JP3901989B2 - 嵩高性、伸縮性に優れたポリ乳酸系仮撚加工糸 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリ乳酸系マルチフイラメント糸からなる高嵩高性、伸縮性の仮撚加工糸に関し、製編織すれば、ポリ乳酸系マルチフイラメント糸特有のロウ質感(ワキシー感)がなく、肌触りがよく、適度の伸縮性のある嵩高な布帛が得られる嵩高性、伸縮性に優れたポリ乳酸系仮撚加工糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリ乳酸は、仮撚加工糸として汎用されるポリエステルやナイロンなどに比較して融点が低く、165℃程度であるため、ポリ乳酸系マルチフイラメント糸に仮撚加工を施す場合、通常100℃近傍で仮撚加工しなければならなかった。100℃近傍を超える温度で仮撚を施すと、フィラメント間融着が起こって糸条が集束したいわゆる未解撚糸となり、また100℃近傍未満の低い温度で仮撚を施すと捲縮堅牢性がなく、捲縮の低い仮撚加工糸となり、低い張力で引っ張っても捲縮が消失してしまうという程の使用に耐えないものであった。
【0003】
このように、ポリ乳酸系マルチフイラメント糸は、100℃近傍での仮撚を余儀なくされていたため、ポリ乳酸系マルチフイラメント糸からなる仮撚加工糸は、ロウ質感(ワキシー感)が強く、肌触りが悪く、衣料用への適用が進展していない原因となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題を解決し、ポリ乳酸系マルチフイラメント糸からなる仮撚加工糸を用いた織編物に、ポリ乳酸系マルチフイラメント糸特有のロウ質感(ワキシー感)がなく、嵩高であり、適度の伸縮性があってサラリとした手触りを付与できる嵩高性、伸縮性に優れたポリ乳酸系仮撚加工糸を提供することを技術的な課題とするものである。
【0005】
【課題を達成するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、次の構成を要旨とするものである。
(1) ポリ乳酸ステレオコンプレックス繊維からなる仮撚加工糸であって、高温結晶融解相が結晶相全体の90%以上を占め、高温結晶融解相の結晶融解開始温度が190℃以上であり、かつ、嵩高度が150%以上、伸縮伸長率が45%以上であることを特徴とする嵩高性、伸縮性に優れたポリ乳酸系仮撚加工糸。
(2) ポリ乳酸ステレオコンプレックスがL−乳酸を主成分とするポリL−乳酸と、D−乳酸を主成分とするポリD−乳酸から構成されたものである上記(1) 記載の嵩高性、伸縮性に優れたポリ乳酸系仮撚加工糸。
(3) L−乳酸を主成分とするポリL−乳酸がL−乳酸単位70〜100モル%と、D−乳酸単位又はD−乳酸以外の共重合単位0〜30モル%より構成されており、D−乳酸を主成分とするポリD−乳酸がD−乳酸単位70〜100モル%とL−乳酸単位又はL−乳酸以外の共重合単位0〜30モル%より構成されている上記(2) 記載の嵩高性、伸縮性に優れたポリ乳酸系仮撚加工糸。
(4) L−乳酸を主成分とするポリL−乳酸の平均分子量が10,000〜150,000 であり、D−乳酸を主成分とするポリD−乳酸の平均分子量が10,000〜150,000 である上記(1) 〜(3) のいずれかに記載の嵩高性、伸縮性に優れたポリ乳酸系仮撚加工糸。
(5) 上記(1) 〜(4) のいずれかに記載の嵩高性、伸縮性に優れたポリ乳酸系仮撚加工糸を用いた織編物。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のポリ乳酸ステレオコンプレックス繊維からなるポリ乳酸系仮撚加工糸は、まず伸縮伸長率が45%以上を有することが特徴である。伸縮伸長率が45%未満の加工糸は、従来の100℃近傍で仮撚加工を施して得られるものであるが、捲縮が弱く、その織編物はヌメリ感が強く、嵩が低くて伸縮性のない、肌触りの悪い織編物となる。一方、伸縮伸長率が100%を超えるほど高くしようとして、仮撚数や温度を高くすると糸強力が弱くなり、いわゆる素抜け状態になって使用に耐えない加工糸となりやすい。
本発明者らの知見によると、織編物にして良好な伸縮性が得られる伸縮伸長率は45%以上、好ましくは55%以上であり、またウ−ル織編物のような適度な嵩高性、手触り感を指向する場合でも伸縮伸長率は100%以下が好ましい。
【0007】
また、本発明の仮撚加工糸は、嵩高度が150%以上のものである。嵩高度が150%未満になると、製編織して得られる布帛は厚みがなく、嵩高感が得られない。
従来技術の項でも説明したように、通常のポリ乳酸系マルチフイラメント糸の仮撚加工糸を得る場合、高々100℃近傍の温度でしか加工できないので、嵩高度が150%未満、伸縮伸長率が45%未満の仮撚加工糸しか得られない。これは、熱固定温度が低すぎて充分な捲縮固定ができないためである。
【0008】
本発明の仮撚加工糸を得るためには、結晶化速度が速くなり始める温度の150℃以上の温度であって、高温結晶融解相の結晶融解開始温度未満の温度から30℃低い温度までの間の温度に仮撚温度を設定し、仮撚係数28000 〔=仮撚数×D1/2 、Dは繊度(dtex)〕以上の仮撚数で仮撚加工しなければならない。
しかし、通常のポリL乳酸繊維やポリD乳酸繊維では、このような高温の仮撚温度を採用すると、これらの繊維は融化接着してしまうので、このような仮撚温度は採用できない。
【0009】
このような高い仮撚加工温度を設定できるポリ乳酸系繊維として、本発明者らは、高温結晶融解相が結晶相全体の90%以上を占め、かつ高温結晶融解相の結晶融解開始温度が190℃以上のポリ乳酸ステレオコンプレックス繊維を採用すればよいことを見出した。
図1は、本発明の仮撚加工糸を構成するポリ乳酸系重合体からなるマルチフイラメント糸を、示差走査熱分析(DSC)を行った際の融解吸熱曲線(DSC曲線)を示す。融解吸熱曲線(a)において、吸熱ピークの熱量(結晶融解熱量)は、重合体の結晶相の量の多少を示し、この吸熱量は図の斜線部の面積で表される。
【0010】
ステレオコンプレックスを形成したポリ乳酸系重合体においては、構成する重合体成分種あるいは組成比、並びにそのステレオコンプレックスの調製条件及び形成状態に応じて、通常は少なくとも2つの吸熱ピークを示し、2つの結晶相が存在することを示す。1つは、ポリ−L−乳酸やポリ−D−乳酸のような個々のポリマー成分に固有の融点である165〜180℃に観測される低温結晶融解相(X)で、もう一つは、ステレオコンプレックスの形成に伴い認められる190〜230℃の高温結晶融解相(Y)である。
【0011】
高温結晶融解相及び低温結晶融解相の相対的比率は、それぞれの結晶融解熱量の大きさ、すなわち、融解吸熱曲線(a)の2つの吸熱ピークで表される面積の大きさから算出することができる。したがって、結晶相全体に対する高温結晶融解相の比率は、下記式により求められる。
結晶相全体に対する高温結晶融解相の比率(%)=Y×100/(Y+X)
上式において、Y:高温結晶融解相の吸熱ピークで表される面積、X:低温結晶融解相の吸熱ピークで表される面積とする。
【0012】
結晶相全体に対する高温結晶融解相の比率が90%未満であると、この繊維からなるマルチフイラメント糸を仮撚加工するとフィラメントが軟化し、融解を始めることがあり、いわゆる未解撚糸が発生するので好ましくない。
【0013】
次に、高温結晶融解相の融解開始温度についてであるが、これは、高温融解結晶相の吸熱ピークの開始(onset)温度であり、吸熱ピークの低温側のDSC曲線の傾きが最大の点で引いた接線と低温側のベースラインを高温側に延長した直線とが交差する点の温度をいう。より具体的には、パーキンエルマー社製パイリス(pyris)1を用い、昇温速度20℃/分で自動計測した場合に表示されるonset温度である。
【0014】
本発明の仮撚加工糸を構成するステレオコンプレックスを形成してなるポリ乳酸系重合体の高温結晶融解相の融解開始温度が190℃未満であると、この繊維からなるマルチフィラメント糸に150℃以上の温度で仮撚加工を施すと、繊維が軟化して一部融解を始め、未解撚を発生することがあるので好ましくない。
したがって、本発明においては、繊維を構成するステレオコンプレックスを形成してなるポリ乳酸系重合体の高温結晶融解相の融解開始温度は190℃以上であるが、好ましくは210℃以上である。
【0015】
なお、本発明の加工糸を構成するポリ乳酸系重合体において、結晶相全体に対する高温結晶融解相の比率が100%であり、融解開始温度が190℃以上である高温結晶融解相のみからなるものであってもよい。
【0016】
上記した本発明のステレオコンプレックスを形成したポリ乳酸系マルチフイラメント糸からなる仮撚加工糸は、例えば次のようにして得ることができる。
ステレオコンプレックスを形成したポリ乳酸系重合体において、結晶相全体に対する高温結晶融解相の比率は、構成対裳体であるL−乳酸とD−乳酸の組成比により、また、ステレオコンプレックスの調製・形成条件に依存する。L−乳酸とD−乳酸との組成比を1対1に近くし、また、ポリ−L−乳酸とポリ−D−乳酸を溶液状態あるいは溶融状態で分子レベルで均一に混合させることにより、高温結晶融解相の比率を高めることができる。
【0017】
ポリ−L−乳酸とポリ−D−乳酸を溶液状態あるいは溶融状態で混合する、あるいは、ポリ−L−乳酸とポリ−D−乳酸のチップをそれぞれ2軸エクストルーダーで混合溶融・混練することによりステレオコンプレックスを形成させ、その後、溶融紡糸あるいは、溶剤紡糸によりマルチフイラメントを形成する。
【0018】
次いで、得られたマルチフイラメント糸に、高温結晶融解相の融解開始温度よりも低い温度で、かつ、結晶化を促進する温度域、すなわち120〜190℃、より好ましくは160〜175℃で熱セットする。この熱セットにより結晶化を促進させて高温結晶融解相の比率を高め、高温結晶融解相の融解開始温度を向上させ、次いで仮撚加工を施す。このような高温で熱セットを行うことは、ステレオコンプレックスを形成したポリ乳酸系重合体が190〜230℃のような高温の結晶融点を有するため可能であり、従来の単なるポリ−L−乳酸のような融点が170℃程度のものでは不可能なことであった。
【0019】
仮撚加工の条件としては、前記したように仮撚温度として、結晶化速度が速くなり始める温度の150℃以上の温度であって、高温結晶融解相の結晶融解開始温度未満の温度から30℃低い温度までの間の温度に設定し、仮撚係数が28000 〔=仮撚数×D1/2 、Dは繊度(dtex)〕以上の仮撚数を採用すればよい。
【0020】
本発明の仮撚加工糸を構成する単フィラメントの仮撚前の断面形態は、丸断面、異型断面のいずれでもよく、また、中空でも非中空でもよい。さらに、その単フィラメントの繊度は特に限定されるものではなく、用途による要求特性により決めればよいが、通常は0.3〜30デシテックス程度が好ましい。
【0021】
本発明において、伸縮伸長率とは、JIS L1090に記載の伸縮性測定法において、湿潤処理法(沸騰水で30分間処理後、乾燥した糸条を測定)で測定するものである。
また、嵩高度は、次の方法で測定するものである。
▲1▼検撚機に0.088CN/dtexの荷重下で50cmの試料を取る。
▲2▼同一荷重下で撚方向Z、撚係数2500の追撚を施す。〔追撚数=2500/D1/2 、Dは繊度(dtex)〕
▲3▼試料を上記の状態から5%伸長した状態に伸長させ、その状態でスライドグラスに貼る。
▲4▼5mm間隔の目盛りの付いたフィルムをスライドグラスに貼ることにより、試長を10等分した各中央部に印をつけ、測長可能な顕微鏡で目盛りと試料の交差点の糸直径を測る。
▲5▼この実測糸直径の平均値をその糸の理論直径で除し、100を掛けた値を嵩高度とする。(理論直径とは、糸条を円筒形のモノフィラメントとして計算した場合の糸の直径をいう。)
さらに、熱特性(高温結晶融解相比率、高温結晶融解相の融解開始温度、高温結晶融解相の融点)は、パーキンエルマー社製パイリス(pyris)1を用い、昇温速度20℃/分で自動計測した場合のDSC曲線より求める。
【0022】
【実施例】
次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0023】
実施例1、比較例1〜4
L−乳酸を主成分とする数平均分子量が78,000のポリ乳酸(L−乳酸単位:98.2%、D−乳酸単位:1.8%)と、D−乳酸を主成分とする数平均分子量が66,000のポリ乳酸(L−乳酸単位:1.3%、D−乳酸単位:98.7%)とを、2軸エクストルーダーを用い205〜225℃で約10分間溶融混練した後、水中にストランド状に押し出し、カッティングすることによりチップを作製した。
【0024】
次に、このチップを用いて223℃で紡糸速度3100m/分で溶融紡糸して120dtex/36f の繊維を得た後、表1に示す条件で延伸を行って84dtex/36f の糸条となし、さらに表1に示す条件で仮撚加工を施した。
得られた実施例1、比較例1〜4の各種ポリ乳酸ステレオコンプレックス繊維の製糸条件及び熱特性(高温結晶融解相比率、高温結晶融解相の融解開始温度、高温結晶融解相の融点)を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
表1から明らかなように、実施例1で得られた仮撚加工糸には毛羽や未解撚の発生がなく、嵩高度は180%、伸縮伸長率は65%あり、優れた嵩高性と伸縮性を有していた。
この加工糸にZ方向に500T/Mの追撚を施し、仕上げ密度が経糸本数92本/2.54cm、緯糸本数81本/2.54cmの密度となるように平織の組織で製織し、染色加工を施した。
【0027】
得られた織物は、従来のポリ乳酸加工糸の織物では得られなかった、ロウ質感のない、ふくらみに優れた、しかも3cm幅に切り裂いたこの織物の14.7N 加重時の伸縮性、回復性を測定したところ、10%の伸長率、95%の回復率を示し、伸長回復性に優れた織物となった。すなわち、実施例1で得られた織物は、100 ℃近傍でしか仮撚加工できなかった従来のポリ乳酸加工糸ではとても到達のできない風合や物性を有する織物であった。
【0028】
一方、比較例1は温度 100℃で仮撚加工したため、捲縮が少なくて伸縮伸長率が20%と極めて少ない加工糸となり、強く引っ張れば捲縮が消失し、使用に耐えないものとなった。
また、比較例2は温度 210℃で仮撚加工したため、連続未解撚状の糸形態となり、嵩高性、伸縮性に乏しいものとなった。
次に、比較例3は、4200T/M の仮撚数で仮撚加工したため、糸へのダメ−ジが強く、捲縮は強く、嵩高であるが、伸縮伸長率が測定できず、引っ張れば素抜けした。また、毛羽の発生が多く、使用に耐えないものとなった。
比較例4は、2400 T/Mの仮撚数で仮撚したため糸へのダメ−ジが少なく、糸強度は2.8 CN/dtex と強いが、嵩高度が140%、伸縮伸長率が25%であり、嵩高性,伸縮性ともに劣るものとなった。
比較例4で得られた加工糸を用い、実施例1と同様のZ方向に500T/Mの追撚を施し、仕上げ密度が経糸本数92本/2.54cm、緯糸本数81本/2.54cmの密度となるように平織の組織で製織し、染色加工を施した。
得られた織物は、従来のポリ乳酸加工糸の織物と同様の、ロウ質感の強い、ふくらみのない、しかも3cm幅に切り裂いたこの織物の14.7N加重時の伸縮性、回復性を評価したところ、伸長率が3%、回復率が80%という伸長回復性に劣る織物となった。
【0029】
【発明の効果】
本発明の仮撚加工糸を構成するポリ乳酸ステレオコンプレックス繊維は、高温結晶融解相の存在比率が高く、かつ、高温結晶融解相の融解開始温度が190℃以上なので、従来より高温での仮撚加工が可能となり、このため加工糸の嵩高度が150%以上、伸縮伸長率が45%以上あるので、この加工糸から得られる織編物に、ポリ乳酸系マルチフイラメント糸特有のロウ質感(ワキシー感)がなく、嵩高であり、適度の伸縮性があってサラリとした手触りを付与できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ステレオコンプレックスを形成したポリ乳酸系重合体からなる繊維の融解吸熱曲線(DSC曲線)の例を示すグラフである。
【符号の説明】
a 融解吸熱曲線
X 低温結晶融解相
Y 高温結晶融解相
Claims (5)
- ポリ乳酸ステレオコンプレックス繊維からなる仮撚加工糸であって、高温結晶融解相が結晶相全体の90%以上を占め、高温結晶融解相の結晶融解開始温度が190℃以上であり、かつ、嵩高度が150%以上、伸縮伸長率が45%以上であることを特徴とする嵩高性、伸縮性に優れたポリ乳酸系仮撚加工糸。
- ポリ乳酸ステレオコンプレックスがL−乳酸を主成分とするポリL−乳酸と、D−乳酸を主成分とするポリD−乳酸から構成されたものである請求項1記載の嵩高性、伸縮性に優れたポリ乳酸系仮撚加工糸。
- L−乳酸を主成分とするポリL−乳酸がL−乳酸単位70〜100モル%と、D−乳酸単位又はD−乳酸以外の共重合単位0〜30モル%より構成されており、D−乳酸を主成分とするポリD−乳酸がD−乳酸単位70〜100モル%とL−乳酸単位又はL−乳酸以外の共重合単位0〜30モル%より構成されている請求項2記載の嵩高性、伸縮性に優れたポリ乳酸系仮撚加工糸。
- L−乳酸を主成分とするポリL−乳酸の平均分子量が10,000〜150,000 であり、D−乳酸を主成分とするポリD−乳酸の平均分子量が10,000〜150,000 である請求項1〜3のいずれかに記載の嵩高性、伸縮性に優れたポリ乳酸系仮撚加工糸。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の嵩高性、伸縮性に優れたポリ乳酸系仮撚加工糸を用いた織編物。
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