JP2021092387A - 無線監視及び制御を有するデジタル電力供給装置 - Google Patents

無線監視及び制御を有するデジタル電力供給装置 Download PDF

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Knappenberger Eric
ズレータ、フリオ・シー
C Zuleta Julio
ラーク、マシュー
Lerch Matthew
エメリッヒ、ジェフリー・シー
C Emmerich Jeffery
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Abstract

【課題】独立した電力制御を二つ以上の電気的負荷に与えることができるデジタル電力供給装置のための装置及び方法を提供する。【解決手段】電力システムにもたらされる高調波電流及び/又はフリッカの大きさを低減し得る。位相制御されたAC電流を用いて電気的負荷へ電力を供給するマイクロプロセッサを含む。或る実施形態においては、マイクロプロセッサは、各々の電気的負荷について要請された電力に対応する電力アレイを計算し得る。論理は、高調波電流及びフリッカの大きさを低減させるパターンで電力配列を割り当てるように与えられる。開示の部分は、希望目標温度を達成して維持する電力を供給するためのバンドコントローラと、遠隔デバイスから温度を制御するための無線コントローラとを含む。【選択図】図2A

Description

この出願は米国特許出願第15/200,759号(2016年7月1日出願)の一部
継続出願であり、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
本発明は、低減した高調波とフリッカをもたらしつつ、2つ以上の高電力負荷を独立し
て制御するためのデジタル電力供給装置に関する。非限定的な実施形態において、デジタ
ル電力供給装置は、電力システムにもたらされる高調波及びフリッカを低減しつつ、2つ
以上の加熱素子を独立して制御するために電気グリルで使用することができる。このデジ
タル電力供給装置は操作パラメータを送信し、遠隔デバイスから制御信号を無線で受信し
得る。更に、デジタル電力供給装置は加熱素子を希望目的温度へ加熱して、継続期間に亘
ってその温度を維持する機能性を含み得る。
電力グリッドへ高調波及び/又はフリッカの低減した量をもたらしつつ、AC壁面コン
セントを用いる2つ以上の高電力負荷を独立して制御することができる電源に対する要請
が増えている。都市人口は増加し、それに伴い、AC壁面コンセントに接続することがで
きる高電力負荷に対する要請が増えている。例として、都会に住む居住者は、居住者がグ
リルを使いたいと思うアパート又はコンドミニアム建築に住んでいる。煙、ガス又は他の
懸念事項のため、典型的な木炭グリル又はガスグリルの使用は、許されないか若しくは好
ましくないことがある。
幾つかの利用可能な電気調理器具、例えばジョージ・フォアマン・プレート・グリル(
及びその類いの器具)、パニーニ・プレス、電気グリドル(griddle)などがある
。しかしながら、これらの従来技術器具は一般に可変電力を供給しない。更に、これらの
従来技術電気調理器具は一般にガスグリル又は電気グリルに匹敵する充分な電力を発生さ
せることができない。
或る従来技術器具は、負荷へ供給される電力量を制御するために、電気的負荷と直列に
可変抵抗を用いることがある。例えば、可変抵抗の抵抗が増加すると、可変抵抗は電気的
負荷への電力の供給を制限する。電気的負荷への電力の供給を制御する可変抵抗の使用は
公知である。しかし、可変抵抗は、不都合を伴っている。例えば、不都合は電気システム
への高調波の導入を含むことがあり、これは干渉と他の予測できない電磁界を形成してし
まう電磁気の放出に形を変える。更に、可変抵抗が多くの電力を消費するので、可変抵抗
は非効率的になることがある。
他の従来技術器具は、電力供給を制御するために開閉式のバイメタル温度計を用いるこ
とがある。バイメタル温度計の使用の不都合は、供給される電力上の制御がより不連続で
あることが許される(即ち、正確さを欠く)ので、通常は応答時間に比較的に長い遅延を
伴うという事実を含む。長い遅延時間は温度に制御不全をもたらすので良くない調理経験
を引き起こす。更に、長いオン/オフ負荷サイクルは加熱素子の寿命を短くすることが知
られているので、長遅延時間は不都合である。
或る器具は電力供給に半波長制御を用いることがある。例えば、米国特許第6,772
,475号、発明の名称”Heating Control System Which
Minimizes AC Power Line Voltage Fluctua
tions”はAC電流の供給を制御する半波長AC制御装置を開示している。この制御
方法は、それが供給する電力が段階的なだけであり、0−100%の連続範囲にならない
ので、相当な不都合を伴っている。対照的に、本発明の実施形態は連続的可変電力供給を
可能とする。
更に他の従来技術器具は、電気的負荷がオンに切り換えられたときに電流の突入を制限
するためにデジタル制御を含むことがある。例えば、米国特許第6,111,230号、
発明の名称“Method and apparatus for supplying
AC power while meeting the European fli
cker and harmonic requirements”は、印刷装置が最初
にオンにされるとき、印刷装置への電流の突入を制限する方法を開示する。しかしながら
、その開示された装置は複数の電気負荷の独立制御を与えないか、複数の負荷を独立に制
御中は、高調波電流及びフリッカを低減させることが充分でない。
従って、低減した高調波及びフリッカ干渉のみを電力システムへもたらしつつ、2つ以
上の電気的負荷を独立して制御することができるデジタル電力供給装置についての要請が
ある。更に、低減した高調波及びフリッカ干渉と共に、1つ以上の電気的負荷を無線で制
御できる実施形態への要請がある。このような無線制御が遠隔デバイスを含み、これは操
作パラメータを監視して、デジタル電力供給装置を無線で制御できることは有益であろう
本発明は公知の電源の不備の多くを克服して、新たな特徴及び効果を電気グリルのよう
な器具に与える。例えば、本発明の実施形態は、より正確な量の電力を電気的負荷に供給
することができるデジタル電力供給装置を提供する。更に、本発明の実施形態は、複数の
電気的負荷を独立して制御することを可能にする。本発明の更に他の実施形態は、電源を
壁面コンセントに接続することから起こることがある高調波電流及びフリッカを低減させ
る。更なる実施形態は、高調波電流及びフリッカ干渉を低減させつつ、電気的負荷の無線
制御を提供する。
本発明の好ましい実施形態によれば、デジタル電力供給装置が与えられ、このデジタル
電力供給装置は、それぞれ第1と第2のトライアックを通じて電圧ラインへ接続された第
1と第2の負荷と、第1と第2のトライアックと電子的に通信するマイクロプロセッサと
を備え、そのマイクロプロセッサは、第1及び第2のトライアックをそれぞれ起動及び解
除することにより、離散電力レベルを第1及び第2の負荷へ供給するように構成されてい
る。このデジタル電力供給装置はマイクロプロセッサと電子的に通信する無線コントロー
ラを含んでもよい。更に、マイクロプロセッサは少なくとも1つの希望目標温度を受信し
得る。この希望目標温度は、無線コントローラを介して、遠隔デバイスから無線で受信し
得る。この希望目標温度は、マイクロプロセッサと電子的に通信するユーザー入力デバイ
スを介して受信し得る。
本発明の実施形態によれば、マイクロプロセッサは、第1の負荷に対応する第1の希望
目標温度と第2の負荷に対応する第2の希望目標温度とを受信する。更に、デジタル電力
供給装置は、マイクロプロセッサと電子的に通信する少なくとも1つの熱電対を含み得る
。選択的に、第1の熱電対は第1の負荷に近接して位置し、第2の熱電対は第2の負荷に
近接して位置する。離散電力レベルは0%、50%、及び100%としてもよい。更に、
マイクロプロセッサは、第1の希望目標温度に到達するまで100%電力を第1の負荷へ
、且つ第2の希望目標温度に到達するまで100%電力を第2の負荷へ、同時に供給する
ように構成してもよい。
他の実施形態はデジタル電力供給装置を有する電気グリルを与え、この電気グリルは、
トライアックを通じて電圧ラインへ接続された少なくとも1つの加熱素子と、そのトライ
アックと電子的に通信するマイクロプロセッサとを備え、そのマイクロプロセッサは、ト
ライアックを起動又は解除することにより、加熱素子へ離散電力レベルを供給するように
構成され、電気グリル内の位置における温度を測定する少なくとも1つの温度検知デバイ
スを備え、この温度検知デバイスはマイクロプロセッサと電子的に通信し、及び、希望目
標温度を受信して、この希望目標温度に基づいて上温度帯と下温度帯とを定めるように構
成されたバンドコントローラを備える。離散電力レベルは、0%、50%、及び100%
としてもよい。
選択的に、マイクロプロセッサは、温度検知デバイスから受信した温度を連続的に監視
するように適合且つ構成され、このマイクロプロセッサは更に、下温度帯に到達するまで
100%電力を加熱素子へ供給するように適合且つ構成されている。このマイクロプロセ
ッサは、上温度帯に到達するまで50%電力を加熱素子へ供給するように更に適合且つ構
成することができ、このマイクロプロセッサは加熱素子を通過するac電流波を交互に遮
断及び許可することにより、50%電力を供給し得る。このマイクロプロセッサは、上温
度帯に到達したときに0%電力を加熱素子へ供給するように更に適合且つ構成することが
できる。更に、バンドコントローラはより低い希望目標温度に対しては温度帯を動的に下
げると共に、より高い希望目標温度に対しては温度帯を動的に上げるように適合且つ構成
し得る。
例えば、250F(121℃)の希望目標温度は、希望目標温度を25F下回る下温度
帯と、希望目標温度に等しい上温度帯とを持ち得る。250F(121℃)と400F(
204℃)との間の希望目標温度は、希望目標温度を10F下回る下温度帯と、希望目標
温度を10F上回る上温度帯とを持ち得る。400F(204℃)を超える希望目標温度
は、希望目標温度に等しい下温度帯と希望目標温度を15F上回る上温度帯とを持ち得る
更なる実施形態は無線電気グリルシステムを与え、この電気グリルシステムは、トライ
アックを通じて電圧ラインへ接続された少なくとも1つの加熱素子を有する電気グリルと
、そのトライアックと電子的に通信するマイクロプロセッサとを備え、このマイクロプロ
セッサは、トライアックを起動又は解除することにより離散電力レベルを加熱素子へ供給
するように構成されており、電気グリル内の位置における温度を測定する少なくとも1つ
の熱電対を備え、この熱電対はマイクロプロセッサと電子的に通信し、及び、マイクロプ
ロセッサと電子的に通信する無線コントローラを備える。このシステムは、スクリーンと
ユーザー入力デバイスとを有する遠隔デバイスを更に含んでもよく、この遠隔デバイスは
、電気グリルの無線コントローラを介して電気グリルと無線通信する。或る実施形態にお
いては、遠隔デバイスはユーザーへ食品プロファイルのメニューを表示すると共に、ユー
ザーからユーザー入力デバイスを介して選択された食品プロファイルを受け取る。
或る実施形態においては、遠隔デバイスは選択された食品プロファイルに関連した目標
温度を決定して、この目標温度を電気グリルへ無線で通信する。マイクロプロセッサは、
下温度帯に到達するまで第1の離散電力レベルを加熱素子へ供給するように適合且つ構成
してもよい。マイクロプロセッサは、下温度帯に一旦到達したならば第2の離散電力レベ
ルを加熱素子へ供給するように更に適合且つ構成することができる。マイクロプロセッサ
は、上温度帯を一旦超えたならば、第3の離散電力レベルを加熱素子へ供給するように更
に適合且つ構成することができる。例えば、或る実施形態においては、第1の離散電力レ
ベルは100%であり、第2の離散電力レベルは50%であり、及び第3の離散電力レベ
ルは0%である。或る実施形態においては、加熱素子を通過するAC電流の一つおきの波
を許可することにより、50%の離散電力レベルが達成される。
更に、遠隔デバイスは、ユーザー入力デバイスを介してユーザー入力に応答して「オフ
」信号を電気グリルへ送るように構成することができ、マイクロプロセッサは「オフ」信
号に応答して0%電力を供給するように構成される。選択的に、マイクロプロセッサは、
熱電対における温度に基づいて推定周囲温度を計算するように適合且つ構成することがで
き、このマイクロプロセッサは推定周囲温度を目標温度と比較するように更に適合且つ構
成される。本発明の実施形態は、トライアックと並列をなし、且つマイクロプロセッサと
通信するように構成されたラッチリレーを更に含んでもよい。そのマイクロプロセッサは
、ラッチリレーを起動してトライアックを解除することにより、100%電力を加熱素子
へ供給するように適合且つ構成してもよい。
従って、本発明の目的は正確な電力制御を与え、複数の負荷を独立に制御でき、電源に
より壁面コンセントへもたらされる高調波電流及びフリッカを低減させることができるデ
ジタル電力供給装置を提供することである。
本発明の他の目的は改良された電源を提供することであり、これは電源グリルと共に使
用し得るものを含むが、それに限定されるものではない。
本発明の更なる目的は電気グリルにおいて使用でき、2つ以上の加熱素子に独立制御を
与えるデジタル電力供給装置を提供することである。
本発明の更なる目的は壁面コンセントへより僅かな高調波電流をもたらすデジタル電力
供給装置を提供することである。
本発明の更なる目的は壁面コンセントへフリッカをより僅かしかもたらさないデジタル
電力供給装置を提供することである。
本発明の更なる目的は高調波電流及びフリッカの標準的な制限及び/又は規定に従う電
気グリルで使用するためのデジタル電力供給装置を提供することである。
本発明の更なる目的は電気グリルで使用するための2つ以上の加熱素子へ可変電力を供
給するデジタル電力供給装置を提供することである。
本発明の更なる目的は可変電力を供給する位相カット技術を用いるデジタル電力供給装
置を提供することである。
本発明の更なる目的は離散電力レベルを供給するデジタル電力供給装置を提供すること
である。
本発明の更なる目的は短いデューティ・サイクルを与えることにより加熱素子の寿命を
向上させることである。
本発明の更なる目的は希望目標温度を達成し、その温度を維持するための技術を提供す
ることである。
本発明の更なる目的は電気グリル内のデジタル電力供給装置を提供することであり、こ
れは操作パラメータを遠隔的に監視する無線能力を有するのみならず、電力レベルを無線
で制御することである。
発明者の用語の定義
本願の多数の請求項又は明細書で用いられる以下の用語は、それらが法の要請に合致す
る最も広い意味を持つことが意図されている。
本明細書で使用されるように、「電力アレイ」は値のアレイを規定し、各値は1波サイ
クルに供給される電力の割合(0.0≦x≦1.0を表す。例示的な電力アレイは4つの
セルを有するものとして説明してあるが、他の大きさのアレイが可能であることを理解さ
れたい。
本明細書で使用されるように「位相角アレイ」は値のアレイを規定し、各値は1波サイ
クルにおける位相角「カット」を表す。例示的な位相角アレイは4つのセルを有するもの
として説明してあるが、他のサイズのアレイが可能であることを理解されたい。
本明細書で使用される「タイミングパターン」は位相制御されたAC波形を形成する「
オン」及び「オフ」信号のパターンを意味する。
代替的な意味が可能であるときは、明細書又は請求項の何れにおいても当業者の理解に
合致する最も広い意味が意図されている。請求項中における全ての単語は文法、通商又は
英語の通常且つ慣例的語法に従って用いられることが意図されている。
本発明(単数形で用いることもあるが、複数形を除外するものではない)の表明した及
び表明していない特徴、目的及び効果は以下の説明及び図面から明らかになり、図におい
て用いる同様な参照符号は様々な図における同様な要素を表す。
図1Aは本発明の例示的グリルの前面図である。 図1Bは例示的な内部部品を示す例示的なグリルの調理面の上面概略図である。 図2Aは本発明のデジタル電力供給装置回路を含む回路の例示的実施形態の概略図である。 図2Bは本発明のデジタル電力供給装置回路及び無線コントローラを含む回路の例示的実施形態の概略図である。 図3Aは本発明の90度カットを有する例示的波形である。 図3Bは本発明の90度カットを有する例示的波形である。 図3Cは1150W素子による高調波電流を示す標準限度に対してプロットされた高調波電流を示す。 図4Aは本発明の「オン」波が後に続く例示的カット波形を示す。 図4Bは本発明の「オン」波が後に続く例示的カット波形を示す。 図4Cは1150W素子による高調波電流を示す標準規制に対してプロットされた高調波電流を示す。 図5Aは本発明の「オフ」波が後に続く例示的カット波形を示す。 図5Bは本発明の「オフ」波が後に続く例示的カット波形を示す。 図5Cは1150W素子による高調波電流を示す標準限度に対してプロットされた高調波電流を示す。 図6は本発明の例示的マイクロプロセッサ構成のフローチャートである。 図7は本発明の電力アレイを割り当てるための例示的アルゴリズムである。 図8は本発明の一定期間に亘って2つの加熱ユニットへ供給される例示的電力を示す。 図9は本発明においてn個の加熱ユニットへ供給された例示的電力を示す。 図10は本発明のマイクロプロセッサに対する例示的な入力及び電力のフローチャートである。 図11はフリッカについての標準(IEC 61000−3−3)規制を示す。 図12は第1の負荷、第2の負荷、及び総電力量についての例示的波形を示す。 図13はグリルの加熱素子の近傍でなされた測定に基づくグリルボックス内側の推定周囲温度を示す例示的グラフである。 図14Aは中間温度範囲で作動中の電気グリルの例示的温度変動を示すグラフである。 図14Bは低い温度範囲で作動中の電気グリルの例示的温度変動を示すグラフである。 図14Cは高い温度範囲で作動中の電気グリルの例示的温度変動を示すグラフである。 図15は遠隔デバイスと無線通信をする電気グリルの例示的概略図である。
以下に記載されるのは、特許請求の範囲に記載された発明の好ましい実施形態若しくは
最良の代表例であると現在のところ信じられるものである。実施形態及び好ましい実施形
態に対する将来及び現在の代表例若しくは修正例が意図されている。更に、機能、目的、
構造及び結果に些細な変化を加えるにすぎない任意の代替例及び修正例も本願の請求項に
包含されることが意図されている。本発明は、係属中の特許出願である発明の名称“El
ectric Grill With Current Protection Cir
cuitry”(出願人により出願され、出願番号15/200,687号を有する)及
び同じく係属中の特許出願である発明の名称“Wireless Control An
d Monitoring For Elctric Grill With Curr
ent Protection Circuitry”(本願と同日に出願され、共にウ
ェーバー‐スティーブン プロダクツ エルエルシーへ譲渡され、その全体が参照により
本願に組み込まれている)に説明された電気保護回路を有する電気グリルに及び/又はそ
の一部に使用し得る。
本発明は一般にデジタル電力供給装置を含み、これは2つ以上の電気的負荷のために独
立した電力制御、及び連続的可変電力を与えることができる。本発明の実施形態は、電力
系統へもたされる高調波及び/又はフリッカの量を低減し得る。当業者は、このデジタル
電力供給装置は任意の電気的負荷又は負荷の組み合わせ(ヒーター、モーターなどを含む
)へ供給するのに使用し得ることを知っているであろう。ここに説明された好ましい実施
形態において、負荷は、例えば電気グリルに見られる加熱素子である。
電気グリルは独立負荷制御を有するデジタル電力供給装置のための1つの適切な用途で
ある。その理由は、ユーザーは電気グリルの一方の側で高熱を、且つグリルの他方の側で
低熱を望むことがあるためである。このような配置は、異なる温度を必要とする様々な食
品を同時にグリルで焼くか、間接グリル法を用いることをユーザーに可能とさせる。間接
グリル法は、食品を調理面の一方の側に置きながら他方の側を加熱することにより、食品
と加熱面との間の直接接触を避ける。可変電力の更なる利点は、ユーザーに電力設定を入
力させて、目標とされた温度を達成することを可能にすることである。これは、長時間に
亘って低温で調理することを可能にする。
ここで図面を参照すると、図1−15は電気グリル110とデジタル電力供給装置20
0の好ましい実施形態を示す。例示として、図1A及び図1Bは電気グリル110を示す
。図1Aはハウジング106を含む電気グリル110の外側を示し、ハウジングには、左
右の制御ノブ101及び102のみならず、ディスプレイ103を装着することができる
。電気グリル110は、AC壁面コンセントに接続するために電源コード107を含み得
る。左右制御ノブ101及び102、並びにディスプレイ103は、本明細書に詳細に説
明するマイクロコントローラ213に接続することができる。
図1Bに示すように、左右の制御ノブ101及び102はそれぞれ第1及び第2の加熱
素子203及び204に協動させることができ、かくして二重調理領域を形成する。代表
的な炉若しくは調理面112は図1Bにも示される。各々の加熱素子203及び204は
、ノブ101、102により、又は加熱素子203、204に関連づけられた任意の他の
コントローラによりそれぞれ独立して制御することができる。左のノブ101と右のノブ
102とは、グリルハウジング106の外側に配置することができる。ノブ101及び1
02又は当業者により理解される任意の他の入力デバイスはマイクロプロセッサ213に
接続して1つ以上の加熱素子203、204の操作モードを設定するようにすることがで
きる。
ノブ101及び102又は(例えばタッチスクリーン又はボタンなど)任意の他の入力
デバイス(又はここで記述される無線手段)を用いて、ユーザーは各加熱素子203及び
204の操作モードを選択し得る。この操作モードは、加熱素子のための希望温度又は電
力設定を含んでもよい。本明細書に更に詳細に説明するマイクロプロセッサ213は、選
択された電力を供給するために加熱素子203及び204に供給される電流を制御する。
マイクロプロセッサ213は、それぞれ加熱素子203及び204の近傍に配置された熱
電対221及び222から読み込まれた現在の温度をフィードバックループを用いて受け
取り、各加熱素子203及び204ごとに希望温度を達成することができる。当業者には
、ノブ、加熱素子、温度センサ及び/又はディスプレイの様々な種類と個数を使用し得る
ことを知っているであろう。
電気グリル110は、ディスプレイ103又は他のユーザーインタフェースを選択的に
含むことがある。1つの例においては、ディスプレイ103はマイクロプロセッサ213
に接続されて、1つ以上の加熱素子203、204の現在の設定又は操作に関する情報を
表示することができる。例えば、ディスプレイ103は、加熱素子203及び204の近
傍における現在の温度(熱電対221及び222により測定されたもの)及びユーザーが
ノブ101及び/又は102を介して設定した希望温度又は電力設定を表示することがで
きる。
ここで図2A及び2Bを参照すると、一般的な、非限定的な条件下で、デジタル電力供
給はマイクロプロセッサ213により達成することができ、これはユーザーの希望電力設
定を受け取ってトライアック208及び209を制御し、電圧ライン201から加熱素子
203及び204を通じてニュートラル202を通って壁面コンセントへ帰還するように
流れるAC電流を有効(又は無効)にする。更にここに設けられているのは、特別に構成
されたマイクロプロセッサ213であり、これは加熱素子203及び204へのAC電流
を、電気グリル110によりAC壁面コンセントへもたらされる高調波電流及びフリッカ
の量を低減する方式で制御し得る。
図2Aの実施形態で示すように、マイクロプロセッサ213はトライアックドライバ2
11及び212と通じており、次にこれらはそれぞれのトライアック208及び209を
制御する。マイクロプロセッサ213が加熱素子203及び204へ電力を供給し得る機
構は、トライアック208及び209をそれらに対応するトライアックドライバ211及
び212を介してオン又はオフ(それぞれ「有効」及び「無効」と称することもある)に
切り換えることによる。
特に、トライアック208及び209は、マイクロプロセッサ213からのパルスによ
り起動されたとき、「オン」に切り換わる。電流はAC電流波がゼロに交差するまで流れ
続ける。ゼロ交差の後、トライアックはオフに切り換わり、次回にマイクロプロセッサ2
13がそれをオンに切り換えるまでオフに留まる。一例では典型的な壁面コンセントのよ
うなAC電流が60Hzで、ゼロ交差は1/120秒ごとに起こる。ゼロ交差検出ユニッ
ト210は、AC波がゼロ交差するたびに、マイクロプロセッサ213へ信号を通信する
ために設けられている。この信号を使って、マイクロプロセッサ213は交流電流のゼロ
交差にそのタイミングを同期させることができる。
マイクロプロセッサ213とトライアック208及び209との間の直接通信を可能と
するのに代えて、トライアックドライバ211及び212が、マイクロプロセッサ213
とトライアック208及び209との間のインターフェースに使われる。トライアックド
ライバは、低電圧DC源(例えばマイクロプロセッサ)(図2A及び2Bの実施形態に見
られる)により高電圧トライアックを制御することができる。更に、トライアックドライ
バは、トライアックにおける潜在的な高電流又は高電圧からデバイスを絶縁するのに用い
られる。トライアックドライバ211及び212がマイクロプロセッサ213とトライア
ック208及び209との間でインターフェースするのと同時に、マイクロプロセッサ2
13はトライアック208及び209における電圧及び電流から絶縁される。
「オン」トライアックは、それを通じて電流を流れさせるが、「オフ」トライアックは
電流を流させない。かくして、「オン」トライアック208はAC電流を(電圧ライン2
01から)第1の加熱素子203を通じて流れるのを可能にすると共に、「オン」トライ
アック209は、AC電流を(電圧ライン201から)第2の加熱素子204を通じて流
れるのを可能にする。マイクロプロセッサ213が加熱素子203及び/又は204へ電
力を供給するというときは、マイクロプロセッサ213がそれぞれのトライアックドライ
バを有効にして、それが関連するトライアックを「オン」に切り換えて、ライン201か
らのAC電流の流れを可能にすることを意味する。この開示を通じて、マイクロプロセッ
サ213が加熱素子へ電力を供給することへの言及は、マイクロプロセッサ213が「オ
ン」又は「有効」パルス信号を介して所定の加熱素子のトライアックドライバをアクティ
ブにすることを意味することと理解されたい。
当業者に理解されるように、トライアックは3つの電極デバイス又は三極管であり、交
流電流を伝導する。トライアックは、一種の固体双方向性スイッチである。この開示はト
ライアックを用いるデジタル電力供給装置を説明するが、任意の固体双方向性スイッチを
トライアックの代わりに使用し得ることを理解されたい。加熱素子203及び204は、
より多くの電流がそれらを流れるにつれて温度が上がる抵抗ヒーターであることがある。
代表的な加熱素子は、1150ワットを引き出すことがある。他の加熱素子203、20
4も当業者に理解されるように使用し得る。
本発明の実施形態においてマイクロプロセッサ213は各々の加熱素子203及び20
4に対して最も近位に位置する1つ以上の熱電対221及び222から温度フィードバッ
クを選択的に受け取り、希望温度が達成されたときを認識するようにする。図1Bは各々
の加熱素子203及び204に隣接する熱電対221及び222の例を示す。図1Bは例
として熱電対を示すが、サーミスタ、抵抗性熱デバイス等その他の装置を非限定的に含め
、すべての型式の温度センサを用いることができると理解されるべきである。実施形態に
おいては、フィードバックがマイクロプロセッサ213により用いられて、ノブ101及
び/又は102で選択された希望温度が達成されるまで、加熱素子203及び204へ供
給される電流を調節することができる。その結果、ユーザーは加熱素子203及び204
に対する希望操作モードを(独立に)選択することができる。本発明の実施形態において
は、マイクロプロセッサ213は、希望設定温度に達するまで供給される電流を制御して
、次いで希望温度を維持することができる。
次にマイクロプロセッサ213の処理について述べると、マイクロプロセッサ213は
、トライアック208及び209を「オン」と「オフ」との間でトグリングさせることに
より、(ユーザーの選択に従い)適切な量の電力を供給するように構成し得る。上述のよ
うに、有効化(又は「オン」)されたトライアック208又は209は、AC電流がライ
ン201からそれぞれ加熱素子203又は204を通じて流れることを可能にする。従っ
て、長い「オン」期間はより多くのAC電流を流し、ひいてはより多くの電力を供給する
ことを可能にする。反対に、より長い「オフ」期間は、低い電力供給をもたらす。
本発明の実施形態においは、マイクロプロセッサ213は位相角制御技術を用いて、「
オン」と「オフ」との間のトグリングのパターンを形成することができる。「オン」と「
オフ」との間のトグリングにより形成された制御パターンは、加熱素子203及び204
を通じて電圧ライン201から流れるAC電流の(延長線上で考えて、電力の)位相角を
制御する。この種の制御パターンは、AC流の波形が「カット(切断)される」ので、「
位相カッティング」と称されることがある。波は、一つのAC波サイクルの一部分の間の
電流の流れを無効にすることによりカットされる。このようにして、波の一部は「カット
」される。「オン」及び「オフ」のタイミングパターンは、位相制御された波を形成する
。希望電力供給について波をカットする正しい角度を決定するために、マイクロプロセッ
サ213は次式を解く:
(角度)=arccos(2x−1)
ここでxは希望供給電力である(割合:0.0≦x≦1.0として表される)。マイクロ
プロセッサ213は、加熱素子203及び204へ供給されるAC正弦波をカットする角
度を解くようにプログラムされている。本開示は角度を「度」で表するが、当業者にはあ
らゆる角度測定値が単位「ラジアン」に変換できることが理解されよう。
一例が図3Aに示され、これはマイクロプロセッサ213がAC波を90°でカットす
る例を示す。90°カットは、全ての利用可能な電力の半分(即ち50%)を供給する波
を導く。図3Aは、AC電流の一波サイクルを示す。当業者は全波が正の半分と負の半分
を有することを理解するであろう。波サイクルは電流の値がゼロである301から始まる
。301と303との間の領域である符号302は、陰影のついた灰色であり、トライア
ックが有効ではなく、従って電流が供給されていないことを示す。90°位相角を表す3
03において、マイクロプロセッサ213はパルス信号を送りトライアックを起動して、
かくして加熱素子を通じて流れる電流を可能とする。(換言すれば、マイクロプロセッサ
213は303にて電力供給を始める)。305において電流はゼロ交差してトライアッ
クはオフへ切り換わる。トライアックは、270°位相角を表す307までオフのままで
ある。270°において、マイクロプロセッサ213は再び起動パルスを送り、307と
309との間、即ち270°から360°までの90°位相において電流が流れる。
要するに、図3Aは、マイクロプロセッサ213が、それぞれ90°位相を表し、合計
で180°の304及び308で表す領域へ電力を供給することを示す。各々がまた90
°を表し、合計で180°の302及び306で表された影付き領域については、電力は
供給されない。このように、マイクロプロセッサ213は、利用可能な電力の半分、即ち
50%を供給している。異なる電力の割合を供給するために、マイクロプロセッサ213
は、半波のより早い段階で起動パルスを送り、より多くの電力を供給するか、半波のより
遅い段階で起動パルスを送り、より少ない電力を供給することができる。如何なる希望電
力の割合についても、適切な位相角カットは、(角度)=arccos(2x−1)につ
いて解くマイクロプロセッサ213により計算し得る。図3Aの例においては、50%の
電力供給が選択された。従って、マイクロプロセッサ213は計算(位相角)=arcc
os(2*0.5−1)=90°を実行した。図3Bは図3Aの「カット」された波の部
分を取り除いて、実際に供給された電力のみを示す。
ここで図3Cを参照すると、表示されたグラフは図3A及び図3Bに説明した90°位
相カットにより電源系統へもたらされた高調波電流を示す。換言すれば、これらのプロッ
トされた高調波電流は、電気グリルが壁面コンセントに接続されて、図3A/図3Bに説
明された90°位相カットをなすときに、建物の電力ラインにもたされ得る。このプロッ
トは1150W加熱素子を用いてなされる。高調波の導入は、それが電磁干渉をもたらす
ので、好ましくない。更に、例えばIEC 61000−3−2 電磁気互換性(EMC
)−Part3−2のような規格があり、これはデバイスにより壁面コンセントへもたら
されるかもしれない高調波電流のレベルを制限する。高調波電流制限は、図3Cのグラフ
の中に線分としてプロットされている。図3Cから明白であるように、90°位相カット
によりもたらされた高調波電流(点としてプロットされている)は高調波制限(線分とし
てプロットされている)を越える。換言すれば、図3Cにおけるグラフは、複数の点(R
MS電流を表す)が高調波制限をマークする線より高いことを示す。これは、図3A/3
Bの波形には高調波電流があって、IEC規格を満たさないことを意味する。例えば、点
310におけるRMS電流は、高調波制限の限度311を越える(即ち、上方にある)高
調波電流の1つの例である。
従って、本発明の実施形態は、電気的負荷へ電力を供給するために、大きさを低減させ
た高調波電流を誘発する波カットを用いるように特に構成されたマイクロプロセッサ21
3を含む。第1の問題として、出願人の試験は、波カットの直後に全波サイクル「オン」
又は全波サイクル「オフ」が続くとき高調波電流波の大きさが低減されることを示した。
出願人の試験の結果は図4及び図5に示される。特に、図4Aは、図3Aにおけるのと同
様な90°カットを有する第1の波サイクルを示すが、完全に「オン」の後続の第2の波
サイクル(409と410との間)が続く。同様に、図5Aは図3Aにおけるのと同様な
90°カットを有する第1の波サイクルを示し、更に、完全に「オフ」の第2の全波サイ
クル(509と510との間)が後に続く。明瞭化のために、図4B及び図5Bは波の「
カット」部分を伴わずに、同様なそれぞれのパターンを示す。図4C及び図5Cに示され
る出願人の試験は、90°カットは、後続の全「オン」又は全「オフ」波サイクルが続く
とき、より僅かな高調波を誘導することを示す。これらの結果は図4C及び図5Cに見る
ことができ、そこでプロットされた高調波電流(点)は、いまやIEC規格(線分として
プロットされる)の高調波制限の限度の下にあって、図3Cにプロットされた高調波電流
よりも顕著に低い。例として、図4Cは、例示的なRMS電流点410を示し、これは高
調波制限411の下にある。図3Cと異なり、図4CのRMS電流は高調波制限より低い
。同様なことが図5Cにあてはまり、ここでは例示的な電流点510が511の高調波制
限の限度の下にある。
従って、本発明の実施形態は、カット波に全「オン」又は全「オフ」波の何れかが続く
ように特に構成されたマイクロプロセッサ213を含む。更に、マイクロプロセッサ21
3は、高調波電流を低減させるパターンで電流を引き出しつつ、2つの独立した加熱素子
203、204の間で引き出された電流を分割するように管理するように特に構成するこ
とができる。換言すれば、マイクロプロセッサ213は、両方の独立した加熱素子203
、204の電力の必要条件を満たしつつ、電気グリル110へ導かれる全体的な電流のパ
ターンを管理しなければならない。電気グリル110へ導かれる全体的な電流のパターン
は、電気グリル110の総電力アレイと称することができる。電気グリル110の総電力
アレイは、第1の加熱素子203の電力アレイに第2の加熱素子204の電力アレイを加
えた合計である。例示的な電力アレイは、4つのセルであることがあり、各々のセルは波
形で供給される電力の割合を表す値(0.0≦x≦1.0)が格納されている。このよう
に、例示的な電力アレイは、4つの波のパターンを表すことがある。電気グリル110に
より引き出される総電力(又は、電流)が加熱素子で引き出される電力(電流)の合計で
あることが理解されよう。加熱素子203、204に供給される波形パターンは、4つの
セル化された電力アレイとして同様に表現し得る。第1の加熱素子の電力アレイと第2の
加熱素子の電力アレイの合計は、電気グリル総電力アレイに等しい。同じことは、電気グ
リル110の内に存在する加熱素子の数の如何に関わらずあてはまる。電気グリル110
の高調波電流は、総電力アレイに表された電気グリル110により引き出された波のパタ
ーンに依存する。高調波電流を低減するために、電気グリル110の総電力アレイは、各
々の「カット」波に全「オン」又は全「オフ」サイクルが続くパターンを表さねばならな
い。
図6は、比較的僅かな高調波しかもたらさない2つの加熱素子を制御するためのマイク
ロプロセッサ213の例示的な構成を示すフローチャートである。一般的に言って、マイ
クロプロセッサ213は、各々の加熱素子203、204へ供給する電力アレイを計算す
る。電力アレイは、2つの加熱素子203、204の各々についてのユーザー電力設定並
びに熱電対221及び222からのフィードバックに依存する。この例では、各々の電力
アレイは4つのセルからなり(但し、他の数のセルが使われることもある)、各々のセル
は0.0≦x≦1.0の間の範囲の数を格納する。4つのセルの各々は波サイクルを表し
、セルの数値はその波サイクルの期間中に供給された電力の割合を示す。例として、「1
|0|1|0」のアレイは、1つの「オン」波、1つの「オフ」波、もう1つの「オン」
波、及びもう1つの「オフ」波を表す。マイクロプロセッサ213は、トライアックドラ
イバ211及び212を上述の方式でトグリングすることにより、2つの計算された電力
アレイを用いて波形を2つの加熱素子203、204へ供給する。
より詳しくは図6を参照すると、マイクロプロセッサ213は第1及び第2のユーザー
入力デバイス、例えば左ノブ101及び右ノブ102と通信する。第1及び第2のユーザ
ー入力デバイスは、2つの加熱素子203、204の各々について電力レベルを伝える。
希望電力レベルは、ステップ601及び602においてマイクロプロセッサ213により
総電力の割合に変換されることができる。マイクロプロセッサ213は、ステップ604
において、総電力603が50%以上か否かを判定する。
ユーザーが選択した総電力が50%未満である場合の605において、マイクロプロセ
ッサ213は第1の電力アレイのセルの充填(又は「割り当て」)を開始する。図7は、
マイクロプロセッサ213が電力アレイの充填又は割り当てを実行するステップを示す。
図7に明らかなように、マイクロプロセッサ213の計算はユーザーにより要請された総
電力を用いて、701で開始される。(これは603で決定されたように、右加熱素子の
ために要請された電力と左加熱素子により要請された電力との合計である)。要請された
総電力割合は、ステップ702において8倍(それぞれ2アレイ×4セルがあるため)さ
れる。ステップ702の値は(図では[702]を使用して表記する)、703で電力ア
レイを割り当てるのに用いられる。702の値が2.0以下であるならば、702の値は
第1と第3のアレイ要素の間に均一に配分されて、「([702]/2)|0|([70
2]/2)|0」に達する。これは、ステップ704に見られる。702の値が2.0よ
り大きいならば、第1及び第3のアレイ要素には「1」が格納され、残り(2を702の
値から引く)は第2と第4のセルの間に均一に配分される。これは705に見られる。こ
の技術を使用して、高調波電流の大きさを低減するために、電力アレイはカット波に続く
全「オン」波又は全「オフ」波を持たせるように構築される。更に、以下で更に詳細に説
明するように、電力アレイの交互のパターンはフリッカを低減させる。ここで図6に戻る
と、ステップ606において、第2の電力アレイは4つのゼロが格納される:「0|0|
0|0」。
再び図6を参照すると、総電力603が50%以上であるならば、ステップ(607)
において、マイクロプロセッサ213は第1の電力アレイを全て1の(「1|1|1|1
」)により格納する。次いでマイクロプロセッサ213は706及び707の条件式を用
いて第2の電力アレイを割り当てる。ユーザーが50%よりも多く又はそれ未満の電力を
要請したか否かに関わらず、2つの電力アレイの一方が交互のパターン「A|B|A|B
」を有し、一方、他方のアレイはパターン「C|C|C|C」を有し、ここでC=0又は
1である。第1及び第2の電力アレイが割り当てられた後に、それらは加熱素子203及
び204へ供給される。
電力は、4つのセル電力アレイにおける値に基づいて、マイクロプロセッサ213によ
りトライアックドライバへ供給される。上述したように、各々のセルは1つの全波サイク
ルを表し、セルの数値はその波サイクルで供給する電力の割合を表す。同じく上述したよ
うに、本発明の実施形態は電力を制御するために位相カッティング技術を用いる事がある
。このように、ステップ609において、マイクロプロセッサ213は、電力アレイにお
けるセルにより表された電力を達成するために、そこで波を「カット」する位相角を計算
するように構成される。マイクロプロセッサ213は次式を解くように構成されている。
(角度)=arccos(2*電力−1)
ここで「電力」とは電力アレイのセルにおける数によって表された電力である。マイクロ
プロセッサ213は、この角度を用いて、セルの数の値に対応する電力を有する波サイク
ルを供給する。この計算は各々の電力アレイにおける各々のセルについて繰り返すことが
できる。各々の電力アレイの各々のセルは、対応する位相角610及び611に変換し得
る。対応する位相角アレイは、電力割合ではなく、位相角を格納し、電力アレイに同じフ
ォーマットで格納し得る。
ステップ614において、マイクロプロセッサ213は、そのタイミングをライン20
1におけるAC電流の位相角に同期させることができる。上述のように、マイクロプロセ
ッサ213は、AC電流がゼロ交差検出ユニット210からのゼロを交差するたびに、ゼ
ロ交差検出210からゼロ交差を受け取る。ゼロ交差信号はかくしてAC波とマイクロプ
ロセッサ213のタイミング(従って延長線上で考えると、角度)を同期させることがで
きる。例えば、当業者はAC電流の波は時間における示された点において以下の角度を有
することを認識するであろう。
Figure 2021092387
この情報を用いると、マイクロプロセッサ213は内蔵タイミング機構、例えばクロッ
ク信号発生器又は任意の他の適切な機構を用いて、適切な「カット」のために必要とされ
る角度に対応する瞬間に「オン」即ち「有効化」パルスを送る。例えば、表1は、トライ
アックをゼロ交差の0.004166667秒後に起動することにより90度カットをな
せることを示す。マイクロプロセッサ213は、適切な時点でトライアックを有効にする
ために、クロック信号を使用し得る。この開示を読んでいる当業者は、任意の希望「カッ
ト」についてのタイミングを如何に計算するかを理解するであろう。
ここでステップ612及び613を参照すると、T1と等しい期間に亘って第1の電力
アレイは第1のトライアックドライバ211へ供給され、第2の電力アレイは第2のトラ
イアックドライバ212へ供給される。この電力供給は、第1の期間T1に亘って連続的
に繰り返され、その後、マイクロプロセッサ213は第2の期間T2に亘って第1の電力
アレイを第2のトライアックドライバ211へ供給し、第2の電力アレイを第1のトライ
アックドライバ212へ繰り返し供給する。T1の時間経過後、供給は「フリップ」され
て、第1のトライアックドライバ211は第2の電力アレイをT2の継続期間に亘って受
け取る。第1と第2の電力アレイは、合計すると、電気グリル110の総電力アレイに等
しく、このように、当然、第1及び第2の電力アレイは常に同時に供給されねばならない
ここで、615及び616における期間T1及びT2の計算について説明する。期間T
1及びT2の目的は、各加熱素子のために独立して選択された電力によって2つの加熱素
子(又は任意の他の電気的負荷)の間で、電気グリル(又は本発明の実施形態を用いた任
意の他のデバイス)により導かれる総電力を「分割」若しくは割り当てることである。ス
テップ605乃至608で形成された電力アレイは、電気グリル全体のために許容可能な
波パターンを形成する。電力アレイの合計は、電気グリル110の総電力アレイであり、
各々のカット波に続いて全「オン」又は全「オフ」波を有して、高調波電流の大きさを低
減する。それぞれの加熱素子203、204への各々の電力アレイの供給時間を計算する
ことが更に必要である。
期間T1は第1の加熱素子203についての電力設定を採ることにより計算され、60
3で選択された総電力によって除される。次いで、この比は電力供給位相により乗算され
、これは、この例では2秒であるが、変動することがある。T1及びT2は、総要請電力
に対する所定の加熱素子の電力設定の単純な比である。計算は、以下の式によって要約す
ることができる。
T1=2秒*(第1の加熱素子についての電力選択)/((第1の加熱素子についての電
力選択))+(第2の加熱素子についての電力選択)。
同様に、T2は同じ計算であり、この時間は第2の加熱素子204ついてのものである。
T2=2秒*(第2の加熱素子についての電力選択)/((第1の加熱素子についての電
力選択)+(第2の加熱素子についての電力選択))。
図8は、2秒の電力供給相に亘る第1及び第2のトライアックドライバへの第1及び第
2の電力アレイのマイクロプロセッサ213の電力供給をまとめたものである。第1のト
ライアックドライバ211(そしてその結果として第1の加熱素子203)は、時間T1
の間、第1の電力アレイによって表される波を受け取る。次いで、時間T2の間、第2の
電力アレイのセルにより表された波を受け取る。逆に、第2のトライアックドライバ21
2(そしてその結果として第2の加熱素子204)は期間T1中に第2の電力アレイのセ
ルによって表される波を受け取り、次いで、期間T2中に第1の電力アレイのセルによっ
て表される波を受け取る。
本発明の実施形態は、2つよりも多くの負荷へ独立して電力を供給するために拡大し得
る。デジタル電力供給装置が「n」個の負荷を独立して制御する実施形態においては、n
個の電力アレイが必要とされる。更に、604における決定は、総電力を100%/nと
比較する。図7の電力アレイを充填する技術はなおも適用可能であり、八(8)を乗算す
るのではないが、ステップ702で(n*4)により乗算することが必要である。更に、
ステップ615及び616において、n期間が必要とされる。図9は、n期間に亘って供
給されるn電力アレイのタイミングを示す。独立した制御を伴わない複数のヒーターによ
る実施形態もこの開示によって意図されていることを了承されたい。
本発明は、2つの加熱素子を独立に制御して、可変電力を与えつつ、低減された高調波
電流及びフリッカを与えるための方法も提供する。本発明の実施形態において、ユーザー
は、電気グリル110を起動して、例えばノブ101及び102を調節することにより、
第1及び第2の電力レベルを選択する。電気グリル110を起動することによって、ユー
ザーはマイクロプロセッサ213を制御して以下のステップを実行し、1つ以上の加熱素
子を制御するという利益を受ける。或る実施形態は任意の数のノブ又は無線を含めて他の
ユーザー入力を含み得ることを理解されたい。電気グリル110を起動することにより、
ユーザーはマイクロプロセッサ213をオンにする。マイクロプロセッサ213はユーザ
ーの選択した電力設定を受け取って、上述した計算を実行して、位相制御された波形を加
熱素子203及び204へ供給する制御パターンでトライアックドライバ211及び21
2を起動する。
本発明の実施形態において、マイクロプロセッサ213は、2つの電力アレイ605−
608をデータを格納することによって適切に位相制御された波形を計算するステップを
実行する。各々の電力アレイは、4つのセルを有することがある。各々のセルは数「n」
を包含し、ここで0.0≦n≦1.0である。数「n」は、電力の「n」パーセントを有
する波形を表す。この波は、「過剰な」電力を排除するためにカットされる。マイクロプ
ロセッサ213は、全ての加熱素子203、204により要請される総電力を計算するこ
とによって、電力アレイを充填するステップを実行し、これは、選択された電力の総可能
電力と比較した割合として表現してもよい(小数の形式で)。
ユーザーにより要請された総電力(即ち全ての加熱素子についての総要請電力)が全体
的な利用可能な電力の50%未満であるならば、マイクロプロセッサ213は第1の電力
アレイを充填するステップを実行する(605)。電力アレイは、総電力数を電力配列の
4つのセルに分布させることによって割り当てられる。606において、マイクロプロセ
ッサ213は、第2の電力アレイへ全てゼロを格納する(即ち「0000」)ステップを
実行する。ユーザーによって要請された総電力が全体的な電力の50%以上であるならば
、マイクロプロセッサ213は第1の電力アレイを1で格納する(即ち「1|1|1|1
」)ステップを実行し、第2の電力アレイは図7のステップに従って格納される(総電力
−50%、即ち[702]マイナス4)。
第1及び第2の電力アレイが計算された後、マイクロプロセッサ213は各々の電力ア
レイのセルに対応する波形を供給する。具体的には、各々のセルの値は、1波サイクルで
供給される電力の割合を表す。電力の任意の所定の割合を有する波を供給するために、マ
イクロプロセッサ213は位相角=arccos(2*x−1)を計算し、ここでxは任
意の所定のセルに記述された電力の割合である。マイクロプロセッサ213は、計算され
た角度を用いて、計算された位相角に対応する時間点においてトライアックドライバ21
1又は212へ「オン」信号を供給する。マイクロプロセッサ213は、ゼロ交差信号及
び上述の表1を用いて正しいタイミングを決定することができる。
マイクロプロセッサ213は、時間T1の期間の間、第1の電力アレイを第1のトライ
アックドライバ211へ、第2の電力アレイを第2のトライアックドライバ212へ繰り
返し供給する。T1が経過した後、マイクロプロセッサ213は期間T2についての第1
及び第2の電力アレイを「フリップ」する。換言すれば、図8に見られるように、T1が
終了した後、T2が開始し、第1の電力アレイが第2のトライアックドライバ212へ供
給され、第2の電力アレイが第1のトライアックドライバ211へ供給される。
マイクロプロセッサ213は以下のようにT1及びT2を計算するステップを実行する。
T1=2秒*(第1のヒーター総電力/組み合わせヒーター総電力)
T2=2秒*(第2のヒーター総電力/組み合わせヒーター総電力)
数学的には、T1+T2=2秒の電力供給相という計算になる。
このように、電力アレイは、2秒の組み合わせ電力供給相について供給される。より長
いかより短い電力供給相を使用し得ることが意図されている。2秒後に、マイクロプロセ
ッサ213は電力アレイを再計算する場合がある。電力アレイを再計算することによって
、マイクロプロセッサ213はユーザー設定の変更を考慮するか、又は、加熱素子の温度
を上げることから温度を維持することへ切り換える。
上述の装置及び方法へ適用される操作例が与えられる。例えば、ユーザーは第1と第2
の加熱素子203と204とについて異なる電力レベルでグリル110を使いたいことが
あり、例えば、マイクロプロセッサ213は第1の加熱素子203にその最大電力の17
.5%を持たせ、第2の加熱素子204にその最大電力の僅か5%を持たせるように決定
することがある。ここに説明される実施形態に従って、マイクロプロセッサ213は、そ
れぞれ、17.5%と5%の電力を供給しつつ、電気グリルによりAC壁面コンセントに
もたらされる高調波電流を低減するパターンで電力を引き出すように構成される。
この例では、第1及び第2の電力アレイは、以下のように計算される。第1及び第2の
選択された電力レベルを合算して、総選択電力とする。例えば、17.5%+5%=22
.5%、即ち0.225(603を参照)。これは50%未満であるので、マイクロプロ
セッサ213はステップ605を始める。ここに説明された技術を用いて、マイクロプロ
セッサ213は、八(8)を乗算して0.225*8=1.8とする。次に、マイクロプ
ロセッサ213は第1の電力アレイに値1.8を格納する。具体的には、第1のセル及び
第3のセルは、(1.8)/2=0.9の値を受け取る。第2及び第4のセルは、「0」
のままである。このように、第1の電力アレイは「0.9|0|0.9|0」であり、第
2の電力アレイは「0|0|0|0」である。
期間時間T1について、第1の電力アレイは第1のトライアックドライバ211へ供給
され、第2の電力アレイは第2のトライアックドライバ212へ同時に供給される。第1
及び第2の電力アレイの供給において、マイクロプロセッサ213は、波のカットに対応
する時間において「オン」信号をそれぞれのトライアックドライバ211及び/又は21
2へ送る。例えば、第1の電力アレイの第1のセルは90%電力波(即ち0.9)が供給
されることを指示する。90%電力波はarccos(2*0.9−1)=36.86°
の「カット」角を必要とする。マイクロプロセッサ213は、36.86°においてトラ
イアックドライバ211を「オン」に切り換えることにより90%電力波を供給する。表
1の値と同様に、36.86°カットはゼロ交差の後の0.0017秒に電力を供給する
ことによりなされる。続いて、第2のセルは、0%を有する「オフ」波が供給されること
を指示する。第3の波は第1の波と同じであり、即ち、36.86°におけるカットであ
り、第4の波は第2の波と同じであり、即ち「オフ」である。第2の電力アレイはこの例
では「0|0|0|0」であり、従って第2のトライアックドライバ212は未だ起動さ
れていない。
この供給パターンは、612及び613に説明されたように期間T1に亘って持続する
。ここでT1は、T1=2秒*(第1ヒーター総電力/組み合わせ総電力)=2*(0.
175/0.225)=2*0.78=1.56秒として計算される。同様にT2=2*
(0.05/0.225)=0.44秒である。この例においては、T1=1.56秒に
亘って、第1の電力アレイ(「0.9|0|0.9|0」)は第1の加熱素子203へ供
給され、第2の電力アレイ(「0|0|0|0」)は第2の加熱素子204へ供給される
。1.56秒後、マイクロプロセッサ213は、0.44秒の期間に亘って第1及び第2
の電力アレイの供給を「フリップ」する。組み合わせた2秒が経過した後に、マイクロプ
ロセッサ213はその時間点において必要な電力に応じて第1及び第2の電力アレイを再
充填することにより開始し得る。
マイクロプロセッサ213が、ここに記載されたステップを実行することに関連した読
み取り及び/又は書き込みのための内蔵又は外部のメモリ1000及び構成を含み得るこ
とが理解されよう。更に、マイクロプロセッサ213は内蔵又は外部クロック信号を有す
ることができ、このクロック信号は「オン」信号をトライアックへ送る時間に用いること
ができることが理解されよう。クロック信号は、オンボード・クロック信号発生器100
1により、又は外部クロックにより生成し得る。図10は、マイクロプロセッサ213へ
の入力及び電力を示す例示的な概略図である。例は、左右のノブ101、102とディス
プレイ103を含む。更なる例は、熱電対221、222と、トライアックドライバ20
8及び209との通信を含む。メモリ1000とクロック1001も示されて、ゼロ交差
ユニット210からの入力信号1002も示されている。
ここに記載されたデバイス及び方法の実施形態の更なる利益は、デジタル電力供給装置
200により壁面コンセントにもたらされるフリッカの低減である。フリッカは、特定の
頻度で、コンセントへ接続している光源がちらつくか、暗くなる原因になるので好ましく
ない。図11は、IEC61000−3−3 電磁気互換性(EMC)−Part3−3
(電圧変動及びフリッカ)のフリッカ制限を示す。フリッカは電圧における%変化で測定
される。
本発明の実施形態は、単独の電力供給相内の波カットからもたらされる電圧変化に基づ
く壁面コンセントへのフリッカレベルを低減することができる。当業者は、フリッカは通
常はデバイスの「定常状態」の間に測定されることを認識するであろう。
単独の電力供給相における電圧変化がフリッカ規制に従う。1101に見られるように
(及び規格に更に記述される)、IEC 61000−3−3要求の最後のデータ・ポイ
ントは1分につき2875電圧変化にある。これは、23.96Hzのサイクリング周波
数と同等である。換言すれば、23.96Hzより高い周波数で起きる電圧変化は、それ
が人間の知覚を越えているので、フリッカ条件がない。ここに開示されたデバイスと方法
の実施形態は、電気グリル110が波カットと全「オン」又は全「オフ」波との間で交番
する波パターンを形成する。このパターンに従えば、電気グリル110は、50Hz A
Cで1秒につき25電圧変化(25Hz)及び60Hz ACで1秒につき30電圧変化
(30Hz)を形成する。この25Hz及び30Hzサイクリング周波数は規格の最後の
データ点の23.96Hzを上回るのでフリッカ条件を満たす。
本発明の更なる利点は多重電力アレイへの電力分割及びそれらの多重加熱素子への供給
から得られる。図6及び図7に記載された技術を用いて、電力アレイの1つは、常に「0
|0|0|0」又は「1|1|1|1」である。これは、加熱素子203又は204の一
方のみが「カット」波を任意の所定の時間に受け取ることができることを確実にする。そ
の結果、電気グリル110の使用した電流(又は電力)は、最大定格電力の半分(1/2
)より大きく降下することは決してない。例を挙げるために、電気グリル110により引
き出された組み合わせ2300ワットで、2つの加熱素子203及び204がそれぞれ1
150ワットを引き出すならば、1つの加熱素子203又は204において90°でさえ
1150ワットの最大電力降下をもたらさないであろう。これは、高調波電流の大きさを
低減するのを助ける。
フリッカ及び高調波条件を依然として満足しつつ、2つ以上の負荷、例えば加熱素子2
03、204に独立に電力を供給する代替的な構成及び方法も本明細書に開示される。例
えば、完全な可変電力(即ち、0から100%の連続的範囲)を供給する必要がない実施
形態においては、マイクロプロセッサ213は、離散値、例えば0%、50%、又は10
0%電力を各加熱素子へ(独立に)供給するように構成してもよい。そのような実施形態
においては、図6から図9及びそれらに関連した文節で説明した電力アレイ計算を実行す
る必要はない。本明細書に開示されたように、フリッカ及び高調波要請の遵守は、離散電
力供給を用いて依然として達成し得る。マイクロプロセッサ213は0%、50%、また
は100%の組み合わせで独立に2つの加熱素子へ供給するように構成し得るので、フリ
ッカ又は高調波歪をもたらす如何なる位相カットも回避される。
更に具体的には、図12は、マイクロプロセッサ213、及び電気グリル110が一般
に如何にして、離散電力レベルを用いて、電気システムへ位相カットを導入することなく
、加熱素子203、204へ電力を供給するかを図解する。例えば、波形1201は0%
電力供給を示す。波形1202は50%電力供給を示し、これは、加熱素子203、20
4へ供給された電流を制御する(例えば、「オン」及び「オフ」波を交互に供給する)こ
とにより、マイクロプロセッサ213が供給する。更に具体的には、波形1202におい
て、マイクロプロセッサ213は、1つの完全な波サイクルを供給して、次いで次の波を
「スキップする」ことにより、50%電力を供給する。従って、1つのみの波が2つのサ
イクル毎に供給されて、これは50%電力供給の状態に達する。1203の波形は完全な
電力供給を示し、その間にマイクロプロセッサ213は完全な波形を供給する。
波形1204乃至1208は2つの加熱素子の各々への0%、50%、又は100%電
力の組み合わせを示す。例えば、2つの加熱素子が共に0%電力で操作されるならば、組
み合わせ電力使用量(例えば、電気グリル110についての組み合わせ電力プロファイル
)は0であり、即ち、波形1204に見られるように平坦な線である。一方の加熱素子が
0%で操作され、他方が50%で操作されるとき、組み合わせ電力プロファイルは、波形
1205に見られるように、25%であり、ここで波形振幅は最大の半分であり、全ての
第2の波形はスキップされる。当業者は、このような波形は可能な電力の25%に達する
ことを知っているであろう。
1206の波形は利用可能な電力の50%を引き出すデバイス(例えば電気グリル11
0)を表す。この状況は、両方の加熱素子が50%の電力を引き出している場合、又は一
方の加熱素子が100%の電力を引き出し、第2の加熱素子が0%の電力を引き出す場合
に発生する。波形1202の目盛から必ずしも目で見て解るわけではないが、共に50%
の電力で動作する第1及び第2の加熱素子は交互の波形を受けることを理解すべきである
。換言すれば、マイクロプロセッサ213は、1つの波形を第1の加熱素子に送り、次の
波形を第2の加熱素子などに送る。この交互のパターンは、1206に見られるように、
滑らかな全体的な電力使用プロファイルを生成する。
1207の波形は、一方の加熱素子が100%の電力を引き出し、2番目の加熱素子が
50%の電力を引き出しているか、又はその逆の場合に発生する75%の全電力使用量を
表す。1207に見られるように、全振幅と半分の振幅を有する波が交番し、これは組み
合わせられた75%の電力供給を与える。最後に、1208の波形は、両方の加熱素子が
100%で動作している場合に発生する全体的な100%電力使用量を示す。1208の
波形は、1206において50%の電力供給の振幅の2倍を有する。
開示されたデジタル電力供給装置及び電力供給のための方法は、電気グリルの回路に選
択的に実装し得る。図2Aは、電気グリルに回路を与えるために保護回路200に選択的
に追加できる更なる構成要素を示す。例えば、ライン201及びニュートラル202は、
逓降変圧器215へ接続することができ、これにはゼロ交差検出ユニット210が接続さ
れている。逓降変圧器215は低減された2次電圧を供給するので、ゼロ交差検出ユニッ
ト210は、ライン201とニュートラル202との間で、高電圧にさらされることなく
、ゼロ交差を検出することができる。
更に選択的な実施形態は、全波整流器216を含み、これは漏電検出ユニット217へ
給電し、これは次いで、電気機械的ラッチ206又は207(図2A参照)をトリップす
るトリップコントローラ218と通信する。漏電検出ユニット217はライン201とニ
ュートラル202との間の信号不均衡を受けて、ラッチをトリップして有害な電流状況を
防止する。
更なる選択的な実施形態は、ウォッチドッグモニター220を含み、これはマイクロプ
ロセッサ213の操作を監視し、マイクロプロセッサ213の故障の際にトライアックド
ライバ211及び212を無効化する。また、マイクロプロセッサ213を駆動するのに
使用することができるAC/DC電力変換器214と、加熱素子203及び204へ流れ
ている電流を監視するためにマイクロプロセッサ213により用いることができる電流セ
ンサ、例えばホール効果センサ219とが設けられている。
図2Bは更に、トライアック208及び209とそれぞれ並列に構成されたリレー22
5及び226を開示する。リレー225及び226は、それぞれ加熱素子203及び20
4への電流の供給を制御するためにマイクロプロセッサ213によって制御ライン(図示
せず)を介して制御される。リレー225、226とトライアック208、209との間
の並列構成のために、電流は、リレー又はトライアックの何れかを作動させることによっ
て加熱素子203、204に供給することができる。別の言い方をすれば、マイクロプロ
セッサ213は、それぞれのトライアック208、209又はそれぞれのリレー225、
226の何れかを使用して、加熱素子203、204に電流を供給することができる。
加熱素子203、204にそれぞれ電流を供給することができる2つの構成要素(リレ
ー及びトライアック)を有することの利点は、発熱を低減するためにマイクロプロセッサ
213が2つの構成要素を交互に切り替えることができることである。例えば、加熱素子
203、204に100%電力を供給することは、トライアック208、209が作動時
に過熱する可能性がある。より具体的には、加熱素子203、204は、高温が望まれる
とき比較的に高い電流量を引き出し、トライアック208、209を通る電流を長時間に
亘って供給すると、トライアック208、209が過熱して最終的に劣化する可能性があ
る。これを回避するために、マイクロプロセッサ213は、「高」または比較的に高い電
流を加熱素子203、204に送るときに、トライアック208、209を無効にし、代
わりにリレー225、226を起動することができる。次に、加熱素子203及び/又は
204にリレー225及び/又は226をそれぞれ通じて電流が流れ、それによってトラ
イアック208、209が過熱するのを防止する。
開示されたデジタル電力供給装置が電気グリルに使用される実施形態では、希望目標温
度を達成して維持することが望ましい場合がある。図2A−Bに示されるバンドコントロ
ーラ223は、希望目標温度を達成して維持するために設けてもよい。図2A−Bは、更
に、バンドコントローラ223の機能を有するマイクロプロセッサ213の実施形態を示
す。本開示の利益を有する当業者は、バンドコントローラ223をマイクロプロセッサ2
13の物理的及び/又は仮想的な従属部品とするか、又はこれに代えて、別個のハードウ
ェア及び/又はソフトウェア構成要素としてもよいことを理解するであろう。本発明の実
施形態においては、バンドコントローラ223はユーザー入力を介して目標温度を受け取
って、加熱素子203、204へ供給された電力(即ち、電流)の量を制御して、ユーザ
ーが選択した目標温度を達成するように構成してもよい。
バンドコントローラ223は、供給される電流の量を制御することによって加熱素子2
03、204における目標温度を達成して維持するためにハードウェア及びソフトウェア
アプリケーションを用いることができる。バンドコントローラ223は、加熱素子203
、204の近傍に位置する熱電対221、222からフィードバックを受け取って、その
ようなフィードバックを用いて、目標温度がいつ到達したかを決定するようにしてもよい
。本発明の実施形態において、熱電対221、222を用いているグリルの調理ボックス
内の周囲温度を推定することが望ましい場合がある。特により高い温度で作動するとき、
周囲温度(例えば加熱素子より上方に6インチ[約15.2センチメートル]又は8イン
チ[約20.3センチメートル]の位置の温度)が加熱素子203、204における温度
とは同一ではない状況がある。食品がグリルの調理ボックス内の至る所に置かれるので(
例えば加熱素子203、204より上方に6インチ[約15.2センチメートル]又は8
インチ[約20.3センチメートル]の格子上)、バンドコントローラ223(及び/又
はマイクロプロセッサ213)は、加熱素子203、204における温度よりもむしろ推
定周囲温度に基づいて作動することが望ましい場合がある。周囲温度に基づく操作は、食
品の温度のより正確な測定値を提供し、従って、食品の出来具合のより正確な測定を与え
る。
例示として、図13は熱電対121、122における温度1302に基づく周囲温度1
301を正確に推定するための出願人の試験データを表す。そのx軸で、図13は、熱電
対121、122で測定された温度1302を表す。そのy軸で、図13は対応する推定
された周囲温度1301を表す。曲線1303は、測定された温度(x軸)の関数として
、推定された周囲温度(y軸)を示す。図13の推定周囲温度は、ユーザーが料理用格子
を設置し得る位置である加熱素子よりも数インチ上方で測定された。より高い温度では、
周囲温度が熱電対で測定された温度から分かれることは明白になり、換言すれば、より高
い温度では、加熱素子よりも上方の位置の推定周囲温度は加熱素子の温度よりも速く上昇
する。例示として、参照点1304においては、推定周囲温度と熱電対1302の温度と
は共に概ね等しく、150F(約65.6℃)である。より高い温度(例えば参照点13
05)においては、熱電対の温度は300F(約148.9℃)であり、一方、推定周囲
温度は概ね400F(約204.4℃)まで上昇した。このように、より高い温度では、
より高いオフセットが正確に周囲温度を推定するために必要とされる。
図13に示されたオフセットを用いて、マイクロプロセッサ213、及び/又はバンド
コントローラ223は、熱電対221、222で測定された温度に基づいて推定された周
囲温度を計算するために、ハードウェア及び/又はソフトウェアに適合して且つ構成し得
る。図13のオフセットは例示としてのみ与えられており、要因、例えば、調理用格子の
高さと、周囲の状況に影響を及ぼすかもしれない他の要因とに基づいて増減し得ることを
理解されたい。更に、マイクロプロセッサ213及び/又はバンドコントローラ223は
、そのような推定された周囲温度をフィードバックループの一部として用い、目標温度に
いつ到達するかについて判定することができる。換言すれば、或る実施形態においては、
目標温度は推定周囲温度を指すことがあり、他の実施形態において、目標温度は熱電対2
21、222における温度を指すことがある。
更に他の実施形態が食品の温度を測定するために食品プローブ(図示せず)を用いるこ
とがあり、食品プローブから読み取られた温度に基づいて、目標温度にいつ到達するかを
判定することも意図されている。食品プローブは温度検知デバイスであり、これはユーザ
ーにより食品(例えばステーキ又は鶏の胸肉)へ挿入されることがあり、食品の内部温度
を測定する。食品プローブを用いて温度を検知することは、それが食品の内部温度の正確
な決定ひいてはその出来具合を与え、或る調理スタイルに有益なことがある。
一貫して目標温度を維持するために、バンドコントローラ223は所定の目標温度を囲
んでいる温度「帯」を決定でき、その帯は、目標温度に近づくにつれて、加熱素子203
、204に供給される電力(即ち、電流)の量を示す。本発明の実施形態においては、帯
は、0%、50%、及び100%電力を表す領域を形成する。1401を上回る領域は0
%電力が供給される温度領域を表し、1401と1403との間の領域は50%電力が供
給される領域を表し、1403の下の領域は100%電力供給を表す。バンドコントロー
ラ223は帯を用いて、加熱素子へ供給して希望目標温度を達成して維持するための適切
な電力(例えば、電流)を決定する。例えば一例として、図14Aにおける例に見られる
ように、バンドコントローラ223は、希望目標温度1402が達成されるまで、100
%電力を供給し、次いで上部帯1401に到達するまで、電力を50%に下げる。上部帯
1401を越えたならば、バンドコントローラ223は電力を0%に下げる。温度が下部
帯1403へ降下する(若しくは下回る)ならば、電力は再び100%に増加される。バ
ンドコントローラ223は、熱電対221、222からフィードバックを連続的に受け取
って、このフィードバック(或る実施形態においては、上述した推定周囲温度)を適切な
温度帯と比較する。このように、温度は下部帯1403と上部帯1401との間を変動し
て、目標温度に近づく。
更に、本発明の実施形態において、バンドコントローラ223は、希望目標温度に従い
帯を動的にシフトする。温度帯の動的シフトはより正確な温度調節を可能とし、ユーザー
が選択された目標温度を概ね維持することを可能とする。これは、低い温度において、5
0%電力設定が電気グリルの温度が希望目標温度を過ぎて増加し続ける原因になることが
あるので生じる。他方、より高い温度では、50%電力を供給することは、温度が下降を
始める原因になることがある。従って、バンドコントローラ223は、低い希望目標温度
について下部電力帯1403を下げて補償することがある。他方、より高い温度範囲にお
いては、バンドコントローラ223は、より高い帯へシフトさせることがある。低い希望
目標温度に対応する下げられた温度帯の例は、図14Bに示されている。図14Bにおい
て、低い目標温度が選ばれて、バンドコントローラ223は上部電力帯(1401)を目
標温度に対応させてシフトさせた。反対に、図14Cは、比較的に高い目標温度を示し、
このためにバンドコントローラ223は電力帯を上昇させて、目標温度を100%電力帯
(1403)と一致させた。図14Bにおいては、目標温度は電力帯1401と重なるが
、図14Cにおいては、目標温度は電力帯1403と重なる。電力帯についての例示的な
値は以下の表に示される。
Figure 2021092387
独立して運転することができる複数の加熱素子を有する実施形態においては、ユーザー
は複数の目標温度を入力することができる。例えば、2つの独立した加熱素子203、2
04を有する実施形態は、2つの別々の目標温度を受け取ることがあり、その各々は1つ
の加熱素子に対応している。目標温度は、任意の数の可能なユーザー入力を通じてバンド
コントローラ223に伝えられる。非限定的な例として、可能なユーザー入力は、ノブ1
01、102を含む。ユーザー入力は、無線コントローラ224と通信するように構成さ
れた無線デバイスから、無線コントローラ224を介して無線で受信することもできる。
そのような実施形態において、無線コントローラ224は、Wi−Fi、ブルートゥース
(登録商標)、無線周波数又はその他の形態の無線通信を通して無線で遠隔デバイスと通
信するように構成してもよい。遠隔デバイスは、携帯電話、タブレット、ラップトップ、
コンピュータ、及び無線通信ができる任意の他の形態のデバイスを含む。図15は例示的
な遠隔デバイス1501を表し、これはディスプレイ1502とユーザー入力デバイス1
503とを有し、電気グリル110の無線コントローラ224と通信する。非限定的な例
においては、遠隔デバイス1501は、タッチスクリーンをその入力デバイス1503と
して有する携帯電話としてもよい。使用されるデバイスの種類に関係なく、遠隔デバイス
1501は、1つ以上の目標温度を表すユーザー入力を受け取って、この目標温度を無線
コントローラ224を介して無線で電気グリル110に通信するように構成することが意
図されている。
例示的な実施形態において、遠隔デバイス1501は、希望目標温度をユーザーから直
接に受け取るように適合且つ構成してもよい。そのような実施形態においては、ユーザー
は、目標温度を選択するために入力デバイス1503を使用することができる。他の例示
的な実施形態においては、遠隔デバイス1501は、調理すべき肉の種類、及び希望の出
来具合を選択するユーザー入力を受け取って、そのユーザーの選択について適切な目標温
度を決定するように適合且つ構成してもよい。そのような実施形態においては、遠隔デバ
イス1501は、希望食品プロファイルと関連した適切な目標温度を記憶するメモリ15
04を有していてもよい。ユーザーは、このように入力デバイス1503を用いて、食品
プロファイルを選択すると共に、遠隔デバイス1501は関連する目標温度を無線で通信
する。目標温度を制御することに加えて、遠隔デバイス1501の実施形態は、「オン」
及び/又は「オフ」信号を無線で、無線コントローラ224を介して、マイクロプロセッ
サ213及び/又はバンドコントローラ223へ送信するように適合且つ構成されている
。そのように、ユーザーは、電気グリル110をオン及びオフするのみならず、電気グリ
ル110の両方の希望目標温度を制御することができる。
遠隔デバイス1501と電気グリル110との間の(無線コントローラ224を介する
)無線通信の更なる例は、遠隔デバイス1501からディスプレイ103についての設定
を遠隔に制御する能力を含む。このように、遠隔デバイス1501は、電気グリル110
のディスプレイ103に表示される情報を無線で制御するように適合且つ構成してもよい
。遠隔デバイス1501は、どの情報をディスプレイ103に表示するかを制御すると共
に、ユーザーに温度測定に関する(C)摂氏と(F)華氏との間の切り換えを可能にして
もよい。そのような情報は、電気グリル110の現在の温度、周囲温度、目標温度のみな
らず、グリルがどれくらい作動しているか、食品をどれくらい調理しているか、又は、食
品がその目標温度に到達するまで時間がどれくらい残っているかを示すタイマーを含んで
もよい。そのような情報は、電気グリル110から、無線コントローラ224を介して、
遠隔デバイス1501まで更に無線で送信されてもよい。
次に、遠隔デバイス1501は、そのような情報をユーザーに遠隔デバイスディスプレ
イ1502上に与え、予め定められた温度に達したならば、或いは、食品が所定の時間調
理されたならば、その情報を更に用いて、電気グリル110をオフに無線で切り換え、又
はその希望目標温度を下げるようにしてもよい。例示的な実施形態においては、食品プロ
ファイルはメモリ1504に記憶され、ここでは、そのような食品プロファイルが、所定
の食品についての適切な目標温度及び/又は適切な調理時間の何れかを示す。遠隔デバイ
ス1501は電気グリル110から無線で受け取られた情報を監視して、適切な温度又は
調理時間に達したか否かを判定するようにしてもよい。遠隔デバイス1501は、そのこ
とが起こった時点で、電気グリル110をオフに切り換えて、及び/又は聴覚的又は視覚
的警報を与えるように適合且つ構成してもよい。そのような聴覚的及び/又は視覚的警報
は遠隔デバイス1501に設けてもよく、電気グリル110に設けてもよく、或いはその
両方でもよい。
更に、本発明の実施形態は、無線通信を用いて電気グリル110から遠隔デバイス15
01へエラーコードを送ることも意図されており、そのエラーコードは、ここで更に説明
するように、安全ではない電流の状態を示すようにすることができる。エラーコードを遠
隔デバイス1501に送ることは、安全でない電流の状態がいつ起こったかについてユー
ザーが遠隔で理解することを可能にするという利点があり、遠隔デバイス1501は、安
全ではない電流の状態を修正するための安全助言を更に表示するのみならず、安全ではな
い状態を導いた状態を記録するようにすることができる。
エラーコードは、例えば図2に示される回路と共に作動するマイクロプロセッサ213
により判定し得る。ここに更に解説されるように、マイクロプロセッサ213は、制御ラ
インを介して、短絡検出ユニット217及びホール効果センサ219と通信し得る。この
ように、マイクロプロセッサ213は、短絡が検出されたことを示している短絡検出ユニ
ット217から制御信号を受け取るように適合且つ構成してもよい。同様に、マイクロプ
ロセッサ213は、ホール効果センサ219からの信号を用いて加熱素子203及び20
4へ供給される電流におけるエラーを認識するように適合且つ構成してもよい。ここに更
に説明するように、ホール効果センサ219からのゼロ電流の読み取りは、加熱素子20
3及び204が少しの電流も受け取っていないことを示す一方、予期しない高い電流読み
取りは、過剰な電流が過熱素子203及び204へ流れていることを示す(例えば「過電
流」状況)。
本発明の実施形態において、マイクロプロセッサ213は、これらのエラーを認識して
、無線コントローラ224を介して、発生したエラーに対応するエラーコードを無線で通
信するように適合且つ構成してもよい。例えば、「01」のエラーコードは、短絡が検出
されたことを示し、「02」は、ホール効果センサ219が電流が加熱素子203及び/
又は204へと流れていないと判定したことを示し、及び「03」は、ホール効果センサ
219が予期しない高い電流が加熱素子203及び/又は204へ流れているのを検出し
たことを示すようにすることができる。マイクロプロセッサ213が「自己チェック」機
能を含むチップである実施形態においては、「04」のエラーコードは、自己チェックピ
ンがマイクロプロセッサ213の故障を判定するならば、送るようにすることができる。
当業者には、如何なる種類のコードでも各々のエラーを示すのに用いられ得ることが認識
されるであろう。エラーに応じて、聴覚的又は視覚的警報が電気グリル110(例えば、
ディスプレイ103上を含めて)において合図されるようにしてもよい。同様に、遠隔デ
バイス1501は、エラーコードを受け取ると即座に、聴覚的又は視覚的警報を与えるよ
うにしてもよい。エラーコードの識別及び送信に関する更なる開示は、出願人の係属中の
出願第15/200,687号、発明の名称”Electric Grill with
Circuit Protection Circuitry”、出願日2016年7
月1日、及び同じく係属中の特許出願、発明の名称”Wireless Control
And Monitoring For Electric Grill With
Current Protection Circuitry”、本願と同日出願に見い
出され、これらの両方はウェーバー‐スティーブン プロダクツ エルエルシーに譲渡さ
れており、それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれている。
遠隔デバイス1501は、エラーコードを無線で受け取り、ディスプレイ1502上に
エラーの種類を特定するメッセージをユーザーに表示するように適合且つ構成してもよい
。そのようなエラー・メッセージは、遠隔デバイス1501における聴覚的又は視覚的警
報を伴うことができる。遠隔デバイス1501は更に、メモリ1504に記憶されたメッ
セージを表示し、ユーザーがエラーを修正するために採るべき処置を説明するように適合
且つ構成してもよい。例えば、ここに更に説明されるように、図2の回路は短絡に応じて
リレー206及び/又は207を切るように構成してもよい。従って、マイクロプロセッ
サ213が短絡を示すエラーコード(例えば「01」)を遠隔デバイス1501に送るな
らば、遠隔デバイス1501は短絡が起こったことをユーザーに警報すると共に、ユーザ
ーにリレー206及び/又は207をリセットするように促すメッセージを表示するよう
にしてもよい。
エラー「02」に応じて、遠隔デバイス1501は電流が加熱素子203及び/又は2
04へ流れていないことをユーザーに警報するように適合且つ構成してもよい。電流の流
れの欠如は、例えば、加熱素子203、204が適切に設置されていない(起こる場合が
ある)時の、開回路を示すことがある。このように、遠隔デバイス1501は、加熱素子
203、204を取り外して、再度設置することをユーザーに促すメッセージを表示して
もよい。エラーが持続するならば、遠隔デバイス1501はユーザーに製造業者に連絡す
ることを促すようにしてもよい。
同様に、エラーコード「03」が受け取られたならば、過電流が生じている。過電流の
1つの可能性がある原因は、ユーザーが誤った抵抗値を有する非互換性の若しくは不良品
の加熱素子を設置したことである。(誤って低い抵抗値を有する加熱素子は不適切に高い
電流がその中を流れる原因になる)。例えば、120Vで作動するように設計された加熱
素子は、230Vで機能するには低く過ぎる抵抗値を有し、過電流を引き起こす。このよ
うに、ユーザーは加熱素子をチェックするか、それを新しいものと交換するように促され
るようにしてもよい。
遠隔デバイス1501は、エラーのログを作製して、それらをメモリ904に記憶させ
ることができる。そのようなエラーログは、発生した各々のエラーの記録を含むことがで
きる。更に、遠隔デバイス1501が電気グリル510から状態情報(例えば加熱素子の
温度、周囲温度、温度目標、調理時間などの)を受け取る実施形態において、そのような
状態情報は、エラーログに記録されることもある。状態情報は、連続的に供給されてもよ
く、または、エラーに応じて供給されてもよい。例示として、エラーが発生する前にグリ
ルはどれくらい調理していたか、エラーの時点のグリルの温度、及び他の関連する情報が
解っていることが有利なことがある。エラーログは、エラーを診断するのに有効である場
合がある。当業者には、多種多様なパラメータがエラーログの一部として記録されて記憶
されることが理解されるであろう。
或る実施形態においては、遠隔デバイス1501は、インターネット接続1505を有
することができる。インターネット接続1505は、遠隔デバイス1501に、記録され
たエラーログを選択的に第三者、例えば電気グリルの製造業者に送らせることを可能にす
る。従って、製造業者は、発生したエラーとエラーの周囲の状況をよりよく理解すること
ができる。これは、製品修理と改善を導くことができる。
上述した理由で、本発明の或る実施形態は、加熱素子の寿命を延ばすためにデジタル電
力供給装置を与えることがあり、このデジタル電力供給装置は、フリッカ条件を満たし、
また高調波条件を満たす。これらの利益は、ここに記載されたデバイスと方法を使用して
達成し得る。例えば、2秒の電力供給相を用いることは、加熱素子が常に完全に拡大する
か完全に収縮することを防ぐ。加熱素子を完全に拡大するか収縮させる長い電力供給相は
、加熱素子の寿命に非常に有害である。AC流によって決定される25−30Hzのサイ
クリング周波数を持つ交互の波パターンを記述する総電力アレイを形成することによって
、フリッカ条件は満たされる。更に、本発明のデバイス及び方法を用いて形成し得る総電
力アレイは、全「オン」又は全「オフ」波を有するカット波が常に続くことによって、高
調波電流を低減する。高調波電流は電気グリル110の組み合わせ負荷を2つ以上の素子
に分割することによっても低減される。
上述の説明は、本発明を規定する以下の請求項で使用される語の意味又は要旨を限定す
ることを目的とするものではない。むしろ、説明と実施形態は、様々な実施形態を理解す
ることを支援するために提供されている。構造、機能、又は結果の将来的な変更例が存在
し、これは実質的な変更ではなく、それらの僅かな変形例は請求項により包含されるよう
に意図された請求項の範囲内であることが意図されている。従って、本発明の好ましい実
施形態が例示されて説明されている一方、当業者には幾多の変形例及び変更例が請求され
た発明を逸脱しない範囲でなすことができることが理解されるであろう。更に、用語「請
求された発明」又は「本発明」は本明細書ではときおり単数形で使用されているが、説明
して請求したように複数の発明があることが理解されよう。
本発明の様々な特徴は、以下の特許請求の範囲に記載されている。

Claims (20)

  1. デジタル電力供給装置であって、
    負荷に近接して配置され、前記負荷の検知温度を決定する温度検知デバイスと、
    前記負荷の第1の目標温度を選択するユーザー入力デバイスと、
    第1のトライアックと電子的に通信するマイクロプロセッサと、
    を備え、前記マイクロプロセッサは、
    前記第1のトライアックを起動及び解除することにより、離散電力レベルを前記負荷へ供給し、
    希望目標温度を取得し、
    前記希望目標温度に基づき上部温度帯と下部温度帯を決定し、
    前記検知温度が前記下部温度帯よりも低いとき第1の離散電力レベルを前記負荷へ供給し、
    前記検知温度が前記下部温度帯と前記上部温度帯との間であるとき第2の離散電力レベルを前記負荷へ供給し、
    前記検知温度が前記上部温度帯を越えるとき第3の離散電力レベルを前記負荷へ供給し、
    カット波に全「オン」波又は全「オフ」波が続くような前記離散電力レベルを構成することを特徴とするデジタル電力供給装置。
  2. 請求項1のデジタル電力供給装置において、
    前記第1の離散電力レベルは、全電力供給を意味し、
    前記第2の離散電力レベルは、半分の電力供給を意味し、
    前記第3の離散電力レベルは、電力供給がないことを意味するデジタル電力供給装置。
  3. 請求項1のデジタル電力供給装置において、前記マイクロプロセッサは、
    前記温度検知デバイスからの前記検知温度を監視し、
    前記検知温度が前記下部温度帯よりも低いとき前記負荷へ全電力を供給するようになっているデジタル電力供給装置。
  4. 請求項1のデジタル電力供給装置において、前記マイクロプロセッサは、
    前記温度検知デバイスからの前記検知温度を監視し、
    前記温度検知デバイスからの検知温度が前記下部温度帯と前記上部温度帯との間であるとき半分の電力を供給するようになっているデジタル電力供給装置。
  5. 請求項4のデジタル電力供給装置において、前記マイクロプロセッサは、前記負荷を通過するAC電流の波を交互に遮断及び許可することにより半分の電力を供給するようになっているデジタル電力供給装置。
  6. 請求項1のデジタル電力供給装置において、前記マイクロプロセッサは、
    前記温度検知デバイスからの前記検知温度を監視し、
    前記検知温度が前記上部温度帯を越えるときに電力を供給しないようになっているデジタル電力供給装置。
  7. 請求項1のデジタル電力供給装置において、前記マイクロプロセッサは、低い目標温度に対して前記下部温度帯を下げ、高い目標温度に対して前記上部温度帯を上げるようになっているデジタル電力供給装置。
  8. 請求項1のデジタル電力供給装置において、前記マイクロプロセッサは、121℃以下の目標温度に応答して、前記下部温度帯と前記上部温度帯との間の温度範囲を15℃に設定するようになっているデジタル電力供給装置。
  9. 請求項1のデジタル電力供給装置において、前記マイクロプロセッサは、121℃と204℃との間の目標温度に応答して、前記下部温度帯と前記上部温度帯との間の温度範囲を10℃に設定するようになっているデジタル電力供給装置。
  10. 請求項1のデジタル電力供給装置において、前記マイクロプロセッサは、204℃を越える目標温度に応答して、前記下部温度帯と前記上部温度帯との間の温度範囲を8℃に設定するようになっているデジタル電力供給装置。
  11. 請求項1のデジタル電力供給装置において、前記マイクロプロセッサと電子的に通信する無線コントローラをさらに含むデジタル電力供給装置。
  12. 請求項11のデジタル電力供給装置において、前記マイクロプロセッサは、無線コントローラを介して遠隔デバイスから少なくとも1つの希望目標温度を取得するようになっているデジタル電力供給装置。
  13. 請求項11のデジタル電力供給装置において、前記マイクロプロセッサは、遠隔デバイスから選択された食品プロファイルを、前記無線コントローラを介して受け取るようになっているデジタル電力供給装置。
  14. 請求項13のデジタル電力供給装置において、前記マイクロプロセッサは、前記選択された食品プロファイルに関連した目標温度を決定するためにメモリにアクセスするようになっているデジタル電力供給装置。
  15. 請求項11のデジタル電力供給装置において、前記マイクロプロセッサは、前記負荷の前記検知温度を遠隔デバイスへ無線で送信するようになっているデジタル電力供給装置。
  16. 請求項11のデジタル電力供給装置において、前記マイクロプロセッサは、遠隔デバイスから「オフ」指示を無線で受信し、前記「オフ」指示に応答して前記負荷への電流の流れを無効にするようになっているデジタル電力供給装置。
  17. 請求項11のデジタル電力供給装置において、前記マイクロプロセッサは、前記無線コントローラを介して遠隔デバイスと無線接続を確立するようになっていて、前記遠隔デバイスはスマートフォン又はタブレットであるデジタル電力供給装置。
  18. 請求項1のデジタル電力供給装置において、前記負荷は第1の負荷であり、前記第1の負荷は加熱素子であり、前記マイクロプロセッサは、起動及び解除することにより、第2の負荷に離散電力レベルを供給するようになっているデジタル電力供給装置。
  19. 請求項18のデジタル電力供給装置において、前記第2の負荷は第2のトライアックに接続され、この第2のトライアックは前記マイクロプロセッサと電子的に通信するデジタル電力供給装置。
  20. 請求項19のデジタル電力供給装置において、前記マイクロプロセッサは、前記第2のトライアックを起動及び解除させることにより、前記第1の負荷とは独立に、前記第2の負荷へ電力を供給するようになっているデジタル電力供給装置。
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