JP5637127B2 - 画像形成装置及び階調補正方法 - Google Patents

画像形成装置及び階調補正方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5637127B2
JP5637127B2 JP2011272239A JP2011272239A JP5637127B2 JP 5637127 B2 JP5637127 B2 JP 5637127B2 JP 2011272239 A JP2011272239 A JP 2011272239A JP 2011272239 A JP2011272239 A JP 2011272239A JP 5637127 B2 JP5637127 B2 JP 5637127B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gradation
image
pattern
density
patch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011272239A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013125060A (ja
Inventor
大樹 山中
大樹 山中
田中 秀明
秀明 田中
勝行 平田
勝行 平田
隆 原島
隆 原島
斎藤 和広
和広 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2011272239A priority Critical patent/JP5637127B2/ja
Priority to US13/705,675 priority patent/US8837001B2/en
Priority to CN201210519749.8A priority patent/CN103149812B/zh
Publication of JP2013125060A publication Critical patent/JP2013125060A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5637127B2 publication Critical patent/JP5637127B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、例えば、複写機や、レーザビームプリンタ、ファクシミリ、ディジタル複合機等の画像形成装置及びそれに用いられる階調補正方法に関する。
一般に、画像形成装置では、温湿度等の装置周囲の環境や、装置の経時的変化等の外乱に起因して、トナー像の画像濃度が変動することがある。そこで、画像形成装置では、一般に、画像濃度の安定化を図るために、階調補正が行われる。
例えば、画像形成装置では、感光体上にテスト用のトナー像として複数の階調からなる階調パターン像を形成し、この階調パターン像の濃度に基づいて階調補正が行われる。この階調補正は、電源投入時や、スリープ復帰時、ある所定の印刷枚数に達したとき、あるいは、外部環境が大きく変わった場合に、印字中の階調特性を補正するために行われる。
具体的には、画像形成装置では、階調補正時に、中間転写ベルト上に階調パターン像を形成し、その各階調の濃度が濃度センサーによって検出される。そして、検出された濃度が予め設定された目標濃度と一致するように現像バイアスを調節することで(つまり階調補正を行うことで)、所望の画像濃度を得るようになっている。実際上、この階調補正は、濃度センサーによって得られた濃度検出値に基づき、それぞれの階調が所定の濃度となるように、画像データの入力階調を、制御部の階調変換テーブルにおいて補正することで行われる。
ここで、階調パターン像の検出精度が悪いとそれに伴って階調補正の精度も悪くなるので、従来、階調パターン像の濃度を高精度で検出するために、多くの工夫がなされている。
特許文献1〜3には、複数の階調パターン像を用いる技術が開示されている。また、特許文献1、3には、現像ローラや、中転転写ベルト、感光体の周期で現れるムラ(周期ムラ)を打ち消すように、複数の階調パターンを、上記周期の1/2や、M/N(M、Nは互いに素な自然数)の間隔で配置する技術が開示されている。
さらに、特許文献4、5には、階調パターンのレイアウトを工夫することで、濃度ムラや濃度不足に起因する、階調補正の精度低下を抑制する技術が開示されている。
特開2010−134366号公報 特開2008−26551号公報 特開2006−343679号公報 特開2010−171689号公報 特開2011−64715号公報
ところで、階調パターン像の濃度検出時間を短くして、階調補正の全体にかかる時間を短縮するためには、階調パターンを短くすればよい。しかし、階調パターンを構成する各階調パッチを短くすると、階調パッチの濃度が誤検知される可能性が高くなり、その結果、階調補正の精度が低下する。
上記特許文献1〜5のように、複数の階調パターン像を形成すれば、各階調パッチの合計長さを比較的長くすることができるので、階調パッチの濃度が誤検知される可能性を低くできる。しかし、階調パターン像の配置の仕方によっては、階調パターン像の濃度検出時間が長くなる。
図1及び図2に、中間転写ベルト1に複数の階調パターン像3−1、3−2を形成する場合の、階調パターン像3−1、3−2の配置例を示す。
図1は、同一の階調パターン像3−1、3−2を、中間転写ベルト1の移動方向(中間転写ベルトの長手方向、或いは、階調パターンのパターン配列方向と言ってもよい)に対して直列に配置した例を示す。図の例では、中間転写ベルト1が矢印の方向に移動すると、画像形成装置に固定された濃度センサー2によって、階調パターン像3−1、3−2の濃度が左から右へと測定されていく。
図2は、同一の階調パターン像3−1、3−2を、中間転写ベルト1の移動方向(中間転写ベルトの長手方向、或いは、階調パターンのパターン配列方向と言ってもよい)に対して並列に配置した例を示す。図の例では、中間転写ベルト1が矢印の方向に移動すると、画像形成装置に固定された各濃度センサー2−1、2−2によって、階調パターン像3−1、3−2の濃度が左から右へと同時に測定されていく。
図1及び図2のいずれの場合においても、同一の階調パターン像3−1、3−2に含まれる各階調パッチ毎の濃度平均値を算出し、それに基づいて階調補正を行うことで、濃度ムラ等の影響が少ない、信頼性の高い濃度測定値を得ることができる。
ところで、図1の配置を採用した場合には、階調パターン像を直列に配置し、1つの濃度センサー2によって濃度を検出しているので、図2のように階調パターンを並列に配置して2つの濃度センサー2−1、2−2によって濃度を検出する場合と比較して、濃度検出時間が長くなる欠点がある。単純に考えると、図1は、濃度検出時間が図2の2倍となる。
一方で、中間転写ベルト1の軸方向(中間転写ベルトの幅方向、或いは、階調パターンのパターン配列方向に直交する方向と言ってもよい)に亘って、傷4がある場合を考えると、図1の配置の方が図2の配置よりも正しい濃度検出結果を得ることができる。つまり、図1の配置の場合には、階調パターン像3−1の中で傷4が存在する階調パッチがあったとしても、その階調パッチの濃度検出値を、階調パターン像3−2の中での同一階調の階調パッチの濃度検出値で置き換えることができる。これに対して、図2の配置の場合には、傷4が階調パターン像3−1、3−2の中の同一階調の階調パッチの両方に現れるので、傷4が現れる階調パッチについて正しい濃度検出値を得ることが困難である。すなわち、図2の配置の場合には、局所的な傷の影響は減らすことができるが、中間転写ベルト1の軸方向に全体に亘って生じたような傷4やムラによる影響を回避することは困難である。
中間転写ベルト1上には、傷4と同様に中間転写ベルト1の軸方向(中間転写ベルトの幅方向、或いは、階調パターンのパターン配列方向に直交する方向と言ってもよい)に亘る濃度変動要因として、中転ベルトの巻きグセや、感光ドラムの筋等もある。
従来は、濃度検出時間の短縮と、階調パターン像のパターン配列方向に直交する方向に亘る濃度変動要因(図1及び図2の場合には、中間転写ベルト1の軸方向に亘る傷4)による濃度検出精度の低下の抑制と、を両立させる技術については、十分な検討がなされていなかった。
本発明の目的は、濃度検出時間の増加を抑制しつつ、階調パターン像のパターン配列方向に直交する方向に亘って生じた傷等の濃度変動要因による濃度検出精度の低下を抑制できる、画像形成装置及び階調補正方法を提供することである。
本発明の画像形成装置の一つの態様は、像担持体上にトナー像を形成する画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットにより形成された階調補正用の階調パターン像の濃度を検出する濃度センサーと、を有し、前記濃度センサーによって得た濃度検出結果に基づいて階調補正を行う画像形成装置であって、前記画像形成ユニットは、前記階調パターン像のパターン配列方向に直交する方向で少なくとも一部が重なる、第1及び第2の階調パターン像を含む複数の階調パターン像を形成し、前記複数の階調パターン像は、重なった位置において、前記複数の階調パターン像の間で、少なくとも一部の階調が異なり、前記第1の階調パターン像に含まれる第1の階調パッチの濃度検出値と、前記第2の階調パターン像に含まれ、前記第1の階調パッチと同一階調の第2の階調パッチの濃度検出値と、に基づき、無効データとして扱う濃度検出値を決定する
また、本発明の画像形成装置の他の態様は、像担持体上にトナー像を形成する画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットにより形成された階調補正用の階調パターン像の濃度を検出する濃度センサーと、を有し、前記濃度センサーによって得た濃度検出結果に基づいて階調補正を行う画像形成装置であって、前記画像形成ユニットは、前記階調パターン像のパターン配列方向に直交する方向で少なくとも一部が重なる、第1及び第2の階調パターン像を含む複数の階調パターン像を形成し、前記複数の階調パターン像は、重なった位置において、前記複数の階調パターン像の間で、少なくとも一部の階調が異なり、前記第1の階調パターン像に含まれる第1の階調パッチの濃度検出値と、前記第2の階調パターン像に含まれ、前記第1の階調パッチと同一階調の第2の階調パッチの濃度検出値と、の差分値が閾値以上の場合、前記第1の階調パッチの濃度検出値、及び、前記第2の階調パッチの濃度検出値のうち、前記階調に対して前後の階調の階調パッチの濃度検出平均値との差が大きい方の濃度検出値を、無効データとして扱う。
本発明の階調補正方法の一つの態様は、画像形成装置の像担持体上に形成する階調パターン像を用いて階調補正を行う、画像形成装置の階調補正方法であって、前記階調パターン像は、前記階調パターン像のパターン配列方向に直交する方向で少なくとも一部が重なる、第1及び第2の階調パターン像を含む複数の階調パターン像であり、かつ、重なった位置において、前記複数の階調パターン像の間で、少なくとも一部の階調が異なり、前記第1の階調パターン像に含まれる第1の階調パッチの濃度検出値と、前記第2の階調パターン像に含まれ、前記第1の階調パッチと同一階調の第2の階調パッチの濃度検出値と、に基づき、無効データとして扱う濃度検出値を決定する
また、本発明の階調補正方法の他の態様は、画像形成装置の像担持体上に形成する階調パターン像を用いて階調補正を行う、画像形成装置の階調補正方法であって、前記階調パターン像は、前記階調パターン像のパターン配列方向に直交する方向で少なくとも一部が重なる、第1及び第2の階調パターン像を含む複数の階調パターン像であり、かつ、重なった位置において、前記複数の階調パターン像の間で、少なくとも一部の階調が異なり、前記第1の階調パターン像に含まれる第1の階調パッチの濃度検出値と、前記第2の階調パターン像に含まれ、前記第1の階調パッチと同一階調の第2の階調パッチの濃度検出値と、の差分値が閾値以上の場合、前記第1の階調パッチの濃度検出値、及び、前記第2の階調パッチの濃度検出値のうち、前記階調に対して前後の階調の階調パッチの濃度検出平均値との差が大きい方の濃度検出値を、無効データとして扱う。
本発明によれば、複数の階調パターン像は、パターン配列方向に直交する方向で少なくとも一部が重なっているので、パターン配列方向に直列に配置した場合と比較して、濃度検出時間が短くなる。また、複数の階調パターン像は、重なった位置において、複数の階調パターン像の間で、少なくとも一部の階調が異なるので、パターン配列方向に直交する方向に亘って傷等の濃度変動要因が生じている場合でも、濃度変動要因の影響を受けていない又は影響の少ない階調パッチが存在し、この結果、濃度検出精度の低下を抑制できる。
同一の階調パターン像を直列に配置した例を示す図 同一の階調パターン像を並列に配置した例を示す図 実施の形態の画像形成装置の全体構成を概略的に示す図 入力される元画像と実際のプリント画像との間の濃度の関係である、階調特性を示す図 階調パターン及び階調パッチの説明に供する図 濃度センサーによって検出した階調パターンの濃度検出値を、元画像濃度データに対応させて示した図 濃度センサー出力値と濃度との関係を示す図 階調変換テーブル(図中の曲線L3)の様子を示す図 階調パターン像の構成例1を示す図 階調パターン像の構成例2を示す図 階調パターン像の構成例3を示す図 階調パターン像の構成例4を示す図 濃度検出処理例1の説明に供するフローチャート 濃度検出処理例2の説明に供するフローチャート 濃度検出処理例3の説明に供するフローチャート 本実施の形態の構成により得られた濃度センサーの出力値を示す図 従来構成による得られた濃度センサーの出力値を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
[1]全体構成
図3は、実施の形態の画像形成装置100の全体構成を示す概略図である。図3に示した画像形成装置100は、タンデム方式のカラーレーザプリンタである。
図3の画像形成装置100は、記録紙Sに未定着のトナーを付着して画像を形成する作像装置10と、トナーを溶融して記録紙Sに定着させる定着装置20と、を有する。
作像装置10は、中間転写ベルト11と、4つの画像形成ユニット12−1〜12−4と、一次転写ローラ13と、二次転写ローラ14と、を有する。画像形成ユニット12−1〜12−4は、中間転写ベルト11に沿って配置され、トナー像を形成する。一次転写ローラ13は、中間転写ベルト11を介して感光体31に対向する位置に配置されており、各画像形成ユニット12−1〜12−4によって形成されたトナー像を中間転写ベルト11上に転写する。二次転写ローラ14は、中間転写ベルト11に転写された像を記録紙Sに転写する。
中間転写ベルト11は、複数のローラ15−1〜15−4に架け回されている。中間転写ベルト11に対向する位置にはクリーニング装置16が配置され、クリーニング装置16は中間転写ベルト11上に残留したトナーを回収する。
また、中間転写ベルト11に対向する位置には、濃度センサー17が配置されている。濃度センサー17は、階調補正時に、中間転写ベルト11上に形成された階調パターン(トナー像)の濃度を検出する。なお、階調補正時に中間転写ベルト11上に形成された階調パターンは、濃度検出が終わると、クリーニング装置16によって廃トナーとして除去される。
濃度センサー17の構成例について説明する。濃度センサー17は、光学式のセンサーである。濃度センサー17は、光を発光する発光部と光を受光する受光部とを有し、発光部からトナーパッチに向け光を発光し、トナーパッチ上で反射された光を受光部で受光する。受光部は、受光素子を有し、受光素子で受けた光の量を電気信号に変換することでセンサー出力を得る。トナーパッチはベルト面とトナー面からなり、濃度センサー17は、トナーによる隠蔽率(パッチ全体の面積に対するトナーが占める割合)を検出する。ベルト面から反射された光が少なくなるほどセンサー出力が小さくなる。トナーパッチの濃度が濃くなると、トナーによるベルト面の隠蔽率が高くなり、センサー出力が小さくなる。よって、センサー出力の大小によって、トナーによるベルト面の隠蔽率、つまりは、トナーパッチの濃度を検出することができる(図7参照)。なお、濃度センサー17の構成は、上述の構成に限らず、濃度を検出することができるものであればよい。
画像形成ユニット12−1はイエロー(Y)のトナー像を形成し、画像形成ユニット12−2はマゼンタ(M)のトナー像を形成し、画像形成ユニット12−3はシアン(C)のトナー像を形成し、画像形成ユニット12−4はブラック(BK)のトナー像を形成する。これらの画像形成ユニット12−1〜12−4は、中間転写ベルト11の上流から下流に沿って順に配置されている。
各画像形成ユニット12(12−1〜12−4)は、感光体31と、感光体31を一様に帯電させるための帯電装置32と、帯電した感光体31に画像露光を行うための露光装置33と、露光によって形成された静電潜像に各色のトナーで現像を行うための現像器34と、を有する。
現像器34は、現像ローラ35を有し、現像ローラ35から感光体31にトナーを付着させる。感光体31に対向する位置にはクリーナ36が配置され、クリーナ36は感光体31に残留したトナーを回収する。全ての画像形成ユニット12−1〜12−4は、制御部40によって制御される。
次に、この画像形成装置100の動作を説明する。
画像形成ユニット12−1〜12−4の感光体31上に現像されたトナー像は、中間転写ベルト11との接触位置で、一次転写ローラ13によって、中間転写ベルト11上に一次転写される。
中間転写ベルト11上に転写されたトナー像は、各画像形成ユニット12−1〜12−4を通過するごとに、各色がその上に重ねられる。これにより、最終的に、フルカラーのトナー画像が、中間転写ベルト11上に形成される。
次に、中間転写ベルト11上のフルカラーのトナー像は、中間転写ベルト11の下流において、二次転写ローラ14によって、記録紙Sに一括して二次転写される。
次に、記録紙Sは、記録紙Sの搬送路の下流にある定着装置20を通過することによって、トナー像が定着されて、排紙トレー(図示せず)上に排紙される。なお、記録紙Sは、カセット(図示せず)に納められており、このカセットから1枚ずつ二次転写ローラ14まで搬送される。
なお、一次転写後、感光体31に残留したトナーは、下流に配置されたクリーナ36によって除去され、図示しない廃トナーボックスへ回収される。また、二次転写後に、中間転写ベルト11上に残留したトナーは、クリーニング装置16によって回収される。
ここで、画像形成装置100においては、温湿度等の装置周囲の環境や、装置の耐久等の外乱に起因して、トナー像の画像濃度が異なることがある。そこで、画像形成装置100では、画像濃度の安定化を図るため、中間転写ベルト11上にテスト用のトナー像を形成し、このテスト用のトナー像の濃度に基づいて、画像形成ユニット12−1〜12−4でのトナー付着量を制御するようになっている。
具体的には、中間転写ベルト11上に形成されるトナー像のトナー付着量は、現像器34によって変更される。中間転写ベルト11に形成されるトナー像における中間転写ベルト11の周方向の長さは、現像器34及び露光装置33によって変更される。
制御部40は、現像器34及び露光装置33を制御することにより、上記トナー付着量及びトナー像の長さを制御する。実際上、画像形成装置100は、階調補正時には、中間転写ベルト11上にテスト用のトナー像を形成し、このトナー像の濃度を濃度センサー17で検出する。画像形成装置100は、この濃度検出結果に応じて、制御部40に設けられた階調変換テーブルを補正することで、階調補正を行う。画像形成装置100は、記録紙Sへのプリント時(つまり実際のプリント時)には、補正された階調変換テーブルを用いて、現像器34を制御することで、中間転写ベルト11上に濃度が補正されたトナー像を形成する。
[2]階調補正
次に、階調補正について詳しく説明する。なお、本明細書では、「階調」を「濃度」と言い換えてもよく、逆に、「濃度」を「階調」と言い換えてもよい。
図4は、入力された元画像データで示される濃度をO.D.(Original Density)とし、記録紙S上に出力されたプリント画像の濃度をI.D.(Image Density)とした場合の、濃度O.D.と濃度I.D.との関係である階調特性を示す図である。濃度O.D.と濃度I.D.との関係において、図4の階調特性直線L1で示すように線形な関係が維持されれば、理想的なプリント画像を得ることができる。
しかし、実際には、濃度O.D.と濃度I.D.との関係は、温湿度等の装置周囲の環境や、装置の耐久、製造のばらつき等の変動要因により、図4の階調曲線L2で示すように、非線形な関係となる。この結果、プリント画像の濃度は、入力される元画像データに対して、階調ごとに大きく変化してしまう。階調曲線L2からも分かるように、通常は、元画像データが低濃度の領域では、元画像濃度O.D.よりもプリント画像濃度I.D.が低くなるので、色飛びが発生し、極めて濃度の薄いプリント画像は記録紙S上に再現することが困難となる。また、元画像データが高濃度の領域では、元画像濃度O.D.よりもプリント画像濃度I.D.が高くなるので、色つぶれが発生し、最大濃度付近の濃度差を記録紙S上に再現することが困難となる。
そこで、プリント画像の濃度を、入力された元画像データで示される濃度に一致させるためには、階調特性を補正する必要がある。具体的には、階調補正によって、濃度O.D.と濃度I.D.との関係を、全階調において安定して線形なものにする。実際上、階調補正は、制御部40に設けられた階調変換テーブルを補正することで行われる。
階調変換テーブルの作成方法について説明する。画像形成装置100は、階調補正時に、図5に示すような階調パターン像(トナー像)50を中間転写ベルト11上に形成し、この階調パターン像50の濃度を濃度センサー17によって検出する。階調パターン像50は、階調の異なる複数の階調パッチP1〜P11により構成されている。例えば、各階調パッチP1〜P11の階調は、最大階調を100%として、100%、90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、10%、0%とされる。各階調パッチP1〜P11の長さは、濃度センサー17が各階調パッチP1〜P11を精度良く検出できる長さとする。各階調パッチの幅(階調パターン50の幅と言い換えてもよい)は、濃度センサー17の口径、濃度センサー17の取り付け、画像の主走査方向の作像位置等が振れても、十分に検出できる幅とする。
図6は、濃度センサー17によって検出した階調パターン像50の濃度(プリント画像濃度)検出値を、元画像濃度データに対応させて示したものである。図中の黒丸がそれぞれの各階調パッチP1〜P11(図5)の濃度検出値を表している。濃度検出値は、図7に示すように、あらかじめ作成しておいた濃度センサー17のセンサー出力値と濃度との関係を示す変換テーブルを用いて、センサー出力値から濃度に変換することで求めることができる。図6から分かるように、濃度検出値は、階調曲線L2上に存在し、目標階調特性直線L1からずれている。そこで、このずれを補正するような階調補正が必要である。
図8は、制御部40に設けられる階調変換テーブルの様子を示すものである。図8における、曲線L3が補正された階調変換テーブルのデータを示す。曲線L3で示される補正データは、階調曲線L2の目標階調特性直線L1からのずれを相殺する値とされている。つまり、元画像データが入力されたときに、その元画像データに対応する曲線L3上の補正制御データを用いて画像形成ユニット12−1〜12−4のトナー像形成動作を制御すれば、トナー像の濃度を目標階調曲線L1上の濃度にすることができる。
[3]本実施の形態による階調パターン像
次に、本実施の形態による階調パターン像の構成について、詳しく説明する。
[3−1]階調パターン像の構成例1
図9は、階調パターン像の構成例1を示す。図9に示すように、階調パターン像50−1、50−2は、並列に配置されている。各階調パターン像50−1、50−2は、階調の異なる複数の階調パッチP1〜P11により構成されている。
階調パターン像50−1、50−2は、それぞれ、パターン配列方向に階調パッチの階調が分散されるように階調パッチP1〜P11が配列されたものである。換言すれば、階調パターン像50−1、50−2は、それぞれ、階調パッチの配列が階調の点でランダムになるように構成されている。
中間転写ベルト11が矢印の方向に移動すると、階調パターン像50−1、50−2の濃度が画像形成装置100に固定された濃度センサー17−1、17−2によって左から右へと検出されていく。
ここで、中間転写ベルト11の軸方向(中間転写ベルト11の幅方向、或いは、階調パターン像50−1、50−2のパターン配列方向に直交する方向と言ってもよい)に亘って、傷60がある場合を考える。このような場合でも、この傷60が位置する階調パッチP7と階調パッチP9の階調が異なるので、ある階調の階調パッチが階調パターン像50−1、50−2の両方で傷60による影響を受けてしまうことを回避できる。つまり、階調パターン像50−1の階調パッチP7は傷60による悪影響を受けていても、階調パターン像50−2の階調パッチP7は傷60による悪影響を受けていないので正しい濃度検出値を得ることができる。同様に、階調パターン像50−2の階調パッチP9は傷60による悪影響を受けていても、階調パターン像50−1の階調パッチP9は傷60による悪影響を受けていないので正しい濃度検出値を得ることができる。
また、傷60のある各階調パッチP7、P9の階調が異なるので、傷60による影響も異なり、傷60による影響の小さい階調パッチP7、P9の濃度検出値を採用するといったこともできるようになる。なお、この濃度検出値の採用の仕方については、後で詳しく説明する。
図9の階調パターン像50−1、50−2の特徴は、次の通りである。
(i)階調パターン像50−1、50−2は、中間転写ベルト11の軸方向(中間転写ベルト11の幅方向、或いは、階調パターン像50−1、50−2のパターン配列方向に直交する方向と言ってもよい)で全てが重なるように、並列に配置されている。これにより、濃度検出時間が短縮される。
(ii)階調パターン像50−1、50−2は、パターン配列方向に階調パッチの階調が分散されるように階調パッチが配列されて構成されている。これにより、パターン配列方向に直交する方向に亘って傷等の濃度変動要因が生じている場合でも、濃度変動要因の影響を受けていない又は影響の少ない階調パッチが存在する可能性が大きくなるので、濃度検出精度の低下を抑制できる。
[3−2]階調パターン像の構成例2
図10は、階調パターン像の構成例2を示す。
図10の階調パターン像50−1、50−2の特徴は、次の通りである。
(i)階調パターン像50−1、50−2は、中間転写ベルト11の軸方向で全てが重なるように、並列に配置されている。これにより、濃度検出時間が短縮される。
(ii)階調パターン像50−1は、階調が順次低くなるパターンである。なお、階調パターン像50−1は、階調が順次高くなるパターンでもよい。階調パターン像50−2は、階調パターン50−1のほぼ中央位置から、前半部分と後半部分とを入れ替えたパターンである。これにより、中間転写ベルト11の軸方向に傷60があった場合でも、ある階調の階調パッチが階調パターン像50−1、50−2の両方で傷による影響を受けてしまうことを回避でき、この結果、濃度検出精度の低下を抑制できる。
[3−3]階調パターン像の構成例3
図11は、階調パターン像の構成例3を示す。
図11の階調パターン像50−1、50−2の特徴は、次の通りである。
(i)階調パターン像50−1、50−2は、中間転写ベルト11の軸方向で全てが重なるように、並列に配置されている。これにより、濃度検出時間が短縮される。
(ii)階調パターン像50−1は、階調が順次低くなるパターンであり、階調パターン像50−2は、階調パターンとは逆に階調が順次高くなるパターンである。なお、階調パターン像50−1を階調が順次高くなるパターンとし、階調パターン像50−2の階調を順次低くなるパターンとしてもよい。これにより、中間転写ベルト11の軸方向に傷60があった場合でも、ある階調の階調パッチが階調パターン像50−1、50−2の両方で傷による影響を受けてしまうことを回避でき、この結果、濃度検出精度の低下を抑制できる。
[3−4]階調パターン像の構成例4
図12は、階調パターン像の構成例4を示す。
図12の階調パターン像50−1、50−2の特徴は、次の通りである。
(i)階調パターン像50−1、50−2は、互いに階調パターンが同一である。つまり、階調パッチP1〜P11の並び順が同一である。
(ii)階調パターン像50−1と階調パターン像50−2は、互いにパターン配列方向で一部が重なるように、互いにパターン配列方向にずれて配置されている。この配置により、重なりの分だけ濃度検出時間が短縮される。また、パターン配列方向にずれて配置されているので、パターン配列方向に直交する方向で重なる階調パッチの階調が異なる。これにより、中間転写ベルト11の軸方向に傷60があった場合でも、ある階調の階調パッチが階調パターン像50−1、50−2の両方で傷による影響を受けてしまうことを回避でき、この結果、濃度検出精度の低下を抑制できる。
[4]濃度検出処理
次に、本実施の形態による濃度検出処理について説明する。本実施の形態では、3つの処理を例に挙げる。
[4−1]濃度検出処理例1
図13は、濃度検出処理例1の説明に供するフローチャートである。
画像形成装置100は、階調補正を行うタイミング(すなわち、電源投入時や、スリープ復帰時、ある所定の印刷枚数に達したとき、あるいは、外部環境が大きく変わったタイミング)になると、ステップS0で処理を開始し、続くステップS1で中間転写ベルト11に階調パターン像50−1、50−2を形成する。続くステップS2では、濃度センサー17−1、17−2が階調パターン像50−1、50−2の濃度を検出する。
なお、図13に示す濃度検出処理例1は、図9〜図12に示したいずれの配置にも適用できるが、ここでは、図9の配置に適用した場合について説明する。
画像形成装置100は、ステップS3で、対応する階調パッチの濃度差が閾値以上であるか否か判断する。つまり、濃度センサー17−1で検出した各階調パッチP1〜P11の濃度と、濃度センサー17−2で検出した各階調パッチP1〜P11の濃度とを、対応する階調パッチ間で比較し、その濃度差が閾値以上であるか否かを判断する。
画像形成装置100は、ステップS3で肯定結果を得た場合には、ステップS4に移り、否定結果を得た場合には、ステップS5に移る。
画像形成装置100は、ステップS4において、前後の濃度平均値との差が大きい階調パッチの濃度検出値を無効データとする。ステップS5では、濃度データの収集を行う(つまりメモリに記憶する)。ステップS6では、全ての階調パッチの処理が終了したか否か判断し、終了したと判断した場合にはステップS7に移り、終了していないと判断した場合にはステップS3に戻る。
ここで、ステップS3及びステップS4の処理について、図9を例にとって具体的に説明する。
傷60が存在する階調パッチP7、P9以外の階調パッチについては、濃度センサー17−1、17−2において、対応する階調パッチでほぼ同一の濃度検出値が得られるので、ステップS3では否定結果が得られる。これに対して、濃度センサー17−1で検出された階調パッチP7の濃度と、濃度センサー17−2で検出された階調パッチP7の濃度は、濃度センサー17−1で検出された階調パッチP7が傷の影響を受けているので、濃度差が閾値以上となり、ステップS3で肯定結果が得られる。階調パッチP9についても同様である。
このようにして、傷60が存在する階調パッチP7、P9の濃度データがステップS4での処理対象となる。ステップS4では、階調パッチP7の前後の濃度平均値、すなわち階調パッチP6の濃度検出値と階調パッチP8の濃度検出値とから求めた濃度平均値、から階調パッチP7の濃度検出値を引いた値を求める。また、階調パッチP9の前後の濃度平均値、すなわち階調パッチP8の濃度検出値と階調パッチP10の濃度検出値とから求めた濃度平均値、から階調パッチP9の濃度検出値を引いた値を求める。そして、階調パッチP7の濃度データ、階調パッチP9の濃度データのうち、その引いた値(差)が大きい方を無効データとして削除する。
換言すれば、第1の階調パターン像50−1に含まれる第1の階調パッチの濃度検出値と、第2の階調パターン像50−2に含まれ、第1の階調パッチP7と同一階調の第2の階調パッチの濃度検出値と、の差分値が閾値以上の場合、第1の階調パッチの濃度検出値、及び、第2の階調パッチの濃度検出値のうち、階調に対して前後の階調の階調パッチの濃度検出平均値との差が大きい方の濃度検出値を、無効データとして扱う。
このようにすることで、傷60による濃度検出値への影響の大きい濃度データを用いないようにすることができる。
[4−2]濃度検出処理例2
図13との対応部分に同一符号を付して示す図14は、濃度検出処理例2の説明に供するフローチャートである。
図14の処理例2は、図13の処理例1と比較して、ステップS4の後にステップS10が加えられている。ステップS10では、無効データに対して中間転写ベルト11の軸方向で同じ位置の階調パッチのデータも無効とする。換言すれば、無効データとして扱った階調パッチに対して、パターン配列方向に直交する方向で重なる位置に配置された階調パッチの濃度検出値も無効データとして扱う。具体的には、階調パッチP7又は階調パッチP9のいずれか一方が無効データと判断された場合には、もう一方も無効データとする。このようにすることで、傷60等が存在する階調パッチの濃度検出値を一切用いないようにすることができる。
[4−3]濃度検出処理例3
図14との対応部分に同一符号を付して示す図15は、濃度検出処理例3の説明に供するフローチャートである。
図15の処理例3は、図14の処理例2と比較して、ステップS4とステップS10と間にステップS20が加えられている。ステップS20では、無効データと中間転写ベルト11の軸方向で同じ位置の階調パッチは低濃度であるか否か判断し、低濃度と判断した場合にはステップS10に移り、低濃度でないと判断した場合にはステップS5に移る。
ここで、傷60等による濃度検出値への影響は、低濃度であるほど大きくなることが分かっている。よって、この例では、濃度閾値を予め設定しておき、その閾値よりも低濃度の階調パッチの濃度検出値の場合にはステップS10に移って無効データとし、その閾値以上の濃度の階調パッチの濃度検出値の場合にはステップS5に移って濃度データとして採用する。要は、無効データとして扱った階調パッチに対して、パターン配列方向に直交する方向で重なる位置に配置された階調パッチが所定の濃度よりも低濃度の階調パッチである場合には、この階調パッチの濃度検出値も無効データとして扱う。このようにすることで、傷60等による濃度検出値への影響が大きく無効にする濃度データと、影響が小さく採用する濃度データとを、的確に選別できるようになる。
[5]効果
以上のように、本実施の形態によれば、階調パターン像50−1、50−2として、パターン配列方向に直交する方向(中間転写ベルト11の軸方向)で少なくとも一部又は全部が重なり、かつ、重なった位置において階調パターン像50−1、50−2間で階調が異なるものを形成したことにより、濃度検出時間の増加を抑制しつつ、階調パターン像のパターン配列方向に直交する方向に亘る傷60等の濃度変動要因による濃度検出精度の低下を抑制できるようになる。
図16は、本実施の形態の構成により得られた濃度センサー17の出力値を示す。図に示すように、ある階調において、階調パターン像50−2の濃度検出値は傷の位置で誤った値となるが、階調パターン像50−1の濃度検出値は傷の影響を受けないので、その階調の正しい濃度検出値を得ることができる。
図17は、本実施の形態に対する比較例として、図2のような構成を採用した場合の濃度センサー17の出力値を示す。傷の位置は、階調パターン像50−1、50−2で同じ階調に存在するので、その傷のある階調の濃度検出値は階調パターン像50−1、50−2のいずれからも正しい値を得ることはできない。
なお、上述の例では、濃度を検出するための階調パターンとして、階調の異なる11個の階調パッチP1〜P11からなる階調パターン50−1、50−2を用いたが、階調パターン像を構成する階調パッチの数は11個に限らない。
また、形成する階調パターン像50の数は、2つに限らず、3つ以上でもよい。要は、階調パターン像のパターン配列方向に直交する方向で少なくとも一部が重なる複数の階調パターン像を形成し、複数の階調パターン像は、重なった位置において、階調パターン像の間で、少なくとも一部の階調が異なるものとすればよい。
また、上述の例では、中間転写ベルト11が像担持体である画像形成装置100を例に説明したが、感光体ベルト、感光体ドラム、又は、中間転写ドラムが像担持体である画像形成装置にも同様に適用できる。
さらに、本発明の画像形成装置は、フルカラーの複写機、プリンタ、FAX、又は、これらの複合機等のいずれにでも適用できる。
以上、本発明の各実施の形態について説明した。なお、以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記各装置の構成および動作についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
1、11 中間転写ベルト
2、17、17−1、17−2 濃度センサー
3−1、3−2、50 階調パターン像
4、60 傷
10 作像装置
12−1、12−2、12−3、12−4 画像形成ユニット
31 感光体
32 帯電装置
33 露光装置
34 現像器
35 現像ローラ
40 制御部
100 画像形成装置
S 記録紙
P1〜P11 階調パッチ

Claims (10)

  1. 像担持体上にトナー像を形成する画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットにより形成された階調補正用の階調パターン像の濃度を検出する濃度センサーと、を有し、前記濃度センサーによって得た濃度検出結果に基づいて階調補正を行う画像形成装置であって、
    前記画像形成ユニットは、前記階調パターン像のパターン配列方向に直交する方向で少なくとも一部が重なる、第1及び第2の階調パターン像を含む複数の階調パターン像を形成し、
    前記複数の階調パターン像は、重なった位置において、前記複数の階調パターン像の間で、少なくとも一部の階調が異なり、
    前記第1の階調パターン像に含まれる第1の階調パッチの濃度検出値と、前記第2の階調パターン像に含まれ、前記第1の階調パッチと同一階調の第2の階調パッチの濃度検出値と、に基づき、無効データとして扱う濃度検出値を決定する、
    画像形成装置。
  2. 像担持体上にトナー像を形成する画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットにより形成された階調補正用の階調パターン像の濃度を検出する濃度センサーと、を有し、前記濃度センサーによって得た濃度検出結果に基づいて階調補正を行う画像形成装置であって、
    前記画像形成ユニットは、前記階調パターン像のパターン配列方向に直交する方向で少なくとも一部が重なる、第1及び第2の階調パターン像を含む複数の階調パターン像を形成し、
    前記複数の階調パターン像は、重なった位置において、前記複数の階調パターン像の間で、少なくとも一部の階調が異なり、
    前記第1の階調パターン像に含まれる第1の階調パッチの濃度検出値と、前記第2の階調パターン像に含まれ、前記第1の階調パッチと同一階調の第2の階調パッチの濃度検出値と、の差分値が閾値以上の場合、
    前記第1の階調パッチの濃度検出値、及び、前記第2の階調パッチの濃度検出値のうち、前記階調に対して前後の階調の階調パッチの濃度検出平均値との差が大きい方の濃度検出値を、無効データとして扱う、
    画像形成装置。
  3. 各階調パターン像は、
    階調の異なる複数の階調パッチにより構成されており、
    パターン配列方向に前記階調パッチの階調が分散されるように前記階調パッチが配列されたものである、
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成ユニットによって形成される前記複数の階調パターン像は、前記パターン配列方向に並列に配置された第1及び第2の階調パターン像を含み、
    前記第1の階調パターン像は、階調が順次高くなる又は順次低くなるパターンであり、
    前記第2の階調パターン像は、前記第1の階調パターンのほぼ中央位置から、前半部分と後半部分とを入れ替えたパターンである、
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成ユニットによって形成される前記複数の階調パターン像は、前記パターン配列方向に並列に配置された第1及び第2の階調パターン像を含み、
    前記第1の階調パターン像は、階調が順次高くなる又は順次低くなるパターンであり、
    前記第2の階調パターン像は、前記第1の階調パターンとは逆順に階調が順次低くなる又は順次高くなるパターンである、
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成ユニットによって形成される前記複数の階調パターン像は、互いに階調パターンが同一の第1及び第2の階調パターン像を含み、
    前記第1の階調パターン像と前記第2の階調パターン像は、互いに前記パターン配列方向で一部が重なるように、互いに前記パターン配列方向にずれて配置される、
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  7. 前記無効データとして扱った階調パッチに対して、前記パターン配列方向に直交する方向で重なる位置に配置された階調パッチの濃度検出値も無効データとして扱う、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記無効データとして扱った階調パッチに対して、前記パターン配列方向に直交する方向で重なる位置に配置された階調パッチが所定の濃度よりも低濃度の階調パッチである場合には、この階調パッチの濃度検出値も無効データとして扱う、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 画像形成装置の像担持体上に形成する階調パターン像を用いて階調補正を行う、画像形成装置の階調補正方法であって、
    前記階調パターン像は、
    前記階調パターン像のパターン配列方向に直交する方向で少なくとも一部が重なる、第1及び第2の階調パターン像を含む複数の階調パターン像であり、
    かつ、重なった位置において、前記複数の階調パターン像の間で、少なくとも一部の階調が異なり、
    前記第1の階調パターン像に含まれる第1の階調パッチの濃度検出値と、前記第2の階調パターン像に含まれ、前記第1の階調パッチと同一階調の第2の階調パッチの濃度検出値と、に基づき、無効データとして扱う濃度検出値を決定する、
    画像形成装置の階調補正方法。
  10. 画像形成装置の像担持体上に形成する階調パターン像を用いて階調補正を行う、画像形成装置の階調補正方法であって、
    前記階調パターン像は、
    前記階調パターン像のパターン配列方向に直交する方向で少なくとも一部が重なる、第1及び第2の階調パターン像を含む複数の階調パターン像であり、
    かつ、重なった位置において、前記複数の階調パターン像の間で、少なくとも一部の階調が異なり、
    前記第1の階調パターン像に含まれる第1の階調パッチの濃度検出値と、前記第2の階調パターン像に含まれ、前記第1の階調パッチと同一階調の第2の階調パッチの濃度検出値と、の差分値が閾値以上の場合、
    前記第1の階調パッチの濃度検出値、及び、前記第2の階調パッチの濃度検出値のうち、前記階調に対して前後の階調の階調パッチの濃度検出平均値との差が大きい方の濃度検出値を、無効データとして扱う、
    画像形成装置の階調補正方法。
JP2011272239A 2011-12-07 2011-12-13 画像形成装置及び階調補正方法 Active JP5637127B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011272239A JP5637127B2 (ja) 2011-12-13 2011-12-13 画像形成装置及び階調補正方法
US13/705,675 US8837001B2 (en) 2011-12-07 2012-12-05 Image forming apparatus and gradation correction method for the same
CN201210519749.8A CN103149812B (zh) 2011-12-07 2012-12-06 图像形成装置及其灰度修正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011272239A JP5637127B2 (ja) 2011-12-13 2011-12-13 画像形成装置及び階調補正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013125060A JP2013125060A (ja) 2013-06-24
JP5637127B2 true JP5637127B2 (ja) 2014-12-10

Family

ID=48776351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011272239A Active JP5637127B2 (ja) 2011-12-07 2011-12-13 画像形成装置及び階調補正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5637127B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6299450B2 (ja) * 2014-06-10 2018-03-28 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP7215279B2 (ja) * 2019-03-26 2023-01-31 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4360130B2 (ja) * 2003-06-09 2009-11-11 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置及び階調補正方法
JP2005024733A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置およびそのプログラム
JP4507751B2 (ja) * 2004-08-06 2010-07-21 ノーリツ鋼機株式会社 測色方法
JP4773707B2 (ja) * 2004-11-09 2011-09-14 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2007055089A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Canon Inc カラー画像形成装置
JP2007264371A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Seiko Epson Corp 画像形成装置及び画像形成濃度の調整方法
JP2007264364A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Seiko Epson Corp 画像形成装置及び画像形成濃度の調整方法
JP4985800B2 (ja) * 2010-02-25 2012-07-25 ブラザー工業株式会社 画像形成装置及びそのプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013125060A (ja) 2013-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5402976B2 (ja) 画像形成装置及び階調補正方法
JP3891135B2 (ja) 画像形成装置
US7764897B2 (en) Color image forming apparatus and control method therefor
JP2014178632A (ja) 画像形成装置
JP5870645B2 (ja) 画像形成装置及び階調補正用トナー像形成方法
JP2011215557A (ja) 画像形成装置
US9927756B2 (en) Image forming apparatus, image formation system, density-unevenness correction method and recording medium
JP5850300B2 (ja) 画像形成装置
JP2012013793A (ja) 画像形成装置、色ずれ補正方法、及び色ずれ補正制御プログラム
JP5251072B2 (ja) 検出装置、画像処理装置および画像形成装置
JP6195176B2 (ja) 画像形成装置
JP4665584B2 (ja) 画像形成装置
JP5637127B2 (ja) 画像形成装置及び階調補正方法
JP5092514B2 (ja) 画像形成装置
JP4796752B2 (ja) 画像形成装置
JP4280725B2 (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP2012230311A (ja) 画像形成装置及び階調補正方法
JP5222623B2 (ja) 画像形成装置
JP2008216658A (ja) 画像形成装置
JP4974111B2 (ja) 画像形成装置
JP6064334B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成プログラム
JP2011158837A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2008292922A (ja) 画像形成装置
JP2013195829A (ja) 画像形成装置及び画像形成プログラム
JP2011227342A (ja) 画像形成装置と画像形成の位置ずれ補正方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20130417

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130921

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20131121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5637127

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150