物を調製するために提示されている特定のシーケンスによって示唆されるもの以外の順番で実施する必要性があり得ることを認識するであろう。
当業者はまた、本明細書に記載の式1の化合物および中間体を、置換基を追加するために、または、存在している置換基を変性するために、種々の求電子性反応、求核性反応、ラジカル反応、有機金属反応、酸化反応、および、還元反応に供することが可能であることを認識するであろう。
さらなる詳細を伴わずに、前述の記載を用いる当業者は、本発明を最大限に利用することが可能であると考えられている。以下の合成例は、従って、単なる例示であって、本開示を如何様にも限定するものではないと解釈されるべきである。以下の合成例中のステップは、合成形質転換全体における各ステップについての手法を例示し、および、各ステップについての出発材料は、必ずしも、手法が他の実施例またはステップにおいて記載されている特定の調製実験によって調製されていなくてもよい。周囲温度または室温は約20〜25℃と定義される。パーセンテージは、クロマトグラフ溶剤混合物、または、別段の記載のある場合を除き、重量基準である。クロマトグラフ溶媒混合物に対する部およびパーセンテージは、他に示されていない限りにおいて、体積基準である。H NMRスペクトルは、テトラメチルシランの低磁場側にppmで報告されており;「s」は一重項を意味し、「d」は二重項を意味し、「dd」は二重項の二重項を意味し、「ddd」は二重項の二重項の二重項を意味し、「t」は三重項を意味し、「m」は多重項を意味し、および「br s」は幅広一重項を意味する。質量スペクトルデータに関して、報告される数値は、分子へのH(1の分子量)の追加によって形成されて、大気圧化学イオン化(AP)を用いる質量分光測定によって観察されるM+1ピークをもたらす親分子イオン(M)の分子量である。
合成例1
2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−4H−ピリド[1,2−a]−ピリミジニウム分子内塩の調製
フェニルマロン酸ジエチル(0.62g、2.7mmol)およびN−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2−ピリジンアミン(0.87g,2.7mmol,Bissell,E.R.;Swanslger,R.W.J.Chem.Eng.Data.,1981年,26,234〜235ページの方法により調製)の混合物を180℃で2時間加熱した。冷却した後、反応混合物を、酢酸エチルでの溶出によるシリカゲルでのクロマトグラフィによって精製して、表題の化合物を黄色の固体(45mg)として得た。
H NMR(CDCl)δ9.61(dd,1H),8.17(ddd,1H),7.74(d,2H),7.55(d,1H),7.45(t,1H),7.39(m,2H),7.21〜7.25(m,1H),5.10(br s,2H)。
合成例2
1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩の調製
ステップA:6−クロロ−N−2−ピリジニル−3−ピリジンメタンアミンの調製
2−フルオロピリジン(1.4g、15mmol)および6−クロロ−3−ピリジンメタンアミン(2.55g、18mmol)のN−メチルピロリジノン(5mL)中の混合物をマイクロ波反応器中で230℃で30分間加熱した。各回で同一量の出発材料を用いて、この反応を4回繰り返した。次いで、5回分すべての反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液中に注ぎ入れ、酢酸エチルに抽出した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、および、減圧下で濃縮させた。次いで、粗生成物をヘキサン中の10%酢酸エチルを溶出液として用いるシリカゲルでのクロマトグラフィによって精製して、表題の化合物を油(5.1g)として得た。
H NMR(CDCl)δ8.38(s,1H),8.1(m,1H),7.67(d,1H),7.42(dd,1H),7.28(d,1H),6.63(m,1H),6.38(d,1H),4.88(s,1H), 4.56(d,2H)。
ステップB:1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩の調製
ジシクロヘキシルカルボイミド(4.12g、10mLのジクロロメタン中に20mmol)の溶液を、丸底フラスコ中の6−クロロ−N−2−ピリジニル−3−ピリジンメタンアミン(すなわち、ステップAの生成物)(2.19g、10mmol)およびマロン酸(1.04g、10mmol)のジクロロメタン(10mL)中の溶液に添加した。反応混合物を室温で16〜24時間撹拌した。次いで、反応混合物をろ過し、ろ過ケーキをジエチルエーテルで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮させ、得られた残渣をメタノールで洗浄して、表題の化合物を薄い黄色の固体(2.54g)として得た。
H NMR(アセトン−d)δ9.32(d,1H),8.52(s,1H),8.29(dd,1H),7.79(m,2H),7.52(t,1H),7.42(d,1H),5.63(s,2H),5.03(s,1H)。
ステップC:1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−3−ヨード−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩の調製
N−ヨードスクシンイミド(1.12g、5mmol)を1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、ステップBの生成物)(1.4g、5mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の溶液に添加し、5分間撹拌した。水を添加し、混合物をジクロロメタンで抽出した。組み合わせた有機相を水で繰り返し洗浄し、NaSOで乾燥させ、および、減圧下で濃縮させた。得られた粗生成物(1.8g)を次のステップにおいてさらに精製せずに用いた。
H NMR(CDCl)δ9.49(d,1H),8.45(d,1H),8.12(dd,1H),7.40(m,2H),7.32(d,1H),5.50(s,2H)。
ステップD:1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩の調製
1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−3−ヨード−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩(すなわち、ステップCの生成物)(206mg、0.5mmol)、2−フルオロ−5−(トリフルオロメトキシ)ベンゼンボロン酸(224mg、1mmol)およびジクロロビス(トリフェニル−ホスフィン)−パラジウム(II)(35mg、0.005mmol)をジオキサン(2mL)中に溶解させた。炭酸ナトリウム水溶液(2N、1mL)を添加し、反応混合物をマイクロ波反応器中で、160℃で10分間加熱した。冷却した反応混合物をシリカゲルカラムに直接的に注ぎ、ヘキサン、ヘキサン中の30%酢酸エチル、ヘキサン中の50%酢酸エチル、および、最後に酢酸エチルで順次に溶出して、表題の化合物を固体(20mg)として得た。
H NMR(CDCl)δ9.53(d,1H),8.49(s,1H),8.11(dd,1H),7.69(d,1H),7.50(d,1H),7.41(m,2H),7.34(d,1H),7.16(d,2H),7.58(br s,2H)。
合成例3
2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−4H−ピリド[1,2−a]−ピリミジニウム分子内塩の調製
ステップA:N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2−ピリジンアミンの調製
2−フルオロピリジン(2.00g、20.6mmol)および塩酸2,2,2−トリフルオロエチルアミン(5.00g、36.9mmol)の混合物を、220℃で30分、マイクロ波反応器中で加熱した。同一の反応を5回繰り返した。6回の反応すべての反応混合物を冷却し、組み合わせ、および、酢酸エチル(150mL)で希釈した。有機混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水(30mL)および塩水(30mL)で洗浄することにより中和した。有機相をNaSOで乾燥させ、濃縮し、得られた残渣を80%酢酸エチル/ヘキサンを溶出液として用いるシリカゲルでのクロマトグラフィによって精製して、表題の化合物を白色の固体(17.0g)として得た。
H NMR(CDCl)δ8.15(d,1H),7.45(dd,1H),6.69(dd,1H),6.49(d,1H),4.58(br s,1H),4.11(q,2H)。
ステップB:1,3−ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)2−フェニルプロパンジオエートの調製
フェニルマロン酸(5.00g、27.8mmol)の室温のジクロロメタン(7mL)中のスラリーに、1滴のN,N−ジメチルホルムアミドを添加し、続いて、ガスの発生が制御下に維持されるような速度で塩化オキサリル(9.09g、71.6mmol)を滴下した。反応混合物を室温でさらに1時間撹拌したが、その間、反応混合物は清透であった。2,4,6−トリクロロフェノール(15g、76mmol)を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、メタノール(100mL)を残渣に添加したところ、これは、多量の固体の沈殿を生じた。この固体をろ過により回収し、メタノール(80mL)ですすぎ、および、空気乾燥させて、表題の生成物を白色の固体(13g)として得た。
H NMR(CDCl)δ7.64〜7.62(m,2H),7.46〜7.43(m,3H),7.36(s,4H),5.32(s,1H)。
ステップC:2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−フェニル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−4H−ピリド[1,2−a]−ピリミジニウム分子内塩の調製
N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2−ピリジンアミン(すなわち、ステップAの生成物)(2.00g、11.4mmol)および1,3−ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)2−フェニルプロパンジオエート(すなわち、ステップBの生成物)(6.40g、11.9mmol)のトルエン(40mL)中の溶液を1時間環流した。反応混合物を、氷水浴中で攪拌しながら2時間冷却した。沈殿した固体をろ過により回収し、ジエチルエーテルですすぎ、および、空気乾燥させて表題の化合物を、黄色の固体(3.44g)として得た。
H NMR(CDS(O)CD)δ9.37(d,1H),8.42(m,1H),8.11(d,1H),7.66(d,2H),7.61(m,1H),7.32(t,2H),7.18(t,1H),5.35(q,2H)。
合成例4
8−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−7−ヒドロキシ−5−オキソ−6−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジニウム分子内塩の調製
ステップA:N−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチレン]−2−チアゾールアミンの調製
2−アミノチアゾール(0.75g、7.5mmol)を、ジクロロメタン(25mL)中の2−クロロピリジン−6−カルボキシアルデヒド(1.0g、7.1mmol)に室温で添加した。懸濁液をさらに10分間撹拌し、次いで、減圧下で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣を逆止バンプトラップを備えるロータリーエバポレータで90℃に加熱して、水の除去を促進させた。30分間の後、得られた黄色の固体をNMRで検査して反応の完了を確認した(10.10ppm(s,1H)での特徴的なアルデヒドピークの消滅により)。表題の化合物を黄色の固体(1.55g)として得、次のステップにおいてさらに精製せずに用いた。
H NMR(CDCl)δ9.10(s,1H),8.84(d,1H),8.35〜8.32(dd,1H),7.72〜7.70(d,1H),7.48〜7.46(d,1H),7.32〜7.31(d,1H)。
ステップB:6−クロロ−N−2−チアゾリル−3−ピリジンメタンアミンの調製
N−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチレン]−2−チアゾールアミン(すなわち、ステップAの生成物)(0.55g、2.46mmol)を、メタノール(30mL)中の過剰量の撹拌ナトリウムボロハイドライド(0.45g、11.8mmol)に数回に分けて添加した。ナトリウムボロハイドライドの追加の分量(2×1当量)をイミンの添加の最中に添加して、発熱反応を維持した。添加が完了した後、反応混合物を周囲温度で5分間撹拌させた。ガスの発生が停止するまで氷酢酸を添加することにより過剰量の還元剤を失活させた。清透な反応混合物を濃縮し、得られた残渣を飽和水性炭酸ナトリウムと酢酸エチルとの間に分割した。水性相を酢酸エチルで抽出し(3×30mL)、および、組み合わせた有機相を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、および、濃縮して表題の化合物を、黄褐色の粉末(0.55g)として得た。
H NMR(CDCl)δ8.39(d,1H),7.71〜7.68(dd,1H),7.30〜7.28(d,1H),6.98(d,1H),6.48(d,1H),4.48(s,2H)。
ステップC:2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]プロパン二酸の調製
3−トリフルオロメトキシフェニルマロン酸ジエチル(3.00g、9.38mmol)を水酸化ナトリウム水溶液(15g、20重量%)中で、65℃で10分間撹拌した。次いで、反応混合物を氷浴中で冷却し、氷(7g)を反応混合物に添加し、続いて、6N塩酸を添加してpHを約2に調節した。水性混合物を塩化ナトリウムで飽和させ、酢酸エチルで3回抽出した。組み合わせた有機相を乾燥(MgSO)させると共に濃縮して固体を得、これを33%ジエチルエーテル/ヘキサン混合物で倍散して表題の化合物を、白色の固体(2.24g)として得た。
H NMR(CDC(O)CD)δ11.51(br s,2H),7.54〜7.51(m,3H),7.35〜7.30(m,1H),4.91(s,1H)。
ステップD:8−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−7−ヒドロキシ−5−オキソ−6−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジニウム分子内塩の調製
塩化オキサリル(1.0mL、11mmol)を、触媒量のN,N−ジメチルホルムアミドを含有する2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]プロパン二酸(すなわち、ステップCの生成物)(0.17g、0.66mmol)のジクロロメタン(0.2mL)中のスラリーに周囲温度で滴下した。反応混合物をさらに10分間撹拌したところ、その間はガスの発生は停止していた。反応混合物を周囲温度で減圧下で短時間濃縮した。得られた油をジクロロメタン(2mL)中にとり、0℃で6−クロロ−N−2−チアゾリル−3−ピリジンメタンアミン(すなわち、ステップBの生成物)(0.23g、1.02mmol)およびトリエチルアミン(0.40g、3.37mmol)のジクロロメタン(4mL)中の溶液に添加した。15分間攪拌した後、反応混合物を濃縮し、得られた残渣を50〜100%酢酸エチル/ヘキサンを溶出液として用いるシリカゲルでのクロマトグラフィによって精製して、表題の化合物を、固体(0.19g)として得た。
H NMR(CDCl)δ8.50(s,1H),8.25(d,1H),7.87(d,1H),7.75(d,1H),7.70(s,1H),7.41〜7.35(m,2H),7.08(d,1H),7.03(d,1H),5.29(s,2H)。
合成例5
1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−フェニル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩の調製
ステップA:N−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−フェニル−N−(2−ピリジニル)マロンアミド酸エチルエステルの調製
2−フェニルマロン酸モノエチルエステルを、Journal of Organic
Chemistry,2000年,65,5834〜5836ページにおける手法に従って調製した。2−フェニルマロン酸モノエチルエステル(1.02g、5.0mmol)を無水ジクロロメタン(10mL)中に溶解し、および塩化オキサリル(0.52mL、6.0mmol)を添加し、続いて、1滴のN,N−ジメチルホルムアミドを添加した。反応混合物を30分間撹拌し、次いで、濃縮し、再度無水ジクロロメタン(5mL)中に溶解し、0℃で、6−クロロ−N−2−ピリジニル−3−ピリジンメタンアミン(すなわち、実施例2、ステップAの生成物)(1.1g、5.0mmol)およびトリエチルアミン(0.83mL、6.0mmol)の無水ジクロロメタン(5mL)中の溶液に添加した。撹拌した反応混合物を30分間かけて室温に温めさせた。反応混合物をシリカゲルカートリッジ(Varian製のBond Elute(登録商標))に注ぎ、0〜50%酢酸エチル/ヘキサンの勾配を用いて精製した。所望の生成物および出発アミンの混合物を単離した(1.3gの33mol%の回収したアミン/67mol%の所望の生成物)。2−フェニルマロン酸モノエチルエステル(0.54g、2.6mmol)を無水ジクロロメタン(3mL)中に溶解し、塩化オキサリル(0.26mL、3.0mmol)を添加し、続いて、1滴のN,N−ジメチルホルムアミドを添加した。反応混合物をガスの発生が停止するまで撹拌し次いで、濃縮し、無水ジクロロメタン(3mL)中に再度溶解し、および、前に単離した回収したアミンおよび所望の生成物の混合物に添加した。反応混合物を30分間撹拌し、次いで、濃縮し、および、粗残渣を既述のとおりクロマトグラフィに供して、表題の化合物を、固体(0.9g)として得た。
H NMR(CDCl)δ8.50(m,1H),8.18(s,1H),7.60〜7.75(m,2H),7.2〜7.3(m,5H),7.13(m,2H),6.87(s,1H),5.13〜4.88(dd,2H),4.86(s,1H),4.16(m,2H),1.22(t,3H)。
ステップB:1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−フェニル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩の調製
N−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−フェニル−N−(2−ピリジニル)マロンアミド酸エチルエステル(すなわち、ステップAの生成物)(200mg、0.49mmol)をテトラリン(0.5mL)に添加し、200℃に30分間加熱した。反応混合物を冷却し、濃縮し、および、得られた残渣を50〜100%酢酸エチル/ヘキサンを溶出液として用いるシリカゲルでのクロマトグラフィによって精製して、表題の化合物を、固体(15mg)として得た。
H NMR(CDCl)δ9.55(dd,1H),8.47(d,1H),8.04(m,1H),7.98(d,2H),7.70(dd,1H),7.2〜7.4(m,6H),5.58(s,2H)。
合成例6
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−3−[2’−クロロ−4’−(トリフルオロメチル)[1,1’−ビフェニル]−3−イル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩の調製
ステップA:ジエチル2−(3−ブロモフェニル)プロパンジオエートの調製
乾燥させたフラスコに、炭酸セシウム(15g)、CuI(290mg)および2−ピコリン酸(400mg)を窒素雰囲気下で添加し、フラスコを再度窒素でパージした。次いで、3−ブロモヨードベンゼン(8.46g)、マロン酸ジエチル(9.6mL)およびジオキサン(50mL)を窒素雰囲気下で添加し、および、反応混合物を50℃で一晩激しく撹拌した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液を添加した。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、有機相を分離し、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮しておよそ25%マロン酸ジエチルを含有する10.5gの表題の化合物を得た。H NMR(CDCl)δ7.47(s,1H),7.33(d,1H),7.24(d,1H),7.10(t,1H),4.49(s,1H),4.09(q,4H),1.14(t,6H)。
ステップB:1,3−ジエチル2−[2’−クロロ−4’−(トリフルオロメチル)[1,1’−ビフェニル]−3−イル]プロパンジオエートの調製
ジエチル2−(3−ブロモフェニル)プロパンジオエート(3.75g)、2−クロロ
−4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(4.0g)、ジオキサン(10mL)、2M炭酸ナトリウム水溶液(5mL)およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(422mg)をバイアルに入れ、反応混合物を80℃に30分間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、水に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出し、有機相を分離し、Celite(登録商標)(珪藻土)の存在下に減圧下で濃縮して、粗固体を得た。粗固体を、ヘキサン中の酢酸エチルの勾配で溶出されるシリカゲルでの中圧液体クロマトグラフィにより精製して、3.2gの表題の化合物を得た。H NMR(CDCl)δ7.74(s,1H),7.57(d,1H),7.37〜7.50(m,5H),4.57(s,1H),4.23(q,4H),1.27(t,6H)。
ステップC:1,3−ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)2−[2’−クロロ−4’−(トリフルオロメチル)[1,1’−ビフェニル]−3−イル]プロパンジオエートの調製
1,3−ジエチル2−[2’−クロロ−4’−(トリフルオロメチル)[1,1’−ビフェニル]−3−イル]プロパンジオエート(3.0g)を50℃で10%水酸化ナトリウム水溶液(20mL)に添加し、反応混合物を20分間激しく撹拌した。次いで、反応混合物を氷/アセトン浴中で冷却し、反応温度を10℃未満に維持しながら濃縮水性塩酸で酸性化した。反応混合物をジエチルエーテルで抽出し、分離したエーテル相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、および、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。H NMR(アセトン−d)δ7.89(s,1H),7.79(d,1H),7.67(d,2H),7.60(m,1H),7.45〜7.55(m,2H),4.88(s,1H)。
上記で得た粗生成物を無水ジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、N,N−ジメチルホルムアミド(3滴)を添加し、続いて、塩化オキサリル(2.54mL)を添加した。反応混合物を窒素下で90分間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。得られた油を無水ジクロロメタン(6mL)中に再度溶解させ、2,4,6−トリクロロフェノール(3.57g)を添加した。反応混合物を一晩撹拌し、次いで、溶剤を減圧下で除去して粗固体を得た。粗固体を40mLの氷冷メタノール2分量で倍散して、白色の固体を得、これを減圧下で一晩乾燥させて2.9gの表題の化合物を白色の固体として得た。H NMR(CDCl)δ7.76(s,1H),7.71(d,2H),7.45〜7.6(m,4H),7.37(s,4H),5,38(s,1H)。
ステップD:1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−3−[2’−クロロ−4’−(トリフルオロメチル)[1,1’−ビフェニル]−3−イル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩の調製
ビス−トリクロロフェニルビフェニルマロン酸エステル(0.72g)、N−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−2−ピリジンアミン(0.23g、国際公開第09/099929号パンフレットに記載の方法により調製した)およびトルエン(1mL)を80℃で3時間加熱し、次いで、室温で一晩撹拌した。次いで、反応混合物をジエチルエーテルに注ぎ入れ、および、ろ過して固体を単離した。固体をジエチルエーテルで倍散し、次いで、沸騰しているジエチルエーテル中で1時間加熱した。得られた懸濁液をろ過し、および、単離した固体を乾燥させて、0.50gの本発明の化合物である表題の化合物を黄色の固体として得た。H NMR(CDCl)δ9.56(d,1H),8.15(t,1H),7.90(d,2H),7.73(s,1H),7.66(s,1H),7.60(d,1H),7.56(s,2H),7.50(t,1H),7.41(t,1H),7.39(d,1H),5.60(br s,2H)。
1,3−ジエチル2−[2’−クロロ−4’−(トリフルオロメチル)[1,1’−ビフェニル]−3−イル]プロパンジオエートの代替的調製
ステップA:エチル2’−クロロ−4’−(トリフルオロメチル)[1,1’−ビフェニ
ル]−3−アセテートの調製
エチル3−ヨードフェニルアセテート(2.90g)、2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(3.3g)、2M炭酸ナトリウム水溶液(5mL)、ジオキサン(10mL)およびジクロロ−ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(350mg)を攪拌しながら80℃で30分間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、水中に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出し、および、有機層を分離し、Celite(登録商標)の存在下に減圧下で濃縮して固体残渣とした。この固体残渣を、ヘキサン中の酢酸エチルの勾配で溶出するシリカゲルでの中圧液体クロマトグラフィで精製して、1.7gの表題の化合物を得た。H NMR(CDCl)δ7.14(s,1H),7.56(d,1H)7.30〜7.45(m,5H),4.77(q,2H),3.67(s,2H),1.26(t,3H)。
ステップB:1,3−ジエチル2−[2’−クロロ−4’−(トリフルオロメチル)[1,1’−ビフェニル]−3−イル]プロパンジオエートの調製
NaH(1.2g、鉱油中の60%分散体)を、ジエチルカーボネート(10mL)中に溶解させたステップAの生成物に添加した。反応混合物を一晩撹拌し、次いで、飽和塩化アンモニウム水溶液を注意深く添加することにより慎重に急冷した。急冷した反応混合物を酢酸エチルで抽出し、分離した有機相を乾燥させ、減圧下で濃縮して、およそ30%ジエチルカーボネートを含有する2.1gの表題の化合物を得た。H NMR(CDCl)δ7.74(s,1H),7.57(d,1H),7.35〜7.55(m,5H),4.57(s,1H)4.19(q,4H),1.29(t,6H)。
合成例7
1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−3−(3,5−ジメトキシフェニル)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩の調製
ステップA:フェニル3,5−ジメトキシベンゼンアセテートの調製
3,5−ジメトキシベンゼン酢酸(51.5g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)の氷浴中で冷却したジクロロメタン(110mL)中のスラリーに、塩化オキサリル(41.0g)のジクロロメタン(30mL)中の溶液を滴下した。得られた溶液を室温で5時間撹拌し、次いで、溶剤を減圧下で除去した。フェノール(23.9g)のジクロロメタン(80mL)中の溶液を添加し、反応混合物を室温で22時間撹拌した。重炭酸ナトリウムの飽和水溶液を添加し、反応混合物を0.5時間撹拌した。有機層を分離し、無水カリウムカーボネートで乾燥させ、次いで、シリカゲル(100g)のショートカラムを通してジクロロメタンで溶出した。最初の400mLの溶出液を減圧下で濃縮して、65gの表題の化合物を得た。H NMR(CDCl)δ7.35(t,2H),7.20(q,1H),7.05(d,2H),6.53(s,2H),6.40(s,1H),3.79(s,6H),3.78(s,2H)。
ステップB:1,3−ジフェニル2−(3,5−ジメトキシフェニル)プロパンジオエートの調製
リチウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(400mL、Aldrich Chem.Co.から市販されているテトラヒドロフラン中で1M)に、3,5−ジメトキシベンゼン酢酸フェニルエステル(53.1g)のテトラヒドロフラン(65mL)中の溶液を、−70℃のドライアイス浴中で冷却しながら20分間かけて滴下した。得られたスラリーをドライアイス温度で45分間撹拌した。クロロギ酸フェニル(26mL)を一度に添加し、続いて、50mLのテトラヒドロフランを添加した。得られた高粘度のスラリーを、希釈水性HCl(50mLの濃HClを水で150mLに希釈)での急冷の前に、0℃の氷浴中で冷却しながら2.5時間撹拌した。テトラヒドロフランの大部分を減圧下で除去し、ジエチルエーテル(550mL)および水(80mL)を添加した。水性層を分離し、ジエチルエーテル(50mL)で抽出した。組み合わせたエーテル層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して粗固体を得、これをヘキサン(250mL)と24時間撹拌した。次いで、固体をろ過により回収し、ヘキサン(100mL)で洗浄し、減圧乾燥させて、62gの表題の化合物を得た。H NMR(CDCl)δ7.37(t,2H),7.26(q,1H),7.13(d,2H),6.73(s,2H),6.45(s,1H),5.02(s,1H),3.82(s,6H)。
ステップC:1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−3−(3,5−ジメトキシフェニル)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩の調製
1,3−ジフェニル2−(3,5−ジメトキシフェニル)プロパンジオエート(77.7g)、N−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−2−ピリジンアミン(34.5g、国際公開第09/099929号パンフレットに記載の方法により調製した)およびトルエン(200mL)を100℃で22時間加熱し、次いで、冷却し、0℃で3時間撹拌した。得られた固体を減圧ろ過により回収し、ジエチルエーテル(500mL)で洗浄した。エーテルでの洗浄物を濾液と混合したところさらなる固体が沈殿し、これを減圧ろ過により回収し、ジエチルエーテルでさらに洗浄した。2つのバッチの固体を組み合わせ、減圧下で乾燥させて、64gの本発明の化合物である表題の化合物を黄色の固体として得た。H NMR(DMSO−d)δ9.30(d,1H),8.35(t,1H),8.15(d,2H),8.00(s,1H),7.53(t,1H),6.93(s,2H),6.37(s,1H),5.62(s,2H),3.74(s,6H)。
技術分野において公知の方法が伴う本明細書に記載の手法によれば、表1〜30の以下の化合物が調製されることが可能である。以下の略語が下記の表1〜30中で用いられている:Meはメチルを意味し、Etはエチルを意味し、および、Prはプロピルを意味する。
表1〜15は、以下に示す式T−1の構造に関連する。
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表2
表2は、Rが6−クロロ−3−ピリジニルであることを除き、表1と同一である。例えば、表2中の最初の化合物は、式T−1の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは6−クロロ−3−ピリジニルである)である。
表3
表3は、Rが6−ブロモ−3−ピリジニルであることを除き、表1と同一である。例えば、表3中の最初の化合物は、式T−1の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは6−ブロモ−3−ピリジニルである)である。
表4
表4は、Rが6−メチル−3−ピリジニルであることを除き、表1と同一である。例えば、表4中の最初の化合物は、式T−1の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは6−メチル−3−ピリジニルである)である。
表5
表5は、Rが3−ピリジニルであることを除き、表1と同一である。例えば、表5中の最初の化合物は、式T−1の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは3−ピリジニルである)である。
表6
表6は、Rが5−チアゾリルであることを除き、表1と同一である。例えば、表6中の最初の化合物は、式T−1の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは5−チアゾリルである)である。
表7
表7は、Rが2−メチル−5−チアゾリルであることを除き、表1と同一である。例えば、表7中の最初の化合物は、式T−1の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは2−メチル−5−チアゾリルである)である。
表8
表8は、Rが6−フルオロ−3−ピリジニルであることを除き、表1と同一である。例えば、表8中の最初の化合物は、式T−1の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは6−フルオロ−3−ピリジニルである)である。
表9
表9は、Rが2−ブロモ−5−チアゾリルであることを除き、表1と同一である。例えば、表9中の最初の化合物は、式T−1の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは2−ブロモ−5−チアゾリルである)である。
表10
表10は、Rが2−フルオロ−5−チアゾリルであることを除き、表1と同一である。例えば、表10中の最初の化合物は、式T−1の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは2−フルオロ−5−チアゾリルである)である。
表11
表11は、Rが5−ピリミジニルであることを除き、表1と同一である。例えば、表11中の最初の化合物は、式T−1の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは5−ピリミジニルである)である。
表12
表12は、Rが2−メチル−5−ピリミジニルであることを除き、表1と同一である。例えば、表12中の最初の化合物は、式T−1の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは2−メチル−5−ピリミジニルである)である。
表13
表13は、RがCFであることを除き、表1と同一である。例えば、表13中の最初の化合物は、式T−1の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;RはCFである)である。
表14
表14は、RがCHCFであることを除き、表1と同一である。例えば、表14中の最初の化合物は、式T−1の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;RはCHCFである)である。
表15
表15は、RがCHCFClFHであることを除き、表1と同一である。例えば、表15中の最初の化合物は、式T−1の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;RはCHCFClFHである)である。
表16〜30は、以下に示す式T−2の構造に関する。
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表17
表17は、Rが6−クロロ−3−ピリジニルであることを除き、表16と同一である。例えば、表17中の最初の化合物は、式T−2の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは6−クロロ−3−ピリジニルである)である。
表18
表18は、Rが6−ブロモ−3−ピリジニルであることを除き、表16と同一である。例えば、表18中の最初の化合物は、式T−2の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは6−ブロモ−3−ピリジニルである)である。
表19
表19は、Rが6−メチル−3−ピリジニルであることを除き、表16と同一である。例えば、表19中の最初の化合物は、式T−2の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは6−メチル−3−ピリジニルである)である。
表20
表20は、Rが3−ピリジニルであることを除き、表16と同一である。例えば、表20中の最初の化合物は、式T−2の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは3−ピリジニルである)である。
表21
表21は、Rが5−チアゾリルであることを除き、表16と同一である。例えば、表21中の最初の化合物は、式T−2の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは5−チアゾリルであるである)である。
表22
表22は、Rが2−メチル−5−チアゾリルであることを除き、表16と同一である。例えば、表22中の最初の化合物は、式T−2の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは2−メチル−5−チアゾリルであるである)である。
表23
表23は、Rが6−フルオロ−3−ピリジニルであることを除き、表16と同一である。例えば、表23中の最初の化合物は、式T−2の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは6−フルオロ−3−ピリジニルである)である。
表24
表24は、Rが2−ブロモ−5−チアゾリルであることを除き、表16と同一である。例えば、表24中の最初の化合物は、式T−2の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは2−ブロモ−5−チアゾリルである)である。
表25
表25は、Rが2−フルオロ−5−チアゾリルであることを除き、表16と同一である。例えば、表25中の最初の化合物は、式T−2の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは2−フルオロ−5−チアゾリルである)である。
表26
表26は、Rが5−ピリミジニルであることを除き、表16と同一である。例えば、表26中の最初の化合物は、式T−2の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは5−ピリミジニルである)である。
表27
表27は、Rが2−メチル−5−ピリミジニルであることを除き、表16と同一である。例えば、表27中の最初の化合物は、式T−2の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;Rは2−メチル−5−ピリミジニルである)である。
表28
表28は、RがCFであることを除き、表16と同一である。例えば、表28中の最初の化合物は、式T−2の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;RはCFであるである)である。
表29
表29は、RがCHCFであることを除き、表16と同一である。例えば、表29中の最初の化合物は、式T−1の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;RはCHCFである)である。
表30
表30は、RがCHCFClFHであることを除き、表16と同一である。例えば、表30中の最初の化合物は、式T−1の化合物(式中、R、R、R、RおよびRはHであり;RはCHCFClFHである)である。
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本発明の組成物は、一般に、キャリアとなる界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の追加の成分との配合物として用いられることとなる。この配合物または組成物処方成分は、有効成分の物理的特性、適用モード、ならびに、土壌タイプ、水分および温度などの環境的要因に適合するよう選択される。
有用な配合物は液体および固体組成物の両方を含む。液体組成物は、溶液(乳化性濃縮物を含む)、懸濁液、エマルジョン(ミクロエマルジョンおよび/またはサスポエマルジョンを含む)等を含み、これらは、任意により、ゲルに増粘されることが可能である。水性液体組成物の一般的なタイプは、可溶性濃縮物、懸濁濃縮物、カプセル懸濁液、濃縮エマルジョン、ミクロエマルジョンおよびサスポエマルジョンである。非水性液体組成物の一般的なタイプは、乳化性濃縮物、微細乳化性濃縮物、分散性濃縮物および油分散液である。
固体組成物の一般的なタイプは、粉剤、粉末、顆粒、ペレット、プリル、香錠、錠剤、充填フィルム(種子粉衣を含む)等であり、これらは、水−分散性(「湿潤性」)または水溶性であることが可能である。フィルム形成性溶液または流動性懸濁液から形成されたフィルムおよびコーティングは、種子処理に特に有用である。有効成分は、(マイクロ)カプセル化されることが可能であり、さらに懸濁液または固体配合物に形成されることが可能であり;あるいは、有効成分の配合物全体がカプセル化(または「オーバーコート」)されることが可能である。カプセル化は、有効成分の放出を制御または遅延させることが可能である。乳化性顆粒は、乳化性濃縮配合物と乾燥顆粒状配合物との両方の利点を併せ持つ。高濃度組成物がさらなる配合物のための中間体として主に用いられる。
噴霧可能な配合物は、典型的には、噴霧に先だって好適な媒体中に希釈される。このような液体および固体配合物は、通常は水である噴霧媒体中に容易に希釈されるよう処方される。噴霧体積は、約1〜数千リットル/ヘクタールの範囲であることが可能であるが、より典型的には、約10〜数千リットル/ヘクタールの範囲内である。噴霧可能な配合物は、水、または、空中噴霧または地上噴霧適用による葉処置に好適な、あるいは、植物の栽培媒体への適用に好適な他の媒体とタンクで混合されることが可能である。液体および乾燥配合物は、ドリップ潅漑システム中に直接的に計量されることが可能であり、または、植栽の最中に畝間で計量されることが可能である。液体および固体配合物は、生育する根および他の地中植物部位ならびに/または全身摂取を介して群葉を保護するために植栽の前に、作物の種子および他の望ましい植生に種子処理として適用されることが可能である。
配合物は、典型的には、有効量の活性成分、希釈剤および界面活性剤を、重量基準で総和が100パーセントとなる以下のおよその範囲内で含有しているであろう。
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固体希釈剤としては、例えば、ベントナイト、モンモリロナイト、アタパルジャイトおよびカオリンなどのクレイ、石膏、セルロース、二酸化チタン、亜鉛オキシド、デンプン、デキストリン、糖質(例えば、ラクトース、スクロース)、シリカ、タルク、雲母、珪藻土、尿素、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウムおよび重炭酸ナトリウム、および硫酸ナトリウムが挙げられる。典型的な固体希釈剤が、Watkinsら,Handbook of Insecticide Dust Diluents and Carriers,第2版,Dorland Books,Caldwell,New Jerseyに記載されている。
液体希釈剤としては、例えば、水、N,N−ジメチルアルカンアミド(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド)、リモネン、ジメチルスルホキシド、N−アルキルピロリドン(例えば、N−メチルピロリジノン)、エチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、パラフィン(例えば、白色鉱油、ノルマルパラフィン、イソパラフィン)、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、グリセリン、グリセロールトリアセテート、ソルビトール、トリアセチン、芳香族炭化水素、脱芳香族脂肪族、アルキルベンゼン、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、イソホロンおよび4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノンなどのアルキルナフタレンケトン、酢酸イソアミル、酢酸ヘキシル、酢酸ヘプチル、酢酸オクチル、酢酸ノニル、酢酸トリデシルおよび酢酸イソボルニルなどの酢酸塩、アルキル化乳酸塩エステル、二塩基性エステルおよびγ−ブチロラクトンなどの他のエステル、ならびに、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、イソブチルアルコール、n−ヘキサノール、2−エチルヘキサノール、n−オクタノール、デカノール、イソデシルアルコール、イソオクタデカノール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、オレイルアルコール、シクロヘキサノール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ジアセトンアルコールおよびベンジルアルコールなどの直鎖、分岐、飽和または不飽和であることが可能であるアルコールが挙げられる。液体希釈剤としてはまた、植物種子油および果実油(例えば、オリーヴ、ヒマシ、亜麻仁、ゴマ、コーン(トウモロコシ)、ピーナッツ、ヒマワリ、ブドウ種子、ベニバナ、綿実、ダイズ、ナタネ、ココナツおよびパーム核の油)、動物由来脂肪(例えば、牛肉獣脂、豚肉獣脂、ラード、タラ肝油、魚油)、および、これらの混合物などの飽和および不飽和脂肪酸(典型的にはC〜C22)のグリセロールエステルが挙げられる。液体希釈剤としてはまた、アルキル化脂肪酸(例えば、メチル化、エチル化、ブチル化)が挙げられ、ここで、脂肪酸は、植物および動物由来のグリセロールエステルの加水分解により入手可能であり、蒸留による精製が可能である。典型的な液体希釈剤が、Marsden,Solvents Guide,第2版,Interscience,New York,1950年に記載されている。
本発明の固体および液体組成物は、1種以上の界面活性剤を含むことが多い。液体に添加される場合、界面活性剤(「表面−活性剤としても公知である」)は、一般に、液体の表面張力を変性(ほとんどの場合低減)させる。界面活性剤分子中の親水性基および親油性基の性質に応じて、界面活性剤は、湿潤剤、分散剤、乳化剤または消泡剤として有用である可能性がある。
界面活性剤は、ノニオン性、アニオン性またはカチオン性と分類可能である。本組成物に有用なノニオン性界面活性剤としては、これらに限定はされないが:天然および合成アルコール(分岐または直鎖である)系であり、および、アルコールおよびエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはこれらの混合物から調製されたアルコールアルコキシレートなどのアルコールアルコキシレート;アミンエトキシレート、アルカノールアミドおよびエトキシル化アルカノールアミド;エトキシル化ダイズ、ヒマシ油およびナタネ油などのアルコキシル化トリグリセリド;オクチルフェノールエトキシレート、ノニルフェノールエトキシレート、ジノニルフェノールエトキシレートおよびドデシルフェノールエトキシレート(フェノールおよびエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはこれらの混合物から調製)などのアルキルフェノールアルコキシレート;エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドから調製されたブロックポリマー、および、末端ブロックがプロピレンオキシドから調製されたリバースブロックポリマー;エトキシル化脂肪酸;エトキシル化脂肪エステルおよび油;エトキシル化メチルエステル;エトキシル化トリスチリルフェノール(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはこれらの混合物から調製されたものを含む);脂肪酸エステル、グリセロールエステル、ラノリン系誘導体、ポリエトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエトキシル化ソルビトール脂肪酸エステルおよびポリエトキシル化グリセロール脂肪酸エステルなどのポリエトキシレートエステル;ソルビタンエステルなどの他のソルビタン誘導体;ランダムコポリマー、ブロックコポリマー、アルキドPEG(ポリエチレングリコール)樹脂、グラフトまたは櫛形ポリマーおよび星形ポリマーなどの高分子界面活性剤;ポリエチレングリコール(PEG);ポリエチレングリコール脂肪酸エステル;シリコーン系界面活性剤;ならびに、スクロースエステル、アルキルポリグリコシドおよびアルキル多糖類などの糖誘導体が挙げられる。
有用なアニオン性界面活性剤としては、これらに限定はされないが:アルキルアリールスルホン酸およびその塩;カルボキシル化アルコールまたはアルキルフェノールエトキシレート;ジフェニルスルホネート誘導体;リグニン、および、リグノスルホネートなどのリグニン誘導体;マレイン酸もしくはコハク酸、または、これらの無水物;オレフィンスルホン酸塩;アルコールアルコキシレートのリン酸エステル、アルキルフェノールアルコキシレートのリン酸エステルおよびスチリルフェノールエトキシレートのリン酸エステルなどのリン酸エステル;タンパク質系界面活性剤;サルコシン誘導体;スチリルフェノールエーテル硫酸;油および脂肪酸の硫酸塩およびスルホン酸塩;エトキシル化アルキルフェノールの硫酸塩およびスルホン酸塩;アルコールの硫酸塩;エトキシル化アルコールの硫酸塩;N,N−アルキルタウレートなどのアミンおよびアミドのスルホン酸塩;ベンゼン、クメン、トルエン、キシレン、および、ドデシルおよびトリデシルベンゼンのスルホン酸塩;凝集ナフタレンのスルホン酸塩;ナフタレンおよびアルキルナフタレンのスルホン酸塩;精製石油のスルホン酸塩;スルホスクシナメート;ならびに、スルホスクシネート、および、ジアルキルスルホスクシネート塩などのその誘導体が挙げられる。
有用なカチオン性界面活性剤としては、これらに限定はされないが:アミドおよびエトキシル化アミド;N−アルキルプロパンジアミン、トリプロピレントリアミンおよびジプロピレンテトラアミンなどのアミン、ならびに、エトキシル化アミン、エトキシル化ジアミンおよびプロポキシル化アミン(アミンおよびエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはこれらの混合物から調製);アミン酢酸塩およびジアミン塩などのアミン塩;第4級塩、エトキシル化第4級塩およびジ第4級塩などの第4級アンモニウム塩;ならびに、アルキルメチルアミンオキシドおよびビス−(2−ヒドロキシエチル)−アルキルアミンオキシドなどのアミンオキシドが挙げられる。
また、ノニオン性およびアニオン性界面活性剤の混合物、または、ノニオン性およびカチオン性界面活性剤の混合物が本組成物に有用である。ノニオン性、アニオン性およびカチオン性界面活性剤、ならびに、これらの推奨される使用は、McCutcheon’s Emulsifiers and Detergents,年刊米国および国際版,McCutcheon’s Division発行,The Manufacturing Confectioner Publishing Co.;SiselyおよびWood,Encyclopedia of Surface Active Agents,Chemical Publ.Co.,Inc.,New York,1964年;ならびに、A.S.DavidsonおよびB.Milwidsky,Synthetic Detergents,第7版,John Wiley and Sons,New York,1987年を含む多様な発行されている文献中に開示されている。
本発明の組成物はまた、当業者に配合物助剤(そのいく種かは固体希釈剤、液体希釈剤または界面活性剤としても機能するとみなすことが可能である)として公知である配合助剤および添加剤を含有していることが可能である。このような配合助剤および添加剤は、:pH(緩衝剤)、処理中の発泡(ポリオルガノシロキサンなどの消泡剤)、活性成分の沈降(懸濁剤)、粘度(チクソトロープ性増粘剤)、容器内での微生物の増殖(抗菌剤)、生成物の凍結(不凍剤)、色(染料/顔料分散体)、洗浄(フィルム形成剤または展着剤)、蒸発(蒸発遅延剤)、および、他の配合物属性を制御することが可能である。フィルム形成剤としては、例えば、ポリビニル酢酸塩、ポリ酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルピロリドン−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールコポリマーおよびワックスが挙げられる。配合助剤および添加剤の例としては、McCutcheon’s第2巻:Functional Materials,年刊国際および北米版,McCutcheon’s Division発行,The Manufacturing Confectioner Publishing Co.;ならびに、国際公開第03/024222号パンフレットに列挙されているものが挙げられる。
式1の化合物およびいずれかの他の活性成分は、典型的には、活性成分を溶剤中に溶解させることにより、または、液体または乾燥希釈剤中に粉砕することにより本組成物に組み込まれる。乳化性濃縮物を含む溶液は、処方成分を単に混合することにより調製されることが可能である。乳化性濃縮物として使用が意図された液体組成物の溶剤が不水和性である場合、乳化剤が、典型的には、水での希釈に際して活性成分含有溶剤を乳化させるために添加される。2,000μm以下の粒径を有する活性成分スラリーは、媒体ミルを用いて湿式ミルに供されて3μm未満の平均径を有する粒子が得られる。水性スラリーは、最終懸濁濃縮物(例えば、米国特許第3,060,084号明細書を参照のこと)とされるか、または、噴霧乾燥によりさらに処理されて水分散性顆粒が形成されることが可能である。乾燥配合物は、通常は、乾燥ミルプロセスを必要とし、これは、2〜10μmの範囲内の平均粒径をもたらす。粉剤および粉末は、ブレンドすることにより、および、通常は粉末化(ハンマーミルまたは流体エネルギーミルなどで)することにより調製されることが可能である。顆粒およびペレットは、予め形成しておいた顆粒状のキャリアに活性成分材を噴霧することにより、または、凝集技術により調製されることが可能である。Browning,「Agglomeration」,Chemical Engineering,1967年12月4日,第147〜48ページ,Perry’s Chemical Engineer’s Handbook,第4版,McGraw−Hill,New York,1963年,第8〜57ページおよびそれ以降、ならびに、国際公開第91/13546号パンフレットを参照のこと。ペレットは、米国特許第4,172,714号明細書に記載されているとおり調製されることが可能である。水分散性および水溶性顆粒は、米国特許第4,144,050号明細書、米国特許第3,920,442号明細書および独国特許第3,246,493号明細書に教示されているとおり調製されることが可能である。錠剤は、米国特許第5,180,587号明細書、米国特許第5,232,701号明細書および米国特許第5,208,030号明細書に教示されているとおり調製されることが可能である。フィルムは、英国特許第2,095,558号明細書および米国特許第3,299,566号明細書に教示されているとおり調製されることが可能である。
配合物の技術分野に関するさらなる情報については、T.S.Woods,「The Formulator’s Toolbox−Product Forms for Modern Agriculture」,Pesticide Chemistry and Bioscience,The Food−Environment Challenge,T.BrooksおよびT.R.Roberts編,第9回International Congress on Pesticide Chemistryの予稿集,The Royal Society of Chemistry,Cambridge,1999年,第120〜133ページを参照のこと。また、米国特許第3,235,361号明細書、第6欄、第16行〜第7欄、第19行および実施例10〜41;米国特許第3,309,192号明細書、第5欄、第43行〜第7欄、第62行および実施例8、12、15、39、41、52、53、58、132、138〜140、162〜164、166、167および169〜182;米国特許第2,891,855号明細書、第3欄、第66行〜第5欄、第17行および実施例1〜4;Klingman,Weed Control as a Science,John Wiley and Sons,Inc.,New York,1961年,第81〜96ページ;Hanceら,Weed Control Handbook,第8版,Blackwell Scientific Publications,Oxford,1989年;ならびに、Developments in formulation technology,PJB Publications,Richmond,UK,2000年を参照のこと。
以下の実施例において、すべての配合物は従来の方法で調製されている。「活性成分」とは、(b)から選択される有害無脊椎生物防除剤および殺菌・殺カビ剤と式1の化合物との組み合わせからなる生物学的に活性な化合物もしくは薬剤の凝集物を指す。例えば、「活性成分」は、式1の化合物と群(b)から選択されるさらなる第2の有害無脊椎生物防除剤とを含み、または、式1の化合物と、群(b)から選択されるさらなる第2の有害無脊椎生物防除剤と、殺菌・殺カビ剤とを含むことが可能である。さらなる詳細を伴わずに、前述の記載を用いる当業者は、本発明を最大限に利用することが可能であると考えられている。以下の実施例は、従って、単なる例示であって、本開示を如何様にも限定するものではないと解釈されるべきである。パーセンテージは別段の記載のある場合を除き重量基準である。
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本発明の組成物は、広い範囲の有害無脊椎生物に対する活性を示す。これらの有害生物は、例えば、植物群葉、根、土壌、収穫された作物または他の食物、建築構造物または動物外皮などの多様な環境に生育する無脊椎動物を含む。これらの有害生物は、例えば、群葉(葉、茎、花および果実を含む)、種子、木材、紡績繊維、または、動物の血液もしくは組織に摂食し、これにより、例えば、栽培されているもしくは貯蔵されている農作物、森林、温室作物、観賞用植物、苗床作物、貯蔵食物、あるいは、繊維製品、または、家屋もしくは他の構造物もしくはその構成部に被害または損害を与えるか、または、動物衛生もしくは公衆衛生に有害である無脊椎動物を含む。当業者は、すべての化合物がすべての有害生物のすべての成長段階に対して同等に効果的であるわけではないことを理解するであろう。
これらの本組成物は、それ故、農作物を植食性有害無脊椎生物から保護するために農業経済学的に有用であり、また、他の園芸作物および植物を植食性有害無脊椎生物から保護するために非農学的に有用である。この実用性は、遺伝子操作(すなわち、遺伝子組換え)によって導入された遺伝物質を含有するか、または、突然変異誘発によって変性されて有利な形質がもたらされた作物および他の植物(すなわち、農学的および非農学的の両方)の保護を含む。このような形質の例としては、除草剤に対する許容性、植食性有害生物(例えば、昆虫、ダニ、アブラムシ、クモ、線虫、カタツムリ、植物−病原性真菌、細菌およびウイルス)に対する耐性、植物の成長の向上、高温もしくは低温、低いもしくは高い土壌水分および高塩分濃度などの劣悪な成長条件に対する高い許容性、開花もしくは結果の向上、より高い収穫率、より早い熟成、収穫される産物のより高い品質および/または栄養値、または、収穫した産物の向上した貯蔵またはプロセス特性が挙げられる。遺伝子組換え植物は、複数の形質を発現するよう変性されることが可能である。遺伝子操作または突然変異誘発によってもたらされた形質を含有する植物の例としては、YIELD GARD(登録商標)、KNOCKOUT(登録商標)、STARLINK(登録商標)、BOLLGARD(登録商標)、NuCOTN(登録商標)およびNEWLEAF(登録商標)などの殺虫性バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)トキシンを発現するコーン、綿、ダイズおよびジャガイモの変種、ならびに、ROUNDUP READY(登録商標)、Liberty LINK(登録商標)、IMI(登録商標)、STS(登録商標)およびCLEARFIELD(登録商標)などのコーン、綿、ダイズおよびナタネの耐除草剤変種、ならびに、N−アセチルトランスフェラーゼ(GAT)を発現してグリホサート除草剤に対する耐性がもたらされる作物、または、アセト乳酸シンターゼ(ALS)を阻害する除草剤に対する耐性をもたらすHRA遺伝子を含有する作物が挙げられる。本組成物は、遺伝子操作もしくは突然変異誘発による変性によって導入された形質と相乗的に相互作用し、それ故、形質発現もしくは形質の効果を高めるか、または、本組成物の有害無脊椎生物防除効果を高め得る。特に、本組成物は、有害無脊椎生物に有害なタンパク質または他の天然生成物の形質発現と相乗的に相互作用して、相加的効果を超えたこれらの有害生物の防除をもたらし得る。
本発明の組成物はまた、任意により、例えば、窒素、リン、カリウム、硫黄、カルシウム、マグネシウム、鉄、銅、ホウ素、マンガン、亜鉛、および、モリブデンから選択される少なくとも1種の植物栄養分を含む肥料組成物といった植物栄養分を含んでいることが可能である。注目すべきは、窒素、リン、カリウム、硫黄、カルシウムおよびマグネシウムから選択される少なくとも1種の植物栄養分を含む少なくとも1種の肥料組成物を含む組成物である。少なくとも1種の植物栄養分をさらに含む本発明の組成物は、液体または固形の形態であることが可能である。注目すべきは、顆粒、小型のスティックまたは錠剤の形態の固体配合物である。肥料組成物を含む固体配合物は、本発明の化合物または組成物と肥料組成物とを配合する処方成分と一緒に混合し、次いで、顆粒化または押出し成形などの方法によって配合物を調製することにより調製されることが可能である。あるいは、固体配合物は、例えば顆粒、小型のスティックまたは錠剤といった寸法的に安定な混合物の形態の予め調製しておいた肥料組成物に、揮発性溶剤中の本発明の化合物または組成物の溶液または懸濁液を噴霧し、次いで、溶剤を蒸発させることにより調製されることが可能である。
農学的または非農学的有害無脊椎生物の例としては、アーミーワーム、根切虫、ルーパー、および、ヤガ科のタバコガ(例えば、ピンクステムボーラー(pink stem borer)(Sesamia inferens Walker)、コーンストークボーラー(corn stalk borer)(Sesamia nonagrioides Lefebvre)、サウザンアーミーワーム(southern armyworm)(Spodoptera eridania Cramer)、ハスモンヨトウ(Spodoptera fugiperda J.E.Smith)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua Huebner)、コットンリーフワーム(cotton leafworm)(Spodoptera littoralis Boisduval)、イエローストライプドアーミーワーム(yellowstriped armyworm)(Spodoptera ornithogalli Guenee)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon Hufnagel)、ベルベットビーンキャタピラー(velvetbean caterpillar)(Anticarsia gemmatalis Huebner)、グリーンフルーツワーム(green fruitworm)(Lithophane antennata Walker)、キャベッジアーミーワーム(cabbage armyworm)(Barathra brassicae Linnaeus)、ソイビーンルーパー(soybean looper)(Pseudoplusia includens Walker)、イラクサキンウワバ(Trichoplusia ni Huebner)、オオタバコガ(Heliothis virescens Fabricius)などの鱗翅目の卵、幼虫および成虫;メイガ科(例えば、アワノメイガ(Ostrinia nubilalis Huebner)、ネーブルオレンジワーム(Amyelois transitella Walker)、ウスギンツトガ(Crambus caliginosellus Clemens)、クロオビクロノメイガ(Herpetogramma licarsisalis Walker)などのソッドウェブワーム(メイガ科:ツトガ亜科)、シュガーケーンステムボーラー(sugarcane stem borer)(Chilo infuscatellus Snellen)、トマトスモールボーラー(tomato small borer)(Neoleucinodes elegantalis Guenee)、グリーンリーフローラー(green leafroller)(Cnaphalocerus medinalis)、グレープリーフフォルダー(grape leaffolder)(Desmia funeralis Huebner)、メロンワーム(melon worm)(Diaphania nitidalis Stoll)、キャベッジセンターグラブ(cabbage center grub)(Helluala hydralis Guenee)、イエローステムボーラー(yellow stem borer)(Scirpophaga incertulas Walker)、アーリーシュートボーラー(early shoot borer)(Scirpophaga infuscatellus Snellen)、ホワイトステムボーラー(white stem borer)(Scirpophaga innotata Walker)、トップシュートボーラー(top shoot borer)(Scirpophaga nivella Fabricius)、ダーク−ヘデッドライスボーラー(dark−headed rice borer)(Chilo polychrysus Meyrick)、キャベッジクラスターキャタピラー(cabbage cluster caterpillar)(Crocidolomia binotalis English))の穿孔性害虫、ツツミノガ科、ウェブワーム、マツマダラメイガ、アオムシおよび食葉性の幼虫;ハマキムシ、ハマキガ科における芽を食外する害虫、種子を食害する害虫、および、果実を食害する害虫(例えば、コドリンガ(Cydia pomonella Linnaeus)、ホソバヒメハマキ(Endopiza viteana Clemens)、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta Busck)、シトラスフォルスカドリングモス(citrus false codling moth)(Cryptophlebia leucotreta Meyrick)、シトラスボーラー(citrus borer)(Ecdytolopha aurantiana Lima)、レッドバンデッドリーフローラー(redbanded leafroller)(Argyrotaenia velutinana Walker)、オブリキバンデッドリーフローラー(obliquebanded leafroller)(Choristoneura rosaceana Harris)、ライトブラウンアップルモス(light brown apple moth)(Epiphyas postvittana Walker)、ブドウホソハマキ(Eupoecilia ambiguella Huebner)、アップルバドモス(apple bud moth)(Pandemis pyrusana Kearfott)、オムニボラスリーフローラー(omnivorous leafroller)(Platynota stultana Walsingham)、バードフルート−ツリートルトリスク(barred fruit−tree tortrix)(Pandemis cerasana Huebner)、アップルブラウントルトリクス(apple brown tortrix)(Pandemis heparana Denis & Schiffermueller));ならびに、多くの他の経済的に重要な鱗翅目(例えば、コナガ(Plutella xylostella Linnaeus)、ワタアカミムシガ(Pectinophora gossypiella Saunders)、マイマイガ(Lymantria dispar Linnaeus)、ピーチフルートボーラー(peach fruit borer)(Carposina niponensis Walsingham)、ピーチツイグボーラー(peach twig borer)(Anarsia lineatella Zeller)、ポテトチューバーワーム(potato tuberworm)(Phthorimaea operculella Zeller)、スポテッドテニフォームリーフマイナー(spotted teniform leafminer)(Lithocolletis blancardella Fabricius)、アジアチックアップルリーフマイナー(asiatic apple leafminer)(Lithocolletis ringoniella Matsumura)、ライスリーフフォルダー(rice leaffolder)(Lerodea eufala Edwards)、アップルリーフマイナー(apple leafminer)(Leucoptera scitella Zeller));チャバネゴキブリおよびゴキブリ科(例えば、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis Linnaeus)、アジアゴキブリ(Blatella asahinai Mizukubo)、チャバネゴキブリ(Blattella germanica Linnaeus)、チャオビゴキブリ(Supella longipalpa Fabricius)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana Linnaeus)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea Burmeister)、マデラゴキブリ(Leucophaea maderae Fabricius))、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa Service)、コワモンゴキブリ(Periplaneta australasiae Fabr.)、ハイイロゴキブリ(Nauphoeta cinerea Olivier)およびスムースコックローチ(Symploce pallens Stephens))のゴキブリを含むゴキブリ目の卵、幼虫および成虫;ヒゲナガゾウムシ、マメゾウムシおよびゾウムシ科(例えば、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis Boheman)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus Kuschel)、オサゾウムシ(Sitophilus granarius Linnaeus)、ココクゾウムシ(Sitophilus oryzae Linnaeus))、アニュアルブルーグラスウィービル(Listronotus maculicollis Dietz)、ブルーグラスビルバグ(Sphenophorus parvulus Gyllenhal)、ハンティングビルバグ(Sphenophorus venatus vestitus)、デンバービルバグ(Sphenophorus cicatristriatus Fahraeus))のゾウムシを含む鞘翅目の卵、食葉性、食果実性、食根性、食種子性および食小胞状組織性幼虫および成虫;ハムシ科中のノミハムシ、ウリハムシ、ネクイムシ、ハムシ、イモハムシおよびハモグリムシ(例えば、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata Say)、ウェスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera virgifera LeConte));コガネムシ科(例えば、マメコガネ(Popillia japonica Newman)、オリエンタルビートル(Anomala orientalis Waterhouse,Exomala orientalis(Waterhouse)Baraud)、ノーザンマスクドチェーファー(Cyclocephala borealis Arrow)、サウザンマスクドチェーファー(Cyclocephala immaculata OlivierまたはC.lurida Bland)、ダングビートル(dung beetle)およびホワイトグラブ(white grub)(Aphodius spp.)、ブラックターフグラスアテニウス(Ataenius spretulus Haldeman)、グリーンジューンビートル(Cotinis nitida Linnaeus)、アジアンガーデンビートル(Maladera castanea Arrow)、メイ/ジューンビートル(Phyllophaga spp.)およびヨーロピアンコガネムシ(European chafer)(Rhizotrogus majalis Razoumowsky))のコガネムシおよび他の甲虫;カツオブシムシ科のカツオブシムシ;コメツキムシ科のハリガネムシ;キクイムシ科のキクイムシおよびゴミムシダマシ科のコクヌストモドキが挙げられる。
さらに、農学的および非農学的有害生物としては:クギヌキハサミムシ科のハサミムシ(例えば、ヨーロッパクギヌキハサミムシ(Forficula auricularia Linnaeus)、ブラックイヤウィグ(black earwig)(Chelisoches morio Fabricius))を含む革翅目の卵、成虫および幼虫;カスミカメムシ科のカスミカメムシ、セミ科のセミ、ヨコバイ科のリーフホッパー(例えばEmpoasca spp.)、トコジラミ科のトコジラミ(例えば、Cimex lectularius Linnaeus)、ハゴロモ上科およびウンカ科のウンカ、ツノゼミ科のツノゼミ、キジラミ科のキジラミ、コナジラミ科のコナジラミ、アブラムシ科のアブラムシ、ネアブラムシ科のネアブラムシ、コナカイガラムシ科のイボタムシ、カタカイガラムシ科、マルカイガラムシ科およびワラジカイガラムシ科のカイガラムシ、グンバイムシ科のアワダチソウグンバイ、カメムシ科のカメムシ、ナガカメムシ科のコバネナガカメムシの1種(例えば、ヘアリーチンチバグ(Blissus leucopterus hirtus Montandon)およびサウザンチンチバグ(Blissus insularis Barber))および他のコバネナガカメムシ、コガシラアワフキ科のアワフキ、ヘリカメムシ科のヘリカメムシの1種、ならびに、ホシカメムシ科のアカホシカメムシおよびホシカメムシなどの半翅目および同翅目の卵、幼体、成虫および幼虫が挙げられる。
農学的および非農学的有害生物としてまたは:ハダニ科(例えば、リンゴハダニ(Panonychus ulmi Koch)、ナミハダニ(Tetranychus urticae Koch)、マクダニエルダニ(Tetranychus mcdanieli McGregor))のハダニおよびアカダニなどのコナダニ目(ダニ)の卵、幼虫、幼虫および成虫;ヒメハダニ科(例えば、カンキツヒメハダニ(Brevipalpus lewisi McGregor))のヒメハダニ;フシダニ科におけるサビダニおよびフシダニ、ならびに、他の食葉性ダニならびにヒトおよび動物衛生において重要なダニ、すなわち、チリダニ科におけるヒョウダニ、ニキビダニ科におけるニキビダニ、ニクダニ科におけるムギコナダニ;通例カタダニ類として知られるマダニ科におけるマダニ類(例えば、シカダニ(Ixodes scapularis Say)、オーストラリアマダニ(Ixodes holocyclus Neumann)、カクマダニ(Dermacentor variabilis Say)、ローンスターチック(lone star tick)(Amblyomma americanum Linnaeus))、および、通例ヒメダニとして知られているヒメダニ科におけるマダニ類(例えば、回帰熱マダニ(Ornithodoros turicata)、一般的な家禽ダニ(Argas radiatus));キュウセンダニ科、シラミダニおよびヒゼンダニ科における疥癬や皮癬のダニ;バッタ、イナゴおよびコオロギ(例えば、クルマバッタ(例えば、Melanoplus sanguinipes Fabricius、M.differentialis Thomas)、アメリカイナゴ(例えば、Schistocerca americana Drury)、サバクバッタ(Schistocerca gregaria Forskal)、トノサマバッタ(Locusta migratoria Linnaeus)、ブッシュローカスト(bush locust)(Zonocerus spp.)、ヨーロッパイエコオロギ(Acheta domesticus Linnaeus)、ケラ(例えば、トーニーモールクリケット(Scapteriscus vicinus Scudder)およびサウザンモールクリケット(Scapteriscus borellii Giglio−Tos))を含む直翅目の卵、成虫および幼体;ハモグリムシ(例えば、サーペンタインベジタブルリーフマイナー(serpentine vegetable leafminer)(Liriomyza sativae Blanchard)などのハモグリムシ類の一種(Liriomyza spp.))、ユスリカ、ミバエ(Tephritidae)、キモグリバエ(例えば、Oscinella frit Linnaeus)、ウジバエ、イエバエ(例えば、Musca domestica Linnaeus)、ヒメイエバエ(例えば、Fannia canicularis Linnaeus、F.femoralis Stein)、サシバエ(例えば、Stomoxys calcitrans Linnaeus)、イエバエの1種(face fly)、ノサシバエ、クロバエ(例えば、Chrysomya spp.、Phormia spp.)、および、他のイエバエ(muscoid fly)有害生物、アブ(例えば、Tabanus spp.)、(例えば、Gastrophilus spp.、Oestrus spp.)、ウシバエ(例えば、Hypoderma spp.)、メクラアブ(例えば、Chrysops spp.)、シラミバエ(例えば、Melophagus ovinus Linnaeus)および他の短角亜目、蚊(例えば、Aedes spp.、Anopheles spp.、Culex spp.)、ブユ(例えば、Prosimulium spp.、Simulium spp.)、クロヌカカ、スナバエ、クロバネキノコバエ、および、他の長角類を含む双翅目の卵、成虫および幼体;ネギアザミウマ(Thrips tabaci Lindeman)、フラワースリップス(flower thrips)(Frankliniella spp.)、および、他の食葉性アザミウマを含む総翅目の卵、成虫および幼体;フロリダカーペンターアント(Florida carpenter ant)(Camponotus floridanus Buckley)、アカオオアリ(Camponotus ferrugineus Fabricius)、クロオオアリ(Camponotus pennsylvanicus De Geer)、アシジロヒラフシアリ(Technomyrmex albipes fr.Smith)、オオズアリ(Pheidole sp.)、アワテコヌカアリ(Tapinoma melanocephalum Fabricius);イエヒメアリ(Monomorium pharaonis Linnaeus)、チビヒアリ(Wasmannia auropunctata Roger)、アカカミアリ(Solenopsis geminata Fabricius)、ヒアリ(Solenopsis invicta Buren)、アルゼンチンアリ(Iridomyrmex humilis Mayr)、アシナガキアリ(Paratrechina longicornis Latreille)、トビイロシワアリ(Tetramorium caespitum Linnaeus)、ヒメトビイロケアリ(Lasius alienus Foerster)およびコヌカアリ(Tapinoma sessile Say)を含むアリ科のアリを含む膜翅目の昆虫有害生物;ハチ(クマバチを含む)、スズメバチ(hornet)、スズメバチ(yellow jacket)、大型のハチ(wasp)、および、ハバチ(Neodiprion spp.;Cephus spp.);シロアリ科(例えば、Macrotermes sp.、Odontotermes obesus Rambur)、レイビシロアリ科(例えば、Cryptotermes sp.)、および、ミゾガシラシロアリ科(例えば、Reticulitermes sp.、Coptotermes sp.、Heterotermes tenuis Hagen)、ミゾガシラシロアリ(Reticulitermes flavipes Kollar)、セイヨウシロアリ(Reticulitermes hesperus Banks)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus Shiraki)、ハワイシロアリ(Incisitermes immigrans Snyder)、パウダーポストターマイト(Cryptotermes brevis Walker)、ドライウッドターマイト(Incisitermes snyderi Light)、サウスイースタンサブタラニアンターマイト(Reticulitermes virginicus Banks)、ウェスタンドライウッドターマイト(Incisitermes minor Hagen)、Nasutitermes sp.などの樹木シロアリ、および、経済的に重要な他のシロアリにおけるシロアリを含むシロアリ目の昆虫有害生物;セイヨウシミ(Lepisma saccharina Linnaeus)およびマダラシミ(Thermobia domestica Packard)などのシミ目の昆虫有害生物;ハジラミ目であって、コモロジラミ(Pediculus humanus capitis De Geer)、アタマジラミ(Pediculus humanus Linnaeus)、ニワトリハジラミ(Menacanthus stramineus Nitszch)、イヌハジラミ(Trichodectes canis De Geer)、フラッフラウス(fluff louse)(Goniocotes gallinae De Geer)、ヒツジハジラミ(Bovicola ovis Schrank)、ウシジラミ(short−nosed cattle louse)(Haematopinus eurysternus Nitzsch)、ウシジラミ(long−nosed cattle louse)(Linognathus vituli Linnaeus)、ならびに、人および動物を襲う他の吸血性および刺咬性寄生性シラミを含む昆虫有害生物;ケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis Rothschild)、ネコノミ(Ctenocephalides felis Bouche)、イヌノミ(Ctenocephalides canis Curtis)、ニワトリノミ(Ceratophyllus gallinae Schrank)、ニワトリフトノミ(Echidnophaga gallinacea Westwood)、ヒトノミ(Pulex irritans Linnaeus)、ならびに、哺乳動物および鳥類を苦しめる他のノミを含むノミ目の昆虫有害生物;イトグモ(Loxosceles reclusa Gertsch & Mulaik)およびクロゴケグモ(Latrodectus mactans Fabricius)などのクモ目におけるクモ、ならびに、イエムカデ(Scutigera coleoptrata Linnaeus)などの唇脚綱ゲジ目におけるムカデが挙げられる。
貯蔵穀物の有害無脊椎生物の例としては、オオコナナガシンクイ(Prostephanus truncatus)、コナナガシンクイムシ(Rhyzopertha dominica)、ココクゾウムシ(Stiophilus oryzae)、トウモロコシゾウムシ(Stiophilus zeamais)、ヨツモンマメゾウムシ(Callosobruchus maculatus)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)、オサゾウムシ(Stiophilus granarius)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)、スジコナマダラメイガ(Ephestia kuhniella)、および、カクムネヒラタムシまたはサビカクムネヒラタムシ(Cryptolestis ferrugineus)が挙げられる。
本発明の組成物は、鱗翅目における有害生物(例えば、Alabama argillacea Huebner(ヤガの幼虫)、Archips argyrospila Walker(果樹ハマキムシ)、A.rosana Linnaeus(セイヨウハマキ)および他のカクモンハマキ種、Chilo suppressalis Walker(ニカメイチュウ)、Cnaphalocrosis medinalis Guenee(コブノメイガ)、Crambus caliginosellus Clemens(ウスギンツトガ)、Crambus teterrellus Zincken(シバツトガ)、Cydia pomonella Linnaeus(コドリンガ)、Earias insulana Boisduval(ミスジアオリンガ)、Earias vittella Fabricius(クサオビリンガ)、Helicoverpa armigera Huebner(オオタバコガ(American bollworm))、Helicoverpa zea Boddie(オオタバコガ(corn earworm))、Heliothis virescens Fabricius(オオタバコガ(タバコ芽を食害する害中))、Herpetogramma licarsisalis Walker(ソッドウェブワーム)、Lobesia botrana Denis & Schiffermueller(ホソバヒメハマキ)、Pectinophora gossypiella Saunders(ワタアカミムシガ)、Phyllocnistis citrella Stainton(ミカンコハモグリ)、Pieris brassicae Linnaeus(大型のモンシロチョウ)、Pieris rapae Linnaeus(小型のモンシロチョウ)、Plutella xylostella Linnaeus(コナガ)、Spodoptera exigua Huebner(シロイチモジヨトウ)、Spodoptera litura Fabricius(ハスモンヨトウ(tobacco cutworm, cluster caterpillar))、Spodoptera frugiperda J.E.Smith(ツマジロクサヨトウ)、Trichoplusia ni Huebner(イラクサキンウワバ)、および、Tuta absoluta Meyrick(キバガの1種))に対して特に高い活性を示す。
本発明の組成物はまた:Acyrthosiphon pisum Harris(エンドウヒゲナガアブラムシ)、Aphis craccivora Koch(マメアブラムシ)、Aphis fabae Scopoli(マメクロアブラムシ)、Aphis gossypii Glover(ワタアブラムシ)、Aphis pomi De Geer(リンゴアブラムシ)、Aphis spiraecola Patch(ユキヤナギアブラムシ)、Aulacorthum solani Kaltenbach(ジャガイモヒゲナガアブラムシ)、Chaetosiphon fragaefolii Cockerell(イチゴケナガアブラムシ)、Diuraphis noxia Kurdjumov/Mordvilko(ロシアコムギアブラムシ)、Dysaphis plantaginea Paaserini(バラリンゴアブラムシ)、Eriosoma lanigerum Hausmann(リンゴワタムシ)、Hyalopterus pruni Geoffroy(モモコフキアブラムシ)、Lipaphis erysimi Kaltenbach(ニセダイコンアブラムシ)、Metopolophium dirrhodum Walker(穀類につくアブラムシ)、Macrosiphum euphorbiae Thomas(チューリップヒゲナガアブラムシ)、Myzus persicae Sulzer(モモアカアブラムシ)、Nasonovia ribisnigri Mosley(レタスアブラムシ)、Pemphigus spp.(コブアブラムシ(root aphidsおよびgall aphids))、Rhopalosiphum maidis Fitch(トウモロコシアブラムシ)、Rhopalosiphum padi Linnaeus(ムギクビレアブラムシ)、Schizaphis graminum Rondani(ムギミドリアブラムシ)、Sitobion avenae Fabricius(ムギヒゲナガアブラムシ)、Therioaphis maculata Buckton(マダラアルファルファアブラムシ)、Toxoptera aurantii Boyer de Fonscolombe(コミカンアブラムシ)、および、Toxoptera citricida Kirkaldy(ミカンクロアブラムシ);Adelges spp.(カサアブラムシ);Phylloxera devastatrix Pergande(ペカンネアブラムシ);Bemisia tabaci Gennadius(タバココナジラミ)、Bemisia argentifolii Bellows & Perring(シルバーリーフコナジラミ)、Dialeurodes citri Ashmead(ミカンコナジラミ)およびTrialeurodes vaporariorum Westwood(オンシツコナジラミ);Empoasca fabae Harris(ジャガイモヒゲヨコバイ)、Laodelphax striatellus Fallen(ヒメトビウンカ)、Macrolestes quadrilineatus Forbes(フタテンヨコバイ)、Nephotettix cinticeps Uhler(ツマグロヨコバイ)、Nephotettix nigropictus Stael(クロスジツマグロヨコバイ)、Nilaparvata lugens Stael(トビイロウンカ)、Peregrinus maidis Ashmead(トウモロコシウンカ)、Sogatella furcifera Horvath(セジロウンカ)、Sogatodes orizicola Muir(イネウンカ)、Typhlocyba pomaria McAtee シロリンゴヨコバイ、Erythroneoura spp.(チマダラヒメヨコバイ);Magicidada septendecim Linnaeus(十七年ゼミ);Icerya purchasi Maskell(イセリアカイガラムシ)、Quadraspidiotus perniciosus Comstock(サンホゼカイガラムシ);Planococcus citri Risso(ミカンコナカイガラムシ);Pseudococcus spp.(他のコナカイガラムシ);Cacopsylla pyricola Foerster(ヨーロッパナシキジラミ)、Trioza diospyri Ashmead(カキキジラミ)を含む同翅目からのメンバーに顕著な活性を有する。
本発明の組成物はまた:Acrosternum hilare Say(アオクサカメムシ)、Anasa tristis De Geer(ヘリカメムシの1種)、Blissus leucopterus leucopterus Say(コバネナガカメムシの1種)、Cimex lectularius Linnaeus(トコジラミ)、Corythuca gossypii Fabricius(コットンレースバグ)、Cyrtopeltis modesta Distant(トマトバグ)、Dysdercus suturellus Herrich−Schaeffer(ホシカメムシ)、Euchistus servus Say(茶色のカメムシの1種)、Euchistus variolarius Palisot de Beauvois(イッテンカメムシ)、Graptosthetus spp.(ヒメマダラカメムシ)、Leptoglossus corculus Say(マツノミヘリカメムシ)、Lygus lineolaris Palisot de Beauvois(ミドリヘリカメムシ)、Nezara viridula Linnaeus(ミナミアオカメムシ)、Oebalus pugnax Fabricius(イネカメムシ)、Oncopeltus fasciatus Dallas(ナガカメムシの1種)、Pseudatomoscelis seriatus Reuter(ワタノミハムシ)を含む半翅目からのメンバーに活性を有し得る。本発明の化合物によって防除される他の昆虫目としては、総翅目(例えば、Frankliniella occidentalis Pergande(ミカンキイロアザミウマ)、Scirthothrips citri Moulton(ミカンアザミウマ)、Sericothrips variabilis Beach(ダイズアザミウマ)、および、Thrips tabaci Lindeman(ネギアザミウマ);ならびに、鞘翅目(例えば、Leptinotarsa decemlineata Say(コロラドハムシ)、Epilachna varivestis Mulsant(インゲンテントウ)、および、アグリオテス属(Agriotes)、アトウス属(Athous)またはリモニウム属のハリガネムシ)が挙げられる。
本発明の組成物はまた、特に限定されないが、経済的に重要な農学上の有害生物(すなわち、ネコブセンチュウ属における根こぶ線虫、ネグサレセンチュウ属における根ぐされ線虫、ユミハリセンチュウ属におけるユミハリ線虫等)、ならびに、動物および人間の健康を害する有害生物(すなわち、ウマにおける普通円虫(Strongylus vulgaris)、イヌにおける犬回虫(Toxocara canis)、ヒツジにおける捻転胃虫(Haemonchus contortus)、イヌにおける犬糸状虫(Dirofilaria immitis Leidy)、ウマにおける葉状条虫(Anoplocephala perfoliata)、反芻動物における肝蛭虫(Fasciola hepatica Linnaeus)等などのすべての経済的に重要な吸虫、条虫および回虫)などの円虫目、回虫目、ギョウチュウ目、桿線虫目、旋尾線虫目、および、エノブルス目の経済的に重要なメンバーを含む線形動物、条虫網、吸虫網、および、鉤頭虫門の分類のメンバーに活性を有し得る。
いくつかの現代の分類システムでは、同翅目は半翅目の亜目とされていることに注目すべきである。
注目すべきは、ジャガイモヒゲヨコバイ(Empoasca fabae)を防除するための本発明の組成物の使用である。注目すべきは、トウモロコシウンカ(Peregrinus maidis)を防除するための本発明の組成物の使用である。注目すべきは、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)を防除するための本発明の組成物の使用である。注目すべきは、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)を防除するための本発明の組成物の使用である。注目すべきは、コナガ(Plutella xylostella)を防除するための本発明の組成物の使用である。注目すべきは、ハスモンヨトウ(Spodoptera frugiperda)を防除するための本発明の組成物の使用である。
注目すべきは、ミナミアオカメムシ(Nezara viridula)、カスミカメムシの一種(Lygus hesperus)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、イネトビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)およびニカメイチュウ(Chilo suppressalis)を防除するための本発明の組成物の使用である。
本発明の組成物はまた、殺虫剤、殺菌・殺カビ剤、抗線虫薬、殺菌剤、殺ダニ剤、除草剤、除草剤毒性緩和剤、昆虫脱皮阻害剤および発根促進剤などの成長調節剤、不妊化剤、信号化学物質、忌避剤、誘引剤、フェロモン、摂食刺激物資、他の生物学的に活性な化合物または昆虫病原性細菌、ウイルスまたは真菌を含む1種以上の他の生物学的に活性な化合物もしくは薬剤と混合されて、さらに広い範囲の農学的および非農学的実用性をもたらす多成分系有害生物防除剤を形成することが可能である。それ故本発明はまた、生物学的に有効な量の式1の化合物、そのN−オキシドまたは塩、界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の追加の成分、ならびに、少なくとも1種の追加の生物学的に活性な化合物もしくは薬剤を含む組成物に関する。本発明の組成物に関して、他の生物学的に活性な化合物もしくは薬剤は、式1の化合物を含む本化合物と一緒に処方されて予混合物を形成することが可能であり、または、他の生物学的に活性な化合物もしくは薬剤は、式1の化合物を含む本化合物とは別に処方されることが可能であり、2種の配合物は適用前に一緒に組み合わされる(例えば、噴霧タンク中で)か、あるいは、順次に適用される。
本発明の化合物と一緒に処方可能であるこのような生物学的に活性な化合物もしくは薬剤の例は、アバメクチン、アセフェート、アセキノシル、アセタミプリド、アクリナトリン、アミドフルメト、アミトラズ、アベルメクチン、アザジラクチン、アジンホス−メチル、ベンサルタップ、ビフェントリン、ビフェナゼート、ビストリフルロン、ホウ酸塩、ブプロフェジン、カズサホス、カルバリル、カルボフラン、カルタップ、カルゾール、クロラントラニリプロール、クロルフェナピル、クロルクフルアズロン、クロルピリホス、クロルピリホス−メチル、クロマフェノジド、クロフェンテジン、クロチアニジン、シアントラニリプロール、シフルメトフェン、シフルトリン、β−シフルトリン、シハロトリン、γ−シハロトリン、λ−シハロトリン、シペルメトリン、α−シペルメトリン、ζ−シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ジアフェンチウロン、ダイアジノン、ディルドリン、ジフルベンズロン、ジメフルトリン、ジメヒポ、ジメトエート、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エンドスルファン、エスフェンバレレート、エチプロール、エトフェンプロックス、エトキサゾール、フェンブタチンオキシド、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フィプロニル、フロニカミド、フルベンジアミド、フルシトリネート、フルフェネリム、フルフェノクスロン、フルバリネート、τ−フルバリネート、ホノホス、ホルメタネート、ホスチアゼート、ハロフェノジド、ヘキサフルムロン、ヘキシチアゾクス、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、殺虫性石鹸、イソフェンホス、ルフェヌロン、マラチオン、メペルフルトリン、メタフルミゾン、メタアルデヒド、メタミドホス、メチダチオン、メチオジカルブ、メソミル、メトプレン、メトキシクロル、メトフルトリン、モノクロトホス、メトキシフェノジド、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、ノビフルムロン、オキサミル、パラチオン、パラチオン−メチル、ペルメトリン、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ピリミカーブ、プロフェノホス、プロフルトリン、プロパルギット、プロトリフェンビュート、ピメトロジン、ピラフルプロール、ピレトリン、ピリダベン、ピリダリル、ピリフルキナゾン、ピリプロール、ピリプロキシフェン、ロテノン、リアノジン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、スルプロホス、スルホキサフロル、テブフェノジド、テブフェンピラド、テフルベンズロン、テフルトリン、テルブホス、テトラクロルビンホス、テトラメトリン、テトラメチルフルトリン、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタップ−ナトリウム、トルフェンピラド、トラロメトリン、トリアザメート、トリクロルホン、トリフルムロン、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)デルタエンドトキシン、昆虫病原性細菌、昆虫病原性ウイルス、および、昆虫病原性真菌などの殺虫剤である。
注目すべきは、アバメクチン、アセタミプリド、アクリナトリン、アミトラズ、アベルメクチン、アザジラクチン、ベンサルタップ、ビフェントリン、ブプロフェジン、カズサホス、カルバリル、カルタップ、クロラントラニリプロール、クロルフェナピル、クロルピリホス、クロチアニジン、シアントラニリプロール、シフルトリン、β−シフルトリン、シハロトリン、γ−シハロトリン、λ−シハロトリン、シペルメトリン、α−シペルメトリン、ζ−シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ディルドリン、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エンドスルファン、エスフェンバレレート、エチプロール、エトフェンプロックス、エトキサゾール、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンバレレート、フィプロニル、フロニカミド、フルベンジアミド、フルフェノクスロン、フルバリネート、ホルメタネート、ホスチアゼート、ヘキサフルムロン、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、ルフェヌロン、メタフルミゾン、メチオジカルブ、メソミル、メトプレン、メトキシフェノジド、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、オキサミル、ピメトロジン、ピレトリン、ピリダベン、ピリダリル、ピリプロキシフェン、リアノジン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、テブフェノジド、テトラメトリン、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタップ−ナトリウム、トラロメトリン、トリアザメート、トリフルムロン、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)デルタエンドトキシン、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)のすべての菌株およびヌクレオポリヒドロシス(Nucleo polyhydrosis)ウイルスのすべての菌株などの殺虫剤である。
本発明の化合物と混合される生物剤の一実施形態としては、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)などの昆虫病原性細菌、および、CellCap(登録商標)プロセスにより調製される昆虫農薬であるMVP(登録商標)およびMVPII(登録商標)(CellCap(登録商標)、MVP(登録商標)およびMVPII(登録商標)は、Mycogen Corporation,Indianapolis,Indiana,USAの商標である)などのバチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)の被包性デルタエンドトキシン;グリーンムスカリン菌などの昆虫病原性真菌;ならびに、バキュロウイルス、アメリカタバコガ(Helicoverpa zea)核多核体ウイルス(HzNPV)、アナグラファファルシフェラ(Anagrapha falcifera)核多核体ウイルス(AfNPV)などの核多核体ウイルス(NPV)を含む昆虫病原性(天然および遺伝子操作されたものの両方)ウイルス;ならびに、コドリンガ(Cydia pomonella)グラニュローシスウイルス(CpGV)などのグラニュローシスウイルス(GV)が挙げられる。
特に注目すべきは、他の有害無脊椎生物防除活性成分が、式1の化合物とは異なる化学的分類に属しているか、または、異なる作用部位を有しているような組み合わせである。一定の事例において、同様の防除範囲を有しているが作用部位が異なる少なくとも1種の他の有害無脊椎生物防除活性成分との組み合わせが、耐性管理に関して特に有利であろう。それ故、本発明の組成物は、同様の防除範囲を有するが、異なる化学的分類に属しているか、または、異なる作用部位を有している生物学的に有効な量の少なくとも1種の追加の有害無脊椎生物防除活性成分をさらに含んでいることが可能である。これらの追加の生物学的に活性な化合物もしくは薬剤としては、これらに限定はされないが、ビフェントリン、シペルメトリン、シハロトリン、λ−シハロトリン、シフルトリン、β−シフルトリン、デルタメトリン、ジメフルトリン、エスフェンバレレート、フェンバレレート、インドキサカルブ、メトフルトリン、プロフルトリン、ピレトリンおよびトラロメトリンなどのナトリウムチャネル調節因子;クロルピリホス、メソミル、オキサミル、チオジカルブおよびトリアザメートなどのコリンエステラーゼ阻害剤;アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、ニチアジン、チアクロプリドおよびチアメトキサムなどのネオニコチノイド;スピネトラム、スピノサド、アバメクチン、アベルメクチンおよびエマメクチンなどの殺虫性大環式ラクトン;アベルメクチンなどのGABA(γ−アミノ酪酸)−制御クロライドチャネルアンダゴニスト、または、エチプロールおよびフィプロニルなどの遮断剤;ブプロフェジン、シロマジン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロンおよびトリフルムロンなどのキチン合成阻害剤;ジオフェノラン、フェノキシカルブ、メトプレンおよびピリプロキシフェンなどの幼若ホルモン様物質;アミトラズなどのオクトパミン受容体リガンド;アザジラクチン、メトキシフェノジドおよびテブフェノジドなどの脱皮阻害剤およびエクジソンアゴニスト;リアノジンなどのリアノジン受容体リガンド、クロラントラニリプロール、シアントラニリプロールおよびフルベンジアミドなどのアントラニルジアミド;カルタップなどのネライストキシン類似体;クロルフェナピル、ヒドラメチルノンおよびピリダベンなどのミトコンドリア電子送達阻害剤;スピロジクロフェンおよびスピロメシフェンなどの脂質生合成阻害剤;ディルドリンまたはエンドスルファンなどのシクロジエン殺虫剤;ピレスロイド;カルバメート;殺虫性尿素;ならびに、核多核体ウイルス(NPV)、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)のメンバー、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)の被包性デルタエンドトキシン、および、他の天然のまたは遺伝子操作された殺虫性ウイルスを含む生物剤が挙げられる。
本発明の化合物と処方可能である生物学的に活性な化合物もしくは薬剤のさらなる例は:1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン、アシベンゾラル、アルジモルフ、アミスルブロム、アザコナゾール、アゾキシストロビン、ベナラキシル、ベノミル、ベンチアバリカルブ、ベンチアバリカルブ−イソプロピル、ビノミアル、ビフェニル、ビテルタノール、ブラストサイジン−S、ボルドー混合物(三塩基性硫酸銅)、ボスカリド/ニコビフェン、ブロムコナゾール、ブピリメート、ブチオベート、カルボキシン、カルプロパミド、カプタホール、キャプタン、カルベンダジム、クロロネブ、クロロタロニル、クロゾリネート、クロトリマゾール、オキシ塩化銅、硫酸銅および水酸化銅などの銅塩、シアゾファミド、シフルナミド(cyflunamid)、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロジニル、ジクロフルアニド、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジメトモルフ、ジモキシストロビン、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、ジノカップ、ジスコストロビン、ジチアノン、ドデモルフ、ドジン、エコナゾール、エタコナゾール、エディフェンホス、エポキシコナゾール、エタボキサム、エチリモール、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェンアミドン、フェナリモル、フェンブコナゾール、フェンカラミド、フェンフラム、フェンヘキサミド、フェノキサニル、フェンピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、酢酸トリフェニルスズ、トリフェニルスズヒドロキシド、フェルバム、フェルフラゾエート、フェリムゾン、フルアジナム、フルジオキソニル、フルメトベル(flumetover)、フルオピコリド、フルオキサストロビン、フルキンコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルスルファミド、フルトラニル、フルトリアホール、フルキサピロキサド、ホルペット、ホセチル−アルミニウム、フサライド、フベリダゾール、フララキシル、フラメトピル、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール、グアザチン、イマザリル、イミベンコナゾール、イミノクタジン、イオジカルブ(iodicarb)、イプコナゾール、イプロベンホス、イプロジオン、イプロバリカルブ、イソコナゾール、イソプロチオラン、イソチアニル、カスガマイシン、クレソキシム−メチル、マンコゼブ、マンジプロパミド、マンネブ、マパニピリン(mapanipyrin)、メフェノキサム、メプロニル、メタラキシル、メトコナゾール、メタスルホカルブ、メチラム、メトミノストロビン/フェノミノストロビン、メパニピリム、メトラフェノン、ミコナゾール、ミクロブタニル、ネオアソジン(メタンアルソン酸第二鉄)、ヌアリモル、オクチリノン、オフレース、オリザストロビン、オキサジキシル、オキソリン酸、オキスポコナゾール、オキシカルボキシン、パクロブトラゾール、ペンコナゾール、ペンシクロン、ペンフルフェン、ペンチオピラド、ペルフラゾエート、ホスホン酸、フタリド、ピコベンズアミド(picobenzamid)、ピコキシストロビン、ポリオキシン、プロベナゾール、プロクロラズ、プロシミドン、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、プロピコナゾール、プロピネブ、プロキナジド、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、ピラゾホス、ピリフェノックス、ピリメタニル、ピリフェノックス、ピリオフェノン、ピロールニトリン(pyrolnitrine)、ピロキロン、キンコナゾール、キノキシフェン、キントゼン、シルチオファム、シメコナゾール、スピロキサミン、ストレプトマイシン、硫黄、テブコナゾール、テブフロキン、テクラゼン、テクロフタラム、テクナゼン、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チフルザミド、チオファネート、チオファネート−メチル、チラム、チアジニル、トルクロホス−メチル、トリフルアニド、トリアジメホン、トリアジメノール、トリアリモル、トリアゾキシド、トリデモルフ、トリモルファミド、トリシクラゾール、トリフロキシストロビン、トリホリン、トリチコナゾール、ウニコナゾール、バリダマイシン、バリフェナレート、ビンクロゾリン、ジネブ、ジラムおよびゾキサミドなどの殺菌・殺カビ剤;アルジカルブ、イミシアホス、オキサミルおよびフェナミホスなどの抗線虫薬;ストレプトマイシンなどの殺菌剤;アミトラズ、キノメチオナト、クロロベンジラート、シヘキサチン、ジコホル、ジエノクロル、エトキサゾール、フェナザキン、フェンブタチンオキシド、フェンプロパトリン、フェンピロキシメート、ヘキシチアゾクス、プロパルギット、ピリダベンおよびテブフェンピラドなどの殺ダニ剤である。
注目すべきは、1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン、アゾキシストロビン、水酸化銅、シモキサニル、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ファモキサドン、フェノキサニル、フェリムゾン、フルシラゾール、フルトラニル、フサライド、フラメトピル、ヘキサコナゾール、イソプロチオラン、イソチアニル、カスガマイシン、マンコゼブ、メトミノストロビン、オリザストロビン、ペンシクロン、ペンチオピラド、ピコキシストロビン、プロベナゾール、プロピコナゾール、プロキナジド、ピロキロン、シメコナゾール、チアジニル、トリシクラゾール、トリフロキシストロビンおよびバリダマイシンなどの殺菌・殺カビ剤を含む殺菌・殺カビ剤および組成物である。
一定の事例において、本発明の化合物と、他の生物学的に活性な(特に有害無脊椎生物防除)化合物または薬剤(すなわち、活性成分)との組み合わせは、相加的を超える(すなわち、相乗的)効果をもたらすことが可能である。環境中に放出される活性成分の量を低減させつつも効果的な有害生物の防除を保障することが常に望ましい。有害無脊椎生物防除活性成分の相乗作用が、有害無脊椎生物の防除を農業経済学的に満足されるレベルでもたらす適用量で生じる場合、このような組み合わせは、作物生産費用の削減および環境的負荷の低減に有利であることが可能である。
本発明の組成物は、遺伝的に形質転換されて有害無脊椎生物に有害なタンパク質を発現する植物に適用可能である(バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)デルタエンドトキシンなど)。このような適用は、幅広い範囲で植物の保護をもたらし得、および、耐性管理に有利であり得る。外因的に適用された本発明の有害無脊椎生物防除組成物の効果は、発現された有害なタンパク質と相乗的であり得る。
これらの農学的保護剤(すなわち、殺虫剤、殺菌・殺カビ剤、抗線虫薬、殺ダニ剤、除草剤および生物剤)に関する一般的な文献としては、The Pesticide Manual,第13版,C.D.S.Tomlin編,British Crop Protection Council,Farnham,Surrey,U.K.,2003年、および、The BioPesticide Manual,第2版,L.G.Copping編,British Crop Protection Council,Farnham,Surrey,U.K.,2001年が挙げられる。
これらの種々の混合相手の1種以上が用いられる実施形態に関して、これらの種々の混合相手(合計)対式1の化合物、そのN−オキシドまたは塩の重量比は、典型的には、約1:3000〜約3000:1である。注目すべきは、約1:300〜約300:1の重量比(例えば、約1:30〜約30:1の比)である。当業者は、単純な実験を通して、所望の範囲の生物活性に必要な活性成分の生物学的に有効な量を容易に判定することが可能である。これらの追加の成分を含むことで、防除される有害無脊椎生物の範囲を、式1の化合物単独によって防除される範囲を超えて広げることが可能であることは明らかであろう。
表Aは、本発明の混合物、組成物および方法を例示する、式1の化合物と他の有害無脊椎生物防除剤との特定の組み合わせを列挙している。表Aの第1の欄は、特定の有害無脊椎生物防除剤(例えば、1行目の「アバメクチン」)を列挙している。表Aの第2の欄は、有害無脊椎生物防除剤の作用機構(公知の場合)または化学的分類を列挙している。表Aの第3の欄は、有害無脊椎生物防除剤に対する式1の化合物を適用することが可能である割合に関する重量比の範囲の実施形態を列挙している(例えば、重量基準での、アバメクチンに対する「50:1〜1:50」の式1の化合物)。それ故、例えば、表Aの1行目は、式1の化合物とアバメクチンとの組み合わせは、50:1〜1:50の重量比で適用可能であることを特定的に開示している。表Aの残りの行も同様に解釈されるべきである。さらに注目すべきは、表Aは、本発明の混合物、組成物および方法を開示すると共に、適用量に関する重量比範囲の追加の実施形態を含む式1の化合物と他の有害無脊椎生物防除剤との特定の組み合わせを列挙している。
Figure 0005651695
Figure 0005651695
Figure 0005651695
注目すべきは、少なくとも1種の追加の生物学的に活性な化合物もしくは薬剤が上記表A中に列挙されている有害無脊椎生物防除剤から選択されている本発明の組成物である。
式1の化合物、そのN−オキシドまたは塩を含む化合物対追加の有害無脊椎生物防除剤の重量比は、典型的には、1000:1〜1:1000であり、一実施形態では500:1〜1:500であり、他の実施形態では250:1〜1:200であり、ならびに、他の実施形態では100:1〜1:50である。
以下に列挙されている表B1〜B77は、式1の化合物(化合物番号(Cmpd.No.)は、索引表A〜C中の化合物を指す)および追加の有害無脊椎生物防除剤を含む特定の組成物の実施形態である。
Figure 0005651695
表B2
表B2は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化
合物7への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B2中の第1の混合物はB2−1と称され、これは、化合物7と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B3
表B3は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物8への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B3中の第1の混合物はB3−1と称され、これは、化合物8と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B4
表B4は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物9への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B4中の第1の混合物はB4−1と称され、これは、化合物9と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B5
表B5は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物10への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B5中の第1の混合物はB5−1と称され、これは、化合物10と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B6
表B6は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物19への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B6中の第1の混合物はB6−1と称され、これは、化合物19と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B7
表B7は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物20への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B7中の第1の混合物はB7−1と称され、これは、化合物20と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B8
表B8は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物29への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B8中の第1の混合物はB8−1と称され、これは、化合物29と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B9
表B9は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物31への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B9中の第1の混合物はB9−1と称され、これは、化合物31と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B10
表B10は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物34への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B10中の第1の混合物はB10−1と称され、これは、化合物34と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B11
表B11は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物39への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B11中の第1の混合物はB11−1と称され、これは、化合物39と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B12
表B12は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物48への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B12中の第1の混合物はB12−1と称され、これは、化合物48と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B13
表B13は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物54への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B13中の第1の混合物はB13−1と称され、これは、化合物54と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B14
表B14は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物55への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B14中の第1の混合物はB14−1と称され、これは、化合物55と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B15
表B15は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物58への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B15中の第1の混合物はB15−1と称され、これは、化合物58と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B16
表B16は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物105への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B16中の第1の混合物はB16−1と称され、これは、化合物105と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B17
表B17は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物106への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B17中の第1の混合物はB17−1と称され、これは、化合物106と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B18
表B18は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物107への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B18中の第1の混合物はB18−1と称され、これは、化合物107と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B19
表B19は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物108への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B19中の第1の混合物はB19−1と称され、これは、化合物108と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B20
表B20は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物109への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B20中の第1の混合物はB20−1と称され、これは、化合物109と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B21
表B21は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物110への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B21中の第1の混合物はB21−1と称され、これは、化合物110と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B22
表B22は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物111への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B22中の第1の混合物はB22−1と称され、これは、化合物111と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B23
表B23は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物112への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B23中の第1の混合物はB23−1と称され、これは、化合物112と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B24
表B24は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物113への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B24中の第1の混合物はB24−1と称され、これは、化合物113と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B25
表B25は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物114への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B25中の第1の混合物はB25−1と称され、これは、化合物114と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B26
表B26は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物115への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B26中の第1の混合物はB26−1と称され、これは、化合物115と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B27
表B27は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物116への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B27中の第1の混合物はB27−1と称され、これは、化合物116と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B28
表B28は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物117への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B28中の第1の混合物はB28−1と称され、これは、化合物117と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B29
表B29は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物118への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B29中の第1の混合物はB29−1と称され、これは、化合物118と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B30
表B30は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物119への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B30中の第1の混合物はB30−1と称され、これは、化合物119と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B31
表B31は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物120への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B31中の第1の混合物はB31−1と称され、これは、化合物120と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B32
表B32は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物121への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B32中の第1の混合物はB32−1と称され、これは、化合物121と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B33
表B33は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物122への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B33中の第1の混合物はB33−1と称され、これは、化合物122と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B34
表B34は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物123への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B34中の第1の混合物はB34−1と称され、これは、化合物123と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B35
表B35は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物124への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B35中の第1の混合物はB35−1と称され、これは、化合物124と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B36
表B36は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物125への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B36中の第1の混合物はB36−1と称され、これは、化合物125と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B37
表B37は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物126への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B37中の第1の混合物はB37−1と称され、これは、化合物126と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B38
表B38は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物127への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B38中の第1の混合物はB38−1と称され、これは、化合物127と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B39
表B39は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物128への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B39中の第1の混合物はB39−1と称され、これは、化合物128と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B40
表B40は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物129への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B40中の第1の混合物はB40−1と称され、これは、化合物129と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B41
表B41は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物130への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B41中の第1の混合物はB41−1と称され、これは、化合物130と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B42
表B42は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物131への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B42中の第1の混合物はB42−1と称され、これは、化合物131と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B43
表B43は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物132への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B43中の第1の混合物はB43−1と称され、これは、化合物132と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B44
表B44は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物133への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B44中の第1の混合物はB44−1と称され、これは、化合物133と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B45
表B45は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物134への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B45中の第1の混合物はB45−1と称され、これは、化合物134と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B46
表B46は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物135への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B46中の第1の混合物はB46−1と称され、これは、化合物135と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B47
表B47は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物136への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B47中の第1の混合物はB47−1と称され、これは、化合物136と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B48
表B48は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物137への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B48中の第1の混合物はB48−1と称され、これは、化合物137と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B49
表B49は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物138への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B49中の第1の混合物はB49−1と称され、これは、化合物138と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B50
表B50は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物139への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B50中の第1の混合物はB50−1と称され、これは、化合物139と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B51
表B51は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物140への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B51中の第1の混合物はB51−1と称され、これは、化合物140と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B51a
表B51aは、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物541への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B51a中の第1の混合物はB51a−1と称され、これは、化合物541と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B52
表B52は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物542への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B52中の第1の混合物はB52−1と称され、これは、化合物542と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B53
表B53は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物576への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B53中の第1の混合物はB53−1と称され、これは、化合物576と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B54
表B54は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物583への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B54中の第1の混合物はB54−1と称され、これは、化合物583と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B55
表B55は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物594への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B55中の第1の混合物はB55−1と称され、これは、化合物594と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B56
表B56は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物654への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B56中の第1の混合物はB56−1と称され、これは、化合物654と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B57
表B57は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物657への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B57中の第1の混合物はB57−1と称され、これは、化合物657と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B58
表B58は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物669への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B58中の第1の混合物はB58−1と称され、これは、化合物669と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B59
表B59は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物670への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B59中の第1の混合物はB59−1と称され、これは、化合物670と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B60
表B60は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物682への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B60中の第1の混合物はB60−1と称され、これは、化合物682と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B61
表B61は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物683への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B61中の第1の混合物はB61−1と称され、これは、化合物683と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B62
表B62は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物687への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B62中の第1の混合物はB62−1と称され、これは、化合物687と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B63
表B63は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物718への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B63中の第1の混合物はB63−1と称され、これは、化合物718と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B64
表B64は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物725への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B64中の第1の混合物はB64−1と称され、これは、化合物725と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B65
表B65は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物726への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B65中の第1の混合物はB65−1と称され、これは、化合物726と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B66
表B66は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物727への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B66中の第1の混合物はB66−1と称され、これは、化合物727と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B67
表B67は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物734への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B67中の第1の混合物はB67−1と称され、これは、化合物734と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B68
表B68は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物735への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B68中の第1の混合物はB68−1と称され、これは、化合物735と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B69
表B69は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物737への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B69中の第1の混合物はB69−1と称され、これは、化合物737と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B70
表B70は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物744への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B70中の第1の混合物はB70−1と称され、これは、化合物744と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B71
表B71は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物745への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B71中の第1の混合物はB71−1と称され、これは、化合物745と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B72
表B72は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物746への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B72中の第1の混合物はB72−1と称され、これは、化合物746と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B73
表B73は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物748への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B73中の第1の混合物はB73−1と称され、これは、化合物748と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B74
表B74は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物749への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B74中の第1の混合物はB74−1と称され、これは、化合物749と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B75
表B75は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物750への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B75中の第1の混合物はB75−1と称され、これは、化合物750と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B76
表B76は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物926への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B76中の第1の混合物はB76−1と称され、これは、化合物926と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B77
表B77は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物930への言及に置き換えられることを除き、表B1と同一である。例えば、表B77中の第1の混合物はB77−1と称され、これは、化合物930と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表B1〜B77に列挙されている特定の混合物は、典型的には、式1の化合物と、他の有害無脊椎生物薬剤とが表A中に特定されている比で組み合わせられている。
以下に列挙されている表C1〜C77は、式1の化合物(化合物番号(Cmpd.No.)は、索引表A〜C中の化合物を指している)および追加の殺菌・殺カビ剤を含む特定の組成物の実施形態である。
Figure 0005651695
表C2
表C2は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物7への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C2中の第1の混合物はC2−1と称され、これは、化合物7と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C3
表C3は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物8への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C3中の第1の混合物はC3−1と称され、これは、化合物8と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C4
表C4は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物9への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C4中の第1の混合物はC4−1と称され、これは、化合物9と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C5
表C5は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物10への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C5中の第1の混合物はC5−1と称され、これは、化合物10と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C6
表C6は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物19への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C6中の第1の混合物はC6−1と称され、これは、化合物19と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C7
表C7は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物20への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C7中の第1の混合物はC7−1と称され、これは、化合物20と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C8
表C8は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物29への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C8中の第1の混合物はC8−1と称され、これは、化合物29と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C9
表C9は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物31への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C9中の第1の混合物はC9−1と称され、これは、化合物31と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C10
表C10は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物34への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C10中の第1の混合物はC10−1と称され、これは、化合物34と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C11
表C11は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物39への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C11中の第1の混合物はC11−1と称され、これは、化合物39と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C12
表C12は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物48への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C12中の第1の混合物はC12−1と称され、これは、化合物48と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C13
表C13は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物54への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C13中の第1の混合物はC13−1と称され、これは、化合物54と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C14
表C14は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物55への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C14中の第1の混合物はC14−1と称され、これは、化合物55と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C15
表C15は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物58への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C15中の第1の混合物はC15−1と称され、これは、化合物58と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C16
表C16は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物105への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C16中の第1の混合物はC16−1と称され、これは、化合物105と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C17
表C17は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物106への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C17中の第1の混合物はC17−1と称され、これは、化合物106と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C18
表C18は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物107への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C18中の第1の混合物はC18−1と称され、これは、化合物107と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C19
表C19は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物108への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C19中の第1の混合物はC19−1と称され、これは、化合物108と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C20
表C20は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物109への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C20中の第1の混合物はC20−1と称され、これは、化合物109と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C21
表C21は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物110への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C21中の第1の混合物はC21−1と称され、これは、化合物110と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C22
表C22は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物111への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C22中の第1の混合物はC22−1と称され、これは、化合物111と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C23
表C23は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物112への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C23中の第1の混合物はC23−1と称され、これは、化合物112と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C24
表C24は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物113への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C24中の第1の混合物はC24−1と称され、これは、化合物113と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C25
表C25は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物114への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C25中の第1の混合物はC25−1と称され、これは、化合物114と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C26
表C26は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物115への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C26中の第1の混合物はC26−1と称され、これは、化合物115と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C27
表C27は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物116への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C27中の第1の混合物はC27−1と称され、これは、化合物116と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C28
表C28は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物117への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C28中の第1の混合物はC28−1と称され、これは、化合物117と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C29
表C29は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物118への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C29中の第1の混合物はC29−1と称され、これは、化合物118と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C30
表C30は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物119への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C30中の第1の混合物はC30−1と称され、これは、化合物119と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C31
表C31は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物120への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C31中の第1の混合物はC31−1と称され、これは、化合物120と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C32
表C32は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物121への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C32中の第1の混合物はC32−1と称され、これは、化合物121と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C33
表C33は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物122への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C33中の第1の混合物はC33−1と称され、これは、化合物122と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C34
表C34は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物123への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C34中の第1の混合物はC34−1と称され、これは、化合物123と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C35
表C35は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物124への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C35中の第1の混合物はC35−1と称され、これは、化合物124と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C36
表C36は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物125への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C36中の第1の混合物はC36−1と称され、これは、化合物125と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C37
表C37は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物126への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C37中の第1の混合物はC37−1と称され、これは、化合物126と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C38
表C38は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物127への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C38中の第1の混合物はC38−1と称され、これは、化合物127と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C39
表C39は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物128への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C39中の第1の混合物はC39−1と称され、これは、化合物128と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C40
表C40は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物129への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C40中の第1の混合物はC40−1と称され、これは、化合物129と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C41
表C41は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物130への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C41中の第1の混合物はC41−1と称され、これは、化合物130と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C42
表C42は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物131への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C42中の第1の混合物はC42−1と称され、これは、化合物131と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C43
表C43は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物132への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C43中の第1の混合物はC43−1と称され、これは、化合物132と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C44
表C44は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物133への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C44中の第1の混合物はC44−1と称され、これは、化合物133と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C45
表C45は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物134への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C45中の第1の混合物はC45−1と称され、これは、化合物134と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C46
表C46は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物135への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C46中の第1の混合物はC46−1と称され、これは、化合物135と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C47
表C47は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物136への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C47中の第1の混合物はC47−1と称され、これは、化合物136と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C48
表C48は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物137への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C48中の第1の混合物はC48−1と称され、これは、化合物137と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C49
表C49は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物138への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C49中の第1の混合物はC49−1と称され、これは、化合物138と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C50
表C50は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物139への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C50中の第1の混合物はC50−1と称され、これは、化合物139と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C51
表C51は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物140への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C51中の第1の混合物はC51−1と称され、これは、化合物140と追加の殺菌・殺カビ剤プロベナゾールとの混合物である。
表C51a
表C51aは、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物541への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C51a中の第1の混合物はC51a−1と称され、これは、化合物541と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C52
表C52は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物542への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C52中の第1の混合物はC52−1と称され、これは、化合物542と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C53
表C53は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物576への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C53中の第1の混合物はC53−1と称され、これは、化合物576と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C54
表C54は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物583への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C54中の第1の混合物はC54−1と称され、これは、化合物583と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C55
表C55は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物594への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C55中の第1の混合物はC55−1と称され、これは、化合物594と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C56
表C56は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物654への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C56中の第1の混合物はC56−1と称され、これは、化合物654と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C57
表C57は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物657への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C57中の第1の混合物はC57−1と称され、これは、化合物657と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C58
表C58は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物669への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C58中の第1の混合物はC58−1と称され、これは、化合物669と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C59
表C59は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物670への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C59中の第1の混合物はC59−1と称され、これは、化合物670と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C60
表C60は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物682への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C60中の第1の混合物はC60−1と称され、これは、化合物682と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C61
表C61は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物683への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C61中の第1の混合物はC61−1と称され、これは、化合物683と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C62
表C62は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物687への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C62中の第1の混合物はC62−1と称され、これは、化合物687と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C63
表C63は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物718への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C63中の第1の混合物はC63−1と称され、これは、化合物718と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C64
表C64は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物725への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C64中の第1の混合物はC64−1と称され、これは、化合物725と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C65
表C65は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物726への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C65中の第1の混合物はC65−1と称され、これは、化合物726と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C66
表C66は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物727への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C66中の第1の混合物はC66−1と称され、これは、化合物727と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C67
表C67は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物734への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C67中の第1の混合物はC67−1と称され、これは、化合物734と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C68
表C68は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物735への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C68中の第1の混合物はC68−1と称され、これは、化合物735と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C69
表C69は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物737への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C69中の第1の混合物はC69−1と称され、これは、化合物737と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C70
表C70は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物744への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C70中の第1の混合物はC70−1と称され、これは、化合物744と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C71
表C71は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物745への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C71中の第1の混合物はC71−1と称され、これは、化合物745と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C72
表C72は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物746への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C72中の第1の混合物はC72−1と称され、これは、化合物746と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C73
表C73は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物748への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C73中の第1の混合物はC73−1と称され、これは、化合物748と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C74
表C74は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物749への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C74中の第1の混合物はC74−1と称され、これは、化合物749と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C75
表C75は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物750への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C75中の第1の混合物はC75−1と称され、これは、化合物750と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C76
表C76は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物926への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C76中の第1の混合物はC76−1と称され、これは、化合物926と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
表C77
表C77は、「化合物番号」の題目が付けられた欄における化合物6への言及の各々が化合物930への言及に置き換えられることを除き、表C1と同一である。例えば、表C77中の第1の混合物はC77−1と称され、これは、化合物930と追加の有害無脊椎生物防除剤アバメクチンとの混合物である。
有害無脊椎生物は、本発明の組成物の1種以上を、外寄生の農学的および/または非農学的箇所を含む有害生物の環境に、保護されるべき領域に、または、防除されるべき有害生物に直接的に、生物学的に有効な量で適用することにより農学的および非農学的用途において防除される。
それ故、本発明は、有害無脊椎生物またはその環境に、生物学的に有効な量の1種以上の本発明の組成物、または、少なくとも1種の追加の生物学的に活性な化合物もしくは薬剤をさらに含む本発明の組成物を接触させる工程を含む、農学的および/または非農学的用途における有害無脊椎生物を防除する方法を含む。本発明の組成物および生物学的に有効な量の少なくとも1種の追加の生物学的に活性な化合物もしくは薬剤を含む好適な組成物の例としては、追加の活性化合物が、本発明の組成物と同一の顆粒上に存在しているか、または、本発明の組成物のものとは別の顆粒上に存在している顆粒状組成物が挙げられる。
本発明の方法の実施形態は環境へ接触させる工程を含む。注目すべきは、環境が植物である方法である。また、環境が動物である方法に注目すべきである。また、環境が種子である方法に注目すべきである。
本発明の組成物との接触を達成して農作物を有害無脊椎生物から保護するために、組成物は、典型的には、植え付け前の作物の種子に、作物植物の群葉(例えば、葉、茎、花、果実)に、あるいは、作物の植え付けの前または後の土壌もしくは他の成長培地に適用される。
接触させる方法の一実施形態は噴霧による。あるいは、本発明の組成物を含む顆粒状組成物を植物群葉または土壌に適用することが可能である。本発明の組成物はまた、液体配合物の土壌潅注として、土壌への顆粒状配合物として、苗床箱処理として、または、移植時の浸漬として適用される本発明の組成物を含む組成物を植物に接触させることにより、植物による摂取を介して効果的に送達されることが可能である。土壌潅注液体配合物の形態の本発明の組成物に注目すべきである。また、有害無脊椎生物またはその環境に、生物学的に有効な量の本発明の組成物を含む組成物を接触させる工程を含む有害無脊椎生物を防除する方法に注目すべきである。さらに、環境が土壌であると共に、組成物が土壌潅注配合物として土壌に適用される本方法に注目すべきである。さらに、本発明の組成物はまた、侵襲箇所への局所的適用によっても効果的であることに注目すべきである。他の接触方法は、直接噴霧および残存噴霧、空中噴霧、ゲル、種子粉衣、マイクロカプセル化、全身摂取、餌、耳標、ボーラス、噴霧器、燻蒸器、エアロゾル、粉剤、および、他の多くによる本発明の組成物の適用を含む。接触方法の一実施形態は、本発明の化合物または組成物を含む寸法的に安定な肥料顆粒、スティックまたは錠剤である。本発明の組成物はまた、無脊椎動物防除デバイス(例えば、昆虫ネット)を構成する材料に含浸されることが可能である。
本発明の組成物はまた、種子を有害無脊椎生物から保護するための種子処理に有用である。本開示および特許請求の範囲の文脈において、種子の処理とは、種子に生物学的に有効な量の本発明の組成物を接触させることを意味する。この種子処理は、種子を有害無脊椎土壌生物から保護し、および、一般に、出芽種子から発育している実生の土壌に接触している根および他の植物部位をも保護することが可能である。種子処理はまた、発育している植物における式1の化合物または第2の活性成分の転流により群葉の保護をもたらし得る。種子処理は、遺伝的に形質転換された特別な形質を発現する植物が出芽するものを含むすべてのタイプの種子に適用されることが可能である。代表的な例としては、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)毒素などの有害無脊椎生物に有害なタンパク質を発現するもの、または、グリホサートに対する耐性をもたらす、グリホサートアセチルトランスフェラーゼなどの除草抵抗性を発現するものが挙げられる。
種子処理の1つの方法は、種子を播種する前の、本発明の組成物(すなわち配合組成物として)の種子への噴霧または散粉である。種子処理用に配合された組成物は、一般に、フィルム形成剤または接着剤を含む。従って、典型的には、本発明の種皮粉衣組成物は、生物学的に有効な量の式1の化合物、そのN−オキシドまたは塩、および、フィルム形成剤または接着剤を含む。種子は、流動性の懸濁濃縮物を種子の転回床に直接的に噴霧し、次いで、種子を乾燥させることによりコーティングすることが可能である。あるいは、湿潤化された粉末、溶液、サスポエマルジョン、乳化性濃縮物および水中エマルジョンなどの他のタイプの配合物を種子に噴霧することが可能である。このプロセスは、フィルムコーティングを種子に適用するために特に有用である。種々のコーティング機およびプロセスが当業者に利用可能である。好適なプロセスとしては、P.Kostersら,Seed Treatment: Progress and Prospects,1994年,BCPC Mongraph No.57、および引用されている文献に列挙されているものが挙げられる。
処理された種子は、典型的には、本発明の組成物を、約0.1g〜1kg/100kgの種子(すなわち、処理前の種子の約0.0001〜1重量%)の量で含む。種子処理用に配合された流動性の懸濁液は、典型的には、約0.5〜約70%の活性成分、約0.5〜約30%のフィルム−形成性接着剤、約0.5〜約20%の分散剤、0〜約5%の増粘剤、0〜約5%の顔料および/または染料、0〜約2%の消泡剤、0〜約1%の防腐剤、および、0〜約75%の揮発性液体希釈剤を含む。
本発明の組成物は、有害無脊椎生物により摂取されるか、または、トラップなどのデバイス、餌場等において用いられる誘引組成物に組み合わされることが可能である。このような誘引組成物は、(a)活性成分、すなわち、生物学的に有効な量の式1の化合物、そのN−オキシドまたは塩;(b)1種以上の食材;任意により(c)誘引剤、および、任意により、(d)1種以上の湿潤剤を含む顆粒の形態であることが可能である。注目すべきは、約0.001〜5%活性成分、約40〜99%食材および/または誘引剤;および、任意により、約0.05〜10%湿潤剤を含み、きわめて低い適用量であって、特に直接的な接触による致死量ではなく、むしろ摂食により致死量となる活性成分の投与量で有害無脊椎土壌生物の防除に効果的である顆粒または誘引組成物である。いく種かの食材は、食物源および誘引剤の両方として機能することが可能である。食材としては、炭水化物、タンパク質および脂質が挙げられる。食材の例は、野菜粉、糖質、デンプン、動物脂肪、植物油、イースト菌抽出物および乳固形分である。誘引剤の例は、果実もしくは植物抽出物、芳香剤、あるいは、他の動物もしくは植物成分、フェロモン、または、対象有害無脊椎生物を誘引することが公知である他の薬剤などの匂い物質および香料である。湿潤剤、すなわち保水剤の例は、グリコールおよび他のポリオール、グリセリンおよびソルビトールである。注目すべきは、アリ、シロアリおよびゴキブリからなる群から選択される少なくとも1種の有害無脊椎生物の防除に用いられる誘引組成物(および、このような誘引組成物を利用する方法)である。有害無脊椎生物を防除するためのデバイスは、本誘引組成物と、誘引組成物を収容するよう適応された筐体とを備えていることが可能であり、ここで、この筐体は、有害無脊椎生物が筐体の外の位置から誘引組成物に接近することが可能であるよう、有害無脊椎生物が通過することが可能である大きさの開口を少なくとも1つ有し、ならびに、筐体は、有害無脊椎生物が活動する可能性がある場所もしくは既知の活動場所、または、その付近に配置されるようさらに適応されている。
本発明の組成物は、他の補助剤を伴わずに適用されることが可能であるが、ほとんどの場合、適用は1種以上の活性成分を好適なキャリア、希釈剤および界面活性剤と共に含む配合物でなされ、おそらくは、予期される最終用途に応じて食品と組み合わされるであろう。1つの適用方法は、本発明の組成物の水分散体または精製油溶液の噴霧を含む。噴霧油、噴霧油濃縮物、拡展剤、展着剤、補助剤、他の溶剤、および、ピペロニルブトキシドなどの共力剤との組み合わせが、しばしば化合物の効力を高める。非農学的用途に関しては、このような噴霧は、例えば、加圧エアロゾル噴霧缶といった、缶、ボトルまたは他の容器などの噴霧容器から、ポンプにより、または、加圧容器からの放出により適用することが可能である。このような噴霧組成物は、例えば、噴霧、ミスト、フォーム、煙霧または霧といった種々の形態をとることが可能である。このような噴霧組成物は、それ故、用途への必要性に応じて、噴射剤、発泡剤等をさらに含んでいることが可能である。注目すべきは、生物学的に有効な量の本発明の化合物または組成物およびキャリアを含む噴霧組成物である。このような噴霧組成物の一実施形態は、生物学的に有効な量の本発明の組成物および噴射剤を含む。代表的な噴射剤としては、これらに限定されないが、メタン、エタン、プロパン、ブタン、イソブタン、ブテン、ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、ペンテン、ヒドロフルオロカーボン、クロロフルオロカーボン、ジメチルエーテル、および、前述のものの混合物が挙げられる。注目すべきは、個別でまたは組み合わせで、蚊、ブユ、サシバエ、メクラアブ、アブ、ワスプ、スズメバチ(yellow jacket)、スズメバチ(hornet)、マダニ、クモ、アリ、ブユ(gnat)等からなる群から選択される少なくとも1種の有害無脊椎生物の防除に用いられる噴霧組成物(および、噴霧容器から分取されるこのような噴霧組成物を利用する方法)である。
非農学的用途とは、作物植物の耕地以外の場所における有害無脊椎生物の防除を指す。本組成物の非農学的用途は、貯蔵されている穀物、マメ類および他の食材、ならびに、被服および絨毯などの生地における有害無脊椎生物の防除を含む。本組成物の非農学的用途はまた、観賞用植物、森林、庭、路側沿および鉄道敷設用地、ならびに、芝地、ゴルフコースおよび牧草地などの芝生における有害無脊椎生物防除を含む。本組成物の非農学的用途はまた、ヒトおよび/または伴侶によって占有され得る家屋および他の建物、農場、牧場、動物園または他の動物における有害無脊椎生物の防除を含む。本組成物の非農学的用途はまた、建物に用いられている木材または他の構造材に被害を及ぼす可能性があるシロアリなどの有害生物の防除を含む。
本組成物の非農学的用途はまた、寄生性であるか、または、感染性疾病を伝染させる有害無脊椎生物の防除によるヒトおよび動物衛生の保護を含む。動物寄生虫の防除は、宿主動物の体表(例えば、肩部、腋窩、腹部、大腿の内側)に寄生性である外部寄生虫、および、宿主動物の体内(例えば、胃、腸、肺、血管、皮下、リンパ性組織)に寄生性である内部寄生虫の防除を含む。外寄生性または疾病伝染性の有害生物としては、例えば、ツツガムシ、マダニ、シラミ、蚊、ハエ、ダニおよびノミが挙げられる。内部寄生虫としては、イヌ糸状虫、鉤虫および蠕虫が挙げられる。本発明の組成物は、外寄生性有害生物または疾病伝染性有害生物の駆除に特に好適である。本発明の組成物は、寄生虫による動物に対する外寄生または感染の全身および/または身体の一部の防除に好適である。
本発明の組成物は、野生動物、家畜、ならびに、ウシなどの農耕用動物、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ブタ、ロバ、ラクダ、バイソン、バッファロー、ウサギ、雌鳥、シチメンチョウ、カモ、ガチョウおよびハチ(例えば、食肉、乳、バター、卵、毛皮、皮革、羽毛および/またはウールのために飼育される)を含む対象動物に外寄生する寄生虫の駆除に好適である。寄生虫を駆除することにより、致死率および生産力の低減(食肉、乳、ウール、皮革、卵、蜂蜜等の観点で)が低くなり、従って、本発明の化合物を含む組成物の適用は、動物のより経済的でおよび単純な飼育を可能とする。
本発明の組成物は、愛玩動物およびペット(例えば、イヌ、ネコ、飼鳥および観賞魚)、リサーチ用および実験用動物(例えば、ハムスター、テンジクネズミ、ラットおよびマウス)、ならびに、動物園、野生環境および/またはサーカスで飼育される動物に外寄生する寄生虫の駆除に特に好適である。
本発明の実施形態において、動物は、脊椎動物であることが好ましく、哺乳動物、鳥類または魚類であることがより好ましい。特定の実施形態において、対象動物は、哺乳動物(ヒトなどの大型類人猿を含む)である。他の対象哺乳類としては、霊長類(例えば、サル)、ウシ(例えば、ウシまたは酪牛)、ブタ(例えば、雄ブタまたはブタ)、ヒツジ(例えば、ヤギまたはヒツジ)、ウマ(例えば、ウマ)、イヌ(例えば、イヌ)、ネコ(例えば、家ネコ)、ラクダ、シカ、ロバ、バイソン、バッファロー、アンテロープ、ウサギ、ならびに、げっ歯類(例えば、テンジクネズミ、リス、ラット、マウス、スナネズミおよびハムスター)が挙げられる。鳥類としては、ガン・カモ科(ハクチョウ、カモおよびガチョウ)、ハト科(例えば、ハト(dove)およびハト(pigeon))、キジ科(例えば、パートリッジ、ライチョウおよびシチメンチョウ)、テシエンニーデ(Thesienidae)(例えば、家禽ニワトリ)、オウム類(例えば、インコ、コンゴウインコおよびオウム)、猟鳥、ならびに、走禽類(例えば、ダチョウ)が挙げられる。
本発明の組成物によって処置されるか保護される鳥類は、商業的または非商業的な鳥類飼養に関連している可能性がある。これらとしては、とりわけ、ペットまたはコレクタ市場用に飼育されている、ハクチョウ、ガチョウおよびカモなどのガン・カモ科、ハト(dove)およびドバト(pigeon)などのハト科、パートリッジ、ライチョウおよびシチメンチョウなどのキジ科、家畜のニワトリなどのテシエンニーデ(Thesienidae)、ならびに、インコ、コンゴウインコ、およびオウムなどのオウム類が挙げられる。
本発明の目的に関して、「魚類」という用語は、特に限定されないが、魚類の硬骨魚群、すなわち、硬骨魚を含むと理解されるべきである。サケ目(これはサケ科を含む)およびスズキ目(これはクロマス科を含む)の両方が、硬骨魚群に含まれている。可能性のある魚類宿主の例としては、とりわけ、サケ科、ハタ科、タイ科、カワスズメ科、およびクロマス科が挙げられる。
本発明の方法からもたらされる有益性については他の動物も想定され、寄生虫感染症または外寄生の処置または予防に本発明の方法が安全かつ効果的である、有袋類(カンガルーなど)、爬虫類(養殖カメなど)、および、他の経済的に重要な飼育動物が挙げられる。
殺寄生虫的に有効な量の本発明の組成物を保護されるべき動物に投与することにより防除される有害寄生性無脊椎生物の例としては、外寄生生物(節足動物、ダニ類等)および内寄生生物(蠕虫、例えば、線虫、吸虫、条虫、鈎頭虫等)が挙げられる。
一般に寄生虫症と言われる疾病または疾病の群は、蠕虫として知られる寄生虫による宿主動物の感染が原因である。「蠕虫」という用語は、線虫、吸虫、条虫および鈎頭虫を含むことを意味する。寄生虫症は、ブタ、ヒツジ、ウマ、ウシ、ヤギ、イヌ、ネコおよび家禽などの家畜動物では一般的であると共に、深刻な経済問題である。
蠕虫のうち、線虫と言われる虫の群は、種々の種の動物に広範囲に及ぶ、時には重篤な感染をもたらす。本発明の組成物および本発明の方法による処置が予期される線虫としては、特に限定されないが、以下の属が挙げられる:アカントケイロネマ属、アエルロストロンギルス属、鉤虫属、住血線虫属、鶏回虫属、アスカリス属、ブルギア属、ブノストムム属、毛頭虫属、チャベルチア属、クーペリア属、クレノソーマ属、ディクチオカウルス属、ジオクトフィーマ属、ジペタロネーマ属、裂頭条虫属、犬糸状虫属、ドランクルス属、エンテロビウス属、フィラロイデス属、ヘモンクス属、ヘテラキス属、ラゴキルアスカリス属、ロア糸状虫属、マンソネラ属、ムエレリウス属、アメリカ鉤虫属、ネマトジルス属、腸結節虫属、オステルタジア属、蟯虫属、パラフィラリア属、パラスカリス属、フィサロプテラ属、プロトストロンギルス属、セタリア属、スピロセルカ属、ステファノフィラリア属、ストロンギロイデス属、ストロンギルス属、テラジア属、トキサスカリス属、トキソカラ属、旋毛虫属、トリコネマ属、トリコストロンギルス属、鞭虫属、ウンシナリア属、およびブケレリア属。
上記のうち、上記に言及した動物に内寄生する線虫のもっとも一般的な属は、ヘモンクス属、トリコストロンギルス属、オステルタジア属、ネマトジルス属、クーペリア属、アスカリス属、ブノストムム属、腸結節虫属、チャベルチア属、鞭虫属、ストロンギルス属、トリコネマ属、ディクチオカウルス属、毛頭虫属、ヘテラキス属、トキソカラ属、鶏回虫属、蟯虫属、鉤虫属、ウンシナリア属、トキサスカリス属およびパラスカリス属である。ネマトジルス属、クーペリア属および腸結節虫属などのこれらの一定のものは、主に腸管に侵襲する一方で、ヘモンクス属およびオステルタジア属などの他のものは胃の中でより一般的であり、一方、ディクチオカウルス属などの他のものは肺において見つかる。さらに他の寄生虫は、心臓および血管、皮下組織およびリンパ組織等などの他の組織に位置している可能性がある。
本発明の組成物および本発明の方法による処置が予期される吸虫としては、特に限定されないが、以下の属が挙げられる:アラリア属、ファスキオラ属、サケ吸虫属、オピストルキス属、肺吸虫属および住血吸虫属。
本発明の組成物および本発明の方法によって処置されることが予期される条虫としては、特に限定されないが、以下の属が挙げられる:裂頭条虫属、ジピリジウム属、スピロメトラ属およびテニア属。
ヒトの胃腸管の寄生虫のもっとも一般的な属は、鉤虫属、アメリカ鉤虫属、アスカリス属、ストロンギロイデス属、旋毛虫属、毛頭虫属、鞭虫属、およびエンテロビウス属である。胃腸管外の血液または他の組織および器官で見つかる、寄生虫の他の医学的に重要な属は、ブケレリア属、ブルギア属、オンコセルカ属およびロア糸状虫属などのフィラリア虫、ならびに、ドランクルス属および腸外ステージの腸内寄生虫であるストロンギロイデス属および旋毛虫属である。
数多くの他の蠕虫属および種が技術分野に公知であり、これらがまた、本発明の組成物によって処理されると予期される。これらは、Textbook of Veterinary Clinical Parasitology,第1巻,Helminths,E.J.L.Soulsby,F.A.Davis Co.,Philadelphia,Pa.;Helminths,Arthropods and Protozoa(Monnig’s Veterinary Helminthology and Entomologyの第6版),E.J.L.Soulsby,The Williams and Wilkins Co.,Baltimore,Md.にきわめて詳細に列挙されている。
本発明の組成物は、例えば、いく種かの節足動物は内寄生生物でもある可能性も認識されているが、哺乳類および鳥類の外寄生節足生物といった動物の多数の外寄生生物に対して効果的であるとも意図されている。
それ故、昆虫およびダニ有害生物としては、例えば、ハエおよび蚊などの刺咬昆虫、ダニ、マダニ、シラミ、ノミ、カメムシ、寄生性ウジ等が挙げられる。
ハエの成体としては、例えば、ノサシバエまたはHaematobia irritans、アブまたはTabanus spp.、サシバエまたはStomoxys calcitrans、ブユまたはSimulium spp.、メクラアブまたはChrysops spp.、シラミバエまたはMelophagus ovinus、ツェツェバエまたはGlossina spp.が挙げられる。寄生性ハエのウジとしては、例えば、ウマバエ(ヒツジバエ(Oestrus ovis)およびウサギヒフバエの一種(Cuterebra spp.))、クロバエまたはPhaenicia spp.、ラセンウジバエまたはCochliomyia hominivorax、ウシバエまたはHypoderma spp.、フリースワームおよびウマバエ科(Gastrophilus)が挙げられる。蚊としては、例えば、イエカ属の一種(Culex spp.)、ハマダラカ属の一種(Anopheles spp.)、および、ヤブカ属の一種(Aedes spp.)が挙げられる。
ダニとしては、ニワトリダニ、ワクモ(Dermanyssus gallinae)などの例えば、メソスチグマチドといった中気門亜目の一種(Mesostigmata spp.);ヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei)といったヒゼンダニ科の一種(Sarcoptidae spp.)などの皮癬虫または疥癬ダニ(scab mite);ショクヒヒゼンダニ(Chorioptes bovis)およびヒツジキュウセンヒゼンダニ(Psoroptes ovis)を含むキュウセンダニの一種(Psoroptidae spp.)などの疥癬ダニ(mange mite);例えば、アメリカツツガムシ、ツツガムシ(Trombicula alfreddugesi)といったツツガムシの一種(Trombiculidae spp.)といったツツガムシが挙げられる。
マダニ類としては、例えば、例えばナガヒメダニ属の一種(Argas spp.)およびカズキダニ属の一種(Ornithodoros spp.)といったヒメダニ科の一種(Argasidae spp.)を含む軟体マダニ;クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)、アメリカイヌカクマダニ(Dermacentor variabilis)、アンダーソンカクマダニ(Dermacentor andersoni)、アメリカキララマダニ(Amblyomma americanum)、シカダニ(Ixodes scapularis)、および、オウシマダニ(Boophilus spp.)といったマダニ科の一種(Ixodidae spp.)を含む硬体マダニが挙げられる。
例えば、シラミとしては、例えばタンカクハジラミ属の一種(Menopon spp.)およびボビコーラ属の一種(Bovicola spp.)といった吸血シラミ;例えば、ブタジラミ属の一種(Haematopinus spp.)、ケモノホソジラミ属の一種(Linognathus spp.)およびホソジラミの一種(Solenopotes spp.)といったハジラミが挙げられる。
ノミとしては、例えば、イヌノミ(Ctenocephalides canis)およびネコノミ(Ctenocephalides felis)などのイヌノミ属の一種(Ctenocephalides spp.);ケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)などのネズミノミ属の一種(Xenopsylla spp.);ならびに、ヒトノミ(Pulex irritans)などのヒトノミ属の一種(Pulex spp.)が挙げられる。
カメムシとしては、例えば、トコジラミ科(Cimicidae)、または、例えば、トコジラミ(Cimex lectularius);オオサシガメ(kissing bug)としても知られているオオサシガメ(triatomid bug)を含む、オオサシガメ亜科の一種(Triatominae spp.);例えばベネズエラサシガメ(Rhodnius prolixus)およびサシガメ属の一種(Triatoma spp.)が挙げられる。
一般に、ハエ、ノミ、シラミ、蚊、ブユ(gnat)、ダニ、マダニおよび蠕虫は、家畜および愛玩動物産業分野に甚大な損失をもたらす。節足動寄生虫はまた、ヒトに危害を与えると共に、ヒトおよび動物に疾病原因生物を仲介する可能性がある。
数多くの他の節足動物有害生物および外寄生生物がこの分野において公知であり、および、本発明の化合物によって処置されることがまた予期される。これらは、Medical and Veterinary Entomology,D.S.Kettle,John Wiley & Sons,New YorkおよびToronto;Control of Arthropod Pests of Livestock:A Review of Technology,R.O.Drummand,J.E.GeorgeおよびS.E.Kunz,CRC Press,Boca Raton,Flaに詳細に列挙されている。
本発明の化合物および組成物はまた、以下の表1においてまとめられているものなど、多数の動物の原生内寄生生物に対して有効であり得る。
Figure 0005651695
特に、本発明の組成物は、ネコノミ(Ctenocephalides felis)およびイヌノミ(Ctenocephalides canis)などのノミを含む外寄生生物に対して有効である。
本発明の組成物はまた、ノサシバエ(Haematobia(Lyperosia)irritans)、サシバエ(Stomoxys calcitrans)、ブユの一種(Simulium spp.)、ツェツェバエの一種(Glossina spp.)、刺咬性バエ(Hydrotaea irritans)、イエバエの一種(face fly)(Musca autumnalis)、イエバエ(Musca domestica)、スイートフライ(sweat fly)(Morellia simplex)、アブの一種(Tabanus spp.)、ウシバエ(Hypoderma bovis)、キスジウシバエ(Hypoderma lineatum)、ヒロズキンバエ(Lucilia sericata)、ヒツジキンバエ(Lucilia cuprina)、ホホアカクロバエの一種(Calliphora spp.)、プロトフォルミアの一種(Protophormia spp.)、ヒツジバエ(Oestrus ovis)、ユスリカの一種(Culicoides spp.)、ウマジラミバエ(Hippobosca equine)、ウマバエ(Gastrophilus intestinalis)、アトアカウマバエ(Gastrophilus haemorrhoidalis)およびムネアカウマバエ(Gastrophilus nasalis)などのハエ;ウシハジラミ(Bovicola(Damalinia)bovis)、ウシハジラミ(Bovicola equi)、ウマジラミ(Haematopinus asini)、ネコハジラミ(Felicola subrostratus)、カンガルーハジラミ(Heterodoxus spiniger)、イヌジラミ(Lignonathus setosus)およびイヌハジラミ(Trichodectes canis)などのシラミ;ヒツジシラミバエ(Melophagus ovinus)などのシラミバエ;キュウセンヒゼンダニの一種(Psoroptes spp.)、ヒヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei)、ショクヒヒゼンダニ(Chorioptes bovis)、ニキビダニ(Demodex equi)、ツメダニの一種(Cheyletiella spp.)、ネコショウセンコウヒゼンダニ(Notoedres cati)、ツツガムシ(Trombicula spp.)およびミミダニ(Otodectes cyanotis)などのダニ;ならびに、マダニ(Ixodes spp.)、オウシマダニの一種(Boophilus spp.)、コイタマダニの一種(Rhipicephalus spp.)、キララマダニの一種(Amblyomma spp.)、カクマダニの一種(Dermacentor spp.)、イボマダニの一種(Hyalomma spp.)およびチマダニの一種(Haemaphysalis spp.)などのマダニを含む他の外寄生生物に対して有効であり得る。
本発明の組成物において有用な生物学的に活性な化合物もしくは薬剤としては、有機リン酸塩有害生物防除剤が挙げられる。この分類の有害生物防除剤は、殺虫剤としてきわめて広い作用を有し、一定の事例においては、駆虫薬作用を有する。有機リン酸塩有害生物防除剤としては、例えば、ジクロトホス、テルブホス、ジメトエート、ジアジノン、ジスルホトン、トリクロルホン、アジンホス−メチル、クロルピリホス、マラチオン、オキシデメトン−メチル、メタミドホス、アセフェート、エチルパラチオン、メチルパラチオン、メビンホス、ホレート、カルボフェンチオンおよびホサロンが挙げられる。本発明の方法および化合物と、例えば、カルバリル、カルボフラン、アルジカルブ、モリネート、メトミル、カルボフラン等を含むカルバメート系有害生物防除剤との組み合わせ、ならびに、有機塩素系有害生物防除剤との組み合わせを含むこともまた予期されている。忌避剤、ピレトリン(ならびに、例えば、アレトリン、レスメスリン、ペルメトリン、トラロメトリンといったその合成変形例)、およびニコチンを含む生物学的有害生物防除剤との組み合わせを含むことがさらに予期されており、これは、殺ダニ剤として利用されることが多い。他に:バチルスチューリンゲンシス(bacillus thuringiensis)、クロロベンジラート、ホルムアミジン(例えば、アミトラズ)、銅化合物(例えば、水酸化銅およびオキシクロリドスルフェート第二銅)、シフルトリン、シペルメトリン、ジコホル、エンドスルファン、エセンフェンバレレート(esenfenvalerate)、フェンバレレート、λーシハロトリン、メトキシクロルおよび硫黄を含む種々の有害生物防除剤との組み合わせが予期される。
注目すべきは、例えば、アベルメクチン(例えば、イベルメクチン、モキシデクチン、ミルベマイシン)、ベンズイミダゾール(例えば、アルベンダゾール、トリクラベンダゾール)、サリチルアニリド(例えば、クロサンテル、オキシクロザニド)、置換フェノール(例えば、ニトロキシニル)、ピリミジン(例えば、ピランテル)、イミダゾチアゾール(例えば、レバミゾール)およびプラジカンテルなどの技術分野において公知の駆虫薬から選択される追加の生物学的に活性な化合物もしくは薬剤である。
本発明の組成物において有用である他の生物学的に活性な化合物もしくは薬剤は、ジフルベンズロン、トリフルムロン、フルアズロン、シロマジン、メトプレン等などの昆虫成長調整剤(IGR)および幼虫ホルモン類似体(JHA)から選択されることが可能であり、これにより、対象動物、ならびに、対象動物の環境における寄生虫の初期的防除および持続的な防除の両方(卵を含む昆虫の成長のすべてのステージで)がもたらされる。
注目すべきは、抗寄生虫性分類のアベルメクチン化合物から選択される本発明の組成物において有用である生物学的に活性な化合物もしくは薬剤である。上述のとおり、化合物のアベルメクチン群は、哺乳類における広い範囲の内寄生生物および外寄生生物に対して有用であることが知られている一連のきわめて強力な抗寄生虫薬である。
本発明の範囲における使用のための注目すべき化合物はイベルメクチンである。イベルメクチンはアベルメクチンの半合成誘導体であって、一般に、22,23−ジヒドロアベルメクチンB1a少なくとも80%および22,23−ジヒドロアベルメクチンB1b20%未満の混合物として生成される。イベルメクチンは、米国特許第4,199,569号明細書において開示されている。
アバメクチンは、米国特許第4,310,519号明細書においてアベルメクチンB1a/B1bとして開示されているアベルメクチンである。アバメクチンは、少なくとも80%のアベルメクチンB1aおよび20%以下のアベルメクチンB1bを含有する。
他の注目すべきアベルメクチンは25−シクロヘキシル−アベルメクチンBとしても知られているドラメクチンである。ドラメクチンの構造および調製は米国特許第5,089,480号明細書において開示されている。
他の注目すべきアベルメクチンはモキシデクチンである。LL−F28249αとしても公知であるモキシデクチンは、米国特許第4,916,154号明細書において公知である。
他の注目すべきアベルメクチンはセラメクチンである。セラメクチンは、25−シクロヘキシル−25−デ(1−メチルプロピル)−5−ジオキシ−22,23−ジヒドロ−5−(ヒドロキシイミノ)−アベルメクチンB単糖である。
ミルベマイシンまたはB41は、ストレプトマイセス(Streptomyces)のミルベマイシン産生株の発酵ブロスから単離された物質である。微生物、発酵条件および単離手法は、米国特許第3,950,360号明細書および米国特許第3,984,564号明細書においてより詳しく記載されている。
米国特許第5,288,710号明細書または米国特許第5,399,717号明細書に記載のとおり調製が可能であるエマメクチン(4’’−ジオキシ−4’’−エピ−メチルアミンアベルメクチンB)は、2種の同族体、4’’−ジオキシ−4’’−エピ−メチルアミンアベルメクチンB1aおよび4’’−ジオキシ−4’’−エピ−メチルアミンアベルメクチンB1bの混合物である。エマメクチンの塩が用いられることが好ましい。本発明において用いられることが可能であるエマメクチンの塩の非限定的な例としては、米国特許第5,288,710号明細書に記載の塩、例えば、安息香酸、置換安息香酸、ベンゼンスルホン酸、クエン酸、リン酸、酒石酸、マレイン酸等から誘導される塩が挙げられる。もっとも好ましくは、本発明において用いられるエマメクチン塩はエマメクチン安息香酸塩である。
エピリノメクチンは、化学的には4’’−エピ−アセチルアミノ−4’’−ジオキシ−アベルメクチンBとして知られている。エピリノメクチンは、すべてのウシ綱および齢群において用いられるよう特異的に開発された。これは、食肉および乳への残留を最低限としつつも、内寄生虫および外寄生虫の両方に対して広範囲の作用を示す最初のアベルメクチンであった。これは、局部的に送達された場合に非常に強力であるという追加の利点を有している。
本発明の組成物は、任意により、以下の抗寄生虫化合物の1種以上の組み合わせを含む:2004年12月22日に出願の米国特許出願第11/019,597号明細書に記載のイミダゾ[1,2−b]ピリダジン化合物;2004年12月21日に出願の米国特許出願第11/018,156号明細書に記載の1−(4−モノおよびジ−ハロメチルスルホニルフェニル)−2−アシルアミノ−3−フルオロプロパノール化合物;2005年9月21日に出願の米国特許出願第11/231,423号明細書に記載のトリフルオロメタンスルホンアニリドオキシムエーテル誘導体;ならびに、2005年6月9日出願の米国仮特許出願第60/688,898号明細書に記載のn−[(フェニルオキシ)フェニル]−1,1,1−トリフルオロメタンスルホンアミドおよびn−[(フェニルスルファニル)フェニル]−1,1,1−トリフルオロメタンスルホンアミド誘導体。
本発明の組成物はまた、殺吸虫剤をさらに含むことが可能である。好適な殺吸虫剤としては、例えば、トリクラベンダゾール、フェンベンダゾール、アルベンダゾール、クロルスロンおよびオキシベンダゾールが挙げられる。上記の組み合わせは、抗生物質、抗寄生虫性および抗吸虫活性化合物の組み合わせをさらに含むことが可能であることが認識されるであろう。
上記の組み合わせに追加して、本明細書に記載の本発明の方法および組成物と、微量元素、抗炎症薬、抗感染薬、ホルモン、消毒薬および殺菌剤を含む外皮用調剤などの他の動物衛生治療薬、ならびに、疾病を予防するためのワクチンおよび抗血清などの免疫生物剤との組み合わせを提供することもまた予期されている。
例えば、このような抗感染薬は、本発明の化合物または方法を用いる処置の最中に、例えば、複合組成物および/または個別の投与形態で、任意により同時投与される1種以上の抗生物質を含む。この目的に好適な技術分野において公知の抗生物質は、例えば、本明細書において以下に列挙されているものを含む。
1種の有用な抗生物質は、D−(トレオ)−1−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−ジクロロアセトアミド−3−フルオロ−1−プロパノールとしても知られているフロルフェニコールである。他の注目すべき抗菌性化合物は、D−(トレオ)−1−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−ジフルオロアセタミド−3−フルオロ−1−プロパノールである。他の有用な抗生物質はチアムフェニコールである。これらの抗菌性化合物の製造プロセス、および、このようなプロセスにおいて有用である中間体が、米国特許第4,311,857号明細書;米国特許第4,582,918号明細書;米国特許第4,973,750号明細書;米国特許第4,876,352号明細書;米国特許第5,227,494号明細書;米国特許第4,743,700号明細書;米国特許第5,567,844号明細書;米国特許第5,105,009号明細書;米国特許第5,382,673号明細書;米国特許第5,352,832号明細書;および米国特許第5,663,361号明細書に記載されている。他のフロルフェニコール類似体および/またはプロドラッグが開示されてきており、このような類似体はまた、本発明の組成物および方法において用いられることも可能である(例えば、米国特許出願公開第2004/0082553号明細書、および米国特許出願第11/016,794号明細書を参照のこと)。
他の有用な抗菌性化合物はチルミコシンである。チルミコシンは、20−ジヒドロ−20−ジオキシ−20−(cis−3,5−ジメチルピペリジン−1−イル)−デスマイコシンと化学的に定義されるマクロライド抗生物質であると共に、これは、米国特許第4,820,695号明細書において開示されていると報告されている。
本発明において用いられる他の有用な抗生物質はツラスロマイシンである。ツラスロマイシンは、(2R,3S,4R,5R,8R,10R,11R,12S,13S,14R)13−[(2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−4−C−[(プロピルアミノ)メチル]−α−L−リボ−ヘキソ−ピラノシル]−オキシ]−2−エチル−3,4,10−トリヒドロキシ−3,5,8,10,12,14−ヘキサメチル−11−[[3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチル−アミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル]オキシ]−1−オキサ−6−アザシクロペンタデカン−15−オンとも同定される。ツラスロマイシンは、米国特許出願公開第2003/0064939 A1号明細書に記載の手法に従って調製されることが可能である。
本発明における使用のためのさらなる抗生物質としては、例えば、セルチオフル、セフキノム等などのセファロスポリンが挙げられる。本発明の配合物中のセファロスポリンの濃度は、任意により、約1mg/mL〜500mg/mLで様々である。
他の有用な抗生物質としては、例えば、エンロフロキサシン、ダノフロキサシン、ジフロキサシン、オルビフロキサシンおよびマルボフロキサシンなどのフルオロキノロンが挙げられる。エンロフロキサシンは、典型的には、約100mg/mLの濃度で投与される。ダノフロキサシンは、典型的には、約180mg/mLの濃度で投与される。
他の有用なマクロライド抗生物質としては、ケトライドの分類からの化合物が挙げられ、または、より具体的には、アザライドが挙げられる。このような化合物は、例えば、米国特許第6,514,945号明細書、米国特許第6,472,371号明細書、米国特許第6,270,768号明細書、米国特許第6,437,151号明細書、米国特許第6,271,255号明細書、米国特許第6,239,112号明細書、米国特許第5,958,888号明細書、米国特許第6,339,063号明細書、および、米国特許第6,054,434号明細書に記載されている。
他の有用な抗生物質としては、テトラサイクリン、特にクロルテトラサイクリンおよびオキシテトラサイクリンが挙げられる。他の抗生物質としては、ペニシリンなどのβ−ラクタム、例えば、ペニシリン、アンピシリン、アモキシシリン、または、アモキシシリンとクラブラン酸もしくは他のβラクタマーゼ抑制剤との組み合わせが挙げられ得る。
獣医学分野における非農学的用途は、例えば、タブレット、カプセル、ドリンク、潅注調剤、粒質物、ペースト、丸剤、経飼料法、あるいは座薬の形態での経腸投与;または、注射(筋肉注射、皮下注射、静脈注射、腹腔内注射を含む)あるいは移植などによる非経口投与;鼻噴投与;例えば、浸漬もしくはディッピング、噴霧、洗浄、粉末でのコーティングまたは動物の小領域への投与、ならびに、本発明の組成物を含む首輪、耳標、尾バンド、肢バンドまたは手綱などの物品を介する形態での局部的投与による従来の手段によってなされる。
本発明の組成物、または、このような組成物の好適な組み合わせのいずれかは、対象動物に直接的に投与され得、および/または、動物が居する近辺の環境(敷きわら、囲い等など)に適用されることにより間接的に投与され得る。直接的な投与としては、対象動物の皮膚、毛皮または羽毛に組成物を接触させる工程、または、組成物を動物に給餌するか注射する工程が挙げられる。
本発明の組成物は、例えば、皮下緩効性配合物での徐放形態、または、ノミ取り首輪などの動物に固定される徐放デバイスの形態で投与され得る。愛玩動物におけるノミの侵襲に対する長期間にわたる保護のために殺虫剤を徐放するための首輪は技術分野において公知であり、例えば、米国特許第3,852,416号明細書、米国特許第4,224,901号明細書、米国特許第5,555,848号明細書および米国特許第5,184,573号明細書によって記載されている。
典型的には、本発明による駆虫組成物は、式1の化合物、そのN−オキシドまたは塩と、意図される投与経路(例えば、経口、注射などの局部的または非経口投与)に関連して、および、標準的な方法に従って選択された賦形物および助剤を含む1種以上の薬学的にまたは獣医学的に許容可能なキャリアとの混合物を含む。加えて、好適なキャリアは、組成物中の1種以上の活性成分との親和性に基づいて選択され、このような検討はpHおよび含水量と関連した安定性も含む。従って、注目すべきは、寄生虫的に有効な量の本発明の化合物および少なくとも1種のキャリアを含む動物を有害寄生性無脊椎生物から保護するための組成物である。
静脈注射、筋肉注射および皮下注射を含む非経口投与に関して、本発明の組成物は、油性ビヒクルまたは水性ビヒクル中の懸濁液、溶液またはエマルジョンで配合されることが可能であると共に、懸濁化剤、安定化剤および/または分散剤などの補助剤を含有していてもよい。本発明の組成物はまた、大量注射または連続点滴用に配合されていてもよい。注射用の医薬組成物は、医薬品配合物の技術分野において公知であるとおり、好ましくは他の賦形物または助剤を含有する生理学的に適合性の緩衝剤中の、水溶性形態の活性成分(例えば、活性化合物の塩)の水溶液を含む。さらに、活性化合物の懸濁液は、親油性ビヒクル中で調製され得る。好適な親油性ビヒクルとしては、ゴマ油、エチルオレアートおよびトリグリセリドなどの合成脂肪酸エステル、またはリポソームなどの物質などの脂肪油が挙げられる。水性注射用懸濁液は、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ソルビトール、またはデキストランなどの懸濁液の粘度を高める物質を含有し得る。注射用配合物は、例えばアンプルといった単位投与量形態または多投与量容器で提供されてもよい。あるいは、活性成分は、使用前に、例えば、無菌の発熱物質を含まない水といった好適なビヒクルと一緒に組成される粉末形態であり得る。
前述の配合物に追加して、本発明の組成物はまた、デポ調剤として配合されてもよい。このような長時間作用する配合物は、移植(例えば、皮下または筋肉内)により、または、筋肉注射または皮下注射により投与され得る。本発明の組成物は、この投与経路のために、好適な高分子または疎水性材料(例えば、薬理学的に許容可能な油とのエマルジョンで)と一緒に、イオン交換樹脂と一緒に配合されるか、または、特に限定されないが、難溶性塩などの難溶性誘導体として配合され得る。
吸入投与に関して、本発明の組成物は、加圧パックまたはネブライザ、および、例えば、特に限定されないが、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタンまたは二酸化炭素といった好適な噴射剤を用いるエアロゾル噴霧の形態で送達されることが可能である。加圧エアロゾルの場合、投与量単位は、計量された量を送達するためのバルブを設けることにより制御され得る。吸入器または注入器において用いられる例えば膠のカプセルおよびカートリッジは、組成物と、ラクトースまたはデンプンなどの好適な粉末基剤との粉末混合物を含有して配合され得る。
本発明の組成物は、経口投与および摂食からの全身利用可能性をもたらす好ましい薬物動態学的特性および薬力学的特性を有することが発見された。従って、保護されるべき動物による摂食の後、血流中の殺寄生虫的に有効な濃度の本発明の化合物が、処置された動物をノミ、マダニおよびシラミなどの吸血有害生物から保護する。従って、注目すべきは、経口投与用形態(すなわち、殺寄生虫的有効量の本発明の化合物に追加して、経口投与に好適なバインダおよび充填材、ならびに、濃縮飼料キャリアから選択される1種以上のキャリアを含む)での、有害寄生性無脊椎生物から動物を保護するための組成物である。
溶液(吸収のためにもっとも容易に利用可能な形態)、エマルジョン、懸濁液、ペースト、ゲル、カプセル、タブレット、ボーラス、粉末、顆粒、反芻胃−滞留および飼料/水/リックブロックの形態での経口投与に関して、本発明の組成物は、糖質および糖質誘導体(例えば、ラクトース、スクロース、マンニトール、ソルビトール)、デンプン(例えば、トウモロコシデンプン、コムギデンプン、イネデンプン、ジャガイモデンプン)、セルロースおよび誘導体(例えば、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース)、タンパク質誘導体(例えば、ゼイン、膠)、および、合成ポリマー(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン)などの、経口投与組成物に好適であると技術分野において公知であるバインダ/充填材と一緒に配合されることが可能である。所望の場合には、潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム)、崩壊剤(例えば、架橋ポリビニルピロリジノン、アガー、アルギン酸)および染料または顔料を添加することが可能である。ペーストおよびゲルはまた、組成物と口腔との接触の保持を補助すると共に、簡単に吐き出されないよう補助するための、接着剤(例えば、アカシア、アルギン酸、ベントナイト、セルロース、キサンタンガム、コロイド状マグネシウムケイ酸アルミニウム)をしばしば含有する。
駆虫組成物が濃縮飼料の形態である場合には、キャリアは、典型的には、高性能飼料、飼料穀類または濃縮タンパク質から選択される。このような濃縮飼料含有組成物は、駆虫活性成分に追加して、動物衛生または成長を促進させ、屠殺される動物からの食肉の品質を向上させ、または、他に家畜学に有用である添加剤を含むことが可能である。これらの添加剤としては、例えば、ビタミン類、抗生物質、化学療法薬、静菌剤、静菌・静カビ剤、コクシジウム抑制剤およびホルモンを挙げることが可能である。
式1の化合物はまた、例えば、カカオバターまたは他のグリセリドなどの従来の座薬基剤を用いて、座薬または停留浣腸などの肛門直腸組成物に配合され得る。
局部的投与用の配合物は、典型的には、粉末、クリーム、懸濁液、噴霧、エマルジョン、フォーム、ペースト、エアロゾル、軟膏、軟膏剤またはゲルの形態である。より典型的には、局部的配合物は水溶液であり、これは、使用される前に希釈される濃縮物の形態であることが可能である。局部的投与に好適な駆虫組成物は、典型的には、本発明の化合物および1種以上の局部的に好適なキャリアを含む。動物の外部へのラインまたはスポット(すなわち「スポットオン」処置)としての局部的な駆虫組成物の適用において、活性成分は、動物の表面上を移動してその外表面積のほとんどまたはすべてを覆う。その結果、処置された動物は、マダニ、ノミおよびシラミなどの動物の表皮を餌とする有害無脊椎生物から殊更に保護されている。従って、局部に局在化された投与用の配合物は、活性成分の動物皮膚上での輸送および/または動物の表皮中への浸透を促進させる少なくとも1種の有機溶剤を含むことが多い。このような配合物におけるキャリアとしては、プロピレングリコール、パラフィン、芳香族化合物、ミリスチン酸イソプロピルなどのエステル、グリコールエーテル、エタノール、n−プロパノール、2−オクチルドデカノールまたはオレイルアルコールなどのアルコール;鎖長C12〜C18の飽和脂肪アルコールのミリスチン酸イソプロピル、イソプロピルパルミテート、ラウリン酸シュウ酸エステル、オレイン酸オレイルエステル、オレイン酸デシルエステル、ヘキシルラウレート、オレイルオレアート、デシルオレアート、カプロン酸エステルなどのモノカルボン酸のエステル中の溶液;ジブチルフタレート、ジイソプロピルイソフタレート、アジピン酸ジイソプロピルエステル、アジピン酸ジ−n−ブチルなどのジカルボン酸のエステルの溶液;または、例えば、グリコールといった脂肪族酸のエステルの溶液が挙げられる。医薬品または化粧品産業から公知である結晶化抑制剤または分散剤も存在することが有利であり得る。
ポアオン配合物が、農業的な価値のある動物における寄生虫の防除のために調製されてもよい。本発明のポアオン配合物は、液体、粉末、エマルジョン、フォーム、ペースト、エアロゾル、軟膏、軟膏剤またはゲルの形態であることが可能である。典型的には、ポアオン配合物は液体である。これらのポアオン配合物は、ヒツジ、ウシ、ヤギ、他の反芻動物、ラクダ、ブタおよびウマに効果的に適用されることが可能である。ポアオン配合物は、典型的には、1本のラインまたは数々のラインまたは動物の調度背側の正中線(背中)または肩にかけることにより適用される。より典型的には、この配合物は、脊椎に続いて動物の背中に沿ってかけることにより適用される。この配合物はまた、動物の少なくとも小さい領域の含浸された材料での塗布を含む他の従来の方法により、または、シリンジ、噴霧あるいは噴霧レースを用いることによる市販されているアプリケータを用いる適用により動物に適用されることが可能である。ポアオン配合物はキャリアを含むと共に、1種以上の追加の処方成分をも含んでいることが可能である。好適な追加の処方成分の例は、酸化防止剤などの安定化剤、展着剤、防腐剤、粘着促進剤、オレイン酸などの活性可溶化剤、粘度変性剤、UV遮断剤または吸収剤、および着色剤である。アニオン性表面活性剤、カチオン性表面活性剤、ノニオン性表面活性剤および両性表面活性剤を含む表面活性剤もまた、これらの配合物に含まれることが可能である。
本発明の配合物は、典型的には、BHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)などの抗酸化剤を含む。抗酸化剤は、一般に、0.1〜5%(重量/vol)の量で存在する。配合物のいくつかは(特にスピノサドが用いられる場合)、活性薬剤を溶解させるためにオレイン酸などの溶解剤を必要とする。これらのポアオン配合物において用いられる一般的な展着剤は:IPM、IPP、飽和C12〜C18脂肪アルコールのカプリル酸/カプリン酸エステル、オレイン酸、オレイルエステル、エチルオレアート、トリグリセリド、シリコーン油およびDPMである。本発明のポアオン配合物は、公知の技術により調製される。ポアオンが溶液である場合、駆虫剤/殺虫剤は、必要な場合には熱および攪拌を用いて、キャリアまたはビヒクルと混合される。補助的なまたは追加的な処方成分が活性薬剤とキャリアとの混合物に添加されることが可能であり、または、これらはキャリアの添加の前に活性薬剤と混合されることが可能である。ポアオンがエマルジョンまたは懸濁液である場合、これらの配合物は公知の技術を用いて同様に調製される。
比較的疎水性の医薬品化合物のための他の送達系が採用され得る。リポソームおよびエマルジョンが、疎水性薬用の送達ビヒクルまたはキャリアの周知の例である。加えて、ジメチルスルホキシドなどの有機溶剤が必要に応じて用いられ得る。
農学的用途について、効果的な防除に必要とされる適用量(すなわち「生物学的に有効な量」)は、防除されるべき無脊椎動物の種、有害生物のライフサイクル、ライフステージ、そのサイズ、位置、時季、宿主作物または動物、摂食行動、配偶行動、周囲水分、温度等などの要因に応じることとなる。通常の状況下では、約0.01〜2kgの活性成分/ヘクタールの施用量が農学的生態系における有害生物の防除に十分であるが、0.0001kg/ヘクタールもの少量で十分であり得、または8kg/ヘクタールもの多量が必要とされ得る。非農学的用途について、有効な使用量は、約1.0〜50mg/平方メートルの範囲であろうが、0.1mg/平方メートルもの少量でも十分であり得、または、150mg/平方メートルもの多量が必要となり得る。当業者は、所望のレベルの有害無脊椎生物の防除のために必要とされる生物学的に有効な量を容易に判定することが可能である。
普通、獣医学用途については、本発明の組成物は、有害寄生性無脊椎生物から保護されるべき動物に殺寄生虫的有効量で投与される。殺寄生虫的有効量は、目標有害寄生性無脊椎生物の発生または活動を低減させる観察可能な効果を達成するために必要な活性成分の量である。当業者は、寄生虫的に有効な投与量は、種々の本発明の化合物および組成物、所望の寄生虫的な効果および期間、目標有害無脊椎生物種、保護されるべき動物、適用モード等について様々であることが可能であり、ならびに、特定の結果を達成するために必要とされる量は、単純な実験を通して判定することが可能であることを理解するであろう。
恒温動物への経口投与について、本発明の組成物の毎日の投与量は、典型的には、動物の体重の、約0.01mg/kg〜約100mg/kg、より典型的には、約0.5mg/kg〜約100mg/kgの範囲である。局部的(例えば経皮)投与について、ディップおよび噴霧は、典型的には、約0.5ppm〜約5000ppm、より典型的には、約1ppm〜約3000ppmの本発明の化合物を含有する。
本発明の組成物において有用な式1の代表的な化合物が索引表A〜Cに示されている。H NMRデータについては索引表Dを参照のこと。質量スペクトルデータ(AP(M+1))に関して、報告されている数値は、分子へのH(1の分子量)の追加によって形成されて、大気圧化学イオン化(AP)を用いる質量分光測定によって観察されるM+1ピークをもたらす親分子イオン(M)の分子量である。複数のハロゲンを含有する化合物で生じる交互の分子イオンピーク(例えば、M+2またはM+4)は報告されていない。索引表A中の変数「R」は、索引表Aに列挙されている置換基の1つまたは組み合わせを表す。
以下の追加の略語が以下の索引表において用いられている:Cmpdは化合物を意味し、CNはシアノである。表A中の「−」の項は置換がないことを示す。
以下に示されている断片X−1〜X−27は索引表を参照している。波線は分子の残りに対する断片の結合点を示す。
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2種の活性成分の混合物によって顕在化される相乗作用は、良好な生物学的な効力を維持しつつ、これらの活性成分の一方または両方の適用量を顕著に低減させ得る。予想を超える効果は適用後数日の間持続して、迅速なノックダウンおよび死亡率を亢進させ得る。適用量の低減は、農家に対する処置費用を削減させ、製造廃棄物および作物保護化学残渣の両方による環境に対する負荷も軽減させる。
2種の活性成分における相乗効果の存在は、Colbyの式により確証することが可能である(Colby,S.R.,「Calculating Synergistic and Antagonistic Responses of Herbicide Combinations」,Weeds,1967年,15,20〜22ページを参照のこと)。
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このColby法を用いることで、2種の活性成分における相乗的な相互作用の存在は、先ず、単独で適用された2種の成分の活性に基づいて混合物の推定活性pを算出することにより確証される。上記式において、Aは、割合xで単独で適用された一方の成分の防除割合における生物活性である。B項は、割合yで適用された第2の成分の防除割合における生物活性である。式は、これらの効果が厳密に相加的であって相互作用が生じていない場合の、割合xでのAと割合yでのBとの混合物の推定生物活性pを算出する。実験的に確証された混合物の効果が推定活性pより大きい場合には、相乗作用が存在している。Colbyの式を用いるために、混合物の活性成分がテストにおいて個別に、ならびに、併用して適用される。
以下のテストが、本発明の組成物の特定の有害生物に対する防除効力を実証する。「防除効力」は、摂食を著しく低減させる有害無脊椎生物の発育の阻害(死亡率を含む)を表す。化合物によって達成される有害生物の防除保護は、しかしながら、これらの種に限定されない。化合物の説明については索引表A〜Cを参照のこと。
本発明の生物学的実施例
テストA
コナガ(Plutella xylostella)の防除を評価するために、テストユニットを、12〜14日齢のダイコン植物を中に有する小型の開放型容器で構成した。これを、バズーカイノキュレータを用いてトウモロコシの穂軸グリットを介してテストユニットに分取した約50匹の新生幼虫で予め外寄生させた。幼虫は、テストユニットに分取された後にテスト植物に移動した。
テスト化合物および組成物を、10%アセトン、90%水、ならびに、アルキルアリールポリオキシエチレン、遊離脂肪酸、グリコールおよびイソプロパノールを含む300ppm X−77(登録商標)Spreader Lo−Foam Formulaノニオン性界面活性剤(Loveland Industries,Inc.Greeley,Colorado,USA)を含有する溶液を用いて処方した。処方した化合物または組成物を、1mLの液体中に、各テストユニットの最上部から1.27cm(0.5インチ)上方に位置した1/8 JJカスタムボディを備えるSUJ2噴霧器ノズル(Spraying Systems Co.Wheaton,Illinois,USA)を通して適用した。テストを3回反復した。処方したテスト化合物または組成物を噴霧した後、各テストユニットを1時間乾燥させ、次いで、黒色の遮蔽キャップを上部に置いた。テストユニットをグロースチャンバー内で、25℃および70%の相対湿度で6日間保持した。次いで、植物摂食損害を消費された群葉に基づいて視覚的に査定した。
3回の反復結果の平均として算出した結果が表Aに列挙されている。化合物123は0.1ppmの割合で適用した。化合物8は20ppmの割合で適用した。追加の有害無脊椎生物防除剤が「化合物A」と称されており、これを表Aに示す割合で適用した。
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テストB
接触および/または全身的手段を介したモモアカアブラムシ(Myzus persicae)の防除を評価するために、テストユニットを、12〜15日齢のダイコン植物を中に有する小型の開放型容器で構成した。培養植物から切除した一枚の葉の上の30〜40匹のアブラムシをテスト植物の葉の上に置くことによりこれを予め外寄生させた(カットリーフ法)。アブラムシは葉片の乾燥に伴ってテスト植物上に移動した。予め外寄生させた後、テストユニットの土壌を砂層で覆った。
テスト化合物および組成物を処方し、および、テストAに記載のとおり噴霧した。適用を3回反復した。処方したテスト化合物または組成物を噴霧した後、各テストユニットを1時間乾燥させ、次いで、黒色の遮蔽キャップを上部に置いた。テストユニットをグロースチャンバー内で、19〜21℃および50〜70%の相対湿度で6日間保持した。次いで、各テストユニットを昆虫死亡率について視覚的に査定した。
3回の反復結果の平均として算出した結果が表Bに列挙されている。化合物123は50ppmの割合で適用した。化合物8は250ppmの割合で適用した。追加の有害無脊椎生物防除剤が「化合物A」と称されており、これを表Bに示す割合で適用した。
Figure 0005651695
テストC
接触および/または全身的手段を介したトウモロコシウンカ(Peregrinus maidis)の防除を評価するために、テストユニットを、3〜4日齢のトウモロコシ植物(花穂)を中に有する小型の開放型容器で構成した。適用の前に、土壌の上に白砂を追加した。テスト化合物および組成物を処方し、噴霧し、および、テストAに記載のとおり3回反復した。噴霧し、テストユニットを1時間乾燥させた後、これらを、約15〜20匹の幼虫(18〜21日齢)を食塩容器で砂の上にばらまくことにより後外寄生させた。黒色の遮蔽キャップをシリンダの上に置いた。テストユニットをグロースチャンバー内で、22〜24℃および50〜70%の相対湿度で6日間保持した。次いで、各テストユ
ニットを昆虫死亡率について視覚的に査定した。
3回の反復結果の平均として算出した結果が表Cに列挙されている。化合物123は2.5ppmの割合で適用した。化合物8は0.2ppmの割合で適用した。追加の有害無脊椎生物防除剤が「化合物A」と称されており、これを表Cに示す割合で適用した。
Figure 0005651695
テストD
接触および/または全身的手段を介したミカンキイロアザミウマ(Frankliniellla occidentalis)の防除を評価するために、テストユニットを、5〜7日齢のソレイユビーン(Soleil bean)植物を中に有する小型の開放型容器で構成した。
テスト化合物および組成物を処方し、噴霧し、および、テストAに記載のとおり3回反復した。噴霧の後、テストユニットを1時間乾燥させ、次いで、22〜27匹の成体アザミウマをテストユニットに追加し、次いで、黒色の遮蔽キャップを上部に置いた。テストユニットを25℃および45〜55%の相対湿度で7日間置いた。
3回の反復結果の平均として算出した結果が表Dに列挙されている。化合物123は25ppmの割合で適用した。化合物8は250ppmの割合で適用した。追加の有害無脊椎生物防除剤が「化合物A」と称されており、これを表Dに示す割合で適用した。
Figure 0005651695

Claims (1)

  1. 3−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
    1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−3−(2−エトキシフェニル)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
    1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−2−ヒドロキシ−3−(3−メチルフェニル)−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
    3−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
    2−ヒドロキシ−4−オキソ−1−(5−ピリミジニルメチル)−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
    1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−(4’−(トリフルオロメチル)[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;
    1−[(2−クロロ−5−チアゾリル)メチル]−3−(4’−フルオロ[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩;および
    3−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−[(6−フルオロ−3−ピリジニル)メチル]−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩
    からなる群から選択される化合物、そのN−オキシドまたはその塩。
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