JP5614796B2 - 靴拭きマットの製造方法 - Google Patents
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Description
[マルチフィラメント糸Aの準備]
高融点重合体として、融点225℃のポリエチレンテレフタレート100質量部に、着色顔料としてカーボンブラックを0.6質量%練り込んだポリエチレンテレフタレートチップを準備した。一方、低融点重合体として、テレフタル酸1モルに対してエチレングリコール1.13モルを縮重合してなるポリエステルオリゴマーと、ε−カプロラクトン015モルと、1,4−ブタンジオール1.07モルとを共重合してなる、融点160℃の低融点ポリエステルに、着色顔料として酸化チタンを0.4質量%練り込んだ低融点ポリエステルチップを準備した。そして、高融点重合体(芯成分):低融点重合体(鞘成分)=70:30の割合で芯鞘型複合紡糸孔に供給して、繊度約11.5デシテックスの芯鞘型単フィラメントaを複合溶融紡糸すると共に、芯鞘型単フィラメントaを48本集束して、繊度560デシテックスのマルチフィラメント糸を得た。このマルチフィラメント糸にタスラン加工による交絡加工を施して、マルチフィラメント糸Aを準備した。
融点225℃のポリエチレンテレフタレート100質量部に、着色顔料としてフタロシアニン系緑色顔料を0.4質量%練り込んだポリエチレンテレフタレートチップを準備した。このチップを用いて溶融紡糸し、単フィラメントbを96本集束して、繊度1100デシテックスのマルチフィラメント糸を得た。このマルチフィラメント糸にタスラン加工による交絡加工を施して、マルチフィラメント糸Bを準備した。
マルチフィラメント糸Aとマルチフィラメント糸Bとを合わせダブルツイスター撚糸機にて、S方向に100T/Mの撚数で下撚りを施し、下撚糸を得た。この下撚糸を二本合わせ、ダブルツイスター撚糸機にて、Z方向に80T/Mの撚数で上撚りを施して、合撚糸を得た。この合撚糸を綛取りした後、ポリエステル系吸水剤を用い、高圧スチーム処理機にて100℃で50分間処理して、吸水加工を施した。以上のようにして、吸水加工された合撚糸を準備した。
吸水加工された合撚糸をタフティング機にかけて、一次基布である目付15g/m2のポリエステル不織布に、ステッチ数5個/インチでゲージ数32個/インチの条件で刺し込んで、ループパイルを形成した後、直ちにループパイルの頂上付近を切断してカットパイルを形成し、目付700g/m2のパイル原布を得た。このパイル原布の裏面(一次基布面)に、アクリル系エマルジョン型接着剤を塗布し、140℃で3分間乾熱処理して、パイル抜けを防止した。この後、180℃で3分間熱処理して、カットパイル中のマルチフィラメント糸Aの鞘成分を溶融させた後、パイル原布の裏面(接着剤塗布面)にゴムシートを160℃で10分間圧着して、ゴムシートを貼合した。この工程で、マルチフィラメント糸Aはモノフィラメント糸化された。以上のようにして、靴拭きマットを得た。
マルチフィラメント糸Bとして、市販のナイロン6BCFマルチフィラメント糸を用いた他は、実施例1と同一の方法により、靴拭きマットを得た。なお、市販のナイロン6BCFマルチフィラメント糸は、1670デシテックス/20フィラメントの嵩高マルチフィラメント糸であり、単フィラメントの融点は225℃である。
実施例2で用いたナイロン6BCFマルチフィラメント糸を二本合わせ、ダブルツイスター撚糸機にて、S方向に180T/Mの撚数で下撚りを施し、下撚糸を得た。この下撚糸を二本合わせ、ダブルツイスター撚糸機にて、Z方向に180T/Mの撚数で上撚りを施して、撚糸を得た。この撚糸一本と350デシテックスのナイロン6モノフィラメント糸四本とを合わせ、リング撚糸機にて、S方向に50T/Mの撚数で加撚して合撚糸を得た。この合撚糸を用いて、実施例1と同一の方法で靴拭きマットを得た。
1:変化なく良好である。
2:摩耗及びへたれが見られる。
3:摩耗及びへたれが著しく見られる。
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ダ ス ト 量 外 観
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初回 1ケ月後 2ケ月後 初回 1ケ月後 2ケ月後
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実施例1 110 90 80 1 2 2
実施例2 115 95 90 1 1 2
従来例 100 90 85 1 2 2
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Claims (8)
- 高融点重合体よりなる芯成分と低融点重合体よりなる鞘成分とで構成された芯鞘型単フィラメントaが複数本集束され、且つタスラン加工されてなるマルチフィラメント糸Aと、前記低融点重合体が溶融する温度では実質的に影響を受けない重合体よりなる単フィラメントbが複数本集束され、且つタスラン加工されてなるマルチフィラメント糸Bとを合撚してなる合撚糸を、一次基布に刺し込んでループパイルを形成した後、前記ループパイルの頂上付近を切断してカットパイルを形成し、その後、前記低融点重合体を溶融して、前記マルチフィラメント糸Aを形成している前記芯鞘型単フィラメントa同士を固着し、前記マルチフィラメント糸Aをモノフィラメント糸化することを特徴とする靴拭きマットの製造方法。
- 合撚糸が、マルチフィラメント糸Aとマルチフィラメント糸Bを合わせてS方向又はZ方向に下撚りして下撚糸を形成した後、前記下撚糸を二本合わせて前記下撚糸の撚り方向とは逆方向に上撚りして形成されたものである請求項1記載の靴拭きマットの製造方法。
- 芯鞘型単フィラメントa及び単フィラメントbの繊度は5〜100デシテックスであり、マルチフィラメント糸A及びマルチフィラメント糸Bの繊度は200〜5000デシテックスである請求項1記載の靴拭きマットの製造方法。
- 芯鞘型単フィラメントa及び単フィラメントbは、ポリエステル系単フィラメントである請求項1記載の靴拭きマットの製造方法。
- 合撚糸にポリエステル系吸水剤を付与して吸水加工する請求項4記載の靴拭きマットの製造方法。
- カットパイルを形成した後、一次基布の裏面に接着剤を塗布して前記カットパイルを固定する工程を付加する請求項1記載の靴拭きマットの製造方法。
- マルチフィラメント糸Aをモノフィラメント化した後、一次基布の裏面にゴムシートを貼合する工程を付加する請求項1記載の靴拭きマットの製造方法。
- 請求項1記載の靴拭きマットの製造方法に用いるパイル形成用糸であって、高融点重合体よりなる芯成分と低融点重合体よりなる鞘成分とで構成された芯鞘型単フィラメントaが複数本集束され、且つタスラン加工されてなるマルチフィラメント糸Aと、前記低融点重合体が溶融する温度では実質的に影響を受けない重合体よりなる単フィラメントbが複数本集束され、且つタスラン加工されてなるマルチフィラメント糸Bとを合撚してなる合撚糸よりなるパイル形成用糸。
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