JP5388653B2 - シューター - Google Patents
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Description
しかしながら、布帛すなわち繊維材料によって構成されたシューターでは、例えば生機布帛である場合に、その表面を人や物などが繰り返し滑ることによって摩耗劣化が起こりやすく、またノンコーティングであるために布帛を構成している繊維間での目ズレが発生しやすい。これに比べてコーティング布は、前記欠点を補うことは可能であるが、コーティング剤によって重量が増すことで、使用の際の作業性が著しく低下すると共にコスト面でも不利になる。
1.高所から低所に人や物を移動させるシューターであって、
織物にて構成された布帛からなり、
この織物において、緯方向に芯鞘複合繊維が用いられ、かつ経方向に、芯鞘複合繊維の鞘部の融点では溶融しない、芯鞘複合繊維以外の他の繊維が用いられるか、または
この織物において、緯方向の2〜5本に対して1本の割合で芯鞘複合繊維が用いられ、かつ上記緯方向の残りおよび経方向に、芯鞘複合繊維の鞘部の融点では溶融しない、芯鞘複合繊維以外の他の繊維が用いられ、
この芯鞘複合繊維は芯部を構成するポリマーの融点より低い融点のポリマーを鞘部に有しており、前記織物は芯鞘複合繊維の鞘部の熱融着により繊維同士が固定されていることを特徴とするシューター、
織物の緯方向に芯鞘複合繊維を用い、かつ経方向に、芯鞘複合繊維の鞘部の融点では溶融しない、芯鞘複合繊維以外の他の繊維を用いて織物を構成するか、または
緯方向の2〜5本に対して1本の割合で芯鞘複合繊維を用い、かつ上記緯方向の残りおよび経方向に、芯鞘複合繊維の鞘部の融点では溶融しない、芯鞘複合繊維以外の他の繊維を用いて織物を構成し、
芯鞘複合繊維の鞘部の融点以上かつ芯部の融点未満で熱処理を施すことにより、鞘部による熱融着を行わせることを特徴とするシューターの製造方法、
を要旨とするものである。
本発明のシューター用布帛は、織物にて構成されており、この織物の経方向もしくは緯方向の少なくとも一部に芯鞘複合繊維を配しており、この芯鞘複合繊維は芯部を構成するポリマーの融点より低い融点のポリマーを鞘部に有しており、前記織物は芯鞘複合繊維の鞘部の熱融着により繊維同士が固定されていることを特徴とする。
島津製作所社製のユニバーサル型平面摩耗試験機を用いて、JIS L 1096 6.17.1 A−1法に準じて試験を行い、測定試料が破損するまで測定した。
JIS L 1062 6.1.1(a)法に準じて試験を行い、目ズレ寸法にて評価した。
織物の経方向に、繊度1670dtex、撚数S−80T/Mのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント(融点260℃、以下「PET繊維」と略称する)を用いるとともに、緯方向に、芯部に高粘度ポリエステル(融点260℃、極限粘度0.8)が配され、鞘部に共重合ポリエステル(融点160℃)が配された、繊度1670dtex、撚数S−80T/Mの芯鞘複合繊維を用いて、織密度が経及び緯方向ともに25本/2.54cm(インチ)である平織りの織物を製織した。
織物の緯方向について、芯鞘繊維とPET繊維とを交互に交織するようにした。それ以外は実施例1と同様にして、実施例2のシューター用布帛を得た。このときの単位面積当たりの芯鞘繊維とPET繊維との比率は、質量比で、25:75であった。
1670dtexのPET繊維を用いて、織密度が経方向及び緯方向ともに25本/25.4mm(インチ)の平織の織物を製織し、比較例1のシューター用布帛を得た。
比較例1の織物の両面に塩化ビニルにてそれぞれ30g/m2ずつコーティングを施すことによって、比較例2のシューター用布帛を得た。
以上を踏まえて、実施例1、実施例2は、本発明の効果を十分に満たすものであった。
Claims (4)
- 高所から低所に人や物を移動させるシューターであって、
織物にて構成された布帛からなり、
この織物において、緯方向に芯鞘複合繊維が用いられ、かつ経方向に、芯鞘複合繊維の鞘部の融点では溶融しない、芯鞘複合繊維以外の他の繊維が用いられるか、または
この織物において、緯方向の2〜5本に対して1本の割合で芯鞘複合繊維が用いられ、かつ上記緯方向の残りおよび経方向に、芯鞘複合繊維の鞘部の融点では溶融しない、芯鞘複合繊維以外の他の繊維が用いられ、
この芯鞘複合繊維は芯部を構成するポリマーの融点より低い融点のポリマーを鞘部に有しており、前記織物は芯鞘複合繊維の鞘部の熱融着により繊維同士が固定されていることを特徴とするシューター。 - 芯鞘複合繊維の芯部と鞘部とがいずれもポリエステル系重合体であり、芯部の重合体と鞘部の重合体との融点差が10℃以上であることを特徴とする請求項1記載のシューター。
- 芯鞘複合繊維は、芯部が極限粘度0.6〜1.0の高粘度ポリエステルにて形成されているとともに、鞘部が融点100〜200℃の低融点ポリエステルにて形成されていることを特徴とする請求項2記載のシューター。
- 請求項1から3までのいずれか1項に記載のシューターを製造するに際して、
織物の緯方向に芯鞘複合繊維を用い、かつ経方向に、芯鞘複合繊維の鞘部の融点では溶融しない、芯鞘複合繊維以外の他の繊維を用いて織物を構成するか、または
緯方向の2〜5本に対して1本の割合で芯鞘複合繊維を用い、かつ上記緯方向の残りおよび経方向に、芯鞘複合繊維の鞘部の融点では溶融しない、芯鞘複合繊維以外の他の繊維を用いて織物を構成し、
芯鞘複合繊維の鞘部の融点以上かつ芯部の融点未満で熱処理を施すことにより、鞘部による熱融着を行わせることを特徴とするシューターの製造方法。
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JP2009083831A JP5388653B2 (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | シューター |
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