JP2017011320A - 復調装置、直交変調信号の復調方法及び無線通信装置 - Google Patents

復調装置、直交変調信号の復調方法及び無線通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】より低い処理周波数で直交変調信号の復調を行うことができる。【解決手段】無線搬送波周波数の直交変調信号に含まれるI信号成分及びQ信号成分を復元可能なサンプリング周波数で、無線搬送波周波数の直交変調信号をダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を表すサンプル信号を取得する取得部5と、前記サンプル値に基づいてI信号及びQ信号を生成する生成部9とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、復調装置、復調方法及び無線通信装置に関する。
携帯電話等の無線通信システムに用いられる無線通信装置は、通常、受信した変調信号を復調するための復調装置を備えている。
図8は、従来の復調装置の構成を示すブロック図である。図8中、復調装置100は、第1ミキサ101と、第2ミキサ102とを備えている。復調装置100に与えられる直交変調信号は、電力的に2分割され、両ミキサ101,102に与えられる。
第1ミキサ101は、直交変調信号の無線搬送波の周波数と同じ周波数の第1信号(例えばcos波)を直交変調信号に乗算する。第1ミキサ101の出力は、後段に接続された第1ローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter)103に与えられ、ベースバンドの同相信号(I信号)として出力される。
第2ミキサ102は、直交変調信号の無線搬送波の周波数と同じ周波数であって前記第1信号に対して90度の位相差を有する第2信号(例えばsin波)を直交変調信号に乗算する。第2ミキサ102の出力は、後段に接続された第2ローパスフィルタ104に与えられ、ベースバンドの直交信号(Q信号)として出力される。
このようにして得られた同相信号及び直交信号は、その後アナログデジタル変換器等によってデジタル信号に変換された上で信号処理される。
特開平8−307313号公報
上記従来の復調装置では、直交変調信号の無線搬送波の周波数に応じた周波数の信号を発振するための発振器を備える必要がある。このため、例えば、無線搬送波の周波数が例えば数GHzといったような比較的高い周波数である場合には、それと同じ周波数の信号を発振するための発振器を備えなければならず、当該装置を構成する部品等のコストを上昇させる要因になることがある。
このため、たとえ高い無線搬送波の周波数の直交変調信号を復調する場合であっても、できるだけ低い周波数で処理を行うことが望まれる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、より低い処理周波数で直交変調信号の復調を行うことができる技術を提供することを目的とする。
一実施形態である復調装置は、直交変調信号に含まれる同相信号成分及び直交信号成分を復元可能なサンプリング周波数で、前記直交変調信号に対してダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を取得する取得部と、前記サンプル値に基づいて同相信号及び直交信号を生成する生成部と、を備えている。
また、一実施形態である復調方法は、直交変調信号の復調方法であって、直交変調信号に含まれる同相信号成分及び直交信号成分を復元可能なサンプリング周波数で、前記直交変調信号に対してダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を取得し、前記サンプル値に基づいて同相信号及び直交信号を生成する。
また、一実施形態である無線通信装置は、復調装置を備えた無線通信装置であって、前記復調装置は、直交変調信号に含まれる同相信号成分及び直交信号成分を復元可能なサンプリング周波数で、前記直交変調信号に対してダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を取得する取得部と、前記サンプル値に基づいて同相信号及び直交信号を生成する生成部と、を備えている。
本発明によれば、より低い処理周波数で直交変調信号の復調を行うことができる。
第1実施形態に係る無線通信装置の受信部を示すブロック図である。 復調装置を示すブロック図である。 (a)は、無線搬送波周波数に周波数変換された信号の信号波形の一例を示す図、(b)は、図3(a)の信号のサンプリングに用いる動作クロックの信号波形を示す図、(c)は、図3(a)の信号を図3(b)の動作クロックに基づいて第1S/H回路がサンプリングしたときの出力例をシミュレーションにより求めた図である。 (a)は、アンテナから復調装置に与えられる無線搬送波周波数の直交変調信号の一例を模式的に示した図、(b)は、図4(a)に示す直交変調信号に含まれるI信号のデータ搬送波、及び第1S/H回路の動作クロックの信号波形を示す図、(c)は、図4(a)に示す直交変調信号に含まれるQ信号のデータ搬送波、及び第2S/H回路の動作クロックの信号波形を示す図である。 第2実施形態に係る復調装置4を示すブロック図である。 第2実施形態に係る復調装置4の動作クロックの信号波形を示す図である。 図4中の各タイミングにおける、前段スイッチ及び後段スイッチの切替位置を示す図である。 従来の復調装置の構成を示すブロック図である。
[実施形態の説明]
最初に実施形態の内容を列記して説明する。
(1)一実施形態に係る復調装置は、直交変調信号に含まれる同相信号成分及び直交信号成分を復元可能なサンプリング周波数で、前記直交変調信号に対してダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を取得する取得部と、前記サンプル値に基づいて同相信号及び直交信号を生成する生成部と、を備えている。
上記のように構成された復調装置によれば、同相信号成分及び直交信号成分を復元可能なサンプリング周波数で直交変調信号をダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を取得し、同相信号及び直交信号を生成するので、直交変調信号に対して無線搬送波周波数の信号を乗算する必要がなく、さらに、サンプリング周波数を高く設定する必要もない。この結果、より低い周波数領域の処理で直交変調信号の復調を行うことができる。
(2)上記復調装置において、前記取得部のサンプリング周波数は、前記直交変調信号の周波数帯域幅の4倍以上でかつ前記直交変調信号の無線搬送波の周波数未満であることが好ましく、この場合、直交変調信号から確実に同相信号と、直交信号とを取得することができる。
(3)また、上記復調装置において、前記取得部は、前記直交変調信号に含まれる同相信号成分及び直交信号成分を復元可能なサンプリング周波数で、前記直交変調信号に対してダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を取得する第1取得部と、前記直交変調信号に含まれる同相信号成分及び直交信号成分を復元可能なサンプリング周波数で、前記直交変調信号に対してダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を取得する第2取得部と、を含み、前記第1取得部と前記第2取得部のサンプリング周波数は前記直交変調信号の周波数帯域幅の2倍に設定され、前記第1取得部と前記第2取得部とが互いに異なる位相でサンプリングするものであってもよい。
この場合、第1取得部と第2取得部とが共に直交変調信号の周波数帯域幅の2倍のサンプリング周波数でかつ第1取得部と第2取得部とが互いに異なる位相でサンプリングするので、第1取得部は、同相信号のサンプル値又は直交信号のサンプル値のいずれか一方を取得し、第2取得部は、同相信号のサンプル値又は直交信号のサンプル値のいずれか他方を取得することができる。
よって、取得部は、同相信号のサンプル値と直交信号のサンプル値とを分けて生成部に与えることができる。
(4)また、上記復調装置において、前記サンプリング周波数は、前記直交変調信号の周波数帯域幅の4倍に設定されており、前記生成部は、前記取得部が取得する前記サンプル値を交互に同相信号及び直交信号のいずれかとすることが好ましい。
取得部は、サンプリング周波数が直交変調信号の周波数帯域幅の4倍に設定されることで、同相信号のサンプル値と、直交信号のサンプル値とを交互に取得する。よって、生成部は、取得部が取得するサンプル値を交互に分けるだけで同相信号と直交信号とを生成することができる。
(5)また、一実施形態に係る復調方法は、直交変調信号の復調方法であって、直交変調信号に含まれる同相信号成分及び直交信号成分を復元可能なサンプリング周波数で、前記直交変調信号に対してダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を取得し、前記サンプル値に基づいて同相信号及び直交信号を生成する。
(6)また、一実施形態に係る無線通信装置は、復調装置を備えた無線通信装置であって、前記復調装置は、直交変調信号に含まれる同相信号成分及び直交信号成分を復元可能なサンプリング周波数で、前記直交変調信号に対してダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を取得する取得部と、前記サンプル値に基づいて同相信号及び直交信号を生成する生成部と、を備えている。
上記構成の復調方法及び無線通信装置によれば、上述のように、より低い処理周波数で直交変調信号の復調を行うことができる。
[実施形態の詳細]
以下、好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、以下に記載する各実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
〔第1実施形態について〕
図1は、第1実施形態に係る無線通信装置の受信部を示すブロック図である。
図中、無線通信装置の受信部1は、無線信号を受信するためのアンテナ2と、アンテナ2が受信した受信信号を増幅する低雑音増幅器3と、低雑音増幅器3によって増幅された受信信号が与えられる復調装置4とを備えている。
アンテナ2は、他の無線通信機(図示省略)から無線信号として送信される無線搬送波周波数の直交変調信号を受信信号として受信する。
他の無線通信機は、送信データを搬送するためのデータ搬送波を当該送信データによって変調した同相信号(I信号)及び直交信号(Q信号)を直交変調することによって直交変調信号を生成する。次いで、他の無線通信機は、この直交変調信号を、データ搬送波の周波数よりもより高い周波数である無線搬送波の周波数にまで周波数変換し、この周波数変換した無線搬送波周波数の直交変調信号を無線信号として送信する。
アンテナ2は、低雑音増幅器3に接続されており、受信した直交変調信号を低雑音増幅器3に与える。
低雑音増幅器3は、直交変調信号を増幅し、増幅した直交変調信号を復調装置4に与える。
復調装置4は、アンテナ2から与えられる無線搬送波周波数の直交変調信号を復調し、I信号と、Q信号とを生成する。
復調装置4の後段には、復調された信号に関する通信処理を行う通信処理部(図示省略)が接続されている。
復調装置4は、復調した信号を前記通信処理部に与え、前記通信処理部に通信処理を実行させる。
図2は、復調装置4を示すブロック図である。図2に示すように、復調装置4は、アンテナ2から与えられる直交変調信号をサンプリングすることによってサンプル値を取得する取得部5と、サンプル値に基づいてI信号及びQ信号を生成する生成部9とを備えている。
取得部5は、第1サンプルアンドホールド回路6と、第2サンプルアンドホールド回路16とを備えている。
第1サンプルアンドホールド回路6(以下、第1S/H回路6ともいう)は、アンテナ2から与えられる直交変調信号をサンプリングすることによってサンプル値を取得する機能を有している。
第1S/H回路6は、サンプルスイッチ10を備えている。サンプルスイッチ10は、アンテナ2からの直交変調信号が与えられる入力端11と、第1増幅器7(後に説明する)とを繋ぐ線路12に接続されており、スイッチング動作を行う。スイッチング動作とは、線路12を切断する切断状態、及び線路12を接続する接続状態のいずれかに切り替える動作である。サンプルスイッチ10は、クロック供給部19から与えられる動作クロックに基づいてスイッチング動作を行う。
クロック供給部19は、例えば、所定の周波数(周波数fs)に設定された矩形波を動作クロックとしてサンプルスイッチ10に与える。
サンプルスイッチ10は、動作クロックがLoレベルからHiレベルに立ち上がるときに切断状態から接続状態となり、動作クロックがHiレベルからLoレベルに立ち下がるときに切断状態となる。
また、第1S/H回路6は、線路12におけるサンプルスイッチ10の後段から分岐する分岐路13と、分岐路13に接続された容量素子14とを備えている。
容量素子14は、一端が線路12側に接続され他端が接地されている。この容量素子14は、サンプルスイッチ10が接続状態から切断状態に切り替わると、切断状態に切り替わる直前の直交変調信号の値を保持する機能を有している。
これによって、第1S/H回路6は、サンプルスイッチ10が接続状態から切断状態に切り替わったときの直交変調信号の値をサンプリングし、サンプルスイッチ10が切断状態であるときにそのサンプル値をホールドして出力する。このように、第1S/H回路6は、サンプルスイッチ10を断続することで直交変調信号に対してサンプルアンドホールドする処理を繰り返す。第1S/H回路6は、サンプルアンドホールドを繰り返すことで、直交変調信号を離散的にサンプリングしてサンプル値を取得する。
また、上記の場合、第1S/H回路6には、無線搬送波周波数の直交変調信号が与えられ、サンプルスイッチ10は、この与えられた無線搬送波周波数の直交変調信号をより低い周波数に変換する等の周波数変換処理を行うことなく直接サンプリングを行うように構成されている。ここでは、上記のように、与えられた無線搬送波周波数の信号をより低い周波数に変換する等の周波数変換処理を行うことなく、与えられた信号を直接サンプリングする処理をダイレクトサンプリングという。
第1S/H回路6は、サンプルスイッチ10に与えられる動作クロックの周波数fsが直交変調信号をサンプリングする際のサンプリング周波数となるように構成されている。
ここで、サンプルスイッチ10に与えられる動作クロックの周波数fsは、直交変調信号の周波数帯域幅の2倍の周波数に設定されているとともに直交変調信号の無線搬送波周波数よりも低い値に設定されている。
よって、第1S/H回路6のサンプリング周波数は、直交変調信号の周波数帯域幅の2倍に設定されている。
第1S/H回路6は、無線搬送波周波数の直交変調信号をダイレクトサンプリングすることによって無線搬送波周波数よりも低い周波数の信号成分を表すサンプル値を離散的に取得する。
すなわち、第1S/H回路6は、無線搬送波周波数の直交変調信号を周波数変換し、無線搬送波周波数よりも低い周波数の信号成分を抽出しているといえる。
第1S/H回路6のサンプルスイッチ10はそのスイッチング動作によって無線搬送波周波数の直交変調信号に対して矩形波を与え、無線搬送波周波数の直交変調信号に矩形波を乗算していると考えることができる。
さらに、容量素子14は、無線搬送波周波数の直交変調信号と、サンプルスイッチ10が与える矩形波との乗算結果をフィルタリングすることで抽出していると考えることができる。容量素子14により抽出される乗算結果は、無線搬送波周波数よりも低い周波数の信号成分であって抽出された信号成分を表すサンプル値となる。
図3(a)は、無線搬送波周波数に周波数変換された信号の信号波形の一例を示す図である。図3(a)中、横軸は時間、縦軸は振幅を示している。この図3(a)に示す無線搬送波周波数の信号の周波数は1GHzである。また、この無線搬送波周波数の信号は、周波数10MHzの余弦波を無線搬送波周波数に周波数変換したものであり、成分として周波数10MHzの余弦波を含んでいる。
以下、例えば、図3(a)に示す信号を第1S/H回路6に与えた場合の第1S/H回路6の出力について考える。
図3(b)は、図3(a)の信号のサンプリングに用いる動作クロックの信号波形を示す図である。図3(b)中、横軸は時間、縦軸は振幅を示している。サンプルスイッチ10は、図3(b)に示す動作クロックの振幅が0のときに切断状態、動作クロックの振幅が正の値のときに接続状態となるように動作する。
図3(c)は、図3(a)の信号を図3(b)の動作クロックに基づいて第1S/H回路6がサンプリングしたときの出力例をシミュレーションにより求めた図である。図3(c)中、横軸は時間、縦軸は振幅を示している。また、図3(a)、図3(b)、及び図3(c)の横軸が示す時間は、それぞれが同じ時間を示すように対応している。
図3(c)に示す出力は、図3(b)の動作クロックの振幅が0の間ではほぼ一定の振幅値でホールドされており、図3(b)の動作クロックの振幅が正の値の間では高い周波数成分を含んでいる信号波形が表れている。
つまり、図3(c)に示す出力は、サンプルスイッチ10が切断状態の間ではほぼ一定の振幅値でホールドされ、サンプルスイッチ10が接続状態の間では図3(a)の無線搬送波周波数の信号がそのまま出力される。
図3(c)中、サンプルスイッチ10が切断状態の間でほぼ一定の振幅値となっているホールド部分は、第1S/H回路6が取得したサンプル値を示している。
図3(c)中、サンプル値であるホールド部分のみを繋げて見ると、各ホールド部分は、周波数10MHzの余弦波を離散的に表している。つまり、周波数10MHzの余弦波が抽出されている。
このように、第1S/H回路6は、無線搬送波周波数に周波数変換された信号に対してダイレクトサンプリングすることによって、無線搬送波周波数の信号に所定のサンプリング周波数の矩形波を乗算し、その乗算結果を抽出することで無線搬送波周波数よりも低い周波数の成分を抽出することができる。
この結果、上述した従来例のように、無線搬送波周波数の直交変調信号に対して周波数変換のために無線搬送波周波数の信号を乗算する必要がない。さらに、第1S/H回路6のサンプリング周波数を無線搬送波周波数ほど高く設定する必要もない。
なお、容量素子14の容量は、容量素子14を含む第1S/H回路6としての時定数が無線搬送波周波数の信号に追従できる程度となるように設定される。これにより、容量素子14の容量は、サンプルスイッチ10の接続状態を維持する時間よりも十分に小さい値に設定される。
第1S/H回路6は、図3に示したシミュレーションと同様に、無線搬送波周波数の直交変調信号に対してダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を取得し、無線搬送波周波数よりも低い周波数の信号成分を抽出する。
なお、本実施形態の第1S/H回路6は、無線搬送波周波数の直交変調信号をダイレクトサンプリングすることによって、後述するように、無線搬送波周波数よりも低い周波数であるI信号の信号成分を抽出するように構成されている。I信号は、無線搬送波周波数よりも低い周波数であるデータ搬送波を変調した信号である。よって、I信号の周波数は、データ搬送波の周波数であり、無線搬送波周波数よりも低い周波数である。
図2に戻って、第2サンプルアンドホールド回路16(以下、第2S/H回路16ともいう)は、サンプルスイッチ20と、容量素子24とを備えており、第1S/H回路6と同様の構成である。
よって、第2S/H回路16は、アンテナ2から与えられる無線搬送波周波数の直交変調信号をダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を取得し、無線搬送波周波数よりも低い周波数の信号成分を抽出する。
なお、本実施形態の第2S/H回路16は、無線搬送波周波数の直交変調信号をダイレクトサンプリングすることによって、後述するように、無線搬送波周波数よりも低い周波数であるQ信号の信号成分を抽出するように構成されている。Q信号も、I信号と同様、無線搬送波周波数よりも低い周波数であるデータ搬送波を変調した信号である。よって、Q信号の周波数は、データ搬送波の周波数であり、無線搬送波周波数よりも低い周波数である。
第2S/H回路16のサンプルスイッチ20は、クロック供給部19から与えられる動作クロックに基づいてスイッチング動作を行う。よって、第2S/H回路16のサンプリング周波数は、第1S/H回路6と同様、直交変調信号の周波数帯域幅の2倍に設定されている。
ここで、クロック供給部19は、移相器25を介して、第2S/H回路16に動作クロックを供給する。移相器25は、クロック供給部19が出力する動作クロックの位相を90度ずらし、90度の位相差が与えられた動作クロックを第2S/H回路16に与える。
よって、第2S/H回路16は、クロック供給部19が出力する動作クロックがそのまま与えられる第1S/H回路6との間で、スイッチング動作に90度の位相差が生じる。
つまり、第2S/H回路16は、第1S/H回路6が直交変調信号に与える矩形波の位相に対して90度の位相差を有する矩形波を直交変調信号に与える。
第1S/H回路6と第2S/H回路16とに対しては、共にアンテナ2からの無線搬送波周波数の直交変調信号が与えられるので、それぞれに与えられる動作クロックの間に90度の位相差を有している第1S/H回路6及び第2S/H回路16は、互いに90度の位相差でサンプリングを行う。
よって、第1S/H回路6及び第2S/H回路16は、直交変調信号に含まれる成分の内、互いに90度の位相差を有する信号成分を抽出する。
無線搬送波周波数の直交変調信号は、上述したように、データ搬送波としての余弦波をデータ信号で変調したI信号と、データ搬送波としての正弦波をデータ信号で変調したQ信号とを直交変調し、その後、データ搬送波の周波数よりも高い周波数の無線搬送波周波数にまで周波数変換することで生成される。
例えば、本実施形態では、無線搬送波周波数の直交変調信号に含まれるI信号成分及びQ信号成分の内、第1S/H回路6がI信号成分を抽出し、第2S/H回路16がI信号に対する位相差が90度であるQ信号成分を抽出するように構成されている。
つまり、第1S/H回路6が取得するサンプル値はI信号を離散的に表しており、第2S/H回路16が取得するサンプル値はQ信号を離散的に表している。
取得部5の第1S/H回路6及び第2S/H回路16は、取得したサンプル値を表すサンプル信号を生成部9に与える。
生成部9は、第1増幅器7と、第1切替スイッチ8とを備えている。
第1増幅器7には、第1S/H回路6が取得したサンプル値を表すサンプル信号が与えられる。
第1増幅器7は、第1S/H回路6から与えられたサンプル信号を増幅し、ポジティブ信号とネガティブ信号とからなる差動信号を出力する。
第1増幅器7は、ポジティブ信号とネガティブ信号とからなる差動信号を第1切替スイッチ8に与える。第1増幅器7は、増幅したサンプル信号をポジティブ信号として第1切替スイッチ8に与え、増幅しかつ反転されたサンプル信号をネガティブ信号として第1切替スイッチ8に与える。
第1切替スイッチ8は、第1増幅器7からポジティブ信号が与えられる第1入力端子8aと、第1増幅器7からネガティブ信号が与えられる第2入力端子8bと、出力端子8cとを備えている。第1切替スイッチ8は、出力端子8cと、第1入力端子8aとを接続する第1位置、いずれの端子にも接続しない第2位置、及び出力端子8cと第2入力端子8bとを接続する第3位置のいずれかの位置に切り替える切替動作を行う。
第1切替スイッチ8には、第1S/H回路6と同様、クロック供給部19から動作クロックが与えられる。
第1切替スイッチ8は、クロック供給部19からの動作クロックに基づいて切替動作を行う。よって、第1切替スイッチ8は、第1S/H回路6のスイッチング動作に同期して切替動作を行う。
第1切替スイッチ8は、切替動作を行うことで、第1増幅器7から与えられるサンプル信号又は反転されたサンプル信号のいずれかを選択的に出力端子8cから出力する。
つまり第1切替スイッチ8は、サンプル信号又は反転されたサンプル信号のいずれかを選択することで、サンプル信号が正符号を採るのか負符号を採るのかに応じて出力すべきサンプル信号の正負符号を調整している。
このようにサンプル信号の正負符号が調整された後、第1切替スイッチ8の出力端子8cから出力されるサンプル信号は、I信号を表している。つまり、復調装置4は、第1切替スイッチ8の出力端子8cから復調したI信号を出力する。
なお、第1切替スイッチ8による切替動作については後に説明する。
生成部9は、さらに、第2増幅器17と、第2切替スイッチ18とを備えている。
第2増幅器17には、第2S/H回路16が取得したサンプル値を表すサンプル信号が与えられる。
第2S/H回路16からサンプル信号が与えられる第2増幅器17は、第1増幅器7と同様の構成であり、第2S/H回路16から与えられるサンプル信号を増幅し、ポジティブ信号とネガティブ信号とからなる差動信号を出力する。
第2増幅器17は、増幅したサンプル信号をポジティブ信号として第2切替スイッチ18に与え、増幅しかつ反転されたサンプル信号をネガティブ信号として第2切替スイッチ18に与える。
第2切替スイッチ18も、第1切替スイッチ8と同様の構成であり、第2増幅器17からポジティブ信号が与えられる第1入力端子18aと、第2増幅器17からネガティブ信号が与えられる第2入力端子18bと、出力端子18cとを備えている。第2切替スイッチ18は、出力端子18cと、第1入力端子18aとを接続する第1位置、いずれの端子にも接続しない第2位置、及び出力端子18cと第2入力端子18bとを接続する第3位置のいずれかの位置に切り替える切替動作を行う。
第2切替スイッチ18にも、クロック供給部19からの動作クロックが与えられる。第2切替スイッチ18は、この動作クロックに基づいてスイッチング動作及び切替動作を行う。
第2切替スイッチ18には、第2S/H回路16と同様、移相器25によってクロック供給部19が出力する動作クロックに対して、90度の位相差が与えられた動作クロックが与えられる。
よって、第2切替スイッチ18は、第2S/H回路16のスイッチング動作に同期して切替動作を行う。
第2切替スイッチ18は、切替動作を行うことで、第2増幅器17から与えられるサンプル信号又は反転されたサンプル信号のいずれかを選択的に出力端子18cから出力する。
これにより、第2切替スイッチ18は、第1切替スイッチ8と同様、サンプル信号又は反転されたサンプル信号のいずれかを選択することで、サンプル信号が正符号を採るのか負符号を採るのかに応じて出力すべきサンプル信号の正負符号を調整している。
このようにサンプル信号の正負符号が調整された後、第2切替スイッチ18の出力端子18cから出力されるサンプル信号は、Q信号を表している。つまり、復調装置4は、第2切替スイッチ18の出力端子18cから復調したQ信号を出力する。
以上のように、生成部9は、第1S/H回路6及び第2S/H回路16から与えられるサンプル信号に基づいてI信号及びQ信号を生成する。
〔復調する際の処理について〕
図4(a)は、アンテナ2から復調装置4に与えられる無線搬送波周波数の直交変調信号の一例を模式的に示した図である。
また、図4(b)は、図4(a)に示す直交変調信号に含まれるI信号のデータ搬送波、及び第1S/H回路6の動作クロックの信号波形を示す図である。
また、図4(c)は、図4(a)に示す直交変調信号に含まれるQ信号のデータ搬送波、及び第2S/H回路16の動作クロックの信号波形を示す図である。
図4(a)、図4(b)、及び図4(c)は、それぞれ横軸に時間を示しており、互いの時間が対応するように示している。
以下の説明では、本実施形態の復調装置4が、図4(a)に示す直交変調信号に対して、タイミングT1、T2、T3、T4、T5、及びT6でサンプリングし、当該直交変調信号を復調する際の処理について説明する。
図4(b)に示すように、タイミングT1及びT5は、I信号のデータ搬送波の極大点のタイミングあるものとし、タイミングT3は、I信号のデータ搬送波の極小点のタイミングであるものとする。
よって、I信号を出力する第1S/H回路6は、タイミングT1、T3、及びT5でサンプリングを行う。
また、タイミングT1、T3、及びT5で第1S/H回路6にサンプリングを行わせるために、第1S/H回路6に与えられる動作クロックは、HiレベルからLoレベルに立ち下がるタイミングがタイミングT1、T3、及びT5となるように設定される。
なお、I信号のデータ搬送波は、余弦波で表されている。
図4(c)に示すように、タイミングT2及びT6は、Q信号のデータ搬送波の極大点のタイミングあり、タイミングT4は、Q信号のデータ搬送波の極小点のタイミングである。
よって、Q信号を出力する第2S/H回路16は、タイミングT2、T4、及びT6でサンプリングを行う。
また、タイミングT2、T4、及びT6で第2S/H回路16にサンプリングを行わせるために、第2S/H回路16に与えられる動作クロックは、HiレベルからLoレベルに立ち下がるタイミングがタイミングT2、T4、及びT6となるように設定される。
なお、Q信号のデータ搬送波は、正弦波で表されている。
このように、第1S/H回路6及び第2S/H回路16は、データ搬送波の1周期の間に2回サンプリングを行うように設定されている。
つまり、第1S/H回路6及び第2S/H回路16のサンプリング周波数は、データ搬送波の周波数の2倍の周波数に設定されている。
このため、第1S/H回路6及び第2S/H回路16は、I信号成分及びQ信号成分を復元するために必要なサンプル数のサンプリング値を取得することができる。
よって、第1S/H回路6は、I信号成分を復元可能なサンプリング周波数に設定されている。また、第2S/H回路16も、Q信号成分を復元可能なサンプリング周波数に設定されている。
また、ここでデータ搬送波の周波数は、直交変調信号の周波数帯域幅と同じ値である。
よって、第1S/H回路6及び第2S/H回路16のサンプリング周波数は、直交変調信号の周波数帯域幅に対して2倍となるように設定されている。
また、第1S/H回路6及び第2S/H回路16の動作クロックは、図4(b)、及び図4(c)に示すように、90度の位相差を有しているので、第1S/H回路6及び第2S/H回路16は、互いに異なる位相でサンプリングしている。よって、取得部5は、直交変調信号の周波数帯域幅の4倍のサンプリング周波数で当該直交変調信号をサンプリングしている。
例えば、本実施形態において、図4(a)に示す直交変調信号の周波数(無線搬送波周波数)が1GHz、直交変調信号の周波数帯域幅(データ搬送波の周波数)が、無線搬送波周波数よりも低い値である10MHzであるとすると、第1S/H回路6及び第2S/H回路16のサンプリング周波数は20MHzに設定される。また、取得部5のサンプリング周波数は、40MHzに設定される。
まず、タイミングT1での復調装置4によるサンプリングについて説明する。
タイミングT1において、I信号のデータ搬送波は極大点である。一方、タイミングT1において、Q信号のデータ搬送波は「0」である。よって、直交変調信号におけるタイミングT1には、I信号が含まれており、Q信号は含まれていない。このため、第1S/H回路6はサンプリングを行うが、第2S/H回路16はサンプリングを行わない。
第1S/H回路6がタイミングT1でサンプリングしたサンプル値を表すサンプル信号S1は、第1増幅器7を通じて第1切替スイッチ8に与えられる。
タイミングT1において、I信号のデータ搬送波は極大点なので、タイミングT1でのサンプル値は正符号を採る。このため、第1切替スイッチ8は、動作クロックがHiレベルからLoレベルに立ち下がるタイミングT1で、出力端子8cと、第1入力端子8aとを接続する第1位置に切り替えるように設定されている。
これにより、第1切替スイッチ8は、第1増幅器7から与えられる差動信号の内、ポジティブ信号を選択し、タイミングT1におけるサンプル信号S1をI信号として出力する。
第1S/H回路6は、タイミングT1から、次に動作クロックがLoレベルからHiレベルに立ち上がるタイミングまでの間、サンプル信号S1を第1切替スイッチ8に与える。
よって、第1切替スイッチ8は、タイミングT1から、次に動作クロックがLoレベルからHiレベルに立ち上がるタイミングまで第1位置を維持し、動作クロックがLoレベルからHiレベルに立ち上がるタイミングで第2位置に切り替える。
次に、タイミングT2での復調装置4によるサンプリングについて説明する。
タイミングT2において、I信号のデータ搬送波は「0」である。一方、タイミングT2において、Q信号のデータ搬送波は極大点である。よって、直交変調信号におけるタイミングT2には、I信号は含まれておらず、Q信号が含まれている。このため、第1S/H回路6はサンプリングを行わないが、第2S/H回路16はサンプリングを行う。
第2S/H回路16がタイミングT2でサンプリングしたサンプル値を表すサンプル信号S2は、第2増幅器17を通じて第2切替スイッチ18に与えられる。
タイミングT2において、Q信号のデータ搬送波は極大点なので、タイミングT2でのサンプル値は正符号を採る。このため、第2切替スイッチ18は、動作クロックがHiレベルからLoレベルに立ち下がるタイミングT2で、出力端子18cと、第1入力端子18aとを接続する第1位置に切り替えるように設定されている。
これにより、第2切替スイッチ18は、第2増幅器17から与えられる差動信号の内、ポジティブ信号を選択し、タイミングT2におけるサンプル信号S2をQ信号として出力する。
第2S/H回路16は、タイミングT2から、次に動作クロックがLoレベルからHiレベルに立ち上がるタイミングまでの間、サンプル信号S2を第2切替スイッチ18に与える。
よって、第2切替スイッチ18は、タイミングT2から、次に動作クロックがLoレベルからHiレベルに立ち上がるタイミングまで第1位置を維持し、動作クロックがLoレベルからHiレベルに立ち上がるタイミングで第2位置に切り替える。
次に、タイミングT3での復調装置4によるサンプリングについて説明する。
タイミングT3において、I信号のデータ搬送波は極小点である。一方、タイミングT3において、Q信号のデータ搬送波は「0」である。よって、直交変調信号におけるタイミングT3には、I信号が含まれており、Q信号は含まれていない。このため、第1S/H回路6はサンプリングを行うが、第2S/H回路16はサンプリングを行わない。
第1S/H回路6がタイミングT3でサンプリングしたサンプル値を表すサンプル信号S3は、第1増幅器7を通じて第1切替スイッチ8に与えられる。
タイミングT3において、I信号のデータ搬送波は極小点なので、タイミングT3でのサンプル値は負符号を採る。このため、第1切替スイッチ8は、動作クロックがHiレベルからLoレベルに立ち下がるタイミングT3で、第2位置から、出力端子8cと、第2入力端子8bとを接続する第3位置に切り替えるように設定されている。
これにより、第1切替スイッチ8は、第1増幅器7から与えられる差動信号の内、ネガティブ信号を選択し、タイミングT3におけるサンプル信号S3の符号を反転させた信号をI信号として出力する。
このように、第1切替スイッチ8は、データ搬送波が極大点となるときには第1位置に切り替えられ、極小点となるときには第3位置に切り替えられるように設定されている。このため、第1切替スイッチ8は、第1S/H回路6がサンプリングを行う毎に、第1位置と第3位置とを交互に切り替えるように動作する。
第1S/H回路6は、タイミングT3から、次に動作クロックがLoレベルからHiレベルに立ち上がるタイミングまでの間、サンプル信号S3を第1切替スイッチ8に与える。
よって、第1切替スイッチ8は、タイミングT3から、次に動作クロックがLoレベルからHiレベルに立ち上がるタイミングまで第3位置を維持し、動作クロックがLoレベルからHiレベルに立ち上がるタイミングで第2位置に切り替える。
次に、タイミングT4での復調装置4によるサンプリングについて説明する。
タイミングT4において、I信号のデータ搬送波は「0」である。一方、タイミングT4において、Q信号のデータ搬送波は極小点である。よって、直交変調信号におけるタイミングT4には、I信号は含まれておらず、Q信号が含まれている。このため、第1S/H回路6はサンプリングを行わないが、第2S/H回路16はサンプリングを行う。
第2S/H回路16がタイミングT4でサンプリングしたサンプル値を表すサンプル信号S4は、第2増幅器17を通じて第2切替スイッチ18に与えられる。
タイミングT4において、Q信号のデータ搬送波は極小点なので、タイミングT4でのサンプル値は負符号を採る。このため、第2切替スイッチ18は、動作クロックがHiレベルからLoレベルに立ち下がるタイミングT4で、第2位置から、出力端子18cと、第2入力端子18bとを接続する第3位置に切り替えるように設定されている。
これにより、第2切替スイッチ18は、第2増幅器17から与えられる差動信号の内、ネガティブ信号を選択し、タイミングT4におけるサンプル信号S4の符号を反転させた信号をQ信号として出力する。
このように、第2切替スイッチ18は、データ搬送波が極大点となるときには第1位置に切り替えられ、極小点となるときには第3位置に切り替えられるように設定されている。このため、第2切替スイッチ18は、第2S/H回路16がサンプリングを行う毎に、第1位置と第3位置とを交互に切り替えるように動作する。
第2S/H回路16は、タイミングT4から、次に動作クロックがLoレベルからHiレベルに立ち上がるタイミングまでの間、サンプル信号S4を第2切替スイッチ18に与える。
よって、第2切替スイッチ18は、タイミングT4から、次に動作クロックがLoレベルからHiレベルに立ち上がるタイミングまで第3位置を維持し、動作クロックがLoレベルからHiレベルに立ち上がるタイミングで第2位置に切り替える。
タイミングT5での復調装置4によるサンプリングは、タイミングT1の場合と同様であり、第1切替スイッチ8は、タイミングT5におけるサンプル信号S5をI信号として出力する。
また、タイミングT6での復調装置4によるサンプリングは、タイミングT2の場合と同様であり、第2切替スイッチ18は、タイミングT6におけるサンプル信号S6をQ信号として出力する。
以上のように第1切替スイッチ8は、タイミングT1においては、サンプル信号S1を出力し、タイミングT3においては、サンプル信号S3の符号を反転させた信号を出力し、タイミングT5においては、サンプル信号S5を出力する。これにより、第1切替スイッチ8は、I信号をタイミングT1、T3、及びT5で離散的に出力する。
また、第2切替スイッチ18は、タイミングT2においては、サンプル信号S2を出力し、タイミングT4においては、サンプル信号S4の符号を反転させた信号を出力し、タイミングT6においては、サンプル信号S6を出力する。これにより、第2切替スイッチ18は、Q信号をタイミングT2、T4、及びT6で離散的に出力する。
各サンプル信号S1〜S6は、I信号成分及びQ信号成分を復元可能な周波数でサンプリングされた信号である。
よって、生成部9は、サンプリングを行う各タイミングごとに、交互にI信号及びQ信号を離散的に出力し、信号成分としてのI信号及びQ信号を生成することができる。
これにより、復調装置4は直交変調信号を復調することができる。
〔効果について〕
本実施形態の復調装置4は、無線搬送波周波数の直交変調信号に含まれるI信号成分及びQ信号成分を復元可能なサンプリング周波数で、無線搬送波周波数の直交変調信号をダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を表すサンプル信号を取得する取得部5と、前記サンプル値に基づいてI信号及びQ信号を生成する生成部9とを備えているので、無線搬送波周波数に周波数変換された直交変調信号を復調する際に無線搬送波周波数の信号を乗算する必要がない。さらに、I信号成分及びQ信号成分を復元可能なサンプリング周波数でダイレクトサンプリングを行うので、サンプリング周波数を高く設定する必要もない。この結果、より低い周波数領域の処理で直交変調信号の復調を行うことができる。
このため、本実施形態の復調装置4によれば、装置としての構成を簡易にできるとともに、比較的低い周波数の処理が可能な装置を用いることで低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態では、取得部5のサンプリング周波数は、直交変調信号の周波数帯域幅を示すデータ搬送波及びデータ搬送波の周波数の4倍でかつ直交変調信号の無線搬送波周波数よりも低いので、無線搬送波周波数の直交変調信号から確実にI信号と、Q信号を取得することができる。
また、本実施形態では、取得部5は、無線搬送波周波数の直交変調信号に含まれるI信号信号成分及びQ信号成分を復元可能なサンプリング周波数で、無線搬送波周波数の直交変調信号に対してダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を表すサンプル信号を取得する第1S/H回路6(第1取得部)と、無線搬送波周波数の直交変調信号に含まれるI信号信号成分及びQ信号成分を復元可能なサンプリング周波数で、無線搬送波周波数の直交変調信号に対してダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を表すサンプル信号を取得する第2S/H回路16(第2取得部)と、を含み、第1S/H回路6と第2S/H回路16のサンプリング周波数は直交変調信号の周波数帯域幅の2倍に設定され、第1S/H回路6と第2S/H回路16とが互いに異なる位相でサンプリングするように構成されている。
これにより、取得部5は、直交変調信号の周波数帯域幅の4倍のサンプリング周波数でサンプリングすることができ、第1S/H回路6は、I信号のサンプル値を取得し、第2S/H回路16は、Q信号のサンプル値を取得する。
よって、取得部5は、I信号のサンプル値を表すサンプル信号と、Q信号のサンプル値を表すサンプル信号とを分けて生成部9に出力することができる。
なお、本実施形態では、取得部5の第1S/H回路6及び第2S/H回路16のサンプリング周波数を直交変調信号の周波数帯域幅の2倍に設定したが、直交変調信号の無線搬送波周波数よりも低い値の範囲内であれば、より高い値に設定してもよい。
〔第2実施形態について〕
図5は、第2実施形態に係る復調装置4を示すブロック図である。
本実施形態の復調装置4は、取得部5が一つのサンプルアンドホールド回路30により構成されている点、生成部9が一つの増幅器31を備えるとともに増幅器31の後段に2つのスイッチ41、42を備えている点で第1実施形態と相違している。
本実施形態のサンプルアンドホールド回路30(以下、S/H回路30ともいう)は、サンプルスイッチ35と、容量素子36とを備えており、第1実施形態の第1S/H回路6及び第2S/H回路16と同様の構成である。
よって、S/H回路30は、アンテナ2から与えられる無線搬送波周波数の直交変調信号をダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を取得し、無線搬送波周波数よりも低い周波数であるI信号成分及びQ信号成分を抽出する。
S/H回路30のサンプルスイッチ35は、クロック供給部19から与えられる動作クロックに基づいてスイッチング動作を行う。
ここで、本実施形態のクロック供給部19は、S/H回路30のサンプリング周波数が、直交変調信号の周波数帯域幅の4倍となりかつ直交変調信号の無線搬送波周波数よりも低い値となるように、動作クロックの周波数fsが設定されている。
本実施形態のS/H回路30は、サンプリング周波数が直交変調信号の周波数帯域幅の4倍に設定されている。よって、ダイレクトサンプリングによってS/H回路30が取得するサンプル値には、I信号を表すサンプル値とQ信号を表すサンプル値の両方が含まれている。
取得部5のS/H回路30は、取得したサンプル値を表すサンプル信号を生成部9に与える。
生成部9は、上述のように、増幅器31と、増幅器31に接続された前段スイッチ41と、前段スイッチ41の後段に接続された後段スイッチ42とを備えている。
増幅器31は、第1実施形態の第1増幅器7や第2増幅器17と同様、S/H回路30から与えられたサンプル信号を増幅し、ポジティブ信号とネガティブ信号とからなる差動信号を前段スイッチ41に与える。
増幅器31は、増幅したサンプル信号をポジティブ信号として前段スイッチ41に与え、増幅しかつ反転されたサンプル信号をネガティブ信号として前段スイッチ41に与える。
前段スイッチ41は、増幅器31からポジティブ信号が与えられる第1入力端子41aと、増幅器31からネガティブ信号が与えられる第2入力端子41bと、出力端子41cとを備えている。前段スイッチ41は、出力端子41cと、第1入力端子41aとを接続する位置、及び出力端子41cと第2入力端子41bとを接続する位置のいずれかの位置に切り替える切替動作を行う。なお、出力端子41cと、第1入力端子41aとを接続する位置を「0」位置、出力端子41cと第2入力端子41bとを接続する位置を「1」位置ともいう。
よって、前段スイッチ41は、第1実施形態の第1切替スイッチ8と同様、切替動作を行うことで、増幅器31から与えられるサンプル信号又は反転されたサンプル信号のいずれかを選択的に出力端子41cから出力する。つまり前段スイッチ41は、サンプル信号又は反転されたサンプル信号のいずれかを選択することで、サンプル信号が正符号を採るのか負符号を採るのかに応じて出力すべきサンプル信号の正負符号を調整している。
前段スイッチ41は、正負符号が調整されたサンプル信号を後段スイッチ42に与える。
後段スイッチ42は、前段スイッチ41からサンプル信号が与えられる入力端子42cと、第1出力端子42aと、第2出力端子42bとを備えている。後段スイッチ42は、入力端子42cと、第1出力端子42aとを接続する位置、及び入力端子42cと、第2出力端子42bとを接続する位置のいずれかの位置に切り替える切替動作を行う。なお、入力端子42cと、第1出力端子42aとを接続する位置を「0」位置、入力端子42cと第2出力端子42bとを接続する位置を「1」位置ともいう。
後段スイッチ42は、第1出力端子42aからI信号、第2出力端子42bからQ信号がそれぞれ出力されるように切替動作を行う。つまり、後段スイッチ42は、切替動作によって、前段スイッチ41から与えられるサンプル信号をI信号又はQ信号のいずれかに分けて出力する。
なお、前段スイッチ41及び後段スイッチ42には、S/H回路30と同様、クロック供給部19から動作クロックが与えられる。
前段スイッチ41及び後段スイッチ42は、クロック供給部19からの動作クロックに基づいて切替動作を行う。よって、前段スイッチ41及び後段スイッチ42は、S/H回路30のスイッチング動作に同期して切替動作を行う。
以上のように、生成部9は、S/H回路30から与えられるサンプル信号に基づいてI信号及びQ信号を出力する。
次に、本実施形態の復調装置4が、図4(a)中の無線搬送波周波数の直交変調信号に対して、タイミングT1、T2、T3、T4、T5、及びT6でサンプリングし、当該直交変調信号を復調する際の処理について説明する。
本実施形態の復調装置4のS/H回路30は、各タイミングT1、T2、T3、T4、T5、及びT6でサンプリングを行う。
このため、S/H回路30に与えられる動作クロックは、図6に示すように、HiレベルからLoレベルに移行するタイミングが各タイミングT1、T2、T3、T4、T5、及びT6となるように設定される。
よって、S/H回路30のサンプリング周波数は、データ搬送波及びデータ搬送波の周波数である直交変調信号の周波数帯域幅に対して4倍となるように設定されている。
このため、S/H回路30は、I信号成分及びQ信号成分を復元するために必要なサンプル数のサンプリング値を取得することができる。
S/H回路30は、データ搬送波を変調したI信号成分及びQ信号成分の両方を復元可能なサンプリング周波数に設定されている。
例えば、本実施形態において、図4(a)に示す直交変調信号の周波数(無線搬送波周波数)が1GHz、直交変調信号の周波数帯域幅(データ搬送波の周波数)が、無線搬送波周波数よりも低い値である10MHzであるとすると、S/H回路30のサンプリング周波数は40MHzに設定される。
図7は、図4中の各タイミングにおける、前段スイッチ41及び後段スイッチ42の切替位置を示す図である。前段スイッチ41及び後段スイッチ42は、4パターンの切替位置の設定があり、タイミングT1からタイミングT4までの4パターンの設定を順次繰り返すように設定されている。
まず、タイミングT1での復調装置4によるサンプリングについて説明する。
図4を参照して、上述のように、直交変調信号におけるタイミングT1には、I信号が含まれており、Q信号は含まれていない。よって、S/H回路30は、タイミングT1においてサンプリングすると、I信号を表すサンプル値をサンプリングすることができる。
S/H回路30がタイミングT1でサンプリングしたサンプル値を表すサンプル信号S1は、増幅器31を通じて前段スイッチ41に与えられる。
タイミングT1において、I信号のデータ搬送波は極大点なので、タイミングT1でのサンプル値は正符号を採る。このため、前段スイッチ41は、タイミングT1で、第1入力端子41aと、出力端子41cとを接続する「0」位置に切り替えるように設定されている(図7)。
これにより、前段スイッチ41は、増幅器31から与えられる差動信号の内、ポジティブ信号を選択し、タイミングT1におけるサンプル信号S1を後段スイッチ42に与える。
後段スイッチ42は、タイミングT1で、入力端子42cと、第1出力端子42aとを接続する「0」位置に切り替えるように設定されている(図7)。
よって、タイミングT1におけるサンプル信号S1は、後段スイッチ42の第1出力端子42aから出力される。
なお、このサンプル信号S1は、上述のようにI信号をサンプリングしたものである。
よって、後段スイッチ42は、タイミングT1におけるサンプル信号S1をI信号として出力する。
次に、タイミングT2での復調装置4によるサンプリングについて説明する。
直交変調信号におけるタイミングT2には、I信号は含まれておらず、Q信号が含まれている。よって、S/H回路30は、タイミングT2においてサンプリングすると、Q信号を表すサンプル値をサンプリングすることができる。
S/H回路30がタイミングT2でサンプリングしたサンプル値を表すサンプル信号S2は、増幅器31を通じて前段スイッチ41に与えられる。
タイミングT2において、Q信号のデータ搬送波は極大点なので、タイミングT2でのサンプル値は正符号を採る。このため、前段スイッチ41は、タイミングT2で、「0」位置に切り替えるように設定されている(図7)。
これにより、前段スイッチ41は、増幅器31から与えられる差動信号の内、ポジティブ信号を選択し、タイミングT2におけるサンプル信号S2を後段スイッチ42に与える。
後段スイッチ42は、タイミングT2で、入力端子42cと、第2出力端子42bとを接続する「1」位置に切り替えるように設定されている(図7)。
よって、タイミングT2におけるサンプル信号S2は、第2出力端子42bから出力される。
なお、このサンプル信号S2は、上述のようにQ信号をサンプリングしたものである。
よって、後段スイッチ42は、タイミングT2におけるサンプル信号S2をQ信号として出力する。
次に、タイミングT3での復調装置4によるサンプリングについて説明する。
直交変調信号におけるタイミングT3には、I信号が含まれており、Q信号は含まれていない。よって、S/H回路30は、タイミングT3においてサンプリングすると、I信号を表すサンプル値をサンプリングすることができる。
S/H回路30がタイミングT3でサンプリングしたサンプル値を表すサンプル信号S3は、増幅器31を通じて前段スイッチ41に与えられる。
タイミングT3において、I信号のデータ搬送波は極小点なので、タイミングT3でのサンプル値は負符号を採る。このため、前段スイッチ41は、タイミングT3で、第2入力端子41bと、出力端子41cとを接続する「1」位置に切り替えるように設定されている(図7)。
これにより、前段スイッチ41は、増幅器31から与えられる差動信号の内、ネガティブ信号を選択し、タイミングT3におけるサンプル信号S3の符号を反転させた信号を後段スイッチ42に与える。
後段スイッチ42は、タイミングT3で、「0」位置に切り替えるように設定されている(図7)。
よって、タイミングT3におけるサンプル信号S3は、後段スイッチ42の第1出力端子42aから出力される。
なお、このサンプル信号S3は、上述のようにI信号をサンプリングしたものである。
よって、後段スイッチ42は、タイミングT3におけるサンプル信号S3の符号を反転させた信号をI信号として出力する。
次に、タイミングT4での復調装置4によるサンプリングについて説明する。
直交変調信号におけるタイミングT4には、I信号は含まれておらず、Q信号が含まれている。よって、S/H回路30は、タイミングT4においてサンプリングすると、Q信号を表すサンプル値をサンプリングすることができる。
S/H回路30がタイミングT4でサンプリングしたサンプル値を表すサンプル信号S4は、増幅器31を通じて前段スイッチ41に与えられる。
タイミングT4において、Q信号のデータ搬送波は極小点なので、タイミングT4でのサンプル値は負符号を採る。このため、前段スイッチ41は、タイミングT4で、第2入力端子41bと、出力端子41cとを接続する「1」位置に切り替えるように設定されている(図7)。
これにより、前段スイッチ41は、増幅器31から与えられる差動信号の内、ネガティブ信号を選択し、タイミングT4におけるサンプル信号S4の符号を反転させた信号を後段スイッチ42に与える。
後段スイッチ42は、タイミングT4で、「1」位置に切り替えるように設定されている(図7)。
よって、タイミングT4におけるサンプル信号S4は、後段スイッチ42の第2出力端子42bから出力される。
なお、このサンプル信号S4は、上述のようにQ信号をサンプリングしたものである。
よって、後段スイッチ42は、タイミングT4におけるサンプル信号S4の符号を反転させた信号をQ信号として出力する。
タイミングT5での復調装置4によるサンプリングは、タイミングT1の場合と同様の設定で行われる。
以降、復調装置4は、タイミングT1からタイミングT4までの4パターンの設定を順次繰り返すことで処理を行う。
以上のように、復調装置4の取得部5は、サンプリング周波数が、直交変調信号の周波数帯域幅の4倍に設定されているので、ダイレクトサンプリングを行う各タイミングごとに、I信号のサンプル値と、Q信号のサンプル値とを交互に取得する。
よって、生成部9には、取得部5がダイレクトサンプリングを行う各タイミングごとにI信号のサンプル値を表すサンプル信号とQ信号のサンプル値を表すサンプル信号とが交互に与えられる。後段スイッチ42は、取得部5がダイレクトサンプリングを行う各タイミングごとにサンプル信号を出力する端子を切り替えることで、交互に与えられるI信号及びQ信号について、I信号を第1出力端子42aに与え、Q信号を第2出力端子42bに与えることができ、I信号とQ信号とを互いに異なる出力端子に分けて出力することができる。
このように、生成部9は、取得部5が取得するサンプル値を表すサンプル信号を交互にI信号及びQ信号のいずれかとするように構成されている。
生成部9は、交互にI信号及びQ信号を離散的に出力し、信号成分としてのI信号及びQ信号を生成することができる。
これにより、復調装置4は直交変調信号を復調することができる。
以上のように本実施形態の復調装置4によれば、取得部5のサンプリング周波数が、直交変調信号の周波数帯域幅の4倍に設定されているので、I信号のサンプル値と、Q信号のサンプル値とを交互に取得する。よって、生成部9は、取得部5が取得するサンプル値を表すサンプル信号を、ダイレクトサンプリングを行う各タイミングごとに交互に分けるだけで同相信号と直交信号とを生成することができる。
なお、本実施形態では、取得部5のS/H回路30のサンプリング周波数を直交変調信号の周波数帯域幅の4倍に設定したが、直交変調信号の無線搬送波周波数よりも低い値の範囲内であれば、より高い値に設定してもよい。
〔その他〕
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 受信部
2 アンテナ
3 低雑音増幅器
4 復調装置
5 取得部
6 第1サンプルアンドホールド回路
7 第1増幅器
8 第1切替スイッチ
8a 第1入力端子
8b 第2入力端子
8c 出力端子
9 生成部
10 サンプルスイッチ
11 入力端
12 線路
13 分岐路
14 容量素子
16 第2サンプルアンドホールド回路
17 第2増幅器
18 第2切替スイッチ
18a 第1入力端子
18b 第2入力端子
18c 出力端子
19 クロック供給部
20 サンプルスイッチ
24 容量素子
25 移相器
30 サンプルアンドホールド回路
31 増幅器
35 サンプルスイッチ
36 容量素子
41 前段スイッチ
41a 第1入力端子
41b 第2入力端子
41c 出力端子
42 後段スイッチ
42a 第1出力端子
42b 第2出力端子
42c 入力端子

Claims (6)

  1. 直交変調信号に含まれる同相信号成分及び直交信号成分を復元可能なサンプリング周波数で、前記直交変調信号に対してダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を取得する取得部と、
    前記サンプル値に基づいて同相信号及び直交信号を生成する生成部と、を備えている
    復調装置。
  2. 前記サンプリング周波数は、前記直交変調信号の周波数帯域幅の4倍以上でかつ前記直交変調信号の無線搬送波の周波数未満である請求項1に記載の復調装置。
  3. 前記取得部は、前記直交変調信号に含まれる同相信号成分及び直交信号成分を復元可能なサンプリング周波数で、前記直交変調信号に対してダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を取得する第1取得部と、前記直交変調信号に含まれる同相信号成分及び直交信号成分を復元可能なサンプリング周波数で、前記直交変調信号に対してダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を取得する第2取得部と、を含み、
    前記第1取得部と前記第2取得部のサンプリング周波数は前記直交変調信号の周波数帯域幅の2倍に設定され、
    前記第1取得部と前記第2取得部とが互いに異なる位相でサンプリングする
    請求項1に記載の復調装置。
  4. 前記サンプリング周波数は、前記直交変調信号の周波数帯域幅の4倍に設定されており、
    前記生成部は、前記取得部が取得する前記サンプル値を交互に同相信号及び直交信号のいずれかとする請求項1に記載の復調装置。
  5. 直交変調信号の復調方法であって、
    直交変調信号に含まれる同相信号成分及び直交信号成分を復元可能なサンプリング周波数で、前記直交変調信号に対してダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を取得し、
    前記サンプル値に基づいて同相信号及び直交信号を生成する
    直交変調信号の復調方法。
  6. 復調装置を備えた無線通信装置であって、
    前記復調装置は、
    直交変調信号に含まれる同相信号成分及び直交信号成分を復元可能なサンプリング周波数で、前記直交変調信号に対してダイレクトサンプリングすることによってサンプル値を取得する取得部と、
    前記サンプル値に基づいて同相信号及び直交信号を生成する生成部と、を備えている
    無線通信装置。
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