JP3185725B2 - 搬送波再生回路 - Google Patents

搬送波再生回路

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JP3185725B2
JP3185725B2 JP26258197A JP26258197A JP3185725B2 JP 3185725 B2 JP3185725 B2 JP 3185725B2 JP 26258197 A JP26258197 A JP 26258197A JP 26258197 A JP26258197 A JP 26258197A JP 3185725 B2 JP3185725 B2 JP 3185725B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多値PSK変調方式
に用いられるAFC機能つき搬送波再生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル無線方式においては、従来より
復調器において搬送波再生回路が用いられていた。そし
て、無線周波数の変動を補償するためにAFC機能を有
した搬送波再生回路が通常使用されていた。このような
従来のAFC機能付き搬送波再生回路としては、例え
ば、特開昭63−217753号公報に記載された回路
が知られている。
【0003】図5に搬送波再生回路を含む復調装置のブ
ロック図を示す。図5において、信号入力端子0から入
力されたPSK変調波は掛算器2,3に供給される。掛
算器2に入力された変調波はデジタル制御局部発振器1
3から入力された再生搬送波と掛算器2において掛合わ
される。また掛算器3に入力された変調波はデジタル制
御局部発振器13から出力され90°移相器1を通り9
0°の位相差を与えられた再生搬送波と掛合わされる。
そして、掛算器2,3の各出力信号は、それぞれ低減フ
ィルタ4,5を通り、それぞれ復調ベースバンド信号に
なる。この復調ベースバンド信号はアナログ/デジタル
変換器6,7によってデジタル信号に変換される。
【0004】また、復調ベースバンド信号はクロック再
生回路18に入力され、変調波に同期した復調クロック
が出力される。このクロック再生回路18の出力がアナ
ログ−デジタル変換器6,7のサンプリングクロック信
号となる。
【0005】アナログ/デジタル変換器6,7の出力は
いずれも象限判定回路9およびtan-1θ回路8に入力
される。
【0006】象限判定回路9はアナログ/デジタル変換
器6,7の出力のMSBよりPSK変調波の位相θの象
限情報を判別し、tan-1θ回路8は復調ベースバンド
信号からアークタンジェントを計算し、PSK変調波の
位相θを象限情報を除く0°〜90°の範囲で判別す
る。
【0007】デコード回路10は象限判定回路9の出力
およびtan-1θ回路8の出力を入力とし、両入力より
θを求め、これを判別してデジタル復調信号として出力
する。
【0008】一方キャリア再生用PLLフィードバック
回路11はtan-1θ回路8の出力を入力とし、θの正
規信号点角度からのずれを読みとり、これを平滑化して
キャリア位相同期用制御信号を出力する。キャリア再生
用PLLフィードバック回路11の出力は加算器12を
通ってデジタル制御局部発振器13に入力され、再生キ
ャリアの位相同期PLLループを形成する。
【0009】一方デジタル遅延検波回路15は、現在の
入力信号の位相誤差量と一シンボル前の入力信号の位相
誤差量の差分を計算し、周波数誤差情報として出力す
る。
【0010】デジタル遅延検波回路15の出力はNサン
プル積分回路16および1/N回路17により平滑化さ
れAFC制御信号として加算器12を通りデジタル制御
局部発振器13に入力され、周波数誤差が補正される。
【0011】同期確立検出回路14はデコード回路10
の出力データより基準パターンを検出することにより同
期が確立したことを検出し、検出結果をキャリア再生用
PLLフィードバック回路11およびNサンプル積分回
路16に出力し、同期確立時にはキャリア再生用PLL
フィードバック回路11をオン、Nサンプル積分回路1
6をホールドとし、非同期時にはキャリア再生用PLL
フィードバック回路11をオフ、Nサンプル積分回路1
6をオンに切り替えることによりAFC動作とPLL動
作の切替を行う。
【0012】以上説明した従来のAFC機能付き搬送波
再生回路における補正可能な周波数誤差の最大値は、一
シンボル間に発生する周波数誤差による位相ずれが各シ
ンボルの間隔の半分を越えない範囲であるためN相PS
Kの場合はシンボルレートをfs[symbol/se
c]とすると ±fs/(2N)[Hz] …(1) となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のAFC
機能付き搬送波再生回路は、変調方式が多値になると補
正可能な周波数誤差の最大値が減少する問題を有してい
る。その理由は(1)式で示したように周波数誤差情報
を正規の信号点からの位相ずれ情報から得ているために
補正可能な周波数誤差の最大値が、一シンボル間に発生
する周波数誤差による位相ずれが各シンボルの間隔の半
分を越えない範囲であるため、Nが大きくなると補正可
能な周波数誤差の最大値が小さくなるからである。
【0014】以上説明したように本発明は高多値PSK
変調方式に対しても効果的なAFC機能を維持できる、
AFC機能付き搬送波再生回路を提供することを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の搬送波再生回路は、デジタル変調された入力信
号を同期検波する復調手段と前記入力信号の周波数オフ
セットを補償するAFC手段を有する搬送波再生回路に
おいて、前記AFC手段は、前記入力信号、前記同期検
波の出力信号を1シンボル時間遅延した第1の遅延信号
と、前記出力信号を1シンボル時間以内で遅延した第2
の遅延信号位相平面上の位置情報をそれぞれ(I0 ,Q
0 ),(I1/N ,Q1/N ),(I1 ,Q1 )(但し、N
は2以上の整数)とすると、 S={I1/N −K(I0 +I1 )}(Q0 −Q1 )+
{Q1/N −K(Q0 +Q1)}(I1 −I0 )(但し、
Kはフィルタ系のインパルス応答のT/Nの値、Tはシ
ンボル周波数)を演算してその符号が正の場合に前記周
波数オフセットが負となり、前記符号が負の場合に前記
周波数オフセットが正となることにより検出する 検出手
段を具備することを特徴とする
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明のAFC付き搬送波
再生回路の実施の形態について図面を参照して詳細に説
明する。図1は、本発明のAFC付き搬送波再生回路を
含む復調装置のブロック図を示す。図1において、90
°移相器1、掛算器2,3、低域フィルタ4,5、アナ
ログ−デジタル変換器6,7、tan-1θ回路8、象限
判定回路9、デコード回路10、キャリア再生用PLL
フィードバック回路11、加算器12、デジタル制御局
部発振器13、同期確立検出回路14、Nサンプル積分
回路16、1/N回路17、CLK再生回路18は前述
した図5の構成と同一である。従って、ここでは、詳細
な説明は省略する。
【0020】本発明では、上記構成に加えアナログ−デ
ジタル変換器6,7の出力を入力とし、周波数誤差を検
出しNサンプル積分回路16に出力する周波数誤差検出
回路19と、CLK再生回路18の出力を入力とし再生
クロックの2倍の周波数をアナログ−デジタル変換器
6,7にサンプリングクロックとして出力する2逓倍回
路20とを有する。
【0021】次に周波数誤差検出回路19の詳細な構成
について説明する。図2は本発明の実施の形態における
周波数誤差検出回路19のブロック図である。図2にお
いて周波数誤差検出回路19は第1の遅延回路21、第
2の遅延回路22、演算器23より構成される。
【0022】第1の遅延回路21はフリップフロップに
より構成される遅延回路でありアナログ−デジタル変換
器6,7の出力I1 ,Q1 を1/2シンボル時間遅延さ
せI1/2 ,Q1/2 として出力し、第2の遅延回路は第1
の遅延回路と同様フリップフロップにより構成され、第
1の遅延回路の出力をさらに1/2シンボル時間遅延さ
せてI0 ,Q0 として出力する。
【0023】これらデータI0 ,Q0 ,I1/2
1/2 ,I1 ,Q1 は、全て演算器23に入力する。演
算器23は1サンプリング間隔ごとにI0 ,Q0
1 ,Q1 とI1/2 ,Q1/2 より次式の演算を行い、そ
の結果得られたSの値の正負の符号を出力して、周波数
誤差情報に用いている。
【0024】 S={I1/2 −K(I0 +I1 )}(Q0 −Q1 )+{Q1/2 −K(Q0 +Q1 )}(I1 −I0 ) …(2 ) 次に図1に示した復調装置の動作を説明する。
【0025】図1において、信号入力端子0から入力さ
れたPSK変調波は掛算器2,3に供給される。掛算器
2に入力された変調波はデジタル制御局部発振器13か
ら入力された再生搬送波と掛算器2において掛合わされ
る。また掛算器3に入力された変調波はデジタル制御局
部発振器13から出力され90°移相器1を通り90°
の位相差を与えられた再生搬送波と掛合わされる。そし
て、掛算器2,3の各出力信号は、それぞれ低減フィル
タ4,5を通り、それぞれ復調ベースバンド信号にな
る。この復調ベースバンド信号はアナログ/デジタル変
換器6,7によってデジタル信号に変換される。
【0026】また、復調ベースバンド信号はクロック再
生回路18に入力され、変調波に同期した復調クロック
が出力される。このクロック再生回路18の出力は、2
逓倍回路20を通ってアナログ−デジタル変換器6,7
のサンプリングクロック信号となる。サンプリング動作
について以下に説明する。クロック再生回路18の出力
であるシンボル速度クロック(fs)は2逓倍回路20
により2fsクロックに変換される。アナログ−デジタ
ル変換器6,7はこの2fsクロックでサンプリングさ
れるため、サンプリング点はtan-1θ回路8、象限判
定回路9で使用されるシンボルタイミングとシンボルと
シンボルの中間のタイミングになる。
【0027】アナログ/デジタル変換器6,7の出力は
いずれも象限判定回路9及びtan-1θ回路8に入力さ
れる。
【0028】象限判定回路9はアナログ/デジタル変換
器6,7の出力のMSBよりPSK変調波の位相θの象
限情報を判別し、tan-1θ回路8は復調ベースバンド
信号からアークタンジェントを計算し、PSK変調波の
位相θを象限情報を除く0°〜90°の範囲で判別す
る。
【0029】デコード回路10は象限判定回路9の出力
およびtan-1θ回路8の出力を入力とし、両入力より
θを求め、これを判別してデジタル復調信号として出力
する。
【0030】一方キャリア再生用PLLフィードバック
回路11はtan-1θ回路8の出力を入力とし、θの正
規信号点角度からのずれを読みとり、これを平滑化して
キャリア位相同期用制御信号を出力する。キャリア再生
用PLLフィードバック回路11の出力は加算器12を
通ってデジタル制御局部発振器13に入力され、再生キ
ャリアの位相同期PLLループを形成する。
【0031】周波数誤差検出回路19は、A/D変換器
6,7の出力を入力して、周波数誤差情報として出力す
る。
【0032】周波数誤差検出回路19の出力はNサンプ
ル積分回路16および1/N回路17により平滑化され
AFC制御信号として加算器12を通りデジタル制御局
部発振器13に入力され、周波数誤差が補正される。
【0033】同期確立検出回路14はデコード回路10
の出力データより基準パターンを検出することにより同
期が確立したことを検出し、検出結果をNサンプル積分
回路16に出力する。
【0034】次に周波数誤差検出回路19の動作につい
て図2を用いて詳細に説明する。図2の構成によれば、
入力I1 ,Q1 、第1の遅延回路21の出力I1/2 ,Q
1/2、第2の遅延回路22の出力I0 ,Q0 はそれぞれ
現在の信号点位置、T/2(Tはシンボル周期)前の信
号点位置、T前の信号点位置を示している。
【0035】ここで各信号点の復調軌跡について図3を
参照して説明する。図3は多値PSK信号点配置で簡単
化するためQPSKの信号点配置を示したものである。
本図において時刻0での信号点p0 から、1シンボル周
期後の時刻Tにおける信号点p1 までの軌跡を示したも
のである。なお、信号点P0 〜P3 は、QPSKの周波
数オフセットを受けない場合の信号点配置を示してい
る。このとき時刻T/2における信号の位置をp1/2
表す。ここでp0 ,p1 とp1/2 の関係は前後の信号点
からの影響を無視すれば、それぞれの点の位置ベクトル
0 ,P1 ,P1/2 を用いて、以下のように表される。
【0036】 P1/2 =K(P0 +P1 ) …(3) ここで、Kは送受信機のもつフィルタ系のインパルス応
答の時刻T/2における値である。
【0037】次に、再生搬送波の周波数が変調波の搬送
周波数に対して、規定周波数よりも周波数オフセットf
d だけ高い周波数ずれを持った場合を考える。このとき
0から移動を始めた信号は、周波数オフセットfd
ずれにより時刻Tにおいてp1 から位相中心に対して角
度θだけ反時計方向に回転したp1 ′の位置に移動す
る。図3ではこの信号点P1 ′を●で示している。ここ
でθとfd の関係は以下の式で表される。
【0038】 θ=fd ×T …(4) 同様に時刻T/2における信号の位置はp1/2 からθ/
2だけ回転したp1/2′に移動する。本図から分かるよ
うに入力信号周波数が周波数オフセットにより規定搬送
周波数より高い場合(周波数オフセットが正と称する)
には信号点の軌跡は、P1 からP1 ′に対し軌跡31、
1/2 からP1/2 ′に対し軌跡32のごとく反時計方向
に回転する。また、逆に周波数オフセットにより規定周
波数よりも低い場合(周波数オフセットが負と称する)
には、信号点の軌跡は時計方向に回転する。この場合信
号点p1/2 ′の位置は信号点P0 からP1 ′を見たベク
トルP0 1 ′に対して周波数オフセットが正の場合は
右側に位置し、逆に周波数オフセットが負の場合は左側
に位置する。
【0039】以上説明したように、信号点P1/2 ′が、
ベクトルP0 1 ′に対して右側にあるのか、左側にあ
るのかによって、周波数オフセットが規定周波数より高
いか低いかが判別できる。
【0040】この関係を計算式を用いて表現すると以下
のようになる。いま周波数ずれがないと仮定してp0
1 ′から計算した時刻T/2における信号の位置をp
1/2″とする。信号点P0 からP1 ′へのベクトルP0
1 ′をAとし、p1/2 ″からp1/2 ′へのベクトルP
1/2 ″P1/2 ′をBとすると、以下の外積ベクトルを計
算する。
【0041】 A×B …(5) ここで、p0 ,p1 ′,p1/2 ′,p1/2 ″の位置ベク
トルをP0 =(i0 ,q0 )、P1 ′=(i1 ′,
1 )、P1/2 ′=(i1/2 ′,q1/2 ′)、
1/2 ″=(i1/2 ″,q1/2 ″)とすると A×B=(i1 ′−i0 )(q1/2 ′−q1/2 ″)−(q1 ′−q0 )(i1/ 2 ′−i1/2 ″) …(6 ) となる。ベクトル積A×Bの向きは周知のごとくA,B
のなす角αで交わるとき右ねじの進む向きとなる。従っ
て、 A×B=S …(7) で表わすと、Sの値が負の場合には、ベクトルAに対し
てBが右側に、Sの値が正の場合にはベクトルAに対し
てBが左側にあることが分かる。この結果、S<0にお
いて、P1/2 ′がベクトルP0 1 ′に対し右側、S>
0においてベクトルP0 1 ′に対し左側に存在するこ
とが判別できる。
【0042】次に、信号点P1/2 ″は、P1/2 で示した
(2)式と同様に P1/2 ″=K(P0 +P1 ′) …(8) であるので(6)式は以下に変形される。
【0043】 S={i1/2 ′−K(i0 +i1 ′)}(q0 −q1 ′) +{q1/2 ′−K(q0 +q1 ′)}(i1 ′−i0 ) …(9) ここでI0 ,Q0 はi0 ,q0 に、I1 ,Q1
1 ′,q1 ′に、I1/2 ,Q1/2 はi1/2 ′,
1/2 ′にそれぞれ相当する信号であることは明らかで
あるので(9)式はそれぞれ記号を置き換えることによ
り前述した(2)式が得られる。
【0044】この結果、周波数誤差検出回路19の出力
は、周波数オフセットが負の場合S>0、周波数オフセ
ットが正の場合S<0となる。
【0045】周波数誤差検出回路19の出力結果はNサ
ンプル積分回路16および1/N回路17によりN回平
均を取られた後AFC信号として加算器12を通りデジ
タル制御局部発振器13に入力されキャリア周波数誤差
が補正される。
【0046】以上、説明した本発明の実施の形態におけ
る周波数誤差検出回路19では、簡単化するためQPS
Kについて説明したが、本発明の周波数オフセットの符
号検出手段は、例えば多相PSKや多値QAM変調信号
に対しても同様に適用できる。
【0047】また、上記周波数誤差検出回路19は、第
1の遅延回路21で入力信号のT/2遅延された信号、
第2の遅延回路22で入力信号のT遅延された信号を生
成し、周波数オフセットを求める方法について説明し
た。
【0048】しかし、第1の遅延回路21については、
T/2遅延に限られなく、例えばT/N(Nは、2以上
の整数)としてもよい。
【0049】この場合に信号I1 ,Q1 を第1の遅延回
路で1/Nシンボル時間遅延した信号をI1/N ,Q1/N
とし、第2の遅延回路で1シンボル時間遅延した信号を
0,Q0 とすると、(2)式は、 S={I1/N −K′(I0 +I1 )}(Q0 −Q1 )+{Q1/N −K′(Q0 +Q1 )}×(I1 −Q0 ) …(1 0) で与えられる。但し、K′はフィルタ系インパルス応答
のT/Nの値である。
【0050】上記1/Nシンボル遅延する場合の周波数
誤差検出回路19の構成としては、例えば図4に示され
るようなブロック図の構成が用いられる。
【0051】すなわち、1/Nシンボル時間遅延する遅
延回路41をN個直列に接続し、入力信号I1 ,Q1
1番目の遅延回路41に入力して、I/Nシンボル時間
遅延した信号I1/N ,Q1/N を得る。また、1番目の遅
延回路41の出力に(N+1)個の遅延回路41を接続
して、入力信号I1 ,Q1 をTシンボル時間遅延した信
号I0 ,Q0 を出力する。
【0052】演算器42は、I0 ,Q0 ,I1/N ,Q
1/N ,I1 ,Q1 をそれぞれ入力し、前述した(10)
式に従って、Sの符号を検出する。
【0053】以上説明した構成により補正可能な周波数
誤差の最大値は、一シンボルに関しては一シンボル間に
発生する周波数誤差による位相ずれがp1 ′がp0 を越
えない範囲となる。周波数誤差検出回路19の出力は平
均されるので全信号点の半数以上で周波数誤差検出が行
えれば、周波数誤差検出可能である。このため周波数誤
差の最大値は全信号点の半数で周波数誤差検出が行える ±fs/2[Hz] …(11) となる。
【0054】
【発明の効果】本発明の効果は高多値PSK変調方式に
ついて効率よく周波数誤差情報が取り出せることであ
る。
【0055】その理由は、周波数誤差情報を正規信号点
からのズレからではなく、連続する2シンボルの軌跡か
ら取り出すため、多値数によらず周波数誤差検出が行え
るからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搬送波再生回路の実施の形態を含む復
調装置を示すブロック図である。
【図2】図1の周波数誤差検出回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】図1の周波数誤差検出回路の動作を示す信号点
配置図である。
【図4】図1の周波数誤差検出回路の他の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】従来の搬送波再生回路を含む復調装置を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 90°移相器 2,3 掛算器 4,5 低減フィルタ 6,7 アナログ−デジタル変換器 8 tan-1θ回路 9 象限判定回路 10 デコード回路 11 キャリア再生用PLLフィードバック回路 14 同期確立検出回路 15 デジタル遅延検波器 16 Nサンプル積分回路 17 1/N回路 18 CLK再生回路 19 周波数誤差検出回路 20 2逓倍回路 21,22 遅延回路 23 演算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/227 H04L 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル変調された入力信号を同期検波
    する復調手段と前記入力信号の周波数オフセットを補償
    するAFC手段を有する搬送波再生回路において、前記
    AFC手段は、前記入力信号、前記同期検波の出力信号
    を1シンボル時間遅延した第1の遅延信号と、前記出力
    信号を1シンボル時間以内で遅延した第2の遅延信号位
    相平面上の位置情報をそれぞれ(I0 ,Q0 ),(I1/
    N ,Q1/N),(I1 ,Q1 )(但し、Nは2以上の整
    数)とすると、 S={I1/N −K(I0 +I1 )}(Q0 −Q1 )+
    {Q1/N −K(Q0 +Q1)}(I1 −I0 )(但し、
    Kはフィルタ系のインパルス応答のT/Nの値、Tはシ
    ンボル周波数)を演算してその符号が正の場合に前記周
    波数オフセットが負となり、前記符号が負の場合に前記
    周波数オフセットが正となることにより検出する 検出手
    段を具備することを特徴とする搬送波再生回路。
  2. 【請求項2】 デジタル変調信号を受けてVCO出力の
    同相、直交出力とそれぞれ乗算する乗算手段と、前記乗
    算手段の各出力をそれぞれ低域フィルタを介して前記変
    調信号に同期したクロックを再生するクロック再生手段
    と、前記クロック再生手段の出力の2倍の周波数に変換
    する2逓倍手段と、前記2倍の周波数をサンプリングク
    ロックとして前記低域フィルタの出力をデジタル信号に
    変換するアナログデジタル変換手段と、前記アナログデ
    ジタル変換手段の出力のMSBより前記変調信号の位相
    の象限情報を判別する象限判定手段と、前記アナログデ
    ジタル変換手段の出力からTAN-1を計算して前記変調
    信号の位相を検出する位相検出手段と、前記象限判定手
    段と位相検出手段の出力を受けてデジタル復調信号を出
    力するデコード手段と、前記位相検出手段の出力から正
    規信号点角度とのズレを検出し、平滑したキャリア位相
    同期用制御信号を出力する手段と、前記アナログデジタ
    ル変換手段の出力から所定の計算を行うことにより前記
    変調信号の搬送波周波の規定周波数に対する高低を示す
    周波数誤差出力を出力する周波数誤差検出手段と、前記
    デコード手段出力を基準パターンを検出して同期確立を
    検出する同期確立手段と、前記同期確立手段と前記周波
    数誤差検出手段の出力のN回の平均値をとる平均化手段
    と、前記キャリア位相同期用制御信号と前記平均化手段
    の出力を加算した後、前記VCOを制御する制御手段と
    を有することを特徴とする搬送波再生回路。
  3. 【請求項3】 前記周波数誤差検出手段は、前記アナロ
    グデジタル変換手段の出力信号と、前記出力信号を1シ
    ンボル時間遅延した第1の遅延信号と、前記出力信号を
    1シンボル時間以内で遅延した第2の遅延信号の各信号
    点の位置情報に基づき前記入力信号の周波数オフセット
    を前記所定の計算にて検出することを特徴とする請求項
    記載の搬送波再生回路。
  4. 【請求項4】 前記所定の計算は、前記出力信号、前記
    第1の遅延信号、前記第2の遅延信号の位相平面上の位
    置情報をそれぞれ(I0 ,Q0 ),(I1/N,Q1/N
    ),(I1 ,Q1 )(但し、Nは2以上の整数)とす
    ると、 S={I1/N −K(I0 +I1 )}(Q0 −Q1 )+
    {Q1/N −K(Q0 +Q1)}(I1 −I0 )(但し、
    Kはフィルタ系のインパルス応答のT/Nの値、Tはシ
    ンボル周波数)を演算してその符号が正の場合に前記周
    波数オフセットが負となり、前記符号が負の場合に前記
    周波数オフセットが正となることを計算することを特徴
    とする請求項2、3記載の搬送波再生回路。
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