JP5796981B2 - シューター - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は以下を要旨とするものである。
(1)高所から低所へ人や物を移動させるシューターであって、
該シューターは織物製の布帛から構成され、
該織物の織組織が平織であり、
織物の表面に、それぞれ複数の畝部および平坦部が交互に形成され、
畝部が、織物を構成する緯糸または経糸のどちらか一方のみに配された数本おきの太い糸により形成され、
畝部の長さ方向が、人や物を滑らせる方向と直交する方向であることを特徴とするシューター。
(2)太い糸の繊度が、他の糸の繊度に対して、繊度比で5倍以上大きいことを特徴とする(1)のシューター。
(3)太い糸が、熱融着複合繊維によって構成される糸であることを特徴とする(1)または(2)のシューター。
(4)該織物表面における畝部と平坦部の面積比が、(畝部)/(平坦部)≦1/1であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のシューター。
本発明のシューター用布帛(以下、「布帛」と略称する場合がある)は、織物にて構成されるものである、該織物表面には、それぞれ複数の平坦部と畝部が人や物を滑らせる方向と畝部の長さ方向とが交差するように交互に形成されている。
図1は、平織組織の織物から構成されたシューター用布帛1を示す平面図である。図2は、図1に示される平織組織の織物から構成されたシューター用布帛1から一部を切り出して示す斜視図である。図1および図2にて示された、平織組織の織物から構成された本発明のシューター用布帛は、緯糸において数本おきに太い糸が配された織物、あるいは経糸において数本おきに太い糸が配された織物から構成されている。そして、該織物の表面において、太い緯糸あるいは太い経糸が配される箇所が畝部2を形成し、該畝部2が平行線状に並ぶように、かつ人や物を滑らせる方向と畝部2の長さ方向とが交差するように、畝部2と平坦部3が形成されている。本発明においては、シューター用布帛における対象物を滑らせる方向の長さにもよるが、緯糸において数本おきに太い糸が配された織物が好ましく用いられる。
織物を構成する経糸および緯糸は、本発明の効果を発現させるものであれば、特に限定されず、合成繊維、天然繊維、再生繊維のいずれを用いてもよい。合成繊維としては、ポリアミド、脂肪族ポリエステル、芳香族ポリエステル、ビニロン、ポリプロピレン、アラミドなどが挙げられる。天然繊維としては、綿などが挙げられる。再生繊維としては、レーヨン等が挙げられる。これらの繊維の形態は、長繊維であっても短繊維であってもよいが、対象物と布帛の間の摩擦抵抗をより効果的に低減できることから、長繊維が好ましく用いられる。そして、マルチフィラメント糸、モノフィラメント糸、紡績糸、合撚糸などの形態で用いることができる。
k=(D/ρ)1/2×T
なお、上記式中、Dは織物を構成する繊維の繊度(dtex)を示す。ρは織物を構成する繊維の密度(g/cm3)を示す。Tは撚数(T/m)を示す。
本発明において、織物表面における平坦部と畝部の面積比は、(畝部)/(平坦部)≦1/1であることが好ましい。なお、(畝部)/(平坦部)の下限は1/20程度とする。
CF=(D/ρ)1/2×N
なお、上記式中、Dは織物を構成する繊維の繊度(dtex)を示す。ρは織物を構成する繊維の密度(g/cm3)を示す。Nは織物の織密度(本/吋)を示す。
「オートグラフ AG−I型」(島津製作所社製)を用いて、JIS K 7125に従って測定をおこなった。試験テーブルとして木材板を用い、該木材板の上に試験片を設置し、試験片の上に荷重をかけた状態で試験片を引張り移動させた。測定条件は、荷重50kg/m2、引張速度1000mm/分とした。試験片のサイズは、100mm×64mmとした。
経糸として、ポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」と称する場合がある)のマルチフィラメント(融点:260℃、繊度:560dtex/96f、撚り数:120T/m、S字撚)を用いた。緯糸として、PETのマルチフィラメント(融点:260℃、繊度:560dtex/96f、撚り数:180T/m、S字撚)、および芯部に高粘度ポリエステル(融点:260℃)、鞘部に共重合ポリエステル(融点:160℃)が配された熱融着繊維である芯鞘複合繊維からなるマルチフィラメント(繊度:1670dtex/96f)を撚り数100T/m(S字撚)で2本合撚して得た合撚糸(3340dtex)を太い糸として用いた。経糸の織り密度45本/吋、緯糸の織り密度35本/吋で、(PETのマルチフィラメント):(芯鞘複合繊維によって構成される合撚糸)=9:1(質量比)となるように、平織の組織で製織することによって織物を得た。該布帛に対して、芯鞘複合繊維の鞘部を構成する共重合ポリエステルの融点以上、かつ芯部を構成する高粘度ポリエステルの融点未満の温度域である180℃で、2分間熱処理することにより、実施例1のシューター用布帛を得た。
太い糸として、熱融着繊維である芯鞘複合繊維からなるマルチフィラメント(繊度:1670dtex/96f)を撚り数70T/m(S字撚)で4本合撚して得た合撚糸を用いた以外は、実施例1と同様にして、実施例2のシューター用布帛を得た。
経糸および緯糸として、PETのマルチフィラメント(融点:260℃、繊度:560dtex/96f、撚り数:120T/m、S字撚)を用い、経糸の織り密度を69本/吋、緯糸の織り密度を75本/吋として、緯糸の2重織の綾組織で製織することによって織物を得た。得られた織物を、180℃で2分間熱処理することにより、比較例1の布帛を得た。
滑り試験
得られたシューター用布帛を、長さ30m×幅1mに切断した。これを、長手方向に傾斜角度12度となるように、4隅を固定して展張し、張った状態で設置した。その上部から木材を滑らせて、滑り性および布帛の張り具合を目視で確認した。
2 畝部
3 平坦部
4 布帛上を滑らせる対象物
5 対象物を滑らせる方向
Claims (4)
- 高所から低所へ人や物を移動させるシューターであって、
該シューターは織物製の布帛から構成され、
該織物の織組織が平織であり、
織物の表面に、それぞれ複数の畝部および平坦部が交互に形成され、
畝部が、織物を構成する緯糸または経糸のどちらか一方のみに配された数本おきの太い糸により形成され、
畝部の長さ方向が、人や物を滑らせる方向と直交する方向であることを特徴とするシューター。 - 太い糸の繊度が、他の糸の繊度に対して、繊度比で5倍以上大きいことを特徴とする請求項1に記載のシューター。
- 太い糸が、熱融着複合繊維によって構成される糸であることを特徴とする請求項1または2に記載のシューター。
- 該織物表面における畝部と平坦部の面積比が、(畝部)/(平坦部)≦1/1であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシューター。
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JP2011076952A JP5796981B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | シューター |
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- 2011-03-31 JP JP2011076952A patent/JP5796981B2/ja active Active
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