JP6440453B2 - 転圧機械の遮熱構造 - Google Patents

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Description

本発明は、転圧機械の遮熱構造に係り、詳しくは、走行用動力源として搭載されたエンジンの過給機の近接位置にフィルタや油圧ホースなどの油圧機器類、或いはリレーやワイヤハーネスなどの電気機器類(以下、まとめて機器類と総称する)を配設し、エンジンの過給機から機器類を遮って過給機による機器類への熱害を防止する遮熱構造に関する。
この種の転圧機械は、路面の舗装工事でアスファルト舗装材などを締め固めるために使用されており、例えばエンジンを動力源としたHST(Hydro Static Transmission)により走行輪を兼ねた転圧輪を駆動して走行するようになっている。エンジンが搭載されたエンジンルーム内には、エンジンの他にHSTに関連する機器、例えばHSTの油圧回路を構成するフィルタや油圧ホース、或いはHSTを制御するリレーやワイヤハーネスなどの機器類が設置されている。エンジンの冷却水はラジエータにより冷却されているものの、特にエンジンの過給機からは多量の輻射熱が周囲に放射される。そこで、その熱害を防止するために種々の対策が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の技術では、エンジンの排気マニホールドから下向きに排気管を導出し、エンジンのシリンダブロックと排気管との間に通風ガイド板を配置して通風隙間を形成し、エンジンの前部に設けた冷却ファンからの送風により、通風隙間を経て補機遮熱板の後側に配設したエンジン補機に冷却風を供給している。
特開2012−197711号公報
例えばフィルタは定期的なメンテナンスを必要とし、リレーは修理を要する可能性があることから、これらの機器類はメンテナンスや修理が容易に実施できるエンジンルーム内の上部に配設される場合が多い。そして、周囲の他の機器類とのスペースの関係でエンジンの過給機の上方に機器類が配設されることもあり、この場合の機器類は過給機から輻射熱を受けるだけでなく、過給機により昇温されて立ち上る高温の空気に常に晒されるため、熱害対策が特に必要となる。
そこで、エンジンの過給機と機器類との間に遮熱カバーを配設して過給機から機器類を遮る対策が考えられるが、過給機からの受熱により遮熱カバー自体が高温になることから、十分な熱害対策とは言い難かった。当然であるが、特許文献1の技術はエンジンの排気系の後方にエンジン補機を配設した場合に限って効果が得られるものであり、過給機の上方に配設された機器類の熱害対策には応用できないため、従来から別の熱害対策が要望されていた。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、エンジンの過給機の上方に機器類を配設した場合であっても、過給機による機器類への熱害を効果的に防止することができる転圧機械の遮熱構造を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の転圧機械の遮熱構造は、動力源としてエンジンルーム内に搭載されたエンジンと、エンジンの排気管路上に設けられた過給機の上方に配設された機器類と、外気をエンジンルーム内に採り入れて流通させ、過給機及び機器類を冷却する送風手段と、第1及び第2のカバー部材からなり、第1及び第2のカバー部材の間に通風路が形成され、第1及び第2のカバー部材が送風手段の送風方向に沿うように配設されると共に、第1のカバー部材が過給機側に面し、第2のカバー部材が機器類側に面して過給機から機器類を遮る遮熱カバーとを具備したことを特徴とする(請求項1)。
このように構成した転圧機械の遮熱構造によれば、過給機側に面した第1のカバー部材は、過給機からの輻射熱及び高温の空気を直接的に受けて温度上昇する。しかし、遮熱カバーが第1及び第2のカバー部材により二重構造をなしているため、第1のカバー部材の熱は、通風路を介して離間した第2のカバー部材にはほとんど伝達されない。しかも、送風手段からの冷却風の一部が常に通風路内を流通して遮熱カバー全体を冷却する。このため遮熱カバーにより過給機からの輻射熱及び高温の空気が遮られ、直上に位置する機器類は輻射熱や高温の空気の影響を受けることなく、その熱害が未然に防止される。
その他の態様として、機器類が、過給機の直上に配設され、遮熱カバーが、過給機と機器類との間で略水平に配設されると共に、第2のカバー部材の上面が略平板状に形成されることが好ましい(請求項2)。
このように構成した転圧機械の遮熱構造によれば、補機類のメンテナンス作業はスパナなどの工具を用いて実施されるが、遮熱カバーが略水平に配設されて第2のカバー部材の上面が略平板状をなすため、作業時に工具などを置くための作業台として利用可能となる。
また別の態様として、機器類が、過給機の直上に配設されると共に過給機の側方にも配設され、遮熱カバーの第1のカバー部材の下面に、送風手段の送風方向に沿うように配設されて過給機から側方に配設された機器類を遮る第3のカバー部材が設けられることが好ましい(請求項3)。
このように構成した転圧機械の遮熱構造によれば、過給機と側方の機器類との間に遮熱カバーの第3のカバー部材が位置し、過給機からの輻射熱が第3のカバー部材により遮られるため、側方の機器類の輻射熱による熱害が未然に防止される。
また別の態様として、遮熱カバーが、第1カバー部材と第2のカバー部材との間に第4のカバー部材が配設され、第1のカバー部材と第4のカバー部材との間、及び第4のカバー部材と第2のカバー部材との間にそれぞれ通風路が形成されることが好ましい(請求項4)。
このように構成した転圧機械の遮熱構造によれば、第4のカバー部材が追加されることで、過給機からの輻射熱及び高温の空気が一側確実に遮られる。
また別の態様として、遮熱カバーの第1から第4のカバー部材の少なくとも何れかに断熱シートが貼り付けられることが好ましい(請求項5)。
このように構成した転圧機械の遮熱構造によれば、断熱シートが追加されることで、過給機からの輻射熱や高温の空気が一層確実に遮られる。
本発明の転圧機械の遮熱構造によれば、エンジンの過給機の上方に機器類を配設した場合であっても、過給機による機器類への熱害を効果的に防止することができる。
実施形態のマカダムローラを示す斜視図である。 マカダムローラを示す側面図である。 マカダムローラを示す正面図である。 マカダムローラを示す平面図である。 前部車体を側方より見た断面図である。 前部車体を斜め前方より見た部分斜視図である。 フィルタ及び遮熱カバーの設置状態を示す図6の部分拡大斜視図である。 遮熱カバーの設置状態を示す斜視図である。 遮熱カバーを示す斜視図である。 第4のカバー部材を追加した別例の遮熱カバーを示す斜視図である。 第1のカバー部材に断熱シートを貼着した別例の遮熱カバーを示す斜視図である。 第1のカバー部材に多数のフィンを設けた別例の遮熱カバーを示す斜視図である。 全ての要件を備えた別例の遮熱カバーを示す斜視図である。
以下、本発明をマカダムローラの遮熱構造に具体化した一実施形態を説明する。
図1は本実施形態のマカダムローラを示す斜視図、図2はマカダムローラを示す側面図、図3はマカダムローラを示す正面図、図4はマカダムローラを示す平面図である。以下の説明では、車両を基準として前後方向及び左右方向を表現する。
マカダムローラ1(以下、車両と称することもある)の車体は、前部転圧輪2を備えた前部車体4と後部転圧輪3を備えた後部車体5とにより構成されている。これらの前部車体4と後部車体5とはアーティキュレート機構6を介して連結されており、前部車体4に設けられた図示しない操舵シリンダの駆動により、アーティキュレート機構を中心として前部及び後部車体4,5が水平方向に相互に屈曲することで車両1が旋回するようになっている。
前部転圧輪2は一対の金属ドラムから構成され、前部車体4の左右に回転可能に支持されている。また、後部転圧輪3は単一の金属ドラムから構成され、後部車体5の左右に設けられた支持アーム5aにより回転可能に支持されている。図2に破線で示ように、前部転圧輪2は前部車体4に設けられた走行用油圧モータ2aにより駆動され、後部転圧輪3は内蔵した走行用油圧モータ3aにより駆動され、これにより車両1が走行する。
前部車体4上には左右一対のステアリング10を備えた操作台11が設置され、操作台11の後側にはステアリング10に対応して左右一対の座席12が設置されている。座席12に着座したオペレータはステアリング10及び操作台11の前後進レバー13や足下のブレーキペダル14などを操作し、その操作に応じて車両1の走行や操舵などが行われる。
後部車体5上には、水を貯留した貯水タンク15が設置されている。貯水タンク15には、前部及び後部転圧輪2,3の近傍に配設された図示しない転圧輪散水ノズル、及び後部車体5の後端に配設された図示しない路面散水ノズルが配管及び給水ポンプを介して接続されている。舗装作業時には前部及び後部転圧輪2,3への舗装材の付着防止、或いは転圧後の舗装材の冷却などを目的として、貯水タンク15内の水が給水ポンプにより各散水ノズルに供給されて前部及び後部転圧輪2,3や路面へと散水される。
前部車体4の内部にはエンジンルーム21が画成され、このエンジンルーム21内にはエンジン22を動力源とするHSTに関連する機器類が搭載されている。以下、エンジンルーム21内でのエンジン22及び機器類の搭載状態を説明する。
図5は前部車体を側方より見た断面図、図6は同じく前部車体を斜め前方より見た部分斜視図であり、図6ではエンジンフード及び前部転圧輪2を省略している。
前部車体4は、左右一対の側部フレーム23の前側を前部構造体24により連結し、側部フレーム23の後側を後部フレーム25により連結して構成され、全体として四角箱状をなして内部をエンジンルーム21としている。前部構造体24はエンジンルーム21の前面下半分を閉鎖し、前部構造体24上には多数のスリット26aを有する前壁26が立設されている。
前壁26の後側には図示しないステーに支持されてラジエータ27が配設され、このラジエータ27によりエンジンルーム21の前面上半分が閉鎖されている。前部構造体24の下部からは後方に向けて下部カバー28が延設され、この下部カバー28によりエンジンルーム21の下面前半分が閉鎖されると共に、エンジンルーム21の下面後半分は下方に開放されている。
エンジンルーム21の上面後半分はフロア29により閉鎖され、このフロア29上に上記した操作台11や座席12が設置されている。エンジンルーム21の上面前半分は上方に開放されて開口部30を形成し、開口部30にはエンジンフード31が配設されている。エンジンフード31は後端の図示しないヒンジを中心として傾動し、通常時には図5に示す閉鎖位置に保持されてエンジンルーム21の開口部30を閉鎖し、メンテナンス時には矢印方向への傾動により開放位置に切り換えられてエンジンルーム21内を開放する。エンジンフード31の前部には多数のスリット31aが形成されており、これらのスリット31aはエンジンフード31が閉鎖位置にあるときに、上記した前壁26のスリット26aと共にラジエータ27の前方に位置する。
エンジンルーム21内にはエンジン22が縦置き配置され、エンジン22の左側にはターボチャージャー34(過給機)が備えられている。エンジン22の前部半分はエンジンルーム21の開口部30を介して外部に露出し、エンジン22の後部半分はフロア29の下側に潜り込んでいる。エンジン22はラジエータパイプ32を介してラジエータ27と接続され、エンジン22の前側には冷却ファンン33が設けられてラジエータ27と相対向している。
エンジン22の運転中には、図示しないウォータポンプによりエンジン22とラジエータ27との間で冷却水が循環すると共に、図5中に矢印で示すように、冷却ファン33により車両前方の外気(冷却風)が前壁26及びエンジンフード31のスリット26a,31aからラジエータ27を経てエンジンルーム21内に採り入れられ、エンジン22に沿って前方から後方へと流通した後、エンジンルーム21の下面後半分から下方に排出される。これによりラジエータ27で冷却水と外気との熱交換が行われ、運転中のエンジン22が所定温度に保たれる。
エンジンフード31が閉鎖位置にあるときに、操作台11の前面下部は上方よりエンジンフード31に覆われてエンジンルーム21内の上部に位置しており、この位置はメンテナンスや修理が容易に実施できることからHSTに関連する機器類を固定するための設置面35として利用されている。本実施形態では、設置面35に、HSTの油圧回路のフィルタ36(機器類)、フィルタ36に作動油を案内する油圧ホース37(機器類)、及び他の油圧ホース38(機器類)が固定されている。
図7はフィルタ36及び遮熱カバー44の設置状態を示す図6の部分拡大斜視図、図8は同じく遮熱カバー44の設置状態を示す斜視図である。
図6〜8に示すように、設置面35にはブラケット40がボルト41で固定され、このブラケット40によりフィルタ36が支持されている。フィルタ36の一方の接続口36a(図7に示す)に接続された油圧ホース37はターボチャージャー34の左側方を経てエンジン22の下方に延設され、他方の接続口36bに接続された油圧ホース37は設置面35上で右側方に延設されている。これらのフィルタ36及び油圧ホース37はHSTの油圧回路の一部を構成し、HSTの作動油がフィルタ36を流通する際に作動油中に混入しているゴミや水分が除去される。
なお、本実施形態では、フィルタ36に接続された油圧ホース37はステアリング系のものであるが、これに限ることはなく、走行系の油圧ホースでも散水系の油圧ホースでもあってもよい。
一方、これらの油圧ホース37とは別に、他の油圧ホース38もエンジン22の下方からフィルタ36を介することなく直接的に設置面35上まで導かれて右側方に延設されており、図7,8に示すように全ての油圧ホース37,38はホースバンド42により纏められて設置面35に固定されている。
以上のようにフィルタ36及び油圧ホース37,38は設置面35に固定されているが、その位置はターボチャージャー34の直上に相当する。このためフィルタ36及び油圧ホース37,38はターボチャージャー34から輻射熱を受けるだけでなく、ターボチャージャー34により昇温されて立ち上る高温の空気に常に晒されるため、特にゴム製の油圧ホース37,38は熱害対策が重要になる。
そこで、本実施形態では、ターボチャージャー34とフィルタ36及び油圧ホース37,38との間に遮熱カバー44を配設する対策を講じており、以下、この遮熱カバー44の構成について詳述する。
図9は遮熱カバー44を示す斜視図である。
遮熱カバー44は、ステンレスなどの金属板材からなる第1乃至第3のカバー部材45〜47を互いに溶接して製作されている。第1のカバー部材45の主面45aは、四角平板の左後側を切り欠いた形状をなして水平に配設され、主面45aの左端は上方に直角に折曲されて左側結合面45bを形成している。なお、主面45aの切欠き箇所は、上下方向に延設された油圧ホース37,38との干渉を防止するために逃げとして機能する。主面45aの右端も上方に直角に折曲されて右側結合面45cを形成し、この右側結合面45cの後部は右側支持面45dとして上方に延設されている。
第2のカバー部材46の主面46aは第1のカバー部材45の主面45aの上側に配設されており、同じく四角平板の左後側を切り欠いた形状をなして水平に配設されている。第2のカバー部材46の主面46aの右端は第1のカバー部材45の右側結合面45cの上端に突き合わされて溶接され、第2のカバー部材46の主面46aの下面には第1のカバー部材45の左側結合面45bの上端が突き合わされて溶接されている。第2のカバー部材46の主面46aは左側結合面45bとの溶接箇所から左方に延設され、この延設箇所を左側支持面46bとしている。
結果として第1及び第2のカバー部材45,46の主面45a,46aは、上下に所定の間隔をおいた位置関係で冷却ファン33の送風方向である前後方向に沿うようにそれぞれ配設され、両主面45a,46aの間には前方及び後方に開放された通風路48が形成されている。
第1のカバー部材45の主面45aの下面には、その左右方向中央に第3のカバー部材47が配設されている。第3のカバー部材47は平板状をなして冷却ファン33の送風方向である前後方向に沿うように垂直に配設され、その上端が主面45aの下面に突き合わされて溶接されている。
一方、図8に示すように、エンジンルーム21内において操作台11の設置面35にはブラケット50が溶接され、このブラケット50に遮熱カバー44の右側支持面45dがボルト51により固定されている。同じくエンジンルーム21内において左側の側部フレーム23にはブラケット52が溶接され、このブラケット52に遮熱カバー44の左側支持面45bがボルト53により固定されている。
この遮熱カバー44の設置状態において、図7,8に示すように、エンジン22のターボチャージャー34と直上に位置するフィルタ36及び油圧ホース37,38との間に遮熱カバー44が位置している。そして、遮熱カバー44の第1のカバー部材45の主面45aがターボチャージャー34側に面し、第2のカバー部材46の主面46aがフィルタ36及び油圧ホース37,38側に面し、これらの主面45a,46aによりターボチャージャー34からフィルタ36及び油圧ホース37,38が遮られている。
また、第3のカバー部材47はターボチャージャー34とその側方に位置する油圧ホース37,38との間に位置しており、その右側面がターボチャージャー34側に面し、左側面がエンジン22の側方の油圧ホース37,38側に面し、この第3のカバー部材47により、ターボチャージャー34から側方に位置する油圧ホース37,38が遮られている。
なお、運転中のエンジン22の触れによりターボチャージャー34は位置変位することから、この位置変位を見込んでターボチャージャー34と遮熱カバー44との間のクリアランスが設定されている。
エンジン22の運転中において、冷却ファン33によりエンジンルーム21内に採り入れられた外気はエンジン22に沿って前方から後方へと流通する。遮熱カバー44の第1及び第2のカバー部材45,46の主面45a,46a及び第3のカバー部材47は、それぞれ冷却ファン33の送風方向に沿って配設されているため、これらの部材45a,46a,47に妨げられることなく、外気は円滑に流通してターボチャージャー34とフィルタ36及び油圧ホース37,38を冷却する。
そして、ターボチャージャー34からの輻射熱及び高温の空気は遮熱カバー44により遮られ、その影響が直上に位置するフィルタ36及び油圧ホース37,38に及ぶ事態が未然に防止される。
このときの現象を詳しく述べると、ターボチャージャー34側に面した第1のカバー部材45の主面45aは、ターボチャージャー34からの輻射熱及び高温の空気を直接的に受けて温度上昇する。しかし、遮熱カバー44が第1及び第2のカバー部材45,46により二重構造をなしているため、第1のカバー部材45の主面45aの熱は、通風路48を介して離間した第2のカバー部材46の主面46aにはほとんど伝達されず、第2のカバー部材46の主面46aは低温に保たれ続ける。
しかも、冷却ファン33からの外気の一部が常に通風路48内を流通して遮熱カバー44全体を冷却し、この要因も第2のカバー部材46の主面46aの温度上昇の抑制に大きく貢献する。結果として、遮熱カバー44によりターボチャージャー34からの輻射熱及び高温の空気が遮られ、直上に位置するフィルタ36及び油圧ホース37,38は輻射熱や高温の空気の影響を受けることなく、その熱害を未然に防止することができる。
加えて、何らかの要因によりフィルタ36から作動油が漏れたとしても、作動油は直下に位置する遮熱カバー44に受け止められる。このため、高温のターボチャージャー34上に作動油が滴下して煙を発生させるなどの不具合を未然に防止できるという別の効果もある。
また、遮熱カバー44は、ターボチャージャー34からの輻射熱が側方に位置する油圧ホース37,38に及ぶ事態を防止する役割も果たす。即ち、ターボチャージャー34と側方の油圧ホース37,38との間には遮熱カバー44の第3のカバー部材46が位置しているため、ターボチャージャー34からの輻射熱は第3のカバー部材46により遮られ、側方に位置する油圧ホース37,38は輻射熱の影響を受けることなく、その熱害を未然に防止することができる。
さらに、上記のように遮熱カバー44を設置しても外気の流通は妨げられないため、遮熱カバー44を通過後にも外気は機器類の冷却に貢献する。
図5に矢印で示すように、遮熱カバー44を通過した外気は、後部フレーム25に阻まれて下方へと流通方向を変えながらエンジンルーム21の下面後半分から下方に排出される。エンジン22の後部にはHSTの油圧ポンプ55が結合され、後部フレーム25の上部にはHSTを制御するためのワイヤハーネスのコネクタ56が配設され、後部フレーム25の下部にはHSTを制御するソレノイドバルブ57が配設されている。よって、これらの機器類55〜57が外気により冷却されることになり、その熱害を未然に防止することができる。
一方、HSTの稼働によりフィルタ36には作動油から除去したゴミや水分が次第に蓄積することから、これらのゴミや水分を除去するための定期的なメンテナンスが必要となる。メンテナンス作業はスパナなどの工具、フィルタ36の分解時に排出される作動油を受けるオイル皿などを用いて実施される。遮熱カバー44の第2のカバー部材46の主面46aは平板状で且つ水平に配置されているため、作業時に工具やオイル皿を置くための作業台として利用でき、効率的にメンテナンスを実施することができる。
ところで、遮熱カバー44は本実施形態のものに限ることはなく種々に変更可能であり、以下に別例を説明する。
図10は第4のカバー部材を追加した別例の遮熱カバーを示す斜視図である。
この別例の遮熱カバー61では、第1カバー部材45と第2のカバー部材46との間に第4のカバー部材62が配設されている。このため、遮熱カバー61は三重構造となり、第1のカバー部材45と第4のカバー部材62との間、及び第4のカバー部材62と第2のカバー部材46との間にそれぞれ通風路63が形成されている。このように構成した場合には、第4のカバー部材62が追加されることで、ターボチャージャー34からの輻射熱及び高温の空気を一層確実に遮ることができる。
図11は第1のカバー部材に断熱シートを貼着した別例の遮熱カバーを示す斜視図である。
この別例の遮熱カバー71では、第1のカバー部材45の主面45a上に、その全体に亘って隈無く断熱シート72が貼着されている。このように構成した場合には、断熱シート72が追加されることで、ターボチャージャー34からの輻射熱及び高温の空気を一層確実に遮ることができる。
なお、断熱シート72を貼着する対象は第1のカバー部材45に限るものではなく、第2のカバー部材46や第3のカバー部材47、或いは図10に示した別例の第4のカバー部材62に断熱シート72を貼着してもよい。
図12は第1のカバー部材45に多数のフィンを設けた別例の遮熱カバーを示す斜視図である。
この別例の遮熱カバー81では、第1のカバー部材45の主面45a上に、左右方向に所定間隔で多数のフィン82が溶接されている。各フィン82は冷却ファン33の送風方向に沿って配設されており、その上端は第2のカバー部材46の主面46aから離間して熱伝導を防止されている。このように構成した場合には、フィン82が追加されることで、通風路48内を流通する外気により遮熱カバー81を一層効率よく冷却することができる。
図13は上記各別例の全ての要件(第4のカバー部材62、断熱シート72、フィン82)を備えた別例の遮熱カバーを示す斜視図である。
よって、この別例の遮熱カバー91では、上記各別例で述べた全ての効果を得ることができる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、マカダムローラ1の遮熱構造に具体化したが、他の転圧機械、例えばコンバインド振動ローラやタンデム振動ローラ、或いはタイヤローラなどに適用してもよい。
また上記実施形態では、エンジン22のターボチャージャー34の直上に機器類としてフィルタ36及び油圧ホース37,38を配設し、その熱害対策として二重構造の遮熱カバー44を設けたが、これに限るものではない。例えばターボチャージャー34を備えないエンジン22で、排気マニホールドの直上に機器類を配設した場合には、その熱害対策として本発明を適用してもよい。また本発明の機器類は、フィルタ36や油圧ホース37,38などの油圧機器類に限るものではなく、例えばリレーやワイヤハーネスなどの電気機器類でもよい。
1 マカダムローラ(転圧機械)
22 エンジン
33 冷却ファン(送風手段)
34 ターボチャージャー(過給機)
36 フィルタ(機器類)
37,38 油圧ホース(機器類)
44,61,71,81,91 遮熱カバー
45 第1のカバー部材
46 第2のカバー部材
47 第3のカバー部材
48,63 通風路
62 第4のカバー部材
72 断熱シート

Claims (5)

  1. 動力源としてエンジンルーム内に搭載されたエンジンと、
    上記エンジンの排気管路上に設けられた過給機の上方に配設された機器類と、
    外気を上記エンジンルーム内に採り入れて流通させ、上記過給機及び上記機器類を冷却する送風手段と、
    第1及び第2のカバー部材からなり、該第1及び第2のカバー部材の間に通風路が形成され、該第1及び第2のカバー部材が上記送風手段の送風方向に沿うように配設されると共に、上記第1のカバー部材が上記過給機側に面し、上記第2のカバー部材が上記機器類側に面して上記過給機から上記機器類を遮る遮熱カバーと
    を具備したことを特徴とする転圧機械の遮熱構造。
  2. 上記機器類は、上記過給機の直上に配設され、
    上記遮熱カバーは、上記過給機と上記機器類との間で略水平に配設されると共に、上記第2のカバー部材の上面が略平板状に形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載の転圧機械の遮熱構造。
  3. 上記機器類は、上記過給機の直上に配設されると共に該過給機の側方にも配設され、
    上記遮熱カバーの上記第1のカバー部材の下面に、上記送風手段の送風方向に沿うように配設されて上記過給機から上記側方に配設された機器類を遮る第3のカバー部材が設けられた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の転圧機械の遮熱構造。
  4. 上記遮熱カバーは、上記第1カバー部材と上記第2のカバー部材との間に第4のカバー部材が配設され、上記第1のカバー部材と上記第4のカバー部材との間、及び上記第4のカバー部材と上記第2のカバー部材との間にそれぞれ通風路が形成された
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の転圧機械の遮熱構造。
  5. 上記遮熱カバーの上記第1から第4のカバー部材の少なくとも何れかに断熱シートが貼り付けられた
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の転圧機械の遮熱構造。
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