JP5611696B2 - 消音機能を備えたブレーキ - Google Patents

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Description

この発明の実施形態は、例えば、エレベータ巻上機のブレーキに関する。
例えば、エレベータ巻上機のブレーキとして、回転するドラムにアーマチュアを離接させてブレーキシューを押し付けるタイプのドラムブレーキがある。エレベータのブレーキは、安全性の観点から応答速度を早くすることや動作音を小さくすることが望まれている。
しかし、この動作音を小さくするため、ブレーキシューとドラムとの間のギャップを小さくすると、ブレーキスイッチがブレーキの動作状態を所定の許容範囲内で得られないという場合が考えられる。
特開平11−63049号公報
ブレーキスイッチを応答性良くより精確に検知するため、ブレーキシューとドラムとの間のギャップを広げると、アーマチュアの移動距離が長くなり、ブレーキを開いた時にアーマチュアが電磁石に磁着する際の衝突音が大きくなってしまう恐れがあった。
このため、ブレーキスイッチの検知精度をより精確にし、作動音が小さい消音機能を備えたブレーキの開発が望まれていた。
実施形態によれば、ブレーキは、回転するドラムに対して離接可能に設けられたアーマチュアと、このアーマチュアのドラム側に設けられたブレーキシューと、アーマチュアをドラムに向けて付勢してブレーキシューをドラムに押し付けるバネと、このバネによる付勢力に抗して、アーマチュアを、ドラムから離れる方向に吸引して磁着する電磁石と、アーマチュアが電磁石に磁着されるときの衝突音を減少し且つブレーキシューがドラムに接触するときの衝突音を減少する消音部材と、を有する。
図1は、実施形態のブレーキを備えたエレベータ巻上機を軸方向から見た概略図である。 図2は、第1の実施形態のブレーキの要部を示す概略図である。 図3は、第2の実施形態のブレーキの要部を示す概略図である。 図4は、第3の実施形態のブレーキの要部を示す概略図である。 図5は、第4の実施形態のブレーキの要部を示す概略図である。 図6は、第5の実施形態のブレーキの要部を示す概略図である。
以下、図面を参照しながら実施形態について詳細に説明する。
図1は、実施形態に係るエレベータの巻上機1を軸方向から見た概略図である。巻上機1は、クロス状のモータハウジング2を介して昇降路(図示せず)に固設される。また、巻上機1は、昇降路内を上下に移動可能に配置された乗り籠(図示せず)に接続されたロープ4を巻き上げる。
この巻上機1は、その回転軸に固設された後述するドラム5に作用する2つのブレーキ10、10を備えている。これら2つのブレーキ10は、巻上機1の回転軸を中心に図1で左右対象な位置に配置されている。各ブレーキ10は、複数本のネジ8を用いてモータハウジング2に固設されている。なお、これら2つのブレーキ10は、略同じ構造を有するため、ここでは、図示右側のブレーキ10のみを代表して説明する。
図2には、第1の実施形態のブレーキ10の要部概略図を示してある。
このブレーキ10は、回転するドラム5に対して、離接可能に設けられたアーマチュア12を有する。本実施形態では、アーマチュア12は、ドラム5の径方向(図2で左右方向)に移動可能に取り付けられている。アーマチュア12のドラム5に対向する側には、ブレーキシュー14が取り付けられている。つまり、アーマチュア12をドラム5に対して離接させることにより、ブレーキシュー14がドラム5の外周面5aに対して離接されることになる。
アーマチュア12のドラム5から離間した背面側には、付勢部材として機能する押圧バネ16が配置されている。押圧バネ16は、アーマチュア12の背面側に配置された例えば鉄製のコイルハウジング18の内側に押し縮められた状態で埋設されている。そして、コイルハウジング18が複数本のネジ8を介してモータハウジング2に固設されることで、ブレーキ10が巻上機1に対して固定される。コイルハウジング18内には、図示しないコイルが収容配置されており、このコイルに通電することで、コイルハウジング18が電磁石として機能する。
つまり、図示しないコイルに通電すると、磁力が発生してコイルハウジング18が磁石として機能し、アーマチュア12に対する吸着力を生じる。このとき、押圧バネ16の付勢力に抗してアーマチュア12がコイルハウジング18に向けて吸引され、アーマチュア12の背面がコイルハウジング18に磁着される。これにより、ブレーキシュー14がドラム5の外周面5aから離間し、ブレーキ10が開いた状態にされる。
これに対し、コイルへの通電を止めると、コイルハウジング18からの磁力が消失されてアーマチュア12に対する吸着力が消失され、アーマチュア12が押圧バネ16の付勢力によってドラム5に向けて押圧され、ブレーキシュー14がドラム5の外周面5aに押し付けられ、ブレーキ10が閉じた状態にされる。
上記のように、ブレーキ10を開閉すると、ブレーキシュー14とドラム5の外周面5aとの間、およびアーマチュア12の背面とコイルハウジング18との間で、それぞれ、衝突音が発生する。この衝突音は、アーマチュア12の可動範囲を広くするほど大きくなる。本実施形態では、この衝突音を減少するため、アーマチュア12の背面側に、消音部材20を取り付けた。
本実施形態の消音部材20は、例えば、粘着性を有するジェル状もしくはゲル状のウレタン系のノンハードニング(non-hardening)接着剤であり、アーマチュア12の背面全体を略カバーする領域に塗布される。この消音部材20の塗布厚や材質は、このブレーキ10に付与する消音機能の程度に応じて決められる。一般的には、このような消音部材20の特性は、アーマチュア12の動作速度が安全基準をクリアする範囲内で、最大の消音機能を発揮する値に決められる。
本実施形態の消音部材20は、以下のように機能する。
例えば、ブレーキ10が閉じた状態で、ブレーキシュー14がドラム5の外周面5aに押し付けられた状態から、コイルに通電してブレーキ10を開いてアーマチュア12をコイルハウジング18に吸着せしめるとき、消音部材20は、アーマチュア12とコイルハウジング18との間で緩衝材として機能する。つまり、この際、消音部材20は、アーマチュア12がコイルハウジング18に衝突する際の衝撃を吸収し、両者の間で発生する衝突音を小さくする。
一方、ブレーキ10が開いた状態で、アーマチュア12がコイルハウジング18に吸着されている状態から、コイルへの通電を止めてコイルハウジング18からの磁力を消失させて、ブレーキシュー14をドラム5の外周面5aに押し付けるとき、消音部材20は、アーマチュア12の背面に粘着力を作用させて、アーマチュア12のドラム5に向かう方向の移動速度を減少させる。つまり、消音部材20は、ブレーキシュー14がドラム5の外周面5aに衝突するときの移動速度を遅くして、ブレーキシュー14のドラム5に対する衝突音を小さくする。
以上のように、本実施形態によると、アーマチュア12の背面とコイルハウジング18との間に粘着性を有する消音部材20を配置したため、ブレーキ10を開くときのアーマチュア12とコイルハウジング18との間の衝突音を小さくできると同時に、ブレーキ10を閉じるときのブレーキシュー14とドラム外周面5aとの間の衝突音をも小さくできた。また、本実施形態の消音部材20を用いたことにより、図示しないブレーキスイッチによるブレーキの開閉状態の検知をより精度良くし、アーマチュア12の可動範囲を広げることができる。
なお、本実施形態では、消音部材20をアーマチュア12の背面に塗布したが、消音部材20がコイルハウジング18に接触した後、その一部はコイルハウジング18側に付着する。或いは、消音部材20がゲル状であれば、アーマチュア12の背面、或いはコイルハウジング18のいずれか一方に付着した状態となる場合もある。いずれにしても、消音部材20は、アーマチュア12がコイルハウジング18から遠ざかるときに粘着力を作用させて移動を遅くするよう機能すれば良い。
図3には、第2の実施形態のブレーキ10の要部概略図を示してある。本実施形態のブレーキ10は、消音部材20の代りに消音部材30を配置した以外は、上述した第1の実施形態のブレーキ10と略同じ構造を有する。このため、ここでは、上述した第1の実施形態と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
すなわち、本実施形態の消音部材30は、アーマチュア12の背面全体をカバーする大きさの鉄板32の両面に第1の実施形態の消音部材20と同等の消音部材34、36を塗布した構造を有する。鉄板32は、アーマチュア12の背面とコイルハウジング18との間に配置され、一方の消音部材20(ここでは説明を分り易くするため消音部材34と称する)は、鉄板32のアーマチュア12側の面に塗布され、もう一方の消音部材20(ここでは消音部材36と称する)は、鉄板32のコイルハウジング10側の面に塗布されている。
この消音部材30は、以下のように機能する。
例えば、ブレーキ10が閉じた状態で、ブレーキシュー14がドラム5の外周面5aに押し付けられた状態から、コイルに通電してブレーキ10を開いてアーマチュア12をコイルハウジング18に吸着せしめるとき、消音部材30は、アーマチュア12とコイルハウジング18との間で緩衝材として機能する。つまり、この際、消音部材30は、アーマチュア12がコイルハウジング18に衝突する際の衝撃を吸収し、両者の間で発生する衝突音を小さくする。
一方、ブレーキ10が開いた状態で、アーマチュア12がコイルハウジング18に吸着されている状態から、コイルへの通電を止めてコイルハウジング18からの磁力を消失させて、ブレーキシュー14をドラム5の外周面5aに押し付けるとき、消音部材30は、アーマチュア12の背面に粘着力を作用させて、アーマチュア12のドラム5に向かう方向の移動速度を減少させる。つまり、消音部材30は、ブレーキシュー14がドラム5の外周面5aに衝突するときの移動速度を遅くして、ブレーキシュー14のドラム5に対する衝突音を小さくする。
本実施形態では、特に、開いた状態のブレーキ10が閉じるとき、鉄板32の両面に塗布された2層の消音部材34、36それぞれが、アーマチュア12の移動方向に沿って引き延ばされる。このとき、いずれか一方の消音部材34、36は、アーマチュア12の背面、或いはコイルハウジング18に接着したままの状態となる。つまり、本実施形態では、消音部材34、36のうち一方は、その形状を概ね維持して、ストレスによる経年変化を抑えることができる。このため、上述した第1の実施形態と比較して、本実施形態の消音部材30は、使用寿命を延長できる。
以上のように、本実施形態によると、上述した第1の実施形態と同様の効果を奏することができることに加え、消音部材30自体の使用寿命をも延長することができる。また、本実施形態の消音部材30を用いた場合、2層の消音部材34、36それぞれが、ブレーキ10を開くときの緩衝材として機能するとともに、ブレーキ10を閉じるときにアーマチュア12に対して粘着力を付与するように機能するため、上述した第1の実施形態と比較して、より高い消音性能を発揮できる。
図4には、第3の実施形態のブレーキ10の要部概略図を示してある。本実施形態のブレーキ10は、消音部材34、36の代りにゴムシート44、46を配置した以外は、上述した第2の実施形態のブレーキ10と略同じ構造を有する。このため、ここでは、上述した第2の実施形態と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
すなわち、本実施形態の消音部材40は、アーマチュア12の背面全体をカバーする大きさの鉄板42(第2の実施形態の鉄板32に相当)の両面にゴムシート44、46を貼り合せた構造を有する。
鉄板42は、アーマチュア12の背面とコイルハウジング18との間に配置され、一方のゴムシート44は、鉄板42のアーマチュア12側の面に貼り付けられ、もう一方のゴムシート46は、鉄板42のコイルハウジング10側の面に貼り付けられている。そして、ゴムシート44の鉄板42から離間した側の面がアーマチュア12の背面に貼り付けられ、ゴムシート46の鉄板42から離間した側の面がコイルハウジング18に貼り付けられている。つまり、本実施形態の消音部材40は、アーマチュア12の背面とコイルハウジング18との間に、隙間無く密着した状態で取り付けられている。
本実施形態の消音部材40は、以下のように機能する。
例えば、ブレーキ10が閉じた状態で、ブレーキシュー14がドラム5の外周面5aに押し付けられた状態から、コイルに通電してブレーキ10を開いてアーマチュア12をコイルハウジング18に吸着せしめるとき、消音部材40は、アーマチュア12とコイルハウジング18との間で緩衝材として機能する。つまり、この際、消音部材40は、アーマチュア12がコイルハウジング18に衝突する際の衝撃を吸収し、両者の間で発生する衝突音を小さくする。
一方、ブレーキ10が開いた状態で、アーマチュア12がコイルハウジング18に吸着されている状態から、コイルへの通電を止めてコイルハウジング18からの磁力を消失させて、ブレーキシュー14をドラム5の外周面5aに押し付けるとき、消音部材40の2層のゴムシート44、46は、その復元力をアーマチュア12に作用させて、アーマチュア12のドラム5に向かう方向の移動速度を減少させる。つまり、消音部材40は、ブレーキシュー14がドラム5の外周面5aに衝突するときの移動速度を遅くして、ブレーキシュー14のドラム5に対する衝突音を小さくする。
本実施形態では、特に、鉄板42の両面にゴムシート44、46を貼り合せたため、ブレーキ10を閉じるとき、消音部材40全体としての変形(伸び)を2層のゴムシート44、46が分担することになる。このため、本実施形態では、各ゴムシート44、46がそれぞれ担う変形量を、シートの厚さの20%以内に収めることができた。言い換えると、本実施形態では、ブレーキ10を閉じるとき、各ゴムシート44、46の最大変形量が厚さの20%以内になるように、鉄板42の厚さ、および各ゴムシート44、46の厚さや硬さを設定した。このため、各ゴムシート44、46の変形量を少なくすることができ、消音部材40の使用寿命を延長できる。
以上のように、本実施形態によると、上述した第1および第2の実施形態と同様の効果を奏することができることに加え、消音部材40の使用寿命をも延長することができる。また、本実施形態の消音部材40を用いた場合、2層のゴムシート44、46それぞれが、ブレーキ10を開くときの緩衝材として機能するとともに、ブレーキ10を閉じるときにアーマチュア12に対して復元力を作用させるように機能するため、上述した第1の実施形態と比較して、より高い消音性能を発揮できる。
図5には、第4の実施形態のブレーキ10の要部概略図を示してある。本実施形態のブレーキ10は、消音部材20の代りにOリング50(消音部材として機能する)をアーマチュア12の周上に取り付けた以外、上述した第1の実施形態のブレーキ10と略同じ構造を有する。このため、ここでは、上述した第1の実施形態と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
すなわち、本実施形態のOリング50は、アーマチュア12の周上、すなわちアーマチュア12をドラム5に対して離接する方向(図5で左右方向)に沿って移動可能に収容配置したモータハウジング2(ケース)の内面に対向するアーマチュア12の外周上に取り付けられている。このため、アーマチュア12がドラム5に対して離接する方向に移動する際には、Oリング50は、アーマチュア12とモータハウジング2との間に摺動抵抗を付与し、アーマチュア12の移動速度を遅くする。
つまり、本実施形態のOリング50(消音部材)は、以下のように機能する。
例えば、ブレーキ10が閉じた状態で、ブレーキシュー14がドラム5の外周面5aに押し付けられた状態から、コイルに通電してブレーキ10を開いてアーマチュア12をコイルハウジング18に吸着せしめるとき、Oリング50は、アーマチュア12の移動速度を遅くするよう機能する。つまり、この際、Oリング50は、アーマチュア12がコイルハウジング18に衝突する際の衝撃を小さくして、両者の間で発生する衝突音を小さくする。
一方、ブレーキ10が開いた状態で、アーマチュア12がコイルハウジング18に吸着されている状態から、コイルへの通電を止めてコイルハウジング18からの磁力を消失させて、ブレーキシュー14をドラム5の外周面5aに押し付けるとき、Oリング50は、アーマチュア12の移動速度を遅くするよう機能する。つまり、Oリング50は、ブレーキシュー14がドラム5の外周面5aに衝突するときの移動速度を遅くして、ブレーキシュー14のドラム5に対する衝突音を小さくする。
以上のように、本実施形態によると、上述した第1乃至第3の実施形態と同様の効果を奏することができる。
図6には、第5の実施形態のブレーキ10の要部概略図を示してある。本実施形態のブレーキ10は、消音部材20の代りに重り60(消音部材として機能する)をアーマチュア12に一体に固設した以外、上述した第1の実施形態のブレーキ10と略同じ構造を有する。このため、ここでは、上述した第1の実施形態と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施形態の重り60は、アーマチュア12の背面側から図中右方向(ドラム5から離れる方向)に一体に突設された支持ロッド62に固設されている。より詳細には、アーマチュア12の背面から略垂直に突設された支持ロッド62は、コイルハウジング18に埋設された押圧バネ16の中を通り抜け、コイルハウジング18を貫通した先端近くに重り60が固設されている。この重り60は、アーマチュア12のイナーシャを大きくして移動速度を遅くするよう機能する。
つまり、本実施形態の重り60(消音部材)は、以下のように機能する。
例えば、ブレーキ10が閉じた状態で、ブレーキシュー14がドラム5の外周面5aに押し付けられた状態から、コイルに通電してブレーキ10を開いてアーマチュア12をコイルハウジング18に吸着せしめるとき、重り60は、アーマチュア12の移動速度を遅くするよう機能する。つまり、この際、重り60は、アーマチュア12がコイルハウジング18に衝突する際の衝撃を小さくして、両者の間で発生する衝突音を小さくする。
一方、ブレーキ10が開いた状態で、アーマチュア12がコイルハウジング18に吸着されている状態から、コイルへの通電を止めてコイルハウジング18からの磁力を消失させて、ブレーキシュー14をドラム5の外周面5aに押し付けるとき、重り60は、アーマチュア12の移動速度を遅くするよう機能する。つまり、重り60は、ブレーキシュー14がドラム5の外周面5aに衝突するときの移動速度を遅くして、ブレーキシュー14のドラム5に対する衝突音を小さくする。
以上のように、本実施形態によると、上述した第1乃至第3の実施形態と同様の効果を奏することができる。また、本実施形態によると、コイルハウジング18の外側に重り60を取り付けたため、ブレーキ10の消音機能を担う消音部材、すなわち重り60が経時的に劣化することが殆どなく、半永久的に使用することができる。
上述した実施形態によれば、作動音を減少するための消音機能を有するブレーキを提供することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載した発明とその均等の範囲に含まれる。
上述した実施形態では、エレベータの巻上機1のブレーキ10について説明したが、これに限らず、例えば、本発明をエスカレータの駆動機構などのブレーキに適用しても良い。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載されていた内容を付記する。
1、
回転するドラムに対して離接可能に設けられたアーマチュアと、
このアーマチュアが上記ドラムに対向する側に設けられたブレーキシューと、
上記アーマチュアを上記ドラムに向けて付勢して上記ブレーキシューを上記ドラムに押し付ける付勢部材と、
この付勢部材による付勢力に抗して、上記アーマチュアを、上記ドラムから離れる方向に吸引して磁着する電磁石と、
上記アーマチュアが上記電磁石に磁着されるときの衝突音を減少させ且つ上記ブレーキシューが上記ドラムに接触するときの衝突音を減少させる消音部材と、
を有するブレーキ。
2、
上記消音部材は、上記アーマチュアと電磁石との間に介在され、上記アーマチュアを上記電磁石に吸着せしめるときの緩衝材として機能し、且つ上記ブレーキシューを上記ドラムに押し付けるときに上記アーマチュアに粘着力を作用せしめて上記ブレーキシューの上記ドラムに対する当接速度を遅くするよう機能する1のブレーキ。
3、
上記アーマチュアと上記電磁石との間に介在された磁性体の板をさらに有し、
上記消音部材は、上記板の両面に接着されている2のブレーキ。
4、
上記消音部材は、上記磁性体の板の両面に接着されたゴムを含む3のブレーキ。
5、
上記ゴムは、それぞれ、上記アーマチュアおよび電磁石にも接着されている4のブレーキ。
6、
上記アーマチュアを上記ドラムに対して離接可能に収容配置したケースをさらに有し、
上記消音部材は、上記アーマチュアが上記ケースの内面に対向する周上に設けられたOリングを含む1のブレーキ。
7、
上記消音部材は、上記アーマチュアのイナーシャを大きくするため当該アーマチュアに固設した重りを含む1のブレーキ。
1…巻上機、2…モータハウジング、4…ロープ、5…ドラム、5a…外周面、8…ネジ、10…ブレーキ、12…アーマチュア、14…ブレーキシュー、16…押圧バネ、18…コイルハウジング、20、30、34、36、40…消音部材、44、46…ゴムシート、50…Oリング、60…重り。

Claims (3)

  1. 回転するドラムに対して離接可能に設けられたアーマチュアと、
    このアーマチュアが上記ドラムに対向する側に設けられたブレーキシューと、
    上記アーマチュアを上記ドラムに向けて付勢して上記ブレーキシューを上記ドラムに押し付ける付勢部材と、
    この付勢部材による付勢力に抗して、上記アーマチュアを、上記ドラムから離れる方向に吸引して磁着する電磁石と、
    上記アーマチュアと電磁石との間に介在され、上記アーマチュアを上記電磁石に吸着せしめるときの緩衝材として機能して、上記アーマチュアが上記電磁石に磁着されるときの衝突音を減少させ、且つ上記ブレーキシューを上記ドラムに押し付けるときに上記アーマチュアに粘着力を作用せしめて、上記アーマチュアに粘着力が作用しない状態で前記付勢手段によって上記ブレーキシューが上記ドラムに当接するときの当接速度より上記ブレーキシューの上記ドラムに対する当接速度を遅くするよう機能して、上記ブレーキシューが上記ドラムに接触するときの衝突音を減少させる消音部材と、を有し、
    更に、上記アーマチュアと上記電磁石との間に介在された磁性体の板を有し、
    上記消音部材は、上記板の両面に接着されているブレーキ。
  2. 上記消音部材は、上記磁性体の板の両面に接着されたゴムを含む請求項のブレーキ。
  3. 上記ゴムは、それぞれ、上記アーマチュアおよび電磁石にも接着されている請求項のブレーキ。
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