JP7260297B2 - 搬送用コンベヤベルト - Google Patents
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Description
帆布1は、図2に示すように、幅方向(搬送方向である図2の矢印の方向に直交する方向)に配設される複数の緯糸11及び搬送方向(図2の矢印の方向)に配設される複数の経糸12により編まれている。
緯糸11は、芯鞘複合糸である。つまり緯糸11は、図3に示すように、芯部11aと、芯部11aの周囲を取り囲む鞘部11bとを有する。芯部11aの本数は、図3に示すように1本であってもよいが、複数本とすることもできる。
経糸12は、緯糸11の鞘部11bの融点よりも高い融点を有する限り特に限定されず、フィラメント糸、スパン糸等を用いることができる。中でも経糸12がフィラメント糸であるとよい。このように経糸12をフィラメント糸とすることで、当該搬送用コンベヤベルトの搬送方向の熱収縮の発生抑止効果を高められる。
接着剤層2は、帆布1と樹脂層3とを接着する。接着剤層2は、図1に示すように、接着剤層2が帆布1に少なくとも搬送面側から含浸している(図1の含浸領域4)。このように接着剤層2を帆布1に含浸させることで、緯糸11と経糸12との密着性をさらに高められるので、耳ほつれ防止効果を高められる。なお、図1は模式図であり、実際の厚さの比率を示すものではない。
樹脂層3を構成する樹脂としては、熱可塑性のポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン等を挙げることができる。中でも耐摩耗性に優れる熱可塑性ウレタンが好ましい。
当該搬送用コンベヤベルトは、例えば帆布作製工程と、接着剤層含浸工程と、樹脂層積層工程とを備える製造方法により製造することができる。
帆布作製工程では、緯糸11及び経糸12により編まれた生地にヒートセットを行う。
接着剤層含浸工程では、上記帆布作製工程で作製した帆布1に接着剤層2を含浸させる。具体的には、帆布1の搬送面側から内部に接着剤を含浸させた後、加熱及び加圧する。
樹脂層積層工程では、帆布1の搬送面側に樹脂層3を積層する。
当該搬送用コンベヤベルトでは、600デシテックス以上の平均太さを有する芯鞘複合糸を緯糸11に用いるので、糸の種類に関わらず経糸12が芯鞘複合糸に固定され、耳ほつれを防止することができる。また、当該搬送用コンベヤベルトは、接着剤層2を帆布1に含浸させることで緯糸11と経糸12との密着性をさらに高められるので、耳ほつれ防止効果が高められる。さらに、経糸12にスパン糸を使う必要がないので、当該搬送用コンベヤベルトは、熱収縮の発生を抑止できる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。
緯糸として平均太さ1100デシテックスの芯鞘複合糸を用い、経糸として平均太さ560デシテックスのマルチフィラメント糸を用いた帆布を準備した。なお、芯鞘複合糸の芯部及び鞘部は共にポリエステル繊維で構成した。なお、芯部の融点は250℃、鞘部の融点は160℃とした。また、マルチフィラメント糸はポリエステル繊維で構成した。
経糸をタスラン加工したマルチフィラメント糸とした以外は、実施例1と同様にして実施例2の搬送用コンベヤベルトを得た。
緯糸の平均太さを1670デシテックスとした以外は、実施例1と同様にして実施例3の搬送用コンベヤベルトを得た。
緯糸として平均太さ660デシテックスのモノフィラメント糸を用いた以外は、実施例1と同様にして比較例1の搬送用コンベヤベルトを得た。なお、モノフィラメント糸を構成する繊維は、実施例1のマルチフィラメント糸を構成する繊維と同様とした。
緯糸として平均太さ1100デシテックスのモノフィラメント糸を用い、経糸として20番手を2本撚り合わせたスパン糸を用いた以外は、実施例1と同様にして比較例2の搬送用コンベヤベルトを得た。
緯糸の平均太さを560デシテックスとした以外は、実施例1と同様にして比較例3の搬送用コンベヤベルトを得た。
実施例1の緯糸と経糸との種類を入れ換えた、すなわち緯糸としてマルチフィラメント糸を用い、経糸として芯鞘複合糸を用いた以外は実施例1と同様にして比較例4の搬送用コンベヤベルトを得た。
実施例1~3、及び比較例1~4について、帆布の経糸引抜力、樹脂層と帆布との接着力、乾熱収縮量、耳ほつれ試験、及び曲げ剛性を評価した。以下に、各項目の評価方法について説明する。
搬送方向に54mmの長さに渡って切り取り、耳ほつれを防止するため両端から2mmに位置する緯糸を抜き取って試験片を作製した。つまり、試験片の実質的な長さ(経糸引抜力の試験に供する部分の長さ)は50mmとなる。
接着力は、JIS K 6256-1:2013に準拠し、50mm/分の引っ張り速度で180℃剥離試験を行い、幅25mm×長さ150mmの試験片の層間接着力(N/mm)として算出した。結果を表1に示す。
幅20mm×長さ250mmの試験片を切り出し、150℃で30分間保持する前後の搬送方向の長さを測定し、その収縮量を保持する前の長さを基準として算出した。結果を表1に示す。
試験片として、図4に示すように、搬送用コンベヤベルトの端辺側の一部を、2本分の経糸12の幅を有する帯状に切り取った。このとき、図4に示すように、幅方向の切り口は、2本分の経糸12と接する。
幅25mm×長さ150mmの試験片を切り出し、樹脂層が外側となるように曲げて(正曲げして)リング状にした。このリング状のベルトを高さ2cmとなるように変形させ、その時に必要な荷重を測定した。結果を表1に示す。
11 緯糸
11a 芯部
11b 鞘部
12 経糸
2 接着剤層
3 樹脂層
4 含浸領域
C 角部
Claims (4)
- 幅方向に配設される緯糸及び搬送方向に配設される経糸により編まれた帆布と、
この帆布に含浸する接着剤層と
を備え、
上記緯糸が、600デシテックス以上の平均太さを有する芯鞘複合糸であり、
上記芯鞘複合糸の芯部の繊維が高融点ポリエステル繊維であり、鞘部の繊維が低融点ポリエステル繊維である搬送用コンベヤベルト。 - 上記経糸が、フィラメント糸である請求項1に記載の搬送用コンベヤベルト。
- 上記フィラメント糸がタスラン加工されている請求項2に記載の搬送用コンベヤベルト。
- 上記帆布の搬送面側に上記接着剤層を介して積層される樹脂層を備える請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の搬送用コンベヤベルト。
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2018
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