JPS5945770B2 - 混繊糸 - Google Patents

混繊糸

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JPS5945770B2
JPS5945770B2 JP11980178A JP11980178A JPS5945770B2 JP S5945770 B2 JPS5945770 B2 JP S5945770B2 JP 11980178 A JP11980178 A JP 11980178A JP 11980178 A JP11980178 A JP 11980178A JP S5945770 B2 JPS5945770 B2 JP S5945770B2
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composite filament
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幸雄 堀川
久男 丸山
実 小嶋
徳雄 遠藤
邦夫 市橋
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、混繊糸、詳しくは極めてドレープ性に富むと
同時に防皺性に優れたソフトな光沢、肌触りを有し、か
つ杢ないしは玉虫調の色相を有する嵩高な織編物の製造
に適した混繊糸に関するものである。
従来、フィラメント糸条より混合紡績糸の如き杢調を有
する織編物用糸を得る方法として、あらかじめ色差があ
るか、あるいは染着特性の異なる複数の糸条を混繊する
方法を採用するのが通例である。
しかしながら、特性の異なる単糸が横断面に無秩序に配
置されていなければ織編物となした時好ましくない縞模
様が現われてくる。
そこで、空気流、電気的あるいは機械的手法により引揃
えた糸条に開繊、収束処理を繰り返すことにより織編物
となした時の杢流れを改善する試みが多数なされてきた
が、性能的にも満足し得る段階ではなく、コスト上昇等
の欠点も避は得なかった。
更にこのような杢斑を改善するために、杢糸糸条を追撚
して使用すると撚ピツチに相応して同色の杢ピッチの連
続的な合致箇所に杢目状の模様が生じてしまうので、こ
の杢目模様をできるだけ細かくするために風合上、ある
いは織編成時の操業性上、必要とされる撚数をはるかに
上回る撚数ス5要求される。
また追撚工程における錘間斑により織編物に横段あるい
は経筋ができるため細心の注意が要求される。
本発明者らは、上記の如き従来の混繊糸の諸欠陥を解消
すべく鋭意研究の結果、特定の分割型複合フィラメント
群を低収縮糸とし、該低収縮糸と特定の関連を有するフ
ィラメント群を高収縮糸とする混繊糸を織編成すれば、
良好な杢調成いは玉虫調の色相を有する上に嵩高でソフ
トな風合、光沢、並びに優れたドレープ性及び防皺性を
有する織編物が得られることを見出し、本発明を完成し
た。
本発明の目的は、良好な杢調或いは玉虫調の色相を有し
、しかも嵩高でソフトな風合、光沢、並びに優れたドレ
ープ性及び防皺性を有する織編物の製造に適した混繊糸
を提供するにある。
即ち本発明の混繊糸は、相互接着性が低く染色性の異な
る2種の繊維形成性重合体が接合容積比1:5〜5:1
で長手方向に沿って接合され、その横断面が少なくとも
4個の1デニール以下の繊度を有するセグメントに分割
し得る、4〜/dの荷重下98℃5分間の沸騰水処理に
よる収縮率(SA)が10%以下である分割型複合フィ
ラメントA群と、前記同条件下での収縮率(SB)が次
式() %式%() の関係を満たす単糸繊度1〜5デニールのフィラメント
8群からなり、しかもフィラメントA群とフィラメント
8群の繊度比が次式(II)の関係にあることを特徴と
するものである。
本発明にいう分割型複合フイラメンt−Aは、相互接着
性が低く染色性の異なる2種の繊維形成性重合体が接合
容積比1:5〜5:1、好ましくは1:3〜3:1で長
手方向に沿って接合されたものである。
接合比がか\る範囲を逸脱すると、織編物となした後に
本発明の目的とする色相差による杢ないしは玉虫調の色
調が得られず通常のフィラメントを用いた場合と変わり
がないので好ましくない。
また、か5る分割型複合フィラメントAの横断面は、少
なくとも4個のセグメント、好ましくは4〜15個のセ
グメント、更に好ましくは5〜13個のセグメントから
なり、しかも各セグメントの繊度が1デニール以下、好
ましくは0.8デニール以下であればよい。
しかも該複合フィラメントAは、後述の分割処理により
極めて効率よく各セグメントに分割し得るのである。
該セグメント数が3個以下からなるフィラメントは、分
割後異種重合体からなるセグメント糸の無秩序化が不充
分で、従来の混繊糸と同様、空気流等による糸条の分散
、収束処理、或いは追撚を施さねば得られる織編物の杢
流れが生じてしまう。
また各セグメントの繊度が1デニールを越えると、得ら
れる織編物にはソフトな触感や優れたドレープ性がなく
なり、粗硬な風合のものとなってしまう。
而して本発明に係る複合フィラメントAが、上記したセ
グメント数、セグメント糸繊度の要件を満足することに
より初めて、得られる織編物は、色調、風合共優れたも
のとなるのである。
尚、該複合フィラメントAの繊度が大きくなれば、得ら
れる織編物に良好な風合、色調を持たせるためには、必
然的にその横断面に於けるセグメント数を増加させねば
ならず、該複合フィラメントAが15デニールを越える
と該セグメント数も15個より多く必要となり、該複合
フィラメントAの紡糸装置が繁雑化したり、紡糸時に特
別な配慮が必要となるので好ましくない。
か〜る観点から、複合フィラメントAの繊度は、特に1
0デニール以下、とりわけ6デニール以下であるのが好
ましい。
更に本発明に係る複合フィラメントAの横断面に於ける
セグメント数が4〜8の場合、追撚あるいは空気流その
他による異色糸条の乱れを一つくらなくても分割処理、
染色工程を経る間に杢流れのない良好な杢糸ができる。
これは後に後述する複合フィラメントAのセクションか
らも察知できる如く異色に染め得る各セグメント糸条は
もともと充分に分散されており、その上熱収縮時に分割
された各セグメントのたるみが自動的により無秩序化を
産み出すためと考えられる。
セグメント数を更に増加させ10以上となると異色に染
め得る各セグメントの分散が非常に細かくなり、得られ
る織編物は見る角度によって色相が異なって見える、い
わゆる玉虫調の色相を帯び、しかも分割によって生じる
セグメントの種々のセクション形態に起因するソフトな
光沢をも伴う独特の優美なものとなる。
また各成分を同色に染めることにより通常の合成繊維織
編物では得られない深みのある落ち着いた色調、更には
良好なドレープ性、肌触りと相まって優れた絹様の織編
物も得ることができる。
これら様々な特色が単に該複合フイラメンl−Aのセグ
メント数を増減させるなり、あるいは染料を適当に選択
するだけで容易にかつ自由に選定することができるのが
本発明混繊糸の最大の利点であろう。
以上の様な分割型複合フィラメントAは、一方の成分を
他方の成分が完全に包囲することなく両成分が接合され
た第1図a ”−’ gの如き横断面を有するものであ
ればよいが、これらの中でも第1図a及びbの如く放射
状に分岐する一方の成分(C)のセグメントと該放射状
部を補完する他方の成分(D)のセグメントからなるか
、第1図す及びCの如く放射状に分岐する一方の成分(
0のセグメントと該放射状部を補完する他方の成分(2
)のセグメントからなりしかも該成分■のセグメントの
少なくとも1個は中心方向に向いたくさび型の凹部を有
し且つ該凹部はくさび型の該成分(C)のセグメントに
より補完されてなるか、又は第1図e及びfの如く一方
の成分(C)のセグメントと他方の成分の)のセグメン
トがサイドバイサイド型に複数回交互に配置されてなる
ものが本発明には好適に使用し得る。
これらの中でも横断面形状が放射状に分岐するセグメン
トを含む第1図a〜bの如き複合フィラメントが得られ
る織編物の光沢や触感あるいは嵩高性の点から好ましい
またこのような分割型複合フイラメンt−Aは、混繊糸
に於いては低収縮成分となるもので、その収縮率(SA
)は、4■/dの荷重をかけた状態で98℃5分間の沸
騰水処理後10係以下、好ましくは8係以下であるのが
よい。
勿論該複合フィラメントAを構成する成分夫々単独の収
縮率もこの範囲にあることが必要である。
かNる分割型複合フィラメントAを構成する重合体とし
てはポリアミド系重合体、ポリエステル系重合体、ポリ
エステルエーテル系重合体、ポリオレフィン系重合体等
が挙げられ、これらの中から染色性が異なり、相互接着
性が低い組み合わせを選べばよい。
か5る2種の重合体の組み合わせとして例えばポリエス
テル系重合体とポリアミド系重合体、具体的にはポリエ
チレンテレフタレートと6−ナイロン、ポリブチレンテ
レフタレートと6,6−ナイロン、あるいはポリエステ
ルエーテル系重合体とポリアミド系重合体、具体的には
ポリエチレンオキシベンゾエートと6−ナイロン等が挙
げられる。
このような2種の重合体を紡糸して複合フィラメントA
を製造するには、従来公知の複合紡糸口金を使用すれば
よい。
□かくして得られた複合フィラメントAは、製織、編成
に際しては、延伸糸のま5用いても良いし、又従来公知
の仮撚加工糸、ギアクリンプ加工糸、ニットデニット加
工糸、スタッフィング加工糸等のバルキー加工糸として
用いても良い。
次に分割型複合フィラメントAと混繊するフィラメント
Bとしては、4〜/dの荷重をかけた状態で98℃5分
間の沸騰水処理による収縮率(・SB→が次式(1) %式%() の関係を満たすものでなければならない。
(但しSAは前記したように分割型複合フイラメントA
の同じく沸騰水処理による収縮率)収縮率(SB)が式
(I)を満足できない場合、両フイラメンl−A、Bの
熱収縮差が小さいために前記した本発明混繊糸の特長を
充分に発揮できない。
か\る観点上収縮率(SA) 、(SB)は更に180
℃乾熱での収縮率(SA’)(SB’)との間に次式(
I)の関係を満足するものであるのが好ましい。
0≦SA’−8A≦SB’−8B ・・・・・・(I
)(但LSA’、SB’は夫々フィラメントA及びBの
乾熱180℃処理による収縮率) このような混繊糸に於いて高収縮成分となるフィラメン
トBは、通常の繊維形成性重合体から適宜選択し得るが
、織編物となした場合の風合上、ホIJエステル系重合
体、ポリエステルエーテル系重合体が好ましい。
また該フィラメントBの製造法は、特に限定されないが
、通常の紡糸後、温度を120℃以下、好ましくは10
0℃以下で延伸するか、又は延伸倍率を通常糸のそれよ
り5%以上下げればよく、勿論両者を併用してもよい。
斯くして得たフィラメントBの単糸繊度は、1〜5デニ
ール、特に2〜4デニールが好ましい。
1デニ一ル未満では得られる織編物の腰感が低下し、逆
に5デニールを越えると該織編物の触感が粗硬となる傾
向にあるので好ましくない。
斯くの如き複合フィラメントA及びフィラメントBを混
繊するには通常の混繊方法を用いればよい。
例えば、別々に紡糸し巻取った両方のフィラメントを延
伸工程において同一バーンに引揃え巻取る、両者の延伸
糸を編立時に引揃える、あるいは別に混繊工程として両
方のフィラメントを巻返し、引き揃え巻取りを行なって
もよい。
本発明に於いては、複合フィラメントA群とフィラメン
ト8群の繊度化(マルチフィラメント同志の比)は、織
編物とした時の色調、風合に大きなかかわりがあり、本
発明を構成する重要な要件の一つである。
すなわち複合フィラメントAの各セグメントへの分割及
び熱収縮工程を経た混繊糸は、中心のフィラメント8群
の周囲を分割された複合フィラメントA群の各セグメン
ト糸が被覆することになるので、余りにフィラメント8
群の比率が大きいと被覆され得す表面に露出する部分が
大きくなり、異色染めの後では斑となる恐れがある。
従って少なくとも杢流れや染色縞が発生し得ない程度に
被覆されるような混繊比を選ぶ必要がある。
また反対にフィラメンI−B群の割合が余りに少ないと
有効な収縮差が発現せず、嵩高で被覆度の大きな織編物
とはなり得ず、しかも腰感がなくなり、防皺性も低下す
る。
斯くて複合フイラメン)A群とフィラメント8群の割合
が次式(II)の条件を満たせば、はじめて本発明の目
的とする特性を有する織編物用の混繊糸を得ることがで
きる。
次に本発明の混繊糸を構成する分割型複合フイラメンt
−Aは、該混繊糸を用いて織編成後次の様な分割処理を
施し、接合部を分割せしめ、細繊度の各セグメント糸と
することにより、織編物にソフトな光沢、触感及び独特
の色調を付与することができるのである。
かかる分割処理方法としては、機械的、物理的あるいは
化学的な方法があり、機械的方法としては、例えば打印
、揉みほぐし、あるいは研摩等、物理的方法としては、
例えば超音波の利用等があるが、これら機械的、物理的
方法では布地を劣化させる恐れがあったり、あるいはコ
ストが高くつくので、本発明では化学的方法、すなわち
複合フィラメントAを構成する成分の一方のみを膨潤せ
しめる薬剤、例えばフェノール、ベンジルアルコール、
ジメチルホルムアミド、ニトロベンゼン、トルエン、キ
シレン等の溶液やエマルジョンで処理することにより分
割することが望ましい。
これらの薬剤は、該複合フィラメントを構成する成分の
膨潤性を考慮して、該フィラメントを劣化させない薬剤
、その濃度及び温度条件を適宜選択することができる。
このような分割処理は、本発明の混繊糸を用いて織編成
後行なうのが通常好ましく、織編成前に行なうと各セグ
メント糸は非常に細繊度のものであるため、織編成時に
単糸切れ等が発生し易く操業上細心の注意が必要となる
分割処理を受けた本発明の混繊糸からなる織編物は、続
いて分割型複合フィラメントAの少なくとも1成分を染
色すればよい。
力いる染色と同時に混繊糸が異収縮を発現すればよいが
、これでは異収縮発現効果が不十分な場合は、該染色処
理の前に96℃以上、好適には98〜100℃で1〜6
0分間、好適には5〜20分間沸騰水処理を施せばよい
このような熱収縮或いは染色処理以後に前記分割処理を
施すと、混繊糸に於ける各セグメント糸の分散が十分で
なく、該混繊糸のもつ最良の色調を発揮できない。
このように本発明の混繊糸からなる織編物を分割処理後
、染色(必要な場合には熱処理)すると、織編物の表面
は非常に細かいセグメント糸に被覆され良好な杢調或い
は玉虫調の色相を有する上に嵩高でソフトな風合、光沢
を有するものとなるのである。
また該織編物は、ドレープ性に優れると同時に細繊度の
フィラメントのみからなる織編物では得難い適度の腰感
、優れた防皺性を有するのである。
またか\る織編物表面に適度のサンディングを施せば、
各セグメント糸が容易に起毛され、細繊度繊維による触
感の非常にソフトな起毛織編物も得ることができるし、
更には高分子弾性体等を適当量、例えば0.5〜5.0
重量係該織編物に付与して樹脂加工することにより、ま
た違った特性、例えば優れたストレッチバック性(特に
編物の場合)非常に優れたドレープ性或いは圧縮弾性等
を付与*することもできる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
尚、実施例中「係」とあるは、特に断わりのない限り「
重量係」を意味する。
実施例 1 複合フィラメントAを構成する2種の繊維形成性重合体
にポリエチレンテレフタレート及び6−ナイロンを用い
、次の様な接合比、セクション、繊度の複合フイラメン
)A群を得た。
1)接合比(容積比):ポリエチレンテレフタレート/
6−ナイロン−3/1 2)セクション:第1図すの如きセクション(但し、ポ
リエチレンテレフタレートが同図り成分、6−ナイロン
がC成分である。
)3)繊度:50d/14f1100d/28f115
0d/36f 一方フィラメント8群として次の構成のポリエチレンテ
レフタレートを使用した。
1)セクション二円形 2)繊度:30d/12f 75d/24f上記A、
B両者のフィラメント群を延伸して同一パンに引揃えて
巻取り、混繊糸を得た。
延伸条件はA、B両者のフィラメントの収縮率を変化さ
せるべく下記の条件の範囲内で行なった。
得られた混繊糸をスムース編立し、生機を得た。
引キ続きこの生機を20℃のベンジルアルコール5係水
性エマルジヨン中に20分間浸漬した。
このものを水洗後、130℃にて分散染料(K、 P。
Yellow BRL、−8)5%owfでポリエチ
レンテレフタレートを染色した。
その後還元剤と界面活性剤によりナイロン部分に付着し
た該分散染料を洗い落とし、ポリエチレンテレフタレー
トに汚染の少ない酸性染料(Nylosan Br1l
iant Blue BL ) 3%owfにてブ
イロンを70℃で染着した。
第1表に混繊糸の混繊比、収縮率と編物の性能との関係
をまとめて記載した。
収縮差が3係未満であるような第1表のAIあるいは五
2の条件で得られた織地は杢こなれが悪く、点々と斑点
ないしは縞状の杢流れが現われ、また編地の風合もボリ
ューム感がなく、薄っぺらな感じのものとなった。
これに反して収縮差が3係以上あるようなA3あるいは
A4の条件で得られた編地は杢こなれ良好で、嵩高性に
も優れ、ソフトな光沢をも合わせ持つ性能が発揮された
また五5の如く乾熱180℃での収縮率が(釦式の範囲
外となると、仕上げの熱セツト後においてはふくらみが
少なく、かつ杢流れが少し出現してくる。
これは緊張熱セツト時に、潜水処理時に発現していた複
合フィラメントのクルミが部分的に相殺されてしまうた
めと考えられる。
また五9、&10の如く混繊比が(n)式の範囲外にな
ると、嵐9では芯糸たるフィラメントBの露出により杢
斑が生じ、風合も本発明による混繊糸特有のソフトな感
触がなくなり、粗硬なものとなった。
惠10では余りに高収縮糸成分たるフィラメントBの成
分比率が小さいため複合フィラメントとの収縮差を充分
には発現し得ず、複合フィラメントから分割されたセグ
メント糸のクルミが小さく、バルキー性に欠は腰感のな
いものとなった。
第2図は、各編地の混繊糸の側面図であるが、A1の編
地(第2図1)、煮2の編地(第2図2)は、複合フィ
ラメントAの分割によるセグメント糸条と芯糸を構成す
るフィラメントBがほとんど平行に配列しており、従来
の異色糸条の混繊糸と変わりなく、空気流その他の処置
を施さない限り、十分に杢がこなれないことが推察され
る。
一方嵐3の編地(第2図3)及びA4の編地(第2図4
)は、分割セグメント糸条に大きなたるみが生じ、部分
的にはループさえ生じている。
このため複合フィラメントを構成する異色セグメントの
混合が自動的になされ、杢こなれの良好な、また嵩高性
の高い編地が得られたものと考えられる。
更に煮3についてはポリウレタン樹脂及びシリコン樹脂
をそれぞれ3係、0.5係含有する水溶液に含浸、乾熱
120℃にてキユアリングし、樹脂付着量1.5%とな
した編地はストレッチバック性にも優れ、ドレープ性、
光沢あるいは手触り等からシルクを思わせる風合が得ら
れた。
実施例 2 複合フィラメントAにポリエチレンテレフタレートと6
−6ナイロンを使用し、第1図aの如きナイロンが1分
割、ポリエチレンテレフタレートが4分割される放射状
セクションを有するものと、フィラメントBとして6−
ナイロン、ポリエチレンテレフタレート及びポリエチレ
ンテレフタレート/ポリブチレンテレフタレート=3/
1のブレンド重合体を用いた。
尚、フィラメントA群及びB群の構成は次の通り。
複合フィラメントA群の構成 1)接合比(容積比):ポリエチレンテレフタレート/
6,6−ナイロン−2/1 2)セクション:第1図aのD成分がポリエチレンプレ
フタレート、C成分が6,6−ナイロン3)繊度:50
d/25f フィラメント8群の構成 1)繊度: 50d/24 f、50d/12 f
神2)セクション二円形 両者を第2表に示されるような混繊比にて実施例1と同
じ条件で延伸引揃えを行なった混繊糸を経編機により編
立して生機を得た。
得うれた生機をベンジルアルコール1001)水性エマ
ルジョンに30分間浸漬したのち、水洗後、沸騰水中に
10分間浸漬し、複合フィラメントAの分割と収縮差の
発現処理を行なった。
引き続いて酸性染料(Nylosan B lue B
L )にて蟻酸と共に90℃にてナイロンのみを染色し
た。
得られた編地の特性を第2表に示す。
実施例 3 複合フィラメントAにポリエチレンオキシベンゾエート
と6−ナイロンを使用し、第1図eの如きサイドバイサ
イド繰り返し型のセクションを有するものと、フィラメ
ントBとしてポリエチレンプレフタレートを用いた。
尚、フィラメントA群及びB群の構成は次の通り0 混合フィラメントA群の構成 1)接合比(容積比):ポリエチレンオキシベンゾエー
ト/6−ナイロン−1/1 2)セクション:ポリエチレンオキシベンゾエートと6
−ナイロンが交互に4個づつ接合した第1図eの如きセ
クション(全部で8個のセグメントに分割される。
)3)繊度ニア5d/24f フィラメント8群の構成 1)繊度:50d/24f 2)セクション:円形 両フィラメントをそれぞれ延伸後クロスワインダーにて
引揃え、同一コーンに巻き上げた。
斯くしてコーンアップした混繊糸をスムース編立し、引
き続いて5係フエノール水溶液に5分間浸漬し、複合フ
ィラメントの分割を行なった。
更に水洗後酸性染料(Mitui Nylon Bl
ue NF)を蟻酸と共に90℃にてナイロンのみを染
色した。
得られた編地の性能を第3表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図a〜gは、本発明に使用し得る分割型複合フィラ
メントの横断面図で、一方の成分を他方の成分が完全に
包囲することなく両成分が接合されてなる形状を示す。 第2図1〜4は、本発明及び本発明外の混繊糸の側面図
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 相互接着性が低く、染色性の異なる2種の繊維形成
    性重合体が接合容積比1:5〜5:1で長手方向に沿っ
    て接合され、その横断面が少なくとも4個の1デニール
    以下の繊度を有するセグメントに分割し得る、4〜/d
    の荷重下98℃5分間の沸騰水処理による収縮率(SA
    )が10係以下である分割型複合フィラメントA群と、
    前記と同条件下での収縮率(SB)が次式(I) sB−sA≧3 ・・・・・・(I)の
    関係を満たす単糸繊度1〜5デニールの7497288
    群からなり、しかもフィラメントA群とフイラメン)B
    群の繊度比が次式(U) の関係にあることを特徴とする混繊糸。 2 複合フイラメンt−Aの横断面が4〜15個のセグ
    メントに分割し得る特許請求の範囲第1項記載の混繊糸
    。 3 複合フィラメントAの横断面が一方の成分(C)を
    他方の成分(2)が完全に包囲することなく両成分が接
    合されてなる特許請求の範囲第1又は2項記載の混繊糸
    。 4 複合フィラメントAの横断面が放射状に分岐する一
    方の成分(C)のセグメントと該放射状部を補完する他
    方の成分(2)のセグメントからなるか、又は放射状に
    分岐する一方の成分(C)のセグメントと該放射状部を
    補完する他方の成分(至)のセグメントからなりしかも
    該成分(2)のセグメントの少なくとも1個は中心方向
    に向いたくさび型の凹部を有し且つ該凹部はくさび型の
    該成分(C)のセグメントにより補完されてなる特許請
    求の範囲第3項記載の混繊糸。 5 複合フィラメントAの横断面が一方の成分(C)の
    セグメントと他方の成分(2)のセグメントがサイドバ
    イサイド型に複数回交互に配置されてなる特許請求の範
    囲第3項記載の混繊糸。 6 沸騰水処理による収縮率(SA及びSB)と乾熱1
    80℃処理によるフィラメントA群の収縮率(SA’)
    及びフイラメン)B群の収縮率(SB’)力、3次式(
    劃 0≦SA’−8A≦SB’−8B ・・・・・・(1
    )の関係を満たす特許請求の範囲第1〜5の何れかの項
    記載の混繊糸。 72種の繊維形成性重合体がポリアミド及びポリエステ
    ルである特許請求の範囲第1〜6の何れかの項記載の混
    繊糸。
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