JP2007264371A - 画像形成装置及び画像形成濃度の調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子写真方式の画像形成装置であって、画像形成濃度の調整を像担持体の主走査方向の濃度むら等を考慮してより正確に行なうことのできる画像形成装置等を提供する。
【解決手段】回転する像担持体上に形成された像を転写して印刷媒体に画像を形成する装置であって、当該画像形成時に各色の濃度補正処理を実行する画像形成装置が、同色の同一濃度階調値のパッチを、前記像担持体上の、前記像担持体の回転方向に直交する方向にずらされた複数箇所に生成する手段と、前記複数箇所に生成された各パッチの濃度を測定する手段と、前記測定された濃度に基づいて、前記濃度補正処理のための情報を生成する手段とを有する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置等に関し、特に、画像形成濃度の調整を像担持体の主走査方向の濃度むら等を考慮してより正確に行なうことのできる画像形成装置等に関する。
一般に、電子写真技術を用いて画像を形成するプリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置においては、エンジン部分が、画像データに応じた静電潜像を形成し、その静電潜像に現像剤であるトナーを供給してトナー像に現像し、そのトナー像を転写対象の媒体に転写させることによって画像形成を行う。
かかる画像形成装置においては、使用環境の変化や各部の経年劣化等により、上記エンジン部分の状態が変わる場合があり、その場合には、設計時、出荷時におけるその装置の濃度階調特性が変化する可能性がある。すなわち、画像形成の入力となる画像データの各色の濃度階調値に対して、実際にエンジンから出力され、印刷媒体上に形成される画像の濃度が相応しくないものとなってしまうことがある。
そこで、従来より、使用開始後の装置における濃度階調の調整方法が提案されており、例えば、上記静電潜像及びトナー像が形成される像担持体上に、濃度の異なる複数のテストパッチ像を形成し、当該パッチ像の濃度をセンサで検知して、得られたデータに基づいて濃度階調補正を行うことなどが開示されている(例えば、下記特許文献1)。
特開平8−76527号公報
一方、上述のような画像形成装置においては、前記像担持体に形成される像において主走査方向(像担持体の回転(周)方向と直交する長手方向)に濃度むらが発生することが知られている。これは、像担持体(感光体)と現像器(現像スリーブ)との間隔の前記主走査方向におけるばらつき、像担持体(感光体)の表面の材質的なばらつき等に起因するものである。
上述したパッチ形成による従来の濃度調整方法では、各濃度で一つのパッチが形成され、その測定結果に基づいて濃度補正がなされるが、上述のような濃度むらが発生し得るため、このように、1濃度1パッチでは、その濃度むらの影響を受けてしまい正確な調整を行うことができない可能性がある。換言すれば、形成されるパッチが、濃度むらによる濃い部分に位置するか、淡い部分に位置するかによって調整結果がかなりずれてしまうことになり得る。
そこで、本発明の目的は、電子写真方式の画像形成装置であって、画像形成濃度の調整を像担持体の主走査方向の濃度むら等を考慮してより正確に行なうことのできる画像形成装置等を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、回転する像担持体上に形成された像を転写して印刷媒体に画像を形成する装置であって、当該画像形成時に各色の濃度補正処理を実行する画像形成装置が、同色の同一濃度階調値のパッチを、前記像担持体上の、前記像担持体の回転方向に直交する方向にずらされた複数箇所に生成する手段と、前記複数箇所に生成された各パッチの濃度を測定する手段と、前記測定された濃度に基づいて、前記濃度補正処理のための情報を生成する手段とを有することである。
更に、上記の発明において、好ましい態様は、前記複数箇所に生成された各パッチについて測定された複数の濃度は、平均化された後に、前記情報の生成に用いられることを特徴とする。
更にまた、上記の発明において、好ましい態様は、前記測定された複数の濃度は、前記印刷媒体上の濃度に変換された後に、前記情報の生成に用いられることを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、回転する像担持体上に形成された像を転写して印刷媒体に画像を形成し、当該画像形成時に各色の濃度補正処理を実行する画像形成装置における、画像形成濃度の調整方法が、同色の同一濃度階調値のパッチを、前記像担持体上の、前記像担持体の回転方向に直交する方向にずらされた複数箇所に生成する工程と、前記複数箇所に生成された各パッチの濃度を測定する工程と、前記測定された濃度に基づいて、前記濃度補正処理のための情報を生成する工程とを有することである。
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
図1は、本発明を適用した画像形成装置であるプリンタの実施の形態例にかかる構成図である。図1に示すプリンタ2が本発明を適用した画像形成装置であり、濃度階調の調整を行う際に感光体に形成するパッチパターンを、同一色同一階調について、感光体の主走査方向に複数形成し、それら形成されたパッチパターンの測定濃度に基づいて濃度階調の調整を行うことにより、従来よりも正確な階調調整を行おうとするものである。
図1に示すホストコンピュータ1は、プリンタ2に対して印刷要求を行なうホスト装置であり、ユーザ操作等に基づいて画像データと制御コマンドを含む印刷データをプリンタ2に送信する。なお、ホストコンピュータ1は、所謂パーソナルコンピュータなどで構成することができる。
次に、プリンタ2は、図1に示すように、コントローラ3、エンジン4等で構成される、いわゆる4サイクルのレーザプリンタである。
コントローラ3は、前記ホストコンピュータ1から送信される印刷データを受信し、当該データに含まれる制御コマンドを解釈すると共に、当該データに含まれる画像データに対して所定の処理を施してエンジン4側へ提供するデータを生成する。コントローラ3には、図1に示すように、I/F5、CPU8、ROM6、RAM7、及びエンジンI/F9が備えられる。
I/F5は、ホストコンピュータ1から送信される前記印刷データを受信する部分であり、ROM6は、プリンタ2を制御するための各種プログラムを記憶する部分である。また、このROM6には、濃度階調調整の際に形成されるパッチパターン用のデータが収められている。RAM7は、前記受信した印刷データ等を格納するメモリであり、エンジン4で印刷処理が行われる各ページの画像データは、ここからエンジンI/F9に引き渡される。
CPU8は、本プリンタ2において行われる各種処理を制御する部分であるが、特に、前記受信した印刷データに含まれる画像データをRAM7に格納する処理、前記印刷データに含まれる制御コマンドを解釈してエンジン4に対して適切な印刷処理を指示する処理、及び、ユーザとのインターフェースを形成する操作部(図示せず)を制御する処理等を司る。本プリンタ2では、このCPU8が指示する、電源投入時などに実行される濃度階調の調整処理等に特徴があり、その具体的な内容については後述する。なお、CPU8が実行する処理は、主に前記ROM6に記憶されたプログラムに従って行われるものである。
次に、エンジンI/F9は、エンジン4で印刷を実行する際に、所定のタイミングで前述したRAM7に格納されている画素データを読み出し、画素データに対してスクリーニングの処理(ハーフトーンの処理)を実施して、各画素の各色の濃度階調値のデータを各画素の紙面に付着させるトナー量を示す各色のスクリーニングからの出力階調値のデータに変換し、その出力階調値のデータに基づき、パルス幅変調信号(各ラスター毎のレーザの点灯、非点灯の信号)を生成してエンジン4に送信する、コントローラ3とエンジン4とのインターフェースを司る部分である。そして、本プリンタ2では、このエンジンI/F9で行われる、各画素の濃度階調値からなる画素データを、レーザの点灯、消灯を示す2値の信号に変換するためのスクリーニング(ハーフトーニング)の処理において、当該エンジン4の特性に適した濃度階調補正が合わせて行われる。また、エンジンI/F9には、上記スクリーニングの処理において使用される、各画素の入力階調値に対して、各画素の紙面に付着させるトナー量(発生させるパルス幅)が記録されたγテーブル、参照すべきγテーブル番号が記録されたインデックスマトリクス、γテーブルを高精度(高階調)に拡張した参照γテーブル、及びγテーブルの再構築時に用いられる補正γテーブル等が備えられている。また、エンジンI/F45は、具体的には、ASICで構成されている。
次に、エンジン4は、図示されていないが、CPU、ROM、RAM等で構成される制御部と、当該制御部の指示に従って動作する機構部が備えられる。
機構部は、帯電ユニット、露光ユニット、現像装置、転写ユニット等で構成される。図2は、本プリンタ2のエンジン4部分の機構を中心に示した構成図である。感光体ドラム621は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心軸に対して回転可能であり、矢印で示されるように時計方向に回転する。帯電ユニット622は、感光体ドラム621を帯電し、露光ユニット623は内蔵するレーザやLEDアレイなどの光源からのビームを帯電された感光体ドラム621に照射して静電気による潜像を形成する。露光ユニット623のビーム照射は、ホストコンピュータ1から入力される画像情報に基づいて変調された駆動信号により制御される。また、感光体ドラム621の近傍には、センサ630が設けられ、濃度階調調整処理時に感光体ドラム621上に生成されるパッチパターンの濃度を測定する。
現像装置61は、現像材であるトナーを収容するトナーカートリッジ611A〜611Dが着脱可能に装着される装着部614A〜614Dを有し、中心軸613に対して回転可能な現像ロータリーである。現像装置61を回転させて必要なトナーカートリッジ611A〜611Dを感光体ドラム621に近接させ、現像材を潜像が形成された感光体ドラム621に供給することで、潜像が現像材による像に現像される。また、この現像材供給に際しては現像スリーブ615が図2の矢印方向に回転する。なお、現像装置61の装着部614A〜614Dには、CMYKの現像材をそれぞれ収容するトナーカートリッジ611A〜611Dが装着される。
一次転写ユニット626は、感光体621に形成されたトナー像を中間転写体627に転写する。中間転写体627は、例えばPETフィルムの表面にアルミ蒸着層を形成しその表面に半導電塗料を形成したエンドレスのベルトであり、感光体ドラム621と同じ周速度で回転駆動される。そして、二次転写ユニット628が、中間転写体627に形成されたトナー像を紙などの印刷媒体に転写し、定着ユニット629が、印刷媒体上に転写されたトナー像を媒体に溶着させて永久像とし、その印刷媒体はプリンタ2外に排出される。
クリーニングユニット624は、一次転写ユニット626と帯電ユニット622との間に設けられ、感光体ドラム621の表面に当接されるクリーニングブレード625を有し、一次転写された後に感光体ドラム621上に残存する現像材(トナー)がクリーニングブレード625により除去される。
図3は、前述した感光体ドラム621に係る位置関係を説明するための図である。図3に示すように、感光体ドラム621及び現像スリーブ615は、画像形成時に、それぞれ、A及びBで示す矢印の方向に回転駆動する。この回転駆動は、図示していない駆動装置によってもたらされるものである。そして、図3において、Yで示す矢印は、露光ユニット623のビーム照射の方向、すなわち、主走査方向(感光体ドラム621の長手方向)を示し、Xで示す矢印は、それと直行する感光体ドラム621の回転方向(周方向)、すなわち、副走査方向を示している。また、図3において、a、bは、前述したセンサ630による測色位置を示しており、aは、感光体ドラム621の主走査方向の両側で測色される場合であり、bは、さらに、感光体ドラム621の主走査方向のほぼ中央で測色される場合を示している。
以上説明したような構成を有する本実施の形態例に係るプリンタ2では、画像形成時に、まず、ホストコンピュータ1から前記印刷データを供給される。そして、当該印刷データを受信した後、その中の圧縮された画像データは前述したRAM7に格納される。この格納された画像データは、いわゆる描画データであり、各画素の各色(CMYK)の濃度階調値から構成される。この階調値は、例えば、8ビットで表現され、0〜255の値をとる。その後、エンジン4の動作に同期して、当該画像データがRAM7から読み出され、前述したエンジンI/F9における解凍処理、スクリーニングの処理を施された後に、パルス幅変調信号となってエンジン4に送信される。
上記スクリーニングの処理では、画素毎に、前記インデックスマトリクスの対応する位置に記録されるγテーブル番号が読み出され、前記γテーブルの中のその番号のテーブルにおける当該画素の階調値に対応するパルス幅が出力される。そして、この処理において、インデックスマトリクスによって網点位置が規定され、γテーブルによって出力濃度特性が規定されていることになる。
エンジン4に前記信号が送信されると、それに基づいて、感光体ドラム621への静電潜像の形成、対応するトナーカートリッジ611による現像、一次転写ユニット626による中間転写体627へのトナー像の転写が順次行なわれる。そして、さらに、二次転写ユニット628により紙などの印刷媒体に転写され、定着ユニット629により定着されて、プリンタ2外に排出され、画像形成が完了する。
なお、画像データの入力階調値(各色の濃度階調値)と印刷媒体に形成された画像の実際の濃度値との関係を示す当該エンジン4の濃度特性は、前述したγテーブルに反映されている。従って、前述のとおり、本プリンタ2の例では、スクリーニングの処理と共に、エンジン4に適した濃度階調の補正処理がなされている。また、本プリンタ2の特徴であり、後述する濃度階調の調整処理の結果は、このγテーブルに反映されることになる。具体的には、調整時に、γテーブルの各階調値に対するパルス幅を、前記高精度(高階調)に拡張された参照γテーブルのどの階調値に対するパルス幅にするかを決定し、その対応関係を示す補正γテーブルを生成する。そして、画像形成時に、この補正γテーブル及び参照γテーブルを使用してγテーブルが再構築されて、前記スクリーニングの処理が行なわれる。これにより、濃度階調調整の結果が反映された適切な濃度補正がなされることになる。
本プリンタ2では、前述したとおり、濃度階調の調整処理に特徴があり、以下、この点について具体的に説明する。
図4は、濃度階調の調整処理の手順を例示したフローチャートである。まず、コントローラ3のCPU8は、本プリンタ2の電源が投入された(ONにされた)際や、前回の濃度調整処理の実施以降、所定枚数の印刷を行なった時点で、濃度調整処理の実行タイミングになったと判断する(ステップS1)。そして、前記ROM6に格納されたパッチパターン用のデータの読出し、当該データに基づくパッチ生成の指示を出す(ステップS2)。
当該指示に基づいて、エンジンI/F9は、前述した通常の画像形成時と同様に、前記パッチパターン用のデータからエンジン4用の信号を生成し、エンジン4に送信する(ステップS3)。
当該信号を受けて、エンジン4では、前述した感光体ドラム621にパッチパターンを生成する(ステップS4)。具体的には、前述のとおり、前記信号に基づく感光体ドラム621への静電潜像の形成、対応するトナーカートリッジ611による現像が行われて、パッチパターンが生成される。本プリンタ2では、この生成されるパッチパターンの生成位置及び数に特徴がある。
図5は、生成されるパッチパターンの一例を説明するための図である。図5では、像の形成される感光体ドラム621の表面を展開して示している。図5に示す例は、感光体ドラム621の主走査方向(図中のY方向)の異なる位置に、それぞれ、CMYKのパッチパターンが生成される場合である。各色のパッチパターンは、図5のMのパッチパターンに示されるように、階調値0〜255に対するグラデーションパッチである。具体的には、階調値0〜255の間を128段階又は256段階に分割した各階調値に対して生成される画像から構成される。また、左右のパッチパターンの主走査方向の位置は、前述した図3においてaで示される測色位置に対応した位置である。
このパッチパターンでは、図からも明らかなように、同一色同一階調について2つのパッチが主走査方向の異なる位置に生成されることになる。例えば、Cの階調値155に対する左右のパッチは、図中の点線矢印で示す距離だけ主走査方向にずれた位置に形成されている。
図6、図7、及び図8は、それぞれ、生成されるパッチパターンの別の例を説明するための図である。なお、これらの図においても、像の形成される感光体ドラム621の表面を展開して示している。図6に示す例は、感光体ドラム621の主走査方向の異なる3つの位置に、それぞれ、CMYKのパッチパターンが生成される場合である。各色のパッチパターンは、図5に示した場合と同様に、グラデーションパッチである。また、左、中央、及び右の各パッチパターンの主走査方向の位置は、前述した図3においてa及びbで示される測色位置に対応した位置である。この場合には、同一色同一階調について3つのパッチが主走査方向の異なる位置に生成されることになる。
図7に示す例は、図5に示した場合と同様に、CMYKのパッチパターンが左右に生成されるが、それらの副走査方向(図中のX方向)の生成位置がずらされている場合である。
図8に示す例は、感光体ドラム621の2周に亘ってパッチパターンが生成される場合であり、図8の(a)が1周目を、図8の(b)が2周目を示している。各色のパッチパターンは、図5〜図7に示した場合と同様のグラデーションパッチであるが、その長さが図5〜図7に示した場合よりも大きく取られている。そして、各色とも、二つのパッチパターンが、主走査方向及び副走査方向の両方にずらされた位置に形成される。従って、この場合には、同一色同一階調について2つのパッチが主走査方向及び副走査方向の両方にずらされた位置に形成されることになる。
以上説明したように、本プリンタ2では、同一色同一階調に対して、少なくとも主走査方向にずれた複数箇所にパッチが形成される。従って、後述するように、同一色同一階調に対する複数箇所のパッチの測色結果を平均した値を濃度調整に用いることにより、前記主走査方向の濃度むらの影響を軽減することができることになる。また、図7及び図8に示した例の場合のように、同一色同一階調に対する複数のパッチを副走査方向にもずらすことにより、感光体ドラム621の真円度の誤差等によって発生し得る、副走査方向の濃度むらの影響も軽減することができる。
このようにして、感光体ドラム621上にパッチパターンが生成されると、前記センサ630がパッチパターンの測色(濃度測定)を行い、各色各階調値のパッチについてセンサ値を取得する(ステップS5)。その後、CPU8は、前述したパッチパターンにより、同一色同一階調について、複数個のセンサ値を取得することになるので、それらのセンサ値の平均値を求めて(ステップS6)、当該平均値を用い、パッチパターン用のデータにおける階調値(入力階調値)とセンサ値との対応関係を構築する。
次に、CPU8は、上記センサ値を、そのセンサ値が得られた感光体ドラム621上の像が、印刷媒体である紙に転写された場合の濃度値である、紙上濃度値に変換する(ステップS7)。かかる変換は、予め求められている前記センサ値と前記紙上濃度値との対応関係を記録したテーブルに基づいて行われる。この変換により、CPU8は、入力階調値と紙上濃度値との対応関係を構築する。
図9は、濃度階調補正の概念を説明するための図である。図9の(a)は、上記構築された入力階調値と紙上濃度値との対応関係を例示している。図中の実線が、今回の調整処理で得られた対応関係であり、その時点で設定されている濃度補正の内容では、図中の点線で示す正しい状態(リニアな関係)からずれてしまっていることがわかる。従って、上記濃度補正の処理に対して、図9の(b)に示すような、入力階調値の変換を行った後の階調値(調整後階調値)を入力することによって、入力階調値に適した正しい紙上濃度値を得られることになる。なお、図9の(b)に実線で示す曲線は、図9の(a)に実線で示す曲線の横軸と縦軸の値を入れ換えたものである。例えば、その時点の濃度補正で、階調値よりも濃く印刷されるnの入力階調値に対しては、図9の(b)に示す変換により、nよりも小さい値が前記濃度補正に対して与えられ、結果として、紙上の濃度値はnとなる。同様に、階調値よりも淡く印刷されるmの入力階調値に対しては、図9の(b)に示す変換により、mよりも大きい値が前記濃度補正に対して与えられ、結果として、紙上の濃度値はmとなる。
以上、図9に基づいて説明した原理により入力階調値の調整を行った後に、前述したスクリーニングの処理を行なうことによって、正しい濃度での印刷を実現できることになるが、本プリンタ2では、実際には、当該スクリーニング処理前の入力階調値の調整を行ったのと同様の効果が得られるように、前述したγテーブルを補正する。より正確には、前述の通り、画像形成時のγテーブルの再構築時に、そのようにγテーブルが補正されるような補正γテーブルを生成する。既に、補正γテーブルがある場合には、その内容を更新する(ステップS8)。
以上により、本プリンタ2における濃度調整処理が終了するが、次回の印刷時には、当該調整の結果が反映されたγテーブルによる濃度補正が実行されて、入力階調値に相応しい濃度で紙上への画像形成が行われることになる。
なお、本プリンタ2では、前述のとおり、調整処理の結果をγテーブルに反映させるが、スクリーニング処理に与えられるCMYKの各階調値に、直接、上記調整結果に基づく変換(例えば、図9の(b)に基づく変換)を行うようにしてもよい。また、本プリンタ2で行われる濃度補正と異なる方式による濃度補正を行う場合には、上記調整結果がその補正内容に反映される。
以上説明したように、本実施の形態例によるプリンタ2では、濃度調整処理で感光体ドラム621上に形成されるパッチパターンが、同一色同一階調について、感光体ドラム621の主走査方向にずらされた複数の位置に形成される。そして、それら複数箇所のパッチについて測定された濃度値の平均値が濃度調整に用いられる。従って、感光体ドラム621の主走査方向に発生する濃度むらの影響を軽減することができ、従来よりも正確な濃度調整を行うことが可能となる。また、上記同一色同一階調についてパッチが形成される複数の位置を、感光体ドラム621の副走査方向にもずらすことにより、感光体ドラム621に発生する副走査方向の濃度むらの影響も軽減することができる。
また、本プリンタ2における濃度調整処理では、感光体ドラム621上に形成されるパッチパターンの濃度をプリンタ2内のセンサ630で測定し、それを紙上濃度値に変換する方法を取っているので、処理の開始後、自動的に処理が行われ、パッチパターンを紙などの印刷媒体に印刷した後にスキャナ等で読取る調整方法と比べ、人手を煩わすことがないという効果も合わせて得られる。
なお、形成するパッチパターンの数、サイズは、図5〜図8に示した例に限定されるものではなく、上記本発明におけるパッチパターン形成の特徴を満たしていれば、他の数やサイズでも構わない。
また、図2に示したセンサ630の位置は一例であって、例えば、中間転写媒体上に転写されたパッチパターンの濃度を読み取る位置にセンサを設置してもよい。また、印刷媒体上に出力されたパッチパターンの濃度を読み取り、そのセンサ値をI/F5を介してCPU8に入力してもよい。
また、前記実施の形態例では、画像形成装置がプリンタであったが、本発明を複写機やファクシミリなど他の画像形成装置に適用することもできる。
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
本発明を適用した画像形成装置の実施の形態例にかかる構成図である。 本プリンタ2のエンジン4部分の機構を中心に示した構成図である。 感光体ドラム621に係る位置関係を説明するための図である。 濃度階調の調整処理の手順を例示したフローチャートである。 生成されるパッチパターンの一例を説明するための図である。 生成されるパッチパターンの別の例を説明するための図である。 生成されるパッチパターンの別の例を説明するための図である。 生成されるパッチパターンの別の例を説明するための図である。 濃度階調補正の概念を説明するための図である。
符号の説明
1 ホストコンピュータ、 2 プリンタ、 3 コントローラ、 4 エンジン、 5 I/F、 6 ROM、 7 RAM、 8 CPU、 9 エンジンI/F、 615 現像スリーブ、 621 感光体ドラム、 630 センサ

Claims (4)

  1. 回転する像担持体上に形成された像を転写して印刷媒体に画像を形成する装置であって、当該画像形成時に各色の濃度補正処理を実行する画像形成装置において、
    同色の同一濃度階調値のパッチを、前記像担持体上の、前記像担持体の回転方向に直交する方向にずらされた複数箇所に生成する手段と、
    前記複数箇所に生成された各パッチの濃度を測定する手段と、
    前記測定された濃度に基づいて、前記濃度補正処理のための情報を生成する手段とを有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1において、
    前記複数箇所に生成された各パッチについて測定された複数の濃度は、平均化された後に、前記情報の生成に用いられる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1あるいは請求項2において、
    前記測定された複数の濃度は、前記印刷媒体上の濃度に変換された後に、前記情報の生成に用いられる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 回転する像担持体上に形成された像を転写して印刷媒体に画像を形成し、当該画像形成時に各色の濃度補正処理を実行する画像形成装置における、画像形成濃度の調整方法であって、
    同色の同一濃度階調値のパッチを、前記像担持体上の、前記像担持体の回転方向に直交する方向にずらされた複数箇所に生成する工程と、
    前記複数箇所に生成された各パッチの濃度を測定する工程と、
    前記測定された濃度に基づいて、前記濃度補正処理のための情報を生成する工程とを有する
    ことを特徴とする画像形成濃度の調整方法。
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