JP4098745B2 - ディジタル復調器 - Google Patents

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Description

本発明は、TDMA−TDD方式やパケット通信のようなバースト伝送に適合する復調器であり、QPSK(4相位相変調方式)を含む多値QAM(直交振幅変調方式)に対応するディジタル信号伝送用受信機のディジタル復調器に関する。
中間周波数の受信信号(以下「IF信号」という)を入力とするディジタル復調器は、直交復調器、波形整形フィルタ、タイミング同期回路(タイミング補正回路およびタイミング誤差検出回路)、搬送波同期回路などから構成されている。なお、ヘテロダイン受信の場合、受信したRF信号は帯域制限・レベル調整され、IF信号に周波数変換された後にこのディジタル復調器に入力される。本発明のディジタル復調器は、このうちの直交復調器と波形整形フィルタとタイミング同期回路の組合せ方法に特徴があるので、以下この部分に係る従来技術について説明する。
直交復調器は、変調されたIF信号を周波数変換し、直交した2系統の信号(同相・直交)成分に分離し、それぞれをベースバンド信号として出力する。直交復調器の構成法としては、アナログ信号処理とディジタル信号処理に分類されるが、ここではディジタル信号処理による直交復調器について説明する。
図8は、従来の直交復調器の第1の構成例を示す。特許文献1および非特許文献1には、中間周波数をシンボルレートに設定し、サンプリングレートを中間周波数の4N倍(Nは自然数)に設定すると、簡単な構成で直交復調器を実現できることが報告されている。ここでは、N=1の場合について説明する。図において、IF信号はA/D変換器111に入力され、シンボルレートfsの4倍の周波数(4fs)のクロック信号でサンプリングされる。このA/D変換出力を2分岐し、その一方を符号反転回路112を介してそれぞれ選択回路113に入力する。選択回路113は、周波数4fsで動作するカウンタ114の出力に応じて2系統の入力および "0" を順次選択し、それぞれ同相信号および直交信号として出力する。図9に、搬送波の位相状態と入出力信号を示す。
ここで、クロック周波数がシンボルレート(搬送波周波数ωc )の4倍であるので、キャリア同期およびタイミング同期がともに確立していれば、A/D変換器111の量子化時点での cosωctおよび sinωctの値は、
(cosωct ,sinωct)=(1,0)、(0,1)、(−1,0)、(0,−1)
となる。なお、図9中の同相信号および直交信号の "0" は、0が出力されることを示し、下線はA/D変換器出力の符号反転したものである。したがって、図8に示す構成により、受信信号(A/D変換器出力)と搬送波の同相成分および直交成分との乗算による同相成分および直交成分のベースバンド信号を生成することができる。
図10は、従来の直交復調器の第2の構成例を示す。非特許文献2には、A/D変換器の動作速度を1/2に低減するための技術が示されている。図8に示す構成との違いは、2つのA/D変換器101,102を並列動作させ、IF信号をT/4(Tはシンボル周期、T=1/fs)ずらして交互にサンプリングすることにより、等価的にT/4間隔(サンプリングレート=4fs)でのサンプリングを実現するところにある。
ただし、A/D変換器101,102の相対的な量子化タイミング差について、制御回路109で検出される誤差情報に基づいてA/D変換器102の出力を補間回路104で補償するとともに、遅延回路103でその処理遅延と同等の遅延をA/D変換器101の出力に与える。これにより、遅延回路103および補間回路104の出力は、1個のA/D変換器によりT/4間隔でサンプリングを行い、その出力を交互に2系統に振り分けたときと等価なものとなる。したがって、図8に示す構成と同等の符号反転回路105,106、選択回路107およびカウンタ108により、同じ動作原理に基づいて搬送波の同相成分および直交成分との乗算による同相成分および直交成分のベースバンド信号が得られる。図11に、搬送波の位相状態と入出力信号を示す。
次に、タイミング同期回路について説明する。タイミング同期回路の従来技術は次の2種類に大別される(特許文献2)。(1) 受信信号(IF信号、ベースバンド信号)からクロックを直接生成する。(2) サンプリングされた信号からタイミング誤差を検出し、検出結果をもとにクロック発振器を制御する。
(1) の従来技術は、まず受信信号を二乗演算等の非線形信号処理で歪ませることにより、本来受信信号に含まれていないクロック周波数成分を発生させ、これを狭帯域フィルタで抽出することにより、所望のクロック信号を発生させるものである。狭帯域フィルタの代わりに、タンクリミッタ回路やPLL(Phase Locked Loop)を用いる場合もある。
(2) の従来技術は、クロックをVCO(電圧制御発振器)で発生させ、タイミング誤差検出出力をローパスフィルタを介してVCOの制御電圧端子に入力することにより、サンプルタイミングを最適にするものである。なお、VCOは実装上の負担が大きいことから、VCOを使用する代わりにディジタル的に補間信号処理を行うことにより、タイミング誤差を補正する方法もある。
また、バースト伝送に対応する技術としては、衛星通信用復調器に用いられるクロック再生回路が非特許文献3に示されている。この技術は、上記の2つの中間的な技術であり、まずタイミング誤差検出回路において、受信信号を二乗演算等の非線形信号処理によりクロック成分を発生させ、FFTによりクロック成分を抽出して逆正接演算によりタイミング誤差を検出し、そのタイミング誤差信号に基づいてタイミング補正回路(補間回路)がタイミング補正を行う方法である。
図12は、従来のタイミング誤差検出回路の原理的な構成を示す。ここでは、図8に示す直交復調器から出力される同相信号および直交信号が波形整形フィルタ(ロールオフフィルタ)を介して帯域制限されたものが入力される。帯域制限された同相信号および直交信号は、二乗回路710,711でそれぞれ二乗し、加算器720で加算してクロック成分を発生させる。加算器720の出力は、それぞれ sinωtk,cosωtk との乗算を行う乗算器730,735および積算回路750,755を用いたFFT信号処理によりクロック成分が検出される。ここで、ω=2π/T、tk =kT/4(kは整数)である。検出されたクロック成分の複素平面上での位相角がタイミング位相に相当するため、積算回路750の出力を実部、積算回路755の出力を虚部として逆正接演算回路760に入力し、逆正接演算を行うことによりタイミング誤差信号を出力することができる。
このタイミング誤差検出回路は、シンボルレートの4倍でサンプリングされた信号を入力するので、各部もシンボルレートの4倍の周波数で動作することになる。このため、非特許文献3では、動作速度の低減が可能な構成として図13に示す回路が示されている。ここでは、入力信号のサンプリングレートはナイキストレートであり、波形整形フィルタを用いたインタポレータ900,910で4倍サンプリング相当の信号をT/2ごとに2個ずつ発生させることを特徴としている。すなわち、インタポレータ900,910は、T/4間隔で設計されたロールオフフィルタを2つに分解したものを並列動作させることで、T/4だけタイミングの異なる2つの出力を同時に生成する。二乗回路810〜813、加算回路820,825、乗算器830,835、積算回路850,855および逆正接演算回路860は、それぞれ図12における対応する各回路と同等に動作する。
特許第3228361号公報(第3頁、図3) 特開2000−49877号公報(第2〜3頁、図11〜図13) 岡田,白土、「高速直交検波器用LSI」、1993年電子情報通信学会春季大会講演論文集第2分冊B-443、電子情報通信学会、p.2-444 、1993年3月 白戸,渡邊、「多値QAM伝送に用いる高速ディジタル直交復調器の構成法に関する検討」、2003年電子情報通信学会総合大会講演論文集第2分冊B-5-267、電子情報通信学会、p.2-726 、2003年3月 松本,守倉,加藤、「バーストモード全ディジタル化高速クロック再生回路−蓄積型クロック再生方式−」、電子情報通信学会論文誌B-II 分冊、Vol.J75-B-II、No.6、pp.354-362、1992年6月
図8に示す直交復調器(特許文献1,非特許文献1)を用いる場合、A/D変換器や直交復調器の後段に接続される波形整形フィルタおよびタイミング誤差検出回路は、シンボルレートの4倍の速度で動作する必要がある。この場合のタイミング誤差検出回路の入力信号は、シンボルレートの4倍でサンプリングされた信号であるため、ナイキストサンプリングされた同相信号および直交信号を用いる非特許文献3における動作速度の低減技術は適用できない。このため、タイミング同期回路の動作速度はシンボルレートの4倍のままであり、波形整形フィルタを含めて高速で動作させる必要がある。その結果、シンボルレートが数10MBaud以上の高速信号の場合には、回路の動作速度は 100MHzを越えることになる。一般に、ディジタル回路の消費電力は動作周波数に比例するため、消費電力の増大することになる。さらに、近年のディジタルデバイスの性能向上を勘案しても、 100MHzを越える動作速度を実現することは容易ではない。
一方、図10に示す直交復調器(非特許文献2)は、A/D変換器の動作速度はナイキストレートに低減されているが、出力のレートはシンボルレートの4倍であり、図8に示す直交復調器と同一であるため、動作速度の問題は解決されない。
本発明は、多値QAMに適用可能な性能を有し、シンボルレートが数10MBaud以上の高速信号に対しても消費電力や回路規模および価格の面で有利なディジタル復調器を提供することを目的とする。
請求項1に記載のディジタル復調器は、シンボルレートfs、シンボル周期T(=1/fs)で、中間周波数の受信信号を2分岐して並列に入力し、それぞれサンプリング周波数2fsでT/4だけ異なるタイミングで交互に量子化を行う2つのA/D変換器と、2つのA/D変換器の一方の出力に接続され、2つのA/D変換器の相対的な量子化タイミング差のT/4からのずれを補正する補間回路と、2つのA/D変換器の他方の出力に接続され、補間回路の処理遅延と同じ遅延を与える遅延回路と、補間回路および遅延回路の各出力の符号を反転する第1および第2の符号反転回路と、周波数2fsで、補間回路の出力と第1の符号反転回路の出力を交互に選択した同相信号と、遅延回路の出力と第2の符号反転回路の出力を交互に選択した直交信号とを同一タイミングで出力する第1の選択回路とを含む直交復調器と、
第1の選択回路から出力された同相信号を入力して波形整形する第1の波形整形フィルタと、
第1の波形整形フィルタに対して出力位相がT/4遅れる特性を有し、第1の選択回路から出力された同相信号を入力して波形整形する第2の波形整形フィルタと、
第1の選択回路から出力された直交信号を1サンプル時間遅延させる遅延回路と、
第2の波形整形フィルタと同一特性を有し、遅延回路から出力された直交信号を入力して波形整形する第3の波形整形フィルタと、
第1の波形整形フィルタと同一特性を有し、第1の選択回路から出力された直交信号を入力して波形整形する第4の波形整形フィルタと、
第1の波形整形フィルタおよび第3の波形整形フィルタの各出力をそれぞれ二乗して加算する第1の二乗加算手段と、第2の波形整形フィルタおよび第4の波形整形フィルタの各出力をそれぞれ二乗して加算する第2の二乗加算手段と、各二乗加算手段の各出力の符号を反転する第3および第4の符号反転回路と、第1の二乗加算回路の出力と第3の符号反転回路の出力を交互に選択する第2の選択回路と、第2の二乗加算回路の出力と第4の符号反転回路の出力を交互に選択する第3の選択回路と、第2および第3の選択回路の出力をそれぞれ積算する第1および第2の積算回路と、第1の積算回路の出力を実部および第2の積算回路の出力を虚部とする複素平面上のベクトル角度をタイミング誤差信号として出力する逆正接演算回路とを含むタイミング誤差検出回路と、
第1〜第4の波形整形フィルタの各出力を入力とし、タイミング誤差信号に基づく補間処理によりタイミング補正された同相信号および直交信号として出力するタイミング補正回路とを備える。
請求項2に記載のディジタル復調器は、シンボルレートfs、シンボル周期T(=1/fs)で、中間周波数の受信信号を入力し、サンプリング周波数4fsで量子化を行うA/D変換器と、A/D変換器の出力の符号を反転する第1の符号反転回路と、周波数2fsごとにA/D変換器の出力と符号反転回路の出力を交互に選択した同相信号と直交信号とを同一タイミングで出力する第1の選択回路とを含む直交復調器を備える。第1〜第4の波形整形フィルタ、遅延回路、タイミング誤差検出回路およびタイミング補正回路は、第1の実施形態と同様である。
請求項3に記載のディジタル復調器は、請求項1または請求項2に記載のディジタル復調器において、タイミング補正回路から出力される同相信号および直交信号に対して搬送波位相を調整する搬送波同期回路と、搬送波同期回路の出力から残留するタイミング誤差を検出するトラッキング回路とを備え、タイミング誤差検出回路は、間欠的に受信される受信信号の先頭の一定期間のみ動作した後にその出力を保持し、タイミング補正回路は、その後続の受信信号に対してはトラッキング回路の出力とタイミング誤差検出回路の出力の加算結果に応じてタイミング補正を行う構成である。
本発明のディジタル復調器は、各回路をすべてナイキストレートで動作させることができる。したがって、多値QAMを用いた数10MBaud以上の高速信号に適用可能なディジタル復調器を低消費電力および低価格で実現することができる。なお、非特許文献3に記載の構成に対して、アナログ直交復調器を使用しない構成であり、A/D変換器の個数や動作速度が同じであることを考慮すると、メリットは大きい。
(第1の実施形態)
図1は、本発明のディジタル復調器の第1の実施形態を示す。図において、IF信号は直交復調器100に入力されて直交復調される。この直交復調器100は、基本的には図10に示す従来の直交復調器と同じ構成である。従来の直交復調器は、図11に示すように、搬送波の位相状態に応じて出力が "0”になる。たとえば、同相信号の場合、搬送波(cos) の振幅は1,0,−1,0の繰り返しとなり、同相信号はカウンタ値0〜3が奇数の時刻に "0”になる。このため、直交復調器の各出力に接続された波形整形フィルタ(ロールオフフィルタ)は、 "0”が入力されるタップの計算を省くことができる。本実施形態で用いる直交復調器100は、 "0”の出力を止め、搬送波の振幅が0になるタイミングでは直前の出力を保持する構成であり、同相信号と直交信号がT/4ごとに交互に変化する。また、同相信号と直交信号は遅延調整され、同一タイミングで出力される構成である。直交復調器100の動作タイミングを図3に示す。ここに示すように、従来の直交復調器においてはカウンタおよび選択回路がシンボルレートの4倍の周波数で動作する必要があるのに対して、本実施形態の直交復調器100はナイキストレートで動作する構成であり、動作速度の低減が可能になっている。
直交復調器100から出力された同相信号は、出力位相がT/4だけ異なる2つの波形整形フィルタ(LPF(a))200および波形整形フィルタ(LPF(b))210に入力される。また、直交信号は、出力位相がT/4だけ異なる2つの波形整形フィルタ(LPF(b))220および波形整形フィルタ(LPF(a))230に入力されるが、波形整形フィルタ(LPF(b))220に入力される直交信号は、遅延回路(FF)240を介して1サンプル時間(=T/2)遅延させてから入力する。
ここで、波形整形フィルタ(LPF(a))200,230および波形整形フィルタ(LPF(b))210,220は、図4に示すように、T/4間隔で設計された基準となる波形整形フィルタをそれぞれ2つに分解したものであり、LPF(a) はLPF(b) に対して出力位相がT/4だけ進むように構成されている。本実施形態では、タイミング誤差検出回路400で4倍サンプリング相当の信号を必要とするため、出力位相がT/4だけ異なる波形整形フィルタ(LPF(a))200,230および波形整形フィルタ(LPF(b))210,220に分解し、これを並列接続することによりシンボルレートの4倍で動作する(元のT/4間隔で設計された)波形整形フィルタと等価な動作をさせるように構成されている。各波形整形フィルタの出力を比較したものを図5に示す。ここに示すように、(1) 同相信号(Ich) と直交信号(Qch)では分解後のフィルタの配置を逆にし、(2) 直交信号を入力するフィルタの一方(図中網かけ部分)の出力タイミングを1サンプル分遅延させることにより、動作速度をナイキストレートに低減しかつ所望の出力が得られることがわかる。
波形整形フィルタ(LPF(a))200と波形整形フィルタ(LPF(b))210の組、波形整形フィルタ(LPF(b))220と波形整形フィルタ(LPF(a))230の組は、それぞれT/2ごとに同相信号310,320および直交信号330,340を出力し、タイミング補正回路300およびタイミング誤差検出回路400に入力される。タイミング誤差検出回路400の構成例を図2に示す。
タイミング誤差検出回路400は、基本的には図13に示す破線内の構成と同様であり、二乗回路410〜413、加算回路420,425、積算回路450,455、逆正接演算回路460がそれぞれ対応する。ここでは、図13に示す乗算回路830,835における(−1)k の乗算を、符号反転回路430,435および選択回路440,445により実現している。逆正接演算回路460から出力されるタイミング誤差信号350がタイミング補正回路300に入力される。
タイミング補正回路300は、同相信号および直交信号それぞれについて前後の信号から補間処理によりタイミング補正を行う。例えば、同相信号310,320はタイミングがT/4異なった時点の信号振幅をとるが、まず両入力を交互に並べることでT/4間隔の時系列信号を得る。この時系列信号に対して、タイミング誤差信号350に応じて多項式補間を行うことにより、タイミング補正された同相信号を出力する。同様に、直交信号330,340を入力してタイミング補正された直交信号を出力する。
このように、本実施形態の構成では、復調器全体がナイキストレートで動作すればよく、シンボルレートの4倍の速度で行う処理がなくなる。
(第2の実施形態)
図6は、本発明のディジタル復調器の第2の実施形態を示す。図において、IF信号は直交復調器110に入力されて直交復調される。この直交復調器110は、基本的には図8に示す従来の直交復調器と同じ構成である。ただし、搬送波の振幅が0になるタイミングでは直前の出力を保持し、出力である同相信号と直交信号は遅延調整され同一タイミングで出力される点が異なる。本実施形態では、直交復調器110に内蔵されるA/D変換器のサンプリングレートがシンボルレートの4倍であるが、出力タイミングとしては図3に示した第1の実施形態と同一になる。したがって、直交復調器110以降の構成は、第1の実施形態と同一の構成で対応することができる。
このように、本実施形態の構成では、直交復調器110において第1の実施形態と同等の出力を得ることができるので、直交復調器110以後の各回路の動作速度をすべてナイキストレートに低減することができる。
(第3の実施形態)
図7は、本発明のディジタル復調器の第3の実施形態を示す。本実施形態は、第1の実施形態の構成において、タイミング補正回路300でタイミング同期が確立した同相信号および直交信号に対して、搬送波同期回路500で搬送波同期を行う構成を示す。ここでは、バースト伝送を仮定し、バーストの先頭に配置された固定パターンを用いてタイミング同期を確立し、その後のデータシンボル伝送時にタイミング同期の追従動作を行う場合を想定する。なお、第2の実施形態の構成においても同様である。
本実施形態では、バーストの先頭の固定パターン受信中はタイミング誤差検出回路400を動作させ、タイミング同期を確立させる。タイミング同期確立後は、タイミング誤差検出回路400はその出力を保持したまま後続のデータシンボルの復調を続ける。これにより、同相信号および直交信号は、クロック発振器の周波数誤差により徐々にタイミング位相が最適点からずれている。これに対して、同相信号または直交信号の一方を入力とするトラッキング回路600を動作させ、その出力をタイミング補正回路300に入力し、タイミング誤差信号350に加算することによってタイミング補正を行い、タイミング同期の追従動作を実現する。
本発明のディジタル復調器の第1の実施形態を示す図。 タイミング誤差検出回路400の構成例を示す図。 直交復調器100の動作タイミングを示す図。 波形整形フィルタの構成を説明する図。 波形整形フィルタの出力例を示す図。 本発明のディジタル復調器の第2の実施形態を示す図。 本発明のディジタル復調器の第3の実施形態を示す図。 従来の直交復調器の第1の構成例を示す図。 従来の直交復調器の第1の構成例の動作タイミングを示す図。 従来の直交復調器の第2の構成例を示す図。 従来の直交復調器の第2の構成例の動作タイミングを示す図。 従来のタイミング誤差検出回路の原理的な構成を示す図。 従来のタイミング誤差検出回路の構成例を示す図。
符号の説明
100,110 直交復調器
101,102,111 A/D変換器
103 遅延回路
104 補間回路
105,106,112 符号反転回路
107,113 選択回路
108,114 カウンタ
200,230 波形整形フィルタ(LPF(a))
210,220 波形整形フィルタ(LPF(b))
240 遅延回路(FF)
300 タイミング補正回路
400 タイミング誤差検出回路
410,411,412,413 二乗回路
420,425 加算回路
430,435 符号反転回路
440,445 選択回路
450,455 積算回路
460 逆正接演算回路
500 搬送波同期回路
600 トラッキング回路

Claims (3)

  1. シンボルレートfs、シンボル周期T(=1/fs)で、中間周波数の受信信号を2分岐して並列に入力し、それぞれサンプリング周波数2fsでT/4だけ異なるタイミングで交互に量子化を行う2つのA/D変換器と、前記2つのA/D変換器の一方の出力に接続され、前記2つのA/D変換器の相対的な量子化タイミング差のT/4からのずれを補正する補間回路と、前記2つのA/D変換器の他方の出力に接続され、前記補間回路の処理遅延と同じ遅延を与える遅延回路と、前記補間回路および前記遅延回路の各出力の符号を反転する第1および第2の符号反転回路と、周波数2fsで、前記補間回路の出力と前記第1の符号反転回路の出力を交互に選択した同相信号と、前記遅延回路の出力と前記第2の符号反転回路の出力を交互に選択した直交信号とを同一タイミングで出力する第1の選択回路とを含む直交復調器と、
    前記第1の選択回路から出力された同相信号を入力して波形整形する第1の波形整形フィルタと、
    第1の波形整形フィルタに対して出力位相がT/4遅れる特性を有し、前記第1の選択回路から出力された同相信号を入力して波形整形する第2の波形整形フィルタと、
    前記第1の選択回路から出力された直交信号を1サンプル時間遅延させる遅延回路と、
    前記第2の波形整形フィルタと同一特性を有し、前記遅延回路から出力された直交信号を入力して波形整形する第3の波形整形フィルタと、
    前記第1の波形整形フィルタと同一特性を有し、前記第1の選択回路から出力された直交信号を入力して波形整形する第4の波形整形フィルタと、
    前記第1の波形整形フィルタおよび前記第3の波形整形フィルタの各出力をそれぞれ二乗して加算する第1の二乗加算手段と、前記第2の波形整形フィルタおよび前記第4の波形整形フィルタの各出力をそれぞれ二乗して加算する第2の二乗加算手段と、前記各二乗加算手段の各出力の符号を反転する第3および第4の符号反転回路と、前記第1の二乗加算回路の出力と前記第3の符号反転回路の出力を交互に選択する第2の選択回路と、前記第2の二乗加算回路の出力と前記第4の符号反転回路の出力を交互に選択する第3の選択回路と、前記第2および第3の選択回路の出力をそれぞれ積算する第1および第2の積算回路と、前記第1の積算回路の出力を実部および前記第2の積算回路の出力を虚部とする複素平面上のベクトル角度をタイミング誤差信号として出力する逆正接演算回路とを含むタイミング誤差検出回路と、
    前記第1〜第4の波形整形フィルタの各出力を入力とし、前記タイミング誤差信号に基づく補間処理によりタイミング補正された同相信号および直交信号として出力するタイミング補正回路と
    を備えたことを特徴とするディジタル復調器。
  2. シンボルレートfs、シンボル周期T(=1/fs)で、中間周波数の受信信号を入力し、サンプリング周波数4fsで量子化を行うA/D変換器と、前記A/D変換器の出力の符号を反転する第1の符号反転回路と、周波数2fsごとに前記A/D変換器の出力と前記第1の符号反転回路の出力を交互に選択した同相信号と直交信号とを同一タイミングで出力する第1の選択回路とを含む直交復調器と、
    前記第1の選択回路から出力された同相信号を入力して波形整形する第1の波形整形フィルタと、
    第1の波形整形フィルタに対して出力位相がT/4遅れる特性を有し、前記第1の選択回路から出力された同相信号を入力して波形整形する第2の波形整形フィルタと、
    前記第1の選択回路から出力された直交信号を1サンプル時間遅延させる遅延回路と、
    前記第2の波形整形フィルタと同一特性を有し、前記遅延回路から出力された直交信号を入力して波形整形する第3の波形整形フィルタと、
    前記第1の波形整形フィルタと同一特性を有し、前記第1の選択回路から出力された直交信号を入力して波形整形する第4の波形整形フィルタと、
    前記第1の波形整形フィルタおよび前記第3の波形整形フィルタの各出力をそれぞれ二乗して加算する第1の二乗加算手段と、前記第2の波形整形フィルタおよび前記第4の波形整形フィルタの各出力をそれぞれ二乗して加算する第2の二乗加算手段と、前記各二乗加算手段の各出力の符号を反転する第2および第3の符号反転回路と、前記第1の二乗加算回路の出力と前記第2の符号反転回路の出力を交互に選択する第2の選択回路と、前記第2の二乗加算回路の出力と前記第3の符号反転回路の出力を交互に選択する第3の選択回路と、前記第2および第3の選択回路の出力をそれぞれ積算する第1および第2の積算回路と、前記第1の積算回路の出力を実部および前記第2の積算回路の出力を虚部とする複素平面上のベクトル角度をタイミング誤差信号として出力する逆正接演算回路とを含むタイミング誤差検出回路と、
    前記第1〜第4の波形整形フィルタの各出力を入力とし、前記タイミング誤差信号に基づく補間処理によりタイミング補正された同相信号および直交信号として出力するタイミング補正回路と
    を備えたことを特徴とするディジタル復調器。
  3. 請求項1または請求項2に記載のディジタル復調器において、
    前記タイミング補正回路から出力される同相信号および直交信号に対して搬送波位相を調整する搬送波同期回路と、
    前記搬送波同期回路の出力から残留するタイミング誤差を検出するトラッキング回路とを備え、
    前記タイミング誤差検出回路は、間欠的に受信される受信信号の先頭の一定期間のみ動作した後にその出力を保持し、前記タイミング補正回路は、その後続の受信信号に対しては前記トラッキング回路の出力と前記タイミング誤差検出回路の出力の加算結果に応じてタイミング補正を行う構成である
    ことを特徴とするディジタル復調器。
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