JP3487221B2 - クロック再生装置およびクロック再生方法 - Google Patents

クロック再生装置およびクロック再生方法

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JP3487221B2
JP3487221B2 JP17950399A JP17950399A JP3487221B2 JP 3487221 B2 JP3487221 B2 JP 3487221B2 JP 17950399 A JP17950399 A JP 17950399A JP 17950399 A JP17950399 A JP 17950399A JP 3487221 B2 JP3487221 B2 JP 3487221B2
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/0079Receiver details
    • H04L7/0083Receiver details taking measures against momentary loss of synchronisation, e.g. inhibiting the synchronisation, using idle words or using redundant clocks

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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ディジタ
ル通信等に用いられる位相変調方式の復調装置に使用す
るクロック再生装置およびクロック再生方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】クロック再生方式として、従来より知ら
れているものに、例えば、図3に示す方式がある。同図
は、従来のクロック再生方式に係るクロック再生装置の
回路構成を示しており、同回路では、受信信号が、IN
端子100から分配器(DIV)101に入力され、分
配された信号の一部は、乗算器102とローパスフィル
タ(LPF)106を経てアナログ・ベースバンド信号
となり、さらに、アナログ/ディジタル(A/D)コン
バータ108による変換を受けてディジタル・ベースバ
ンド信号Iとなる。
【0003】一方、分配された他方の信号は、乗算器1
03とローパスフィルタ107を経てアナログ・ベース
バンド信号となる。そして、その信号が、A/Dコンバ
ータ109によって、ディジタル・ベースバンド信号Q
に変換される。
【0004】上記の乗算器102には、再生搬送波発振
器105からの再生搬送波が入力され、乗算器103に
は、90゜移相器104からの出力が入力される。ま
た、ベースバンド信号Iは、位相比較器11に入力さ
れ、位相比較器11からの出力は、ループフィルタ11
0によって帯域制限される。そして、そのフィルタの出
力が、電圧制御発振器111に入力される。
【0005】電圧制御発振器111の出力クロックは、
A/Dコンバータ108,109のクロックとなり、P
LL(位相同期ループ)を構成し、受信信号のシンボル
クロックを再生している。これらA/Dコンバータは、
このシンボルクロックの2倍の周波数で変換を行う。
【0006】電圧制御発振器111の出力クロックもシ
ンボルクロックの2倍の周波数であるが、これは、アイ
・パターンの開いた点同士の、ちょうど中間点で位相比
較信号の生成を行うためである。なお、電圧制御発振器
111の出力からシンボルクロックを取り出すには、不
図示の1/2分周器等で行う。
【0007】そこで、従来のクロック再生方式に係る位
相比較器11の動作を説明する。図4は、上記従来の装
置に係る位相比較器における出力生成の様子を示す。従
来の位相比較器11には、図3に示すように信号Iの振
幅が入力されるが、その出力生成は、以下のようにして
なされる。
【0008】すなわち、あるシンボルのサンプリング点
aが“1”で、次のシンボルのサンプリング点cが
“0”の場合、クロックの位相が正しいとき、アイパタ
ーンは一点鎖線46のように移動し、サンプリング点
a,cの中間点bでは、振幅の中間点Tを通る。よっ
て、この中間点Tからの誤差振幅は0である。
【0009】一方、クロックの位相が遅れたときには、
アイパターンは点線45のように移動し、サンプリング
点bでは、誤差振幅はhとなる。また、クロックの位相
が進んだとき、アイパターンは、図4の実線47のよう
に移動し、サンプリング点bでは、誤差振幅が−hとな
る。従来の位相比較器11は、このような誤差振幅を位
相比較器11の出力としている。
【0010】逆に、あるシンボルのサンプリング点aが
“0”で、次のシンボルのサンプリング点cが“1”の
ときは、誤差振幅hの符号は上記と逆になる。これは、
サンプリング点cのシンボルが“1”のときに“−1”
をかける操作を行い、先と同じ方向の誤差振幅を得て、
これを位相比較器11の出力とするものである(図4の
線41〜43参照)。なお、ここでは、位相比較器11
の入力として信号Iの振幅を使用した場合を図示してい
るが、Iに代えて信号Qでもよい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の位相比較器は、例えば、“11”または“00”の
ごとく同一シンボルが連続するときには、位相比較出力
を出力しないように構成されている。このため、全シン
ボルに対する位相比較出力が得られる割合が少なくな
る、という問題がある。
【0012】すなわち、従来の位相比較器における、全
シンボルに対する位相比較出力の得られる割合は、1/
2の確率となる。そして、結果として、これがジッタ発
生の原因となっている。
【0013】第2の問題として、この従来の位相比較方
式を、徐々に需要の増えつつある8相位相変調等の変調
方式に適用する場合、クロックの位相が正しくても、中
間点bの誤差振幅が0にならない場合が生じ、これも同
様にジッタの原因となる。
【0014】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、4相位相変調、8相位
相変調等の多値位相変調の復調においてもジッタの少な
いクロック再生装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、受信信号をダウン・コンバートしてベー
スバンド信号を生成し、このベースバンド信号から上記
受信信号のクロックを再生するクロック再生装置におい
て、上記受信信号に所定の周波数を有する第1の再生搬
送波を乗算してアナログ・ベースバンド信号Iを生成す
る第1の乗算手段と、上記第1の再生搬送波に直交する
第2の再生搬送波を上記受信信号に乗算してアナログ・
ベースバンド信号Qを生成する第2の乗算手段と、上記
アナログ・ベースバンド信号Iをアナログ/ディジタル
変換してディジタル・ベースバンド信号Iを生成する第
1のアナログ/ディジタル変換手段と、上記アナログ・
ベースバンド信号Qをアナログ/ディジタル変換してデ
ィジタル・ベースバンド信号Qを生成する第2のアナロ
グ/ディジタル変換手段と、第n番目(nは整数)のサ
ンプルのIQ平面上の座標と第(n+2)番目のサンプ
ルのIQ平面上の座標との中間点から決まる基準中間点
にある信号点の座標と、第n番目のサンプルのIQ平面
上の座標と第(n+2)番目のサンプルのIQ平面上の
座標との中間点にあたる第(n+1)番目のサンプル信
号点の座標とを比較して、上記ベースバンド信号の位相
を算出する位相算出手段と、上記位相算出手段によって
算出された2以上の位相から上記ベースバンド信号の位
相誤差信号を生成する手段とを備え、上記位相誤差信号
により上記クロックを補正するクロック再生装置を提供
する。
【0016】好適には、上記第1のアナログ/ディジタ
ル変換手段および第2のアナログ/ディジタル変換手段
は、上記アナログ・ベースバンド信号Iおよびアナログ
・ベースバンド信号Qを上記クロックの2倍の速度のク
ロックでアナログ/ディジタル変換する。
【0017】好ましくは、本発明に係るクロック再生装
置は、さらに、上記位相誤差信号の帯域を制限するルー
プフィルタと、上記ループフィルタの出力電圧に従って
発振周波数を変化させる発振器とを備え、上記発振器の
発振周波数を使用して上記クロックを再生する。
【0018】 他の発明は、受信信号をダウン・コンバ
ートしてベースバンド信号を生成し、このベースバンド
信号から上記受信信号のクロックを再生するクロック再
生方法において、上記受信信号に所定の周波数を有する
第1の再生搬送波を乗算してアナログ・ベースバンド信
号Iを生成する第1の乗算工程と、上記第1の再生搬送
波に直交する第2の再生搬送波を上記受信信号に乗算し
てアナログ・ベースバンド信号Qを生成する第2の乗算
工程と、上記アナログ・ベースバンド信号Iをアナログ
/ディジタル変換してディジタル・ベースバンド信号I
を生成する第1のアナログ/ディジタル変換工程と、上
記アナログ・ベースバンド信号Qをアナログ/ディジタ
ル変換してディジタル・ベースバンド信号Qを生成する
第2のアナログ/ディジタル変換工程と、第n番目(n
は整数)のサンプルのIQ平面上の座標と第(n+2)
番目のサンプルのIQ平面上の座標との中間点から決ま
る基準中間点のにある信号点の座標と、第n番目のサン
プルのIQ平面上の座標と第(n+2)番目のサンプル
のIQ平面上の座標との中間点にあたる第(n+1)番
目のサンプル信号点の座標とを比較して、上記ベースバ
ンド信号の位相を算出する位相算出工程と、上記位相算
出工程で算出された2以上の位相から上記ベースバンド
信号の位相誤差信号を生成する工程とを備え、上記位相
誤差信号により上記クロックを補正するクロック再生方
法を提供する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る実施の形態について説明する。図1は、本発明
の実施の形態に係るクロック再生装置の構成を示すブロ
ック図である。同図に示す装置において、図3に示す、
上記従来の装置と同一構成要素には同一符号を付してあ
る。すなわち、IN端子100から入力され、分配器
(DIV)101で分配された受信信号は、その一方
が、乗算器102とローパスフィルタ(LPF)106
を経てアナログ・ベースバンド信号となり、その信号
が、アナログ/ディジタル(A/D)コンバータ108
によって、ディジタル・ベースバンド信号Iに変換され
る。
【0020】分配された他方の信号は、乗算器103と
ローパスフィルタ107を経てアナログ・ベースバンド
信号となる。そして、その信号が、A/Dコンバータ1
09によってディジタル・ベースバンド信号Qに変換さ
れる。また、乗算器102には、再生搬送波発振器10
5からの再生搬送波が入力され、乗算器103には、9
0゜移相器104からの出力が入力される。
【0021】ここでも、上記従来の装置と同様、再生ク
ロック発振器としての電圧制御発振器111からの出力
クロックが、A/Dコンバータ108,109のクロッ
クとなり、PLL(位相同期ループ)を構成して、受信
信号のシンボルクロックを再生している。なお、これら
のA/Dコンバータは、このシンボルクロックの2倍の
周波数で変換を行う。
【0022】本実施の形態に係るクロック再生装置で
は、ベースバンド信号I,Qは、その両方が位相比較器
10に入力され、位相比較器10からの出力が、ループ
フィルタ110により帯域制限される。そして、このフ
ィルタの出力が、電圧制御発振器111に入力される。
電圧制御発振器111は、ループフィルタ110からの
出力電圧に従って、その発振周波数を変化させる。
【0023】ループフィルタ110の出力クロックもシ
ンボルクロックの2倍の周波数を有し、電圧制御発振器
111の出力からシンボルクロックを取り出すのも、不
図示の1/2分周器等で行うことは、上記従来例と同じ
である。
【0024】そこで、本実施の形態に係るクロック再生
装置に特徴的な位相比較器について説明する。上述した
ように、ディジタル・ベースバンド信号I,Qは、ここ
では、その両方が位相比較器10に入力される。位相比
較器10は、入力されたベースバンド信号I,Qから位
相誤差信号を生成し、それをループフィルタ110に出
力する。その結果、後述する位相誤差信号が帯域制限さ
れる。なお、ループフィルタ110の出力が電圧制御発
振器111へ入力されるが、それ以降の処理は、上記従
来の例と同じである。
【0025】以下、位相比較器10の動作を説明する。
図2は、本実施の形態に係る位相比較器10の動作を説
明するための図である。なお、ここでは、8相位相変調
信号を復調するとした場合の位相平面を示す。すなわ
ち、図2の横軸は、入力されたベースバンド信号Iの振
幅であり、縦軸は、入力されたベースバンド信号Qの振
幅を示す。また、図2の白丸あるいは黒丸1〜8は、同
期がとれた場合の信号点配置を示している。
【0026】位相比較器10に入力されるベースバンド
信号I,Qは、A/Dコンバータ108,109におい
て、各々シンボルクロックの2倍のクロックでサンプリ
ングされた信号である。図2では、あるシンボルにおけ
るサンプリング点を、次のシンボルにおけるサンプリ
ング点をとし、その中間点のサンプリング点をで示
す。
【0027】そこで、位相比較器10において誤差位相
を生成する方法を示す。なお、ここでは、上記に係る
サンプリング点が黒丸2で、に係るサンプリング点が
黒丸8から黒三角にずれた場合を考える。言うまでもな
く、同期がとれた場合の信号点が、黒丸8そのものであ
る。このとき中間点を考えると、白丸1から白三角にず
れる。そして、これら白丸1と原点を結んだ線と、白三
角と原点を結んだ線とがなす角度をαとすると、位相比
較器10からは、この角度αが誤差位相として出力され
る。
【0028】なお、図2では、再生したクロック信号が
実際のクロック信号より早い場合を示したが、それが遅
れた場合には、誤差位相は−αの方向となる。また、ク
ロックの同期がとれ、位相が正しいときは、白三角は白
丸1と重なり、誤差位相は0となる。
【0029】このように、本実施の形態では、信号Iの
振幅ではなく、直交する2つのベースバンド信号I,Q
の両方の振幅より計算した誤差位相を位相比較器10の
出力とするが、位相比較器10そのものは、例えば、R
OMやRAM等の素子で構成できる。
【0030】上記の構成によって、全シンボルに対する
位相比較出力が得られる割合が多くなる理由は、以下の
通りである。図2に示す信号配置において、あるシンボ
ルを基準にした場合、8通りのシンボルの移り変わりが
あることになる。例えば、シンボル1を基準にしたとき
は、1→1,1→2,1→3,1→4,1→5,1→
6,1→7,1→8の8通りの推移がある。
【0031】ここでは、これらの内、1→1を除く7通
りについて、その位相比較出力を得ることができるの
で、7/8の確率で位相比較出力が得られることにな
る。なお、残りの1→1は、シンボルが動かないので、
再生クロックの位相が早くても遅くても、常に誤差位相
は0となり、それがループのフィードバックに影響しな
いよう、位相比較出力が行われないようにする必要があ
る。
【0032】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、直交する2つのベースバンド信号I,Qの振幅より
計算した誤差位相を位相比較器の出力とすることで、例
えば、8相位相変調信号を復調する場合、1/2の確率
でしか位相比較出力が得られない従来の方式に比べて、
7/8の確率で位相比較出力が得られるため、ジッタの
少ないクロック再生方式を得ることができる。
【0033】さらに、本実施の形態に係るクロック再生
装置では、複数あるシンボルの内、どのシンボルの移り
変わりも見ても、クロックの位相が正しいときには誤差
位相は0となるので、ジッタをさらに軽減した再生クロ
ックを得ることができる。
【0034】なお、本発明に係るクロック再生装置は、
図1に示すハードウエア構成に限定されず、例えば、ロ
ーパスフィルタ106,107の出力をマイクロプロセ
ッサのアナログ・ポートに入力し、上述したA/D変換
や位相比較処理を、あらかじめ設定したプログラムに従
って、そのマイクロプロセッサ内で実行させることで、
位相比較出力、およびベースバンド信号I,Qを得るよ
うにしてもよい。
【0035】また、図2に例示した復調は、8相位相変
調の復調例であるが、本発明はこれに限定されず、4相
位相変調あるいは16相位相変調、さらには、多値位相
変調にも応用できる。また、本発明は、16QAMや2
56QAM等の多値位相振幅変調にも、そのまま適用す
ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るクロ
ック再生装置は、受信信号をダウン・コンバートしてベ
ースバンド信号を生成し、このベースバンド信号から上
記受信信号のクロックを再生するクロック再生装置にお
いて、上記受信信号に所定の周波数を有する第1の再生
搬送波を乗算してアナログ・ベースバンド信号Iを生成
する第1の乗算手段と、上記第1の再生搬送波に直交す
る第2の再生搬送波を上記受信信号に乗算してアナログ
・ベースバンド信号Qを生成する第2の乗算手段と、上
記アナログ・ベースバンド信号Iをアナログ/ディジタ
ル変換してディジタル・ベースバンド信号Iを生成する
第1のアナログ/ディジタル変換手段と、上記アナログ
・ベースバンド信号Qをアナログ/ディジタル変換して
ディジタル・ベースバンド信号Qを生成する第2のアナ
ログ/ディジタル変換手段と、第n番目(nは整数)の
サンプルのIQ平面上の座標と第(n+2)番目のサン
プルのIQ平面上の座標との中間点から決まる基準中間
点にある信号点の座標と、第n番目のサンプルのIQ平
面上の座標と第(n+2)番目のサンプルのIQ平面上
の座標との中間点にあたる第(n+1)番目のサンプル
信号点の座標とを比較して、上記ベースバンド信号の位
相を算出する位相算出手段と、上記位相算出手段により
算出された2以上の位相から上記ベースバンド信号の位
相誤差信号を生成する手段とを備え、上記位相誤差信号
により上記クロックを補正することで、位相比較出力の
得られる確率が向上し、ジッタの少ないクロック再生を
行うことができる。
【0037】また、上記第1のアナログ/ディジタル変
換手段および第2のアナログ/ディジタル変換手段は、
上記アナログ・ベースバンド信号Iおよびアナログ・ベ
ースバンド信号Qを上記クロックの2倍の速度のクロッ
クでアナログ/ディジタル変換するので、確実なクロッ
ク再生が可能となる。
【0038】本発明に係るクロック再生装置が、さら
に、上記位相誤差信号の帯域を制限するループフィルタ
と、上記ループフィルタの出力電圧に従って発振周波数
を変化させる発振器とを備え、上記発振器の発振周波数
を使用して上記クロックを再生するので、安定したサン
プリング周波数でクロック再生を行うことができる。
【0039】 他の発明に係るクロック再生方法によれ
ば、受信信号をダウン・コンバートしてベースバンド信
号を生成し、このベースバンド信号から上記受信信号の
クロックを再生するクロック再生方法において、上記受
信信号に所定の周波数を有する第1の再生搬送波を乗算
してアナログ・ベースバンド信号Iを生成する第1の乗
算工程と、上記第1の再生搬送波に直交する第2の再生
搬送波を上記受信信号に乗算してアナログ・ベースバン
ド信号Qを生成する第2の乗算工程と、上記アナログ・
ベースバンド信号Iをアナログ/ディジタル変換してデ
ィジタル・ベースバンド信号Iを生成する第1のアナロ
グ/ディジタル変換工程と、上記アナログ・ベースバン
ド信号Qをアナログ/ディジタル変換してディジタル・
ベースバンド信号Qを生成する第2のアナログ/ディジ
タル変換工程と、第n番目(nは整数)のサンプルのI
Q平面上の座標と第(n+2)番目のサンプルのIQ平
面上の座標との中間点から決まる基準中間点にある信号
点の座標と、第n番目のサンプルのIQ平面上の座標と
第(n+2)番目のサンプルのIQ平面上の座標との中
間点にあたる第(n+1)番目のサンプル信号点の座標
とを比較して、上記ベースバンド信号の位相を算出する
位相算出工程と、上記位相算出工程で算出された2以上
の位相から上記ベースバンド信号の位相誤差信号を生成
する工程とを備え、上記位相誤差信号により上記クロッ
クを補正するので、位相比較出力の得られる確率が向上
し、結果として、ジッタを軽減したクロック再生ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るクロック再生装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】 本実施の形態に係る位相比較器の動作を説明
するための図である。
【図3】 従来のクロック再生方式に係るクロック再生
装置の回路構成を示す図である。
【図4】 従来の装置に係る位相比較器における出力生
成の様子を示す図である。
【符号の説明】
10,11…位相比較器、101…分配器(DIV)、
102,103…乗算器、104…90゜移相器、10
5…再生搬送波発振器、106,107…ローパスフィ
ルタ、108,109…A/Dコンバータ、110…ル
ープフィルタ、111…電圧制御発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−350660(JP,A) 特開 平6−291791(JP,A) 特開 平11−8659(JP,A) 特開 平5−236043(JP,A) 特開 平6−284159(JP,A) 特開 平8−317007(JP,A) 特開 平9−55773(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号をダウン・コンバートしてベー
    スバンド信号を生成し、このベースバンド信号から前記
    受信信号のクロックを再生するクロック再生装置におい
    て、 前記受信信号に所定の周波数を有する第1の再生搬送波
    を乗算してアナログ・ベースバンド信号Iを生成する第
    1の乗算手段と、 前記第1の再生搬送波に直交する第2の再生搬送波を前
    記受信信号に乗算してアナログ・ベースバンド信号Qを
    生成する第2の乗算手段と、 前記アナログ・ベースバンド信号Iをアナログ/ディジ
    タル変換してディジタル・ベースバンド信号Iを生成す
    る第1のアナログ/ディジタル変換手段と、 前記アナログ・ベースバンド信号Qをアナログ/ディジ
    タル変換してディジタル・ベースバンド信号Qを生成す
    る第2のアナログ/ディジタル変換手段と、第n番目(nは整数)のサンプルのIQ平面上の座標と
    第(n+2)番目のサンプルのIQ平面上の座標との中
    間点から決まる基準中間点にある信号点の座標と、前記
    第n番目のサンプルのIQ平面上の座標と前記第(n+
    2)番目のサンプルのIQ平面上のサンプルとの中間点
    にあたる第(n+1)番目のサンプル信号点の座標とを
    比較して、 前記ベースバンド信号の位相を算出する位相
    算出手段と、 前記位相算出手段によって算出された2以上の位相から
    前記ベースバンド信号の位相誤差信号を生成する手段と
    を備え、 前記位相誤差信号により前記クロックを補正することを
    特徴とするクロック再生装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のアナログ/ディジタル変換手
    段および第2のアナログ/ディジタル変換手段は、前記
    アナログ・ベースバンド信号Iおよびアナログ・ベース
    バンド信号Qを前記クロックの2倍の速度のクロックで
    アナログ/ディジタル変換することを特徴とする請求項
    1記載のクロック再生装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記位相誤差信号の帯域を制限
    するループフィルタと、 前記ループフィルタの出力電圧に従って発振周波数を変
    化させる発振器とを備え、 前記発振器の発振周波数を使用して前記クロックを再生
    することを特徴とする請求項1記載のクロック再生装
    置。
  4. 【請求項4】 受信信号をダウン・コンバートしてベー
    スバンド信号を生成し、このベースバンド信号から前記
    受信信号のクロックを再生するクロック再生方法におい
    て、 前記受信信号に所定の周波数を有する第1の再生搬送波
    を乗算してアナログ・ベースバンド信号Iを生成する第
    1の乗算工程と、 前記第1の再生搬送波に直交する第2の再生搬送波を前
    記受信信号に乗算してアナログ・ベースバンド信号Qを
    生成する第2の乗算工程と、 前記アナログ・ベースバンド信号Iをアナログ/ディジ
    タル変換してディジタル・ベースバンド信号Iを生成す
    る第1のアナログ/ディジタル変換工程と、 前記アナログ・ベースバンド信号Qをアナログ/ディジ
    タル変換してディジタル・ベースバンド信号Qを生成す
    る第2のアナログ/ディジタル変換工程と、第n番目(nは整数)のサンプルのIQ平面上の座標と
    第(n+2)番目のサンプルのIQ平面上の座標との中
    間点から決まる基準中間点のにある信号点の座標と、前
    記第n番目のサンプルのIQ平面上の座標と前記第(n
    +2)番目のサンプルのIQ平面上の座標との中間点に
    あたる第(n+1)番目のサンプル信号点の座標とを比
    較して、 前記ベースバンド信号の位相誤差信号を生成す
    る工程とを備え、 前記位相誤差信号により前記クロックを補正することを
    特徴とするクロック再生方法。
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