JP5628161B2 - 直接直交サンプリング装置および方法 - Google Patents

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Description

本願は、2008年6月27日出願の米国非暫定特許出願第12/163,962号に基づく優先権を主張するものであり、この内容は参照により本明細書中に組み込まれる。
本開示は、バンドパス信号のサンプリングに関し、より具体的には、ブロードバンド直交信号の直接アナログ・デジタル変換に関する。
受信信号から情報を効率的に抽出するため、幅広い様々な用途で直交信号処理が利用されている。このような用途には、画像通信および配信システム、ならびに無線データおよび/または音声通信などが含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。このような用途は、コヒーレント通信システムとして知られているシステムに大別され得る。これらのシステムは典型的には、受信信号の位相を維持し、その中で符号化された任意の情報の信頼できる抽出を可能とする。
コヒーレント通信システムの場合、直交信号の表現は、位相情報を抽出するための便利な形式を提供する。さらに、直交形式で表現された信号は、ベースバンドを中心とする正および負の周波数の一義的な検出を可能とする。受信信号の直交形式を用いることにより、周波数弁別をわかりやすいものにできる。
受信信号を直交形式に変換する技法は、直交サンプリング、または同相/直交(IQ)サンプリングとして周知である。図1Aに示すように、従来、これは、まず搬送波周波数を中心とするバンドパス信号を、直流(DC)(つまり、ゼロIF(中間周波数))を中心とする同相(I)および直交(Q)ベースバンド信号に下方変換し、次にこれらの信号を2つの別個のIおよびQアナログ・デジタル変換器(ADC)によりサンプリングすることで達成され得る。別の方法では、図1Bに示すように、より高い速度(図1Aに示すよりも少なくとも2倍高い速度、つまり、ナイキスト速度の少なくとも4倍の速度で)でIおよびQを逐次的にサンプリングするように1台のADCが使用されてもよい。これらの方法は、IおよびQのサンプリングの前に周波数変換するステップを伴うため、「間接直交サンプリング」と呼ばれる場合がある。一方、直接直交サンプリングは、ゼロIFへの変換せずに信号を直接サンプリングすることを意味する。
図1Aは、従来の「間接」直交サンプリングの一例を示す。これには、局所発振器118と、移相器116と、第1および第2の乗算器102および114と、第1および第2のローパスフィルター(LPF)104および112と、第1および第2のADC106および110と、を含んでもよい。IおよびQチャネルの出力は、任意の処理装置、例えば、デジタル信号プロセッサー(DSP)108に渡されてもよいし、または、以降の処理のためにデジタル的に記録されてもよい。
図1Bは、IサンプルおよびQサンプルを生成するために、1つのADC122だけが必要となるよう(しかしながら2倍の速度サンプリングする)、IチャネルおよびQチャネルの両方を逐次的にサンプリングするため、ADC106およびADC110をスイッチ120と置換し得る、従来の間接サンプリングアーキテクチャーの別の例を示す。ADCの数を減らすことで、IQのマッチングを改善し、コストを低減し得る。IチャネルおよびQチャネルは、スイッチ120によって「直列に」サンプリングされるため、その結果生じるIサンプルおよびQサンプルはサンプル時間の約半分ほど時間においてずれが生じ、さらなる処理に対して、時間的に整列させる必要がでてくる。
図1Cは、IF周波数における従来の直交サンプリングの例を示す。この例において、入力信号は、最初は476MHzのRF周波数を中心としてもよい。入力信号は、信号増幅器130および局所発振器(LO)135により生成された471.1MHzの正弦波信号によって、4.9MHzを中心とするIF信号に下方変換され得る。周波数がシフトした画像は、バンドパスフィルター140によりフィルタリングすることで除去され得る。フィルタリングされたIF信号は、IF中心周波数(例:19.6MHz)の4倍のクロック速度を用いて、ADC145によりサンプリングされ得る。分波器150は、IF中心周波数(例:9.8MHz)の2倍でIFサンプルを分波し得る。次に分波された各ストリームはそれぞれ、IF中心周波数速度(例:4.9NHz)の1倍で、IF信号を多重化(符号反転を実行)することで、ベースバンドに下方変換され得る。
直交サンプリングを正確に実行するための従来の技法は、システムのサンプリングクロック周波数に対応した単一周波数周辺の狭い周波数範囲(例えば、1%程度)に制限され得る。この制限は、IF信号の周波数がサンプリング周波数からずれるので、IサンプルおよびQサンプル間の位相オフセットが90度ずれる場合があるために生じる。さらに、従来の技法は、RF入力信号を直接サンプリングできず、典型的には、サンプリング前に少なくとも1つの周波数下方変換ステップを必要とする。
従って、これらの従来の技法は、広比帯域幅を有する広帯域信号に適さない場合がある。システム性能の改善に対する高まりつつある期待を鑑みれば、広帯域信号を用いることは、ますます一般化しつつある。直交ADCの周波数範囲を拡大する従来の手法は、より複雑な処理アーキテクチャーという結果になり得る。このような手法は、しばしば調整可能な局所発振器周波数を用いたベースバンドへの周波数変換を伴うことがある。このベースバンドは、直交信号を供給するため、適切に混合され、次にADCによってサンプリングされる。従来の広帯域信号の直交サンプリングのための従来の手法の複雑さの増加を鑑みれば、このような実施はコストの増加、信頼性の低下、および性能の低下に関連し得る。
従って、広帯域信号に適用し、さらに前述の従来手法の問題を回避し得る直接直交サンプリング技法が必要である。
信号の直接直交サンプリングの装置および方法を本明細書に開示する。バンドパス信号の直交ベースバンド成分をサンプリングする一実施形態は、バンドパス信号を受信することと、第1のサンプリングクロックおよび第2のサンプリングクロックを用いてバンドパス信号をサンプリングすることであって、第1および第2のサンプリングクロックは、同じ周波数を有し、所定の位相によりオフセットされるサンプリングすることと、ベースバンド同相および直交成分に対応した同相および直交サンプルを生成するためにサンプリングされた信号を時間的に整列させることとを含む。
バンドパス信号の直交ベースバンド成分をサンプリングする別の実施形態は、実数値のバンドパス信号を受信することと、第1のアナログ・デジタル変換器(ADC)を用いてバンドパス信号をデジタル化することによって、第1のサンプルセットを生成することと、第1および第2のADCが同じ周波数を有し、かつ所定の位相によってオフセットされ得るクロック信号を使用し得る、第2のADCを用いてバンドパス信号をデジタル化することで、第2のサンプルセットを生成することと、補間された第1のサンプルセットおよび第2のサンプルセットを同期させるために、第2のサンプルセット内の対応するサンプルに各補間されたサンプルが一致し得るように第1のサンプルセットを補間することであって、補間された第1のサンプルセットは同相サンプルを表し得、第2のサンプルセットはベースバンド直交成分の直交サンプルを示し得る第1のサンプルセットを補間することとを含む。
バンドパス信号のベースバンド直交成分を直接サンプリングする一実施形態をさらに示す。この実施形態は、バンドパス信号を受信するよう構成され、第1のクロック信号に連結されてもよい第1のADCと、バンドパス信号を受信するよう構成され、第1のADCと並列に配置され、第1のクロック信号に対して、位相オフセットを有するよう構成された第2のクロック信号と連結し得る第2のADCと、第1のADCに連結され、第1のADCに関連するサンプリングされた信号を補間するよう構成され、補間された各サンプルは第2のADCからの対応するサンプリングされた信号に一致し得る補間器とを含んでいてもよい。
バンドパス信号から直接サンプリングされた直交信号内の画像を除去する一実施形態も示す。1つの実施形態は、バンドパス信号を受信するよう構成された、第1のアナログ・デジタル変換器(ADC)であって、第1のクロック信号を使用し得る第1のADCと、第1のADCと並列にバンドパス信号を受信するよう構成された第2のADCであって、第1のクロック信号に対して位相オフセットを有してもよい第2のクロック信号を使用し得る第2のADCと、第1のADCに連結され、第1のADCに関してサンプリングされた信号を補間するように構成され得る、その結果、補間された各サンプルが第2のADCからの対応するサンプリングされた信号に一致し得る補間器と、第2のADCに連結された遅延要素と、遅延要素および補間器に連結された位相変調器であって、干渉画像を生成し得る位相変調器と、干渉画像と直交信号ベースバンド成分を結合するキャンセルモジュールとを含む。
添付の図は、本開示の実施形態の説明を支援するために示され、単に実施形態を図示するためにのみ提供されるものであり、本開示の範囲を限定する趣旨のものではない。
従来の直交サンプリング手法を示すブロック図である。 従来の直交サンプリング手法を示すブロック図である。 従来の直交サンプリング手法を示すブロック図である。 シフトサンプリングクロックを用いた例示的な直接直交サンプリングアナログ・デジタル変換器(DQS ADC)を示すブロック図である。 時間および周波数領域においてシフトサンプリングクロックおよび関連するサンプリング関数を用いた理想的なサンプラーを示す図である。 同相および直交チャネルの両方においてバンドパス入力信号のスペクトル画像およびベースバンド画像を示す図である。 IおよびQチャネルによって生成されたサンプルを時間的に整列させるために使用される補間プロセスを示すグラフである。 直交サンプリングアナログ・デジタル変換器によって処理された信号の画像除去の例示的な技術を示すトップレベルのブロック図である。 図6に示す実施形態に基づき構成される例示的な画像除去受信器を示す図である。 画像除去技法を用いたチャネルを有する例示的なマルチチャネルチューナーを示すブロック図である。 アナログ・デジタル変換器の配列を駆動する複数の位相サンプリングクロックを有する例示的なマルチチャネル画像除去チューナーを示すブロック図である。
以下の説明および関連する図面は、開示された方法および装置の具体的な実施形態に関する。本開示の範囲から逸脱することなく、別の実施形態が考案され得る。また、本開示の公知の要素は詳細に説明しないか、または開示されている関連する詳細を不明瞭にしないよう省略される。
「例示的(exemplary)」という語は、本開示の全体を通して、「「例(example)」、「具体例(instance)」または「例証(illustration)」として使用する」という意味で用いられている。本開示において「例示的」なものとして説明されるいずれかの実施形態は、必ずしも他の実施形態に優れて好ましく、または有利であると解釈すべきものであるとは限らない。本開示を通して用いられる場合、「直接サンプリング(direct sampling)」という語は、入力信号において実行されるいかなる周波数の下方変換よりも前にアナログ入力信号がサンプリングされ得るという意味である。
さらに、多くの実施形態は、例えば、計算装置の要素によって実行される一連の動作の観点から説明される。本開示で説明される様々な動作は、少し記述するだけでも、特定の回路(例えば、特定用途集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサーによって実行されるプログラム命令によって、状態機械によってまたは別個の構成要素の組み合わせによって、またはこれらの任意の組み合わせによって実行できることを当業者は理解することを認識するであろう。また、本開示で説明される一連の動作は、実行時に関連するプロセッサーに本開示で説明される機能を実行させる対応するコンピューター命令のセットを内部に格納した任意の形式のコンピューター可読のデータ記憶媒体内で全体的に実施されると判断することができる。従って、開示される方法および装置の様々な態様は、いくつかの異なる形式で実施してもよい。これらの形式のすべては、開示される主題の範囲内にあると考えられている。また、本開示で説明する各実施形態に対して、このような任意の実施形態の対応する形式は、例えば、説明される動作を実行するよう「構成された論理」として本開示において説明されてもよい。
直交信号表示
通信システムによって受信される入力信号は一般的に、直交変調成分を有する変調搬送波として説明することができる帯域制限バンドパス信号である。実際の情報は、直交変調成分によって表される。この信号をx(t)で表すと、次式によって数学的に表現され得る。
Figure 0005628161
上式において、cos(ωt)およびsin(ωt)はそれぞれ、搬送波の同相および直交成分である。I(t)およびQ(t)はそれぞれ、ベースバンド変調信号の同相および直交成分である。本開示で使用される場合、直交ベースバンド成分という用語は、集合的にI(t)成分およびQ(t)成分の両方を集合的に意味する。一般的に、式(1)における搬送波角周波数ωは、任意の恣意的な周波数でもよい。しかし、以下で説明するように、IおよびQサンプルの抽出を容易にする信号を表すため、式(1)で選択され得る具体的な周波数があってもよい。
式(1)における所与の信号x(t)および角周波数ωに対して、対応する直交ベースバンド成分I(t)およびQ(t)は、次式を用いて表すことができる。
Figure 0005628161

は、x(t)のヒルベルト変換である。異なる搬送波角周波数ωを選択すると、I(t)およびQ(t)のペアが異なるが、このようなペアはすべて信号x(t)を完全に説明する同じ情報を含む。搬送波周波数f(式中f=ω/2π)は典型的に、無線周波数(RF)帯域内に位置するが、このような周波数に限定されるものではない。バンドパス信号スペクトルが限られた帯域幅内、搬送波周波数fの周辺を中心とするBWに限られ、およびfがBWと同じかまたはBWよりも大きい場合(つまり、BW≦f)、ベースバンドとバンドパス信号間でスペクトラムの重なりまたはエイリアシングが生じる。
直接直交サンプリングの導入
図2は、例示的なDQS ADC200のブロック図である。DQS ADC200は、第1のADC204と、第2のADC206と、補間器208と、時間遅延ユニット210とを含む。DQS ADC200は、2つの並列チャネルである、IチャネルおよびQチャネルを有するよう構成される。Iチャネルは、直列に構成された第1のADC204と、補間器208とを含む。Qチャネルは、同様に直列に構成された第2のADC206と、遅延ユニット210とを含む。しかし、他の実施形態においては、補間器208および遅延ユニット210(補間器208は、Qチャネルにあり、遅延ユニット210は、Iチャネルにある)は、DQS ADC200の出力を実質的に変化させることなく、入れ替え得る。
2つのADC204、206も、並列で動作してもよく、それぞれ同じバンドパス入力信号x(t)を受信する。しかしサンプルは、各ADCから同時に出力されない。第1のADC204および第2のADC206の両方は、同じ周波数fsを有するサンプリングクロックによって駆動されるが、一方のADCは、他方のクロック信号に対して、時間値τの分だけ遅延されるクロック信号を有し得る。例えば、図2に示すように、ADC206を駆動するサンプリングクロックは、ADC204を駆動するサンプリングクロックに対して、τの分だけ遅延される。正確な同相および直交サンプルを生成するため、時間遅延は、サンプリング周波数fの周期の4分の1であってもよい。これは、この周波数での90度の相対位相差に対応している。
ベースバンド直交成分を表すのに用いられる上記の式(2)および(3)で説明されたように、搬送波周波数ωは、バンドパス信号x(t)の帯域幅を支持するのに十分高い値である限り、恣意的に選択してもよい。DQS ADC200の場合、搬送波周波数は、一般性が失われることなく、サンプリングクロック周波数fs(サンプリング周期Tに対応している)またはサンプリング周波数の任意の高調波と一致するよう、選択し得る。これに応じて、搬送波周波数は、f=kf(k=1、2、3、・・・)、または角周波数に関しては、ωc=kω(ω=2πf)であってもよい。これに従い、DQS ADC200によってサンプリングされた入力バンドパス信号x(t)は、ADC204、206のサンプリングクロックfまたはその高調波の周辺を中心としてもよい。これは、以下の図4の説明で詳細に説明されるように、サンプリングされる入力信号のスペクトルが異なるナイキストゾーンにあってもよいということを意味する。
サンプリングされた入力信号x(t)は、最大f(つまりBW≦f)の幅のBW、搬送波の各側に最大fの1/2までの幅を有し得る。これは最初はナイキストの定理に反しているように見え得る。ナイキストの定理は、信号BWは、信号速度fの1倍ではなく、最大2分の1にしかなりえないとしている。しかし、異なる時間にクロックされる2つのADCが使用されるため、実際にはナイキストの定理への違反はない。クロック速度は、サンプリング速度を2つのクロック間の時間遅延τに関連付けることにより、その周期Tによって暗示されるもの、つまり1/τの周波数を有する実効クロック(fよりも高い、例えば、1/4のサイクル遅延τの場合、fの4倍に等しい)よりも効果的に高いと考えることができる。
ADC204および206からのサンプルは時間において一致しないために、これらを時間的に適切に整列させるため、さらなる処理が実行される。例えば、DQS ADC200のIチャネルにおいて、同相サンプルは、補間器208によって、Qチャネルの第2のADC206によって生成されるサンプルと実質的に一致するよう補間される。IおよびQチャネルにおける基本となるアナログ波形はすでに時間的に一致しており、一方が他方に対して遅延され得ないため、この場合、単純な時間遅延は適切ではないことに注意されたい。この場合、図5と共に、後でより詳細に説明されるように、一方のチャネルが他方のチャネルのサンプリング時間に対して再サンプリングされ、サンプリングされた別個の点自体が実質的に一致するため、補間が実行される。
補間器208がIサンプルを補間するのに必要とする時間を補償するために、ADC206が生成したQサンプルは、補間器208における処理時間遅延に実質的に一致する遅延ユニット210を用いて、時間遅延Tdの分だけ遅延される。補間器が(サンプリング周期Tのごく一部内に入るほど)十分速い速度で再サンプリングできた場合、遅延ユニット210は必要でない場合がある。しかし、実際のシステムではほとんど、遅延ユニット210が典型的に用いられる。2つのIおよびQチャネルによってその結果生成される出力サンプルは、標的となる時間一致ベースバンド直交成分I(n)およびQ(n)を表す。これらは、以降の使用のためにさらに処理および/または格納される。
ADC204および206は典型的には、従来の成分であり、動画処理および配信用途において使用できる。遅延ユニット210は典型的には、補間遅延およびサンプリング速度fに基づいてサイズが決まるメモリー(例:適切にパッケージされたRAMなどの不揮発性メモリー)となる。メモリーは、いかなる適切な記憶素子、シフトレジスターなどを含んでいてもよい。補間プロセスの詳細は、以下に図5の説明において示される。
2つのチャネルにおける条件は互いに関連していることを考慮することには得るものがあり、例示的な事例のみを図2に示す。第1および第2のクロック、遅延ユニットおよび補間器またはチャネル全体は入れ替え可能である。さらに、2つのチャネル間の位相シフトは、正または負である可能性がある。
DQS ADC200によって実行される直交変換は、入力信号の帯域幅(BW)がサンプリングクロック周波数fに相当する広い周波数帯域にわたって、IおよびQサンプル間で一定して90度の位相差を達成できる利点を有する。
さらに、DQS ADC200は、最初の周波数下方変換作業を回避するバンドパスサンプリング手法を利用する。バンドパスサンプリング手法は、ナイキストゾーン2および3において直接エイリアススペクトルをサンプリングすることで機能する。これについては、以下で、図4の説明において詳しく説明する。バンドパスサンプリング手法は、図1A〜図1Cに示す従来のQA ADCで使用される追加の信号乗算器(102、114)、移相器(116)およびローパスフィルター(102、114)を除去する利点を有する。これらの構成要素を回避することで、装置のコストを低減し、IおよびQチャネル間の位相バランスを改善し得る。
直接直交サンプリングの理論的説明
図3は、時間および周波数領域においてシフトサンプリングクロックおよび関連するサンプリング関数を用いた理想的なサンプラーを示す図である。直接直交サンプリングアナログ・デジタル変換器(DQS ADC)200の理論的根拠を提供するため、説明を以下に示す。
図3(A)に示すように、バンドパス入力信号x(t)は、2つのサンプリング信号でサンプリングされる。サンプリング作業は、コム関数Δ(t)と呼ばれる理想的なサンプリング信号によって入力信号を乗算することとして数学的に表すことができる。第1のサンプリングされた信号x(t)は、x(t)に第1のコム関数Δ(t)を乗算することによって生成される。第2のサンプリングされた信号xsdは、x(t)に第1のコム関数の時間遅延バージョンである第2のコム関数Δ(t−τ)を乗算することによって生成される。コム関数は、DQS ADC200におけるADC204および206のサンプリングクロックを表し得る公知のディラックのデルタインパルス列である。上記のように、サンプリングクロックの基本周波数は、fで、Tは、クロックの周期である(f=1/T)。サンプリングされた信号は、次式によって数学的に表し得る。
Figure 0005628161

上式において、Tは、サンプリング周期Tに等しい倍率である。
図3(B)は、遅延の無いサンプリングコム信号(同図の左側の時間領域内)、時定数t=0、T、2T、・・・でのサンプリングを示し、かつ同図の右側にそのフーリエ変換を周波数領域内に、サンプリング周波数fに等しく離間したスペクトル成分と共に示す。すべてのスペクトル成分の位相は0度である。
図3(C)は、遅延時刻t=τ、T+τ、2T+τ、・・・でサンプリングする遅延サンプリングコム信号Δ(t−τ)、および周波数領域におけるそのフーリエ変換を、図3(B)で示すように、サンプリング周波数fで離間するスペクトル成分と共に示す。しかし、この図における周波数成分は、以下に示すように、調和次数の関数として変化するスペクトル成分の位相および遅延τまたは位相φを有する。
数学的に言えば、(5)における遅延サンプリングコムは、デルタ関数の式を用いて表し得る。この式は、パルス列をフーリエ級数として表す。
Figure 0005628161
上式において、k=0、±1、±2、・・・は、調和次数であり、kφは、対応するスペクトル成分の位相であり、φは、(k=1の基本成分の)遅延クロックの位相である。
Figure 0005628161
(6)を(5)に代入すると、遅延されサンプリングされた信号xsd(t)のフーリエ変換xsd(f、)は次のように計算され得る。
Figure 0005628161

X(f)は、元の信号x(t)のフーリエ変換である(X(f)=F{x(t)})。
式(8)において遅延τまたは位相φを0と置換すると、遅延されていないサンプリングされた信号x(t)のフーリエ変換は、次式によって得られる。
Figure 0005628161
(8)および(9)における2つのスペクトルは、(変換され、サンプリングクロックの高調波の周辺を中心とする元の信号x(t)の複製スペクトラムである)同じ大きさを有する。この差は、位相項kφにある(2つのスペクトル間の位相は、調和次数および時間遅延τに比例する。例えば、k=1(基本)の場合、τが4分の1サイクル遅延(式(7)によりτ=T/4)、つまり、遅延クロックが、遅延の無いクロックに対して−90度位相シフトした場合に直交状態が発生する。kがいかなる値でも(0を除く)、対応する調和周波数において直交状態を達成するよう遅延τを調整できる。
k=0の特異な事例の場合、(8)および(9)の両方のスペクトルは元の信号スペクトルX(f)と完全に一致し、この2つの間の移相は、遅延τの量に関係なく0となる。この事例は、信号のスペクトルがクロック周波数の半分未満、つまり、DCと±1/2fとの間である場合に、ベースバンドサンプリングに対応する。その他のkの値はすべて、高調波またはバンドパスサンプリング(本開示の焦点である)に対応する。
上記のスペクトルと位相の関係の分析により、次にk=1の場合に、デルタ関数を直接使用したより直接的な方法は導き出される。遅延なしのサンプリングコムは、(6)でτを0に置き換え、この式を展開することにより表すことができる。
Figure 0005628161
4分の1サイクル遅延の特異な事例の場合、コムは(6)からも表すことができる。
Figure 0005628161
サンプリング(およびADCでのその後の量子化およびデジタル領域への変換)後、デジタル表示においては、第1のナイキストゾーンへ変換される周波数のみ存在する。このゾーンの外にある項はデジタル表示には表示されない。これは、デジタル領域内の周波数帯域が、データクロック速度の2分の1、つまり、1/2fに制限または限定されるためである。そのため、入力信号スペクトルが第2および第3ナイキストゾーン、つまり1/2fと3/2fとの間に含まれる場合、基本周波数fのために、変換項のみ第1のナイキストゾーンに入り、デジタル領域で表される唯一の項となる。DCまたは、この例では、第1のナイキストゾーン外にある第2、第3その他のクロック高調波により、変換生成物はデジタル領域に存在しない。従って、式(10)および(11)において第2の項(fに対応)のみを取り出し、(4)および(5)にそれぞれ代入すると、次のようになる。
Figure 0005628161
上記の図2の説明で説明したように、以下に示すように、角サンプリング周波数ωに対して、x(t)の搬送波周波数ωを選択してもよい。
Figure 0005628161
上式において、ωは、サンプリングクロック周波数で、k=1,2,3、・・・は、クロックの調和次数である。サンプリング周波数ωに対して設定される搬送波周波数の賢明な選択は、(12)および(13)に示すx(t)およびxsd(t)の表現に対して式(10)および(11)の第2項を除くすべてを無視できるものであることに注意されたい。この搬送波周波数の選択は、DQS ADC200がIおよびQチャネルにおいてローパスフィルターの使用を省略することを可能とする。
(14)からx(t)を(12)および(13)に代入すると、k=1の場合、サンプリングされた信号が実際にベースバンド直交成分I(t)およびQ(t)を表すことを示し得る。
Figure 0005628161
上式において、周波数fの2倍の項は、上記と同じ理由からデジタル表示においていかなる信号をも発生せず、それ自体は取り除かれ、上記の式(15)および(16)において矢印で示されるようにI(t)およびQ(t)項のみが残る。上記の式(15)および(16)で、サンプリングされた入力信号x(t)が実際にベースバンド同相成分I(t)に対応し、遅延サンプリング信号xsd(t)でサンプリングされた入力信号は、ベースバンド直交成分Q(t)に対応することを示すために、連続時間表示が使用されてきたことに注意されたい。実際のシステムでは、ベースバンド成分は、異なる時間指数(例えば、I(n)およびQ(m))を有する別個の時間信号となる。両方の信号に共通の時間指数を作成することは、上記の補間器208が生み出すものである。補間器の詳細は、以下の図5の説明で示される。
図4は、図6に示される例のように、本開示の様々な実施形態によって達成される画像除去の例示的なプロセスを示す図である。
図4(A)は、図2に示す実施形態によってサンプリングされる入力バンドパス信号x(t)の例示的なスペクトルX(f)を示す図である。スペクトルX(f)は、サンプリングクロック周波数+fsの周辺を中心とする、−fを中心とするスペクトル鏡像を有する。この約0Hzの対称的なスペクトル画像は、x(t)が実数値信号となる結果である。スペクトルX(f)は、サンプリング周波数f−周辺の±1/2fの帯域幅BWを占めている。例えば、クロック周波数が1GHzの場合、バンドパス信号のBWは最大1GHzで、0.5から1.5GHzの間で、1GHzを中心とする。スペクトルの上半分は「U]と表され、スペクトルの下半分は「L」と表される。
図4(A)はさらに、X(f)が、ナイキストゾーン2および3と知られている2つの特定のスペクトル領域内に入ることを示す図である。ナイキストゾーンは、無数のf/2周波数帯域に分けられる連続周波数スペクトルの一部である。これらのバンドのそれぞれがナイキストゾーンと呼ばれる。DCおよびf/2間の周波数スペクトルは第1のナイキストゾーンとして知られている。1/2fsとfsとの間の帯域は第2のナイキストゾーン知られ、等々となる。
図4(B)および図4(C)は、ベースバンドスペクトル成分I(f)およびQ(f)が、スペクトルX(f)をそれぞれ第1のADCクロック204および第2のADCクロック208によってシフトさせることでどのように得られるかを示す。ナイキストゾーン2および3で、信号x(t)をサンプリングすることで、DQS ADC200は直接バンドパスサンプリングを実行する。このバンドパスサンプリング作業は実際IおよびQ成分の周波数成分を第1のナイキストゾーン内に折りたたむ(すなわち、エイリアスする)。図4(B)および図4(C)では矢印で示される、この周波数折りたたみ効果は、図1A〜図1Cに示す従来の直交サンプリングADCで実行される混合作業の代わりとなるものとして解釈できる。Q(f)の位相を90度シフトすることで、2つの画像が逆の方向に回転し、一方がI(f)と同相になり、他方が位相不一致となる。Q(f)の位相シフトしたバージョンと位相回転したバージョン版にI(f)を組み合わせることで、図4(D)および図4(E)にそれぞれ示すように、および以下で図6の説明と共に詳細に説明するように、別個の上下の画像を生成する。
本開示の様々な実施形態は、時間遅延τに応じて、特定のナイキストゾーンにおいて信号の直交サンプルを提供する。上記で説明し、かつ図4(A)で図示されているように、ナイキストゾーンはサンプリングクロックに対して定義されている。第1のゾーンは0から1/2fの間、第2のゾーンは1/2fからfの間、第3のゾーンはfから3/2fの間、等々というように定義される。適切な時間遅延を選択することにより、異なるナイキストゾーン内の信号は、以下に説明する条件の下で、直交サンプリングできる。
直交条件は、τ/T=1/(4k)へと変換される、式(7)で先に定義したφにより、kφ=π/2またはπ/2の奇数倍の場合に発生する。
τ/T=1/(4k)の場合、ナイキストゾーン2(k+4m)および2(k+4m)+1、k=1、2、3、・・・(このゾーンは4を法とするkで繰り返される)および、m=0、1、2、3、・・・の場合はカバーされる。数字kは、本方法により処理できる第1の信号帯域をその中心とするクロック高調波で、kと合わせ、mは、ゾーン指数を定義する。例えば、k=1⇒τ=T/4(基本クロック周波数で90°)の場合、カバーされるものは、ナイキスト領域、2および3(m=0)、10および11(m=1)などとなる。
別の実施形態では、k=3(対象はクロックの第3の高調波周辺の帯域である)⇒τ=T/12(基本クロックで30°⇒第3の高調波で90°)の場合、カバーされるナイキストゾーンは、6および7(m=0)、14および15(m=1)などとなる。
図5は、IおよびQチャネルによって生成されたサンプルを時間的に整列させるために、補間器208によって実行される補間プロセスを示すグラフである。図5(A)および図5(B)はそれぞれ、ベースバンド信号I(t)およびQ(t)のサンプリングを示す。上記および式(15)および(16)で示すように、実際のサンプルは、信号x(t)をサンプリングすることで得られる。しかし、サンプリング時に、サンプルはその個々のベースバンド波形のみを表す。Iサンプルは、I(t)波形のみを「取り」、Qサンプルは、Q(t)波形の値のみを取る。これは、(14)の搬送波成分が直交であるため、または、言い換えれば、相互に直交しているため(一方が1で、他方が0、またはその逆)、およびサンプリングクロックがコヒーレントで、搬送波で整列された位相であるために発生する。これは、サンプリング周波数ωとして、同じ値を割り当てられる搬送波周波数ωの選択により発生する。この選択の理由は、上記の結果を得るためであった。
I(t)およびQ(t)を正確にデジタルで表すには、IおよびQサンプルは時間において一致すべきである。つまり、これらは同じ時間に個々の波形値を表すべきである。別個の時間の展望から、補間プロセスは、IおよびQチャネルの両方からのサンプル点を共通の時間指数で表すことを可能にする。例えば、図5(A)および図5(B)に示すサンプルは、相互に対して時間値τの分だけ時間をシフトし、共通の時間指数に対して再整列すべきである。これは、サンプリングされた点間に位置する波形値を生成する補間器(例:206)によって達成される。
補間の結果は図5(C)に示される。ここでは、例えば、τによってオフセットされる瞬時の新しいIサンプルは、Qサンプルに正確に整列される。図5(C)に示す補間されたIサンプルおよび図5(B)に示す元々サンプリングされたQサンプルは、さらなるデジタル処理の準備ができ得る、時間整列されたI、Qペアである。
時間がシフトされたサンプルの値は、当該技術において周知である任意の適切な補間アルゴリズムを用いて計算し得る。使用し得る幅広い様々な補間手法がある。このような例は、有限インパルス応答(FIR)フィルター、多項式補間、3次スプライン補間、および/またはサンプルおよび保持補間を含む畳み込み補間を含む。
用いられるフィルターは十分理解されており、実施は非常に柔軟で、補間式の質も簡単に特定され、幅広く様々な効果的なハードウェアおよびソフトウェア実装も選択に利用できるため、畳み込み補間は、信号処理技術で一般的に使用される手法である。畳み込み補間により、サンプリングされた波形のための再構成式は、再構成フィルター(例えば、時間領域内の重み付けされたsinc関数)のインパルス応答により、サンプリングした波形の畳み込みを計算する。このプロセスは、新しい瞬時(図5(C)に示す例では、τによってシフトされる時点)にあるサンプルの値を計算する。補間された値を計算するには、畳み込みが計算できるようになる前に、一定数のサンプル(例:N)が累積される必要がある(対応する数のクロックサイクル遅延が生じる)。列の長さNは、必要とされる精度によって決まる。より正確な補間が必要なほど、列はより長くなる。
補間器208によって関連付けられる時間遅延を補償するために、図2で示すように、同等で、一致する時間遅延を他方のチャネル(この場合はQチャネル)に挿入してもよい。
直接直交サンプリングの適用
図6は、直接直交サンプリングアナログ・デジタル変換器によって処理された直交信号を用いる例示的な画像除去受信器600のトップレベルのブロック図である。
画像除去受信器600のフロントエンドは、図2に描かれたDQS ADC200で示す類似した部品を含む。これらの構成要素は、第1および第2のADC603および604、補間器606、および遅延ユニット614を含む。基準局所発信器618およびクロック発生器616を含む、いくつかのサンプリングクロック生成構成要素を図6に明示的に示す。クロック発生器616は、2つのクロック信号を供給する。これらはそれぞれが同じサンプリング周波数fを有するが、位相において90度オフセットされる。0度の位相オフセットを有するサンプリングクロック信号は、第1のADC603に供給される。−90度の位相オフセットを有する第2のサンプリングクロック信号が、ADC604に供給される。受信器600のフロントエンドの作業は、DQS ADC200に類似し、その説明はここでは繰り返さない。受信器のフロントエンドは、出力IおよびQとして、時間において適切に整列されるサンプルI(n)およびQ(n)を供給する。
IおよびQサンプルの位相は、各I、Qサンプルペア間の相対位相差が−90度になるよう改変される。この位相調整は、デジタル移相ユニット608によって実行される。デジタル移相ユニットは、例えば、ヒルベルト変換器または多相フィルターを用いて実装してもよい。
デジタル移相ユニット608から出力された後に、各サンプルQ(n)は、減算器ユニット610によって対応するサンプルI(n)から差し引かれ、入力信号x(t)の上方画像として出力される。各サンプルは、加算器612によって各Q(n)サンプルに追加され、結果、x(t)の下方画像として出力される信号となる。
画像除去受信器600で行われる信号処理の例示的な数学的説明を以下に提供する。上方サイドバンドスペクトルおよび下方サイドバンドスペクトル(相互に異なり、同じ信号の二重サイドバンド変調ではないもの、つまり、それぞれのサイドバンドが異なる情報を運ぶ)を有する信号x(t)は、画像除去分析の目的のために、非変調搬送波によって表される。入力信号は、以下のようになる。
Figure 0005628161
式(12)から(17)までを用いると、以下が得られる。
Figure 0005628161
Qチャネル内の位相を−90°シフトすることにより、以下が生じる。
Figure 0005628161
上式において、Q(t)は、−90°移相された直交成分である。(18)および(19)を足すと、下方サイドバンド(上方画像が除去される)が得られ、一方で、(18)から(20)を差し引くと、上方画像が提供される(下方画像は除去される)。従って、画像除去/サイドバンド抽出作業を達成する。
上記のように、90°の移相は、周知のDSP法によりデジタル的に実現される。さらに、この作業は、より効率的なデジタル信号処理の実施のため、補間器606および遅延ユニット614の機能と結合、またはその一部として指定され得る。また、画像除去/抽出は典型的には、ウィーバーアーキテクチャーおよび/またはハートレーアーキテクチャーを含む、その他の周知の技術を用いて実行される。
I、Qチャネルにおける条件は、相互に関連しており、上記の図には例示的な事例のみを示す。第1および第2のクロック、遅延および補間器、またはチャネル全体を入れ替えることができる。また、2つのチャネル間の移相は、負または正とすることができる。選択した位相条件に一致して、適切な加算(+または−)を使用することで、出力での正しい画像を得られる。
図7は、図6に示す実施形態に基づいて構築された例示的な画像除去受信器700を示す図である。この実施形態では、RF入力信号は、随意のフロントエンドユニット702に伝えられる。入力信号x(t)は、1GHzを中心とするRF信号で、1GHzの帯域幅を有する。随意のフロントエンド702は、低雑音増幅(LNA)、自動利得制御(AGC)、および/またはスロープ制御(SLC)を含む。次に信号は、一切の不要な周波数アーティファクトを除去するため、随意のバンドパスフィルターに渡される。バンドパスフィルター704は1GHzを中心とし、1GHzの帯域幅を有する。次にフィルター信号は、随意の増幅器および/または自動利得制御706によって調整される。信号は、Qチャネル内のADCを駆動するサンプルクロック信号の位相が、IチャネルのADCを駆動するサンプリングクロックに対して、−90度シフトされる1GHzでクロックされた2つのADCを有するDQS ADC708に出力される。DQS ADCは、DSP710に対して、同相および直交サンプルI(n)およびQ(n)を供給する。これは、周知の前述の画像除去技術を用いて、上方および/または下方画像抽出を実行する。
図8は、画像除去を用いたチャネルを有するダイプレックス周波数帯域を有する例示的なマルチチャネルチューナーを示すブロック図である。この実施形態では、RF入力信号は最初に随意のフロントエンドユニット802に伝えられる。入力信号x(t)は、1GHzを中心とするRF信号で、50MHzと1GHzとの間のスペクトルを有する。随意のフロントエンド802は、低雑音増幅(LNA)、自動利得制御(AGC)、および/またはスロープ制御(SLC)を含む。次に信号はトリプレックスフィルター804、806および808のセットを通じて渡される。フィルター804は、50MHzから400MHzの間のスペクトルを有するバンドパスフィルターである。フィルター806は、400MHzから600MHzの間のスペクトルを有する。フィルター808は、600MHzから1GHzの間のスペクトルを有する。フィルター804、806、および808内の帯域はそれぞれ、異なる中心周波数を有する。
フィルター804の出力で供給される信号は、増幅器810により随意的に増幅され、1GHzのサンプリングクロック周波数によって駆動されるADC816によってサンプリングできる。ADC816からのサンプルはその後の処理のためにDSP828に転送される。フィルター806によって供給される信号は、増幅器812により随意的に増幅され、ADC818によってサンプリングできる。ADC818は、750MHzの周波数を有するサンプリングクロック信号によって駆動される。
フィルター808は、画像除去処理を用いて除去される好ましくない画像帯域807を有する。さらに、画像除去処理は、低次フィルターを許容するより広い遷移帯域802を許可するか、または一部の事例では、フィルターを必要としなくてもよい。この手法は、そうでない場合は、高次フィルターを必要とする極めて近くにあるその他の画像を除去する。フィルター808の出力は、増幅器802を通じて随意的に渡され、次に、DQS ADC814に供給される。DQS ADC814は、1GHzクロックによって駆動される1つのADC820および同じ周波数で駆動されるもう1つのADC822を有するが、−90度の相対位相差を有する。
サンプリングクロックは、局所発振器基準826によって駆動されるクロック発生器824によって供給される。クロック発生器は、1つは750MHzの周波数を有し、他の2つは1GHzの周波数を有する3つのサンプリングクロック信号を供給する。2つの1GHzのクロックは、90度の相対位相差を有する。DQS ADC814は、同相および直交サンプルI(n)およびQ(n)をDSP828に供給する。DSP828は、上記の周知の画像除去技術のいずれかを用いて、フィルター808の上方帯域で画像除去を実行する。
図9は、アナログ・デジタル変換器の配列を駆動する複数の位相サンプリングクロックを有する例示的なマルチチャネル画像除去チューナーを示すブロック図である。この実施形態では、RF入力信号は、バンドパスフィルター902、可変減衰器904、および増幅器906によって随意的に調整され得る。次に信号は5つの分離したチャネルに分割され、それぞれが分離したバンドパスフィルター912〜920、可変増幅器922〜930、およびデジタイザー932〜940を有する。第1のチャネル内のADC932は、位相オフセットのない250MHzクロックによって駆動される標準のADCである。残りのデジタイザー934〜940はDQS ADCである。DQS ADC934は、サンプリングクロック信号間で90度の位相差を有し、DQS ADC936は、サンプリングクロック信号間で45度の位相差を有し、DQS ADC938は、サンプリングクロック信号間で30度の位相差を有し、およびDQS ADC940は、サンプリングクロック信号間で22.5度の位相差を有する。5つのチャネルそれぞれからのサンプリングされたすべての出力は、DSP942に渡される。ADC932は、DQS ADC934〜940がそれぞれ別個のIおよびQサンプルをDSP942に供給する、実際のサンプルを提供するだけである。
250MHz多位相クロック発生器910は、局所基準発振器908により、駆動されるが、250MHzの周波数を有する5つのクロック信号を供給できる。これらは、第1のクロック信号からそれぞれ、−90、−45、−30および−22.5度オフセットされる。
マルチチャネル画像除去チューナー900は、高クロック周波数で動作する1つのADCに対して、低クロック周波数で動作する複数のADCを使用しているため、従来のアーキテクチャー優る利点を有する。さらに、IおよびQクロックの位相および/または振幅整合など必要とされる性能を達成するために、システムの何らかの校正が必要な場合、この実施形態は、この役割を遂行する上で重要な利点を提供する。これは、異なるADCペア間で矛盾する要件が一切なく、処理を達成する上でのこの実施形態に関連する自由度のためである。直交サンプリングADCペアはそれぞれ、その個々の信号を処理するためにサンプリングクロックの高調波を1つだけ使用する。このため、各ADCペアに対しては、校正は対象の高調波においてのみ実行される。従って、異なるADCペア間で矛盾する要件が一切なく、ADCペアのそれぞれに対して、個々におよび独立して校正を行うことができる。
フィルター境界にある遷移周波数において、フィルターの除去は制限されており、隣接するナイキストゾーンの端の近くから、サンプリングされた信号の重なりがある場合がある。このような重なりは、それらの領域からの信号の相互干渉を引き起こし、デジタル領域において互いの上に落ちることになる。その場合、重なった干渉する信号は、例えば、相関技術などの周知のDSP技術の一部を用いて除去することができる。
当然のことながら、情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを用いて表すことができる。例えば、上記の説明を通じて参照されるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、記号およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または粒子、光場または粒子、またはこれらの任意の組み合わせにより表すことができる。
さらに、当然のことながら、本明細書で開示される実施形態に関連して説明される様々な実例的論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピューターソフトウェア、またはこれらの組み合わせとして実装することができる。このハードウェアおよびソフトウェアの互換性を明確に示すために、様々な実例的構成要素、ブロック、モジュール、回路およびステップは、その機能の観点から上記で説明されてきた。このような機能がハードウェアまたはソフトウェアとして実装されるかどうかは、特定の用途およびシステム全体に課せられる設計上の制約によって決まる。当業者は、各特定の用途に対して、様々な方法で記載された機能を実施できるが、このような実施の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈されるべきではない。
本明細書で説明された実施形態に関連して説明された方法、順序、および/またはアルゴリズムは、ハードウェアで、またはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせとして直接実施してもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリー、フラッシュメモリー、ROMメモリー、EPROMメモリー、EEPROMメモリー、レジスター、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で周知である任意の他の形態の記憶媒体に常駐してもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサーがこの記憶媒体から情報を読み込む、およびこの情報内体に情報を書き込むことができるよう、プロセッサーに連結される。別の方法では、記憶媒体はプロセッサーと統合することができる。
従って、本開示は、示される例および本明細書で説明される機能を実行するための一切の手段は、本開示の実施形態に含まれる。
先の議論は本開示の実例的な実施形態を示すが、添付の特許請求の範囲で定められる本開示の範囲から逸脱せずに、これに様々な変更および修正を行い得ることに注目すべきである。本明細書で説明される本開示の実施形態による方法の請求項の機能、ステップ、および/または動作は、特定の順序で実行される必要はない。さらに、本開示の要素は単数で説明または請求されてもよいが、単数への制限が明示されない限り、複数が企図される。

Claims (31)

  1. a)バンドパス信号を受信することと、
    b)第1のサンプリングクロックおよび第2のサンプリングクロックを用いて、前記バンドパス信号をサンプリングすることであって、前記第1および前記第2のサンプリングクロックは同じ周波数を有し、所定の位相によってオフセットされ、前記第1および前記第2のサンプリングクロックの周波数は、入力信号の周波数とは無関係で、第1のナイキストゾーンに存在しないように設定され、前記第1のナイキストゾーンは、サンプリングクロック周波数+f を中心とする±(1/2)f の帯域幅を占める周波数帯域と、0Hzと、の間の周波数帯域である、前記バンドパス信号をサンプリングすることと、
    c)ベースバンド同相および直交成分に対応する同相および直交サンプルを生成するために、サンプリングした信号を時間的に整列させることと、
    を含む、バンドパス信号の直交ベースバンド成分をサンプリングする方法。
  2. 前記整列させることが、前記第1のクロックに関連する前記サンプリングされた信号を補間し、補間されたサンプルがそれぞれ実質的に、前記第2のクロックに関連した対応するサンプルと一致することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 補間処理遅延を補正するために、前記第2のクロックと関連した前記サンプリングされた信号を遅延させることをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記補間が、有限インパルス応答(FIR)フィルター補間、多項式補間、並びに、サンプルおよび保持補間、のうちいずれか1つを含む、請求項2に記載の方法。
  5. ベースバンド直交成分をサンプリングするために用いられるバンドパス信号のナイキストゾーンを指定するために、前記所定の位相オフセットを選択することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  6. ナイキストゾーンを指定するために、サンプリング周波数の高調波を選択することをさらに含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記第1および前記第2のサンプリングクロックの前記周波数が前記バンドパス信号の中心周波数である、請求項1に記載の方法。
  8. ベースバンド信号上で画像除去を実行することをさらに含み、
    前記画像除去が、
    a)前記直交サンプルが90度遅延するよう、同相サンプルと前記直交サンプルとの間で相対位相をシフトすることと、
    b)下方画像を生成するために、前記シフトした直交サンプルに前記同相サンプルを追加することと、
    c)上方画像を生成するために、前記同相サンプルから前記シフトした直交サンプルを差し引くことと、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. サンプリング周波数を中心とするバンドパスフィルターで前記バンドパス信号をフィルタリングすることをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. a)実数値のバンドパス信号を受信することと、
    b)第1のアナログ・デジタル変換機(ADC)を用いて、前記バンドパス信号をデジタル化することにより、第1のサンプルセットを生成することと、
    c)第2のADCを用いて前記バンドパス信号をデジタル化することにより、第2のサンプルセットを生成することであって、前記第1および第2のADCは、同じ周波数を有し、所定の位相によってオフセットされることを特徴とするクロック信号を用いる、第2のサンプルセットを生成することと、
    d)前記第1のサンプルセットを補間し、補間された各サンプルが、前記第1のサンプルセットと第2のサンプルセットとを同期化するために、前記第2のサンプルセット内の対応するサンプルと実質的に一致することであって、前記第1の補間されたサンプルセットは、同相サンプルを表し、前記第2のサンプルセットはベースバンド直交成分を表すことを特徴とする、一致することと、
    を含み、
    前記第1および前記第2のADCが用いるクロック信号の周波数は、入力信号の周波数とは無関係で、第1のナイキストゾーンに存在しないように設定され、前記第1のナイキストゾーンは、サンプリングクロック周波数+f を中心とする±(1/2)f の帯域幅を占める周波数帯域と、0Hzと、の間の周波数帯域である、
    バンドパス信号の直交ベースバンド成分をサンプリングする方法。
  11. 前記同期化が、補間処理遅延を補償するために、前記第2のサンプルセットを遅延させることをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記補間が、有限インパルス応答(FIR)フィルター補間、多項式補間、並びに、サンプルおよび保持補間、のうちいずれか1つを含む、請求項10に記載の方法。
  13. 前記ベースバンド直交成分をサンプリングするために用いられる前記バンドパス信号のナイキストゾーンを指定するために、所定の位相オフセットを選択することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  14. 前記ナイキストゾーンを指定するために、クロック周波数の高調波を選択することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記バンドパス信号の中心周波数がクロック周波数と同じ周波数である、請求項10に記載の方法。
  16. ベースバンド信号で画像除去を実行することをさらに含み、
    前記画像除去が、
    a)直交サンプルが90度遅延するよう、前記同相サンプルと前記直交サンプルとの間で相対位相をシフトすることと、
    b)下方画像を生成するために、前記シフトした直交サンプルに前記同相サンプルを追加することと、
    c)上方画像を生成するために、前記同相サンプルから前記シフトした直交サンプルを差し引くことと、
    をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  17. サンプリング周波数を中心とするバンドパスフィルターで前記バンドパス信号をフィルタリングすることをさらに含む、請求項16に記載の方法。
  18. バンドパス信号のベースバンド直交成分を直接サンプリングする装置であって、
    a)バンドパス信号を受信するよう構成された第1のアナログ・デジタル変換機(ADC)であって、第1のクロック信号に連結された第1のADCと、
    b)前記バンドパス信号を受信するよう構成され、前記第1のADCと並列に配置された第2のADCであって、前記第1のクロック信号に対して、位相オフセットを有するよう構成された第2のクロック信号に連結された、第2のADCと、
    c)前記第1のADCに連結され、前記第1のADCに関連するサンプリングされた信号を補間するよう構成され、補間された各サンプルが前記第2のADCからの対応するサンプリングされた信号に実質的に一致する補間器と、
    を備え、
    前記第1および前記第2のクロック信号の周波数は、入力信号の周波数とは無関係で、第1のナイキストゾーンに存在しないように設定され、前記第1のナイキストゾーンは、サンプリングクロック周波数+f を中心とする±(1/2)f の帯域幅を占める周波数帯域と、0Hzと、の間の周波数帯域である、
    装置。
  19. 前記第2のADCに連結された遅延要素であって、補間された各サンプルが前記第2のADCからの前記対応するサンプリングされた信号と同期するよう、前記第2のADCからの各サンプリングされた信号を遅延するよう構成された遅延要素をさらに備える、請求項18に記載の装置。
  20. 前記遅延要素が、補間処理遅延を補償するために、前記第2のADCに関連する前記サンプリングされた信号を格納するよう構成されたメモリーである、請求項19に記載の装置。
  21. 前記補間器が、有限インパルス応答(FIR)フィルター補間、多項式補間、並びに、サンプルおよび保持補間、のうちいずれか1つをさらに行う、請求項18に記載の装置。
  22. 前記第1および第2のクロック信号が、前記バンドパス信号の中心周波数である共通の周波数を有する、請求項18に記載の装置。
  23. 前記ベースバンド直交成分をサンプリングするために用いられる前記バンドパス信号のナイキストゾーンを指定するために、前記位相オフセットが選択される請求項18に記載の装置。
  24. 前記装置の前記入力に設置されたバンドパスフィルターをさらに含む、請求項18に記載の装置。
  25. バンドパス信号から直接サンプリングされた直交信号内の画像を除去する装置であって、
    a)バンドパス信号を受信するよう構成された第1のアナログ・デジタル変換機(ADC)であって、第1のクロック信号を利用する第1のADCと、
    b)前記第1のADCと並列に前記バンドパス信号を受信するよう構成された第2のADCであって、前記第1のクロック信号に対して、位相オフセットを有する第2のクロック信号を利用することを特徴とする第2のADCと、
    c)前記第1のADCに連結され、前記第1のADCに関連するサンプリングされた信号を補間するよう構成され、補間された各サンプルが前記第2のADCからの対応するサンプリングされた信号に実質的に一致する補間器と、
    d)前記第2のADCに連結された遅延要素と、
    e)前記遅延要素および前記補間器に連結された位相変調器であって、干渉画像を生成する位相変調器と、
    f)前記干渉画像と直交信号のベースバンド成分とを結合するキャンセルモジュールと、
    を備え、
    前記第1および前記第2のクロック信号の周波数は、入力信号の周波数とは無関係で、第1のナイキストゾーンに存在しないように設定され、前記第1のナイキストゾーンは、サンプリングクロック周波数+f を中心とする±(1/2)f の帯域幅を占める周波数帯域と、0Hzと、の間の周波数帯域である、
    装置。
  26. 前記位相変調器が、
    a)前記直交信号の同相成分と直交成分との間で90度の位相遅れを生じさせる移相ユニットと、
    b)上方画像および下方画像を生成するために、前記同相成分と前記直交成分とを結合する前記移相ユニットに連結された加算器ユニットおよび減算器ユニットと、
    をさらに備える、請求項25に記載の装置。
  27. 前記移相ユニットがヒルベルト変換器または多相フィルターを備える、請求項26に記載の装置。
  28. 前記位相変調器および前記キャンセルモジュールがウィーバーアーキテクチャーまたはハートレーアーキテクチャーをさらに備える、請求項25に記載の装置。
  29. 前記補間器は、有限インパルス応答(FIR)フィルター補間、多項式補間、並びに、サンプルおよび保持補間、のうちいずれか1つをさらに行う、請求項25に記載の装置。
  30. 前記第1および第2のクロック信号は、前記バンドパス信号の中心周波数と同じものである共通周波数を有する、請求項25に記載の装置。
  31. ベースバンド直交成分をサンプリングするために用いられる前記バンドパス信号のナイキストゾーンを指定するために、前記位相オフセットが選択される、請求項25に記載の装置。
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