JP5633243B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、調理容器を誘導加熱する誘導加熱調理器に関する。特に、本発明は、赤外線による放射温度検出手段(または赤外線センサ)と、入力電力検知手段とを用いて、プレートを介して調理容器の温度を検知し加熱量を制御する機能を有する誘導加熱調理器に関する。
従来、この種の放射温度検出手段(以下、赤外線センサと記載する)を備えた誘導加熱調理器は、トッププレートを介して調理容器の底面から放射される赤外線を検知し調理容器底面の温度を算出して、加熱コイルに供給する電力を加減して調理容器の温度を設定温度に制御している(例えば、特許文献1参照)。
図7は特許文献1に記載された従来の赤外線センサを備えた誘導加熱調理器の構成を示すものである。
図7示すように従来の誘導加熱調理器は、調理容器1を載置するトッププレート2と、前記調理容器1を加熱するために誘導磁界を発生させる加熱コイル3と、前記加熱コイル3へ高周波電流を供給するインバータ4aを備えた制御手段4と、前記制御手段4へ入力される電力を検知する入力電力検知手段5と、トッププレート2に備えてある赤外線透過部2aを介して調理容器1の温度を検出する赤外線センサ6と、を備えている。
以上の構成において、前記赤外線センサ6は、測定物である調理容器1の底面から放射される赤外線を検出して調理容器1の温度を測定している。制御手段4は、前記赤外線センサ6の温度情報に従って、インバータ4aが加熱コイル3へ供給する高周波電流の大きさを調整している。前記赤外線センサ6による温度検知を行うため、調理容器1の反りや凹凸の影響を受けずに温度上昇を素早く検知して、精度良い調理を実現していた。
特開2003−317920号公報
しかしながら、前記従来の構成では、制御手段4へ入力した電力がインバータ4aから加熱コイル3を通して調理容器1へ供給されているにもかかわらず調理容器1の温度が上昇しない場合、つまり、調理容器1の熱容量が大きくて火力が不足して調理容器1の温度が上がらずに調理が行えない状況や、或いは、赤外線センサ6が調理容器1の温度が上昇していることを検知していても、入力電力検知手段5が調理容器1に供給されている電力が少なく継続して加熱しても調理物が調理容器1へと投入された場合には、調理容器1の温度が低下したまま復帰する火力が維持できない状況など、調理を継続しても十分な調理性能を確保できずに調理物が生焼けになるといった不測の事態であっても加熱を継続してしまうという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、赤外線センサによる温度調節機能によって火力を調節している場合に、所定の火力に満たない状況であったり、または所定の加熱量を調理容器へ与えた場合の調理容器の温度上昇が少ない状況では、加熱を停止することによって、加熱を継続する場合には、調理性能を維持した加熱調理を行う事ができる誘導
加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、調理物を加熱する誘導加熱可能な調理容器を載置するトッププレートと、調理容器を加熱するために誘導磁界を発生させる加熱コイルと、前記加熱コイルへ高周波電流を供給し前記調理容器の加熱量を制御する制御手段と、前記制御手段に入力する入力電力を検知する入力電力検知手段と、前記トッププレートに備えてある赤外線透過部を介して前記調理容器の底面から放射される赤外線を検出し、前記調理容器の底面温度を測定する赤外線センサと、前記制御手段に前記赤外線センサから出力された情報を用いて前記調理容器を第1の制御温度に制御する温度設定値を有する温度調節機能と、を備え、前記温度調節機能による加熱を開始後、前記赤外線センサにより測定した底面温度が上昇している情報が前記制御手段へ出力された場合であって、且つ、前記入力電力検知手段により検知した入力電力が所定値以下である場合には、前記制御手段は、前記温度調節機能による加熱を停止するとともに、前記入力電力検知手段には、前記制御手段に入力される電力を所定時間だけ積算する積算電力機能を備え、前記赤外線センサによる温度上昇変化が所定値に達するまで前記積算電力機能により積算電力量を測定し、前記制御手段は、前記積算電力量が所定値以上の場合は前記温度調節機能による加熱を停止するとしたものである。
これによって、調理容器(鍋)が加熱されていても、調理性能が維持できない小さい火力の状態の時には、調理する食材を投入する前段階で加熱を停止する事によって、調理の失敗を防止することができる。例えば、調理容器が加熱コイル上の適切な場所からずれて載置されている場合など、加熱を停止することで使用者に調理容器の位置が不適切である事への気づきを促し、適切な位置へと修正することにより、調理容器へ食材を投入しても十分な火力によって調理容器の温度低下を防止し、調理性能を維持する事を可能とする。また、調理容器の熱容量や調理容器内部の油などの調理物が多いために、温度調節機能による温度復帰が出来ずに調理性能が確保できないと判断して加熱を停止する事で、調理の
失敗を防止する誘導加熱調理器を実現する事が出来る。
本発明の誘導加熱調理器は、揚げ物といった温度調節機能を赤外線センサによって調理容器の温度を検知して調理容器に供給される電力を制御する際に、入力電力検知手段が検知した電力が少なく、調理物を調理容器へ投入する事で調理容器の温度低下が発生すると第1の制御温度へと復帰する火力が確保できていないと制御手段が判断した場合には加熱を停止して、加熱を継続して調理物の生煮えといった失敗を防止し、十分な火力を維持できる場合のみ加熱を継続して調理することができる。また、調理容器の熱容量や調理容器内部の油などの調理物が多いために、温度調節機能による温度復帰が出来ずに調理性能が確保できないと判断して加熱を停止する事で、調理の失敗を防止する誘導加熱調理器を実現する事が出来る。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器のブロック図 (a)本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の入力手段に備えたキー配置図および表示手段の全点灯表示の状態図(b)本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の加熱オンオフキーをオンした場合の表示手段の状態図(c)本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の揚げ物オンオフキーをオンした場合の表示手段の状態図(d)本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の揚げ物調理に必要とされる火力が得られない場合の表示手段の揚げ物不適切鍋表示の状態図 本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の調理容器の材質と入力電力、及び実質火力の相関図 本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の積算電力と調理容器温度の上昇値との相関図 本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の加熱時間経過に伴う火力変化の特性図 本発明の実施の形態5における誘導加熱調理器の加熱時間とセンサ検知温度および入力電力との相関図 従来の誘導加熱調理器の回路ブロック図
第1の発明は、調理物を加熱する誘導加熱可能な調理容器を載置するトッププレートと、前記調理容器を加熱するために誘導磁界を発生させる加熱コイルと、前記加熱コイルへ高周波電流を供給し前記調理容器の加熱量を制御する制御手段と、前記制御手段に入力する入力電力を検知する入力電力検知手段と、前記トッププレートに備えてある赤外線透過部を介して前記調理容器の底面から放射される赤外線を検出し、前記調理容器の底面温度を測定する赤外線センサと、前記制御手段に前記赤外線センサから出力された情報を用いて前記調理容器を第1の制御温度に調節する温度設定値を有する温度調節機能と、を備え、前記温度調節機能による加熱を開始後、前記赤外線センサにより測定した底面温度が上昇している情報が前記制御手段へ出力された場合であって、且つ、前記入力電力検知手段により検知した入力電力が所定値以下である場合には、前記制御手段は、前記温度調節機能による加熱を停止するとともに、前記入力電力検知手段には、前記制御手段に入力される電力を所定時間だけ積算する積算電力機能を備え、前記赤外線センサによる温度上昇変化が所定値に達するまで前記積算電力機能により積算電力量を測定し、前記制御手段は、前記積算電力量が所定値以上の場合は前記温度調節機能による加熱を停止するとしたことにより、調理物(食材)を調理容器(鍋)に投入した際に火力が少ない状態の時には、温度調節機能による温度復帰が困難となり第1の制御温度よりも低い温度の状態を維持して調理が生煮えなどの失敗に至るため、加熱を停止して調理の失敗を防止する誘導加熱調理器を実現する事ができる。また、調理容器を載置する位置が加熱コイル上からずれている場合にも火力が少なくなるため、加熱を停止することで調理の失敗を防止する事ができる。また、調理容器の熱容量や調理容器内部の油などの調理物が多いために、温度調節機能による温度復帰が出来ずに調理性能が確保できないと判断して加熱を停止する事で、調理の失敗を防止する誘導加熱調理器を実現する事が出来る。
第2の発明は、特に、第1の発明の前記制御手段、前記調理容器である鍋の鍋材質検知手段を備え、前記制御手段が前記温度調節機能により加熱を停止する入力電力の前記所定値の設定値を前記鍋材質検知手段により検知した前記鍋の材質に応じて変更する事により、鉄材質では入力電力の約90%が調理容器へと与えられるが、アルミ材質では入力電力の約70%しか電力が与えたれずに火力不足が生じやすいため、温度調整機能の動作を継続するために必要な入力電力値を鉄材質より多い値に設定する事で、調理の失敗を防止する誘導加熱調理器を実現する事が出来る。
の発明は、特に、第1または第2の発明の前記入力電力検知手段には、前記温度調節機能による加熱を開始後、所定時間が継続した後に入力電力を測定する検知遅延機能を備えたことにより、調理容器を構成する材質の温度特性によって、加熱を開始した直後は温度調節機能に必要な火力を確保できていても、徐々に火力が低下して、やがて温度調節機能に必要な火力が確保できなくなる調理容器についても加熱を停止する事を可能とし、調理の失敗を防止する誘導加熱調理器を実現する事が出来る。
の発明は、特に、第1からのいずれか1つの発明の前記入力電力検知手段には、前記温度調節機能による加熱を開始後、前記赤外線センサの温度が前記第1の制御温度より低い所定値以上となった後で入力電力を測定する温度遅延機能を備えたことにより、加熱を開始した後に赤外線センサによって検知された調理容器の温度が所定温度以上となった後で検知を行うので温度調節を行うために火力を加減する直前での入力電力を検知して、必要な火力が確保できない調理容器についても加熱を停止する事を可能とし、調理の失敗を防止する誘導加熱調理器を実現する事が出来る。
の発明は、特に、第1から4のいずれか1つの発明の前記温度調節機能による加熱を開始後、前記赤外線センサの温度が前記第1の制御温度を超えると、前記入力電力検知手段の検知情報が所定の入力電力値以下となっても、前記制御手段は、前記温度調節機能による加熱を停止しないとしたことにより、赤外線センサが検知した調理容器の底部温度が第1の制御温度に達した後は、入力電力検知手段による入力電力が不足しても加熱を継続させる事になり、第1の制御温度を超えて火力を加減した温度調節を行った場合においても、入力電力検知手段によって火力が確保できない状態を、火力を加減している状態であると誤認して調理が中断するのを防止する事が出来る。
の発明は、特に、第1からのいずれか1つの発明の前記制御手段には表示報知手段を備え、前記温度調節機能に必要な火力が確保できずに加熱を停止する場合には、前記表示報知機能によって火力が確保できずに加熱停止を表示するとしたものである。これによって、加熱が停止している原因を、例えば材質が適切でないことを示す「不適切」という表示などで明確に表示することにより、使用者の誤操作を防止しつつ、調理の失敗を防止する誘導加熱調理器を実現する事が出来る。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器のブロック図である。図1において、調理容器1を載置するトッププレート2と、調理容器1を加熱するために誘導磁界を発生させる加熱コイル3と、加熱コイル3へ高周波電流を供給するインバータ4aを備えた制御手段4と、制御手段4に入力する電力を検知する入力電力検知手段5と、入力電力検知手段5で入力電力を検知するタイミングを遅延する検知遅延機能8と、トッププレート2に備えてある赤外線透過部2aを介して調理容器1の温度を検出する赤外線センサ6と、を備えている。
また、制御手段4は、加熱コイル3へ供給する高周波電流の供給量を使用者が操作して設定する入力手段4bと、使用者が入力手段4bを用いて設定した機器の状態を表示する表示手段4cと、赤外線センサ6からの温度情報をもとに調理容器1が第1の設定温度となる様に火力を調節する温度調節機能4dと、インバータ4aと入力電力検知手段5の情報より調理容器1の材質を検知する鍋材質検知機能7を備えている。
入力電力検知手段5は、制御手段4へと入力される電力を所定時間だけ積算する積算電力機能5aを備え、検知遅延機能8は計時手段8aと、温度遅延手段8bを備えている。
図2(a)は本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の入力手段に備えたキー配置図および表示手段の全点灯表示の状態図、(b)は本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の加熱オンオフキーをオンした場合の表示手段の状態図、(c)は本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の揚げ物オンオフキーをオンした場合の表示手段の状態図、(d)は本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の揚げ物調理に必要とされる火力が得られない場合の表示手段の揚げ物不適切鍋表示の状態図を示す。
図2(a)に入力手段4bに備えた操作キー、及び表示手段4cが全点等した場合の表示内容を示している。
入力手段4bは、所定の火力で加熱をオンオフする加熱オンオフキー11、調理容器1内部の調理物が所定の設定温度となる様に加熱量を制御する揚げ物オンオフキー12、火力や設定温度を下げるダウンキー13、火力や設定温度を上げるアップキー14、を備えている。
表示手段4cは、揚げ物オンオフキー12をオンした時に設定温度を点灯表示する3桁表示21と、設定温度に達するまでの準備状態である事を報知する予熱中表示22と、揚げ物調理に必要な火力が調理容器1の材質や形状、或いは加熱コイル3との相対位置により供給できないため、揚げ物調理する容器として不適切であることを報知する揚げ物不適切鍋表示23と、加熱オンオフキー11をオンした時に火力レベルを表示するレベル表示24と、を備えている。
以上の様に構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
まず、調理容器1の中に油などの調理物を入れてトッププレート2の上に載置して、入力手段4b内に配置されている揚げ物オンオフキー12を操作すると、調理容器1が予め設定された制御温度(以下、第1の制御温度と称す)となるように、トッププレート2に備えた赤外線透過部2aを介して調理容器1の底面温度を赤外線センサ6にて検出し、火力の強弱やオンオフといった制御をインバータ4aから加熱コイル3への高周波電流の供給量を加減して行う。
図2(b)に、加熱オンオフキー11をオンした時の表示手段4cの表示状態を示している。実施の形態1において、加熱オンオフキー11をオンすると加熱モードへ移行し、最大火力の「強」設定で加熱を開始し、レベル表示24を構成する5つの表示素子が全て点灯する。
使用者が火力を弱くする場合には、ダウンキー13を操作する毎に、レベル表示24が右端から1つずつ消灯し、火力が1段階ずつ小さくなる。逆に、使用者が火力を弱くした後で強くする場合には、アップキー14を操作する毎に、レベル表示24が右へ順に追加して点灯し、火力も1段階ずつ大きくなる。
図2(c)に、揚げ物オンオフキー12をオンした時の表示手段4cの表示状態を示している。揚げ物オンオフキー12をオンすると揚げ物モードへ移行し、調理容器内部の調理物(油)が180(℃)となる様に赤外線センサ6で温度検知しながら制御手段4は火力を調節し、表示手段4cには、第1の制御温度である180を表示すると同時に、調理容器内部の調理物(油)の温度(以下、油温と称す)が第1の制御温度に達する前の加熱状態であることを示す予熱中表示22が点灯している。赤外線センサ6の温度情報によって、油温が第1の制御温度に到達したと温度調節機能4dが判断した場合に、予熱中表示22は消灯し、使用者へ揚げ物調理の準備が終了したことを報知する。
しかしながら、揚げ物モードへ移行して調理容器1の加熱を開始しても、揚げ物調理に必要とされる火力が得られない場合には図2(d)の様に揚げ物不適切鍋表示23を点灯させて加熱を停止する。よって、例えばコロッケなどは型崩れするなど、低い油温のまま調理を開始して食材の調理を失敗させる事態を防ぐ事ができる。
(実施の形態2)
図3は本発明の第2の実施の形態における誘導加熱調理器の調理容器の材質と入力電力、及び実質火力の相関図であり、調理容器(鍋)の材質ごとに、同じ実質火力を得るために必要な入力電力検知手段5による入力電力値を示している。
図3において、実質火力K1を得るために調理容器1a(鉄材質など)では熱効率が約90%程度であるため入力電力A(W)を必要とし、同様に、調理容器1b(ステンレス材質など)では熱効率が80%程度であるため入力電力Aよりも多い入力電力B(W)が必要であり、調理容器1c(アルミ材質など)では熱効率が70%程度と更に低いため入力電力Bよりも多い入力電力C(W)を必要とする事を示している。
よって、鍋の材質によって熱効率が異なるため、鍋の材質ごとに揚げ物調理に必要な火力を定め、実質火力K1に満たない場合は加熱を停止することで、調理の失敗を防止する事ができる。
(実施の形態3)
図4は本発明の第3の実施の形態における誘導加熱調理器の積算電力と調理容器温度の
上昇値との相関図であり、揚げ物調理に必要な火力が得られる限界の鍋(調理容器1d)と、揚げ物調理可能な鍋(調理容器1e)と、揚げ物調理が不可とされる鍋(調理容器1f)において、積算電力と調理容器の温度上昇との関係を示している。
図4において、調理器の温度上昇△T1に必要な積算電力は、調理容器1dでは点Dに示すW1(Wh)、調理容器1eでは点E1に示すW2(Wh)、調理容器1fでは点F2に示すW3(Wh)となっている。
つまり、同じ電力W1を供給した場合において、調理容器1dは点Dであるが、調理容器1eでは点Dよりも△T2温度が高い点E2に達しており、食材投入時の温度復帰が早く揚げ物調理に適している。
一方で、同じ電力W1を供給した場合において、調理容器1fでは点Dよりも△T3温度が低い高い点F1までしか温度が上昇していない。これは、調理容器1fそのものの熱容量が大きい、或いは調理容器1f内部の調理物(油)の容量が多いために温度復帰が遅く、揚げ物調理において食材を投入した後にも油温が上がらない状態で調理が継続されるため、例えばコロッケなどは型崩れするといった調理の失敗が発生する。
よって、温度上昇△T1の為に要した積算電力がW1(Wh)より大きい場合には加熱を停止することにより、調理の失敗を防止する事ができる。また、所定の積算電力W1(Wh)での加熱を行った場合に、温度上昇が△T1よりも低い場合には加熱を停止することにより、調理の失敗を防止することも可能である。
(実施の形態4)
本発明の第4の実施の形態における誘導加熱調理器の加熱時間経過に伴う火力変化の特性図であり、調理容器1eと調理容器1fについて、インバータ4aから最大出力の高周波電流量を加熱コイル3へ供給して加熱した場合の加熱時間と入力電力(火力)の関係を示している。
t1(s)経過後、調理容器1eの火力はE3(W)、調理容器1fの火力はF3(W)であるが、更に時間が経過してt2(s)経過後には、調理容器1eの火力はE4(W)、調理容器1fの火力はF4(W)と低下している。
火力低下レベルの差が調理容器毎に異なる要因は、調理容器を構成する材質の温度特性に差が生じている場合、構造によって温度分布に偏りが発生している場合など様々で、温度によって金属の抵抗値や透磁率が変化するため、同じ高周波電流量を加熱コイル3へ継続して供給しても発熱量(火力)が変化する。
加熱コイル3へ供給可能な電流量は、インバータ4aを構成する電子部品の発熱などによって上限があるため、調理容器1eではt2経過後も揚げ物調理に必要な火力K2(W)が確保できているが、調理容器1fではK2(W)よりも火力が低下しており揚げ物調理に必要な火力が維持できていないため、調理が失敗してしまう。
よって、入力電力検知手段5による火力の検知を加熱開始直後のt1(s)からt2(s)へ遅延する検知遅延機能8を備える事により、揚げ物調理が可能な火力を維持できない調理容器1fでは加熱を停止させて、調理の失敗を防止する事が可能となる。
(実施の形態5)
図6は本発明の第5の実施の形態における誘導加熱調理器の加熱時間とセンサ検知温度および入力電力との相関図である。
図6において、調理容器1eと調理容器1fについて、揚げ物オンオフキー12を操作し、赤外線センサ6により鍋底温度を検知しながら加熱を加減する温度調節機能4dを動作させて加熱した場合の赤外線センサ6の検知温度を(a)に、入力電力検知手段5が検知する入力電力について調理容器1eを温度調節機能4dによって加熱した場合の入力電力Peの変化を(b)に、調理容器1fを温度調節機能4dによって加熱した場合の入力電力Pfを(c)に、横軸を時間とした特性を示している。
図6において、センサ検知温度のK3は、調理容器1e、1gへの入力電力検知手段5によって入力電力を確認する場合に温度遅延手段8bで設定された遅延温度である。また、センサ検知温度のK4は、温度調節機能4dによって火力を加減して調理容器1e、1gの温度を調節する場合に設定された温度に対応した第1の制御温度である。
温度調節機能4dによって調理容器1eを第1の制御温度K4とするために火力を加減しつつ加熱する場合、加熱コイル3に所定量の高周波電流を供給し、揚げ物調理での最大火力Peで加熱して、遅延温度K3に達した点E5での経過時間t3で入力電力を検知する。
このとき、図5記載の火力K2よりも大きい場合には継続して温度調節機能4dによる加熱を継続し、第1の温度設定K4に達する点E6での経過時間t5後に加熱をオンオフ制御し温度を調節している。
第1の制御温度K4を超えた時点で加熱をオフする制御は確実に行われ、加熱がオフしている状態と、調理火力が不足する調理容器を使用している状態とを誤認する可能性があるため、入力電力検知手段5によって調理可能な限界火力K2を満たしているかどうかという確認は行わない。
一方、調理容器1fを第1の制御温度K4とするべく加熱する場合、同様に加熱コイル3へ所定量の高周波電流を供給し続けても、火力は徐々に低下し、火力PeからPfとなり、やがて火力Pfでのオンオフ制御によって温度を調節している。
遅延温度K3に達した点F4で経過時間t4時点での入力電力Pfが図5記載のK2よりも小さい場合はt4時点で加熱を停止し、揚げ物不適切鍋表示23によって加熱が停止している事を使用者へ報知する。
よって、調理容器1e、1fの温度がセンサ検知温度K3に到達した時点で、入力電力検知手段5によって温度調節機能4dが動作を継続するか停止するかを判断し、動作を継続する場合にはセンサ検知温度がK4に到達後は入力電力が低下しても温度調節機能4dの動作を継続することにより、温度調節機能4dが動作する温度域での入力電力確保が可能となり、更に温度調節中に火力が低下した場合にも揚げ物調理での火力が不足していると誤検知する事なく安定した調理を継続することを可能とする。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、赤外線センサの出力を用いて調理容器の温度調節を行う場合に、調理容器の火力が低下した段階で加熱を停止するとともに、加熱停止を使用者へ放置することができ、調理物の生煮えといった失敗を防止できるので、赤外線センサを用いたその他の各種の調理器等の用途に有効である。
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f 調理容器
2 トッププレート
2a 赤外線透過部
3 加熱コイル
4 制御手段
4a インバータ
4b 入力手段
4c 表示手段
4d 温度調節機能
5 入力電力検知手段
5a 積算電力機能
6 赤外線センサ
7 鍋材質検知機能
8 検知遅延機能
8a 計時手段
8b 温度遅延手段
11 加熱オンオフキー
12 揚げ物オンオフキー
13 ダウンキー
14 アップキー
21 3桁表示
22 予熱中表示
23 揚げ物不適切鍋表示
24 レベル表示

Claims (6)

  1. 調理物を加熱する誘導加熱可能な調理容器と、前記調理容器を載置するトッププレートと、前記調理容器を加熱するために誘導磁界を発生させる加熱コイルと、前記加熱コイルへ高周波電流を供給し前記調理容器の加熱量を制御する制御手段と、前記制御手段に入力する入力電力を検知する入力電力検知手段と、前記トッププレートに備えてある赤外線透過部を介して前記調理容器の底面から放射される赤外線を検出し、前記調理容器の底面温度を測定する赤外線センサと、前記制御手段に前記赤外線センサから出力された情報を用いて前記調理容器を第1の制御温度に制御する温度設定値を有する温度調節機能と、を備え、
    前記温度調節機能による加熱を開始後、前記赤外線センサにより測定した底面温度が上昇している情報が前記制御手段へ出力された場合であって、且つ、前記入力電力検知手段により検知した入力電力が所定値以下である場合には、前記制御手段は、前記温度調節機能による加熱を停止するとともに、
    前記入力電力検知手段には、前記制御手段に入力される電力を所定時間だけ積算する積算電力機能を備え、
    前記赤外線センサによる温度上昇変化が所定値に達するまで前記積算電力機能により積算電力量を測定し、前記制御手段は、前記積算電力量が所定値以上の場合は前記温度調節機能による加熱を停止する誘導加熱調理器。
  2. 前記制御手段には、前記調理容器である鍋の鍋材質検知手段を備え、前記制御手段が前記温度調節機能により加熱を停止する入力電力の前記所定値の設定値を前記鍋材質検知手段により検知した前記鍋の材質に応じて変更する請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記入力電力検知手段には、前記温度調節機能による加熱を開始後、及び所定時間が継続した後に入力電力を測定する検知遅延機能を備えた請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記入力電力検知手段には、前記温度調節機能による加熱を開始後、前記赤外線センサの温度が前記第1の制御温度より低い所定値以上となった後で入力電力を測定する温度遅延機能を備えた請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記温度調節機能による加熱を開始後、前記赤外線センサの温度が前記第1の制御温度を超えると、前記入力電力検知手段の検知情報が所定の入力電力値以下となっても、前記制御手段は、前記温度調節機能による加熱を停止しない請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記制御手段には表示報知機能を備え、前記温度調節機能に必要な火力が確保できずに加
    熱を停止する場合には、前記表示報知機能によって火力が確保できずに加熱停止を表示する請求項1〜5のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
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