JP2009301914A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】味噌汁など内容物が沈殿するものを温める場合に局所的に過加熱状態となり、突沸現象が起こる発生確率を抑制することで、安全に調理を行えるようにすること。
【解決手段】調理容器を加熱する加熱コイル6と、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバーター回路7と、前記インバーター回路の出力を制御する制御手段8と、前記加熱コイルに配置され調理容器の温度を検知する温度検知手段10と、前記インバーター回路の出力レベルを変更し現在の出力レベルを表示する操作・表示手段9と、前記操作表示手段により設定された出力レベルに応じて前記インバーター回路の出力を所定の上下限範囲内で出力を変動させる出力変動手段13を備え、加熱中の鍋底の温度を変化させることにより局所的な過加熱を抑制し、突沸の発生確率を下げ、安全に調理を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は一般家庭で使用する誘導加熱調理器において、味噌汁などを加熱した場合に発生する突沸現象を抑制することができる誘導加熱調理器に関する。
従来、この種の誘導加熱調理器は設定された火力に応じて加熱コイルにインバーター回路を介し高周波電流を供給し、交番磁界を発生させることで加熱コイルの上方に配置された金属製の鍋底に渦電流を発生させ、渦電流によるジュール熱を利用して鍋を加熱している(例えば、特許文献1参照)。
図9は、従来の誘導加熱調理器のブロック図である。図9に示すように、商用電源101と、商用電源101を直流に変換する整流回路102と、加熱コイル103と、加熱コイル103に高周波電流を供給するインバーター回路104と、インバーター回路104の出力を制御する制御手段105と、加熱コイル103略中央部の鍋温度を検知する第1の温度検知手段106と、加熱コイル103のコイルの外周と内周の中間部分の鍋温度を検知する第2の温度検知手段107と、操作・表示手段109の設定状態を記憶する記憶手段108とから構成されている。また、温度検出手段にはサーミスタを使用して構成されている。
以上のように構成された誘導加熱調理器についてその動作を説明する。インバーター回路104より加熱コイル103に高周波電流が供給されると、加熱コイル103上方に載置された負荷鍋が加熱される。制御手段105は予め設定された加熱出力となるようにインバーター回路104の出力を制御している。
特開2004−355962号公報
しかしながら、前記従来の誘導加熱調理器は設定された火力に応じて加熱コイルに供給する高周波電流の出力を一定に調整するものであり、特定の条件(一定の火力、鍋、分量など)では再現性も高く突沸現象が起こることが知られている。例えば、鍋底の板圧が薄く熱分布の悪い鍋を使用し、味噌汁など内容物が沈殿するものを温める場合に局所的に過加熱状態となり、突沸現象が起こるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、使用者が設定した出力レベルに応じてインバーター回路の出力を所定の上下限範囲内で出力を変動させることで、突沸現象の発生確率を抑制し、安全に調理を行うことができる誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、外郭を構成する本体と、前記本体の上面に配置され調理容器を載置するトッププレートと、前記トッププレートの下方に配置され前記調理容器を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバーター回路と、前記インバーター回路の出力を制御する制御手段と、前記加熱コイルに配置され調理容器の温度を検知する温度検知手段と、前記インバーター回路の出力レベルを変更し現在の出力レベルを表示する操作表示手段と、前記操作表示手段により設定された出力レベルに応じて前記インバーター回路の出力を所定の上下限範囲内で出力を変動させる出力変動手段を備えたものである。
これによって、例えば味噌汁など味噌が沈殿するものを温める際に、一定の出力で温めることで局所的な過加熱が起こり突沸にいたるものが、出力を上下に変動させることにより所定の出力の平均値を変更することなく、加熱中の鍋底の温度を変化させることで局所的な過加熱を抑制し、突沸の発生確率を下げ、安全に調理を行うことができる。
本発明の誘導加熱調理器は、使用者が設定した出力レベルに応じてインバーター回路の出力を所定の上下限範囲内で出力を変動させることで、突沸現象の発生確率を抑制して、安全に調理を行うことができる。
第1の発明は、外郭を構成する本体と、前記本体の上面に配置され調理容器を載置するトッププレートと、前記トッププレートの下方に配置され前記調理容器を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバーター回路と、前記インバーター回路の出力を制御する制御手段と、前記加熱コイルに配置され調理容器の温度を検知する温度検知手段と、前記インバーター回路の出力レベルを変更し現在の出力レベルを表示する操作表示手段と、前記操作表示手段により設定された出力レベルに応じて前記インバーター回路の出力を所定の上下限範囲内で出力を変動させる出力変動手段を備えることにより、例えば味噌汁など味噌が沈殿するものを温める際に、一定の出力で温めることで局所的な過加熱が起こり突沸にいたるものが、加熱中の鍋底の温度を変化させることで局所的な過加熱を抑制し、突沸の発生確率を下げ、安全に調理を行うことができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の出力変動手段を操作表示手段により設定された出力レベルに応じて所定の上限出力を所定時間1出力し、その後所定の下限出力を所定時間2出力する動作を一周期とし、前記一周期の平均出力を設定された出力レベルと合わせて出力を変動させることにより、一定の出力で温めることで局所的な過加熱が起こり突沸にいたるものが、加熱中の鍋底の温度を変化させることで局所的な過加熱を抑制し、突沸の発生確率を下げることになり、安全に使用できると共に、設定された出力レベルと平均出力を合わせることで、同一調理物の調理時間を同じにできるため、調理時間などを変更することなく使用できる。
第3の発明は、特に、第1の発明の制御手段を擬似乱数を発生させる乱数発生手段を備え、出力変動手段は操作表示手段により設定された出力レベルに応じた所定の上下限範囲内で前記乱数発生手段に応じて出力を変動させることにより、一定の出力で温めることで局所的な過加熱が起こり突沸にいたるものが、加熱中の鍋底の温度を変化させることで局所的な過加熱を抑制し、突沸の発生確率を下げることになり、安全に使用することができる。
第4の発明は、特に、第1の発明の出力変動手段を所定単位時間毎に所定の上限範囲まで出力を増加させ、所定の上限まで出力が上昇すると所定の下限まで出力を減少させ、所定の下限まで出力が減少すると再度所定の上限まで出力を増加させることを繰り返すようにすることにより、一定の出力で温めることで局所的な過加熱が起こり突沸にいたるものが、加熱中の鍋底の温度を変化させることで局所的な過加熱を抑制し、突沸の発生確率を下げることになり、安全に使用できると共に、出力の変更を緩やかに生じさせることができるため、例えば小径の鍋で少量の液体を温める際に気泡のでき方が変化する違和感を使用者に与えることなく使用できる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明の出力変動手段を操作表示手段により出力レベルが変更されてから所定の上下限範囲内で所定時間3出力を変動させること
により、味噌汁などの温め時に発生する突沸現象は内容物が沈殿している状態で一定時間内に起こる確率が高く、突沸が生じやすい時間のみ出力を変動させることで、使用者の気泡のでき方の変化に対する違和感を和らげることができ、また、過昇温度防止機能など他の温度調節制御に影響を与える時間を少なくすることができる。
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか1つの発明の制御手段を出力レベルを複数備え、操作表示手段により設定された出力レベルが所定出力レベル以下の場合に出力変動手段により出力を変動させることにより、突沸現象の起こりやすい出力レベルのみ突沸抑制制御をおこなうことで、突沸現象の生じにくい出力レベルの場合にはむやみに突沸抑制制御をおこなわず、使用者の気泡のでき方の変化に対する違和感を和らげることができる。
第7の発明は、特に、第1〜6のいずれか1つの発明の制御手段を温度検知手段の検知温度が所定温度1以下を検知している場合は出力変動手段による出力変動を行わないよう制御することにより、突沸現象は内容物の温度がある程度高い場合に生じやすく、突沸現象の生じにくい温度域の場合にはむやみに突沸抑制制御をおこなわず、使用者の気泡のでき方の変化に対する違和感を和らげることができる。
第8の発明は、特に、第1〜7のいずれか1つの発明の制御手段を温度検知手段の検知温度が所定温度2以上を検知している場合は出力変動手段による出力変動を行わないよう制御することにより、突沸現象は内容物が沸点に到達している場合は生じにくく、突沸現象の生じにくい温度域の場合にはむやみに突沸抑制制御をおこなわず、使用者の気泡のでき方の変化に対する違和感を和らげることができる。
第9の発明は、特に、第1〜8のいずれか1つの発明の制御手段を温度検知手段の検知温度の時間による微分値が所定値以上であると調理容器内に調理物がない空焼き状態であると検知し、空焼きと検知した場合出力変動手段の出力変動を行わないよう制御することにより、内容物がない場合には突沸現象は生じないため、むやみに突沸抑制制御をおこなわず、使用者の気泡のでき方の変化に対する違和感を和らげることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器のブロック図を示すものである。
図1において、外郭を構成する本体1と前記本体1の上面に配置され調理容器2を載置するトッププレート3を有し、商用電源4から供給された交流電源を直流に変換する整流回路5を備えている。トッププレート3の下方に調理容器2を加熱するための加熱コイル6を備え、調理容器2を加熱する際に、インバーター回路7は整流回路5により直流に変換された電源から高周波電流を加熱コイル6に供給する。加熱コイル6に高周波電流が供給されると交番磁界が発生し、加熱コイル6の上方に配置された金属製の調理容器2の底面に渦電流を発生させ、渦電流によるジュール熱を利用し調理容器2を加熱することができる。
制御手段8は操作・表示手段9により使用者が設定した火力に応じて、インバーター回路7の出力を制御する。本実施の形態の制御手段8はマイコンにて構成する。
制御手段8は加熱コイル6の略中央に配置されたサーミスタにより構成された温度検知手段10により検知された温度に応じてインバーター回路の出力を制御する。
なお、本実施の形態では温度検知素子10をサーミスタにより構成するとしたが、白金センサや赤外線センサなどの温度検知素子を使用してもよい。
制御手段8はマイコン上のROMやRAMまたは回路上のEEPROMなどにより構成された記憶手段11を備える。記憶手段11は各火力設定に応じたインバーター回路7の制御パラメータを保存している。
制御手段8は計時手段12により計時された時間を用い加熱開始後一定時間操作手段のキー操作がない場合に切り忘れと判断し、加熱をOFFする機能などを備える。
次に、図2を用い操作・表示手段9の説明を行う。図2は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の操作部を表す図である。図2(a)は最大火力にて加熱中の操作・表示手段9の図である。表示手段9aはLCD表示素子にて構成し、設定火力に応じピクトにより火力を表示する。
図2において、図2(b)は加熱開始前の操作・表示手段9の図であり、設定火力を表すピクトを表示しない。また、図2(c)は火力5で加熱中の操作・表示手段9の図であり、設定火力5までピクトを表示する。
切/入SW9bが押し下されると制御手段8はインバーター回路7の出力を制御し、設定火力5にて加熱を開始する。また、加熱中に切/入SW9bが押し下されると制御手段8はインバーター回路の出力をオフし、加熱を停止する。
加熱中にアップSW9cが押し下されると操作・表示手段9は現在の火力を1ランク上げた表示に変更する。例えば、火力5にて加熱中であれば火力6までピクトを表示する。火力設定が1ランク上げられると制御手段8はインバーター回路の出力を1ランク上げる。
また、加熱中にダウンSW9dが押し下されると操作・表示手段9は現在の火力を1ランク下げた表示に変更する。例えば、火力5にて加熱中であれば火力4までピクトを表示する。火力設定が1ランク下げられると制御手段8はインバーター回路の出力を1ランク下げる。
図2(d)は各設定火力に応じた出力電力表であり、制御手段8は操作・表示手段9により選択された火力に応じインバーター回路7の出力を制御し加熱を行う。
次に、図3を用い出力変動手段13の動作について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の設定火力と加熱出力グラフである。本実施の形態では設定火力4、加熱出力750W時に出力変動手段13により加熱出力を変動させるものとする。t0にて切/入SWが押し下され、デフォルト火力の火力5にて加熱が開始される。t1にてダウンSWが押し下され、火力4に設定が変更されると制御手段8はインバーター回路の出力を750Wに制御し、周期Aで加熱出力を±200W変動させる。本実施の形態では周期Aを6秒とし、0.1秒毎に目標出力を変更する。
t1にて設定火力が火力4に変更されてから出力変動時間B経過後(t3に到達後)、出力変動手段13は加熱出力の変動を停止し、設定火力4の出力電力である750Wを一定出力する。本実施の形態では出力変動時間Bを2分間とする。
なお、本実施の形態では周期Aを6秒、変動幅を±200W、出力変動時間Bを2分間
としたが、突沸現象が改善されるのであればこれに限られるものではない。
なお、本実施の形態では火力4のみ出力変動を行うとしたが、火力4以下または火力5以上でも同様の制御を行うことで突沸現象を抑制することができる。
なお、本実施の形態では設定火力に対して+側から制御するとしたが、−側から制御しても同様の効果が得られる。
以上のように、本実施の形態においては、出力変動手段13により加熱出力を変動させることにより、例えば味噌汁など味噌が沈殿するものを温める際に、一定の出力で温めることで局所的な過加熱が起こり突沸にいたるものが、出力を上下に変動させることにより所定の出力の平均値を変更することなく、加熱中の鍋底の温度を変化させることで局所的な過加熱を抑制し、突沸の発生確率を下げ、安全に調理を行うことができる誘導加熱調理器を提供することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2における動作について説明する。
図4は、本発明の第2の実施の形態における誘導加熱調理器の設定火力と加熱出力グラフである。なお、実施の形態1と同じ構成物・動作については説明を省略する。
図4(a)を用い出力変動手段13の動作について説明する。図4(a)において、切/入SWが押し下され、デフォルト火力の火力5にて加熱が開始される。t1にてダウンSWが押し下され、火力4に設定が変更されると制御手段8はインバーター回路の出力を950Wに制御し、所定時間1{(t2−t1)/2}経過後、加熱出力を550Wに制御する。所定時間2の間550Wに制御し、所定時間2経過後950Wにて制御する。本実施の形態では所定時間1、所定時間2を1.5秒とし、1.5秒毎に目標出力を変更する。
t1にて設定火力が火力4に変更されてから出力変動時間B経過後(t3に到達後)、出力変動手段13は加熱出力の変動を停止し、設定火力4の出力電力である750Wを一定出力する。本実施の形態では出力変動時間Bを2分間とする。
なお、本実施の形態では所定時間1および所定時間2を1.5秒、変動幅を±200W、出力変動時間Bを2分間としたが、突沸現象が改善されるのであればこれに限られるものではない。
なお、本実施の形態では火力4のみ出力変動を行うとしたが、火力4以下または火力5以上でも同様の制御を行うことで突沸現象を抑制することができる。
なお、本実施の形態では設定火力に対して+200Wから出力するとしたが、−側から制御しても同様の効果が得られる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3における動作について説明する。なお、実施の形態1〜2と同じ構成物・動作については説明を省略する。
図4(b)を用い出力変動手段13の動作について説明する。図4(b)において、t0にて切/入SWが押し下され、デフォルト火力の火力5にて加熱が開始される。t1にてダウンSWが押し下され、火力4に設定が変更されると制御手段8はインバーター回路
の出力を950Wに制御し、周期A/4経過後、加熱出力を750Wに制御する。さらに周期A/4経過後、加熱出力を550Wにて制御する。さらにA/4経過後、加熱出力を750Wにて制御する。本実施の形態では周期Aを6秒とし、1.5秒毎に目標出力を変更する。
t1にて設定火力が火力4に変更されてから出力変動時間B経過後(t3に到達後)、出力変動手段13は加熱出力の変動を停止し、設定火力4の出力電力である750Wを一定出力する。本実施の形態では出力変動時間Bを2分間とする。
なお、本実施の形態では周期Aを6秒、変動幅を±200W、出力変動時間Bを2分間としたが、突沸現象が改善されるのであればこれに限られるものではない。
なお、本実施の形態では火力4のみ出力変動を行うとしたが、火力4以下または火力5以上でも同様の制御を行うことで突沸現象を抑制することができる。
なお、本実施の形態では設定火力に対して+200Wから出力するとしたが、−側から制御しても同様の効果が得られる。また、設定火力4の出力電力である750Wからスタートし、周期A/4経過後+200Wまたは−200Wを出力するよう制御しても同様の効果が得られる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4における動作について説明する。図5は、本発明の第4の実施の形態における温度検出手段の温度と設定火力と加熱出力グラフである。なお、実施の形態1〜3と同じ構成物・動作については説明を省略する。
図5を用い出力変動手段13の動作について説明する。図5において、t0にて切/入SWが押し下され、デフォルト火力の火力5にて加熱が開始される。t1にてダウンSWが押し下され、火力4に設定が変更されると制御手段8はインバーター回路の出力を750Wに制御する。
火力4にて加熱開始し、温度検知手段10の検知温度が所定温度2を検知すると出力変動手段13は周期A(6秒)で加熱出力を±200W変動させる。本実施の形態では所定温度2を80℃とする。
次に温度検知手段10の検知温度が所定温度1を検知すると出力変動手段13は出力変動を停止する。本実施の形態では所定温度1を90℃とする。
なお、本実施の形態では火力4のみ出力変動を行うとしたが、火力4以下または火力5以上でも同様の制御を行うことで突沸現象を抑制することができる。
なお、本実施の形態では所定温度1を90℃、所定温度2を80℃としたが、沸騰直前の突沸現象を抑制できればこれに限られるものではない。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5における動作について説明する。図6は、本発明の第5の実施の形態における温度検知手段の温度と設定火力と加熱出力グラフである。なお、実施の形態1〜4と同じ構成物・動作については説明を省略する。
図6を用い出力変動手段13の動作について説明する。図6において、t0にて切/入SWが押し下され、デフォルト火力の火力5にて加熱が開始される。t1にてダウンSW
が押し下され、火力4に設定が変更されると制御手段8はインバーター回路の出力を750Wに制御し、周期Aで加熱出力を±200W変動させる。本実施の形態では周期Aを6秒とし、0.1秒毎に目標出力を変更する。
t1にて設定火力が火力4に変更されてから出力変動時間B経過後(t2に到達後)、出力変動手段13は加熱出力の変動を停止し、設定火力4の出力電力である750Wを一定出力する。本実施の形態では出力変動時間Bを2分間とする。
火力4にて加熱開始し、温度検知手段10の検知温度が所定温度2を検知すると出力変動手段13は周期A(6秒)で加熱出力を±200W変動させる。本実施の形態では所定温度2を80℃とする。
次に温度検知手段10の検知温度が所定温度1を検知すると出力変動手段13は出力変動を停止する。本実施の形態では所定温度1を90℃とする。
なお、本実施の形態では周期Aを6秒、変動幅を±200W、出力変動時間Bを2分間としたが、突沸現象が改善されるのであればこれに限られるものではない。
なお、本実施の形態では火力4のみ出力変動を行うとしたが、火力4以下または火力5以上でも同様の制御を行うことで突沸現象を抑制することができる。
なお、本実施の形態では所定温度1を90℃、所定温度2を80℃としたが、沸騰直前の突沸現象を抑制できればこれに限られるものではない。
突沸現象には、加熱開始直後に鍋が浮き内容物が突出する現象があり、本実施の形態では加熱開始後と沸騰直前の突沸現象を抑制することができる。
(実施の形態6)
次に、実施の形態6における動作について説明する。なお、実施の形態1〜5と同じ構成物・動作については説明を省略する。
図7は、本発明の第6の実施の形態における誘導加熱調理器のブロック図を示すものである。
図7において、制御手段8は擬似乱数を発生させる乱数発生手段14を備える。乱数発生手段14により発生された乱数(−1〜+1)を基に出力変動手段13は出力変動値を算出し、出力を変動させる。
あらかじめ定められた出力変動幅(本実施の形態では±200Wとする)内で、乱数発生手段14により算出された乱数(−1〜+1)×200Wにより計算される出力変動値を加熱出力に加算した値にて制御手段8はインバーター回路を制御する。
図8を用いて出力変動手段13の動作について説明する。図8は、本発明の第6の実施の形態における誘導加熱調理器の設定火力と加熱出力グラフである。
図8において、t0にて切/入SWが押し下され、デフォルト火力の火力5にて加熱が開始される。t1にてダウンSWが押し下され、火力4に設定が変更されると制御手段8は乱数発生手段14にて算出された乱数(−1〜+1)×200W+750Wの計算値から算出される目標出力にてインバーター回路の出力を制御する。t1から1.5秒後に再度乱数発生手段14にて算出された乱数を基に目標出力を計算し、インバーター回路の出
力を制御する。これを出力変動時間Bの間繰り返す。
t1にて設定火力が火力4に変更されてから出力変動時間B経過後(t3に到達後)、出力変動手段13は加熱出力の変動を停止し、設定火力4の出力電力である750Wを一定出力する。本実施の形態では出力変動時間Bを2分間とする。
なお、本実施の形態では目標出力変動単位時間を1.5秒、変動幅を±200W、出力変動時間Bを2分間としたが、突沸現象が改善されるのであればこれに限られるものではない。
なお、本実施の形態では火力4のみ出力変動を行うとしたが、火力4以下または火力5以上でも同様の制御を行うことで突沸現象を抑制することができる。
(実施の形態7)
次に、実施の形態7における動作について説明する。なお、実施の形態1〜6と同じ構成物・動作については説明を省略する。
制御手段8は加熱開始から30秒から60秒間の温度検知手段10の検知温度差ΔTを算出し、あらかじめ定められた所定値(本実施の形態の設定火力4での所定値は1Kとする)以上であれば調理容器内に水分が無いと判断し、出力変動手段13の出力変動動作を停止する。ΔTが所定値未満であれば出力変動動作を継続する。所定値は設定火力に応じて記憶手段11に記憶させておく。
なお、本実施の形態では設定火力4での所定値を1Kとし、30秒から60秒間の温度上昇値としたが、検知温度差を検知する時間や温度検知手段10の取り付け位置などにより異なり、空焼きと検知できればこれに限られるものではない。
これにより、空焼き状態の場合は突沸現象が起こりえないためむやみに出力を変動させることが無くなる。
以上のように、出力変動手段14により加熱開始後または沸騰前に加熱出力を変動することで、味噌汁など味噌が沈殿するものを温める際に、一定の出力で温めることで局所的な過加熱が起こり突沸にいたるものが、加熱中の鍋底の温度を変化させることで局所的な過加熱を抑制し、突沸の発生確率を下げ、安全に調理を行うことができる誘導加熱調理器を提供することができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、加熱中の鍋底の温度を変化させることで局所的な過加熱を抑制し、突沸の発生確率を下げ、安全に調理を行うことができるため、その他の加熱調理器等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器のブロック図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の操作部を表す図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の設定火力と加熱出力グラフ 本発明の実施の形態2、実施の形態3における誘導加熱調理器の設定火力と加熱出力グラフ 本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の温度検知手段の温度と設定火力と加熱出力グラフ 本発明の実施の形態5における誘導加熱調理器の温度検知手段の温度と設定火力と加熱出力グラフ 本発明の実施の形態6における誘導加熱調理器のブロック図 本発明の実施の形態6における誘導加熱調理器の設定火力と加熱出力グラフ 従来の誘導加熱調理器のブロック図
符号の説明
1 本体
2 調理容器
3 トッププレート
6 加熱コイル
7 インバーター回路
8 制御手段
9 操作・表示手段
10 温度検知手段
11 記憶手段
12 計時手段
13 出力変動手段

Claims (9)

  1. 外郭を構成する本体と、前記本体の上面に配置され調理容器を載置するトッププレートと、前記トッププレートの下方に配置され前記調理容器を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバーター回路と、前記インバーター回路の出力を制御する制御手段と、前記加熱コイルに配置され調理容器の温度を検知する温度検知手段と、前記インバーター回路の出力レベルを変更し現在の出力レベルを表示する操作表示手段と、前記操作表示手段により設定された出力レベルに応じて前記インバーター回路の出力を所定の上下限範囲内で出力を変動させる出力変動手段を備えた誘導加熱調理器。
  2. 出力変動手段は操作表示手段により設定された出力レベルに応じて所定の上限出力を所定時間1出力し、その後所定の下限出力を所定時間2出力する動作を一周期とし、前記一周期の平均出力を設定された出力レベルと合わせて出力を変動させる請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 制御手段は擬似乱数を発生させる乱数発生手段を備え、出力変動手段は操作表示手段により設定された出力レベルに応じた所定の上下限範囲内で前記乱数発生手段に応じて出力を変動させる請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  4. 出力変動手段は所定単位時間毎に所定の上限範囲まで出力を増加させ、所定の上限まで出力が上昇すると所定の下限まで出力を減少させ、所定の下限まで出力が減少すると再度所定の上限まで出力を増加させることを繰り返す請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  5. 出力変動手段は操作表示手段により出力レベルが変更されてから所定の上下限範囲内で所定時間3出力を変動させる請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  6. 制御手段は出力レベルを複数備え、操作表示手段により設定された出力レベルが所定出力レベル以下の場合に出力変動手段により出力を変動させる請求項1〜5のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  7. 制御手段は温度検知手段の検知温度が所定温度1以下を検知している場合は出力変動手段による出力変動を行わないよう制御する請求項1〜6のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  8. 制御手段は温度検知手段の検知温度が所定温度2以上を検知している場合は出力変動手段による出力変動を行わないよう制御する請求項1〜7のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  9. 制御手段は温度検知手段の検知温度の時間による微分値が所定値以上であると調理容器内に調理物がない空焼き状態であると検知し、空焼きと検知した場合出力変動手段の出力変動を行わないよう制御する請求項1〜8のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
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