JP6299450B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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すなわち、異なる濃度の複数のトナーパッチからなる階調パターンを像担持体として例えば中間転写ベルト上に形成し、中間転写ベルト上に形成された階調パターンに光を照射させ、その反射光をセンサーで受光することにより、各トナーパッチの濃度(付着量)を光学的に検出して、その検出結果に基づいて階調パターンの階調特性を算出する。
階調パターンの検出精度が低下すれば、その結果に基づき求められるγ補正カーブも装置の状態に適したものにならなくなるおそれがあり、その場合には階調補正を行っても形成画像の階調再現性が低下することになってしまう。
さらに、前記画像形成手段は、異なる第1と第2の色の画像パッチを別々に形成する各色用の作像部を備え、前記それぞれの階調パターンは、前記第1の色の複数の画像パッチと前記第2の色の複数の画像パッチとが混在する階調パターンであり、前記それぞれの階調パターンごとに、その階調パターンに属する同じ色の複数の画像パッチのそれぞれが異なる濃度になるように形成され、前記生成手段は、色ごとに、当該色の画像パッチの濃度の検出値に基づき前記階調補正データを生成し、前記補正手段は、色ごとに生成された階調補正データにより当該色に対応する作像部による画像形成の階調補正を行うとしても良い。
また、前記生成手段は、前記階調補正データの生成を、ノイズを含んだものと特定された検出値の画像パターンが属する階調パターン以外の他の階調パターンに属する各画像パッチの濃度の検出値のみを用いて行うとしても良い。
さらに、前記検出手段は、前記像担持体上の階調パターンに光を照射し、その反射光量を検出するセンサーであるとしても良い。
<実施の形態1>
(1)複合機の全体構成
図1は、複合機1の全体の構成を示す概略図である。
プリント部3は、電子写真方式等により画像を形成するものであり、ここでは画像プロセス部4と、記録シートの給送部5と、定着部6および制御部7を備えている。
画像プロセス部4は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各再現色それぞれに対応する作像部9Y、9M、9C、9Kと、露光部10と、中間転写ユニット30等を備える。
中間転写ベルト34は、駆動ローラー31と、従動ローラー32と、テンションローラー33などに張架されており、矢印Bで示す方向に周回駆動される。以下、中間転写ベルト34の周回方向をベルト走行方向という。
二次転写ローラー37は、中間転写ベルト34を挟んで駆動ローラー31と対向する位置に配置され、二次転写ローラー37が中間転写ベルト34に接触する位置が二次転写位置48になる。
作像部9Yは、像担持体としての感光体ドラム21と、その周囲に配設された帯電部22と、現像部23と、クリーナー25等を備えている。この構成は、他の作像部9M〜9Kについても同様であり、同図では符号を省略している。
定着部6は、ヒータ(不図示)を備え、所定の定着温度に維持される。
作像部9Y〜9Kごとに、感光体ドラム21上のトナー像は、その感光体ドラム21に対応する、一次転写電圧が印加された一次転写ローラー36の電界の作用により、感光体ドラム21から中間転写ベルト34上に転写(一次転写)される。この際、各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト34上の同じ位置に重ね合わせて転写されるようにタイミングをずらして実行される。
中間転写ベルト34上の各色トナー像の二次転写位置48への移動に合わせて、給送部5からは、記録シートSが二次転写位置48に向けて搬送されており、その記録シートSが二次転写位置48を通過する際に、二次転写電圧が印加された二次転写ローラー37の電界の作用により、中間転写ベルト34上の各色トナー像が記録シートSに一括して転写(二次転写)される。
上記では、カラー画像形成の動作例を説明したが、複合機1は、モノクロ、例えばK色のみの画像形成を実行することもできる。K色のモノクロ画像形成の場合には、作像部9Kだけが動作して、作像部9Kに設けられた感光体ドラム21上のK色のトナー像が中間転写ベルト34上に一次転写され、中間転写ベルト34上に転写されたK色のトナー像は、二次転写位置48において記録シートSに二次転写される。記録シートSに二次転写されたK色のトナーは、定着部6において記録シートSに定着される。
また、中間転写ベルト34の周囲であり、ベルト走行方向に沿って二次転写位置48よりも下流側かつ二次転写位置48の近傍の位置には、発光部と受光部を有する反射型の光学センサーからなるパターン検出センサー38が配置されている。
ここで、反射濃度とは、測定対象物への投射光量をI0とし、測定対象物からの反射光量をIとするとき、D=−logI/I0の式によって表されるDのことをいう。
操作部8には、操作者がコピー枚数を入力するためのテンキー、コピー開始を指示するためのコピースタートキー、複合機1の状態、例えば、ジョブ実行指示を待っている状態(待機中)であることなどを示すメッセージ画面が表示されるタッチパネル式の液晶表示部が備えられている。なお、操作部8に、階調補正データの生成を指示するためのキーを設け、このキーが操作者により操作されたときを上記の所定条件が満たされたときとして、階調補正データの生成が実行されるとしても良い。
図2は、制御部7の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、制御部7は、CPU71と、通信インターフェース(I/F)部72と、ROM73と、RAM74と、パターン形成部75と、パターンデータ記憶部76と、階調補正データ生成部77と、階調補正データ記憶部78と、階調補正部79などを備える。
ROM73には、スキャナー部2、プリント部3、操作部8等を制御するために必要なプログラムのほか、画像安定化制御を実行するためのプログラム等が格納されている。ROM73に格納されている各プログラムは、CPU71により読み出されて実行される。
パターン形成部75は、画像プロセス部4を制御して、階調補正データの生成時に各作像部9Y〜9Kに、その対応する色のトナーによる階調パターンを感光体ドラム21上に形成させ、形成された階調パターンを中間転写ベルト34上に一次転写させる。
図3は、中間転写ベルト34上に一次転写されたY色の階調パターンP1,P2,P3の構成例を示す平面図であり、中間転写ベルト34を図1の矢印Dで示す方向から見たときの図である。
中間転写ベルト34のうち、トナーパッチP1c,P1d,P1eが形成されている部分領域Nは、クリープ変形などの変形が生じている部分を示す。
図4(a)に示すような変形、つまり中間転写ベルト34上の形状に異常が生じている部分領域(以下、「ベルト変形領域」という。)NにトナーパッチP1c〜P1eが形成された場合、パターン検出センサー38から発せられた光Lsの、トナーパッチからの反射光Lfの反射角は、図4(b)に示す変形が生じていない正常領域J(以下、「ベルト正常領域J」という。)に形成された場合の反射光Lfとは、表面形状が湾曲しているベルト変形領域Nと真っ直ぐなベルト正常領域Jとの表面形状の違いから大きく異なる。
そこで、本実施の形態では、ノイズ成分を含む検出値以外の検出値を用いて階調補正データを生成する構成をとっている。どのトナーパッチの濃度の検出値にノイズ成分が混入しているのかの判断方法については、後述する。
すなわち、階調パターンP2を構成する7個のトナーパッチP2a〜P2gのそれぞれは、ベルト走行方向上流側に向かうにつれてその並び順に徐々に濃度が高くなるパッチであり、相互に濃度が異なる。同様に、階調パターンP3を構成する7個のトナーパッチP3a〜P3gのそれぞれは、ベルト走行方向上流側に向かうにつれてその並び順に徐々に濃度が高くなるパッチであり、相互に濃度が異なる。
中間転写ベルト34上に一次転写されたY色の階調パターンP1〜P3は、中間転写ベルト34の周回走行により矢印Bで示すベルト走行方向に搬送され、同図の破線で示す検出ライン38a上においてパターン検出センサー38で検出され、パターン検出センサー38から反射濃度を示す信号が制御部7に送られる。なお、中間転写ベルト34上の階調パターンP1〜P3は、パターン検出センサー38による検出後、クリーナー35により除去される。
パターン形成部75は、階調パターンP1〜P3の形成時に、パターンデータ記憶部76に記憶されているパターンデータを読み出して、トナーパッチP1a〜P3gのそれぞれについて、予め決められた階調値(目標濃度に相当)を示すデータに基づく光量で感光体ドラム21が露光され、感光体ドラム21上にそれぞれのトナーパッチの静電潜像が作像されるように、露光部10から発せられるレーザー光Lの光量を制御する。
階調補正データ生成部77は、パターン検出センサー38の検出結果に基づき、階調補正用の階調補正データを生成する。
具体的には、まず、トナーパッチごとに、そのトナーパッチを形成するための画像データ(入力画像)の階調値から決まる濃度値(目標濃度)と、その画像データに基づき実際に形成されたトナーパッチ(出力画像)の検出濃度(実測値)との対応関係を求める。
それぞれのトナーパッチについて入力画像の濃度と出力画像の濃度が同じという線形の関係(グラフL1)になることが理想的であるが、実際にはグラフL2で示されるように非線形になることがほとんどである。グラフL2を見ると、例えば入力画像濃度Daでは実際の出力画像濃度がΔだけ低めになり、入力画像濃度Dbでは実際の出力画像濃度がΔ1だけ高めになるという特性になっている。
そして、生成した階調補正データを用いて画像データの画素ごとに、例えばある画素X1の目標濃度がDaであれば、図5(b)に示すように、低めになるΔだけ高い濃度Da1(>Da)になるように画素X1の階調値を元のXaからXbに補正すれば、実際の画像形成時の出力画像濃度がそのΔだけ低下した濃度、すなわち目標濃度Daになる。
この階調値の補正を画像データの全画素に対して実行することにより、階調特性がグラフL1に示す線形の関係になって、形成画像の階調再現性を向上できる。
階調補正部79は、画像形成時に、階調補正データ記憶部78に記憶されている階調補正データを読み出して、読み出した階調補正データに基づき、画像形成に用いられる画像データの各画素の階調値を上記図5(b)のように補正して、補正後の画像データに基づき露光動作を実行させる。
(3)ノイズ成分の混入の有無の判断方法について
図6は、中間転写ベルト34上でのベルト走行方向における各トナーパッチの形成位置と各トナーパッチの階調値(目標濃度に相当)との関係を示す図であり、横軸がベルト上の形成位置を、縦軸が階調値の大きさを示している。ここでは、画像データの階調値が大きくなるほど形成画像の濃度が濃くなるという関係を有するものとする。
トナーパッチP1a〜P3gの階調値は、P1a,P2a,P3a,P1b,P2b・・・P1g,P2g,P3gの順に徐々に大きくなっている。
つまり、トナーパッチP1a〜P3gのそれぞれについて階調値の低いものから高いものの順に番号を付し、変数n(整数)を1≦nとしたとき、階調パターンP1は、階調値が(3×n−2)番目のトナーパッチからなり、階調パターンP2は、階調値が(3×n−1)番目のトナーパッチからなり、階調パターンP3は、階調値が(3×n)番目のトナーパッチからなるという関係を有している。
階調パターンP1〜P3ごとにそれぞれのトナーパッチの濃度検出値を示すプロットを結んでなる線が階調パターンP1〜P3のそれぞれの階調特性を示すグラフになる。
図8(a)は、階調パターンP1の階調特性Q1を示す図であり、図8(b)は、階調パターンP2の階調特性Q2を示す図であり、図8(c)は、階調パターンP3の階調特性Q3を示す図である。各図は、横軸が階調値(目標濃度に相当)、縦軸が出力濃度を示し、横軸の階調値は、図6に示す縦軸の階調値に対応し、縦軸の出力濃度は、図7に示す縦軸の検出濃度(実測値)に対応している。
具体的に、階調特性Q1は、階調値0,15,30・・90に対応するトナーパッチP1a,P1b,P1c・・P1gのそれぞれの濃度検出値に基づき求められたものである。同様に、階調特性Q2は、階調値5,20,35・・95に対応するトナーパッチP2a,P2b,P2c・・P2gのそれぞれの濃度検出値に基づき求められたものであり、階調特性Q3は、階調値10,25,40・・100に対応するトナーパッチP3a,P3b,P3c・・P3gのそれぞれの濃度検出値に基づき求められたものになる。濃度検出値(実測値)を示す各プロットを結ぶ線は例えば近似曲線でも良いし隣り合うプロットの直線近似でも良く、各実測値から実測値以外の濃度値を補間できれば良い。
一方、図8(b)と図8(c)に示す階調パターンP2,P3の階調特性Q2,Q3を示すグラフのそれぞれを見ると、階調値が低から高の全体領域に亘って直線状になっており、図8(a)に示す階調特性Q1とは、グラフの形状が異なっていることが判る。
部分Pzに形成されたトナーパッチは、階調値0〜100のうち、部分Pzに対応する階調値、図8(a)の例では30,45,60に基づき形成されたトナーパッチP1c,P1d,P1eの3つに特定できる。
図9(a)に示すように、階調特性Q1〜Q3のグラフを重ね合わせれば、同じ階調値ごとにその階調値に対応する出力濃度値を相互に比較することにより、階調特性Q1〜Q3のうち、どのグラフのどの部分が他の2つのグラフに対して形状が異なっているかを判定することができる。
異なる3つの階調特性Q1〜Q3のうち2つずつの組み合わせ、すなわち階調特性Q1とQ2の組における濃度値D1cとD2cを比較してその差分Δ12を算出し、また、階調特性Q2とQ3の組における濃度値D2cとD3cを比較してその差分Δ23を算出し、さらに、階調特性Q3とQ1の組における濃度値D3cとD1cを比較してその差分Δ31を算出する。そして、差分Δ12,Δ23,Δ31が所定の閾値を超えるものがあるか否かを判断する。ここで、差分Δとは絶対値をいう。以下同様である。
濃度値D1c,D2c,D3cの全てにノイズ成分が含まれていない場合、差分Δ12,Δ23,Δ31の全てが所定の閾値以下になる。
図8(a)〜図8(c)と図9(a)の例では、階調値30の場合の差分Δ12,Δ23,Δ31のうち、差分Δ23が所定の閾値以下になるので、階調値30に対する濃度値D1c,D2c,D3cのうち、トナーパッチP1cの実測値D1cがノイズを含むものと判断される。
図9(b)に示す実線のグラフQdは、ノイズを含むと判断されたトナーパッチP1c,P1d,P1eを除く、残りのトナーパッチP1a,P1b、P1f,P1g,P2a〜P2g,P3a〜P3gの濃度検出結果に基づき生成された階調特性を示す実施例のグラフである。このグラフQdのデータが階調補正用の階調補正データに相当する。
実線で示す実施例のグラフQdは、ノイズの影響を受けているトナーパッチP1c,P1d,P1eの濃度検出値(実測値)が除外されているので、その検出ばらつきが含まれることがなく、それだけ比較例よりも検出精度を向上することができる。
図10は、Y色の画像形成用の階調補正データの生成処理の内容を示すフローチャートであり、制御部7により上記の所定条件が満たされたときごとに実行される。
同図に示すように階調パターンP1〜P3を中間転写ベルト34上に形成させ(ステップS1)、中間転写ベルト34上に形成された階調パターンP1〜P3を構成するトナーパッチP1a〜P3gをパターン検出センサー38で読み取る(ステップS2)。
同様に、階調特性Q2とQ3のデータを参照して、階調値i(=0)に対応する濃度値D2と濃度値D3(図8(c))の差分Δ23を算出し(ステップS6)、階調特性Q3とQ1のデータを参照して、階調値i(=0)に対応する濃度値D3と濃度値D1の差分Δ31を算出する(ステップS7)。
図8(a)〜図8(c)の例において、全ての差分Δが所定の閾値以下の場合には、各差分Δの算出に用いられた濃度値D1,D2,D3が階調値i(=0)に対応する同じグループに属する濃度値として記憶される。
図10に戻って、ステップS9では、現在の変数iが最大値であるか否かを判断する。iの最大値は予め決められており、図8の例では最大値が100になる。
この場合、ステップS5〜S7では、階調値が5に対応する濃度値D1a(図8(a))と濃度値D2a(図8(b))の差分Δ12と、濃度値D2aと濃度値D3a(図8(c))の差分Δ23と、濃度値D3aと濃度値D1aの差分Δ31とが算出される。
iが最大値と判断されるまでの間、ステップS5〜S10の処理が繰り返し実行され、5ずつ増加された階調値iの値に対応する濃度値がテーブル80に記憶されていく。
例えば、図11に示すテーブル80の例では、階調値0に対応する濃度値D1〜D3のうち、実測値であるD1のみが抽出され、階調値5に対応する濃度値D1a〜D3aのうち、実測値であるD2aのみが抽出される。
一方、階調値30のトナーパッチはP1cであり、トナーパッチP1cの濃度検出値(実測値)はD1cであるので、階調値30に対応する実測値はD1cになる。ところが、図11に示すテーブル80の例では、階調値30に対応する濃度値はD2c,D3cしかなく、実測値であるD1cが書き込まれていないので、階調値30については実測値D1cが抽出されない。テーブル80に書き込まれていないということは、実測値Dc1にノイズ成分が含まれていることを意味し、このようなノイズ成分が含まれている実測値Dc1を階調補正データの生成から除外するためである。
図9(b)では、階調値30,45,60に対応する出力濃度値(実測値)が存在していないが、これらは上記のステップS11で抽出されなかった実測値に相当し、階調補正データの生成に用いられる実測値から除外されたことによるものである。
なお、上記では、Y色用の階調補正データの生成について説明したが、他のM〜K色についても同様にトナーパッチの形成、検出等を行うことによりその色用の階調補正データを別々に生成することができる。
また、階調パターンP1〜P3のそれぞれごとに複数個のトナーパッチが低濃度から高濃度のものに順に並ぶように、相互に濃度の異なるトナーパッチP1a〜P3gを階調パターンP1〜P3に分散配置する構成をとっている。
すなわち、通常、ノイズ領域Nは、中間転写ベルト34上においてベルト走行方向に連続した一つの範囲に生じることが多く、その一つの範囲内に、連続した階調値、例えば30,35,40,45のトナーパッチのそれぞれを形成した場合、それら全てのトナーパッチがノイズの影響を受けることになり易い。
これに対し、上記の分散配置を用いれば、例えば階調パターンP1のうち、階調値が30のトナーパッチP1cと階調値が45のトナーパッチP1dが一つのノイズ領域N内に形成されたとしても、これらの間の階調値35のトナーパッチP2cと階調値40のトナーパッチP3cとがノイズ領域N外であるベルト正常領域Jに、トナーパッチP1c,P1dとは分かれて形成されることにより、ノイズの影響を受けたトナーパッチをP1cとP1dだけに低減することができる。
図12は、上記とは別の構成の階調パターンP1〜P3を中間転写ベルト34上に形成したときの各トナーパッチの濃度検出結果に対する処理として、実施例の方法と比較例の方法とでどの程度の誤差が生じるかを実験により求めた結果を示す図である。
階調パターンP1を構成する256個のトナーパッチのそれぞれは、その階調値が最小のものから最大のものにかけて1つずつ順に大きくなるように隣接した状態でベルト走行方向に沿って並べられてなる。他の階調パターンP2,P3についても同様である。
図12(b)は、階調パターンP1〜P3に属する各トナーパッチの濃度検出結果に基づき、実施例の方法によりノイズとなるトナーパッチ以外のトナーパッチの検出濃度(実測値)を用いて、階調値0〜255のトナーパッチのそれぞれごとに実測値と目標値(真値)との濃度差Δtを求めた結果のグラフUaを示す図である。
一方、図12(c)は、比較例の方法により階調値が同じトナーパッチの検出濃度(実測値)を平均したものを、階調値0〜255のトナーパッチのそれぞれごとに目標値(真値)との間で濃度差Δtを求めた結果のグラフUbを示す図である。
ここで、ノイズ部の誤差とは、ベルト変形領域Nで形成されたトナーパッチの検出濃度に基づき算出された濃度差Δtを積算した値を示す。
非ノイズ部の誤差とは、ベルト変形領域N以外のベルト正常領域Jで形成されたトナーパッチの検出濃度に基づき算出された濃度差Δtを積算した値を示す。
ノイズ部と非ノイズ部のいずれを見ても実施例の方が比較例による方法よりも真値に対する誤差が大変小さいことが判り、このことからも実施例の構成、すなわちノイズの影響を受けたトナーパッチ以外のトナーパッチの濃度検出結果に基づき階調補正データを生成する構成により、階調補正データをより誤差の少ない条件で生成できることが判った。
上記では、階調パターンP1〜P3を構成するトナーパッチP1a〜P3gの階調値がそれぞれ相互に異なる場合の例を説明したが、これに限られない。階調パターンP1〜P3のそれぞれを同じものとする構成をとることもできる。
図13は、C色の階調パターンP1〜P3を同じ構成とした場合の例を示す図である。
図13(a)に示すように階調パターンP1は、C色のトナーパッチP1a〜P1gからなり、階調パターンP2は、C色のトナーパッチP2a〜P2gからなり、階調パターンP3は、C色のトナーパッチP3a〜P3gからなり、それぞれのトナーパッチがベルト走行方向(矢印B)に沿って順番に並べられてなる。
階調パターンP1〜P3において、並び順が同じ順位のトナーパッチが同じ階調値になる関係を有している。例えば、並び順が1番目のP1a,P2a,P3aが同じ階調値、ここでは5になり、2番目のP1b,P2b,P3bが同じ階調値、ここでは20になり、6番目のP1f,P2f,P3fが同じ階調値、ここでは80になる。
このことから同じ階調値のもの同士、例えば階調値35のトナーパッチP1cとP2cの濃度値の差分Δ12、トナーパッチP2cとP3cの濃度値の差分Δ23、トナーパッチP3cとP1cの濃度値の差分Δ31をそれぞれ算出した場合、差分Δ23のみが所定の閾値以下になれば、トナーパッチP2c,P3cがノイズの影響を受けていないもの、換言するとトナーパッチP1cのみがノイズの影響を受けているものと特定され、トナーパッチP1cの濃度の実測値が階調補正データの生成から除外される(上記図10のステップS5〜S8)。
これにより、図13(c)の破線で示すようなノイズ成分が階調補正データを示すグラフQdに含まれることがなくなり、上記同様にノイズ成分を除外した階調補正データを生成することができるようになる。
<実施の形態2>
上記実施の形態では、階調パターンP1〜P3を構成するトナーパッチP1a〜P3gの全てが同じ色のトナーで形成される構成例を説明したが、本実施の形態2では、階調パターンP1〜P3のそれぞれに異なる色のトナーパッチが混在する構成をとっており、この点が実施の形態1と異なっている。以下、説明の重複を避けるため、実施の形態1と同じ内容についてはその説明を省略し、同じ構成要素については同符号を付すものとする。
図14(a)と図14(b)に示すように階調パターンP1は、11個のトナーパッチPc1〜Pm4がベルト走行方向(矢印B)に沿って一列に並べられ、その並び順にトナーパッチPc1からPm4にかけて徐々に階調値が大きくなるように構成されている。
なお、階調パターンP1〜P3において並び順の番号が同じトナーパッチ同士(例えば、Pc1,Py4,Pm8)は、同じ階調値になっている。また、階調パターンP1〜P3を構成する各トナーパッチにおいて、符号cの付加されているものがC色、符号mの付加されているものがM色、符号yの付加されているものがY色であることを示している。
図14(a)に示すように階調パターンP1に属する11個のトナーパッチのうち、3つのトナーパッチPc2,Pm2,Py2がベルト変形領域Nに形成された場合、図14(c)に示すように階調パターンP1に属する各トナーパッチの濃度検出値の分布をみると、トナーパッチPc2,Pm2,Py2の濃度検出値に相当する部分が、ベルト変形領域N以外のベルト正常領域Jに形成された他の階調パターンP2,P3の各トナーパッチの濃度検出値の分布とは相違していることが判る。この相違は、トナーパッチPc2,Pm2,Py2がベルト変形領域Nに形成されたことによりその濃度検出値がノイズの影響を受けたことにより生じたものである。
階調パターンP1〜P3のそれぞれに異なる色のトナーパッチが混在している場合、色ごとにその11個のトナーパッチの濃度検出値を抽出して、抽出された各濃度検出値のうち、ノイズの影響を受けているトナーパッチ以外のトナーパッチの濃度検出値に基づき、階調補正データが生成される。この生成方法は、実施の形態1と同様である。
図15(b)は、図15(a)に示す階調特性Qc1,Qc2,Qc3のグラフを重ね合わせたものであり、ベルト変形領域Nに形成されたことによるノイズの影響を受けているトナーパッチがPc2だけであることが判る。
従って、トナーパッチPc2とPc6の両方が1つのベルト変形領域Nに形成されることによりノイズの影響を受けてしまうといったことが生じ難くなり、ノイズの影響を受けていないC色のトナーパッチの数が多くなって、それだけトナーパッチの濃度検出精度を向上することができる。このことは、以下に説明するM色,Y色について同様である。
図16(b)は、図16(a)に示す階調特性Qm1〜Qm3のグラフを重ね合わせたものであり、ベルト変形領域Nに形成されたことによるノイズの影響を受けているトナーパッチがPm2だけであることが判る。
図17(b)は、図17(a)に示す階調特性Qy1〜Qy3のグラフを重ね合わせたものであり、ベルト変形領域Nに形成されたことによるノイズの影響を受けているトナーパッチがPy2だけであることが判る。
図18(a)に示すように階調パターンP1は、C色の11個のトナーパッチからなる。これらの11個のトナーパッチは、図14(a)に示すトナーパッチPc1〜Pc11と同じものであり、図18(b)に示すように階調値が段階的に大きくなる並び順で形成されている。
この比較例1のパターン構成において仮に、図18(a)に示すようにベルト変形領域Nがベルト走行方向(矢印B)に比較的大きくなった場合、C色の11個のトナーパッチのうち、8個のトナーパッチがノイズの影響を受けることになる。このように複数のトナーパッチのうち半分以上がノイズの影響を受けたトナーパッチの濃度検出結果を用いる場合、生成される階調補正データもノイズ成分が多く含まれたものになる。
図15(a)において、階調パターンP1のトナーパッチPc2の濃度検出値にノイズ成分が含まれている場合、上記図10に示すステップS5〜S8の処理を実行することにより、階調パターンP1の階調特性Qc1と他の階調パターンP2,P3の階調特性Qc2,Qc3との比較結果に基づき、ノイズとなるトナーパッチをPc2と特定できる。トナーパッチPc3〜Pc5についても同様である。
なお、上記では、1つの階調パターンにY,M,C色のトナーパッチが含まれるとしたが、これに限られず、1つの階調パターンに、例えばY〜K色のいずれか2つの色のトナーパッチまたは全ての色のトナーパッチが含まれるとしても良い。その2以上の色のうち、第1の色に対する階調補正データと、第1とは異なる色の第2の色に対する階調補正データとが別々に生成される。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、階調パターンP1〜P3に属する全てのトナーパッチのうち、ノイズ成分を含むトナーパッチを除く、残りの全てのトナーパッチの濃度検出値を用いて階調補正データを生成するとしたが、この方法に限られない。
具体的に、図8の例の場合、ノイズ成分を含むと判断された検出値を有するトナーパッチは、P1c〜P1eであるので、これらが属する階調パターンP1を構成するトナーパッチP1a〜P1gの全てが階調補正データの生成から除外されることになる。
例えば、経年劣化などによりベルト変形領域Nがベルト走行方向にある程度の大きな範囲に亘っていることが多くなるような特性の中間転写ベルト34が用いられるような場合に適用することができる。
この構成をとる場合、隣り合うトナーパッチ同士で濃度(階調値)の差が大きくなるような並びとすることが好ましい。1つのベルト変形領域Nに階調値の離れた2つのトナーパッチが形成された場合に、その2つともその検出値にノイズ成分が含まれることにより、その2つの検出値が階調補正データの生成から除外されても、階調値の近い2つのトナーパッチの濃度検出値が除外されることよりも、データの補間範囲が狭くなって、それだけ階調補正データの生成の精度向上が可能になり易いからである。
例えば、階調パターンP1に属するトナーパッチPc1と、階調パターンP2に属するトナーパッチPc5と、階調パターンP3に属するトナーパッチPc9とが同じ階調値H1になり、階調パターンP1に属するトナーパッチPc2と、階調パターンP2に属するトナーパッチPc6と、階調パターンP3に属するトナーパッチPc10とが同じ階調値H2(>H1)になるように、階調パターンP1〜P3ごとに同じ階調値のトナーパッチが属するように構成することもできる。他の色についても同様である。
また、トナーパッチごとにその階調値の大きさに基づき露光量の大きさを変更することにより、トナーパッチを構成する各画素の濃度をその階調値に応じた濃度に調整する構成例を説明したが、この階調再現方法に限られない。
この網点階調再現方法では、単位面積当たりに含まれる複数個の点のそれぞれの径を大きくするほど、隣り合う2つの点同士の間隔が狭くなって濃度が濃くなったように見えるようになる。従って、トナーパッチを網点で形成した場合、その網点を構成する各点の大きさによりトナーパッチの濃度が変わることになり、上記同様にトナーパッチの濃度検出結果からノイズを含む検出値を判断することができる。
階調再現方法には、上記とは別に、同じ大きさのドットを単位面積当たりの個数(ドット密度)を変えることで異なる階調(濃度)を表現するFMスクリーン方式や、これらとは別の方法としてディザ法、誤差拡散法などの各再現方法もある。
また、複数の階調パターンのそれぞれを、第1の階調再現方法(例えば、網点階調再現方法)により表現された複数のトナーパッチと、第1とは異なる第2の階調再現方法(例えば、誤差拡散法)により表現された複数のトナーパッチとが混在する階調パターンとする構成をとることもできる。
具体的に、トナーパッチP101〜P111は、P101,P105,P109・・・P111,P104の順に、第1の階調再現方法により再現される場合の階調値が大きくなる(高濃度になる)ように形成される。また、トナーパッチP201〜P211は、P201,P205,P209・・・P211,P204の順に、第2の階調再現方法により再現される場合の階調値が大きくなる(高濃度になる)ように形成される。
例えば、階調パターンP1に属する複数のトナーパッチのうち、第1の階調再現方法により形成されるトナーパッチP101,P102,P103,P104は、階調値(濃度)が連続しているものではなく、相互に濃度値がある程度離れたものになる。同じ階調パターンP1に属する、第2の階調再現方法により形成されるトナーパッチP201,P202,P203,P204も階調値が連続しておらず、相互に濃度値が離れたものになる。他の階調パターンP2,P3に属する各トナーパッチについても同様である。
トナーパッチの形成後は、上記の実施の形態のように各色別にそれぞれの色用の階調補正データQc4,Qm4が生成されることと同様に、第1と第2の階調再現方法ごとに、別々に、その各トナーパッチの濃度検出結果に基づきその階調再現方法による画像形成時に用いるべき階調補正データを生成することができる。第1と第2の階調再現方法が上記のものに限られることはなく、異なる2以上の階調再現方法のうち、一つを第1の階調再現方法、別の一つを第2の階調再現方法と捉えることができる。
階調再現方法の切り換えは、例えばユーザーからの操作部8を介しての指示、例えば再現画像の階調再現性の優先指示、解像度の優先指示などに基づき行われるとしても良い。
また、上記実施の形態及び上記変形例の内容をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
7 制御部
9Y,9M,9C,9K 作像部
21 感光体ドラム
34 中間転写ベルト
38 パターン検出センサー
75 パターン形成部
77 階調補正データ生成部
78 階調補正データ記憶部
79 階調補正部
N ベルト変形領域
P1,P2,P3 階調パターン
P1a〜P1g,P2a〜P2g,P3a〜P3g,Pc1〜Pc11,Pm1〜Pm11,Py1〜Py11 トナーパッチ
Q1〜Q3,Qc1〜Qc3,Qm1〜Qm3,Qy1〜Qy3 階調特性
Qd,Qc4,Qm4,Qy4 階調補正データ
Claims (10)
- 画像形成手段により像担持体上に画像を形成する画像形成装置であって、
異なる濃度の複数の画像パッチを含む階調パターンを3個以上、それぞれを前記像担持体上の異なる箇所に前記画像形成手段により形成させるパターン形成手段と、
前記像担持体上に形成された各階調パターンを構成する各画像パッチの濃度を検出する検出手段と、
前記各画像パッチの濃度の検出値に基づき前記各階調パターンの階調特性を比較して得られた結果から前記像担持体上の形状の異常に起因するノイズを含んだ検出値を特定し、特定された検出値以外の検出値のみを用いて階調補正データを生成する生成手段と、
前記生成された階調補正データにより前記画像形成手段の階調補正を行う補正手段と、
を備え、
前記階調パターンのそれぞれは、他の階調パターンとは各画像パッチの濃度が異なることを特徴とする画像形成装置。 - 前記階調パターンの数をmとし、それぞれの階調パターンに番号を付すとともに、形成される全ての画像パッチのそれぞれについて濃度の低いものから高いものの順に番号を付し、変数n(整数)を1≦n、変数k(整数)を0≦k≦(m−1)としたとき、
濃度が(m×n−k)番目の画像パッチが、m個の階調パターンのうち(m−k)番目の階調パターンに属することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 画像形成手段により像担持体上に画像を形成する画像形成装置であって、
異なる濃度の複数の画像パッチを含む階調パターンを3個以上、それぞれを前記像担持体上の異なる箇所に前記画像形成手段により形成させるパターン形成手段と、
前記像担持体上に形成された各階調パターンを構成する各画像パッチの濃度を検出する検出手段と、
前記各画像パッチの濃度の検出値に基づき前記各階調パターンの階調特性を比較して得られた結果から前記像担持体上の形状の異常に起因するノイズを含んだ検出値を特定し、特定された検出値以外の検出値のみを用いて階調補正データを生成する生成手段と、
前記生成された階調補正データにより前記画像形成手段の階調補正を行う補正手段と、
を備え、
前記階調パターンのそれぞれは、他の階調パターンと各画像パッチの濃度が同じであり、
前記生成手段は、
前記階調補正データの生成を、ノイズを含んだものと特定された検出値の画像パターンが属する階調パターン以外の他の階調パターンに属する各画像パッチの濃度の検出値のみを用いて行うことを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成手段は、
異なる第1と第2の色の画像パッチを別々に形成する各色用の作像部を備え、
前記それぞれの階調パターンは、
前記第1の色の複数の画像パッチと前記第2の色の複数の画像パッチとが混在する階調パターンであり、
前記それぞれの階調パターンごとに、その階調パターンに属する同じ色の複数の画像パッチのそれぞれが異なる濃度になるように形成され、
前記生成手段は、
色ごとに、当該色の画像パッチの濃度の検出値に基づき前記階調補正データを生成し、
前記補正手段は、
色ごとに生成された階調補正データにより当該色に対応する作像部による画像形成の階調補正を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成手段は、
異なる第1と第2の階調再現方法のそれぞれごとに、その階調再現方法を用いて異なる濃度の画像を形成することが可能であり、
前記それぞれの階調パターンは、
前記第1の階調再現方法により表現された複数の画像パッチと前記第2の階調再現方法により表現された複数の画像パッチとが混在する階調パターンであり、
前記それぞれの階調パターンごとに、その階調パターンに属する同じ階調再現方法による複数の画像パッチのそれぞれが異なる濃度になるように形成され、
前記生成手段は、
前記それぞれの階調再現方法ごとに、当該階調再現方法を用いて形成された各画像パッチの濃度の検出値に基づき当該階調再現方法に用いるべき前記階調補正データを生成し、
前記補正手段は、
前記それぞれの階調再現方法ごとに、当該階調再現方法を用いて前記画像形成手段が画像を形成する場合に当該階調再現方法に対応して生成された前記階調補正データにより当該画像形成手段の階調補正を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記階調パターンごとに、これに属する各画像パッチが濃度の低いものから高いものの順に配列されているまたは不規則に配列されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記生成手段は、
前記階調補正データの生成を、ノイズを含んだものと特定された検出値の画像パターンが属する階調パターン以外の他の階調パターンに属する各画像パッチの濃度の検出値のみを用いて行うことを特徴とする請求項1、2、4〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記パターン形成手段は、
前記複数の画像パッチのそれぞれの濃度が予め決められた異なる目標濃度になるように当該複数の画像パッチを前記像担持体上に形成させ、
前記生成手段は、
前記各階調パターンについて、当該階調パターンに属する各画像パッチの濃度の検出値から当該階調パターンの階調特性を求め、求めた各階調パターンの階調特性を比較して、
前記目標濃度ごとに、3以上の階調パターンのうち2つずつの組み合わせのそれぞれの組について、当該組に属する一方の階調パターンから得られる当該目標濃度に対応する出力濃度と他方の階調パターンの階調特性から得られる当該同じ目標濃度に対応する出力濃度との差分を求め、
前記目標濃度ごとに求められた各組の差分の大きさに基づき、前記目標濃度別に形成されたそれぞれの画像パッチの濃度の検出値のうち、前記ノイズを含んだ検出値を特定することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体は、回転体であり、
前記各階調パターンに属する各画像パッチが前記像担持体の回転方向に沿った方向に配列されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記検出手段は、
前記像担持体上の階調パターンに光を照射し、その反射光量を検出するセンサーであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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