JP5641984B2 - 作業機械 - Google Patents
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Description
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の作業機械において、排気ガス浄化装置支持部材は、載置板をエンジンフードから吊り下げる板状の吊り下げ板を有し、吊り下げ板は、排気ガス浄化装置が発する熱の伝達を抑制することを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の作業機械において、排気ガス浄化装置は、フィルタの前後差圧を検出する差圧センサを有し、開口カバーは、差圧センサの上方に相当する部位には通気用開口が設けられ、通気用開口には通気用開口を介した空気の流通を許可し、かつ、外部からの雨水の侵入を防止する雨水侵入防止カバーが設けられることを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項3に記載の作業機械において、雨水侵入防止カバーは、開口カバーに着脱可能に取り付けられることを特徴とする。
図12〜14に示すように、排気ガス浄化装置320は、略筒形状を呈しており、排気ガスの流れに沿って上流から順に接続された酸化触媒部321と、DPF部322と、消音部323とを有する。排気ガス浄化装置320には、取り付け用の座320aが設けられている。酸化触媒部321には、不図示の酸化触媒が収容されている。DPF部322には、不図示の粒子状物質除去フィルタが収容されている。消音部323は、エンジン301が発する排気音を低減する装置である。消音部323の排気ガスの出口には、排気管324が取り付けられている。図14に示すように、排気管324と、開口カバー170に取り付けられたテールパイプ171との間には隙間がある。
差圧センサ403の耐熱温度は、たとえば摂氏120度程度と低い温度である。そのため、差圧センサ403の周囲の温度は低い方が望ましい。本実施の形態では、上述したように、排気管324とテールパイプ171との間には隙間があるので、エンジン301が駆動されている状態では、排気ガスが排気管324から排出される際、図16の矢印Aで示すように、エンジン室122内の空気を吸い出して排出する。これにより、エンジン室122内の温度上昇を抑制でき、差圧センサ403の周囲を差圧センサ403の耐熱温度よりも低い温度に保つことができる。しかし、エンジン301が停止した状態では、図16の矢印Aで示すようなエンジン室122内の空気の流れによるエンジン室122内の温度上昇の抑制を期待できない。
上述したように、排気ガス浄化装置320は、排気ガス浄化装置マウントブラケット150によって下方から支持されている。具体的には、図17に示すように、排気ガス浄化装置320に設けられた取り付け用の座320aが、板155およびマウントゴム154を介して支持板153に取り付けられている。すなわち、排気ガス浄化装置320は、右側側板151と左側側板152とによってエンジンフード140に吊り下げられた支持板153で支持されている。なお、取り付け用の座320aは、板155に対してボルト等で締結されて着脱可能に固定される。
エアクリーナ310は、エンジン301で吸入される空気を浄化する装置であり、図21〜25に示すように、直径よりも軸方向の長さが長い略円筒形状を呈する。図25に示すように、エアクリーナ310は、エンジン301で吸入される空気を浄化する、直径よりも軸方向の長さが長い略円筒形状のエアクリーナエレメント312と、エアクリーナエレメント312を収容するケース311とを有する。
上述したように、排気ガス浄化装置320の右隣にエアクリーナ310が配設されている。そのため、排気ガス浄化装置320からの輻射熱によってエアクリーナ310が熱せられてしまうと、エンジン301で吸入される空気の温度が上昇し、エンジン301での吸気効率が低下してしまう。
(1) 前側部材141aが作動油タンク125で、後側部材141bが建屋カバー支持部材160でそれぞれ支持されたエンジンフード140に対して、右側側板151と左側側板152とによって吊り下げられた支持板153を有する排気ガス浄化装置マウントブラケット150を取り付けるように構成した。そして、排気ガス浄化装置320を排気ガス浄化装置マウントブラケット150の支持板153で支持するように構成した。これにより、排気ガス浄化装置320にエンジン301の振動が伝わり難くなり、排気ガス浄化装置320の振動を抑制できる。したがって、振動に起因する粒子状物質除去フィルタや各センサ401〜403の故障を防止して、粒子状物質除去フィルタや各センサ401〜403の交換コストを抑制できるとともに、排気ガス浄化装置320の耐久性、信頼性を高めることができる。
(1) 上述したように、排気ガス浄化装置320とエアクリーナ310との間に介在する排気ガス浄化装置マウントブラケット150の右側側板151によって、排気ガス浄化装置320からの輻射熱の伝達を抑制するように構成することが望ましいが、本発明はこれに限定されない。たとえば、支持板153をエンジンフード140で吊り下げる部材と、排気ガス浄化装置320からの輻射熱の伝達を抑制するための遮熱板とを異なる部材としてもよい。また、エアクリーナ310のケース311の断熱性が優れているのであれば、排気ガス浄化装置320からの輻射熱の伝達を抑制するための遮熱板を省略してもよい。
(4) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
122 機械室(エンジン室) 125 作動油タンク
140 エンジンフード 143a 排気ガス浄化装置着脱用開口
150 排気ガス浄化装置マウントブラケット 151 右側側板
152 左側側板 153 支持板
160 建屋カバー支持部材 170 開口カバー
170a 熱排出用開口 180 雨水侵入防止カバー
301 エンジン 310 エアクリーナ
312 エアクリーナエレメント 320 排気ガス浄化装置
401,402 温度センサ 403 差圧センサ
Claims (4)
- 作業機械のフレームと、
作業機械の機械室内で前記フレームに支持されるエンジンと、
前記エンジンから排出される排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタを有する排気ガス浄化装置と、
前記機械室を画成する建屋カバーと、
前記建屋カバーを支持する部材であって、前記フレーム上に設けられる建屋カバー支持部材と、
前記エンジンの上方で前記機械室を覆う部材であって、前記排気ガス浄化装置を前記機械室から上方に取り出すための開口を有し、少なくとも前記建屋カバー支持部材で支持されるエンジンフードと、
前記エンジンフードに着脱可能に取り付けられて、前記開口を閉鎖または開放する開口カバーと、
前記排気ガス浄化装置を載置する載置板が前記エンジンフードに吊り下げられている排気ガス浄化装置支持部材と、
前記エンジンで吸入される空気を浄化するエアクリーナエレメントを有し、前記機械室のうち前記建屋カバー支持部材よりも前方に配設されて、直径よりも軸方向の長さが長い略円筒形状を呈するエアクリーナとを備え、
前記建屋カバー支持部材は、前記フレームの左右端近傍からそれぞれ上方に延在する一対の支柱と、前記一対の支柱の上端に掛け渡された梁とを有し、
前記一対の支柱のうちの少なくとも1本は、交換のために挿抜する前記エアクリーナエレメントとの干渉を防止するため、作業機械の左右方向の内側に向かって湾曲した湾曲部を有し、
前記エアクリーナは、前記エアクリーナエレメントを交換のために取り外す際には、前記エアクリーナエレメントが前記湾曲部近傍で作業機械の左右方向の外側を通過して後方斜め外側に向かって抜き出され、新しいエアクリーナエレメントを取り付ける際には、前記エアクリーナエレメントが前記湾曲部近傍で作業機械の左右方向の外側を通過して前方斜め内側に向かって挿入されるように取り付けられていることを特徴とする作業機械。 - 請求項1に記載の作業機械において、
前記排気ガス浄化装置支持部材は、前記載置板を前記エンジンフードから吊り下げる板状の吊り下げ板を有し、
前記吊り下げ板は、前記排気ガス浄化装置が発する熱の伝達を抑制することを特徴とする作業機械。 - 請求項1または請求項2に記載の作業機械において、
前記排気ガス浄化装置は、前記フィルタの前後差圧を検出する差圧センサを有し、
前記開口カバーは、前記差圧センサの上方に相当する部位には通気用開口が設けられ、前記通気用開口には前記通気用開口を介した空気の流通を許可し、かつ、外部からの雨水の侵入を防止する雨水侵入防止カバーが設けられることを特徴とする作業機械。 - 請求項3に記載の作業機械において、
前記雨水侵入防止カバーは、前記開口カバーに着脱可能に取り付けられることを特徴とする作業機械。
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