JPH066397A - 遅延検波器 - Google Patents

遅延検波器

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Publication number
JPH066397A
JPH066397A JP4055762A JP5576292A JPH066397A JP H066397 A JPH066397 A JP H066397A JP 4055762 A JP4055762 A JP 4055762A JP 5576292 A JP5576292 A JP 5576292A JP H066397 A JPH066397 A JP H066397A
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JP
Japan
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clock
data
phase
timing
signal
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Application number
JP4055762A
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English (en)
Inventor
Mamoru Sawahashi
衛 佐和橋
Nobuyuki Akazawa
伸亨 赤沢
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタル無線通信において復調器として用
いられる遅延検波器に関し、高い伝送レートの信号に対
しても低消費電力で動作でき、さらにバースト伝送の際
に再生クロックとデータクロックの初期位相の高速同期
を可能にする。 【構成】 直交検波手段と、位相差検出手段と、データ
識別手段とを備えた遅延検波器において、サンプリング
のタイミング誤差を検出するタイミング誤差検出回路
と、受信開始タイミング検出回路と、受信開始タイミン
グで第1クロックを用いてデータクロックの初期位相を
検出するデータクロック位相検出手段と、第2クロック
から初期位相に同期した第3クロックを生成し、そのタ
イミング誤差を補正して出力するクロック位相制御手段
と、受信開始タイミングで第1クロックから第3クロッ
クに切り替えて出力するクロック切替手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル無線通信に
おいて復調器として用いられる遅延検波器に関する。
【0002】
【従来の技術】QPSK(Quadrant Phase Shift Keyin
g) 信号やπ/4シフトQPSK信号等の位相変調信号
の復調には、同期検波や遅延検波が用いられている。同
期検波は、遅延検波に比べて誤り率特性が優れている
が、搬送波再生回路で基準搬送波を再生する必要があ
り、移動通信のようにフェージングで受信信号レベルの
変動が激しい場合には、搬送波再生回路で同期はずれが
生じ、かえって遅延検波よりも誤り率特性が劣化するこ
とがある。したがって、移動通信システムでは、フェー
ジングに比較的強い遅延検波器を用いられることが多
い。
【0003】遅延検波には、IF(中間周波数)帯で遅
延演算を行うIF遅延検波と、ベースバンドのI,Q信
号に変換してから遅延演算を行うベースバンド遅延検波
がある。IF遅延検波器は回路構成が簡単であるが、中
間周波数により決まる処理速度の制約から適用できる信
号の伝送レートには制限がある。すなわち、高速の伝送
レートの信号に対しては中間周波数を高くして対応する
ことになるが、ディジタル信号処理を行うときに中間周
波数の数十倍のクロック信号が必要となるので、移動通
信の自動車電話や携帯電話機に適用した場合には消費電
力の点で実用的でなくなる。したがって、高速の信号に
対してはベースバンド信号に変換してからディジタル信
号処理を行うベースバンド遅延検波器が一般的に用いら
れる。
【0004】第5図は、従来のベースバンド遅延検波器
(特願平2−234199)の構成を示すブロック図で
ある。図において、IF変調信号入力端子501に入力
されたIF変調信号は、ハイブリッド503、ミクサ5
04,505、90度移相器506で構成される直交検波
器に取り込まれ、局部発振器507が出力する局部発振
信号によってIチャネルおよびQチャネルの各ベースバ
ンド信号に変換される。さらに、各ベースバンド信号
は、それぞれ低域通過フィルタ(LPF)508、50
9で高調波成分を除去され、アナログ・ディジタル変換
器(A/D)510、511を介してディジタル信号に
変換される。
【0005】ここで、各チャネルのベースバンド信号に
1タイムスロットの遅延を与える遅延器512,51
3、Iチャネルベースバンド信号と遅延器512を介し
たIチャネルベースバンド信号との乗算を行う乗算器5
14、Qチャネルベースバンド信号と遅延器512を介
したIチャネルベースバンド信号との乗算を行う乗算器
516、Iチャネルベースバンド信号と遅延器513を
介したQチャネルベースバンド信号との乗算を行う乗算
器515、Qチャネルベースバンド信号と遅延器513
を介したQチャネルベースバンド信号との乗算を行う乗
算器517、乗算器514,517の出力を加算する加
算器518、乗算器515,516の出力を加算する加
算器519において、 I:cos(φn−φn-1)=cosφn cosφn-1+sinφn sinφn-1 …(1) Q:sin(φn−φn-1)=sinφn cosφn-1−cosφn sinφn-1 …(2) の演算を行うことにより、各位相差信号を得ることがで
きる。
【0006】ただし、実際の伝送系では、受信中間周波
数と局部発振周波数との間に周波数誤差Δfがあるの
で、IチャネルおよびQチャネルの各ベースバンド信号
は、 cos(2π(fc+Δf)t+φn) …(3) sin(2π(fc+Δf)t+φn) …(4) となる。なお、fc は搬送波の中心周波数である。
【0007】したがって、実際の位相差信号は、 I:cos{2π(Δfn−Δfn-1)t+(φn−φn-1)} …(5) Q:sin{2π(Δfn−Δfn-1)t+(φn−φn-1)} …(6) となるが、 2π(Δfn−Δfn-1)t<<φn−φn-1 であるので、(1) 式, (2) 式は近似的に成り立つ。
【0008】その後、加算器519から出力される位相
差信号の符号ビットの反転タイミングでクロックタイミ
ング同期回路522を駆動し、クロック再生を行う。デ
ータ識別機520、521は、そこで再生された再生ク
ロックを用いて各加算器518、519から出力される
位相差信号を識別し、IチャネルおよびQチャネルの各
復調信号をIチャネルデータ出力端子523およびQチ
ャネルデータ出力端子524に出力する。なお、クロッ
クタイミング同期回路522としては、従来のPLL形
のものを用いることができる。
【0009】しかし、このような構成では、アナログ・
ディジタル変換器510,511、遅延器512,51
3、乗算器514〜517および加算器518,519
を駆動するクロックとして、データクロックのm倍のク
ロック(mfb )が不可欠となる(発振器525はその
クロック発生源)。実際上、データに対してデータ識別
クロックのジッタが無視できる程度にするにはm=32程
度以上にする必要があるので、特に高い伝送レートの信
号に対しては消費電力の点で実用的でなくなる。
【0010】このような問題点を解決するものとして、
アナログ・ディジタル変換器510,511のサンプリ
ングおよび遅延演算をデータクロックの最低2倍の周波
数(2fb )のクロックで行うことができるダブルサン
プリングベースバンド遅延検波器を出願した。
【0011】第6図は、先願の遅延検波器(特願平2−
301871)の構成を示すブロック図である。図にお
いて、基本構成は図5に示す従来の遅延検波器と同様で
ある。タイミング誤差検出回路601は加算器519か
ら位相差信号を取り込み、連続する3つの位相差信号の
符号を検出し、符号が異なる場合にアイアパーチャ最大
の点からサンプリングタイミングの遅れあるいは進みを
認識してサンプリング点をシフトする方向を検出する。
【0012】一方、シフトレジスタ602は、データク
ロック周波数fb に対してジッタが無視できる程度の高
周波数(mfb )のマスタクロック603を分周し、デ
ータクロック周波数の2倍の周波数(2fb )のクロッ
クを生成する。次に、クロック位相誤差補正回路604
がタイミング誤差検出回路601の出力信号に応じて、
シフトレジスタ602が出力するクロックの位相を補正
する。
【0013】このクロック位相誤差補正回路604から
出力される再生クロックで、直交検波後のベースバンド
信号のアナログ・ディジタル変換、1タイムスロット前
のデータとの位相差検出演算を行う。
【0014】このように、位相差信号の符号ビットが反
転するタイミングから、アイアパーチャが最大になるよ
うなサンプリングタイミングを制御することができ、デ
ータ識別器520,521では常にアイアパーチャが最
大となるところでデータの識別を行うことができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バースト伝
送を行う際に、再生クロックとデータクロックの初期位
相がずれている場合の高速同期方法として、位相差信号
の符号ビットの反転タイミングからデータクロックの初
期位相を検出し、それをトリガとして再生クロックを強
制的にリセットする方法が知られている。
【0016】しかし、高い伝送レートの信号を扱う遅延
検波器を低消費電力で動作させるために、上述した先願
例のようにアナログ・ディジタル変換および位相差検出
演算のためのクロックをデータクロック周波数fb に対
して2倍とすると、再生クロックとデータクロックが同
期できていない場合には、位相差信号の符号ビットの反
転タイミングは実際のデータクロックの初期位相よりも
最大でfb /2の遅れが生じる。このとき、位相差信号
の符号ビットの反転タイミングで再生クロックを強制リ
セットすると、再生クロックとデータクロックの位相差
Δθは最大πとなり、この方法では再生クロックをデー
タクロックに同期させることができなかった。
【0017】したがって、バースト伝送で高速同期をと
るには、アナログ・ディジタル変換および位相差検出演
算のためのクロックが、データクロック周波数fb に対
してそのサンプリング遅延時間が無視できるくらい高い
周波数であることが要求される。
【0018】一方、高い伝送レートの信号に対しても低
消費電力で動作させるには、データ再生時のアナログ・
ディジタル変換および位相差検出演算のためのクロック
は、データクロック周波数fb に対してできるだけ低い
周波数にしなければならない。
【0019】しかし、従来技術ではこのような相反する
2つの課題を同時に満足させることは困難であり、低消
費電力で動作でき、かつバースト伝送の際に高速同期を
とることができる遅延検波器を実現することはできなか
った。
【0020】本発明は、高い伝送レートの信号に対して
も低消費電力で動作でき、さらにバースト伝送の際に再
生クロックとデータクロックの初期位相の高速同期を可
能にする遅延検波器を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明遅延検波
器の基本構成を示すブロック図である。図において、本
発明の遅延検波器は、受信変調信号を取り込み、Iチャ
ネルおよびQチャネルのベースバンド信号に変換する直
交検波手段11と、再生クロックをサンプリングタイミ
ングとして各ベースバンド信号をディジタルデータに変
換し、1タイムスロット前のデータとの位相差を検出す
る位相差検出手段12と、各チャネル対応の位相差信号
を取り込み、前記再生クロックに同期してデータ識別を
行うデータ識別手段13とを備えた遅延検波器におい
て、前記再生クロックで検出された連続する複数の位相
差信号を取り込み、その符号からサンプリングのタイミ
ング誤差を検出するタイミング誤差検出回路14と、前
記受信変調信号の受信開始を検出する受信開始タイミン
グ検出回路15と、前記受信変調信号の受信開始タイミ
ングで、データクロック周波数より高い周波数を有する
第1クロックを出力し、その第1クロックで検出された
連続する複数の位相差信号を取り込み、その符号の反転
タイミングからデータクロックの初期位相を検出するデ
ータクロック位相検出手段16と、データクロック周波
数より高い周波数を有する第2クロックを分周し、さら
に前記データクロック位相検出手段16で検出されたデ
ータクロックの初期位相に位相同期した第3クロックを
生成し、また前記タイミング誤差検出回路14で検出さ
れたタイミング誤差に応じて第3クロックにそのタイミ
ング誤差を補正するクロック位相を設定し、前記再生ク
ロックとして出力するクロック位相制御手段17と、前
記データクロック位相検出手段16でデータクロックの
初期位相が検出されたタイミングで、前記再生クロック
を前記第1クロックから前記第3クロックに切り替えて
出力するクロック切替手段18とを備えたことを特徴と
する。
【0022】
【作用】本発明の遅延検波器では、データクロックの初
期位相を検出して再生クロックの初期リセットのトリガ
として用いることを特徴とする。以下、図2を参照し、
データクロックの初期位相の検出から再生クロックにリ
セットをかけるまでの動作について説明する。
【0023】受信開始タイミング検出回路15は、受信
変調信号(バースト)の受信電界レベルを検出してバー
スト受信開始を検出する。データクロック位相検出手段
16は、このバースト受信開始と同時に、まずクロック
切替手段18を介してデータクロック周波数fb のm倍
の第1クロックを位相差検出手段12に出力する。位相
差検出手段12では、その第1クロックをサンプリング
クロックとしてベースバンド信号のアナログ・ディジタ
ル変換および1タイムスロット間前のデータとの位相差
検出演算を行う。データクロック位相検出手段16で
は、この位相差信号の符号ビットの反転タイミングから
データクロックの初期位相を検出する。
【0024】なお、このとき、位相差信号の符号ビット
の反転タイミングは、実際のデータクロックの位相に対
して1/mfb のジッタを有するので、このマスタクロ
ック信号としてはm=32程度のもの(32fb )が好まし
い。
【0025】一方、クロック位相制御手段17では、デ
ータクロック周波数fb のn倍の第2クロックを分周し
てデータクロック周波数の最低2倍の周波数を有する第
3クロックを生成し、この第3クロックに対してデータ
クロック位相検出手段16で検出されたデータクロック
の初期位相をトリガとするリセット処理を行い、データ
クロックの初期位相に同期した再生クロックを生成す
る。
【0026】クロック切替手段18では、データクロッ
ク位相検出手段16でデータクロックの初期位相が検出
されたタイミングで、データクロック位相検出手段16
から出力されている第1クロックから、クロック位相制
御出力17から出力される第3クロックに切り替え、位
相差検出手段12およびデータ識別手段13に与える再
生クロックとして出力する。
【0027】以後、クロック位相制御手段17は、先願
と同様にタイミング誤差検出回路14で検出されたタイ
ミング誤差に応じて第3クロックにそのタイミング誤差
を補正するクロック位相を設定する。
【0028】したがって、位相差検出手段12では、こ
の再生クロック(位相制御された第3クロック)を用い
ることにより、位相差信号のアイアパーチャが最大にな
るようなサンプリングタイミングでベースバンド信号の
アナログ・ディジタル変換および1タイムスロット間前
のデータとの位相差検出演算を行うことができ、データ
識別手段13では常にアイアパーチャが最大となるとこ
ろでデータの識別を行うことができる。
【0029】すなわち、再生クロックとデータクロック
の初期位相を合わせることにより高速同期が確立でき、
以後低速のクロックで位相差検出手段12を動作させる
ことができるので、高い伝送レートの信号に対しても消
費電力を低く抑えることができる。
【0030】
【実施例】図3は、本発明の遅延検波器の一実施例構成
を示すブロック図である。図において、IF変調信号入
力端子501、ハイブリッド503、ミクサ504,5
05、90度移相器506、局部発振器507、低域通過
フィルタ(LPF)508,509、アナログ・ディジ
タル変換器(A/D)510,511、遅延器512,
513、乗算器514〜517、加算器518,51
9、データ識別器520,521、Iチャネルデータ出
力端子523、Qチャネルデータ出力端子524の構成
は、図6に示す遅延検波器の構成と同様である。
【0031】また、タイミング誤差検出回路14(60
1)、受信開始タイミング検出回路15、データクロッ
ク位相検出手段16、クロック位相制御手段17および
クロック切替手段18の構成は、図1に示す本発明の基
本構成の説明で示した通りである。
【0032】ここで、クロック位相制御手段17は、従
来と同様のシフトレジスタ602とクロック位相誤差補
正回路604との間に、クロック位相にリセットをかけ
てデータクロックの初期位相に同期させるクロック位相
リセット回路301を設ける。なお、本実施例では、デ
ータクロック位相検出手段16がデータクロックの初期
位相を検出し、クロック切替手段18の切り替えを制御
する信号を用いてクロック位相のリセットトリガとする
構成である。
【0033】受信開始タイミング検出回路15は、受信
変調信号(バースト)の受信電界レベル(RSSI)を
検出してバースト受信開始を検出する。データクロック
位相検出手段16は、このバースト受信開始と同時に、
まずクロック切替手段18を介してアナログ・ディジタ
ル変換器510,511、遅延器512,513、乗算
器514〜517、加算器518,519にデータクロ
ック周波数fb のm倍のマスタクロック(mfb )を出
力し、それをサンプリングクロックとしてベースバンド
信号のアナログ・ディジタル変換および1タイムスロッ
ト間前のデータとの位相差検出演算を行わせる。ここ
で、データクロック位相検出手段16は、加算器519
から出力される位相差信号の符号ビットの反転タイミン
グからデータクロックの初期位相を検出し、クロック切
替手段18を制御して周波数mfbのマスタクロックを
出力停止とする。
【0034】一方、クロック位相制御手段17のシフト
レジスタ602は、同じマスタクロック(mfb )を分
周してデータクロック周波数の2倍の周波数を有するク
ロック(2fb )を生成する。クロック位相リセット回
路301は、データクロック位相検出手段16がデータ
クロックの初期位相を検出したことを受けて、シフトレ
ジスタ602から出力されるクロックを強制リセット
し、データクロックの初期位相に同期した再生クロック
(2fb )を生成する。
【0035】この再生クロック(2fb )は、、クロッ
ク切替手段18からマスタクロック(mfb )に替わっ
てアナログ・ディジタル変換器510,511、遅延器
512,513、乗算器514〜517、加算器51
8,519およびデータ識別器520,521に与えら
れる。なお、遅延器512,513は、クロック周波数
の切り替えに応じて、いずれのクロックでもデータクロ
ックの1タイムスロットの遅延となるように制御され
る。
【0036】以上の操作で再生クロックをデータクロッ
クの位相に高速同期させることができ、以後図6に示す
先願の遅延検波器と同様に動作する。図4は、データク
ロック位相検出手段16およびクロック切替手段18の
回路構成図である。
【0037】図において、データクロック位相検出手段
16は、Dフリップフロップ401,402、排他的論
理和回路403、論理積回路404,405およびSR
フリップフロップ406により構成される。SRフリッ
プフロップ406および論理積回路405は、受信開始
信号の入力によってマスタクロック(mfb )を出力す
る。また、Dフリップフロップ401,402、排他的
論理和回路403および論理積回路404は、位相差信
号の符号ビット反転を検出してデータクロックの初期位
相検出とし、SRフリップフロップ406をリセットし
てマスタクロックの送出を停止する。
【0038】クロック切替手段18は、SRフリップフ
ロップ411、論理積回路412、カウンタ413、計
数値設定回路414、一致検出回路415および論理和
回路416により構成される。SRフリップフロップ4
11は、データクロック位相検出手段16の論理積回路
404の出力信号(初期位相検出信号)によってセット
される。論理積回路412には、クロック位相制御手段
17からデータクロックの初期位相に同期し、さらに所
定の位相補正が行われたクロック(2fb )が入力さ
れ、SRフリップフロップ411のセットによって論理
積回路412の出力となる。
【0039】論理和回路416は、データクロック位相
検出手段16の論理積回路405から出力されるマスタ
クロック(mfb )あるいは論理積回路412から出力
されるクロック(2fb )をクロック切替手段18の出
力として取り出す。
【0040】なお、カウンタ413,計数値設定回路4
14および一致検出回路415は、クロック(2fb
を計数してバーストの終わりを検出したときにSRフリ
ップフロップ411をリセットしてクロック(2fb
の送出を停止させる。
【0041】また、図3に示す実施例構成において、ク
ロック位相リセット回路301に与えられるリセット信
号は、ここでは論理積回路404の出力から取り出され
る信号が用いられる。したがって、本実施例構成ではク
ロック位相のリセット操作と再生クロック周波数の切り
替えは同タイミングで実施される。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、バースト
伝送において、データクロックと再生クロックの初期位
相が大きくずれている場合でも、再生クロックをデータ
クロックに高速同期させることができる。さらに、デー
タクロック周波数の最低2倍のクロック周波数で各部の
駆動ができるので、高い伝送レートの信号に対して低い
消費電力で動作する遅延検波器を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遅延検波器の基本構成を示すブロック
図である。
【図2】本発明の遅延検波器の動作タイミングを説明す
る図である。
【図3】本発明の遅延検波器の一実施例構成を示すブロ
ック図である。
【図4】データクロック位相検出手段16およびクロッ
ク切替手段18の回路構成図である。
【図5】従来のベースバンド遅延検波器(特願平2−2
34199)の構成を示すブロック図である。
【図6】先願の遅延検波器(特願平2−301871)
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 直交検波手段 12 位相差検出手段 13 データ識別手段 14 タイミング誤差検出回路 15 受信開始タイミング検出回路 16 データクロック位相検出手段 17 クロック位相制御手段 18 クロック切替手段 301 クロック位相リセット回路 401,402 Dフリップフロップ 403 排他的論理和回路 404,405 論理積回路 406 SRフリップフロップ 411 SRフリップフロップ 412 論理積回路 413 カウンタ 414 計数値設定回路 415 一致検出回路 416 論理和回路 501 IF変調信号入力端子 503 ハイブリッド 504,505 ミクサ 506 90度移相器 507 局部発振器 508,509 低域通過フィルタ(LPF) 510,511 アナログ・ディジタル変換器(A/
D) 512,513 遅延器 514〜517 乗算器 518,519 加算器 520,521 データ識別器 523 Iチャネルデータ出力端子 524 Qチャネルデータ出力端子 601 タイミング誤差検出回路601は加算器519
から位相差信号を取り 602 シフトレジスタ 603 マスタクロック 604 クロック位相誤差補正回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信変調信号を取り込み、Iチャネルお
    よびQチャネルのベースバンド信号に変換する直交検波
    手段と、 再生クロックをサンプリングタイミングとして各ベース
    バンド信号をディジタルデータに変換し、1タイムスロ
    ット前のデータとの位相差を検出する位相差検出手段
    と、 各チャネル対応の位相差信号を取り込み、前記再生クロ
    ックに同期してデータ識別を行うデータ識別手段とを備
    えた遅延検波器において、 前記再生クロックで検出された連続する複数の位相差信
    号を取り込み、その符号からサンプリングのタイミング
    誤差を検出するタイミング誤差検出回路と、 前記受信変調信号の受信開始を検出する受信開始タイミ
    ング検出回路と、 前記受信変調信号の受信開始タイミングで、データクロ
    ック周波数より高い周波数を有する第1クロックを出力
    し、その第1クロックで検出された連続する複数の位相
    差信号を取り込み、その符号の反転タイミングからデー
    タクロックの初期位相を検出するデータクロック位相検
    出手段と、 データクロック周波数より高い周波数を有する第2クロ
    ックを分周し、さらに前記データクロック位相検出手段
    で検出されたデータクロックの初期位相に位相同期した
    第3クロックを生成し、また前記タイミング誤差検出回
    路で検出されたタイミング誤差に応じて第3クロックに
    そのタイミング誤差を補正するクロック位相を設定し、
    前記再生クロックとして出力するクロック位相制御手段
    と、 前記データクロック位相検出手段でデータクロックの初
    期位相が検出されたタイミングで、前記再生クロックを
    前記第1クロックから前記第3クロックに切り替えて出
    力するクロック切替手段とを備えたことを特徴とする遅
    延検波器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6570941B1 (en) 1999-01-05 2003-05-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Receiver and phase extraction circuit
WO2004059749A1 (en) * 2002-12-31 2004-07-15 Hongtu Zhao Light emitting diode lamp and manufacturing method thereof
US10148474B2 (en) 2014-11-13 2018-12-04 Mitsubishi Electric Corporation Receiving device and receiving method, and transmitting/receiving system

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