JPS5945771B2 - 特殊風合発現糸及びその製造方法 - Google Patents

特殊風合発現糸及びその製造方法

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JPS5945771B2
JPS5945771B2 JP15829478A JP15829478A JPS5945771B2 JP S5945771 B2 JPS5945771 B2 JP S5945771B2 JP 15829478 A JP15829478 A JP 15829478A JP 15829478 A JP15829478 A JP 15829478A JP S5945771 B2 JPS5945771 B2 JP S5945771B2
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filament group
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幸雄 堀川
太郎 村田
和美 増田
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Kanebo Gohsen Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、特殊風合発現糸及びその製造方法に関する。
詳しくは異繊度、異ポリマー、異断面及び異収縮性のフ
ィラメントを組み合わせた、加熱することにより織編物
に良好な嵩高性と風合を賦与し、且つ染色すればこなれ
の良好な杢を発現し得る特殊風合発現糸及びその製造方
法に関する。
従来、感触や風合のすぐれた織編物を得る為に、繊度の
異なるフィラメント同士や収縮性の異なるフィラメント
同士を、延伸工程又は仮撚工程で混繊し複合ヤーンとし
、これを熱処理することが行われて来たが、良好な感触
や風合(特にコシ)及び嵩高性を兼ね備えたものがなか
った。
また紡糸工程で異種のポリマーを同一口金から同時に紡
糸、捲取し、熱処理する方法も同様に充分な風合を得る
までに至っていない。
更に上記の如き異なる収縮性を持つ複数種のフィラメン
トの混繊糸に特定の熱処理を癩す方法、例えば熱媒体と
の接触時間をランダム化したり、混繊されたマルチフィ
ラメントを噴射ノズルで交絡させた後、フィラメントの
一部の本数だけを熱収縮させる方法が考えられた。
しかし、前者の方法では嵩高性はあっても非収縮の単糸
は非常に大きなループとなり易く、後工程への解舒の際
のループの引掛りが生じ操業性を悪くすることがあり、
後者の方法は嵩高性も良好で且つ後工程への移行もスム
ーズであるが、接糸による織編物にふくらみは有っても
柔らかみを持たせると同時にコシもある、という様な微
妙な風合、感触を持たせることが出来ない。
またフィラメント糸条からなる杢糸を得る方法として、
例えば仮撚糸使いの場合、染着特性の異なる複数の糸条
を引き揃え、又は混繊して後、仮撚する方法、あるいは
各糸条を単独で仮撚した後引き揃える方法があるが、こ
れらの方法で得られた杢発現糸を追撚して使用する場合
、織編された織編物は杢のこなれが悪く、一般に杢なが
れと言われる欠点を生じる。
これを改良する為に撚数を増加させる方法があるがこれ
ではコストアップとなり、又杢ながれが少なくなるが充
分でなく、かえって杢が小さくなり中間色化して行くこ
とになる。
そこで染着特性の異なる2本以上の糸条を混繊・して後
芯糸とし、芯糸のいずれかと同一染着能を有するか、又
はいずれとも異染着能の糸条をさや糸とし、さや糸をオ
ーバーフィードさせながら単一スピンドルを通過させ仮
撚し、追撚する方法(例えば特公昭53−1857)が
考え出されている。
この方法では杢のこなれは若干良好となり得、るが杢が
はっきりしすぎ、杢の「ボケ」は発現させ得ない。
ここでいう杢の「ボケ」とは2色の杢の境界に該2色の
中間色が1段階乃至2段階以上申じる状態を言う。
又、この方法で得た糸による織編物にはコシがないとい
う欠点をも有する。
本発明者らは上記欠点を改良し、織編物に良好な嵩高性
、風合、即ちふくらみ、表面の柔らさと同時にコシを賦
与することが出来、且つ染色によってこなれの良好な杢
であると共に杢のボケ具合も良好な外観を付与し得る糸
条及びその工業的有利な製造方法を提供することを目的
として鋭意研究の結果、本発明を完成するに至ったので
ある。
即ち本発明は、相互親和性の低い複数種の繊維形成性合
成線状重合体からなるフィブリル化型複合フィラメント
群CA)と、該重合体の1種からなる合成フィラメント
群(B)及び(C)よりなり、且つフィラメント群(5
)と(B)は引揃え仮撚を椎されており、しかも該複合
フィラメントは実質的にフィブリル化している混繊糸で
あって、フィラメント群(3)。
(B)及び(C)の繊度が混繊糸の繊度に対し夫々次式
(1)。
(II)及び(叩 の関係にあり、且つ夫々のフィラメント群を構成する単
糸の繊度が次式(IV) 、 CV)及び(V)フィブ
リル化したフィシ 0°05d8メント群囚の単糸繊度≦1°5d −
(ml、5d≦フィラメント群(B>の単糸繊度≦4.
Od ・・・(■2、Od≦フィラメント群(C)の
単糸繊度≦10.Od・・・(資)を満足し、しかも該
混繊糸を98℃の熱水で処理すると、フィブリル化した
フィラメント群(A)を構成する単糸とフィラメント群
(B)を構成する単糸が単糸混合状態でフィラメント群
(C)の外周部に実質的に配置されることを特徴とする
特殊風合発現糸にある。
本発明で言う相互親和性の低い複数種の繊維形成性合成
線状重合体からなるフィブリル化型複合フィラメントは
、1或いは2以上の成分をこれとは異なる成分が完全に
包囲することなく複数の成分が接合された横断面を有す
るものであることが望ましく、具体的な例を示せば、第
1図aの如き2或分がサイドバイサイドを繰り返して接
合された横断面を有するもの、第1図すの如き2或分が
サイドバイサイドを繰り返し中空部分を形成するが如く
接合された横断面を有するもの、第1図C2dに示した
如く放射型形状の成分と該放射部を補完する形状の他の
成分が接合された横断面を有するもの、第1図C2dの
如き放射型形状の成分と該放射部を補完し、且つ中心方
向に向いたV字型の凹部のある形状の他の成分と該凹部
を補完するV字形状の更に他の成分、又は該放射型形状
の成分と同一の成分が接合された横断面を有するもの等
を挙げることができる。
これらの複合フィラメントの中でも複合紡糸時に均一な
横断面形状のフィラメントを安定して得易いといった点
で、第1図C2dの如き横断面に放射型形状のセグメン
トのあるものが好ましい。
またフィブリル化型複合フィラメントを形成する重合体
は、相互親和性の低い繊維形成性合成線状重合体であれ
ば、どの様な組み合せでも良いが、ポリアミド、ポリエ
ステル及びポリオレフィンからなる群より選ばれた2種
以上の組み合せであることが望ましい。
ここでいうポリアミドとは、ナイロン6、ナイロン66
、ナイロン610などの脂肪族ポリアミド、ポリキンリ
レンアジパミド、ポリへキサメチレンツタラミド等の芳
香族ポリアミドを挙げることが出来、ポリエステルとし
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソ
フタレート、共重合ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等が、又ポリオレフィンとして
はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1等が
挙げられるが、複合紡糸、延伸等の工程で問題が少なく
、仮撚時にフィブリル化がし易く、且つ染色性の良いポ
リアミドとポリエステルの組み合わせが最も望ましい。
本発明でいうフィラメント群泊)及びフィラメント群(
C)を構成する繊維形成性合成線状重合体は、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアクリロニト
リル系重合体、ポリビニル系重合体(例えばポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン)のいずれでも良く、又フィ
ラメント群(B)とフィラメント群C)を構成する繊維
形成性重合体は、同一であっても、異なっていても良い
が、フイブリル化型複合フィラメントを構成する重合体
の1種であるのがよい。
かかる観点から、ポリエステル又はポリアミドであるこ
とが望ましく、最も好ましくは両者共ポリエステルであ
ることである。
本発明に於いて、3種のフィラメント群(3)、(B)
及び(C)の混繊糸繊度に対する割合と夫々の単糸繊度
は前記したように式(I)〜(VDのとおり特定される
のであるが、それは、芯糸になるフィラメント群(C)
の単糸繊度が他のフィラメント群囚、(B)よりも太く
あることによりコシを持たせるのと、熱処理した場合に
芯糸の外周部に配置されるべきフィラメント群の単糸繊
度か細いことにより表面部に柔らか味を持たせ得るから
である。
また、各フィラメント群の単糸繊度を段階的に変化せし
めて嵩高性と共に染色後の色調に段階を持たせることが
出来る。
更にフィラメント群(イ)のフィラメント群(B)と同
一重合体からなるフィブリル化した単糸と、フィラメン
ト群(B)の単糸が同程度の繊度であると、同じ熱履歴
の為、染着の度合が同程度となり、各フィラメント群の
染着度合を段階的にすることが困難になる。
更にまた、混繊糸に対するフィラメント群(5)、(B
)及び(0の構成比を前述の如く規定すると、コシの強
さと、表面の柔らかさの兼ね合いが適正なものとなる。
本発明の特殊風合発現糸は、以上のような3種のフィラ
メント群(A) 、 CB)及びCC)からなるもので
、しかもフィラメント群(A)とフィラメント群(B)
は引揃えて(この場合は予め合糸したものでもよい。
)仮撚を施したもので、更に両フィラメント群囚。
(B)はインターレースが付与され単糸交絡状態にあっ
てもよい。
フィラメント群(C)は、このようなフィラメント群囚
及びCB)と引揃え乃至は合糸されるか、或いは合撚さ
れているのである。
尚、本発明に係る複合フィラメントは、上記の如き仮撚
を癩される際に、各成分の接合部が剥離して実質的にフ
ィブリル化しているのである。
上記インターレースが付与されている場合、単糸交絡の
度合を表わすエンタングル数は20〜60回/mが好ま
しく、特に30〜50回/mが好ましい。
フィラメント群(3)及び(B)と、フィラメント群(
C)が合撚されている場合、撚数は50〜400T/m
が好ましく100〜300T/mであるのが更に好まし
い。
本発明の糸条を熱処理(これには染色時の加熱も当然含
まれる。
)すればフィブリル化したフィラメント群(イ)を構成
する単糸とフィラメント群CB)を構成する単糸が単糸
混合状態で、フィラメント群(Qの外周部に配置させる
のであるが、そのためには、仮撚加工後のフィラメント
群■、(B)を98℃の熱水で15分間処理した場合の
収縮率をSA。
SBとし、フィラメント群(C)の収縮率をScとする
と、SA、SB及びScが次式■〜(4)■≦SA≦5
・・・■1≦SB≦5
・・・■5≦So
・・・(如l5A−8BI≦2
・・・(X)Sc−8A≧3
−(XDSc−8B≧3 ・・・(
4)を満足することが望ましい。
斯くて本発明の特殊風合発現糸を用いて織編物を作成し
、該織編物を熱処理すると、細繊度のフィラメント(フ
ィブリル化した複合フィラメント及びフィラメント群(
B)を成す単糸)が表面部に現われ、フィラメント群(
C)は、芯糸として内在するため、手触りが柔らかいが
コシ感のある従来にはない布帛が得られる。
更にフィブリル化型複合フィラメントを構成する重合体
の1種のみを染色する染料を用いて該布帛を染色すると
、こなれの良好な杢を有する布帛となるのである。
このような柔らかな手触りと染色した場合の特徴ある杢
を織編物に付与し得るのは、前記したようなフィブリル
化型複合フィラメント群(A)を用いることにより初め
て達成し得たのである。
尚、フィラメント群(B)及びCC)は必要に応じ中空
糸、異形糸、異形中空糸が使用できる。
特にフィラメント群(0に中空糸や異形中空糸を用いる
と、糸のコシとふくらみの効果を倍増することが出来る
本発明によれば、上記した優れた特長を有する特殊風合
発現糸は、相互親和性の低い複数種の繊維形成性合成線
状重合体からなるフィブリル化後の単糸繊度が0.05
〜1.5dのフィブリル化型複合成フラメント群囚、該
重合体の1種からなる単糸繊度1.5〜4.Odの合成
フィラメント群(B)及び前記重合体の1種からなる単
糸繊度2.0〜10.Odの合成フィラメント群(C)
が次式(I)′〜(III)’及び(X)〜(至) ISA−8BI≦2 ・・・(
X)So−8A≧3 −<M
))Sc−8B≧3 ・・・
(4)(SA、SB、Sc は前記定義のとおり。
)を満足する関係にある3種のフィラメント群を用い、
フィラメント群(イ)とフィラメント群(B)を引揃え
て仮撚加工を柿した後、又はその前に流体噴射処理によ
りインターレースを付与し、次いで接糸とフィラメント
群(C)を合撚することを特徴とする方法により有利に
製造することができる。
本発明の方法では、上記式(X)〜(至)を満足するフ
ィブリル化型複合フィラメント群(イ)、合成フィラメ
ント群(B)及び合成フィラメント群に)を上記式(I
)′〜(III)′を満足する割合で用いるのであるが
、フィラメント群囚、(B)及び(C)については先に
詳記した通りのものである。
またSA、SB及びScが下記式(イ)〜(IX)の範
囲にあれば、得られる糸条を製織編した布帛の触感やこ
の布帛を適当な方法で染色した場合の杢の特性が最も望
ましいものとなるので好ましい。
■≦SA≦5 ・・・■1≦s
B≦5 ・・・■5≦So
・・・(1)0本発明の方
法に於いてフィラメント群(イ)とフィラメント群(B
)を引揃えて仮撚すると、フィラメント群囚を構成する
フィブリル化型複合フィラメントは分割され、フィブリ
ル化するが、この時仮撚ヒータ一温度が該フィブリル化
型複合フィラメントを構成する複数の繊維形成性合成線
状重合体のうち最も融点の低い重合体のそれより高くな
ると融着糸となり本発明の目的を果たせなくなる為、仮
撚ヒータ一温度はフィブリル化型複合フィラメントを分
割し得る最低温度以下で且つ該融着を起こす温度より低
いことが必要である。
次にフィラメント群囚とフィラメント群(B)からなる
仮撚糸に、流体噴射処理によりインターレースを症すの
であるが、この時の単糸交絡の度合を表わすエンタング
ル数は20〜60回/mであることが望ましく、最も好
ましくは30〜50回/mである。
またフィラメント群(5)とフィラメント群(B)を引
揃え、先にインターレースを柿した後、該絡合混繊糸を
仮撚してもよいが、この場合も同様にエンタングル数は
20〜60回/mが望ましく、又仮撚ヒータ一温度も前
述の通りである。
インターレースを癩す場合のエンタングル数が少ないと
最終的に出来上がった織編物にふくらみを充分に賦与す
ることが出来ず、エンクングル数ヲ多くし過ぎると、最
終的に出来上がった織編物の杢が細かくなり過ぎ、又イ
ンターレースの際の空気の消費量が多くなりコスト高に
もつながる。
尚仮撚は、FT加工でもFTP加工でも良いがFTの方
が風合面で良好である。
次いで該仮撚混繊絡合糸とフィラメント群(C)とを合
撚するのであるが、撚数は特に問題とはならない。
しかし、多くなり過ぎると織編物とした時の風合が堅く
なり、又生産性も上がらずコスト高となる為50〜40
0TZm位が良く、100〜300T/mが最も好まし
い。
斯くして得られた糸条に熱水処理を癩すと、フィラメン
ト群(C)の外周部に仮撚されフィブリル化したフィラ
メント群(A)を構成する単糸と仮撚されタフィラメメ
ト群(B)を構成する単糸が配置されている。
該糸条を製編織して織編物とし熱処理すると、仮撚され
且つフィブリル化した単糸が表面部に出る為、手触りが
柔かく、又太い繊度のなま糸が若糸として中心部にある
為、該布帛を握った感触はコシと張りのあるものとなっ
ている。
又該布を、フィラメント群囚のフィブリル化型複合フィ
ラメントを構成する繊維形成性重合体の1種のみを染色
する染料で、染料濃度を調節して染色すると良好な杢を
発現させることが出来る。
また、フイラメント群(B)及び(C)が同じ重合体か
らなり、し7かもこの重合体のみを染色し得る染料で染
色した場合、フィブリル化されたフィラメント群囚の単
糸の一部、フィラメント群(B)及び(C)の単糸はほ
ぼ同一の染着率で染着されるが、繊度が異なり、且つフ
ィラメント群CAJのフィブリル化単糸の断面は極端に
細く、且つ異形となる為、光の乱反射効果でフィブリル
化されたフィラメント群囚の一部は非常に薄く染着され
た如く見え、フィラメント群(B)の単糸、フィラメン
ト群(C)の順に濃く染着された如くに見える。
しかもフィブリル化されたフィブリルト群囚の染着され
た単糸とは別種の重合体からなる単糸は、全く染着され
ていない為、段階的な色調を有せしめることが出来る。
即ち4段杢と称される良好な杢の「ボケ」となるのであ
る。
次に実施例をあげて本発明を具体的に説明する。
実施例 1 第1図Cの如き横断面を持ち、放射部を構成する重合体
成分が、ナイロン6であり、該放射部を補完する形状の
重合体がポリエチレンテレフタレートであり、且つその
比率がナイロン6/ポリエチレンテレフタレート=1/
3の、75d/14fのフィラメント(A)と、ポリエ
チレンテレフタレートだけからなる5 0 d/24
fのフィラメントB)を引き揃えて、仮撚ヒータ一温度
195℃、撚数2700T/MでFT仮撚加工した。
この仮撚糸に於けるフィラメント(5)の98℃熱水中
15分間の収縮率(以下「熱水収縮率」という。
)は1.8%、同じくフィラメント(B)の熱水収縮率
は3.5%であった。
得られた引揃え仮撚糸に流体噴射処理を施した。
これをロツシルドーセラニーズ社製のオートマチックヤ
ーンエンタングルメントチスターR2040で測定した
所、該混繊仮撚絡合糸のエンタングル数は平均44回/
m、変動率23%であった。
該混繊仮撚絡合糸と、ポリエチレンテレフタレートから
成り、熱水収縮率が8.0%の50d/12fのフィラ
メント(C)とを、撚数が200T/mになる様に合撚
した。
該合撚糸を丸編し精練した。
該丸編布の一部をナイロン染料(Nylosan Bl
ack F−WL)でowfl、7%、浴比1:30で
90°G、30分で染色した。
該染色布は表面は柔かく、それでいて握った感触はコシ
があった。
また4段杢調になっていた。一部デニットし糸の断面を
顕微鏡で観察すると、十字型のナイロン−6成分が濃く
染まっておりフィブリル化した他成分のポリエチレンテ
レフタレート、50 d/24 fのポリエチレンテレ
フタレート、50d/12fのポリエチレンテレフタレ
ートの順に極く淡く染着(というよりもむしろ汚染)さ
れてした。
しかし、ソーピングを数回繰返すことによってポリエチ
レンテレフタレート部は抜染された。
この時の断面状態が第2図に示した写真であるが、50
d/12fのフィラメントが芯糸となり、その外周部に
75d/14fの複合フィラメントのフィブリル化した
単糸と、50d/24fのフィラメント単糸が取り囲む
如くに配置されている。
染着したのは十字形のナイロン−6成分ではあるが、糸
表面への浮き沈みの際の該十字形糸を覆う糸の太さが時
にはフィブリル化した極細単糸であったり50d/24
fのフィラメント単糸であったりする為、4段杢とはな
り得ていないが一風変った特殊な杢となった。
次に、精練した残りの丸編布を今度はポリエステル染料
(Dianix Navy Blue 5R−FS)で
owf 3.0%、浴比1:30で、130℃、1時
間染色し、後還元洗浄を行った。
ポリエステル染めされた該丸編布は非常に良好な4段杢
になっており、フィブリル化したフィラメント囚のポリ
エステル部は非常に薄く染色された感じを持たせていた
実施例 2 第1図Cの如き横断面を持ち、放射部を構成する成分が
ナイロン−66であり、該放射部を補完する形状の重合
体成分がポリエチレンテレフタレートであり、且つその
比率がナイロン−66/ポリエチレンテレフタレート=
1/3の種種の繊度を持つフィラメント群囚とポリエチ
レンテレフタレートのみから成る種々の繊度を持つフィ
ラメント群(B)及び(C)を用いて、夫々の種々の組
み合せで仮撚後の熱水収縮率がフィラメント(A)が1
.5%、フィラメント(B)が3,0%となる様に注意
し、フィラメント(0も熱水収縮率が8.0%のものを
実施例1と同様の方法(但し仮撚ヒータ一温度は210
°Cとした)で混繊糸を得た。
これら種々の混繊糸を丸編し、該丸編布の表面感触(柔
らかさ)、握った感触(コシ)及び実施例1のポリエス
テル染色の際と同様の操作で染色した時の杢の状態を観
察した。
結果を第1表及び第2表に示した。表中での判定基準は
下記の如くである。
実施例 3 実施例1で用いたフィブリル化型の複合繊維75d/1
4fと、ポリエチレンテレフタレートより成るフィラメ
ント50 d/24 fを先ず流体噴射処理した後、仮
撚ヒータ一温度195°c−M仮撚した(試料−1)。
これとは別に実施例1で用いたフィブリル化型複合繊維
15d/14fとナイロン−6よりなるフィラメント4
0d/18fとを流体噴射処理した後仮撚ヒーター18
5°Cで仮撚したもの(試料2)と、ポリエチレンプレ
フタレートより成るフィラメント75d/72fと、5
0d/24fとを流体噴射処理した後仮撚ヒーター21
0℃で仮撚した(試料3)ものを得た。
この3種の混繊絡合仮撚糸を夫々ポリエチレンテレフタ
レートより成るフィラメント50d/12fと撚数15
0T/mで合撚した。
該3種の合撚糸を用いて夫々九編布を得た。
これを実施例1と同様にナイロン染で染色した。
(試料1/ 、 2/及び3′とする。
)この結果を第3表に示す。同一種の重合体だけで満足
な風合を出すことは難しいことが分る。
実施例 4 実施例1で用いたフィブリル化型複合繊維75d/14
fと、ポリエチレンテレフタレートから成るフィラメン
ト50d/24f及び50d/12fの延撚の際に熱プ
レートのヒータ一温度を夫々変E(化させた。
而して延伸糸の熱水収縮率を変化させ、更に仮撚時のフ
ィード率、仮撚ヒータ一温度も変化させた。
これらのフィラメント群の組合せで他の条件は実症例1
と全く同様に混繊合撚糸を得た。
該混繊合撚糸を夫々98℃で処理した後の断面を顕微鏡
で観察した。
その結果を第4表に示した。このことによりフィブリル
化型複合繊維の仮撚後の熱水収縮率をSA、引揃え仮撚
する他の一方のフィラメントの仮撚後の熱水収縮率をS
B、合撚する未仮撚フィラメントの熱水収縮率をScと
すると tsA−sBi≦2 Sc−8A≧3 So−sB≧3 であれば芯糸の周囲を仮撚された繊度の異なる単糸群が
取り囲んだ極めて良好なカバーリングヤーンが得られる
【図面の簡単な説明】
第1図a=fは、本発明に使用し得るフィブリル化型複
合フィラメント横断面の具体例であり、第2図は本発明
の特殊風合発現糸が加熱された場合の断面の顕微鏡写真
の一例である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 相互親和性の低い複数種の繊維形成性合成線状重合
    体からなるフィブリル化型複合フィラメント群囚と、該
    重合体の1種からなる合成フィラメント群(B)及び(
    C)よりなり、且つフィラメント群(イ)と(Blは引
    揃え仮撚を症されており、しかも該複合フィラメントは
    実質的にフィブリル化している混繊糸であって、フィラ
    メント群(A) 、 (B)及び(0の繊度が混繊糸の
    繊度に対し夫々次式(I) 、 (If)及び(IID
    の関係にあり、且つ夫々のフィラメント群を構成する単
    糸の繊度が次爽閏、(V)及び(Vl)7471Jzi
    z化し″″イ□t5d −(IV)0°05d6メント
    群代の単糸繊度 1.5d≦フィラメント群(B)の単糸繊維≦4.Od
    ・・・(■2、Od≦フィラメント群(C)の単糸繊
    度≦10.Od・・・(VDを満足し、しかも該混繊糸
    を98℃の熱水で処理すると、フィブリル化したフィラ
    メント群CA)を構成する単糸とフィラメント群(B)
    を構成する単糸が単糸混合状態でフィラメント群(C)
    の外周部に実質的に配置されることを特徴とする特殊風
    合発現糸。 2 仮撚を柿されたフィラメント群(イ)と(B)、及
    びフィラメント群(C)を夫々98℃の熱水により15
    分間処理した場合のフィラメント群囚、(B)及び(0
    の収縮率を夫々SA、SB及びScとすると、SA。 sB及びScが次式■〜(2) 1≦SA≦5 ・・・(4)1
    ≦sB≦5 ・・・■5≦5c
    −(IX) ISA−8Bl≦2 ・・・(X)S
    c−8A≧3 ・(XDSc−
    8B≧3 ・・・(9)を満足す
    る特許請求の範囲第1項記載の特殊風合発現糸。 3 フィブリル化型複合フィラメントが1或いは2以上
    の成分をこれとは異なる成分が完全に包囲することなく
    、複数の成分が接合された横断面を有する特許請求の範
    囲第1又は2項記載の特殊風合発現糸。 4 フィブリル化型複合フィラメントが2成分がサイド
    バイサイドを繰返して接合された横断面を有する特許請
    求の範囲第3項記載の特殊風合発現糸。 5 フィブリル化型複合フィラメントが2成分がサイド
    バイサイドを繰返し中空部分を形成するが如く接合され
    た横断面を有する特許請求の範囲第3項記載の特殊風合
    発現糸。 6 フィブリル化型複合フィラメントが放射型形状の成
    分と該放射部を補完する形状の他の成分が接合された横
    断面を有する特許請求の範囲第3項記載の特殊風合発現
    糸。 γ フィブリル化型複合フィラメントが放射型形状の成
    分と該放射部を補完し、且つ中心方向に向いたV字型の
    四部のある形状の他の成分と該凹部を補完するV字型形
    状の更に他の成分又は該放射型形状の成分と同一の成分
    が接合された横断面を有する特許請求の範囲第3項記載
    の特殊風合発現糸。 8 相互親和性の低い複数種の繊維形成性重合体がポリ
    アミド、ポリエステル及びポリオレフィンからなる群よ
    り選ばれた2種以上の重合体である特許請求の範囲第1
    〜Tの何れかの項記載の特殊風合発現糸。 9 相互親和性の低い複数種の繊維形成性重合体がポリ
    アミド及びポリエステルである特許請求の範囲第8項記
    載の特殊風合発現糸。 10 フィラメント群山)及び(C)がポリエステル
    からなる特許請求の範囲第1〜9の何れかの項記載の特
    殊風合発現糸。 11 フィラメントtF(B)が中空糸、異形糸又は
    異形中空糸からなる特許請求の範囲第1〜10の何れか
    の項記載の特殊風合発現糸。 12 フィラメント群(C)が中空糸、異形糸又は異
    形中空糸からなる特許請求の範囲第1〜11の何れかの
    項記載の特殊風合発現糸。 13 フィラメント群囚とCB)は引揃え仮撚を施され
    且つインターレースが付与され単糸交絡している特許請
    求の範囲第1〜12の何れかの項記載の特殊風合発現糸
    。 14 引揃え仮撚されたフィラメント群囚及び(I3)
    と、フィラメント群(○が合撚されている特許請求の範
    囲第1〜13の何れかの項記載の特殊風合発現糸。 15相互親和性の低い複数種の繊維形成性合成線状重合
    体からなるフィブリル化後の単糸繊度が0.05〜1.
    5dのフィブリル化型複合フィラメント群(A)、該重
    合体の1種からなる単糸繊度1.5〜4、Odの合成フ
    ィラメント群(B)及び前記重合体の1種からなる単糸
    繊度2.0〜10.Odの合成フィラメント群(0が次
    式(IY〜(IID’及び(X)〜(4)IsA−8B
    I≦2 ・・・(X)SC−
    8A≧3 ・・・(xl)S
    o−8B≧3 ・・・(4)
    (但しSA、SB、Scは仮撚を症されたフィラメント
    群(A)と(Bl、及びフィラメント群(C)を98°
    Cの熱水により15分間処理した場合の該3種のフィラ
    メント群夫々の収縮率。 )を満足する関係にある3種のフィラメント群を用い、
    フィラメント群(イ)とフィラメント群(B)を引揃え
    て仮撚加工を施した後又はその前に流体噴射処理により
    インターレースを付与し、次いで該糸とフィラメント群
    (C)を合撚することを特徴とする特殊風合発現糸の製
    造方法。 16 SA、SB及びScが次式■〜僚)1≦SA≦5
    ・・・■1≦sB≦5
    ・・・■5≦So
    ・・・(D。 を満足する特許請求の範囲第15項記載の方法。 17 フィブリル化型複合フィラメントが1或いは2
    以上の成分をこれとは異なる成分が完全に包囲すること
    なく複数の成分が接合された横断面を有する特許請求の
    範囲第15又は16項記載の方法。 1B フィブリル化型複合フィラメントが2成分がサ
    イドバイサイドを繰返して接合された横断面を有する特
    許請求の範囲第17項記載の方法。 19 フィブリル化型複合フィラメントが2成分がサ
    イドバイサイドを繰返し中空部分を形成するが如く接合
    された横断面を有する特許請求の範囲第17項記載の方
    法。 20 フィブリル化型複合フィラメントが放射型形状
    の成分と該放射部を補完する形状の他の成分が接合され
    た横断面を有する特許請求の範囲第17項記載の方法。 21 フィブリル化型複合フィラメントが放射型形状
    の成分と該放射部を補完し、且つ中心方向に向いたv字
    型の凹部のある形状の他の成分と該凹部を補完するv字
    型形状の更に他の成分又は該放射型形状の成分と同一の
    成分が接合された横断面を有する特許請求の範囲第17
    項記載の方法。 η相互親和性の低い複数種の繊維形成性重合体がポリア
    ミド、ポリエステル及びポリオレフィンからなる群より
    選ばれた2種以上の重合体である特許請求の範囲第15
    〜21の何れかの項記載の方法。 23相互親和性の低い複数種の繊維形成性重合体がポリ
    アミド及びポリエステルである特許請求の範囲第22項
    記載の方法。 24 フィラメント群(B)及び(C)がポリエステ
    ルからなる特許請求の範囲第15〜23の何れかの項記
    載の方法。 25 フィラメント群(B)が中空糸、異形糸又は異
    形中空糸からなる特許請求の範囲第15〜24の何れか
    の項記載の方法。 26 フィラメント群(C)が中空糸、異形糸又は異形
    中空糸からなる特許請求の範囲第15〜25の何れかの
    項記載の方法。 27流体噴射処理によりエンタングル数20〜60回/
    mのインターレースを付与する特許請求の範囲第15〜
    26の何れかの項記載の方法。 28 フィラメント群(A)とフィラメント群(I3
    )を引揃えて仮撚加工を症した後、又はその前に流体噴
    射処理によりインターレースを付与し、次いで接糸とフ
    ィラメント群(C)を撚数50〜400T/mで合撚す
    る特許請求の範囲第15〜27の何れかの項記載の方法
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