JP2004286210A - 鳴き防止用シム及びその取り付け構造 - Google Patents
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【解決手段】 ディスクブレーキにおいてブレーキパッドをディスクロータに押圧する押圧部材と前記ブレーキパッドの裏金との間に介在されるディスクブレーキの鳴き防止用シムであって、メッキ鋼板の少なくとも片面にゴム層を固着した鳴き防止用シム。
【選択図】 図1
Description
(1)ディスクブレーキにおいてブレーキパッドをディスクロータに押圧する押圧部材と前記ブレーキパッドの裏金との間に介在されるディスクブレーキの鳴き防止用シムであって、
メッキ鋼板の少なくとも片面にゴム層を固着してなることを特徴とする鳴き防止用シム。
(2)ディスクブレーキにおいてブレーキパッドをディスクロータに押圧する押圧部材と前記ブレーキパッドの裏金との間に介在されるディスクブレーキの鳴き防止用シムであって、
メッキ鋼板の一方の面にゴム層を固着し、かつ他方の面に接着層を形成してなることを特徴とする鳴き防止用シム。
(3)ディスクブレーキにおいてブレーキパッドをディスクロータに押圧する押圧部材と前記ブレーキパッドの裏金との間に介在されるディスクブレーキの鳴き防止用シムであって、
メッキ鋼板の両面にゴム層を固着してなり、かつ一方のゴム層の表面に接着層を形成してなることを特徴とする鳴き防止用シム。
(4)前記メッキ鋼板が電気亜鉛合金メッキ鋼板であることを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか1項に記載の鳴き防止用シム。
(5)上記(1)に記載の鳴き防止用シムを、潤滑剤を介させてディスクパッドの裏金に取り付けることを特徴とする鳴き防止用シムの取り付け構造。
(第1の鳴き防止用シム)
図1は、本発明に係る第1の鳴き防止用シムを示す断面図である。図示されるように、鳴き防止用シムは、メッキ鋼板1の両面に、ゴム層2を固着して構成される。一般にメッキ鋼板には、ニッケルメッキ鋼板等の鉄よりも腐食し難い金属をメッキをしたものと、亜鉛メッキ鋼板やアルミメッキ鋼板等の鉄よりも腐食し易い金属をメッキしたものの2種類がある。前者のメッキ鋼板は、鉄と空気や水分との接触を防ぐことで耐食性を向上させている。また、後者のメッキ鋼板は、メッキ層の金属が鉄の代わりに犠牲的に腐食されて鉄の腐食を防いでいる(以下、この効果を「犠牲腐食防食効果」という)。従って、鋼板端部のメッキされていない部分が直接空気や水分と接触し難い用途に使用される製品や部材には、前者のメッキ鋼板が有効である。しかしながら、ブレーキシムのようにメッキされていない端面が容易に空気や水分と接触する場合、前者のメッキ鋼板では端部から腐食が進行する問題が生じる。ところが、後者のメッキ鋼板では、メッキされていない端部もメッキ層の犠牲防食効果により鉄の腐食を防ぐことが可能になる。また、後者のメッキ鋼板には、亜鉛メッキ鋼板やアルミメッキ鋼板があるが、アルミメッキ鋼板では数年以上の長期にわたって使用される部品には適さない。故に、本発明ではメッキ鋼板1として、亜鉛を主に使用したメッキ鋼板を使用することが好ましい。このようなメッキ鋼板1としては、電気亜鉛メッキ鋼板、電気亜鉛合金メッキ鋼板、溶融亜鉛メッキ鋼板、溶融亜鉛合金メッキ鋼板、鉛−錫合金メッキ鋼板等を好適に使用できる。中でも、耐食性を維持する上で、電気亜鉛合金メッキ鋼板及び溶融亜鉛合金メッキ鋼板が好ましい。これら亜鉛合金メッキ中の亜鉛以外の含有成分としては、コバルト、モリブデン、アルミニウム等が好ましい。これらメッキ鋼板1は、ステンレス鋼板に比べて安価であるという利点を有する。 また、メッキ鋼板1は、耐食性を更に向上させる目的で、クロム処理やリン酸処理等の表面処理が施されていてもよい。
図2は第2の鳴き防止用シムを示す断面図であるが、メッキ鋼板1の片面にゴム層2を固着し、他方の面に接着層20を設けたものである。メッキ鋼板1及びゴム層2は第1の鳴き防止用シムと同様である。
図3は第3の鳴き防止用シムを示す断面図であるが、図1に示した第1の鳴き防止用シムの一方のゴム層2に、接着層20を設けたものである。接着層20は第2の鳴き防止用シムの接着層20と同様であり、この接着層20を介してブレーキパッドの裏金に接着される。
厚さ0.4mmの電気亜鉛合金メッキ鋼板(東洋鋼鈑(株)製「シルバートップ」)の両面に、補強材としてカーボンブラックを混入したNBRからなる厚さ0.1mmのゴム層を固着して図1に示す構造の試験シムAを作製した。また、同電気亜鉛合金メッキ鋼板の片面に同様のNBRからなるゴム層を固着し、他方の面にアクリル系粘着剤からなる厚さ0.1mmの接着層を設けて図2に示す構造の試験シムBを作製した。また、同電気亜鉛合金メッキ鋼板の両面に同様のNBRからなるゴム層を固着し、更に一方のゴム層の表面に同様のアクリル系接着層を設けて図3に示す構造の試験シムCを作製した。更に、比較のために、冷間圧延鉄板の両面に同様のNBRからなるゴム層を固着して試験シムDを作製した(図7参照)。
測定には、実車で発生するブレーキの鳴きに近づけるため、様々なブレーキング条件を実現できることから、ブレーキ鳴きダイナモ試験機を用いた。そして、比較的鳴きの発生し易いディスクパッド及びロータ、並びに上記の耐塩水噴霧試験を終了した試験シムAまたは試験シムDを組み込み、タイヤを50km/hrにて回転させ、その間にブレーキパッド温度を50〜250℃の範囲で50℃刻みで変化させ、そのときの温度に対応してブレーキ油圧を:0.2〜3.5MPaの範囲で複数変化させてブレーキをかけ、鳴きが発生した場合を鳴き1回発生とした。ブレーキは合計で2688回かけ、鳴きの総発生回数をブレーキ回数(2688回)で除して鳴き発生率とした。また、比較のために、作製直後の試験シムA及び試験シムDについても、同様にして鳴き発生率を測定した。
上記の耐塩水噴霧試験後の試験シムB及び試験シムCについて、上記の(2)鳴き発生率測定−1と同様にして鳴き発生率を測定した。結果を図6にグラフ化して示す。尚、同図には試験シムAの結果も併記するが、何れも試験シムA以上に鳴き発生率が低くなっている。
2 ゴム層
10 ディスクパッドの裏金
20 接着層
30 潤滑剤
1a 芯金
Claims (5)
- ディスクブレーキにおいてブレーキパッドをディスクロータに押圧する押圧部材と前記ブレーキパッドの裏金との間に介在されるディスクブレーキの鳴き防止用シムであって、
メッキ鋼板の少なくとも片面にゴム層を固着してなることを特徴とする鳴き防止用シム。 - ディスクブレーキにおいてブレーキパッドをディスクロータに押圧する押圧部材と前記ブレーキパッドの裏金との間に介在されるディスクブレーキの鳴き防止用シムであって、
メッキ鋼板の一方の面にゴム層を固着し、かつ他方の面に接着層を形成してなることを特徴とする鳴き防止用シム。 - ディスクブレーキにおいてブレーキパッドをディスクロータに押圧する押圧部材と前記ブレーキパッドの裏金との間に介在されるディスクブレーキの鳴き防止用シムであって、
メッキ鋼板の両面にゴム層を固着してなり、かつ一方のゴム層の表面に接着層を形成してなることを特徴とする鳴き防止用シム。 - 前記メッキ鋼板が電気亜鉛合金メッキ鋼板であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の鳴き防止用シム。
- 請求項1に記載の鳴き防止用シムを、潤滑剤を介させてディスクパッドの裏金に取り付けることを特徴とする鳴き防止用シムの取り付け構造。
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